JP2005525653A - タイトル取引ネットワークのための方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 購入者が正当なコピーであることを確信し、そのコピーの「公正使用」が維持され、コンテンツ所有者に適正な報酬が払われるような、デジタル権利の取引を制御する先進的な手法を提供する。
【解決手段】 制御プログラムおよびデータを格納するメモリと、制御プログラムを実行し、データを管理するプロセッサとを含む第1のコンピュータ上に常駐するタイトル管理装置(1152)。本発明は、さらに、メモリ内に常駐するユーザデータと、コンテンツ要素、属性の集合、およびタイトルオブジェクトセキュリティ証印の集合をさらに備えるタイトル構造を含むメモリ内に常駐するタイトルオブジェクトの集合(1154)と、タイトル構造をさらに最適化するためのスタブオブジェクトの集合と、少なくとも部分的にはユーザセキュリティ証印に基づいてコンテンツ要素を選択的に引き出すように構成された権限付与構造(1160)と、部分的にはユーザデータおよびタイトル属性に基づいて第1のユーザを特定のタイトルオブジェクトに関連付けるように構成されたタイトル管理構造(1162)と、を備える。

Description

本発明は、先進的なタイトルおよび取引ネットワークに関する。特に、本発明は、インターネット等の電子ネットワーク上でのタイトルの作成と、所有と、交換と、管理と、再販売と、売買と、物々交換と、競売との円滑化のためのアーキテクチャおよび操作を提供する。
インターネットは、文書、写真、音楽、およびその他のタイプのデジタルコンテンツ等のデジタルコンテンツを全世界に配信するための効率的なメカニズムとなっている。情報は、現在、紙の文書、コンパクトディスク、写真、その他といった物理的な形態に最初に変換する必要なく、コンテンツ所有者からコンテンツ購入者へ、インターネットを介して、直接、即座に転送することができる。
しかしながら、容易なデジタル通信の利点により、デジタルコンテンツは、コンピュータおよびインターネットアクセスを有するほぼ全ての人によって容易に海賊行為の対象となる可能性がある。高速ブロードバンドインターネットアクセスと、(デジタルコンテンツファイルのサイズを低減する)デジタルコンテンツ圧縮ソフトウェアと、(ユーザによるコンテンツファイルの掲示を可能にする)ピアツーピアファイル交換ネットワークと、現実的なデジタル権利の規格の欠如との組み合わせにより、コンテンツ所有者は、自分のコンテンツを制御できなくなっている。結果として、コンテンツ所有者は、潜在的な収益の損失を経験している。
しかしながら、規格化された透過的なデジタル権利管理システムの欠如は、商業的に現実的な解決策の出現を妨げている。こうしたシステムが商業的に現実的であるためには、システムは、ユーザとコンテンツ所有者との両方の観点から見て安全であり、電子デバイス製造者がシステムを自分の製品として構成するのを促進するように普遍的であり、そして、ユーザが自分の行動を変化させる必要がないように透過的であるようにするべきである。
購入者との間に信頼を提供することを試みる既存のシステムには、エスクロ契約と、第三者の確認と、第三者の評価と、その他の同様の手法とが含まれる。こうしたシステムは、速度が遅く複雑であり、購入者および販売者がコンテンツを不正に複製しておらず、あるいはその他の形で作品の海賊版の販売を試みていないという十分な信頼をコンテンツユーザに提供しない。
デジタルコンテンツの共有に結びついた海賊行為が行われる状況に加えて、ユーザは、デジタルコンテンツを合法的に共有する方法が理想的とは言えないことに悩まされている。こうした厄介な方法には、電子メール、インスタントメッセンジャ、ピアツーピア、およびその他のアプリケーションを介して他のユーザへファイル全体を転送すること、あるいは、電子メール、インスタントメッセンジャ、およびその他のアプリケーションを介してハイパーリンクを共有することが含まれる。こうした方法は、反生産的、反社会的であり、コンテンツを受領するユーザ、あるいはコンテンツの共有を試みるユーザにとっても、煩わしいものとみなされる可能性がある。電子メールを介した音楽等のデジタルコンテンツ全体の共有は、電子メールサーバ、ネットワーク、および受領ユーザのリソースを枯渇させ、非効率的である。ハイパーリンクの共有は、リンク切れと、複雑なURL(Universal Resource Locator)文字列と、共有できる(即ち、リンクされる)コンテンツタイプの制限とにつながる可能性がある。互換性の問題は広範囲に及んでおり、特定のメディアタイプのデジタルコンテンツを共有する時にフラストレーションを発生させる。
必要なものは、購入者が正当なコピーであることを確信し、そのコピーの「公正使用」が維持され、コンテンツ所有者に適正な報酬が払われるような、デジタル権利の取引を制御する先進的な手法である。
本発明は、一実施形態において、制御プログラムおよびデータを格納するメモリと、制御プログラムを実行しデータを管理するプロセッサと、を含む第1のコンピュータ上に常駐するタイトル管理装置に関する。本発明は、ユーザセキュリティ証印を含むメモリ内に常駐するユーザデータを含む。本発明は、さらに、タイトル構造を含むメモリ内に常駐するタイトルオブジェクトの第1の集合を含み、タイトル構造は、さらに、コンテンツ要素と、属性の集合と、タイトルオブジェクトセキュリティ証印の集合とを備える。本発明は、前記タイトルオブジェクトの第1の集合に結合されたスタブオブジェクトの集合をさらに含み、前記スタブオブジェクトの集合は前記タイトル構造をさらに最適化可能であり、ユーザセキュリティ証印の少なくとも一部に基づいてコンテンツ要素を選択的に引き出すように構成された権限付与構造と、少なくとも部分的にはユーザデータおよびタイトル属性に基づいて第1のユーザを特定のタイトルオブジェクトに関連付けるように構成されたタイトル管理構造と、を含む。
本発明の利点は、インターネット等のネットワーク上でタイトルを容易かつ効率的に管理および共有する能力を含む。
本発明は、タイトルの作成と、所有と、交換と、管理と、再販売と、売買と、物々交換と、競売とを対象とする。
このような文脈において、タイトルとは、本明細書で説明するような埋め込みデジタルコンテンツと、所有属性と、コピー許可と、その他とを含む多数の要素および属性を有し得るオブジェクトである。タイトルは、デジタルコンテンツの単一の作品もしくは単一のリソースに対する権利を表すこともでき、また、多数のデジタルコンテンツおよびリソースに対する様々な形式の権利を表すこともできる。交換またはコピーする能力のようなデジタルコンテンツ権利は、コンテンツパブリッシャによって決定される。さらに、タイトルは、権利を表現する別のタイトルまたは多数のタイトルに対する権利を表すことも可能であり、こうした別のタイトルまたは多数のタイトルは、順次デジタルコンテンツまたはリソースに対する権利を表現する。
ユーザは、タイトルのタイプとそのタイトルに関連付けられたルールとに応じて、お互いに様々な交換を始めることができる。こうした交換は、取引または移転の形態をとることが可能である。取引の場合には、オファを検討し、その後、承諾するか、キャンセルするか、あるいはカウンタオファを提示できる。カウンタオファのプロセスは、満足するまで、あるいは取引がキャンセルされるまで、継続できる。
取引の完全性の保護を支援するために、タイトルの単一のインスタンスのみが流通していることを保証するように連鎖ハッシュ暗号化手法が使用される。タイトル管理およびパブリッシャ構造は、完全性を確保するために、連鎖ハッシュの検証を実行してもよい。連鎖ハッシュ手法は、ワンタイムパスワードおよびデジタルキャッシュシステムに通常関連する利点を提供するような形で実行することができる。しかしながら、この実行は、エコシステム内でのタイトルの使用について高度の完全性を提供するように修正してもよい。
連鎖ハッシュ手法は、セキュリティ分類要素と連動する追加的な制御と組み合わせ、タイトルとタイトルが参照するデジタルコンテンツに様々な度合いのセキュリティを提供できる。こうした追加的な制御は、暗号鍵分割手法と、マルチユーザおよびマルチファクタ認証とを含んでよい。セキュリティクラスは、タイトル内に常駐し、このタイトルに適したセキュリティのレベルを伝える要素である。セキュリティクラスは、パブリッシャの要求およびルールに基づいて、パブリッシャによって設定される。セキュリティクラスは、タイトルの適切な処理を決定するために、エコシステム内で使用できる。例えば、5という高いセキュリティ評価を有するタイトルは、ユーザの強力な認証と、タイトルに関連付けられたデジタルコンテンツの強力な暗号化とを強制できる。例として、マルチユーザ認証要求は、ペアレンタルコントロールのために使用可能であり、これにより、未成年者が関与する場合、タイトルの購入および使用の際には保護者も認証(および承諾)を提供する必要がある。
コンテンツ評価システムは、コンテンツの適切な評価を決定するためにパブリッシャが使用可能であり、こうした評価は、保護者の承認を確保するために、タイトル管理およびリゾルバ装置によって強制できる。コンテンツ評価は、コンテンツの適合性に関する評価を伝えるコンテンツ要素内の要素である。評価システムは、コンテンツのタイプおよび関与する規制要因(例えば、音楽、ビデオ、映画、その他)によって決まる。
交換の構造、仕様、および規則は、タイトルパブリッシャおよび/またはタイトル所有者がタイトルのその後の所有者の交換権限を決定する能力を提供する。例えば、タイトルパブリッシャは、タイトル所有者の取引を1回のみに限定可能であり、あるいは、取引を拒否するが移転は許可することができる。タイトル所有者は、限られた期間中タイトルを別の人物に移転でき、その人物が取引または移転を行う能力を全て拒否する。こうした制限を設定する能力は、ルール構造と共に機能してもよい。
さらに、信用構造は、自分が受領したデジタルコンテンツを検証する単純な能力をユーザに提供するために実装される。信用構造は、デジタルコンテンツがコンテンツパブリッシャによって(妥当である場合に)正当に発行されたことを伝えてよい。コンテンツパブリッシャは、自分が発行するタイトルに信用構造を使用する必要があるわけではないが、そうすることで購入者に保証を提供できる。
本発明は、特定の装置および実施形態を参照して説明する。当業者は、説明が例示のためであり、本発明を実施する最良の形態を提供することを認識することができる。例えば、コンピュータサーバおよびクライアントについて言及するが、ピアツーピアネットワークでは、任意のコンピュータがいずれの役割をも果たすことができる。同様に、インターネットプロトコルについて言及するが、実質的に類似する任意のデータ転送プロトコルを使用することができる。
A.アーキテクチャ
図1ないし4は、本発明の一実施形態における、コンピュータネットワークおよびタイトル管理装置を示している。一実施形態において、図1Aは、コンピュータ104上に常駐したタイトル管理装置102を示しており、タイトル管理構造106と、権限付与構造108と、リゾルバ構造109と、タイトル発行構造110と、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して全てが結合された多数のクライアントコンピュータ112ないし116とを備え、コンピュータ112ないし116のそれぞれは、システムのユーザによって所有され得る。
ユーザは、ネットワークを介してタイトル管理装置102にログオンする。そして、ユーザには、自分のそれぞれのタイトルを管理、再販売、売買、物々交換、または競売するために、自分の所有権および許可に基づいて特定の機能を実行し特定のデータにアクセスする権限が付与される。コンテンツ発行構造110内に格納されるデジタルコンテンツファイルは、それぞれのタイトル内に格納されるポインタを通じて引き出すことができる。このポインタは、デジタルコンテンツファイルの位置を示す。しかしながら、この位置はタイトルの作成以降に変化した可能性があるため、リゾルバ構造109は、必要な場合、更新されたデジタルコンテンツファイルアドレスに置き換える。
引き出しは、様々な形で発生し得る。例えば、デジタルコンテンツファイルは、その全体をダウンロード可能であり、あるいは、クライアントコンピュータ112ないし116の1台にストリームしてローカルに見ることまたは聴くことが可能である。デジタルコンテンツファイルが既にローカルに格納されている場合、引き出しにより、アクセスまたは再生可能性を許可することができる。オンラインゲームまたはチャットアプリケーションの場合には、デジタルコンテンツファイルの引き出しにより、参加の権限を付与できる。
図1Bは、タイトル管理装置160がクライアントコンピュータ162上に常駐する別の実施形態を示している。ユーザは、ネットワークアクセスなしで、タイトル管理装置160に直接的にログオンできる。図1Aと同様に、ユーザには、自分のそれぞれのタイトルを管理するために、自分の所有権および許可に基づいて特定の機能を実行し特定のデータにアクセスする権限が付与される。この実施形態において、デジタルコンテンツファイルの引き出しは、クライアントコンピュータ162のメモリ内でのみ発生する。
別の実施形態において、図2Aは、タイトル管理装置202を示しており、タイトル管理構造206および権限付与構造208はコンピュータ204上に常駐し、一方、コンテンツ発行構造210およびリゾルバ構造218はコンピュータ207上に常駐する。コンピュータ204およびコンピュータ207は、いずれもネットワークを介してシステムのユーザによって所有され得るコンピュータ212ないし216に結合される。図1Aと同様に、ユーザは、ネットワークを介してタイトル管理装置202にログオンする。そして、ユーザには、自分のそれぞれのタイトルを管理、再販売、売買、物々交換、または競売するために、自分の所有権および許可に基づいて特定の機能を実行し特定のデータにアクセスする権限が付与される。
別の実施形態において、図2Bは、タイトル管理装置252を示しており、タイトル管理構造256および権限付与構造258はコンピュータ254上に常駐し、一方、リゾルバ構造268はコンピュータ267上に常駐し、タイトル発行構造260はコンピュータ261上に常駐する。コンピュータ254、267、261は、ネットワークを介して、システムのユーザによって所有され得るコンピュータ212ないし216に結合される。図1Aと同様に、ユーザは、ネットワークを介してタイトル管理装置252にログオンする。そして、ユーザには、自分のそれぞれのタイトルを管理、再販売、売買、物々交換、または競売するために、自分の所有権および許可に基づいて特定の機能を実行し特定のデータにアクセスする権限が付与される。
図3は、本発明の一実施形態における、本発明を実行するコンピュータ310を示している。コンピュータは、メモリ314に結合されたプロセッサ312を含む。メモリは、データ構造316を含み、データ構造316は、さらに、制御手順320と、通信手順322と、対話手順324と、データ326とを含む複数のソフトウェア構造を備える。プロセッサは、さらに、ユーザインタフェース330と、インターネット通信インタフェース332と、ネットワークインタフェース334とに結合される。
図4は、本発明の一実施形態における、例示的なユーザデータ426aを示している。ユーザデータは、個人情報フィールドと、ビジネス情報フィールドと、ワレットフィールドと、プライバシおよびセキュリティフィールドと、個人化フィールドとを含む、各ユーザ426a−Aないし426a−Nのための多数の要素を有する。ユーザは、例えば、グラフィカルユーザインタフェースのデフォルトの配色、インタフェーススキンのタイプ、および背景画像等のユーザ環境を制御するために個人化フィールドを設定することができる。ユーザについて維持されるプロフィール情報は、例えば、財務情報、緊急連絡先、医療情報、および仕事関連情報を含むことができる。ユーザデータおよびプロファイラは、タイトル取引システム(およびエコシステム)の必要性をサポートするために拡張することができる。
タイトル取引システムは、ユーザが自分のプロフィール情報を管理し、プロフィール情報にアクセスするためのタイトルを生成する能力を提供してもよい。例えば、この機能を誰かが使用し、名刺タイトルを容易に作成し、そのタイトルを知人に配布することができる。この場合のタイトルは、(一例として)名前、役職、会社住所、会社連絡先情報を含む「名刺」プロフィールを参照する(即ち、指し示す)タグとなる。他の例において、他の誰かは、緊急プロフィールカードを作成し、緊急時に特定の人達が名前、医療保険番号、アレルギ、健康上のリスク、および緊急連絡先といった特定の個人情報へのアクセスができるように、その人達に配布する。この特定の例の場合、タイトルは、チケットにすることができる。タイトル取引システムは、プロフィール情報の緊密な統合を提供し、通信、購入、取引、競売、および物々交換が普通に行われるコミュニティに参加する際に、ユーザに大きな付加価値を提供する。
図5は、タイトルオブジェクトの例示的なタイトルデータ526bを示している。タイトルデータは、例えば、XMLDSIGフィールドのように、ヘッダフィールドと、タイトル所有者フィールドと、コンテンツ部分フィールドと、タイトルルールフィールドと、タグ付きフィールドとを含む各タイトルについての多数のフィールドを有する。タイトルオブジェクトは、タグ、トークン、またはチケット等のタイプにすることができる。
図5に示されるように、タイトルオブジェクトは、タイトルの完全性および有効なインスタンスを検証するために、関連付けられた少なくとも1つのスタブオブジェクトを有する。識別子に加え、スタブオブジェクトは、タイトルの単一のインスタンスおよび有効な所有権を検証するために、連鎖ハッシュ手法で必要とされる証印のような、セキュリティ証印を含んでもよい。このスタブオブジェクトは、タイトルのあらゆる引き出し、交換、および取り消しの際に状態を変化させてもよい。
