JP2006004010A - 画像入出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被写体に記述された記述情報が予め設定されている参照情報と一致するかを判断し、その判断結果を示す判断結果情報を投影手段で投影することで簡易に取得することができる画像入出力装置を提供すること。
【解決手段】 解答用紙Pに記述されている記述情報としての解答は、その解答用紙Pを撮像した撮像データから記述情報認識手段によって認識され、その認識された記述情報は、記憶手段に予め設定されている参照情報と一致するか否かが判断される。そして、その判断結果を示す判断結果情報として、一致していることを示す「○」の記号や不一致であることを示す「×」の記号が、投影手段によって解答用紙P上に投影される。
【選択図】 図24
【解決手段】 解答用紙Pに記述されている記述情報としての解答は、その解答用紙Pを撮像した撮像データから記述情報認識手段によって認識され、その認識された記述情報は、記憶手段に予め設定されている参照情報と一致するか否かが判断される。そして、その判断結果を示す判断結果情報として、一致していることを示す「○」の記号や不一致であることを示す「×」の記号が、投影手段によって解答用紙P上に投影される。
【選択図】 図24
Description
本発明は、被写体に記述された記述情報が予め設定されている参照情報と一致するかを判断し、その判断結果を示す判断結果情報を投影手段で投影することで簡易に取得することができる画像入出力装置に関する。
従来より、学校や学習塾等の教育の場では、学習成果を確認、評価する手段の一つとして筆記試験(ペーパーテスト)が実施されているが、この筆記試験における採点作業は、手作業で行われている場合が多く、非効率的であったり、誤った採点が行われたりする等の問題点があった。
そこで、次の特許文献1には、この採点作業を自動で行うことができるデジタル複写機を利用した画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、答案用紙の画像情報を読取り、その画像情報から各問題毎に回答を認識し、その回答の正否を判断し点数化する。そして、正否の判断結果を示す「○」、「×」の記号や合計得点を、読取った画像情報と共に記録用紙に画像形成して出力するものである。
特開平7−199794号公報
しかしながら、上述した画像処理装置では、正否の判断結果を示す「○」、「×」の記号や合計得点は、読取った画像情報と共に記録用紙に画像形成され出力されるので、答案用紙とは別の用紙が作成されることになり、手作業で答案用紙に直接に「○」、「×」の記号や合計得点を記載する場合に比べて用紙を無駄に消費するという問題点があった。
また、自己学習の場面を想定した場合、全問を消化した後に採点作業を行うのではなく、例えば、一問一答形式で回答を確認したいような場合もある。かかる場合に、この画像処理装置を利用して回答を確認しようとすれば、問題数と同じ枚数の用紙が作成され、更に用紙が無駄に消費するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、被写体に記述された記述情報が、予め設定されている参照情報と一致するかを判断し、その判断結果を示す判断結果情報を投影手段で投影することで簡易に取得することができる画像入出力装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の画像入出力装置は、文字や図形を含む記述情報が記述されている被写体を撮像し、第1の撮像データを取得する撮像手段と、その撮像手段で取得する第1の撮像データから前記記述情報を認識する記述情報認識手段と、予め設定されている参照情報を記憶する第1記憶手段と、その第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致するかを判断する第1判断手段と、その第1判断手段による判断結果を示す判断結果情報を投影する投影手段とを備えている。
この請求項1記載の画像入出力装置によれば、被写体に記述されていた文字や図形を含む記述情報は、その被写体を撮像手段で撮像することで取得する第1の撮像データから記述情報認識手段によって認識される。その認識された記述情報は、第1判断手段によって、第1記憶手段に予め記憶されている参照情報と一致するかが判断される。そして、その判断結果を示す判断結果情報が投影手段によって投影される。
請求項2記載の画像入出力装置は、請求項1記載の画像入出力装置において、前記第1判断手段は、前記第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致するか否かを判断し、前記投影手段は、その第1判断手段によって一致すると判断された場合に前記判断結果情報として、その記述情報と参照情報とが一致することを示す一致情報を投影し、その第1判断手段によって一致しないと判断された場合に前記判断結果情報として、その記述情報と参照情報とが一致しないことを示す不一致情報を投影する。
請求項2記載の画像入出力装置によれば、請求項1記載の画像入出力装置と同様に作用する上、例えば、投影手段は、一致情報として「○」の記号、「OK」の文字、「正解」の文字等を投影し、不一致情報として「×」の記号、「不正解」の文字等を投影する。
請求項3記載の画像入出力装置は、請求項2に記載の画像入出力装置において、前記投影手段は、前記第1判断手段によって前記第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致しないと判断された場合に前記不一致情報の一部として、その記述情報に対する参照情報を投影する。
請求項3記載の画像入出力装置によれば、請求項2記載の画像入出力装置と同様に作用する上、例えば、投影手段は、不一致情報の一部として、「×」の記号、「不正解」の文字等を投影する他、記述情報に対する参照情報を投影する。例えば、被写体としての解答用紙に解答者が記述した記述情報としての解答が「イ」であって、参照情報としての模範解答が「ア」であった場合には、投影手段は、その記述情報に対する参照情報としての模範解答である「ア」の文字を投影する。
請求項4記載の画像入出力装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記第1判断手段によって前記第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致するかを判断することが可能かを判断する第2判断手段を備え、前記投影手段は、その第2判断手段によって判断不可能と判断された場合に、判断不可能であることを示す判断不可能情報を投影する。
請求項4記載の画像入出力装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像入出力装置と同様に作用する上、例えば、被写体としての解答用紙の解答欄が無解答であったり、解答が記載されていたとしても不鮮明であったりした場合には、その「無解答」や「不鮮明な解答」については、記述情報認識手段によって認識することができず、第2判断手段は判断不可能と判断し、投影手段は、その判断不可能情報としての「判断不可能」の文字あるいは「判断不可能」を示す記号、形状等を投影する。
請求項5記載の画像入出力装置は、請求項4に記載の画像入出力装置において、前記投影手段は、前記第2判断手段によって判断不可能と判断された場合に、前記判断不可能情報の一部として、その記述情報に対する参照情報を投影する。
請求項5記載の画像入出力装置によれば、請求項4に記載の画像入出力装置と同様に作用する上、例えば、被写体としての解答用紙の解答欄が無解答であったり、解答が記載されていたとしても不鮮明であり、参照情報としての模範解答が「ア」であった場合には、その「無解答」や「不鮮明な解答」については、記述情報認識手段によって認識することができず、第2判断手段は判断不可能と判断し、投影手段は、判断不可能情報の一部として、参照情報である「ア」の文字を投影する。
請求項6記載の画像入出力装置は、請求項2から5のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記投影手段により投影される一致情報に関する評価を示す評価パラメータを演算する演算手段を備え、前記投影手段は、その演算手段により演算される評価パラメータを投影する。
請求項6記載の画像入出力装置によれば、請求項2から5のいずれかに記載の画像入出力装置と同様に作用する上、例えば、演算手段は、第1判断手段により判断した数に対する一致情報の数の割合を点数化したものを、一致情報に関する評価を示す評価パラメータとして演算し、投影手段は、その演算手段によって演算された評価パラメータとしての点数を投影する。
請求項7記載の画像入出力装置は、請求項6に記載の画像入出力装置において、前記投影手段により投影される一致情報の数を計数する計数手段を備え、前記演算手段は、その計数手段により計数される一致情報の数に基づき、前記一致情報に関する評価パラメータを演算する。
請求項8記載の画像入出力装置は、請求項7に記載の画像入出力装置において、前記撮像手段は、前記投影手段により投影される判断結果情報に基づいて使用者によって前記被写体上に記述される前記一致情報に相当する相当情報が記述された状態の被写体を撮像し、これを第2の撮像データとして取得し、前記記述情報認識手段は、その第2の撮像データから前記相当情報を認識し、前記計数手段は、前記投影手段により投影される一致情報の数として、その記述情報認識手段により認識される相当情報の数を計数する。
請求項9記載の画像入出力装置は、請求項1から8のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記撮像手段で取得する第1の撮像データから使用者によって指定される指定領域を検出する検出手段を備え、前記記述情報認識手段は、その検出手段により検出される指定領域に基づいて特定される記述情報を認識する。
請求項10記載の画像入出力装置は、請求項1から9のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記第1判断手段または前記第2判断手段の判断結果に応じて前記投影手段から投影される情報を記憶する第2記憶手段と、予め設定されている数の前記第1判断手段による判断が終了したか否かを判断する第3判断手段とを備え、前記投影手段は、その第3判断手段により前記第1判断手段による判断が終了とした判断された後に、前記第2記憶手段に記憶されている情報をまとめて投影する。
請求項11記載の画像入出力装置は、請求項10に記載の画像入出力装置において、前記第2記憶手段は、前記演算手段により演算される評価パラメータをも記憶し、前記投影手段は、前記第3判断手段により前記第1判断手段による判断が終了とした判断された場合であって、且つ、前記演算手段により演算される評価パラメータが前記第2記憶手段に記憶された後に、前記第2記憶手段に記憶されている情報をまとめて投影する。
請求項12記載の画像入出力装置は、請求項1から9のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記投影手段は、前記第1判断手段によって1つの判断が終了する度に又は前記第2判断手段によって判断不可能と判断される度に、その判断結果に応じて前記投影手段から投影される情報を逐一投影する。
請求項13記載の画像入出力装置は、請求項1から12のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記投影手段により投影される判断結果情報が、前記被写体上であって、その判断結果情報に対応する記述情報の近傍に投影されるように前記投影手段を制御する投影位置制御手段を備えている。
請求項14記載の画像入出力装置は、請求項1から13のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記投影手段は前記被写体にパターン光を投影し、前記撮像手段は、その投影手段から被写体にパターン光が投影されている状態の被写体を撮像し、これを第3の撮像データとして取得し、その撮像手段で取得する第3の撮像データに基づき、前記被写体の三次元形状に関する三次元情報を検出する三次情報検出手段を備えている。
請求項15記載の画像入出力装置は、請求項14に記載の画像入出力装置において、前記三次元情報検出手段により検出される三次元情報に基づき、前記投影手段によって前記被写体上に投影される前記判断結果情報の形態を制御する投影形態制御手段を備えている。
請求項16記載の画像入出力装置は、請求項14または15に記載の画像入出力装置において、前記三次元情報検出手段に検出される三次元情報に基づき、前記撮像手段で所得する第1の撮像データを前記被写体の表面を平面に展開した平面撮像データに生成する平面撮像データ生成手段を備え、前記記述情報認識手段は、その平面撮像データ生成手段で生成される平面撮像データから前記記述情報を認識する。
請求項17記載の画像入出力装置は、請求項1から16のいずれかに記載の画像入出力装置において、前記投影手段は、光を出射する複数個の半導体発光素子と、その複数個の半導体発光素子から出射された光に対して空間変調を施して画像信号光を出力する空間変調素子と、その空間変調素子から出力される画像信号光を投影面に向けて投影する投影光学系とを備え、前記複数の半導体発光素子は、その複数の半導体発光素子を支持する基板上に千鳥状に配置されている。
請求項18記載の画像入出力装置は、請求項17に記載の画像入出力装置において、1の前記半導体発光素子と、その1の半導体発光素子の周辺の半導体発光素子との間隔は、前記半導体発光素子の1つから出射された光によって空間変調素子において形成される照度分布の半値全幅以下となるように配設されている。
請求項19記載の画像入出力装置は、請求項17または18に記載の画像入出力装置において、前記複数の半導体発光素子の各々は、同一色を発光する。
請求項20記載の画像入出力装置は、請求項19に記載の画像入出力装置において、前記複数の半導体発光素子は発光ダイオードであり、その各々から発光される発光色は、アンバー色である。
請求項1記載の画像入出力装置によれば、記述情報と参照情報とが一致するかの判断結果を示す判断結果情報が投影手段によって投影されるので、その投影手段によって投影される判断結果情報を確認することで、記述情報と参照情報とが一致するかの判断結果を確認することができる。
例えば、被写体としての解答用紙に解答者が記述した解答を記述情報とし、その解答に対する模範解答を参照情報とし、その解答と模範解答とが一致することを示す「○」の記号を判断結果情報とすれば、本装置の使用者は投影手段から投影される「○」の記号を確認することで、その解答が正解であることを認識することができる。
このように、判断結果情報は、従来のように被写体とは別の用紙に印刷されるのではなく、投影手段によって投影画像として投影されるので、用紙を無駄に消費することがなく、判断結果情報を簡易に確認することができるという効果がある。
請求項2記載の画像入出力装置によれば、請求項1に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、記述情報と参照情報とが一致していれば、一致していることを示す一致情報を投影し、一致していなければ、一致しないことを示す不一致情報を投影するので、一致している場合にだけ一致情報を投影したり、一致していない場合にだけ不一致情報を投影したりする場合に比べ、記述情報と参照情報とが一致しているか否かを明確に確認することができる。
例えば、一致情報として「○」の記号を、不一致情報として「×」の記号を投影することで、記述情報と参照情報とが一致しているか否かを明確に確認することができる。
請求項3記載の画像入出力装置によれば、請求項2に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、参照情報と記述情報とが一致しないと判断された場合には、不一致情報の一部として、その記述情報に対する参照情報を投影するので、記述情報に対する参照情報を確認することができる。
例えば、記述情報として解答者が被写体としての解答用紙に記述した解答が「ア」であり、参照情報としての模範解答が「イ」であったような場合、両者が不一致であることを示す「×」の記号の他に、模範解答である「イ」の文字を投影することで、解答が不正解であるということの他に、模範解答をも確認することができる。
請求項4記載の画像入出力装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、第2判断手段により記述情報と参照情報とが一致するかを判断することが不可能と判断された場合に、判断不可能であることを示す判断不可能情報を投影するので、記述情報と参照情報とが一致するかを判断することができないことを確認することができる。
例えば、被写体としての解答用紙の解答欄が無解答であったり、解答が記載されていたとしても不鮮明であったりした場合には、記述情報認識手段によっては「無解答」や「不鮮明である解答」を認識することができない。しかし、かかる場合には、第2判断手段によって判断不可能と判断し、投影手段は、判断不可能情報として「判断不可能」の文字あるいは「判断不可能」を意味する記号、形状等を投影するので、「無解答」や「不鮮明である解答」のため判断することができないということを確認することができる。
請求項5記載の画像入出力装置によれば、請求項4に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、第2判断手段により記述情報と参照情報とが一致するかを判断することが不可能と判断された場合に、前記判断不可能情報の一部として、その記述情報に対する参照情報を投影するので、記述情報と参照情報とが一致するかを判断することができない場合であっても、その記述情報に対する参照情報を確認することができる。
例えば、被写体としての解答用紙の解答欄が無解答であったり、解答が記載されていたとしても不鮮明であり、参照情報としての模範解答が「ア」であった場合には、記述情報認識手段によっては「無解答」や「不鮮明である解答」を認識することができない。しかし、かかる場合には、第2判断手段によって判断不可能と判断し、投影手段は、その参照情報としての模範解答である「ア」の文字を投影するので、「無解答」や「不鮮明な解答」のため解答と模範解答とが一致するか否かを判断することができない場合であっても、模範解答を確認することができる。
請求項6記載の画像入出力装置によれば、請求項2から5のいずれかに記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、演算手段により演算される一致情報に関する評価を示す評価パラメータを投影するので、評価パラメータを演算することなく確認することができるという効果がある。
例えば、第1判断手段により判断した数に対する一致情報の数の割合を点数化したものを演算手段で演算し、その点数を一致情報に関する評価を示す評価パラメータとして投影手段で投影することで、その点数を自ら演算することなく確認することができる。
請求項7記載の画像入出力装置によれば、請求項6に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、演算手段は、計数手段により計数される一致情報の数に基づいて評価パラメータを演算するので、一致情報の数に関する評価パラメータを演算することができるという効果がある。
請求項8記載の画像入出力装置によれば、請求項7に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、計数手段は一致情報の数として、判断結果情報に基づいて使用者によって被写体上に記述される一致情報に相当する相当情報の数を計数するので、投影手段で投影される判断結果情報に基づき、記述情報と一致情報とが一致するかの使用者の判断を反映させることができ、投影手段で投影した一致情報の数を直接に計数する場合に比べ、より正確な計数をすることができる。
例えば、被写体に記述された記述情報が不鮮明で、その記述情報が記述情報認識手段により誤った記述情報として認識された場合には、実際の記述情報と参照情報とが一致している場合であっても、不一致であると認識され、一致情報の数として計数されないことがある。一方、使用者がその判断結果情報を確認し、誤りであるとして、投影結果情報を修正し、一致情報に相当する相当情報を被写体上に記述し、その使用者が記述した相当情報の数を計数することで、より正確な計数をすることができる。
請求項9記載の画像入出力装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、記述情報認識手段に認識される記述情報は、使用者によって指定される指定領域に基づいて特定されるので、使用者において記述情報認識手段に認識させる記述情報を特定することができる。よって、被写体上に記述されている記述情報の内から使用者の要求する記述情報だけを記述情報認識手段に認識させ、その認識させた記述情報に関する判断結果情報を確認することができるという効果がある。
請求項10記載の画像入出力装置によれば、請求項1から9のいずれかに記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、第3判断手段により第1判断手段による判断が終了とした判断された後に、第2記憶手段に記憶されている情報をまとめて投影するので、第1判断手段によって予め設定されている数の判断が終了した時点で判断結果の全部を確認することができる。従って、例えば、判断が終了する度に、その判断結果を投影する場合に比べて、時間的に効率良く判断結果を確認することができるという効果がある。
請求項11記載の画像入出力装置によれば、請求項10に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、第3判断手段により第1判断手段による判断が終了とした判断された場合であって、且つ、演算手段により演算される評価パラメータが第2記憶手段に記憶された後に、第2記憶手段に記憶されている情報をまとめて投影するので、判断結果の全部に加え、評価パラメータをも一度に確認することができるという効果がある。
請求項12記載の画像入出力装置によれば、請求項1から9のいずれかに記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、投影手段は、第1判断手段によって1つの判断が終了する度に又は第2判断手段によって判断不可能と判断される度に、その判断結果に応じて投影手段から投影される情報を逐一投影するので、例えば、一問一答形式で判断結果を確認したいような場合に便利であるという効果がある。
請求項13記載の画像入出力装置は、請求項1から12のいずれかに記載の画像入出力装置において、投影手段により投影される判断結果情報は、被写体上であって、その判断結果情報に対応する記述情報の近傍に投影されるように制御されるので、視覚的に記述情報とその記述情報に対応する判断結果情報との対応付けを容易にすることができるという効果がある。
請求項14記載の画像入出力装置は、請求項1から13のいずれかに記載の画像入出力装置において、撮像手段で取得する第3の撮像データに基づき、被写体の三次元形状に関する三次元情報を検出する三次情報検出手段を備えているので、被写体の三次元形状に関する三次元情報を検出することができるという効果がある。
請求項15記載の画像入出力装置は、請求項14に記載の画像入出力装置において、投影手段によって被写体上に投影される判断結果情報の形態は、被写体の形状に沿った形態になるように制御されるので、被写体上に投影される判断結果情報を自然な感覚で読み取れることができるという効果がある。
請求項16記載の画像入出力装置によれば、請求項14または15に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、記述情報認識手段は、その平面撮像データ生成手段で生成される平面撮像データから記述情報を認識するので、記述情報認識手段による記述情報の認識精度を向上させることができるという効果がある。
例えば、湾曲している被写体を撮像した撮像データから被写体に記述されている記述情報を認識する場合には、その記述情報も湾曲した状態で認識されるものの、湾曲している状態を平面展開した平面撮像データから被写体に記述されている記述情報を認識する場合には、その記述情報は平面な状態で認識されるので、記述情報認識手段による記述情報の認識精度を向上させることができる。
請求項17記載の画像入出力装置によれば、請求項1から16のいずれかに記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、複数の半導体発光素子は、その複数の半導体発光素子を支持する基板上に千鳥状に配置されているので、隣接する半導体発光素子間の照度を、その前列又は後列の半導体発光素子によって補うことができる。よって、空間変調素子における照度ムラを抑制することができる。従って、略均一な光を空間変調素子に照射することができ、高品質な投影画像を投影することができるという効果がある。
請求項18記載の画像入出力装置によれば、請求項17に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、1の前記半導体発光素子と、その1の半導体発光素子の周辺の半導体発光素子との間隔は、前記半導体発光素子の1つから出射された光によって空間変調素子において形成される照度分布の半値全幅以下となるように設定されているので、1の半導体発光素子と、その周りの半導体発光素子との間の照度の低下を抑制することができるという効果がある。
請求項19記載の画像入出力装置によれば、請求項17または18に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、複数の半導体発光素子の各々は、同一色を発光するので、投影手段において複数色の発光色を発光させる場合に生ずる色収差の補正を考慮する必要はなく、色収差を補正するために複雑な色消しレンズを採用する必要がない。よって、簡単な面構成および安価な材料の投影手段を提供することができるという効果がある。
請求項20記載の画像入出力装置によれば、請求項19に記載の画像入出力装置の奏する効果に加え、複数の発光ダイオードの各々から発光される発光色は、アンバー色であるので、他の色を発光させる場合に比べて、電気を光に変換する効率(電気光変換効率)を高めることができる。よって、省電力で駆動でき、節電化、長寿命化を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像入出力装置1の外観斜視図である。
画像入出力装置1は、デジタルカメラとして機能するデジカメモード、ウェブカメラとして機能するwebcamモード、3次元形状を検出して立体画像を取得するための立体画像モード、湾曲した原稿等を平面化した平面化画像を取得するための平面化画像モード、解答用紙に記述された記述情報としての解答についての正誤判定や得点演算等を行い、その判定結果等を投影する採点モード、官製葉書等に記述された記述情報としての郵便番号や住所が正しいか否かを判定し、その判定結果を投影する郵便情報モード等の種々のモードを備えた装置である。
図1では、特に、立体画像モードや平面化画像モードや採点モードや郵便情報モードにおいて、被写体としての原稿Pの3次元形状を検出するために、後述する画像投影部13から明暗を交互に並べてなる縞状のパターン光を投影している様子を図示している。
画像入出力装置1は、略箱状に形成された撮像ヘッド2と、その撮像ヘッド2と一端が連結されたパイプ状のアーム部材3と、そのアーム部材3の他端と連結され、平面視略L型に形成されたベース4とを備えている。
撮像ヘッド2は、その内部に後述する画像投影部13や画像撮像部14を内包するケースである。撮像ヘッド2の正面には、その中央部に筒状の鏡筒5と、鏡筒5の斜め上方にファインダ6と、そのファインダ6の反対側にフラッシュ7とが配置されている。また、ファインダ6とフラッシュ7との間に、後述する画像撮像部14の一部である撮像光学系21のレンズの一部が外面に露出しており、この露出部分から被写体の画像が入力される。
鏡筒5は、撮像ヘッド2の正面から突出し、その内部に画像投影部13の一部である投影光学系20を内包するカバーである。この鏡筒5によって、投影光学系20が保持され、全体を焦点調節のため移動可能とされ、且つ、傷つくのが防止されている。また、鏡筒5端面からは、画像投影部13の一部である投影光学系20のレンズの一部が外面に露出しており、この露出部分から投影面に向かって画像信号光が投影される。
ファインダ6は、撮像ヘッド2の背面から正面を通して配設される光学レンズで構成されている。撮像装置1の背面から使用者がのぞき込んだ時に、撮像光学系21がCCD22上に結像する範囲とほぼ一致する範囲が見えるようになっている。
フラッシュ7は、例えば、デジカメモードにおいて、必要な光量を補足するための光源であり、キセノンガスが充填された放電管で構成されている。よって、撮像ヘッド2に内蔵されているコンデンサ(図示せず)からの放電により繰り返し使用することができる。
また、撮像ヘッド2の上面には、手前側にレリーズボタン8と、そのレリーズボタン8の奥方にモード切替スイッチ9と、モード切替スイッチ9の反対側にモニタLCD10とが配置されている。
レリーズボタン8は、「半押し状態」と「全押し状態」との2種類の状態に設定可能な2段階の押しボタン式のスイッチで構成されている。レリーズボタン8の状態は後述するプロセッサ15に管理されており、「半押し状態」で周知のオートフォーカス(AF)および自動露出(AE)機能が起動し、ピント、絞り、シャッタスピードが調節され、「全押し状態」で撮像等が行われる。
モード切替スイッチ9は、デジカメモード、webcamモード、立体画像モード、平面化画像モード、採点モード、郵便情報モード、オフモード等の種々のモードに設定可能なスイッチである。モード切替スイッチ9の状態はプロセッサ15に管理されており、モード切替スイッチ9の状態がプロセッサ15によって検出されることで各モードの処理が実行される。
モニタLCD10は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)で構成されており、プロセッサ15からの画像信号を受けて画像を使用者に表示する。例えば、モニタLCD10には、デジカメモードやwebcamモードにおける撮像画像や、立体画像モードにおける3次元形状検出結果画像、平面化画像モードにおける平面化画像等が表示される。
更に、撮像ヘッド2の側面には、その上方にRF(無線)インターフェイスとしてのアンテナ11と、撮像ヘッド2とアーム部材3とを連結する連結部材12とが配置されている。
アンテナ11は、後述するRFドライバ24を介してデジカメモードで取得した撮像画像データや立体画像モードで取得した立体画像データ等を外部インターフェイスに無線通信によって送信する。
連結部材12は、内周面に雌ねじが形成されたリング状に形成され、撮像ヘッド2の側面に回動可能に固定されている。また、アーム部材3の一端側には雄ねじが形成されている。この雌ねじと雄ねじとを嵌合させることで、撮像ヘッド2とアーム部材3とを着脱自在に連結することができると共に、撮像ヘッド2を任意の角度で固定することができるようになっている。従って、撮像ヘッド2を取り外し、通常のデジカメ(デジタルカメラ)として使用できる。
アーム部材3は、撮像ヘッド2を所定の撮像位置に変化可能に保持するためのものであり、任意の形状に屈曲可能な蛇腹状のパイプで構成されている。よって撮像ヘッド2を任意の位置に向けることができる。
ベース4は、机上等の載置台に載置され、撮像ヘッド2とアーム部材3とを支持するものである。平面視略L字型に形成されているので、安定して撮像ヘッド2等を支持することができる。また、ベース4とアーム部材3とは着脱自在に連結されているので、持ち運びに便利であり、省スペースで収納することもできる。
図2は、撮像ヘッド2の内部構成を模式的に示す図である。撮像ヘッド2の内部には、主に、画像投影部13と、画像撮像部14と、プロセッサ15とが内蔵されている。
画像投影部13は、投影面に任意の投影画像を投影するためのユニットであり、投影方向に沿って、基板16と、複数個のLED17(その総称として以下「LEDアレイ17A」という)と、光源レンズ18と、投影LCD19と、投影光学系20とを備えている。尚、この画像投影部13については、図3において詳細に説明する。
画像撮像部14は、被写体としての原稿Pを撮像するためのユニットであり、光の入力方向に沿って、撮像光学系21と、CCD22とを備えている。
撮像光学系21は、複数枚のレンズで構成され、周知のオートフォーカス機能を有し、自動で焦点距離及び絞りを調整して外部からの光をCCD22上に結像する。
CCD22は、CCD(Charge Coupled Device)素子などの光電変換素子をマトリクス状に配列して構成され、撮像光学系21を介して表面に結像される画像の光の色及び強さに応じた信号を生成し、これをデジタルデータに変換してプロセッサ15に出力する。
プロセッサ15には、フラッシュ7、レリーズボタン8、モード切替スイッチ9、モニタLCDドライバ23を介してモニタLCD10、RFドライバ24を介してアンテナ11、電源インターフェイス25を介してバッテリ26、外部メモリ27、キャッシュメモリ28、光源ドライバ29を介してLEDアレイ17A、投影LCDドライバ30を介して投影LCD19、CCDインターフェイス31を介してCCD22の各々が電気的に接続され、プロセッサ15によって管理されている。
外部メモリ27は、着脱自在なフラッシュROMであり、デジカメモードやwebcamモード、そして立体画像モードにおいて撮像した撮像画像や3次元情報を記憶する。具体的には、SDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード等を使用することができる。
キャッシュメモリ28は、高速な記憶装置である。例えば、デジカメモードや採点モードや郵便情報モードにおいて撮像した撮像画像を高速でキャッシュメモリ28に転送し、プロセッサ15で画像処理を行ってから外部メモリ27に格納されるように使われる。具体的には、SDRAM、DDRRAM等を使用することができる。
尚、電源インターフェイス25はバッテリ26を、光源ドライバ29はLEDアレイ17Aを、投影LCDドライバ30は投影LED19を、CCDインターフェイス31はCCD22を各々制御する各種のIC(Integrated Circuit:集積回路)によって構成されている。
図3(a)は画像投影部13の拡大図であり、(b)は光源レンズ18の平面図であり、(c)は投影LCD19とCCD22との配置関係を示す図である。
上述した通り、画像投影部13は、投影方向に沿って、基板16と、LEDアレイ17Aと、光源レンズ18と、投影LCD19と、投影光学系20とを備えている。
基板16は、LEDアレイ17Aを実装すると共に、LEDアレイ17Aとの電気的な配線をするためのものである。具体的には、アルミ製基板に絶縁樹脂を塗布してから無電解メッキにてパターンを形成したものやカラエポ基材をコアとする単層または多層構造の基板を使用することができる。
LEDアレイ17Aは、投影LCD19に向けて放射状の光を発光する光源であり、基板16上に、複数個のLED17(発光ダイオード)が千鳥状に配列され、銀ペーストを介して接着されている。また、ボンディングワイヤを介して電気的に結線されている。
このように光源として複数個のLED17を使用することで、光源として白熱電球、ハロゲンランプ等を使用する場合に比べて、電気を光に変換する効率(電気光変換効率)を高め、同時に赤外線や紫外線の発生を抑えることができる。よって、省電力で駆動でき、節電化、長寿命化を図ることができる。また、装置の温度上昇を低減させることができる。
この様に、LED17はハロゲンランプ等に比べて熱線の発生が極めて低いので、後述する光源レンズ18や投影光学系20として、樹脂製のレンズを採用することができる。よって、ガラス製のレンズを採用する場合に比べて、各レンズ18,20を安価で軽量に構成することができる。
また、LEDアレイ17Aを構成する各LED17は、各々同じ発光色を発光するもので、材料にAl、In、Ga、Pの4元素を用いたアンバー色を発光するもので構成されている。よって、複数色の発光色を発光させる場合に生ずる色収差の補正を考慮する必要はなく、色収差を補正するために投影光学系20として色消しレンズを採用する必要はないので、簡単な面構成および安価な材料の投影手段を提供することができるという効果がある。
また、他の発光色に比べて電気光変換率が約80lumen/Wと高い4元素材料のアンバー色LEDを採用することで、一層、高輝度、節電、長寿命化を図ることができる。尚、各LED17を千鳥状に配置する事に関する効果については、図4を参照して説明する。
具体的には、LEDアレイ17Aは59個のLED17からなり、各LED17は50mW(20mA,2.5V)で駆動され、結局、全59個のLED17は略3Wの消費電力で駆動される。また、各LED17から発光される光が、光源レンズ18、投影LCD19を通過して投影光学系20から照射される場合の光束値としての明るさは、全面照射の場合であっても25ANSIルーメン程度に設定されている。
この明るさを採用することで、例えば、立体画像モードにおいて、人や動物の顔面等の被写体の3次元形状を検出する場合に、人や動物に眩しさを与えず、人や動物が目をつぶっていない状態の3次元形状を検出することができる。
光源レンズ18は、LEDアレイ17Aから放射状に発光される光を集光するレンズであり、その材質はアクリルに代表される光学樹脂で構成されている。
具体的には、光源レンズ18は、LEDアレイ17Aの各LED17に対向する位置に投影LED19側に向けて凸設された凸状のレンズ部18aと、そのレンズ部18aを支持するベース部18bと、そのベース部18bの内部空間であってLEDアレイ17Aを内包する開口に充填されるLED17の封止および基板16と光源レンズ18との接着を目的としたエポキシまたはシリコン樹脂の封止材18cと、ベース部18bから基板16側に突設され、光源レンズ18と基板16とを接続する位置決めピン18dとを備えている。
光源レンズ18は、開口の内部にLEDアレイ17Aを内包させつつ、基板16に穿設されている長孔16に位置決めピン18dを差込み、基板16上に固定される。
よって、省スペースで光源レンズ18を配置することができる。また、基板16にLEDアレイ17Aを実装するという機能の他に、光源レンズ18を支持するという機能を兼任させることで、光源レンズ18を支持する部品を別途必要とせず、部品の点数を削減することができる。
また、各レンズ部18aは、LEDアレイ17Aの各LED17と1対1の関係で対向する位置に配置されている。
よって、各LED17から発光される放射状の光は、各LED17に対向する各レンズ部18によって効率良く集光され、図に示すような指向性の高い放射光として投影LED19に照射される。この様に指向性を高めたのは、投影LCD19に略垂直に光を入射することによって、面内の透過率ムラが抑制され得るためである。また同時に、投影光学系20は、テレセントリック特性を持ち、その入射NAが0.1程度であるため、垂直±5°以内の光のみが内部の絞りを通過できるように規制されているためである。従って、LED17からの光を出射角度を垂直に揃え、且つ、±5°にほどんどの光束を入れることが画質向上の要点となる。なぜなら投影LCD19に垂直から外れた光を入射すると、液晶の旋光性により、透過率が入射角度に依存して変わってしまい、透過率ムラとなるからである。
投影LCD19は、光源レンズ18を通過して集光された光に空間変調を施して、投影光学系20に向けて画像信号光を出力する空間変調素子であって、具体的には、縦横の比率の異なる板状の液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)で構成されている。
また、(C)に示すように、この投影LCD19を構成する各画素は、その液晶ディスプレイの長手方向に沿って一直線状に並べられた1の画素列と、その1の画素列とは液晶ディスプレイの長手方向に所定間隔ずれた他の画素列とを交互に並列に並べて配置されている。
尚、(C)は紙面手前側に撮像ヘッド2の正面を向け、紙面裏側から光が投影LCD19に向けて照射され、紙面手間側からCCD22に被写体像が結像される状態であるとする。
このように、投影LCD19を構成する画素を長手方向に千鳥状に配置することで、長手方向と直交する方向(短手方向)において、投影LCD19によって空間変調が施される光を1/2ピッチで制御することができる。従って、細いピッチで投影パターンを制御でき、分解能を上げて高精度に3次元の形状を検出することができる。
特に、後述する立体画像モードや平面化画像モードにおいて、被写体の3次元形状を検出すべく、被写体に向けて明暗を交互に並べてなる縞状のパターン光を投光する場合に、その縞方向を投影LCD19の短手方向に一致させることで、明暗の境界を1/2ピッチで制御することができるので、同様に高精度に3次元の形状を検出することができる。
また、撮像ヘッド2の内部において、投影LCD19とCCD22とは、(C)に示すような関係で配置される。具体的には、投影LCD19の幅広面とCCD22の幅広面とは略同一の方向に向いて配置されているので、投影LCD19から投影面に投影されている画像をCCD22に結像させる場合に、投影画像をハーフミラー等で屈曲させることなく、そのままの状態で投影画像を結像させることができる。
また、CCD22は、投影LCD19の長手方向側(画素列が延びる方向側)に配置されている。よって、特に、立体画像モードや平面化画像モードにおいて、三角測量の原理を利用して被写体の3次元形状を検出する場合には、CCD22と被写体とのなす傾きを1/2ピッチで制御することができるので、同様に高精度に3次元の形状を検出することができる。
投影光学系20は、投影LED19を通過した画像信号光を投影面に向けて投影する複数のレンズであり、ガラス及び樹脂の組み合わせからなるテレセントリックレンズで構成されている。テレセントリックとは、投影光学系20を通過する主光線は、入射側の空間では光軸に平行になり、射出瞳の位置は無限になる構成をいう。このようにテレセントリックにすることで、前述のように投影LCD19を垂直±5°で通過する光のみを投影し得るので、画質を向上させることができる。
図4は、LEDアレイ17Aの配列に関する説明をするための図である。(a)は光源レンズ18を通過した光の照度分布を示す図であり、(b)はLEDアレイ17Aの配列状態を示す平面図であり、(c)は投影LCD19面における合成照度分布を示す図である。
(a)に示すように、光源レンズ18を通過した光は、半値拡がり半角θ(=略5°)で、(a)左側に図示するような照度分布を有する光として投影LCD19の表面に到達するように設計されている。
また、(b)に示すように、複数のLED17は基板上16に千鳥状に配列されている。具体的には、複数個のLED17をdピッチで直列に並べたLED列を、√3/2dピッチで並列に並べ、更に、そのLED列を1列おきに同じ方向に1/2d移動させた状態になるように配置されている。
換言すれば、1のLED17と、その1のLED17の周辺のLCD17との間隔はdになるように設定されている(三角格子配列)。
そして、このdの長さは、LED17の1つから出射された光によって投影LCD19において形成される照度分布の半値全幅(FWHM(Full Width Half Maximun))以下となる様に決定されている。
よって、光源レンズ18を通過して投影LCD19の表面に到達する光の合成照度分布は、(c)に示すように小さなリップルを含んだ略直線状になり、投影LCD19の面に略均一に光を照射することができる。従って、投影LCD19における照度ムラを抑制することができ、結果的に、高品質な画像を投影することができる。
図5は、画像入出力装置1の電気的なブロック図である。尚、既に上述した構成ついては、その説明を省略する。プロセッサ15は、CPU35と、ROM36と、RAM37とを備えている。
CPU35は、ROM36に記憶されたプログラムによる処理に応じて、RAM37を利用して、レリーズボタン8の押下げ操作の検知、CCD22から画像データの取り込み、その画像データの転送、格納、モード切替スイッチ9の状態の検出等の各種処理を行う。
ROM36には、カメラ制御プログラム36aと、パターン光撮影プログラム36bと、輝度画像生成プログラム36cと、コード画像生成プログラム36dと、コード境界抽出プログラム36eと、レンズ収差補正プログラム36fと、三角測量演算プログラム36gと、原稿姿勢演算プログラム36hと、平面変換プログラム36iと、指定領域認識プログラム36jと、記述情報認識プログラム36kと、参照情報抽出プログラム36lと、正誤判定プログラム36mと、得点演算プログラム36nと、投影画像生成プログラム36oと、参照情報格納部36pとを備えている。
カメラ制御プログラム36aは、図6に示すメイン処理を含む撮像装置1全体の制御に関するプログラムである。
パターン光撮影プログラム36bは、原稿Pの3次元形状を検出するために被写体にパターン光を投影した状態と、投影していない状態とを撮像するプログラムである。
輝度画像生成プログラム36cは、パターン光撮影プログラム36bによってパターン光を投影した状態を撮像したパターン光有画像と、パターン光を投影していない状態を撮像したパターン光無画像のそれぞれについて、YCbCr空間におけるY値を画像のRGB値から算出するプログラムである。
また、パターン光は複数種類のものが時系列に投影され各パターン光毎に撮像され、複数種類の輝度画像が生成される。
コード画像生成プログラム36dは、輝度画像生成プログラム36cによって生成される複数枚の輝度画像について、予め設定した輝度閾値あるいはパターン光無画像の輝度画像を参照して2値化し、その結果より各画素毎に所定のコードを割り当てたコード画像を生成するプログラムである。
コード境界抽出プログラム36eは、コード画像生成プログラム36dによっって生成されるコード画像と、輝度画像生成プログラム36cによって生成される輝度画像とを利用して、コードの境界座標をサブピクセル精度で求めるプログラムである。
レンズ収差補正プログラム36fは、コード境界抽出プログラム36eによってサブピクセル精度で求められているコードの境界座標に対して、撮像光学系20の収差補正を行うプログラムである。
三角測量演算プログラム36gは、レンズ収差補正プログラム36fによって収差補正がなされたコードの境界座標から、その境界座標に関する実空間の3次元座標を演算するプログラムである。
原稿姿勢演算プログラム36hは、三角測量演算プログラム36gで演算された3次元座標から原稿Pの3次元形状を推定して求めるプログラムである。
平面変換プログラム36iは、原稿姿勢演算プログラム36hで演算される原稿Pの3次元形状に基づき、原稿Pの正面から撮像したような平面化画像を生成するプログラムである。
指定領域認識プログラム36jは、採点モードや郵便情報モードにおいて、被写体上において使用者が指定する領域を認識するプログラムであり、動画撮像において取得する撮像画像において、被写体上における使用者の指の軌跡を検出し、その軌跡によって囲まれる領域を認識するプログラムである。
記述情報認識プログラム36kは、被写体を撮像した撮像画像から被写体に記述されている文字や図形を含む記述情報を認識するプログラムであり、周知のOCR(Optical Character Reader)プログラムにより構成されている。具体的には、採点モードにおいて被写体としての解答用紙に記述されている解答や郵便情報モードにおいて被写体としての官製葉書に記述されている住所や郵便番号を認識するプログラムである。
参照情報抽出プログラム36lは、記述情報認識プログラム36kによって認識された記述情報に対応する参照情報を参照情報格納部36pに格納されている参照情報から抽出するプログラムである。具体的には、採点モードにおいて認識した解答に対する模範解答や郵便情報モードにおいて認識した住所に対応する郵便番号を抽出するプログラムである。
正誤判定プログラム36mは、記述情報認識プログラム36kにより認識した記述情報と参照情報抽出プログラム36lにより抽出した参照情報とが一致するか否かや、その記述情報と参照情報とが一致するか否かを判定することが可能か否かを判定するプログラムである。具体的には、採点モードにおいて認識した解答と、抽出した模範解答とが一致するか否かを判定したり、郵便情報モードにおいて認識した郵便番号と、住所情報に基づいて抽出した郵便番号とが一致するか否かを判定したり、記述情報としての解答や郵便番号等を認識し、その認識した記述情報について正誤判定が可能か否かを判定するプログラムである。
得点演算プログラム36nは、採点モードにおいて、後述する○数カウンタ37mにおける計数結果に基づき、得点を演算するプログラムである。
投影画像生成プログラム36oは、正誤判定プログラム36mによる判定結果や得点演算プログラム36nにより演算される得点等を、被写体の所定の位置に、所定の形状で投影するための投影画像を生成するプログラムである。
参照情報格納部36pは、採点モードにおいて用いられる解答用紙に対する各解答欄の位置とその模範解答とを対応つけて記憶する採点用データベースや、郵便情報モードにおいて用いられる住所と郵便番号とを対応つけて記憶する郵便情報用データベースが記憶されてる。
尚、本実施例では、採点用データベースや郵便情報用データベースを参照情報格納部36pに格納してある場合について説明するが、これらのデータベースを本装置とは別体の外部装置に格納し、その外部装置に格納したデータベースからアンテナ11やRFドライバ24を含む無線通信手段や有線通信手段により所定の参照情報を抽出するように構成しても良い。
RAM37には、パターン光有画像格納部37aと、パターン光無画像格納部37bと、輝度画像格納部37cと、コード画像格納部37dと、コード境界座標格納部37eと、ID格納部37fと、収差補正座標格納部37gと、3次元座標格納部37hと、原稿姿勢演算結果格納部37iと、平面変換結果格納部37jと、投影画像格納部37kと、指差座標格納部37lと、○数カウンタ37mと、ワーキングエリア37nとが記憶領域として割り当てられている。
パターン光有画像格納部37aは、パターン光撮影プログラム36bによって原稿Pにパターン光を投影した状態を撮像したパターン光有画像を格納する。パターン光無画像格納部37bは、パターン光撮影プログラム36bによって原稿Pにパターン光を投影していない状態を撮像したパターン光無画像を格納する。
輝度画像格納部37cは、輝度画像生成プログラム36cによって生成される輝度画像を格納する。コード画像格納部37dは、コード画像生成プログラム36dによって生成されるコード画像を格納する。コード境界座標格納部37eは、コード境界抽出プログラム36eによって、抽出されるサブピクセル精度で求められた各コードの境界座標を格納する。ID格納部37fは、境界を有する画素位置において明暗の変化を有する輝度画像に割り当てられるID等を格納する。収差補正座標格納部37gは、レンズ収差補正プログラム36fによって収差補正がなされたコードの境界座標を格納する。3次元形状座標格納部37hは、三角測量演算プログラム36gによって演算される実空間の3次元座標を格納する。
原稿姿勢演算結果格納部37iは、原稿姿勢演算プログラム36hによって演算される原稿Pの3次元形状に関するパラメータを格納する。平面変換結果格納部37jは、平面変換プログラム36iよって生成される平面変換結果を格納する。
投影画像格納部37kは、投影画像生成プログラム36oによって生成される投影画像を格納する。指差座標格納部37lは、採点モードや郵便情報モードにおいて使用者が被写体上において指定する指の先端座標を格納する。○数カウンタ37mは、採点モードにおいて投影する「○」の記号の数を計数し、その計数値を格納する。ワーキングエリア37nは、CPU15での演算のために一時的に使用するデータを格納する。
図6は、メイン処理のフローチャートである。尚、このメイン処理におけるデジカメ処理(S605)、webcam処理(S607)、立体画像処理(S609)、平面化画像処理(S611)、データベース検索処理(S613)の各処理についての詳細は後述する。
メイン処理では、まず、電源が起動されると(S601)、プロセッサ15やその他のインターフェイス等が初期化される(S602)。
そして、モード切替スイッチ9の状態を判別するキースキャンが行われ(S603)、モード切替スイッチ9の設定がデジカメモードか否かが判断され(S604)、デジカメモードであれば(S604:Yes)、後述するデジカメ処理に移行する(S605)。
一方、デジカメモードでなければ(S604:No)、モード切替スイッチ9の設定がwebcamモードか否かが判断され(S606)、webcamモードであれば(S606:Yes)、後述するwebcam処理に移行する(S607)。
一方、webcamモードでなければ(S605:No)、モード切替スイッチ9の設定が立体画像モードか否かが判断され(S608)、立体画像モードであれば(S608:Yes)、後述する立体画像処理に移行する(S609)。
一方、立体画像モードでなければ(S608:No)、モード切替スイッチ9の設定が平面化画像モードか否かが判断され(S610)、平面化画像モードであれば(S610:Yes)、後述する平面化画像処理に移行する(S611)。
一方、平面化画像モードでなければ(S610:No)、モード切替スイッチ9の設定が採点モードか否かが判断され(S612)、採点モードであれば(S612:Yes)、後述する採点処理に移行する(S613)。
一方、採点モードでなければ(S612:No)、モード切替スイッチ9の設定が郵便情報モードか否かが判断され(S614)、郵便情報モードであれば(S614:Yes)、後述する郵便情報処理に移行する(S615)。
一方、郵便情報モードでなければ(S614:No)、モード切替スイッチ9がオフモードか否かが判断され(S616)、オフモードでなければ(S616:No)、S603からの処理を繰り返し、オフモードであれば(S616:Yes)、当該処理を終了する。
図7は、デジカメ処理(図6のS605)のフローチャートである。デジカメ処理は、画像撮像部14によって撮像した画像を取得する処理である。
この処理では、まず、CCD22に高解像度設定信号を送信する(S701)。これにより高品質の撮像画像を使用者に提供することができる。
次に、モニタLCD10にファインダ画像(ファインダ6を介して見える範囲の画像)を表示する(S702)。よって、使用者は、ファインダ6を覗き込むことなく、モニタLCD10に表示された画像によって実際の撮像の前に、撮像画像(撮像範囲)を確認することができる。
次に、レリーズボタン8をスキャンし(S703a)、レリーズボタン8が半押しされたか否かを判断する(S703b)。半押しされていれば(S703b:Yes)、オートフォーカス(AF)および自動露出(AE)機能を起動し、ピント、絞り、シャッタスピードを調節する(S703c)。尚、半押しされていなければ(S703b:No)、S703aからの処理を繰り返す。
次に、再び、レリーズボタン8をスキャンし(S703d)、レリーズボタン8が全押しされたか否かを判断する(S703e)。全押しされていれば(S703e:Yes)、フラッシュモードか否かを判断する(S704)。
その結果、フラッシュモードであれば(S704:Yes)、フラッシュ7を投光して(S705)、撮影し(S706)、フラッシュモードでなければ(S704:No)、フラッシュ7を投光することなく撮影する(S706)。尚、S703eの判断において、全押しされていなければ(S703e:No)、S703aからの処理を繰り返す。
次に、撮影した撮像画像をCCD22からキャッシュメモリ28に転送し(S707)、キャッシュメモリ28に記憶された撮像画像をモニタLCD10に表示する(S708)。このように、撮像画像をキャッシュメモリ28に転送することでメインメモリに転送する場合に比較して、撮像画像を高速にモニタLCD10に表示させることができる。そして、その撮像画像を外部メモリ27に格納する(S709)。
最後に、モード切替スイッチ9に変化が無いか否かを判断し(S710)、変化が無ければ(S710:Yes)、S702からの処理を繰り返し、変化があれば(S710:No)、当該処理を終了する。
図8は、webcam処理(図6のS607)のフローチャートである。webcam処理は、画像撮像部14で撮像した撮像画像(静止画および動画を含む)を外部ネットワークに送信する処理である。尚、本実施例では、撮像画像として動画を外部ネットワークに送信する場合を想定している。
この処理では、ます、CCD22に低解像度設定信号を送信し(S801)、周知のオートフォーカス(AF)及び自動露出(AE)機能を起動して、ピント、絞り、シャッター速度を調節した後に(S802)、撮影を開始する(S803)。
そして、撮影された撮像画像をモニタLCD10に表示し(S804)、ファインダ画像を投影画像格納部37kに格納し(S805)、後述する投影処理を行い(S806)、投影画像格納部37kに格納されている画像を投影面に投影する。
また、撮像画像をCCD22からキャッシュメモリ28に転送し(S807)、キャッシュメモリ28に転送された撮像画像をRFインターフェイスであるRFドライバ24及びアンテナ11を介して外部ネットワークに送信する(S808)。
そして、最後に、モード切替スイッチ9に変化が無いか否かを判断し(S809)、変化が無ければ(S809:Yes)、S802からの処理を繰り返し、変化があれば(S809:No)、当該処理を終了する。
図9は、投影処理(図8のS806)のフローチャートである。この処理は、投影画像投影部13から投影画像格納部37kに格納されている画像を投影面に投影する処理である。この処理では、まず、投影画像格納部37kに画像が格納されているか否かを確認する(S901)。格納されていれば(S901:Yes)、投影画像格納部37kに格納されている画像を投影LCDドライバ30に転送し(S902)、投影LCDドライバ30から、その画像に応じた画像信号を投影LCD19に送り、投影LCD19に画像を表示する(S903)。
次に、光源ドライバ29を駆動し(S904)、その光源ドライバ29からの電気信号によってLEDアレイ17Aを点灯し(S905)、当該処理を終了する。
こうして、LEDアレイ17Aが点灯すると、LEDアレイ17Aから発光する光は、光源レンズ18を介して投影LCD19に到達し、投影LCD19において、投影LCDドライバ30から送信される画像信号に応じた空間変調が施され、画像信号光として出力される。そして、その投影LCD19から出力される画像信号光は、投影光学系20を介して投影面に投影画像として投影される。
図10は、立体画像処理(図6のS609)のフローチャートである。立体画像処理は、被写体の3次元形状を検出し、その立体画像としての3次元形状検出結果画像を取得、表示、投影する処理である。
この処理では、まず、CCD22に高解像度設定信号を送信し(S1001)、モニタLCD10にファインダ画像を表示する(S1002)。
次に、レリーズボタン8をスキャンし(S1003a)、レリーズボタン8が半押しされたか否かを判断する(S1003b)。半押しされていれば(S1003b:Yes)、オートフォーカス(AF)および自動露出(AE)機能を起動し、ピント、絞り、シャッタスピードを調節する(S1003c)。尚、半押しされていなければ(S1003b:No)、S1003aからの処理を繰り返す。
次に、再び、レリーズボタン8をスキャンし(S1003d)、レリーズボタン8が全押しされたか否かを判断する(S1003e)。全押しされていれば(S1003e:Yes)、フラッシュモードか否かを判断する(S1003f)。
その結果、フラッシュモードであれば(S1003f:Yes)、フラッシュ7を投光して(S1003g)、撮影し(S1003h)、フラッシュモードでなければ(S1003f:No)、フラッシュ7を投光することなく撮影する(S1003h)。尚、S1003eの判断において、全押しされていなければ(S1003e:No)、S1003aからの処理を繰り返す。
次に、後述する3次元形状検出処理を行い、被写体の3次元形状を検出する(S1006)。
次に、3次元形状検出処理(S1006)における3次元形状検出結果を外部メモリ27に格納し(S1007)、3次元形状検出結果をモニタLCD10に表示する(S1008)。尚、この3次元形状検出結果とは、各計測頂点の実空間における3次元座標(X,Y,Z)の集合体として表示する。
次に、3次元形状検出結果としての計測頂点をポリゴンで結んでそのサーフェスを表示した立体画像(3DのCG画像)としての3次元形状検出結果画像を投影画像格納部37kに格納し(S1009)、図8のS806の投影処理と同様な投影処理を行う(S1010)。尚、この場合には、図18において説明する投影LCD19上の座標を3次元空間座標に変換する式の逆関数を利用して、求められた3次元座標に対する投影LCD19上の座標を求めることで、3次元形状結果座標を投影面に投影させることができる。
そして、モード切替スイッチ9に変化が無いか否かを判断し(S1011)、変化が無ければ(S1011:Yes)、S702からの処理を繰り返し、変化があれば(S1011:No)、当該処理を終了する。
図11(a)は、上述した3次元形状検出処理(図10のS1006)において、3次元形状を検出するために利用する空間コード法の原理を説明するための図であり、(b)は(a)とは異なるパターン光を示す図である。パターン光にはこれら(a)または(b)のいずれを用いても良く、更には、多階調コードであるグレイレベルコードを用いても良い。
尚、この空間コード法につての詳細は、佐藤宏介、他1名、「空間コード化による距離画像入力」、電子通信学会論文誌、85/3Vol.J 68−D No3 p369〜375に詳細に開示されている。
空間コード法は、投影光と観測画像間の三角測量に基づいて被写体の3次元形状を検出する方法の1種であり、(a)に示すように、投影光源Lと観測器Oとを距離Dだけ離して設置し、空間を細長い扇状領域に分割しコード化することを特徴とする。
図中の3枚のマスクパターンA,B,CをMSBから順番に投影すると、各扇状領域はマスクによって明「1」と暗「0」とにコード化される。例えば、点Pを含む領域は、マスクA,Bでは光が当たらず、マスクCでは明になるので、001(A=0、B=0、C=1)とコード化される。
各扇状の領域には、その方向φに相当するコードが割り当てられ、それぞれを1本のスリット光線とみなすことができる。そこで各マスクごとに情景を観測機器としてのカメラで撮影し、明暗パターンを2値化してメモリの各ビットプレーンを構成していく。
こうして、得られた多重ビットプレーン画像の横方向の位置(アドレス)は、観測方向θに相当し、このアドレスのメモリの内容は投影光コード、即ち、φを与える。このθとφとから注目点の座標を決定する。
また、この方法で使用するマスクパターンとしては、(a)ではマスクパターンA,B,Cのような純2進コードを用いる場合を図示しているが、マスクの位置ズレが起こると領域の境界で大きな誤差が生ずる危険性がある。
例えば、(a)の点Qは領域3(011)と領域4(100)の境界を示しているが、もしマスクAの1がずれ込むと領域7(111)のコードが生ずる可能性がある。換言すれば、隣接する領域間でハミング距離が2以上のところで、大きな誤差が発生する可能性がある。
そこで、この方法で使用するマスクパターンとしては、(b)に示すように、隣接する領域間でハミング距離が常に1であるコードを使うことで、上述したようなコード化誤差を避けることができるとされている。
図12(a)は、3次元形状検出処理(図10のS1006)のフローチャートである。この処理では、まず、撮像処理を行う(S1210)。この撮像処理は、図11(a)に示す複数枚の純2進コードのマスクパターンを利用して画像投影部13から、明暗を交互に並べてなる縞状のパターン光(図1参照)を時系列的に被写体に投影し、各パターン光が投影されている状態を撮像したパターン光有画像と、パターン光が投影されていな状態を撮像したパターン光無画像とを取得する処理である。
撮像処理を終了すると(S1210)、3次元計測処理を行う(S1220)。3次元計測処理は、撮像処理によって取得したパターン光有画像とパターン光無画像とを利用して、実際に被写体の3次元形状を計測する処理である。こうして、3次元計測処理を終了すると(S1220)、当該処理を終了する。
図12(b)は、撮像処理(図12(a)のS1210)のフローチャートである。この処理は、パターン光撮影プログラム36aに基づき実行され、まず、画像投影部13からパターン光を投影することなく、画像撮像部14によって被写体を撮像することで、パターン光無画像を取得する(S1211)。尚、取得したパターン光無画像はパターン光無画像格納部37bに格納される。
次に、カウンタiを初期化し(S1212)、そのカウンタiの値が最大値imaxか否かを判断する(S1213)。尚、最大値imaxは使用するマスクパターンの数によって決定される。例えば、8種類のマスクパターンを使用する場合には、最大imax(=8)となる。
そして、判断の結果、カウンタiの値が最大値imaxより小さい場合には(S1213:Yes)、使用するマスクパターンの内、i番のマスクパターンを投影LCD19に表示し、そのi番のマスクパターンによって投影されるi番のパターン光を投影面に投影し(S1214)、そのパターン光が投影されている状態を画像撮像部14によって撮影する(S1215)。
こうして、被写体にi番のパターン光が投影された状態を撮像したパターン光有画像を取得する。尚、取得したパターン光有画像は、パターン光有画像格納部37aに格納される。
撮影を終了すると、i番のパターン光の投影を終了し(S1216)、次のパターン光を投影すべく、カウンタiに「1」を加算して(S1217)、S1213からの処理を繰り返す。
そして、カウンタiの値が最大値imaxより大きいと判断すると(S1213:No)、当該処理を終了する。即ち、この撮像処理においては、1枚のパターン光無画像と、最大値imax枚のパターン光有画像とを取得することになる。
図12(c)は、3次元計測処理(図12(a)のS1220)のフローチャートである。この処理は、輝度画像生成プログラム36cに基づき実行され、まず、輝度画像を生成する(S1221)。ここで、輝度は、YCbCr空間におけるY値であり、各画素のRGB値よりY=0.2989・R+0.5866・G+0.1145・Bから計算される値である。各画素についてY値を求めることにより、各パターン光有及び無し画像に関する輝度画像を生成する。生成した輝度画像は、輝度画像格納部37cに格納される。また、パターン光の番号に対応した番号を各輝度画像に割り付けておく。
次に、コード画像生成プログラム36dにより、上述した空間コード法を利用して、生成した輝度画像を組み合わせることで、各画素毎にコード化されたコード画像を生成する(S1222)。
このコード画像は、輝度画像格納部37cに格納したパターン光有り画像に関する輝度画像の各画素について、あらかじめ設定した輝度閾値あるいはパターン光無画像と比較することで2値化し、その結果を図11(a),(b)に説明した様に、LSB〜MSBに割り当てることで生成することができる。生成されたコード画像はコード画像格納部37dに格納される。
次に、コード境界抽出プログラム36eにより、後述するコード境界座標検出処理を行い(S1223)、各画素毎に割り当てられたコードの境界座標をサブピクセル精度で検出する。
次に、レンズ収差補正プログラム36fにより、レンズ収差補正処理を行う(S1224)。この処理によって、撮像光学系21の歪みなどの影響で誤差を含んでいるS1223で検出されるコード境界座標の誤差を補正することができる。
次に、三角測量演算プログラム36gにより、三角測量原理による実空間変換処理を行う(S1225)。この処理によって収差補正が施された後のCCD空間上のコード境界座標は、実空間における3次元座標に変換され、3次元形状検出結果としての3次元座標が求められる。
図13は、コード境界座標検出処理(図12のS1223)の概略を説明するための図である。上側の図は、CCD空間において実際のパターン光の明暗の境界を境界線Kで示し、そのパターン光を上述した空間コード法でコード化し、1のコードと他のコードとの境界を図中太線で示した図である。
即ち、上述した空間コード法におけるコード化は、各画素単位で行われるため、実際のパターン光の境界線Kと、コード化された境界(図中太線)とではサブピクセル精度の誤差が生ずる。そこで、このコード境界座標検出処理は、コードの境界座標をサブピクセル精度で検出することを目的とする。
この処理では、まず、ある検出位置(以下「curCCDX」と称す)において、ある着目コード(以下「curCode」という)から他のコードに変化する第1画素Gを検出する(第1画素検出工程)。
例えば、curCCDXにおいて、上から順番に各画素を検出すると、境界(太線)まではcurCodeを有する画素であるが、境界の次の画素、即ち、第1画素Gにおいて、curCodeは変化しているので、これを第1画素Gとして検出する。
次に、その第1画素Gの画素位置において、図12のS1221において輝度画像格納部37cに格納された輝度画像の内から、明暗の変化を持つ輝度画像の全部を抽出する(輝度画像抽出工程)。
次に、近似に利用するための画素領域を特定するために検出位置を「2」左側に移動させ、検出位置curCCDX−2の位置において、コード画像を参照して、着目コード(curCode)から他のコードに変化する画素(境界画素(curCCDX−2の検出位置では画素H))を探し、その画素を中心に予め定めた範囲(本実施例の場合Y軸方向に−3画素と+2画素の範囲)の画素範囲を特定する(画素領域特定工程の一部)。
次に、その予め定めた範囲内において、図中の下側の左側のグラフに示すように、Y方向の画素位置と輝度とに関する近似式(図中実線で示す)を求め、その近似式における輝度閾値bThとの交点におけるY座標Y1を求める(境界座標検出工程の一部)。
尚、輝度閾値bThは、予め定められた範囲内から算出(例えば、各画素の輝度の平均の2分の1)しても良く、予め与えられた固定値であっても良い。これにより、明と暗との境界をサブピクセル精度で検出することができる。
次に、検出位置をcurCCDX−2から「1」右側に移動させ、curCCDX−1において上述したのと同様な処理を行い、curCCDX−1における代表値を求める(境界座標検出工程の一部)。
このように、境界画素を中心にY軸方向に予め定めた範囲と、X軸方向におけるcurCCDX−2からcurCCDX+2の範囲とで構成される画素領域(図中右下がり斜線部参照)において、各検出位置における代表値を求める。
これまでの処理をcurCodeから他のコードへ変化する画素を持つ輝度画像の全てに行い、各輝度画像についての代表値の加重平均値を最終的にcurCodeにおける境界座標として採用する(境界座標検出工程の一部)。
これにより、コードの境界座標を高精度にサブピクセル精度で検出することができ、この境界座標を利用して上述した三角測量原理による実空間変換処理(図12のS1225)を行うことで、高精度に被写体の3次元形状を検出することができる。
また、このように輝度画像に基づき算出される近似式を利用して境界座標をサブピクセル精度で検出することができるため、従来のように撮像枚数を増加させることもなく、また、純2進コードで明暗付けられたパターン光であっても良く、特殊なパターン光であるグレイコードを用いる必要はない。
尚、本実施例では、各検出位置において境界画素を中心にY軸方向に「−3」から「+2」の範囲と、X軸方向における検出位置としてのcurCCDX−2からcurCCDX+2の範囲とで構成される領域を、近似を求めるための画素領域として説明したが、この画素領域のY軸、X軸の範囲はこれらに限定されるものではない。例えば、curCCDXの検出位置における境界画素を中心としたY軸方向への所定範囲だけを画素領域としても良い。
図14は、コード境界座標検出処理(図12のS1223)のフローチャートである。この処理は、コード境界抽出プログラム36eに基づき実行され、まず、CCD空間におけるコード境界座標列の各要素を初期化し(S1401)、curCCDXを開始座標に設定する(S1402)。
次に、curCCDXが終了座標以下か否かを判断し(S1403)、終了座標以下であれば(S1403:Yes)、curCodeを「0」に設定する(S1404)。即ち、curCodeは当初、最小値に設定される。
次に、curCodeが最大コードより小さいか否かを判断する(S1405)。curCodeが最大コードより小さければ(S1405:Yes)、curCCDXにおいてコード画像を参照して、curCodeの画素を探し(S1406)、curCodeの画素が存在するか否かを判断する(S1407)。
その結果、curCodeの画素が存在していれば(S1407:Yes)、curCCDXにおいて、そのcurCodeよりも大きなCodeの画素をコード画像を参照して探し(S1408)、そのcurCodeよりも大きなcurCodeの画素が存在するか否かを判断する(S1409)。
その結果、curCodeよりも大きなCodeの画素が存在していれば(S1409:Yes)、後述する境界をサブピクセル精度で求める処理を行う(S1410)。そして、次のcurCodeについて境界座標を求めるべく、curCodeに「1」を加算して(S1411)、S1405からの処理を繰り返す。
即ち、境界は、curCodeを有する画素の画素位置またはcurCodeよりも大きなCodeの画素の画素位置に存在しているため、本実施例では、暫定的に境界は、curCodeより大きなcurCodeの画素の画素位置にあると仮定して処理を進めるものである。
また、curCodeが存在していない場合や(S1407:No)、curCodeよりも大きなCodeの画素が存在していない場合には(S1409:No)、次のcurCodeについて境界座標を求めるべく、curCodeに「1」を加算して(S1411)、S1405からの処理を繰り返す。
こうして、0から最大コードまでのcurCodeについて、S1405からS1411までの処理を繰り返し、curCodeが最大コードより大きくなると(S1405:No)、検出位置を変更すべく、curCCDXに「dCCDX」を加算し(S1412)、新たな検出位置において、上述したのと同様にS1403からの処理を繰り返す。
そして、curCCDXを変更してゆき、最終的にcurCCDXが終了座標より大きくなると(S1403)、即ち、開始座標から終了座標までの検出が終了すると、当該処理を終了する。
図15は、コード境界座標をサブピクセル精度で求める処理(図14のS1410)のフローチャートである。
この処理では、まず、図12のS1221において輝度画像格納部37cに格納された輝度画像の内から、図14のS1409において検出されたcurCodeよりも大きなCodeを有する画素の画素位置において、明暗の変化を持つ輝度画像の全部を抽出する(S1501)。
そして、その抽出した輝度画像のマスクパターン番号を配列PatID[]へ格納し、その抽出した輝度画像の画像数をnoPatIDへ格納する(S1502)。尚、配列PatID[]とnoPatIDとはID格納部37fに格納される。
次に、カウンタiを初期化し(S1503)、カウンタiの値がnoPatIDより小さいか否かを判断する(S1504)。その結果、小さいと判断されれば(S1504:Yes)、カウンタiに対応するPatID[i]のマスクパターン番号を持つ輝度画像について、境界のCCDY値を求め、その値をfCCDY[i]へ格納する(S1505)。
このS1505の処理を終了すると、カウンタiに「1」を加算し(S1506)、S1504からの処理を繰り返す。そして、S1504において、カウンタiの値がnoPatIDより大きいと判断されると(S1504:No)、即ち、S1501で抽出された全部の輝度画像についてS1505の処理が終了すると、S1505の処理で求めたfCCDY[i]の加重平均値を計算し、その結果を境界値とする(S1507)。
尚、加重平均値に代えて、S1505の処理で求めたfCCDY[i]の中央値を計算し、その結果を境界値としたり、統計的な計算により境界値を計算したりすることもできる。
即ち、境界座標は、curCCDXの座標と、S1507で求められる加重平均値とで表現され、この境界座標をコード境界座標格納部37eに格納して、当該処理を終了する。
図16は、PatID[i]のマスクパターン番号を持つ輝度画像について、境界のCCDY値を求める処理(図15のS1505)のフローチャートである。
この処理では、まず、「curCCDX−dx」と「0」との内、大きい値をccdxとして設定する「ccdx=MAX(curCCDX−dx,0)」で表される処理を行うと共に、カウンタjを初期化する(S1601)。
具体的には、S1601でいう「0」はCCDX値の最小値を意味し、例えば、今、検出位置としてのcurCCDX値が「1」で、予め設定されているdx値が「2」であったとすると、「curCCDX−dx」は「−1」となり、CCDX値の最小値である「0」よりも小さくなるため、「−1」における以降の処理は、「ccdx=0」として設定する処理を行う。
即ち、CCDX値の最小値よりも小さい位置については、以降の処理を除外する処理を行う。
尚、この「dx」の値は、予め「0」を含む適当な整数に設定することができ、図13で説明した例では、この「dx」は「2」に設定されており、図13の例に従えば、このccdxは「curCCDX−2」に設定されることになる。
次に、ccdx<=MIN(curCCDX+dx,ccdW−1)であるか否かを判断する(S1602)。つまり、左辺の「MIN(curCCDX+dx,ccdW−1)」は、「curCCDX+dx」と、CCDX値の最大値「ccdW」から「1」を減算した「ccdW−1」との内、小さい値であることを意味しているので、その値と「ccdx」値との大小を比較する。
即ち、CCDX値の最大値よりも大きい位置については、以降の処理を除外する処理を行う。
そして、判断の結果、ccdxがMIN(curCCDX+dx,ccdW−1)よりも小さければ(S1602:Yes)、コード画像とPatID[i]が割り当てられた輝度画像とを参照して、境界の存在する画素の画素位置のeCCDY値を求める(S1603)。
例えば、検出位置を図13に示すcurCCDX−1であるとすると、画素Iを境界が存在する画素候補として検出し、画素Iの位置においてeCCDY値を求める。
次に、PatID[i]のマスクパターン番号を持つ輝度画像から、MAX(eCCDY−dy,0)<=ccdy<=MIN(eCCDY+dy−1,ccdH−1)の範囲で、ccdy方向における輝度に関する近似多項式Bt=fb(ccdy)を求める(S1604)。
次に、その近似多項式Btと輝度閾値bThとの交差するccdy値を求め、その値をefCCDY[j]へ格納する(S1605)。このS1604とS1605とによって、サブピクセル精度の境界座標の検出をすることができる。
次に、ccdxとカウンタjとに各々「1」を加算し(S1605)、S1602からの処理を繰り返す。即ち、curCCDXを中心とした左右の所定範囲内における各検出位置において、サブピクセル精度の境界を検出するのである。
そして、S1602において、「ccdx」が「MIN(curCCDX+dx,ccdW−1)」より大きいと判断されると(S1602:No)、curCCDX−dxからcurCCDX+dxの範囲で計算されたefCCDY[j]について、ccdy=fy(ccdx)の近似多項式を求める(S1606)。この処理によってS1605において検出された各値を用いるので、1つの検出位置において境界座標を検出しようとする場合に比べて、境界座標の検出精度を向上させることができる。
こうして得られた近似多項式とcurCCDXとの交点を、PatID[i]のマスクパターン番号を持つ輝度画像についての境界のCCDY値として(S1607)、当該処理を終了する。ここまでの処理を図15のフローチャートに示すように、抽出した全部の輝度画像の1枚、1枚に実行し、求められた境界座標について加重平均値を計算して、その結果を最終的な境界座標としているので(S1507)、更に、境界座標の検出精度を向上させることができる。
図17は、レンズ収差補正処理(図12のS1224)を説明するための図である。レンズ収差補正処理は、図17(a)に示すように、撮像光学系21の収差により、入射した光束が理想レンズにより結像すべき位置からずれてしまうことに対して、撮像された画素の位置を本来結像すべき位置へ補正する処理である。
この収差補正は、例えば、図17(b)に示すように、撮像光学系21の撮像範囲において、入射光の角度である半画角hfaをパラメータとして光学系の収差を計算して求めたデータを基に補正する。
この収差補正処理では、レンズ収差補正プログラム36fに基づき実行され、コード境界座標格納部37eに格納されているコード境界座標について行なわれ、収差補正処理がなされたデータは、収差補正座標格納部37gに格納される。
具体的には、実画像における任意点座標(ccdx、ccdy)を理想カメラ画像での座標(ccdcx、ccdcy)に変換する次の(a)から(c)のカメラキャリブレーション(近似式)を用いて補正する。
本実施例では、収差量dist(%)は、半画角hfa(deg)を用いてdist=f(hfa)と記述する。また、撮像光学系21の焦点距離をfocallength(mm)、ccd画素長pixellength(mm)、CCD22におけるレンズの中心座標を(Centx、Centy)とする。
(a)ccdcx=(ccdx−Centx)/(1+dist/100)+Centx
(b)ccdcy=(ccdy−Centy)/(1+dist/100)+Centy
(c)hfa=arctan[(((ccdx−Centx)2+(ccdy−Centy)2)0.5)×pixellength/focallength]
図18は、三角測量原理による実空間変換処理(図12のS1225)において、CCD空間における座標から、3次元空間における3次元座標を算出する方法を説明するための図である。
(b)ccdcy=(ccdy−Centy)/(1+dist/100)+Centy
(c)hfa=arctan[(((ccdx−Centx)2+(ccdy−Centy)2)0.5)×pixellength/focallength]
図18は、三角測量原理による実空間変換処理(図12のS1225)において、CCD空間における座標から、3次元空間における3次元座標を算出する方法を説明するための図である。
三角測量原理による実空間変換処理では、三角測量演算プログラム36gによって、収差補正座標格納部37gに格納されている収差補正がなされたコード境界座標についての3次元空間における3次元座標が算出される。こうして算出される3次元座標は、3次元座標格納部37hに格納される。
本実施例では、撮像される横方向に湾曲した原稿Pに対する画像入力出力装置1の座標系として、撮像光学系21の光軸方向をZ軸、そのZ軸に沿って撮像レ光学系21の主点位置からVPZ離れた地点を原点、画像入出力装置1に対して水平方向をX軸、垂直方向をY軸とする。
また、3次元空間(X,Y,Z)への画像投影部13からの投影角度θp、撮像レンズ光学系20の光軸と画像投影部13の光軸との距離をD、撮像光学系21のY方向の視野をYftopからYfbottom、X方向の視野をXfstartからXfend、CCD22のY軸方向の長さ(高さ)をHc、X軸方向の長さ(幅)をWcとする。尚、投影角度θpは、各画素毎に割り当てられたコードに基づき与えられる。
この場合、CCD22の任意座標(ccdx,ccdy)に対応する3次元空間位置(X,Y,Z)は、CCD22の結像面上の点と、パターン光の投影点と、X−Y平面に交差する点とで形成される三角形について5つの式を解くことで得ることができる。
(1)Y=−(tanθp)Z+PPZ+tanθp−D+cmp(Xtarget)
(2)Y=−(Ytarget/VPZ)Z+Ytarget
(3)X=−(Xtarget/VP)Z+Xtarget
(4)Ytarget=Yftop−(ccdcy/Hc)×(Yftop−Yfbottom)
(5)Xtarget=Xfstart+(ccdcx/Wc)×(Xfend−Xfstart)
尚、(1)におけるcmp(Xtarget)は、撮像光学系20と画像投影部13とのズレを補正する関数であり、ズレが無い理想的な場合にはcmp(Xtarget)=0とみなすことができる。この式は、湾曲した原稿Pに限られるものではなく、任意の三次元形状を有するものに対しても利用できるものである。
(1)Y=−(tanθp)Z+PPZ+tanθp−D+cmp(Xtarget)
(2)Y=−(Ytarget/VPZ)Z+Ytarget
(3)X=−(Xtarget/VP)Z+Xtarget
(4)Ytarget=Yftop−(ccdcy/Hc)×(Yftop−Yfbottom)
(5)Xtarget=Xfstart+(ccdcx/Wc)×(Xfend−Xfstart)
尚、(1)におけるcmp(Xtarget)は、撮像光学系20と画像投影部13とのズレを補正する関数であり、ズレが無い理想的な場合にはcmp(Xtarget)=0とみなすことができる。この式は、湾曲した原稿Pに限られるものではなく、任意の三次元形状を有するものに対しても利用できるものである。
一方、上述したのと同様に、画像投影部13に含まれる投影LCD19上の任意座標(lcdcx、lcdcy)と3次元空間中の3次元座標(X,Y,Z)との関係は次の(6)から(9)の式で表せる。
尚、本実施例では、画像投影部13の主点位置(0,0,PPZ)、画像投影部13のY方向の視野をYpftopからYpfbottom、X方向の視野をXpfstartからXpfend、投影LED19のY軸方向の長さ(高さ)をHp、X軸方向の長さ(幅)Wpとする。
(6)Y=−(Yptarget/PPZ)Z+Yptarget
(7)X=−(Xptarget/PPZ)Z+Xptarget
(8)Yptarget=Ypftop−(lcdcy/Hp)×(Ypftop−Ypfbottom)
(9)Xptarget=Xpfstart+(lcdcx/Wp)×(Xpfend−Xpfstart)
この関係式を利用することで、3次元空間座標(X,Y,Z)を上記(6)から(9)の式に与えることで、LCD空間座標を(lcdcx,lcdcy)を算出することができる。よって、例えば、3次元空間に任意の形状、文字を投影するためのLCD素子パターンを算出することができる。
(6)Y=−(Yptarget/PPZ)Z+Yptarget
(7)X=−(Xptarget/PPZ)Z+Xptarget
(8)Yptarget=Ypftop−(lcdcy/Hp)×(Ypftop−Ypfbottom)
(9)Xptarget=Xpfstart+(lcdcx/Wp)×(Xpfend−Xpfstart)
この関係式を利用することで、3次元空間座標(X,Y,Z)を上記(6)から(9)の式に与えることで、LCD空間座標を(lcdcx,lcdcy)を算出することができる。よって、例えば、3次元空間に任意の形状、文字を投影するためのLCD素子パターンを算出することができる。
図19は、平面化画像処理(図6のS611)のフローチャートである。平面化画像処理は、例えば、図1に示すような湾曲した状態の原稿Pを撮像した場合や矩形状の原稿を斜め方向から撮像した場合(撮像された画像は台形状になる)であっても、その原稿が湾曲していない状態やその面に対して垂直方向から撮像したような状態に補正された平面化画像を取得、表示する処理である。
この処理では、まず、CCD22に高解像度設定信号を送信し(S1901)、モニタLCD10にファインダ画像を表示する(S1902)。
次に、レリーズボタン8をスキャンし(S1903a)、レリーズボタン8が半押しされたか否かを判断する(S1903b)。半押しされていれば(S1903b:Yes)、オートフォーカス(AF)および自動露出(AE)機能を起動し、ピント、絞り、シャッタスピードを調節する(S1903c)。尚、半押しされていなければ(S1903b:No)、S1903aからの処理を繰り返す。
次に、再び、レリーズボタン8をスキャンし(S1903d)、レリーズボタン8が全押しされたか否かを判断する(S1903e)。全押しされていれば(S1903e:Yes)、フラッシュモードか否かを判断する(S1903f)。
その結果、フラッシュモードであれば(S1903f:Yes)、フラッシュ7を投光して(S1903g)、撮影し(S1903h)、フラッシュモードでなければ(S1903f:No)、フラッシュ7を投光することなく撮影する(S1903h)。尚、S1903eの判断において、全押しされていなければ(S1903e:No)、S1903aからの処理を繰り返す。
次に、上述した3次元形状検出処理(図10のS1006)と同一の処理である3次元形状検出処理を行い、被写体の3次元形状を検出する(S1906)。
次に、3次元形状検出処理(S1906)によって得られた3次元形状検出結果に基づき、原稿Pの姿勢を演算する原稿姿勢演算処理を行う(S1907)。この処理によって原稿Pの姿勢パラメータとして、原稿Pの画像入力装置1に対する位置Lや角度θ、湾曲φ(x)が演算される。
次に、その演算結果に基づき、後述する平面変換処理を行い(S1908)、たとえ、原稿Pが湾曲していたとしても湾曲していない状態に平面化された平面化画像を生成する。
次に、平面変化処理(S1908)によって得られた平面化画像を外部メモリ27に格納し(S1909)、平面化画像をモニタLCD10に表示する(S1910)。
そして、モード切替スイッチ9に変化が無いか否かを判断し(S1911)、その結果、変化が無ければ(S1911:Yes)、再び、S702からの処理を繰り返し、変化があれば(S1911:No)、当該処理を終了する。
図20は、原稿姿勢演算処理(図19のS1907)を説明するための図である。尚、本等の原稿の仮定条件として、原稿Pの湾曲はy方向に一様であるとする。この原稿姿勢演算処理では、まず、図20(a)に示すように、3次元座標格納部37hに格納されているコード境界に関する座標データから3次元空間位置において2列に並ぶ点を回帰曲線近似した2本の曲線を求める。
例えば、パターン光を投影した範囲の上下それぞれ4分の1の位置情報(コード63とコード64の境界と、コード191とコード192との境界とに関する境界)から求めることができる。
その2本の曲線のX軸方向の位置が「0」における点を結ぶ直線を想定し、この直線がZ軸と交わる点、つまり、光軸が原稿Pと交差する点を、原稿Pの3次元空間位置(0,0,L)とし、この直線がX−Y平面となす角を原稿PのX軸まわりの傾きθとする。
次に、図20(b)に示すように、原稿Pを、先に求めたX軸まわりの傾きθ分だけ逆方向に回転変換し、つまり、原稿PをX−Y平面に対して平行にした状態を想定する。
そして、図20(c)に示すように、X−Z平面における原稿Pの断面について、Z軸方向の変位をXの関数として湾曲φ(X)で表すことができる。こうして、原稿姿勢パラメータとして、原稿Pの位置Lや角度θ、湾曲φ(x)が演算され、当該処理を終了する。
図21は、平面変換処理(図19のS1908)のフローチャートである。この処理は、まず、RAM37のワーキングエリア37nに当該処理の処理領域を割り当て、当該処理に用いるカウンタbの変数を初期値(b=0)に設定する(S2101)。
次に、原稿姿勢演算プログラム36hでの演算結果による原稿Pの位置Lと、傾きθと、湾曲φ(x)とに基づき、パターン光無画像格納部37bに格納されたパターン光無画像の4隅の点を、それぞれ、Z方向に−L移動し、X軸方向に−θ回転し、更にφ(x)にする湾曲の逆変換(後述する「湾曲処理」と同等な処理)により求められる点で取成される矩形領域(つまり、原稿Pの文字等が書かれた面が略直交方向から観察されたような画像となる矩形領域)を設定すると共に、この矩形領域内に含まれる画素数aを求める(S2102)。
次に、設定された矩形領域を構成する各画素に対応するパターン光無画像上の座標を求めて、この座標周辺の画素情報から、平面化画像の各画素の画素情報を設定する。
つまり、まず、カウンタbが画素数aに到達したか否かを判断する(S2103)。カウンタbが画素数aに到達していなけば(S2103:No)、矩形領域を構成する1つの画素について、Y軸を中心に湾曲φ(x)回転移動させる湾曲計算処理を行い(S2104)、X軸を中心に傾きθ回転移動させ(S2105)、Z軸方向に距離Lだけシフトさせる(S2106)。
次に、求められた3次元空間位置を、先の3角測量の逆関数により理想カメラで写されたCCD画像上の座標(ccdcx,ccdcy)を求め(S2107)、使用している撮像光学系20の収差特性に従って、先のカメラキャリブレーションの逆関数により、実際のカメラで写されたCCD画像上の座標(ccdx,ccdy)を求め(S2108)、この位置に対応するパターン光無画像の画素の状態を求めて、RAM37のワーキングエリア37nに格納する(S2109)。
そして、次の画素について上述したS2103からS2109までの処理を実行すべく、カウンタbに「1」を加算する(S2110)。
こうして、S2104からS2110までの処理をカウンタbが画素数aになるまで繰り返すと(S2103:Yes)、S2101において、当該処理を実行するためにワーキングエリア37nに割り当てた処理領域を開放して(S2111)、当該処理を終了する。
図22(a)は、湾曲処理(図21のS2104)についての概略を説明するための図であり、(b)は平面変換処理(図19のS1908)によって平面化された原稿Pを示している。尚、この湾曲処理についての詳細については、電子情報通信学会論文誌DIIVol.J86−D2 No.3 p409「アイスキャナによる湾曲ドキュメント撮影」に詳細に開示されている。
湾曲Z=φ(x)は、求められたコード境界座標列(実空間)で構成される3次元形状を、任意のY値におけるXZ平面に平行な平面切断された断面形状を、最小2乗法により多項式で近似した式で表現される。
湾曲する曲面を平面化する場合、(a)に示すように、Z=φ(x)上の点に対応する平面化された点は、Z=φ(0)からZ=φ(x)までの曲線の長さによって対応付けられることになる。
こうした湾曲処理を含む平面変換処理によって、例えば、図1のように湾曲している状態の原稿Pを撮像した場合であっても、図22(b)に示すように、平面化された平面画像を取得することができ、このように平面化された画像を用いればOCR処理の精度を高めることができるため、その画像によって、原稿に記載された文字や図形等を明確に認識することができる。
次に、図23乃至図27を参照して第1実施例の採点モードについて説明する。尚、図23乃至図27においては、上述した被写体としての原稿Pが解答用紙Pとして形成されているものとして説明する。
この第1実施例の採点モードは、解答用紙Pに記述されている全ての解答を自動的にまとめて採点し、その採点結果等を解答用紙に投影するモードである。図23は、解答用紙Pのレイアウトを説明するための図である。図24は、採点結果等を解答用紙Pに投影している状態を示す図である。
図23に示すように、解答用紙Pには、その上方左側に得点欄Tと、中央部の上方から下方に向かって並ぶ問1から問10の各問題文M1等と、各問題文M1等の右下側に各問題の解答欄K1等とが印刷されている。
また、各解答欄K1等には、本採点モードに先立ち、解答者によって解答が記述されており、問1に対応する解答欄K1には「正三角形」、問2に対応する解答欄K2には「y=ax」、問10に対応する解答欄K10は、解答が記述されていない「無解答」の状態である。
この解答用紙Pを、画像入出力装置1の撮影範囲内にセットし、モード切替スイッチ9を採点モードに設定すると、画像入出力装置1は、この解答用紙Pを撮像し、その撮像データから、参照情報格納部pに記憶されている各解答欄K1等の位置情報に基づき、各解答欄K1等の全部を認識する。そして、各解答欄に記述された解答を認識し、各解答欄K1に対応つけて記憶されている模範解答を抽出し、その抽出した模範解答と、認識した解答とが一致しているか否かを判定する。
その結果、解答者が記述した解答が模範解答と一致していれば、図24に示すように、一致していることを示す情報として「○」の記号を解答欄K1上に投影する。また、一致してなければ、一致していないことを示す情報として「×」の記号を解答欄K2上に投影すると共に、抽出した模範解答「y=ax2+b」を解答欄K2の左側に投影する。更に、解答欄が「無解答」であるような場合には、「×」の記号を解答欄K10上に投影すると共に、抽出した模範解答「x=16」を解答欄K10の左側に投影する。
また、画像入出力装置1は、投影する「○」の記号の数を○数カウンタ37mにおいて計数し、各問題の正誤判定が終了すると、その○数カウンタ37mの計数結果に基づき、得点演算プログラム36nにより得点を演算して、その演算した得点「80」を得点欄Tに投影する。
図25は、採点処理(図6のS613)のフローチャートである。この処理では、まず、CCD22に高解像度設定を送信し(S2501)、モニタLCD10にファインダ画像を表示する(S2502)。
次に、レリーズボタン8をスキャンし(S2503)、レリーズボタン8が半押しされたか否かを判断する(S2504)。レリーズボタン8が半押しされていなければ(S2504:No)、S2503から処理を繰り返し、半押しされていれば(S2504:Yes)、オートフォーカス(AF)および自動露出(AE)機能を起動し、ピント、絞り、シャッタスピードを調節する(S2505)。
そして、再び、レリーズボタンをスキャンし(S2505a)、レリーズボタン8が全押しされたか否かを判断する(S2506)。全押しされていなければ(S2506:No)、上述したS2503からの処理を繰り返す。
一方、全押しされていれば(S2506:Yes)、フラッシュモードか否か判断し(S2507)、フラッシュモードであれば(S2507:Yes)、フラッシュ7を投光して(S2508)、撮影する(S2509)。一方、フラッシュモードでなけば(S2507:No)、フラッシュ7を投光することなく撮影する(S2509)。
次に、上述した3次元形状検出処理(図10のS1006)と同一の処理である3次元形状検出処理を行い、被写体の3次元形状を検出する(S2510)。
次に、上述した原稿姿勢演算処理(図19のS1907)と同一の処理である原稿姿勢演算処理を行い、3次元形状検出結果に基づき、解答用紙Pの姿勢パラメータとして、解答用紙Pの画像入力装置1に対する位置Lや角度θ、湾曲φ(x)を演算する(S2511)。
次に、上述した平面変換処理(図19のS1908)と同一の処理である平面変換処理を行い、平面化された平面化画像を生成し(S2512)、この平面変換処理によって得られた平面化画像を外部メモリ27に格納する(S2513)。
次に、後述する判定処理によって(S2514)、解答用紙Pに記述された各解答に対する正誤判定や得点演算等を行い、その結果を投影する。そして、最後に、モード切替スイッチ9に変化が無いか否かを判断し(S2515)、その結果、変化が無ければ(S2515:Yes)、再び、S2501からの処理を繰り返し、変化があれば(S2515:No)、当該処理を終了する。
図26は、上述した判定処理(図25のS2514)のフローチャートである。この判定処理では、まず、図25のS2513において外部メモリ27に格納された平面化画像において、解答用紙Pのレイアウトを解析し、解答用紙Pに印刷されている全ての解答欄の解答用紙Pにおける位置を認識する(S2601)。
各解答欄は、参照情報格納部36pに格納されている採点用データベースの各解答欄の位置情報に基づき認識されることになる。ここで、解答欄の解答用紙Pにおける位置は平面化画像において認識されるので、平面化画像を用いることなく処理する場合に比べて正確に各解答欄の位置を把握することができる。
例えば、図23に示すように、解答用紙Pが冊子状に綴じられており、解答用紙Pを湾曲した状態で撮像したような場合、その湾曲した状態を撮像した撮像画像から各解答欄を認識する場合には、湾曲の程度により、各解答欄の形状が多様に歪むため各解答欄を正確に認識できない恐れがある。
一方、本実施例のように、平面変換処理(図25のS2512)において湾曲した状態の解答用紙Pを撮像した画像を平面化した平面化画像を用いるので各解答欄の形状の歪みも補正されているため正確に解答欄を認識することができる。
次に、○数カウンタ37mを初期化(=「0」)し(S2602)、投影画像格納部37kをクリアする(S2602a)。そして、S2601において認識した解答欄の内から、1つの解答欄に関し、その解答欄に記述されている解答を記述情報認識プログラム36kにより認識し(S2603)、その認識した解答について正誤判定が可能か否かを判断する(S2604)。
尚、解答欄に記述されている解答を認識する場合にも、解答の文字の歪みも補正された平面化画像において認識されるので、記述情報認識プログラム36kによる認識精度を向上させることができる。
正誤判定の結果、正誤判定が可能と判定した場合には(S2604:Yes)、その解答欄に対応する参照情報としての模範解答を参照情報格納部36pに格納されている採点用データベースから抽出する(S2605)。
そして、認識した解答と抽出した模範解答とが一致するか否か、即ち、認識した解答が正解か否かを判断する(S2606)。その結果、正解(一致する)であれば(S2606:Yes)、○数カウンタ37mに「1」を加算し(S2607)、「○」の記号を投影する投影画像を投影画像生成プログラム36oにより生成し、その投影画像を投影画像格納部37kへ書き込む(S2608)。
一方、正誤判定が不可能であると判定した場合(例えば、解答が記述されていない場合や認識できない文字が存在する様な場合)や(S2604:No)、認識した解答と抽出した模範解答とが一致しない場合、即ち、不正解の場合には(S2606:No)、「×」の記号と、「模範解答」とを投影する投影画像を投影画像生成プログラム36oにより生成し、その投影画像を投影画像格納部37kへ書き込む(S2609)。
ここで、S2608やS2609において生成される投影画像では、後述する図27のフローチャートで説明する無歪投影用画像変換処理により、「○」記号や「×」の記号が対応する解答欄に重なるように、「模範解答」が対応する解答欄の左側に位置するように設定されるので、使用者が、その解答に対する判定結果や模範解答を一見して把握することができる。
また、S2604において、認識した解答について正誤判定が可能か否かを判断することで、例えば、解答欄が「無解答」であったり、認識できない文字が存在する様な場合には、記述情報認識プログラム36kによって解答を認識することができないが、かかる場合には、正誤判定が不可能と判断し(S2604:No)、「×」の記号と「模範解答」とを投影することで、たとえ、解答が「無解答」等であったとしても「模範解答」を確認することができる。
次に、S2601に認識した全部の解答欄に記述された解答について、正誤の判定が終了したか否かを判断し(S2611)、終了していなければ(S2611:No)、S2603からの処理を繰り返す。
一方、終了していれば(S2611:Yes)、○数カウンタ37mの計算結果に基づき、得点演算プログラム36nにより点数を算出し(S2612)、点数を投影する投影画像を生成し、その投影画像を投影画像格納部37kに書き込む(S2613)。
こうして、S2613までの処理が終了すると、S2608、S2609、S2613において投影画像格納部37kに書き込まれた投影画像をまとめて投影し(S2614)、当該処理を終了する。
このように、第1実施例の採点モードによれば、解答用紙Pに記述されている全ての判定結果情報や点数をまとめて確認することができる。また、「○」の記号や「×」の記号や「模範解答」は、従来のように解答用紙とは別の用紙に印刷されるのではなく、投影画像として、解答用紙P上に投影されるので、用紙を無駄に消費することなく採点作業を行うことができる。
図27は、その無歪投影用画像変換処理のフローチャートである。この無歪投影用画像変換処理は、図26のS2608、S2609、S2613の処理において投影する「○」の記号、「×」の記号、「模範解答」、「得点」等を、解答用紙Pの所定位置に、所定の形態で投影するための投影画像を生成する処理である。
この処理では、まず、RAM37のワーキングエリア37nに当該処理の処理領域を割り当て、当該処理に用いるカウンタqの変数を初期値(q=0)に設定する(S2701)。
次に、無歪投影用画像(つまり、湾曲した被写体上において無歪である画像)に変換された後の画像となる矩形領域として、LCD空間座標(lcdcx,lcdcy)の空間に相当するメモリをRAM37のワーキングエリア37nに確保し、設定すると共に、この矩形領域内に含まれる画素数Qaを求める(S2702)。
次に、投影画像格納部37kに格納された「○」の記号、「×」の記号、「模範解答」、「得点」等の画像情報の各画素値を、理想カメラ画像座標系(ccdcx,ccdcy)の矩形領域(この矩形領域も同様にRAM37のワーキングエリア37nに確保する)の各画素に配置する(S2703)。
次に、設定された矩形領域を構成するLCD空間座標(lcdcx,lcdcy)上の各画素について、上述した式(6)〜(9)により、3次元座標格納部37hに格納された被写体の表面上の対応点である三次元座標(X,Y,Z)を求め、さらに式(1)〜(5)において、(ccdcx,ccdcy)について解くことにより、無歪投影用画像の各画素の画素情報を算出し設定する。
つまり、まず、カウンタqが画素数Qaに到達したか否かを判断する(S2704)。カウンタqが画素数Qaに到達していなければ(S2704:No)、カウンタqの値に対応する画素のLCD空間座標(lcdcx,lcdcy)を、式(6)〜(9)により、ワーキングエリア37nに格納された被写体上の座標(X,Y,Z)に変換する(S2705)。
次に、S2705の処理により変換されて得られた被写体上の座標(X,Y,Z)を、式(1)〜(5)において、(ccdcx,ccdcy)について解いた式を利用して理想カメラ画像上の座標(ccdcx,ccdcy)に変換する(S2706)。
次に、S2706の処理により変換されて得られた座標(ccdcx,ccdcy)に配置されている画素情報を取得し、その画素情報を、カウンタqの値に対応するLCD空間座標(lcdcx,lcdcy)に書き込む(S2707)。
そして、次の画素について上述したS2704からS2707までの処理を実行すべく、カウンタqに「1」を加算する(S2708)。
こうして、S2704からS2708までの処理を、カウンタqが画素数Qaになるまで繰り返すと(S2704:Yes)、設定された矩形領域を構成するLCD空間座標(lcdcx,lcdcy)に対応付けられた画素情報を、投影LCDドライバ30に転送する(S2709)。
最後に、S2701において、当該処理を実行するためにワーキングエリア37nに割り当てた処理領域を開放して(S2710)、当該処理を終了する。
S2709の処理により、LCD空間座標(lcdcx,lcdcy)上の画素情報が投影LCDドライバ30へ転送されることにより、投影LCD19は、歪曲面上において無歪に投影される投影画像が表示される。よって、被写体上に無歪な画像が投影される。
従って、無歪投影用画像変換処理を実行することにより、投影方向が斜めである場合だけでなく、被写体が3次元形状を有し、そのためにその表面が湾曲している場合であっても、無歪な投影画像を投影することができる。その結果として、「○」の記号等を投影する場合に、使用者にその情報を正確に認識させることができる。
上記例では、画像上述した実施例では、画像撮像部14からの視点で無歪な投影画像に変換したが、任意の視点から無歪な投影画像に変換することも可能である。その場合にも視点に合わせたパラメータに変換した式(6)〜(9)を用いれば良い。
次に、図28乃至図31を参照して、第2実施例の採点モードについて説明する。第1実施例の採点モードは、解答用紙Pの全ての解答をまとめて採点するのに対し、第2実施例の採点モードは、正誤判定する解答を使用者が指定し、その指定された解答について正誤判定を行う点で異なる。
また、第1実施例の採点モードは、○数カウンタ37mを用いて投影した「○」の記号の数を計数し、その計数結果に基づき得点を演算するのに対し、この第2実施例の採点モードは、投影される「○」の記号等に基づき、使用者が解答用紙上に直接に「○」の記号等を記述し、その「○」の記号等が記述された解答用紙を撮像し、その撮像画像から「○」の記号の数を計数し、得点を演算する点で異なる。
図28は、使用者の操作方法を説明する図である。図29は、採点結果等を解答用紙に投影している状態を示す図である。尚、採点する解答用紙Pは、上述した解答用紙Pと同じものとし、その解答用紙Pについての説明は省略する。
この第2実施例の採点モードでは、解答用紙Pを、画像入出力装置1の撮像範囲内に置き、モード切替スイッチ9を採点モードに設定すると、画像入出力装置1から、図28に示すように、解答用紙Pの下方に3つの指示マークが投影される。
この3つの指示マークは、左側から順番に指定終了マーク64と、次マーク65と、採点マーク66とによって構成されている。この解答用紙P上に投影されている指示マークを使用者が指63で差すと、画像入出力装置1は、各マークに対応して設定されている動作を実行するように構成されている。
指定終了マーク64は、正誤判定をする解答の指定が終了したことを指示すマークである。次マーク65は、別の解答について正誤判定を指示するマークである。採点マーク66は、得点の算出を指示するマークである。
使用者は、この指示マークが投影されたことを契機に、正誤判定を要求する解答が記述された解答欄の周囲を囲むように指を移動させ、その後で、指定終了マーク64を選択する。
画像入出力装置1では、指示マークを投影すると動画撮像を開始し、使用者の指の動きを検出して、使用者が指定した解答欄を認識する。具体的には、動画撮影した連続する2つの画像について差分をとり、その指先の軌跡から使用者が指定した解答欄を認識する。
そして、解答欄を認識すると、その解答欄に対応つけて記憶されている模範解答を参照情報格納部36pから抽出し、その解答欄に記述された解答を認識し、認識した解答と抽出した模範解答とが一致しているか否かを判定する。
その判定結果は、上述したのと同様に、図29に示すように、「○」の記号や、「×」の記号や、「模範解答」として、指定された解答に対応させて投影される。ここで、この第2実施例の採点モードにおいては、使用者が、その投影された「○」の記号等に基づき、解答用紙に直接に「○」の記号等を記入するようしている。
例えば、解答が不鮮明で本来は正解であるのに、記述情報認識プログラム36kによって誤って或いは認識不可能と認識されるような場合には、その判定結果として「×」の記号が投影されることになるが、使用者が正解であると判断することが可能であれば、投影される「×」の記号を修正して、直接に「○」の記号が解答用紙Pに記入されることになる。
一方、使用者が次の解答について正誤判定を要求をする場合には、次マーク65を選択した後、次の正誤判定を要求する解答が記述された解答欄の周囲を囲むように指を移動させ、その後で、指定終了マーク64を選択する。すると、上述したのと同様に、その指定した解答欄に記述された解答について、正誤判定が行われ、その判定結果が投影される。
こうして、使用者が正誤判定をする解答を指定してゆき、解答用紙Pに記述された全ての解答について、正誤判定が終了した場合に、採点マーク66を選択すると、画像入出力装置1は、使用者によって「○」の記号等が記入された解答用紙を撮像し、その撮像した画像から「○」の記号を認識し、その「○」の記号の数に基づき、得点を算出し、その得点を得点欄Tに投影する。
図30は、第2実施例の採点モードにおける判定処理(図25のS2514)を示すフローチャートである。第1実施例の採点モードと第2実施例の採点モードとは、図25に示す採点処理のフローチャートにおいて、その判定処理(図25のS2514)を異にし、その他は共通するため、その判定処理について説明し、その他の処理についての説明は省略する。
第2実施例の採点モードにおける判定処理(図25のS2514)では、CCD22に低解像度設定を送信し(S3001)、CCD22の解像度の設定を高解像度から低解像度に切り替え、指示マークを投影して(S3002)、動画撮影を開始する(S3003)。
すると、使用者は、この指示マークが投影されたことを契機に、解答用紙Pの中から、正誤判定を要求する解答が記述された解答欄を囲むように指63を移動するので、その指差座標を検出する(S3004)。具体的には、2つの連続する撮像画像の差分をとり、その差分画像から抽出される指先座標を検出する。
尚、この使用者の動作を要求すべく、指示マークを投影すると同時に、例えば「正誤判定を要求する解答が記述された解答欄を囲んで下さい。」等の所定のメッセージを解答用紙P上に投影させるように構成しても良い。このメッセージにより操作方法の未熟なユーザにとっても、操作方法を容易に把握することができる。
そして、使用者が指定終了マーク64を選択したか否かを判断し(S3005)、指定終了マーク64を選択していなければ(S3005:No)、検出した指差座標を指差座標格納部37lに格納し(S3006)、S3004からの処理を繰り返す。
一方、指定終了マーク64が選択された場合には(S3005:Yes)、投影画像格納部37kをクリアにした後(S3006a)、指先座標格納部37lに格納さている指先座標に基づき、指定された解答欄を認識する(S3007)。
次に、図25のS2513において外部メモリ27に格納された平面化画像において、認識した解答欄を特定し(S3008)、その特定した解答欄に記述された解答を認識し(S3009)、その認識した解答について正誤判定が可能か否かを判断する(S3010)。
その結果、正誤判定が可能であると判断した場合には(S3010:Yes)、特定した解答欄に対応する模範解答を参照情報格納部36pに格納されている採点用データベースから抽出する(S3011)。
そして、認識した解答と抽出した模範解答とが一致するか否か、即ち、認識した解答が正解か否かを判断する(S3012)。
その結果、正解(一致)であれば(S3012:Yes)、「○」の記号を投影する投影画像を生成し、その投影画像を投影画像格納部37kへ書き込む(S3013)。
一方、例えば、解答欄が「無解答」であったり、解答に認識できない文字が存在するような場合には、認識した解答について正誤判定が不可能であると判断し(S3010:No)、また、認識した解答と抽出した模範解答とが一致しない場合、即ち、不正解の場合には(S3012:No)、「×」の記号と「模範解答」とを投影する投影画像を生成し、その投影画像を投影画像格納部37kへ書き込む(S3014)。こうして、S3013やS3014において生成され、投影画像格納部37kに書き込まれた投影画像を投影手段によって投影する(S3015)。こうして、使用者は指定した解答欄について判断結果を確認することができる。尚、使用者は、その投影された判定結果情報に基づき、解答用紙P上に直接に「○」の記号や、「×」の記号を記入する。
次に、使用者によって別の解答についての正誤判定の要求されたか否かを判断する(S3016)。即ち、次マーク65が選択されたか否かが判断され、別の解答について正誤判定の要求されていれば(S3016:Yes)、S3004からの処理を繰り返され、上述したのと同様に、その別の解答について正誤判定が行われ、その判定結果情報が投影される。
このように第2実施例の採点モードは、第1実施例の採点モードが全ての正誤判定の終了後にその判断結果をまとめて投影するのに対し、使用者が要求する解答欄だけについて正誤判定をし、その都度、その判断結果を投影するので、例えば、一問一答形式で模範解答を確認したいような場合に便利である。
一方、要求されていない場合には(S3016:No)、採点が要求されているか否かが判断される(S3017)。即ち、採点マーク66が選択されたか否かが判断され、採点マーク66が選択されれば(S3017:Yes)、解答用紙Pを静止画モードで撮像し(S3018)、その撮像画像から使用者が記述した「○」の数を記述情報認識プログラム36kによって認識し(S3019)、その認識した「○」の記号の数に基づき、点数を算出する(S3020)。
そして、算出した点数を投影する投影画像を生成し、その投影画像を投影画像格納部37kに書き込み(S3021)、その投影投影画像を投影し(S3022)、当該処理を終了する。尚、採点マーク66が選択されなければ(S3017:No)、採点をすることなく、当該処理を終了する。
このように第2実施例の採点モードによれば、得点は、使用者が解答用紙Pに直接に記述した情報に基づき演算されるので、記述情報識別手段36kの誤認識に基づく誤まった判定結果に基づき、得点が演算されるのを防止することができる。
また、上記の例では、使用者が正誤判定をする解答欄を指定する場合について説明したが、使用者が正誤判定をする解答欄を指定せずに、次マーク65が選択される毎に自動的に順次(例えば、解答欄が左右2列に構成されている場合には、左側の上から下に、そして右側の上から下に順番に)正誤判定の対象となる解答欄を切り替える様にしても良い。
次に、図31乃至図34を参照して郵便情報モードについて説明する。郵便情報モードは、例えば、官製葉書H等に記載されている住所や郵便番号が正しく記述されているか否かを判定し、その判定結果を投影するモードである。図31は、郵便情報モードにおける使用者の操作方法を示す図である。図32及び図33は、判定結果を投影している状態を示す図である。
本実施例では、図31に示すように、住所として「静岡県 浜松市 竜禅寺町XXX番地」、宛名として「特許 太郎 様」、郵便番号として「430 0924」という文字が記述されている官製葉書Hにおいて、その住所に対して郵便番号が正しく記述されているか否かを判定し、その判定結果を投影する場合について説明する。
この官製葉書Hを、画像入出力装置1の撮像範囲内に置き、モード切替スイッチ9を郵便情報モードに設定すると、画像入出力装置1からは、図31に示すように、官製葉書Hの下方に向けて3つの種別マークが投影される。
この3つの種別マークは、左側から順番に基準情報マーク69と、判定情報マーク70と、入力終了マーク71とによって構成されている。各マークを指63で差すと、画像入出力装置1は、そのマークに対応して設定されている動作を実行するように構成されている。
基準情報マーク69は、基準情報に対応つけて予め設定されている参照情報を特定するために、その基準情報の認識を指示するマークである。判定情報マーク70は、正誤判定を要求する判定情報の認識を指示するマークである。入力終了マーク71は、基準情報や判定情報の入力終了を指示するマークである。
例えば、本実施例のように、官製葉書Hに記載した住所に対して郵便番号が正しいか否かを判定する場合には、使用者は、基準情報マーク69を選択した後、「静岡県 浜松市 竜禅寺町XXX番地」を囲むように指63を移動させ、その後、入力終了マーク71を選択する。
すると、画像入出力装置1は、その指で囲まれた領域に記載された住所を基準情報として認識し、その基準情報としての住所に対して参照情報格納部36pの郵便用データベースに予め設定されている参照情報としての郵便番号を抽出する。
一方、基準情報の入力を終了すると、次に、判定情報マーク70を選択した後、郵便番号記載欄Uを囲むように指63を移動させ、その後、入力終了マーク71を選択する。
すると、画像入出力装置1は、その指で囲まれた郵便番号記載欄Uに記述された郵便番号を判定情報として認識し、その認識した判定情報としての郵便番号と、基準情報に基づき抽出された参照情報としての郵便番号とが一致するか否かを判定する。
その結果、一致していれば、図32に示すように、一致していることを示す情報として「○」の記号を郵便番号欄Uの上に重ねて投影し、一致していなければ、図33に示すように、「×」の記号を郵便番号欄Uの上に重ねて投影すると共に、参照情報としての郵便番号「430‐0925」を郵便番号欄Uの下に投影する。尚、図示は省略するが、郵便番号欄Uに郵便番号が記載されていないような場合や記載されていても不明確な文字が記述されているような場合には、「判定不能」の文字を郵便番号欄Uの下に投影する。
図34は、郵便情報処理(図6のS615)のフローチャートである。この処理では、まず、CCD22に高解像度設定を送信し(S3401)、モニタLCD10にファインダ画像を表示する(S3402)。
次に、レリーズボタン8をスキャンし(S3403)、レリーズボタン8が半押しされたか否かを判断する(S3404)。レリーズボタン8が半押しされていなければ(S3404:No)、S3403から処理を繰り返し、半押しされていれば(S3404:Yes)、オートフォーカス(AF)および自動露出(AE)機能を起動し、ピント、絞り、シャッタスピードを調節する(S3405)。
そして、再び、レリーズボタンをスキャンし(S3405a)、レリーズボタン8が全押しされたか否かを判断する(S3406)。全押しされていなければ(S3406:No)、上述したS3403からの処理を繰り返す。
一方、全押しされていれば(S3406:Yes)、フラッシュモードか否か判断し(S3407)、フラッシュモードであれば(S3407:Yes)、フラッシュ7を投光して(S3408)、撮影する(S3409)。一方、フラッシュモードでなけば(S3407:No)、フラッシュ7を投光することなく撮影する(S3409)。
次に、上述した3次元形状検出処理(図10のS1006)と同一の処理である3次元形状検出処理を行い、被写体としての官製葉書Hの3次元形状を検出する(S3410)。
次に、上述した原稿姿勢演算処理(図19のS1907)と同一の処理である原稿姿勢演算処理を行い、3次元形状検出結果に基づき、官製葉書Hの姿勢パラメータとして、官製葉書Hの画像入力装置1に対する位置Lや角度θ、湾曲φ(x)を演算する(S3411)。
次に、上述した平面変換処理(図19のS1908)と同一の処理である平面変換処理を行い、平面化された平面化画像を生成し(S3412)、この平面変換処理によって得られた平面化画像を外部メモリ27に格納する(S3413)。
次に、CCD22に低解像度設定を送信し(S3414)、CCD22の解像度の設定を高解像度から低解像度に切り替え、種別マークを投影して(S3415)、動画撮影を開始する(S3416)。
次に、基準情報が入力されたか否かを判断する(S3417)。具体的には、基準情報マーク69が選択されたか否かを判断する。基準情報マーク69が選択されると(S3417:Yes)、使用者によって基準情報が記述された領域がが指63で囲まれるので、その指差座標を検出する(S3418)。
そして、使用者が入力終了マーク71を選択したか否かを判断し(S3419)、入力終了マーク71を選択していなければ(S3419:No)、検出した指差座標を指差座標格納部37lに格納し(S3419)、S3417からの処理を繰り返す。
一方、入力終了マーク71が選択されたと判断した場合には(S3419:Yes)、指先座標格納部37lに格納さている指先座標に基づき、使用者によって指定された指定領域を認識する(S3421)。
そして、S3413において外部メモリ27に格納された平面化画像において、認識した指定領域を特定し(S3422)、特定した指定領域に記述された基準情報を認識し(S3423)、その認識した基準情報について正誤判定が可能か否かを判定する(S3423a)。
その結果、判定可能であると判定した場合には(S3423a:Yes)、認識した基準情報に対応する参照情報を参照情報格納部36pの郵便用データベースから抽出する(S3424)。
次に、判定情報が入力されたか否かを判断する(S3425)。具体的には判定情報マーク70が選択されたか否かを判断する。判定情報マーク70が選択されると(S3425:Yes)、使用者によって判定情報が記述された領域が指63で囲まれるので、その指差座標を検出する(S3426)。そして、使用者が入力終了マーク71を選択したか否かを判断し(S3427)、その結果、入力終了マーク71を選択していなければ(S3427:No)、検出した指差座標を指差座標格納部37lに格納し(S3428)、S3426からの処理を繰り返す。
一方、入力終了マーク71が選択されたと判断した場合には(S3427:Yes)、投影画像格納部37kをクリアにした後(S3428a)、指先座標格納部37lに格納さている指先座標に基づき、指定された指定領域を認識する(S3429)。
次に、S3413において外部メモリ27に格納された平面化画像において、認識した指定領域を特定し(S3430)、特定した指定領域に記述された判定情報を認識する(S3431)。
そして、その認識した判定情報ついて正誤判定が可能か否かを判定し(S3432)、その正誤判定が可能であると判断した場合には(S3432:Yes)、認識した判定情報と抽出した参照情報とが一致するか否か、即ち、判定情報が正しいか否かを判断する(S3433)。その結果、正しければ(S3433:Yes)、「○」の記号を投影する投影画像を生成し、その投影画像を投影画像格納部37kに書き込む(S3434)。
一方、S3423aの処理において認識した基準情報について正誤判定不可能と判断した場合(S3423a:No)やS3432の処理において認識した判定情報について正誤判定不可能と判断した場合には(S3432a:No)、「判定不能」のメッセージの投影画像を生成し、その投影画像を投影画像格納部37kに書き込む(S3431a)。
また、S3433において、認識した判定情報と抽出した参照情報とが一致しない場合、即ち、正しくない場合には(S3433:No)、「×」の記号と「参照情報」とを投影する投影画像を生成し、その投影画像を投影画像格納部37kに書き込む(S3435)。
こうして、S3434やS3431aやS3435で生成され、投影画像格納部37kに格納されている投影画像を一時的に投影する(S3436)。
最後に、モード切替スイッチ9に変化が無いか否かを判断し(S3437)、その結果、変化が無ければ(S3437:Yes)、再び、S3401からの処理を繰り返し、変化があれば(S3437:No)、当該処理を終了する。
このように、この郵便情報モードによれば、官製葉書Hに記載された住所に対して郵便番号が正しいか否かを簡易に確認することができる。また、郵便番号を白紙の状態にしておくことで、住所に対して正しい郵便番号を簡易に取得することもできる。
尚、上述した場合には、基準情報として住所を入力する場合について説明したが、基準情報として郵便番号を入力し、判定情報として住所を入力すれば、判定情報として入力した住所が、その基準情報としての郵便番号に基づき特定される住所に対して正しいか否かを簡易に確認することもできる。
図35は、上述した第1実施例の光源レンズ18に関する第2実施例の光源レンズ60を説明するための図であり、(a)は第2実施例の光源レンズ60を示す側面図であり、(b)は第2実施例の光源レンズ60を示す平面図である。尚、上述したのと同一な部材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
第1実施例における光源レンズ18は、各LED17に対応する凸状の非球面形状からレンズ部18aをベース18b上に一体的に並べて配置して構成されているのに対し、この第2実施例の光源レンズ50は、LED17の各々を内包する砲弾型に形成された樹脂製レンズを各々別体に構成したものである。
このように、各LED17を内包する光源レンズ50を各々別体に構成することで、各々のLED17とそれに対応する各々の光学レンズ50との位置が1対1で決められるので、相対的な位置精度を高めることができ、光の出射方向が揃うという効果がある。
これに対し、基板16上にレンズアレイをまとめて位置合わせをすると、各々のLED17がダイボンディングされる際の位置決め誤差やレンズアレイと基板の線膨張係数の違いから、光の出射方向がバラバラになってしまう恐れがある。
従って、投影LCD19の面には、LED17からの光の入射方向が投影LCD19の面に垂直にそろった光が照射され、投影光学系20の絞りを均一に通過できる様になるため、投影画像の照度ムラを抑えることができ、結果的に高品質な画像を投影することができる。尚、光源レンズ50に内包されているLED17はリードおよびリフレクタからなる電極51を介して基板16に実装されている。
また、この第2実施例における1群の光源レンズ50の外周面には、各光源レンズ50を束ねて所定の方向に規制する枠状の弾性を有する固定部材52が配置されている。この固定部材52は、ゴム、プラスチック等の樹脂製材料で構成されている。
第2実施例の光源レンズ50は各LED17に対して各々別体に構成されているので、各光源レンズ50の凸状の先端部が形成する光軸の角度を正しく揃えて投影LCD19と対向するように設置することが困難である。
そこで、この固定部材52によって1群の光源レンズ50を取り囲み、各光源レンズ50の外周面同士を接触させ、各光源レンズ50の光軸が投影LCD19と正しい角度で対向するように各光源レンズ50の位置を規制することで、各光源レンズ50から投影LCD19に向けて光を略垂直に照射させることができる。よって、投影LCD19の面に垂直にそろった光が照射され、投影レンズの絞りを均一に通過できる様になるため、投影画像の照度ムラを抑えることができる。従って、一層、高品質な画像を投影することができる。
尚、この固定部材52は、予め所定の大きさに規定された剛性を有するものであっても良く、弾性力を有する材料で構成してその弾性力によって各光源レンズ50の位置を所定の位置に規制するようにしても良い。
図36は、図35で説明した光源レンズ50を所定位置に規制する固定部材52に関する第2実施例を説明するための図であり、(a)は光源レンズ50を固定した状態を示す斜視図であり、(b)はその部分的な断面図である。尚、上述したのと同一の部材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
この第2実施例の固定部材60は、各光源レンズ50の外周面に沿った断面を有する断面視円錐形状の貫通孔60aが穿設された板状に形成されている。各光源レンズ50は、この各貫通孔60aに差し込まれて固定される。
また、この固定部材60と基板16との間には弾性を有する付勢プレート61が介装されており、更に、この付勢プレート61と各光源レンズ50の下面との間には、電極51を囲むように弾性を有する環状のOリング62が配置されている。
尚、光源レンズ50に内包されるLED17は、付勢プレート61、基板16に穿設されたスルーホールを貫通する電極51を介して基板16に実装されている。
上述した固定部材60によれば、各光源レンズ50を、その光源レンズの外周面に沿った断面を有する各貫通孔60aに各々貫通させて固定するので、上述した固定部材50よりも、一層確実に光源レンズ50の光軸を正しい角度で投影LCD19に向くように固定することができる。
また、組立時に、Oリング62の付勢力によってLED17を正しい位置に付勢して固定することができる。
また、本装置1を運搬する場合等に生ずる可能性のある衝撃力を、Oリング62の弾性力によって吸収することができ、その衝撃の影響で光源レンズ50の位置がずれてしまい、光源レンズ50から垂直に投影LCD19に向けて光を照射できないという不都合を防止することができる。
上記実施例において、請求項1記載の記述情報認識手段としては、図26のS2603の処理、図30のS3009の処理、図34のS3431の処理が該当する。第1判断手段としては、図26のS2606の処理、図30のS3012の処理、図34のS3433の処理が該当する。また、請求項4記載の第2判断手段としては、図26のS2604の処理、図30のS3010の処理、図34のS3423a、S3432の処理が該当する。
また、請求項6記載の演算手段としては、図26のS2612の処理や、図30のS3020の処理が該当する。請求項9記載の検出手段としては、図30のS3007、S3008の処理、図34のS3430、S3431の処理が該当する。請求項10記載の第3判断手段としては図26のS2611の処理が該当する。請求項13記載の投影位置制御手段としては、図26のS2608、S2609、S2613の処理、図30のS3013、S3014、S3021の処理、図34のS3434、S3435、S3431aの処理が該当する。
また、請求項14記載の三次元情報検出手段としては、図25のS2510、S2511の処理、図34のS3410、S3411の処理が該当する。請求項15記載の投影形態制御手段としては、図26のS2608、S2609、S2613の処理、図30のS3013、S3014、S3021の処理、図34のS3434、S3435、S3431aの処理が該当する。請求項16記載の平面撮像データ生成手段としては、図25のS2512の処理、図34のS3412の処理が該当する。
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上述した採点モードにおいては、認識した解答と抽出した模範解答とが一致しない場合や、正誤判定ができない場合に「模範解答」を投影する場合について説明したが、正誤判定が可能で且つ、認識した解答と抽出した模範解答とが一致する場合であっても、「模範解答」を投影するように構成しても良い。
かかる場合には、例えば、記述情報認識プログラム36kによる誤認識により、不正解の解答であっても正解である情報を示す「○」の記号が投影された場合であっても「模範解答」を投影することで、その判断が間違いであることを使用者が確認することができる。
また、上述した採点モードにおいては、一致情報としての「○」の記号に関する評価パラメータとして、「○」の記号の数に基づき、「得点」を演算する場合について説明したが、「○」の記号に関する評価パラメータとしては、かかる得点に限定されるものではなく、例えば、計数した「○」の記号の数に応じて「A」、「B」、「C」の3段階の評価を設定し、その「A」、「B」、「C」の各評価を投影するようにしても良い。
また、上述した郵便情報モードでは、官製葉書Hに記述された住所を基準情報として入力し、郵便番号を判定情報として入力し、その住所に対して郵便番号が正しいか否かを判定する場合について説明した。
しかしならが、例えば、参照情報格納部36oに氏名と住所と郵便番号と電話番号とFAX番号とメールアドレスとの各々を対応つけてたアドレスデータベースを格納し、被写体に記述されている氏名と住所と郵便番号と電話番号とFAX番号とメールアドレスとの内、いずれかの情報を基準情報として入力し、別の情報を判定情報として入力するこで、その基準情報に対して判定情報が正しいか否かを判定するようにしても良い。
また、上記第1実施例では、全解答欄に関してまとめて採点し、第2実施例では、使用者が特定した部分を採点する場合について説明したが、採点方法としてはかかる場合に限られず、問1から順番に自動的に採点するように構成しても良い。例えば、まず、問1を採点し、次に、図28の次マーク65を使用者が選択か否かを判断し、選択されていなければ採点を中止し、選択されれば次に自動的に問2を採点するように構成することもできる。
また、上記実施例における図15のS1501においては、明暗の変化を持つ輝度画像の全部を抽出し、その全部について暫定的なCCDY値を求める場合について説明したが、抽出する輝度画像としては、全部である必要はなく、1枚以上であれば、その枚数に限定されることはない。抽出する枚数を減らすことで境界座標を高速に求めることができる。
また、上記実施例における図15のS1507では、fCCDY[i]を加重平均し、図16のS1607ではefCCDY[j]を近似多項式として、各値を平均化する場合について説明したが、各値を平均化する方法としては、これらに限定されるものではなく、例えば、各値の単純平均値を採る方法、各値の中央値を採用する方法、各値の近似式を算出し、その近似式における検出位置を境界座標とする方法、統計的な演算により求める方法等であっても良い。
また、例えば、上記実施例における平面化画像モードにおける3次元形状検出処理においては、原稿Pの3次元形状を検出するために、複数種類の明暗を交互に並べてなる縞状のパターン光を投影する場合について説明したが、3次元形状を検出するための光は、かかるパターン光に限定されるものではない。
例えば、図37に示すように、湾曲原稿の3次元形状の検出を簡便に行う場合には、画像投影部13から2本の帯状のスリット光70,71を投影するようにしても良い。この場合には、8枚のパターン光を投影する場合にくらべ、僅か2枚の撮像画像から高速に3次元形状の検出をすることができる。
1 画像入出力装置
13 画像投影部(投影手段)
14 画像撮像部(撮像手段)
17 LED(光源手段)
19 投影LCD(空間変調手段)
20 投影光学系(投影手段の一部)
21 撮像光学系(撮像手段の一部)
22 CCD(撮像手段の一部)
36p 参照情報格納部(第1記憶手段)
37m ○数カウンタ(計数手段)
37k 投影画像格納部(第2記憶手段)
13 画像投影部(投影手段)
14 画像撮像部(撮像手段)
17 LED(光源手段)
19 投影LCD(空間変調手段)
20 投影光学系(投影手段の一部)
21 撮像光学系(撮像手段の一部)
22 CCD(撮像手段の一部)
36p 参照情報格納部(第1記憶手段)
37m ○数カウンタ(計数手段)
37k 投影画像格納部(第2記憶手段)
Claims (20)
- 文字や図形を含む記述情報が記述されている被写体を撮像し、第1の撮像データを取得する撮像手段と、
その撮像手段で取得する第1の撮像データから前記記述情報を認識する記述情報認識手段と、
予め設定されている参照情報を記憶する第1記憶手段と、
その第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致するかを判断する第1判断手段と、
その第1判断手段による判断結果を示す判断結果情報を投影する投影手段とを備えていることを特徴とする画像入出力装置。 - 前記第1判断手段は、前記第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致するか否かを判断し、
前記投影手段は、その第1判断手段によって一致すると判断された場合に前記判断結果情報として、その記述情報と参照情報とが一致することを示す一致情報を投影し、その第1判断手段によって一致しないと判断された場合に前記判断結果情報として、その記述情報と参照情報とが一致しないことを示す不一致情報を投影することを特徴とする請求項1に記載の画像入出力装置。 - 前記投影手段は、前記第1判断手段によって前記第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致しないと判断された場合に前記不一致情報の一部として、その記述情報に対する参照情報を投影することを特徴とする請求項2に記載の画像入出力装置。
- 前記第1判断手段によって前記第1記憶手段に記憶されている参照情報と前記記述情報認識手段により認識される記述情報とが一致するかを判断することが可能かを判断する第2判断手段を備え、
前記投影手段は、その第2判断手段によって判断不可能と判断された場合に、判断不可能であることを示す判断不可能情報を投影することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像入出力装置。 - 前記投影手段は、前記第2判断手段によって判断不可能と判断された場合に、前記判断不可能情報の一部として、その記述情報に対する参照情報を投影することを特徴とする請求項4に記載の画像入出力装置。
- 前記投影手段により投影される一致情報に関する評価を示す評価パラメータを演算する演算手段を備え、
前記投影手段は、その演算手段により演算される評価パラメータを投影することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の画像入出力装置。 - 前記投影手段により投影される一致情報の数を計数する計数手段を備え、
前記演算手段は、その計数手段により計数される一致情報の数に基づき、前記一致情報に関する評価パラメータを演算することを特徴とする請求項6に記載の画像入出力装置。 - 前記撮像手段は、前記投影手段により投影される判断結果情報に基づいて使用者によって前記被写体上に記述される前記一致情報に相当する相当情報が記述された状態の被写体を撮像し、これを第2の撮像データとして取得し、
前記記述情報認識手段は、その第2の撮像データから前記相当情報を認識し、
前記計数手段は、前記投影手段により投影される一致情報の数として、その記述情報認識手段により認識される相当情報の数を計数することを特徴とする請求項7に記載の画像入出力装置。 - 前記撮像手段で取得する第1の撮像データから使用者によって指定される指定領域を検出する検出手段を備え、
前記記述情報認識手段は、その検出手段により検出される指定領域に基づいて特定される記述情報を認識することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像入出力装置。 - 前記第1判断手段または前記第2判断手段の判断結果に応じて前記投影手段から投影される情報を記憶する第2記憶手段と、
予め設定されている数の前記第1判断手段による判断が終了したか否かを判断する第3判断手段とを備え、
前記投影手段は、その第3判断手段により前記第1判断手段による判断が終了とした判断された後に、前記第2記憶手段に記憶されている情報をまとめて投影することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像入出力装置。 - 前記第2記憶手段は、前記演算手段により演算される評価パラメータをも記憶し、
前記投影手段は、前記第3判断手段により前記第1判断手段による判断が終了とした判断された場合であって、且つ、前記演算手段により演算される評価パラメータが前記第2記憶手段に記憶された後に、前記第2記憶手段に記憶されている情報をまとめて投影することを特徴とする請求項10に記載の画像入出力装置。 - 前記投影手段は、前記第1判断手段によって1つの判断が終了する度に又は前記第2判断手段によって判断不可能と判断される度に、その判断結果に応じて前記投影手段から投影される情報を逐一投影することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像入出力装置。
- 前記投影手段により投影される判断結果情報が、前記被写体上であって、その判断結果情報に対応する記述情報の近傍に投影されるように前記投影手段を制御する投影位置制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の画像入出力装置。
- 前記投影手段は前記被写体にパターン光を投影し、
前記撮像手段は、その投影手段から被写体にパターン光が投影されている状態の被写体を撮像し、これを第3の撮像データとして取得し、
その撮像手段で取得する第3の撮像データに基づき、前記被写体の三次元形状に関する三次元情報を検出する三次情報検出手段を備えていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の画像入出力装置。 - 前記三次元情報検出手段により検出される三次元情報に基づき、前記投影手段によって前記被写体上に投影される前記判断結果情報の形態を制御する投影形態制御手段を備えていることを特徴とする請求項14に記載の画像入出力装置。
- 前記三次元情報検出手段に検出される三次元情報に基づき、前記撮像手段で所得する第1の撮像データを前記被写体の表面を平面に展開した平面撮像データに生成する平面撮像データ生成手段を備え、
前記記述情報認識手段は、その平面撮像データ生成手段で生成される平面撮像データから前記記述情報を認識することを特徴とする請求項14または15に記載の画像入出力装置。 - 前記投影手段は、光を出射する複数個の半導体発光素子と、その複数個の半導体発光素子から出射された光に対して空間変調を施して画像信号光を出力する空間変調素子と、その空間変調素子から出力される画像信号光を投影面に向けて投影する投影光学系とを備え、
前記複数の半導体発光素子は、その複数の半導体発光素子を支持する基板上に千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の画像入出力装置。 - 1の前記半導体発光素子と、その1の半導体発光素子の周辺の半導体発光素子との間隔は、前記半導体発光素子の1つから出射された光によって空間変調素子において形成される照度分布の半値全幅以下となるように配設されていることを特徴とする請求項17に記載の画像入出力装置。
- 前記複数の半導体発光素子の各々は、同一色を発光することを特徴とする請求項17または18に記載の画像入出力装置。
- 前記複数の半導体発光素子は発光ダイオードであり、その各々から発光される発光色は、アンバー色であることを特徴とする請求項19に記載の画像入出力装置。
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