JP2005526552A - 臨床での血液動態管理における大動脈脈圧および血流の使用 - Google Patents

臨床での血液動態管理における大動脈脈圧および血流の使用 Download PDF

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Abstract

血液動態的に不安定な患者を管理するための処置アルゴリズムが提供される。特に、動脈圧および拍出量の測定が、脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算するために使用され得、これらの値は、処置の決定をガイドするものであり、臨床的に病気の患者の最適な管理を可能にする。更なる実施形態では、該処置アルゴリズムを実行するコンピューター・システムが提供される。

Description

政府との契約
この仕事は、NIH(NRSA4−T32HL07820−01A5)からの認可により、部分的に支援された。
本発明は、血液動態的に不安定な患者を管理する処置アルゴリズムに関する。特に、動脈圧および拍出量の測定が、脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算するために使用され得、これらの値は、処置の決定をガイド(guide)するものである。
心臓血管治療の最終目標(ゴール)は、組織への血流および酸素運搬が、心肺合併症を誘導することなく、組織の代謝需要を叶えるに適切であることを確かなものとすることである。心臓血管不全はしばしば、循環器ショックとして言及され、臨床疾患の第1次的な発症である。循環器ショックと関連した殆どの臨床的病状では、これらの第1次的な問題および治療の選択肢は、機能に関する3つの疑問に関する。
1)もしこれらの患者の血管内体積が増加した場合、体への血流は増加するであろうか?もしそうであれば、どのくらい心臓血管の前負荷は応答するのであろうか?
2)動脈圧における如何なる減少も、血管緊張の消失によるものか、または不適切な血流によるものであろうか?
3)心臓は、失敗へと突き進むことなしに、許容可能な灌流圧を有する有効な血流を維持することが出来るであろうか?
これ故に、臨床的に病気の患者の査定および管理において、直ちに医者により尋ねられる質問は、彼らの言葉では機能的なことおよび生理学的なことであるが、彼らの適用では実際的なことおよび具体的なことである。以前には、高度に侵襲的な血液動態モニタリングが、循環器ショックにおいて見受けられる特異的な血液動態プロファイルを定めるのに必要とされた。動脈の弾力性の解析の適用は、臨床において鼓動毎の拍出量を測定することの難しさのために、限定されるものであった。食道パルス化ドップラーの出現および強固な動脈パルス等高線(contour)技術の登場の前は、鼓動毎のバイアスのかかった拍出量の測定は不可能であり、医師らはこの解析を彼らの診断アルゴリズムの一部として使用することはなかった。たとえ血液動態的に不安定な患者の処置がこれら3つの疑問に答えることにより解消され得るとしても、現在の診断および処置プロトコールは、上記に尋ねられた質問に直接答えるものではない。
例えば、米国特許第5,551,435号は、患者における平均動脈圧(MAP)、拍出指標(SI)、および心臓指標(CI)の、前もって選択された組み合わせを得る方法を開示するものである。MAPおよびSIを決定した後、MAPおよびSIの理想的な計算値からの該患者の持つ偏差を決定することが出来、該患者のMAP値およびSI値が望みの理想的な組み合わせに到達することが出来るように、薬剤および/または容積拡張器の投与(施術)が行われる。
米国特許第5,584,298号は、コンピューター化されたアルゴリズムを使用して、現実の拍出量および心臓出力を計算する非侵襲的な方法を開示するものである。入力データは、患者の心拍数、血圧、性別、年齢、体重、および身長を包含する。これらの入力データに基づいて、該アルゴリズムを使用して、この被験者の現実の心臓拍出量が計算され、出力として表示される。
米国特許第5,865,758号は、患者の耳朶に留められた光センサーにより測定される、被験者から得られた血圧のパルス波を使用して、拍出量および心臓出力を計算するアルゴリズムを開示するものである。この特許は、本発明におけるような処置アルゴリズムを提供するように、PPV等のような変数の代わりに計算値を使用することを示唆するものではない。
米国特許第6,280,390号は、血管中の血液量を赤外検出器で測定することにより血圧を測定する非侵襲的な方法を開示するものである。
上記のいずれの方法も、脈圧の偏差および拍出量の変動を使用して、直ちに治療を必要とする、血液動態的に不安定な患者についての適切な処置の選択をガイドするものではない。
これ故に、動脈圧および拍出量の測定に基づいて、血液動態的な不安定さを管理する処置アルゴリズムを提供することが、本発明の目的である。
脈圧の変動(PPV)、拍出量の変動(SVV)、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力に関する計算値が、血液動態的に不安定な患者のための処置の選択をガイドするのに使用される処置アルゴリズムを提供することが、本発明の更なる目的である。
該処置システムを実行し、医師に処置指針を提供するためのコンピューター・システムを提供することが、本発明の更なる目的である。
これらの、および他の目的が、以下の図面、詳細な説明、実施例、および(添付の)請求項から、より容易に明らかとなるであろう。
本発明は、患者における動脈圧および拍出量の測定に基づいて、血液動態的に不安定な患者の処置を最適化する手段を提供する。拍出量の変動、脈圧の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を、これらの測定に基づいて計算することが出来、血液動態的に不安定と分類される患者のための、所定の基準に叶う最適な処置を決定するために使用することが出来る。
更なる実施形態では、該アルゴリズムは、コンピューター・システム上で実行される。該システムが、両種の測定値(動脈圧および拍出量)を収集するための装置、測定値および該アルゴリズムを含有するソフトウェア・プログラムを保管するためのマイクロプロセッサー装置、および、拍出量の変動、脈圧の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算するための装置、ならびに、これらの結果を一覧するための表示装置を包含する限り、ハードウェアおよびソフトウェアの如何なる組み合わせでも、該アルゴリズムを実行するのに使用することが出来る。
これらの測定値およびこれらの計算された変数に基づいて、種々の処置指針が医師らに提供される。このような処置指針は、血管内液体静注、変力薬剤、または血管作動薬を投与することを含む。
本発明は、血液動態的に不安定な患者のための処置体制(regimen)を決定する方法を提供し、
a)該患者における動脈圧および拍出量の測定値を得;
b)これらの動脈圧および拍出量の測定値から、脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算し;および
c)脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力に関する、これらの計算値に基づいて、処置アルゴリズムを提供すること
を含む。
該処置アルゴリズムに基づいて、処置が該患者に対して行われる。該処置は、輸液、血管に作用する薬剤、または変力剤を投与することを含む。
もう1つ別の実施形態では、本発明は、コンピューター・システムを使用して、血液動態的に不安定な患者のための処置体制を電子的に決定する方法を提供する。このようなシステムは、コンピューター化されたデータ収集および解析装置を提供することを含み、該解析装置は、該患者における動脈圧測定値を得るための第1のデータ収集装置、該患者における拍出量測定値を得るための第2のデータ収集装置、ならびに、これらの測定されたデータ、および該処置アルゴリズムを含有するソフトウェア・プログラム(単数または複数)を保管するための、ならびに、これらの測定されたデータに基づいて、脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力に関する値を計算するためのマイクロプロセッサー装置を包含する。このデータ収集および解析装置はまた、これらの測定値、これらの計算値、およびこれらの処置指針に関する情報を表示するための装置を包含するであろう。
動脈圧および拍出量の測定値は、第1および第2の収集装置を使用して、該患者から収集される。本明細書において使用される場合、拍出量とは、1回の拍動についての心臓の左心室から送り出された血液の量、または1回の拍動についての下行大動脈における部分血流量のことであり、測定方法に依存する。脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力の値がその後、該マイクロプロセッサー装置を使用してこれらの測定値から計算され、処置が、脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力の値に基づいて選択される。出力(結果)は、コンピューターのスクリーン、紙、および同様のもののような如何なる適切な装置上にも表示され、その選択された処置体制を示す。当業者には明らかであろうが、該アルゴリズムは、如何なる特定のハードウェアまたはソフトウェアのシステムからも独立しており、ハードウェアおよびソフトウェアの如何なる適切な組み合わせをも使用することが出来、本発明の方法に従って、該アルゴリズムを実行することが出来る。
これらの処置指針は、輸液の投与、血管に作用する、または変力剤の投与を包含する。加圧呼吸間の動脈圧の変化または大動脈流の変動を測定することは、該患者の心出力が、輸液に応じて増加するか、または増加する動脈換気補助に応じて減少するかどうかを精確に予見することを可能にし、これ故に、潜在的に危険な治療の精確な提供を可能にする。
本明細書中で使用される場合、用語「血管に作用する薬剤」は、血圧を調節するのに使用される化合物に関する。適切な化合物は、これらに限定されるものではないが、ノルエピネフリン、ドーパミンおよびエピネフリン、ならびに当業界において知られている他の血管拡張剤および血管収縮剤を包含する。通常、血管昇圧剤(血管収縮剤)が示唆されるであろうが、幾つかの環境下には、当業者には知られていることであるが、血管拡張剤が要求されるであろう。投与方法およびこれらの化合物の投与量は既知であり、当業者が決定出来る範囲内によく収まっている。
本明細書中で使用される場合、用語「変力剤」または「変力薬剤」は互換性であり、心臓の収縮能力を調節するために与えられる化合物に関する。適切な化合物は、これらに限定されるものではないが、ドブタミン、ミルリノン、アムリノン、カルシウム感知剤、および同様のものを包含する。投与量および投与経路は、これらの化合物に関してもまた、当業界において既知である。
本明細書中で使用される場合、用語「単回輸液」または「血管内輸液」は互換性であり、増加した血液体積を必要としている者への液体の投与に関するものと理解される。適切な液体は、これらに限定されるものではないが、生理食塩水溶液、リンゲル乳酸溶液、コロイド、血液、および同様のものを包含する。このような液体の投与は、当業界において知られている。
動脈脈圧は、最高動脈圧(収縮圧)および最低動脈圧(弛緩圧)間の差である。例えば、もし患者の血圧が120/80であれば、その時は該患者の脈圧は120−80=40(mmHg)(現実の脈圧は、呼吸の間に僅かに変動する)であろう。もし通常の呼吸の間に亘っての脈圧におけるこの変動(上下する体積は5〜12mL/kgの間)がベースラインの脈圧の10〜15%を超えれば、その時心出力は、血管内容積の変化に応じて増加するであろう。
脈圧の変動は、心出力が変化するのとは反対に変化することが実証されている。それは心出力が血管内への輸液と共に増加する場合には減少し、心出力がエアー圧力の増加に伴って減少する場合には増加する。最近の研究は、大動脈流の変動も、輸液前の応答性、および処置に応じた心出力における引き続いての変化を決定するのに使用され得ることを実証している。これ故に、動脈圧の変動または大動脈流の変動は、輸液前の応答性を査定するのに使用され得る。人工的な換気を受ける患者における脈圧の変動の例が、図1に示される。収縮および弛緩動脈圧は、呼吸と共に変動することを記しておく。収縮圧のみを測定することは、この効果を誤って表示してしまう。
この脈圧応答指標は、換気の間の脈圧におけるパーセンテージの変化が約10〜15%よりも大きい条件下に確認された。この呼吸の大きさは、静脈逆流におけるこの変化の大きさに影響を与える。これ故に、もし小さな呼吸が人工的な換気により与えられれば、その時は、最大の脈圧変動も減少するが、脈圧におけるこの直接的な変化は、尚精確であろう。
動脈脈圧の変動も、末端呼気での増加した量の気道加圧(PEEP)を与えられた急性肺損傷を有する患者における心出力における予測される減少を予見した。脈圧の変動およびこれらの患者に関する心出力における変化の間の関係は、図2に示される。
厳しい敗血症ショックを伴う患者においては、脈圧の変動は、図3に示されるように、血管内輸液に応じて、心出力において予期される増加を予見した。脈圧の変動が減少するに連れて、心出力は増加し、それで脈圧の変動における変化は、血流上で輸液された血管内容積の効果をモニターするのに使用され得るであろう。
脈圧の変動の予見能力は、受容者−オペレーター特徴解析を使用して、
1)脈圧の変動
2)収縮圧の変動
3)右心房圧の絶対値
4)肺動脈閉塞圧
のような、血液動態状態および輸液前応答性を査定する他の方法に比較された。ROC解析から分かるように(図4)、この脈圧変動解析は、最小の擬陽性または擬陰性結果を伴った他の全てのものよりも優れていた。
臨床的に病気の患者はしばしば、低い血圧(低血圧)であり、これは、心臓および脳への血流が直ちに減少することを引き起こすので、非常に深刻な病状である可能性がある。もし低血圧が前もって見出され数分間よりも長く持続されると、非可逆的なダメージが脳および心臓に起こり、充分な回復を不可能にするであろう。
血圧は、心出力によってだけではなく、動脈の緊張度によっても決定される。多くの疾患が、動脈がその緊張度を緩めるようにしてしまい、これは血管拡張として言及され、これはまた低血圧状態を作り出す。これ故に低血圧は、低い心出力または血管運動の緊張度の喪失、あるいはこれら2つの組み合わせにより引き起こされ得る。しかしながら、低血圧の処置はその原因に依存し、もし可能であれば血圧を出来るだけ一定に保つように体が血管運動の緊張度を変えるという事実により、より難しくされる。血圧のみを測定することは、低血圧の原因、または如何にそれを処置するかを示唆するものではない。
たとえ心出力が正常を上回っていても、全身の低血圧は、全ての器官に関して、血流調節および血圧依存性血流を悪化させるであろう。これ故に、血管運動の緊張度およびそれの血管に作用する治療に応じた変化に関する知識は、適切な治療における決定においても相対的なものである(絶対的なものではない)。
加圧呼吸間の動脈圧および大動脈流の変動の同じ測定値が、動脈の緊張度を決定するのに使用され得ることが見出されたが、これは、拍出量における変化に対する動脈圧における変化の比により特徴化され得るものである。この値は、処置または時間の進行に連れての血管の緊張度の連続した軌跡を見越したものである。
所与の拍出量について、動脈の緊張度における増加は、動脈圧における、および拍出量に対する脈圧の比における割合の増加を引き起こす。もし拍出量が倍になれば、その時は脈圧も倍になるであろう。図5から分かるように、増加した緊張度は、血流との関係に対してのこの圧力の「勾配」を増加させる。これ故に、呼吸している間の大動脈流に対する動脈圧の比を測定することにより、動脈の緊張度の精確な測定値を容易に派生させることが出来る。用語「弾力性」はしばしば、相による血流のシステムを記述するのに使用され、本明細書中では、拍出量に対する動脈圧の比を記載するのに使用される。
心出力および血圧に加えて、心臓のポンプとしての性能に関しての情報は、臨床的に病気の患者の管理に必要とされる。収縮力の温存に関する知識は、
引き続いてのストレスに対する患者の応答(機械的な呼吸または外科手術からの離脱のような);
動脈圧が増加した場合に、適切な心臓出力を持続させる、該患者の能力;および
その後の、収縮力を改善することを狙った処置に対する心臓の応答(虚血の間の冠状血管の拡張、ドブタミン静注)
を予見するのを助けるものである。
収縮力の最良の測定は、収縮直前(弛緩末期)の心臓の大きさにおける変化により、または収縮の間(負荷後)に拍出圧を大きくするのに必要とされる血圧および筋肉の緊張度により、影響されないものである。心臓収縮力の測定は、LV末端における収縮の弾力性、負荷前に動員可能な拍出仕事量、および負荷前に調整される最大の心臓の力を包含する。ルーチンのモニタリングおよび臨床的に病気の患者の管理におけるこれらの使用は非実用的であるが、これはそれらが高度に訓練された人を使用する侵襲的な心臓へのカテーテルの導入、または臨床での連続した画像化を要求するものだからである。
あるいは、ピーク大動脈流、動脈圧、または拍出量から得られたものと動脈圧との両方が、最大の心臓の力の優れた測定値であり、瞬間的な拍出量および動脈圧データから作られ得る。もし心臓の力が所定の最小レベルを下回っていて、その患者が負荷前応答するのであれば、その時は容積が与えられるべきである。もし該患者が負荷前応答しないのであれば、その時は低い心臓の力が心臓を、循環器ショックおよび重篤な病気の第1次的な理由として明確に同定する。診断における努力および処置は、心臓性能を改善することに焦点を当てなくてはならない。このような状況では、本発明の処置アルゴリズムは医師を、血流に沿った肺動脈カテーテルの挿入、または心臓エコー画像研究の実行のような、変力剤を投与し始め、および/または心臓に関してより向けられた診断研究を行うようにし向けるものである。当業者は、いつ更なる診断研究が必要とされるかを認識することが出来るであろうし、悪化した心筋収縮が、虚血もしくは梗塞、低酸素、低血糖、低体温、または電解質バランスに関する示唆たり得るであろう。同様に、悪化した心筋のポンプ作用は、弁の病気または不整脈に関する示唆たり得、悪化した左心室の充填は、タンポン挿入、緊張、気胸、ハイパーインフレーション、弛緩不全、心肺、または肺代謝を示唆し得るであろう。
呼吸している間の、同時に測定された大動脈拍出量および脈圧とそれらの変化との間の関係は、ある程度の精確さおよび以前には達成されていなかった厳密さで、殆どの形態の心臓血管不全を速く診断して処置するのに使用され得る、負荷前応答性、動脈の緊張度、および効果的な心臓の力の、精確な拍動毎の査定を提供する。心臓の健康ケアの総量の全体の1/4を超えるものが心臓血管不全を進展させる患者に適用され、持続される心臓血管不全の効果的な防止が、死、および高くついて体を弱体化させてしまう合併症を抑制することが示されているので、この簡単なアプローチの実行は、有意義である。
この分析の1つの要素は、動脈圧の測定である。幾つかの装置が、動脈圧およびそれの脈圧という要素を測定することが出来る。例えば、圧力は、大腿動脈または撓骨動脈中へ挿入された内蔵動脈カテーテルを使用して測定され得る。圧力変換器が使用されて、圧力を電気信号へ変換する。動脈圧も、そのフィンガーチップに取り付けられた光学歪み計を使用して、非侵襲的に測定され得る。商標名Finepresにより知られる装置が、この目的で市販されている。動脈圧も、動脈インピーダンス血圧カフの使用により、測定され得る。これらの信号から、拍動毎の弛緩、収縮、および平均動脈圧を計算することが出来る。本明細書中で使用される場合、用語「第1の収集装置」は、動脈圧を測定するのに使用され得る、本明細書中で記載される方法または装置を包含するがこれらに限定されない、如何なる方法または装置にも関するものである。
その他のデータ入力は、絶対的または相対的な拍出量である。幾つかのシステムが、この変数を測定するのに利用できる。下行大動脈流は、食道越しのパルス化ドップラーにより直接測定され得る。この器具は血流データを提供し、拍出量(流れ切る時間)の計算もするであろう。拍出量も、脈等高線分析として言及される技術により、動脈圧プロファイルから推測され得る。この分析を提供する装置は、数多くの製造者から入手可能である。これらの技術の内のいずれかが、拍出量における拍動毎の変化を測定するのに使用され得る。この大動脈流のシグナルは拍出の絶対量に等しくないが、拍動から拍動のまでの間の血流におけるそれの変動は、左心室からの拍出における変動に近い。これらのシグナルから、拍出量は拍動毎に計算され得、前記した動脈圧データと組み合わせて使用され得る。本明細書中で使用される場合、用語「第2の収集装置」は、本明細書中で記載される方法または装置を包含するがこれらに限定されない、直接的または間接的に拍出量を測定するのに使用され得る如何なる方法または装置にも関するものである。
これらの入力データに基づいて、幾つかの変数を計算することが出来、これは:
動脈脈圧(PP)=収縮期圧と弛緩期圧との間の圧力差
PPmax=心室サイクルの間の最大のPP
PPmin=心室サイクルの間の最小のPP
拍出量(SV)=左心室(LV)拍出量、1回の拍動についての下行大動脈流、または脈等高線由来拍出量であり、瞬間的なLVからの拍出を確立するのに使用される
SVmax=加圧呼吸の間の最大のSV
SVmin=加圧呼吸の間の最小のSV
拍動仕事量=拍出量×収縮動脈圧=SV×SAP
を包含する。
追加的な計算変数は:
平均動脈圧(MAP)=弛緩期動脈圧+PP/3
平均PP=(PPmax+PPmin)/2
平均SV=(SVmax+SVmin)/2
を包含する。
血圧および血流の変動両方がそれぞれ、この平均の圧力または呼吸の間の血流のパーセンテージとして測定される。
動脈脈圧の変動(PPV)=動脈脈圧における加圧換気により誘導された変化
PPV=(PPmax−PPmin)/[(PPmax+PPmin)/2]×100
拍出量の変動(SVV)=拍出量における加圧換気により誘導された変化
SVV=(SVmax−SVmin)/[(SVmax+SVmin)/2]×100
動脈の弾力性(Ea)=PPV/SVV
心臓の力=SAP×ピーク血流(パルス化ドップラー法による)、またはMAP×SV÷心拍数(パルス等高線法による)
血液動態的な不安定さの診断に有用な基準は:
(a)約60mmHg未満の平均動脈圧、および/または、以前に高血圧であった患者における約20mmHgより大きな平均動脈圧における減少、ならびに(b)または(c)の内の少なくとも1つ:
(b)20mL/時間未満にいたる尿排出量における減少、不整脈、新たに発生した頻拍、乳酸によるアシドーシス(血液の酸性化)、および腸閉塞のような、末端器官における低灌流の証拠、
(c)震え、錯乱、および不安のような、増加した交感神経の緊張症状
を包含する。本明細書中で使用される場合、用語「血液動態的に不安定」は、前にリストアップした基準に既に叶っている患者、および本発明の方法を使用する処置を必要としている患者に関するであろう。「患者」は、医師または獣医師のケアの下にあり、医療処置を必要としている、ヒトを包含するがこれに限定されない動物界の如何なるメンバーでもある。
動脈圧および拍出量の測定は、加圧呼吸をしている間になされ、心臓の力、PPV、およびSVVは、3回の呼吸に亘って採取された測定値の平均として計算される。該「患者」は、正常レートで(求められる最小の換気設定は、10mL/kgの上下量および10〜20回/分の頻度にて、A/Cの換気モード、IMV≧10/分、またはPS≧15cmHOを包含する)呼吸していなくてはならない。もし呼吸レートおよび上下量がずっと一様であれば、これらの測定も、自然換気している間になされてよい。
血液動態的な不安定さが存在さえしていれば、医師はこの処置アルゴリズムを用いて作業を進められるであろう。この処置アルゴリズムは、PPV、SVV、心臓の力、Ea、およびMAPの計算値に基づいて処置指針を提供することにより、臨床医に、血液動態的に不安定な患者における負荷前応答、動脈の緊張度および灌流圧、ならびに心臓の力を管理出来る可能性を提供する。
この処置アルゴリズムは、2つの連続した処置部分へと分割され、1つの随伴処置部分は、平均動脈圧および血流同様、換気している間の脈圧および血流変動に基づいている。該アルゴリズムの血流ダイヤグラムは、図6に示される。
本明細書中で使用される場合、用語「薬剤治療の強化および減少」は、ずっと投与される薬剤の量を増加または減少させる(上向きまたは下向きの強化または減少における場合)ことを意味する。この増加量は、患者の年齢および全てを巻き込んだ条件を考慮に入れた環境に依存するであろう。当業者は、血管に作用する薬剤または変力剤の投薬に関して、適切な投薬量および時間間隔を決定出来るであろう。
そのステップは、以下の通りである。
ステップ1。3回の呼吸および平均に亘って、加圧呼吸させている間に、動脈圧および拍出量を測定する。脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、心臓の力、および弾力性に関する値を計算する。
もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10%〜15%よりも大きければ、その時は適切な時間間隔に亘って単回輸液を行い、脈圧の変動または拍出量の変動を再査定する。脈圧の変動が約10%未満になるまで、輸液を適切な間隔にて繰り返し、脈圧の変動が約10%未満になったら、輸液が止められる。この適切な間隔は、患者の年齢、以前の病状、および同様のもののような、種々の要因に依存するであろう。更なる輸液の投与に関する適切な間隔の決定は、当業者が決定出来る範囲内に良く収まるものである。
もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満、より好ましくは約60mmHgのままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHg、より好ましくは20mmHgよりも大きな減少があれば、以前に高血圧であった患者において、初回単回輸液後に、以下のステップ3に記載されるような血管に作用するプロトコール(この場合血管昇圧剤)を開始する。
ステップ2。この拍出量の変動に対するこの脈圧の変動の傾きを計算する(弾力性)。もし弾力性が約1.2よりも大きければ、その時は、その患者は増加した動脈の緊張度を持ち、輸液による救急蘇生のみで、平均動脈圧を上昇させるべきである。血管昇圧剤は、初回単回輸液の間は、保持されるべきである。
もし弾力性が約0.8よりも小さければ、その時は、その患者は血管昇圧剤に関して同時に開始されるべきであり、適切な時間間隔に亘って、平均動脈圧を約55〜65mmHgよりもより大きく上昇させるように、上向きに強化されるべきである。
もし弾力性が約1.2よりも小さいが0.8よりも大きければ、医師がいない場合に、約55〜65mmHgよりも高い平均動脈圧を維持するために、血管昇圧剤による初期治療が提供されてもよい。
弾力性が約2よりもより大きくなる場合は、該血管昇圧剤静注速度における更なる上昇は、その次の輸液単回投与が与えられるまで、止められるべきである。但し、この脈圧の変動が約10〜15%よりもより大きなままであると仮定する。
ステップ3。一旦脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15未満になると、もし血管昇圧剤治療が尚要求されるのであれば(約55〜65mmHgよりより高い平均動脈圧を維持するために)、心臓の力を計算する。もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、その時は、心臓性能は悪化される。変力剤治療が、脈圧の変動(または拍出量の変動)および弾力性を適切な間隔にて再査定しながら、開始されるべきである。もし心臓性能の持続した抑制が存在するのであれば、適切な間隔にて上向きの変力剤治療を強化する。
ステップ4。更なる時間間隔にて動脈圧および拍出量を測定し、患者の状況をずっとモニターする。拍出量および脈圧における変化をずっと査定することにより、疾患の進行または特別な介入に対する応答を、患者においてモニターすることが出来る。例えば、脈圧および拍出量両方における上昇は、前負荷応答、収縮性、またはこれら両方における上昇を指し示すが、一方、PPおよびSVにおける減少は、これらの測定値の内の1つまたは両方における減少を指し示す。もし脈圧が拍出量における減少に対応して上昇すれば、動脈の緊張度における上昇が既に見られる。もしPPがSVにおける上昇に対応して減少すれば、その時は、動脈の緊張度における減少が既に見られる。当業者は、患者の病状の再評価のための適切な時間間隔を決定できるであろう。本明細書中で使用される場合は、用語「更なる時間間隔」は、収縮性、前負荷応答、および動脈の緊張度における変化を査定する必要に応じて当業者により決定される更なる時間間隔に亘って、該患者をモニターすることを指示するのに使用される。
心臓の力に関する典型的な正常値は、約3000mmHgcm(食道パルス化ドップラーにより測定される場合拍出距離を使用)または500mmHgmL(拍出量のパルス等高線測定を使用)を上回る値である。
もし血液動態的な不全が持続する場合、その時は、バルーン浮遊肺動脈カテーテルおよび/または心臓エコー画像研究の使用により、心臓機能を直接査定し、これらの非侵襲的な知見に基づいて、該患者を処置する。このアプローチを使用すると、救急蘇生の間早期には肺動脈カテーテルは挿入されないが、心臓性能に関する特別な診断情報が必要とされる場合には、使用されるであろう。
当業者には明らかであろうが、脈圧の変動、弾力性、心臓の力、および平均動脈圧に関する決定点としての前記の値は、確固たる速い値ではないが、むしろ、処置医のためのガイドラインとして表される。例えば、医師は、平均動脈圧が60mmHgよりも僅かにより高い場合に、該患者の病状の他の要因を考慮して、輸液を行うと決定してもよい。更に、治療プロトコールとしての該処置アルゴリズムの病院での実行により、最適な決定点が、その病院の患者の集団に基づいて、本明細書中で表されるものよりも僅かにより高いか僅かにより低いと決定されてもよい。
以下の実施例は本発明を例示するように意図されるのであり、如何なる方式によっても本発明を限定するように解釈されるべきではない。
実施例1−出血性ショック
成人発症糖尿病、高コレステロール血症、および緩和な高血圧の履歴を有する56歳のヒスパニックの農夫が、緊急医療室へ担ぎ込まれた。今朝以来、起きあがろうとした時、彼は非常にめまいを感じていた。検査に当たり、彼は錯乱しており、BPは100/30であり、この平均は58でmmHgあり、心拍数は110であり、HRは135まで上昇し、座るとBP平均は45mmHgまで減少する。診断評価が進行し、この問題の原因を突き止める一方で、内蔵動脈カテーテルによる動脈圧の測定、および食道パルス化ドップラー・モニターによる拍出量の測定が、本処置アルゴリズムを使用して開始された。これらの初期の測定値は、反対のパネルに示され、量を与え、15分で再査定するよう医師に指示を与える。
15分における繰り返し測定は、血圧が上昇しつつあり、心拍数が減少しつつあることを示すが、この患者は尚体に現れる兆候を示しつつ頻脈であり、それで、本処置アルゴリズムは、図7に記載のような更なる輸液治療を該患者に受けさせるよう指示を出す。このPPV/SVVの傾きは減少しつつあるが、このことは高まっていた動脈の緊張度における減少と一貫性があり、血液量の減少が適切に処置されつつあると仮定すると、低い心臓の力も、予期されるように改善しつつある。繰り返しの測定は、15分で要求される。
第2の一連の繰り返し測定が、今や、平均動脈圧が許容可能な範囲にあり、心拍数が今や正常であり、動脈の緊張度および心臓の力の両方が正常であることを示す。本処置アルゴリズムは医師に、緊急蘇生をしないように、もう1回15分で再査定するように指示を出す。
この緊急蘇生が順序よく進行している間に、適切な診断手順が並行して進行している。鼻腔および食道チューブが挿入され、最小のコーヒーを挽いたものだけを拭き取り、これにより、生理食塩水洗浄時に速くきれいになる。緊急内視鏡検査が行われ、活発に出血していて腐食している第2ステージの2×1.5cmの大きさの十二指腸潰瘍を同定する。実験室における研究により、7gm%のヘモグロビンおよび23%の赤血球容積を突き止めることが出来た。この被験者は、2単位のパッケージされた赤血球を輸血され、更なる観察のために病棟へ送られる。彼はこれ以降の日帰宅させられたが、引き続き抗潰瘍治療が行われた。
[実施例2−心臓原性ショック]
25年間のまとまった喫煙歴、社会生活上のアルコール摂取、および冠状動脈疾患に関する家族性の陽性履歴を有する64歳の退職した秘書が、血斑について彼女の婦人科医により、ならびにPap smearおよび頚部ガンに対して見付けられたパンチ生検により診察された。彼女の他の訴えは、過去数ヶ月に亘って顕著に増大してしまった彼女のかかとの腫れであった。彼女は病院へ収容され、その後、転移についての陰性の結果により、膣および子宮の摘出が成功裏に行われた。彼女は初期には良かったが、彼女が厳しい胸の痛み、ひどく短い呼吸、および失神に近いエピソードを訴えた手術後第2日までの話であった。評価時に、彼女は心拍数105で明らかな呼吸困難にあり、目視的にチアノーゼである。
救急チームが呼ばれ、彼女の気管に挿管し、直ちに彼女を外科集中治療室へ移した。ここで彼女は低血圧、頻脈であるが、0.5FiO時にSpO>98%であることが見出された。彼女は機械的に換気するように補助され、彼女の血圧をモニターするための動脈カテーテルを挿入するようにされ、彼女の下行大動脈流を査定するための食道パルス化ドップラーを挿入するようにした。それらの測定からの初期データは、反対側のパネルに表示される。彼女は低血圧であり増加した動脈の緊張度を持っていたけれども、彼女のPPVおよびSVVの両方が<10%であり、これ故に彼女は前負荷応答しないことを付記しておく。本処置アルゴリズムに基づいて、医師らに、変力剤(この場合ではドブタミン)を開始し、15分で彼女を再査定するよう指示が出される。これは、図8に示される。
15分後、彼女の血圧は上昇し、彼女の動脈の緊張度は減少し、彼女の心臓の力は増大した。しかしながら、彼女は尚正常な範囲にはなく、それで本アルゴリズムはこれらの医師らに、ドブタミンを更に増やし、15分でもう1回再査定するよう指示を出した。ドブタミンのこの更なる増量は結果的に、図8Cに実証されるように、この患者の心臓血管状態の回復となった。
この安定化アルゴリズムが進行して行くに連れ、この患者は痛みを顕著に抑え、ECGを正常へと回復させる組織プラスミノーゲン活性化剤(tPA)を始められた。辛うじて耐えられる胸の痛みおよびST部分の抑制のために、心臓へのカテーテルの取り付けが行われ、高いグレードの狭窄を呈する右冠状動脈および左動脈下行動脈中に、2つの針が置かれた。カテーテルの取り付け後第2日目までに、該患者はドブタミン投薬から解放され、ベッドに戻った。心臓の酵素は、小さな心筋梗塞を示していた。該患者は、外科および心臓針の両方から合併症を併発することなく回復しつつあり、入院5日目に帰宅された。
[実施例3−敗血症ショック]
軽度の糖尿病のコーカソイドの21歳の男性の大学生が、熱、気分の悪さ、および咳を3日間患っていることを、彼のPCPに訴えた。この咳は初期には痰などを排出したりしなかったが、胸膜性の胸の痛みおよび拡散性の筋肉痛を伴っていた。胸部の放射線映像は浸透を明らかにせず、尿は2+グルコースについては陽性、ケトンのついては陰性であった。彼はIVの液体およびセファロスポリンで処置され、もし彼の症状が悪化するようであれば戻ってくるようにとの指示を受けた上で、家へ送り返された。以降の日、彼の咳は黄〜褐の血で染まった痰を排出するようになり、彼の熱は高いままであった。彼は彼のPCPへ戻るのに遅れ、その夜彼はより混濁し震えるようになった。彼のルームメートが彼を病院の救急部へ連れて来、そこで、低血圧、高熱(39.3℃)、頻呼吸、および低血圧同様に、糖尿病ケトアシドーシスにあることが分かった。彼の糖尿病の管理は、5単位/時間のインシュリン静注および液体を用いた救急蘇生を開始することからなっていた。彼は応答しなくなったので、彼の気道に電気的に挿管し、彼を機械的な換気に付し、集中治療室へ緊急に移した。広範なスペクトルの抗生物質を投与した上に、更に、血液、尿、および痰の適切な培養を得、動脈カテーテルが挿入され、食道脈ドップラーが挿入されて、血液動態の状態を査定した。
その初期のデータが、図9Aに示された。彼は、動脈の低い緊張度、および前負荷に対する応答性と一貫して、広いSVVおよび最小のPVVを伴う低血圧、頻泊性心臓であった。彼の心臓の力もまた、低くなっていた。この患者は明らかに前負荷応答性であったにもかかわらず、この動脈の緊張度が低くなっていたので、血管昇圧剤治療が命ぜられた。本アルゴリズムの論理は、たとえ心臓出力が液体救急蘇生と共に上昇するはずであっても、動脈圧はそれ程上昇せず、それで器官灌流圧は許容出来ない程低いままであろうということだからである。これ故に、輸液および昇圧剤の両方が注目され、ヘルスケアチームは、15分内の再評価を指示した。
これに引き続いての一連の血液動態データを図9Bに示したが、これは、この初期の治療が事態を正しい方向へと向かわせたが、適切な灌流圧の最終目標は達成しなかったことを実証するものである。特に、動脈の緊張度、平均動脈圧、および心臓の力は全て上昇したが、それらの正常値を下回ったままであった。これ故に、本プロトコールはその医師らに、該輸液の単回投与を繰り返し、該血管昇圧剤を増加させることも命じた。
血管昇圧剤および輸液の更なる増加後の最終的な査定は恒常的な前負荷応答性を実証したが、今や、動脈の緊張度、平均動脈圧、および心臓の力は正常となっている。これ故に、本アルゴリズムはその医師らに、更なる輸液の単回投与を与え続ける一方、現在のレベルに平均動脈圧を保つに必要とされるような血管昇圧剤の静注を維持するよう命じる。このことは、輸液および血管昇圧剤治療の独立性を実証するものである。
該患者は、該ケトアシドーシスおよび血液動態的な不安定さの解消を伴って、急速に安定化した。この血液血清学は引き続き、この敗血症の原因微生物として myoplasma pneunomae を同定し、該患者は家へと帰された。
以上の実施例は、複雑な血液動態プロセスを同時に管理することにおいて、本プロトコールの論理の強さを実証するものである。本発明の特定の実施形態が例示目的で以上に記載されたが、当業者には、本発明の詳細部分の数多くのバリエーションが、本発明から逸脱することなしに、添付の請求項において定義されるようになされてもよいことが、明らかであろう。
本発明は、以下の非限定的な図により更に例示される。
図1は、加圧換気の間中の、被験者に関する気道圧および動脈圧を記録する分割チャートであり、収縮期圧の変動(SPV)および脈圧の変動(PPV)の両方を計算する技術を例示するものである。 図2は、心臓指標における10cmHO PEEP誘導変化と、PEEPの添加前の初期PPVとの間の関係を示す先行技術の図面である。 図3は、心臓指標における変化と、500mLのHESの静脈内単回投与を与えられた敗血症患者における初期PPVとの間の関係を示す先行技術の図面である。 図4は、500mLのHESの試投与に応答する心臓出力における15%より大きな増加を予見するための、PPV、SPV、右心房圧(RAP)、および肺動脈閉塞圧(PAOP)の受容者−オペレーター特性を示す先行技術の図面である。 図5は、動脈脈圧と拍出量との間の関係に関する、動脈血管運動の緊張度における変化の効果を示す。 図6は、本処置アルゴリズムのフロー・ダイアグラムである。 図7Aは、出血ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図7Bは、出血ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図7Cは、出血ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図8Aは、心臓原性ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図8Bは、心臓原性ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図8Cは、心臓原性ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図9Aは、敗血症ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図9Bは、敗血症ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。 図9Cは、敗血症ショック患者のための本アルゴリズムの使用を示す。

Claims (33)

  1. 血液動態的に不安定な患者についての処置体制を決定する方法であって、
    (a)該患者における動脈圧および拍出量の測定値を得;
    (b)これらの測定値から、脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算し;
    (c)脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力についてのこれらの計算値に基づいて、処置アルゴリズムを提供すること
    を含む方法。
  2. 前記処置アルゴリズムに基づいて、前記患者へ処置を施すことを更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記処置が、前記患者へ輸液を施すことを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記処置が、前記患者へ血管に作用する薬剤を投与することを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記処置が、前記患者へ変力剤を投与することを含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記処置アルゴリズムが、以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が、約10%〜15%よりも大きければ、その時は初回輸液を施し、脈圧の変動または拍出量の変動が約10%未満になるまで、輸液を繰り返し;
    (b)以前から低血圧の患者において、もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満のままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHgよりも大きな減少があれば、該初回輸液後に、血管に作用する治療を開始すること
    を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 以下のステップ:
    (a)もし弾力性が約1.2よりも大きければ、前記初回輸液の間中血管に作用する治療を保持し;
    (b)もし弾力性が約0.8よりも小さければ、該初回輸液と同時に血管に作用する治療を開始し、平均動脈圧が約55〜65mmHgよりも高くなるまで、血管に作用する治療を強化し;および
    (c)もし弾力性が約1.2よりも小さく、約0.8よりも大きければ、血圧を上げる初回治療を施し、任意に平均動脈圧を約55〜65mmHgよりも高く維持すること
    を更に含む、請求項6に記載の処置アルゴリズム。
  8. 以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15%未満になり、約55〜65mmHgよりも大きな平均動脈圧を保つために、血管に作用する治療がなお必要とされ、もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、変力作用を与える治療を開始し;および
    (b)もし心臓の力が正常を下回ったままであれば、この変力作用を与える治療を強化すること
    を更に含む、請求項6に記載の処置アルゴリズム。
  9. 血液動態的に不安定な患者についての処置体制を電子的に決定する方法であって、
    (a);コンピューター化されたデータ収集および解析装置を提供し、該装置は、
    該患者における動脈圧測定値を得るための第1の収集装置;
    該患者における拍出量測定値を得るための第2の収集装置;
    これらの測定値を保存するためのマイクロプロセッサー、および該処置体制を含有
    するソフトウェアプログラムであって、これは、該測定値に基づいて、脈圧の変動、拍出
    量の変動、平均動脈圧、心臓の力、および弾力性に関する値を計算するためであり;およ

    これらの測定値、これらの計算値、およびこれらの処置体制の内の少なくとも1つ
    に関連する情報を表示する装置
    を包含し;
    (b)この第1の収集装置を使用して、該患者から動脈圧測定値を収集し;
    (c)この第2の収集装置を使用して、該患者から拍出量測定値を収集し;
    (d)該マイクロプロセッサー装置を使用して、これらの測定値から、脈圧の変動、
    拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算し;
    (e)該処置体制を使用して、これらの測定値およびこれらの計算値に基づいて処置を選択し;ならびに
    (f)この選択された処置体制を表示する出力を提供すること
    を含む方法。
