JP2006001091A - 芯材への表皮形成方法及び自動車内装品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 軽量化を図ることと、一部に柔軟性を持たせることとを両立する自動車内装品の表皮形成方法及び自動車内装品を提供することを目的とする。
【解決手段】 上金型11に凹部5を有する芯材2をセットする。液体窒素により冷凍硬化した発泡ウレタン6を前記芯材2の凹部5にセットする。前記芯材2及び発泡ウレタン6と下金型12との間に隙間σが形成されるように上金型11と下金型12とを閉鎖する。前記隙間σに無発泡エストラマー17を注入して前記芯材2及び無発泡エストラマー17に表皮3を形成させる。
【選択図】 図2(d)
【解決手段】 上金型11に凹部5を有する芯材2をセットする。液体窒素により冷凍硬化した発泡ウレタン6を前記芯材2の凹部5にセットする。前記芯材2及び発泡ウレタン6と下金型12との間に隙間σが形成されるように上金型11と下金型12とを閉鎖する。前記隙間σに無発泡エストラマー17を注入して前記芯材2及び無発泡エストラマー17に表皮3を形成させる。
【選択図】 図2(d)
Description
本発明は、自動車内装品の製造方法に関し、とくに第1成型用型と第2成型用型との間に形成される隙間に液状樹脂を注入して芯材に表皮を形成させる表皮形成方法、及び芯材に表皮が形成された自動車内装品に関する。
インストルメントパネル、ドアートリム、コンソールボックス等の自動車内装品は、図4に図示されるように、芯材に表皮が形成されている。ここで、図4は、自動車用インストルメントパネル20の部分断面図である。芯材21は、一般的に硬質樹脂材料が用いられ、剛性を確保する役割がある。表皮22は、一般的に無発泡のエストラマーが用いられ、意匠性を確保する役割がある。このような自動車内装品の製造方法として、第1成形用型に芯材をセットし、芯材21と第2成型用型との間に隙間が形成されるように第1成型用型と第2成型用型とを閉鎖し、この隙間に液状樹脂を注入して芯材に表皮22を形成させる方法が一般的に行われている。
自動車内装品は、部分的にソフト感又はクッション性等の柔軟性が要求される。そこで、図4に図示されるインストルメントパネル20に代えて、例えば図5に図示される態様の自動車内装品が製造されていた。ここで、図5は、自動車用インストルメントパネル23の部分断面図である。図5に図示される自動車内装品は、柔軟性が要求される部位の芯材24に凹部が設けられ、この凹部に表皮25を形成することによって他の部位よりも柔軟性を持たせている(以下、「従来例」という)。
さらに、別の態様として、芯材と表皮との間にクッション層を備えた自動車内装品が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の自動車内装品は、金型装置の可動型及び第1スライドコアの成型面に表皮をセットし、さらにクッション層として発泡ポリウレタンを表皮にセットしている。そして、クッション層と固定型との間に隙間が形成されるように可動型と固定型とを閉鎖し、この隙間に可塑化されたPPFが注入される(特許文献1の〔0024〕〜〔0026〕を参照)。このように、表皮と芯材との間に発泡ウレタンからなるクッション層を設けることによって柔軟性を持たせている。
しかしながら、従来例に記載の自動車内装品においては、表皮の厚みが大きい分、重量も大きくなってしまうという問題がある。自動車内装品は軽量化が要求されていることから、軽量化を図る必要がある。また、上述のように、表皮には無発泡のエストラマーが一般的に用いられるので大きな柔軟効果は期待できない。
また、特許文献1に記載の自動車内装品によれば、クッション層として発泡ウレタンが用いられるので軽量化を図ることはできるものの、PPF注入時における注入圧力によって発泡ウレタンが圧縮されてしまうという問題がある。これにより、大きな柔軟効果は期待できない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、軽量化を図ることと、一部に柔軟性を持たせることとを両立する自動車内装品の表皮形成方法及び自動車内装品を提供することを目的とする。
本発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するための本発明に係る表皮形成方法は、第1成型用型に凹部を有する芯材をセットし、冷凍されて硬化した発泡樹脂を前記芯材の凹部にセットし、前記芯材及び発泡樹脂と第2成型用型との間に隙間が形成されるように前記第1成型用型と前記第2成型用型とを閉鎖し、前記隙間に液状樹脂を注入して前記芯材及び発泡樹脂に表皮を形成させることを特徴とする。
これによれば、柔軟性を持たせたい部位において、芯材と表皮との間に発泡樹脂がクッション層として形成されているので自動車内装品の軽量化を図ることができる。しかも、クッション層として形成されている発泡樹脂は冷凍されて硬化しているので、発泡樹脂と第2成型用型との間に液状樹脂を注入しても、この注入圧力によって発泡樹脂が圧縮されることはない。従って、軽量化を図りつつ、一部に柔軟性を持たせることが可能となる。
本発明に係る表皮形成方法において、前記表皮が形成される発泡樹脂の表面が、前記発泡樹脂に液状樹脂が含浸することを防止するフィルムシートによって被覆されていることが好ましい。
これによれば、発泡樹脂と第2成型用型との間に液状樹脂を注入しても、発泡樹脂の表面に被覆されたフィルムシートによって、注入された液状樹脂が発泡ウレタンに含浸することがない。従って、発泡ウレタンに液状樹脂が含浸することによる柔軟効果の低下を防止できる。
本発明に係る表皮形成方法において、前記発泡樹脂が、液体窒素によって冷凍されて硬化したものであることが好ましい。
本発明に係る自動車内装品は、表面に凹部が形成された芯材と、前記芯材の凹部に配置された発泡樹脂と、前記発泡樹脂に被覆された表皮とを有する柔軟部を一部に備えた自動車内装品であって、前記表皮が前記芯材及び前記発泡樹脂の表面に射出成型されたものであり、且つ前記発泡樹脂と前記表皮との間にフィルムシートが配置されていることを特徴とする。
これによれば、芯材と表皮との間に発泡樹脂を有するので、軽量化を図った自動車内装品を提供することができる。しかも、発泡樹脂と表皮との間にフィルムシートが配置されているので、表皮となる液状樹脂を発泡樹脂の表面に射出成型したとき、液状樹脂が発泡樹脂に含浸されることはない。従って、軽量化を図りつつ、一部に柔軟性を持たせた自動車内装品を提供することが可能となる。
以下、本発明に係る表皮形成方法及び自動車内装品の好適な実施形態の例について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
図1は、自動車内装品であるインストルメントパネルの全体外観斜視図である。図1において、自動車内装品の一つであるインストルメントパネル1は、後述する芯材2に無発泡エストラマー(液状樹脂)17を射出成型することによって表皮3が形成されている。自動車に内装された際に視認できない面(裏面)に芯材2が、視認できる面(表面)に表皮3が配置されている。また、インストルメントパネル1は、ソフト部Sとハード部Hとを有すると共に表皮3には意匠が施されている。
本実施形態におけるインストルメントパネル1は、表皮形成用成型装置10を用いて製造される。ここで、表皮形成用成型装置10及びこの装置10を用いて製造する製造方法について図2を参照しつつ説明する。
図2は、自動車内装品の製造工程を示した図であり、(a)〜(f)の順に製造される。図2(a)に図示されるように、本発明に係る表皮形成用成形装置10は、上金型(第1成型用型)11と下金型(第2成型用型)12とを備えており、各々の金型11・12は、型部11a・12aと閉鎖面11b・12bとを有している。この閉鎖面11b・12bは平面である。そして、上金型11の閉鎖面11bと下金型12の閉鎖面12bとが対向するように上金型11を下金型12に対して閉鎖すると、上金型11と下金型12との間には、図2(d)に図示されるように隙間σが形成される。
上金型11の型部11aには、芯材2をセットするための芯材固定ピン13が取り付けられている。芯材固定ピン13は、上金型11の内部に埋め込まれ、ピンの先端が型部11aの表面から突出している。芯材2は、型部11aの表面から突出したピン13の先端に取付可能となっている。なお、型部11aの表面から突出しているピン13の長さは、芯材2をピン13にセットしたときにピン13が芯材11を貫通しない様、芯材2の厚みよりも小さい長さとなっている。また、上金型11の型部11a一部に凹部15が凹部15が形成されている。
芯材2は、ポリプロピレン(以下、「PP」という)とタルク樹脂で予め射出成形されたものである。そして、後述する無発泡エストラマー0との密着性改善のため、芯材2の表面を火炎処理し、表面エネルギーが40〜50dyneまで高められている。
下金型12の閉鎖面12bには、芯材2にたわみが生じることを抑制するために座部(図示せず)が取り付けられている。芯材2をピン13で固定したのみでは芯材2のたわみをとることができないからである。
なお、本実施形態において、上金型11の型部11aに芯材固定ピン13を設けたが、これに限られるものではなく、下金型12の型部12aに設けてもよい。さらに、芯材2をセットすることができれば、ピンでなくてもよい。この場合、凹部15は下金型12の型部12aに形成される。
また、芯材2のたわみを抑制するための座部は、上金型11の閉鎖面11aに取り付けられていてもよい。また、芯材2のたわみを抑制する観点から座部が取り付けられていることが好ましいが、必ずしも必須のものではない。
また、各々の金型11・12の閉鎖面11b・12bはいずれも平面としたが、これに限られるものではない。例えば、上金型11の閉鎖面11bが凹面で、下金型12の閉鎖面12bが、上金型11の閉鎖面11bと面同士で当接可能な凸面であってもよい。即ち、上金型11を下金型12に対して閉鎖したときに、上金型11と下金型12との間に形成される隙間σを閉じることができれば、各々の閉鎖面11b・12bの形状は限られるものではない。
次に、本発明に係る自動車内装品の製造方法、即ち、芯材2への表皮3の形成方法について、図2(a)〜図2(f)を参照して説明する。
先ず、予め成型された芯材2を、図2(a)に図示される上金型11の型部11aにセットする。上金型11の型部11aにセットされる芯材2は、型部11aの形状に沿って成型されている。この芯材2には、上金型11の型部11aにセットされる面2a(裏面)側に突出する凸部(5)が形成されている。この凸部(5)は、上金型11の型部の凹部15に沿って形成されている。また、上金型11の型部11aに芯材2をセットした際に視認できる面(裏面2aの反対側の表面)2b側には、この凸部(5)に対応する凹部5が形成されている。この凹部5は、自動車内装品の柔軟性が要求される部位である。上金型11への芯材2のセットは、図2(b)に図示されるように、上金型2の型部2aの表面から突出した芯材固定ピン4で取り付けられことで行なわれる。なお、芯材2の材質は、PPとタルク樹脂で予め射出成形されたものが好ましいが、これに限られるものではない。
次に、図2(c)に図示されるように、芯材の凹部5に発泡ウレタン6が配置(セット)される。この発泡ウレタン6は、芯材の凹部5の形状に沿うと共に、凹部5に配置された際に視認できる芯材2の面2bと発泡ウレタン6の面6aとが面一となる形状を有している。また、芯材の凹部5に配置される発泡ウレタン6は、約マイナス200℃(絶対温度で約73K)の液体窒素に浸漬されることによって、冷凍されて硬化している。また、後述する無発泡エストラマー17が通過しないフィルムシート7が、芯材2の面2bと面一に形成されるウレタン6の面(表面)6a全部を覆うように被覆されている。
次に、図2(d)に図示されるように、上金型11の閉鎖面11bと下金型12の閉鎖面12bが当接するように、下金型12に対して上金型11を閉鎖する。このとき、芯材2の外周縁が、上金型11の閉鎖面11bと下金型12の閉鎖面12bとによって挟持される。また、上金型11と下金型12との間、即ち、上金型11にセットされた芯材2と下金型12との間、及び芯材2の凹部5に配置された発泡ウレタン6と下金型12との間に隙間σが形成される。この隙間σに無発泡エストラマー17が注入される。
図2(e)において、隙間σと連通する注入口16が下金型12に形成されている。この注入口16から無発泡エストラマー17を注入し、注入された無発泡エストラマー17が硬化すると芯材15に表皮が形成される。なお、注入される液状樹脂は無発泡エストラマーに限定されるものではないが、芯材2及び発泡ウレタン6と下金型12との間に形成される隙間σが一般的に0.5〜1.5mmと小さいので、流れやすい低粘度の液状樹脂であることが好ましい。
芯材2及び発泡ウレタン6と下金型12との間に形成される隙間σに注入した無発泡エストラマー17が硬化したのち、下金型12から上金型11を開放し、芯材2に表皮3が形成された成型樹脂体であるインストルメントパネル1を下金型12から脱型する。このように、芯材2及び発泡ウレタン6の表面に無発泡エストラマー17を射出成型することによってインストルメントパネル1が製造される。
次に、上金型2と下金型3とで形成される隙間10に無発泡エストラマー17を注入させた場合における、冷凍されて硬化した発泡ウレタン6の作用について説明する。
隙間σに注入される無発泡エストラマー17は、比較的低粘度で流れやすい液状樹脂ではあるものの、隙間σの細部まで行きわたるように比較的高い圧力で注入口16から注入される。従って、隙間σの内圧は相当に高くなる。一方、発泡ウレタン6は冷凍されて硬化している。従って、隙間σの内圧が高くなっても発泡ウレタン6が無発泡エストラマー17によって圧縮されることはない。
また、ソフト素材の発泡ウレタン6は連続気泡を有している。注入された液状の無発泡エストラマー17がこの気泡に含浸すると、発泡ウレタン6の柔軟性が低下する。また、気泡に含浸した無発泡エストラマー17の分だけ重量が大きくなるので、自動車内装品の軽量化を図ることもできない。しかしながら、本実施形態では、無発泡エストラマー17を通過させないフィルムシート7が、芯材2の面2bと面一に形成されるウレタン6の面6a全部を覆うように被覆されている。従って、発泡ウレタン6の連続気泡に無発泡エストラマー17が含浸することも防止できる。
次に、図2に図示される製造工程で製造されたインストルメントパネル1について、図3を参照しつつ説明する。図3は、図2に図示される製造工程で製造されたインストルメントパネル1であって、図1に図示されるA−A線断面図である。図3において、インストルメントパネル1は、芯材2と発泡ウレタン6と表皮3とが積層されたソフト部Sと、芯材2と表皮3とが積層されたハード部Hとを有する。ソフト部Sは、発泡ウレタン6と表皮3との間に、発泡ウレタン6の全部を覆うようにフィルムシート7が形成されている。
ここで、ソフト部Sの構成について説明する。ソフト部Sを形成する芯材2には凹部5が形成され、この凹部5には発泡ウレタン6が配置されている。この発泡ウレタン6は、凹部5の形状に沿うと共に、発泡ウレタン6の表面6aが芯材2の表面2bとほぼ面一となるように成型されている。そして、この発泡ウレタン6の表面6a全部を覆うように、芯材2に跨ってフィルムシート7が被覆されている。さらに、このフィルムシート7が被覆された発泡ウレタン6に表皮3が形成されている。一方、ハード部Hは、芯材2に表皮3が形成されているのみである。なお、ソフト部Sに形成される表皮3とハード部Hに形成される表皮3とは連続性を有している。
次に、本実施形態の製造方法で製造された自動車用インストルメント1のソフト部Sにおける硬度が、どの程度柔軟性を有するかの確認テストを行なったので、その結果について説明する。なお、確認テストは、図4に図示されるインストルメントパネル20の硬度及び図5に図示されるインストルメントパネル23の硬度と対比した。なお、図4に図示されるインストルメントパネル20の表皮22の厚みは0.7〜1.2mm、図5に図示されるインストルメントパネル23のソフト部(表皮の厚みが大きい部位)26の表皮25の厚み及び本実施形態である図3に図示されるインストルメントパネル1のソフト部Sの表皮の厚みは約5mmとした。また、硬度はアスカー硬度を測定した。
図4に図示されるインストルメントパネル20の硬度は平均で80°であった。図5に図示されるインストルメントパネル23のソフト部の硬度は平均で75°であった。一方、図3に図示されるインストルメントパネル1のソフト部の硬度は55〜65°であった。
このように、本実施形態のインストルメントパネル1のソフト部Sのアスカー硬度は、図4及び図5に図示されるインストルメントパネル20・23と比べて柔軟であることが確認できた。
以上のように、上述の実施形態において、上金型11に凹部5を有する芯材2をセットし、この凹部5に液体窒素で冷凍されて硬化した発泡ウレタン6をセットし、芯材2及び発泡ウレタン6と下金型12との間に形成された隙間σに無発泡エストラマー17を注入することによって表皮3を形成させている。なお、芯材2の凹部5は柔軟性が要求される部位である。従って、隙間σに無発泡エストラマー17が注入されて隙間σ内の内圧が高くなっても、発泡ウレタン6が圧縮されることはない。しかも、この発泡ウレタン6がクッション作用となるので、軽量化を図りつつ、凹部5に柔軟性を持たせることができる。
また、発泡ウレタン6の表面6a全部を覆うように無発泡エストラマー17を通過させないフィルムシート7が被服されているので、隙間σに無発泡エストラマー17を注入した際に、この無発泡エストラマー17が発泡ウレタン6の連続気泡に含浸することがない。従って、柔軟硬化の低下を防止できる。
また、発泡ウレタン6をマイナス200℃の液体窒素で冷凍しているので、比較的容易に且つ瞬時に発泡ウレタン6を硬化させることができる。
また、上述の実施形態の製造方法で製造された自動車用インストルメントパネル1は、軽量であり且つ一部に柔軟性を有する。なお、無発泡ウレタン6の表面6aにフィルムシート7が被覆されているが、重量に影響を与えるものでない。
尚、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が可能である。例えば、本実施形態では、上金型11に芯材2をセットしているが、これに限られず、下金型12に芯材2をセットしてもよい。
また、上述の実施形態の表皮形成用成型装置10は、上金型11と下金型12とで構成されているが、さらに分割型を備えていてもよい。アンダーカット部を有する場合には、分割型を備えることで樹脂成型体を脱型することが可能となる。
また、上述の実施形態において、各金型11・12の閉鎖面11b・12bが水平方向となるように、上金型11と下金型12とを閉鎖しているがこれに限られない。例えば、隙間σに注入された液状樹脂17が外部に漏洩しなければ、各金型11・12の閉鎖面11b・12bが垂直方向又は斜め方向となるように、各金型11・12を閉鎖してもよい。
また、上述の実施形態において、芯材2の凹部5に配置される発泡ウレタン6は液体窒素によって冷凍硬化されているがこれに限られない。液体窒素を使用することで容易且つ瞬時に発泡ウレタン6を硬化させることができるものの、発泡ウレタン6を硬化させることができれば、他の手段で硬化させてもよい。
また、上述の実施形態において、自動車用インストルメントパネル1について説明したがこれに限られず、ドアートリム、コンソールボックス、その他自動車用内装品についても本発明を適用できる。
1 インストルメントパネル
2 芯材
2a 上金型の型部にセットされる芯材の面(裏面)
2b 上金型の型部にセットされた際に視認できる芯材の面(表面)
3 表皮
5 芯材の凹部
6 発泡ウレタン(発泡樹脂)
6a 芯材の凹部に配置された際に視認できる発泡ウレタンの面(表面)
7 フィルムシート
10 表皮形成用成型装置
11 上金型(第1成型用型)
11a 型部
11b 閉鎖面
12 下金型(第2成型用型)
12a 型部
12b 閉鎖面
13 固定ピン
15 型部の凹部
16 注入口
17 無発泡エストラマー(液状樹脂)
20 インストルメントパネル
21 芯材
22 表皮
23 インストルメントパネル
24 芯材
25 表皮
26 ソフト部
S ソフト部
H ハード部
σ 隙間
2 芯材
2a 上金型の型部にセットされる芯材の面(裏面)
2b 上金型の型部にセットされた際に視認できる芯材の面(表面)
3 表皮
5 芯材の凹部
6 発泡ウレタン(発泡樹脂)
6a 芯材の凹部に配置された際に視認できる発泡ウレタンの面(表面)
7 フィルムシート
10 表皮形成用成型装置
11 上金型(第1成型用型)
11a 型部
11b 閉鎖面
12 下金型(第2成型用型)
12a 型部
12b 閉鎖面
13 固定ピン
15 型部の凹部
16 注入口
17 無発泡エストラマー(液状樹脂)
20 インストルメントパネル
21 芯材
22 表皮
23 インストルメントパネル
24 芯材
25 表皮
26 ソフト部
S ソフト部
H ハード部
σ 隙間
Claims (4)
- 第1成型用型に凹部を有する芯材をセットし、
冷凍されて硬化した発泡樹脂を前記芯材の凹部にセットし、
前記芯材及び発泡樹脂と第2成型用型との間に隙間が形成されるように前記第1成型用型と前記第2成型用型とを閉鎖し、
前記隙間に液状樹脂を注入して前記芯材及び発泡樹脂に表皮を形成させる表皮形成方法。 - 前記表皮が形成される発泡樹脂の表面が、前記発泡樹脂に液状樹脂が含浸することを防止するフィルムシートによって被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の表皮形成方法。
- 前記発泡樹脂が、液体窒素によって冷凍されて硬化したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の表皮形成方法。
- 表面に凹部が形成された芯材と、前記芯材の凹部に配置された発泡樹脂と、前記発泡樹脂に被覆された表皮とを有する柔軟部を一部に備えた自動車内装品であって、
前記表皮が前記芯材の表面に射出成型されたものであり、且つ前記発泡樹脂と前記表皮との間にフィルムシートが配置されていることを特徴とする自動車内装品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004178491A JP2006001091A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 芯材への表皮形成方法及び自動車内装品 |
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---|---|
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Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060915 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070904 |