JP2005534043A - タンパク質相互作用相違マッピング - Google Patents
タンパク質相互作用相違マッピング Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005534043A JP2005534043A JP2005505549A JP2005505549A JP2005534043A JP 2005534043 A JP2005534043 A JP 2005534043A JP 2005505549 A JP2005505549 A JP 2005505549A JP 2005505549 A JP2005505549 A JP 2005505549A JP 2005534043 A JP2005534043 A JP 2005534043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- complex
- sample
- component
- elution
- probe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C40—COMBINATORIAL TECHNOLOGY
- C40B—COMBINATORIAL CHEMISTRY; LIBRARIES, e.g. CHEMICAL LIBRARIES
- C40B30/00—Methods of screening libraries
- C40B30/04—Methods of screening libraries by measuring the ability to specifically bind a target molecule, e.g. antibody-antigen binding, receptor-ligand binding
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/543—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
- G01N33/54306—Solid-phase reaction mechanisms
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/68—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
- G01N33/6803—General methods of protein analysis not limited to specific proteins or families of proteins
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
Description
本出願は、2002年7月24日に出願された米国仮特許出願第60/398,641号および2003年2月6日に出願された米国仮特許出願第60/445,536号に関連したものである。
適用不可
(発明の分野)
本発明は、質量分析法の分野に関し、特に保持クロマトグラフィーと質量分析技術との組み合わせとを利用したタンパク質構造分析の分野に関する。
タンパク質−タンパク質相互作用は、タンパク質がその(1つまたは複数の)機能を発揮する重要な手段である。現在、タンパク質−タンパク質相互作用検出法がいくつか存在している。これらのうち、免疫共沈降(HarlowおよびLane、1988年、抗体、実験マニュアル、Cold Spring Harbor Laboratory)、酵母2−ハイブリッドスクリーンニング(FieldsおよびSong、1989年、Nature,340:245−246)、およびファージディスプレイライブラリースクリーニング(Smith、1985年、Science 228:13 15−1317)が、最も一般に使用されている。しかしながら、これらの方法には重大な制限がある。免疫共沈降では、目的とするタンパク質が、ビーズ上に固定化されたそれ自身の抗体により沈降する可能性がある。目的とするタンパク質と共免疫共沈降を起こす他の任意のタンパク質では、該タンパク質が既知の場合はその抗体によりブロッティングを行うか、または該タンパク質が新規なタンパク質である場合は精製と配列決定とにより同定することが可能である。しかしながら、この方法はタンパク質−タンパク質相互作用の大規模スクリーニングには適用することができない。
本発明は、多成分の生物学的複合体成分間における相互作用を評価するため、および特に異なる試料間の成分の相互作用における相違を検出するための方法および物品を提供する。この方法は、ビーズあるいはバイオチップなどの1つの固体支持体上に、成分の1つを通して、特に生体特異性親和性試薬を用いることにより多成分の生物学的複合体を捕捉する過程を含む。その後、この複合体を一連のストリンジェンシーを変化させた(例えば増加させた)緩衝液で洗浄する。この一連の洗浄は、洗浄溶液内における溶質の濃度が増加または減少することを特徴とする勾配を形成する。この洗浄溶液を回収する。その後、洗浄液について任意の洗浄溶液により複合体の成分の1つが洗い落とされたかどうかを測定するために試験される。1つの試料対別の試料で、ストリンジェンシーの異なる洗浄により1つの成分が洗い落とされた場合は、複合体におけるこの成分と別の成分との間の相互作用はこの2試料で異なっていることを示す。同様に、この複合体をストリンジェンシーを増加させた一連の緩衝液で洗浄した後に、該複合体の保持された成分を直接検出できる。1つの試料対別の試料で、同様なストリンジェンシーの洗浄後、複合体の残留成分が異なる場合は、この複合体内の相互作用がこの2試料で異なっていることを示す。
(I.序論)
本発明は、多成分生物学的複合体の異なる成分の間の相互作用を特徴付ける方法を提供する。すべてのレベルの生物学的機能は、インビボタンパク質−タンパク質相互作用に依存している。相互作用はひとつのタンパク質が第2のタンパク質と相互作用するバイナリーであり得るか、あるいは複数のタンパク質が一度に相互作用し「機能的単位」(6つのサブユニットで構成されるTNFa受容体のように)を形成する多面性を有し得る。本発明は、バイナリーおよび多面的タンパク質−タンパク質相互作用の両方に焦点を当てる。
多成分生物学的複合体は、生体分子のさまざまな対象集団を含む複合混合物中に一般に認められる。多成分生物学的複合体の4次構造とこれらの成分の相互作用を分析するためには、はじめに分析を妨害する可能性のあるこのような混入物から複合体を単離する必要がある。これは、目的とする多成分生物学的複合体の1つ以上の成分と特異的に結合する親和性または「ベイト」分子を利用することにより最も都合よく達成される。適切な親和性分子としては、複合体に存在する1つ以上の抗原成分に対応した抗体、受容体、酵素、および多成分生物学的複合体自体が酵素である場合には、多成分生物学的複合体に関連する活性のための基質、が挙げられる。親和性分子はその結合を増強し、多成分生物学的複合体を保持するために修飾することができる。例えば、多成分生物学的複合体−関連酵素よって生成物に転換されることを遅延または阻害するために、基質を化学修飾することができる。
上述のように、目的とする多成分生物学的複合体は、親和性分子の複合体への最初の結合とそれに続く固体支持体への親和性分子の固定化により単離することができる。あるいは、親和性分子は固体支持体上にまず固定化させ、続いて多成分生物学的複合体を固定化されている親和性分子に結合させることができる。多成分生物学的複合体と親和性分子との間の結合が可能な任意の適切な方法も使用できる。例えば、親和性分子を単純に混合するか、試料と結合させることができる。
