JP2005526206A - 振動ピストン機械 - Google Patents

振動ピストン機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2005526206A
JP2005526206A JP2003566364A JP2003566364A JP2005526206A JP 2005526206 A JP2005526206 A JP 2005526206A JP 2003566364 A JP2003566364 A JP 2003566364A JP 2003566364 A JP2003566364 A JP 2003566364A JP 2005526206 A JP2005526206 A JP 2005526206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
piston
pistons
piston machine
machine according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003566364A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4129923B2 (ja
Inventor
ヒュットリン ヘルベルト
Original Assignee
ヒュットリン ヘルベルト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヒュットリン ヘルベルト filed Critical ヒュットリン ヘルベルト
Publication of JP2005526206A publication Critical patent/JP2005526206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4129923B2 publication Critical patent/JP4129923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C9/00Oscillating-piston machines or engines
    • F01C9/005Oscillating-piston machines or engines the piston oscillating in the space, e.g. around a fixed point
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C3/00Rotary-piston machines or engines with non-parallel axes of movement of co-operating members
    • F01C3/02Rotary-piston machines or engines with non-parallel axes of movement of co-operating members the axes being arranged at an angle of 90 degrees

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】 質量分布の対称性に関してさらに一層の改良を行う。
【解決手段】 振動ピストン機械が、複数のピストン(24−30)を含み、これらがハウジング(12)内に配置され、ハウジングの本質的に中心にあってハウジングに関して固定された回転軸(34)の周りをハウジング(12)内でともに回転し、それらがハウジング(12)内で回転するときにそれぞれの振動軸(32)の周りで往復振動動作を実行し、各場合において2つの近接したピストン(24−30)が反対方向に振動動作を実行する。ハウジング(12)は、その内側で球状構造であり、ピストン(24から30)の振動軸(32)は共通の振動軸(32)で形成されていてこれが本質的にハウジングの中心(66)を通っている。

