JP2005537371A - エポキシ官能化したニトロキシルエーテルを使用する櫛型または星型コポリマーの生成方法 - Google Patents

エポキシ官能化したニトロキシルエーテルを使用する櫛型または星型コポリマーの生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エポキシ官能性ニトロキシルエーテルを使用する櫛型または星型コポリマーの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、骨格とは極性および化学構造において異なるポリマー性側鎖を結合し、そして櫛型または星型コポリマー構造を形成する方法を提供する。特に該プロセスは、第1工程においてポリマー骨格をエポキシ基含有モノマーから重合し、そして第2工程において制御したラジカル条件下で櫛型または星型構造をこの骨格上に重合する方法を提供する。

Description

異なる化学特性の非極性および極性の鎖種の双方を含有する両親媒性のブロックコポリマーおよびグラフトコポリマーの合成は、幾つかの技術により試みられている。脂肪族ポリエーテル骨格の合成について見込みのある試みは、たとえばヘイツ等により、Macromol. Chem. 183, 1685(1982)において記載されている。
特にグラフトコポリマーの設計において、1つの問題は、特にラジカルを用いる“グラフト化”プロセスを選択する場合のグラフト化効率の欠如である。グラフトモノマーの完全なグラフト化は滅多に達成されず、そしてそれ故、最終生成物は常にグラフト化工程で形成されるホモポリマーで汚染されている。このプロセスは、スチレンをポリブタジエンラテックスにラジカルを用いてグラフト化する高衝撃強度ポリスチレンの合成に最も利用されている。新規なポリマー鎖を出発分子に共役結合するために、ポリマー骨格内の活性部位を使用すると、より効率的なグラフト化が達成される。しかしながら、これは該骨格中の良く定義された“開始点”の存在を必要とする。
Macromol. Chem. 183, 1685(1982)
エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドをベースとする直線状ポリエーテルは、ポリウレタンにおけるそれらの広範な用途以外に、製薬用途および生物医学用途において多数の用途を見出している。産業上の用途は、特に、産業排水の処理における凝集剤、抵抗減少、および帯電防止剤としての使用のような表面特性の改質を包含する。エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの直線状ブロックコポリマーはまた商業上の用途を有し、そして非イオン性界面活性剤、乳化剤および安定性改良剤(例えば、BASF社により製造される“プルロニクス(登録商標)”)として働く。また、この種のランダムコポリマーも入手できる。これらの製品の殆どは、それらの最終分子量に依存して、液状またはワックス状である。最小で25%のエチレンオキシド含量を持つこれらのコポリマーは依然として水溶性であり、そしてそれ故、興味深い種類の両親媒性グラフトコポリマーの合成用材料である。
エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびそれらから誘導されるモノマー以外に、エピクロロヒドリンが、特殊ゴムとして使用されるポリエーテルを形成する。
本発明は、極性および化学構造において異なるポリマー骨格にポリマー性側鎖を結合し、そして櫛型または星型ポリマー構造を形成する方法を提供する。これは、2つの別個の重合プロセスを組み合わせた櫛型または星型コポリマーの新規合成方法を示す。そしてポリエーテルの特性を、典型的な熱可塑性ポリマーの特性と組み合せることができる。加えて、新たな種類の星型ポリマー合成用開始剤を提供する。
特に前記プロセスは、第1工程においてエポキシ基含有モノマーからポリマー骨格を重合し、そして第2工程において制御したラジカル条件下で、この骨格上に櫛型または星型構造を重合する方法を提供する。
前記プロセスは、櫛型または星型のポリマーを択一的に入手可能とする。星型コポリマ
ーは、例えば、ポリマー鎖が例えば3ないし5単位の短い鎖長からなる場合に得られる。櫛型コポリマーは主に長い鎖長で、またはランダムコポリマーが合成される場合に得られる。グラフトの数はコモノマーの濃度により調節できる。
得られるコポリマー構造は熱可塑性材料の表面改質用途において興味深く、所望の樹脂のマトリクス中で極性部分をより極性の低いポリマー鎖により固着することにより永続的な極性表面を得ることを含む。同様に、これらのポリマーは非イオン性界面活性剤として使用できる。新規分子のエピクロロヒドリンを含有する骨格ポリマー中への導入は、ゴム−熱可塑性櫛型コポリマーを導くことができる。
本発明の1つの観点は、櫛型または星型コポリマーの生成方法であって、
a)第1工程において、少なくとも1種のモノマーが次式I
Figure 2005537371
[式中、
Lは、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン−オキシ基および炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基からなる群より選択される結合基を表し、
pおよびRqは、独立して、未置換のまたは1つ以上の電子吸引基により、もしくはフェニル基により置換されたターシャリー結合した炭素原子数4ないし28のアルキル基を表すか、または
pおよびRqは、一緒に、少なくとも4つの炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され、またさらに窒素原子または酸素原子により中断され得る5または6員ヘテロ環式環を形成する。]で表される、1種以上のエポキシ基含有モノマーを重合してポリエーテルを入手し、そして
b)第2工程において、工程a)で得たポリマーに少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーを添加し、得られた混合物をニトロキシルエーテル結合の開裂が起こってラジカル重合が開始する温度まで加熱し、そして所望の度合まで重合する
ことからなる、方法である。
例えば、式Iに従うモノマーは、次式II
Figure 2005537371
[式中、
1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
5は、水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
R’6は水素原子を表し、そしてR6は、H、OR10、NR1011、−O−C(O)−R10またはNR11−C(O)−R10を表し、
10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR1011を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
6およびR’6は、双方が水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
