JP2005531074A - コンテキスト検索可能な情報伝達 - Google Patents

Abstract

【課題】コンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法、システム、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】情報伝達の内容中の各種異なる部分を分析して、その内容中の各種異なる部分のそれぞれに関連する反応応答を識別する。識別された反応応答を示すために、表示可能な属性が、その内容中の各種異なる部分のそれぞれに関連付けられる。その情報伝達について、その内容中の各種異なる部分のそれぞれは、識別された反応応答およびそれに関連する表示可能な属性と通信するために、識別された反応応答およびそれに関連する表示可能な属性のうちの少なくとも一方を含むコンテキストによって検索可能なデータベース内に格納される。

Description

本発明は、一般には、メッセージング通信に関し、詳細には、メッセージ情報伝達のコンテキストを、その情報伝達と共に格納することに関する。より詳細には、本発明は、格納済みの情報伝達を、その情報伝達内に指定された反応応答に従って検索することに関する。

インターネットおよび電話が拡充するにつれて、異なる場所における個人の間での情報伝達の容易性もまた、同様に拡大し続けている。しかし、同時発生し、または遅延が生じる電子通信では、面と向かって会話するときに得られる検出可能な内容の多くは減少し、または取り除かれる。

面と向かって会話するときは一般に、音声に基づく単に言葉以上のものが伝達される。「口頭」と「非口頭」の組み合わせられた情報によって、情報伝達の内容のコンテキスト（文脈）が提供される。口頭情報は、たとえば音、声音、および音量を含むことができる。非口頭情報は、たとえばアイ・コンタクト、身振り、顔の動き、およびボディ・ランゲージを介して交換することができる。たとえば話者は、聞き手の応答を見て、応答の感情を話される言葉に一致させることができる。さらに話者は、聞き手を見て、聞き手が話者の言葉を理解したかどうかに関する非口頭の手掛かりを受け取ることができる。さらに聞き手は、話者の動きおよび口調を見て、話者が伝えようとしている感情のタイプをよりよく理解することができる。

対面による情報伝達の要素なしでは、情報伝達の内容のコンテキストを提供する口頭および非口頭情報は、しばしば失われ、または取り除かれる。こうした情報伝達の不可欠な部分がなければ、情報伝達において誤解が生じる可能性が高くなる。たとえば、対面による情報伝達が行われない場合には容易に分からない、文化の違いによる誤解も多くなことがある。さらに、情報伝達がなされ、または受け取られるときに伴う感情に関する誤解が存在することがあるが、この誤解は、同時性のある対面の情報伝達なしでは、迅速に訂正されない。

たとえば、電子メール（ｅメール）メッセージによって、貴重なタイプの電子情報伝達が提供されるが、同時性のある対面による情報伝達は提供されない。ｅメール・メッセージを送信する人にとっては、電子メール・メッセージを読んだことに応答した受け手のボディ・ランゲージを見て受け手がメッセージを理解したかどうかを判断するメリットがない。さらに、ｅメール・メッセージの受信者は、年齢、性別、人種的背景、経歴、地位、地理的位置（regional location）、または送信者が内容伝達のために選択する方法に影響を及ぼるかもしれない他の背景情報、を十分に知り得ない。さらに、受信者には、送信者を見て、送信者がｅメール・メッセージを作成しているときの感情面のコンテキストを判断するメリットがない。送信者は、落胆しているにすぎないが、受信者が怒りに関連付けるような言葉を使用して送信者の書いたことが誤って解釈されるおそれがある。

電子的情報伝達の別の制約は、こうした情報伝達が格納される場合、それは一般に、日付または送信者に従ってしか検索できないことである。したがって、上記内容に鑑みて、情報伝達のコンテキストをその電子的情報伝達内に示すための方法、システムおよびプログラムを提供することが有利である。したがって、電子的情報伝達が、後に情報伝達のコンテキストに従って突き止められ得るように、電子的情報伝達のコンテキストを、その電子的情報伝達と共に格納することが有利である。

上記内容に鑑みて、したがって、本発明の一目的は、改良型のメッセージング情報伝達を提供することである。

本発明の別の目的は、メッセージの情報伝達のコンテキストを、その情報伝達と共に格納するための方法、システム、およびプログラムを提供することである。

本発明の別の目的は、格納済みの情報伝達を、その情報伝達内に指定された反応応答に従って検索するための方法、システム、およびプログラムを提供することである。

本発明の一態様によれば、情報伝達の内容中の各種異なる部分を分析して、その内容中の各種異なる部分のそれぞれに関連する反応応答を識別する。その識別された反応応答を示すために、表示可能な属性が、その内容中の各種異なる部分のそれぞれに関連付けられる。その内容中の各種異なる部分のそれぞれは、識別された反応応答およびそれに関連する表示可能属性と通信するために、識別された反応応答およびそれに関連する表示可能属性のうちの少なくとも一方を含むコンテキストによって検索可能なデータベース内に格納される。

本発明のすべての目的、特徴、および利点は、以下の記載された詳細な説明において明らかになるものである。

本発明の特色であると考えられる新規な特徴について、添付の特許請求の範囲で述べる。しかし、本発明自体、および好ましい使用法、さらにその目的および利点は、例示的な一実施形態についての以下の詳細な説明を参照し、添付の図面と併せ読むことで、最もよく理解されよう。

情報伝達内に指定された反応応答に従って、その情報伝達を格納および検索するための方法、システム、およびプログラムが提供される。好ましい一実施形態では、反応応答は、情報伝達内で色によって示される。しかし、代替の実施形態では、当業者によって理解されるように、反応応答は、テキスト、グラフィックス、アイコン、画像、または音声など、他の表示可能な属性を用いて示すこともできる。反応応答を示すために、テキストは、フォント、フォント・サイズ、フォント・スタイル、下付き、上付き、および他のテキストの扱いを変更することができる。さらに、半透明のオーバーレイ、グラデーション・バー、および他のグラフィカル要素を使用して、反応応答を示すことができる。

情報伝達には、それだけに限らないが、文書、電子通信、音声通信、グラフィカル通信、およびグラフィックに基づいた媒体を介した他の情報伝達を含めることができる。文書には、それだけに限らないが、テキスト文書、原稿、ブック・テキスト、ソフトウエア・コード、ならびに他のタイプの英数字およびグラフィックス基づいたファイルを含めることができる。電子通信には、それだけに限らないが、電子メール（ｅメール）、インスタント・メッセージング、チャット・ルーム通信、双方向テキスト・メッセージング、音声テキスト変換メッセージング、振動間メッセージング（vibration-to-vibration messaging）、および他のネットワーク対応通信が含めることができる。音声通信には、音声メッセージング、電話通信、電話会議、および他の音声に基づいた通信方法を含めることができる。ビデオ通信には、それだけに限らないが、テレビ会議、ビデオ・メッセージング、および他のビデオに基づいた通信方法を含めることができる。

本発明の好ましい一実施形態では、情報伝達は、少なくとも１人の送信者から少なくとも１人の受信者に、ネットワークを介して転送される。しかし、情報伝達は、データ記憶媒体または他のプラットフォームを介して転送することもできる。さらに、ネットワークを介した情報伝達は、同時に発生することも遅延されることもある。

こうしたタイプの情報伝達のいずれかの内容は、それだけに限らないが、テキスト、アイコン、ビデオ画像、音声、グラフィックス、アバター（分身となるキャラクター）の身振り、および他のタイプの出力を含むことがある。本発明の一利点によれば、情報伝達の内容についてのコンテキストが、その内容についての反応応答によって提供される。

反応応答は、たとえば、情報伝達の選択された一部分、情報伝達の各種異なる部分、情報伝達全体、または複数の情報伝達について分析することができる。反応応答は、情報伝達の選択された部分、情報伝達の各種異なる部分、情報伝達全体、または複数の情報伝達について識別することができる。

反応応答は、それだけに限らないが、受信者の予想される応答、送信者の意図された応答、および受信者の実際の反応を含むことができる。送信者には、情報伝達案についての受信者の予想される応答が提供されることがある。さらに、送信者は、情報伝達案について意図された応答を提供することができ、また情報伝達の内容の分析によって、意図される応答をレンダリングすることができる。受信者のために追加のコンテキストを提供するため、予想される応答または意図された応答あるいはその両方を、情報伝達と共に送信することができる。さらに、受信者は、情報伝達に対する実際の応答を示すことができる。実際の応答は、一覧表が作られ、格納されるか、または情報伝達と共に送信者に返されるか、あるいはその両方を行うことができる。

情報伝達の内容と、情報伝達に対する反応応答を合わせて、情報伝達のコンテキストを提供し、このコンテキストによって、電子媒体を介して通信するときに失われる口頭および非口頭の情報伝達性を向上させる。好ましくは、このコンテキストによって、送信者および受信者は、内容の意図、およびその内容が理解される方法をよりよく理解することができる。

情報伝達の内容が、その情報伝達内に指定された反応応答に従って検索可能となるように、好ましくは、情報伝達のコンテキストがその情報伝達と共に格納される。有利なことには、コンテキストに従って格納された情報伝達のデータベースは、反応応答、反応応答を表す色、送信者、受信者、時刻、日付、および他の基準によって検索可能である。

以下に述べる内容では、説明することを目的に、本発明についての十分な理解をもたらすために複数の具体的な詳細について述べられている。しかし、本発明は、こうした具体的な詳細なしに実施することができることは当業者には明らかであろう。他の場合では、本発明を不必要に分かり難くしないように、周知の構造物および装置がブロック図の形で示されている。

［ハードウェア概要］
本発明は、複数の異なるオペレーティング・システムの元での各種異なるコンピューティング・システムおよび電子装置を含めて、各種異なるシステム内で実行することができる。本発明の一実施形態では、コンピューティング・システムは、ノートブック・コンピュータ、パームトップ・コンピュータ、携帯情報端末、電話、あるいは電話、高性能電話、メッセージング、および情報サービスを提供する通信機能を組み込みこともできる他の電子コンピューティング・システムなど、ポータブルなコンピューティング・システムである。しかし、コンピューティング・システムは、たとえばデスクトップ・コンピュータ、ネットワーク・コンピュータ、ミッドレンジ・コンピュータ、サーバ・システム、またはメインフレーム・コンピュータでもよい。したがって、一般に、本発明は、好ましくは、コンピュータ・システムからアクセス可能な記憶装置内のデータを操作するなどのコンピューティング・タスクを実施するコンピュータ・システム内で実行される。さらに、コンピュータ・システムは、好ましくは、少なくとも１つの出力装置、および少なくとも１つの入力装置を含む。

次に図面を、具体的には図１を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムを有利に使用することができる、コンピュータ・システムの一実施形態が示されている。コンピュータ・システム１０は、バス２２またはコンピュータ・システム１０内で情報を伝達するための他の通信装置、および情報の処理のためバス２２に結合されたプロセッサ１２などの少なくとも１つの処理装置を含む。好ましくは、バス２２は、ブリッジによって接続されまたはコンピュータ・システム１０内で複数のバス・コントローラによって制御された、低遅延および高遅延パスを含む。