タイトルオブジェクトは、追加的な情報、制御、コンテンツ、あるいはオリジナルタイトルでは明示的に与えられないその他の付加価値を運ぶために、関連付けられた2つ以上のスタブオブジェクトを有してもよい。スタブオブジェクトは、タイトルオブジェクトの完全な差し替えを必要とせずに、タイトルに拡張性を提供する。一例として、小売商のような付加価値再販業者は、自分の製品の販売を促進するために、あるいは、販売または取引にとってさらに魅力的なオリジナルタイトルを作成するために、オリジナルタイトルに追加的なコンテンツまたは価値を付加してもよい。別の例においては、コンテンツの編集版のみが閲覧される状態を確保する等、未成年者によって使用されるタイトルの適切な処理を保証するために、追加制御スタブをオリジナルタイトルに付加してもよい。スタブオブジェクトの使用は、タイトルオブジェクトの拡張性を確保する柔軟性のあるものとなる。
図5に示されるように、スタブオブジェクトは、スタブの完全性を検証するために、デジタル署名要素を含むことができる。スタブはタイトルに対する拡張とみなされるが、スタブは、エコシステムの任意の参加者がデジタル署名できる。これにより、多数の参加者がタイトルオブジェクトに対する価値の付加に協力できる柔軟なアーキテクチャが可能となる。
システムは、仕様およびルールの集合を利用して、タイトルを構築、作成、管理、処理、および使用する。仕様およびルールは、タイトルの形式と同様に、ユーザおよびコンテンツパブリッシャの両方の必要性と、タイトルを処理する(またはタイトルと対話する)エコシステム内の中間システムの必要性とをサポートするために拡張することができる。
例示の実施形態において、タグは、ユーザの間でコピー可能なタイトルオブジェクトであり、トークンは、タグのようにコピーできないが、ユーザ間で移転または交換可能なタイトルオブジェクトであり、チケットは、特定のユーザに発行されるため、ユーザの間でコピーまたは移転できないタイトルオブジェクトである。
B.論理構造およびステップ
図6は、本発明の一実施形態における、本発明の論理構造600を示している。論理構造の主要な部分は、処理部610と、データ部650と、データ抽象化部680とである。図示したように、処理部610は、データ抽象化部680を介して、データ部650と通信する。図6は、タイトル取引システムの実装および配置の主要なモデルを示しているが、しかしながら、環境および要求の要請に応じて構成要素を排除または修正できるように、モジュール式となるように意図して構成されている。タイトル取引システムの実装は、多数の形状および形態をとることができる。例えば、このモデルは、携帯電話のようなリソースが限定されたコンピューティングデバイス内での特定のTTS部分の動作を可能にするように修正してもよい。別の例では、限られたタイトルの集合を有する静的環境において意図的に動作する場合に、特定の抽象化を排除して固定的な実装にしてもよい。別の実施形態において、TTSは、タイトルおよび取引をサポートするために他のアプリケーション内のサブシステムを備える(即ち、Microsoft Media PlayerおよびWinampのようなメディアプレイヤ、Microsoft Outlook、その他)。
チャネルサポート構造612は、ユーザとの通信を担い、通信手順622に関連付けられている。チャネルサポート612は、HTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)、SMTP(簡易メール転送プロトコル)、SMS(ショートメッセージングサービス)、およびその他を含む、多数の可能なプロトコルを使用して、ネットワークを介して通信を行う。
タイトルプロトコルは、こうしたプロトコルを介してタイトル取引がどのように通信されるかを記述するプロトコルバインディングの標準の集合を定義してもよい。しかしながら、タイトルプロトコルの仕様は、エコシステム内での要求に応じて、タイトルプロトコルが他の基礎を成すプロトコルと結合できるように、拡張を定義してもよい。着信メッセージがチャネルサポート612によって受領される時、メッセージは、メッセージのデコード、転送、およびメッセージとの対話を行う他の多数の構造に渡される。例えば、変換構造614は、着信データ要求の変換を実行し、コアタイトル取引アプリケーションのための標準化アプリケーションインタフェースに適応させる。この時点での変換層の使用は、パイプラインを通ってコアタイトル取引アプリケーションへ進む際に、取引の標準化された構文解析を提供する。トラッカ616は、取引フィルタとして機能し、全ての着信メッセージおよび要求のログを維持する。ルール構造618は、その後、多数の可能なルールをメッセージに適用する。ルール構造は、(タイトル形式において定義されるような)タイトル自体と、データ抽象化部分を介したデータストレージと、ネットワークを介して等、他のソースを介したルールの検索をサポート可能な拡張とを含む、いくつかのソースからルールの集合を取得する。ルールは、各タイトルの特徴を含み、例えば、払い戻し、交換、再生、閲覧、その他が可能かどうかを含んでいる。多くの場合、一定のタイトルについて実行可能な機能は、タイトルのタイプに関連付けられる。例えば、例示的な実施形態において、タグタイプのタイトルは、全ユーザに自由に配布可能であり、チケットタイプのタイトルは、特定のユーザに結び付き、交換不可能であり、トークンタイプのタイトルは、他のユーザと交換できる。トークンタイプのタイトルを他のユーザと交換する時、ユーザは、そのタイトルの引き出しができなくなり、システムは、そのタイトルに関連付けられた任意のオフラインコンテンツを無効にしてもよい。
例えば、タイトル内のコンテンツ要素は、ユーザには知られていない暗号化パスワードを含むことができる。Windows Media Player等、オフラインコンテンツを閲覧または再生するプログラムは、アプリケーションプログラムインタフェースを介してタイトルを読み、ルールの集合をチェックし、その後、暗号化パスワードを使用して、MP3等のコンテンツを実行する。ユーザが別のユーザとタイトルを交換すると、ルールの集合は、ユーザがコンテンツに対する権利をもはや有していないことを反映して修正され、コンテンツ自体は再生または閲覧できなくなる。
タイトルに関連付けられたルールは、コンテンツパブリッシャおよびユーザ(あるいはユーザの代わりに行動する誰か)によって策定および適用される。タイトル管理およびタイトルパブリッシャモジュールは、ルールを容易に策定し、タイトルに対して適用するために、アプリケーションおよびインタフェースを提供してもよい。例えば、コンテンツパブリッシャは、タイトルおよびデジタルコンテンツおよび/または権利の証拠の提供を受けるリソースに適用可能な使用ルールを適用してもよい。次に、ユーザは、特定のタイトルに関する自分の行動の制御および保護を支援するために(例えば、貴重なタイトルを誤って取引するのを防止するために)、管理モジュール内のデフォルトルールを適用してもよい。別の例において、親は、自分の子供が自分のタイトル管理モジュールにおいてアクセスおよび使用可能なコンテンツのタイプに関する制限を設定し得る。
トリガと呼ばれる特別ルールを使用してもよい。トリガは、タイトル管理装置の外部での動作を呼び出すルールである。例えば、子供が何らかの年齢制限があるデジタルコンテンツファイルの引き出しを希望していることを電子メールで親に通知できる。
タイマと呼ばれる特別ルールを使用してもよい。タイマは、特定の時間に基づいて、あるいは費やした時間量に基づいて、動作を呼び出すルールである。例えば、タイトルは、24時間のみ有効にしてもよく、あるいは、交換は1週間のみ有効にしてもよい。タイマは、ルール処理においてトリガと組み合わせてもよい。
コアタイトル取引アプリケーション620(コアTTS)は、ユーザによるタイトルの所有を検証し、タイトルを認証し、タイトルの移転を、こうした権利が認められる場合に、選択的に許可する。コアTTSアプリケーション内に含まれ得るモジュールは、次の通りである。
(a)タイトルマネージャモジュールは、編成、削除、追加、移転、取引、コピー、バックアップ、閲覧、および引き出しといった、タイトルに関する管理機能を実行する。基本的なタイトル機能に加え、タイトルマネージャモジュールは、チャットセッション中にリアルタイムの引き出しおよび取引が可能なチャット等、より良いオンラインでの体験をユーザに与えることが可能な、高度で付加価値のある特徴を提供できる。さらに、ソート、分類、検索、および通知といった特徴を、ユーザが利用可能となるようにできる。一例として、高度な検索機能を実行することが可能であり、これにより、ユーザは、他のユーザ、入札が可能なタイトル、取引メーカ、あるいは、さらには、取引を実行するための安全で信頼できる第三者のロックボックスをネットワークで検索できる。この高度な発見プロセスは、TTSエコシステムと一体の部分にしてもよい。タイトルマネージャモジュールは、ユーザが定期的に対話可能な主要なアプリケーションの構成要素である。タイトルマネージャモジュールは、モジュールの具体的な使用に応じてシングルユーザまたはマルチユーザアプリケーションとなるように構成してもよい。シングルユーザバージョンは、ピアツーピアネットワークにおいて使用可能であり、一方、マルチユーザバージョンは、消費者アグリゲータに配置される。タイトルマネージャには、二者の間での取引を安全な実行に責任を有するロックボックス機能が実行される。ロックボックスは、取引中のタイトルの格納場所を提供し、ユーザが取引を検証し、サンプルを見て、取引を受諾できる安全な環境を提供する。関与する全関係者が取引を受諾した後、ロックボックスは、取引を実行し、各関係者に、新しい権利を照明する更新されたタイトルおよびスタブオブジェクトペアを提供し得る。タイトルマネージャのロックボックス機能は、信頼できる第三者が取引の安全な実施を提供できるように、スタンドアロンのサービスとして実装可能である。
(b)取引トラッカモジュールは、全ての着信および発信取引が成功したかどうかを追跡する基本的なタスクを実行する。トラッカモジュールは、ユーザの要求に基づいて実行される追跡のレベルを決定するために、ユーザによる構成が可能である。トラッカは、取引および移転といった、ユーザが実行した全ての取引の記録を提供するために使用してもよい。トラッカは、全取引(例えば、リゾルバおよびコンテンツパブリッシャによって実行されたもの)の記録を作成するために、全てのコアTTS部分によって使用してもよい。トラッカは、データ抽象化部を使用して、データリポジトリに取引を記録してもよい。
(c)ルールビルダモジュールは、タイトルおよびタイトルの処理に関連付けるルールを構築するタスクを実行する。ルールビルダモジュールは、タイトル内に埋め込むことまたはタイトルの処理中に使用することが可能なルールを作成および構築する上で、ユーザにとって使いやすいインタフェースを提供してもよい。タイトル内に埋め込まれないルールは、データ抽象化部を使用して、データリポジトリに格納してもよい。ルールビルダは、ルールビルダ外部で策定されたルールを適用し、タイトル処理の順応性を確保する拡張機能を提供してもよい。
(d)提示された全タイトルを解決する重要なタスクであるタイトルリゾルバモジュール。このプロセスは、タイトルの完全性を検証すること、タイトルの妥当性を確認すること、タイトルの所有権を確保すること、必要なタイトル要素をデコードおよび復号化すること、および要求されたコンテンツまたはリソースを取り出すことを含め、提示されたタイトルに適用可能な全タスクを含む。タイトルリゾルバは、提示されたタイトルに適用可能なルールおよびトリガを実行し、これに従った動作を担ってもよい。リゾルバの追加機能は、古いタイトルをリフレッシュすることである。例えば、タイトル内に含まれる情報が古くなった場合、この情報は、タイトルを完全に置き換えること、あるいは情報を更新する新しいスタブオブジェクトを追加することで、自動的にリフレッシュできる。加えて、タイトルリゾルバは、CODECモジュールのような追加プロセスを必要に応じて呼び出してもよい。
(e)エコシステム全体でのタイトルの使用に関連する状態を維持および検証する状態サーバモジュール。状態サーバは、全ての引き出しおよび交換について、タイトルの妥当性を検証し、タイトルに関連付けられた新しいスタブオブジェクトを生成するために、タイトルリゾルバと連動して機能してもよい。状態サーバは、使用中のタイトルの迅速な妥当性確認を実行するために、広範に分散および連鎖させることが可能な高容量、高可用性、および高性能のシステムにしてもよい。状態サーバは、連鎖ハッシュ、ワンタイムパスワード、および鍵分割手法に関連する機能およびアルゴリズムを実行してもよい。
(f)タイトルパブリッシャモジュールは、発行(即ち、新しいタイトルの作成)に関連付けられたタスクを実行する。タイトルパブリッシャは、新しいコンテンツ(またはリソース)を特定、編成、およびグループ化する使いやすいインタフェースをユーザに提供し、その後、そのデジタルコンテンツまたはリソースを指し示す新しいタイトルまたはタイトルテンプレートを生成する。タイトルは、タイトルパブリッシャによりオンザフライで即座に生成可能であり、その後、タイトルパブリッシャは、タイトルマネージャを呼び出し、新たに生成されたタイトルを格納する。あるいは、タイトルパブリッシャは、タイトルのコンテンツを記述するがタイトルを即座には生成しない新しいタイトルテンプレートを生成することができる。タイトルテンプレートは、コンテンツパブリッシャによって、様々な方法で使用可能であり、例えば、コンテンツパブリッシャのオンラインショッピングサイトで、購入者が新しいコンテンツを購入する時に自動的にタイトルを生成するために使用できる。コンテンツパブリッシャは、データ抽象化部を使用して、進行中の作業(グループ化された発行作業等)をデータリポジトリに格納する。タイトルパブリッシャは、コンテンツおよびタイトル発行をプロジェクトとして編成すること、プロジェクトを共有すること、およびコミュニティプロジェクトを可能にすること等、コンテンツパブリッシャのオンラインでの体験を向上させるために高度の機能を提供してもよい。ワークグループおよびワークフロー機能は、タイトルパブリッシャに組み込むことが可能であり、さらに、シングルユーザおよびマルチユーザバージョンを作成することができる。一例として、マルチユーザバージョンは、ユーザコミュニティの代わりにタイトル発行活動を実行するために、消費者アグリゲータまたはサービスプロバイダによって実行されることができる。強化された特徴は、コンテンツファイルおよびリソースに対するポインタを検証すること、アイコンを自動的に取得すること、およびさらには、タイトルおよびコンテンツをサーバから排除すること等、タイトルパブリッシャを使用する人に付加価値を提供することができる。
(g)評価システムモジュールは、請求要求をサポートするために取引記録に対する評価タスクを実行する。評価システムは、エコシステム内で要求される様々な請求オプションをサポートする柔軟性のあるものにしてもよい。評価システムは、取引データに影響を与えてよいが、取引ログの完全性を確保するために、データセット間の分離を維持することができる。
(h)CODECモジュールは、タイトルリゾルバによって取り出されたコンテンツに対するコーディングおよびデコーディング機能を実行する。このモジュールの主な目的は、タイトルに必要で、ルールによって確立される安全性により決定されるような安全なパッケージに、コンテンツをカプセル化することである。例えば、このモジュールは、音楽および画像コンテンツのデジタル透かし処理を実行可能であり、従来のデジタル権利管理パッケージ内のコンテンツを暗号化するのに使用することもできる。さらに、CODECは、リゾルバで処理する前にタイトル内のコンテンツをデコードするために、リゾルバによって使用することもできる。CODECは、エコシステム内での必要に応じて、こうした機能をサポートするメカニズムを提供することができる。
(i)請求インタフェースモジュールは、ユーザ、あるいはコアTTS部分またはモジュールのいずれかを実行するエンティティによって操作される請求システムに対するインタフェースを提供する。
(j)取引ビューアモジュールは、取引トラッカによって記録された取引を見るためのインタフェースをユーザに提供する。
(k)コンテンツインタフェースモジュールは、コンテンツの取り出しに関連付けられたタスクを実行する。このモジュールは、一般に、リゾルバが呼び出してもよい。コンテンツインタフェースモジュールは、コンテンツパブリッシャにより使用されている様々なコンテンツおよびリソースシステムをサポートするために拡張性のあるものにしてもよい。
(l)同期および複製モジュールは、TTSシステム内の部分およびモジュール全体での同期および複製を実行する。これは、取引ログエントリの同期および複製と、高度な分散環境でのタイトル管理モジュール全体でのタイトルの同期と、冗長性および高可用性をサポートするためのタイトルデータベースの複製とを(一部として)含む多数の機能において必要とされる。
(m)暗号インタフェースモジュールは、TTSエコシステム内での要求に応じて、対称および非対称暗号機能を実行する。
(n)認証および権限付与モジュールは、タイトルまたはその他のエコシステム構成によって要求(および指定)されるタイプ認証および権限付与を実行する。認証は、特定の事例において必要とされない場合があり、あるいは、「自由な」使用のための識別子を提供するような単純なものにできる。強力な認証は、その他の事例において必要とされる場合があり、エコシステム部分によって強制され得る。強力な認証は、スマートカードおよびPINのような2つの要素の形態にすることが可能であり、あるいは、SIMカードを使用する携帯電話およびPINを介した形態、またはSecurIDトークンカードのようにサポートされる他の任意の方法を介した形態にできる。基本的な形態において、認証は、ユーザ名およびパスワードにしてもよい。権限付与は、コアTTSアプリケーションと、エコシステム内でのタイトルの使用とに対するきめ細かいアクセス制御を提供し得る。権限付与は、タイトル内で確立され、コアTTSアプリケーションの実装の一部として構成されたルールに基づいていてもよい。