Description

本発明は、ハウジング内に配置され、ハウジングの本質的に中心にあってハウジングに関して固定された回転軸の周りをハウジング内でともに回転する複数のピストンを含み、それらがハウジング内で回転するときにそれぞれの振動軸の周りで往復振動動作を実行し、各場合において2つの近接したピストンが反対方向に振動動作を実行する振動ピストン機械に関する。
このような振動ピストン機械はWO98/13583から公知である。
振動ピストン機械は、一般的なタイプの内燃機関に属し、そこでの燃焼混合物の吸引、圧縮、燃焼、膨張及び排除の個々の作業ストロークは、2つの終了位置の間の個々のピストンの往復振動動作によって行われる。
振動ピストンは、ここではハウジング内でハウジングに関して固定された共通の回転軸の周りに回転し、ピストンの回転動作は、適当な中間エレメントを用いて出力シャフトの回転動作に変換される。振動ピストンがハウジング内で回転する際に、それらは往復振動動作を行う。
上記した公知の振動ピストン機械において、ハウジングはその内側でシリンダ幾何構造を有する。公知の振動ピストン機械のピストンは、2腕のレバーとして具体化されている。各場合において、2つの近接したピストンが互いに転動係合している。ピストンは、シリンダ軸上にある中心ハウジング軸と平行なピストン軸の周りに振動可能なように各々配置されている。ピストン軸は、ハウジングの内壁のすぐ近傍に延在しており、各ピストンはそれ自身のピストン軸を有する。個々のピストンがハウジング内で回転する際にそれらの振動動作を制御する目的で、ハウジングの中心にあってハウジングに固定されたカムエレメントが設けられ、個々のピストンはこのカムエレメントに沿ってガイドされる。
個々の作業室は、各場合において2つの近接したピストンで形成され、ハウジングの内壁に面するピストンの側面とハウジングの内壁の間に形成される。
公知の振動ピストン機械は、その運転特性とそのトルクカーブの点において好ましいことが分かっているが、ハウジング幾何構造ゆえにピストンの質量分布の更なる最適化が可能であり、個々のピストンがハウジングの内壁に支えられていることが、公知の振動機械の不都合な点であると考えられ得る。
文献US6,241,493B1は、流体の流れを回転ポンプ、圧縮機又はモーターによって制御する装置を開示している。球状のハウジング内で、第1のブレードが回転することにより、少なくとも1つの第2のブレードが開放及び閉鎖位置の間で交替的に往復する方式で振動し、正確に言えば第2ブレードが振動動作で第1ブレードから離れてそれに再び近づく。第2ブレードが閉鎖位置に近づいたときに、流体はハウジングの入口を通って移動され、一方で、第2ブレードが開放位置に近づいたときに、流体はハウジング内に入る。一方のブレードは純粋に回転動作を実行して振動動作を実行せず、他方のブレードは振動できる。この公知の装置は、従って、先に述べた振動ピストン機械とは完全に異なる作業原理に基づいている。
加えて、文献DE29724399U1は、環状スペースで回転し、それらの回転方向で前方及び後方の環状スペース内の膨張室を画成する少なくとも2つの回転ピストンを有し、その回転ピストンが歯車配置を介して共通のトルクトランスミッションシャフトに接続されており、膨張室の体積が回転方向で交替的に減少及び増加されるようになっている装置を開示している。歯車配置は、少なくとも1つの曲げカルダンフェーズ継手を有し、これは、トルクトランスミッションシャフトと、膨張室を画成する2つの回転ピストンのうちの少なくとも1つの間において、周期回転移動の点で補償されていない。この公知の装置において、ピストンがハウジング内で回転する際にそれらが様々な回転速度を有することにより、各場合において2つの近接したピストンが互いに接近し及び互いに離れる。
WO98/13583 US6,241,493B1 DE29724399U1
本発明は、質量分布の対称性に関してさらに一層改良された最初に述べたタイプの振動ピストン機械を利用可能にする目的に基づいている。
本発明によれば、ハウジングが内側で球状構造であり、ピストンの振動軸が共通の振動軸で形成され、それらがハウジングの本質的に中心を通っていることにより、この目的は最初に述べたタイプの振動ピストン機械に関して達成される。
本発明による振動ピストン機械において、ハウジング内で回転する個々のピストンは、それゆえ球状ハウジングの本質的に直径上にある共通の振動軸の周りにピボット可能であり、その結果としてピストンが、最初に述べた公知の振動ピストン機械とは対照的に、ハウジングの中心にあるベアリング配置を有する。最初に述べられた公知の振動ピストン機械においては、個々のピストンがハウジング内を回転する際にその遠心力ゆえにそれらがハウジングの内壁に着座された振動軸ベアリングに対して押圧される一方で、本発明による振動ピストン機械のピストンは、ハウジング内の中心ベアリングゆえに、ピストンに作用する中心力に対してハウジングの中心に向かって支持され、その結果としてピストンが本質的に低摩擦で運動できる。さらに、本発明による振動ピストン機械のハウジングは、最初に述べられた公知の振動ピストン機械とは対照的に、球状構造であり、これはピストンの全体配置がそのハウジング内での中心ベアリングと結びついて、極めて特別に均質な質量分布で構成され得るという利点を有する。さらに、本発明による振動ピストン機械の球状構造は、振動ピストン機械の著しくよりコンパクトな全体寸法での最大作動体積の利点を提供する。個々の作業室は、こうして、振動ピストン機械の最小全体寸法とともに、大きな体積で構成され得る。それでも、球状の実施態様の更なる利点は、回転軸に関して共通の振動軸の位置に関して、大幅に自由な選択があることである。
発明を実施するための形態
1つの好ましい実施態様において、ピストンの共通の振動軸は、回転軸に関して、傾斜して又は垂直に通っている。
この手段は、ピストンの往復振動動作とピストンの回転動作の間の相互作用が構造的に単純で応用運動学上好ましい方式で実行され得るという利点を有する。傾斜又は垂直配置が好ましい一方で、もっとも、ピストンの共通の振動軸と回転軸が平行に延在し、例えば一致することを許容することも可能である。
もっとも、全ての実施態様は、振動ピストン機械が作動している間、振動軸と回転軸の間の角度が不変であるということを共通して有する。振動軸が回転軸に関して垂直配置であるという利点は、ピストンの往復振動動作が加速モーメント又は減速モーメントとして回転軸の周りの回転動作に作用しないことであり、その結果として振動ピストン機械の極めて静かな運転が達成される。
更なる好ましい実施態様において、ピストンが、ピボット可能にスピンドルに載置され、これが、振動軸を形成して回転軸の周りに回転に関して固定され、回転軸を形成するシャフトに接続されている。
ここで、構造的に特に単純な実施態様が有利である。もしピストンの振動軸が回転軸と本質的に垂直に交差するなら、好ましい実施態様において先に述べたように、振動軸を形成するスピンドルが回転軸を形成するシャフトに関して対応して垂直に配置され、このスピンドルが回転軸の周りに回転の点で固定されたこのシャフトに接続される。
更なる好ましい実施態様において、シャフトがハウジングから導出するようにできているように形成される。
ここで共通の回転軸を形成するシャフトが、運転軸又は出力軸として同時に機能し得るという利点がある。ハウジング内のピストンの回転動作は、こうしてシャフトの回転動作に中間エレメントなく直接変換され得るが、それはその後この回転動作をハウジングの外側で運転エネルギーとして取り出すことを可能にしている。
更なる好ましい実施態様において、シャフトが、ハウジングのほぼ中心で終了している。
この実施態様は、ただ1つのベアリングがシャフトのためにハウジングに要求され、その結果として本発明による振動ピストン機械の構造的複雑性がなお一層低減されるという利点を有する。
更なる好ましい実施態様において、本質的に直径に沿ってハウジングの中心に関して互いに反対にある2つのピストンが、各場合において、互いにしっかりと接続されてダブルピストンを形成している。
この実施態様において、ダブルピストンの2つのピストンは、従って振動軸から開始して反対方向にハウジングのそれぞれの反対の内壁へ本質的に放射方向に延在している。この手段の利点は、ベアリングリングが半分の数だけ2つのピストンに要求されることであり、その結果として、一方では振動軸の周りのピストンのベアリングに要求されるスペースが低減され、加えてピストンのベアリングにより少ない部分が要求される。
1つの特に好ましい実施態様において、4つのピストンの全てがハウジング内に配置され、2つのダブルピストンが先に述べられた好ましい実施態様と連結してハウジング内に配置される。これらの2つのダブルピストンは、共通の振動軸で、ほぼXの形状で交差している。
更なる好ましい実施態様において、ピストンがハウジング内で回転する際に、往復振動動作を制御する目的で、それらがハウジングに形成された少なくとも1つの制御カムカーブに沿ってガイドされる。
制御カムカーブを設けることは、個々のピストンの振動動作が規定の方式で正確に制御されるという利点を有する。ハウジングに少なくとも1つの制御カムを設けることは、ハウジングに固定されたカムエレメントがハウジングの中心に配置されている最初に述べられた公知の振動ピストン機械とは異なっている。他方で、本発明による振動ピストン機械においては、ピストンが共通の振動軸の周りにハウジングの中心に載置され、制御カムカーブがハウジングに形成されていて、その結果としてピストンの制御動作が大きなストロークで行われ得る。
ここでもし制御カムが少なくとも1つの溝として具体化され、これがハウジングに設けられていて、その中にそれぞれのピストンに割り当てられていてそのピストンに取り付けられた少なくとも1つのガイドエレメントが各場合において係合しているなら好ましい。
ハウジングの壁に溝を設けることは、溝に係合してピストンに取り付けられるそれぞれのガイドエレメントが2つの側、詳細には溝の2つの反対の側壁にガイドされるという利点を有する。
更なる好ましい実施態様において、ガイドエレメントが、少なくとも1つのローラを有し、又はガイドエレメントは摺動ベアリングとして具体化されている。
もしガイドエレメントが少なくとも1つのローラを有するなら、ここでの利点は、個々のピストンが極めて低摩擦で溝内をガイドされ、その結果としてハウジング内でのピストンの回転の間のエネルギーロスが低減されることである。
もし、ガイドエレメントが2つのローラを有し、それらの一方が溝の一方の側面と、他方が溝の反対の側面と接触しているなら、特に好ましい。
この手段は、2つの個々のローラが溝内を回転する際に、それらが溝の一方の側面又は他方の側面と接触しているかどうかに応じてそれらが回転方向を逆にする必要がないという利点を有する。この実施態様においては、一方のローラが常に溝の一方の側面と接触し、結果的にこのローラが溝内でローラの1つの全回転にわたって考慮された同じ回転方向を有し、他方のローラが常に反対の側面と接触し、このローラがそれゆえ溝内の回転の間、回転方向の逆転を経験しない。
先に述べられた実施態様のうちの1つと共同して、それによれば各場合において、2つのピストンが連結して1つのダブルピストンを形成し、更に好ましい実施態様において、各ダブルピストンが、ただ1つのガイドエレメントを有していることの提供がある。
これはまた各場合において2つのピストンを連結して1つのダブルピストンを形成する利点である。なぜならダブルピストンにつきただ1つのガイドエレメントが必要であり、結果としてその場合であっても全体として2つのダブルピストンのためにただ1つの制御カムカーブが必要であり、その結果として構造上の出費が更に低減される。
ハウジング内に設けられる溝としての制御カムカーブの実施態様との交替として、制御カムカーブはまた、ハウジングから内向きに突出してこれに沿ってピストンがガイドされる少なくとも1つの突起として好ましくは具体化され得る。
この手段の利点は、ピストンに固有の面に対して内向きに突出した突起にローラを設けることなくピストンが直接ガイドされることが可能であり、その結果として、振動ピストン機械の構造的に特に単純な実施態様が得られる。
更なる好ましい実施態様において、各ピストンが、作業側と、後者から離れて裏返しとなった背面側を有し、互いに面した2つの作業側とハウジングの間にそれぞれの作業室が形成されていて、各場合において作業室に反比例して体積が増加又は減少する第2室が、2つの近接したピストンの2つのそれぞれの背面側とハウジングの間に形成されている。
この手段の利点は、2つの近接したピストンの2つの背面側の間に各場合において形成される第2室が、個々のピストンの往復振動動作の間、それらの体積の点で作業室と反比例して振舞い、その中で吸引、圧縮、膨張及び排除の作動ストロークが行われ、様々な目的のため、詳細には、以下に説明される更に望ましい実施態様において提供されるように、一方でピストンを冷却するため、又は圧力室として、使用され得ることである。
更なる望ましい実施態様において、各場合において2つの近接したピストンにより形成される作業室が球状クサビ型構造であり、その幅がピストンの振動軸と垂直な面内で変化され得るように、ピストンが具体化される。
ピストンのこの実施態様は、最初に述べられた公知の振動ピストン機械と比較して拡大された作業体積をもたらし、これは、本発明による振動ピストン機械が内燃機関として使用されるときに、増加されたパワー出力につながり得る。
更なる好ましい実施態様において、先に述べた少なくとも1つの第2室が、流体、好ましくはエアで満たされ得る。
もし本発明による振動ピストン機械が内燃機関として使用されるなら、ピストンの背面側とハウジングの内壁を中央ピストンベアリングとともに冷却する目的で、この手段は外気が第2室内に方向付けられることを好都合に許容する。これは、公知のタイプの他の内燃機関と比較して全体的な効率の増加という有利な結果となる。最も単純な場合では、第2室もまた、冷却及び潤滑のためのオイルスペース又はオイル/エアスペースとして単純に機能し得る。
先に述べられた手段の更に構造的に単純な実施態様において、少なくとも1つの入口バルブが、少なくとも1つの第2室を満たす目的で、ハウジングに存在する。
少なくとも1つの第2室が往復振動動作の結果として体積を増加及び減少させるため、この入口バルブは単純なフラップバルブ又はバタフライバルブとして具体化され得る。なぜなら、体積の連続的交替的な変化は、部分的な真空と過圧を交替的にもたらし、それを用いて入口バルブが自動的に制御されるからである。このように、複合バルブ制御手段、例えばカムシャフト又はなお複合バルブ、例えばソレノイドバルブが、無しで済まされ得る。
更に好ましい実施態様において、第2室内の流体が、割り当てられたピストンの振動動作により圧縮される。
この手段は、構造的に特に単純な方式で、少なくとも1つの第2室がピストン、ハウジング及びピストンベアリングを冷却する役割を果たすだけでなく、同時に、本発明の振動ピストン機械が内燃機関として使用されるときに、先に少なくとも1つの第2室内に吸引された燃焼エアを予備圧縮する役割を果たしうる圧力室として機能するという利点を有する。この意味で、先に述べられた流体は、好ましくは外気である。
これに関連して、もし少なくとも1つの第2室が少なくとも1つの作業室と少なくとも1つのバルブを介して連通しており、これが圧縮された流体を少なくとも1つの第2室から作業室内へ通過させることを可能にするなら、特に好ましい。
この実施態様は、本発明による振動ピストン機械が自己過給内燃機関として用いられうるという点でかなりの利点を提供する。換言すれば、本発明による振動ピストン機械で、このような自己過給効果が機械内に一体化される。この自己過給効果は、作業室と反比例してサイズが増加及び減少する第2室により可能となる。少なくとも1つの第2室で予備圧縮された流体、たとえば予備圧縮された燃焼エアは、圧縮された形で少なくとも1つの作業室内を、例えばもし後者が吸入サイクル内又はその終わりに実際にあるとき、通過することができる。換言すれば、燃焼エアが、少なくとも1つの作業室内に侵入圧力で既に充填されることが可能であり、この方式で本発明による振動ピストン機械をディーゼルエンジンとして動かすのに十分な圧縮率を達成し得るようになっている。自己過給効果は、好ましい実施態様の範囲内で過給エア圧縮機を取り付けること無くもたらされ得るが、本発明による振動ピストン機械の自己過給を、最小限の構造上の出費で可能にしている。
更なる1つの実施態様において、少なくとも1つの第2室が少なくとも1つの作業室とハウジングの外側に配置されたラインを介して連通しており、ハウジングに少なくとも1つの入口バルブが配置され、これを通って流体が作業室内に第2室から通過する。
交替的に好ましい実施態様において、少なくとも1つの第2室が少なくとも1つの作業室と中間ピストンを通じて連通しており、ピストンに入口バルブが配置され、これを通って流体が作業室内に第2室から通過する。
最初の実施態様は、バルブをピストン内に一体化する必要が無く、むしろただ1つの追加の入口バルブがハウジングに設けられさえすればよいため、ピストンが構造的に単純な方式で製作され得るという利点を有する一方で、次の実施態様は、代わりに単純なフラップバルブ又はバタフライバルブを入口バルブとして使用することが可能であり、これらのバルブの機能は、ハウジングの周囲の圧力に依存しないという利点を有する。他方で、最初の実施態様において、制御されたバルブがソレノイドバルブの形で又は単純な場合はカムシャフトを介して制御されたバルブで好適に使用される。
本発明による振動ピストン機械において、大きな体積の作業室を得る目的で、2つの近接したピストンが各場合において振動動作ゆえに交替的に互いに接近して及び互いから離れるように、ピストンが好適に配置される。
更なる利点及び構成は、以下の詳細な説明と添付された図面から明らかとなる。
上記された及び以下に説明される構成は、それぞれ明記された組み合わせだけでなく、他の組み合わせ又はそれ自身で、本発明の範囲から離れることなく用いられ得る。
本発明の典型的な実施例が図面に描かれていて、以下により詳細にそこを参照して説明される。
全体的な参照符号10で与えられた振動ピストン機械の実施例が、図1〜8を参照して以下により詳細に説明される。振動ピストン機械10は、内燃機関として機能するが、他の用途、例えば圧縮機としても使用され得る。
振動ピストン機械10は、ハウジングを有し、これは全体として参照符号12で与えられていて、第1ハウジングハーフ14と第2ハウジングハーフ16からなる。
2つのハウジングハーフ14及び16は、それぞれの環状フランジ18又は20を介して互いに永久的に接続されている。
ハウジング12の内壁22は、球形構造である。その外側でも、振動ピストン機械10のハウジング12は、球状対称性を有する。
図1において、ハウジング12は、部分的に切断されて描かれており、図1において振動ピストン機械10の更なる詳細がハウジング12の内側に見られ得るようになっている。
複数のピストンと、本実施例では4つのピストン24、26、28及び30がハウジング12内に配置されていて、ピストン30は図1で隠されていて、例えば図4及び図7の分解斜視図で示されている。
各場合において2つのピストンが互いにしっかりと接続されていてダブルピストンを形成し、詳細にはピストン26及び30が互いにしっかりと接続されていてダブルピストンを形成し、同様にピストン24及び28が1ピース剛体ダブルピストンを形成している。
以下により詳細に説明されるように、ピストン24から30は、共通の振動軸32の周りに振動可能であり、同時にピストン24から30はハウジング12内の共通の回転軸34の周りに回転可能であり、往復振動動作が回転動作に付加されている。
振動ベアリングを提供する目的で、ピストン24及び28から形成されるダブルピストンは、ピストン24及び28の一端において2つのピストン24及び28に永久的に接続されたベアリングリング36と、ピストン24及び28の他端において第2ベアリングリング38を有する。ピストン26及び30から形成されるダブルピストンは、ピストン24及び28から形成されるダブルピストンと同一であり、対応して第1ベアリングリング40及び第2ベアリングリング42を有する。
ピストン24及び28から形成される第1ダブルピストンと、ピストン26及び30から形成される第2ダブルピストンは、それぞれベアリングリング36及び38、及び40及び42を用いて、スピンドル44にピボット可能に載置され、このスピンドル44は、振動軸32を形成している。ピストン24及び28から形成される第1ダブルピストンと、ピストン26及び30から形成される第2ダブルピストンは、ここでは互いに関して180°回転されて配置され、ピストン24及び28から形成される第1ダブルピストンとピストン26及び30から形成される第2ダブルピストンがスピンドル44上で十字型にスピンドル44及び振動軸32上に延びている。以下により詳細に説明されるように、個々のピストン24から30の間の振動動作は、各場合に反対方向に対になって行われる。
ピストン24から30及びスピンドル44からなる配置は、スピンドル44の端部で閉鎖キャップ46及び48を用いてタイトにシールされている。閉鎖キャップ46及び48は、それぞれこの目的のために、内向きに突出した環状フランジ50を有していて、これは第2ベアリングリング38及び42のそれぞれの溝52と係合している。閉鎖キャップ46及び48は、外側で、スピンドル44の2つの端部において、ピストン24及び30の配置の球状キャップ型端部を形成しており、これはハウジング12の内壁22の曲率半径に適合されている。
スピンドル44をシャフト54の一端のリング56のドリル孔内に開放不能に押圧することにより、スピンドル44はシャフト54に接続され、両端においてスピンドル44はリング56からその両側で等しい量だけ突出するようになっている。ピストン24から30は、両側でリング56から突出するスピンドル44の領域でベアリングリング36から42に載置されている。リング56は、シャフト54に永久的に接続されている。スピンドル44と、従って振動軸32は、シャフト54により形成される回転軸34に対して垂直に延びている。回転軸34に関して、スピンドル44は回転の点でシャフト54に固定されて接続されるが、スピンドル44はまた、シャフト54のリング56内で振動軸32に関して非回転で保証される。
図1によれば、シャフト54は、ハウジング12から導出するようにできていて、振動ピストン機械10のための出力シャフトとして機能する。
チューブ状突起58は、これを通じてシャフト54がハウジング12から導出するようにできているが、ハウジング12に対応して形成されている。シャフト54は、図2及び3によれば、突起58内で、運転ベアリング60及び62を用いて、中間スリーブ64に載置されている。
図1〜8から、特に図7から明らかなように、シャフト54は、ハウジング12内で、ハウジングの中央で、終了している。
スピンドル44、及び従って振動軸32は、ハウジングの中心を通っており、これは図7の参照符号66により指呼されている。ピストン24から30は、こうしてハウジングの中央にある振動軸32上でピボット可能に載置されている。回転軸34もまた、ハウジングの中心を通っており、そこで振動軸32と交差している。
先に述べた第1ダブルピストンは、ピストン24及び28から形成され、これらは振動軸32又はハウジングの中心66に関して本質的に直径に沿って反対にあり、第2ダブルピストンはピストン26及び30から形成され、これらは振動軸32又はハウジングの中心66に関して本質的に直径に沿って反対にある。
ピストン24及び28から形成される第1ダブルピストンは、ピストンに固定されたガイドエレメント68も備えていて、ピストン26及び30から形成されるダブルピストンも同様にガイドエレメント70を備えている。ガイドエレメント68及び70は、ピストン24から30が回転軸34の周りを回転するときに、振動軸32の周りでのピストン24から30の往復振動動作を制御する機能を有する。ガイドエレメント68及び70は、軸ロッドのタイプとして具体化される。2つのローラ72及び74は、ピストン24及び28のガイドエレメント68の端部に配置される。ローラ72は、ローラ74よりも大きな外径を有する。
対応して、ローラ76及び78は、ガイドエレメント70の端部に配置され、ローラ76はローラ78よりも大きな外径を有している。
ガイドエレメント68、70は、それぞれローラ72、74及び76、78を介して、制御カムカーブ内で係合し、これはピストン24から30の往復振動動作を制御する目的で、ハウジング12の内壁22に溝80として設けられる。溝80として具体化される制御カムカーブは、ここではハウジング上で回転軸34の周りに、シャフト54の延長、すなわちシャフト54のリング56と向かい合う配置として中心付けられている。溝80で形成された制御カムカーブは、交差ポイント無しの閉鎖カムとして構成され、直径に沿って反対の側に圧縮されたほぼ円形となっている。
溝80は、ローラ72の及びローラ74の異なる外径と一致して、及びローラ76の及びローラ78の外径の間の差異と一致して、放射方向にステップ状となった形状を有し、すなわち溝80の側面82及び84がステップ(図12から14を参照)を有する。ここで比較的大きな外径を有するローラ72及び76が、溝80内での回転の間1つの側面84のみで休止する一方で、比較的小さな外径を有するローラ74及び78が、反対の側面82で休止し、ローラ72から78のそれぞれの回転方向が、溝80での1つの完全な回転にわたって同じであるようになっている。
図1から特に明白なように、ガイドエレメント68及び70は、溝80内で互いに関して180°ずれて係合している。この180°のラップアラウンド角度の状態は、ピストン24から30がハウジング12内で回転軸34の周りに1回転する間維持されている。溝80の形状は、図6a)及び6b)の図示から特に明らかであり、これらは回転軸34に対して垂直であり振動軸32に対して平行な面に沿ってハウジング12を通る断面を示しており、図6a)はハウジング12の外側を示し、図6b)はハウジング12の内側を示している。
ピストン24及び28から形成されるダブルピストンは、図5a)及び5b)に単独で示されている。ピストン24から30の各々は、図5a)及び5b)のピストン24及び28の例に描かれているように、作業側と、それと反対の背面側を有する。
ピストン24のために、作業側が参照符号86により指呼されている。作業側86は、本質的に平坦かつ平面であり、振動軸32と平行にその最大寸法で延在している。ピストン28の対応する同一の作業側には、参照符号88が設けられている。
ピストン24の作業側86と反対にあるピストン24の背面側90は、多数のキャビティ92を備えていて、これらは背面側90に向けて開放しているが作業側86では閉鎖されている。同様に、ピストン28の作業側88と反対にある背面側94が、ピストン28に形成されている。
同一のピストン26及び30は、上述されたピストン24及び28のそれと同じ実施態様を有する。
近接したピストン24から30のそれぞれの作業側の間で、作業室が形成される。4つのピストン24から30を備えた振動ピストン機械10の実施態様ゆえに、2つの作業室96及び98があり、作業室96は近接したピストン24及び26の作業側の間に形成され、作業室98は近接したピストン28及び30の間に形成される。ピストン24から30がハウジング12内で回転するにつれて、作業室96及び98は、往復振動動作ゆえに、小さな体積を有する事実上閉鎖された位置(図7に描かれている)と、例えば図17でこの点に関して独立して作用する振動ピストン機械10’に描かれている最大体積との間で、その体積を変化させる。往復振動動作ゆえに、各場合において2つの近接したピストン24から30が交替的に互いに接近し又は互いに離れる。
作業室96及び98は、ほぼ球面のクサビ型であり、その幅は振動軸32と垂直な面内で、すなわちピストン24から30の往復振動動作にあわせて図7の面内で可変である。作業室96及び98は、ピストン24から30の作業側と、ハウジング12の内壁と、ハウジングの中心66に向かって、ベアリングリング36から42、及びシャフト54のリング56により画成されている。
加えて、作業室96及び98は、ハウジング12の内壁22に対してシール99を用いて、及びシャフト54のリング56に対してシール101を用いてシールされている。ベアリングリング36から42に関して、そのピストン24から30への一体接続ゆえに、ピストン24から30をシールする必要はない。
第2室が、それぞれの近接したピストン24から30の背面側の間に形成される。全部で4つのピストン24から30を備えた振動ピストン機械10の実施態様に合わせて、2つの第2室、詳細には、ピストン26とピストン28の間の第2室100と、ピストン30とピストン24の間の第2室102がある。振動軸32に関して周方向に見たときに、作業室96及び98は両方とも、それぞれ第2室100及び102に近接している。
ピストン24から30の背面側のキャビティ92ゆえに、可能な限り最大の体積が第2室100及び102のために利用される。第2室100及び102は、作業室96及び98に反比例して、その体積を増加させそれぞれ減少させる。作業室96及び98の体積は、ピストン24から30がハウジング12内で回転軸34の周りに回転するに際し、ともに増加し及び減少し、第2室100及び102もまたともに減少し又は増加する。
第2室100及び102は、流体、好ましくはエアで満たされ得る。
この目的のため、第2室100に割り当てられた入口バルブ104が、ハウジング12に存在し、ハウジング12に形成されたバルブハウジング106内にある。入口バルブ104は、バタフライバルブで構成され、これは矢印108の方向にプレストレスが与えられている。入口バルブ104は、第2室100とハウジング12の外側空間との間の異なる圧力状況で制御される。これに応じて、更なる入口バルブ110が、ハウジング12に配置されてそこに形成されるバルブハウジング112内にあり、第2室102に割り当てられている。入口バルブ110もまた、バタフライバルブとして構成され、その操作方法は入口バルブ104のそれと対応している。
図6によれば、入口バルブ104は溝80の内側のハウジング領域に位置している。
流体、好ましくは外気は、それぞれ第2室100及び102内に、それぞれ入口バルブ104及び110を通じて導入され、最初にピストン24から30を、特にそのベアリングリング38から42を、スピンドル44とハウジング12の内壁とともに冷却し、さらにピストン24から30のガイドエレメント68から70上にあるローラ72から78を冷却する働きをする。
示された典型的な実施例において、第2室100及び102は、冷却の機能を有するだけでなく、第2室内に導入される流体、すなわち外気を圧縮する働きをもする。
この圧縮は、図7に描かれたピストン24から30の位置から始まり、ピストン24及び26が矢印114及び116に合わせて振動し、ピストン28及び30が矢印118及び120に合わせて振動し、その結果として第2室100及び102の体積が減少させられる。工程中に継続的に増加する第2室100及び102内の圧力ゆえに、入口バルブ104及び110がその閉鎖位置に押圧され(図7の矢印108)、流体が、それぞれ第2室100及び102から、それぞれ入口バルブ104及び110を通じて流出し得ない様になっている。
第2室100及び102はまた、各場合においてハウジングの外側に配置された1つのライン122及び124を介して、及び制御バルブ、例えばソレノイドバルブで構成された入口バルブ126を介して、作業室96及び98と連通している。
ライン122は、一端において第2室102にハウジング12の開口128を介して接続されており、ライン124は第2室100にハウジング12の開口130を介して接続されている。ライン122及び124は、入口バルブ126の領域で一緒になっている。
作業室96又は98のいずれかが特定の時間に入口バルブ126と反対にあることに応じて、第2室100及び102内で圧縮された流体は、その後対応する作業室96又は98内にそれぞれ導入され得る。このようにして、燃焼エアが予備圧縮で、すなわち過圧で、作業室96又は98内にそれぞれ押し込まれることが可能であり、その結果として振動ピストン機械10の過給効果が生じる。
振動ピストン機械10はまた、ハウジング12に取り付けられた点火プラグ132と、点火プラグ132に直近して燃料を噴射する目的を有する噴射ノズル134と、図8にのみ示されていて振動ピストン機械10が作動している間に燃焼された燃料/エア混合物を放出する目的を有する出口136を有する。
加えて、図7及び8によれば、ドリル孔138及び140がシャフト54に存在し、ドリル孔142から150がスピンドル54に存在し、これらのドリル孔は移動部分をオイルで潤滑する働きをする。
振動ピストン機械10の機能原理は、以下により詳細に図9、10及び11を参照して説明されていて、ピストン24から30の個々の動作シーケンスもまた、図1及び12から14に斜視図で示されている。図9の図示は極めて概略的である。
図9a)、10a)及び図1において、ピストン24及び26は上死点(OT)と、ピストン28及び30は下死点(UT)と呼ばれる。この状態で、ピストン24及び26の間で形成される作業室96と、ピストン28及び30の間で形成される作業室98は、その最小体積を有する。ピストン26及び30から形成されるダブルピストンのガイドエレメント70は、溝80内のその頂点(図11の位置a)を参照)に位置していて、ピストン24及び28から形成されるダブルピストンのガイドエレメント68は、溝80の反対の頂点(図11の位置c)を参照)に位置している。
この状態において、圧縮燃料/エア混合物は作業室96内に存在し、室98は空である。
もし、作業室96内の燃料/エア混合物が、点火プラグ132を用いて燃焼されたとき、自発的に起こる作業室96内の圧力の増大が、振動軸32のまわりにピストン24及び26を別個にピボットしようとする。ピストン24及びピストン26が溝80内でガイドされているゆえに、これは同時にピストン24及び26と、それゆえピストン24及び26に永久的に接続されたピストン28及び30の、溝80により形成されたカムカーブに沿った強制されたガイドをもたらし、その結果として、ピストン24から30は回転軸34の周りに矢印152の方向に、すなわちピストン24から30が回転軸34の周りに図10a)に描かれた位置から、図12にも描かれている図10b)に描かれた位置へ始動される。回転軸34の周りのこの回転動作と同時に、ピストン24及び26が反対方向にピボットし、同様にピストン28及び30が振動軸32の周りに反対方向に離れてピボットするが、これは図9a)から図9b)への遷移から明らかである。ピストン24及び26で形成されるピストンの対は、その後膨張作業ストロークになり、ピストン28及び30で形成されるピストンの対は、吸気作業ストロークになる。
作業室96及び98の体積の増大と同時に、第2室100及び102の体積の減少がある。第2室100及び102に入口バルブ104及び110を通じて既に入ったエアは、第2室100及び102でその後圧縮される。
最大体積での作業室96及び98が、図9c)に描かれていて、ピストン24及び26が膨張作業ストロークをこの状態で終了させており、ピストン28及び30が吸気作業ストロークを終了させている。この作業位置まで、図10c)によるピストン24から30は、開始位置(図13も参照)から回転軸34の周りに90°移動している。ガイドエレメント68及び70はその後溝80の狭い側の頂点で互いに向かい合う(図11での位置b)及びd))。作業室96及び98は、この状態でその最大体積となる一方、第2室100及び102は、それらの最小体積となり、すなわち第2室100及び102に存在するエアが、その後最大限圧縮される。入口バルブ126は、その後好ましくは適当な動作によって開放され、その結果として第2室100及び102に存在する全ての圧縮空気が作業室98に導入される。
図9c)によるこの作業位置から始まり、ピストン24及び26、及びピストン28及び30もまた、その後互いに再び振動軸32の周りで接近し、その結果としてピストン24及び26は、その後排除作業ストロークを実行し、ピストン28及び30は、先に入れられて既に予備圧縮された燃焼エアの圧縮作業ストロークを実行する。この作業ストロークは、図9d)及び図10d)及び図14に描かれていて、そこからピストン24から30が回転軸34の周りに更に45°移動されていることが明らかである。
図9c)に描かれた状態から図9d)に描かれた状態への遷移において作業室96及び98が減少する一方で、第2室100及び102が対応して増加する。第2室100及び102の増加は、その後第2室内に周囲に関して部分真空が確立され、工程中自動で開放する入口バルブ104及び110を通じて外気が第2室内100及び102内に吸引されるようになるという状況をもたらす。
図9d)及び10d)及び14に描かれた位置から開始して、その後ピストン24から30が図9a)、10a)及び11に関して回転軸34の周りに180°回転されるという位置があるが、これは視覚的に判別され得ず、ピストン24及び26は今や下死点にあり、ピストン28及び30は上死点にある。これは、燃料がその後作業室98内の圧縮燃焼エア内に噴射ノズル134を介して噴射され、この燃料がその後すぐに圧縮エアを燃焼させることを意味している。対照的に、燃焼された燃料/エア混合物の排除の後、作業室96は空になり、第2室100及び102から予備圧縮された燃焼外気を吸い込む準備ができる。
ピストン24から30は、ハウジング12の回転軸34の周りに今や180°移動している。その結果、振動ピストン機械10は、回転軸の周りに360°のピストン24から30の1つの完全な回転にわたる2つの完全作業サイクルを実行し、すなわち、吸込み、圧縮、膨張及び排除の作業サイクルが、1つの完全な360°回転にわたり二度行われる。
図11は、ピストン24から30のガイドエレメント68及び70作業カーブの特徴を示す。この表現は、振動ピストンのストロークが半径R2及びR1の間の差異によって与えられることを示し、半径R1は溝80の中心点と溝80の短い軸上の中心との間の距離であり、半径R2は溝80の中心点と溝80の長い軸上の中心との間の距離である。
図15から17は、振動ピストン機械10’の典型的な実施例を示し、これは振動ピストン機械10に関して僅かに修正されていて、振動ピストン機械10とは、振動ピストン機械10に関して上述された自己過給効果の構造的実施態様においてのみ異なっている。
振動ピストン機械10’の同一の又は共通の構成及びエレメントには、振動ピストン機械10と同じ参照符号が主要なマークとともに設けられる。
図15から17に描かれた実施例において、作業室96’及び98’は、先の実施例のように、第2室100’及び102’とハウジングの外側にあるラインを介して連通しておらず、むしろ直接ピストン24’から30’それら自身を介しており、入口バルブ154から160がそれらの各々に配置されている。入口バルブ154から160は、バタフライバルブとして具体化されている。入口バルブ154から160は、ピストン24’から30’の往復振動動作の間確立される第2室100’、102’及び作業室96’、98’の間の圧力差に応じて、自動的に開放及び閉鎖する。入口バルブ154から160は、第2室100’及び102’の方向にプレストレスが与えられている。
図15は、ピストン24’及び26’の間の作業室96’を示し、その位置でピストン24’及び26’が上死点にある。もし作業室96にある燃料/エア混合物が点火プラグ132’を用いてその後燃焼されるなら、超高圧が作業室96’内に生じ、作業室96’が排除サイクルの後再び吸気サイクルのために準備されるまで入口バルブ154及び156がこの圧力に対して閉鎖されたままになるようになっている。
図15は、4つの入口バルブ154から160の全てが閉鎖位置にあることを示している。図16において、ピストン24’、26’及び28’、30’は、それぞれ振動軸32’の周りで離れて、そうすることでハウジング12’の回転軸34’の周りをさらに45°移動している。入口バルブ154及び156は、継続してそれらの閉鎖位置に位置付けられる。なぜなら作業室96’内の圧力は第2室100’及び102’よりもなお高いからである。対照的に、入口バルブ158及び160は、それらの開放位置にあり、図15では空でこうして加圧されていない作業室98’は、第2室100’及び102’よりも低い内部圧力を有するためである。
図17から、作業室96’が、その中で先に燃焼された燃料/エア混合物が更に膨張するが、図17によるその最大体積に到達するまで、入口バルブ154及び156が閉鎖されたままであることが明らかである。
個々のピストン24’から30’の振動動作に関して、図15から17はまた、図1〜8による典型的な実施例のピストン24から30の説明的な図示であり、これらのピストンは図15及び17による終了位置の間で同じように動き、図15から17のシーケンスはまた、それぞれガイドエレメント68及び70、及び68’及び70’を用いて、ピストン動作の制御を追加的に図示している。
図18は、振動ピストン機械の更なる実施例を示し、これは全体として参照符号10’’が与えられていて、この典型的な実施例は、先の2つの典型的な実施例とピストン24’’から30’’の振動動作が制御されている方式の点で異なっている。
この典型的な実施例において、ピストン24’’から30’’の振動動作を制御するために設けられた制御カムカーブが、ハウジング12’’から内向きに突出した2つの突起164及び166として具体化されている。突起164及び166は、ただ1つの溝80とは対照的に、本質的に長円形である。先の典型的な実施例とは更に対照的に、ピストン24’’から30’’は、ベアリング面168で各々形成されていて、それを用いて、ピストン24’’から30’’の振動動作を制御する目的で、ピストン24’’から30’’が摺動方式で突起164及び166上をガイドされる。ピストン24’’から30’’は、先の典型的な実施例とは対照的に、ただ一方の側でガイドされており、ピストン24’’及び26’’の開放振動動作を初期化する目的で、所定の状況下ではそれぞれのピストン対24’’及び26’’、及び28’’及び30’’の上死点に圧縮されたエアを押し込む必要があるかもしれないようになっている。
さらに、図18において、シャフト54’’はハウジング12’’に両側で載置され、すなわち、先の典型的な実施例のようにハウジングの中心66’’で終了していない。シャフト54’’はこうして第2ベアリング170上にも載置される。
最後に、図19もまた振動ピストン機械10’’’の典型的な実施例を示しており、これはピストンの幾何構造が異なっており、これらのピストンのうちピストン26’’’及び28’’’が図19に描かれている。先の典型的な実施例の代わりに、ピストン26’’’及び28’’’はストレートでなく、むしろカーブしたピストンクラウン172又は174を有し、回転軸34’’’を形成するシャフト上にあるベアリングリング36’’’から42’’’及びリング56’’’は、対応して傾斜している。
さらに、図19は、振動ピストン機械10’’’の変形例を示し、そこでは自己過給効果が提供されず、代わりにこの変形例は単純な入口ダクト176を有する。これらの変形例にも存在する第2室は、ピストン24’’’から30’’’を冷却する目的で、オイルで満たされ得るオイルスペースとして、又はエアで満たされ得るエアスペースとして機能し得る。
先に説明された種々の典型的な実施例は、その当業者の裁量で所望のように互いに組み合わせられ得る。
本発明による振動ピストン機械の部分切断斜視全図を、第1の典型的な実施例及びピストンの第1操作位置に合わせて示す。 図1の振動ピストン機械をハウジング無しで示す斜視図。 図2に描かれた図1の振動ピストン機械のコンポーネントを分解斜視図で示す。 図3の振動ピストン機械のコンポーネントの更なる分解斜視図であり、さらなるコンポーネントが省略されている。 図1の振動ピストン機械のダブルピストンを斜視図で示す。 図1の振動ピストン機械のダブルピストンを斜視図で示し、図5a)に関して90°回転されている。 図1の振動ピストン機械のハウジングを半分切断した斜視図であり、ハウジングの外側を示す。 図1の振動ピストン機械のハウジングを半分切断した斜視図であり、ハウジングの内側を示す。 ピストンの回転軸と平行及びピストンの振動軸と垂直な面に沿った図1の振動ピストン機械の断面を示す。 ピストンの振動軸と平行及びピストンの回転軸と垂直な面に沿った図1の振動ピストン機械の断面を示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、回転軸に沿ってピストンの振動軸に関して横断した断面で示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、回転軸に沿ってピストンの振動軸に関して横断した断面で示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、回転軸に沿ってピストンの振動軸に関して横断した断面で示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、回転軸に沿ってピストンの振動軸に関して横断した断面で示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、ピストンの振動軸と平行に及び回転軸に関して横断した断面で示し、図9a)に描かれた作動位置に対応する作動位置を示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、ピストンの振動軸と平行に及び回転軸に関して横断した断面で示し、図9b)に描かれた作動位置に対応する作動位置を示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、ピストンの振動軸と平行に及び回転軸に関して横断した断面で示し、図9c)に描かれた作動位置に対応する作動位置を示す。 図1の振動ピストン機械の機能原理の概念図を、ピストンの振動軸と平行に及び回転軸に関して横断した断面で示し、図9d)に描かれた作動位置に対応する作動位置を示す。 制御カムの特性を示す概念図であり、これを用いてピストンの振動動作が制御される。 図1の振動ピストン機械の斜視図であり、図9及び10に対応するピストンの操作位置を示す。 図1の振動ピストン機械の斜視図であり、図9及び10に対応するピストンの操作位置を示す。 図1の振動ピストン機械の斜視図であり、図9及び10に対応するピストンの操作位置を示す。 図7に対応し、典型的な実施例による振動ピストン機械の断面図を示し、図1の振動ピストン機械に関して僅かに修正されている。 図15の振動ピストン機械をピストンの作動位置で示し、これは図15に関して修正されている。 図15及び16の振動ピストン機械をピストンの作動位置で示し、これは図15及び16に関して更に修正されている。 図17に対応し、振動ピストン機械の典型的な実施例の更なる典型的な実施例の図であり、これは図1の振動ピストン機械に関して僅かに修正されている。 図8に対応し、振動ピストン機械のもう1つの典型的な実施例の断面図を示す。

Claims (22)

  1. ハウジング(12)内に配置され、ハウジングの本質的に中心にあってハウジングに関して固定された回転軸(34)の周りをハウジング(12)内でともに回転する複数のピストン(24−30)を含み、それらがハウジング(12)内で回転するときにそれぞれの振動軸(32)の周りで往復振動動作を実行し、各場合において2つの近接したピストン(24−30)が反対方向に振動動作を実行する振動ピストン機械において、ハウジング(12)がその内側で球状構造であり、ピストン(24−30)の振動軸(32)が本質的にハウジングの中心(66)を通っていることを特徴とする振動ピストン機械。
  2. ピストン(24−30)の共通の振動軸(32)が、回転軸(34)に関して傾斜して又は垂直に通っていることを特徴とする請求項1に記載の振動ピストン機械。
  3. ピストン(24−30)が、ピボット方式でスピンドル(44)に載置され、これが、振動軸(32)を形成して回転軸(34)の周りに回転に関して固定され、回転軸(34)を形成するシャフト(56)に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動ピストン機械。
  4. シャフト(54)が、ハウジング(12)から導出するようにできていることを特徴とする請求項3に記載の振動ピストン機械。
  5. シャフト(54)が、ハウジングのほぼ中央で終了していることを特徴とする請求項3又は4に記載の振動ピストン機械。
  6. 本質的に直径に沿ってハウジングの中心(66)に関して互いに反対にある2つのピストン(24−30)が、各場合において、互いにしっかりと接続されてダブルピストンを形成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。
  7. ピストン(24−30)がハウジング(12)内で回転する際に、往復振動動作を制御する目的で、それらがハウジング(12)に形成された少なくとも1つの制御カムカーブに沿ってガイドされることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。
  8. 制御カムカーブが少なくとも1つの溝(80)として具体化され、これがハウジングに設けられていて、その中にそれぞれのピストン(24−30)に割り当てられていてそのピストンに取り付けられた少なくとも1つのガイドエレメント(68、70)が各場合において係合していることを特徴とする請求項7に記載の振動ピストン機械。
  9. ガイドエレメント(68、70)が、少なくとも1つのローラ(22−78)を有し又は摺動ベアリングとして具体化されていることを特徴とする請求項8に記載の振動ピストン機械。
  10. ガイドエレメント(67、70)が2つのローラ(72−78)を有し、それらの一方が溝(80)の1つの側面(82)と、他方が溝(80)の反対の側面(84)と接触していることを特徴とする請求項9に記載の振動ピストン機械。
  11. 各ダブルピストンが、ただ1つのガイドエレメント(68、70)を有していることを特徴とする請求項6及び請求項8〜10のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。
  12. 制御カムカーブが、少なくとも1つの突起(164)として具体化されていて、これがハウジング(12’’)から内向きに突出していてこれに沿ってピストン(24’’−30’’)がガイドされることを特徴とする請求項7に記載の振動ピストン機械。
  13. 4つのピストン(24−30)の全部が、ハウジング(12)内に配置されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。
  14. 各ピストン(24−30)が、作業側(86、88)と、後者から離れて裏返しとなった背面側(90、94)を有し、2つの近接したピストン(24−30)のそれぞれ互いに面した2つの作業側(86、88)とハウジング(12)の間にそれぞれの作業室が形成されていて、各場合において作業室(96、98)に反比例して体積が増加又は減少する第2室(100、102)が、2つの近接したピストン(24−30)の2つのそれぞれの背面側(90、94)とハウジング(12)の間に形成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。
  15. 少なくとも1つの第2室(100、102)が、流体、好ましくはエアで満たされ得ることを特徴とする請求項14に記載の振動ピストン機械。
  16. 少なくとも1つの入口バルブ(104、110)が、少なくとも1つの第2室(100、102)を満たす目的で、ハウジング(12)に存在することを特徴とする請求項15に記載の振動ピストン機械。
  17. 第2室(100、102)内の流体が、割り当てられたピストン(24−30)の振動動作により圧縮されることを特徴とする請求項15又は16に記載の振動ピストン機械。
  18. 少なくとも1つの第2室(100、102)が少なくとも1つの作業室(96、98)と少なくとも1つの入口バルブ(126)を介して連通しており、これが圧縮された流体を少なくとも1つの第2室(100、102)から作業室(96、98)内へ通過させることを可能にしていることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。
  19. 少なくとも1つの第2室(100、102)が少なくとも1つの作業室(96、98)とハウジング(12)の外側に配置されたライン(122、124)を介して連通しており、ハウジング(12)に少なくとも1つの入口バルブ(126)が配置され、これを通って流体が作業室(96、98)内に第2室(100、102)から通過することを特徴とする請求項18に記載の振動ピストン機械。
  20. 少なくとも1つの第2室(100’、102’)が、少なくとも1つの作業室(96’、98’)と中間ピストン(24’−30’)を通じて連通しており、ピストン(24’−30’)に入口バルブ(154−160)が配置され、これを通って流体が作業室(96’−98’)内に第2室(100’−102’)から通過することを特徴とする請求項18に記載の振動ピストン機械。
  21. 2つの近接したピストン(24−30)で形成される作業室(96、98)が球状くさび型構造であってその幅がピストン(24−30)の振動軸(32)に対して垂直な面内で可変であるように、ピストン(24−30)が各場合において具体化されていることを特徴とする請求項14〜20のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。
  22. 2つの近接したピストン(24−30)が各場合において振動動作ゆえに交替的に互いに近接して及び互いから離れるように、ピストン(24−30)が配置されていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の振動ピストン機械。

JP2003566364A 2002-02-06 2002-02-06 振動ピストン機械 Expired - Fee Related JP4129923B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2002/001226 WO2003067033A1 (de) 2002-02-06 2002-02-06 Schwenkkolbenmaschine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005526206A true JP2005526206A (ja) 2005-09-02
JP4129923B2 JP4129923B2 (ja) 2008-08-06

Family

ID=27675558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003566364A Expired - Fee Related JP4129923B2 (ja) 2002-02-06 2002-02-06 振動ピストン機械

Country Status (10)

Country Link
US (1) US7563086B2 (ja)
EP (1) EP1472435B1 (ja)
JP (1) JP4129923B2 (ja)
CN (1) CN1329627C (ja)
BR (1) BR0205881A (ja)
CA (1) CA2474449C (ja)
DE (1) DE50208560D1 (ja)
DK (1) DK1472435T3 (ja)
ES (1) ES2274016T3 (ja)
WO (1) WO2003067033A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531904A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 ヘルベルト ヒュットリン 振動ピストン式機械
JP2009527679A (ja) * 2006-02-22 2009-07-30 ペラヴェス アーゲー 振動ピストン・エンジン用シール・システム
JP2009527684A (ja) * 2006-02-22 2009-07-30 ヒュットリン,ヘルベルト 振動ピストン・エンジン
JP2013533411A (ja) * 2010-05-25 2013-08-22 ヒュットリン,ヘルベルト 集成体、特に、複合エンジン、発電機またはコンプレッサ

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10361566B4 (de) * 2003-12-23 2006-09-07 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
AU2005230656B2 (en) * 2004-04-06 2010-09-16 Peraves Aktiengesellschaft Rotary-piston engine and vehicle comprising an engine of this type
DE102005024751B4 (de) * 2005-02-25 2015-10-22 Herbert Hüttlin Schwenkkolbenmaschine
DE102005010775B3 (de) * 2005-02-25 2006-04-20 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
KR101134649B1 (ko) * 2005-04-21 2012-04-09 주식회사 아덴 동력전환 장치와 이를 이용한 하이브리드 시스템
DE102005023721B3 (de) * 2005-05-17 2006-08-17 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
DE102005026661A1 (de) * 2005-05-31 2006-12-07 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Rotationskolbenmaschine
DE102005038447B3 (de) * 2005-08-03 2007-01-25 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
DE102005062529B4 (de) * 2005-12-16 2007-09-20 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
WO2007076617A1 (de) * 2005-12-30 2007-07-12 Peraves Ag Schwenkkolbenmaschine mit ventilloser vorkammeraufladung
AU2007214182A1 (en) * 2006-02-10 2007-08-16 Peraves Ag Fluid system for oscillating-piston engines
DE102006009197B4 (de) * 2006-02-22 2008-09-11 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
DE102006027953A1 (de) * 2006-06-14 2007-12-20 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Brennkraftmaschine, insbesondere für ein Arbeitsgerät
DE102007054321A1 (de) 2007-10-31 2009-05-07 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Kolbenmaschine
DE102008012374B4 (de) * 2008-02-26 2011-02-17 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Rotationskolbenmachine
EP2143879B1 (en) * 2008-07-08 2015-12-02 RPM Group Limited Rotary expansible chamber device
DE102010019122B4 (de) * 2010-04-30 2012-06-21 Ernst Beck Schwenkkolbenmaschine mit einem um eine Schwenkachse oszillierenden Schwenkkolben
IT1404772B1 (it) * 2011-02-10 2013-11-29 Captech S R L Macchina volumetrica rotativa
US9528585B2 (en) 2012-06-29 2016-12-27 Peter Ross Taylor Piston engine
CN103147908B (zh) * 2013-02-28 2015-08-19 河南科技大学 一种液压马达
DE202013002034U1 (de) 2013-03-01 2013-04-04 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Elektrische Maschine und Kraftfahrzeug mit einer elektrischen Maschine
WO2015139554A1 (zh) * 2014-03-18 2015-09-24 西安正安环境技术有限公司 球形压缩机转子防卡死机构、球形压缩机防卡死动力机构和球形压缩机
US10323517B2 (en) * 2016-11-08 2019-06-18 Thomas F. Welker Multiple axis rotary engine
RU2701651C1 (ru) * 2019-05-07 2019-09-30 Иван Владимирович Стаканов Сферический двигатель внутреннего сгорания

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR798793A (fr) * 1935-02-25 1936-05-26 Perfectionnements aux pompes et compresseurs dits roto-ellipsoïdaux
DE812949C (de) * 1948-02-02 1951-09-06 Pietro Pisa Schwingkolbenverdichter mit kugelfoermigem Gehaeuse
US3075506A (en) * 1961-07-31 1963-01-29 Differential Hydraulics Inc Spherical trajectory rotary power device
US4024841A (en) * 1974-10-25 1977-05-24 Smith David B Rotary internal combustion engine with oscillating pistons
FR2322282A1 (fr) * 1975-08-26 1977-03-25 Etienne Charles Mouvement mecanique spherotatif
US5404849A (en) * 1991-12-11 1995-04-11 Fenton; John W. Spherical engine
GB2262965B (en) * 1991-12-31 1995-09-13 Firooz Farrokhzad Rotary piston internal combustion engine and compressor
DE19522094A1 (de) * 1995-06-19 1997-01-02 Michael Helbing Kippkolbenmotor
DE19639503C1 (de) 1996-09-26 1998-01-15 Herbert Huettlin Schwenkkolbenmaschine
DE29724399U1 (de) 1997-10-15 2001-07-05 Hermann Bruemmer Kg Vorrichtung mit mindestens zwei in einem Ringraum umlaufenden, eine Expansionskammer begrenzenden Rotationskolben
DE19747445A1 (de) * 1997-10-28 1999-05-06 Ernst Beck Fördereinrichtung für ein Medium
US6241493B1 (en) 1999-08-17 2001-06-05 Spherical Machines, Inc. Spherical fluid machine with control mechanism

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531904A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 ヘルベルト ヒュットリン 振動ピストン式機械
JP4818280B2 (ja) * 2005-02-25 2011-11-16 ヘルベルト ヒュットリン 振動ピストン式機械
JP2009527679A (ja) * 2006-02-22 2009-07-30 ペラヴェス アーゲー 振動ピストン・エンジン用シール・システム
JP2009527684A (ja) * 2006-02-22 2009-07-30 ヒュットリン,ヘルベルト 振動ピストン・エンジン
JP2013533411A (ja) * 2010-05-25 2013-08-22 ヒュットリン,ヘルベルト 集成体、特に、複合エンジン、発電機またはコンプレッサ
US9399948B2 (en) 2010-05-25 2016-07-26 Herbert Huettlin Aggregate, in particular a hybrid engine, electrical power generator or compressor

Also Published As

Publication number Publication date
CN1617975A (zh) 2005-05-18
CA2474449A1 (en) 2003-08-14
ES2274016T3 (es) 2007-05-16
EP1472435A1 (de) 2004-11-03
WO2003067033A1 (de) 2003-08-14
DE50208560D1 (de) 2006-12-07
EP1472435B1 (de) 2006-10-25
CN1329627C (zh) 2007-08-01
DK1472435T3 (da) 2007-02-12
CA2474449C (en) 2009-06-09
BR0205881A (pt) 2004-02-17
US20050008515A1 (en) 2005-01-13
JP4129923B2 (ja) 2008-08-06
US7563086B2 (en) 2009-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4129923B2 (ja) 振動ピストン機械
JP4607880B2 (ja) ロータリー機構
JP3016485B2 (ja) クランク無し往復運動2サイクル内燃機関
FI120468B (fi) Pumppu tai moottori
JPH08502802A (ja) 連接棒のないピストンを備える流体作動機械
JPS62203923A (ja) 振りピストン式内燃機関
JP4638945B2 (ja) 振動ピストン・エンジン
KR20020065541A (ko) 진동식 회전피스톤을 이용하는 장치
CN101205812A (zh) 四活塞缸体旋转发动机
US4442758A (en) Piston machine
US6298821B1 (en) Bolonkin rotary engine
JP2009527685A (ja) 振動ピストン機械
CZ285414B6 (cs) Objemový stroj
US7621254B2 (en) Internal combustion engine with toroidal cylinders
JP5010742B2 (ja) ピストン機械
US5138993A (en) Rotary wavy motion type engine
US4353331A (en) Dual-expansion internal combustion engine utilizing an oscillating piston inside an oscillating piston
CN1548703A (zh) 多圆弧缸体滑片转子容积式机械
US20030121482A1 (en) One-stroke internal combustion engine
CN202091040U (zh) 发动机
EP2826954A1 (en) Rotary piston mechanism assembly
JP7391915B2 (ja) ロータリブレード型エンジン
JP2001521100A (ja) 媒質の搬送又は媒質による駆動のための装置
US20220282622A1 (en) Pistonless rotary motor for air compressor
US7467606B2 (en) Elliptical rotary motor with internal combustion

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under section 34 (pct)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20040803

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070525

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070601

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070628

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070705

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070730

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080109

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees