JP2005537371A - エポキシ官能化したニトロキシルエーテルを使用する櫛型または星型コポリマーの生成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、骨格とは極性および化学構造において異なるポリマー性側鎖を結合し、そして櫛型または星型コポリマー構造を形成する方法を提供する。特に該プロセスは、第1工程においてポリマー骨格をエポキシ基含有モノマーから重合し、そして第2工程において制御したラジカル条件下で櫛型または星型構造をこの骨格上に重合する方法を提供する。
Description
Macromol. Chem. 183, 1685(1982)
ーは、例えば、ポリマー鎖が例えば3ないし5単位の短い鎖長からなる場合に得られる。櫛型コポリマーは主に長い鎖長で、またはランダムコポリマーが合成される場合に得られる。グラフトの数はコモノマーの濃度により調節できる。
a)第1工程において、少なくとも1種のモノマーが次式I
Lは、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン−オキシ基および炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基からなる群より選択される結合基を表し、
RpおよびRqは、独立して、未置換のまたは1つ以上の電子吸引基により、もしくはフェニル基により置換されたターシャリー結合した炭素原子数4ないし28のアルキル基を表すか、または
RpおよびRqは、一緒に、少なくとも4つの炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され、またさらに窒素原子または酸素原子により中断され得る5または6員ヘテロ環式環を形成する。]で表される、1種以上のエポキシ基含有モノマーを重合してポリエーテルを入手し、そして
b)第2工程において、工程a)で得たポリマーに少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーを添加し、得られた混合物をニトロキシルエーテル結合の開裂が起こってラジカル重合が開始する温度まで加熱し、そして所望の度合まで重合する
ことからなる、方法である。
R1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
R5は、水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
R’6は水素原子を表し、そしてR6は、H、OR10、NR10R11、−O−C(O)−R10またはNR11−C(O)−R10を表し、
R10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR10R11を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
R6およびR’6は、双方が水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
R20は、H、未置換のまたは1つ以上のOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得る直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基を表すか、
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基を表すか、
未置換のまたは1つ以上の炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得るフェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基を表すか、
−C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸のまたは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分を表すか、
−SO3 -Q+、−PO(O-Q+)2、−P(O)(OR2)2、−SO2−R2、−CO−NH−R2、−CONH2、COOR2またはSi(Me)3を表し、ここで
Q+は、H+、アンモニウムカチオンまたはアルカリ金属カチオンを表すか、または
R6およびR’6は、独立して、−O−炭素原子数1ないし12のアルキル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルケニル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルキニル基、−O−炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、−O−フェニル基、−O−ナフチル基、−O−炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、または
R6およびR’6は、一緒に、2価基−O−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−CH(R21)−CH22−C(R22)(R23)−O−、−O−CH(R22)−CH2−C(R21)(R23)−O−、−O−CH2−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−o−フェニレン−O−、−O−1,2−シクロヘキシリデン−O−、−O−CH2−CH=CH−CH2−O−または
R21は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、COOH、COO−炭素原子数1ないし12のアルキル基またはCH2OR24を表し、
R22およびR23は、独立して、水素原子、メチル基、エチル基、COOHまたはCOO−炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、
R24は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、ベンジル基、または18個までの炭素原子を有する脂肪族、環式脂肪族または芳香族のモノカルボン酸から誘導された1価アシル残基を表し、そして
R7およびR8は、独立して、水素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。]で表される。
R10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR10R11を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
R6およびR’6は、双方水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
R20は、Hまたは直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。
群より選択される。
化合物Aは、エポキシ基含有ニトロキシルエーテルの合成における前駆体分子である。
化合物Aは既知であり、標準的な方法に従って生成した。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、3.56g(0.02mol)の化合物A(液状)を5mLの乾燥トルエン(メルク社製)中に溶解した。210mg(1.82mmol)のカリウム−第3ブチレートを添加し、そして均質な溶液を6時間、110℃で加熱した。室温に冷却後、メタノール2mLをシリンジにより添加し、そして次いで溶媒を減圧下で除去した。生成物を無色ワックス状物として得た(V1)。
NMR分析は、特徴的なシグナル−O−CH2−CH−の存在により、ポリエーテルの形成を確証した。さらにモノマーが存在しないことも確証された。
分子量を、テトラヒドロフラン(THF)中、RI検出器およびUV検出器を備えたHP1090装置でのGPCにより、1mL/分の溶媒流を使用して決定した。カラムはポリスチレン標準を使用して較正した。
同じ実験を、開始剤(V2)としての1mmolのカリウム−第3ブチレートを用いて首尾良く繰り返した。表1はポリマー収率および分子量のデータを列挙する。この種の重合の“リビング的性質”は、異なる量の開始剤を使用したときに得られる異なる分子量により確証された。
実施例E1
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、40g(0.1mol)の化合物101(薄褐色油状物)、30g(0.18mol)の化合物A、および4g(0.036mol)のカリウム−第3ブチレートを、100mLの乾燥トルエン中に溶解した。薄黄色溶液を60℃で18時間加熱した。2mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を非常に粘稠な褐色油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、20g(0.05mol)の化合物101(薄褐色油状物)、30g(0.18mol)の化合物A、および4g(0.036mol)のカリウム−第3ブチレートを、100mLの乾燥トルエン中に溶解した。薄黄色溶液を60℃で18時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を粘稠な黄色油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、3.35g(0.01mol)の化合物102(無色油状物)、7.12g(0.04mol)の化合物A、および0.41g(0.0036mol)のカリウム−第3ブチレートを、10mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を非常に粘稠な黄色油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、3.35g(0.01mol)の化合物102(無色油状物)、3.56g(0.02mol)の化合物A、および0.41g(0.0036mol)のカリウム−第3ブチレートを、10mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を薄黄色油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、17g(0.051mol)の化合物102(無色油状物)、14g(0.051mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル(工業用、シグマ−アルドリッチ社製、CAS#6178−32−1)、および1g(0.009mol)のカリウム−第3ブチレートを、60mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を薄褐色油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、17g(0.051mol)の化合物102(無色油状物)、7g(0.025mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および1g(0.009mol)のカリウム−第3ブチレートを、60mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を薄褐色油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、17g(0.051mol)の化合物102(無色油状物)、28g(0.101mol)のエポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および1g(0.009mol)のカリウム−第3ブチレートを、60mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を褐色油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、30mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、1.78g(0.01mol)の化合物A、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、40mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、3.57g(0.02mol)の化合物A、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、40mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、7.14g(0.04mol)の化合物A、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、40mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、2.76g(0.01mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、50mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、5.52g(0.02mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3−ブチレートを、50mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色の高粘稠油状物として得た。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、11.06g(0.02mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、50mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色の高粘稠油状物として得た。
実施例E15
活栓、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥したシュレンク管中で、実施例E5のポリマー5gを、新たに蒸留したスチレン(メルク社製)50g(0.48mol)中に溶解した。該溶液を3回の連続した凍結融解サイクルにより脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該シュレンク管を油浴中に浸漬し、そして130℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をGPCにより分析した。グラフトコポリマー収率を重量により決定した。
活栓、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥したシュレンク管中で、実施例E6のポリマー5gを、新たに蒸留したスチレン(メルク社製)50g(0.48mol)中に溶解した。該溶液を3回の連続した凍結融解サイクルにより脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該シュレンク管を油浴中に浸漬し、そして130℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をGPCにより分析した。グラフトコポリマー収率を重量により決定した。
活栓、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥したシュレンク管中で、実施例E7のポリマー5gを、新たに蒸留したスチレン(メルク社製)50g(0.48mol)中に溶解した。該溶液を3回の連続した凍結融解サイクルにより脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該シュレンク管を油浴中に浸漬し、そして130℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をGPCにより分析した。グラフトコポリマー収率を重量により決定した。
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E8のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し
、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを白色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E9のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E10のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E11のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E12のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E13のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬
し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E14のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
Claims (19)
- 櫛型または星型コポリマーの生成方法であって、
a)第1工程において、少なくとも1種のモノマーが次式I
Lは、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン−オキシ基および炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基からなる群より選択される結合基を表し、
RpおよびRqは、独立して、未置換のまたは1つ以上の電子吸引基により、もしくはフェニル基により置換されたターシャリー結合した炭素原子数4ないし28のアルキル基を表すか、または
RpおよびRqは、一緒に、少なくとも4つの炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され、またさらに窒素原子または酸素原子により中断され得る5または6員ヘテロ環式環を形成する。]で表される、1種以上のエポキシ基含有モノマーを重合してポリエーテルを入手し、そして
b)第2工程において、工程a)で得たポリマーに少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーを添加し、得られた混合物をニトロキシルエーテル結合の開裂が起こってラジカル重合が開始する温度まで加熱し、そして所望の度合まで重合する
ことからなる、方法。 - 前記モノマーは、次式II
R1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
R5は、水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
R’6は水素原子を表し、そしてR6は、H、OR10、NR10R11、−O−C(O)−R10またはNR11−C(O)−R10を表し、
R10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少な
くとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR10R11を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
R6およびR’6は、双方が水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
R20は、H、未置換のまたは1つ以上のOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得る直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基を表すか、
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基を表すか、
未置換のまたは1つ以上の炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得るフェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基を表すか、
−C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸のまたは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分を表すか、
−SO3 -Q+、−PO(O-Q+)2、−P(O)(OR2)2、−SO2−R2、−CO−NH−R2、−CONH2、COOR2またはSi(Me)3を表し、ここで
Q+は、H+、アンモニウムカチオンまたはアルカリ金属カチオンを表すか、または
R6およびR’6は、独立して、−O−炭素原子数1ないし12のアルキル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルケニル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルキニル基、−O−炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、−O−フェニル基、−O−ナフチル基、−O−炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、または
R6およびR’6は、一緒に、2価基−O−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−CH(R21)−CH22−C(R22)(R23)−O−、−O−CH(R22)−CH2−C(R21)(R23)−O−、−O−CH2−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−o−フェニレン−O−、−O−1,2−シクロヘキシリデン−O−、−O−CH2−CH=CH−CH2−O−または
R21は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、COOH、COO−炭素原子数1ないし12のアルキル基またはCH2OR24を表し、
R22およびR23は、独立して、水素原子、メチル基、エチル基、COOHまたはCOO−炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、
R24は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、ベンジル基、または18個までの炭素原子を有する脂肪族、環式脂肪族または芳香族のモノカルボン酸から誘導された1価アシル残基を表し、そして
R7およびR8は、独立して、水素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。]で表される、請求項1記載の方法。 - R1、R2、R3、R4はメチル基を表すか、またはR1およびR3はエチル基を表し、そしてR2およびR4はメチル基を表すか、またはR1およびR2はエチル基を表し、そしてR3お
よびR4はメチル基を表す、請求項2記載の方法。 - R5は水素原子またはメチル基を表す、請求項2記載の方法。
- R’6は水素原子を表し、そしてR6は、H、OR10、NR10R11、−O−C(O)−R10またはNR11−C(O)−R10を表し、
R10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR10R11を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
R6およびR’6は、双方水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
R20は、Hまたは直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す、請求項2記載の方法。 - R6およびR’6は、一緒に、2価基−O−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−CH(R21)−CH22−C(R22)(R23)−O−、−O−CH(R22)−CH2−C(R21)(R23)−O−、−O−CH2−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−のうちの何れか1つを形成し、そして、
R21、R22およびR23は、請求項2で定義した意味を有する、請求項2記載の方法。 - 式Iとは異なる前記エポキシ基含有モノマーは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、2,3−エポキシプロピル−フェニルエーテル、2,3−エポキシプロピル−4−ノニル−フェニルエーテル、エピクロロヒドリンおよび2,3−エポキシプロピル−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルエーテルからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 工程a)において、前記式Iで表されるモノマーの他のモノマーの合計に対する重量比は、99:1ないし1:99である、請求項1記載の方法。
- 工程b)において、前記エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーは、スチレン、置換スチレン、共役ジエン、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、無水マレイン酸、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリルエステル、(メタ)アクリロニトリル、(アルキル)アクリルアミド、ビニルハライドおよびビニリデンハライドからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 工程b)において、前記エチレン性不飽和モノマーは、スチレン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、第3ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタアクリルアミドまたはジメチルアミノプロピル−メタアクリルアミドである、請求項9記載の方法。
- 工程b)において、工程a)において生成した前記ポリエーテルと前記エチレン性不飽和モノマーとの間の重量比は90:10ないし10:90である、請求項1記載の方法。
- 工程b)において、重合温度は80℃ないし160℃である、請求項1記載の方法。
- 請求項2において定義される式IIで表される化合物と、式IIで表されるものとは異なる少なくとも1種のエポキシ官能性モノマーと、所望による水または有機溶媒またはそれらの混合物とを含む組成物。
- 請求項1記載の方法の工程a)に従って得られるポリエーテル。
- 請求項1記載の方法に従って得られる櫛型または星型コポリマー。
- 櫛型または星型を形成する前記エチレン性不飽和モノマーは、スチレン、置換スチレン、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリルエステル、(メタ)アクリロニトリルおよび(アルキル)アクリルアミドからなる群より選択される、請求項16記載の櫛型または星型コポリマー。
- 櫛型または星型コポリマーの生成のための、請求項15記載のペンダント型ニトロキシルエーテル基を持つポリエーテルの使用。
- 熱可塑性ポリマー、弾性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーにおける接着剤、表面改質剤、界面活性剤、相溶剤としての、または部品を成形するための押出成形用または射出成形用プラスチック材料としての、請求項1記載の方法に従って得られる櫛型または星型コポリマーの使用。
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