JP2005536128A - 適応型フィルタを用いてサブバンド信号を処理する方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

適応型フィルタを用いてサブバンド信号を処理する方法及びシステムが提供される。該システムはオーバーサンプリング型WOLAフィルタバンク上で実施化される。入力信号がオーバーサンプリングされる。該システムは、各サブバンドに対する適応型フィルタ、及び該適応型フィルタの収束特性を改善する機能を含む。例えば、該収束特性は、アファイン射影アルゴリズム及び/又はオーバーサンプリングされたサブバンド信号のスペクトルを白色化することにより改善される。該システムは、エコー及び/又はノイズのキャンセルに適用可能である。ダブルトーク検出器を用いた適応的プロセス制御、適応的ステップサイズ制御を実施することができる。該システムは、更に、相関していないノイズを低減するための非適応的処理及び/又はクロストーク耐性の適応的ノイズキャンセルを実施することができる。

Description

本発明は、信号処理に関し、更に詳細には適応型フィルタを用いてサブバンド信号を処理する方法及びシステムに関する。
関心の全周波数帯域に対して作用するような全帯域適応型フィルタを用いてノイズキャンセルシステムを構成することができることは良く知られている。妨害信号が白色である場合、相対的に少ない計算的複雑さ及び充分な性能で上記全帯域フィルタを適応化するために、最小平均自乗(LMS)アルゴリズム及びその変形がしばしば使用される。しかしながら、斯かる全帯域LMS解決策は、大きな固有値の分散及び遅い収束のために有色妨害信号に対して著しく性能が劣るという問題を被る。更に、LMSフィルタの長さが増加されるにつれて、LMSアルゴリズムの収束レートが低下し、計算的要件が増加する。これは、戻り経路応答及び遅延をモデル化するために長い適応型フィルタを要する音響エコーキャンセルのようなアプリケーションにおいては問題となる。これらの問題は、処理電力が節約されねばならないような携帯型アプリケーションにおいては特に重要である。
結果として、サブバンド適応型フィルタ(SAF)は、多くの適応型システムにとり興味ある且つ発展の可能性のあるオプションとなる。SAF方法は、全帯域信号入力を、各々が適応型フィルタへの入力として作用するような複数の周波数帯域へ分割するためにフィルタバンクを使用する。このサブバンド分解は、適応型フィルタの長さ及び更新レートを大幅に低減し、結果として計算的複雑さが大幅に少なくなる。
サブバンド信号は、SAFシステムにおいては時には臨界的サンプリングにより最大限に削減(間引き)される。これは、改善された収束動作及び入力信号の白色化につながる。例えば、臨界的サンプリングのSAFシステムが存在する(1992年、8月、IEEE会報、信号処理、第SP-40巻、第8号、第1862〜1875頁のA. Gilloire及びM. Vetterliによる“臨界的サンプリングによるサブバンドでの適応的フィルタ処理:解析、実験及び音響エコーキャンセルへの応用”)。
しかしながら、上記最大限の削減/臨界的サンプリングはエイリアシング問題を生じる。エイリアシング歪の存在は、隣接するサブバンド間の適応型クロスフィルタ又はギャップフィルタバンクの使用を必要とする。クロスフィルタによるシステムは一般的に遅く収束すると共に高い計算的コストを有する一方、ギャップフィルタバンクは著しい信号歪を生じる。
従って、適応型フィルタを用いてサブバンド信号を処理する方法及びシステムであって、高速処理、低電力消費及び高品質を可能にするような方法及びシステムを提供することが望まれる。
本発明の目的は、上述したような欠点の少なくとも1つを除去又は軽減するような方法及びシステムを提供することにある。
本発明の一態様によれば、信号に対する不所望な影響をキャンセルするようにサブバンド信号を処理する方法であって、該方法が、不所望な信号により影響された信号を有するような一次信号及び前記不所望な信号に対応する参照信号を解析して、複数のサブバンドにおける周波数ドメイン一次信号及び周波数ドメイン参照信号を生成するステップと;各サブバンドにおいて適応型フィルタを用いて前記周波数ドメイン一次信号及び前記周波数ドメイン参照信号を処理するステップであって、各サブバンドにおける前記適応型フィルタの収束を改善するために少なくとも前記周波数ドメイン参照信号に作用するステップを含むようなステップと;適応的処理ブロックの出力を合成して、前記参照の影響がキャンセルされた時間ドメイン信号を出力するステップとを有するような方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、信号に対する不所望な影響をキャンセルするようにサブバンド信号を処理するシステムが提供される。該システムは、不所望な信号により影響された信号を有するような一次信号及び前記不所望な信号に対応する参照信号を解析して、複数のサブバンドにおける周波数ドメイン一次信号及び周波数ドメイン参照信号を生成する解析フィルタバンクと;前記周波数ドメイン一次信号及び前記周波数ドメイン参照信号を処理する処理モジュールであって、各サブバンドに適応型フィルタモジュールを含むと共に、各適応型フィルタの収束を改善するために少なくとも前記周波数ドメイン参照信号に作用するモジュールを含むような処理モジュールと;前記処理モジュールの出力を合成して、前記参照の影響がキャンセルされた時間ドメイン信号を出力する合成フィルタバンクとを有する。
本発明の他のフィーチャ、態様及び利点の更なる理解は、下記の説明、添付請求項及び添付図面を参照することによりなされるであろう。
本発明は、図面を参照する下記の説明から更に理解されるであろう。
本発明の実施例によるサブバンド適応型フィルタ(SAF)システムが図1ないし図3に示されている。図1ないし図3のSAFシステム10Aないし10Cは適応型フィルタの収束特性を改善する機能を有している。SAFシステムは、オーバーサンプリング加重重なり追加型(oversampled weighted overlap-added: WOLA)フィルタバンクを使用して実施化することができる。オーバーサンプリング型WOLAフィルタバンクは、米国特許第6,236,731号、米国特許第6,240,192号、及び1998年のIEEE国際シンポジウム会報、回路及びシステム、第569〜572頁のR.
Brennan及びT. Schneiderによる“デジタル補聴器における広範な信号操作のための柔軟性のあるフィルタバンク構造”に記載されており、これら文献は参照により組み入れられるものとする。オーバーサンプリング型WOLAフィルタバンクはデジタル信号プロセッサ(DSP)技術を用いて実施化することができる。
オーバーサンプリング型WOLAフィルタバンクは、入力信号をオーバーサンプリングされたサブバンド信号に変換するWOLA解析フィルタバンクと、オーバーサンプリングされたサブバンド信号を適応型フィルタを用いて処理するサブバンド信号プロセッサと、上記サブバンド信号を組み合わせるWOLA合成フィルタバンクとを有している。上記オーバーサンプリングされたサブバンド信号のスペクトルは白色ではない。例えば、2及び4なるオーバーサンプリング係数が使用された場合、これらのスペクトル帯域幅はπ/2及びπ/4に各々制限される。比較として、臨界的にサンプリングされるシステムは、dcからπまでの全範囲のサブバンド信号を生成する。以下に説明するSAFシステム10A〜10Cにおいては、適応型フィルタの収束レートを増加させるために、上記のオーバーサンプリングされたサブバンド信号は白色化される。従って、サブバンド分解から得られる減少したスペクトル的ダイナミックスの固有の利点は、オーバーサンプリングにより失われることはない。
以下、図1のSAFシステム10Aを詳細に説明する。SAFシステム10Aは、オーバーサンプリングされたサブバンド信号のスペクトルをスペクトル強調により白色化する機能を有し、これが最小平均自乗(LMS)アルゴリズムの収束レートを増加させる。SAFシステム10Aにおいて、未知の設備(plant)(z)は、適応型フィルタW(z)14によりモデル化される。
SAFシステム10Aは、WOLA解析フィルタバンク16及び18、並びに複数のサブバンド処理ブロックを含んでいる。図1には、サブバンドiのためのサブバンド処理ブロック5Aが図示されている。このブロックは、強調フィルタgpre(z)20及び22、LMSブロック24、二次適応型フィルタWpre(z)26、並びに加算器28を含んでいる。サブバンド処理ブロック5Aは各サブバンドに対して使用することができる。
WOLA解析フィルタバンク16は参照信号x(n)を入力する。WOLA解析ブロック18は設備P(z)12を介して一次信号d(n)を入力する。WOLA解析ブロック16及び18は、入力信号を複数のオーバーサンプリングされたサブバンド信号に変換する。
WOLA解析の間において、上記サブバンド信号はM/OSなる係数により削減(間引き)され、ここで、Mはフィルタの数であり、OSはオーバーサンプリング係数である。この段階において、上記サブバンド信号は最早、全帯域ではない。WOLA解析フィルタバンク16及び18の出力端において、即ち図1の点1及び2において、これらの帯域幅はπ/OSである。このように、スペクトルは予測可能な一定な態様ではあるが着色される。次いで、強調フィルタgpre(z)20及び22が点1及び2における信号の高周波内容を各々増幅して、殆ど白色のスペクトルを得る。二次適応型フィルタWpre(z)26への入力、即ち点3における信号は、強調フィルタgpre(z)20の出力により白色化される。
加算器28は強調フィルタgpre(z)22の出力及び二次適応型フィルタWpre(z)26の出力を加算する。LMSブロック24は、強調フィルタgpre(z)20の出力及び加算器28の出力を入力し、二次適応型フィルタWpre(z)26のフィルタ係数を調整する。LMSブロック24は、LMSアルゴリズムの通常の変形例の何れを実施化することもできる。典型的には、安定性及び低い計算的コストのために、漏洩性(leaky)正規化LMSアルゴリズムが使用される。各サブバンドにおいて、適応型フィルタWpre(z)26の係数は適応型フィルタW(z)14にコピーされる。各サブバンドにおいて、適応型フィルタW(z)は、自身の入力として、点1におけるサブバンド信号の非強調バージョンを取り込む。
SAFシステム10Aは、加算器30を更に含み、該加算器は適応型フィルタW(z)14からの出力及び点2における信号を入力し、サブバンド信号ei(n)を出力する。
信号ei(n)(i=0,1,…,K−1)は当該オーバーサンプリング型WOLAフィルタバンクの合成フィルタバンク(図示略)において組み合わされる。この場合、該合成フィルタバンクは強調フィルタgpre(z)20及び22により影響されていない信号を処理する。
強調フィルタgpre(z)20及び22の構成は、当該WOLAフィルタバンクに使用されるオーバーサンプリング係数OSに依存する。強調フィルタgpre(z)20及び22のフィルタ利得(G)は、WOLA解析フィルタ形状に依存する設計パラメータである。オーバーサンプリング型WOLAフィルタバンクのパラメータが与えられたとして、サブバンド信号のスペクトル特性が決定され、適切な強調フィルタが設計される。これらフィルタは、有限インパルス応答(FIR)フィルタ、無限インパルス応答(IIR)フィルタ又は如何なる他のフィルタタイプとしても実施化することができる。
2倍のオーバーサンプリングの場合、サブバンドスペクトルの下側半部は相対的に高いエネルギを有し、非常に少ないエネルギしか含まない当該スペクトルの上側半部と比較して相対的に平坦である。この場合、強調フィルタgpre(z)は当該スペクトルの高周波数部分を増幅する。このように、当該フィルタ処理動作は白色化された信号スペクトルを結果として生じる。
他の例として、図2に示すように、帯域通過信号にハイパスノイズを追加して該帯域通過信号を白色化してもよい。以下、図2のSAFシステム10Bを詳細に説明する。該SAFシステム10Bは加算的ノイズにより白色化する機能を含んでいる。
前述したように、参照信号x(n)及び一次信号d(n)はWOLA解析フィルタバンク16及び18において処理される。該SAFシステム10Bはサブバンド処理ブロックを含む。図2には、サブバンドiのためのサブバンド処理ブロック5Bが図示されている。サブバンド処理ブロック5Bは、加算器28及び32、点1における信号の平均電力Gを推定する推定ブロック36、該平均電力Gとハイパスノイズ源からの信号a(n)とを混合する混合ブロック38、LMSブロック24、並びに二次適応型フィルタW1(z)40を含んでいる。点1における信号の平均電力Gは、ハイパスノイズa(n)を変調するために使用される。加算器32は、点1の信号と混合ブロック38の出力G・a(n)とを加算する。二次適応型フィルタW1(z)40に対する入力、即ち点3における信号は、点1の信号にG・a(n)を加算することにより白色化される。加算器28は、点2における信号と、第2適応型フィルタW1(z)40の出力とを加算する。LMSブロック24は、加算器32及び28の出力を入力し、二次適応型フィルタW1(z)40のフィルタ係数を調整する。該第2適応型フィルタW1(z)40の係数は適応型フィルタW(z)14にコピーされる。該適応型フィルタW(z)14は、点1における加算的ノイズにより処理されていない信号を処理する。加算器30は適応型フィルタW(z)14からの出力と点2における信号とを入力し、サブバンド信号ei(n)を出力する。
次に、図3のSAFシステム10Cを詳細に説明する。SAFシステム10Cは、削減(デシメーション)により白色化する機能を含んでいる。
前述したように、参照信号x(n)及び一次信号d(n)はWOLA解析フィルタバンク16及び18において処理される。該SAFシステム10Cはサブバンド処理ブロックを含む。図3には、サブバンドiのためのサブバンド処理ブロック5Cが図示されている。サブバンド処理ブロック5Cは、デシメーションブロック42及び44、LMSブロック24、加算器28、並びに二次適応型フィルタWd(z)48を含んでいる。参照信号x(n)及び一次信号d(n)から導出された点1及び2におけるサブバンド信号は、ブロック42及び44においてDEC<=OSなる係数により各々削減される。最良の性能は、通常、DECをOSより小さくなるように設定することにより得られる。一般性を失うことなく、DECがDEC=OS−1に設定されると仮定する。二次適応型フィルタWd(z)48に対する入力、即ち点3における信号は、点1における信号を削減することにより白色化される。加算器28は、ブロック44の出力と二次適応型フィルタWd(z)48の出力とを加算する。LMSブロック24は、ブロック42及び44の出力を入力し、二次適応型フィルタW(z)48のフィルタ係数を調整する。該第2適応型フィルタW(z)48のフィルタ係数はブロック50において伸張される。点4における該伸張されたフィルタ係数、即ちブロック50の出力は、適応型フィルタW(z)14にコピーされる。該適応型フィルタW(z)14は、点1におけるブロック42及び50により処理されていない信号を処理する。加算器30は適応型フィルタW(z)14からの出力と点2における信号とを加算し、サブバンド信号ei(n)を出力する。
デシメーションによる白色化は2より大きなオーバーサンプリング係数OSに対して最も効果的となる一方、スペクトル強調による又はノイズの追加による白色化は2以下のオーバーサンプリング係数OSに対して最も効果的となる。
図4Aは、図3の点1及び2における信号スペクトルを示している。図4Bは、図3の点3における信号スペクトルを示している。図4Cは、図3の点4における信号スペクトルを示している。図4Bに示されるように、DECなる係数により削減することが、帯域内エイリアシングを発生させることなく帯域幅をπ(OS−1)/OS(OS=4の場合は3π/4)まで増加させている。該増加された帯域幅により、LMSブロック24におけるLMSアルゴリズムは大幅に速く収束する。適応型フィルタW(z)14を使用することができるようにするために、二次適応型フィルタWd(z)のフィルタパラメータはOS−1により伸張される。これは、図4Cに示すように、帯域内イメージを生成し得る。しかしながら、ω>π/OSの場合、点1におけるローパス信号は大きなエネルギを含まないので、これらのスペクトル的イメージはエラーに貢献しないであろう。
オーバーサンプリングされたWOLAフィルタバンク上で実施化されたSAFシステム10A〜10C(オーバーサンプリング型SAFシステムと称す)は、適応的ノイズ低減、マイクロフォンアレイによる適応的指向性信号処理、補聴器用の帰還低減及び音響的エコーキャンセルを含む広範囲の技術分野に適用することができる。サブバンド処理ブロック5A〜5Cに含まれるロジックは特定のアプリケーションに依存する。
参照信号x(n)又は一次信号d(n)の何れか一方は、妨害ノイズにより汚染された話者に対応するデジタル信号とすることができ、他方は上記妨害ノイズに対応するデジタル信号とすることができる。この場合、当該オーバーサンプリング型SAFシステムは伝送される音声中のノイズを相殺する。サブバンド処理ブロック5A〜5Cは、LMSアルゴリズムを使用することにより2つの信号の相関する要素を除去することによって、所望の信号から汚染された部分を除去する。ここで、オーバーサンプリングされたサブバンド信号はスペクトルが白色化されているから、該オーバーサンプリング型SAFシステムはノイズキャンセルを高速で実行し、聴取者により受け取られる信号を向上させる。
当該オーバーサンプリング型SAFシステムは、音響的エコーキャンセル又は音響的帰還キャンセルのために使用することができる。エコーキャンセル用の場合、参照信号x(n)又は一次信号d(n)の何れか一方はエコーにより影響を受ける所望の信号とすることができる一方、他方は該エコーに対応するデジタル信号とすることができる。
LMSブロック24におけるLMSステップサイズ等のLMSパラメータは、各サブバンドにおいて変化することができる。例えば、低いサブバンドが音声内容を含む場合は該低いサブバンドは小さなステップサイズを有することができる一方、高いサブバンドは、相対的に低い音声内容により大きなステップサイズで適応化させることができる。また、LMS技術が上述されたが、再帰的最小自乗のような他の技術も適用可能であり得る。
収束レートを改善する他の方法は、固有値分散問題に基本的に余り敏感でないような適応化方法を採用することである。これら方法の1つは、アファイン射影アルゴリズム(APA)と呼ばれる適応型アルゴリズムである。該APAは、正規化されたLMS(NLMS)及び再帰的最小自乗(RLS)適応化アルゴリズムの間のリンクを形成する。APAにおいては、RLSアルゴリズム(固有値分散問題に殆ど不感であることが期待される)の速い収束の利益と、NLMSの低い計算的要件とが組み合わされる。以下、アファイン射影によるSAFシステムを詳細に説明する。
NLMSにおいては、新たな適応型フィルタの重みが最後の入力ベクトルを対応する所望の信号に適合させる。APAにおいては、この適合がP−1の過去の入力ベクトル(PはAPAの次数である)に拡大する。P次のAPAのための適応化アルゴリズムは下記のように要約することができる:
1)X及びdを更新する
2)e=d−Xn Tn *
3)Wn+1=W+μX(Xn H+αI)-1n *
ここで、
:P個の過去の入力ベクトルを含むLxPマトリクス
:過去のP個の過去の所望の信号サンプルのベクトル
:時間nにおける適応型フィルタの重みのベクトル
α:正則化係数
μ:適応化ステップサイズ
APAの収束は、1984年2月の「日本における電子及び通信」、第67−A巻、第5号の第19〜27頁のK. Ozeki及びT. Umedaによる“アファイン空間に対する直交射影を用いた適応アルゴリズムフィルタ処理及びその特性”、及び1995年2月の信号処理に関するIEEE会報、第43巻、第2号、第444〜453頁のM.
Montazeri及びP. Duhamelによる“NLMS及びブロックRLSアルゴリズムをリンクする一群のアルゴリズム”で調査されている。射影次数Pが増加するにつれて、APAの収束レートは固有値分散に余り依存しなくなる。APAの次数の増加は、結果的に、適応アルゴリズムのより大きな計算的複雑さを犠牲にして収束を高速化することになる。
図5は、本発明の第4実施例によるSAFシステム10Dを示す。該SAFシステム10Dは、WOLA解析フィルタバンク16及び18、並びに複数のAPAサブバンド処理ブロックを含む。図5には、サブバンドi用のサブバンド処理ブロック5Dが図示されている。該サブバンド処理ブロック5Dは、自身の重みWi(n)(n:時間)を適応化させるためにAPAを使用するような適応型フィルタを含んでいる。
SAFシステム10Dは、オーバーサンプリング型WOLAフィルタバンク上で実施化することができる。計算的簡素化のために、次数P=2のAPAを適用することができ、複雑さの最小限の増加で速い収束を生じさせる。この場合、2001年9月の音響的エコー及びノイズ制御に関する国際ワークショップの会報のV. Myllylaによる“音響エコーキャンセルのための強力な高速アファイン射影アルゴリズム”に記載されているように、マトリクスXn HはR(参照信号の自己相関マトリクス)により近似される。
P=2の場合、解析的に、最初の2つの自己相関係数(r(0)及びr(1))のみを推定し、次いでマトリクスRを反転するだけで充分である。r(0)及びr(1)を推定するために、一次再帰平滑フィルタを使用することができる。
より高い性能を達成するために、図1ないし3及び5に記載した技術の如何なる2以上を組み合わせることもできる。例えば、デシメーションによる白色化は、参照信号の実効帯域幅を増加させることにより収束レートを改善する。スペクトル強調による白色化は、阻止帯域損失を制限し、これにより最小の固有値を増加させることにより、以前と同様に収束を改善する。
図6は、0dB SNR白色ノイズにおける音声に関する平均の正規化フィルタMSE(平均自乗誤差)を示す。図6において、(a)は白色化なしのMSEを表し、(b)はスペクトル強調による白色化に対するMSEを表し、(c)はデシメーションによる白色化に関するMSEを表している。当該SAFシステムは、該SAFシステムが2マイクロフォンから入力を受信する場合のノイズキャンセルに使用される。この場合、デシメーションによる白色化は、他の2つの方法よりも速く収束する。当該適応型フィルタは低い周波数で動作するので、デシメーションによる白色化は、スペクトル強調による白色化又はノイズを追加することによる白色化よりも少ない計算しか要しない。
SAFシステムの詳細な数学的モデルは、1998年5月、グラスゴウ、Strathclyde大学、信号処理学部、のS. Weissによる物理学博士論文“オーバーサンプリングされたサブバンドにおける適応的フィルタ処理について”、及び1999年、カリフォルニア、モンテレイ、第33回、信号、システム及びコンピュータに関するアシロマ会議のS.
Weiss他による“サブバンド適応型フィルタの多相解析”に記載されている。
図7は、参照信号の自己相関マトリクスの理論的固有値を、白色化なし、スペクトル強調による白色化、デシメーションによる白色化、並びにデシメーション及びスペクトル強調による白色化について示している。固有値は、1995年3月のIEEE会報「音声及びオーディオ処理」第3巻、第2号、第126〜136のDennis R. Morganによる“LMS音響エコーキャンセルの遅い漸近収束”なる文献に示される解析方程式を用いて計算された。小さな固有値は、遅い収束につながる。改善は小さなインデックス領域に見ることができる。上述した技術、即ちスペクトル強調による白色化、デシメーションによる白色化又はこれらの方法の組合せの結果として、固有値は白色化なしのものよりも大きくなる。
図7において、スペクトル強調及びデシメーションによる白色化は共に改善を提供する(固有値の上昇により示される)が、両方法の組合せは一層期待される。この結論は、図8に示される平均自乗誤差(MSE)結果により確認される。図8はMSEエラーを、白色化なし、スペクトル強調による白色化、デシメーションによる白色化、並びにデシメーション及びスペクトル強調による白色化に関して示している。図9は、P=1、2、4及び5の次数のAPAに関してMSEエラーを示している。P=1の場合のAPAは、NLMSシステムを生じる。図示のように、AP次数を増加させることは、収束レート及びMSEの両者を改善させる。
次に、エラーキャンセル用の高速適応化技術を詳細に説明する。エラーキャンセルにおいては、各エラー経路に関連する長い持続時間故に必要とされる長いフィルタ長が、結果として遅い収束となる。以下に述べる高速適応化技術は、長いフィルタ長を使用するエコーキャンセルシステムが高速でエコーをキャンセルするのを可能にする。該高速適応化技術は、ノイズキャンセルのような他のアプリケーションに提供することもできる。
図10は、エコーキャンセル用の適応型システムのアプリケーションを示している。遠端側(FE)音響入力信号102はFEマイクロフォン(MIC)104において電気信号x(t)に変換され、該信号は近端側(NE)スピーカ106に送られる。そして、NEマイクロフォン(MIC)110は上記NEスピーカ106から音響エコー信号108(FEエコーと称す)を入力する。また、MEマイクロフォン110はNE入力信号112(例えば、音声及びノイズ)も入力し、合計信号(=FEエコー108+NE入力112)を電気信号d(t)に変換する。電気信号x(t)は適応型フィルタ118に供給される。加算器114は、電気信号d(t)及び適応型フィルタ118の出力を加算して、エラー信号e(t)を生成する。適応型フィルタ118は上記エラー信号e(t)を最小化してFEエコー108を除去する。一旦収束が達成されると、適応型フィルタ118は、NEスピーカ106及びNEマイクロフォン110の伝達関数、並びにNEスピーカ106とNEマイクロフォン110との間の音響的経路の伝達関数を本質的にモデル化する。エコーは、FE側とNE側との間の種々の(不所望な)電気経路を介してFE側に漏れる電気信号によっても発生される。下記の説明においては、音響的エコーが議論される。しかしながら、記載される技術は、音響的エコー、電気的エコー及びこれらの組合せもカバーする。
図11は、本発明の第1実施例によるエコーキャンセル用のオーバーサンプリング型SAFシステム120Aを示している。該オーバーサンプリング型SAFシステム120Aは、図10のシステムに適用され、サブバンドドメインで実施化される。
オーバーサンプリング型SAFシステム120Aは、複数の適応処理ブロック(APB)130(i=0,1,…,K−1)を有するようなエラーキャンセル用SAFシステムを含んでいる。システム120Aは信号x(t)及びs(t)を入力する。信号x(t)は、音響設備124(例えば、図1〜3におけるP(z))を介して信号x’(t)に変換される。該信号x’(t)はエコー信号であり得る。信号x(t)及びd(t)(=信号x’(t)+信号s(t))は、A/D変換器126及び128において各々サンプリングされる。A/D変換器126及び128の出力は、WOLA解析フィルタバンク16及び18により解析されて、複素周波数ドメインサブバンド信号xi(n)及びdi(n)(i=0,1,…,K−1)を得るが、ここでKはサブバンドの数である。サブバンド信号は適応処理ブロック(APB)を用いて処理される。[Xi(n),di(n)]の対がAPB130(i=0,1,…K−1)に対する入力となり、該APBが複素サブバンド信号ei(n)を出力する。次いで、複素サブバンド信号ei(n)はWOLA合成フィルタバンク132において組み合わされ、該WOLA合成フィルタバンクが時間ドメインのエコーがキャンセルされた信号e(n)を出力する。
APBブロック130,130,…,130K-1は、速い収束を達成するために、例えばスペクトル強調による白色化、ノイズを追加することによる白色化、デシメーションによる白色化、アファイン射影アルゴリズム、又はこれら技術の2以上の組合せ等の上述した収束改善技術の如何なるものも使用することができる。
図12は、図11のAPBの第1実施例を示す。図12には、サブバンドi用のAPBが図示されている。図12のAPBは適応型フィルタ118の適応的処理を制御するためのダブルトーク検出器(DTD)140Aを含んでいる。DTD140Aは、FE及びNE音声活性検出器(VAD)142及び144を含んでいる。FE
VAD142はFE信号に対して動作する。NE VAD144は信号di(n)を使用する。該DTDはロジック146も含み、該ロジックは上記2つのVADの判定に基づいて、何時ダブルトーク(NE及びFEの両側が発話している)、シングルトーク(FE側又はNE側の一方のみが発話している)又は共通休止(両側とも発話していない)が生じるかを特定する。DTD140AはFEシングルトークの間においてのみ適応型フィルタ118の迅速な適応化を可能にする。他の状況では、該DTDは適応化を停止するか又は低下させる。
図13は、図11のAPBの第2実施例を示している。図13には、サブバンドi用のAPBが図示されている。図13のAPBはDTD
140Bを含んでいる。DTD 140Bにおいて、加算器114から出力されたエラー信号ei(n)はNE VAD144に供給される。エラー信号を使用する理由は下記の通りである。適応的処理の開始時においては、適応型フィルタ118は同様に全て零であるので、エラー信号ei(n)は略di(n)と同じである。DTD
140Bが、適応型フィルタ118が適応化するのを可能にするにつれて、エコーの多くがdi(n)から相殺される。結果として、DTD140Bは、より多くのFEシングルトーク状況を検出し、適応型フィルタ118が更に適応化するための一層多くの機会を得るようになる。これは、エコーを一層効率的に相殺させることになる。このループ処理技術は、DTD140Bの性能を改善し、結果として、当該エコーキャンセルシステム(120A)を改善する。この構成は、高いレベルのエコーが存在する場合に特に有効である。
図14は、図11のAPBの第3実施例を示す。図14には、サブバンドi用のAPBが図示されている。図14のAPBは、適応型フィルタ118のステップサイズを制御するためのμ適応化ブロック150及びDTD140Bを含んでいる。NE信号は音声及びノイズの両者を含み得、該NEノイズはDTDがFEシングルトーク状況を検出する際でさえも存在し得る。これは、大きな適応化ステップサイズ(μ)が選択されていたとしたら、適応型プロセッサに対して問題を生じかねない。μ適応化ブロック150は、NEノイズ(NEN)信号のレベルに対するFEエコー(FEE)信号のレベルに対しての即ち、|FEE|/|NEN|の比に対して)適応化ステップサイズを調整するために設けられている。これは、NEノイズが存在する場合に、適応型フィルタ118が速い適応化を達成するのを可能にする。
NENエネルギの推定値は、共通休止におけるdi(n)のエネルギを測定することにより得られる。FEEのエネルギを推定するためには、FEシングルトークの間においてdi(n)のエネルギから上記NENエネルギ推定値を減算することができる。即ち、
共通休止における|di(n)|→|NEN|推定値
FEシングルトークにおける|di(n)|−|NEN|推定値→|FEE|推定値
DTD140Bの結果及び|FEE|/|NEN|の推定値に基づいて、μ適応化ブロック150はステップサイズの値を変化させる。ステップサイズを適応化するには、種々の方法が可能である。一般的に、|FEE|/|NEN|の比が増加するにつれて、より大きなステップサイズが使用される。
図15は、図11のAPBの第4実施例を示す。図15には、サブバンドi用のAPBが図示されている。図15のAPBは、2つの適応型フィルタ118A及び118B、並びに加算器114A及び114Bを含んでいる。信号xi(n)は適応型フィルタ118A及び118Bに供給される。適応型フィルタ118Bは、基本的にDTD140Cのために使用される低次フィルタを含んでいる。DTD140Cは、前記DTD140A〜140Bと類似している。加算器114Bは、適応型フィルタ118Bの出力と信号di(n)とを加算して、信号fi(n)を出力する。信号xi(n)及びfi(n)はDTD140Cに供給される。DTD140Cは適応型フィルタ118Bの適応化処理を制御すると共に、μ適応化ブロック150を介して適応化処理118Aも制御する。μ適応化ブロック150は、適応型フィルタ118AのステップサイズをDTD140Cの判定及び前記推定値に基づいて制御する。適応型フィルタ118Aはμ適応化ブロック150と共動して、図14の適応型フィルタ118と同様に動作する。
低次適応型フィルタ118Bは適応型フィルタ118Aよりも速く適応化することができる。DTD140CのNE
VADは、適応型フィルタ118Aの完全な収束前でも良好に動作するであろう。殆どのエコーは出力(fi(n))において迅速に除去されるであろう。
エコーキャンセル用に使用される適応型フィルタが、長いエコー経路故に高いフィルタ次数を有する場合、該適応型フィルタは遅く収束する。しかしながら、図15においては、DTD140Cに対する入力を変更するために低次適応型フィルタ118Bが設けられている。このようにして、図15のAPBは当該エコーキャンセルシステム(120A)が速いエコーキャンセルを達成するのを可能にする。
次に、ノイズ及びエコーキャンセルのための適応的及び非適応的処理の組合せを詳細に説明する。
(最適)適応型フィルタが下記のように推定されることは良く知られている(1996年、プレンティス・ホール、アッパー・サドル・リバーのHaykin, S.による“適応型フィルタ理論”第3版):
Figure 2005536128

ここで、
Figure 2005536128

であり、rxd(k)は遅延kにおける入力信号x(n)及びd(n)の相互相関である。該相互相関は、2つの入力の間の伝達関数を推定する場合に主要な役割を果たす。弱い相関の場合、適応型フィルタはノイズの相関された部分のみを除去し、相関されていない部分はそのまま残す。
入力信号d(n)はノイズのみを含み、何の音声信号も存在しないと仮定する。2つのノイズ信号x(n)及びd(n)の相関を特徴付ける有効なフィーチャは、コヒーレンス関数Gxd(f)であり、これは下記の方程式(3)に記載される(1990年11月の車両技術のIEEE会報、第316〜326頁のM.M.
Gouldingによる“自動車技術のための音声向上”):
Figure 2005536128

各周波数fに対して、式(3)は2つの入力信号の相関を0と1との間の値により特徴付け、従って当該周波数において適応的フィルタ処理により相殺することが可能なノイズの量を決定する。更に詳細には、適応的フィルタ処理のノイズ低減係数NR(f)は下記の式(4)を満足する:
Figure 2005536128

拡散ノイズ場では、2つのマイクロフォンは全ての方向から振幅が等しく位相がランダムなノイズ信号を入力する。この結果、1978年のサウンド及び振動の雑誌、第56巻、第2号、第215〜228頁のA.G. Piersolによる“2つの受信機の間のコヒーレンス及び位相データのノイズ環境の評価における使用”に記載されているような拡散ノイズ場用の自乗Sinc(振幅が自乗された)コヒーレンス関数、
Figure 2005536128

が得られ、ここで、dはマイクロフォン間隔であり、cは音速(c=340m/s)である。
図16は、d=38mmの場合の拡散ノイズのコヒーレンス関数を示す。このコヒーレンス関数によれば、マイクロフォン間隔dを増加させることは、より多くのサブバンドにおいて適応型フィルタのノイズ低減能力を減少させるであろう。救済策として、2つのマイクロフォンの距離の減少を提案することができるかも知れないが、これは、下記のクロストーク問題を大幅に増大させる。
多くの実際的なノイズ場は拡散である。結果として、2つのマイクロフォンにより記録されるノイズは、低い周波数においてのみコヒーレントである。これは、ノイズキャンセル用のSAFシステムがノイズをd(n)から部分的にしか除去することができないことを意味する。2つのマイクロフォンにおいて存在する2つのノイズが種々の周波数にわたって平坦なコヒーレンス関数(値1の)を有さないという何らかの他の可能性のある場合も存在する。斯様な場合においては、SAFシステムは信号を部分的にしか向上させることができない。
図17は、本発明の第2実施例によるオーバーサンプリング型SAFシステム120Bを示している。該オーバーサンプリング型SAFシステム120Bは、入力x(n)及びd(n)における相関されたノイズ及び相関されていないノイズの両者を扱う。該オーバーサンプリング型SAFシステム120Bは、所望の信号が相関されたエコー及び相関されていないエコーにより影響を受ける場合のエコーキャンセルにも適用することができる。該オーバーサンプリング型SAFシステム120Bは、各サブバンドに非適応処理ブロック(NAPB)160を含んでいる。NAPB160は各APB130に対して設けられている。NAPB160は単マイク又は2マイク非適応型ノイズ低減を実行する。
図18は、図17のAPB及びNAPBの第1実施例を示す。図18には、サブバンドi用のAPB及びNAPBが示されている。図18のNAPB160は、APB130の出力における残留非相関ノイズを除去するために使用される単マイクロフォン・ウィーナ・フィルタである。
図18のAPB130は、加算器114と、適応型フィルタ(Wi(n))118と、信号xi(n)及び加算器114の出力ei(n)を入力して適応型フィルタ118を調整するLMSブロック24とを有している。図18のNAPB160は、ウィーナ・フィルタ処理によりエラー信号の劣化バージョンei(n)から(元の)エラー信号zi(n)を推定する。上記エラー信号ei(n)は、適応型フィルタ164の利得を調整するための利得計算162に使用される。NAPB160のウィーナ・フィルタは、フィルタ164内の重みを常に変化させて、信号対雑音比を最大にする。エラー信号ei(n)は、APB130において除去されなかった残留非相関ノイズを含む。NAPB160のウィーナ・フィルタは、このノイズを、単一信号ei(n)及びVAD170により供給される判定を用いて更に抑圧する。VAD170は、APB130におけるLMS計算及びNAPB160における利得計算162を制御するために設けられている。
他の単マイク及び2マイクノイズ低減方法も可能である。相関ノイズはAPB段により既に除去されているので、NAPBによるアーチファクト及び歪は、NAPBが単独で使用された場合よりも出力における劣化効果が少ない。NAPBは、中程度の妨害を除去するために要求された場合に最良に動作する。拡散ノイズの場合、音声信号の重要な低周波数領域は歪まされないであろう。何故なら、2つのマイクにおける低周波数ノイズは相関し、APB段によりアーチファクトを発生することなく略除去されるからである。
次に、ノイズキャンセル用のクロストーク耐性サブバンド適応フィルタ処理を詳細に説明する。音声又は所望の信号が参照(ノイズ)マイクロフォンに漏れ込むと(即ち、クロストークにおいては)、適応型ノイズキャンセルシステムの性能が制限されかねない。この問題を解消するために、時間ドメインのクロストーク耐性適応型ノイズキャンセラ(CTRANC)が提案されている(1992年10月の回路及びシステム、II:アナログ及びデジタル信号処理に関するIEEE会報、第39巻、第10号の第681〜694頁のG.
Mirchandani他による“クロストークが存在する場合の新しい適応型ノイズキャンセル方法”)。
次に、オーバーサンプリングサブバンド信号を処理するCTRANCを備える適応処理ブロック(APB)を詳細に説明する。図19は本発明の一実施例によるクロストーク耐性APBを示す。図19において、CTRANCはサブバンドドメインで実施化されている。図19のAPB130は、図11及び図17のAPBに適応することができる。各サブバンドにおけるAPB130は、適応型フィルタVi(n)182及びWi(n)184、並びに加算器186及び188を有している。加算器186は、信号xi(n)と適応型フィルタVi(n)182の出力とを加算する。加算器186の出力ei(n)は、適応型フィルタWi(n)184に供給される。加算器188は、信号di(n)と適応型フィルタWi(n)184の出力とを加算する。該加算器188の出力fi(n)は、適応型フィルタVi(n)182に供給される。該適応型フィルタVi(n)182は信号ei(n)に応じて調整される。また、適応型フィルタWi(n)184は信号fi(n)に応じて調整される。
収束の後、信号ei(n)は向上された(サブバンド)音声信号を供給する一方、信号fi(n)は音声妨害のないノイズを供給する。
図20は、本発明の第3実施例によるオーバーサンプリング型SAFシステム120Cを示している。該オーバーサンプリング型SAFシステム120Cは、一次信号用の複数のマイクロフォン202(j=1,2,…,n)を有するマイクロフォンアレイ202Aと、参照信号用のマイクロフォン204とを含んでいる。マイクロフォンアレイ202Aの出力は前置増幅器206に供給される。マイクロフォン204の出力は前置増幅器208に供給される。前置増幅器206の出力は、アナログ/デジタル変換器210により変換された後、WOLA解析フィルタバンク16に供給される。前置増幅器208の出力は、A/D変換器212により変換された後、WOLA解析フィルタバンク18に供給される。サブバンド処理ブロック214は、自身の入力として、WOLA解析フィルタバンク16及び18からサブバンドiのオーバーサンプリングされたサブバンド信号を取り込む。ブロック214は、図1ないし3及び5のサブバンド処理ブロック若しくは図11のAPBに類似したものとすることができるか、又は図17のNAPBを有することができるか、又は図19のクロストーク耐性APBを有することができる。
サブバンド処理ブロック214(i=0,1,…,n)の出力は、WOLA合成フィルタバンク132により組み合わされる。デジタル/アナログ(D/A)変換器216が、WOLA合成フィルタバンク132の出力を変換する。
図21は、本発明の第4実施例によるオーバーサンプリング型SAFシステム120Dを示している。該オーバーサンプリング型SAFシステム120Dは複数の参照信号を処理する。該オーバーサンプリング型SAFシステム120Dは、複数の参照信号用の複数のマイクロフォン204(j=1,2,…,n)を有するマイクロフォンアレイと、一次信号用のマイクロフォン202とを含んでいる。マイクロフォン202の出力は前置増幅器206に供給される。マイクロフォン204の出力は前置増幅器208に供給される。前置増幅器206の出力は、A/D変換器210により変換され、次いでWOLA解析フィルタバンク16に供給される。前記増幅器208の出力は、A/D変換器212により変換され、次いでWOLA解析フィルタバンク18に供給される。サブバンド処理ブロック218は、自身の入力として、WOLA解析フィルタバンク16及び18,18,…,18からサブバンドiにおけるオーバーサンプリングされたサブバンド信号を取り込む。ブロック218は図20のサブバンド処理ブロックと同様のものとすることができる。
例えば、オーバーサンプリング型SAFシステム120Dは、2以上のノイズ源が存在する場合においてノイズキャンセル用に使用される。1つのマイクロフォンが、各ノイズ源に関して参照信号を供給するために使用される。
図22は、図21のサブバンド処理ブロック218の一例を示している。図22のサブバンド処理ブロック218はFIRフィルタ220(j=1,2,…,n)と、LMSブロック24とを含んでいる。フィルタ220は、自身の入力として、WOLA解析フィルタバンク18の出力を取り込む。加算器222は、フィルタ220,…,220の出力を加算する。加算器224は、WOLA解析フィルタバンク16からのオーバーサンプリングされたサブバンド信号と、上記加算器222の出力とを加算する。当該参照信号は適応的にフィルタ処理され、次いで一次信号から減算される。図22には、FIRフィルタが示されている。しかしながら、フィルタ220はIIRフィルタ又は如何なる他のフィルタとすることもできる。
本発明によれば、オーバーサンプリングされたサブバンド信号を処理するための適応型フィルタを含むSAFシステムは、これら適応型フィルタの速い収束、高速処理及び低電力消費を達成する。このように、WOLAフィルタバンク上に実施化される当該オーバーサンプリング型SAFシステムは、好ましくは、エコーキャンセル及びノイズキャンセルに適用可能である。
WOLAフィルタバンクにおけるサブバンドの適応的信号処理は、個々の周波数帯域に対してアルゴリズムパラメータの個別化を可能にする。例えば、ノイズキャンセルのアルゴリズムは、異なるサブバンドに対して異なるレートで収束するように設定されたフィルタを有することができる。加えて、当該適応型フィルタは異なる長さを有することができる。可能性のあるパラメータの数の増加は、当該システムが、アプリケーションの要件に従って効果的に合わされるのを可能にする。処理能力が制限される、又は節約されるのが望ましいような状況では、適応型フィルタ群の更新をインターリーブすることができる。
更に、入力信号のオーバーサンプリングは各サブバンドにおけるエイリアシングのレベルが、クロスフィルタ又はギャップフィルタバンクを使用することなく、実質的に除去されるのを可能にする。計算的コストを低減するために、1に近い非整数デシメーション比を使用することができる。
本発明の実施例は、オーバーサンプリング型WOLAフィルタバンクの如何なる特定の構成(即ち、サブバンドの数、サンプリングレート、ウインドウ長)にも拘束されるものではない。
本発明のSAFシステム、オーバーサンプリング型SAFシステム、ノイズ及び/又はエコーキャンセルシステムは、上述した機能を有する如何なるハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せによっても実施化することができる。
以上、本発明の特定の実施例を提示及び説明したが、斯かる実施例には本発明の真の範囲から逸脱すること無しに変更及び修正をなすことができる。
図1は、本発明の第1実施例によるサブバンド適応型フィルタ(SAF)システムを示すブロック図である。 図2は、本発明の第2実施例によるSAFシステムを示すブロック図である。 図3は、本発明の第3実施例によるSAFシステムを示すブロック図である。 図4Aは、図3の信号スペクトルを示すグラフである。 図4Bも、図3の信号スペクトルを示すグラフである。 図4Cも、図3の信号スペクトルを示すグラフである。 図5は、本発明の第4実施例によるSAFシステムを示すブロック図である。 図6は、0dB SNRホワイトノイズにおける音声に対する平均の正規化されたフィルタMSE(測定された平均自乗誤差)を、白色化なし、スペクトル強調による白色化及びデシメーション(削減)による白色化に関して示すグラフである。 図7は、参照信号の自己相関マトリクスの固有値を、白色化なし、スペクトル強調による白色化、デシメーションによる白色化、並びにデシメーション及びスペクトル強調による白色化に関して示すグラフである。 図8は、MSEエラーを、白色化なし、スペクトル強調による白色化、デシメーションによる白色化、並びにデシメーション及びスペクトル強調による白色化に関して示すグラフである。 図9は、異なる次数のアファイン射影アルゴリズム(APA)に関するMSEエラーを示すグラフである。 図10は、エコーキャンセルに対する適応型システムの適用を示すブロック図である。 図11は、本発明の第1実施例による、エコーキャンセル用のオーバーサンプリング型SAFシステムを示すブロック図である。 図12は、図11の適応型処理ブロック(APB)の第1実施例を示すブロック図である。 図13は、図11のAPBの第2実施例を示すブロック図である。 図14は、図11のAPBの第3実施例を示すブロック図である。 図15は、図11のAPBの第4実施例を示すブロック図である。 図16は、拡散ノイズのコヒーレンス関数を示すグラフである。 図17は、本発明の第2実施例による、オーバーサンプリング型SAFシステムを示すブロック図である。 図18は、図17の適応型処理ブロック(APB)及び非適応型処理ブロック(NAPB)の一実施例を示すブロック図である。 図19は、本発明の一実施例によるクロストーク耐性APBを示すブロック図である。 図20は、本発明の第3実施例による、オーバーサンプリング型SAFシステムを示すブロック図である。 図21は、本発明の第4実施例による、オーバーサンプリング型SAFシステムを示すブロック図である。 図22は、図21のサブバンド処理ブロックの一例を示すブロック図である。
符号の説明
5A〜5D サブバンド処理ブロック
10A〜10D サブバンド適応型フィルタ(SAF)システム
12 設備
14 適応型フィルタ
16 WOLA解析フィルタバンク
18 WOLA解析フィルタバンク
20,22 強調フィルタ
24 最小平均自乗ブロック
26 適応型フィルタ
36 推定ブロック
40 適応型フィルタ
42,44 デシメーションブロック
48 適応型フィルタ

Claims (22)

  1. 信号に対する不所望な影響をキャンセルするようにサブバンド信号を処理する方法において、該方法が、
    不所望な信号により影響された信号を有するような一次信号及び前記不所望な信号に対応する参照信号を解析して、複数のサブバンドにおける周波数ドメイン一次信号及び周波数ドメイン参照信号を生成するステップと、
    各サブバンドにおいて適応型フィルタを用いて前記周波数ドメイン一次信号及び前記周波数ドメイン参照信号を処理するステップであって、各サブバンドにおける前記適応型フィルタの収束を改善するために少なくとも前記周波数ドメイン参照信号に作用するステップを含むようなステップと、
    適応的処理ブロックの出力を合成して、前記不所望な信号の影響がキャンセルされた時間ドメイン信号を出力するステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記作用するステップが、スペクトル強調により前記適応型フィルタの入力を白色化するステップを含むことを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記作用するステップが、ノイズを追加することにより前記適応型フィルタの入力を白色化するステップを含むことを特徴とする方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記作用するステップが、前記適応型フィルタの入力を、前記周波数ドメイン一次信号及び前記周波数ドメイン参照信号をオーバーサンプリング係数(OS)以下の係数(DEC)により削減することによって白色化するステップを含むことを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の方法において、前記作用するステップが、アファイン射影アルゴリズムを実施するステップを含むことを特徴とする方法。
  6. 請求項1に記載の方法において、前記作用するステップが、再帰最小自乗アルゴリズムを実施するステップを含んでいることを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の方法において、前記作用するステップが、前記適応型フィルタの適応処理を制御するためにダブルトーク検出器を使用するステップを含むことを特徴とする方法。
  8. 請求項1に記載の方法において、前記作用するステップが、前記適応型フィルタの適応化ステップサイズを制御するステップを含むことを特徴とする方法。
  9. 請求項1に記載の方法において、前記処理するステップが、相関しないノイズを除去するために非適応的ノイズ低減を実行するステップを含むことを特徴とする方法。
  10. 請求項1に記載の方法において、前記処理するステップが、各サブバンドにおいて2つの適応型フィルタを用いてクロストーク耐性的適応処理を実行するステップを含むことを特徴とする方法。
  11. 請求項1に記載の方法において、前記不所望な信号がエコー信号又はノイズ信号であることを特徴とする方法。
  12. 信号に対する不所望な影響をキャンセルするようにサブバンド信号を処理するシステムにおいて、該システムが、
    不所望な信号により影響された信号を有するような一次信号及び前記不所望な信号に対応する参照信号を解析して、複数のサブバンドにおける周波数ドメイン一次信号及び周波数ドメイン参照信号を生成する解析フィルタバンクと、
    前記周波数ドメイン一次信号及び前記周波数ドメイン参照信号を処理する処理モジュールであって、各サブバンドに適応型フィルタモジュールを含むと共に、各適応型フィルタの収束を改善するために少なくとも前記周波数ドメイン参照信号に作用するモジュールを含むような処理モジュールと、
    前記処理モジュールの出力を合成して、前記不所望な信号の影響がキャンセルされた時間ドメイン信号を出力する合成フィルタバンクと、
    を有することを特徴とするシステム。
  13. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記モジュールがスペクトル強調により前記適応型フィルタの入力を白色化することを特徴とするシステム。
  14. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記モジュールが、ノイズを追加することにより前記適応型フィルタの入力を白色化することを特徴とするシステム。
  15. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記モジュールが、各サブバンドにおける前記適応型フィルタの入力を、該適応型フィルタの入力を削減することによって白色化することを特徴とするシステム。
  16. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記モジュールが、各サブバンドにおいてアファイン射影アルゴリズムを実施化することを特徴とする方法。
  17. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記モジュールが、各サブバンドにおいて再帰最小自乗アルゴリズムを実施化することを特徴とするシステム。
  18. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記モジュールが、前記適応型フィルタの適応処理を制御するためにダブルトーク検出器を含むことを特徴とするシステム。
  19. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記モジュールが、各適応型フィルタの適応化ステップサイズを制御することを特徴とするシステム。
  20. 請求項12に記載のシステムにおいて、相関しないノイズを除去するために非適応型ノイズ低減モジュールを更に含むことを特徴とするシステム。
  21. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記処理モジュールはクロストーク耐性適応処理モジュールを含み、該クロストーク耐性適応処理モジュールは、各サブバンドに、前記周波数ドメイン一次信号及び前記周波数ドメイン参照信号を処理する1対の適応型フィルタを有することを特徴とするシステム。
  22. 請求項12に記載のシステムにおいて、前記不所望な信号がエコー信号又はノイズ信号であることを特徴とするシステム。
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