JP2005537827A - 液体防護壁を発生させる装置および方法 - Google Patents

液体防護壁を発生させる装置および方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、事故発生時に、機械、倉庫または製造設備のような建築物から流出するガスが地面近くで所定のエリアを越えて広がることを阻止する、液体防護壁を発生させる装置と方法に関するものである。装置は、エリアの境界の少なくとも1つの長手部分の領域に配置された、流体接続部(5)に接続されたノズル(4)を有し、前記ノズルが、事故発生時に、それぞれ地面近傍で始まる、高さ方向へ向けられた流体噴流(W)を発生させ、かつ、前記ノズルが互いに対して、ノズル(4)からそれぞれ放出される流体噴流(W)が重なることによって前記長手部分の各箇所に、エリアの地面(9)から始まって、地面(9)に対してほぼ垂直に向けられた、地面近くを流れるガス(G)を誘引除去する空気−ガス流(F、G)が発生するように、定められた間隔(A)で位置決めされており、ノズル(4)が、長手部分に沿って形成された通路(2)内で、その流出開口部に対して垂直の間隔(T)で配置されている。

Description

本発明は、事故発生時に、機械、倉庫または製造設備のような建築物から流出するガスが地面近くで所定のエリアを越えて広がることを阻止する、液体防護壁を発生させる装置と方法に関するものである。
特にエチレンガス、プロピレンガスまたはブタンのような工業ガスを大規模に生成する場合に、運転事故発生時にガス蒸気が流出することがある。この蒸気は、空気よりも重いので、運転障害が発生した製造場所の周囲の地面近傍に高い濃度で集まる。空気の移動と後から流れて来るガス量が、地面近傍のガス流の発生をもたらし、そのガス流によってガスは、ガスの着火をもたらし、あるいは空気の排除によって生物を危険にさらすようなレベルにも達する可能性がある。また、地面近傍で広がるガスは、高い毒性を有することがあり、危険にさらされた対象の周囲で生活する生物にとって著しい危険となることがある。この理由から、障害の場合に、地面近傍に分散するガスの広がりが固定的に包囲された所定の領域に限定されることが、保証されなければならない。
実際においては、この要請を、隔離すべきエリアを包囲する高い塀を有する保護装置によって、満たす試みがなされている。塀の上にノズルが配置されており、そのノズルは事故発生時に高さ方向へ垂直に向けられた熱い水蒸気噴流を放出する。このようにして、水蒸気と石からなる壁が形成され、堰き止められているガスがその壁において吸い出されて、無害な濃度で塀の向こうの領域へ流出するように、周囲空気によって旋回させられる。しかし、既知の保護装置の効果と可用性は、不確実である。すなわち、必要とされる熱い蒸気は、確実な保護のために必要な短い反応時間内に、かつ十分な量で提供されないことが多々ある。さらに、熱い蒸気は、事故の生じた設備の領域内で働いている救助隊にとっての危険を表し、さらにその移動自由度が壁によって制限される。
上述した保護装置と同様な装置が、消防の領域から知られている。専門用語では「ハイドロシールド」、「水の壁」または「水の盾」とも称される、この種の液体防護壁は、消火出動の際に建物または機器を火炎、煙、水の放射、燃焼ガス、埃および有害なガスまたは蒸気の塊に対して遮蔽するために用いられる。そのために危険源に対して向けられる、個々に使用されるフラット噴流消火ノズルが利用される。これらのノズルは、フラットな噴流を放出し、その噴流は幅においてノズル開口部から始まって扇形に拡幅し、かつ幅に比較してわずかな厚みを有している。それぞれのノズルタイプと、それぞれ提供されるポンプ装置の出力に従って、この種のノズルによって30mまでの放出幅と10メートルまでの放出高さを得ることができる。典型的には、そのために分当たり800から1800リットルの消火水流量において、0.5MPa(5バール)から0.7MPa(7バール)の圧力が必要とされる。この大きな水量は、廃棄の際に著しい問題をもたらし、かつ本来の火災の害をはるかに上回る水害をもたらすことが多い。その上、火災保護から知られている装置によっては、十分な安全性で火元の広い周囲を有害なガスに対して遮断することを可能にする、水の壁は発生されないことが、明らかにされている。
