JP2006001995A - 生化学用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、生体由来物質の吸着量を低減できる生化学用器具を提供することにある。
【解決手段】 本発明の生化学用器具は、樹脂材料で構成される生化学用器具に、側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂が固定されていることを特徴とするものである。より好ましくは前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂を水溶性樹脂が、ポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上を含むものである。

Description

本発明は、生化学用器具に関する。
従来、植物組織培養や動物細胞培養等の培養技術や免疫生化学的手法を駆使する生命科学分野では、試験用器具としてガラス製品が用いられていた。しかし、近年の感染等に対する衛生面での認識の高まり、樹脂製品の大量生産に伴う低価格化、高純度化および樹脂製品の成形加工技術の進歩によって、樹脂製品が用いられるようになってきている。
このような樹脂製品としては、ディスポーザブル・タイプの生化学用器具(例えば、EIA/ELISA法を用いた抗原抗体反応定量等の免疫実験に用いるプレート、タンパク質の構造/機能解析や臨床検査に使用される希釈用チューブや保存用チューブ等の生化学容器)等が挙げられる。このような生化学用器具には、目的に応じてタンパク質との高い吸着能が求められる。例えば免疫実験に用いるプレートの場合、酸素プラズマ処理や紫外線処理等を行い、樹脂製品の表面を親水性することで親水−疎水のバランスを調節し、タンパク質との吸着性を上げたものが用いられている。
また、採血容器またはタンパク質の分析に用いられる試験管やサンプル容器といったチューブ類では、それらの表面にタンパク質等の生体由来物質が吸着することは好ましくない。例えば、臨床検査において尿または血液中のタンパク質が容器に吸着されると、タンパク質量の検査値が実際より低いか、あるいは全く検出されなく、診断を誤る可能性がある。また、タンパク質分析においても特に低濃度の微量タンパク質を扱う場合希釈または保存工程で容器に吸着すると、濃度が変化してしまう為分析結果に大きな影響を与える。
このような課題を解決する手段として、ポリスチレン製部材の表面をオゾンガスの流通により改質する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、ポリスチレン表面に導入した極性基は気相との接触により経時的に樹脂層の内部に潜り込むことが知られており、処理の効果が経時的に低下してゆくという問題点を有していた。
特開平10−101820号公報
本発明の目的は、生体由来物質の吸着量を低減できる生化学用器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)に記載の本発明により達成される。
(1)樹脂材料で構成される生化学用器具に、側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂が固定されていることを特徴とする生化学用器具。
(2)前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂を水溶性樹脂は、ポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上を含むである上記(1)に記載の生化学用器具。
(3)前記ポリ酢酸ビニルのけん化物は、該ポリ酢酸ビニル全体の20〜100mol%けん化したものである上記(2)に記載の生化学用器具。
(4)前記官能基は、感光性の反応基を含むものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の生化学用器具。
(5)前記官能基は、窒素原子を含むものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の生化学用器具。
(6)前記官能基は、アジド基を有するものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の生化学用器具。
(7)前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂は、下記式(I)で表されるものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の生化学用器具。
Figure 2006001995
(8)前記生化学用器具の表面には、第2の官能基が形成されているものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の生化学用器具。