プロセッサ１２は、ＩＢＭのＰｏｗｅｒＰＣ（商標）などの汎用プロセッサとすることができ、このプロセッサは、通常の動作時に、オペレーティング・システム、ならびにランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ：Random Access Memory）１４などの動的記憶装置内および読出し専用メモリ（ＲＯＭ：Read Only Memory）１６などの静的記憶装置内に格納されたアプリケーション・ソフトウエア、の制御下でデータを処理する。オペレーティング・システムは、好ましくは、ユーザにグラフィカル・ユーザ・インターフェ−ス（ＧＵＩ：GraphicalUser Interface）を提供する。好ましい一実施形態では、アプリケーション・ソフトウエアは、プロセッサ１２上で実行されたときに、図１３のフローチャートに示される操作、および本明細書で述べる他の操作を実施するマシン実行可能命令を含む。あるいは、本発明の諸ステップは、諸ステップを実施するための配線論理を含む特定のハードウェア構成要素によって、またはプログラムされたコンピュータ構成要素とカスタム・ハードウェア構成要素の任意の組合せによって実施することができる。

本発明は、本発明に従ってプロセスを実施するようにコンピュータ・システム１０をプログラムするために使用されるマシン実行可能命令、を格納するマシン読取り可能媒体、上に含まれるコンピュータ・プログラムとして提供することができる。本明細書で使用する場合、用語「マシン読取り可能媒体」には、実行のため、プロセッサ１２かまたはコンピュータ・システム１０の他の構成要素に命令を提供することに関与する任意の媒体が含まれる。こうした媒体は、それだけに限らないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含めて、多くの形を取り得る。不揮発性媒体の一般的な形には、たとえば、フロッピー（Ｒ）・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープまたは他の任意の磁気媒体、コンパクト・ディスクＲＯＭ（ＣＤ−ＲＯＭ）または他の任意の光媒体、パンチ・カードまたは穴のパターンを含む他の任意の物理媒体、プログラマブルＲＯＭ（ＰＲＯＭ）、消去可能ＰＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ）、電気的ＥＰＲＯＭ（ＥＥＰＲＯＭ）、フラッシュ・メモリ、他の任意のメモリ・チップまたはカードリッジ、あるいは、コンピュータ・システム１０が読み出すことができかつ命令の格納に適している他の任意の媒体、が含まれる。本発明の一実施形態では、不揮発性媒体の一例は大容量記憶装置１８である。揮発性媒体はＲＡＭ１４などの動的メモリを含む。伝送媒体は、バス２２を含むワイヤを含めて、同軸ケーブル、銅線、または光ファイバを含む。伝送媒体は、無線周波数または赤外線データ通信時に生成されるものなど、音響または光波の形を取り得る。

さらに、本発明は、コンピュータ・プログラムとしてダウンロードすることができ、プログラム命令は、搬送波または他の伝搬媒体内で実装されたデータ信号によって、バス２２に結合された通信インターフェ−ス３２へのリンク３４（モデムやネットワーク接続など）を介して、サーバ３９などのリモート・コンピュータから要求側のコンピュータ・システム１０に転送することができる。通信インターフェ−ス３２は、ネットワーク・リンク３４に結合する双方向データ通信を提供し、このネットワーク・リンクは、たとえば、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ：Local Area Network）、広域エリア・ネットワーク（ＷＡＮ：Wide Area Network）、または本明細書で示すように、インターネット・サービス・プロバイダ（ＩＳＰ：InternetService Provider）３７に直接に接続されることがある。具体的には、ネットワーク・リンク３４は、１つまたは複数のネットワークに、有線または無線あるいはその両方のネットワーク通信を提供することができる。

ＩＳＰ３７は、インターネット３８または他のネットワークを介して、データ通信サービスを提供する。インターネット３８は、伝送制御プロトコル（ＴＣＰ：Transmission Control Protocol）およびインターネット・プロトコル（ＩＰ：Internet Protocol）などの特定のプロトコルを使用して互いに通信するネットワークおよびゲートウェイの世界的規模の集合体を指すことがある。ＩＳＰ３７とインターネット３８の両方は、デジタル・データ・ストリームを運ぶ電気、電磁、または光信号を使用する。各種異なるネットワークを通る信号、ならびにネットワーク・リンク３４上にあって通信インターフェ−ス３２を通る信号は、コンピュータ・システム１０との間で、デジタル信号を双方向に運搬し、情報を移送する、搬送波の例示的な形態である。

さらに、複数の周辺構成要素を、バス２２に結合された入出力（Ｉ／Ｏ：Input/Output）コントローラ１１に接続されたコンピュータ・システム１０に追加することができる。たとえば、マイク、あるいは音声や唇の動きを捕捉する他の装置を介してオーディオ入力を制御するために、オーディオ入力２７がＩ／Ｏコントローラ１１に接続される。スピーカまたは他のオーディオ・プロジェクタ（AudioProjection Device）を介してオーディオ出力を制御するために、オーディオ出力２８がＩ／Ｏコントローラ１１に接続される。視覚、触覚、または他のグラフィカル表示形式を提供するために、ディスプレイ２４もまたＩ／Ｏコントローラ１１に接続される。コンピュータ・システム１０へのユーザ入力のためのインターフェ−スとして、キーボード２６、およびマウス、トラックボール、またはカーソル方向キーなどのカーソル制御装置３０がＩ／Ｏコントローラ１１に接続される。本発明の代替実施形態では、追加の入出力周辺構成要素が追加されることもある。

［メッセージング・システム・コンテキスト］
次に図２を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムに従って電子メッセージング情報伝達が一般的に行われるクライアント／サーバ環境の簡略ブロック図が示されている。クライアント／サーバ環境は、多くのネットワーク・アーキテクチャ内で実装される。たとえば、ワールド・ワイド・ウェブ（Ｗｅｂ、ウェブ）のアーキテクチャは、従来のクライアント／サーバ・モデル環境に従う。

用語「クライアント」および「サーバ」を使用して、データの要求側（クライアント）、またはデータの提供側（サーバ）としてのコンピュータの一般的な役割に言及する。ウェブ環境では、ネットスケープ（Netscape）・ナビゲータなどのウェブ・ブラウザは、一般にクライアント・メッセージング・システム４０ａ〜４０ｎ内に常駐し、メッセージング・サーバ４２などの少なくとも１つのメッセージング・サーバによってサービスされるウェブ・ドキュメント（ページ）をレンダリング（可視化、画面表示）する。さらに、それぞれのクライアント・メッセージング・システム４０ａ〜４０ｎおよびメッセージング・サーバ４２は、「クライアント」と「サーバ」の両方として機能することができ、また図１のコンピュータ・システム１０などのコンピュータ・システムを使用して実装することができる。さらに、本発明について、メッセージング・セッションを制御するメッセージング・サーバ４２に重点を置いて述べているが、本発明は、ネットワーク４４を介してピアツーピア・ネットワーク通信に参加するクライアント・メッセージング・システム４０ａ〜４０ｎによって実施することもできる。

ウェブは、世界中いたるところのサーバに常駐する１組の相互リンクされたハイパーテキスト・ドキュメントの全体を指すことがある。インターネットなどのネットワーク４４は、クライアント・メッセージング・システム４０ａ〜４０ｎと、メッセージング・サーバ４２との間で、こうしたハイパーテキスト・ドキュメントを送信するための構造基盤を提供する。ウェブ上のドキュメント（ページ）は、ハイパーテキスト・マークアップ言語（ＨＴＭＬ：Hypertext Markup Language）や拡張可能マークアップ言語（ＸＭＬ：Extensible MarkupLanguage）などの複数の言語で書かれ、特定のメッセージング・サーバ４２およびファイルにアクセスするのに用いられるパスネーム、を指定するユニフォーム・リソース表示子（ＵＲＩ：UniformResource Indicator）によって識別され、次いでハイパーテキスト転送プロトコル（ＨＴＴＰ：Hypertext Transfer Protocol）などのプロトコルを使用してメッセージング・サーバ４２からエンド・ユーザに送信される。ウェブ・ページにはさらに、テキスト、グラフィックス・イメージ、ムービー・ファイル、および音声、ならびにＪａｖａ（Ｒ）アプレット、およびユーザがリンクをクリックして、アクティブ化するときに実行される他の小規模な組込みソフトウエア・プログラム、を含めることができる。ネットワーク４４については、インターネットを参照して説明しているが、ネットワーク４４は、ＷＡＮまたはＬＡＮを介して動作することもできる。

送信者は、クライアント・メッセージング・システム４０ａなどのクライアント・メッセージング・システムで、メッセージング・セッションの間に、メッセージングＩ／Ｏ装置４１ａ〜４１ｎのうちの１つを用いてメッセージを入力する。メッセージ入力はメッセージング・サーバ４２に送信される。次いで、メッセージング・サーバ４２は、メッセージング・セッションに参加するユーザまたは特定の受信者に、ネットワーク４４を介してメッセージ入力を配布する。

有利なことには、送信者は、メッセージング・セッションに参加する他のユーザに向けて、または特定の受信者に向けて送信されるメッセージを提案することができる。メッセージング・サーバ４２は、メッセージ案の内容に関連する予想される応答を識別するために、このメッセージ案を分析する。次いで、予想される応答が識別され、Ｉ／Ｏ装置を用いて見ることができるメッセージ案の中に、それが色でマークされる。メッセージング・セッションに参加する各ユーザについて、ユーザのグループについて、または特定の受信者について、予想される応答を示すことができる。予想される応答は、受信者のクライアント・メッセージング・システムに送り届けられるときに、メッセージング・サーバ４２によって、メッセージに添付することができる。予想される応答は、メッセージング・サーバ４２によって、受信者について個人、国、地域、および他の基準に従って一覧表にされた応答を考慮して、メッセージの内容を分析することによって判断することができる。

送信者は、メッセージを受信者に送信する前に、情報伝達案の内容を編集して、所望の予想される応答を実現することができる。一般的な編集の提案はメッセージング・サーバ４２によって提供される。さらに送信者は、情報伝達案に対する意図された応答を指定し、また、メッセージについての予想される応答を、意図された応答と同じかまたは類似のものにする具体的な編集案を、メッセージング・サーバ４２に要求することができる。

送信者は、メッセージについて意図された全体的な応答を示すことができ、この応答は、メッセージ内で色によって識別される。たとえば送信者は、メッセージを書いているとき自分が幸せな気分であったこと示すことができる。メッセージの背景の色は、幸せな気分を示す黄色に色付けすることができる。

さらに送信者は、メッセージの一部を選択し、選択されたそれぞれについて、意図された応答を示すことができる。たとえば、送信者は、挨拶は誠意を表すためのものであり、第１段落は役立つ情報であり、第２段落は情熱を込めて書かれており、結びは敬意を表すためのものであることを示すことができ、次いで、意図された応答がメッセージ内で色分けされる。

意図された応答は、メッセージング・サーバ４２によって、送信者について、個人、地域、国、および他の基準に従って一覧表にされた反応を考慮して、メッセージの内容を分析することによって判断することもできる。こうした意図された応答は、メッセージ内で色によって識別することができ、また送信者によって具体的に指定された他の応答と組み合わせることができる。さらに、メッセージング・サーバ４２によって判断された、意図された応答を示すために使用される色付けは、送信者によって具体的に指定された意図された応答と区別することができる。

メッセージング・セッションで受信者に出力するために、メッセージング・サーバ４２がメッセージをクライアント・メッセージング・システム４０ａ〜４０ｎに転送する場合には、メッセージには、送信者に提供されることもされないこともあるメッセージング・サーバ４２によって分析された予想される応答と、ならびに送信者の意図された応答とを示す色付けを含めることができる。受信者は、メッセージを受信するＩ／Ｏ装置が色付けを表示するかどうかを選択することができる。

さらに、メッセージング・サーバ４２は、受信者がメッセージに対する実際の応答を示すように要求することができる。受信者は、メッセージの各種異なる部分に、１つの全体的な実際の応答、または複数の実際の応答を示すことができる。たとえば、受信者は、受信者がメッセージを読む際の全体的な気分、受信者のメッセージ全体に対する応答、さらに、特定のアイコンまたは言葉遣いといった、メッセージのそれぞれ異なる部分への応答、を示すことができる。メッセージング・サーバ４２は、実際の応答に送信者が応答し得るように、メッセージに対する実際の応答を送信者に返送することができる。

メッセージング・サーバ４２は、予想される応答、意図された応答、実際の応答、およびそれに関連する色付けを含んだ、その情報伝達のコンテキストに従ってそれぞれのメッセージ情報伝達を格納することができる。格納されたメッセージ情報伝達のデータベースは、好ましくは、反応応答、反応応答を示す色、送信者、受信者、時刻、日付、およびその情報伝達に関連して格納された他の関連基準、に従って検索することができる。

この実施形態では、メッセージング・サーバ４２は、予想される応答の分析、および意図された応答および実際の応答の追跡を取り扱うが、代替の実施形態では、反応応答の情報は、クライアント・メッセージング・システム４０ａ〜４０ｎ上で動作するメッセージング応答コントローラによって分析し、示すことができる。さらに、メッセージング・サーバ４２は、メッセージの分析を実施するために、複数の統合されたシステムを組み込むことができる。当業者によって理解されるように、他のタイプのメッセージング・システムが本発明を実施することもできる。

さらに、この実施形態では、情報伝達の送信について、同時発生型または遅延型のメッセーング・システム・プラットフォームを参照して説明しているが、代替の実施形態では、他のタイプのプラットフォームが、メッセージングおよび他のタイプの通信をサポートすることができる。たとえば、情報伝達は、従来の有線電話ネットワーク、無線ネットワーク、データ記憶媒体、および情報伝送のための他のプラットフォーム、を介して送信可能である。

さらに、この実施形態では、メッセージング・サーバ４２は、コンテキストによるメッセージ情報伝達の格納を取り扱うが、代替実施形態では、コンテキストによるメッセージ情報伝達の格納は、クライアント・メッセージング・システム４０ａ〜４０ｎのいずれかによって、または情報伝達を実施する他のコンピューティング・システムによって実施することができる。

次に図３参照すると、本発明による方法、システム、およびプログラムによるメッセージング・システム・サーバのブロック図が示されている。図示するように、メッセージング・サーバ４２は、単一のサーバ・システム内に、あるいは、ネットワーク４４を介して統合されるかまたはアクセス可能である複数のサーバ・システム内に位置する、複数のコントローラおよびデータベースを含む。

メッセージング・コントローラ５０は、好ましくは、メッセージング・サーバ４２によって提供されるメッセージング・システムのために、メッセージ情報伝達の配布を制御する。本発明の目的のために、メッセージング・コントローラ５０は、インスタント・メッセージング、ｅメール・メッセージング、またはチャット・ルーム・メッセージング、といったメッセージ情報伝達に関して述べられることになるが、しかし、メッセージング・コントローラ５０は、多くのタイプの可能な情報伝達を制御することができる。

メッセージング・コントローラ５０は、少なくとも１人の送信者から少なくとも１人の受信者に、送信者によって選択されたメッセージングのタイプに従って、メッセージ情報伝達を配布する。たとえば、送信者がチャット・ルーム・セッションに参加している場合、メッセージ情報伝達は、そのチャット・セッションのために開かれているチャネルに参加している他のユーザにメッセージング・コントローラ５０によって送信される。別の例では、送信者がｅメール・メッセージを送信している場合、メッセージ情報伝達は、識別された受信者のｅメールを取り扱うサーバにルーティングされる。好ましくは、送信者および受信者は、ハンドル名、ｅメール・アドレス、または他のネットワーク識別子、といった識別子によって表されるが、しかし、送信者および受信者が、匿名であっても、グループ化されていても、他の方法で識別されてもよい。

メッセージング・コントローラ５０によって制御される少なくとも１人の送信者と少なくとも１人の受信者との間で転送されるメッセージ情報伝達は、好ましくは、指定された期間、転送メッセージ・データベース５２内に格納される。インスタント・メッセージング・セッションまたはチャット・ルーム・セッションでは、好ましくは、セッションへのすべてのエントリはメッセージ・データベース５２内で一緒に一覧表にされる。

反応応答コントローラ５４は、メッセージ情報伝達を分析して反応応答を判断する。反応応答を判断するために、反応応答コントローラ５４は、好ましくは、個人、国、地域、および他の基準に従って一覧表にされた応答のデータベース、を含む応答データベース５６にアクセスする。情報伝達の出力では、反応応答を示すために、色付けまたは他の表示可能な属性が情報伝達の内容に追加される。

メッセージ格納コントローラ５８は、格納と格納されたメッセージ情報伝達へのアクセスとを制御する。好ましくは、メッセージ情報伝達は、指定された色または反応応答あるいはその両方と共に、コンテキスト検索可能データベース６０内に格納される。具体的には、コンテキスト検索可能データベース６０内に格納された反応応答は、好ましくは、反応応答のタイプ、反応応答を識別する色、送信者、受信者、時刻、日付、および他の基準に従って検索可能である。

転送メッセージ・データベース５２、応答データベース５６、およびコンテキスト検索可能データベース６０は、メッセージング・サーバ４２によって、内部からや、外部からや、またネットワークを介して、アクセスすることができる。さらに、転送メッセージ・データベース５２、応答データベース５６、およびコンテキスト検索可能データベース６０はそれぞれ、ネットワークを介してアクセス可能である複数のデータベース・ストレージ・システムにわたって分散されるか、または単一のデータ・ストレージ・システム内に置くことができる。

次に図４を参照すると、本発明による方法、システム、およびプログラムによる、反応応答コントローラ、および反応応答コントローラによってアクセスされる応答データベースのブロック図が示されている。図示するように、反応応答コントローラ５４は、送信者分析コントローラ６２、受信者分析コントローラ６４、応答収集コントローラ６６を含む。それぞれのコントローラは、ネットワーク・リンクまたはハードワイヤードのリンクを介して応答データベース５６にアクセスすることができる。

送信者分析コントローラ６２は、好ましくは、メッセージ情報伝達の送信者のための反応応答の分析を実施する。ある機能によれば、送信者分析コントローラ６２は、メッセージ情報伝達案を分析し、メッセージ情報伝達に対する予想される応答を送信者に示す。別の機能によれば、送信者分析コントローラ６２は、メッセージ情報伝達案の修正を勧める。送信者分析コントローラ６２は、メッセージ情報伝達を分析し、メッセージ情報伝達に対する送信者の意図された応答をも示す。さらに、送信者分析コントローラ６２は、送信者によって具体的に指定された意図された応答を検出し、すべての意図された応答をメッセージ情報伝達に添付する。

さらに、送信者分析コントローラ６２は、メッセージ案の修正提案を勧めるために、置換えコントローラ１３０にアクセスする。置換えコントローラ１３０は、メッセージ情報伝達案の内容の一部を置き換える範囲を判断する置換えプロセス１３２を含む。具体的には、置換えコントローラ１３０は、それだけに限らないが、単語修正提案のための辞書および類語辞書１３４、文法上の修正提案のための文法データベース１３６、記号の修正提案のための記号データベース１３８、およびアバター身振りの修正提案のためのアバター身振りデータベース１３９を含む。以下でさらに述べるように、置換えコントローラ１３０は、提案がこうした反応応答に従って調整され得るように、それぞれ異なるタイプの内容について予想される、および意図された応答を取り出すために、応答データベース５６にさらにアクセスする。

受信者分析コントローラ６４は、好ましくは、メッセージ通信の受信者のための反応応答の分析を実施する。ある機能によれば、受信者分析コントローラ６４は、受信されたメッセージ情報伝達を分析し、受信されたメッセージ情報伝達内にマークされた予想される応答および意図された応答を示す。さらに、受信者分析コントローラ６４は、受信されたメッセージ情報伝達を分析して、送信者の意図された応答を判断することができる。

別の機能によれば、受信者分析コントローラ６４は、受信者に、メッセージ情報伝達に対する実際の応答を提供するように要求する。実際の反応は、受信者が、特定の応答を示す色でメッセージを強調表示することによってや、反応を描写する言葉を入力することによってや、また心拍数などのバイオメトリックスを検出することによって選択することができる。さらに、受信者分析コントローラ６４は、送信者への実際の応答の返しを制御することができ、受信者によってメッセージ情報伝達がどのように理解されたかについて追加の情報伝達を、送信者が受信できるようにする。

メッセージ情報伝達を分析して反応応答を判断する際に、送信者分析コントローラ６２および受信者分析コントローラ６４は、好ましくは、情報伝達を、反応応答を含むように符号化する。反応応答の符号化によって、好ましくは、予想される、意図された、または実際の応答、応答の描写や、およびその応答に割り当てられた色などの表示可能な属性、が存在するかどうかが示される。しかし、符号化は、単に応答の描写を示すことがあり、または単に色で情報伝達を符号化して応答を示すこともある。

反応応答についてメッセージを分析する際に、送信者分析コントローラ６２は応答データベース５６にアクセスする。応答データベース５６は、互いに独立した、または統合された複数のデータベースを含む。さらに、複数のデータベースは、単一のデータ・ストレージ位置に配置されることも、ネットワーク・リンクまたはハードワイヤードのリンクによってリンクされた複数のデータ・ストレージ・システムにわたって分散されることもある。

情報伝達の送信者および受信者の識別子はその情報伝達内に含められる。送信者および受信者の識別子から個人のプロファイルにアクセスすることができる。個人プロファイル情報には、それだけに限らないが、名前、出身地域、国語、企業団体（Company Association）、会員資格、および個人的特徴を含めることができる。

情報伝達するために送信者および受信者によって使用されるコンピューティング・システムは、反応応答コントローラ５４からアクセスすることができる個人プロファイルを格納することができる。ネットワーク・サービス・プロバイダは、反応応答コントローラ５４からアクセスすることが可能なそれぞれの顧客識別子の個人プロファイルを格納することができる。さらに、ネットワークを介してアクセス可能な個人識別データベースは、識別子に従って個人プロファイルを格納することができる。セキュリティ層と個人プロファイルのアクセス要件とは、個人プロファイルを格納するそれぞれのコンピューティング・システムによって提供することができる。

応答データベース５６の構成要素であるデータベースの例には、それだけに限らないが、個人応答データベース７０、地域に基づく応答データベース７２、各国言語サポート（ＮＬＳ：National Language Support）応答データベース７４、企業に基づく応答データベース７６、特性に基づく応答データベース７８、およびチャット・ルームに基づく応答データベース８０が含まれる。

個人応答データベース７０は個人についての応答を格納する。特定の個人について予想される応答が、以前のメッセージ情報伝達に対する、個人による実際の応答から収集される。さらに、特定の個人について予想される応答が、個人によって事前に記録された、サンプル内容に対する応答から収集される。さらに、個人のスケジュールにアクセスして、場所、活動、最近の寝食（またはその欠如）、ならびに特定のタイプの内容に対する応答を予想する際に役立ち得る他のスケジュール要素、に基づいて応答を予想することができる。

情報伝達に対する、個人によって意図された応答は、以前の情報伝達で送信者によって指定された、送信者指定の意図された応答から収集される。さらに、個人によって意図された応答は、特定の個人について事前に登録された、サンプルの内容に対する応答から収集することができる。

地域に基づく反応データベース７２は、送信者または受信者に関連する地域に従って、意図された、および予想される応答を格納する。地域に基づく応答は、好ましくは、単語、話し言葉、語句、話題、および熟語に対する地域固有の応答を含む。たとえば、挨拶「y' all」によって一般には、南部の住民からは否定的な応答が引き出されない。しかし、北部の住人は、その表現の使用に対して否定的に応答することがある。意図された応答は、送信者に関連する地域に従って、地域に基づく応答データベース７２から判断され、予想される応答は、受信者に関連する地域に従って、地域に基づく応答データベース７２から判断される。

ＮＬＳ応答データベース７４は、各国言語サポート標準に従って応答を格納する。ＮＬＳは、アプリケーションに複数の言語および文化的規約をサポートさせる。ＮＬＳのもとでは、それぞれのーザは、言語、国、および文化的な情報、を含めたプロファイルを選択する。ＮＬＳシステムの典型的な機能は、ユーザ・プロファイルに従って表示するために、日付および時刻形式、ならびに通貨記号を切り換えることである。

本発明の一利点によれば、ＮＬＳをさらに使用して、受信者のＮＬＳプロファイルに従って情報伝達の内容がどのように切り換えられるかについて予想することによって、反応応答を判断する。さらに、本発明の一利点によれば、ＮＬＳは、単に文化的規約だけではなく、それ以上のサポートを提供するように拡張される。実際の言語規約を提供することもまた有利である。したがって、情報伝達の内容が別の言語に基づく形式に切り換えられる場合には、言語規約が予想される、または意図された意味と切り換えられるように、ＮＬＳ応答データベース７４は言語規約に対する応答を格納する。

企業に基づく応答データベース７６は、企業または他の組織に従って応答を格納する。企業および組織はしばしば、企業または組織内の製品、サービス、および人員に言及するために使用される固有の専門用語を有する。さらに、企業文化には、一般に認められた話題や言葉の好みがあり、他のものは否定的に見られる。さらに、特定のプロジェクトへの言及は職場間で異なることがある。従業員が互いに通信し、または第三者が従業員と通信しているときに、企業に基づく予想される反応および意図された反応がアクセスされ分析され得るように、好ましくは、データベース７６は、こうした製品およびサービスの参照ならびに話題を格納する。

特性に基づく反応データベース７８は、個人の特性に従って一般的な応答を格納する。個人的な特性には、たとえばプロファイルおよび嗜好を含めることができる。たとえば、嗜好には、音楽の嗜好、映画の嗜好、または食物の嗜好が含めることができる。それぞれの個人的特性は、それに関連する一般的な反応を有することができる。一般的な個人的特性の受信者の予想される応答は、受信者および送信者の特性に従ってさらに指定することができる。さらに、一般的な個人的特性の送信者の意図された応答は、受信者および送信者の特性に従ってさらに指定することができる。

チャット・ルームに基づく応答データベース８０は、特定のチャット・ルームの応答を格納する。チャット・ルームはしばしば特定の話題に関連付けられる。しかし、チャット・ルーム内の会話のタイプ、およびチャット・ルーム内で何が適切であるかは、一般に、チャット・ルームを頻繁に訪れる者によって判断される。データベース８０は、好ましくは、チャット・ルーム内のメッセージ情報伝達に対する予想される、意図された、および実際の、応答を格納して、チャット・ルーム通信のために、将来の予想される反応および意図された反応を判断する。特定のチャット・ルームを頻繁に訪れる参加者もまた、特定の語彙の使用に対してや、特定の話題に対してや、また一日の特定の時刻に、予想されるべき応答のタイプを設定することができる。

応答データベース５６へのアクセスに加えて、反応応答コントローラ５４は、送信者と特定の受信者の間の以前の情報伝達について格納された反応応答の記録をメッセージ格納コントローラ５８に要求する。特定送信者と特定受信者との間の以前の通信履歴を使用して、現在の情報伝達のための重み付き履歴値を判断する。たとえば、「０」と「１００」の間の重み付き履歴値を、それぞれの以前の情報伝達の反応応答に割り当てることができ、ここで、「０」の値が極めて友好的な注釈であり、「５０」の値が中立の注釈であり、また「１００」の値が極めて非友好的な注釈を表す。以前の通信履歴値の平均が判断され、送信者および受信者に示される。受信者は値を割り当てることができ、または値は反応応答コントローラ５４によって判断することができる。

送信者は、他者間の情報伝達を集めたものについての重み付き通信履歴値にアクセスすることもできる。たとえば、送信者が、１週間前に、受信者の上司への情報伝達内で受信者を批判した場合に、送信者は、その「批判」メールの日付以降の送信者と受信者の間の情報伝達の重み付き通信履歴値を要求することができる。「批判」メールとは一般に、その情報伝達が怒りを込めて送信されていることを示すものである。

受信者によって、送信者から受信された情報伝達についての平均された重み付き通信履歴値によって、受信者が送信者からの将来の情報伝達を読むであろう基準枠に関するさらなる情報が、送信者に提供される。さらに、平均された重み付き通信履歴値に基づいて、送信者は、送信者と受信者の間の平均された重み付き通信履歴値を調整しようと試みて、情報伝達を修正することができる。企業は、互いに交信したり、また顧客と交信したりする従業員が、平均された重み付き通信履歴値の指定された範囲内での情報伝達を実現することに対するインセンティブ（動機付け）を提供することができる。

送信者分析コントローラ６２は、好ましくは、口述された音声情報伝達をテキスト情報伝達に一般に変換する音声−テキスト変換のためにアクセス可能である。好ましくは、音声からテキストに情報伝達を変換する際に、送信者分析コントローラ６２は、高度な反応応答が得られるように、ボディ・ランゲージおよび音調を検出し、こうした反応をテキストに符号化する。

送信者分析コントローラ６２および受信者分析コントローラ６４は、応答データベース５６にアクセスして、応答の基準を用いて現在の情報伝達を分析し、応答収集コントローラ６６は、サンプルの内容を用いて送信者および受信者に入力を求め、その内容に対する応答を示すように送信者および受信者に要求する。応答収集コントローラ６６によって収集された情報は、適切な個々のデータベース内に格納するために応答データベース５６に配布される。

サンプル内容は、複数の通信媒体を介して送信者または受信者に提示されることがある。たとえば、応答収集コントローラ６６は、送信者または受信者による特定の動作を検出したことに応答して、自動的にウェブ・ページを開始することができる。さらに、応答収集コントローラ６６は、インスタント・メッセージング・セッション、電子メール、チャット・ルーム、テキスト・メッセージング、あるいは、選択された応答への反応が要求されて、その応答が分析および格納のために応答収集コントローラ６６に返送されるような他の形のメッセージ、を開始することができる。

サンプル内容に応答する個人は、個人の応答についての好ましいプライバシーのレベルを指定することができる。たとえば、個人は、その応答が公的に使用可能であり、必要な基準に合格したシステムへの準公的なものであったり、その個人によって指定された他の個人、組織、および企業だけへの準私的なものであったり、あるいはサンプル内容に対する応答を具体的に要求する個人、組織、または企業だけが私的に使用できるものである、と指定することができる。特に、準公的なプライバシーでは、ネットワーク・プロバイダは、個人、組織、企業、または他のネットワーク・プロバイダに対し、個人によって予想された応答へのアクセスを受信するためのある一定のセキュリティおよび機密性の基盤が整っているということを証明するように求めることができる。

応答収集コントローラ６６によって使用されるサンプル内容は、たとえば情報伝達案の内容、または既に送信された情報伝達の内容を含むことがある。ｅメール・オプションによって、送信者は、情報伝達案が、対象となる受信者の中から選択したものに対して、応答を求める要求を付けて送信されるように要求することができる。応答収集コントローラ６６は、対象となる受信者のうちから選ばれた者に対して、応答を求める要求において、その情報伝達案をサンプル内容として使用する。予想される応答は、どのタイプの修正がｅメールの内容に対して行われるべきかを判断するために、対象となる受信者のうちから選ばれた者と送信者との間で対象となる受信者の残りの者に送信される前に共有することができる。

さらに企業は、応答収集コントローラ６６によって使用されるサンプル内容を提供して、従業員、顧客、その他からの応答を促してそれを取得ことができ、そのサンプル内容は、その企業内で典型的かつ適切であるような通信内容のタイプに特有なものである。企業のサンプル内容からの応答は、その企業の従業員によって開始された情報伝達を分析する際に、その企業によってだけアクセスするために、応答データベース５６内に格納することができる。

さらに、ＩＳＰは、顧客から、またはそのサービスを介して顧客と通信する任意の者からの予想される応答を獲得するためにサンプル内容を設計することができる。具体的には、ＩＳＰは、スパムまたは他の望まれない情報伝達と個人ユーザおよび一般ユーザが見なすタイプの情報を判断するために、サンプル内容を作成することができる。サンプル内容に対する個人的および一般的な応答に基づいて、ＩＳＰは次に、望まれない情報伝達が顧客に届かないようによりよくフィルタリングすることができる。

サンプル内容は、より広い大衆に配布するより前に特定の広告情報伝達に対する応答を予想するために、フォーカス・グループ向けに設計することができる。フォーカス・グループには、そのフォーカス・グループの一員になることに同意した個人や、また、市場調査によってそのフォーカス・グループの理想的な特徴に適合すると判断された個人を含めることができる。

応答収集コントローラ６６は、個人の移動を監視し、他の地域への移動した後に、サンプル内容に対する応答を更新するようにその個人に要求することができる。たとえば、主としてテキサスで働き、暮らす個人が、ニューヨークに移動していると検出された場合、応答収集コントローラ６６は、特定のタイプの内容に対する予想されるまた意図された応答を、別の地域でその内容を使用する状態に置かれた後でその個人が変更したかどうかをテストするために、サンプル内容の情報伝達を開始することができる。当業者によって理解されるように、他のタイプのサンプル内容が設計され、配布されることもある。

次に図５を参照すると、本発明による方法、システム、およびプログラムによるメッセージ格納コントローラのブロック図が示されている。図示するように、メッセージ格納コントローラ５８は、データベース・フィルタリング・コントローラ１８０およびデータベース格納コントローラ１８２を含む。

データベース・フィルタリング・コントローラ１８０は、反応応答のタイプまたは反応応答を識別する色などの検索基準に従って、コンテキスト検索可能データベース６０をフィルタリングする。さらに、データベース・フィルタリング・コントローラ１８０は、送信者、受信者、時刻、または日付、といったその他の基準に従って、コンテキスト検索可能データベース６０をフィルタリングすることもできる。データベース・フィルタリング・コントローラ１８０はさらに、フィルタリングされた検索を分類して、日付、時刻、または他の基準に従って、関連する情報伝達のエントリを並べることができる。

たとえば、データベース・フィルタリング・コントローラ１８０は、特定のユーザによって全体的に予想される「好意的」な反応応答でもって受信され、特定の作成者によって送信された情報伝達について、あるいは特定の主題に関して通信している情報伝達について、コンテキスト検索可能データベース６０をフィルタリングすることができる。別の例では、データベース・フィルタリング・コントローラ１８０は、特定の期間内に特定のグループ内の従業員によって送信された情報伝達について、「批判」の意図された応答を含む情報伝達の少なくとも一部分でもって、コンテキスト検索可能データベース６０をフィルタリングすることができる。

データベース格納コントローラ１８２は、コンテキスト検索可能データベース６０内への情報伝達の格納を制御する。情報伝達は、好ましくは、反応応答、および反応応答を示す色を含む。情報伝達内で、反応応答を示す色しか識別されない場合には、データベース格納コントローラ１８２は、その色を、格納のために反応応答に変換することができる。

コンテキスト検索可能データベース６０は、好ましくは、色および反応応答を含めた複数の基準によって検索可能である。図示するように、コンテキスト検索可能データベース６０は、色１８４と反応応答１８６とによる検索可能な基準に分けられる。他の検索可能な基準が、コンテキスト検索可能データベース６０内に実装されることがある。

次に図６を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムによる分析のプリファレンス（好みの設定）を例示する図が示されている。分析プリファレンス・ウィンドウ８２に、情報伝達内で分析され得る、内容のタイプ８３の例が示されている。好ましくは、送信者または受信者は、内容のタイプ８３のうちから選択することによって、メッセージの反応分析のタイプを指定することができる。

まず情報伝達内の単語は、個人応答データベース内に指定された、特定の単語に対する予想された応答と比較することができる。特に、情報伝達が変換アプリケーションによって変換される場合、変換アプリケーションは、単語をどのように変換するかを選択する際に、特定の単語に対する予想される応答を、特定の単語に対する送信者の意図された応答と比較する。

さらに、情報伝達の語句を分析することは有利である。特に、ある地域の言語の話者が、別の地域内で話される熟語の意味を理解することができず、またはその熟語に対して意図されたのものとは異なる反応を有し得るように、単一の言語内の熟語は地域によって迅速に変化し得る。

文および段落全体を分析することは有利である。たとえば、送信者は、個々の単語を選び出すのではなく、文または段落全体に対する意図された全体的な応答を示すことができる。さらに、分析コントローラは、文および段落内の単語および語句のタイプに依存した、文または段落の全体的な語調を判断することができる。

それぞれのタイプの情報伝達には、その情報伝達の追加の内容を提供するその情報伝達の独特の特徴がある。たとえば、ｅメール内には送信者によって入力される件名がある。しばしば受信者は、件名を使用してｅメールを開く順番を判断する。受信者は、望ましくないメールを示す何らかのタイプの件名を識別し、こうしたｅメールを表示から自動的に削除することもできる。有利なことには、ｅメール案の件名を分析して、こうした件名に対する予想される応答を判断することができる。

ｅメールはしばしば、緊急度の設定を示す追加属性を有する。送信者は、メッセージが通常の重要度か、あるいは緊急または極めて緊急のものであるかを示すことができる。さらに、本発明では、期限までに読まれまたは返信される必要があるｅメールについて、ユーザは、ｅメールのタイムリーな緊急度を示すことができる。ｅメールが受信者のｅメール・ボックスに現れるときに、こうした緊急度設定がサポートされていれば、それを提供することができる。この設定によってｅメールの内容が向上する。しかし、ある者にとって極めて緊急なものが、別の者にとっては緊急性に乏しいものにすぎず、したがって、誤った伝達または欲求不満を引きこすことがある。さらに、送信者によっては、あらゆるｅメールを緊急として指定することが習慣であり、特定の送信者からのｅメールが常に緊急であることを受信者が自然に認識している場合には、こうした選択の効果は低減されることがある。

本発明では、特定のタイプの情報伝達で使用可能であることができる緊急度設定に加えて、いずれのタイプの情報伝達についても目的の設定を設けることによって、情報伝達が強化される。目的設定によって、情報伝達が、例えば仕事目的か、個人目的か、または他のタイプの目的のものであるかどうかを示すことが可能になる。

さらに、送信者は、情報伝達の内容を分析することによって、または送信者の選択に基づいて、情報伝達が送信されるときの大体の感情または気分を示すことができる。対象となる受信者が目的設定を理解する枠組みは、分析によって予想することができる。対象となる受信者の現在の気分は、現在の情報伝達または別の通信セッション内で、その対象となる受信者によって指定される気分からアクセスすることができる。

分析される単語および語句の特定の箇所は、挨拶および結びを含むことがある。ある従業員による高位の役員への情報伝達案を分析して、たとえば、その情報伝達案の挨拶および結びが、その特定の高位役員にとって十分に形式的であるかどうかを判断することができる。情報伝達が受信され、受信者がその情報伝達が翻訳されることを選択する場合、挨拶および結びは、好ましくは、その挨拶に対する送信者の意図された応答に従って翻訳される。たとえば、送信者は、挨拶および結びがビジネス面で礼儀正しいものであるように意図することができる。

グラフ、音声、およびビデオを用いて、追加の内容を情報伝達に提供することができる。情報伝達内で、エモティコン（感情アイコン）などのアイコンがしばしば使用されて、文に関連する感情が示される。たとえば、冗談である文の後に、その文が冗談であることを一部の読者に示す、笑顔のエモティコンを続けることがある。しかし、各種異なるエモティコンおよび他のアイコンに対するそれぞれ異なる受信者の応答は、地域、国、インターネット・ベースの通信のノウハウ、年齢、および他の要因によって大きく変化することがある。ウィンクのエモティコンは、ある受信者によっては軽薄なものとして、また別の受信者によっては冗談として理解され得る。

通信のタイプによっては、その通信への参加者を表す、グラフィカルな、またはビデオに基づいたアバター（分身となるキャラクター）を提供する。一般に、アバターは、インスタント・メッセージングおよびチャット・ルームなど、より瞬間的なタイプの通信において表示されるが、こうしたタイプの通信に限定されない。アバター（分身となるキャラクター）は一般に、身振りをし、それぞれの参加者によって提供されるテキストを話し、通信時に表示域をあちらこちら移動する。参加者は、アバターにして欲しい身振りを選択することができ、またはアバターは、選択された使用可能な身振りのうちから特定の身振りを自動的に行うことができる。有利なことには、参加者は、アバターが身振りをする意図された感情を選択することができる。さらに、本発明では、通信が向上するように、特定の身振りに対する特定の参加者の予想される応答が判断され、他の参加者に提供することができる。

応答を判断するために、情報伝達内に提供される、音声、ビデオ、およびグラフィックのコンテンツが分析される。音声コンテンツは、ボイス・メール、サウンド・クリップ、または他のオーディオ添付物を含むことがある。音声コンテンツ対する予想される、および意図された応答は、たとえば、音声の音色、音声の音量、または意味を高めるための音声の他の属性を調整することによって実施される。音声コンテンツの分析は、音声コンテンツの添付物をテキストに変換し、次いでそのテキストを分析することによって実施することができる。さらに、ビデオおよびグラフィック・コンテンツも同様に変換し分析することができる。ビデオは、ビデオに関する格付けを分析し、またビデオ内の画像のタイプを分析することによって、分析することもできる。

電子通信の有利な機能は、文書をメッセージに添付する機能を含む。たとえば、送信者は、テキスト、音声、グラフィック、またはビデオ・ファイルをｅメール・メッセージに添付することができる。有利なことには、添付の内容は、必要であれば、添付物をテキストの等価物に変換することによって分析される。

さらに、分析プリファレンス・ウィンドウ８２内には、分析が送信者または受信者に出力され得るフォーム８５が示されている。たとえば、送信者または受信者は、分析される内容の各部分についての反応応答を色によって表示し、メッセージの全体的な反応応答を色によって表示し、また修正の提案を含む反応応答を表示するように要求することができる。さらに、送信者または受信者は、送信者と受信者との間の以前の情報伝達、およびその他の以前の情報伝達の他の集まりについて、それらの重み付き通信履歴値を表示することを要求することができる。

情報伝達についての全体的な反応応答を判断する際に、現在の情報伝達の重み付き履歴値が判断されることがある。具体的には、それぞれの単語、文、段落、ページ、章、またはメッセージの他の部分が、以前の単語、文、段落、ページ、章、およびメッセージの他の部分によって重み付けされて、現在の部分のコンテキストが以前の部分の内容によって変更されるかどうかが判断される。たとえば、情報伝達の開始段落が非友好的である場合は、開始段落に割り当てられた反応応答の値によって、開始段落が非友好的であることを考慮して、他の段落について判断される反応応答に重みを付けることがあるが、その後それら他の段落は、それ自体では非友好的なものとして読まれることはない。

さらに、分析プリファレンス・ウィンドウ８２内には、情報伝達と共に出力するために選択されることがある反応応答設定のタイプ８７が示されている。送信者および受信者はそれぞれ、情報伝達について、どのタイプの反応応答設定８７が出力されるかを指定することができる。たとえば、送信者は、予想される応答の出力、意図される応答の出力、ならびに情報伝達案における特定の応答の阻止を要求はするが、他は要求しないことがある。特定の応答を阻止する際に、受信者は、予想される応答の表示だけを要求することができる。さらに、たとえば送信者は、情報伝達内のアイコンに対するすべての反応応答を表示しないように指定することができる。

分析プリファレンス・ウィンドウ８２内には格納のプリファレンス８９も示されている。送信者および受信者は、ある情報伝達の格納についてのプリファレンス、または複数の情報伝達の全体的な格納についてのプリファレンスを指定することができる。具体的には、ユーザは、それだけに限らないが、反応応答、色、作成者、および主題を含めて、複数の基準に従って情報伝達を格納するためのプリファレンスを指定することができる。

次に図７を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムによる、個人応答プロファイルを例示する図が示されている。図示するように、個人応答プロファイル８４は、ある個人についての個人応答データベース７０内に格納された応答の一例である。

個人応答プロファイル８４内に格納された応答は、メッセージに対する実際の応答および意図された応答から収集することができる。さらに、個人応答プロファイル８４内に格納された応答は、サンプル内容に対する個人の応答から収集することもできる。

個人応答プロファイル８４の一例では、特定の単語、語句、挨拶、および話題に対する個人の応答が示されている。代替の実施形態では、他の分析カテゴリ内の内容に対する応答が示されることもある。

交信における誤解は、情報伝達の内容が、ある者にとってはあることを意味し、別の者にとっては別のことを意味する場合に、しばしば生じる。たとえば、この個人は、語句「kick the bucket」（お陀仏になる、くたばる）で気分を害されるが、しかし、別の個人のプロファイルでは、その個人がその語句を面白いと見なすことが示されることがある。

表示される応答は、内容のタイプに関連する感情を示す。加えて、プラス（＋）およびマイナス（−）の記号によって更に、感情の強さを表す。たとえば、挨拶の欠如が不快であると感じることに加えて、その個人は、不快さの強さを示すために２つのマイナスを示している。別の例では、その個人は、野球の話題を含むどんな情報伝達にも、強い興味を抱くことを示す３つのプラスを示している。図示されるタイプの応答の指標に加えて、他のタイプの反応の指標も使用されることがある。たとえば、親指を上げる、または親指を下げる応答の指標を使用することができる。

