JP2005535066A - レンズ保護デバイスを備えた対物系を含む走査デバイス - Google Patents
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Abstract
光記録担体(2)の情報層(4)を走査するための光走査デバイス(1)であって、そのデバイス(1)は、放射ビーム(12、15、20)を発生させるための放射源(11)、及び情報層に放射ビームを収束させるための対物系(18)を含み、情報層は、厚さtd及び屈折率ndの透明層(3)によって覆われている。対物系は、光記録担体に向かって突出する保護デバイスを、保護デバイスと光記録担体との間の距離が作動距離未満であるように有する、レンズを含む。そのレンズは、Dが、入射瞳の直径であり、FWDが、作動距離であり、D、FWD、t及びtdが、全てミリメートルで表され、FWD+td/nd<0.51である条件を満足する。
Description
本発明は、光記録担体を走査するための光走査デバイスに、このような走査デバイスにおける対物レンズとしての使用に限定されないが適切なレンズ系に、並びに、このようなデバイス及びこのような系を製造するための方法に関する。
光記録において、ますます、光記録担体及びそれら担体を走査する(例えばそれら担体へ書き込む及び/又はそれら担体から読み取る)ために使用されるデバイスの両方の小型化に向かう傾向がある。光記録担体の例は、CD(コンパクト・ディスク)及びDVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)を含む。
情報の記憶容量の減少なしに、光記録担体が、より小さく作られるためには、担体における情報密度を増加させなければならない。情報密度のこのような増加は、情報を走査するための、より小さい放射スポットによって成し遂げられなければならない。このようなより小さいスポットを、走査デバイスにおいて記録担体上に放射ビームを集束させるために使用される対物系の開口数(NA)を増加させることによって、実現することができる。その結果として、高い開口数(例えば、NA=0.85)を備えたレンズを有することが、望ましい。
従来の高いNAの対物レンズは、対物レンズを作り上げる要素を整列させるための余分な組み立てのステップを導入することを犠牲にして、製造公差を緩めるために、二つの素子からなる。
非特許文献1のM Itonga、F Ito、K Matsuzaki、S Chaen、K Oishi、T Ueno、A Nishizawaによる日本の論文“Single Objective Lens Having Numerical Aperture 0.85 for High Density Optical Disk System”は、0.85の相対的に高いNAを備えた二つの非球面を有する単一の対物レンズを説明している。そのレンズは、ガラスで作られる。そのレンズの直径は、4.5mmであり、そのレンズは、3.886mmの開口の直径を有する。この単一の素子のレンズは、二つの素子の対物レンズに必要とされた整列組み立てのステップを要求しない。NAの高い値のために、対物レンズは、製造工程における変動、すなわち、製造公差に対して、より影響を受け易くなる。従って、これらの高いNAの対物レンズに対して、製造公差は、設計の工程において、より低い開口数を有する対物レンズに対する場合であったよりもさらに重要な役割を果たす。
走査デバイスの大きさが減少するためには、(対物レンズのような)走査デバイス内の構成部品が、できるだけ小さく作られることが望ましい。
しかしながら、レンズの設計が、光記録媒体の性質に依存すると、より小さいレンズを生産するために大きいレンズの設計を単純に縮小することは、可能ではない。例えば、レンズの設計は、典型的には光記録担体における情報層を覆うと共に、走査する放射ビームが横断しなければならない、透明層の性質に依存する。縮小の過程において、ディスクの被覆層の厚さは、影響を受けないままである(同じ記録担体が、通常の大きさの対物レンズ及び小さい大きさの対物レンズの両方に使用されそうである)。よって、光記録担体を走査することに適する小さい大きさの対物レンズの設計は、実質的に、通常の大きさの対物レンズの設計と異なることになる。
また、レンズをより小さく作ると、高いNAの対物レンズが、製造工程における変動、すなわち製造公差に対して影響を受け易いままであることも認識されると思われる。
図1Aは、二つの非球面181、182を有する、厚さ(光軸19に沿ったレンズの厚さ)tの対物レンズ18の例を示す。後の図1B、1C、及び1Dは、それぞれ、レンズの形状が、厚さ、偏心、及び二つの非球面の傾斜における変動により、どのように変動することになるかを例示する(各々の例において、面181の元来の位置を破線で例示する)。これらの図において、面181のみが、製造工程における変動によって影響を受けてしまったことを仮定する。しかしながら、現実の事実では、面のいずれか又は両方が、影響を及ぼされ得ること、及びいずれかの面が、これらの偏りの二つ以上によって同時に影響を及ぼされ得るであろうということが、認識されると思われる。
図1Bは、所望のものよりも大きい非球面の間の間隔により、所望の厚さtよりも大きいレンズの厚さを例示する。しかしながら、二つの非球面が、実際には、所望のものよりも互いに近い間隔を空けられ得るであろうということが、認識されると思われる。
図1Cは、偏心、すなわち、この例では、面181が、所望の光軸19に対する理想的な位置に対して垂直な方向にシフトされて、どのように形成されてしまったかを例示する。
図1Dは、面181が、主軸に沿った所望の回転対称な位置に関して、どのように傾斜させられるか、すなわち、回転させられるかを例示する。
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.41(2002)、pp.1798−1803 Part 1、No.3B March 2002
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.41(2002)、pp.1798−1803 Part 1、No.3B March 2002
本発明の実施形態の目的は、妥当な製造公差に耐えることが可能な対物レンズを提供することである。
光走査デバイスにおいて、放射ビームは、走査デバイス内の対物レンズの不正確な整列、走査デバイスに対する記録担体の位置における変動により、又は、光軸に沿って伝わらない利用される放射ビームにより、対物レンズに斜めに入射することもある。例えば、このような軸外のビームは、典型的には、記録担体上で走査する放射スポットの位置決めについての情報を提供するために、使用される。
このような斜めのビームの入射は、波面収差に帰着する。典型的には、おおよそ0.07λ(ここで、λは、関連性のある放射ビームの波長である)の光路差(OPDrms)の平方自乗平均における許容値は、光走査デバイスの全体に対する走査ビームの波面収差に対して、その系が回折限界のものであるように、全体で、許容される。mλ(ここで0.001λ=mλ)でOPDrmsを表すことは、便利であり得る。レンズ系の視野は、斜めのビームが15mλ未満のOPDrmsを発生させる領域である。レンズ系の視界は、その視野の二倍である。
光走査デバイスにおける使用にあたって、そのレンズは、典型的には、光記録担体の面に対して相対的に近くに位置決めされる。その走査デバイスを含むユニットが、ユーザーによってたたかれる又は落とされるとすれば、光記録担体に最も近いレンズの面は、光記録担体の面と接触の状態になることもある。これは、潜在的に、レンズの面の損傷に帰着し得るであろう。
大きい大きさの二つの要素の対物ガラスレンズが、“バンパー”、記録担体に隣接するレンズの面に接着されたプラスチックの環を組み込むことは、知られている。このようなバンパーは、レンズの面が記録担体と接触することを予防するように作用する。しかしながら、このようなバンパーを備えたレンズを生産することは、バンパーを形成する、位置させる、及び取り付けるための様々な追加の製造ステップを要求する。
本発明の実施形態の目的は、レンズへの斜めのビームの入射に対して許容性のある、製造誤差に許容性のある、光走査デバイスにおける使用時に、レンズの光学面が記録担体の面に触れることを妨げることに適するデバイスを有する、対物レンズ(及び好ましくは小さい大きさの高いNAの対物レンズ)を提供することである。好ましくは、このようなデバイスを、レンズ上で容易に位置決めすることができる。
第一の態様において、本発明は、光記録担体の情報層を走査するための光走査デバイスを提供し、そのデバイスは、放射ビームを発生させるための放射源及び放射ビームを情報層上に収束させるための対物系を含み、情報層は、厚さtdの屈折率ndの透明層によって被覆され、対物系は、光記録担体に向かって突出する保護デバイスを、使用に当たって保護デバイスと光記録担体との間の距離が作動距離未満であるように有する、レンズを含み、そのレンズは、
このような制約を満足するレンズを設計することによって、結果として生じるレンズは、斜めのビームの入射の誤差及び製造誤差に対して許容性であり、そのレンズが、使用時に、記録担体の面に触れることを予防する。
別の態様において、本発明は、光記録担体の情報層に放射ビームを収束させるための少なくとも一つのレンズを含むレンズ系を提供し、その情報層は、厚さtd及び屈折率ndの透明層によって被覆され、レンズ系は、光記録担体に向かって突出する保護デバイスを、使用に当たって保護デバイスと光記録担体との間の距離が作動距離未満であるように有する、レンズを含み、そのレンズは、
さらなる態様において、本発明は、光記録担体の情報層に放射ビームを収束させるための少なくとも一つのレンズを含むレンズ系を製造するための方法を提供し、その情報層は、厚さtd及び屈折率ndの透明層によって被覆され、その方法は、光記録担体に向かって突出する保護デバイスを、使用に当たって保護デバイスと光記録担体との間の距離が作動距離未満であるように有する、レンズを形成するステップを含み、そのレンズは、
別の態様において、本発明は、光記録担体の情報層を走査するための光走査デバイスを製造する方法を提供し、その情報層は、厚さtd及び屈折率ndの透明層によって被覆され、その方法は、放射ビームを発生させるための放射源を提供するステップ、放射ビームを情報層に収束させるためのレンズ系を提供するステップを含み、そのレンズ系は、光記録担体に向かって突出する保護デバイスを、使用に当たって保護デバイスと光記録担体との間の距離が作動距離未満であるように有する、レンズを含み、そのレンズは、
本発明の他の態様は、従属請求項から明らかであると思われる。
本発明の良き理解のために、及び、その実施形態を実行に移す方法を示すために、今、一例として、添付する概略の図面を参照することにする。
図2は、本発明の実施形態による対物レンズ18を含む、光記録担体2を走査するためのデバイス1を示す。記録担体は、透明層3を含み、その一方の側面に情報層4が配置される。透明層から離れて面する情報層の側面は、保護層5によって環境の影響から保護される。そのデバイスに面する透明層の側面は、入射面6と呼ばれる。透明層3は、情報層に対する機械的な支持を提供することによって、記録担体用の基板として作用する。
あるいは、機械的な支持が、情報層の他方の側面における層によって、例えば、保護層5によって、又は、さらなる情報層及び情報層4に接続される透明層によって、提供される一方で、透明層は、情報層を保護するというただ一つの機能を有してもよい。情報を、図に示してない実質的に平行な、同心の、又は螺旋のトラックに配置される光学的に検出可能なマークの形態で、記録担体の情報層4に記憶してもよい。マークは、任意の光学的に読み取り可能な形態で、例えば、ピット若しくは周囲と異なる反射係数若しくは磁化の方向を備えた領域の形態で、又はこれらの形態の組み合わせで、あってもよい。
走査デバイス1は、放射ビーム12を放出することができる放射源11を含む。放射源は、半導体レーザーであってもよい。ビームスプリッター13は、発散する放射ビーム12をコリメータレンズ14に向かって反射させ、そのコリメータレンズは、発散するビーム12を、コリメートされたビーム15に変換する。コリメートされたビーム15は、対物系18に入射する。
対物系は、一つ以上のレンズ及び/又は回折格子を含んでもよい。対物系18は、光軸19を有する。対物系18は、ビーム17を、記録担体2の入射面6に入射する、収束するビーム20へ変化させる。対物系は、透明層3の厚さにわたる放射ビームの通過に適合した非球面の収差補正を有する。収束するビーム20は、情報層4上にスポット21を形成する。情報層4によって反射された放射は、発散するビーム22を形成し、そのビームは、対物系18によって実質的にコリメートされたビーム23に、及びその後、コリメータレンズ14によって収束するビーム24に、変換される。ビームスプリッター13は、収束するビーム24の少なくとも一部を検出系25に向かって透過させることによって、前進のビーム及び反射されるビームを分離する。検出系は、その放射を捕獲し、それを、電気的な出力信号26に変換する。信号処理装置27は、これらの出力信号を様々な他の信号に変換する。
それら信号の一つは、情報信号28であり、その値は、情報層4から読み取られた情報を表す。情報信号は、誤差補正用の情報処理ユニット29によって処理される。信号処理装置27からの他の信号は、フォーカス誤差信号及びラジアル誤差信号30である。フォーカス誤差信号は、スポット21と情報層4との間の高さについての軸上の差を表す。ラジアル誤差信号は、スポット21とスポットによって追跡される情報層におけるトラックの中心との間の情報層4の平面内における距離を表す。
フォーカス誤差信号及びラジアル誤差信号は、サーボ回路31へ供給され、その回路は、これらの信号を、それぞれフォーカスアクチュエータ及びラジアルアクチュエータを制御するためのサーボ制御信号32に変換する。アクチュエータは、図に示されてない。フォーカスアクチュエータは、フォーカス方向33における対物系18の位置を制御し、それによってスポット21の現実の位置を、それが、情報層4の平面と実質的に一致するように、制御する。ラジアルアクチュエータは、ラジアル方向34における対物レンズ18の位置を制御し、それによってスポット21の径方向の位置を、それが、情報層における追跡されるトラックの中心線と実質的に一致するように、制御する。図におけるトラックは、図の平面に対して垂直な方向に走る。
図2のデバイスを、記録担体2よりも厚い透明層を有する第二のタイプの記録担体もまた走査するように適合させてもよい。そのデバイスは、放射ビーム12又は第二のタイプの記録担体を走査するための異なる波長を有する放射ビームを使用してもよい。この放射ビームのNAを、記録担体のタイプに適合させてもよい。対物系の球面収差の補償を、それに応じて、適合させなければならない。
妥当な製造公差で生産されることが可能な小さい対物レンズを提供するために、プラスチックのような単一の材料で形成された対物レンズを提案する。適切なプラスチックは、COC(シクロオレフィン共重合体)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、及びポリカーボネートを含む。このようなレンズを、プラスチック成形の工程を使用して、作ることができる。好ましくは、単一の材料は、相対的に高い屈折率を有し、好ましくは、そのレンズは、少なくとも一つの非球面で形成された単一の要素のレンズである。
レンズ18が光記録担体2の面に接触することを予防するために、本発明の実施形態は、レンズ保護デバイスを利用する。図3は、このようなレンズ保護デバイス(186)を有するレンズを備えた、図2に対物系として示されるレンズ18の拡大図を例示する。
図3は、光記録担体2に隣接して位置決めされたレンズ18を示し、レンズ18は、入射する放射ビーム15を、透明層3を通じて、記録担体2の情報層4上へ収束させるように作用する。
レンズ18は、放射ビーム源に面する第一の非球面181及び光記録担体2に面する第二の非球面182を有する。これらの面181、182は、レンズ18の収束部分180を形成する。この収束部分を囲んでいるのは、レンズ本体185である。レンズ本体上で、光記録担体に面するレンズ本体の面から突き出しているのは、保護デバイス186である。この例においては、デバイス186は、(図4Aを参照して以下に記載するような)レンズの面182を囲む環状輪の形態をとる。
レンズ18は、記録担体の面から離れて作動距離(FWD)に位置決めされる。これは、レンズの面182と光記録担体の外面(すなわち、透明層3の外面)との間の光軸19に沿った距離である。
レンズの面182が、光記録担体2に接触することができることを予防するために、保護デバイスは、レンズの本体から、距離bだけその面182よりも遠くへ延びる。
b/FWDの比は、好ましくは、
b/FWD>0.05
を満たすべきである。
b/FWD>0.05
を満たすべきである。
より好ましくは、
b/FWD>0.1
であり、しかるに、さらにより好ましくは、
b/FWD>0.25
である。
b/FWD>0.1
であり、しかるに、さらにより好ましくは、
b/FWD>0.25
である。
図4A、4B、及び4Cは、保護デバイス186の異なる実施(それぞれ186A、186B、及び186Cと名付けられる、異なる実施)を示す。
図4Aにおいて、保護デバイスは、レンズ18の第二の面182を囲む環186Aを含む(第二の面182は、放射ビームを収束するために利用される、光記録担体2に面するレンズの部分として把握される)。
保護デバイスが、記録担体2に向かった面182よりも大きい距離で、レンズ18の本体から突出するように配置される限り、保護デバイスが、当然、多くの他の形態をとることができることは、認識されると思われる。例えば、図4Cが、四つの別個の突出物186Cを示す一方で、図4Bは、面182を囲む三つの別個の突出物186Bを示す。
保護デバイス(又は“バンパー”)を、プラスチック又はガラスを含む、一つ以上の材料で形成することができる。そのデバイスを弾性材料で形成することができる。好適な実施形態において、保護デバイスは、レンズと同じ材料で形成される。そのデバイスは、それを別個のユニットとして形成すると共にその後レンズに据え付けることができるであろうが、好ましくは、レンズの一体部分として形成される。例えば、バンパーを含むレンズを、プラスチックの射出成形を使用して、単一のユニットとして形成することができるであろう。
開口数(NA)>0.65、並びに視野、厚さの差、偏心、及び二つの非球面の傾斜に対して許容性である2mmよりも小さい入射瞳の直径を備えた対物レンズを提供することができるためには、
対物レンズの厚さt(光軸に沿ったレンズの厚さ)が、
対物レンズの厚さt(光軸に沿ったレンズの厚さ)が、
作動距離は、仮にバンパーが存在しなかったとすれば、レンズを、記録担体に接触する前に動かすことができる距離、すなわち、光軸に沿って測定されるような、記録担体に面するレンズの面から透明層3の面までの距離に対応する。
より好ましくは、レンズの厚さは、
走査デバイスにおける使用に当たって、レンズは、異なる波長の放射(異なる波長を、データを読み取ると共に書き込むために使用してもよい)と組み合わせて使用されるかもしれない。あるいは、放射源(例えば、レーザー)の波長は、放射ビームのパワーの関数として変化させてもよい(異なるパワーを、情報記録媒体に対してデータを読み取ると共に書き込むために利用してもよい)。レンズが、波長におけるこのような変動に対して許容性であるためには、レンズの材料(例えば、ガラス)のアッベ数が、40よりも大きいことが好ましい。
表Iにおいて、三つの明示的な実施形態をまとめる。
レンズの前側及び後側の面は、各々、式
様々な対物レンズの設計を、td=0.1mmの被覆層の厚さ及びnd=1.6223の屈折率を有するディスク(光記録媒体)で、波長405nmの放射ビームを利用して、開口数NA=0.85として考慮した。表IIにおいて、パラメータQは、表Iにまとめた三つの上記の明示的な設計(A、B、C)を含む、これらの様々な対物レンズの設計に対して計算される。設計は、斜めの入射(視野)、非球面の偏心、非球面の傾斜、及び対物レンズの厚さにおける変動に対して許容性であるように、最適化する。
本発明の異なる実施形態を、様々なレンズ系に関して適用することができることが、認識されると思われる。好ましくは、0.7よりも大きい開口数を有するレンズ系に関する実施形態が利用される。好ましくは、実施形態によるレンズ系は、2mm未満の、さらにより好ましくは1.5未満の入射瞳の直径を有する。好ましくは、実施形態は、おおよそ405nmの波長を有するビームを含む、600nm未満の波長を有する放射ビームと併せて利用される。
上記の実施形態を、プラスチックのみで形成された(及び通常、射出成形のようなプラスチック成形の工程によって形成される)レンズと併せて説明してきたが、本発明のパラメータが、任意の単一の材料で形成されるレンズ、例えば(例えばガラス成形の工程によって形成される)ガラスレンズの設計に対して適切であることは、認識されると思われる。
この説明の中では、細部及び設計のパラメータを様々な対物レンズに対して提供してきた。対物系は、このようなレンズを含むことができるであろうが、このようなレンズに限定されない、例えば、その系が、回折格子又は他のレンズもまた含み得るであろうということは、認識されると思われる。さらに、レンズを、“対物レンズ”として説明してきたが、このようなレンズは、対物系に利用されることに限定されず、任意のタイプの装置又は系にも使用され得るであろう。
上記の例を考慮して、本発明の実施形態を、妥当な製造公差に耐えることが可能な単一の材料から形成される対物レンズを提供するために使用することができることが、認識されると思われる。さらに、本発明の実施形態は、レンズへの斜めのビームの入射に対して許容性であり、レンズが光記録媒体の面に接触することを妨げるために配置される保護デバイス(例えば“バンパー”)を有する。
Claims (11)
- 光記録担体の情報層を走査する光走査デバイスであって、
当該デバイスは、放射ビームを発生させる放射源及び該放射ビームを該情報層に収束させる対物系を含み、
該情報層は、厚さtd及び屈折率ndの透明層によって被覆されている光走査デバイスにおいて、
該対物系は、該光記録担体に向かって突出する保護デバイスを、使用に当たって該保護デバイスと該光記録担体との間の距離が作動距離未満であるように有する、レンズを含み、
該レンズは、
tは、該レンズの厚さであり、
Dは、入射瞳の直径であり、
FWDは、該作動距離であり、
D、FWD、t、及びtdは、ミリメートルで表され、
FWD+td/nd<0.51である
ことを特徴とする光走査デバイス。 - 前記レンズ及び前記保護デバイスは、同じ材料から形成されている請求項1に記載の走査デバイス。
- 前記レンズは、プラスチックで形成されている請求項1に記載の走査デバイス。
- 前記レンズの材料のアッベ数は、40を超える請求項1に記載の走査デバイス。
- 当該走査デバイスは、前記情報層から来る放射を情報信号へ変換する検出系及び該情報信号の誤差補正用の情報処理ユニットをさらに含む請求項1に記載の走査デバイス。
- プラスチック成形の工程を利用して、前記レンズを形成する請求項8に記載の方法。
- 単一のプラスチック射出成形の工程を利用して、前記レンズ及び前記保護デバイスの両方を形成する請求項8に記載の方法。
- 光記録担体の情報層を走査する光走査デバイスを製造する方法であって、
該情報層は、厚さtd及び屈折率ndの透明層によって被覆されており、
当該方法は、
放射ビームを発生させる放射源を提供するステップ及び
該放射ビームを該情報層に収束させるレンズ系を提供するステップ
を含み、
該レンズ系は、該光記録担体に向かって突出する保護デバイスを、使用に当たって該保護デバイスと該光記録担体との間の距離が作動距離未満であるように有する、レンズを含み、
該レンズは、
tは、該レンズの厚さであり、
Dは、入射瞳の直径であり、
FWDは、該作動距離であり、
D、FWD、t、及びtdは、ミリメートルで表され、
FWD+td/nd<0.51である
ことを特徴とする方法。
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