(9)前記生化学用器具に対する前記水溶性樹脂の固定は、主として前記第1の官能基と前記第2の官能基とが共有結合することにより行なわれているものである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の生化学用器具。
(10)生体由来物質の吸着率が、20%以下である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の生化学用器具。
(11)アセトニトリルの50容量%水溶液を10分間接触させた後の生体由来物質の吸着率が、25%以下である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生化学用器具。
(12)前記生体由来物質は、ウシ血清アルブミンまたはウシ血清イムノグロブリンGである上記(10)または(11)に記載の生化学用器具。
(13)前記生化学用器具は、チューブとして用いられるものである上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の生化学用器具。
本発明によれば、生体由来物質の吸着量を低減できる生化学用器具を提供することがでできる。
また、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を硬化して用いる場合、特に耐熱性にも優れ、かつ熱処理後の生体由来物質の吸着量も特に少ない生化学用器具を提供することができる。
以上のように本発明によれば、生体由来物質の吸着率が低いので、特に低濃度の生体由来物質の分析を行なう容器を提供することができる。
以下、本発明の生化学用器具について詳細に説明する。
本発明の生化学用器具は、樹脂材料で構成される生化学用器具に、側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂が固定されていることを特徴とするものである。
まず、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂について説明する。前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂は、前記生化学用器具(前記生化学用器具の表面)に固定されていることを特徴とする。これにより、生体由来物質の吸着量を低減することができる。
前記第1の官能基としては、感光性の反応基、放射線反応性の反応基、感熱性の反応基を含むことが好ましい。これらの中でも感光性の反応基を含むことが特に好ましい。これにより、簡易な製造設備で短時間に効率的に前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を架橋反応する事が出来る。
このような前記第1の官能基としては、窒素原子を含む官能基、硫黄原子を含む官能基、臭素原子を含む官能基、塩素原子を含む官能基またはそれらいずれの原子も含まない官能基等が挙げられる。これらの中でも窒素原子を含む官能基が好ましい。
具体的にはアジド基を含む官能基、ジアゾ基を含む官能基、ジアジド基を含む官能基等が挙げられる。これらの中でもアジド基を含む官能基が好ましい。これにより、実用的な300〜500nmの波長で反応させる事が出来、更に優れた解像性により皮膜の形成性を向上することができる。
前記第1の官能基としては、具体的に下記式(II)で表されるものを用いることが好ましい。該官能基は水溶性樹脂への付与が容易であると同時に、前述の実用的な300〜500nmの波長における反応性にも優れるため、良好な水溶性樹脂の皮膜を形成することができる。
Figure 2006001995
前記第1の官能基の変性率(置換率)は、該側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂の全体の0.1〜20mol%が好ましく、0.2〜10mol%が好ましい。変性率が前記下限値未満であると感光性が低下する場合があり、前記上限値を超えると均一な皮膜の形成が困難となる場合がある。
さて、このような側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を構成する水溶性樹脂としては、例えばポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリメタアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート、ポリペンタエリスリトールトリアクリレート、ポリペンタエリスリトールテトラアクリレート、ポリジエチレングリコールジアクリレート、およびそれらを構成するモノマー同士の共重合体、また2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと他のモノマー(例えばブチルメタクリレート等)との共重合体等が挙げられる。これらの中でもポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上が好ましい。これにより、生体由来物質の吸着量の低減効果を向上することができる。