この例では、その応答は、個人がその単語を情報伝達内で使用するとすれば、他者がどのように応答するであろうとその個人は意図しているであろうかについてと同様に、その個人がどう応答するであろうかについても適用されると考えられている。しかし、代替実施形態では、個人は、特定のコメントを含む情報伝達を受信することに対しては、その個人はある方法で応答することになる（予想される反応）が、もし、同じ内容が、その個人から送信されるとすれば、異なる応答を意図することになる（意図された反応）、ということを指定することができる。

次に、図８を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムによる、地域応答プロファイルを例示する図が示されている。図示するように、地域応答プロファイル８６は、地域に基づく応答データベース７２内の一地域について、すなわちテキサス地方エリアについて格納された応答の一例である。

地域応答プロファイル８６内に格納された応答は、その地域に関連する情報伝達に対する実際の反応および意図された反応から収集することができる。特に、ある地域についての一般的な反応を統計的に判断するために、各種異なる情報伝達が判断されることがある。さらに、サンプル内容に対する特定の地域内における個人の応答を分析して、地域の一般的な応答を統計的に判断することができる。図示するように、統計的な判断には、それぞれの一般的な応答が提供される。

地域は、具体的な地理的境界、都市の境界、郡の境界、州の境界、または大陸の境界によって定義することができる。さらに、州境界などのより大規模な境界内でハイテク業界で働いているすべての個人からなる「ハイテク」地域、といった特徴に従って地域が定義されることもある。

地域の応答を考慮して情報伝達を分析することによって、各種異なる地域の送信者および受信者がよりよく交信することができる。たとえば、図示される地域では、挨拶として「howdy」を用いることは適切であり、友好的な挨拶の意味合いがある。送信者が図示する地域の出身であり、受信者はそうでない場合には、受信者は、友好的な挨拶を受信したことに対する応答として、その挨拶に対する意図された応答を示しながら情報伝達を受信することになる。

ある地域内の個人の応答は、その地域の一般的な応答とは異なることがある。たとえば、言葉「y' all」によっては、南部の住民からは一般に否定的な反応が引き出されず、したがって地域的には一般に適切である。しかし北部の住民は、その言葉の使用に対して否定的に反応することがある。

身振りにはしばしば、地域に基づいた意味または外情報（exformation）（身振りに意味があることを知らない者には通じない、身振りの意味について関係者間で共有される知識）が与えられる。たとえば、ほとんどの大学は、学校の応援、およびその応援に関連する身振りを有する。大学に基づいた身振りの知識は、一般に地域的なものであり、互いに競う大学は互いの身振りを知っている。好ましくは、こうした大学の基づいた身振りに対する地域的な応答を指定して、アバターによって演じられるときにこうした身振りに意味を加える。

次に図９を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムによる、各国言語サポート・プロファイルの一実施形態が示されている。図示するように、各国言語サポート・プロファイル１００は、特定の国語に基づいて格納された応答の例を含む。各国言語サポートによって、アプリケーションは、複数の言語および文化的規約をサポートすることができる。ＮＬＳのもとでは、それぞれユーザは、言語、郡、および文化的情報を含めて、プロファイルを選択する。ＮＬＳシステムの典型的な機能は、ユーザのプロファイルに従った表示のために、日付および時刻形式、ならびに貨幣記号を切り換えることである。

本発明の一利点によれば、ＮＬＳを使用して、受信者のＮＬＳプロファイルに従ってメッセージの内容がどのように切り換えられるかを予想することによって、反応応答を判断する。さらに、本発明の一利点によれば、ＮＬＳは、単に文化的規約だけではなく、それ以上のサポートを提供するように拡張される。実際の言語規約を提供することもまた有利なことである。

たとえば、各国言語サポート・プロファイル１００は、言語としては英語に、また国としては米国に一致するプロファイルについて格納された応答の例を提供している。まず、テキストの扱いのタイプに対する応答が提供されている。従来のＮＬＳでは、ユーザのプロファイルに応じて使用されるフォントの切換えが提供される。しかし、フォントの扱いによって、追加の情報伝達が提供されることがある。例示するプロファイルでは、単語がすべて大文字である場合、その単語は一般に興奮した情報伝達として受け取られている。すべての単語が大文字の太字である場合は、その単語は一般に怒って送信された情報伝達として受け取られている。さらに、複数の感嘆符の使用は一般に感嘆符に関連する語句が「声高」に表現されていることを示唆する。特に、情報伝達が話されているのであれば、話者は「！」が後に続いている語句を音量を上げて話していることであろう。

情報伝達が別の言語に切り換えられる場合、好ましくは、そのテキストの扱いに関連する応答も同様に切り換えられる。たとえば、受信者の言語で、伝達される単語に関連する強い感情を示すようにテキストの扱いを受信者の言語内で行うことがある場合は、そのテキスト文字または他の記号が切り換えられる。しかし、色付けが切り換え可能である場合、応答を示すために言語に色をつけることは、テキストの扱いを示す別のやり方である。さらに、情報伝達が同じ国のプロファイルを有する別の人物によって受信される場合に、色付けを用いて、意図された、または予想される応答を示して情報伝達性を向上させることは、やはり有利である。

同じ各国言語プロファイルを有するすべてのユーザが、それぞれ異なる文字、テキストの扱い、アバターの身振り、およびグラフィック、に関連する意味の微妙な違いを理解するとは限らない。たとえば、各国言語サポート・プロファイル１００のすべてのユーザが、文がすべて大文字でタイプされている場合には、そのテキストの扱いが、興奮したまたは「批判」の情報伝達と考えられると理解するとは限らない。さらに、インターネット通信の規約が変化するときは、各種異なる規約に対する反応を一般化するために、各国言語サポートの原則を提供することは有利なことでもあろう。

各国言語サポート・プロファイル１００は、特定の言語および国のプロファイルについての他の分析カテゴリに属する内容に対する応答をも含む。一般に、特定の言語および地域内では、一部の単語および語句は典型的な関連する応答を有する。たとえば、idiot（ばかな）、moron（まぬけの）、およびzit-faced（にきび顔の）などの一部の単語は、定義上、軽蔑的な意味をもつ。他の単語、たとえばincompetent（無能な）およびhorrible（ひどい）などは、定義上、強い語調で使用される。さらに、一部の言語は、一般的な応答に関連する熟語を含む。

次に図１０を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムによるｅメール案を例示する図が示されている。図示するように、送信者ｅメール８８は、送信者によって提案される情報伝達の一例を含んでいる。ｅメール情報伝達案は、特定の受信者に送信するために送信者が提案するメッセージを含む。

例示するため、図７の個人応答プロファイル８４は、対象となる受信者の個人応答プロファイルを表し、図８の地域応答プロファイル８６は、送信者の地域応答プロファイルを表し、また図９の各国言語サポート・プロファイル１００は、受信者の各国言語サポート・プロファイルを表す。

好ましくは、異なる色は異なるタイプの反応応答を表す。それぞれの送信者または受信者は、それぞれ異なる応答を示す色を指定することができ、またはそれぞれのタイプの応答について、標準の色の選択が固定されることがある。この例では、情報伝達の内容の下線が引かれた部分は、その内容の各種異なる部分の後の角括弧に示される色によって強調表示される。しかし、代替の実施形態では、情報伝達の各種異なる部分の色付けについての代替タイプが使用されることがある。さらに、色付けに代わるものとして、情報伝達の各種異なる部分に関連する応答の説明についてのテキスト指標が、その情報伝達内に表示されることがある。

さらに、送信者ｅメール８８の他のタイプの色付けが実施されることがある。この例では、予想される全体的な応答は、その情報伝達について示された最も強い応答から判断されている。さらに詳しく述べるように、言葉「y' all」の使用に対する予想される応答は、送信者が極めて無教養であるというものである。この例では、参照番号９１で示すように、予想される全体的な応答は、送信者ｅメール８８の背景に、「無教養」の応答に関連付けられたオレンジ色で陰影を付けることによって示されている。

この情報伝達についての挨拶案は、「Hi Sarah」である。参照番号９２で示すように、挨拶の「Hi」の部分は赤で強調表示されている。例示するために言うと、赤色は、受信者がその挨拶によって気分を害される恐れがあることを表している。

好ましくは、各種異なる色の陰影を使用して反応の強さを区別することができる。たとえば、参照番号９６で示すように、言葉「y' all」は、その言葉の使用によって、受信者が送信者を、単に教養がないというだけではなく、極めて無教養であると見なすという予想から、深いオレンジ色で強調表示されている。「−」の印は、使用される色の濃さ、および感情の度合いを示し、マークされた濃さが、個人応答プロファイル８４内の言葉「y'all」について示される感情の度合いに一致する。

単語および全体的な情報伝達表示領域を色付けすることに加えて、送信者ｅメールの他の部分も色付けされることがある。たとえば、語句「Let me Know」の後に、「!!!!」が続いている。各国言語サポート・プロファイル１００は、複数の「!」が使用されるときは、その語句がより声高に、または高い声で伝達されることを示している。参照番号９５で示すように、濃い紫色を使用して、「!!!!」の直前の下線が引かれた語句全体が強調表示され、その語句が声高に表現された情報伝達であると受信者に解釈される恐れがあることをもたらしている。

ｅメール案に対する予想される応答が、送信者が望んでいる応答でない場合、送信者は、意図された応答を示すようにｅメール案の内容を修正することができ、または送信者は、ｅメールの一部に関連する色付け／反応応答を修正することができる。送信者の意図された応答には、好ましくは、受信者に表示されるｅメール内で印が付けられる。

ｅメール案への意図された応答を示すために、送信者は、色で強調表示された領域の選択を取り消し、意図された応答を表す色を持つ他の強調表示された色領域を加えることができる。具体的には、ツール・バー９７は、反応応答の強調表示のために選択可能なツール９８を含む。送信者はツールおよび強調表示する色を選択する。有利なことには、色は、関連する反応応答と共に一覧表示される。送信者が選択可能ツール９８を使用する場合、強調表示によって、意図される応答が示される。受信者が選択可能ツール９８を使用する場合、強調表示によって、実際の応答が示される。

図示する例では、送信者は、参照番号９４で示される、単語「lovely」を、親しみを表す、薄い青色で強調表示している。単語「lovely」に対する予想される応答は、好意的なものの１つである。予想される応答を表す色とは異なる色で、単語「lovely」を強調表示することによって、送信者は、送信者の意図する意味をその単語に付けている。受信者へのｅメールの表示では、単語「lovely」は、その単語がどのように解釈されるべきかに関してのどんな誤解をも払拭することができるように薄い青色で強調表示される。送信者は、送信者の意図をよりよく表す単語または語句が提案されるようなｅメール編集を要求するオプションをも有する。

次に図１１を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムに従って格納された、コンテキスト検索可能なｅメール・ファイルを例示する図が示されている。図示するように、ｅメール・ファイル１１８は、図１０の送信者ｅメール８８の格納されたファイルである。有利なことには、ｅメール・ファイル１１８が色、反応応答、および他の基準によって検索可能となるように、送信者ｅメール８８が格納されるときに、送信者ｅメール８８内の色付けおよび色付けに関連する反応応答がｅメール・ファイル１１８内に示される。

この例では、反応応答、および反応応答に関連する色付けを含めて、情報伝達のコンテキストを示すために、内容の下線が引かれた部分にタグ付けが関連付けられている。特に、このタグ付けは、反応応答のタイプ（予想される、意図された、または実際の）、識別された応答、および識別された応答に関連する色、を示している。しかし、代替実施形態では、他のタイプの識別子を使用して、情報伝達のコンテキスト情報を示すことができる。

図示するように、ｅメール・ファイル１１８の全体的な反応応答は参照番号１２１で示されており、ファイル内でオレンジの色付けによって表された、無教養を示す予想される応答を指定している。他の例では、挨拶のコンテキストは参照番号１２０で示され、言葉「y' all」のコンテキストは参照番号１２２で示され、単語「lovely」のコンテキストは参照番号１２４（予想される）および１２６（意図された）で示され、また「!!!!」の直前の語句のコンテキストは参照番号１２７で示されている。

とりわけ、参照番号１２２で示された、言葉「y' all」のタグ付けは、色と識別された応答の強さを示すマイナス（−）の印を含んでいる。好ましくは、色と識別された応答との両方の強さは、対応する指標で印が付けられる。

格納のために、ｅメール・ファイル１１８のファイル全体および選択部分にタグ付けすることによって、ｅメール・ファイル１１８は、反応応答、および反応応答に関連する色によって検索することができる。たとえば、ユーザが、「友好的」と意図された反応応答を含むすべての情報伝達の検索を要求する場合、ｅメール・ファイル１１８が返される。

コンテキストの指標で印が付けられた格納済み情報伝達が取り出される場合、好ましくは、その情報伝達はそのコンテキスト指標を反映するように表示される、たとえば、ｅメール・ファイル１１８がユーザによって取り出されると、それは、好ましくは、図１０の送信者ｅメール８８と類似の出力フォーマットでユーザに表示され、情報伝達の各種異なる部分は反応応答を示す色によって強調表示される。

次に図１２を参照すると、本発明の方法、システム、およびプログラムによる、反応応答によってソートされたデータベースを例示する図が示されている。図示するように、反応応答によるデータベース１８６は、反応応答、送信者、タイトル、日付、色、およびＩＤ番号でソートされた、複数のメッセージを含んでいる。格納の順序を示すために、格納時にＩＤ番号がメッセージに付けられる。データベースの各エントリについて、他のフィールドを追加することができる。

この例では、最初の３つのエントリ（ＩＤ番号４４、８９、および２００）は、「友好的」の反応応答を伴う情報伝達を含んでいる。ユーザが、「A.Tom」によって送信された「友好的」の反応応答を含むすべての情報伝達を要求した場合、最初の２つの情報伝達がユーザに返される。

４番目および５番目のエントリ（ＩＤ番号２０および９２）は、「批判」のコンテキストを含む反応応答を伴う情報伝達を含む。５番目および６番目のエントリ（ＩＤ番号９２）は、「批判」のコンテキストを含む反応応答と、「声高」のコンテキストを含む反応応答との両方に従ってデータベース内に含まれる同じ情報伝達である。有利なことには、反応応答によって情報伝達を格納する場合、情報伝達内のそれぞれの反応応答が検索可能である。色１８４によるデータベースでは、情報伝達は同様に色に従って格納され、情報伝達内で示されたそれぞれの色が検索可能である。

図示するように、プラス（＋）およびマイナス（−）の符号で示されるそれぞれの感情の強さは、使用される色の強さに一致する。たとえば、第１エントリの反応応答は２つのプラスの強さを有しており、したがって、色合いの強さ、透明さ、または他の色属性が２つのプラスの値によって調整される。

反応応答は、さらに、反応応答のタイプ（予想される、意図された、または実際の）、応答の説明、応答に関連する色、および応答に関連する内容、によって指定することができる。たとえば、ＩＤ番号エントリ４４は、情報伝達の全体的な内容に関連した「友好的」の記述と「薄い青」の色付けとを伴う、予想される応答として示すことができる。これに対して、ＩＤ番号エントリ８９は、情報伝達の内容の特定の段落に関連した「友好的」の記述と「薄い青」の色付けとを伴う、意図された応答として示すことができる。

次に図１３を参照すると、情報伝達に対するコンテキストに基づく検索および情報伝達の格納のためのプロセスおよびプログラムの高レベル論理フローチャートが示されている。図示するように、ブロック１５０でこのプロセスは開始し、その後にブロック１５２に進む。プロセスの諸ステップは、反応応答の分析を実施できるようにされたサーバまたは他のコンピューティング・システムによって実施することができる。

ブロック１５２に、入力が受信されたかどうかの判断が示されている。反応応答の分析要求が受信されると、このプロセスはブロック１５４に移る。格納対象の情報伝達が検出されると、プロセスはブロック１６６に進む。検索基準による格納された情報伝達の検索要求が受信されると、プロセスはブロック１７０に進む。

まず、反応応答分析の要求を、送信者、受信者、または反応応答分析を自動に開始するプロセスによって開始することができる。反応応答分析の提供では、ブロック１５４は送信者または受信者のうちの少なくとも１つのＩＤを判断することを示している。ＩＤを判断する際に、ハンドル名、識別番号、または他の識別子がアクセスされることがある。好ましくは、ＩＤに関連するプロファイルもまたアクセス可能である。プロファイルは、送信者または受信者に関する個人の情報および特徴を含むことができる。反応応答の分析によって、受信者の予想される反応と、送信者の意図された反応の両方がもたらされ得るように、送信者と受信者の両方を識別することができる。

次いで、ブロック１５６に、送信者または受信者あるいはその両方のＩＤに従って、関連する応答データベースにアクセスすることが示されている。関連する応答データベースには、個人に基づき、地域に基づき、各国言語サポートに基づき、特性に基づき、ビジネスに基づき、および他の基準のカテゴリに従って、格納された反応応答を含めることができる。

その後に、ブロック１５８に、関連する応答データベースからの反応応答を考慮して情報伝達の内容を分析することが示されている。特に、分析には、単語、語句、文、記号、グラフィック、音声、およびその他の情報伝達内容を、内容の各種異なるタイプに対する意図されたおよび予想される応答の表示を含むデータベースと比較することを含めることができる。さらに、とりわけ、送信者または受信者は、情報伝達内で実施される分析のタイプのプリファレンスを指定することができる。たとえば、送信者は、分析される単語、語句、および文を要求することはできるが、分析される記号およびテキスト添付物を要求することはできない。

次いで、ブロック１６０に、分析のプリファレンスに従って内容についての反応応答を指定することが示されている。送信者または受信者によって分析要求が行われた内容の各部分に関連する反応応答を指定するタグ、マーカ、または他のコマンド指標が、情報伝達の内容の中で追加されまたは記録されることがある。たとえば、拡張可能マークアップ言語（ＸＭＬ：eXtensible MarkupLanguage）フォーマットのメッセージはノードに分割され、分析された内容を含むノードが、反応応答を示すための属性によって指定される。

その後に、ブロック１６２には、情報伝達の少なくとも１つの部分の色を、その少なくとも１つの部分の反応応答を示すように修正することが示されており、その後、このプロセスは終了する。有利なことには、要求者は、それぞれの反応応答についての色付けが表示されるべきか、全体的な反応応答についての色付けが表示されるべきか、それとも指定されたタイプの反応応答についての色付けが表示されるべきかどうかのプリファレンスを指定する。要求者が全体的な反応応答の要求を指定する場合、メッセージが表示されるウィンドウまたは他の表示インターフェ−スに合わせて色付けを調整することができる。特に、情報伝達について反応応答が判断されない場合は、色付けを追加することはできないが、別のタイプのグラフィカル指標によって、判断される反応応答が無いことを示すことができる。

特に、情報伝達の色は、メッセージング・サーバによって調整することができ、または送信者または受信者によって使用されるコンピューティング・システム上で調整することができる。メッセージング・サーバは、それぞれのタイプの反応応答に関連する色を指定し、これら指定された色に従って情報伝達の色付けを調整する。送信者または受信者のコンピューティング・システムでは、送信者または受信者は、どの色をそれぞれの反応応答に関連付けるかを個別に指定することができる。送信者はさらに、情報伝達内で受信者に対して表示されるべきである情報伝達の一部の色を指定することができる。

情報伝達を格納するために、情報伝達について判断されたコンテキストによってその情報伝達に印を付けることが、ブロック１６６に示されている。とりわけ、予想された、意図された、および実際の反応応答は、好ましくは情報伝達内に印が付けられる。次いで、ブロック１６８に、色、反応応答、送信者、受信者、日付、時間、話題、および他の関連するカテゴリ、によって情報伝達を格納することが示されており、その後にプロセスは終了する。特に、情報伝達があるユーザから別のユーザに渡され、また追加の反応応答が加えられるときには、好ましくは、格納済みの情報伝達は、その情報伝達に対する変更を含むように更新される。

検索基準に従って情報伝達を検索する要求が受信される場合、格納されている情報伝達を検索基準によってフィルタリングすることがブロック１７０に示されている。検索基準に一致する選択された情報伝達がフィルタリングされて出力され、ブロック１７２には、検索によってフィルタリング済みの選択された情報伝達の出力を制御することが示されている。ブロック１７４には、選択された情報伝達のうちからの特定の情報伝達を、情報伝達内の反応応答を示す表示可能な属性と共にレンダリングすることが示されており、その後にプロセスは終了する。特に、レンダリングされた情報伝達内で反応応答を示す表示可能な属性として、色付けを使用することができるが、テキストなどの他の表示可能な属性によって、その情報伝達についての反応応答を示すこともできる。

本発明について、完全に機能するデータ処理システムとの関連で述べたが、本発明のプロセスは、命令からなるコンピュータ読取り可能媒体の形や各種異なる形で配布することができること、および本発明は、配布を実施するために実際に使用される信号搬送媒体の特定のタイプに関係なく同様に適用されることが当業者には理解されよう。コンピュータ読取り可能媒体の例には、フロッピー（Ｒ）・ディスク、ハード・ディスク・ドライブ、ＲＡＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭといった記録可能タイプの媒体、ならびに、たとえば無線周波数や光波伝送などの伝送形式を使用したデジタルおよびアナログ通信リンク、有線または無線通信リンクといった伝送タイプの媒体が含まれる。コンピュータ読取り可能媒体は、特定のデータ処理システム内で実際に使用するために復号される、符号化されたフォーマットの形を取ることができる、

本発明について、好ましい一実施形態を参照して具体的に示し説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、その形および詳細の各種異なる変更が行われ得ることが当業者には理解されよう。

本発明の方法、システムおよびプログラムを使用することができるコンピュータ・システムの一実施形態を示す図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムに従って電子メッセージングが一般的に行われる、クライアント／サーバ環境の簡略ブロック図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、メッセージング・システム・サーバのブロック図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、反応応答コントローラ、および反応応答コントローラによってアクセスされる応答データベースのブロック図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、メッセージ格納コントローラのブロック図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、分析のプリファレンスを例示する図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、個人応答プロファイルを例示する図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、地域応答プロファイルを例示する図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、各国言語サポート・プロファイルの一実施形態を例示する図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、ｅメール案を例示する図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムに従って格納されたコンテキスト検索可能なｅメール・ファイルを例示する図である。 本発明の方法、システム、およびプログラムによる、反応応答によってソートされたデータベースを例示する図である。 メッセージをコンテキストに基づいて検索および格納するためのプロセスおよびプログラムの高レベル論理フローチャートである。

Claims (38)

1. コンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法であって、
   情報伝達の内容中の各種異なる部分を分析して、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれに関連する特定の反応応答を識別するステップと、
   特定の表示可能な属性を、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれに関連付けて、前記識別された反応応答を示すステップと、
   前記情報伝達についての前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれを、前記識別された反応応答のそれぞれおよび前記関連する表示可能属性のそれぞれと共に、反応応答および表示可能属性のうちの少なくとも１つを含むコンテキストによって検索可能なデータベース内に格納するステップと、
   を含む方法。
2. 前記各種異なる部分のそれぞれが、単語、語句、文、段落、話題、件名、気分、緊急度指標、挨拶、結び、アイコン、グラフィックス、アバター（分身となるキャラクター）の身振り、サウンド・クリップ、ビデオ・クリップ、添付文書、および前記内容のすべて、のうちからの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
3. 前記関連する表示可能属性のそれぞれが、色、テキストの扱い、スタイルの扱い、およびグラフィカル要素、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
4. 前記反応応答のそれぞれが、前記情報伝達の対象となる受信者の予想される応答、前記情報伝達の送信者の意図された応答、および前記情報伝達に対する前記対象となる受信者の実際の応答、のうちからの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
5. 前記検索可能データベースから前記情報伝達を取り出すステップと、
   前記情報伝達を、前記情報伝達の前記内容内に表示される前記表示可能属性の前記それぞれと共にレンダリングするステップ
   をさらに含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
6. 反応応答および表示可能属性のうちの少なくとも１つを含む検索基準に従って前記検索可能データベースをフィルタリングして、前記検索基準を満たす前記検索可能データベース内に格納された情報伝達の中から選択したものを取り出すステップ
   をさらに含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
7. 特定の反応応答を求めて、送信者、受信者、日付、時刻、および話題、のうちの少なくとも１つによって前記検索可能データベースを検索するステップ
   をさらに含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
8. 前記情報伝達に対する修正を検出したことに応答して、前記修正、および前記修正に関連する修正された反応応答と共に、前記検索可能データベース内の前記格納された情報伝達を更新するステップ
   をさらに含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
9. 前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれを、情報伝達の内容の複数のカテゴリに関連する反応応答の応答データベースのうちの少なくとも１つからのエントリを用いて分析するステップ
   をさらに含む、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
10. 反応応答の応答データベースのうちの前記少なくとも１つが、個人応答データベース、地域応答データベース、各国言語サポート応答データベース、ビジネス応答データベース、および特性応答データベース、のうちの少なくとも１つを含む、請求項９に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
11. 前記情報伝達が、文書、電子通信、音声通信、ビデオ通信、およびグラフィカル通信、のうちの少なくとも１つである、請求項１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するための方法。
12. コンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステムであって、
    ネットワークに通信可能に接続されたコンピューティング・システムを含み、
    前記コンピューティング・システムがさらに、
    情報伝達の内容中の各種異なる部分を分析して、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれに関連する特定の反応応答を識別する手段と、
    特定の表示可能な属性を、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれに関連付けて、前記識別された反応応答を示す手段と、
    前記情報伝達について、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれを、前記識別された反応応答のそれぞれ、および前記関連する表示可能属性のそれぞれと共に、反応応答および表示可能属性のうちの少なくとも１つを含むコンテキストによって検索可能なデータベース内に格納する手段と
    を含むシステム。
13. 特定の表示可能属性を、単語、語句、文、段落、話題、件名、気分、緊急度指標、挨拶、結び、アイコン、グラフィックス、アバターの身振り、サウンド・クリップ、ビデオ・クリップ、添付文書、および前記内容のすべて、のうちからの少なくとも１つを含む前記各種異なる部分のそれぞれに関連付ける手段
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
14. 色、テキストの扱い、スタイルの扱い、およびグラフィカル要素、のうちの少なくとも１つを含む特定の表示可能属性を関連付ける手段
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
15. 前記情報伝達の対象となる受信者の予想される応答、前記情報伝達の送信者の意図された反応、および前記情報伝達に対する前記対象となる受信者の実際の応答、のうちからの少なくとも１つを含む前記反応応答のそれぞれを示す手段
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
16. 前記検索可能データベースから前記情報伝達を取り出す手段と、
    前記情報伝達を、前記情報伝達の前記内容内に表示される前記表示可能属性の前記それぞれと共にレンダリングする手段と
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
17. 反応応答および表示可能属性のうちの少なくとも１つを含む検索基準に従って前記検索可能データベースをフィルタリングして、前記検索基準を満たす、前記検索可能データベース内に格納された情報伝達の中から選択したものを取り出す手段
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
18. 特定の反応応答を求めて、送信者、受信者、日付、時刻、および話題、のうちの少なくとも１つによって前記検索可能データベースを検索する手段
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
19. 前記情報伝達に対する修正を検出したことに応答して、前記修正、および前記修正に関連する修正された反応応答と共に、前記検索可能データベース内の前記格納された情報伝達を更新する手段
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
20. 前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれを、情報伝達の内容の複数のカテゴリに関連する反応応答の応答データベースのうちの少なくとも１つからのエントリを用いて分析する手段
    をさらに含む、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
21. 前記内容中の前記各種異なる部分を、個人応答データベース、地域応答データベース、各国言語サポート応答データベース、ビジネス応答データベース、および特性応答データベース、のうちの少なくとも１つを含む前記少なくとも１つの応答データベースと比較する手段
    をさらに含む、請求項２０に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
22. 前記情報伝達が、文書、電子通信、音声通信、ビデオ通信、およびグラフィカル通信、のうちの少なくとも１つである、請求項１２に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのシステム。
23. コンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラムであって、
    記録媒体と、
    前記記録媒体内に記録されており、情報伝達の内容中の各種異なる部分を分析して、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれに関連する特定の反応応答を識別する手段と、
    前記記録媒体内に記録されており、特定の表示可能な属性を、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれに関連付けて、前記識別された反応応答を示す手段と、
    前記記録媒体内に記録されており、前記情報伝達について、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれを、前記識別された反応応答のそれぞれおよび前記関連する表示可能属性のそれぞれと共に、反応応答および表示可能属性のうちの少なくとも１つを含むコンテキストによって検索可能なデータベース内に格納する手段と
    を含むコンピュータ・プログラム。
24. 前記記録媒体内に記録されており、特定の表示可能属性を、単語、語句、文、段落、話題、件名、気分、緊急度指標、挨拶、結び、アイコン、グラフィックス、アバターの身振り、サウンド・クリップ、ビデオ・クリップ、添付文書、および前記内容のすべて、のうちからの少なくとも１つを含む前記各種異なる部分のそれぞれに関連付ける手段
    をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
25. 前記記録媒体内に記録されており、色、テキストの扱い、スタイルの扱い、およびグラフィカル要素、のうちの少なくとも１つを含む特定の表示可能属性を関連付ける手段
    をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
26. 前記記録媒体内に記録されており、前記情報伝達の対象となる受信者の予想される反応、前記情報伝達の送信者の意図された応答、および前記情報伝達に対する前記対象となる受信者の実際の応答、のうちからの少なくとも１つを含む前記反応応答のそれぞれを示す手段をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
27. 前記記録媒体内に記録されており、前記検索可能データベースから前記情報伝達を取り出す手段と、
    前記記録媒体内に記録されており、前記情報伝達を、前記情報伝達の前記内容内に表示される前記表示可能属性の前記それぞれと共にレンダリングする手段と
    をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
28. 前記記録媒体内に記録されており、反応応答および表示可能属性のうちの少なくとも１つを含む検索基準に従って前記検索可能データベースをフィルタリングして、前記検索基準を満たす前記検索可能データベース内に格納された情報伝達の中から選択したものを取り出す手段
    をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
29. 前記記録媒体内に記録されており、特定の反応応答を求めて、送信者、受信者、日付、時刻、および話題、のうちの少なくとも１つによって前記検索可能データベースを検索する手段
    をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
30. 前記記録媒体内に記録されており、前記情報伝達に対する修正を検出したことに応答して、前記修正、および前記修正に関連する修正された反応応答と共に、前記検索可能データベース内の前記格納された情報伝達を更新する手段
    をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
31. 前記記録媒体内に記録されており、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれを、情報伝達の内容の複数のカテゴリに関連する反応応答の応答データベースうちの少なくとも１つからのエントリを用いて分析する手段
    をさらに含む、請求項２３に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
32. 前記記録媒体内に記録されており、前記内容中の前記各種異なる部分を、個人応答データベース、地域応答データベース、各国言語サポート応答データベース、ビジネス応答データベース、および特性応答データベース、のうちの少なくとも１つを含む前記少なくとも１つの応答データベースと比較する手段
    をさらに含む、請求項３１に記載のコンテキスト検索可能な情報伝達を格納するためのコンピュータ・プログラム。
33. コンテキストによって情報伝達を検索するための方法であって、
    特定の反応応答、および関連する特定の表示可能属性、のうちの少なくとも１つを含む検索基準によって、検索可能データベース内に格納された複数の情報伝達をフィルタリングするステップと、
    前記検索基準を満たす前記複数の情報伝達の中から選択したものを、前記選択した情報伝達の内容内に表示される前記関連する表示可能属性と共にレンダリングするステップと
    を含む方法。
34. コンテキストに基づく情報伝達を格納するための方法であって、
    情報伝達のためコンテキストを判断するステップであって、前記コンテキストが非口頭および口頭の交信の応答を示す、ステップと、
    前記情報伝達を、前記コンテキストと共に、非口頭および口頭の交信の応答により検索可能なデータベース内に格納するステップと、
    を含む方法。
35. 少なくとも１つの表示可能属性を、前記情報伝達のための前記コンテキストに関連付けるステップ
    をさらに含む、請求項３４に記載のコンテキスト・ベースの情報伝達を格納するための方法。
36. 前記情報伝達を、前記少なくとも１つの表示可能属性と共に、表示可能属性によって検索可能なデータベース内に格納するステップを
    さらに含む、請求項３５に記載のコンテキスト・ベースの情報伝達を格納するための方法。
37. 前記口頭および非口頭の交信の応答が、前記情報伝達の受信者による予想される応答、前記情報伝達の送信者の意図された応答、および前記情報伝達の前記受信者による実際の応答、のうちの少なくとも１つを含む、請求項３４に記載のコンテキスト・ベースの情報伝達を格納するための方法。
38. 情報伝達を格納するための方法であって、
    情報伝達の内容中の各種異なる部分を分析して、前記内容の前記各種異なる部分のそれぞれに関連する特定の反応応答を識別するステップと、
    色を、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれに関連付けて、前記識別された反応応答を示すステップと、
    前記情報伝達について、前記内容中の前記各種異なる部分のそれぞれを、前記識別された反応応答のそれぞれおよび前記色のそれぞれと共に、反応応答および色のうちの少なくとも１つを含むコンテキストによって検索可能なデータベース内に格納するステップと
    を含む方法。

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