(o)支払インタフェースモジュールは、ユーザ、あるいはTTS部分およびモジュールのエンティティによって操作される支払システムに対するインタフェースを提供する。これにより、ユーザまたはエンティティによって構成される支払要求のリアルタイムおよびバッチ処理が可能となる。
(p)キャッシュ管理モジュールは、タイトルシステムによって取り出されたコンテンツまたはリソースの基本的なキャッシュ機能を実行する。この機能は、同じコンテンツに対する要求毎に新しいコンテンツを取り出すことと比較して、キャッシュを使用することで性能上の利点を提供する。
(q)ユーザ登録モジュールは、コアTTS部分およびモジュールへの新しいユーザの登録を実行する。これは、ピアツーピアのようなシングルユーザ環境において新しいユーザを確立するために使用してもよく、さらには、消費者アグリゲータがホストとなるようなマルチユーザ環境において新しいユーザを確立するために使用してもよい。消費者アグリゲータは、消費者ベースのサービスを提供するエンティティである(即ち、ISP、移動体通信業者、その他)。
(r)取引メーカモジュールは、タイトルを販売するための交換を操作すること、タイトルが表すコンテンツのライセンス供与を実行すること、取引の帳簿を維持すること、取引取引の決済および精算を行うこと、および市場によって決定されるような追加的な付加価値を実行すること等の取引メーカ機能を実行する。
(s)様々な異なる位置において様々なデータについての高度な検索およびクエリを実行するためにデータ抽象化部に統合されたインテリジェントデータ検索およびクエリモジュール。IDRQモジュールは、データ抽象化部を介して要求アプリケーションにデータを提示する前に、データを結合し、マッピングし、一致させることができる。多数の頻繁なクエリ/検索での性能を強化するために、IDRQモジュールにおいて持続性およびキャッシングを形成することができる。
(t)ウェブクローラモジュールは、コンテンツをカタログ化し、発見されたコンテンツを表すタイトルを自動的に生成するメカニズムを提供するために、ウェブの検索を実行する。ウェブクローラモジュールは、静的に使用可能であり、あるいは、実装の構成および/または着信要求に基づいて動的に実行できる。ウェブクローラモジュールは、ウェブコンテンツの高度な検索および取り出しのために、データ抽象化層に付加された高度データ検索およびクエリシステムとの仲立ちをすることができる。
(u)全ての適切なモジュールによって使用可能なネットワーク上で利用し得るTTSリソースを発見するための発見メカニズム。発見メカニズムは、TTSモジュールがピアツーピア環境への参加することおよび活動において協力することが可能となるようにすることができる。発見プロセスは、安全な取引を実行し、さらには、エコシステムを介してタイトルを精算する際にユーザおよびコンテンツパブリッシャの経験を簡略化することができる、信頼できる第三者を確保できる。
コアTTSからの発信ストリームにおいて、ルール構造618は、次に、データ650に格納およびまたはタイトル内に埋め込みされたルールに従って、発信情報に対して特定の機能を実行する。トラッカ616は、チェックを行い、着信メッセージの抜け落ちまたは無視が存在しないように、発信情報が着信要求と一致している状態を確保し、さらに発信メッセージが正当な着信メッセージに応答している状態を確保する。トラッカは、構成に従って、取引を記録に残してもよい。変換614は、発信情報を、標準化された形式から、ユーザのプロフィールまたはプリファレンスに一致する形式へ、特定の変換に関する着信要求に基づいて変換する。例えば、データは、WAP対応電話での表示のためにWMLに変換可能であり、あるいはウェブブラウザでの表示のためにHTMLに変換できる。特定の変換は、システム内で確立されたルールに基づいて実行できる。プロフィールまたはプリファレンスデータと、変換テンプレートとは、変換を実行するためにデータ部650から取り出される。最後に、チャネルサポート612は、ネイティブのプロトコル形式で、ネットワークのユーザと通信する。
別の実施形態において、図7は、本発明の実施形態による、エコシステムに配備される本発明の論理構造を示している。エコシステム702は多数のエンティティを備え、各エンティティは、システム全体に利益のあるサービスを提供し、同じタイプのネットワークを使用して互いに接続される。
タイトルマネージャ712と、コンテンツパブリッシャ714と、取引メーカ718と、コンテンツクリエータ716と、ホスティングプロバイダ720とは、インターネットを介して、TCP/IPのようなネットワークプロトコル724を使用して互いに結合される。クライアントデバイス704は、多数のネットワークプロトコルのいずれかを使用して、タイトルマネージャ712と、コンテンツパブリッシャ714と、取引メーカ718とに結合することができる。こうしたプロトコルは、特に、HTTP706、電子メール(SMTP)、およびSMS710である。
最初に、コンテンツクリエータ716は、MP3ソングのようなデジタルコンテンツファイルと、デジタルコンテンツファイルに関連付けられたタイトルとを作成する。作成するユーザは、下でさらに詳細に説明する図8Aに図示したような表示との対話を行う。デジタルコンテンツファイルは、ネットワークプロトコル724を介して、ホスティングプロバイダ720へ送信され、コンテンツパブリッシャ714がクライアントデバイス704を有するユーザに対して利用可能にすることを希望するまで、ここに格納される。コンテンツクリエータは、さらに、ネットワークプロトコル724を使用して、タイトルをタイトルマネージャ712へ送信する。
デジタルコンテンツファイルを希望するユーザは、クライアントデバイス704を使用して、取引メーカ718にアクセスしてもよい。取引メーカ718は、デジタルコンテンツ購入者および販売者が安全な環境で互いに取引できる市場として機能する。この場合、コンテンツパブリッシャ714である販売者から、デジタルコンテンツファイルを買うことにユーザが同意した時、取引メーカ718は、これをタイトルマネージャ712に連絡し、次にタイトルマネージャ712は、ユーザによって購入されたばかりの新しい権利により、デジタルコンテンツファイルのタイトルを修正する。ユーザは、コンテンツパブリッシャ714からデジタルコンテンツを引き出し、クライアントデバイス704にダウンロードすることが可能となる。
ユーザがタイトルを新しいユーザに移転することを希望し、タイトルのセキュリティ証印がこれを認める場合、ユーザは、デジタルコンテンツ販売者となり、タイトルを移転するオファを取引メーカ718に提示できる。上記と同様に、新しいユーザがユーザからデジタルコンテンツファイルを購入することに同意した時、取引メーカ718は、これをタイトルマネージャ712に連絡し、次にタイトルマネージャ712は、新しいユーザによって購入されたばかりの新しい権利により、デジタルコンテンツファイルのタイトルを修正する。購入者は、コンテンツパブリッシャ714からデジタルコンテンツを引き出し、クライアントデバイス704にダウンロードすることが可能となる。販売者は、コンテンツパブリッシャ714上のデジタルコンテンツにアクセスすることができなくなる。
図8Aは、本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理画面表示800を示している。この表示は、自分のそれぞれのタイトルを管理、再販売、売買、物々交換、または競売するために、自分の所有権および許可に基づいて、特定の機能を実行し特定のデータにアクセスするユーザによって使用される。表示は、2つのセクション、即ち、タイトルフォルダペイン806とタイトルコンテンツペイン802とに分割される。タイトルフォルダペイン806は、さらに、連絡先、ゲーム、映画、音楽、プレイリスト、および未ソートのようなデジタルコンテンツのタイプ等、様々な属性に基づいて、タイトルをフォルダに整理する。さらに、削除タイトルは、削除フォルダに配置される。タイトルコンテンツペイン802は、デジタルコンテンツに関するさらに詳細な情報を表示する。この例において、ユーザは、タイトルフォルダペイン806においてタイトルabc@company.com808を選択しており、連絡先「ジム・スミス」の対応する名刺804が表示されている。
図8Bは、本発明の別の実施形態による、例示的なタイトル管理画面表示810を示している。図8Aと同様に、表示は、2つのセクション、即ち、タイトルフォルダペイン806とタイトルコンテンツペイン802とに分割される。タイトルコンテンツペイン802内の各タイトルエントリ812は、再生用ユーザ選択可能ボタン813と、取引用ユーザ選択可能ボタン814と、削除用ユーザ選択可能ボタン815とを有していてもよい。
この例において、ユーザは、タイトルフォルダペイン806においてmySongArtist#3 814を選択しており、mySongArtist#3ソング812に対する所有済みタイトルが表示されている。この表示において、ユーザは、ユーザのクライアントコンピュータ上のソングを再生813するか、ソングに対するタイトルを別のユーザと取引814するか、またはタイトル全体を削除815するかのオプションを有する。
ユーザがmySongArtist#3ソング812のいずれかを選択した場合には、図8Cに図示したように、さらに詳細なタイトルコンテンツペイン842が現れる。このペインでは、ソングの説明が、音楽のタイプ、カテゴリ、および評価と共に表示される。アルバムカバー等の写真を表示することもできる。図8Bと同様に、ユーザは、ユーザのクライアントコンピュータ上のソングを再生813するか、ソングに対するタイトルを別のユーザと取引814するか、またはタイトル全体を削除815するかのオプションを有する。
例えば、ユーザがmySong#3を取引814することを選択した場合には、図8Dに図示したように、取引準備ペイン862が現れる。図8Cのタイトルコンテンツペイン842において以前に表示された情報に加え、有効開始日フィールド871と、量フィールド872と、価格フィールド873と、交換制限フィールド874とのような追加情報が表示される。ユーザは、mySong#3のサンプルを見ることもできる。
ユーザは、別のユーザとの間でのmySong#3のタイトルの取引または移転864を選択する必要がある。さらに、ユーザは、物々交換サイトに記載するか(「物々交換サイトに記載」)あるいは取引メーカサイトに掲示するか(取引メーカに掲示)を質問される場合がある。ユーザは、説明フィールド866にmySong#3の説明を入力可能であり、さらに、取引が処理されているユーザに対して、個人メモフィールド870に注意を入力することができる。取引相手フィールド868には、ユーザが、取引を希望するユーザの電子メールまたは携帯電話番号を入力する。この情報が実質的に記入されると、ユーザは、ユーザ選択可能ボタンのタイトル取引872を選択して先へ進むか、ユーザ選択可能ボタンのキャンセル874を選択して取引をキャンセルする。
電子メールおよび携帯電話番号は、取引する関係者を特定することの例を提供するために使用されている。タイトル取引システムは、柔軟で拡張可能なタイトル形式により構成されており、ドメイン名、電話番号、X.500名、およびLDAPを一部として含む様々な命名体系を容認およびサポートする。
図8Eは、本発明の別の実施形態による、例示的なタイトル取引画面表示880を示している。この表示は、ユーザのタイトル取引の現在のステータスを示している。表示は、5つのセクション、即ち、タイトルフォルダペイン890と、タイトルステータス概要ペイン882と、タイトル入札ペイン888と、タイトルオファペイン884と、一連のユーザ選択可能ボタンとしてカウンタオファ891、キャンセル892、および取引846を備える行動ペインとに分割される。この例において、ユーザは、mySong#3をtrader#2に提供することを選択しており、trader#2は通知を受けている。trader#2が取引のためのオファを行った後、ユーザは、カウンタオファ891をするか、キャンセル892をするか、あるいは取引846を行って取引を完了できる。
図9Aは、本発明の実施形態による、例示的なタイトル作成表示900を示している。タイトルが包含できるデジタルコンテンツファイルの数は、非常に大きい。さらに、コンテンツ要素が使用するアドレスまたは参照方式は柔軟であり、URL、オブジェクト識別子、ドメイン名、代替ポインタ、複合マルチパートポインタ、およびさらには埋め込みコンテンツといった、多数の単純および複雑な構造をサポートする。埋め込みコンテンツにより、タイトルは、コンテンツを実際に包含し、様々なエンコードおよび暗号化方式を随意的にサポートできる。
表示は、2つのセクション、即ち、新規プロジェクトペイン902と、プロジェクトリストペイン908とに分割される。プロジェクトは、同じタイトルオブジェクトを共有するデジタルコンテンツファイルの集合である。例えば、ユーザがmyprojectName#3 910を開くと、図9Bのように、プロジェクト詳細表示920が現れる。
図9Bは、本発明の別の実施形態による、例示的なプロジェクト詳細表示920を示している。表示は、4つのセクションに分割される。第1のセクションは、一連のユーザ選択可能ボタンとして、削除956と、パブリッシュ958と、タイトル作成960と、バック962とを備える行動ペイン955である。第2のセクションは、ユーザ選択可能ボタンであるファイル追加954と、ファイルが格納されるディレクトリを入力するフィールド952とを備えるファイル追加ペイン953である。第3のセクションは、プロジェクトリストペイン908である。第4のセクションは、プロジェクト詳細ペイン921である。
デジタルコンテンツファイルは、デジタルコンテンツファイルが位置するディレクトリの名前をユーザ入力フィールド952に入力し、ファイル追加ユーザ選択可能ボタン954を選択することで、プロジェクトに素早く追加できる。さらに、タイトルに含まれる情報が表示され、名前フィールド922と、作成者フィールド924と、タイプフィールド928と、カテゴリフィールド930と、説明フィールド932と、位置フィールド934と、量フィールド936と、価格フィールド938と、MIMEタイプフィールド940と、評価フィールド942と、サンプル位置フィールド944と、アイコンフィールド946とのような、プロジェクト詳細ペイン921のフィールドを介して修正できる。ユーザが情報をタイトルに保存することを望む時には、ユーザ選択ボタンである更新948が選択される。
図10Aは、本発明の別の実施形態による、例示的な管理画面表示1000を示している。この表示は、各ユーザに関する管理情報と、ユーザインタフェースをカスタマイズするためのプリファレンスと、ユーザが適用を希望するカスタムルールとを格納するために使用される。表示は、5つのタブ、即ち、パーソナル1002と、ビジネス1004と、財務1006と、緊急1008と、プリファレンス1010とに分割される。プリファレンス1010タブは、さらに、以下のフィールドを含む:背景画像1012、検索ページ1014、好きな音楽サイト1016、好きな映画サイト1018、および好きなスクールサイト1020。ユーザが情報をプロフィールに保存することを望む時には、変更送信1022ボタンが選択される。
ビジネスタブ1032は、図10Bに図示したように、以下のフィールドを含む:会社名1034、ウェブサイト1036、職場電話番号1038、職場電子メール1040、役職1042、および職場所在地1044〜1046。図10Aと同様に、ユーザが情報をプロフィールに保存することを望む時には、変更送信1022ボタンが選択される。
図11は、本発明の実施形態による、タイトル移転を実行するステップを示すフローチャートである。最初に、ユーザは、タイトルマネージャコンピュータにログオンし1152、新しいタイトルおよび関連コンテンツレコードをアップロードする1154。次に、ユーザは、各レコードの属性を作成する1156。次に、ユーザは、タイトルを移転するためのオファを取引メーカに掲示する1158。デジタルコンテンツファイルを希望する購入者は、販売者からのタイトルを要求し1160、これにより、購入者と販売者との両方が認証される。タイトルの完全性が検証されて、新しい連鎖ハッシュが発行され1162、取引が許可される。これが達成されると、取引は完了する1164。
C.商業取引を容易にする方法
図12Aは、タイトルの交換を介してオンライン支払システムが可能となる、本発明の一実施形態による例示的な図を示している。顧客との直接的な人的交流はコストが高く、同時に不便である場合が多いため、この実施形態では、インターネット販売業者にとってのオンライン支払システムの重要性に対処している。
現在のオンライン支払システムでは、一般に、VisaまたはMaster Cardといったバンクカードが必要となる。購入を完了するために、顧客は、バンクカード口座情報を、個人連絡先情報と共に、販売業者のインターネットサイトのオンラインフォームに入力する必要がある。多くの場合、情報は、将来の顧客の購入を簡単にするために、販売業者によって格納される。例えば、情報を再入力する必要が発生せず、顧客は、ログインおよびパスワードのみで認証され、購入を完了できる。
しかしながら、データのセキュリティおよび機密性に関する顧客の不安は、電子商取引の成長を阻害している。さらに、セキュリティシステムは大きく改良されたが、犯罪の高度化も同様に進んでいる。顧客は、全ての販売業者サイトで口座情報を入力および再入力する必要があることで不便を感じるだけでなく、自分の口座情報が広まることと、販売業者サイトのそれぞれでのプライバシの保護と、オンラインでの自分の習慣および行動の追跡とを懸念している。
インターネットの分散性および匿名性から、オンライン販売業者は、詐欺的なバンクカード取引と悪意あるハッキング攻撃とに晒されやすい。しかしながら、こうした同じ販売業者は、セキュリティを高める試みの結果として、意図しない顧客の不満が生じた場合、ビジネスを続けることができなくなる。最新の支払システムは、顧客の購入時の体験を向上させると共に、安全である必要がある。最新の支払システムは、さらに、現在世界中で使用されている物理的な現金方式に類似する匿名の支払方法をサポートする必要がある。
図12Aは、タイトル支払システムの例示的な図である。図12Aのシステムは、オンラインのホストデジタルコマースエンジン(DCE)1204に接続された消費者デバイス1202を備える。DCEは、タイトルパブリッシャ1206およびタイトルマネージャ1208を運用するホストサービスである。DCEは、通常、インターネットサービスプロバイダ、アプリケーションサービスプロバイダ、および/または移動体通信業者のような、ネットワークプロバイダによってホストされる。タイトルマネージャ1208は、様々な支払プロセスおよび支払タイトルを処理するために、ワレット機能を提供する。図12Aのシステムは、さらに、販売業者サイト1210と、第三者デジタルロックボックス1212と、タイトル対応支払プロバイダ1214と、従来型支払プロバイダ1216とを備える。この例において、全ての通信は、TCP/IPネットワーク1201を介して行われるが、実装された任意の数のプロトコルおよび通信を使用して実行される。
消費者デバイス1202は、オンラインタイトルマネージャおよびワレットのユーザインタフェースを提供し、このインタフェースを介して、デジタルコンテンツファイルが管理、処理、および送給される。デバイスは、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、PDA、および携帯電話を含め、DCEとの通信が可能な、ほぼ任意のタイプのコンピューティングデバイスにすることができる。DCE内に位置するタイトルマネージャ1208は、タイトルの追加、閲覧、および取引といったタイトル管理サービスを消費者に提供する。追加として、タイトルマネージャ1208は、口座、通貨、およびレシートを閲覧し、消費者に代わって支払処理を取り扱うワレット機能を提供する。随意的に、消費者デバイスとDCEとの両方によって提供される機能は、デスクトップコンピュータ等の消費者デバイス上で実行される完全に統合されたアプリケーションを含め、多数の方法でパッケージ化できる。
販売業者サイト1210は、カタログ、製品情報、製品コンフィギュレータ、ショッピングページ、ショッピングカート、および支払サービス等、ウェブに基づく電子商取引機能を提供するオンライン商業システムである。図には1つの販売業者サイトのみが図示されているが、本発明は、任意の数の販売業者サイトをサポートすることができる。販売業者サイト1210は、さらに、図12Bに図示したタイトル対応部分を備える。図12Bに図示したように、販売業者サイトは、タイトルマネージャ1210aと、タイトルパブリッシャ1210bと、デジタルロックボックス1210cと、タイトル販売業者プラグイン1210dとを含むことができる。全部分は、販売業者により随意的に操作されるが、一般には、タイトルに対応する販売業者が利用できる。タイトルマネージャ1210aは、販売業者に対して、所有するタイトルまたは場合によっては顧客のための管理機能を提供する。タイトルパブリッシャ1210bにより、販売業者は、デジタルコンテンツファイルに対する顧客の権利を参照する、顧客に与えてよいタイトル等のタイトルを発行できる。デジタルロックボックス1210cは、販売業者が第三者のサービスの代わりに取引を目的とするロックボックスをホストする場所の例である。タイトル販売業者プラグイン1210dは、デジタルロックボックスとの通信と、タイトル検証と、支払プロバイダとのインタフェースとを含む、販売業者のための支払サポートサービスを提供する。各種の部分を1つのみ図示しているが、本発明は、販売業者によりホストされる任意の数の部分をサポートできる。
図12Aの第三者デジタルロックボックス1212は、タイトル権利が確立されるまで全取引タイトルに安全な一時的避難場所を提供するアプリケーションである。1つのデジタルロックボックスのみが図示されているが、本発明は、任意の数のデジタルロックボックスをサポートすることができる。それは、一般に、ネットワークのどこかで販売業者によってホストされるか、あるいは、信頼できる第三者のエスクロサービスとなる。例えば、タイトルは、購入が完了した後、ロックボックス1212から消費者に対して通知してもよい。図12Bに図示したように、販売業者サイトは、さらに、第三者のサービスの代わりに支払プロセスをサポートするメカニズム、即ち、交換取引をサポートするメカニズムを提供するためにデジタルロックボックス1210cをホストすることができる。
タイトル対応支払プロバイダ1214は、タイトルに基づく取引をサポートできる点においてタイトルに対応したオンライン支払プロバイダサービスである。1つのタイトル対応支払プロバイダのみが図示されているが、本発明は、任意の数のタイトル対応支払プロバイダをサポートすることができる。タイトルをサポートすることに加えて、タイトル対応支払プロバイダ2114は、支払処理と、支払ネットワークへのゲートウェイと、商業口座とのような支払プロバイダに特有のサービスを提供する。図12Cに図示されるように、タイトル対応支払プロバイダ1214は、タイトルマネージャ1214a、タイトルパブリッシャ1214b、およびデジタルロックボックス1214cといったタイトル対応部分を操作できる。こうした部分は、販売業者サイト1210に提供される同様の部分と同じサービスを支払プロバイダに提供する。
図12A、図12B、および図12Cに図示したシステム要素のそれぞれは、インターネットを介してTCP/IP等のネットワークプロトコル1201を使用して、互いに結合される。さらに、消費者は、許可された場合、販売業者サイト1210内のオンラインタイトルマネージャ1210a機能にアクセスできる。例えば、販売業者サイトで示された支払オプションは、オンラインタイトルマネージャ1208において利用可能なものを反映するが、他のオプションを追加することが可能である。
上述のように、タイトルは、埋め込みデジタルコンテンツと、所有属性と、コピー許可とを含む多数の要素および属性を有し得るオブジェクトである。この例において、消費者は、タイトル取引を使用して、販売業者から製品またはサービスを購入することを希望する。購入取引は、一般に、2つ以上の別個のタイトル、即ち、販売業者によって提供される製品タイトルまたはタイトル群と、消費者によって提供される支払伝票タイトルまたは支払タイトルとを備える。製品タイトルまたはタイトル群は、製品に対する特定の権利、例えば、ソングを再生する能力を、タイトル所有者に与える。支払伝票タイトルは、任意の購入済み製品タイトルについて販売業者への支払を行うことを支払プロバイダに許可する金融手段である。取引が完了すると、消費者は、製品タイトルまたはタイトル群を所有した状態となり、販売業者は支払伝票タイトルまたは支払タイトルを所有した状態となる。
例えば、顧客は、消費者デバイス1202上のブラウザを使用して、オンラインタイトルマネージャ1204を介して販売業者サイト1210にアクセスする。販売業者サイトは、取引がタイトル対応であると判断した時、製品タイトルの選択肢を提示し、消費者のタイトル支払オプションを表示する。購入する項目が選択されると、販売業者サイトは、製品タイトルをデジタルロックボックス1212に配置し、取引番号と、製品タイトル情報と、購入の詳細と、デジタルロックボックス1212に関する情報とを含む取引の詳細を備えた記入済みの販売注文タイトルを生成する。販売注文タイトルは、販売業者1210のための電子インボイスまたは支払の契約として機能する。
販売注文は、タイトルマネージャ1204に返送され、消費者が消費者デバイス1202を使用して閲覧、支払タイプの選択、および承認するために格納される。消費者に承認された後、タイトルパブリッシャ1206は、販売注文タイトルを指針として使用して、支払伝票タイトルを生成してもよい。支払伝票タイトルは、デジタルロックボックス1212へ送信され、販売業者1210は通知を受ける。販売業者1210は、デジタルボックス1212内の支払伝票タイトルを検証し、製品タイトルを顧客に対して通知することで取引を完了する。要求された場合または必要な場合には、レシートタイトルを生成し、取引に含めることもできる。あるいは、販売業者1210は、クレジットカード処理のために使用されるもの等の標準的な集金プロセスが使用可能であり、あるいは、従来型支払プロバイダ12165と直接やり取りすることができる。
図13A、13B、および13Cは、本発明の実施形態による、例示的な支払取引データ構造を示している。各データ構造は、図12A、12B、および12Cにおいて先に図示した、オンラインタイトルマネージャ1204、1210a、および1214a内で維持される。
図13Aは、口座タイトル1301を表示している。この例において、口座タイトルは、バンクカードまたはデビットカードを表す。各口座タイトル1301は、さらに、アクセス情報およびその他の口座の詳細等、部分要素を含むことができる。口座タイトル1301の構造において、基本口座情報は、標準タイトルブロック1302に包含され、詳細口座情報は、コンテンツスタブ1303に包含される。詳細をコンテンツスタブ1303に包含することで、どの情報が表示されるか、送信されるか、および取引を介して共有されるかについて、追加的な制御および柔軟性が提供される。口座タイトルは、特定の人物に対して発行され、取引できないため、一般にはチケットである。これは、1302において示され、チケットにおいて標準的なこととして、認証子スタブ1304が含まれる。
図13Bは、通貨タイトル1310を表示している。バンクカードとは異なり、通貨は、タイトル通貨を発行した販売業者で引き出し可能なプリペイドカードまたはトラベラーズチェックとして機能する。通貨は、法定通貨の発行単位で購入される。例えば、米ドルの場合、貨幣単位は、$0.01、$0.05、$0.25、$1.00、その他となる。各通貨タイトル1310は、具体的な通貨と、$1.00US等の具体的な貨幣単位とを表す。通貨タイトル1310は、発行者、タイプ、通貨に関連するルール等の通貨に関する追加情報を含み、これは1311に示される。口座タイトルとは異なり、所有権が所有状態に左右され、さらに通貨は取引または移転可能であるため、通貨タイトルは、一般にトークンである。あらゆるトークンと同じく、認証子スタブ1313が含まれる。通貨タイトル1310の別の例において、貨幣単位は発行時のみ有効にでき、タイトルは分割可能であり、即ち、マイクロ取引等、より小さな貨幣単位を必要とする取引に通貨タイトルを使用できる。この場合、通貨タイトルは、マイクロ取引中に使用される処理証印を保持するために、処理スタブ1312を包むことができる。
図13Cは、本発明の実施形態による、例示的な支払伝票タイトルを示している。支払伝票タイトル1320は、上述のタイトルと同様に図示および形式化されている。支払伝票タイトルの違いは、参照および包含するコンテンツである。支払伝票タイトル1320は、消費者により使用される支払タイプに関する具体的な情報を含む支払詳細セクション1321を有する。上述したように、支払伝票タイトルは、販売注文タイトルを指針として使用して、図12Aに図示したタイトルパブリッシャ1206によって生成される。タイトルの支払詳細1321セクションは、実際のタイトルコンテンツであり、製品の支払に関する具体的な情報を含む。支払詳細1321に含まれる情報は、口座、ブラインドアカウント、セキュアアカウント、その他といった、消費者が選択した支払メカニズムによって変化してもよい。一般に、情報は、支払詳細(口座等)、口座名、タイプ番号を含んでよく、さらに、取引番号と、販売業者と、日付と、製品の説明と、支払に関連する任意のルールとを含む基本注文情報を含んでもよい。こうした情報の一部または全部は、タイトル対応支払プロバイダ1214または従来型支払プロバイダ1216のみがデコードできるようにエンコードしてもよい。
上述したように、販売注文タイトルは、図12Bに図示した販売業者1210によって操作されるタイトルパブリッシャ1210bによって作成される。販売注文タイトルは、インボイスとして使用され、図12Aに図示した消費者のタイトルマネージャ1208に送られる。消費者のタイトルパブリッシャ1206は、販売注文タイトルを指針として使用して、支払伝票タイトル1320を作成してもよい。販売注文タイトルは、上述のタイトルと同様だが、コンテンツ要素内に、販売注文情報を代わりに含んでいてもよい。図13Dは、1310に含まれる通貨詳細1311と1320に含まれる支払詳細1321とに類似するタイトル内に含まれる、例示的な販売注文詳細1330セクションを示している。販売注文詳細1330は、販売業者詳細1331と、注文概要情報1332と、注文詳細1333と、支払詳細1334と、取引詳細1335と、消費者支払ロジック1336とを含む。注文概要1332は、注文番号、合計金額、および税金を含む、注文の概要情報を提供する。注文詳細1333は、単価および合計額を含む、販売用に提供される各製品のラインアイテムの詳細を提供する。支払詳細1334は、条項および条件の詳細な定義と、visa、mastercard、バンクカード、および現金といった、認められる支払タイプとを提供する。取引詳細1335は、デジタルロックボックス1212の位置等、(製品タイトルと支払タイトルの)取引に関する情報を提供する。消費者支払ロジック1336は、支払伝票がどのように生成されるかを制御可能な論理ステートメントを定義する。これらは、基本的には、特定の支払メカニズムを取り扱うための、タイトルパブリッシャ1206に対する命令である。
図13Eは、本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータテーブルを示している。タイトルデータテーブル1340は、支払取引において使用される全タイトルを格納するために、タイトルマネージャ1208、1210a、1214aが使用してもよい。図13Eに図示したように、テーブルは、通貨タイトル1342と、口座タイトル1344と、販売注文タイトル1346と、支払伝票タイトル1348とを含む任意の数のタイトルを包含できる。
図14は、図12において説明したような消費者デバイス1202上のブラウザに表示される例示的なオンラインタイトルマネージャを示している。表示は、2つのセクション、即ち、タイトルフォルダペイン1402とタイトルコンテンツペイン1406とに分割される。タイトルフォルダペイン1402は、さらに、タイプ1404に基づいてタイトルをフォルダに整理し、ここではマイワレットタイトルのみが表示されている。この例には、口座、通貨、およびレシートが含まれる。口座フォルダは、バンクカード、デビットカード、および自動引き落とし取引のタイトルを含んでいる。通貨フォルダは、プリペイド通貨と、ゲームトークンおよび携帯電話分数等、支払に使用できるその他のプリペイド口座とのタイトルを含む。レシートフォルダは、小売および口座といったタイプで整理された、顧客の購入のレシートを含む。
タイトルコンテンツペイン1406は、口座、通貨、またはレシートタイトルの概要情報1408を提示する。タイトルコンテンツペイン1406では、さらに、消費者は、タイトル内の許可されたエントリを修正することができる。例えば、ユーザは、ドル通貨タイトル1412を選択している。これにより、タイトルに含まれる通貨額の概要が表示され、さらに、ユーザは、追加の通貨により口座の補給1410を実行できる。
図15は、図12において説明したような消費者デバイス1202上のブラウザに表示される例示的な販売業者サイト1502を示している。ショッピングカート項目詳細1504等、共通の販売業者サイト要素に加え、消費者のタイトルマネージャ1508が、ワレットアプリケーションのように、ブラウザ内またはブラウザ上のサブウィンドウに表示される。タイトルマネージャ1508において、デバイスは、利用可能な支払構造1510を提示し、さらに、販売業者サイト1210から受領した時に、支払伝票の説明1512を提示する。タイトルマネージャウィンドウ(即ち、ワレットアプリケーション)を使用して、消費者は、支払構造を選択し、1512に提示された製品の支払を行うことができる。
図16は、支払伝票タイトルのために、消費者が確認済み口座支払構造を選択するステップを説明する例示的なフローチャートである。この例において、確認(または指定)済み口座は、口座所有者の名前がカード番号と共にカード上で指定されるVisaクレジットカード口座にすることができる。これは、所有者および口座情報が公表されないブラインドアカウントとは異なる。この例は、代表的なクレジットカード取引を示すことを意図しており、これにおいて、タイトル取引システムは、現在の従来型支払プロバイダネットワークおよび技術を使用する従来型支払メカニズムを取り扱うように設定される。ステップ1602において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを、MerchantStore.com等の販売業者から購入する。ステップ1604において、販売業者は、デジタルコンテンツファイルに対する権利を表すタイトルと、要求される場合には、デジタルレシートとを、デジタルロックボックス1212に配置する。ステップ1606において、販売業者は、販売注文タイトルを生成し、消費者のタイトルマネージャ1208へ送信する。ステップ1608において、消費者は、次に、希望する支払形態を選択し、販売業者からのレシートが必要かどうかを選択する。この例において、消費者は、Visaクレジットカード口座を選択する。ステップ1610において、消費者のタイトルパブリッシャ1206は、支払伝票タイトルを作成し、ステップ1612において、タイトルマネージャ1208は、支払伝票タイトルをデジタルロックボックス1212に配置し、その後、デジタルロックボックス1212は販売業者への通知を行う。ステップ1614において、販売業者のタイトル販売業者プラグイン1210dは、ロックボックスのコンテンツを取り出す。ステップ1616において、タイトル販売業者プラグイン1210dは、支払伝票タイトルを検証し、有効である場合には(ステップ1618)、ステップ1620において、特定された口座および資金を検証してもよい。口座が有効であり、十分な資金が利用可能である場合(ステップ1622)、タイトル販売業者プラグインは、支払プロバイダ1216から資金を獲得することができる(ステップ1624)。ステップ1626において、タイトル販売業者プラグインは、取引完了要求をデジタルロックボックスへ送る。ステップ1628において、デジタルロックボックスは、ロックボックス内のタイトルの所有権を主張し、タイトルを交換し、適切な関係者にタイトルを配信することで取引を完了する。この例において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを受領してもよく、販売業者は支払伝票タイトルを受領してもよい。
図17は、支払伝票タイトルのために、消費者がブラインド支払構造を選択するステップを説明する例示的なフローチャートである。この例では、口座保有者名および口座番号を保護するために、支払メカニズムとしてブラインドアカウントが使用される。この場合の実際の口座は、クレジットカード、バンクカード、またはその他の口座、あるいは、他の何らかの支払メカニズムにすることもできる。ステップ1702において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを、MerchantStore.com等の販売業者から購入する。ステップ1704において、販売業者は、デジタルコンテンツファイルに対する権利を表すタイトルと、要求される場合には、デジタルレシートとを、デジタルロックボックス1212に配置する。ステップ1706において、販売業者は、販売注文タイトルを生成し、消費者のタイトルマネージャ1208へ送信する。ステップ1708において、消費者は、次に、希望する支払形態を選択し、販売業者からのレシートが必要かどうかを選択する。この例において、消費者は、ブラインドVisaクレジットカード口座を選択する。ステップ1710において、消費者のタイトルパブリッシャ1206は、(クリアテキストの口座情報ではなく)エンコードされた口座情報を使用して支払伝票タイトルを作成し、ステップ1712において、タイトルマネージャ1208は、支払伝票タイトルをデジタルロックボックス1212に配置し、その後、デジタルロックボックス1212は販売業者への通知を行う。ステップ1714において、販売業者のタイトル販売業者プラグイン1210dは、ロックボックスのコンテンツを取り出す。ステップ1716において、タイトル販売業者プラグイン1210dは、支払伝票タイトルを検証し、有効である場合には(ステップ1718)、ステップ1620において、エンコードされた口座情報を承認のため支払プロバイダに送る。口座が有効であり、十分な資金が利用可能である場合(ステップ1722)、タイトル販売業者プラグインは、支払プロバイダ1216から資金を獲得することができる(ステップ1724)。ステップ1726において、タイトル販売業者プラグインは、取引完了要求をデジタルロックボックスへ送る。ステップ1728において、デジタルロックボックスは、ロックボックス内のタイトルの所有権を主張し、タイトルを交換し、適切な関係者にタイトルを配信することで取引を完了する。この例において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを受領してもよく、販売業者は支払伝票タイトルを受領してもよい。
図18は、支払伝票タイトルのために、消費者がセキュアアカウント支払構造を選択するステップを説明する例示的なフローチャートである。この例では、口座保有者名および口座番号を保護するために、支払メカニズムとしてセキュアアカウントが使用される。この場合の実際の口座は、クレジットカード、バンクカード、またはその他の口座、あるいは、他の何らかの支払メカニズムにすることもできる。この例において、セキュアアカウントは、資金の通知を承認するために使用されるセキュアコードが販売業者ではなく消費者によって取得される点において、ブラインドアカウントとは異なる。この例は、様々な取引プロセスをサポートする上でのタイトル取引システムの柔軟性を示すことを意図している。ステップ1802において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを、MerchantStore.com等の販売業者から購入する。ステップ1804において、販売業者は、デジタルコンテンツファイルに対する権利を表すタイトルと、要求される場合には、デジタルレシートとを、デジタルロックボックス1212に配置する。ステップ1806において、販売業者は、販売注文タイトルを生成し、消費者のタイトルマネージャ1208へ送信する。ステップ1808において、消費者は、次に、希望する支払形態を選択し、販売業者からのレシートが必要かどうかを選択する。この例において、消費者は、セキュアアカウント支払オプションを選択する。ステップ1810において、消費者のタイトルマネージャ1208は、販売注文をタイトル支払プロバイダ1214に送信する。ステップ1812において、タイトル支払プロバイダ1214は、注文および口座を検証し、口座が有効であり、十分な資金が利用可能である場合、支払伝票タイトルを作成し、消費者のタイトルマネージャ1208に返送する。この例では、タイトル対応プロバイダのタイトルパブリッシャ1214bが、支払伝票を作成する。さらに、この例では、タイトル対応プロバイダは、販売業者が検証可能な承認コードを作成する。ステップ1814において、消費者のタイトルマネージャ1208は、支払伝票タイトルをデジタルロックボックス1212に配置し、その後、デジタルロックボックス1212は販売業者への通知を行う。ステップ1816において、販売業者のタイトル販売業者プラグイン1210dは、ロックボックスのコンテンツを取り出す。ステップ1818において、タイトル販売業者プラグイン1210dは、支払伝票タイトルを検証し、有効である場合には(ステップ1820)、支払伝票タイトルをタイトル対応支払プロバイダ1214に送る。ステップ1826において、タイトル販売業者プラグインは、タイトル対応支払プロバイダ1214から資金を獲得することができる。ステップ1828において、タイトル販売業者プラグインは、取引完了要求をデジタルロックボックスへ送る。ステップ1830において、デジタルロックボックスは、ロックボックス内のタイトルの所有権を主張し、タイトルを交換し、適切な関係者にタイトルを配信することで取引を完了する。この例において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを受領してもよく、販売業者は支払伝票タイトルを受領してもよい。
図19は、支払伝票タイトルのために、消費者が通貨支払構造を選択するステップを説明する例示的なフローチャートである。この例では、(米ドル等の)通貨タイトルが、支払メカニズムとして使用される。これは、物理的な現金取引と類似する。通貨は、販売業者および/またはその支払プロバイダがサポートする任意のタイプの通貨にすることが可能である。例えば、販売業者は、ユーロをサポート可能であり、あるいは、報奨ポイントを有効な通貨としてサポートすることも可能である。ステップ1902において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを、MerchantStore.com等の販売業者から購入する。ステップ1904において、販売業者は、デジタルコンテンツファイルに対する権利を表すタイトルと、要求される場合には、デジタルレシートとを、デジタルロックボックス1212に配置する。ステップ1906において、販売業者は、販売注文タイトルを生成し、消費者のタイトルマネージャ1208へ送信する。ステップ1908において、消費者は、次に、希望する支払形態を選択し、販売業者からのレシートが必要かどうかを選択する。この例において、消費者は、米ドル通貨を選択する。ステップ1910において、消費者のタイトルパブリッシャ1206は、米ドル通貨を参照する支払伝票タイトルを作成し、ステップ1912において、タイトルマネージャ1208は、支払伝票タイトルと正しい金額の通貨タイトルとをデジタルロックボックス1212に配置し、その後、デジタルロックボックス1212は販売業者への通知を行う。この例では、支払伝票タイトルが提供されるが、通貨タイトルはそれ自体が有効であり、ユーザ保有口座を参照しないため、通貨タイトル取引においては、支払伝票タイトルを随意的に提供してもよい。さらに、タイトルマネージャ1208は、通貨タイトルを処理し、正確な金額の通貨タイトルがデジタルロックボックス1212内に配置された状態を確保できる。この処理は、サポートする通貨タイプによって変化し、例えば、タイトルマネージャでは、通貨を分割すること、あるいは、変更のためにタイトルマネージャがワレット内の通貨を交換する処理を経由することが必要となる場合がある。ステップ1914において、販売業者のタイトル販売業者プラグイン1210dは、ロックボックスのコンテンツを取り出す。ステップ1916において、タイトル販売業者プラグイン1210dは、支払伝票タイトルを検証し、有効である場合には(ステップ1918)、ステップ1920において、通貨タイトルを検証する。通貨タイトルが有効である場合(ステップ1922)、タイトル販売業者プラグインは、ステップ1924において、取引完了要求をデジタルロックボックスへ送る。ステップ1928において、デジタルロックボックスは、ロックボックス内のタイトルの所有権を主張し、タイトルを交換し、適切な関係者にタイトルを配信することで取引を完了する。この例において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを受領してもよく、販売業者は支払伝票タイトルと通貨タイトルとを受領してもよい。販売業者は、ステップ1928に示されたように、自分の口座において支払を獲得するために、随意的に、通貨タイトルを引き出すことができる。
図20は、支払伝票タイトルのために、口座支払構造を使用して、消費者が追加の通貨タイトルを購入するステップを説明する例示的なフローチャートである。この例において、ユーザは、通貨タイトルを入手するために、クレジットカード(確認済み)口座を使用している。ステップ2002において、消費者は、通貨タイトルを、BankStore.com等の販売業者から購入する。ステップ2004において、販売業者は、通貨タイトルと、要求される場合には、デジタルレシートとを、デジタルロックボックス1212に配置する。ステップ2006において、販売業者は、販売注文タイトルを生成し、消費者のタイトルマネージャ1208へ送信する。ステップ2008において、消費者は、次に、希望する支払形態を選択し、販売業者からのレシートが必要かどうかを選択する。この例において、消費者は、当座預金口座を選択する。ステップ2010において、消費者のタイトルパブリッシャ1206は、支払伝票タイトルを作成し、ステップ2012において、タイトルマネージャ1208は、支払伝票タイトルをデジタルロックボックス1212に配置し、その後、デジタルロックボックス1212は販売業者への通知を行う。ステップ2014において、販売業者のタイトル販売業者プラグイン1210dは、ロックボックスのコンテンツを取り出す。ステップ2016において、タイトル販売業者プラグイン1210dは、支払伝票タイトルを検証し、有効である場合には(ステップ2018)、ステップ2020において、口座および資金を検証する。口座が有効であり、十分な資金が利用可能である場合(ステップ2022)、タイトル販売業者プラグインは、ステップ2024において、取引完了要求をデジタルロックボックスへ送る。ステップ2026において、デジタルロックボックスは、ロックボックス内のタイトルの所有権を主張し、タイトルを交換し、適切な関係者にタイトルを配信することで取引を完了する。この例において、消費者は、デジタルコンテンツファイルタイトルを受領してもよく、販売業者は支払伝票タイトルを受領してもよい。
図21は、消費者が銀行当座預金口座タイトルを使用して通貨タイトルを購入するステップを説明する例示的なフローチャートである。このフローは、図20に図示したフローの代替となる簡略化されたフローであり、ATMで現金を取得するのと同じように、顧客がどのように通貨を取得できるかを示すことを意図している。ステップ2102において、消費者は、タイトルマネージャ1208でワレット機能を使用して、自分の銀行口座タイトルを閲覧する。このタイトルは、消費者の当座預金口座にアクセスするので、チケットとなる。ステップ2104において、消費者は、通貨タイトル(例えば、現金)を入手するために、銀行口座タイトルを引き出す。引き出しプロセスは、銀行口座タイトルがサポートする多くの引き出し方法のいずれかとすることができ、消費者に対しては単に「現金入手」として表示されるものとすることができる。ステップ2106において、銀行は、要求と口座状態とを検証し、十分な資金が利用できることを確定する。この引き出し要求を銀行が処理するのは、タイトル内に包含される命令のためであり、この例において、銀行は、販売業者サイト1210と同様にタイトルに対応している。有効で十分な資金がある場合(ステップ2108)、銀行は、正しい量の通貨タイトルを消費者のタイトルマネージャに送る2110。口座が無効である場合、あるいは十分な資金が利用できない場合、プロセスはステップ2106において中断される。ステップ2112において、タイトルマネージャは、レシートおよび通貨タイトルを銀行に確認する。肯定応答が銀行により受領された場合(ステップ2108)、銀行は、自分の側の取引を完了し、ステップ2112において、消費者の口座から支払資金を獲得する。
図22Aは、消費者がプリペイドカードを使用して通貨タイトルを購入するステップを説明する例示的なフローチャートである。ステップ2202において、消費者は、販売業者から物理的なプリペイドカードを購入する。ステップ2204において、消費者は、次に、プリペイドカードを使用して、通貨タイトル販売業者から通貨タイトルを購入し、例えば、$5.00等、特定の通貨タイプおよび貨幣単位を選択する。ステップ2206において、消費者は、プリペイドカード口座情報を通貨タイトルプロバイダのウェブサイトに入力する。ステップ2208において、通貨支払プロバイダは、口座情報を販売業者と共に検証する。ステップ2210において、プリペイドカードが有効である場合、通貨支払プロバイダは、通貨タイトルを生成し、消費者のタイトルマネージャのワレットに配置する。
図22Bは、消費者が通貨タイトルの購入を、携帯電話料金の請求等、電気通信料口座に請求させるステップを説明する例示的なフローチャートである。ステップ2222において、消費者は、SMSメッセージを介して、あるいはプレミアム番号を直接ダイヤルすることで、タイトル通貨ベンダに連絡する。受領または接続時、ステップ2224において、タイトル通貨販売業者は、発信者識別により消費者を特定する。ステップ2226において、通貨タイトル販売業者は、次に通貨タイトルを生成し、通貨タイトルは、消費者のタイトルマネージャのワレットの適切な位置に配置される。
D.連絡先管理を容易にする方法
図23は、本発明の一実施形態による簡略図を示しており、これにより、オンライン連絡先管理システムはタイトルの引き出しを介して最適化される。
紙の名刺の交換は、長年に渡って、馴染み深いビジネスの一部となっている。インターネットの出現により、名刺をデジタル化し、交換を電子的にすることが可能となった。これは確かに簡単で素早いが、デジタル名刺は、紙の名刺から受け継いだ静的なコンテンツに悩まされている。これまでは、配信リストを恒久的に維持し、更新したデジタル名刺を自分で再送信する以外に、送信済みのデジタルカードを更新するのに最適な方法は存在しなかった。
図23は、オンライン連絡先管理システムの例示的な図である。このシステムは、ユーザデバイス2302と、プロフィールマネージャ2304、タイトルマネージャ2305、およびタイトルパブリッシャをサポートするホストデジタルコマースエンジン2303とを備え、さらに、電子メールシステム2307と、ショートメッセージサービスシステム2308と、インスタントメッセンジャシステム2309と、追加的なホストデジタルコマースエンジン2240とを備える。こうした典型的な例のみを図示しているが、本発明は任意の数をサポートできる。システム要素のそれぞれは、インターネットを介してTCP/IP等のネットワークプロトコル2301を使用して互いに結合される。
ホストデジタルコマースエンジン2303(DCE)は、DCEにアクセスするためにデバイス2302を使用する消費者のために、DCEがタイトル対応システムをホストする、本発明の実施例を表すことを意図している。タイトル対応システムは、連絡先情報を含む消費者プロフィール情報を格納および管理するプロフィールマネージャ2304と、消費者のタイトルを格納および管理するタイトルマネージャ2305と、DCEのためにタイトルを生成するタイトルパブリッシャ2306とを含む。本発明の別の実施形態において、こうしたタイトル対応システムは、互いに独立して存在してもよく、あるいは、デスクトップアプリケーションに統合されてもよい。
電子メールシステム2307、ショートメッセージサービスシステム2308、およびインスタントメッセンジャシステム2309は、オンラインタイトル対応ソリューションを使用し得る、あるいは使用し得ない、他の消費者へタイトルを送信および送給するのに使用可能な外部システムを表している。こうしたシステムのそれぞれは、自分のネットワークプロトコルおよびネットワークシステムを使用して、タイトルを送信する。例えば、電子メールシステム2307は、SMTPプロトコルを使用して、電子メッセージへの添付ファイルとしてタイトルを送給できる。受領者は、POP3プロトコルを使用してメッセージを取り出し、タイトル対応アプリケーションにおいて添付ファイルを開くことができる。
図23には、別のDCE上の消費者が互いに連絡先情報を共有できることを示すため、追加的なホストデジタルコマースエンジン2310が図示されている。この場合、ホストデジタルコマースエンジン2310は、第1のエンジン2303と同じタイトル対応部分およびサービスを提供する。
上述のように、タイトルは、埋め込みデジタルコンテンツと、所有属性と、コピー許可とを含む多数の要素および属性を有し得るオブジェクトである。この例において、連絡先タイトルは、電子名刺等の単一の連絡先記録と引き出すこと、あるいはビジネス電話帳のように多数の連絡先記録で構成される連絡先リストと引き出すことができる。連絡先記録は、氏名と、会社名と、所在地と、電話番号と、電子メールと、その他とのような、名刺に通常記載される情報を含む。連絡先タイトルは、連絡先記録または連絡先リストの位置に対するポインタとして構成される。即ち、連絡先タイトルは、連絡先記録または連絡先リストが常駐する特定のオンラインプロフィールマネージャ2304にタイトル管理システムを導く。
例えば、連絡先所有者は、単一の連絡先レコードを作成し、特定のプロフィールマネージャ2304に格納する。所有者は、次に連絡先タイトルを要求し、連絡先タイトルは、タイトルパブリッシャ2306によって生成され、タイトルマネージャ2305に格納され、連絡先所有者によりユーザに配信される。ユーザは、その後、連絡先タイトルを使用して、必要な時は常に、最新の連絡先レコードと引き出すことができる。
プロフィールマネージャ2304は、ビジネス、個人、財務、プリファレンス、および緊急情報を含め、ユーザのために任意のタイプおよび量の情報を格納できる。さらに、ユーザのために、タイトルパブリッシャ2306によって、連絡先タイトルの任意のバリエーションを生成することもできる。タイトルは、ユーザが必要であるとみなした任意の数のタグ、チケット、またはトークンにできる。例えば、上述したように仕事上の連絡先情報を指し示すタグを発行できる。このタグは、その後、他の仕事関係の受領者へ自由にコピーおよび配信することができる。タグを引き出すことで、受領者は、プロフィールから仕事上の連絡先情報を動的に読むことのみが可能となる。あるいは、信頼できる仕事関係者に財務情報を示すチケットを発行できる。このチケットは、仕事関係者が引き出し、ユーザの仕事上の必要性をサポートするために、プロフィール内の特定の財務レコードを動的に読むことができる。別の例では、特定のプロフィールレコードを読み出して更新するために、チケットを配偶者に渡す。
図24Aは、図23に図示したプロフィールマネージャ2304によって格納および管理されるプロフィールデータ構造2401の例を提供する。プロフィールデータは、実装毎に変化する可能性がある明確なスキーマに基づいている。一般に、データの構造は、様々な情報およびデータタイプに対応する柔軟性のあるものとなる。図24Aに図示したように、データ構造の例は、いくつかのプロフィールセクションで構成される。個人情報セクション2402は、名前、住所、連絡先情報を含む、ユーザの個人情報を提供する。ビジネス情報セクション2403は、会社名、所在地、および連絡先情報を含むビジネス情報を提供する。緊急情報セクション2404は、医療保険番号および医師の連絡先情報のようなユーザに関する緊急情報を提供する。財務情報セクション2405は、銀行口座およびクレジットカードのようなユーザの財務情報を提供する。旅行情報セクション2406は、好きな航空会社、報奨プログラム、およびレンタカー会社のような、ユーザの旅行関連行動の詳細情報を提供する。プリファレンスセクション2407は、システムプリファレンス、インタフェースプリファレンス、および通知を含む、ユーザのプリファレンスのリストを提供する。その他の情報をプロフィールに含めることができる。追加として、プロフィール内の各情報要素は、外部システム、第三者のプロフィールシステム、さらにはタイトルに対するポインタにしてもよい。
図24Bは、連絡先タイトルを表す例示的な図である。連絡先タイトル2410は、プロフィールマネージャ2304に格納されたプロフィールへ戻るポインタを提供する。この例において、連絡先タイトル2410は、タグであり、自由にコピーおよび配信できる。タイトルは、タグであるため、認証子スタブを有していない。文書のタイトル部分は、発行者および任意の適用可能なセキュリティ証印を含む基本タイトル情報を包含する。タイトルの連絡先情報2412部分は、コンテンツ要素と共にタイトル内に包含される。連絡先情報2412は、連絡先に関する基本情報と、実際のプロフィールに対するポインタとを提供する。基本情報は、参照用に、さらにはオンラインプロフィールが利用不可能で、キャッシュされたコピーも利用できない場合のために、単純な連絡先情報を包含できる。タイトルの連絡先情報2412部分は、さらに、どの情報か、いつ取得できるか、およびどのように取得してよいかといった、プロフィールに関する任意の使用ルールを定義するルール要素を包含する。さらに、この要素は、連絡先タイトルの所有者が利用可能な情報を制限または開放するクエリ文、あるいは多数のクエリ文を包含できる。クエリ文または複数のクエリ文は、プロフィールデータベースに対するクエリを実行するために、プロフィールマネージャ2304が使用できる。クエリの完全性は、タイトルのインフラストラクチャ、あるいは適用されたデジタル署名によって、タイトル内で保護できる。クエリの機密性が求められる場合、適切なエンコード構造がタイトルに実装され伝達され得る。
図24Cは、別の連絡先タイトルを表す例示的な図である。この連絡先タイトルは、チケットであり、2つの別個の引き出し方法を提供する。これは、単一のクエリ引き出し方法を有する前の図24Bの例とは異なる。クエリ引き出し方法2422により、チケットの所有者は、プロフィールをクエリし、情報を取得できる。更新引き出し方法2423により、チケットの所有者は、プロフィール内の情報を更新できる。この構造は、プロフィール内の情報の閲覧および更新に対する非常にきめ細かい制御を提供する。さらに、特定の人間は情報を閲覧できないが情報の入力または更新を認められるという点において、機密性の方針を実装する上で効率的な構造でもある。こうした方針は、機密性の高い情報を入力可能だが引き渡し後は閲覧されないような、政府機関、あるいは企業においても実行され得る。ルールおよびクエリ文は、引き出し方法の中で、全体としておよび/または別個に、タイトルに適用できる。図24Cに示したタイトルは、チケットであるため、認証子スタブ2424を有する。
図24Dは、本発明の実施形態による、例示的な連絡先タイトルテーブルを示している。連絡先タイトルテーブル2423は、連絡先タイトルを含め、ユーザによって取得された全タイトルを格納するために、タイトルマネージャ2305によって使用される。こうしたタイトルは、図24Dに図示したように他のタイトルとは別に格納してもよく、あるいは、ユーザの全タイトルの1つの大きなコレクションとして格納してもよい。図24Dに図示したように、テーブルは、タグ2425およびチケット2427を含む任意の数およびタイプの連絡先タイトルを包含できる。
連絡先タイトルは、個別の連絡先または連絡先リスト、あるいは連絡先リストの集合、さらには他の連絡先タイトルを参照できる。これにより、グループを確立し、メンバ間で容易に共有することが可能となり、各メンバは、他のメンバの動的な最新情報に対する制御および個別のアクセスを獲得する。こうしたタイプのタイトルは、図24Bおよび図24Cに図示したタイトルに構造が類似しており、同じくタイトルマネージャ2305によって格納および管理される。こうしたタイトル内のルールは、タイトルが有効となるためにはユーザがグループのメンバである必要があるといった依存関係を確立できる。さらには、こうしたタイプのタイトルは、協力、バックアップ、および冗長性動作のために、ホストデジタルコマースエンジン2303の間で使用することができる。
図25は、図23において説明したユーザデバイス2303のブラウザに表示されるような、簡略化されたオンラインタイトルマネージャインタフェースを表示している。表示は、2つのセクション、即ち、タイトルフォルダペイン2502とタイトルコンテンツペイン2506とに分割される。タイトルフォルダペイン2502は、さらに、コンタクト2504のタイプに基づいてタイトルをフォルダに整理する。この例では、レポジトリ内の全タイトルを閲覧するのではなく、ユーザが連絡先情報を閲覧することを仮定しているため、連絡先タイトルのみが表示されている。これら例には、友人、ビジネス、およびグループ連絡先リストが含まれる。その他のタイプのカテゴリ化も、タイトルの分類法に基づいて、ユーザにより設定可能である。タイトルコンテンツペイン2506は、名前、会社名、会社所在地、電話番号、Fax番号、携帯電話番号、電子メール、および写真といった、選択済み連絡先タイトル2515によって参照される連絡先の詳細2508を提示する。許可される場合、ユーザは、インタフェース上のコピー送信ボタン2510を選択することで、連絡先情報のコピーを別の知人または友人に送ることができる。コピーを送ることで、ユーザは、連絡先情報を共有する状態になり、これはタイトルによって認められる場合のみ発生する。この例では、タイトルはタグであり、自由にコピーできると仮定される。タイトルがチケットまたはトークンであった場合には、シャドーコピーを共有することが認められてよく、シャドーコピーを有する誰かには、非常に限られた連絡先情報が提供されるが、オリジナルのチケットまたはトークンの全アクセス特権は提供されない。この情報共有方法は従来または過去の物理的または電子的方法よりも、便利であり、柔軟性が高く、厳しく管理されている。
図26は、ユーザが連絡先タイトル識別子により連絡先レコード(即ち、特定のプロフィール情報要素)を引き出すステップを説明する簡略フローチャートを表示している。各連絡先タイトルは、連絡先タイトル識別子と呼ばれる、関連付けられた一意の英数字文字列を有する。この連絡先タイトル識別子は、URLとして表現可能であり、このURL(即ち、文字列)をウェブブラウザのアドレスに入力することで、連絡先タイトルおよびしたがってその連絡先レコードを引き出し、表示し、ダウンロードできる。ユーザは、タイトル管理システムの存在を全く認識する必要はなく、連絡先タイトル識別子をブラウザに入力するだけである。この例では、実際のタイトルが容易に利用可能なタグであるか、あるいは、ユーザがチケットまたはトークンのシャドーコピーにアクセスすると仮定する。この例は、タイトルエコシステムの外部にある連絡先情報を共有するのに有用である。ステップ2525において、ユーザは、知人の仕事上の連絡先情報にリンクするURLを備えた電子メッセージを受領する。URLは、連絡先情報の一意の識別子であり、物理的な名刺に印刷することもできる。URLの例は、http://somedce.com/contact?id=xxxx−xxxx−xxxx−xxxxとなる場合があり、idは、一意の識別子となる特別にエンコードされた一連の文字にすることができる。ステップ2527において、ユーザは、電子メールメッセージ内のURLリンクをクリックするか、あるいは、自分のブラウザのアドレスフィールドにURLを入力する。リンクをクリックすることで、ユーザは、オンラインタイトルマネージャ2305に接続され、オンラインタイトルマネージャ2305は、次に、ステップ2536に示すように、一意の識別子によって参照されるタイトルを取り出す。ステップ2538において、タイトルマネージャ2305は、タイトルを引き出す。ステップ2540において、プロフィールマネージャ2304は、タイトルを検証し、有効である場合、タイトル内のルールに従って情報を取り出して戻す。ステップ2542において、ユーザは、ブラウザで連絡先情報を閲覧し、随意的に(サポートされる場合)、vカード、テキストファイル、またはその他のサポートされる形式で、連絡先情報を保存する。
図27は、ユーザが自分の連絡先タイトルのリストを閲覧し、連絡先タイトルを引き出すステップを説明する簡略フローチャートを表示している。この例において、ユーザは、図23に図示したように、DCE2303に登録され、タイトルマネージャ2305を使用する。ステップ2702において、ユーザは、ウェブブラウザを介してオンライタイトルマネージャにアクセスする。ステップ2704において、ユーザは、適切なリンクを選択することで自分の「マイコンタクト」ページを開く。ステップ2706において、タイトルマネージャ2305は、ユーザ連絡先タイトルのリストを取り出し、図25に図示したものと同様のビューにおいてユーザに対して表示する。ステップ2708において、ユーザは、表示されたリストから連絡先タイトルを選択する。ステップ2710において、オンラインタイトルマネージャ2305は、連絡先タイトルを引き出す。ステップ2712において、(2240等の別のDCE内の)プロフィールマネージャは、要求を受領し、タイトルを検証する。タイトルが有効である場合、プロフィールマネージャは、タイトル内のルールに従って、連絡先情報を取り出して戻す。ステップ2714において、ユーザは、ブラウザで連絡先情報を閲覧し、随意的に(サポートされる場合)、vカード、テキストファイル、またはその他のサポートされる形式で、連絡先情報を保存する。
あるいは、ユーザは、Microsoft Windowsアプリケーション(例えば、Microsoft Outlook)またはMacromedia Flashアプリケーション等のアプリケーションを使用して、タイトルマネージャにアクセスし、タイトルリストを要求できる。この場合、こうしたアプリケーションは、性能を高め、ネットワークトラフィックを低減し、オフラインで作業するために、連絡先情報をキャッシュするという追加的な利点を有する可能性がある。この場合、アプリケーションは、ユーザが要求した際に連絡先情報を取り出し、更なる参照のためにキャッシュすることが可能であり、あるいは、バックグラウンドで連絡先情報を自動的に取り出し、頻繁にスケジュールに基づいて更新することができる。このタイプのサポートにより、ユーザは、デバイス2302をネットワークから取り外しても連絡先情報を閲覧することができる。別の代替方法では、タイトル管理機能がタイトルデータテーブルと共にアプリケーションに直接組み込まれる。
図28は、オンラインタイトルマネージャが、ローカルに実行されるアプリケーションと連動し、ローカルに格納される連絡先レコードを連絡先情報により自動的に更新するステップを説明する簡略フローチャートを表示している。ステップ2802において、ユーザは、ローカルに格納される連絡先レコードを周期的に更新するようにオンラインタイトルマネージャを構成する。ステップ2804において、オンラインタイトルマネージャは、第1の連絡先タイトル2804を選択する。ステップ2806において、オンラインタイトルマネージャは、連絡先タイトルを使用して、対応する連絡先レコードを、適切なオンラインタイトル発行システムから引き出す。ステップ2808において、タイトルマネージャは、ローカルに格納される連絡先レコードを、何らかの変更2808により更新する。ステップ2810では、更新される連絡先レコードがまだ残っているかを判断する。ステップ2810において残っている場合は、ステップ2814で次の連絡先レコードの引き出しが行われる。ステップ2810において残っていない場合、ステップ2812で更新が完了する。
E.タイトル構造および管理
別の実施形態において、タイトル構造は、タイトルの説明、作成、管理、および使用を最適化するために利用される。本明細書で説明するタイトルオブジェクトの構造は拡張可能マークアップ言語(XML)等の特定の技術および形式の代表となり得るが、これは、単なる例であり、一実施形態を実証するものである。タイトルオブジェクトは、XML、ANSI.1、あるいはテキストおよびバイナリ構造を含む他の専用の形式を含め、多数の形式で表現できる。
タイトル構造の特定の例を提示するが、構造は、音楽、画像、ビデオ、およびテキストを含むデジタルコンテンツと、コンピュータ、カメラ、車、および電気器具等の物理的な物品とのような、多数のデジタルおよび物理的資産を表現することが意図される。さらに、タイトルは、一連の行動およびイベントを介して形成されるオンラインでの体験のような仮想資産を表現するために使用可能であり、さらに、現金等の通貨を表現可能である。一実施形態において、タイトル構造は、人物の同一性等、デジタル資産と物理的資産との両方を表現するために使用可能であり、これにより、人物は自分の同一性に関連する物理的資産と、自分の同一性に関連するデジタル資産とを有する。
次に図29を参照すると、タイトルを最適化するためにスタブ要素の集合2903を有利な形で利用するタイトルオブジェクト2901が示されている。いくつかのスタブ要素がタイトルオブジェクト内に表示されているが、他の実施形態において、タイトルオブジェクトは、スタブ要素を有していなくてもよく、あるいは、スタブ要素を1つのみ有してもよい。
本発明の一態様において、スタブ要素の集合は、タイトルのコンテンツ、属性、およびセキュリティ証印をさらに最適化するために、特定のタイトルに結合可能である。本発明の別の態様において、スタブ要素は、タイトルが作成された後で作成され、タイトルに結合され得る。本発明のさらに別の態様において、スタブ要素は、スタブ結合情報で指定されるように、タイトルの集合またはグループに結合され得る。これにより、タイトルに対するスタブの効率的な結合が可能となる。
タイトル要素2902は、タイトルおよびコンテンツ(または資産)を説明し、オブジェクト2901に関連付けられた権利を表現するために使用される構造を備える。タイトルオブジェクト2901は、特定の期間に対して発行することが可能であり、あるいは、無限に残すことが可能である。タイトルオブジェクト2901の完全性は、暗号アルゴリズムの使用により、さらに保護できる。一実施形態では、デジタル署名が使用される。別の実施形態では、連鎖ハッシュが使用される。タイトル要素2902内の情報は、スタブ要素2902がタイトルオブジェクト2901と同じエンティティによって発行され、さらにどの情報が無効化されるかを指定する限り、スタブ要素2902内に含まれる情報によって無効化できる。本発明の別の実施形態において、タイトルオブジェクトの発行者は、権限を委譲することが可能であり、これにより、他の権限保有者が代わりにスタブを発行することができる。
一実施形態において、タイトル要素2902は、ロックボックスに格納し、取引取引に参加する関係者が検査可能な、タイトルオブジェクト2901の唯一の実質的部分となる。この実施形態は、タイトル要素(2902)内に提供される説明的情報と、タイトルに結合されるスタブ要素(2903)に包含され得るセキュリティ証印、および/またはコンテンツ、および/または追加的な付加価値情報との間の分離を提供する。一例として、有効な分離により、取引関係者は、セキュリティ証印のセキュリティを含まない状態で、取引されるタイトルを検査することが可能となる。
スタブ要素2903は、タイトルオブジェクト2901に対する柔軟な拡張メカニズムであり、付加価値コンテンツまたは追加的なルール処理等、任意の関連付けられた適切な情報を伝えるために使用できる。各スタブ要素2903は、様々なエンティティが発行および署名可能であり、異なる寿命を有することができる。一実施形態において、スタブ要素2903は、タグについては随意的なものとなる。別の実施形態では、認証子スタブを、全ての有効なチケットおよびトークンに含める必要がある。認証子スタブは、チケットまたはトークンの有効なインスタンスを認証するために使用されるセキュリティ証印を含む。
図30は、図29のタイトル要素2902の部分がさらに表示された、本発明の一実施形態による簡略図を表す。記述子部分3002は、図29のタイトルオブジェクト2901に関する主要な記述的情報を備え、IDと、タイプと、名称と、説明と、メンバシップと、処理で使用される他の技術要素とを含む。発行者部分3003は、タイトルオブジェクト2901の「発行者」(例えば、作成者)を備える。一実施形態において、発行者部分3003は、テキスト名前文字列を備えてよい。別の実施形態において、発行者部分3003は、英数字ID文字列を備えてよい。テキスト名前文字列は、参加する関係者に対してのコンテクストにおいて、非公式または公式にすることが可能であり、公式である場合、インターネットドメイン名、あるいはX.500識別名のような標準の命名規則に従ってよい。有効期間部分3004は、タイトルオブジェクト2901が有効である日付の範囲を備える。一実施形態において、有効期間部分3004は、有効開始日および有効終了日を含む。この時間枠は、さらに、UTC時間値として指定できる。さらに、タイトルオブジェクト2901の有効性の期間は、有効期間3004を無効にするスタブ要素2902を添付することで延長してもよい。
所有者部分3005は、タイトルを作成、管理、および使用するアプリケーションに対してのコンテクストにおいて、任意の有効なタイプの識別証印を備える。識別証印は、アプリケーションの要件に応じて、公式または非公式にしてもよい。例えば、所有者の識別証印は、名前、電子メール、電話番号、X.500識別名、ユーザID、タグポインタ、その他にできる。識別証印は、所有者を認証するために使用される技術的詳細を含むことができる。例えば、識別証印は、X.509デジタル証明書の使用またはバイオメトリックデバイスの使用を介して識別を提供するアプリケーションにとって十分な技術的詳細を提供してもよい。同様に、本発明は、識別証印を利用して、タイトルに依存するアプリケーションに対して、リモートアクセスサーバ等の信頼できるソースを介して、所有者を適切に認証することを命令可能であり、あるいはドメインコントローラを介して、信頼できるソースに依存して、ユーザ名およびパスワード等の標準的な手段を使用して所有者を適切に認証することを命令できる。一実施形態において、所有者部分3005は、タグおよびトークンについては随意的なものとなるが、チケットについては必須となる。
コンテンツ部分3006は、タイトルオブジェクト2901に関連付けられたデジタルコンテンツファイル等の資産に関連付けられた応用可能な情報を備えることができる。一実施形態において、コンテンツ部分3006は、デジタルコンテンツファイルの位置を定義するポインタを備える。別の実施形態において、コンテンツ部分3006は、デジタルコンテンツファイルを取得するために使用可能なクエリを備える。コンテンツ部分3006は、さらに、ID、名前、作成者、評価、その他のような追加情報を備えることができる。図29に図示した単一のタイトルオブジェクト2901は、多数のデジタルコンテンツファイルに対する権利を表現可能であり、それぞれに関する情報は別個のコンテンツ部分3006内に存在する。例えば、タイトルオブジェクト2601は、音楽アルバムに対する権利を表現可能であり、アルバムは、多数のソング、シートミュージック、画像、および歌詞で構成される。ソングまたは歌詞といった各コンテンツ部分は、この場合、多数のコンテンツ部分3006において記述できる。一実施形態において、コンテンツ部分3006は、デジタル資産ではなく、物理的資産に関する詳細情報を提供できる。この場合には、SIC、製造業者、製造者ID、モデル番号、シリアル番号、その他といった物理的資産を特定するのに十分な情報が、タイトルコンテンツ部分内に含まれる。別の実施形態において、コンテンツ部分は、IANA、Rosettanet、あるいはRDF等の技術規格といった業界または技術に固有の識別子を含むことができる。
ルール部分3007は、タイトルの使用に適用される特定のルールを指定する文と、図29に図示したタイトルオブジェクト2901に関連付けられたイベントをモニタする手順とを備える。一実施形態では、ルールを定義するために拡張可能スタイルシート言語変換文(XSLT)文が使用され、対応するXSLTプロセッサにおいて実行される。別の実施形態では、XrML文がツール部分内に含まれ、タイトルに関連付けられた権利を表現する。別の実施形態では、アプリケーション固有ルールが、ルール部分3007内において、専用の形式で表現され、ルールを理解、解釈、および実行するアプリケーションによって実行可能となる。別の実施形態において、ルールは、辞書内に含まれるルールロジックに対するURI参照の集合を包含するルール部分3007のように、ポインタ、参照、およびリンクを介して表現できる。ルール部分は、タイトルに関連付けられたビジネスロジックを含むことが可能であり、アクセス制御、認証、または権利表現のみに使用されるとは限らない。ビジネスロジックルールは、追加的処理と、前処理と、イベント処理と、トリガと、コールバックと、タイトルに関連し得る他のビジネスロジックとのために組み込むことができる。例えば、ルールは、行われた特定の行動、あるいはタイトルの特定の状態に基づいて、イベント処理を実行するように実装され得る。この部分内で表現されるルールは、タイトル内に含まれる情報と共にスタブ部分内に含まれ得る特定の状態情報を誘発できる。ルールは、さらに、特定のイベントを実行するために、他のシステム上の情報をクエリするために使用できる。ルール部分3007は、記述されているルール言語を正しく特定するために構造内に提供される属性要素を有してもよい。
カスタム部分3008は、タイトルオブジェクト2901パブリッシャが希望するカスタム情報を備える。一実施形態において、カスタム3008は、タイトル要素2601またはスタブ要素2902の全体で参照可能となる任意のテキストおよび/または妥当なXMLを含むことができる。カスタム部分は、さらに、タイトルオブジェクトに適用可能な追加情報またはリソースに対するポインタ、参照、またはリンクを含んでもよい。
一実施形態において、マニフェスト部分3009は、タイトルオブジェクト2901の一部として含める必要がある参照情報を備える。例えば、タイトルオブジェクト2901と共にスタブ要素を含める必要がある場合は、ここで参照できる。別の実施形態において、タイトルオブジェクト2901の一部として含める必要がある外部データも、マニフェスト部分内で参照できる。タイトルを処理するアプリケーションは、マニフェスト内のコンテンツまたは参照コンテンツを処理することも可能であり、別の実施形態では、タイトルオブジェクトの完全性チェックの一部として、このマニフェストを使用する。
署名部分3010は、タイトル要素2902の完全性を検証するために使用される暗号情報を備える。タイトルオブジェクトの実施形態において、署名部分は、W3C準拠のXMLデジタル署名ブロックにすることができる。別の実施形態において、署名部分は、タイトルの完全性を検証し、さらに一般的にデジタル署名に関連付けられた機能を提供するために使用される専用の暗号情報を含んでもよい。
図31AないしBは、図29に図示したスタブ要素2902の部分がさらに表示される、本発明の一実施形態による簡略図を示している。図31Aを参照すると、結合部分3101は、タイトルまたはタイトルの集合に対してスタブがどのように結合されるかに関する詳細情報を備える。一実施形態において、結合情報は、単一のタイトルIDのように単純にできる。別の実施形態において、結合情報は、特性またはプロパティの集合に基づいてスタブが結合される場合、複雑な文にすることができる。別の実施形態では、XPointer等の特定の参照に基づいて、スタブをタイトルまたはタイトルの集合に結合できる。発行者部分3102は、スタブ要素2902の「発行者」(例えば、作成者)を備える。一実施形態では、図30に図示した発行者部分3003と同様に、発行者部分3102は、テキスト名前文字列を備えてよい。別の実施形態において、発行者部分3102は、英数字ID文字列を備えてよい。テキスト名前文字列は、参加する関係者に対してのコンテクストにおいて、非公式または公式にすることが可能であり、公式である場合、インターネットドメイン名、あるいはX.500識別名のような標準の命名規則に従ってよい。有効期間部分3103は、スタブ要素2902が有効である日付の範囲を備える。一実施形態において、有効期間部分3103は、有効開始日および有効終了日を含む。この時間枠は、さらに、UTC時間値として指定できる。署名3105は、タイトル要素の署名部分3010と同様の規則を利用して、スタブ要素2902の完全性を検証するために使用される暗号情報を備える。
ここで図31Bを参照すると、図31Aに図示したスタブコンテンツ部分3104がさらに説明される。一実施形態において、認証子部分3106は、タイトル取引システムアプリケーションがタイトルオブジェクト2901を認証するために使用できる情報を備える。別の実施形態において、認証子部分3106は、タイトルオブジェクト2901がタイトルオブジェクトの有効な単一のインスタンスであることを検証できる。タイトルエコシステム内のチケットおよびトークンは、タイトルオブジェクトを適切に認証し、タイトルオブジェクトの正しいインスタンスであることを確認するために、タイトルに関連付けられた認証子スタブを有する。別の実施形態において、タグまたはシャドータイトルは、認証および妥当性確認を必要としない場合があるため、認証子スタブを有していなくてもよい。この例において、シャドータイトルは、有効な認証タイトルの「コピー」であるが、単独では有効ではないタイトルである。シャドータイトルは、この場合、サンプル情報へのアクセス、あるいは1度限りの使用に制限されるような限定コンテンツへのアクセス、あるいはソングの低品質バージョンへのアクセスを、共有タイトルが依然として受領者に与えられるような形でコンテンツを共有する上で、価値ある手法となる。実施形態においては、認証子スタブはタイトルに関連付けられたセキュリティ証印を含み、セキュリティ証印の構造はタイトルのパブリッシャが適用する認証手法によって決定される。
認証子部分3106の一実施形態では、連鎖ハッシュ手法を利用して、タイトルを認証することができる。認証子部分3106は、ハッシュのための暗号化シードと、ハッシュ連鎖内の現在の有効なハッシュのコピーと、アルゴリズム識別子とを含み、その全てを状態サーバで使用し、状態サーバが維持するインデックスと併せて、タイトルを認証する。別の実施形態では、認証子スタブ内にハッシュツリーが実装され、分割可能なタイトルをサポートすることができる。ハッシュツリー手法は、現金または分割可能な何らかの形態の通貨を表すタイトルによって利用することができる。
別の実施形態において、スタブコンテンツ3104は、埋め込みコンテンツ3107を備え、埋め込みコンテンツ3107はさらにデジタルコンテンツファイルを含むことができる。埋め込みコンテンツ3107は、さらに、タイトルオブジェクト2901にコンテンツを直接埋め込むためのオプションを顧客に提供することを望む発行者が使用できる。利点には、タイトルオブジェクト2901を処理する際の追加的な機能が含まれる(例えば、取引を実行する間にタイトルオブジェクトのみがロックボックスに含まれるため、埋め込みコンテンツをタイトルオブジェクト2901内部に直接埋め込むことで、何らかのセキュリティ障害の可能性が排除される)。別の実施形態において、埋め込みコンテンツは、テキスト情報、あるいはXML構造化情報を含むことができる。
別の実施形態において、スタブコンテンツ3104は、ルール部分3108を備える。別の実施形態において、ルール部分3108手順は、図30に図示したツール部分3007手順を無効化できる。ルールの構造は、タイトル要素のルール部分3007と同様である。
その他部分3109は、スタブ部分3104に含まれてよく、タイトルのパブリッシャによって定義され、タイトル取引エコシステムに関与するアプリケーションによって理解、解釈、および処理されるその他の機能を備える。
次に図32を参照すると、図30に図示した記述子部分3002が、さらに説明される。記述子部分は、図29に図示したタイトルオブジェクト2901のための「ヘッダ」要素として機能でき、タイトルに関する記述的情報を提供する。記述子は、タイトルの処理に使用されるシステムアプリケーションによって使用可能で、さらに、包含、参照、または権利を表現するコンテンツに関係なく、システムアプリケーションがタイトル固有情報の解釈およびこれに基づいた動作のみを行うような形で、タイトルの一般的処理に関与するシステムアプリケーションによって使用可能である。例えば、システムアプリケーションは、タグ、チケット、またはトークン等、処理されるタイトルのタイプのみに関係してもよい。同様に、別のシステムアプリケーションは、タイトルに関連付けられたセキュリティ分類および優先度設定のみに関係してもよい。
タイトルID部分3201は、タイトルに関連付けられた一意の識別子を備える。一実施形態において、タイトルIDは、GUID(グローバル一意識別子)である。別の実施形態において、タイトルIDは、単一の発行者によって作成された全タイトルの中での一意の識別子である。タイトルIDにおいて使用される識別子は、公式または非公式にすることが可能で、登録済みのものまたは非登録のものにできる。タイトルタイプ部分3202は、タグ、チケット、またはトークン等のタイトルオブジェクト2901のタイプを備え、この部分内にタイプを記載する。タイプは、「Tag」、「Ticket」、または「Token」といったテキスト文字列要素として指定可能であり、あるいは、別の実施形態では、登録OID(オブジェクト識別子)等の公式または非公式識別子を介して指定できる。別の実施形態において、タイトルタイプは、タイトルを一群のタイトルに関連付けることができるように、公式の構造的階層をタイトルに提供可能であり、継承のタイプに基づいて、タイトルがどのように形成されたかを記述するのに使用できる。タイトルタイプは、処理アプリケーションが発生源のタイトルに関連付けられた特性を検索、理解、解釈、および処理できるように、特定のタイトルタイピング証印を含む。別の実施形態において、タイトルタイプは、タイトルを作成するのに使用されたテンプレートを参照するために使用できる。
タイトル名部分3203は、タイトルオブジェクト2901を命名するために使用される短いテキスト文字列で、ファイル名に類似する。タイトル説明3204は、さらに長いテキスト文字列を備え、ID、タイプ、名前、説明、および処理に使用される技術的要素を含み、タイトルオブジェクト2901に関する主要な記述的情報を包含するために使用できる。タイプオブコンテンツ3205は、タイトルオブジェクト2901によって参照されるコンテンツのタイプを備える。一実施形態において、タイプオブコンテンツ3205は、「mixed」、「music」のような用語、またはその他の説明的な用語を含むことができる。別の実施形態において、タイプオブコンテンツは、MIMEタイプの分類、あるいはRosettanetおよびEDIシステムにおいて使用されるような業界標準コード等、さらに公式の定義を含むことができる。さらに、タイプオブコンテンツは、他のタイトルがタイトル内に埋め込まれ得るように、あるいは、タイトルによって指定され得るように、タイトルコンテンツを指定するのに使用できる。この例において、タイトルは、他のタイトルを参照し、参照されるコンテンツまたは包含されるコンテンツに関する追加的なルールまたは分類法を伝達できる。
セキュリティクラス部分3206は、処理アプリケーションによって使用可能なセキュリティ分類識別子を備える。一実施形態において、分類は、タイトルに必要なセキュリティ処理レベルを低レベルから高レベルまでの範囲で特定する数字で順序付けされた体系のような単純なものにできる。別の実施形態において、分類体系は、登録済みの体系、あるいは、X.509証明書のためのASN.1エンコード体系において使用されるもののような、より技術的な記述の分類にすることができる。プライオリティフラグ部分3207は、サービスレベル契約またはサービス品質保証の場合等において適切な処理レベルを適用するために、処理アプリケーションによって使用される優先度インジケータを備える。例えば、高優先度設定は、このタイトルが優先処理(即ち、優先状態)を必要としており、待ち行列の最前部に配置できることを処理アプリケーションに示すことができる。実施形態において、プライオリティフラグは、処理アプリケーションによって使用されるテキスト、数字、または構造化情報にすることができる。別の実施形態において、プライオリティフラグは、ポリシーベースネットワークまたはディレクトリ対応ネットワークにおいて使用されるもののように、アプリケーションによって直接処理可能な技術的に記述されたサービスレベル契約の詳細を提供または参照できる。