目的の多成分生物学的複合体は、本願において以前に述べた生体分子の任意の結合より構成することができる。多成分生物学的複合体の成分間の相互作用としては、キレート化合物を生成するような共有結合、イオン結合、疎水結合、アロステリック結合、配位結合をはじめとするあらゆるタイプを含めることができる。目的とする多成分生物学的複合体で見出される可能性のある成分例は、ペプチド、タンパク質、核酸、炭水化物、多糖体、核酸断片、ペプチド断片、およびタンパク質断片などの上に示した生体高分子の断片、などが挙げられるが、これに限定されるものではない。目的とする多成分生物学的複合体は、実際にはタンパク質−DNA複合体、受容体−リガンド複合体、および酵素−基質複合体などのように異質であることが多い。
多成分生物学的複合体を含む試料に頻繁に見出される不純物を除去するため、分析目的に設計された選択的溶出を行う前に、固定化された目的とする多成分生物学的複合体を第1にマイルドな洗浄溶液で処理する必要がある。一般に、第1の洗浄溶液は生理学的pHとイオン強度を有するもので、洗浄は常温常圧下で行われる。特定の状況下では、例えば、目的とする多成分生物学的複合体の成分が、特定のストリンジェンシーで溶出洗浄が行われた後も依然として固定化されている場合は、ストリンジェント洗浄が実施すべき唯一の洗浄ステップである。目的とする多成分生物学的複合体成分が、最もストリンジェントな洗浄後でも固体支持体に固定化された親和性分子と会合したままであることが予期される場合は、好ましく利用する固体支持体は吸着表面が多成分生物学的複合体と特異的に結合している親和性分子で構成されるMSプローブ、最も好ましくはSELDI MSプローブである。
未結合の成分を固体支持体より除去後、この溶液中の特定の溶質濃度の増加または減少に基づいた、強度の増加または減少した勾配を形成した一連の洗浄(液)でこの支持体を洗浄する。それに応じて、それぞれそれに続く洗浄溶液はストリンジェンシーが増加し、これにより、より弱い溶液は弱く結合した成分を脱離させ、強い溶液はより強固に結合した成分を脱離させる。結合した複合体を、それぞれその後の洗浄は以前の洗浄よりもよりストリンジェントである一連の洗浄にさらすことにより、成分は最も弱い結合から最も強固な結合まで、逐次連続的に洗い出される。
親和性分子を選択することにより異なる結合特性を提供する能力、および異なる洗浄による洗浄により異なる溶出特性を提供する能力により、それぞれ多成分生物学的複合体が親和性分子と結合する際の選択性に個別に影響を及ぼす能力がある2つの別個のパラメータの変動性が許容される。これらの2つのパラメータを幅広く変えられることができるという事実は、本発明による方法が、多くの異なるタイプの多成分生物学的複合体を結合し、これゆえに検出するために有用であるような広い範囲の結合親和性を保証する。
多成分生物学的複合体を含む試料に親和性分子を接触させ、その親和性分子を固体支持体に固定化した後に、多成分生物学的複合体を第1の洗浄溶液、および本発明のあらゆる数の溶出洗浄溶液で洗浄することができる。一般に、多次元分析を提供するためには、それぞれの親和性分子位置を、少なくとも試料由来の不純物を除去するための第1の洗浄溶液と1回分の溶出洗浄溶液で洗浄する。多成分生物学的複合体を洗浄することにより、一般に特定の親和性分子に保持された複合体成分集団が修飾される。複合体成分の結合特性と溶出洗浄溶液の溶出特性との組み合わせは、溶出洗浄後、親和性分子を介する固体支持体に関して、いずれの成分が保持されるかを制御する選択性条件を提供する。このように、洗浄ステップは、多成分生物学的複合体から成分を選択的に除去する。
本発明の方法を使用して相互作用相違マップを生成するために、分析すべき多成分生物学的複合体の成分を本発明のMSプローブに吸着させてもよい。一般に原理の1つに生体分子の結合のための多数のアドレス可能な吸着位置を保有する好ましい特性のため、SELDI−MSプローブがこの目的に使用される。SELDI−MSプローブは、前身のMALDIと異なり、1つにプローブ上に複数の吸着剤を装備することができる。この多重フォーマットにより、上述のような高スループット設定において、試料の高度にリファインされた効率的な分析が可能である。SELDI−MSプローブで使用される異なる吸着剤は、大きく異なる結合特性、幾分か異なる結合特性、微妙に異なる結合特性をもたせることができる。
塩促進相互作用を観察するために有用な吸着剤は、疎水性相互作用吸着剤などである。疎水性相互作用吸着剤の例として、脂肪族炭化水素類、特にC1−C18脂肪族炭化水素類を有する基質、フェニル基などの芳香族炭化水素官能基類を有する基質などがある。分析物と結合する疎水性相互作用吸着剤は、アミノ酸残基に暴露された無電荷の溶媒、特にフェニルアラニンとトリプトファンなどの一般に無極性芳香族および疎水性アミノ酸残基と呼ばれるアミノ酸残基などである。疎水性相互作用吸着剤と結合すると予想される分析物の特別な事例は、リゾチームおよびDNAなどである。特定の理論に束縛されることを望まなければ、DNA中の芳香族ヌクレオチド、特にピリジンとピリミジン基によって、そのDNAは疎水性相互作用吸着剤に結合すると考えられている。
親水性相互作用をベースとした水素結合および/またはファンデルワールス力を観察するために有用な吸着剤としては、例えば酸化ケイ素(すなわち、ガラス)などの順相吸着剤を含む表面が挙げられる。順相または酸化ケイ素表面は、官能基として作用する。さらに、ポリエチレングリコール、デキストラン、アガロース、またはセルロースなどの親水性ポリマーで改質された表面を含む吸着剤も親水性相互作用吸着剤として機能する。親水性相互作用を介して結合するアミノ酸残基の1つ基または組み合わせは水素結合またはファンデルワールス力を含むため、ほとんどのタンパク質は、親水性相互作用吸着剤と結合すると予想される。
静電気的またはイオン性電荷相互作用を観察するために有用な吸着剤としては、例えば、硫酸塩陰イオン(すなわち、SO− 3)の基質、およびカルボン酸塩陰イオン(すなわち、COO−)、またはリン酸陰イオン(−OPO3−)などの陰イオン性吸着剤などが挙げられる。しかしながら、カルボン酸塩陰イオンを持つ基質では、そのpKaをこえるpHでのみマイナスの電荷を有している。pKaよりも低いpHでは、この基質は本質的に中性の電荷を示す。好ましい陰イオン性吸着剤には、硫酸塩とカルボン酸塩陰イオンとリン酸陰イオンとの組み合わせを有する基質である陰イオン性吸着剤も含まれる。この組み合わせは、pHに応じて連続的に変化することが可能なマイナスの電荷強度を提供する。これらの吸着剤は、例えば、RNA分解酵素とミオグロビンなどのプラスの電荷を有するタンパク質や高分子を引き寄せて結合する。特定の理論に束縛されることを望まなければ、吸着剤と、リジン残基、アルギニン残基、およびヒスチジル残基をはじめとするプラスの電荷を有するアミノ酸残基との間の静電的相互作用は結合相互作用に起因すると考えられている。