上述した従来技術の他に、特許文献1からは、液体防護壁を発生させる装置が知られており、その液体防護壁は事故発生時に化学的製造設備から流出するガスが所定のエリアを越えて地面近傍で広がることを阻止する。既知の装置は、液体供給部に接続された、エリアの境界の少なくとも1つの長手部分の領域内に配置されたノズルを有している。これらのノズルの複数が、18メートルまでの高さのそれぞれドラム缶状のノズル体を包囲しており、それらノズル体は外側へ向かって湾曲し、かつ上方へ向かって開放している。事故発生時に、これらのノズルがそれぞれ地面近傍で始まる、高さ方向へ向けられた液体噴流を放出する。コアンダ効果によってこれらの液体噴流がそれぞれのノズルに対応づけられているノズル体の外壁に添接するので、上方へ向けられた、集中的な水煙流が発生する。上方へ向けられたこの流れは、燃焼によって支援することができ、その燃焼はノズル体内で着火されて、ノズル体から流出する中空噴流を、発生する廃熱と燃焼により生じる排ガス流に基づいて付加的に促進する。従って長手部分の各側に、エリアの地面から始まって上方へ向けられた、地面近傍を流れるガスを誘引除去する、強烈な流出空気−ガス−水煙流が生じる。
特許文献1から知られた装置によって運転事故の場合に地面近傍のガスの広がりが阻止されることが原理的には理解できても、公知の装置を実際に信頼性をもって使用することができないのはその全体の大きさと使用されるノズルのみが理由ではないことは明らかである。
火災の場合に地面近傍のガスの広がりを阻止する、他の移動できる装置は、特許文献2から知られている。この既知の装置においては、フレキシブルな消火ホースが使用され、その消火ホース内へ、水を噴霧するノズルが挿入される。フレキシブルなホースを使用することによって、既知の装置を、支配するのが技術的に難しい、通行困難な地域にも使用することが可能になる。もちろん、この既知の装置は、安全性と、地面近傍を流れる危険なガスの広がりを確実に阻止することを強く要求される場合には、十分に有効ではないことが、明らかにされている。
そして、特許文献3の装置が知られており、その装置においては危険にさらされる対象の回りにスタンドに固定された多数の散水ノズルが設置されて、その散水ノズルは火災が発生した場合に、ガスの広がりを防止するために、水壁を発生させる。しかし、この既知の装置も、実際においては十分確実かつ有効ではないことが、明らかにされている。
EP0335746A2 EP19960165A1 DEPS583297
本発明の課題は、事故発生時に高い安全性および可用性で、救助隊の移動の自由を制限することなしに、重いガスが地面近傍で広がることを食い止める、装置および方法を、単純な手段で形成することである。
この課題は、本発明によれば、1つには、液体防護壁を発生させる装置によって解決され、その装置は流体供給部に接続された、エリアの境界の少なくとも1つの長手部分の領域内に配置されたノズルを有しており、そのノズルは事故発生時にそれぞれ地面近傍で始まる、高さ方向へ向けられた流体噴流を放出し、かつ互いに対して、ノズルからそれぞれ放出される流体噴流が重なることによって長手部分の各箇所にエリアの地面から始まって、地面に対してほぼ垂直に向けられた、地面近傍を流れるガスを誘引除去する、空気−ガス流が生じるように、定められた間隔で位置決めされており、ノズルは長手部分に沿って形成された通路内で、その流出開口部に対して垂直の距離をもって配置されている。
他方で、この課題は、機械、倉庫または製造設備のような建築物から流出するガスの広がりに対してエリアを遮断する方法によって解決され、同方法においては、エリアの境界の少なくとも1つの長手部分にわたって事故発生時に、地面近傍で始まる、高さ方向へ向けられた、流体噴流からなる液体壁が形成されることによって、エリアの地面から始まって、地面に対してほぼ垂直方向に向けられた、地面近傍を流れるガスを高さ方向へ誘引除去する空気−ガス流が発生され、流体噴流はノズル(4)によって発生され、そのノズルは通路内に通路の流出開口部に対して垂直の距離をもって配置されている。
本発明に基づく装置、及び、本発明に基づく方法は、事故発生時に地面近傍で、個々の液体噴流によって形成される、重いガスが通り抜けることのできない密な液体壁を発生させることによって、機械、倉庫または製造設備のような建築物から流出するガスが地面近傍で所定のエリアを越えて広がることを、確実に阻止する。「液体噴流」という概念は、意図した目的、すなわち噴流の作用領域に命中するガスを誘引除去することをもたらす、すべての形式の噴流を意味する。その場合の目的は、その流れが周囲空気と引きさらわれたガスによる放出された液体の強力な旋回をもたらすような、液体壁を構築することである。従って液体噴流は好ましくは、地面近傍においてすでに、引きさらわれたガスとの強力な混合によるガス濃度の迅速な低下を保証する、強力な液体旋回壁が形成されるように、放出される。