ここで、ポリ酢酸ビニルのけんか物とは、ポリビニルアルコールまたはビニルアルコールと他の化合物との共重合体をいう。さらには、ビニルアルコールと、親水基変性、疎水基変性、アニオン変性、カチオン変性、アミド基変性またはアセトアセチル基のような反応基変性等の変性酢酸ビニルのけん化物等も含まれる。
なお、ここで水溶性樹脂とは、25℃の水100gに対して1.0g以上溶解可能なものをいう。
前記水溶性樹脂の平均重合度は、特に限定されないが、100〜10,000が好ましく、特に200〜5,000が好ましい。平均重合度が前記下限値未満であると生化学用器具の表面に均一に皮膜を成形するのが困難となる場合があり、前記上限値を超えると前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂の粘度が高くなり作業性が低下する場合がある。
また、前記ポリ酢酸ビニルのけん化物を用いる場合、前記ポリ酢酸ビニルのけん化物のけん化度は特に限定されないが、該ポリ酢酸ビニル全体の20〜100mol%が好ましく、特に50〜95mol%が好ましい。前記ポリ酢酸ビニルのけん化度が前記範囲内であると、生体由来物質の吸着量の低減効果が特に優れる。
前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂としては、例えば下記式(I)で表されるものが好ましい。これにより、実用的な300〜500nmの波長で均一な皮膜が形成する事ができ、生体由来物質の吸着を低減する効果を特に向上することができる。
Figure 2006001995
前記水溶性樹脂の式(I)で表されるRはカルボニルとアミンを有するアルキル基であ
れば特に限定するものではないが、例えば下記式(III)で表されるものが好ましい。
これにより前記第1の官能基の合成が容易におこなえる。
Figure 2006001995
式(I)で表される前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂は、前記第1の官能基の該側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂に対する変性率は、特に限定されないが、0.1〜20mol%が好ましく、特に0.2〜10mol%が好ましい。変性率が前記下限値未満であると充分に前記水溶性樹脂が前記生化学用危惧の表面への固定が十分に行われない場合があり、前記上限値を超えると生体由来物質の吸着を低減する効果が低下する場合がある。
また、同一の理由で式(I)で表される前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂のアセタール化度は、全体の0.1〜20mol%が好ましく、特に0.2〜10mol%が好ましい。
前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂は、未硬化の状態、硬化されている状態または未硬化と硬化状態との中間の半硬化の状態であっても構わないが、硬化状態であることが好ましい。これにより、試料を添加した際の溶出物を低減させる事ができ、物理的な刺激に対しても耐性を有する表面を得ることができる。
前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂は後述する生化学用器具の表面に形成されることが好ましく、その厚さは特に限定されないが、2〜3,000nmが好ましく、特に5〜2,000nmが好ましい。厚さが前記下限値未満であると均一な皮膜の形成が困難となる場合があり、前記上限値を超えると前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂に生体由来物質が取り込まれることで生体由来物質の吸着を低減する効果が低下する場合がある。
次に生化学用器具について説明する。
前記生化学用器具は、前記樹脂材料で構成されている。前記樹脂材料は、前記生化学用器具をディスポーザルタイプにすることができるのに加え、種々の形状を容易に成形できるものである。
前記樹脂材料としては、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂等のメタクリル系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリアクリロニトリル等のアクリル系樹脂、プロピオネート樹脂等の繊維素系樹脂等が挙げられる。これらの中でも生化学用器具に求められる成形性、透明性、化学的及び物理的刺激に対する耐性の点においてポリプロピレン樹脂が特に好ましい。
前記樹脂材料の重量平均分子量は、特に限定されないが、10,000〜500,000が好ましく、特に20,000〜100,000が好ましい。重量平均分子量が前記範囲内であると、生化学用器具の成形性に優れ、成型品の耐水生にも優れる。
前記重量平均分子量は、例えばG.P.C.を用いたスチレン換算で求めることができる。