金属イオンを持つ配位共有結合を形成する能力を観察するために有用な吸着剤としては、基質ベアリング、例えば2価および3価の金属イオン、などが挙げられる。固定化された金属イオンキレート剤の基質は、1つ以上の電子供与体基を有する合成有機分子を備え、それは遷移金属イオンにより配位共有結合性相互作用のベースを形成する。1固定化された金属イオンキレート剤として作用する次電子供与体基としては、酸素、窒素およびイオウが含まれる。金属イオンは固定化された金属イオンキレート剤と結合し、電子供与基と相互作用するためのいくつかの残存部位を持つ金属イオン錯体を生じる。好ましい金属イオンとしては、一般に銅、ニッケル、コバルト、亜鉛、鉄などの遷移金属イオン、およびAl、Caなどのその他の金属イオンなどが挙げられる。特定の理論に束縛されることを望まなければ、金属イオンは、ペプチド、タンパク質、または核酸中の特定のアミノ酸残基と選択的に相互作用すると考えられている。一般に、このような相互作用に関連したアミノ酸残基には、ヒスチジン残基、チロシン残基、トリプトファン残基、システイン残基、およびアスパラギン酸およびグルタミン酸などの酸素基を含むアミノ酸残基が挙げられる。例えば、固定化された鉄のイオンはホスホセリン、ホスホチロシン、およびホスホスレオニン残基と相互作用する。固定化された金属イオンに依存して、上述のアミノ酸残基の十分な局所濃度を有するこれらのタンパク質のみがこの吸着剤によって保持される。金属イオンとタンパク質との間のいくつかの相互作用は、従来の手段ではタンパク質をこの複合体から切り離すことができないほど強い。
酵素活性部位結合相互作用を観察するために有用な吸着剤としては、タンパク質分解酵素(トリプシンなど)、脱リン酸酵素、リン酸化酵素、およびヌクレアーゼが挙げられる。この相互作用は、酵素上の触媒結合部位を有する分析物(一般に生体高分子)における酵素結合部位の配列−特異的相互作用である。このタイプの酵素結合部位としては、例えば、配列中にリジン−リジンまたはリジン−アルギニン対を有するタンパク質とペプチドと相互作用するトリプシンの活性部位が挙げられる。より具体的には、ダイズトリプシン阻害剤は、固定化されたトリプシンの吸着剤と相互作用し、結合する。
可逆的共有結合性相互作用を観察するために有用な吸着剤は、ジスルフィド交換交互作用吸着剤などである。ジスルフィド交換相互作用吸着剤としては、固定化されたスルフヒドリル基、例えばメルカプトエタノールまたは固定化されたジチオスレイトールなどが挙げられる。この相互作用は、吸着剤と分析物上のシステイン残基に暴露された溶媒との間の共有ジスルフィド結合の形成に基づく。このような吸着剤は、減少したイオウ化合物を含むように修正された塩基を含んでいるシステイン残基と核酸を有するタンパク質またはペプチドと結合する。
糖タンパク質相互作用を観察するために有用な吸着剤としては、糖タンパク質相互作用吸着剤が挙げられ、これには市販されているCONCONAVALINTMなど、固定化されたレクチンを有する吸着剤(すなわち、オリゴ糖を保有するタンパク質)などが挙げられる。このような吸着剤は、高分子上の炭水化物部分の分子認識を含む相互作用をベースとして機能する。糖タンパク質相互作用吸着剤と相互作用し結合する分析物の例としては、糖タンパク質類、特にヒスチジンの豊富な糖タンパク質、全細胞と単離された細胞レベル下分画などが挙げられる。
生体特異的相互作用を観察するために有用な吸着剤は、一般に「生体特異的親和性吸着剤」と呼ばれている。生体特異的親和性吸着剤の例は、特定の生体分子と特異的に相互作用し結合する任意の吸着剤である。生体特異的親和性吸着剤としては、例えば、固定化抗体、固定化された単鎖抗体、抗体の固定化された特異的結合断片;固定化されたアフィボディ、DNA結合タンパク質と結合する固定化DNA、DNA、およびRNA;固定化された酵素、タンパク質および酵素と結合する固定化された基質または阻害薬;薬物結合タンパク質と結合する固定化薬物;受容体と結合する固定化された配位子;配位子に結合する固定化された受容体;DNAおよびRNA結合タンパク質と結合する固定化されたRNA;固定化されたアプタマー、ビオチンおよびビオチン化された分子と結合する固定化されたアビジンまたはストレプトアビジン;脂質結合タンパク質と結合する固定化されたリン脂質細胞膜および小胞が挙げられる。生体特異的相互作用吸着剤は、上で述べたもののような、既知の特定の相互作用に依存している。吸着剤が利用できる生体特異的相互作用のその他の例は、当業者に容易に識別でき、本発明により意図される。
(A.試料調製)
MS分析の前に、MS基質材料を、MSプローブ上の吸着剤に結合した試料に添加しなければならない。MS基質は、イオン化源、例えば、気相イオンスペクトロメーターからのエネルギーの吸収を補助することができ、さらにプローブ表面から試料成分の脱離を補助することができる。MS−基質は、吸着剤に結合した目的とする分子のイオン化および気化が可能であり、さらに、イオン化源のエネルギーの一部を吸収することができ、これによりイオン化源による分析すべき試料分子の断片化を防止する任意の適切な材料である。基質の吸収スペクトルは、使用されるレーザパルスの周波数とオーバーラップする必要がある。基質は、同時にイオン化エネルギーの沈滞を可能にしながら、安定性を保つ必要がある。基質は、分析する試料と反応(修飾)するべきではない。また分析期間と不相応な速度で昇華してはならない。最後に、基質は試料材料のイオン化を可能とする適切な化学特性を有する必要がある。一般的なMS−基質としては、ヒドロキシケイ皮酸(CHCA)、シナピン(sinapinic)酸、ゲンチジン酸、トランス−3−インドールアクリル酸(IAA)、桂皮酸、ニコチン酸、およびバニリン酸が挙げられる。MS基質に関するさらなる説明については、例えば、米国特許第5,719,060号明細書(HutchensおよびYip)参照。
MSプローブの吸着剤表面で結合した多成分生物学的複合体成分は、質量分析法を用いて脱着しイオン化され得る。あらゆる好ましいイオン化質量分析装置、例えば気相イオンスペクトロメーターを、吸着剤と結合した異なる多成分生物学的複合体成分が分離されることが可能となる限り利用できる。代表的な質量分析装置では、吸着剤と結合した多成分生物学的複合体成分を運ぶMSプローブは、質量分析装置の導入口システム内に導入される。成分は続いて、レーザ、高速原子衝撃、高エネルギープラズマ、エレクトロスプレーイオン化、熱スプレーイオン化、液体2次イオンMS、電場脱離などの脱着源により脱着される。生成した脱着気化された化学種は、脱離事象の直接的な結果としてイオン化された既製のイオンまたは中性物質より構成される。生成したイオンは、イオン光学アセンブリにより収集され、次いで、質量分析装置により通過するイオンが分散され、分析される。質量分析装置を出るイオンは、適切な検出器によって検出される。続いて、検出器は検出されたイオンの情報を質量電荷比に変換する。多成分生物学的複合体成分の存在の検出には、一般に信号強度の検出が含まれる。質量分析装置のあらゆる部品(例えば、脱離源、質量分析装置、検出器など)は、本明細書中で述べた、あるいはその他本発明の実施形態における従来技術において既知のその他の適切な部品と結合することができる。
試験試料中の多成分生物学的複合体が正常であるかどうかを判定するために、試験試料中の多成分生物学的複合体成分の脱離および検出によって生成されたデータを対照データと比較することができる。対照データとは、多成分生物学的複合体において欠陥のまったく認められないことが判明している正常な細胞またはヒトからの同等の試料より得られるデータをいう。分析されるそれぞれの多成分生物学的複合体成分について、正常試料から同じ成分の参照量を測定する。正常な細胞または集団で認められる成分の量的変動が反映されるように、複数の正常細胞またはヒトから採取した有意な数の試料に基づいて、それぞれの成分の対照量が測定されることが好ましい。
上述のデータ分析方法を使用すると、本発明により、複合体成分の間での結合親和性の微妙な変化を含むあらゆる多成分生物学的複合体の組成の変化を検出することが可能となる。成分結合と複合体組成のこのような変化は、疾患状態と関連することが多い。疾患状態と関連する多成分生物学的複合体の組成および成分親和性の変化の事例としては、血友病、糖尿病、および多くの形態の癌が挙げられる。