本発明を実際に転換するために特に適していることが明らかにされている液体噴流は、少なくとも5MPa(50バール)の高い圧力の下でノズルから流出して、高い流れエネルギで流出する、細かい液滴分布を有する凝集された噴流を形成する。この種の液体噴流は、既知のフラット噴流ノズルに十分に高い圧力が供給される場合に、それ自体知られたフラット噴流ノズルによって発生される。この種のノズルが使用される場合には、それらのノズルは、ノズルから流出するフラット噴流が長手部分に沿って扇形に広がるように、整えられる。水が、適切な液体であることが明らかにされており、その水は、本発明に基づく装置を装備すべき建築物において、通常大量に得ることができる。本発明の特別な利点は、わずかな水消費によって、障害場合の生じた対象を周囲に対して遮蔽できることにある。すなわち、本発明に基づく装置を使用する場合、ないしは本発明に基づく方法においては、従来この目的のために使用しなければならなかった液体量の一部しか必要とされない。水の消費量が少ないということは、遮蔽すべき装置の周囲の負荷を著しく減少させる。すなわち水による損害は、少ない技術的経費と共に最小限に抑えられる。
ノズルから流出する液体噴流が、ノズル開口部の周囲に存在しているガスを誘引除去するので、噴流方向へ向けられたガス−空気流が生じる。同時に、噴流方向に見てノズル流出開口部の下方かつ側方に、吸込み領域が形成され、その中ではより低い圧力が支配しており、かつその中へ周囲から取り込まれた空気とガスが流入する。
特に、集中され、かつ細かく分配された液滴を有する流体噴流が放出される場合には、ガス−空気流は、ノズル出口の直接近傍領域に限定されず、より遠い距離においても一般的なガス−空気流が生じる。これは、一部分は、流体噴流と共に流出するガス−空気−混合気からなり、他の部分は吸込み領域内へ吸い込まれたガス−空気量からなる。本発明に基づく防護装置の作用にとって重要なことは、ノズルの互いに対する間隔が、ノズル噴流によって直接撫でられない領域内でも、この一般的に形成されるガス−空気流によって、地面近傍に集まる重いガスの搬出が生じるように、選択されていることである。このようにして、わずかな設備コストにおいて、所定のエリアに集まる重いガスを確実に堰き止めることができる。重いガスは、上方へ引きさらわれ、同様に引きさらわれた空気と強力に混合されて、ずっと高いところで無害な濃度で遊離される。
発明上、重要なことは、ノズルが通路内に、それぞれノズルから放出される液体噴流がノズルの開口部に対して距離をもってノズルから流出するように、配置されていることである。ノズルの流出開口部が通路開口部の下方に配置されていることにより、噴流は地面から流出する場合にすでに、ノズル開口部のすぐ後ろから流出する場合よりも大きい体積を占める。このようにして低い位置にあるノズルから放出される各液体噴流は直接地面においてすでに、ノズル開口部が地面の上方ないしは地面の高さに取り付けられている場合よりも、遮断すべきエリアの境界のより大きい領域を撫でる。従ってノズルを通路内に配置することによって、本発明に基づく装置によって発生される液体壁の有効性は、同時にノズル数を減少させながら、増大する。本発明に基づく配置においては、ノズルと、互いに対向する通路壁から側方へ所定の最小高さにわたってそれぞれノズルから流出する液体噴流が、周囲に対して仕切られていることにより、通路内に負圧が発生し、その負圧によって、液体噴流により引きさらわれる空気/ガス混合気の搬出が、付加的に支援される。通路内に生じる負圧は、重いガスもノズル間で通路内へ引き込み、そのガスが次に流出する流体流によって捕捉されて、旋回させられ、上方へ向かって高みへ放出される。
本発明を実施するのに必要とされる、構造的な手段は、わずかなスペースしか占めないので、救助隊員は妨げられずに移動し、救助機器も同様に妨げられずに配置することができる。本発明に基づく通路を土またはその他の表面に穿設された縦穴として形成することは、必ずしも必要ではない。むしろ、通路は、適切な構成部材、たとえばU字状のプロフィール構成部品を用いてそれぞれの表面上に設置された通路が形成されることによっても、形成することができる。このように通路を地上に形成することは、短い建設時間内に危険にさらされる対象の有効な遮蔽を形成しようとする場合に、特に優れていることが明らかにされている。しかし常に、ノズルが流出開口部の端縁に対して十分な深さで通路内に沈めて配置されることが、重要である。
本発明の、特に実際的に正しい形態は、ノズルの流出開口部が、地面の表面の下方に配置されていることを、特徴としている。通路から流出する液体噴流を高さ方向に集中させることは、通路の流出開口部が少なくともその、建築物に対応づけられた長手側において鋭いエッジで画成されることによって、最適化される。
本発明に基づいて希求される、垂直上方へ向けられたガス−空気流の形成は、流体噴流を発生させるノズルの他に、長手部分に沿って、高さ方向へ向けられたガス噴流を放出する他のノズルが配置されていることによって、助勢される。付加的に投入されるガス噴流は、一方では、液体噴流の流出を助勢し、他方では、重いガスが周囲空気によって特に迅速に希釈されることをもたらす。従って、他のノズルが、圧縮空気供給部に接続されていると、特に効果的である。
重いガスを周囲空気と混合して希釈することは、ノズルの、建築物とは逆の側に空気案内装置が配置され、その空気案内装置がこの側に配置されている周囲空気を、ノズルから発生された空気−ガス流内へ向けて案内することによっても、助勢することができる。このようにして、一方で、流体噴流によって吸い込まれる空気の量が最適化される。他方では、空気案内装置を、流れ着く周囲空気が液体噴流とそれによってもたらされるガス−空気流の集中された方向付けを助勢するように、整列させることができる。これは特に、ノズルが地面水準の下方に配置されている場合に、効果的に作用する。この場合において、空気案内装置は、地面の表面から始まって、ノズルの領域内へ通じる空気供給通路として形成することができる。
以下、実施例を示す図を用いて、本発明を詳細に説明する。
装置1は、設備Pを保護するために用いられ、その設備内では、空気より重い工業ガスが形成され、あるいは他の製品を製造するために利用される。
液体防護壁を発生させるために、装置1は、設備Pを間隔をおいて包囲する、上方へ向かって開放した通路2の底の領域内に配置された供給パイプ3を有しており、その供給パイプ3の上側に規則的な間隔Aでフラット噴流ノズル4が取り付けられている。供給パイプ3は、圧力供給部5に接続されており、その圧力供給部5は設備Pの、ガスGの流出をもたらす運転事故発生時に、高い圧力下にある水を供給パイプ3内へ給送する。圧力供給部5の作動は、図示されていないアラーム装置によって行われ、そのアラーム装置はガスが流出した場合に自立的に圧力供給部5を始動させるための制御信号を出力する。
フラット噴流ノズル4は、それぞれ細かく霧化された噴水Wを放出し、それら噴水は通路2の幅Bの方向に見て、わずかな厚みで集中しており、通路の長手方向Lに見ると扇形に広がっている。フラット噴流ノズル4の間隔Aと、フラット噴流ノズル4の開口部が地面9の表面8の下方に配置されている深さTは、フラット噴流ノズル4から放出される噴水Wが表面8の上方においてわずかな間隔で重なり合うように、互いに合わせられている。このようにして、2つの隣接する噴水Wの間には、噴水Wによって直接捕捉されない、それぞれわずかな容積の狭く画成された空間しか存在しない。
供給パイプ3の下方に、図示されていない圧縮空気源に接続された、圧縮空気パイプ6が配置されている。圧縮空気パイプ6は、それぞれ通路2の長手方向Lにおいて2つのフラット噴流ノズル4の間の中央に配置されている圧縮空気ノズル7へ圧縮空気を供給する。圧縮空気ノズル7は、圧縮空気噴流Sを放出し、その圧縮空気噴流Sも同様に通路2の開口方向に上方へ向けられている。
通路の開口部2aは、その長手側において、断面が三角形状の端縁体10によって画成されており、その端縁体10は地面9の表面8から立ち上がる助走面を有している。端縁体10は、通路2に対応づけられた、その高い長手側の端縁によって、通路2の方向に地面9を介して一方の側から流れ着く重いガスGと、他方の側から通路2へ流れ着く空気Fのための引き剥がし端縁を形成する。同時に、端縁体10は、車両が通路2を問題なく通過することを可能にする。
装置1の非作動状態においてゴミの侵入を阻止するために、フラップ11が設けられている。フラップ11は、通路2の一方の側に対応づけられた端縁体10の上方の端縁に揺動可能にリンク結合されている。フラップは、非作動状態においては、それぞれ対向する端縁体10の端縁上に支持されている。その重量とその揺動可能性は、フラット噴流ノズル4の最初の圧力供給により、その際に流出する噴水Wによって跳ね上げられて、通路開口部を解放するように、噴水Wのエネルギに合わせられている。図1においては、フラップ11は非作動状態においては破線で示され、装置1の運転においては実線で示されている。