前記樹脂材料には成形性向上、耐候性向上を目的として、本発明の目的を損なわない範囲で炭化水素系、脂肪酸アミド系の滑剤やフェノール系、アミン系の酸化防止剤等の添加剤を添加することができる。
前記樹脂材料から前記生化学用器具を製造する場合、例えば射出成形、ブロー成形、インジェクションブロー成形により前記生化学用器具を製造することができる。
前記生化学用器具としては、例えば生化学研究に使用されるピペット、ディスペンサーチップ等の液体操作用器具類および遠沈管、凍結保存チューブ、チューブ、マルチウェルプレート等の容器類が挙げられる。これらの中でも、生体由来物質との接触時間が比較的長く、各種分析における試料調製に使用されるチューブ類(具体的には、採血容器またはタンパク質の分析に用いられる試験管やサンプル容器)として用いられることが好ましい。これにより、分析結果の精度及び感度が向上する。
前記生化学用器具の表面は、特に限定されないが、第2の官能基が形成されていることが好ましい。これにより、前記第1の官能基との固定を強固にすることができ、それによって前記水溶性樹脂を安定して生化学用器具の表面に固定することができる。
前記第2の官能基としては、例えば水酸基、カルボキシル基、カルボニル基、アミノ基、アミド基等が挙げられる。これらの中でも水酸基、カルボキシル基、カルボニル基の中から選ばれる1種以上が好ましい。これにより、特に第1の官能基との固定を強固にすることができる。
前記第2の官能基は前記生化学用器具の表面に形成されていることが好ましく、その第2の官能基の量は、特に限定されないが、0.01〜100nmol/cm2が好ましく、特に0.05〜10nmol/cm2が好ましい。官能基の量が前記下限値未満であると第一の官能基との固定が充分に行われない場合があり、前記上限値を超えると基材自体の特性が変化し、生化学用器具としての要求性能を満たせなくなる場合がある。
前記第2の官能基を形成する方法としては、前記生化学用器具の表面をプラズマ処理処理する方法、放射線照射する方法、グラフト重合する方法等が挙げられる。これらの中でもプラズマ処理する方法特に酸素プラズマ処理を行なうことが好ましい。これにより、前記第2の官能基を効率良く、前記生化学用器具の表面に形成することができる。
前記生化学用器具に対する前記水溶性樹脂を固定する方法としては、前記第1の官能基と前記生化学用器具の表面とが共有結合させる方法、水素結合させる方法、イオン結合させる方法、S−S結合させる方法等が挙げられる。これらの中でも共有結合させる方法が好ましい。これにより、表面の化学的及び物理的刺激に対する耐性を向上することができる。より具体的には、前記第1の官能基と、前記第2の官能基とが共有結合することが好ましい。これにより、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂の固定が効率的に行われ、表面の化学的及び物理的刺激に対する耐性をより向上することができる。
また、前記第1の官能基と、前記第2の官能基との共有結合に加えて、前記第1の官能基と、前記生化学用器具の表面に形成された炭素−水素結合、炭素−炭素結合等との共有結合が混在しても良い。
前記生化学用器具の生体由来物質の吸着率[Q1]は、特に限定されないが、20%以下であることが好ましく、特に0.0001〜10%が好ましく、最も0.0002〜5%が好ましい。吸着量が前記範囲内であると、特に生体由来物質の吸着率が低いことが要求される臨床検査用検体保存器具に好適に用いることができる。さらに、極微量なサンプルによる試験に用いる生化学用器具として好適に用いることができる。
前記生体由来物質の吸着率[Q1]は、以下の式(1)で求めることができる。
吸着率(%)=吸着量/溶液中の蛋白質総量 (1)
前記吸着率は、例えばヨウ素(125I)標識ウシ血清イムノグロブリンGを1.0E−6g/mL、1.0E−7g/mL、1.0E−8g/mL、の濃度にリン酸バッファー(pH7.4)で希釈し、本発明の容器に分注し、37℃で1時間静置する。その後、0.05容量%のTween20含有リン酸バッファーで3回洗浄を繰り返し、容器本体をγ線カウンターで測定する。
別途作成した検量線から容器本体に残留したヨウ素(125I)標識ウシ血清イムノグロブリンGの重量を求め、各溶液濃度の吸着率を算出する。
本発明の生化学用器具をアセトニトリルの50容量%水溶液で10分間接触させた後の生体由来物質の吸着率[Q2]は、特に限定されないが、25%以下であることが好ましく、特に5〜20%が好ましい。生体由来物質の吸着率[Q2]が前記下限値未満にするためには生体由来物質の種類を限定する必要があり、前記上限値を超えると極微量なサンプルによる試験に用いる生化学用器具としては好適に用いることができない。
前記アセトニトリルの50容量%水溶液で10分間接触させた後の生体由来物質の吸着率[Q2]は、具体的には以下のように求めることができる。
