JP2006000555A - 車両用シート装置および乗員の疲労度推定方法 - Google Patents

車両用シート装置および乗員の疲労度推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 上下に分割したシートバックの下部を直接乗員の脊柱に押し当てて疲労度を検知することにより、疲労度の検出精度をより高めることができる車両用シート装置および乗員の疲労度推定方法の提供を図る。
【解決手段】 シートバック12を上下に分割したシートバック下部14およびシートバック上部15は、独立して前後傾動可能、かつ、それぞれが独立してリクライニング角度を任意に設定可能となっており、シートバック下部14に作用する回転トルクを検出する回転トルク検知手段20と、シートバック下部14の回転トルクの変化を検出して乗員Dの疲労度を推定する疲労度検知手段21と、を設けることにより、シートバック下部14の回転トルクの変化から脊柱の受動弾性に基づいた身体に生ずる筋骨格的疲労を検出することができ、この筋骨格的疲労から乗員Dの疲労度を精度良く検知することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用シート装置およびそのシート装置による乗員の疲労度推定方法に関する。
従来の車両用シート装置としては、シートクッションに、膝上部、大腿部および尻下部の荷重による撓み量をそれぞれ検出する複数のセンサーを設けるとともに、シートバックに、背中部、腰椎部および骨盤部の荷重による撓み量をそれぞれ検出する複数のセンサーを設けて、シートクッションの後端部内方およびシートバックの下端部内方に設けた空気袋の空気圧を前記各センサーの検出値に基づいて調整することにより、乗員の着座フィーリングを良好に保つとともに、疲労度を軽減させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−315657号公報(第4頁、図2)
しかしながら、かかる従来の車両用シート装置では、シートクッションやシートバックの内部に配置した複数のセンサーで乗員の着座状態を検出して乗員の疲労度を検知するようになっているが、センサーを多く用いることから検出制御が困難になるとともに、乗員の疲労状態を直接検出するものではないため疲労度の検出精度が低下し、乗員に正確に疲労状態を警告することができなくなる可能性がある。
そこで、本発明は上下に分割したシートバックの下部を直接乗員の脊柱に押し当てて疲労度を検知することにより、疲労度の検出精度をより高めることができる車両用シート装置および乗員の疲労度推定方法を提供する。
本発明の車両用シート装置にあっては、シートバックを上下に分割してそれぞれが駆動手段により独立して傾動可能なシートバック下部およびシートバック上部を備えた車両用シートであって、シートバック下部に作用する回転トルクを検出する回転トルク検知手段と、シートバック下部の回転トルクの変化を検出して乗員の疲労度を推定する疲労度検知手段と、を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明の車両用シート装置によれば、シートバックを上下分割したシートバック下部とシートバック上部は、それぞれが独立して前後傾動可能であり、かつ、それぞれが独立してシートクッションに対するリクライニング角度を任意に設定できるため、乗員の体格に応じた最適な着座姿勢を確保できる。
そして、回転トルク検知手段によりシートバック下部に作用する回転トルクを検出することにより、この回転トルクにより乗員の脊柱の受動弾性を検出できるもので、疲労度検知手段ではそのシートバック下部の回転トルクの変化から前記脊柱の受動弾性に基づいた身体に生ずる筋骨格的疲労を検出することができ、ひいては、この筋骨格的疲労から乗員の疲労度を検知することができる。
従って、乗員の疲労度は、シートバック下部によって乗員の脊柱から受ける回転トルクを直接検出して推定できるので、疲労度の検出精度をより高めることができるとともに、シートバック下部の回転トルクの変化のみから疲労度を検出できるので、その検出制御を簡単化することができるという利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図7は本発明の車両用シート装置の第1実施形態を示し、図1は車両用シート装置のシート構成を示す側面図、図2は車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図、図3は車両用シート装置による疲労度を検出するための制御手順を実行するフローチャートを示す説明図、図4はシートバック下部による回転トルクの計測手順を(a),(b)に順を追って示す側面図、図5は回転トルクの測定時の(a)に示すシートバック上部とシートバック下部の回転角度に対する相対角度のマップを(b)に示す説明図、図6は筋骨格的疲労度と脊柱受動弾性との関係を示す特性図、図7は回転トルクの測定時にシートバック下部を駆動する手順を実行するフローチャートを示す説明図である。
この第1実施形態の車両用シート装置1は運転席10に適用され、図1に示すように、この運転席10のシートクッション11はリフタ・スライド部13を介して車体フロアFに設置するとともに、シートバック12はシートクッション11の後端部に前後方向に回動可能に取り付けてある。
前記シートバック12は、シートバック下部14とシートバック上部15とに上下に分割され、シートバック下部14は下部フレーム16に支持されて、この下部フレーム16の下端部をシートクッション11に、後述のシートバック下部駆動手段106(図2参照)を介して前後傾動可能に取り付け、シートクッション11に対するシートバック下部14のリクライニング角度を任意に設定可能となっている。
また、シートバック上部15は上部フレーム17に支持されて、この上部フレーム17の上下方向略中央部をシートバック上部支持アーム18の上端部に後述のシートバック上部駆動手段113(図2参照)を介して前後傾動可能に取り付けるとともに、このシートバック上部支持アーム18の下端部をシートクッション11に前記下部フレーム16のシートバック下部駆動手段106と同軸上で支持アーム駆動手段109(図2参照)を介して前後傾動可能に取り付け、シートバック上部15のシートクッション11に対するリクライニング角度を任意に設定可能となっている。
更に、前記運転席10の車両前方にはチルト・テレスコ部19を備えたステアリングホイールWhが位置する。
ここで、本実施形態の車両用シート装置1では、シートバック下部14に作用する回転トルクを検出する回転トルク検知手段20と、シートバック下部14の回転トルクの変化を検出して乗員としてのドライバーの疲労度を推定する疲労度検知手段21と、を設けてある(図2参照)。
そして、前記車両用シート装置1を用いたドライバーの疲労度推定方法では、シートバック下部14に作用する回転トルクを検出して、この回転トルクの変化から乗員の疲労度を推定することになる。
また、前記回転トルク検知手段20は、シートバック下部14の上端部をシートバック上部15の下端部よりもドライバー側に突出させた際に、このシートバック下部14に作用するトルクまたは荷重から回転トルクを検出するようになっている。
即ち、本実施形態の車両用シート装置1は、ドライバーの疲労度を検出するために図2に示す構成が採られ、脊柱受動弾性演算部101、シート駆動判断部102、シートバック下部駆動制御部103、支持アーム駆動制御部107、シートバック上部駆動制御部110を備えている。
脊柱受動弾性演算部101はシート駆動判断部102と情報が遣り取りされ、このシート駆動判断部102は、シートバック下部駆動制御部103、支持アーム駆動制御部107およびシートバック上部駆動制御部110とそれぞれ情報が遣り取りされる。
シートバック下部駆動制御部103には、シートバック下部14に乗員から入力する荷重を検出するシートバック下部荷重検出手段104と、シートバック下部14の傾斜角度(リクライニング角度)を検出するシートバック下部角度検出手段105と、からそれぞれの検出信号が入力され、かつ、シートバック下部14を傾斜駆動するシートバック下部駆動手段106に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
ここで、シートバック下部荷重検出手段104とシートバック下部角度検出手段105とによって前記回転トルク検知手段20が構成される。
シートバック下部荷重検出手段104およびシートバック下部角度検出手段105は、シートバック下部駆動手段106に内蔵してある。
支持アーム駆動制御部107には、シートバック上部支持アーム18の傾斜角度を検出する支持アーム角度検出手段108から検出信号が入力されるとともに、シートバック上部支持アーム18を傾斜駆動する支持アーム駆動手段109に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。支持アーム角度検出手段108は、支持アーム駆動手段109に内蔵してある。
シートバック上部駆動制御部110には、シートバック上部15に乗員から入力する荷重を検出するシートバック上部荷重検出手段111と、シートバック上部15の傾斜角度を検出するシートバック上部角度検出手段112と、からそれぞれの検出信号が入力されるとともに、シートバック上部15を傾斜駆動するシートバック上部駆動手段113に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
シートバック上部荷重検出手段111およびシートバック上部角度検出手段112は、シートバック上部駆動手段113に内蔵してある。
シートバック下部駆動制御部103、支持アーム駆動制御部107およびシートバック上部駆動制御部110は、それぞれシート駆動判断部102と情報の遣り取りが行われるとともに、このシート駆動判断部102は脊柱受動弾性演算部101と情報の遣り取りが行われ、この脊柱受動弾性演算部101によって前記疲労度検知手段21を構成している。
また、前記車両用シート装置1には、車両の走行状態を判断する走行環境判断部114が設けられ、この走行環境判断部114には舵角検出手段115および道路環境検出手段116からの信号が入力されるとともに、この走行環境判断部114と前記シート駆動判断部102との間で情報の遣り取りが行われる。
このように構成された車両用シート装置1は、ドライバーの疲労度を検出するために図3に示すフローチャートに従って制御するようになっており、その概要としてはドライバーが運転開始時にシートバック下部14を駆動し、運転開始時のシートバック下部14の回転トルクから腹部・骨盤部の自重によるトルクを検出し、以後、経時的にシートバック下部14を駆動してシートバック下部14の回転トルクを検出し、検出したトルクから自重によるトルクを差し引くことで脊柱受動弾性を間接的に検知して疲労度を検出するようになっている。
即ち、前記フローチャートでは、まず、通常の乗車時にはステップS20によってドライバーはシートバック下部14、シートバック上部15のリクライニング角度およびシートバック上部15の前後傾斜角度を調整することにより、運転席10のシートバック12全体の角度を設定して運転姿勢を決定する。
次に、ステップS21によって現在のシートバック各部の状態をシートバック下部角度検出手段105、支持アーム角度検出手段108、シートバック上部角度検出手段112の検出信号により検出して、シートバック各部の相対関係を検知する。
ここで、シートバック各部とは、シートバック下部14とシートバック上部15とシートバック上部支持アーム18を意味し、また、シートバック各部の状態とは、シートバック下部14のリクライニング角度、シートバック上部支持アーム18を介したシートバック上部15のリクライニング角度、シートバック上部15の前後傾斜角度を意味する。
そして、ステップS22によってシートバック下部14を、図4(a)に示すように予め定めた通常の着座状態から、同図(b)に示すようにシートバック下部駆動手段106を駆動してシートバック下部14を、その上端部がシートバック上部15の下端部よりも車両前方、つまりドライバーD側に突出するように所定角度だけ微少駆動する。
このときのシートバック下部14の微少駆動量は、図5(a)に示すようにシートバック下部14の傾斜角θとシートバック上部15の傾斜角δとの相対角度で決定され、同図(b)に示すマップに従ってシートバック下部14の駆動量が決定される。
シートバック下部14を微少駆動した際に、ステップS23でそのシートバック下部14に作用する荷重をシートバック下部荷重検出手段104によって検出し、ステップS24ではシートバック下部14の角度と荷重とから面直方向の荷重成分を計算する。
このとき、ステップS25で面直方向の荷重成分からシートバック下部14の回転中心(シートバック下部駆動手段106)周りの回転トルクが計算され、これをドライバーの自重による回転トルクとする。
そして、ドライバーが運転を開始すると、ステップS26で予め定めた所定の運転時間が経過したかどうかを判断し、経過したと判断した場合(YES)は、ステップS27に進んで、舵角検出手段115で舵角、道路環境検出手段116で直線道路の持続性、更に車速等をそれぞれ検出する。
次のステップS28では、走行環境判断部114で舵角が予め定めた所定の範囲内にあって直線走行をしていると見なすことができ、かつ、今後数秒間の直線性が持続すると考えられる場合に、ステップS29〜S31ではステップS22〜S24と同様にシートバック下部14を微少駆動(ステップS29)し、シートバック下部14の荷重を検出(ステップS30)し、検出した荷重の面直成分を計算(ステップS31)する。
即ち、回転トルク検知手段20では、直進定常走行時に予め定めた所定の時間間隔でシートバック下部14を突出させるようになっている。
また、疲労度検知手段21は、シートバック下部14の回転トルクからドライバーDの脊柱の受動的弾性特性を推定して、乗員の疲労度の指標とするようになっている。
更に、前記脊柱の受動的弾性特性は、運転時に検出した回転トルクから運転開始時に検出した初期回転トルクを差し引いて推定するようになっている。
つまり、ステップS32ではステップS25で算出した自重分の回転トルクを差し引いたシートバック下部14の回転トルクを計算し、この差し引いた回転トルクをドライバーの脊柱受動弾性として、ステップS33で疲労度を検出する。
次に、ステップS34ではステップS33で検出した疲労度が、図6に示すように予め定めた所定の脊柱受動弾性値を超えたかどうかを判断し、越えた場合にドライバーDの筋骨格的疲労が進んでいるとして、ステップS35によって疲労警告を表示してドライバーDに休憩を促す。
このようにドライバーDの身体に生ずる筋骨格的疲労を検出して、疲労度が限度を超えた場合は警告を提示して休憩を促すことにより、ドライバーDの疲労を低減して安全運転を継続させることができる。
ところで、本実施形態では脊柱の受動弾性を検出し、乗員の筋骨格的疲労度の指標としたのは、一般に着座姿勢において人間が姿勢を保持する場合には、体幹部において上半身の自重が身体姿勢角度に応じた負荷として脊柱椎間板に作用する。
そのため、経時的に姿勢を維持することにより椎間板には常に荷重負荷がかかり、これにより椎間板内の水分が椎間板外に滲出し、椎間板の弾性特性が損なわれるため、受動的弾性特性に変化が生ずることになり、従って、脊柱の弾性値として外力が作用した場合の身体応答を検出し、弾性特性の代用値として用いることが可能となる。
ただし、外力の作用に対してドライバーDが抵抗するように身体に力を入れると正しい検出を行うことができないため、回転トルク検出時にはドライバーDに対して運転姿勢を維持しつつ脱力するように指示することが望ましい。
また、一般に高齢者にあっては健常者に比べて椎間板自体の変性が進んでいる傾向にあり、そのため図6に示すように高齢者の場合には弾性特性と疲労度の関係がより急峻なものとなるため、ドライバーDの属性により予め定める疲労度を提示するしきい値を変更することで、ドライバーDに対してより適切な提示を行うことができる。
従って、本実施形態では疲労度検知手段21(脊柱受動弾性演算部101)は、シートバック上部15のリクライニング角およびドライバーDの性別や年齢等の肉体的属性に応じて疲労度の判定レベルを可変とするようになっている。
以上の制御の流れにあって、シートバック下部14の駆動制御部103が駆動手段106に対して駆動の信号を送り、角度検出手段105の信号を受けて駆動制御を行う流れを図7を用いて説明すると、まず、ステップS50において駆動後の状態の目標値を制御部において設定して駆動信号を送る。
このとき、ステップS51において駆動手段106を作動し、角度検出手段105や荷重検出手段104等の検出部における状態検出値を、ステップS52によって駆動制御部103が常にモニタしつつ目標値に達するまで駆動する。
従って、この第1実施形態の車両用シート装置1および乗員の疲労度推定方法によれば、シートバック12を上下に分割したシートバック下部14とシートバック上部15は、それぞれが独立して前後傾動可能であり、かつ、それぞれが独立してシートクッション11に対するリクライニング角度を任意に設定できるため、ドライバーDの体格に応じた最適な着座姿勢を確保できる。
そして、回転トルク検知手段20によりシートバック下部14に作用するドライバーDの脊柱から受ける回転トルクを検出することにより、この回転トルクによりドライバーDの脊柱の受動弾性を検出できるもので、疲労度検知手段21ではそのシートバック下部14の回転トルクの変化から前記脊柱の受動弾性に基づいた身体に生ずる筋骨格的疲労を検出することができ、ひいては、この筋骨格的疲労からドライバーDの疲労度を検知することができる。
従って、ドライバーDの疲労度は、シートバック下部14によってドライバーDの脊柱から受ける回転トルクを直接検出して推定できるので、疲労度の検出精度をより高めることができるとともに、シートバック下部14の回転トルクの変化のみから疲労度を検出できるので、その検出制御を簡単化することができる。
ところで、本実施形態では前記作用効果に加えて、前記回転トルク検知手段20は、シートバック下部14の上端部をシートバック上部15の下端部よりもドライバー側に突出させた際に、このシートバック下部14に作用するトルクまたは荷重から回転トルクを検出するようにしたので、シートバック下部14に作用する回転トルクを簡単かつ確実に検出することができる。
また、回転トルク検知手段20では、直進定常走行時に予め定めた所定の時間間隔でシートバック下部14を突出させるようにしたので、直進定常走行により運転に注意力が散漫となり易い状態で、ドライバーDの脊柱の受動的弾性を径時的に計測することができ、ひいては脊柱に生じている筋骨格的疲労の状態を早期に検出することができる。
更に、疲労度検知手段21は、シートバック下部14の回転トルクからドライバーDの脊柱の受動的弾性特性を推定して、乗員の疲労度の指標とするようにしたので、ドライバーDの疲労度を外部から正確に検出でき、検出の精度を高めることができる。
更にまた、前記脊柱の受動的弾性特性は、運転時に検出した回転トルクから運転開始時に検出した初期回転トルクを差し引いて推定するようにしたので、ドライバーDの脊柱の受動的弾性をより正確に計測でき、脊柱に生じている筋骨格的疲労の状態を精度良く検知することができる。
また、検出した疲労度が、予め定めた所定の脊柱受動弾性値を超えたかどうかを判断し、越えた場合にドライバーDの筋骨格的疲労が進んでいるとして疲労警告を表示してドライバーDに休憩を促すようにしたので、長時間運転にあっても疲労の少ない状態を提供し、安全運転に寄与することができる。
更に、回転トルク検出時にはドライバーDに対して運転姿勢を維持しつつ脱力するように指示することにより、ドライバーDの脊柱に生じている筋骨格的疲労の状態を精度良く検出できるようになる。
更にまた、疲労度検知手段21は、シートバック上部15のリクライニング角およびドライバーDの性別や年齢等の肉体的属性に応じて疲労度の判定レベルを可変とするようにしたので、ドライバーDの属性にかかわりなく長時間運転において疲労の少ない状態を提供することができる。
つまり、本実施形態ではシートバック下部14をドライバーD側に駆動して、そのときの回転トルクを脊柱受動弾性として経時的に検出を行い、ドライバーDの筋骨格的疲労度を検出して休憩勧告を行うものであり、これによりドライバーDは自己の疲労度を知るとともに、適切な休憩を積極的に取ることが可能となり、長時間走行においても疲労の少ない運転が可能となる。
尚、本実施形態ではシートバック下部14に内蔵された荷重検出手段104、即ち駆動部の回転起動トルクを利用するようになっているが、シート表面に内蔵した荷重センサーやシートバック上部支持アーム18の歪を利用して、センサ位置のリクライニング中心からの距離の積から回転トルクを計算することによっても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では疲労度を経時的に検出して休憩の勧告を行うものであるが、この疲労度を座面制御シートなどの制御判断に用いることも可能である。
図8,図9は本発明の第2実施形態を示し、図8は車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図、図9は車両用シート装置の運転姿勢を選択するための制御手順を実行するフローチャートを示す説明図である。
この第2実施形態の車両用シート装置1Aは、図8に示すように運転姿勢選択手段217を設けて、第1実施形態で説明した通常運転姿勢と疲労低減姿勢の2つの姿勢をドライバーDがスイッチ選択することにより、ドライバーDの希望に応じた適正な運転姿勢を提供するようにしてある。
本実施形態の車両用シート装置1Aは、図8に示すようにシート駆動演算部201、シート駆動判断部202、リフタ・スライド駆動制御部203、シートバック下部駆動制御部206、シートバック上部全体駆動制御部209、チルト・テレスコ駆動制御部212、走行状況判断手段215、運転姿勢選択手段217およびシート駆動表示部218を備えている。
シート駆動演算部201はシート駆動判断部202と情報が遣り取りされ、このシート駆動判断部202は、リフタ・スライド駆動制御部203、シートバック下部駆動制御部206、シートバック上部全体駆動制御部209、チルト・テレスコ駆動制御部212、走行状況判断手段215およびシート駆動表示部218とそれぞれ情報が遣り取りされるとともに、運転姿勢選択手段217からの選択信号が入力される。
前記リフタ・スライド駆動制御部203は、図1に示したリフタ・スライド部13の前後スライド位置および昇降位置を検出するリフタ・スライド状態検出手段204からの信号が入力され、かつ、リフタ・スライド部13をスライド駆動および昇降駆動するリフタ・スライド駆動手段205に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
シートバック下部駆動制御部206は、図1に示したシートバック下部14の傾斜状態(リクライニング角度)を検出するシートバック下部状態検出手段207からの信号が入力され、かつ、シートバック下部14を傾斜駆動するシートバック下部駆動手段208に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
シートバック上部全体駆動制御部209は、図1に示したシートバック上部15の総合的な挙動を制御するもので、本実施形態ではシートバック上部支持アーム18のリクライニング角度とシートバック上部フレーム17の傾斜角度を制御するようになっており、シートバック上部支持アーム18のリクライニング角度とシートバック上部フレーム17の傾斜角度を検出するシートバック上部全体状態検出手段210からの信号が入力され、かつ、シートバック上部支持アーム18およびシートバック上部フレーム17を駆動するシートバック上部全体駆動手段211に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。尚、このシートバック上部全体駆動制御は以下の第3,第4実施形態においても同様とする。
チルト・テレスコ駆動制御部212は、図1に示したチルト・テレスコ部19のチルト量(上下移動量)およびテレスコ量(テレスコピック機構による伸縮量)を検出するチルト・テレスコ状態検出手段213からの信号が入力され、かつ、チルト・テレスコ部19を駆動するチルト・テレスコ駆動手段214に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
走行状況判断手段215は、車速検出手段216で検出した車速信号が入力される。
かかる車両用シート装置1AによってドライバーDの希望に応じた適正な運転姿勢を提供するための制御を図9のフローチャートに基づいて説明する。
まず、通常の乗車時にドライバーDは、ステップS220で一般道路の運転において最適化されるように自分の感覚により運転姿勢が決定される。このとき、第1実施形態の図4(a)に示したように、通常はシートバック下部14とシートバック上部15の相対関係は中折れ形状とすることなく運転姿勢を取っている。
次に、ステップS221でリフタ・スライド状態検出手段204、シートバック下部状態検出手段207、シートバック上部全体状態検出手段210によりドライバーDが設定した各部の状態を検出し、ステップS222によって検出したシートスライド位置よりドライバーDの体格を計算する。
そして、車両が走行状態に入ってドライバーDが通常運転姿勢から姿勢負荷の少ない疲労低減姿勢に変更しようとして、運転姿勢選択手段217として設置された姿勢選択スイッチにより姿勢変更を選択した場合には、ステップS224によってスイッチの入力を監視しているので、ステップS225に処理を進め、スイッチに対して何も入力が無い場合(NO)はスイッチ入力の監視を続ける。
ステップS224でスイッチ入力があったと判断された場合(YES)は、車速検出手段216により車速を検出し、ステップS225で予め定めた所定の時間間隔で車速の変化量が所定の範囲内にある定常走行状態にあるかどうかを走行状況判断手段215により判断し、定常走行状態にあると判断した場合(YES)は処理を先に進める一方、加減速中などの定常走行状態に無いと判断した場合(NO)はステップS226によりシート駆動表示部218に今現在は姿勢変更しない方が適切である旨をドライバーDに提示する。
上述した走行状態における姿勢変更可否は、加減速などの運転操作中に姿勢変更を行わないことで、ドライバーDの運転に対する影響を無くして安全に運転できるようにするためである。
そして、ステップS225でYESと判断された場合に処理される以下のステップS227からステップS231では、ドライバーDに対して通常運転姿勢から疲労低減姿勢を提供する流れおよびシート駆動における各可動部の動き方の制御であり、ステップS227でシート駆動演算部201によりシート駆動量を決定した後、ステップS228ではシート駆動判断部202により判断してリフタ・スライド駆動手段105、シートバック下部駆動手段208、シートバック上部全体駆動手段211に駆動信号を出力してシート駆動する。
次に、ステップS229でステアリングホイールWh等の操作係の駆動が必要かどうかを判断し、必要であれば(YES)ステップS230により体格に基づいて駆動量を計算し、ステップS231でチルト・テレスコ部13(図1参照)を駆動する。
従って、この第2実施形態の車両用シート装置1Aによれば、提供する疲労低減姿勢は第1実施形態の図4(b)に示した状態であり、後席空間に対する影響が無く、かつ視界および運転操作性が通常運転姿勢と同等に保たれているため、走行環境に影響を受けず、ドライバーDが選択的に疲労低減姿勢を取ることが可能となる。
このように本実施形態では、ドライバーDが自己の意志により通常運転姿勢と疲労低減姿勢のいずれかを選択的に運転姿勢を選ぶことができるとともに、同時に疲労を低減して安全に運転することができる。また、疲労低減姿勢では通常の運転姿勢に比べてアイポイントが上昇した位置にあるため、視認性をより向上することができる。
図10〜図12は本発明の第3実施形態を示し、図10は車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図、図11は車両用シート装置による車速に応じた運転姿勢の制御を実行するためのフローチャートを示す説明図、図12は車速と運転姿勢との関係のマップを示す説明図である。
この第3実施形態の車両用シート装置1Bは、図10に示すように走行状況判断手段315を設けて、第1実施形態で説明した通常運転姿勢と疲労低減姿勢の2つの姿勢を、車速に応じて選択するようにしたものである。
本実施形態の車両用シート装置1Bは、図10に示すように前記第2実施形態と略同様の構成となり、シート駆動演算部301、シート駆動判断部302、リフタ・スライド駆動制御部303、シートバック下部駆動制御部306、シートバック上部全体駆動制御部309、チルト・テレスコ駆動制御部312、走行状況判断手段315を備えている。
シート駆動演算部301はシート駆動判断部302と情報が遣り取りされ、このシート駆動判断部302は、リフタ・スライド駆動制御部303、シートバック下部駆動制御部306、シートバック上部全体駆動制御部309、チルト・テレスコ駆動制御部312および走行状況判断手段315とそれぞれ情報が遣り取りされる。
前記リフタ・スライド駆動制御部303は、第2実施形態と同様にリフタ・スライド状態検出手段304からの信号が入力され、かつ、リフタ・スライド駆動手段305に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
シートバック下部駆動制御部306は、第2実施形態と同様にシートバック下部状態検出手段307からの信号が入力され、かつ、シートバック下部駆動手段308に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
シートバック上部全体駆動制御部309は、第2実施形態と同様に図1に示したシートバック上部15の各部(支持アーム18およびフレーム17)の角度を検出するシートバック上部全体状態検出手段310からの信号が入力され、かつ、シートバック上部支持アーム18およびシートバック上部フレーム17を駆動するシートバック上部全体駆動手段311に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
チルト・テレスコ駆動制御部312は、第2実施形態と同様にチルト・テレスコ状態検出手段313からの信号が入力され、かつ、チルト・テレスコ駆動手段314に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
走行状況判断手段315は、車速検出手段316で検出した車速信号が入力される。
かかる車両用シート装置1Bによって車速に応じた適正な運転姿勢を提供するための制御を図11のフローチャートに基づいて説明する。
ここで、本実施形態のフローチャートを説明するにあたって、ステップS320〜ステップS322は第2実施形態の図9に示したステップS220〜ステップS222と同様の制御となり、また、ステップS325〜ステップS329は第2実施形態のステップS227〜ステップS231と同様の制御となるため、それぞれの説明を省略するものとする。
従って、本実施形態ではステップS320〜ステップS322によってドライバーDが設定したシート位置からドライバーDの体格を求めた後にステップS323に進み、車速検出手段316によって車速を検出し、次のステップS324では走行状況判断手段315によって予め定めた所定の時間間隔における車速の変化量が所定の範囲内になる定常走行状態(一定車速走行)にあるかどうかどうかを判断し、一定車速走行でない場合(NO)ではその監視を継続し、一定車速走行である場合(YES)はステップS325〜ステップS329へと進み、疲労低減姿勢を取るためにシート駆動およびチルト・テレスコ駆動を行うことになる。
また、前記ステップS324で実行される走行状況判断は図12のマップが取り入れられ、ステップS323で検出した車速が予め定めた下限値V1以下の場合には、乗降時を含めて車両が停止若しくは低速走行中であるため、乗車時と同様の通常運転姿勢をドライバーDに対して提供する。
一方、検出した車速が予め定めた上限値V2を越えた場合には、車両は高速走行状態にあってクルージング状態にあり、長時間走行することが想定されるので、疲労低減姿勢をドライバーDに対して提供する。また、車速が下限値V1と上限値V2との間にある場合は、通常運転姿勢と疲労低減姿勢におけるシート角度の中間値を速度の割合に応じて提供すればよい。
従って、本実施形態によれば車速に応じて適切な運転姿勢を提供することができ、これによって経時的な運転により生ずる肉体的疲労を軽減して運転の安全性をより向上させることができる。
図13〜図16は本発明の第4実施形態を示し、図13は車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図、図14は車両用シート装置によるギア位置に応じた運転姿勢の制御を実行するためのフローチャートを示す説明図、図15はギア位置と運転姿勢との関係のマップを示す説明図、図16は車両後退時の運転姿勢を示す側面図である。
この第4実施形態の車両用シート装置1Cは、図13に示すようにギア位置検出手段415を設けて、第1実施形態で説明した通常運転姿勢と疲労低減姿勢の2つの姿勢を、変速機のギア位置に応じて選択するようにしたものである。
本実施形態の車両用シート装置1Cは、図13に示すように前記第2実施形態と略同様の構成となり、シート駆動演算部401、シート駆動判断部402、リフタ・スライド駆動制御部403、シートバック下部駆動制御部406、シートバック上部全体駆動制御部409、チルト・テレスコ駆動制御部412を備えており、更に走行状況判断手段に対応するギア位置検出手段415を備えている。
シート駆動演算部401は、シート駆動判断部402と情報が遣り取りされ、このシート駆動判断部402は、リフタ・スライド駆動制御部403、シートバック下部駆動制御部406、シートバック上部全体駆動制御部409およびチルト・テレスコ駆動制御部412とそれぞれ情報が遣り取りされるとともに、ギア位置検出手段415のギア位置信号が入力される。
前記リフタ・スライド駆動制御部403は、第2実施形態と同様にリフタ・スライド状態検出手段404からの信号が入力され、かつ、リフタ・スライド駆動手段405に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
シートバック下部駆動制御部406は、第2実施形態と同様にシートバック下部状態検出手段407からの信号が入力され、かつ、シートバック下部駆動手段408に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
シートバック上部全体駆動制御部409は、第2実施形態と同様にシートバック上部全体状態検出手段410からの信号が入力され、かつ、シートバック上部全体駆動手段411に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
チルト・テレスコ駆動制御部412は、第2実施形態と同様にチルト・テレスコ状態検出手段413からの信号が入力され、かつ、チルト・テレスコ駆動手段414に駆動信号を出力するとともに、そのフィードバック信号が入力される。
かかる車両用シート装置1Cによって車速に応じた適正な運転姿勢を提供するための制御を図14のフローチャートに基づいて説明する。
ここで、本実施形態のフローチャートを説明するにあたって、ステップS420〜ステップS422は第2実施形態の図9に示したステップS220〜ステップS222と同様の制御となり、また、ステップS424〜ステップS428は第2実施形態のステップS227〜ステップS231と同様の制御となるため、それぞれの説明を省略するものとする。
従って、本実施形態ではステップS420〜ステップS422によってドライバーDが設定したシート位置からドライバーDの体格を求めた後にステップS423に進み、ギア位置検出手段415によって変速機のギア位置を検出する。
そして、車両を走行させる場合に、ギア位置がドライブレンジ(Dレンジ)に入った場合は、乗降後にドライバーが設定した通常運転姿勢からシート設定の変更を行い、疲労低減姿勢をドライバーDに提供する。
このとき、ギア位置と運転姿勢との関係は、図15に示すマップに従って選択され、Dレンジに投入されている場合は疲労低減姿勢が選択されるとともに、後退レンジ(Rレンジ)に投入された場合は図16に示す後退時運転姿勢が選択される。
従って、本実施形態によればギア位置に応じて適切な運転姿勢を提供することができるため、経時的な運転により生ずる肉体的疲労を軽減するとともに、運転の安全性をより向上することができる。
また、後退レンジで設定される後退時運転姿勢は、図16に示すように破線の疲労低減姿勢から実線に示すようにシートバック上部15を前方へ傾動させてシートバック12を起立した姿勢であり、後退走行時においてドライバーDの体幹部が起立しているので、後方を振り向いて後方視認する動作が容易になり、後退走行の安全性を向上できる。
そして、ギア位置が走行前と同様にパーキングレンジ(Pレンジ)に投入された場合は、乗車時にドライバーDが設定した通常運転姿勢に復帰し、ドライバーDの乗降性を容易にすることができる。
ところで、本発明の車両用シート装置は前記第1〜第4実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採ることができる。
本発明の第1実施形態における車両用シート装置のシート構成を示す側面図である。 本発明の第1実施形態における車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における車両用シート装置による疲労度を検出するための制御手順を実行するフローチャートを示す説明図である。 本発明の第1実施形態におけるシートバック下部による回転トルクの計測手順を(a),(b)に順を追って示す側面図である。 本発明の第1実施形態における回転トルクの測定時の(a)に示すシートバック上部とシートバック下部の回転角度に対する相対角度のマップを(b)に示す説明図である。 本発明の第1実施形態における筋骨格的疲労度と脊柱受動弾性との関係を示す特性図である。 本発明の第1実施形態における回転トルクの測定時にシートバック下部を駆動する手順を実行するフローチャートを示す説明図である。 本発明の第2実施形態における車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における車両用シート装置の運転姿勢を選択するための制御手順を実行するフローチャートを示す説明図である。 本発明の第3実施形態における車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における車両用シート装置による車速に応じた運転姿勢の制御を実行するためのフローチャートを示す説明図である。 本発明の第3実施形態における車速と運転姿勢との関係のマップを示す説明図である。 本発明の第4実施形態における車両用シート装置の駆動システムを示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における車両用シート装置によるギア位置に応じた運転姿勢の制御を実行するためのフローチャートを示す説明図である。 本発明の第4実施形態におけるギア位置と運転姿勢との関係のマップを示す説明図である。 本発明の第4実施形態における車両後退時の運転姿勢を示す側面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C 車両用シート装置
10 運転席
11 シートクッション
12 シートバック
13 リフタ・スライド部
14 シートバック下部
15 シートバック上部
20 回転トルク検出手段
21 疲労度検知手段
217 運転姿勢選択手段
315 走行状況判断手段
415 ギア位置検出手段
D ドライバー(乗員)

Claims (12)

  1. シートバックを上下に分割してそれぞれが駆動手段により独立して傾動可能なシートバック下部とシートバック上部とを備えた車両用シートであって、
    シートバック下部に作用する回転トルクを検出する回転トルク検知手段と、
    シートバック下部の回転トルクの変化を検出して乗員の疲労度を推定する疲労度検知手段と、を設けたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 回転トルク検知手段は、シートバック下部の上端部をシートバック上部の下端部よりも乗員側に突出させた際に、このシートバック下部に作用するトルクまたは荷重から回転トルクを検出することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 直進定常走行時に予め定めた所定の時間間隔で駆動手段によりシートバック下部を乗員側に突出させることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート装置。
  4. 疲労度検知手段は、シートバック下部の回転トルクから乗員の脊柱の受動的弾性特性を推定して、乗員の疲労度の指標とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用シート装置。
  5. 脊柱の受動的弾性特性は、運転時に検出した回転トルクから運転開始時に検出した初期回転トルクを差し引いて推定することを特徴とする請求項4に記載の車両用シート装置。
  6. 疲労度検知手段は、測定した乗員の疲労度が所定レベルに達した場合に、乗員にその旨を警告して休息を取ることを促す手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両用シート装置。
  7. 回転トルク検知手段は、シートバック下部の回転トルク検出時に、乗員に対して運転姿勢を維持しつつ脱力を促す手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両用シート装置。
  8. 疲労度検知手段は、シートバック上部のリクライニング角および乗員の性別や年齢等の肉体的属性に応じて疲労度の判定レベルを可変とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の車両用シート装置。
  9. 通常運転姿勢と疲労低減姿勢の2つの姿勢を選択する運転姿勢選択手段を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の車両用シート装置。
  10. 通常運転姿勢と疲労低減姿勢の2つの姿勢を車速に応じて選択することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の車両用シート装置。
  11. 通常運転姿勢と疲労低減姿勢の2つの姿勢をギア位置に応じて選択することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の車両用シート装置。
  12. シートバックを上下に分割してそれぞれが駆動手段により独立して傾動可能なシートバック下部およびシートバック上部を備えた車両用シートであって、シートバック下部に作用する回転トルクを検出して、この回転トルクの変化から乗員の疲労度を推定することを特徴とする乗員の疲労度推定方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015020680A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 日産自動車株式会社 運転支援装置および運転支援方法

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