20は、H、未置換のまたは1つ以上のOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得る直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基を表すか、
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基を表すか、
未置換のまたは1つ以上の炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得るフェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基を表すか、
−C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸のまたは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分を表すか、
−SO3 -+、−PO(O-+2、−P(O)(OR22、−SO2−R2、−CO−NH−R2、−CONH2、COOR2またはSi(Me)3を表し、ここで
+は、H+、アンモニウムカチオンまたはアルカリ金属カチオンを表すか、または
6およびR’6は、独立して、−O−炭素原子数1ないし12のアルキル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルケニル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルキニル基、−O−炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、−O−フェニル基、−O−ナフチル基、−O−炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、または
6およびR’6は、一緒に、2価基−O−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−CH(R21)−CH22−C(R22)(R23)−O−、−O−CH(R22)−CH2−C(R21)(R23)−O−、−O−CH2−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−o−フェニレン−O−、−O−1,2−シクロヘキシリデン−O−、−O−CH2−CH=CH−CH2−O−または
Figure 2005537371
のうちの何れか1つを形成し、ここで
21は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、COOH、COO−炭素原子数1ないし12のアルキル基またはCH2OR24を表し、
22およびR23は、独立して、水素原子、メチル基、エチル基、COOHまたはCOO−炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、
24は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、ベンジル基、または18個までの炭素原子を有する脂肪族、環式脂肪族または芳香族のモノカルボン酸から誘導された1価アシル残基を表し、そして
7およびR8は、独立して、水素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。]で表される。
炭素原子数1ないし18のアルキル基は、直線状であるかまたは分岐できる。例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、2−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、t−オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基またはオクタデシル基である。炭素原子数36までのアルキル基が可能である場合、炭素原子数1ないし18のアルキル基が好ましい。
基−COOHにより置換されたアルキル基は、例えば、CH2−COOH、CH2−CH2−COOH、(CH23−COOHまたはCH2−CHCOOH−CH2−CH3である。
ヒドロキシル置換またはアルコキシカルボニル置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基は、例えば、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、メトキシカルボニルメチル基または2−エトキシカルボニルエチル基であることができる。
2ないし18個の炭素原子を有するアルケニル基は、分岐しているかまたは未分岐の基であって、例えば、プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、n−2,4−ペンタジエニル基、3−メチル−2−ブテニル基、n−2−オクテニル基、n−2−ドデセニル基、イソドデセニル基である。
2ないし18個の炭素原子を有するアルキニル基は、分岐しているかまたは未分岐の基であって、例えば、プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、イソブチニル基、n−2,4−ペンタジイニル基、3−メチル−2−ブチニル基、n−2−オクチニル基、n−2−ドデシニル基、イソドデシニル基である。
アルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ペントキシ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ基またはオクトキシ基である。
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基は、例えば、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基または2−フェニルエチル基であり、ベンジル基が好ましい。
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基は、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、メチルシクロペンチル基またはシクロオクチル基である。
炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基は、例えば、3−シクロペンテニル基、3−シクロヘキセニル基または3−シクロヘプテニル基である。
18個までの炭素原子を有するモノカルボン酸の例は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、吉草酸の異性体、メチルエチル酢酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、ラウリン酸またはステアリン酸である。不飽和脂肪酸の例は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、リノール酸およびオレイン酸である。
環式脂肪族カルボン酸の典型例は、シクロヘキサンカルボン酸またはシクロペンタンカルボン酸である。