アセトニトリルの50容量%水溶液を本発明の容器に分注し、10分間放置した後純水で洗浄、乾燥後に上記の式(1)を用いて吸着率を算出する。
前記生体由来物質としては、例えば天然もしくは合成のペプチド、蛋白質、酵素、糖類、レクチン、ウイルス、細菌、核酸、DNA、RNA、抗原(例えばリコンビナント抗原も含む)抗体、IgG.IgM.IgEなどの免疫グロブリン:補体、CRP.フェリチン、α1 マイクログロブリン、β2 マイクログロブリンなどの血漿蛋白およびそれらの抗体:α−フェトプロテイン、癌胎児性抗原(CEA)、前立腺性酸性ホスファターゼ(PAP)、CA19−9、CA−125などの腫瘍マーカおよびそれらの抗体:黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、ヒト繊毛性ゴナドトロビン(hCG)、エストロゲン、インスリンなどのホルモン類およびそれらの抗体:HBV関連抗原(HBs.HBe.HBc).HIV.ATLなどウイスル感染関連物質およびそれらの抗体:ジフテリア菌、ボツリヌス菌、マイコプラズマ、梅毒トレポネーマなどのバクテリア類およびそれらの抗体:トキソプラズマ、トリコモナス、リーシュマニア、トリバノゾーマ、マラリア原虫などの原虫類およびそれらの抗体:フェニトイン、フェノバルビタールなどの抗てんかん薬、キニジン、ジゴキシニンなどの心血管薬、テオフィリンなどの抗喘息薬、クロラムフェニコール、ゲンタマイシンなどの抗生物質などの薬物類およびそれらの抗体:その他酵素、菌体外毒素(スチレリジンOなど)およびそれらの抗体等が挙げられる。これらの中でも、血清アルブミンまたは血清イムノグロブリンGが好ましくこれらにより臨床診断を含む幅広い研究に使用する事が出来る。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
樹脂材料としてポリプロピレン樹脂(住友ノーブレン社製、WP708)を用いて、射出成形(成形機:日精樹脂工業製 60t、シリンダー温度:225℃−220℃−195℃−185℃、射出速度:25%−20%−15%、射出圧力:40%−30%−25%、金型冷却:30℃)によりマイクロチューブを形成した。得られたチューブにプラズマ処理装置 (BRANSON/IPC社製 SERIES7000)を用いてプラズマ処理(酸素プラズマ5分)を行い、チューブの表面に第2の官能基を形成した。
なお、得られたチューブの形状は、高さ39mm、外径10mm、容量1.5mLのV底チューブであった。
次に、側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂として側鎖にアジド基を有するポリビニルアルコール(東洋合成工業社製 AWP、水溶性樹脂の平均重合度1,800、第1の官能基の変性率0.6mol%)をアルミ箔で遮光をしたガラス容器中で、純水に溶解し、1.0重量%の溶液を調整した。
上述の第2の官能基を形成したチューブを前記アルミ箔で遮光をしたガラス容器に1分間、浸漬した後、取り出し、40℃で60分一次乾燥した後、UVランプでUV光を0.1mW/cm2×5分間照射して前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を硬化した後純水で洗浄して、本発明の生化学用器具(チューブ)を得た。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ300nmで形成されていた。
(実施例2)
側鎖に第一の官能基を有する水溶性樹脂の純水溶液の濃度を以下のようにした以外は、実施例1と同様にした。
側鎖にアジド基を有するポリビニルアルコール(東洋合成工業社製 AWP、水溶性樹脂の平均重合度1,800、第1の官能基の変性率0.6mol%)をアルミ箔で遮光をしたガラス容器中で、純水に溶解し、3.0重量%の溶液を調整した。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ1,100nmで形成されていた。
(実施例3)
側鎖に第一の官能基を有する水溶性樹脂の純水溶液の濃度を以下のようにした以外は、実施例1と同様にした。
側鎖にアジド基を有するポリビニルアルコール(東洋合成工業社製 AWP、水溶性樹脂の平均重合度1,800、第1の官能基の変性率0.6mol%)をアルミ箔で遮光をしたガラス容器中で、純水に溶解し、0.001重量%の溶液を調整した。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ4nmで形成されていた。
(実施例4)
チューブに予めプラズマ処理を行なわず、第2の官能基を形成しなかった以外は、実施例1と同様にした。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ200nmで形成されていた。
(実施例5)
UVランプによるUV光の照射を行わず、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を十分に硬化させずに純水洗浄を行わなかった以外は、実施例1と同様にした。