他に定義のない限り、本明細書中で使用されたすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する分野の当業者により一般に理解されている意味を有する。以下の参考文献は、本発明で使用した多くの用語の一般的な定義を当業者に提供する。シングルトンら(Singleton et al.),微生物学および分子生物学用語辞書(Dictionary of Microbiology and Molecular Biology)第2版、1994年;ケンブリッジ科学技術用語辞典(The Cambridge Dictionary of Science and Technology)ウォーカー編、1988年(Walker ed.,1988);遺伝学用語集、第5版、R.リーガーら編(The Glossary of Genetics,5th Ed.,R.Rieger et al.(eds.),スプリンガー出版社(Springer Verlag)1991年;ならびにヘイルおよびマルハム(Hale&Marham),ハーパーコリンズ生物学辞典(The Harper Collins Dictionary of Biology)1991年。本明細書で使用される以下の用語は、別に指定のない限りこれらの文献で定義された意味となる。
Claims (53)
- 試料において少なくとも1つの多成分生物学的複合体の成分間の相互作用のプロファイルを作成する方法であって、該方法は、各複合体毎に、以下:
(a)該試料からアリコートを提供するステップであって、該アリコートは、生体特異的親和性分子を介して固体支持体上に固定化された該試料由来の多成分生物学的複合体を含み、親和性分子が該複合体の第1の成分と結合し、未結合の物質が該固体支持体より除去されるステップ;
(b)該固定化された複合体を溶出洗浄の第1の系統により洗浄するステップであって、系統のそれぞれの溶出洗浄における第1の溶質の濃度は増加または減少する濃度勾配を形成するステップ;および
(c)連続した溶出洗浄において第2の成分を測定するステップであって、試料からの複合体のプロファイルは、溶出洗浄からの測定を包むステップ
をを包含する、方法。 - 前記試料が、組織抽出物、細胞抽出物、血液、尿、リンパ液、in vitroタンパク質発現基質、およびそれらの派生物よりなる群から選択される請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの複合体が1つの複合体である請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの複合体が複数の複合体であり、それぞれ生体特異性親和性試薬を介して結合された請求項1に記載の方法。
- 前記親和性分子が、抗体、単一鎖抗体、抗体の特異的に結合したフラグメント、アフィボディ、酵素、酵素基質、受容体、受容体リガンド、薬剤、核酸、またはアプタマーから選択される請求項1に記載の方法。
- 前記親和性分子が、前記複合体と結合する前に前記固体支持体に固定化されている請求項1に記載の方法。
- 前記親和性分子が、前記複合体と結合した後に前記固体支持体に固定化されている請求項1に記載の方法。
- 前記固体支持体がクロマトグラフィー樹脂である請求項1に記載の方法。
- 前記洗浄が非フロースルーデバイスで行われる請求項8に記載の方法。
- 前記非フロースルーデバイスが底の閉じたマイクロタイタープレートである請求項9に記載の方法。
- 前記洗浄がフロースルーデバイスで行われる請求項8に記載の方法。
- 前記フロースルーデバイスがマイクロタイタードリッププレート、フロースルーカラム、またはフロースルーマイクロカラムである請求項11に記載の方法。
- 前記固体支持体が、プローブ表面に付着した前記複合体を捕捉するための生体特異性捕捉試薬を含むSELDIプローブである請求項1に記載の方法。
- 最初の洗浄で非結合材料が除去される請求項1に記載の方法。
- 前記溶質はイオン、塩、洗浄剤、生体分子、または結合競争体から選択される請求項1に記載の方法。
- 試料の第2のアリコートにおける固定化された複合体を第2の溶出洗浄系統で洗浄するステップを包含する請求項1に記載の方法であって、第2の溶質が第1の溶質と異なる、方法。
- 前記第2の成分が、光学的方法、電気化学的方法、原子間力顕微鏡、または高周波法によって検出される請求項1に記載の方法。
- 前記第2の成分が質量分析法によって検出される請求項1に記載の方法。
- 前記質量分析法が親和性質量分析法である請求項18に記載の方法。
- 前記親和性質量分析法がSENDを含む請求項19に記載の方法。
- ステップ(b)の後で、前記生体特異的親和性分子を介して前記支持体上に依然固定化されている前記複合体の成分を測定するステップをさらに包含する請求項1に記載の方法であって、それによって前記プロファイルが該複合体の測定値をさらに含む、方法。
- 方法であって、以下:
a)生体試料のセットを提供するステップであって、該セットは少なくとも2つのサブセットを含み、各サブセットが異なる生物学的特性によって特徴付けられるステップ;
b)該セットにおける各試料の少なくとも1つの多成分生物学的複合体の成分の間の相互作用プロファイルを生成するステップであって、試料の複合体のプロファイルを生成するステップが、以下:
(i)該試料からアリコートを提供するステップであって、該アリコートは、生体特異的親和性分子を介して固体支持体上に固定化された該試料由来の多成分生物学的複合体を含み、該親和性分子が該複合体の第1成分と結合しており、未結合の物質が該固体支持体より除去されるステップ;
(ii)固定化された複合体を複数の連続した溶出洗浄で洗浄するステップであって、該連続した溶出洗浄における溶質の濃度は増加または減少する濃度勾配を形成するステップ;および
(iii)該連続した溶出洗浄において第2の成分を測定するステップであって、試料からの該プロファイルは、それぞれのアリコートの該溶出洗浄溶液からの測定値を含むステップ、
を含むステップ;ならびに
c)それぞれのサブセットにおける成分間の相互作用の相違を検出するために該試料のプロファイルを比較するステップ
を包含する、方法。 - 異なる生物学的特性が、病理学的対非病理学的、薬剤応答者対非応答者、毒性反応対無毒反応、および疾患状態の進行者対疾患状態の非進行者から選択される請求項22に記載の方法。
- 前記異なる生物学的特性は、阻害性RNAへの曝露または阻害性RNAへの非曝露である請求項22に記載の方法。
- ステップ(b)は、ステップ(ii)の後に、生体特異的親和性分子を介して支持体上に依然として固定化されている前記複合体の成分を検出するステップをさらに包含する請求項22に記載の方法であって、それによって前記プロファイルが該支持体からの測定値をさらに含む、方法。
- 前記方法は、前記試料からの第2のアリコート上でステップ(b)(i)〜(iii)を行うステップを包含する請求項22に記載の方法であって、前記溶出洗浄は第2の異なる溶質を含み、連続した溶出洗浄の第2の溶質の濃度は増加または減少する濃度勾配を形成する、方法。
- 比較は、コンピューター学習アルゴリズムをトレーニングするために前記プロファイルを使用するステップを含み、該コンピューター学習アルゴリズムは、プロファイルを少なくとも2つのサブセットの1つに分類する分類アルゴリズムを生成する請求項22に記載の方法。