芳香族カルボン酸の例は、安息香酸、サリチル酸または桂皮酸である。
ハロゲン原子は、F、Cl、BrまたはIである。
炭素原子数1ないし18のアルキレン基は分岐しているかまたは未分岐の基であって、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基またはドデカメチレン基である。
少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋は、例えば、−CH2−O−CH2−CH2、−CH2−O−CH2−CH2−CH2、−CH2−O−CH2−CH2−CH2−CH2−、−CH2−O−CH2−CH2−O−CH2−である。
アルコキシカルボニル基は、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基である。
好ましくは、R1、R2、R3、R4はメチル基を表すか、またはR1およびR3はエチル基を表し、そしてR2およびR4はメチル基を表すか、またはR1およびR2はエチル基を表し、そしてR3およびR4はメチル基を表す。
例えば、R5は水素原子またはメチル基を表す。
特に、R’6は水素原子を表し、そしてR6は、H、OR10、NR1011、−O−C(O)−R10またはNR11−C(O)−R10を表し、
10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR1011を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
6およびR’6は、双方水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
20は、Hまたは直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。
本発明の他の好ましい態様では、R6およびR’6は、一緒に、2価基−O−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−CH(R21)−CH22−C(R22)(R23)−O−、−O−CH(R22)−CH2−C(R21)(R23)−O−、−O−CH2−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−のうちの何れか1つを形成し、そして、R21、R22およびR23は、上記で定義した意味を有する。
具体的な化合物を表Aに示す。
Figure 2005537371
式IIで表される化合物および特に表Aに示される化合物は既知であり、そして国際公開第99/46261号パンフレット、国際公開第02/48109号パンフレットまたは米国特許第5721320号明細書に記載されるように生成し得る。
コモノマーとして使用できる他の適したエポキシ官能性モノマー
Figure 2005537371
の例を表Bに示す。
Figure 2005537371
例えば、式Iで表されるものと異なるエポキシ基含有モノマーは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、2,3−エポキシプロピル−フェニルエーテル、2,3−エポキシプロピル−4−ノニル−フェニルエーテル、エピクロロヒドリンおよび2,3−エポキシプロピル−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルエーテルからなる群より選択される。
これらの化合物は既知であり、そして市販で入手可能である。
好ましくは、式Iまたは式IIで表されるモノマーの他のモノマーの合計に対する重量比は、99:1ないし1:99である、特に80:20ないし20:80、特別に75:25ないし25:75である。
工程a)の一般的な重合手順は既知であり、そして例えば、Encyclopedia of Polymer Science and Technology, Vol 6, 1967, 103-209に記載されている。主に2種の異なるプロセスがある。第1は、触媒としてのルイス酸またはルイス塩基の存在下でのオキシアルキル化活性ハロゲン部位に対するオキシラン基の傾向に依存する。第2の種類の重合反応は、不均一反応系における触媒表面上での高分子量ポリマーへの該オキシラン基の急速重合を含む。他の開始系は、オディアンの“Principles of polymerization”、ウィレイ−インターサイエンスニューヨーク、1991、536頁およびホーベン・ウェイルのMakromolekulare Stoffe, Bd. E20/2、ティーメシュツットガルト、1987、1367頁に記載されている。そららは、触媒としてアルミニルムポルフィリン化合物および特定の鉄錯体および亜鉛錯体をさらに含む。
前記重合は、バルク中、または10から90%(体積)の溶媒を含有する溶液中で行え、特に、気体モノマー(プロピレンオキシドまたはエチレンオキシド)を使用する場合、後者が行われる。適した溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)、塩素化溶媒およびそれらの混合物を包含する。前記骨格が多量のエチレンオキシド画分を含有する場合、また水または水と適した有機溶媒との混合物も使用できる。
適したルイス塩基は、例えば、アルカリ金属アルコレートである。
工程a)のポリエーテルポリマーは、例えば、Mw1000ないし10000、好ましくは2000ないし50000の重量平均分子量を有する。
前記ニトロキシルエーテル結合の開裂は化学構造に依存し、そして100℃以上の温度で起こり得るので、反応温度は好ましくは可能な限り低く保つべきである。従って、重合温度は100℃を超えてはならない。適した重合温度は、例えば、10℃ないし80℃、好ましくは30℃ないし70℃である。通常、重合は不活性ガス雰囲気下、通常大気圧で行う。
低い反応温度が適用されるので、普通、反応時間はより長くなり、典型的に1〜72時間、特に1〜48時間、好ましくは2〜24時間である。
前記ポリエーテル骨格ポリマーの単離はその分子構造に依存する。残存モノマーは、液状の場合には減圧下、100℃を超えない温度で除去でき、固形の場合には適切な溶媒で抽出(例えばソックレス抽出により)または洗浄できる。
好ましくは、工程b)において添加する前記エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーは、スチレン、置換スチレン、共役ジエン、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、無水マレイン酸、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリルエステル、(メタ)アクリロニトリル、(アルキル)アクリルアミド、ビニルハライドまたはビニリデンハライドからなる群より選択される。
特に、前記エチレン性不飽和モノマーは、イソプレン、1,3−ブタジエン、α−炭素原子数5ないし18のアルケン、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンまたは式CH2=C(Ra)−(C=Z)−Rb[式中、Raは、水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、Rbは、NH2、O-(Me+)、グリシジル基、未置換の炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、少なくとも1つのN原子および/またはO原子により中断された炭素原子数2ないし100のアルコキシ基、またはヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、未置換の炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)アミノ基、ヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基またはヒドロキシ置換されたジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)アミノ基、−O−CH2−CH2−N(CH32または−O−CH2−CH2−N+H(CH32An-を表し、An−は1価の有機酸または無機酸のアニオンを表し、Meは、1価金属原子またはアンモニウムイオンを表す。Zは、酸素原子または硫黄原子を表す。]で表される化合物である。
少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし100のアルコキシ基としてのRaの例は、次式
Figure 2005537371
[式中、Rcは、炭素原子数1ないし25のアルキル基、フェニル基、または炭素原子数1ないし18のアルキル基により置換されたフェニル基を表し、Rdは、水素原子またはメチル基を表し、そしてvは、1ないし50の数を表す。]で表される。これらのモノマーは、例えば、非イオン性界面活性剤から、対応するアルコキシ化されたアルコールまたはフェノールのアシル化により誘導される。繰返し単位は、エチレンオキシド、プロピレンオキシドまたは双方の混合物から誘導され得る。
適したアクリレートまたはメタクリレートモノマーのさらなる例を以下に示す:
Figure 2005537371
[式中、An-およびRaは、上記で定義される意味を有し、そしてReは、メチル基、ベンジル基またはベンゾイルベンジル基を表す。]。好ましくはAn-は、Cl-、Br-または-3S−O−CH3を表す。
さらなるアクリレートモノマーは、
Figure 2005537371
であり、Me+は、アルカリ金属カチオンまたはアンモニウムカチオンを表す。
アクリレート以外の適したモノマーの例は、
Figure 2005537371
である。
好ましくはRaは、水素原子またはメチル基を表し、Rbは、NH2、グリシジル基、未置換のまたはヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、未置換の炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基、ヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基またはヒドロキシ置換されたジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基を表し、そしてZは酸素原子を表す。
特に好ましいエチレン性不飽和モノマーは、スチレン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、第3ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタアクリルアミドまたはジメチルアミノプロピル−メタアクリルアミドである。
例えば、工程a)において生成した前記ポリエーテルと工程b)において添加する前記エチレン性不飽和モノマーとの間の重量比は90:10ないし10:90である。
既に述べたように、前記ニトロキシル結合は高温で開裂し、そしてラジカル重合が開始する。好ましくは、工程b)において、重合温度は80℃ないし160℃、特に100℃ないし140℃である。
典型的には、重量平均分子量Mwは2000ないし300000、好ましくは3000ないし100000である。
典型的には、得られる櫛型または星型コポリマーの多分散性指数は1.1と3.0との間である。
本発明のさらなる観点は、上記で定義される式IIで表される化合物と、式IIで表されるものとは異なる少なくとも1種のエポキシ官能性モノマーと、所望による水または有機溶媒またはそれらの混合物とを含む組成物である。
本発明のさらなる他の観点は、上記した方法の工程a)に従って得られるポリエーテルである。
このポリエーテルは、次式IaまたはIb
Figure 2005537371
[式中、Rp、Rq、XおよびLは上記で定義されたものを表し、そしてnおよびmは、独立して、10ないし1000の数を表す。]で表される理想的な繰返し構造要素を有する。
特に、前記ポリエーテルは、次式IIIaまたはIIIb
Figure 2005537371
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R’6およびLは上記で定義されたものを表し、mおよびnは、10ないし1000の数を表し、そしてXは、H、CH3、CH2−O−C65、CH2−O−C65−C919、CH2ClまたはCH2−O−CH2−(CF23CHF2を表す。]で表される理想的な繰返し構造要素を有する。
最も好ましくは、Lは、次式
Figure 2005537371
[式中、(1)はポリマー骨格への結合を示し、そして(2)は、ニトロキシルラジカルの酸素原子への結合を示し、R7およびR8は、上記で定義されたものを表す。]で表される2価結合基を表す。
本発明のさらなる目的は、上記した方法に従って得られる櫛型または星型コポリマー、並びに、櫛型または星型コポリマーの生成のための、ペンダント型ニトロキシルエーテル基を持つポリエーテルの使用である。
例えば、櫛型または星型を形成する前記エチレン性不飽和モノマーは、スチレン、置換スチレン、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリルエステル、(メタ)アクリロニトリルおよび(アルキル)アクリルアミドからなる
群より選択される。
個々の置換基の定義は、櫛型または星型コポリマーの生成方法について既に与えられており、それらは本発明の他の観点にも適用される。
本発明により生成されたポリマーは、以下の用途に有用である:部品形成、押出成形または射出成形、例えば改良された加工性および/または遮断性を持つ部品を形成するためのプラスチック材料、接着剤、洗浄剤、分散剤、乳化剤、界面活性剤、消泡剤、接着促進剤、腐食防止剤、粘度改良剤、潤滑剤、流動調節剤、増粘剤、架橋剤、紙処理、水処理、電子材料、塗料、コーティング、フォトグラフィー、インク材料、画像形成材料、超吸収体、化粧品、頭髪用品、防腐剤、殺生材料、またはアスファルト用、革用、布用、セラミック用および木材用の改質剤。
