JP2005538543A - DCパワー減少抵抗を有するコヒーレントTHzエミッタ - Google Patents

DCパワー減少抵抗を有するコヒーレントTHzエミッタ Download PDF

Info

Publication number
JP2005538543A
JP2005538543A JP2004533661A JP2004533661A JP2005538543A JP 2005538543 A JP2005538543 A JP 2005538543A JP 2004533661 A JP2004533661 A JP 2004533661A JP 2004533661 A JP2004533661 A JP 2004533661A JP 2005538543 A JP2005538543 A JP 2005538543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emitter
photoconductive
antenna
emitter according
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004533661A
Other languages
English (en)
Inventor
コール,ブライアン,エドワード
エヴァンズ,マイケル,ジョン
クラフ,ジュリアン,アレクサンダー
Original Assignee
テラビュー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テラビュー リミテッド filed Critical テラビュー リミテッド
Publication of JP2005538543A publication Critical patent/JP2005538543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3581Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light using far infrared light; using Terahertz radiation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S1/00Masers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the microwave range
    • H01S1/02Masers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the microwave range solid
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3563Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light for analysing solids; Preparation of samples therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

周波数の第1領域において放射線を出射するためのエミッタは:光導電性材料(11)と;光導電性ギャップにバイアスを適用するために、前記光導電性材料(11)により与えられる前記光導電性ギャップにより分離されている第1及び第2接触要素(12、13、14)と;から構成されるエミッタであり、前記の第1及び第2接触要素12、13、14)の少なくとも1つは、周波数の第1領域より低い周波数の第2領域にある前記第1及び第2接触要素間の電流を制限するための抵抗要素(14)から構成される。

Description

本発明は、構造体からの構成情報を画像化する又は決定するために用いることができる放射線の発生のためのエミッタに関し、特に、口語的にテラヘルツ放射線と呼ばれる周波数領域における放射線に関する。その領域は0.02THz乃至100THzであり、特に、0.09THz乃至84THzの領域であり、とりわけ、0.1THz乃至20THzの領域である。
最近、種々の方法を用いて広範な種々のサンプルを観察するテラヘルツ(THz)放射線の使用に多くの関心が寄せられている。例えば、THz放射線は、画像の各々の画素においてスペクトルを得ることとサンプルを画像化することの両方のために用いられることができる。THz放射線は、プラスチック、紙、織物、ボール紙、半導体及び非極性有機基板のような、殆どの乾燥した、非金属及び非極性物体を貫通する。それ故、THz放射線は、箱、ケース等の内部を観察するためのX線の代わりに用いられることができる。
放射線の1つの方式は、短い時間スケールの広帯域パルスから構成される。広帯域パルス化放射線を発生する最も効率的な方法の1つは、サブピコ秒の光/NIRレーザパルス及び光導電性エミッタを利用する。これらのパルスを生成するために、適切な波長のレーザパルスが光導電性エミッタに導かれる。エミッタがバイアスされ、電極間のギャップを照射するために用いられる光パルスが十分短い(<1psec)とき、結果として得られる電流過渡状態は、テラヘルツ領域に拡張された周波数を有する電極から広帯域にある電磁放射線を放射する。
この技術は、レーザ励起及び適切に製造された光導電性装置に依存する。定義により、これらの光導電性装置は、特定の波長の光が見込まれるとき、電気導電度の増加を示す。この電気導電度は、材料における電気キャリアの“寿命”に対応する時間の間、持続する。例えば、GaAs光導電性装置に対して、寿命は、典型的には、1nsecのオーダーである。
最も簡単な方式においては、光導電性エミッタは、半導体材料のような光導電性材料の表面に備えられた2つの電極から構成される。GaAs及びSiのような多くの半導体材料は光導電性である。エミッタを動作させるためには、バイアス電圧が電極間に印加され、光導電性材料は適切な波長のレーザ源に露出される。これは、バイアス電界の存在のために、電極間の材料により電流が流れる範囲まで半導体の導電性を著しく増加させる。そのバイアス電界が維持される場合、材料中の光生成電荷キャリアの寿命に対応する時間の間、持続する。
光導電性装置により出射されるパワーは電極に印加されるバイアス電圧に伴って増加する。最終的に、印加することができる最大電圧は、対象の材料の“誘電体ブレークダウン”電界値により制限される。
過剰パワー消費又は過剰電流密度による装置故障は、狭いギャップの電極デザインであって、例えば、高繰り返しレート、それ故、高パワーにおいて典型的に実行される集積電極構成において、最も問題である。高繰り返しレートにおいて実行される大きいギャップの電極デザインは、同様に、過剰パワー消費がもたらされる。
出射ポイントへの導電性接触において流れる電流の密度が十分に大きいとき、電流によりもたらされる原子の動きは長時間に亘って導体において起こり、そのことは、装置故障を引き起こすこととなる(この現象は、“エレクトロマイグレーション”として知られている)。この現象は、典型的には、100,000Acm2の領域において始まるとみさされる。今日の技術を用いると、光導電性装置に適用される金属の厚さは、典型的には、約300nmである。1mAのオーダーの典型的な電流を伴うこのような幾何学的構成は、エレクトロマイグレーションの始まりに近づく電流密度をもたらす。それ故、時期尚早の装置故障が所定のバイアスに対して起こることとなる。
熱の影響の問題は、放熱及び空/水冷のような熱管理技術により対処されてきた。
所謂、“コプレーナストリップラインエミッタ”は、光導電性材料におけるストリップライン幾何学的構成を有する電極を有するエミッタの方式のことをいう。そのようなエミッタの高周波数性能は、低周波数放射線が、ストリップライン導体に沿った電流の方向であって、出射THz分極に対して垂直である方向に逸らされる、ことにより消費される。
そのようなエミッタは、典型的には、100V以上のバイアス電圧を伴って及び1mA以上の平均電流において実行される。それ故、装置において消費されるパワーは、しばしば、数μmの体積において100mW以上である。そのような装置における熱の影響の問題は、電極端部のライン(ポイントではなく)に沿って励起レーザを焦点合わせすることにより、それ故、そのラインに沿って出射を分配させ、電流密度を減少させることにより考慮されてきた。ラインフォーカスはポイントフォーカスより大きい領域に対してパワー消費を分配するが、装置における全パワー消費は、全電流は同様に大きいために、いまだに大きいまま保たれる。それ故、パワー消費の問題は、ラインフォーカス技術等を用いることにより部分的に軽減されるのみであり、放熱及び水冷が尚も必要とされる。更に、
ラインフォーカス技術は、ファイバ結合THz装置であって、特にTHzボローブシステムを組み入れる場合に更に困難である。
エミッタにおいて用いるのに適切であり、装置の寿命を長くするために時期尚早のサンプル故障を最小化することができる光導電性装置が、それ故、望ましい。
エミッタにおいて用いるために適切な光導電性装置であって、パワー消費を最小化することができる装置を考案することが特に望ましい。
本発明の目的は、先行技術の問題点の少なくとも1つを軽減すること又は克服することである。
第1の特徴に従って、本発明は、周波数の第1領域において放射線を出射するためのエミッタであって:
光導電性材料;並びに
光導電性ギャップにおいてバイアスを印加するために前記光導電性材料により与えられる前記光導電性ギャップにより隔てられている、第1及び第2接触要素;
から構成されるエミッタであり、
前記の第1及び第2接触要素の少なくとも1つは、周波数の第1領域より低い周波数の第2領域にある前記第1及び第2接触要素間の電流を制限するための抵抗要素から構成される、エミッタを提供する。
第1及び第2接触要素は、光導電性材料に隣接する材料の層又は領域の表面において設けられている又は光導電性材料の出射表面において設けられている表面電極により与えられることが可能である。代替として、接触要素は、光導電性材料と隣接する材料の層又は領域により与えられることが可能である。上記のいずれの組み合わせを用いることが可能である。
第1及び第2接触要素の少なくとも1つは、全体として、抵抗要素からネルことが可能であすが、しかしながら、好適には、接触要素の少なくとも1つは前記抵抗要素と直列状態に設けられたアンテナ電極から構成される。そのようなアンテナ電極が設けられる場合、それは前記光導電性ギャップに隣接しても受けられ、前記抵抗要素より小さい抵抗を有する。
典型的には、前記抵抗要素は、アンテナ電極の抵抗より著しく大きい抵抗値であって、例えば、好適には、アンテナ電極の抵抗の少なくとも5倍の抵抗値を有する。
抵抗要素の抵抗は、好適には、エミッタに対して設けられるいずれの給電回路の抵抗より大きい必要がある。典型的には、抵抗要素は、少なくとも5kΩ、好ましくは少なくとも10kΩ、更に好ましくは少なくとも30kΩ、その上に好ましくは少なくとも60kΩ、最も好ましくは1kΩの抵抗を有する。
任意に、接触電極は又、外部の電気的接触が前記抵抗要素に対して形成されるようにされる前記抵抗要素と直列に設けられることが可能である。アンテナ電極が又、設けられる場合、アンテナ電極、抵抗要素及び接触電極はそれぞれ、直列に設けられる。
好適には、第1及び第2接触要素は同じである。しかしながら、それらは、必ずししも同じである必要はなく、上記の構成のいずれの組み合わせにより与えられることが可能である。例えば、一の接触要素は、単に抵抗要素から構成されることが可能であり、他の接触要素は、単に低抵抗の金属表面電極から構成されることが可能である。一の接触要素は抵抗要素とアンテナ電極とから構成され、他の接触要素は抵抗要素のみから構成されることが可能である。
本発明の第1の特徴においては、好適には、周波数の第1領域は0.02THz乃至100THzの領域の少なくとも一部にあり、更に好適には、3THz乃至100THzの領域の少なくとも一部にある。
上記の特徴においては、電極を有する抵抗要素を使用することは、パワー消費の問題は、高周波数出射においていずれの重大な影響を伴うことなく、低周波数において装置内のパワー消費を限定するために有利に役立つことが判明したために、パワー消費の問題に対処することができる。
第1及び第2接触要素は、好適には、アンテナ構成を形成する。例えば、それらは、単純なダイポールアンテナであって、2つの対抗する接触要素の少なくとも一部は、一般に、三角形形状であり、ミラー構成に配置されるように形成される、ボウタイアンテナを構成することが可能であり、それらの先端は鈍化されることが可能である。好適には、光導電性ギャップに隣接して設けられた接触要素のエッジは鈍化され又は円形化されている。又、所謂、集積電極デザインを用いることが可能である。
好適には、接触要素の対抗するエッジ、即ち、光導電性ギャップに隣接する接触要素の
エッジは、光導電性材料の表面の下に埋め込まれている。
本発明に従ったエミッタは、テラヘルツ放射線を発生し、検出するためのシステムにおいて、又は構造体の構成情報を決定するため、又は画像化するための機器において利用されることが可能である。好適には、そのような機器は、AC電圧を用いてエミッタをバイアスするための送信器から構成される。又、好適には、そのような機器はパルス化レーザ源から更に構成される。テラヘルツ放射線を発生し、検出するためのシステムにおいては、好適には、受信器はボウタイアンテナテラヘルツ受信器から構成される。
エミッタの抵抗要素は、いずれの適切な抵抗材料から構成され、その抵抗材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムチタン酸化物、酸化チタン、ニッケルクロム、ドープされた二酸化シリコン、シリサイド、ポリシリコン、カーボン、ドープされたGaAs、低濃度にドープされたシリコン、ニクロム又はAlGaAsへテロ層の少なくとも1つを含むことが可能である。
光導電性材料は、Si、Ge、GaAs、As注入GaAs、InAs、イオン注入Si、イオン注入Ge、いずれの他のIII−V族化合物半導体、いずれの他のII−VI族化合物半導体、いずれのイオン注入半導体及びLT−GaAsのようないずれのイオン注入エピタキシャル層/半導体の少なくとも1つを含む、いずれの適切な材料から構成される。
最も好適には、光導電性装置は、装置の電気的ブレークダウン電圧が最大化されるように、LT−GaAs、As注入GaAs又は放射線損傷シリコンのような短い寿命の光導電性材料から製造される。
好適には、誘電体薄膜は、エミッタの出射表面を少なくとも一部を覆い、特に、好適には、誘電体薄膜は、第1及び第2接触要素の対向しているエッジを覆う。
誘電体薄膜は、窒化シリコン、ポリシリコン、窒化ガリウム、アクリル又は二酸化シリコンの少なくとも1つから構成されることが可能である。
第2の特徴に従って、本発明は、テラヘルツエミッタにおいて直列のバイアス抵抗として用いるために抵抗値を決定する方法であって:
励起レーザの繰り返し周波数を表す値を決定する段階;
エミッタの静電容量を表す値を決定する段階;及び
テラヘルツエミッタのRC時定数と繰り返し周波数を示す値とを等しくすることにより抵抗値を計算する段階;
から構成される、方法を提供する。
第3の特徴に従って、本発明は、テラヘルツエミッタにおいて直列のバイアス抵抗として用いるための抵抗値領域を決定する方法であって:
励起レーザの繰り返し周波数を示す値の領域を決定する段階;
エミッタの静電容量を表す値を決定する段階;及び
テラヘルツエミッタのRC時定数と繰り返し周波数を示す値とを等しくすることにより抵抗値領域を計算する段階;
から構成される、方法を提供する。
第4の特徴に従って、本発明は、光導電性基板と基板表面のアンテナ電極とから構成されるテラヘルツエミッタにおいて直列のバイアス抵抗として用いる抵抗値Rを決定するための方法であって:
式A=1/(RC)を用いて抵抗値を決定する段階;
から構成され、ここで、Aは励起レーアの繰り返し周波数であり、Cはアンテナ電極の静電容量である、方法を提供する。
第4の特徴においては、好適には、Cは、抵抗要素とアンテナとの間の導体の静電容量から更に構成され、その導体はアンテナに給電する。
これは、抵抗要素がアンテナ及び給電導体を外界から分離するように機能するためである。それ故、抵抗要素の外部の相対の静電容量は殆ど存在せず、その影響はない。
本発明の第2、第3及び第4の特徴により、レーザの繰り返し周波数及び装置の静電容量に基づく最適な抵抗値を決定することができる。それは、本発明の第1の特徴にとっては、そのような値を有する抵抗を用いるために、重要ではないが、好適には、出射効率、パワー処理及びエミッタの寿命を改善するために、本発明の第2乃至第4の特徴に規定された抵抗値に従った抵抗値を有する抵抗要素を用いる。
本発明について、以下、制限的でない実施形態に関して説明する。
図1を参照するに、本発明の実施形態に従った一般的なエミッタを示している。図に示しているエミッタは、基板上に備えられた接触要素アセンブリ(12、13、14)を有する基板11としてGaAs光導電性材料から構成されている。
光導電性基板11は、Si、Ge、GaAs、As注入GaAs、InAs、イオン注入Si、イオン注入Ge、いずれの他のIII−V族化合物半導体、いずれの他のII−VI族化合物半導体及びLT−GaAsのようないずれのイオン注入エピタキシャル層/半導体を含む、いずれの適切な光導電性材料から構成されることが可能である。
各々の接触要素は、第1及び第2接触電極12、抵抗要素13並びにアンテナ電極13から成る3つの主な構成要素を有する。接触電極12は、ミラー関係に光導電性材料の表面上に互いに対向して、位置付けられている。アンテナ電極13は、第1及び第2接触電極12の間に設けられている。この実施形態においては、アンテナ電極13は小さいギャップにより分離された導電性材料の2つの領域から構成され、それらは共にダイポールアンテナを構成している。
接触電極12及びアンテナ電極13は、例えば、金、銅、銀又はそれらの合金、Ti−Pd−Au、Ti−Pt−Au、Ti−Ni−Ag、Al、Moシリサイド及びドープポリシリコン等のいずれの高導電性材料から構成される。
本発明の実施形態においては、電極アセンブリの抵抗要素14は、接触電極12とアンテナ電極13との間に直列に設けられた、2つの高抵抗値のストリップの形をとる。各々の抵抗ストリップは、接触電極と中央のアンテナ電極との間に広がっている。各々の抵抗ストリップは、第1及び第2接触電極12の1つと、それぞれ、関連付けられることが可能であり、それ故、各々の抵抗ストリップ/接触電極の組み合わせは導電性端子を構成する。
好適には、抵抗要素14は、エッミッタ装置用金型に抵抗要素を統合することにより光導電性基板11上に集積される。この関連で、“集積される”は、抵抗要素がアンテナ電極及び光導電性材料のように同じ半導体上にリソグラフィ技術により形成されることを意味する。
抵抗要素14は、給電線として、基板領域に薄膜のITO(Indium Tin Oxide)のストリップを蒸着することにより生成されることが可能である。抵抗要素の、特に組成に関する正確な性質は厳密ではない。例えば、抵抗要素に対する他の適切な材料は、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムチタン酸化物、酸化チタン、ニッケルクロム、ドープされた二酸化シリコン、シリサイド、ポリシリコン、カーボン、ドープされたGaAs、ニクロム又はAlGaAsへテロ層を含む。これらの層を、標準的なフォトリソグラフィの手法を用いて形成することが可能である。
基板上の抵抗要素の正確な位置及び構造は又、低出射周波数における電極間の電流を少なくとも部分的に限定するように抵抗要素を位置付ける場合、重要ではない。例えば、抵抗要素は、2つの抵抗ストリップから構成される必要はない。接触端子間のギャップにおける単一の抵抗要素は、2つのストリップを有することと類似する優位性を示すため、本発明の範囲内にあるのである。同様に、特に、1つ又はそれ以上の抵抗ストリップから構成される場合、抵抗要素は、接触電極とアンテナ電極との間で、又は、同等に、接触電極と光導電性ギャップとの間で部分的にのみ特に広がる必要がある。抵抗要素が接触電極とアンテナ電極との間で、又は接触電極と光導電性ギャップとの間で部分的にのみ広がるとき、低抵抗要素が回路を完成させるために用いられる。
又、アンテナ電極を用いないで本発明を実施することが可能である。即ち、本発明に従ったエミッタは、接触電極の1つ又は両方に関連する抵抗要素と、光導電性ギャップを間に有する2つの接触電極とから構成されることが可能である。そのような構成においては、光導電性ギャップは出射を与える。
更に、抵抗要素14の正確な抵抗値は、接触電極とアンテナ電極又は光導電性ギャップとの間に直列状態にあるとき、抵抗要素が低出射周波数(例えば、<1THz)において過剰電流を抑制する又は最小化する一方、THz周波数のように高周波数において、抵抗要素14がエミッタの性能に殆ど影響を与えないように十分大きい場合、重要でない。
例えば、強いアバランシェブレークダウン抵抗を有する光導電性材料はTHzの発生の間に装置を流れる電流を最大化するために役立つ。適切な材料としては、LT−GaAs、イオン注入されたGaAs、Asイオン注入されたGaAs、放射線損傷シリコン及びいずれのLT−成長半導体材料を含む。
電気的ブレークダウンを抑制するためにエミッタに組み込まれることが可能である他の特徴は、装置の表面上の誘電体膜である。図2は、表面に設けられた接触要素アセンブリ(12、13、14)を有する基板11から構成される、図1のエミッタを示している。誘電体膜15は、エミッタの表面上の少なくとも一部に設けられている。図示している図2の例においては、誘電体はアンテナ電極13を全体的に覆っている。
図3を参照するに、アンテナ電極13を覆う誘電体膜15を有する図2のエミッタの断面図を示しており、誘電体膜15は、そうでなければ、基板の表面上に露出されるアンテナ電極13の表面全てを少なくとも実質的に覆っていることは明らかである。そのような誘電体膜を、特に装置の電極領域に対して設けることにより、電気的ブレークダウンは抑制される。これは、誘電体コーティングが2つのアンテナ電極間のギャップを埋めるため、及び、誘電体のブレークダウン電界はベア半導体表面又は周囲の空気の電界より大きいためであり、その誘電体の存在により、装置の全体的なブレークダウン耐性を増大させることができる。
更に、誘電体の存在により、装置表面におけるエレクトロマイグレーションを抑制することができる。誘電体膜は、表面の電気伝導及び装置表面のアーキングを抑制するため、この結果を達成することができる。即ち、誘電体膜は、エレクトロマイグレーションに対するバリアとして機能する固体である。金属原子は、この空間が既に誘電体材料により覆われているため、電極間のギャップにおいて移動することができない。
適切な誘電体コーティングとしては、窒化シリコン、ポリイミド、窒化ガリウム、アクリル又は二酸化シリコンを含む。
電気的ブレークダウン及びエレクトロマイグレーションは、半導体ウェーハの表面の下にアンテナ電極領域を埋め込むことにより、更に低減させることが可能である。好適には、それらの電極は表面のすぐ下に埋め込まれる。それらの電極を埋め込むことにより、エレクトロマイグレーション及びその影響を排除する又は少なくとも低減することができる物理的境界が提供される。端子を埋め込むことにより、埋め込まれたピットの側面に対して少なくとも略垂直の電流は、電流密度、電力損失及び熱の影響を低減するように機能する。
本発明に従って構成されるエミッタは、好適には、THz放射線のような高周波数放射線を発生及び検出するためのシステムにおいて利用される。そのようなシステムを用いると、高電圧エレクトロニクスは、一般に、バイアス信号源を設けることが必要となる。しかしながら、昇圧トランスがバイアス信号源とエミッタ装置との間に設けられる場合、そのようなエレクトロニクスは必要ない。適切な励振回路の例を図9に示す。
図9の例においては、AC信号源91からの信号は、電力増幅器92を介して1:50トランス93に入力する。AC信号源91からの出力は又、出射検出器(図示せず)に対する位相基準信号として供給される。
昇圧トランス91の出力は、次いで、光導電性エミッタ94の電極に入力する。昇圧トランス93は、DCバイアスではなく、大きいACバイアス電圧をエミッタに供給するように適合されている。ACバイアスはエミッタ94の陽極と陰極との間で前後にフリップし、そのエミッタは、DC電流を用いて生じるストレスを最小化する機能を果たし、エミッタの寿命を長くするように役立つ。
図9は又、パルス化されたTHz出射のようなパルス化された出射96を発生させるように、トランスからの大きいACバイアス電圧に加えて、パルス化されたNIRレーザから、パルス化された励起信号95を受けるエミッタ94を示している。
50:1昇圧トランスを用いる場合、入力電圧は1乃至5V RMSの範囲内にあることが可能である。そのような入力を用いると、50乃至250V RMSの範囲内の出力が見込まれる。THz放射線を生成することが意図される場合、好適には、トランス93により生成されるACバイアス電圧は、約30kHzにおいて100V RMSより大きい。エミッタに適用することができる最大電圧はエミッタのブレークダウン耐性に依存する。
大きく、高価である、典型的な500V、10WのDC電源と比較して、図9の構成は
小さく、安価な構成により大きい電圧を生成することができる。更に具体的には、1:50トランスは、体積が代表的には数cmであり、20Wの電力増幅器により駆動されることができ、それらは、一般に、安価な構成要素であるため、小さい構成を実現できる。必要とされる電力は、エミッタ中の電流が小さいために、非常に小さい。
本発明に従って構成されるエミッタの効率を例示するために、接触電極と60kΩのアンテナ電極との間の略全抵抗を伴って製造されたTHzエミッタ、及びチップ毎に70μmの長さの電極を有する円形のダイポールアンテナのデザインを考えてみる。
そのようなエミッタの拡大写真を図4に示す。光導電性基板の表面における抵抗要素21は、GaAs基板23と共にリソグラフィにおけるマスク化装置にITO(Indium Tin Oxide)の薄膜を蒸着することにより形成された。アンテナ電極22及び接触電極(図示せず)は、抵抗要素21の表面にチタン−金層を蒸着することにより形成される。
アンテナ電極22は、ミラー関係にある2つのダイポールから成るダイポールアンテナを構成する。図4の写真における2つのダイポールの形状は、円形形状ではなく、五角形形状を示している。2つのアンテナのダイポール22の間のギャップは4μmである。図5は、ギャップにより隔てられ、ミラー関係にある2つの円形のダイポールを有する、“円形ダイポール”アンテナの典型的な形状を模式的に示している。
その動作について例示するに、図4のこのエミッタは、50:1昇圧トランスを用いて、33kHzのサイン波周波数においてACバイアスされたものである。光励起は、Vitesse(登録商標)コヒーレントTi:サファイアレーザから100fsecのパルスにより与えられた。THz検出は、標準的なボウタイ形状のTHz光導電性受信器により提供された。比較のために、直列の抵抗要素を用いることなく、従来のボウタイ形状のTHzエミッタを用いて、類似する測定が実行された。
図7は、抵抗要素を用いないで、標準的なボウタイ形状のエミッタからのTHzパルスと比較した、図4の集積抵抗THzエミッタから得られたTHzパルス形状を例示している。パルスは両方のエミッタから得られたが、集積抵抗エミッタから得られたパルスは“より急峻”である。即ち、集積抵抗エミッタに対する主THzパルスの後に、事実上、低周波数共振は存在しない。標準的なボウタイデザインのエミッタは、他方で、実質的に低周波数共振を表す。重要なことに、この急峻なパルスは、パルスのピーク振幅の損失を殆ど伴わないで得られたものである。
図8は、時間領域データにフーリエ変換を加えることにより得られた周波数領域における、図7のデータを示している。周波数領域パラースペクトルから、集積抵抗デザインの高周波数性能は、実質的にボウタイデザインより優れていることは明らかである。例えば、3THzの周波数において、その新しいデザインは、標準的なボウタイデザインより100倍をはるかに上回るパワーを生成する。全ての周波数に対する全出射パワーは標準的なボウタイデザインに対するより大きいが、これは、非常に低い周波数(<100GHz)における極めて強い出射によるものであり、このことは、一般に、テラヘルツ放射線発生において不所望である。
本発明の他の特徴に従って、アンテナ装置の幾何学的構成に依存して、エミッタの抵抗要素に対する好適な抵抗値が存在する。これらの対抗値は集積抵抗エミッタを実行するためには重要でないが、装置性能は本発明のこの特徴により最適化されることが可能であり、このことについて、以下で説明することとする。
THzアンテナを、直列給電抵抗(R)により充電されるコンデンサ(C)とみなすことにより、コンデンサに対する充電時間はシステムのRC時定数により特徴付けられる。適切なRC値は、光励起パルス間の時間に略等しい。RC時定数がパルス間の時間よりかなり長い場合、電極間のバイアス電界は低減され、それ故、少ないTHzパワーが出射される。他方、RC時定数が半導体における荷電キャリア寿命より非常に短い場合、過剰な光電流が増加し、これにより、次には、装置パワー消費が増加し、早い装置故障に繋がる。それ故、励起パルス間の時間値に関して好適なRC値が存在する。
図6を参照するに、本発明の実施形態に従ったエミッタの概略の回路図を示している。Rantennaはアンテナの特性インピーダンスであり、光励起後のエミッタの光導電性領域の抵抗を表す。即ち、物理的観点から、周囲空間によりアンテナにおける電流に掛かる負荷をシミュレートすることができる。ボウタイ又は円形ダイポールのような、殆どのアンテナの幾何学的構成に対して、Rantennaは20乃至200Ωの範囲内にある。Rfeedは直列の給電抵抗を表す。
アンテナの静電容量はCantennaであり、アンテナに給電する導体の静電容量はCfeedである。例えば、長さ1mの代表的な同軸ケーブルは100pFの静電容量を有する。図6に示すように、Rantenna及びRfeedは、バイアス電圧Vbiasと直列であるとみなされる。他方、Cantenna及びCfeedはVbiasと並列であるとみなされる。通電されるときのレーザパルスはSlaserとして表され、必要に応じて、抵抗とVbiasとの間の直列回路を閉じ、開く。
光パルス間で、アンテナ導体と給電導体の結合静電容量に蓄積される(Ctotal=Cantenna+Cfeed)。光励起は、装置の光導電要素によるコンデンサの放電をもたらし、それ故、光導電体Rantennaにおける蓄積エネルギーを消費させる。Rantennaにおける過剰なパワー消費は装置故障に繋がり、それ故、例えば、最適なRfeedを有することにより最小化される必要がある。
エミッタ構造の静電容量は、アンテナ電極のサイズをできるだけ小さくすることにより最小化されることができる。これは、全体的な静電容量を減少させるばかりでなく装置の高周波性能を改善するように有利に作用する一方、消費される全体的なパワーを減少させる。好適には、ギャップサイズはレーザ焦点サイズに適応され、0.25nJのレーザパルスエネルギーに対しては、2乃至4μmの焦点サイズが最適である。異なるレーザパルスエネルギーに対して、一定なパルス領域エネルギー密度を維持するために、最適な焦点サイズに拡大縮小される必要があることに留意されたい。それ故、エネルギーの4倍のレーザパルスに対しては、最適な焦点サイズは2(即ち、√4)だけ増加する。アンテナ電極サイズはアンテナの高周波数ロールオフを決定し、特定のアプリケーションに治して好ましい応答に従って追従されるが、典型的な好ましい範囲は10乃至100μmである。図5に示すように、これは、両端距離又はダイポールの長さである(即ち、各々の電極は、この長さの略半分である)ことに留意されたい。
GaAsベースのTHzエミッタ及び80MHz反復レーザを考慮するに、光励起パルス間の時間は12nsecである。これに基づいて、最適なRC値は12nsecであり、この値のどちら側にも1桁のRC値(即ち、1.2nsec乃至120nsec)を有するように見込まれる装置特性は有利である。
時間領域有限差分法(FDTD)の計算を用いて、GaAs構造における600μmの長さのボウタイアンテナは、電極間のギャップのサイズに略依存しない静電容量を有し、約50fFである必要がある。それ故、最小化されたCfeedを有する600μmの標準的なボウタイ装置に対して、CtotalはCantennaに略等しく、RC時定数から計算され、適切な直列抵抗は240kΩである。
70μmの円形ダイポールアンテナデザインに対しては、静電容量は6.2fFに減少するが、抵抗要素自体の自己容量は又、適切な抵抗値を計算するときに考慮される必要があり、その自己容量はCantennaを14fF以下にする。このようにして、最小化されたCfeedを有する70μmの円形ダイポール装置に対しては、CtotalはCantennaに略等しく、RC時定数目標値から計算され、適切な直列抵抗は860kΩである。
当業者には理解されるであろうように、本発明の一般的な概念の範囲内で、変形及び追加が可能である。本発明の広範な発明概念は従来のタイプのパルス化出射システムに提供することが可能であり、上記の厳密な実施形態は、単に例示であり、限定的なものではないことが理解できるであろう。例えば、本発明は、所謂、コプレーナストリップラインのような、多くの種々の光導電性エミッタの幾何学的構成に容易に適用されることが可能である。
更に、本発明のエミッタは、結合されたTHz発生及び検出システムにおけるように、種々の形態において用いられることが可能である。このような形態で用いられるとき、組み合わせは殆ど完全な広帯域であるため、THz検出器は、好適には、集積抵抗THzエミッタと組み合わせて用いられるボウタイアンテナTHz受信器を含む。
本発明の実施形態に従ったエミッタの一般的構成の模式図である。 本発明の実施形態に従った、誘電体膜を重ね合わされたエミッタの一般的構成の模式図である。 誘電体膜を重ね合わされた、図2のエミッタの断面図である。 本発明の実施形態に従って構成されたダイポールエミッタのアンテナ領域の拡大写真である。 本発明の実施形態に従ったエミッタにおいて利用されることが可能である、典型的な丸められたダイポールアンテナの平面図である。 本発明の実施形態に従ったTHz光導電性エミッタの概略を示す模式的回路図である。 標準的なボウタイ形状アンテナからのTHzパルスと比較して、図4の丸められたダイポール形状エミッタにより生成されたTHzパルスを示す図である。 図7の領域データを用いて得られた標準的なボウタイエミッタと集積抵抗エミッタについての周波数領域パワースペクトルを示す図である。 本発明の実施形態に従ったエミッタに励起パルス信号を与えるための励起回路を示す図である。

Claims (24)

  1. 周波数の第1領域において放射線を出射するためのエミッタであって:
    光導電性材料;並びに
    光導電性ギャップにおいてバイアスを印加するために前記光導電性材料により与えられる前記光導電性ギャップにより隔てられている、第1及び第2接触要素;
    から構成されるエミッタであり、
    前記の第1及び第2接触要素の少なくとも1つは、周波数の第1領域より低い周波数の第2領域にある前記第1及び第2接触要素間の電流を制限するための抵抗要素から構成される;
    ことを特徴とするエミッタ。
  2. 請求項1に記載のエミッタであって、前記の周波数の第1領域は、0.02THz乃至100THzの周波数領域の少なくとも一部にある、ことを特徴とするエミッタ。
  3. 請求項1又は2に記載のエミッタであって、前記の少なくとも1つの接触要素は、前記抵抗要素と直列に設けられたアンテナ電極から更に構成され、前記アンテナ電極は前記光導電性ギャップに隣接して設けられ、前記抵抗要素より小さい抵抗値を有する、ことを特徴とするエミッタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれ一項に記載のエミッタであって、前記の少なくとも1つの電極は、外部の電気的接続が前記抵抗要素に対してなされるように、前記抵抗要素と直列に設けられた接触電極から更に構成される、ことを特徴とするエミッタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれ一項に記載のエミッタであって、前記抵抗要素はエミッタに統合される、ことを特徴とするエミッタ。
  6. 請求項1乃至5のいずれ一項に記載のエミッタであって、前記抵抗要素は、ITO(Indium Tin Oxide)、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムチタン酸化物、酸化チタン、ニッケルクロム、ドープされた二酸化シリコン、シリサイド、ポリシリコン、カーボン、ドープされたGaAs、低濃度にドープされたシリコン、ニクロム又はAlGaAsへテロ層の少なくとも1つから構成される、ことを特徴とするエミッタ。
  7. 請求項1乃至6のいずれ一項に記載のエミッタであって、前記光導電性材料は、Si、Ge、GaAs、LT−GaAs、As注入GaAs、InAs、イオン注入Si、イオン注入Ge、LT−InAs、LT−InGaAs、LT−AlGaAs、III−V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体、イオン注入半導体及び低温成長半導体の少なくとも1つから構成される、ことを特徴とするエミッタ。
  8. 請求項1乃至7のいずれ一項に記載のエミッタであって、エミッタの出射表面の少なくとも一部を覆う誘電体膜から更に構成される、ことを特徴とするエミッタ。
  9. 請求項3に記載のエミッタであって、誘電体膜はアンテナ電極の少なくとも一部を覆っている、ことを特徴とするエミッタ。
  10. 請求項1乃至9のいずれ一項に記載のエミッタであって、誘電体膜は光導電性ギャップの少なくとも一部を覆っている、ことを特徴とするエミッタ。
  11. 請求項8乃至10のいずれ一項に記載のエミッタであって、誘電体膜は、窒化シリコン、ポリシリコン、窒化ゲルマニウム、アクリル又は二酸化シリコンの少なくとも1つから
    構成される、ことを特徴とするエミッタ。
  12. 請求項1乃至11のいずれ一項に記載のエミッタであって、光導電性ギャップに隣接する接触要素のエッジは光導電性材料の表面の下に埋め込まれている、ことを特徴とするエミッタ。
  13. 請求項1乃至12のいずれ一項に記載のエミッタであって、光導電性ギャップに隣接して設けられた第1及び第2接触要素は丸められている、ことを特徴とするエミッタ。
  14. 請求項1乃至13のいずれ一項に記載のエミッタであって、前記抵抗要素は抵抗値Rを有し、ここで、R>1/ACであり、Aは励起レーザの繰り返し周波数であり、そしてCは接触要素の静電容量である、ことを特徴とするエミッタ。
  15. 請求項1乃至14のいずれ一項に記載のエミッタであって、前記抵抗要素は少なくとも5kΩの抵抗値を有する、ことを特徴とするエミッタ。
  16. テラヘルツエミッタにおいてバイアス抵抗として用いる抵抗値を決定する方法であって:
    励起レーザの繰り返し周波数を表す値を決定する段階;
    エミッタの静電容量を表す値を決定する段階;及び
    テラヘルツエミッタのRC時定数と繰り返し周波数を表す値を等しくすることにより抵抗値を計算する段階;
    から構成されることを特徴とする方法。
  17. 光導電性基板と基板表面のアンテナ電極とから構成されるテラヘルツエミッタにおいて直列のバイアス抵抗として用いる抵抗値Rを決定するための方法であって:
    式A=1/(RC)を用いて抵抗値を決定する段階であって、ここで、Aは励起レーアの繰り返し周波数であり、Cはアンテナ電極の静電容量である、段階;
    から更に構成される、ことを特徴とする方法。
  18. 請求項17に記載の方法であって、Cは、抵抗要素とアンテナとの間の導体の静電容量から更に構成され、その導体はアンテナに給電する、ことを特徴とする方法。
  19. 請求項1乃至15のいずれ一項に記載のエミッタから構成されることを特徴とする画像化のための機器。
  20. 請求項1乃至15のいずれ一項に記載のエミッタから構成される構造体の構成情報を決定することを特徴とする機器。
  21. 請求項19又は20に記載の機器であって、AC電圧を用いてエミッタをバイアスするためのトランスから更に構成される、ことを特徴とする機器。
  22. 請求項19乃至21のいずれ一項に記載の機器であって、パルス化レーザ源から更に構成される、ことを特徴とする機器。
  23. 請求項1乃至15のいずれ一項に記載のエミッタを有するテラヘルツ放射線を発生し、検出するためのシステムであって、そのシステムの検出器はボウタイアンテナのテラヘルツ受信器から構成されることを特徴とするシステム。
  24. 添付図を参照して明細書において記載されたことを特徴とするエミッタ。
JP2004533661A 2002-09-04 2003-09-04 DCパワー減少抵抗を有するコヒーレントTHzエミッタ Pending JP2005538543A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0220562A GB2392779B (en) 2002-09-04 2002-09-04 An Emitter
PCT/GB2003/003871 WO2004023611A1 (en) 2002-09-04 2003-09-04 Coherent thz emitter with dc power reducing resistor

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005538543A true JP2005538543A (ja) 2005-12-15

Family

ID=9943503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004533661A Pending JP2005538543A (ja) 2002-09-04 2003-09-04 DCパワー減少抵抗を有するコヒーレントTHzエミッタ

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7397428B2 (ja)
EP (1) EP1537636B1 (ja)
JP (1) JP2005538543A (ja)
AT (1) ATE402504T1 (ja)
AU (1) AU2003264735A1 (ja)
DE (1) DE60322398D1 (ja)
ES (1) ES2308021T3 (ja)
GB (2) GB2392779B (ja)
WO (1) WO2004023611A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311324A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Canon Inc 光半導体装置およびその製造方法
JP2010056198A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Canon Inc 光伝導素子

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7615787B2 (en) * 2004-03-26 2009-11-10 Canon Kabushiki Kaisha Photo-semiconductor device and method of manufacturing the same
US7230245B2 (en) * 2004-05-04 2007-06-12 Rensselaer Polytechnic Institute Field induced THz wave emission microscope
CN101203742B (zh) 2004-05-26 2011-10-19 派克米瑞斯有限责任公司 用于行李和人员检查的以反射和透射方式进行兆兆赫成像
JP3913253B2 (ja) * 2004-07-30 2007-05-09 キヤノン株式会社 光半導体装置およびその製造方法
US7473914B2 (en) * 2004-07-30 2009-01-06 Advanced Energy Systems, Inc. System and method for producing terahertz radiation
DE102005032900B3 (de) * 2005-07-12 2007-02-15 Technische Universität Braunschweig THz-Sender und THz-Empfänger
US20070228355A1 (en) * 2005-12-06 2007-10-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Terahertz wave radiating device
DE102006010301B3 (de) * 2006-03-07 2007-06-06 Batop Gmbh Anordnung zur Emission und zum Empfang von Terahertz Strahlung
DE102006010297B3 (de) * 2006-03-07 2007-07-19 Batop Gmbh Photoleitende Terahertz Antenne
WO2008147575A2 (en) * 2007-01-11 2008-12-04 Rensselaer Polytechnic Institute Systems, methods, and devices for handling terahertz radiation
JP5222532B2 (ja) * 2007-11-14 2013-06-26 浜松ホトニクス株式会社 光導電アンテナ素子
US20100067203A1 (en) * 2008-07-08 2010-03-18 T-Ray Science Inc. Apparatus for carrying photoconductive integrated circuits
KR101291319B1 (ko) * 2009-09-18 2013-07-30 한국전자통신연구원 테라헤르츠파 발생/검출기 및 그의 제조방법
JP5582822B2 (ja) * 2010-02-26 2014-09-03 キヤノン株式会社 電磁波発生装置
FR2983953B1 (fr) * 2011-12-09 2014-01-03 Commissariat Energie Atomique Detecteur bolometrique d'un rayonnement electromagnetique dans le domaine du terahertz et dispositif de detection matriciel comportant de tels detecteurs
CN102593235B (zh) * 2012-03-19 2014-09-03 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 微波太赫兹波探测器及其制备方法
US9118163B2 (en) 2012-04-11 2015-08-25 The Board Of Trustees Of The University Of Alabama Methods and apparatus for generating terahertz radiation
CN105337145B (zh) * 2015-09-24 2018-06-19 华南师范大学 基于边棱音效应的固态太赫兹辐射器
CN106094262B (zh) * 2016-06-02 2019-02-15 上海师范大学 一种电控太赫兹幅度调制器及其制造方法
WO2018112279A1 (en) * 2016-12-15 2018-06-21 San Diego State University Research Foundation Non-overlapping power/ground planes for localized power distribution network design
CN108827914B (zh) * 2018-08-23 2020-12-18 天津大学 太赫兹瞬态吸收光谱探测系统及载流子寿命测量方法
CN116666949B (zh) * 2023-06-07 2024-05-28 广东工业大学 一种谐振体耦合增强的光电导天线

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9300627D0 (en) * 1993-01-14 1993-03-03 Hitachi Europ Ltd Terahertz radiation emission and detection
US5401953A (en) * 1993-09-23 1995-03-28 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Optically-switched submillimeter-wave oscillator and radiator having a switch-to-switch propagation delay
US5466982A (en) * 1993-10-18 1995-11-14 Honeywell Inc. Comb toothed field emitter structure having resistive and capacitive coupled input
US5894125A (en) * 1997-08-18 1999-04-13 Lucent Technologies Inc. Near field terahertz imaging
JP3271589B2 (ja) * 1998-07-28 2002-04-02 日本電気株式会社 超高周波発振素子およびそれを用いた超高周波発振装置
JP4029420B2 (ja) * 1999-07-15 2008-01-09 独立行政法人科学技術振興機構 ミリ波・遠赤外光検出器
GB2392782B (en) * 2002-09-04 2005-07-13 Teraview Ltd An Antenna
GB2393260B (en) * 2002-09-19 2004-12-01 Teraview Ltd Antenna Apparatus and Method for operating an Antenna
FR2884608B1 (fr) * 2005-04-18 2007-05-25 Commissariat Energie Atomique Detecteur bolometrique, dispositif de detection d'ondes electromagnetiques submillimetriques et millimetriques mettant en oeuvre un tel detecteur

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311324A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Canon Inc 光半導体装置およびその製造方法
JP2010056198A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Canon Inc 光伝導素子

Also Published As

Publication number Publication date
ES2308021T3 (es) 2008-12-01
AU2003264735A1 (en) 2004-03-29
DE60322398D1 (de) 2008-09-04
US20060151722A1 (en) 2006-07-13
GB0220562D0 (en) 2002-10-09
WO2004023611A1 (en) 2004-03-18
ATE402504T1 (de) 2008-08-15
EP1537636B1 (en) 2008-07-23
US7397428B2 (en) 2008-07-08
GB0502377D0 (en) 2005-03-16
GB2392779B (en) 2005-05-04
EP1537636A1 (en) 2005-06-08
GB2392779A (en) 2004-03-10
GB2409337A (en) 2005-06-22
GB2409337B (en) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005538543A (ja) DCパワー減少抵抗を有するコヒーレントTHzエミッタ
US7609208B2 (en) Electrodes on a photoconductive substrate for generation and detection of terahertz radiation
Koyama et al. Oscillations up to 1.40 THz from resonant-tunneling-diode-based oscillators with integrated patch antennas
US7590401B1 (en) Super-regenerative microwave detector
Kadow et al. Self-assembled ErAs islands in GaAs for optical-heterodyne THz generation
US10594260B2 (en) Element that oscillates or detects terahertz waves
Schwagmann et al. Terahertz emission characteristics of ErAs: InGaAs-based photoconductive antennas excited at 1.55 μm
US20110210260A1 (en) Electromagentic-wave generation device
Ito et al. Photonic terahertz-wave generation using slot-antenna-integrated uni-traveling-carrier photodiodes
KR101868147B1 (ko) 테라헤르츠 연속파 발생용 집적형 안테나 소자 모듈 및 그 제조방법
CN105845770A (zh) 一种带有高反膜和增透膜的低导通电阻GaAs光导开关
Jyothi et al. Design of a gain enhanced THz bow-tie photoconductive antenna
Tauber et al. Inherent bandwidth limits in semiconductor lasers due to distributed microwave effects
US20030042404A1 (en) III-Nitride laser activated semiconductor switch and associated methods of fabrication and operation
CN112997333A (zh) 耿氏二极管和用于生成太赫兹辐射的方法
RU2731166C2 (ru) Способ изготовления фотопроводящих антенн
Miura et al. Monolithic sampling head IC
KR101960809B1 (ko) 단전자 펌프를 포함하는 반도체 소자
Ryu et al. A folded dipole antenna having extremely high input impedance for continuous-wave terahertz power enhancement
CN1326324C (zh) 利用光致短路产生亚载流子寿命导波电脉冲的器件结构
Zakgeim et al. Limiting Energy Capabilities of Powerful AlInGaN LEDs
Faulks et al. Pulsed terahertz time domain spectroscopy of vertically structured photoconductive antennas
Mangeney et al. CW THz generation by In0. 53Ga0. 47As photomixer with TEM-Horn antenna driven at 1.55 µm wavelengths
US20220303016A1 (en) Nanoscale circuit to use incident laser radiation to generate and radiate terahertz harmonics
Tuo et al. Comparison of photoconductive antenna performance on LT-GaAs and SI-GaAs substrates

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090203

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090630