(実施例6)
樹脂材料としてメチルペンテン(TPX)樹脂(三井石油化学社製、RT−31)を用い、射出成形の条件を以下のようにした以外は、実施例1と同様にした。
射出成形を成形機:日精樹脂工業製 60t、シリンダー温度:300℃−280℃−265℃−255℃、射出速度:40%−30%−10%、射出圧力:60%−30%−25%、金型冷却:50℃の条件で行なった。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ250nmで形成されていた。
(比較例1)
水溶性樹脂として側鎖に官能基を有していないポリビニルアルコール:平均重合度約1,500、けん化度86〜90mol%(和光純薬社製、160−03055)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
得られた容器について、以下の評価を行なった。評価項目を内容と共に示す。得られた結果を表1に示す。
1.生体由来物質吸着性の比較
1.1ウシ血清イムノグロブリン吸着性
ウシ血清イムノグロブリンの吸着性を次のように評価した。ウシ血清イムノグロブリン(Bovine gamma globulin standard 23210 PIERCE社製)をヨウ素(125I)標識し、1.0E-7g/mLの濃度にリン酸バッファー(pH7.4)で希釈し、各実施例および比較例で得られた容器に分注し、37℃で1時間静置した。その後、0.05容量%のTween20含有リン酸バッファーで3回洗浄を繰り返し、容器本体をγ線カウンターで測定した。
別途作成した検量線から容器本体に残留したヨウ素(125I)標識ウシ血清イムノグロブリンの重量を求め、各溶液濃度の吸着率を算出した。
1.2ウシ血清アルブミン吸着性
ウシ血清アルブミンの吸着性を次のように評価した。ウシ血清アルブミン(23209 PIERCE社製)を0.5μg/mLに希釈した溶液を、各実施例および比較例で得られた容器に1.0mLづつ分注し、37℃で1時間インキュベートした後0.05容量%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄した。
次にブロッキングとして3.0重量%スキムミルク入りリン酸緩衝液pH7.4溶液を1.5mLづつ分注し、37℃で1時間インキュベートした後0.05容量%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄した。次にペルオキシターゼ標識坑ウシ血清アルブミン抗体(55285 CAPPEL社製)をリン酸緩衝液pH7.4で1.0μg/mLに希釈した溶液を各容器に1.0mLづつ分注し室温で30分インキュベートした後0.05容量%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄し、ぺルオキシターゼ用発色キット(SUMILON ML−1120T 住友ベークライト社製)を使用して発色させた後プレートリーダーを使用して450/630nmの吸光度を測定した。
別途作成した検量線から容器本体に残留したペルオキシターゼ標識坑ウシ血清アルブミン抗体=ウシ血清アルブミンの重量を求め、吸着率を算出した。
1.3ペルオキシターゼ標識アビジン吸着性
ペルオキシターゼ標識アビジンの吸着性を次のように評価した。ペルオキシターゼ標識アビジン(43−4423 ZYMED社製)を0.5μg/mLに希釈した溶液をそれぞれ各実施例および比較例で得られた容器に1.0mLづつ分注し、室温で1時間静置した後、0.05%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄し、ぺルオキシターゼ用発色キット(SUMILON ML−1120T 住友ベークライト社製)を使用して発色させた後プレートリーダーを使用して450/630nmの吸光度を測定した。
別途作成した検量線から容器本体に残留したペルオキシターゼ標識アビジンの重量を求め、吸着率を算出した。
2.溶出物の測定
溶出物の測定は、UV分光光度計にて評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水を1.5mLづつ分注し、37℃で24時間インキュベートした後分注した純水を回収し、UV分光光度計にて220nm〜300nmの間における吸収の有無を確認した。
3.耐溶剤性
耐溶剤性は、下記の処理後のウシ血清イムノグロブリンGの吸着率で評価した。
各実施例および比較例で得られた容器にアセトニトリルの50容量%水溶液を1.5mLづつ分注し、10分間放置した後、純水で洗浄し、上記(ウシ血清イムノグロブリン吸着性)で評価した方法にてウシ血清イムノグロブリンGの吸着性の評価を行なった。
4.遠心強度
遠心強度は、遠心機を用いて評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水1.5mLを分注し、遠心機(CF16RX形 日立多用途小型遠心機 ローター#.11)にセットし、25℃、15,000rpmで15分間遠心した後で、目視により容器の変形、割れを確認した。
5.耐熱性
耐熱性は、下記処理後の容器の変形等およびウシ血清イムノグロブリンGの吸着率で評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水1.5mLを分注し、95℃の恒温槽に10分間静置し、純水を廃棄した後、目視により容器の変形、割れを確認した。
また、前述のウシ血清イムノグロブリン吸着性を評価した方法にてウシ血清イムノグロブリンGの吸着性の評価を行なった。
6.耐寒性の評価
耐寒性は、下記処理後の容器の変形等およびウシ血清イムノグロブリンGの吸着率で評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水1.5mLを分注し、−80℃のディープフリーザーに24時間静置した後、純水を廃棄し、目視によりチューブ本体の変形、割れを確認した。
また、前述のウシ血清イムノグロブリン吸着性を評価した方法にてウシ血清イムノグロブリンGの吸着性の評価を行なった。
Figure 2006001995
表1から明らかなように実施例1〜6は、生体由来物質の吸着量を低減できていることが示された。これにより、採血容器またはタンパク質の分析に用いられる試験管やサンプル容器に好適に用いることができる。
また、実施例1〜3および6は、特に溶出物の量も少なくなっていた、これにより、水溶性樹脂の溶解による、試料への直接的な影響及び測定結果への影響を防止することができる。
また、実施例1〜6は、耐溶剤性および遠心強度にも優れていた。
また、実施例1〜6は、耐熱性にも優れ、実施例1〜3および6は、熱処理後の生体由来物質の吸着量も特に少なかった。
また、実施例1〜6は、耐寒性にも優れ、実施例1、2、4および6は、冷凍処理後の生体由来物質の吸着量も特に少なかった。
以上のように実施例1〜6は、生体由来物質の吸着率が低いので、特に低濃度の生体由来物質の分析を行なう容器に適していることが示された。
本発明の生化学用器具は、遺伝子工学、蛋白質工学、臨床検査学等の生化学研究に好適に使用することができるものである。生体由来物質等の試料の吸着による損失が無く、有機溶剤を使用する事が可能で、高精度かつ高感度な分析を行なう事が出来る。具体的にはため、特に生体由来物質の分析を行なう際の器具類であるピペット、ディスペンサーチップ、保存容器、希釈容器等として使用する事ができる。

Claims (13)

  1. 樹脂材料で構成される生化学用器具に、側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂が固定されていることを特徴とする生化学用器具。
  2. 前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂を構成する水溶性樹脂は、ポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上を含むである請求項1に記載の生化学用器具。
  3. 前記ポリ酢酸ビニルのけん化物は、該ポリ酢酸ビニル全体の20〜100mol%けん化したものである請求項2に記載の生化学用器具。
  4. 前記官能基は、感光性の反応基を含むものである請求項1ないし3のいずれかに記載の生化学用器具。
  5. 前記官能基は、窒素原子を含むものである請求項1ないし4のいずれかに記載の生化学用器具。
  6. 前記官能基は、アジド基を有するものである請求項1ないし5のいずれかに記載の生化学用器具。
  7. 前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂は、下記式(I)で表されるものである請求項1ないし6のいずれかに記載の生化学用器具。
    Figure 2006001995
  8. 前記生化学用器具の表面には、第2の官能基が形成されているものである請求項1ないし6のいずれかに記載の生化学用器具。
  9. 前記生化学用器具に対する前記水溶性樹脂の固定は、主として前記第1の官能基と前記第2の官能基とが共有結合することにより行なわれているものである請求項1ないし8のいずれかに記載の生化学用器具。
  10. 生体由来物質の吸着率が、20%以下である請求項1ないし9のいずれかに記載の生化学用器具。
  11. アセトニトリルの50容量%水溶液を10分間接触させた後の生体由来物質の吸着率が、25%以下である請求項1ないし10のいずれかに記載の生化学用器具。
  12. 前記生体由来物質は、ウシ血清アルブミンまたはウシ血清イムノグロブリンGである請求項10または11に記載の生化学用器具。
  13. 前記生化学用器具は、チューブとして用いられるものである請求項1ないし12のいずれかに記載の生化学用器具。
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