- 試料において少なくとも1つの多成分生物学的複合体の成分間の相互作用のプロファイルを生成する方法であって、該方法は、それぞれの複合体について、以下:
(a)該試料から複数のアリコートを提供するステップであって、それぞれのアリコートは、生体特異性親和性分子を介して固体支持体上に固定化された該試料由来の同じ多成分生物学的複合体を含み、該親和性分子が該複合体の第1成分と結合しており、未結合の物質が支持体より除去されるステップ;
(b)溶出洗浄の第1の系統からの溶出洗浄により、それぞれのアリコートにおいて固定化された複合体を洗浄するステップであって、該系統の溶出洗浄における第1の溶質の濃度は、増加または減少する濃度勾配を形成するステップ;ならびに
(c)それぞれの溶出洗浄において、少なくとも1つの第2成分を測定するステップであって、試料からの該プロファイルは、それぞれのアリコートの溶出洗浄溶液からの測定値を含むステップ
を包含する、方法。 - ステップ(b)の後で、前記生体特異的親和性分子を介して前記支持体に依然として定化されている前記複合体成分を検出するステップをさらに包含する請求項28に記載の方法であって、前記プロファイルが該支持体の測定値を含む、方法。
- 前記試料からの第2の複数のアリコートに対してステップ(b)を実施するステップをさらに包含する請求項28に記載の方法であって、前記溶出洗浄は第2の異なる溶質を含み、連続した溶出洗浄において該第2の溶質の濃度が増加または減少する濃度勾配を形成する、方法。
- 方法であって、以下:
(a)生体試料のセットを提供するステップあって、該セットは少なくとも2つのサブセットを含み、それぞれのサブセットは異なる生物学的特性によって特徴付けられるステップ;
(b)該セットのそれぞれの試料について、少なくとも1つの多成分生物学的複合体の成分間の相互作用のプロファイルを生成するステップであって、試料における複合体のプロファイルを生成するステップが、以下:
(i)該試料から複数のアリコートを提供するステップであって、それぞれのアリコートは、生体特異性親和性分子を介して固体支持体上に固定化された該試料由来の同一の多成分生物学的複合体を含み、該親和性分子が該複合体の第1成分と結合しており、未結合の物質が支持体より除去されるステップ;
(ii)第1の系統の溶出洗浄液の溶出洗浄により、それぞれの該アリコートにおいて固定化された複合体を洗浄するステップであって、前記系統の溶出洗浄における第1の溶質の濃度は増加または減少する濃度勾配を形成するステップ;および
(iii)それぞれの溶出洗浄において少なくとも1つの第2の成分を測定するステップであって、
試料における複合体のための該プロファイルは、それぞれのアリコートの溶出洗浄液からの測定値を含むステップ、
を含むステップ;ならびに
c)試料における成分間の相互作用の相違を検出するために該試料のプロファイルを比較するステップと
を包含する、方法。 - 各試料からの第2の複数のアリコートにおける前記固定化された複合体を第2の溶出洗浄セットの1つの溶出洗浄により洗浄するステップであって、該溶出洗浄セットの各要素の第2の溶質の濃度が増加または減少の濃度勾配を形成し、第2の溶質が該溶質とは異なるステップを包含する、請求項31に記載の方法。
- ステップ(b)は、ステップ(ii)の後で生体特異性親和性分子を介して前記支持体上に依然として固定化されている前記複合体の成分を検出するステップをさらに包含する請求項31に記載の方法であって、それによって前記プロファイルが該支持体からの測定値をさらに含む、方法。
- 前記試料の第2の複数のアリコート上でステップ(b)(i)〜(iii)を行うステップをさらに包含する請求項31に記載の方法であって、前記溶出洗浄は第2の異なる溶質を含み、前記連続した溶出洗浄における第2の溶質の濃度は増加または減少する濃度勾配を形成する、方法。
- 試料のプロファイルを比較し、前記試料について成分間の相互作用の相違を検出するステップを含む請求項32に記載の方法。
- キットであって、以下:
(a)第1の親和性分子に結合するための手段を有するか、または第1の親和性分子が結合している、少なくとも1つの固体支持体;
(b)少なくとも1つの系統の溶出洗浄であって、各系統のそれぞれの溶出洗浄における第1の溶質濃度は増加または減少する濃度勾配を形成する溶出洗浄;および
(c)少なくとも1つのMSプローブであって、固体支持体とは異なる該MSプローブ
を備える、キット。 - (d)第1の多成分生物学的複合体の第1の成分と特異的に結合する少なくとも1つの生体特異的親和性分子をさらに備える請求項36のキット。
- 前記固体支持体がクロマトグラフィー樹脂である請求項36に記載のキット。
- マルチウェルマイクロタイタープレートをさらに備える請求項36に記載のキット。
- 前記マイクロタイタープレートがドリッププレートである請求項39に記載のキット。
- カラムをさらに備える請求項36に記載のキット。
- 前記カラムが、重力フロー、遠心力フロー、または機械的に生みだされたフローを利用する請求項41に記載のキット。
- 前記MSプローブが該プローブ表面に結合した吸着剤を含むSELDIプローブである請求項36に記載のキット。
- 前記MSプローブがMALDIプローブである請求項36に記載のキット。
- 前記MSプローブが該プローブ表面に結合したエネルギー吸収分子を含むSELDIプローブである請求項36に記載のキット。
- 前記少なくとも1つのMSプローブが複数のMSプローブである請求項36に記載のキット。
- 前記少なくとも1つのMSプローブが、前記プローブ表面に結合したエネルギー吸収分子を含む複数のSELDIプローブを備える請求項36に記載のキット。
- 前記少なくとも1つのMSプローブが、前記プローブ表面に結合した吸着剤を含む複数のSELDIプローブを備える請求項36に記載のキット。
- 前記親和性分子が、抗体、単一鎖抗体、抗体の特異的に結合した断片、アフィボディ、酵素、酵素基質、受容体、受容体リガンド、薬剤、核酸、またはアプタマーから選択される請求項37に記載のキット。
- 前記少なくとも1つの親和性分子が複数の異なる親和性分子であり、それぞれの異なる親和性分子が、異なる複合体の第1の成分と特異的に結合する請求項37に記載のキット。
- キットであって、以下:
(a)生体特異的親和性分子と共有結合により結合することのできる反応性表面を含むSELDIプローブである少なくとも第1のMSプローブ;
(b)少なくとも1つの系統の溶出洗浄であって、各々の系統のそれぞれの溶出洗浄における第1の溶質の濃度は増加または減少する濃度勾配を形成する溶出洗浄;および
(c)少なくとも第2のMSプローブであって、クロマトグラフィー表面を含むMALDIプローブまたはSELDIプローブであるMSプローブ
を備える、キット。 - (d)第1の多成分生物学的複合体の第1の成分と特異的に結合する少なくとも1つの生体特異的親和性分子をさらに備える請求項51に記載のキット。
- 前記親和性分子は、抗体、単一鎖抗体、抗体の特異的に結合した断片、アフィボディ、酵素、酵素基質、受容体、受容体リガンド、薬剤、核酸、またはアプタマーから選択される請求項52に記載のキット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US39864102P | 2002-07-24 | 2002-07-24 | |
US44553603P | 2003-02-06 | 2003-02-06 | |