工程b)の重合は“擬似リビング”重合なので、実際上任意に開始および停止できる。さらに、ポリマー生成物は官能性アルコキシアミン基を保持するので、リビング様式での重合の継続ができる。それ故、本発明の1つの態様では、第1のモノマーが初期ラジカル重合工程で消費されると、第2の重合工程において、第2のモノマーを添加して、成長したポリマー鎖上に第2のブロックを形成できる。それ故、マルチ−ブロックコポリマーを生成するために、同一または異なるモノマーでさらなる重合を行ることが可能である。
さらに、これは“擬似リビング”ラジカル重合であるので、本質的にブロックはあらゆる順序で生成できる。イオン性重合の場合のように、連続した重合工程が最も不安定なポリマー中間体から最も安定なポリマー中間体へと進まねばならないブロックコポリマーの生成に限定される必要はない。それ故、ポリアクリロニトリルまたはポリ(メタ)アクリレートのブロックを最初に生成し、その後、スチレンまたはブタジエンのブロックをそれに結合する等のマルチ−ブロックコポリマーを生成することが可能である。
ランダムコポリマーおよびテーパードコポリマーの構造は、モノマーの混合物を使用するか、または第1のものが完全に消費される前に第2のモノマーを添加することにより合成できる。
本発明のさらなる他の観点は、熱可塑性ポリマー、弾性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーにおける接着剤、表面改質剤、界面活性剤、または相溶剤としての、または部品を形成するための押出成形用または射出成形用プラスチック材料としての、上記の方法に従って得られる櫛型または星型コポリマーの使用である。
以下の例は本発明を説明する。
エポキシ基の重合可能性を証明する実施例(V1およびV2)
化合物Aは、エポキシ基含有ニトロキシルエーテルの合成における前駆体分子である。
化合物Aは既知であり、標準的な方法に従って生成した。
Figure 2005537371
ルイス塩基触媒下での主な重合能力を試験するために、化合物Aをカリウム−第3ブチレートを使用してアニオン重合した。
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、3.56g(0.02mol)の化合物A(液状)を5mLの乾燥トルエン(メルク社製)中に溶解した。210mg(1.82mmol)のカリウム−第3ブチレートを添加し、そして均質な溶液を6時間、110℃で加熱した。室温に冷却後、メタノール2mLをシリンジにより添加し、そして次いで溶媒を減圧下で除去した。生成物を無色ワックス状物として得た(V1)。
NMR分析は、特徴的なシグナル−O−CH2−CH−の存在により、ポリエーテルの形成を確証した。さらにモノマーが存在しないことも確証された。
分子量を、テトラヒドロフラン(THF)中、RI検出器およびUV検出器を備えたHP1090装置でのGPCにより、1mL/分の溶媒流を使用して決定した。カラムはポリスチレン標準を使用して較正した。
同じ実験を、開始剤(V2)としての1mmolのカリウム−第3ブチレートを用いて首尾良く繰り返した。表1はポリマー収率および分子量のデータを列挙する。この種の重合の“リビング的性質”は、異なる量の開始剤を使用したときに得られる異なる分子量により確証された。
Figure 2005537371
実施例E1〜E14:ペンダント型ニトロキシルエーテル基を持つポリエーテル骨格ポリマーの生成
実施例E1
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、40g(0.1mol)の化合物101(薄褐色油状物)、30g(0.18mol)の化合物A、および4g(0.036mol)のカリウム−第3ブチレートを、100mLの乾燥トルエン中に溶解した。薄黄色溶液を60℃で18時間加熱した。2mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を非常に粘稠な褐色油状物として得た。
実施例E2
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、20g(0.05mol)の化合物101(薄褐色油状物)、30g(0.18mol)の化合物A、および4g(0.036mol)のカリウム−第3ブチレートを、100mLの乾燥トルエン中に溶解した。薄黄色溶液を60℃で18時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を粘稠な黄色油状物として得た。
実施例E3
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、3.35g(0.01mol)の化合物102(無色油状物)、7.12g(0.04mol)の化合物A、および0.41g(0.0036mol)のカリウム−第3ブチレートを、10mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を非常に粘稠な黄色油状物として得た。
実施例E4
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、3.35g(0.01mol)の化合物102(無色油状物)、3.56g(0.02mol)の化合物A、および0.41g(0.0036mol)のカリウム−第3ブチレートを、10mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を薄黄色油状物として得た。
実施例E5
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、17g(0.051mol)の化合物102(無色油状物)、14g(0.051mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル(工業用、シグマ−アルドリッチ社製、CAS#6178−32−1)、および1g(0.009mol)のカリウム−第3ブチレートを、60mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を薄褐色油状物として得た。
実施例E6
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、17g(0.051mol)の化合物102(無色油状物)、7g(0.025mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および1g(0.009mol)のカリウム−第3ブチレートを、60mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を薄褐色油状物として得た。
実施例E7
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、17g(0.051mol)の化合物102(無色油状物)、28g(0.101mol)のエポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および1g(0.009mol)のカリウム−第3ブチレートを、60mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去し、そして生成物を一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を褐色油状物として得た。
実施例E8
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、30mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
実施例E9
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、1.78g(0.01mol)の化合物A、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、40mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
実施例E10
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、3.57g(0.02mol)の化合物A、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、40mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
実施例E11
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、7.14g(0.04mol)の化合物A、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、40mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を80℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
実施例E12
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、2.76g(0.01mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、50mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色固形物として得た。
実施例E13
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、5.52g(0.02mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3−ブチレートを、50mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色の高粘稠油状物として得た。
実施例E14
ゴム隔壁、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥しアルゴンで掃気したシュレンク管中で、8.67g(0.02mol)の化合物103(白色固形物)、11.06g(0.02mol)の2,3−エポキシプロピル−4−ノニルフェニルエーテル、および0.55g(0.0045mol)のカリウム−第3ブチレートを、50mLの乾燥トルエン中に溶解した。該溶液を60℃で6時間加熱した。1mLのメタノールの添加後、溶媒を減圧下で除去した。その後、生成物をメタノール中で沈殿させ、そして一晩、減圧下、室温で乾燥した。生成物を淡黄色の高粘稠油状物として得た。
表2は、得られた生成物の収率および分子量のデータを要約する。ポリマー収率は、生成物の乾燥または沈殿後、重量により決定した。
Figure 2005537371
再開始反応による櫛型コポリマーの生成
実施例E15
活栓、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥したシュレンク管中で、実施例E5のポリマー5gを、新たに蒸留したスチレン(メルク社製)50g(0.48mol)中に溶解した。該溶液を3回の連続した凍結融解サイクルにより脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該シュレンク管を油浴中に浸漬し、そして130℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をGPCにより分析した。グラフトコポリマー収率を重量により決定した。
実施例E16
活栓、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥したシュレンク管中で、実施例E6のポリマー5gを、新たに蒸留したスチレン(メルク社製)50g(0.48mol)中に溶解した。該溶液を3回の連続した凍結融解サイクルにより脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該シュレンク管を油浴中に浸漬し、そして130℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をGPCにより分析した。グラフトコポリマー収率を重量により決定した。
実施例E17
活栓、磁気攪拌棒およびアルゴン吸気口を備え、乾燥したシュレンク管中で、実施例E7のポリマー5gを、新たに蒸留したスチレン(メルク社製)50g(0.48mol)中に溶解した。該溶液を3回の連続した凍結融解サイクルにより脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該シュレンク管を油浴中に浸漬し、そして130℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をGPCにより分析した。グラフトコポリマー収率を重量により決定した。
実施例E18
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E8のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し
、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを白色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
実施例E19
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E9のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
実施例E20
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E10のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
実施例E21
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E11のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
実施例E22
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E12のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
実施例E23
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E13のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬
し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
実施例E24
攪拌子およびアルゴン吸気口を備え、乾燥した200mLオートクレーブ(ビュッヒ社製)中で、実施例E14のポリマー2.5gを、45g(0.43mol)のスチレン(メルク社製)と15g(0.28mol)のアクリロニトリルとの混合物中に溶解した。該溶液を脱気し、そしてアルゴンで掃気した。その後、該オートクレーブを油浴中に浸漬し、そして110℃で6時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発成分を減圧下で除去し、そして粗反応生成物をメタノール中で沈殿させた。一晩、減圧下、室温で乾燥した後、グラフトコポリマーを淡黄色固形物として得た。該グラフトコポリマーをGPCにより分析し、そして収率を重量により決定した。
表3は、得られたグラフトコポリマーの収率および分子量のデータを要約する。分子量は上記したように決定した。
Figure 2005537371
化合物101
Figure 2005537371
化合物102
Figure 2005537371
双方の化合物は、国際公開第99/46261号パンフレットの実施例A1およびA5に従って生成した。
化合物103
Figure 2005537371
化合物103は、国際公開第02/48109号パンフレットに記載されるように生成した。

Claims (19)

  1. 櫛型または星型コポリマーの生成方法であって、
    a)第1工程において、少なくとも1種のモノマーが次式I
    Figure 2005537371
    [式中、
    Lは、炭素原子数1ないし18のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン基、炭素原子数1ないし18のアルキレン−フェニレン−オキシ基および炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基からなる群より選択される結合基を表し、
    pおよびRqは、独立して、未置換のまたは1つ以上の電子吸引基により、もしくはフェニル基により置換されたターシャリー結合した炭素原子数4ないし28のアルキル基を表すか、または
    pおよびRqは、一緒に、少なくとも4つの炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され、またさらに窒素原子または酸素原子により中断され得る5または6員ヘテロ環式環を形成する。]で表される、1種以上のエポキシ基含有モノマーを重合してポリエーテルを入手し、そして
    b)第2工程において、工程a)で得たポリマーに少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーを添加し、得られた混合物をニトロキシルエーテル結合の開裂が起こってラジカル重合が開始する温度まで加熱し、そして所望の度合まで重合する
    ことからなる、方法。
  2. 前記モノマーは、次式II
    Figure 2005537371
    [式中、
    1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    5は、水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    R’6は水素原子を表し、そしてR6は、H、OR10、NR1011、−O−C(O)−R10またはNR11−C(O)−R10を表し、
    10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少な
    くとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR1011を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
    6およびR’6は、双方が水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
    20は、H、未置換のまたは1つ以上のOH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得る直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基を表すか、
    炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基を表すか、
    未置換のまたは1つ以上の炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン原子、OH、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル基により置換され得るフェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基またはナフチル基を表すか、
    −C(O)−炭素原子数1ないし36のアルキル基、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸のまたは7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸のアシル部分を表すか、
    −SO3 -+、−PO(O-+2、−P(O)(OR22、−SO2−R2、−CO−NH−R2、−CONH2、COOR2またはSi(Me)3を表し、ここで
    +は、H+、アンモニウムカチオンまたはアルカリ金属カチオンを表すか、または
    6およびR’6は、独立して、−O−炭素原子数1ないし12のアルキル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルケニル基、−O−炭素原子数3ないし12のアルキニル基、−O−炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、−O−フェニル基、−O−ナフチル基、−O−炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、または
    6およびR’6は、一緒に、2価基−O−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−CH(R21)−CH22−C(R22)(R23)−O−、−O−CH(R22)−CH2−C(R21)(R23)−O−、−O−CH2−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−o−フェニレン−O−、−O−1,2−シクロヘキシリデン−O−、−O−CH2−CH=CH−CH2−O−または
    Figure 2005537371
    のうちの何れか1つを形成し、ここで
    21は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、COOH、COO−炭素原子数1ないし12のアルキル基またはCH2OR24を表し、
    22およびR23は、独立して、水素原子、メチル基、エチル基、COOHまたはCOO−炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、
    24は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、ベンジル基、または18個までの炭素原子を有する脂肪族、環式脂肪族または芳香族のモノカルボン酸から誘導された1価アシル残基を表し、そして
    7およびR8は、独立して、水素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。]で表される、請求項1記載の方法。
  3. 1、R2、R3、R4はメチル基を表すか、またはR1およびR3はエチル基を表し、そしてR2およびR4はメチル基を表すか、またはR1およびR2はエチル基を表し、そしてR3
    よびR4はメチル基を表す、請求項2記載の方法。
  4. 5は水素原子またはメチル基を表す、請求項2記載の方法。
  5. R’6は水素原子を表し、そしてR6は、H、OR10、NR1011、−O−C(O)−R10またはNR11−C(O)−R10を表し、
    10およびR11は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭素原子数2ないし18のアルキニル基、または少なくとも1つのヒドロキシ基により置換された炭素原子数2ないし18のアルキル基を表すか、またはR6がNR1011を表す場合、一緒に、炭素原子数2ないし12のアルキレン橋、または少なくとも1つのO原子により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン橋を形成するか、または
    6およびR’6は、双方水素原子を表すか、一緒に基=Oまたは基=N−O−R20を表し、ここで
    20は、Hまたは直鎖または分岐した炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す、請求項2記載の方法。
  6. 6およびR’6は、一緒に、2価基−O−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−、−O−CH(R21)−CH22−C(R22)(R23)−O−、−O−CH(R22)−CH2−C(R21)(R23)−O−、−O−CH2−C(R21)(R22)−CH(R23)−O−のうちの何れか1つを形成し、そして、
    21、R22およびR23は、請求項2で定義した意味を有する、請求項2記載の方法。
  7. 式Iとは異なる前記エポキシ基含有モノマーは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、2,3−エポキシプロピル−フェニルエーテル、2,3−エポキシプロピル−4−ノニル−フェニルエーテル、エピクロロヒドリンおよび2,3−エポキシプロピル−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルエーテルからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  8. 工程a)において、前記式Iで表されるモノマーの他のモノマーの合計に対する重量比は、99:1ないし1:99である、請求項1記載の方法。
  9. 工程b)において、前記エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーは、スチレン、置換スチレン、共役ジエン、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、無水マレイン酸、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリルエステル、(メタ)アクリロニトリル、(アルキル)アクリルアミド、ビニルハライドおよびビニリデンハライドからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  10. 工程b)において、前記エチレン性不飽和モノマーは、スチレン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、第3ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタアクリルアミドまたはジメチルアミノプロピル−メタアクリルアミドである、請求項9記載の方法。
  11. 工程b)において、工程a)において生成した前記ポリエーテルと前記エチレン性不飽和モノマーとの間の重量比は90:10ないし10:90である、請求項1記載の方法。
  12. 工程b)において、重合温度は80℃ないし160℃である、請求項1記載の方法。
  13. 請求項2において定義される式IIで表される化合物と、式IIで表されるものとは異なる少なくとも1種のエポキシ官能性モノマーと、所望による水または有機溶媒またはそれらの混合物とを含む組成物。
  14. 請求項1記載の方法の工程a)に従って得られるポリエーテル。
  15. 次式IIIaまたはIIIb
    Figure 2005537371
    [式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R’6およびLは上記で定義されたものを表し、mおよびnは、10ないし1000の数を表し、そして
    Xは、H、CH3、CH2−O−C65、CH2−O−C65−C919、−CH2ClまたはCH2−O−CH2−(CF23CHF2を表す。]で表される繰返し構造要素を有するポリエーテル。
  16. 請求項1記載の方法に従って得られる櫛型または星型コポリマー。
  17. 櫛型または星型を形成する前記エチレン性不飽和モノマーは、スチレン、置換スチレン、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリルエステル、(メタ)アクリロニトリルおよび(アルキル)アクリルアミドからなる群より選択される、請求項16記載の櫛型または星型コポリマー。
  18. 櫛型または星型コポリマーの生成のための、請求項15記載のペンダント型ニトロキシルエーテル基を持つポリエーテルの使用。
  19. 熱可塑性ポリマー、弾性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーにおける接着剤、表面改質剤、界面活性剤、相溶剤としての、または部品を成形するための押出成形用または射出成形用プラスチック材料としての、請求項1記載の方法に従って得られる櫛型または星型コポリマーの使用。
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