JP2006003583A - 有機導波路型光変調器及び光通信システム - Google Patents

有機導波路型光変調器及び光通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、有機材料による電気光学効果を利用して、低電圧駆動で光変調する有機導波路型光変調器及び光通信システムに関する。
【解決手段】有機導波路型光変調器1は、電気光学効果を有する有機材料をコア層に持つ光導波路4に、外部から制御された信号を電極6、7に印加して当該信号に応じた電界を発生させて、光導波路4への入射光を電界によって屈折率を変化させて出射光の位相を変化させるに際して、光導波路4と電極6、7を略同一平面に配置している。したがって、電界を効率よく電気光学効果の有機材料に印加することができ、低電圧で駆動して適切に光を変調させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機導波路型光変調器及び光通信システムに関し、詳細には、有機材料による電気光学効果を利用して、低電圧駆動で光変調する有機導波路型光変調器及び光通信システムに関する。
今日、データ通信の高速化・大容量化が要望されているとともに、機器の省エネルギー化に伴って低電圧化が要望されており、このような要望によって、光通信の要求が高まってきている。そこで、幹線系のネットワークだけでなく、LAN(Local Area Network)、ネットワーク端末、電子機器相互間、ボード間、LSI(Large Scale Integrated circuit:大規模集積回路)チップ間においても光を用いた情報伝達が提案され、実用化されてきている。特に、機器間やボード間、LSIチップ間を結ぶ光インタコネクションにおいては、そこに搭載されているLSIチップの電源電圧が低電圧化される傾向にあるため、これらのチップに対してノイズを与えないためにも、光インタコネクションに用いられるデバイスに対して、低電圧化が求められている。また、電気信号に応じて光を変調するSiGe等に代表されるドライバにおいても、高速駆動が進むにつれて、耐圧の問題から駆動電圧が低電圧化される傾向にあり、システム全体の低消費電力の要求ともあいまって、低電圧化の要求が強い。
このような低電圧化において、電気光学効果(electro-optic effect)を用いた導波路型光変調器が注目されている。この電気光学効果とは、光学媒体に電界を印加した場合、電界の強さに応じて光学媒体の屈折率が変化する現象であり、電界に比例する屈折率変化であるポッケルス効果(Pockels effect)と電界の2乗に比例するカー効果(Kerr efect)とがある。一般には、ポッケルス効果のほうがカー効果より大きいため、ポッケルス効果が用いられている。
そして、半導体レーザからの出力光に対して外部から変調を加える外部変調方式の光変調器としては、従来、無機強誘電性結晶であるニオブ酸リチウムLiNbO(以下、LNという。)を用いたマッハツェンダ型光変調器がある。このマッハツェンダ型光強度変調器は、その光導波路部分が、適当な方位で切り出されたLN結晶に、Tiイオン等を拡散させることで、屈折率の大きな領域をコア層とし、Tiの拡散のないLN結晶やシリコン酸化膜のバッファ層をクラッド層としている。また、外部からの電場は、AuやCu等の金属からなる進行波型電極で、光導波路を挟んで形成されている対称あるいは非対称平面ストリップラインの変調用電極に印加されるマイクロ波によって形成される。入射光は、光導波路の入口側のY分岐で2つに分岐され、光導波路を伝搬する光は、電極に印加されたマイクロ波と相互作用して位相変調を起こす。この位相変調を生じた光は、他方の光導波路を伝搬してきた光と出口側のY合流で合成され、合成波は位相変調に起因して強度変化を引き起こして、電気信号に対応した光信号に変換される。
そして、従来の拡散導波路による分岐干渉型光変調器は、図8のように示され、図8は、分岐干渉型光変調器100の光変調部分の断面図を示している。図8において、分岐干渉型光変調器100は、基板101の上部に光導波路102が形成され、基板101の上面に光導波路102を挟んで電極103が形成されている。そして、分岐干渉型光変調器100は、基板101として、XあるいはYカットLN基板を用いた場合、光導波路102に対して横方向に電界を印加するため、光導波路102の斜め上方に信号電極103と設置電極103を配置したコプレーナ型電極を形成しているが、電界の閉じ込めは不十分で効率のよい変調を行うことのできる電極構成ではない。また、分岐干渉型光変調器100は、基板101として、一般に用いられているZカットLN基板を用いた場合には、垂直方向に電界が印加されるように、導波路102の上部に信号電極103が形成されるものの、十分な電界を印加することができず、低電圧駆動が難しい。
そこで、従来、電気光学効果を有する基板表面に設けられたリッジ型光導波路の上部を除く両側の基板上に、当該基板の比誘電率より低い比誘電率を有する低比誘電率層を設置して、更に光導波路の上部を除く両側近傍の低比誘電率層の上部に進行波電極を設置したリッジ型光導波路デバイスが提案されている(特許文献1参照)。
この従来のリッジ型光導波路デバイスは、図9にその光変調部分の断面図を示すように、基板111の上部に、リッジ型光導波路112が形成され、基板111の上部に、このリッジ型光導波路112を挟むように低比誘電率層113が形成され、さらに、この低比誘電率層113の上部に、コプレーナ型進行波電極114が形成されている。
すなわち、このリッジ型光導波路デバイスは、基板111として、XあるいはYカットLN基板が用いられ、リッジ型光導波路112の上部をのぞく両側に、基板111の比誘電率より低い誘電率を有する低比誘電率層113が配置され、この低比誘電率層113の上部であってリッジ型光導波路112の両側近傍にコプレーナ型進行波電極114が形成されることによって、給電系とデバイスのインピーダンス整合をとりつつ、光波と変調波の重なりが大きくなることから、駆動電圧の低減化が図られている。
ところが、LNのリッジ型光導波路の加工法としては、ダイヤモンドブレードを用いた超精密機械加工が知られているが(非特許文献1参照)、Y分岐の加工には適しておらず、マッハツェンダ型光変調器を形成することが困難であり、また、LNは、ドライエッチング等による加工法によっても困難である。さらに、この従来のリッジ型光導波路デバイスは、上記構造であっても、電極の位置と光導波路の位置が、同一平面にはなく、より大きな電界を印加することができない。
一方、このような進行波型電極においては、理想的には、電気回路的帯域の制限はないが、実際には、変調信号と光伝搬速度に差があると、上記電極構成であっても、帯域の制限を受ける。例えば、LN結晶の誘電率が、約ε=43、ε=28、と大きいため、マイクロ波の実効屈折率nmが光の屈折率n=2.15(波長1.3μm)に対して大きくなり、マイクロ波と光波の速度不整合により帯域制限を受ける。したがって、10Gbps、40Gbpsとより高帯域化、すなわち、高速変調するには、電極長さを小さくして、マイクロ波と光波の相互作用長を小さくする必要があるが、電極の長さを小さくすると、変調のための駆動電圧が高くなり、高速化と低電圧化を両立させることが困難になる。例えば、現状のLN変調器では、10Gbpsで5V駆動となっており、LSIチップの電源電圧に比較して、2、3倍の大きさとなっている。
そして、今日、誘電率が無機材料に比べて小さく、薄膜化が可能であって、大きな電気光学定数を有することから、有機結晶や有機高分子材料が、低電圧で高速な光変調器の材料として期待されている。
有機高分子材料としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)やアモルファスポリカーボネート(APC)等の高分子中に電気光学効果を有する二次非線形光学材料を溶解したもの、または、二次非線形光学材料を直接またはスペーサー原子団を介して高分子鎖に結合したものがあり、これら電気光学効果を有する有機高分子材料をコア層に用いた光変調器が知られている。例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)にアゾ色素をドープしたものがある(非特許文献2参照)。
ところが、これらの有機高分子材料は、そのガラス転移点が低く、分極が温度や経時変化によって緩和してしまうため、光変調器の材料としての信頼性が劣るという問題がある。
そのため、PMMAに対してよりガラス転移点が高いAPCによる耐熱性改善等が検討されているが(非特許文献3参照)、十分ではなく、依然として耐熱性、径時変化が課題となっている。さらに、これらの高分子材料は、中心対称構造を有し、電気光学効果を発現させるために直流電圧印化やコロナ帯電等による分極処理が必要である。そして、有機高分子材料を使用した光変調器の場合、二次非線形光学材料を、溶解させるPMMAやAPC等のマトリクス高分子や骨格となる高分子鎖のガラス転移点以上に加熱して、直流電圧印化やコロナ帯電等による外部からの電界を印加して、二次非線形光学材料の分子を配向させるが、コロナ帯電によるものでは、基板に対して垂直方向の電界しか印加できず、また、直流電圧による分極処理の場合でも、光変調器の変調電圧に比べて、分極処理の電圧が非常に大きいため、耐圧不良による問題が生じないように、別途分極処理専用の電極を形成している場合もある。したがって、直流電圧印化やコロナ帯電等による分極処理は、垂直方向に行われる場合が多く、水平方向に電界を印加する変調電極を形成するのは困難であり、また、水平方向に電界を印加する変調電極を形成した場合でも、従来、電気光学効果の媒体からなる光導波路と光の位相を変化させるための電極が略同一平面になっているものはなく、略同一平面にない場合は、変調電極に印加した電圧に比べて、電気光学効果の媒体に十分有効に電界が印加されない。
また、有機結晶に関して、以下にその構造式を示す4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (4−N、N−ジメチルアミノ−4’−N−メチル−スチルバゾリウム トシレイト:DAST)が、東北大学中西研究室において開発されている。
Figure 2006003583
このDASTは、極めて大きな非線形光学定数d11=1010pm/V(λ=1.3μm)と電気光学定数r11=75pm/V(λ=820nm)を有し、有機結晶特有の低い誘電率(ε=5.2)であるために、低電圧、高速の光変調や検波、ミリ波、または、サブミリ波の発生等の関心を集めている。また、DASTは、有機結晶であるため、有機高分子のように分極処理を必要とせず、分極緩和のような経時変化はなく、安定である。実際に、改良シェア法によってDAST結晶の薄膜を形成し、光変調の原理確認を行った報告(非特許文献4等参照)があるが、面型の光変調器であり、作用長が短いため、変調深さが小さい等の課題がある。
そこで、本出願人は、先に、DASTを用いた有機導波路型光変調器及び有機導波路型光変調器の製造方法を提案している(特許文献2参照)。この従来技術は、下層クラッド部にコア溝を形成し、このコア溝に、電気光学効果を示す有機結晶DASTを埋め込み、DASTの特性を劣化しない溶媒を用いて、化学的機械研磨を行って、コア溝部以外のDASTを除去し、コア部分にDASTを形成することによって、有機導波路型光変調器を実現している。
特開平6−300995号公報 特開2003−202533号公報 Ceramic Data Book 2002 Vol.30p189 Journal of Optical Society of America, B4(1987)968 Appl.Phys.Lett.,78(2001)3136 Appl. Phys.Lett.,Vol.74(1999)635
しかしながら、上記本出願人が提案した従来技術にあっては、低電圧駆動を実現する上で、さらなる改良が必要であった。
すなわち、DAST結晶を用いた光変調器においては、DAST結晶が、そのa、b軸が基板に平行に形成しやすいため、大きな電気光学定数r11を用いるためには、電界を横方向に印加することが好ましく、低電圧駆動を実現するためには、横方向に効率よく電界を印加できる電極構造が必要となる。
そこで、本発明は、より低電圧駆動が可能な有機導波路型光変調器及び光通信システムをを提供することを目的としている。
具体的には、請求項1記載の発明は、電気光学効果を有する有機材料をコア層に持つ光導波路に、外部から制御された信号を電極に印加して当該信号に応じた電界を発生させて、当該光導波路への入射光を当該電界によって屈折率を変化させて出射光の位相を変化させるに際して、光導波路と電極を略同一平面に配置することにより、電界を効率よく電気光学効果の有機材料に印加し、低電圧で駆動して適切に光を変調させる有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項2記載の発明は、有機材料として、電気光学定数が極めて大きく、かつ、誘電率が小さく、有機結晶であることから熱的に安定した4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を用いることにより、より一層低電圧で駆動するとともに、高速かつ信頼性の高い有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項3記載の発明は、電極を、進行波型電極とすることにより、低電圧駆動を維持しつつ、より高速な駆動を行う有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明は、光導波路を、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路を有したものとし、進行波型電極を、高周波パルス信号の入力される進行波信号電極と接地電極を備えたものとし、当該進行波信号電極と当該接地電極を、2つの分岐光導波路に対して対称に配置することにより、2つの分岐光導波路の高周波信号が印加される部分での電流による発熱や放熱を等しくして、2つの分岐光導波路での温度差が生じるのを防止し、動作点シフトの発生を防止して、低電圧駆動で高速な光変調を維持しつつ、より一層信頼性の高い有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項5記載の発明は、2つの分岐光導波路のそれぞれに、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を配置し、当該各分岐光導波路のDASTの結晶軸を同一方向とし、進行波信号電極と接地電極を、その発生する電界が、当該2つの分岐光導波路に配置されたDASTの結晶軸に対して反対方向となる状態で配置することにより、プッシュプル駆動により2倍の位相変化を生じさせ、高速の光変調を維持しつつ、より一層低電圧での駆動を行うとともに、チャーピングのない有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項6記載の発明は、光導波路を、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路を有したものとし、当該2つの分岐光導波路の所定の配置範囲にのみ、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を配置することにより、低電圧駆動で高速な光変調を維持しつつ、より一層光損失の少ない有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項7記載の発明は、2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)の光路長を、略等しくすることにより、両分岐光導波路での光吸収による光損失を等しくし、低損失で高速、低電圧駆動を維持しつつ、消光比の高い有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項8記載の発明は、進行波信号電極と接地電極及び2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を、当該2つの分岐光導波路に対して対称に配置することにより、2つの分岐光導波路の高周波信号が印加される部分での電流による発熱や放熱を等しくして、2つの分岐光導波路での温度差が生じるのを防止し、動作点シフトの発生を防止して、低電圧駆動で高速な光変調を維持しつつ、より一層信頼性の高い有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項9記載の発明は、有機導波路型光変調器を、マッハツェンダ型光変調器とすることにより、高速、低電圧駆動、低コストを維持しつつ、消光比の高い有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項10記載の発明は、電気信号に基づいて光変調器で変調された光を伝送出力する光出力部からの変調光を光入力部で受光して電気信号に変換するに際して、光出力部の光変調器として、請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機導波路型光変調器を用いることにより、低電圧駆動が可能で、データ伝送容量の大きい光通信システムを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の有機導波路型光変調器は、電気光学効果を有する有機材料をコア層に持つ光導波路と、当該光導波路に外部から制御された信号に応じた電界を発生させる電極と、を有し、当該光導波路への入射光を当該電界によって屈折率を変化させて出射光の位相を変化させる有機導波路型光変調器であって、前記光導波路と前記電極が略同一平面に配置されていることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記有機材料は、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)であってもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記電極は、進行波型電極であってもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記光導波路は、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路であり、前記進行波型電極は、高周波パルス信号の入力される進行波信号電極と接地電極を備え、当該進行波信号電極と当該接地電極が、前記2つの分岐光導波路に対して対称に配置されていてもよい。
さらに、例えば、請求項5に記載するように、前記2つの分岐光導波路は、それぞれ4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)が配置され、当該各分岐光導波路のDASTの結晶軸が同一方向であり、前記進行波信号電極と前記接地電極は、その発生させる電界が、当該2つの分岐光導波路に配置された前記DASTの結晶軸に対して反対方向となる状態で配置されていてもよい。
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記光導波路は、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路を有し、当該2つの分岐光導波路の所定の配置範囲にのみ、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)が配置されているものであってもよい。
さらに、例えば、請求項7に記載するように、前記2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)は、その光路長が略等しいものであってもよい。
さらに、例えば、請求項8に記載するように、前記進行波信号電極と前記接地電極及び前記2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)は、当該2つの分岐光導波路に対して対称に配置されているものであってもよい。
さらに、例えば、請求項9に記載するように、前記有機導波路型光変調器は、マッハツェンダ型光変調器であってもよい。
請求項10記載の発明の光通信システムは、電気信号に基づいて光変調器で変調された光を伝送出力する光出力部と、当該光出力部からの変調光を受光して電気信号に変換する光入力部と、を有する光通信システムにおいて、前記光出力部が、前記光変調器として、前記請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機導波路型光変調器を備えていることにより、上記目的を達成している。
請求項1記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、電気光学効果を有する有機材料をコア層に持つ光導波路に、外部から制御された信号を電極に印加して当該信号に応じた電界を発生させて、当該光導波路への入射光を当該電界によって屈折率を変化させて出射光の位相を変化させるに際して、光導波路と電極を略同一平面に配置しているので、電界を効率よく電気光学効果の有機材料に印加することができ、低電圧で駆動して適切に光を変調させることができる。
請求項2記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、有機材料として、電気光学定数が極めて大きく、かつ、誘電率が小さく、有機結晶であることから熱的に安定した4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を用いているので、より一層低電圧で駆動することができるとともに、高速かつ信頼性を向上させることができる。
請求項3記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、電極を、進行波型電極とすることにより、低電圧駆動を維持しつつ、より高速な駆動を行う有機導波路型光変調器を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、光導波路を、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路を有したものとし、進行波型電極を、高周波パルス信号の入力される進行波信号電極と接地電極を備えたものとし、当該進行波信号電極と当該接地電極を、2つの分岐光導波路に対して対称に配置しているので、2つの分岐光導波路の高周波信号が印加される部分での電流による発熱や放熱を等しくして、2つの分岐光導波路での温度差が生じるのを防止することができ、動作点シフトの発生を防止して、低電圧駆動で高速な光変調を維持することができるとともに、より一層信頼性を向上させることができる。
請求項5記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、2つの分岐光導波路のそれぞれに、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を配置し、当該各分岐光導波路のDASTの結晶軸を同一方向とし、進行波信号電極と接地電極を、その発生する電界が、当該2つの分岐光導波路に配置されたDASTの結晶軸に対して反対方向となる状態で配置しているので、プッシュプル駆動により2倍の位相変化を生じさせることができ、高速の光変調を維持しつつ、より一層低電圧での駆動を行うことができるとともに、チャーピングの発生を防止することができる。
請求項6記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、光導波路を、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路を有したものとし、当該2つの分岐光導波路の所定の配置範囲にのみ、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を配置しているので、低電圧駆動で高速な光変調を維持することができるとともに、より一層光損失を低減することができる。
請求項7記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)の光路長を、略等しくしているので、両分岐光導波路での光吸収による光損失を等しくすることができ、低損失で高速、低電圧駆動を維持することができるとともに、消光比を向上させることができる。
請求項8記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、進行波信号電極と接地電極及び2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)を、当該2つの分岐光導波路に対して対称に配置しているので、2つの分岐光導波路の高周波信号が印加される部分での電流による発熱や放熱を等しくして、2つの分岐光導波路での温度差が生じるのを防止することができ、動作点シフトの発生を防止して、低電圧駆動で高速な光変調を維持することができるとともに、より一層信頼性を向上させることができる。
請求項9記載の発明の有機導波路型光変調器によれば、有機導波路型光変調器を、マッハツェンダ型光変調器としているので、高速、低電圧駆動、低コストを維持することができるとともに、消光比を向上させることができる。
請求項10記載の発明の光通信システムによれば、電気信号に基づいて光変調器で変調された光を伝送出力する光出力部からの変調光を光入力部で受光して電気信号に変換するに際して、光出力部の光変調器として、請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機導波路型光変調器を用いているので、低電圧駆動で、データ伝送容量の大きい光通信を行うことができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図3は、本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第1実施例を適用した有機導波路型光変調器1の平面図、図2は、図1のA−A矢視断面図、図3は、図1のB−B矢視断面図である。
図1から図3において、有機導波路型光変調器1は、基板2の上部にクラッド層3が形成され、クラッド層3の上部にマッハツェンダの光導波路4が形成された上部クラッド層5が形成されている。この上部クラッド層5には、Y分岐の光導波路4に電界を印加する信号電極6と接地電極7が形成されており、光導波路4の電界の印加される範囲(所定の配置範囲)には、DASTからなるDAST部8が形成されている。
この有機導波路型光変調器1の製造は、まず、基板2としてポリイミド基板を用い、この基板2上に光導波路4のクラッド層3となるポリイミド樹脂をスピンコートする。このクラッド層3となるポリイミド樹脂の上面にマッハツェンダの光導波路パターンマスクを用いて、フォトリソグラフィーと酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングを行って、コア溝を形成し、コアとなる屈折率の大きいポリイミド樹脂を当該形成したコア溝部に形成して低損失な光導波路4を形成する。この分岐したY分岐光導波路4部分は、その光路長が等しくなるように形成されている。
次に、リソグラフィーとエッチングを用いて、DAST部8を選択的に形成する部分だけ、コアとなるポリイミドを除去し、コア溝を再度形成する。
この形成したコア溝に、メタノールを溶媒に用いた徐冷法によって、DASTを結晶成長させる。このとき、DAST単結晶は、そのDASTの結晶方位について、種結晶によって光導波路4の方向をb軸、同様に、基板2に平行な面内にa軸及び基板2に対して垂直方向がc軸となるように、コア溝を埋め込んだ形で形成される。
このDAST形成においては、コア溝以外にも、結晶成長したDASTが存在するため、研磨により不要部分のDASTの除去を行う。この研磨は、発泡ウレタンパッドSupreme RN−H(ロデール製)を用いて、研磨剤としてシリカの研磨粒子を使用して研磨を行い、コア溝以外のDASTを除去し、DASTをDAST部8となる特定のコア溝にのみ残す。
このY分岐光導波路4に選択配置したDAST部8は、その長さが10mm、その厚さが6μmである。
なお、上記説明では、種結晶を用いた徐冷法でDAST部8を形成したが、上記非特許文献4に記載されているような改良シェア法によってDAST部8を形成してもよい。
そして、DAST部8を有する光導波路4の上層に、下層のクラッド層3と同じポリイミドをスピンコートして上部クラッド層5を形成する。この上部クラッド層5は、その厚さが2μmである。
次に、DAST部8の配置された2つの分岐光導波路4の両側の上部クラッド層5であるポリイミドに対して、フォトリソグラフィーと酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングを行い、進行波信号電極6と接地電極7を形成するための電極溝を形成する。この電極溝は、その深さとして、分岐光導波路4と進行波信号電極6及び接地電極7とが、図2及び図3に一点鎖線で示す略同一平面になるように、光導波路4のDAST部8の底部と同じ深さまで形成する。この電極溝に、メッキ法によりAu電極を埋め込み、厚さ8μmの進行波信号電極6及び接地電極7の一部を形成する。さらに、分岐光導波路4と交わる部分の引出部分の進行波信号電極6及び接地電極7を形成し、進行波信号電極6の一方側の終端に、50Ωの終端抵抗9を取り付け、進行波信号電極6の他方側に、電源10を接続することで、信号電極6と接地電極7を進行波型電極とする。
そして、この進行波信号電極6と接地電極7は、2つの分岐導波路4に対して、面積及び形状が対称に配置されている。すなわち、進行波信号電極6と接地電極7は、入射及び出射側の光導波路4に平行で、かつ、2つの分岐光導波路4の対称中心となっている中心線での断面に対して、対称に配置されており、その形状及び面積が等しく形成されている。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の有機導波路型光変調器1は、電気光学効果の媒体からなる光導波路4と光の位相を変化させるための電極6、7が略同一平面となるように形成されている。すなわち、基板2に平行に横方向に電圧を印加するような電極6、7の配置の電気光学効果媒体において、2つの分岐光導波路4で規定される面内に、信号電極6及び接地電極7が形成されており、分岐光導波路4は、数〜10数μm程度の厚さを有しており、正確には面ではないが、2つの分岐光導波路4で規定される平面と信号電極6及び接地電極7とが交差する状態となっている。
したがって、信号電極6及び接地電極7の厚さは、光導波路4の厚みによって規定されるものではなく、インピーダンスマッチングを取るために、分岐光導波路4の上面と下面とで規定される2つの平面と信号電極6及び接地電極7が交差していれば、その上方または下方により厚く形成されていてもよい。
このように光導波路4と信号電極6及び接地電極7が略同一平面となっているため、電極6、7間に形成される大きな電界が光導波路4に印加され、より低電圧で光変調を行うことができる。
また、有機導波路型光変調器1は、電気光学媒体を誘電率ε=5.2と小さなDAST及び進行波型の電極6、7の周囲も誘電率の小さな樹脂やSiO等の誘電率の小さな無機材料としている。
したがって、マイクロ波の屈折率nmと光の屈折率nの差が非常に小さく、光波と変調マイクロ波の速度不整合が生じにくく、高速の光変調を行うことができる。
さらに、有機導波路型光変調器1は、進行波型電極6、7が、高周波パルス信号を入力する進行波信号電極6と接地電極7から構成され、進行波信号電極6と接地電極7が、2つの分岐導波路4に対して、面積及び形状が対称に配置されている。
したがって、両分岐光導波路4のDAST部8によって位相変化が生じる部分において、高周波信号電流によって生じる熱が同じになり、温度差が発生せず、DCドリフトと呼ばれる動作点シフトの発生を防止することができる。
一方、DAST部8は、波長750nm〜1600nm間での吸収係数が0.5cm−1程度あり、光導波路4の単に光を分波、合波する部分にもDASTを使用すると、伝送損失が大きくなり、好ましくない。なお、結晶品質の向上で、光損失低減の可能性はあるものの現状では上記程度の吸収はある。また、DAST分子中のC−H結合のHを重水素Dやフッ素Fと置換することで、1.7μm付近の吸収位置を長波長側にシフトさせて、より吸収の影響を小さくさせることもできるが、今日、その様な分子の合成の報告はなく、非線型性の確認も行われていない。
そこで、本実施例の有機導波路型光変調器1は、光導波路4のうち、電気光学効果による屈折率変化に必要な部分のみをDASTで形成してDAST部8とし、その他の部分は、より光損失の少ない材料で形成することで、低損失なものとしている。
この低損失な光導波路4としては、上述のように、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、PMMA、アクリル酸エステル系樹脂、シリコン樹脂、シアヌレート樹脂等の樹脂からなるものやSiOやSi、SiN等の無機膜を用いた光導波路、さらに、周期的な微細構造を形成したフォトニック結晶を用いた光導波路であってもよい。また、LNのように、光導波路4全てが電界効果を持つ場合、電極6、7の配置によっては予期しない部分でも、光導波路4に電界が印加されて位相変化を生じてしまうのに対して、DASTを特定部分にのみ配置したDAST部8を形成することで、位相変化を容易に制御することができる。
また、その光導波路4は、その分岐した光導波路4部分の光路長が等しく形成されているため、吸収による光ロスが等価となり、分岐部分での光強度比の調整を行うことなく、高い消光比を得ることができる。
さらに、光導波路4は、マッハツェンダ型としているので、消光比Erが、入力側での光強度の分割比r=(|Ea|/|Eb|)を用いて、次式(1)のように表され、光強度分割比r=1の場合、無限大の消光比となり、等分でない場合であっても、比較的高い消光比を得ることができる。
Figure 2006003583
そして、有機導波路型光変調器1は、マッハツェンダ型の両分岐光導波路4にDASTを選択的に配置して、DAST部8とし、また、分岐光導波路4の光路長を等しくしている。有機導波路型光変調器1、図示しない半導体レーザからのCW光が入射側の光導波路4から入り、入射側のY分岐で2つの分岐光導波路4に分けられ、この分岐光導波路4を通過する際に、進行波信号電極6に印加された高周波変調信号電圧により、分岐導波路4に選択的に配置された電気光学効果媒体である有機結晶DAST部8によって、位相差が生じる。有機導波路型光変調器1は、この位相変化を生じた光を、他方の分岐光導波路4を伝搬してきた光と、光導波路4の出口側のY分岐で合成し、合成波に、位相変化に起因して強度変化を引き起こさせて、電気信号に対応した光信号に変換する。
DAST部8のバルク結晶は、a軸及びb軸方向に大きく、c軸方向に小さい菱形平板状の形状をしており、また、上記非特許文献4に記載されているように、DAST薄膜結晶の場合も、膜面内にa、b軸があり、c軸は、膜に垂直方向となるという幾何学的な構造を有しており、基板2に平行面内にa、b軸を形成しやすい。
一方、DASTの最も大きな電気光学定数r11を使うためには、光をb軸方向に伝播させ、a軸方向に電界が印加され、入射光の偏波面もa軸に平行となるように入射するのがよい。
このため、有機導波路型光変調器1は、図1に示すように、進行波信号電極6と接地電極7によって形成される電界も基板2と平行面になるように配置されており、信号電極6と接地電極7は、図2に示すように、DAST部8と略同一面にある。したがって、電極6、7間に形成される大きな電界が分岐光導波路4に印加され、より低電圧で光変調を行うことができる。
なお、有機導波路型光変調器1では、2つの分岐光導波路4の下面と信号電極6及び接地電極7の下面が同一平面上にあり、信号電極6及び接地電極7が、2つの分岐光導波路4の上面を超えて厚く形成されているが、電極溝をより深く形成して、下側に厚く形成してもよい。
すなわち、図8、9に示した従来の変調器では、分岐光導波路102、112で規定される面の上部に電極103、114が形成されており、効率のよい電圧印加を行うことができない構成になっていた。これは、LNでは、加工が困難であること、また、誘電率が大きいため、マイクロ波の実効屈折率nが光の屈折率nに対して大きくなり、マイクロ波と光波の速度不整合により帯域制限を受けるために、本実施例のような電極構成とすることができないことによる。
ところが、本実施例の有機導波路型光変調器1は、DASTの誘電率は小さく、また、電極周囲のクラッド層3、5を形成する材料も、誘電率が小さいポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、PMMA、アクリル酸エステル系樹脂、シリコン樹脂、シアヌレート樹脂等の樹脂からなるものやSiO等の誘電率の小さな無機膜を用いることで、マイクロ波と光波の速度不整合により帯域制限を受ることなく、電界閉じ込めの大きな進行波型電極6、7を形成している。
一方、図1に示す電気光学効果材料が配置されていない光導波路4と進行波信号電極6と接地電極7の交差する部分は、光導波の妨げとなるため、図3に示すように、略同一平面上にはなく、上部クラッド層5上に形成されている。
さらに、有機導波路型光変調器1は、分岐光導波路4の中央に、進行波信号電極6が配置され、分岐光導波路4の外側に接地電極7が配置されている。
したがって、各DAST部8には、それぞれ逆向きの電界が印加され、プッシュプル動作により2倍の位相変化を生じさせることができ、より低電圧で駆動することができる。
また、電極6には50Ωの終端抵抗を付与した進行波型電極とし、高速な光変調に対応できる電極構造としている。
そして、本実施例の有機導波路型光変調器1は、波長1.3μmのレーザ光を入射しながら、同軸ケーブルを介して電極6、7間に変調信号を入力したところ、約1.2Vと低い駆動電圧で、進行波型電極6、7を用いているため、高速の光強度変調を行うことができた。また、有機導波路型光変調器1は、プッシュプル動作をしているため、チャープのない光変調を行うことができる。
さらに、有機導波路型光変調器1は、分岐光導波路4の電気光学効果による屈折率変化に必要な部分のみをDASTで形成してDAST部8とし、その他の部分は、より光損失の少ない材料で形成することで、低損失なものとしているため、全てをDASTで形成した光変調器に比較して、光強度の減衰を小さくすることができる。
また、有機導波路型光変調器1は、マッハツェンダ型光変調器であるため、高い消光比を得ることができ、コストを低減することができる。
図4及び図5は、本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第2実施例を示す図であり、図4は、本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第2実施例を適用した有機導波路型光変調器20の平面図、図5は、図4のC−C矢視断面図である。
図4及び図5において、有機導波路型光変調器20は、基板21として、熱酸化膜を形成したSi基板を用い、この基板21の上部にエポキシ樹脂を用いてクラッド層22が形成され、また、DAST部23以外の部分のコア層として、クラッド層22よりも屈折率の大きなエポキシ樹脂を用いて、マッハツェンダの光導波路24が形成されている。
そして、公知技術によるリソグラフィーとエッチングによって、光導波路24を形成し、ついで、DAST部23を選択的に配置するコア溝を形成した。
ここで、上記第1実施例と同様に、メタノールを溶媒に用いた徐冷法によって、DASTを結晶成長させてDAST部23を形成する。このDASTの結晶方位については、種結晶によって、導波路24方向をb軸、同じく基板21に平行な面内にa軸となるように、コア溝を埋め込んだ形でDAST単結晶が形成される。このとき、コア溝以外のDASTは、研磨により除去し、DASTを特定のコア溝にのみ残して、DAST部23を形成する。
ここで、分岐光導波路24に選択配置したDAST部23は、その長さが、10mmであり、その厚さが、4μmである。
次に、下層のクラッド層22と同じエポキシ樹脂を2μmの厚さに形成して、上部クラッド層25とした。
ついで、DAST部23の配置された2つの分岐光導波路24の両側に、進行波信号電極26と接地電極27を形成するための電極溝を形成する。このとき、信号電極26と接地電極27が、2つの分岐導波路23に対して対称にとなるパターンを用いて電極溝を配置する。電極溝の深さは、分岐光導波路24と進行波信号電極26及び接地電極27とが略同一平面になるように、光導波路24のDAST部23の底部よりも2μmほど深く形成する。
この電極溝に、蒸着法によりAuを埋め込み、ダマシン法で不要なAuを除去して、厚さ8μmの進行波信号電極26及び接地電極27の一部を形成する。
ついで、図4に示す分岐光導波路24と交わる部分、信号電極26の両側にあるT字の引き出し部分のAu電極を上部クラッド層25上に形成し、終端に50Ωの終端抵抗28を取り付け、信号電極26の他方側に、電源29を接続することで、進行波型電極とする。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の有機導波路型光変調器20は、マッハツェンダ型の両分岐光導波路24にDAST部23が選択的に配置されており、DAST結晶の軸配置は、上記第1実施例の有機導波路型光変調器1と同様に、DASTの最も大きな電気光学定数r11を使うために、光はb軸伝播させ、a軸方向に電界が印加され、入射光の偏波面もa軸に平行となるように入射する。
そして、進行波信号電極26と接地電極27が、2つの分岐導波路24に対して対称に配置されている。すなわち、進行波信号電極26と接地電極27は、2つの分岐導波路24に対して、図5に示すように、入射側及び出射側の光導波路24に平行で、かつ、2つの分岐光導波路24の対称中心となっている中心線O−O’での断面に対して、対称に配置されており、その形状及び面積が等しく形成されている。
したがって、2つの分岐導波路24に対して、電極26、27を対称に配置することによって、高周波信号電流によって生じる熱が両分岐光導波路24の周辺で等しくなり、光の位相変化を生じる2つの分岐光導波路24において温度差が発生せず、動作点シフトが発生しない。
また、本実施例の有機導波路型光変調器20は、2つの分岐光導波路24に選択的に配置されているDAST部23も、2つの分岐導波路24に対称配置されており、高い対称性を有しているため、より一層動作点シフトの発生を防止することができる。
さらに、第1実施例の有機導波路型光変調器1と同様に、分岐光導波路24の中央に進行波信号電極26に配置し、分岐光導波路26の外側に接地電極27を配置することで、分岐光導波路24のそれぞれに配置されたDAST部23の結晶軸に対して、逆向きの電界を印加することができ、プッシュプル動作により2倍の位相変化を生じさせることができる。その結果、より一層低電圧での駆動を行うことができる。
また、本実施例の有機導波路型光変調器20は、信号電極26と接地電極27の厚み方向の中心と、光導波路24のDAST部23の厚み方向の中心が、図5に示すように、同一面に存在しており、2つの分岐光導波路24の下面で規定される平面に対して、信号電極26及び接地電極27がより深く、形成されている。
そして、このような有機導波路型光変調器20を用いて、波長1.3μmのレーザ光を入射しながら、同軸ケーブルを介して電極26、27間に変調信号を入力したところ、進行波型電極26、27を用いているため、約1.2Vと低い駆動電圧で、高速の光強度変調を行うことができた。また、有機導波路型光変調器20は、進行波信号電極26と接地電極27が、2つの分岐導波路24に対して対称に配置されているため、動作点シフトが発生しない。
図6は、本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第3実施例を適用した有機導波路型光変調器30の平面図である。
図6において、本実施例の有機導波路型光変調器30は、第1実施例の有機導波路型光変調器1と同様に、基板として、熱酸化膜を形成したSi基板を用い、この基板の上部にエポキシ樹脂を用いてクラッド層が形成され、また、DAST部31以外の部分のコア層として、クラッド層よりも屈折率の大きなエポキシ樹脂を用いて、マッハツェンダの光導波路32が形成されている。
そして、公知技術によるリソグラフィーとエッチングによって、DAST部31を選択的に形成する部分だけ、コアとなるポリミイドを除去して、コア溝を再度形成する。
ここで、上記第1実施例と同様に、メタノールを溶媒に用いた徐冷法によって、DASTを結晶成長させてDAST部31を形成する。このDASTの結晶方位については、種結晶によって、導波路32方向をb軸、同じく基板に平行な面内にa軸となるように、コア溝を埋め込んだ形でDAST単結晶が形成される。このとき、コア溝以外のDASTは、研磨により除去し、DASTを特定のコア溝にのみ残して、DAST部31を形成する。
そして、分岐光導波路32に選択配置したDAST部31は、その長さが、10mmであり、その厚さが、6μmである。
ついで、DAST部31の配置された2つの分岐光導波路32の一方に、クラッド層であるポリイミドに対して、フォトリソグラフィーと酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングを行い、進行波信号電極33と接地電極34を形成するための電極溝を形成する。このとき、電極溝は、DASTが選択的に配置された分岐光導波路32の部分(DAST部31)にのみ形成する。電極溝は、その溝深さが、分岐光導波路32と進行波信号電極33及び接地電極34とが略同一平面になるように、光導波路32のDAST部31の底部と同じ深さまで形成する。
次に、メッキ法によりこの電極溝にAu電極を埋め込み、厚さ8μmの進行波信号電極33及び接地電極34を形成する。このとき、分岐光導波路32と交わる引き出し部分の信号電極33は、電極溝に埋め込むのと同時に形成することで、プロセスの簡略化を計っている。
そして、信号電極33の終端に、50Ωの終端抵抗35を取り付け、信号電極33の他方側に、電源36を接続することで、信号電極33と接地電極34を進行波型電極としている。
この有機導波路型光変調器30は、上述のように、信号電極33と接地電極34が、分岐光導波路32のDAST部31と略同一面にあるため、電極33、34の間に形成される大きな電界が光導波路32のDAST部31に印加されるため、低電圧で光変調を行うことができる。また、この有機導波路型光変調器30は、一方の分岐光導波路32のみを位相変調することにより、より簡単なプロセスで信号電極及33び接地電極34を形成することができる。
この有機導波路型光変調器30では、マッハツェンダ型の両分岐光導波路32にDAST部31を選択的に配置し、DAST結晶の軸配置を、DASTのもっとも大きな電気光学定数r11を使うため、光はb軸に伝播させ、a軸方向に電界を印加ささせ、入射光の偏波面もa軸に平行となるように入射する。
そして、有機導波路型光変調器30に、波長1.3μmのレーザ光を入射しながら、同軸ケーブルを介して電源36から電極33、34間に変調信号を入力したところ、進行波型電極33、34を用いているため、約2.5Vと低い駆動電圧で、高速の光強度変調を行うことができた。
図7は、本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第4実施例を適用した光通信システム40のシステム構成図である。
図7において、光通信システム40は、2つのガラスエポキシで形成されているボード50とボード70が、2本の光伝送路41、42で接続されており、ボード50とボード70との接続において、その高速の信号線に光伝送路41、42が用いられており、図示しないが、低速の信号線には、通常の電気配線が用いられている。
光伝送路41、42は、例えば、シングルモードの光ファイバを用いることができるが、光伝送路41、42としては、シングルモードの石英光ファイバに限るものではなく、ったえ、比較的低速での短距離の伝送であるか等の用途に応じて、マルチモードの光ファイバやPOF(Plastic Optical Fiber)等を用いることができる。
ボード50及びボード70は、それぞれIC51、71、光出力部52、72及び光入力部53、73等を搭載している。
光出力部52、72は、それぞれ電気信号処理部54、74、光源55、75、光導波路56、76及び有機導波路型光変調器57、77等を備えており、IC51、71からの電気信号を光信号に変換して出力する。電気信号処理部54、74は、IC51、71及び有機導波路型光変調器57、77にそれぞれ電気配線58、78及び電気配線59、79で接続されており、IC51、71からの電気信号をシリアル処理する電気回路と有機導波路型光変調器57、77を駆動するためのドライバ等を備えている。光源55、75は、半導体レーザ等で構成され、光源55、75からのCW光は、石英や樹脂等からなる光導波路56、76によって有機導波路型光変調器57、77に導かれる。有機導波路型光変調器57、77は、上記第1実施例の有機導波路型光変調器1、第2実施例の有機導波路型光変調器20、第3実施例の有機導波路型光変調器30等、例えば、第2実施例の有機導波路型光変調器20が用いられ、電気信号処理部54、74からの電気信号で光源55、75からのCW光に変調を加えて光信号に変換する。
また、光入力部53、73は、受光素子60、80と電気信号処理部61、81等を備えており、光出力部52、72から伝送されてきた光信号を電気信号に変換する。
受光素子60、80は、光出力部52、72の有機導波路型光変調器57、67と光伝送路41、42で接続されているとともに、電気信号処理部61、81と電気配線62、82で接続されている。受光素子60、80は、光伝送路41、42を通してそれぞれボード50の光出力部52の有機導波路型光変調器57から伝送されてきた光信号及びボード70の光出力部72の有機導波路型光変調器77から伝送されてきた光信号を受信し、電気信号に変換して電気信号処理部61、81に出力する。
電気信号処理部61、81は、それぞれIC51、71に電気配線63、83で接続され、必要に応じて受光素子60、80からの信号を増幅するためのアンプ及び受光素子60、80で受けた信号を再度元のビットに変換するための電気回路等を備えて、ビット変換した電気信号をIC51、71に出力する。
そして、本実施例の光通信システム40は、光出力部52、72に、電気光学効果の媒体として、有機結晶DASTからなる光導波路と光の位相を変化させるための電極を略同一平面に形成した有機導波路型光変調器57、77を用いている。
したがって、低電圧駆動が可能であるとともに、大きなデータ伝送容量を確保することができる。
このように、本実施例の光通信システム40は、電気信号に基づいて光変調器で変調された光を伝送出力する光出力部52、72からの変調光を光入力部53、73で受光して電気信号に変換するに際して、光出力部52、72の光変調器として、上記各実施例のいずれかに記載の有機導波路型光変調器1、20、30を用いている。したがって、低電圧駆動で、データ伝送容量の大きい光通信を行うことができる。
なお、本実施例においては、各々のボード50、70上に光出力部52、72と光入力部53、63の2つを備えて、双方向の光伝送を行う場合について説明したが、光通信システムとしては、上記構成に限るものではなく、例えば、少なくとも、有機導波路型光変調器を用いた光出力部を有したボードと光入力部のみを有したボードを備えて一方向の伝送のみを行う光通信システムであってもよいし、複数の各ボードが複数の光出力部と光入力部を備えて複数の双方向伝送を行う光通信システムであってもよい。
また、本実施例においては、異なるボード50、70の間での光通信システム40を示しているが、光通信システムとしては、ICが同一ボード内にあるような光通信システムであってもよい。
さらに、上記説明では、有機導波路型光変調器57、67を1つしか形成していないが、必要に応じて複数個をアレイ化し、より広帯域な通信を可能にしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
低電圧で効率よく光変調を行う有機導波路型光変調器及びこの有機導波路型光変調器を用いた光通信システムに適用することができる。
本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第1実施例を適用した有機導波路型光変調器の平面図。 図1のA−A矢視断面図。 図1のB−B矢視断面図。 本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第2実施例を適用した有機導波路型光変調器の平面図。 図4のC−C矢視断面図。 本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第3実施例を適用した有機導波路型光変調器の平面図。 本発明の有機導波路型光変調器及び光通信システムの第4実施例を適用した光通信システムのシステム構成図。 従来の拡散導波路による分岐干渉型光変調器の要部断面図。 従来のリッジ型光導波路変調器の要部断面図。
符号の説明
1 有機導波路型光変調器
2 基板
3 クラッド層
4 光導波路
5 上部クラッド層
6 信号電極
7 接地電極
8 DAST部
9 終端抵抗
10 電源
20 有機導波路型光変調器
21 基板
22 クラッド層
23 DAST部
24 光導波路
25 上部クラッド層
26 信号電極
27 接地電極
28 終端抵抗
29 電源
30 有機導波路型光変調器
31 DAST部
32 光導波路
33 信号電極
34 接地電極
35 終端抵抗
36 電源
40 光通信システム
41、42 光伝送路
50、70 ボード
51、71 IC
52、72 光出力部
53、73 光入力部
54、74 電気信号処理部
55、75 光源
56、76 光導波路
57、77 有機導波路型光変調器
58、59、78、79 電気配線
60、80 受光素子
61、81 電気信号処理部
62、82 電気配線

Claims (10)

  1. 電気光学効果を有する有機材料をコア層に持つ光導波路と、当該光導波路に外部から制御された信号に応じた電界を発生させる電極と、を有し、当該光導波路への入射光を当該電界によって屈折率を変化させて出射光の位相を変化させる有機導波路型光変調器であって、前記光導波路と前記電極が略同一平面に配置されていることを特徴とする有機導波路型光変調器。
  2. 前記有機材料は、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)であることを特徴とする請求項1記載の有機導波路型光変調器。
  3. 前記電極は、進行波型電極であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の有機導波路型光変調器。
  4. 前記光導波路は、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路であり、前記進行波型電極は、高周波パルス信号の入力される進行波信号電極と接地電極を備え、当該進行波信号電極と当該接地電極が、前記2つの分岐光導波路に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項3記載の有機導波路型光変調器。
  5. 前記2つの分岐光導波路は、それぞれ4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)が配置され、当該各分岐光導波路のDASTの結晶軸が同一方向であり、前記進行波信号電極と前記接地電極は、その発生させる電界が、当該2つの分岐光導波路に配置された前記DASTの結晶軸に対して反対方向となる状態で配置されていることを特徴とする請求項4記載の有機導波路型光変調器。
  6. 前記光導波路は、1つの入射光を2つに分岐させて伝送した後に合成させる分岐光導波路を有し、当該2つの分岐光導波路の所定の配置範囲にのみ、4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の有機導波路型光変調器。
  7. 前記2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)は、その光路長が略等しいことを特徴とする請求項6記載の有機導波路型光変調器。
  8. 前記進行波信号電極と前記接地電極及び前記2つの分岐光導波路の所定の配置範囲に配置された4−N,N−dimethylamino−4’−N−methyl−stilbazolium tosylate (DAST)は、当該2つの分岐光導波路に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項7記載の有機導波路型光変調器。
  9. 前記有機導波路型光変調器は、マッハツェンダ型光変調器であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の有機導波路型光変調器。
  10. 電気信号に基づいて光変調器で変調された光を伝送出力する光出力部と、当該光出力部からの変調光を受光して電気信号に変換する光入力部と、を有する光通信システムにおいて、前記光出力部が、前記光変調器として、前記請求項1から請求項9のいずれかに記載の有機導波路型光変調器を備えていることを特徴とする光通信システム。
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