PCT/US2003/023320 WO2004009798A2 (en) | 2002-07-24 | 2003-07-23 | Protein interaction difference mapping |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005534043A true JP2005534043A (ja) | 2005-11-10 |
JP4587954B2 JP4587954B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=30773100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005505549A Expired - Fee Related JP4587954B2 (ja) | 2002-07-24 | 2003-07-23 | タンパク質相互作用相違マッピング |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7348184B2 (ja) |
EP (1) | EP1552302B1 (ja) |
JP (1) | JP4587954B2 (ja) |
AT (1) | ATE426808T1 (ja) |
AU (1) | AU2003256806A1 (ja) |
DE (1) | DE60326864D1 (ja) |
WO (1) | WO2004009798A2 (ja) |
Families Citing this family (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20040229294A1 (en) | 2002-05-21 | 2004-11-18 | Po-Ying Chan-Hui | ErbB surface receptor complexes as biomarkers |
EP1681983A4 (en) | 2003-10-14 | 2008-12-10 | Monogram Biosciences Inc | RECEPTOR TYROSINE KINASE SIGNAL PATH ANALYSIS FOR DIAGNOSIS AND THERAPY |
US7707134B2 (en) * | 2005-01-14 | 2010-04-27 | Siemens Medical Solutions Usa, Inc. | System and method for molecular diagnosis of depression based on boosting classification |
US7672916B2 (en) * | 2005-08-16 | 2010-03-02 | The Trustees Of Columbia University In The City Of New York | Methods, systems, and media for music classification |
US20080023630A1 (en) * | 2005-11-22 | 2008-01-31 | Ciphergen Biosystems Inc. | Polymer probe doped with conductive material for mass spectrometry |
WO2007069983A1 (en) | 2005-12-13 | 2007-06-21 | Exthera Ab | Method for extracorporeal removal of a pathogenic microbe, an inflammatory cell or an inflammatory protein from blood |
US8217338B2 (en) * | 2008-10-10 | 2012-07-10 | Excellims Corporation | Method and apparatus for chemical and biological sample separation |
JP2009524829A (ja) * | 2006-01-27 | 2009-07-02 | イースタン バージニア メディカル スクール | ヒトivf由来胚のプロテオームフィンガープリンティング:発生能のバイオマーカーの同定法 |
US8758286B2 (en) | 2009-12-01 | 2014-06-24 | Exthera Medical Corporation | Method for removing cytokines from blood with surface immobilized polysaccharides |
WO2012112724A1 (en) | 2011-02-15 | 2012-08-23 | Exthera Medical, Llc | Device and method for removal of blood-borne pathogens, toxins and inflammatory cytokines |
US9746458B2 (en) * | 2011-04-27 | 2017-08-29 | Loma Linda University Medical Center | Dynactin subunit p62 biomarker for neurological conditions |
MY170164A (en) * | 2012-06-07 | 2019-07-09 | Somalogic Inc | Aptamer-based multiplexed assays |
ES2647577T3 (es) | 2012-06-13 | 2017-12-22 | Exthera Medical Corporation | Uso de heparina y carbohidratos para tratar el cáncer |
US10942184B2 (en) | 2012-10-23 | 2021-03-09 | Caris Science, Inc. | Aptamers and uses thereof |
BR112015009138A2 (pt) | 2012-10-23 | 2020-10-20 | Caris Life Sciences Switzerland Holdings, S.A.R.L. | métodos para caracterizar um câncer |
AU2013361323B2 (en) | 2012-12-19 | 2018-09-06 | Caris Science, Inc. | Compositions and methods for aptamer screening |
CN110772677A (zh) | 2013-06-24 | 2020-02-11 | 艾克塞拉医疗公司 | 含有涂覆甘露糖的基质的血液过滤系统 |
WO2015069942A1 (en) | 2013-11-08 | 2015-05-14 | Exthera Medical Corporation | Methods for diagnosing infectious diseases using adsorption media |
JP2017513636A (ja) | 2014-04-24 | 2017-06-01 | エクスセラ メディカル コーポレイション | 高流量を用いて血液から細菌を除去するための方法 |
JP7100454B2 (ja) | 2014-09-22 | 2022-07-13 | エクスセラ メディカル コーポレイション | 装着型血液潅流デバイス |
US11988662B2 (en) | 2015-12-07 | 2024-05-21 | Nanohmics, Inc. | Methods for detecting and quantifying gas species analytes using differential gas species diffusion |
US10386365B2 (en) | 2015-12-07 | 2019-08-20 | Nanohmics, Inc. | Methods for detecting and quantifying analytes using ionic species diffusion |
US10386351B2 (en) | 2015-12-07 | 2019-08-20 | Nanohmics, Inc. | Methods for detecting and quantifying analytes using gas species diffusion |
US11911551B2 (en) | 2016-03-02 | 2024-02-27 | Exthera Medical Corporation | Method for treating drug intoxication |
WO2017151797A1 (en) | 2016-03-02 | 2017-09-08 | Exthera Medical Corporation | Method for treating drug intoxication |
ITUA20163876A1 (it) * | 2016-05-27 | 2017-11-27 | Univ Del Salento | Biorecettore per ioni metallici. |
US20210072255A1 (en) | 2016-12-16 | 2021-03-11 | The Brigham And Women's Hospital, Inc. | System and method for protein corona sensor array for early detection of diseases |
EP3877400A4 (en) | 2018-11-07 | 2022-09-07 | Seer, Inc. | COMPOSITIONS, METHODS AND SYSTEMS FOR CROWN PROTEIN ANALYSIS AND THEIR USES |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000516727A (ja) * | 1997-06-20 | 2000-12-12 | チパージェン バイオシステムズ,インコーポレイテッド | 生物学および医学に応用される被保持物クロマトグラフィーおよびタンパク質チップアレイ |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5234811A (en) * | 1991-09-27 | 1993-08-10 | The Scripps Research Institute | Assay for a new gaucher disease mutation |
US5571729A (en) * | 1992-06-17 | 1996-11-05 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Process for separating complex |
CA2163426C (en) * | 1993-05-28 | 2005-11-01 | T. William Hutchens | Method and apparatus for desorption and ionization of analytes |
EP1021558A1 (en) * | 1997-10-10 | 2000-07-26 | President And Fellows Of Harvard College | Surface-bound, double-stranded dna protein arrays |
US6265715B1 (en) * | 1998-02-02 | 2001-07-24 | Helene Perreault | Non-porous membrane for MALDI-TOFMS |
WO2000061813A1 (en) * | 1999-04-09 | 2000-10-19 | Geron Corporation | A second mammalian tankyrase |
WO2001088528A2 (en) | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Admetric Biochem Inc. | High throughput chromatographic systems |
US20030091976A1 (en) | 2001-11-14 | 2003-05-15 | Ciphergen Biosystems, Inc. | Methods for monitoring polypeptide production and purification using surface enhanced laser desorption/ionization mass spectrometry |
-
2003
- 2003-07-23 JP JP2005505549A patent/JP4587954B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2003-07-23 WO PCT/US2003/023320 patent/WO2004009798A2/en active Application Filing
- 2003-07-23 AT AT03766029T patent/ATE426808T1/de not_active IP Right Cessation
- 2003-07-23 DE DE60326864T patent/DE60326864D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2003-07-23 AU AU2003256806A patent/AU2003256806A1/en not_active Abandoned
- 2003-07-23 EP EP03766029A patent/EP1552302B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-07-23 US US10/626,493 patent/US7348184B2/en active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000516727A (ja) * | 1997-06-20 | 2000-12-12 | チパージェン バイオシステムズ,インコーポレイテッド | 生物学および医学に応用される被保持物クロマトグラフィーおよびタンパク質チップアレイ |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
JPN6009040130, Jochen Peter et al, "Identification of carbohydrate deficient transferrin forms by MALDI−TOF mass spectrometry and lectin", Biochimica et Biophysica Acta (BBA) − General Subjects, 1998, Volume 1380, Issue 1, 93−101 * |
JPN6009040136, Zsolt Ablonczy et al., "Mass Spectrometric Analysis of Integral Membrane Proteins at the Subnanomolar Level: Application to", Anal. Chem., 2001, 73, 4774−4779 * |
JPN7009003749, Darcy R. Driedger and Peter Sporns, "Immunoaffinity Sample Purification and MALDI−TOF MS Analysis of α−Solanine and α−Chaconine in Seru", J. Agric. Food Chem., 2001, 49 (2), 543−548 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7348184B2 (en) | 2008-03-25 |
ATE426808T1 (de) | 2009-04-15 |
WO2004009798A3 (en) | 2004-10-07 |
US20040146937A1 (en) | 2004-07-29 |
AU2003256806A1 (en) | 2004-02-09 |
AU2003256806A8 (en) | 2004-02-09 |
WO2004009798A2 (en) | 2004-01-29 |
DE60326864D1 (de) | 2009-05-07 |
EP1552302A4 (en) | 2006-09-13 |
JP4587954B2 (ja) | 2010-11-24 |
EP1552302A2 (en) | 2005-07-13 |
EP1552302B1 (en) | 2009-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4587954B2 (ja) | タンパク質相互作用相違マッピング | |
US8389222B2 (en) | Apolipoprotein fingerprinting technique and methods related thereto | |
AU2005253081B2 (en) | Biomarkers for peripheral artery disease | |
Bakry et al. | Protein profiling for cancer biomarker discovery using matrix-assisted laser desorption/ionization time-of-flight mass spectrometry and infrared imaging: a review | |
US20060084059A1 (en) | Serum biomarkers in hepatocellular carcinoma | |
US7794947B2 (en) | Affinity capture of peptides by microarray and related methods | |
US11754561B2 (en) | Functionalized biochips for SPR-MS coupling | |
US20060257946A1 (en) | Serum biomarkers in ischaemic heart disease | |
US20030119063A1 (en) | High accuracy protein identification | |
US11105797B2 (en) | Ligand binding assays using MALDI-TOF mass spectrometry | |
US6977370B1 (en) | Off-resonance mid-IR laser desorption ionization | |
US20060205010A1 (en) | Methods of host cell protein analysis | |
US20040096820A1 (en) | Comparative proteomics of progressor and nonprogressor populations | |
US20060177870A1 (en) | Immunoassays | |
WO2005071421A1 (en) | Specific detection of troponin and modified forms of troponin | |
WO2002074927A2 (en) | High accuracy protein identification | |
WO2004030521A2 (en) | Use of biomarkers for detecting acute renal transplant rejection | |
WO2003102542A2 (en) | Comparative proteomics of progressor and nonprogressor populations | |
WO2004103155A2 (en) | Surface-enhanced laser desorption/ionization-based disease diagnosis | |
Chandler et al. | 11 Leaving the Surface Behind: At the Intersection of Protein Microarrays and Mass Spectrometry | |
Nelson et al. | Eric E. Niederkofler 15.1 Background Historically, proteomics is the discipline of studying the complete complement of | |
WO2012120150A1 (en) | Method for detection and quantification of target biomolecules |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060614 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20070517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090811 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20091029 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20091106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100810 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100907 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |