JP2006002676A - エンジン排熱利用装置 - Google Patents

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    • F28D21/0003Recuperative heat exchangers the heat being recuperated from exhaust gases

Abstract

【課題】潤滑油の過加熱を防止しつつ、排気熱を有効利用して潤滑油を加温することが可能なエンジン排熱利用装置を提供する。
【解決手段】エンジン排熱利用装置は、エンジンの排気経路に設置された熱交換部4を有する。熱交換部4は、第1の排気ガス通路21を構成する中央配管11と、中央配管21を包囲するように設けられて中央配管11との間に軸直交断面が環状をなす第2の排気ガス通路22を構成する筒状の内側ケーシング12と、内側ケーシング12を包囲するように設けられて内側ケーシング12との間に軸直交断面が環状をなす潤滑油通路23を構成する筒状の外側ケーシング13とを備えている。中央配管11の下流側端部には、第1及び第2の排気ガス通路21,22間で排気ガスの流れを制御するためのガス流通切替え機構30が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車輌用エンジンの排熱利用装置に関する。特に、エンジンの潤滑油を排気ガスで加温すべくエンジンの排気経路に設置された熱交換部を有するエンジン排熱利用装置に関するものである。
従来、車輌エンジンの冷間始動時におけるフリクションロスを早期に解消するために、エンジンからの排気ガスが有する熱(以下、排熱又は排気熱という)を利用して、潤滑油(エンジンオイル)を加温する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1のエンジン排気装置では、V型エンジンの各バンクから延びる排気管をエンジンのオイルパンの直下で合流させ、その合流部の直前に触媒コンバータを設置すると共に、合流部には支持ブラケットを設け、その支持ブラケットをオイルパンの底部に取り付けている。こうして、排気熱及び触媒コンバータでの反応熱をブラケットを介してオイルパン内の潤滑油に伝達可能とし、冷間始動時のフリクション低減を図っている。
しかしながら、特許文献1の排熱利用技術にもいくつかの欠点がある。第1に、エンジンの運転状態とは無関係に排気熱がブラケット等を介してオイルパン内の潤滑油に伝達されるため、潤滑油が所期の温度範囲を逸脱して加熱され過ぎるおそれがある。第2に、合流部における排気熱を、合流部のケーシング、ブラケット及びオイルパン底部というやや長い伝熱経路を経由してオイルパン内の潤滑油に伝達するため、排気ガスの熱量を潤滑油に効率的に伝えにくい。このため、潤滑油全体の均等な加温に時間を要し、冷間始動時におけるフリクションロスを早期に解消するという本来の目的を十分に達成できないおそれがある。
特開平7−119457号公報(要約、発明の効果)
本発明の目的は、潤滑油の過加熱を防止しつつ、排気熱を有効利用して潤滑油を加温することが可能なエンジン排熱利用装置を提供することにある。
請求項1の発明は、エンジンの潤滑油を排気ガスで加温すべくエンジンの排気経路に設置された熱交換部を有するエンジン排熱利用装置であって、前記熱交換部は、第1の排気ガス通路を構成する中央配管と、前記中央配管を包囲するように設けられて当該中央配管との間に軸直交断面が略環状をなす第2の排気ガス通路を構成する筒状の内側ケーシングと、前記内側ケーシングを包囲するように設けられて当該内側ケーシングとの間に軸直交断面が略環状をなす潤滑油通路を構成する筒状の外側ケーシングと、前記第1及び第2の排気ガス通路間で排気ガスの流れを制御するためのガス流通切替え機構とを備えることを特徴とするエンジン排熱利用装置である。
請求項1によれば、中央配管、内側ケーシング及び外側ケーシングを重合的に配設することで、熱交換部には、第1の排気ガス通路、それを取り囲む第2の排気ガス通路、更にそれを取り囲む潤滑油通路の三通路が断面同心円状に構築される。そして、ガス流通切替え機構によって当該熱交換部における排気ガスの主な流れを第1及び第2の排気ガス通路間で適宜切り替えて制御することにより、必要に応じて第2の排気ガス通路に排気ガスを流通させることができる。第2の排気ガス通路に排気ガスを流通させた場合には、内側ケーシングを介して排気ガスの熱が潤滑油通路を流れる潤滑油に伝達され、潤滑油が加温される。他方、第1の排気ガス通路に排気ガスを流通させた場合には、第2の排気ガス通路が事実上の環状中空断熱層となり、排気ガスの熱が潤滑油通路にほとんど伝達されず、潤滑油の加温が禁止、中断又は抑制される。
但し、第1の排気ガス通路を流れる排気ガスは中央配管の管壁を暖める。つまり、第1の排気ガス通路を排気ガスが流れるときには、中央配管の管壁が予熱される。従って、排気ガスの主な流れが第1の排気ガス通路から第2の排気ガス通路に切り替えられたときでも、前記予熱効果により、切り替え直後の排気ガスの温度低下が極力抑制され、排気ガスによる潤滑油の迅速且つ効率的な加温が実現する。また、潤滑油通路は第1及び第2の排気ガス通路を取り囲んで最も外側に位置するため、両排気ガス通路から外に拡散する熱を漏らすことなく捉える。このように本発明のエンジン排熱利用装置によれば、ガス流通切替え機構の操作に基づいて潤滑油の過加熱を防止しつつ、排気熱を有効利用して潤滑油を加温することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のエンジン排熱利用装置において、前記内側ケーシングには、第2の排気ガス通路と潤滑油通路の双方に露出するように熱交換媒体封入型のエバポレータが取り付けられていることを特徴とする。
請求項2によれば、内側ケーシングに、第2の排気ガス通路と潤滑油通路とにまたがる熱交換媒体封入型のエバポレータを取り付けたことで、第2の排気ガス通路を流れる排気ガスから潤滑油通路を流れる潤滑油への熱伝達の効率を向上させることができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のエンジン排熱利用装置において、前記潤滑油通路を構成している内側ケーシング及び外側ケーシングの少なくとも一方には、潤滑油通路内に突出するフィンが形成されていることを特徴とする。
請求項3によれば、潤滑油通路内に突出形成されたフィンによって伝熱面積が増大し、潤滑油通路を流れる潤滑油に関する熱交換効率が向上する。例えば、内側ケーシングに突出形成されたフィンは、第2の排気ガス通路を流れる排気ガスの持つ熱量を潤滑油通路内の潤滑油に効率的に伝達するのに役立つ。他方、外側ケーシングに突出形成されたフィンは、潤滑油通路を流れる潤滑油から熱を奪って外側ケーシングの外表面に接する外気に伝達(放熱)し、潤滑油の過度な加熱を防止するのに役立つ。
請求項4の発明は、請求項1〜3に記載のエンジン排熱利用装置において、エンジンのオイルパンと前記熱交換部との間を潤滑油が循環し得るように構成されていることを特徴とする。
請求項4によれば、エンジンのオイルパンに貯留されている潤滑油がオイルパンと熱交換部との間を循環することができるので、潤滑油の全体が均等に加温される。
(付記)本発明の更に好ましい態様や追加的構成要件を以下に列挙する。
付記A:請求項1〜4に記載のエンジン排熱利用装置において、前記中央配管は、第1の排気ガス通路の入口付近においてフレアー形状部(11a)を有し、そのフレアー形状部には、排気ガスを第2の排気ガス通路に導くためのガス導入孔(17)が形成されており、前記ガス流通切替え機構は、前記第1の排気ガス通路の出口を開閉する開閉弁機構として構成されていること。
付記Aによれば、ガス流通切替え機構(開閉弁機構)が第1の排気ガス通路の出口を閉塞するときには、第2の排気ガス通路が排気ガスの主流通路として選択される。他方、ガス流通切替え機構(開閉弁機構)が第1の排気ガス通路の出口を開放するときには、第1の排気ガス通路の入口付近に設けられたフレアー形状部のガイド作用により、上流からの排気ガスが主に第1の排気ガス通路に導かれるので、第1の排気ガス通路が排気ガスの主流通路として選択される。
各請求項に記載のエンジン排熱利用装置によれば、潤滑油の過加熱を防止しつつ、排気熱を有効利用して潤滑油を加温することができる。
以下、本発明のエンジン排熱利用装置の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。図1に示すように、車輌用エンジン1の排気経路は、排気マニホルド2、フロント触媒コンバータ3、熱交換部4及びリア触媒コンバータ5を少なくとも備えている。排気マニホルド2は、好ましくは高断熱タイプである。高断熱性の排気マニホルド2としては、内管及び外管からなる二重管構造を採用したものや、管の周囲に断熱材を巻き付けたものを例示できる。
エンジン1と熱交換部4との間には、潤滑油用のオイル循環経路6が設定されている。このオイル循環経路6には特に、エンジン1のオイルパン7中の潤滑油を熱交換部4に圧送するためのオイルポンプ8と、そのオイルポンプ8の下流側に設置された開閉弁9が設けられている。オイルポンプ8を含むオイル循環経路6により、エンジンのオイルパン7と熱交換部4との間を潤滑油が循環し得るようになっている。なお、オイルポンプ8は流量固定タイプ又は流量可変タイプのいずれでもよい。
熱交換部4の具体的構成例として、図2、図3及び図4を示す。図3及び図4の各熱交換部4は、図2に示す熱交換部4を基本としてそこへ追加的な要素を付加したものに相当する。それ故、図2に関する以下の説明は、図3及び図4の説明をも兼ねている。
図2に示すように熱交換部4は、排気経路の上流部と直接連結される概略パイプ状の中央配管11と、その中央配管11を包囲するように設けられた筒状の内側ケーシング12と、その内側ケーシング12を更に包囲するように設けられた筒状の外側ケーシング13と、これら部材(11,12及び13)の下流側端部に位置する弁座フランジ14とを備えている。
中央配管11の一部11a(図2に示す範囲での中央配管11の上流側端部付近)はフレアー形状に形成されている。フレアー形状とは、例えば漏斗のように上端に向かうほど拡開又は拡径するような形状をいう。この中央配管のフレアー形状部11aの上側周縁に対しては、内側ケーシング12の上端部(上流側端部)及び外側ケーシング13の上端部(上流側端部)がそれぞれ全周溶接により連結されている。他方、中央配管11並びに内側及び外側ケーシング12,13の下端部(下流側端部)は、弁座フランジ14に連結されている。より具体的には、弁座フランジ14の中央に設けられた弁孔15の内周縁に対して、中央配管11の下端部が全周溶接により連結されている。また、弁座フランジ14の外周縁部に対して、内側及び外側ケーシング12,13の各下端部が全周溶接により連結されている。
中央配管のフレアー形状部11aには、複数のガス導入孔17が貫通形成されている。これらのガス導入孔17は、中央配管11の中心軸線Lを等角度間隔で取り囲むように配列され、エンジン1からの排気ガスを中央配管11と内側ケーシング12との間の領域に導入する役目を担う。また、弁座フランジ14には、複数のガス導出孔16が貫通形成されている。これらのガス導出孔16は弁孔15を取り囲むように配列され、中央配管11と内側ケーシング12との間の領域に導入された排気ガスを排気経路の下流側に逃がす役目を担う。
こうして図2に示すように、中央配管11の内側には、エンジン1からの排気ガスが直接的に導かれる第1の排気ガス通路21が構築されている。また、中央配管11の管壁外周面と内側ケーシング12の内周面との間には、中心軸線Lに対する軸直交断面が略環状(好ましくは円環状)となる第2の排気ガス通路22が構築されている。更に、内側ケーシング12の外周面と外側ケーシング13の内周面との間には、中心軸線Lに対する軸直交断面が略環状(好ましくは円環状)となる潤滑油通路23が構築されている。つまり熱交換部4は、第1の排気ガス通路21を中心として、それを取り囲む第2の排気ガス通路22、更にそれを取り囲む潤滑油通路23の三通路が同心円状に配置された三層(又は三系統)重合配管構造をなしている。
尚、外側ケーシング13には、オイルポンプ8によってオイルパン7から圧送される潤滑油を前記潤滑油通路23に導入する導入口24と、潤滑油通路23から潤滑油を導出する導出口25とが設けられている。
弁座フランジ14の下流側にはケース18が連結され、このケース18内にはガス流通切替え機構30の主要部が配設されている。ガス流通切替え機構30は、前記ケース18を貫通する回動シャフト31、その回動シャフト31から延びるアーム32、アーム32の先端に固定された皿形の弁体33および前記弁座フランジ14からなる開閉弁機構として構成されている。回動シャフト31の回動操作に応じて、皿形の弁体33が弁座フランジ14に着座して前記弁孔15を閉塞したり開放したりする。回動シャフト31は、アクチュエータ及び制御回路を含む弁駆動制御機構34に作動連結されている。弁駆動制御機構34は、エンジン1の電子制御ユニットECUと電気的に接続されており、ECUを介して提供されるエンジンの運転状態に関する各種情報(例えば、潤滑油の温度、ラジエータ冷却水温度、エンジン回転数など)に基づいて弁体33の開閉動作を制御する。
弁体33が弁座フランジ14から離れて弁孔15が開放状態にあるときには、エンジン1からの排気ガスの多くが中央配管11内(つまり第1の排気ガス通路21)を経由して熱交換部4を通過する。これに対し、弁体33が弁座フランジ14に着座して弁孔15が閉塞状態にあるときには、エンジン1からの排気ガスの全てが、中央配管フレアー形状部11aのガス導入孔17、第2の排気ガス通路22および弁座フランジ14のガス導出孔16を経由して熱交換部4を通過する。このように、ガス流通切替え機構30は、第1及び第2の排気ガス通路21,22間で排気ガスの主な流れを切り替える働き、即ち流れを制御する働きをする。
図2のエンジン排熱利用装置は、エンジン1の暖機状態や運転状況に応じて、例えば次のように作動する。
エンジン1の冷間始動時などの潤滑油が冷えているときには、弁駆動制御機構34により皿形の弁体33が弁座フランジ14に着座させられ、第1の排気ガス通路21が完全閉塞されると共に、第2の排気ガス通路22が熱交換部4における排気ガスの流通経路として選択される。すると、エンジン1からの排気ガスは、フロント触媒コンバータ3を通過後、前記フレアー形状部11aのガス導入孔17から第2の排気ガス通路22に進入し、弁座フランジ14のガス導出孔16を通ってリア触媒コンバータ5に向かう。第2の排気ガス通路22を流れるとき、排気ガスの熱が内側ケーシング12の管壁を介して潤滑油通路23の潤滑油に伝達され、潤滑油が加温される。加温された潤滑油は、オイル循環経路6を経由してエンジン1に送られた後、再びオイルポンプ8によって熱交換部4の潤滑油通路23に戻されるので、オイルパン7に貯留される潤滑油全体が早期に且つ均等に加温される。加温された潤滑油は粘性が低下するので、エンジン1におけるフリクションロスが低減され、ひいては燃費が向上する。
エンジン1の暖機後などの潤滑油が十分に暖められているときには、弁駆動制御機構34により皿形の弁体33が弁座フランジ14から離間させられ、第1の排気ガス通路21が完全開放される。その場合、第2の排気ガス通路22も開放状態にあるが、弁孔15が開いた状態では、第2排気ガス通路22よりも第1排気ガス通路21のガス流通断面積の方が大きいことと、中央配管のフレアー形状部11aによる第1排気ガス通路21への排気ガスガイド作用とに基づいて、第1の排気ガス通路21が熱交換部4における排気ガスの主たる流通経路として選択される。その結果、エンジン1からの排気ガスは、フロント触媒コンバータ3を通過後、前記フレアー形状部11aに導かれて第1の排気ガス通路21に進入し、弁座フランジ14の弁孔15を通ってリア触媒コンバータ5に向かう。このとき、第1の排気ガス通路21に対して第2の排気ガス通路22はいわば環状中空断熱層として位置付けられるため、排気ガスの熱が潤滑油通路23に伝達されない。従って、排気ガスが第1の排気ガス通路21を主に流れるときには、潤滑油の加温が禁止又は中断される。これにより潤滑油の過加熱が回避され、潤滑油の劣化が防止される。
なお、排気ガスが第1の排気ガス通路21を流れるとき、排気ガスは中央配管11の管壁を暖め、一種の予熱効果が醸し出される。このため、排気ガスの主な流れが第1の排気ガス通路21から第2の排気ガス通路22に再び切り替えられたときでも、前記予熱効果により、切り替え直後の排気ガスの温度低下が抑制され、排気ガスによる潤滑油の迅速且つ効率的な加温が実現する。また、潤滑油通路23は第1及び第2の排気ガス通路21,22を取り囲んで最も外側に位置するため、両排気ガス通路21,22から外に拡散する熱を漏らすことなく捉えることができる。
図3に示す熱交換部4にあっては、複数個のエバポレータ41が追加されている。この場合のエバポレータ(蒸発器)41とは、例えばチューブ状の密閉容器内に、相変化による熱交換作用を有する熱交換媒体(例えばフロンガス)を封入した熱交換器をいう。熱交換媒体封入型のエバポレータ41の各々は、その下半部が第2の排気ガス通路22に露出すると共に、その上半部が潤滑油通路23に露出するように内側ケーシング12に取り付けられている。エバポレータ41の装着により、エバポレータ41が無い場合に比べて、第2の排気ガス通路22を流れる排気ガスから潤滑油通路23を流れる潤滑油への熱伝達効率が向上する。
図4に示す熱交換部4にあっては、潤滑油通路23を構成している内側ケーシング12及び外側ケーシング13のそれぞれにフィン42,43が追加されている。具体的には、内側ケーシング12の外表面には、潤滑油通路23内に突出する複数の第1フィン42が突設されている。また、外側ケーシング13の内表面には、潤滑油通路23内に突出する複数の第2フィン43が突設されている。
図4の構成によれば、第2の排気ガス通路22を流れる排気ガスの熱は、内側ケーシング12の管壁を介して当該内側ケーシング12の外表面に伝達されるが、その外表面は第1フィン42の形成により伝熱面積が大きくなっているため、第2の排気ガス通路22の排気ガスから潤滑油通路23の潤滑油への熱伝達効率が高いという特徴がある。この意味で第1フィン42は、第2の排気ガス通路22から潤滑油通路23への伝熱フィンとして機能する。
他方、潤滑油通路23の潤滑油の熱は、外側ケーシング13の管壁を介して当該外側ケーシング13の外表面に伝達されて大気中に放熱され得るが、外側ケーシング13の内表面は第2フィン43の形成により伝熱面積が大きくなっているため、潤滑油通路23の潤滑油から外気への熱伝達効率が高いという特徴がある。この意味で第2フィン43は、熱交換部4において潤滑油が過度に加熱されるのを未然防止するための放熱フィンとして機能する。なお、外側ケーシング13の外表面に放熱用の第3のフィン(図示略)が形成されてもよいことは言うまでもない。
エンジンの排気経路及び排熱利用装置の概要を示すシステム構成図。 熱交換部の一例を示す拡大断面図。 熱交換部の変更例を示す拡大断面図。 熱交換部の変更例を示す拡大断面図。
符号の説明
1…エンジン、2…排気マニホルド、4…熱交換部、6…オイル循環経路、7…オイルパン、8…オイルポンプ、11…中央配管、11a…中央配管のフレアー形状部、12…内側ケーシング、13…外側ケーシング、21…第1の排気ガス通路、22…第2の排気ガス通路、23…潤滑油通路、30…ガス流通切替え機構、41…エバポレータ、42…第1フィン(伝熱フィン)、43…第2フィン(放熱フィン)、L…中心軸線。

Claims (4)

  1. エンジンの潤滑油を排気ガスで加温すべくエンジンの排気経路に設置された熱交換部を有するエンジン排熱利用装置であって、
    前記熱交換部は、
    第1の排気ガス通路を構成する中央配管と、
    前記中央配管を包囲するように設けられて当該中央配管との間に軸直交断面が略環状をなす第2の排気ガス通路を構成する筒状の内側ケーシングと、
    前記内側ケーシングを包囲するように設けられて当該内側ケーシングとの間に軸直交断面が略環状をなす潤滑油通路を構成する筒状の外側ケーシングと、
    前記第1及び第2の排気ガス通路間で排気ガスの流れを制御するためのガス流通切替え機構とを備えることを特徴とするエンジン排熱利用装置。
  2. 前記内側ケーシングには、第2の排気ガス通路と潤滑油通路の双方に露出するように熱交換媒体封入型のエバポレータが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン排熱利用装置。
  3. 前記潤滑油通路を構成している内側ケーシング及び外側ケーシングの少なくとも一方には、潤滑油通路内に突出するフィンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン排熱利用装置。
  4. エンジンのオイルパンと前記熱交換部との間を潤滑油が循環し得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜3に記載のエンジン排熱利用装置。
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