  10. 選択された前記処置体制に基づいて、前記患者へ処置を施すことを更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記処置が、輸液を施すことを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記処置が、血管に作用する薬剤を投与することを含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記処置が、変力剤を投与することを含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記処置アルゴリズムが、以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が、約10%〜15%よりも大きければ、初回輸液を施し、脈圧の変動または拍出量の変動が約10%未満になるまで、輸液を繰り返し;
    (b)以前から低血圧の患者において、もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満のままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHgよりも大きな減少があれば、該初回輸液後に、血管に作用する治療を開始すること
    を含む、請求項9に記載の方法。
  15. 以下のステップ:
    (a)もし弾力性が約1.2よりも大きければ、前記初回輸液の間中血管に作用する治療を保持し;
    (b)もし弾力性が約0.8よりも小さければ、該初回輸液と同時に血管に作用する治療を開始し、平均動脈圧が約55〜65mmHgよりも高くなるまで、血管に作用する治療を強化し;および
    (c)もし弾力性が約1.2よりも小さく、約0.8よりも大きければ、血圧を上げる初回治療を施し、任意に平均動脈圧を約55〜65mmHgよりも高く維持すること
    を更に含む、請求項14に記載の処置アルゴリズム。
  16. 以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15%未満になり、約55〜65mmHgよりも大きな平均動脈圧を保つために、血管に作用する治療がなお必要とされ、もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、変力作用を与える治療を開始し;および
    (b)もし心臓の力が正常を下回ったままであれば、この変力作用を与える治療を強化すること
    を更に含む、請求項14に記載の処置アルゴリズム。
  17. 血液動態的に不安定な患者についての処置を提供する処置アルゴリズムであって、該アルゴリズムが以下のステップ:
    (a)該患者における動脈圧および拍出量の測定値を得;
    (b)これらの測定値から、脈圧の変動、拍出量の変動、弾力性、および心臓の力を計算し;
    (c)もし脈圧の変動または拍出量の変動が、約10%〜15%よりも大きければ、初回輸液を施し、脈圧の変動または拍出量の変動が約10%未満になるまで、輸液を繰り返し;
    (d)以前から低血圧の患者において、もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満のままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHgよりも大きな減少があれば、該初回輸液後に、血管に作用する治療を開始すること
    を更に含む処置アルゴリズム。
  18. 以下のステップ:
    (a)もし弾力性が約1.2よりも大きければ、前記初回輸液の間中血管に作用する治療を保持し;
    (b)もし弾力性が約0.8よりも小さければ、該初回輸液と同時に血管に作用する治療を開始し、平均動脈圧が約55〜65mmHgよりも高くなるまで、血管に作用する治療を強化し;および
    (c)もし弾力性が約1.2よりも小さく、約0.8よりも大きければ、血圧を上げる初回治療を施し、任意に平均動脈圧を約55〜65mmHgよりも高く維持すること
    を更に含む、請求項17に記載の処置アルゴリズム。
  19. 以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15%未満になり、約55〜65mmHgよりも大きな平均動脈圧を保つために、血管に作用する治療がなお必要とされ、もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、変力作用を与える治療を開始し;および
    (b)もし心臓の力が正常を下回ったままであれば、この変力作用を与える治療を強化すること
    を更に含む、請求項17に記載の処置アルゴリズム。
  20. 血液動態的に不安定な患者の処置用の処置アルゴリズムを提供するようにプログラムされたマイクロプロセッサーであって、該処置アルゴリズムが以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が、約10%〜15%よりも大きければ、初回輸液を施し、脈圧の変動または拍出量の変動が約10%未満になるまで、輸液を繰り返し;および
    (b)以前から低血圧の患者において、もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満のままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHgよりも大きな減少があれば、該初回輸液後に、血管に作用する治療を開始すること
    を含む、マイクロプロセッサー。
  21. 前記処置アルゴリズムが、以下のステップ:
    (a)もし弾力性が約1.2よりも大きければ、前記初回輸液の間中血管に作用する治療を保持し;
    (b)もし弾力性が約0.8よりも小さければ、該初回輸液と同時に血管に作用する治療を開始し、平均動脈圧が約55〜65mmHgよりも高くなるまで、血管に作用する治療を強化し;および
    (c)もし弾力性が約1.2よりも小さく、約0.8よりも大きければ、血圧を上げる初回治療を施し、任意に平均動脈圧を約55〜65mmHgよりも高く維持すること
    を更に含む、請求項20に記載のマイクロプロセッサー。
  22. 前記処置アルゴリズムが、以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15%未満になり、約55〜65mmHgよりも大きな平均動脈圧を保つために、血管に作用する治療がなお必要とされ、もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、変力作用を与える治療を開始し;および
    (b)もし心臓の力が正常を下回ったままであれば、この変力作用を与える治療を強化すること
    を更に含む、請求項20に記載のマイクロプロセッサー。
  23. 以下のステップ:
    (a)更なる時間間隔にて、前記患者から動脈圧および拍出量の測定値を得;および
    (b)脈圧の変動、拍出量の変動、弾力性、および心臓の力に関して、これらの計算値に基づき、収縮性、動脈の緊張度、および前負荷応答性を査定すること
    を更に含む、請求項17に記載の処置アルゴリズム。
  24. 前記処置アルゴリズムが、以下のステップ:
    (a)更なる時間間隔にて、前記患者から動脈圧および拍出量の測定値を得;および
    (b)脈圧の変動、拍出量の変動、弾力性、および心臓の力に関して、これらの計算値に基づき、収縮性、動脈の緊張度、および前負荷応答性を査定すること
    を更に含む、請求項20に記載のマイクロプロセッサー。
  25. 血液動態的に不安定な患者についての処置体制を決定する方法であって、
    (a)該患者における動脈圧および拍出量の測定値を得;
    (b)これらの測定値から、脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算し;
    (c)脈圧の変動、拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力についてのこれらの計算値に基づいて、処置アルゴリズムを提供し、該処置アルゴリズムが以下のステップ:
    (1)もし脈圧の変動または拍出量の変動が、約10%〜15%よりも大きければ、その時は初回輸液を施し、脈圧の変動または拍出量の変動が約10%未満になるまで、輸液を繰り返し;および
    (2)以前から低血圧の患者において、もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満のままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHgよりも大きな減少があれば、該初回輸液後に、血管に作用する治療を開始すること
    を含むこと
    を含む方法。
  26. 以下のステップ:
    (a)もし弾力性が約1.2よりも大きければ、前記初回輸液の間中血管に作用する治療を保持し;
    (b)もし弾力性が約0.8よりも小さければ、該初回輸液と同時に血管に作用する治療を開始し、平均動脈圧が約55〜65mmHgよりも高くなるまで、血管に作用する治療を強化し;および
    (c)もし弾力性が約1.2よりも小さく、約0.8よりも大きければ、血圧を上げる初回治療を施し、任意に平均動脈圧を約55〜65mmHgよりも高く維持すること
    を更に含む、請求項25に記載の処置アルゴリズム。
  27. 以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15%未満になり、約55〜65mmHgよりも大きな平均動脈圧を保つために、血管に作用する治療がなお必要とされ、もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、変力作用を与える治療を開始し;および
    (b)もし心臓の力が正常を下回ったままであれば、この変力作用を与える治療を強化すること
    を更に含む、請求項25に記載の処置アルゴリズム。
  28. 血液動態的に不安定な患者についての処置体制を電子的に決定する方法であって、
    (a);コンピューター化されたデータ収集および解析装置を提供し、該装置は、
    該患者における動脈圧測定値を得るための第1の収集装置;
    該患者における拍出量測定値を得るための第2の収集装置;
    これらの測定値を保存するためのマイクロプロセッサー、および該処置体制を含有
    するソフトウェアプログラムであって、これは、該測定値に基づいて、脈圧の変動、拍出
    量の変動、平均動脈圧、心臓の力、および弾力性に関する値を計算するためであり;およ

    これらの測定値、これらの計算値、およびこれらの処置体制の内の少なくとも1つ
    に関連する情報を表示する装置
    を包含し;
    (b)この第1の収集装置を使用して、該患者から動脈圧測定値を収集し;
    (c)この第2の収集装置を使用して、該患者から拍出量測定値を収集し;
    (d)該マイクロプロセッサー装置を使用して、これらの測定値から、脈圧の変動、
    拍出量の変動、平均動脈圧、弾力性、および心臓の力を計算し;
    (e)該処置体制を使用して、これらの測定値およびこれらの計算値に基づいて処置を選択し;ならびに
    (f)この選択された処置体制を表示する出力を提供すること
    を含み、ここで、該処置体制が以下のステップ:
    (1)もし脈圧の変動または拍出量の変動が、約10%〜15%よりも大きければ、初回輸液を施し、脈圧の変動または拍出量の変動が約10%未満になるまで、輸液を繰り返し;および
    (2)以前から低血圧の患者において、もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満のままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHgよりも大きな減少があれば、該初回輸液後に、血管に作用する治療を開始すること
    を含む方法。
  29. 以下のステップ:
    (a)もし弾力性が約1.2よりも大きければ、前記初回輸液の間中血管に作用する治療を保持し;
    (b)もし弾力性が約0.8よりも小さければ、該初回輸液と同時に血管に作用する治療を開始し、平均動脈圧が約55〜65mmHgよりも高くなるまで、血管に作用する治療を強化し;および
    (c)もし弾力性が約1.2よりも小さく、約0.8よりも大きければ、血圧を上げる初回治療を施し、任意に平均動脈圧を約55〜65mmHgよりも高く維持すること
    を更に含む、請求項28に記載の処置アルゴリズム。
  30. 以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15%未満になり、約55〜65mmHgよりも大きな平均動脈圧を保つために、血管に作用する治療がなお必要とされ、もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、変力作用を与える治療を開始し;および
    (b)もし心臓の力が正常を下回ったままであれば、この変力作用を与える治療を強化すること
    を更に含む、請求項28に記載の処置アルゴリズム。
  31. 血液動態的に不安定な患者の処置用の処置アルゴリズムを提供するようにプログラムされたマイクロプロセッサーであって、該処置アルゴリズムが以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が、約10%〜15%よりも大きければ、初回輸液を施し、脈圧の変動または拍出量の変動が約10%未満になるまで、輸液を繰り返し;および
    (b)以前から低血圧の患者において、もし平均動脈圧が約55〜65mmHg未満のままであれば、または平均動脈圧における約15〜25mmHgよりも大きな減少があれば、該初回輸液後に、血管に作用する治療を開始すること
    を含み、ここで該処置アルゴリズムが以下のステップ:
    (1)もし弾力性が約1.2よりも大きければ、前記初回輸液の間中血管に作用する治療を保持し;
    (2)もし弾力性が約0.8よりも小さければ、該初回輸液と同時に血管に作用する治療を開始し、平均動脈圧が約55〜65mmHgよりも高くなるまで、血管に作用する治療を強化し;および
    (3)もし弾力性が約1.2よりも小さく、約0.8よりも大きければ、血圧を上げる初回治療を施し、任意に平均動脈圧を約55〜65mmHgよりも高く維持すること
    を更に含む、マイクロプロセッサー
  32. 前記処置アルゴリズムが、以下のステップ:
    (a)もし脈圧の変動または拍出量の変動が約10〜15%未満になり、約55〜65mmHgよりも大きな平均動脈圧を保つために、血管に作用する治療がなお必要とされ、もし心臓の力がその正常な範囲内になければ、変力作用を与える治療を開始し;および
    (b)もし心臓の力が正常を下回ったままであれば、この変力作用を与える治療を強化すること
    を更に含む、請求項31に記載のマイクロプロセッサー。
  33. 前記処置アルゴリズムが、以下のステップ:
    (a)更なる時間間隔にて、前記患者から動脈圧および拍出量の測定値を得;および
    (b)脈圧の変動、拍出量の変動、弾力性、および心臓の力に関して、これらの計算値に基づき、収縮性、動脈の緊張度、および前負荷応答性を査定すること
    を更に含む、請求項31に記載のマイクロプロセッサー。
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