通路2の底12は、長手方向Lに見て互いに規則的に連続する隆起部12aと凹部12bを有している。凹部の最も低い点に、排出パイプ13が配置されており、その排出パイプが通路2内に集まる水を詳しく図示されていない下水道へ排出する。
通路2の、設備Pとは逆の側において、地面9内に空気供給通路14が形成されており、その空気供給通路は地面9の表面8から始まって、通路底12の近傍において通路2の長手壁内へ開口している。空気供給通路14を介して、空気が設備Pとは反対の側から通路2内へ流入することができる。
実際においては、たとえば、通路2の深さTは50cmから100cm、幅Bは約10cmから30cmとすることができる。フラット噴流ノズル4は、30°の典型的な開口角度と、1.5mmから2.5mmの直径を有している。それらの間の間隔Aは、それぞれ選択された深さTに従って50cmから130cmの間とすることができる。圧力供給部5から提供される高い圧力は、10MPa(100バール)から30MPa(300バール)の範囲とすることができる。例示されたこれらの構造パラメータおよび運転パラメータが維持される場合には、約200mの通路長さ上で、時間当たり数百立方米のレベルの、わずかな水消費で、非常に効果的な水壁が生成される。
設備Pの運転事故発生時に、ガスGが流出した場合に、圧力供給部5が作動されて、フラット噴流ノズル4に水が供給されるので、同ノズルから噴水Wが流出し、それまで閉鎖されていたフラップ11が側方へ揺動される。このようにして短い始動時間後に、わずかな厚みであるが、大きい幅を有する、重なった噴水Wからなる水壁が形成される。
噴水Wは、細かく霧化された、運動エネルギの高い液滴からなり、そのエネルギが噴水Wに隣接する空気とガスを誘引除去する。このようにして設備Pに対応づけられた側において、空気とガスGからなる混合気によって形成される、上方へ向けられた流れF、Gが発生し、設備Pとは反対の側においては、純粋な空気流Fが形成される。これらの流れは、通路2の領域においてさらに距離のある周囲に対して負圧が支配することをもたらし、その結果、空気供給通路14を通して空気と地面近傍を流れるガスGが通路2内へ吸い込まれる。この空気は、場合によっては噴水Wの間に設けられた、噴水Wによって直接撫でられない自由空間Uの領域内の負圧に基づいて、そこにおいて高い運動エネルギで流出する、周囲空気を連動させる噴水Wを支配する負圧により通路2内へ吸い込まれるガスGと、付加的に混合される。空気とガスGの混合は、ノズル7から流出する、上方へ向けられた圧縮空気噴流Sによって助勢される。その結果、重いガスGが地面9の表面8から大きな高さに移送されて、その際に移動する距離上で空気によって激しく旋回させられて、噴水Wの放出距離の上方では確実に危険のない濃度となっている。
放出距離、旋回の強度およびそれに伴って噴水Wによって形成される、重いガスGが越えられない水壁は、圧力供給部5の運転圧力を高めることによって増大される。すなわち、現在の技術レベルによればすでに、十分な運転期間にわたって数百MPa(数千バール)のピーク圧力を得ることが、可能である。
従って本発明によれば、最短の反応時間内にガスを分離して旋回させる、十分な高さの防護壁を生成できる装置が提供される。この防護壁は、それぞれのガス漏れを密封するために必要な運転時間にわたって問題なく維持される。そのために必要な水量はわずかであるので、水による損害の危険が最小限に抑えられる。同時に、本発明に基づく装置は非作動状態においても運転状態においても場所をとらず、救助隊員および操作者または機器の自由な動きを妨げることがない。
技術的ガスを製造する設備の領域内に配置されている、液体防護壁を発生させる装置を断面で概略的に示している。 図1に示す装置を、図1に記入されている切断線X−Xに沿って断面で概略的に示している。

Claims (14)

  1. 事故発生時に、機械、倉庫または製造設備(P)のような建築物から流出するガス(G)が地面近くで所定のエリアを越えて広がることを阻止する、液体防護壁を生成する装置であって、
    −エリアの境界の少なくとも1つの長手部分の領域に配置された、流体接続部(5)に接続されたノズル(4)を有し、
    −前記ノズルが、事故発生時に、それぞれ地面近傍で始まる、高さ方向へ向けられた流体噴流(W)を発生させ、かつ
    −前記ノズルが互いに対して、ノズル(4)からそれぞれ放出される流体噴流(W)が重なることによって前記長手部分の各箇所に、エリアの地面(9)から始まって、地面(9)に対してほぼ垂直に向けられた、地面近くを流れるガス(G)を誘引除去する空気−ガス流(F、G)が発生するように、定められた間隔(A)で位置決めされており、
    −ノズル(4)が、長手部分に沿って形成された通路(2)内で、その流出開口部に対して垂直の間隔(T)で配置されている、
    ことを特徴とする液体防護壁を生成する装置。
  2. ノズル(4)が、霧化された流体噴流(4)を放出する、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. ノズル(4)が、長手部分に沿って扇形に広がるフラット噴流(W)を放出する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 流体供給部(5)が、ノズル(4)から流出する流体に、高い圧力を供給する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
  5. ノズル(4)の流出開口部が、地面(9)の表面(8)の下方に配置されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 通路(2)の流出開口部が、少なくともその、建築物(P)に対向する長手方向側部において、鋭いエッジで画成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 流体の噴流(W)を放出するノズル(4)に加えて、他のノズル(7)が長手部分に沿って分配配置されており、該他のノズル(7)が高さ方向へ向けられたガス噴流(P)を放出する、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 他のノズル(7)が、圧縮空気供給源に接続されている、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. ノズルの、建築物(P)とは逆の側に、空気案内装置(14)が配置されており、該空気案内装置(14)はこの側にある周囲空気(F)を、ノズル(4)から発生される空気−ガス混合気(F、G)内へ方向付けて供給する、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 空気案内装置が、地面の表面(8)から始まって、ノズル(4、7)の領域へ通じる空気供給通路(14)として形成されている、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 流体が、水である、ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 機械、倉庫または製造設備(P)のような建築物から流出するガス(G)の広がりに対してエリアを遮蔽する方法であって、
    同方法においてエリアの境界の少なくとも1つの長手部分にわたって、事故発生時に、流体噴流(W)から地面近傍で始まって、高さ方向へ向けられた液体壁が形成されることにより、エリアの地面(9)から始まって、地面(9)に対してほぼ垂直に向けられた、地面近傍を流れるガス(G)を高さ方向へ誘引除去する空気−ガス流(F、G)が発生され、
    流体噴流(W)がノズル(4)によって発生され、該ノズルが通路(2)内に通路(2)の流出開口部に対して垂直の間隔(T)をもって配置されている、
    ことを特徴とするガスの広がりに対してエリアを遮蔽する方法。
  13. 長手部分に沿って複数のノズル(4)が、ノズル(4)からそれぞれ放出された流体噴流(W)の重なることによって長手部分の各箇所に地面近傍を流れるガス(G)を誘引除去する空気−ガス流(F、G)が生じるように、互いに対して定められた間隔(A)で位置決めされていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. ノズル(4)が、高い圧力下にある流体を供給される、ことを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
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