トラックイット部分3208は、タイトルオブジェクト2901を全てのイベントで追跡記録する必要がある場合等に、処理アプリケーションによって維持されるべきレベル追跡情報のためのインジケータを備える。別の例において、トラックイット部分は、取引要求と応答情報とをログにおいて追跡記録することを指定できる。別の実施形態において、トラックイット部分は、タイトルオブジェクト2901のスタブ要素2903において全ての動作を追跡記録する必要があることを指定できる。スタブにおいて取引およびイベントを追跡記録することで、タイトルは、活動のジャーナルを維持し、自己充足的なログを提供できる。単一のスタブまたは多数のスタブ内でのロギング活動は、タイトルの経験を含む活動のレコードとして使用できる。これは、分析およびレポートのための効果的なツールとして使用可能であり、さらには、タイトルが経験を形成および表現するために不可欠な態様であり、これによりタイトルは自らの状態を維持する。例えば、タイトルは、デジタル宝探しを作成するのに使用可能であり、これにおいてタイトルの所有者は、宝探しの各ステップでタイトルを引き出す。各ステップを完了するには、タイトルが自分の状態を維持し、さらに、所有者が完了した活動を記録することが必要となる。宝探しが完了した時、所有者は、商品を受け取る権利を得る。トラックイット部分3208は、スタブの記録能力と共に、タイトルがこの経験を形成することを可能にする。タイトルは、ステップの連続を証明可能なレコードにもなる。トラックイット部分3208およびスタブにより可能となる追跡能力は、タイトルに対するきめ細かい制御とイベント処理とのために、ルール部分により使用できる。例えば、経験の中の特定のステップに基づいて、タイトルは、特定の動作を開始できる。これには、現在の状態と、イベントにつながるステップの連続とを理解することが必要となる。
メンバシップ部分3210は、タイトルが属し得るグループまたは家族といったタイトルのメンバシップ情報を備える。一実施形態において、これはグループ識別子として実施可能であり、別の実施形態において、これは参照を介して実行することができる。
次に図33を参照すると、図30に図示したコンテンツ部分3006がさらに説明されている。コンテンツ部分は、タイトルが権利を表現するコンテンツまたは資産を記述するために使用される。デジタルコンテンツの場合、情報は、エンコードされたソングまたはビデオといったデジタルコンテンツに関連付けられた詳細を特定的に参照する。物理的資産の場合、コンテンツ情報は、位置、座標、SIC、製造業者、モデル番号、部品番号、および/またはシリアル番号等、物理的資産に関する詳細情報を提供する。
コンテンツID部分3302は、コンテンツのための識別子を備える。一実施形態において、コンテンツID部分3302は、DOI、OID、または専用の体系といった、コンテンツパブリッシャが使用する任意のタイプのコンテンツIDを伝達するために使用される。別の実施形態において、識別子は、シリアル番号にすることができる。コンテンツ作成者部分3303は、デジタルコンテンツファイルまたは資産といったコンテンツの作成者を特定するテキスト文字列を備える。コンテンツ作成者部分は、テキスト文字列、識別子、あるいは、所有者部分3005等の他の識別関連部分において説明したような作成者に関する構造化識別証印にすることもできる。コンテンツ説明部分3304は、さらに長いテキスト文字列を備え、主要な記述的情報を包含するために使用できる。コンテンツカテゴリ部分3305は、タイトルオブジェクト2901によって参照されるコンテンツのカテゴリまたは分類を備える。一実施形態において、コンテンツカテゴリは、単純なテキストラベルにすることが可能であり、別の実施形態において、コンテンツカテゴリは、タイトルオブジェクトによって参照されるコンテンツの詳細な分類を有する構造化部分にすることができる。
量部分3306は、タイトルオブジェクト2901に関連付けられた単一のデジタルコンテンツファイルのインスタンスを備える。価格部分3307は、タイトルオブジェクト2901の経済価格を備える。アイコン部分3308は、タイトル管理システムにおいて表示される、あるいは処理アプリケーションによって表示される、コンピュータアイコンを備える。ショートフォーム/ショートフォームポインタ部分3309は、画像、サムネイル画像、短いサンプル音声、または低品質の音声といった、コンテンツまたは資産のサンプルに対するポインタを備える。別の実施形態において、ショートフォーム部分は、テキスト情報等、実際のサンプルを含むことができる。例えば、ショートフォームは、連絡先記録の名前および電子メールアドレスを含むことができる。この場合、ショートフォームは、情報に対する迅速で即座のアクセスを提供し、一方、タイトルは、連絡先情報全体へのアクセスを提供する。ショートフォームおよびショートポインタは、タイトルが取引および共有される時に有用な部分である。
引き出し3310部分は、タイトルオブジェクトの引き出しのための方法を備える。タイトルオブジェクトの引き出しは、タイトルが参照するデジタルコンテンツを取得することにしてもよく、あるいは、タイトルを取引すること、またはタイトルを共有することにしてもよい。引き出し部分は、タイトルをどのように引き出してよいかを詳細に説明する1つないし多数の方法を有する構造化部分である。この構造は、タイトルオブジェクトのパブリッシャおよび消費者が必要とする様々な引き出しプロセスおよび手順に対応する柔軟性を有する。
評価部分3311は、「G」、「PG」、その他のMPAA評価等、デジタルコンテンツファイルのためのコンテンツ評価を備える。評価部分内の詳細は、タイトルオブジェクトによって参照されるコンテンツまたは資産に応じたコンテクスト固有のものとなる。コンテンツ完全性3312部分は、デジタルコンテンツ完全性の検証に使用される暗号メッセージダイジェストを備える。コンテンツ完全性部分は、SHA−1アルゴリズム等、完全性チェックに利用される方法を特定するための属性を提供する。キーワード部分3313は、コンテンツまたは資産に関連付けられたキーワードのリストを備える。これは、クエリ、検索、およびカテゴリ化の際に使用できる。
図34AないしBを参照すると、図33の引き出し部分がさらに説明されている。引き出し部分は、さらに、クエリ部分3404、ルール部分3405、ポインタ部分3406、およびその他部分3407を含む方法3402の集合を備える。上記のように、引き出し部分は、1つないし多数の方法を含むことが可能であり、各方法は、タイトルオブジェクトをどのように引き出しできるかを説明する。一実施形態において、方法は、デジタルコンテンツをどのように取得し得るかを説明できる。別の実施形態において、方法は、ストリーミングバージョンのデジタルコンテンツをどのように取得し得るかを説明してもよい。さらに別の実施形態において、方法は、パブリッシャおよび消費者アプリケーションの具体的な要求に応じて、タイトルオブジェクトをどのように共有、取引、サンプリング、アーカイブ、破壊、通信、または処理できるかを説明可能である。別の実施形態において、引き出し方法は、引き出し中の現在のタイトルオブジェクトに基づいて、新しいタイトルをどのように作成できるかを指定するために使用できる。引き出し方法は、図34Bにおいて特定された部分の1つ、いくつか、または全てを含んでもよい。
別の実施形態において、クエリ部分3404は、デジタルコンテンツファイルの検索手順を備える。この部分は、説明されているクエリメカニズムを特定する属性を有する。一実施形態において、クエリ部分は、データベースから動的な情報を取得するためにSQLクエリを含むことができる。別の実施形態において、クエリ部分は、XMLデータセットまたは文書コレクションからデータを取得するためにXQuery文を含むことができる。別の実施形態において、クエリ部分は、結果を計算または処理するために何らかのクエリビジネスロジックを処理するコンピュータ実行可能な文を含むことができる。ルール部分3405は、引き出し前、引き出し中、および引き出し後に適用される具体的なルールを指定する文を備える。ルール部分に含まれる構造および文は、XSLT、XrML、BRML等、任意のタイプのルール文を包含および記述可能であり、外部のルールへのポインタまたは参照を含むこともできる点において、タイトルオブジェクトのルール部分3007について説明したものと同様である。しかしながら、このルール部分は、引き出し方法に特定的に関連する。
ポインタ部分3406は、タイトルオブジェクトによって参照されるコンテンツまたは資産に対するポインタを指定する。ポインタ構造は、部分内で指定され、一実施形態において、単純なURLにすることができる。別の実施形態において、これは、URI、XPointer、XLink、座標、またはコンテンツまたは資産に対するその他のポインタ記述にしてもよい。
その他部分3407は、方法3402の集合に追加し得る追加機能を備える。その他部分は、引き出し中に使用される専有情報またはカスタム情報を収容し、アプリケーションによって理解、解釈、および処理されるべきである。
次に図35Aを参照すると、図30に図示したタイトル要素2902の発行者部分がさらに説明されている。発行日3502は、タイトルオブジェクト2901が発行された日付を備える。一実施形態において、名前部分3503は、タイトルオブジェクト2901の発行者のためのテキスト名前文字列を備える。上述したように、名前部分は、登録済みインターネットドメイン名またはX.500識別名のような、タイトルの発行者の公式名にすることができる。別の実施形態において、ID部分3504は、タイトルオブジェクト2901の発行者のための英数字ID文字列を備えることができる。上述したように、ID部分は、公式または非公式の識別子にできる。
次に図35Bを参照すると、図30に図示したタイトル要素2902の所有者部分3005がさらに説明されている。名前3506は、タイトルオブジェクト2901の発行者のためのテキスト名前文字列を備え、あるいは、所有者部分について上述したように、X.500識別名のような公式名の定義にすることができる。認証部分3507は、タイトルオブジェクト2901所有者の同一性を検証するために使用可能な暗号情報等の技術的詳細を備える。技術情報は、処理アプリケーションがタイトルの所有者を正しく特定および認証するのに十分なものとなる。この部分に含まれる情報は、バイオメトリック認証のようなプロセスにおいて、あるいはデジタル証明書および公開鍵インフラストラクチャの使用を介した認証のためにも使用される暗号情報にすることができる。部分3510は、タイトルオブジェクト2901のための活性化データを備える。タイトルオブジェクト処理アプリケーションは、有効期間部分3004内に含まれる情報を使用して、タイトルオブジェクトがfrom部分3510において指定される通りに有効となる前に処理されず、to部分3509において指定される通りに無効となった後で処理されない状態を確保してもよい。日付は、UTCデータ/時間形式で指定できる。
次に図36を参照すると、本発明の一実施形態による、タイトルオブジェクト2901のライフサイクルと管理ステップとを表示する簡略図が表示されている。最初に、タイトルは、ステップ3602において構成される。構成プロセスは、ソースコンテンツまたは資産を考慮し、タイトルに含まれるべき特性を特定する。構成プロセスでは、さらに、コンテンツ(または資産)に適した引き出し方法を慎重に考慮し、各方法において記述される引き出しプロセスを明確に指定する必要がある。全ての分類、セキュリティ、ルール処理、ビジネスロジック、および記述的情報は、タイトルオブジェクトの構成段階中に特定、記述、および文書化される。構成段階の出力として、一般にはタイトルオブジェクトテンプレートが作成および特定される。テンプレートは、タイトルオブジェクトを生成するための作成プロセス中に使用可能な、技術的ガイドライン、スクリプト、または命令の集合として使用される。テンプレートは、再使用のために格納できる。タイトルの構成の態様を支援または実施するアプリケーションは、コラボレーション、プランニング、スケジューリング、およびレポートといった代表的な構成機能を提供できる。タイトル構成におけるコラボレーションは、多数の要素で構成される複雑なタイトルオブジェクトを作成するための有効なツールとなり得る。一例として、デジタルアルバムには、カバー、画像、音声、テキスト、およびシートミュージック要素の構成のために、いくつかの関係者が関与する可能性がある。スケジューリングの態様は、タイトルの作成をスケジュールするために必要となり得る。例えば、タイトルは、オンデマンドで作成可能であり、あるいは一括して作成可能である。
ライフサイクルおよび管理における次のステップは、タイトル作成3604において図示されるような生産または作成ステージである。タイトル作成3604ステージには、「ファクトリ」、あるいはタイトルを生産する同様のプロセスが関与する。生産は、オンデマンド生産または大量生産にすることが可能であり、あるいは、パブリッシャの要件に応じてスケジュールできる。タイトル作成3604プロセスの実施では、生産需要が満たされる状態を確保するために、要求、複雑性、レポート、制御、および性能の要素を考慮できる。タイトル作成3604プロセスによってサポートされる追加機能は、作成されたタイトルの保管および配信を含むことができる。保管および配信機能は、要求に対してサービスを提供するために、シンジケートおよびコンテンツ配信ネットワーク内等のタイトルオブジェクトライフサイクルに関与するいくつかの関係者が使用できる。作成プロセスについて、図37Aにおいてさらに説明される。このステージからの出力は、タイトルオブジェクトインスタンスとなる。ライフサイクルおよび管理の次のステージは、3606において表されるタイトルの格納である。このステージは、格納する際にタイトルオブジェクトの安全を確保すること、タイトルオブジェクトに対する消費者のアクセスを適切に認証すること、および格納され得るオブジェクトを閲覧することを含め、代表的なタイトルオブジェクト格納および管理機能を含む。格納機能は、サーバアプリケーションとして実施可能であり、あるいは、デスクトップコンピュータおよびモバイルデバイス等の消費者コンピューティングデバイス上で直接的に実行されるクライアントアプリケーションに直接組み込むことができる。サーバアプリケーションは、ユーザのコミュニティをサポートするために実施できる。タイトルオブジェクトは寿命の大部分を格納状態で費やす傾向を有し得るため、タイトルオブジェクトの格納は、ライフサイクルにおいて重大なステージとなる可能性がある。そのため、このステージに関与するアプリケーションにとっては、セキュリティ要件を確実に満たす等、適切な取り扱いを提供することが不可欠となる。
ライフサイクルおよび管理の次のステージは、3608において表されるようなタイトルの消費である。タイトルの消費には、主に、コンテンツを体験するためにタイトルを使用することにより発生する。これは、タイトルオブジェクト内で定義された様々な引き出し方法を使用して、タイトルを引き出すことで達成される。このステージに関与するアプリケーションは、ルール処理と、ビジネスロジック処理と、記述的情報の解釈と、参照およびポインタの解決と、最も重要な事柄として、タイトルおよび所有者の認証とを含め、タイトルオブジェクトを効果的に処理する必要があるため、複雑になる可能性がある。ライフサイクルの実施形態では、さらに、ライフサイクルに関与する全関係者間のきめ細かい信用の通信、解釈、および処理が存在する。一実施形態において、タイトルマネージャと、リゾルバと、状態サーバと、コンテンツプロキシと、コンテンツサーバとは、全てタイトルオブジェクトの消費によりしようされる。
タイトル消費3608部分は、タイトル構成3602およびタイトル作成3604部分に再び結合され、ライフサイクルが完了する。一実施形態において、タイトルオブジェクトの消費および使用を介して取得される詳細は、後続および追加のタイトルの構成において使用される必須情報となる。別のさらに直接的な実施形態において、タイトルの消費は、効果的に追跡され、1つのタイトルオブジェクトが新しいまたは強化されたタイトルオブジェクトテンプレートを作成するために直接使用される。この場合、タイトルは、消費される際に、スタブ要素構造内の様々な特性を漸進的に追跡および更新する。こうした特性は、結合してタイトルオブジェクトの経験を表し、特定の引き出し方法では、新しいタイトルオブジェクトテンプレートまたは強化されたタイトルオブジェクトテンプレートを生成する。新しいまたは強化されたテンプレートは、その後、追加のタイトルオブジェクトを作成するために使用できる。この実施形態において、タイトルは、エキスパートシステムまたは人工知能エンジンで使用するのに効果的なツールおよびメカニズムとなり得る。別の実施形態において、タイトルは、新しいタイトルを作成するためのタイトル作成3604プロセスへのデータソースとして使用可能であり、これは、オリジナルタイトルの引き出し方法の1つによってトリガできる。この実施形態は、シンジケートまたは委託のためにタイトルオブジェクトを使用する上で効果的な手法となり得る。さらに、タイトルオブジェクトの変換、タイトルオブジェクトの強化、タイトルオブジェクトの発展、およびタイトルオブジェクトの変形にとっても、効果的な手法となり得る。
図37Aは、本発明の実施形態による、図36に図示したタイトル作成3604プロセスの簡略化した実施形態である。タイトルパブリッシャ/タイトルファクトリ3702は、タイトルを作成するプロセスの実行を担っている。この実施形態において、ファクトリは、コンテンツパブリッシャからデータ/メタデータ3704を受領し、さらに、タイトルテンプレート3706を受領する。組み合わせたデータおよびテンプレートは、タイトルを生成するためにファクトリが使用してもよい。データ3704部分は、タイトルに含めるべき特定のデータと、使用するテンプレート、生産するタイトル数、およびタイトルを送るべき場所の位置等、生産を制御する命令とを提供してもよい。テンプレート3706は、コンテンツパブリッシャが参照可能であり、実際にファクトリに格納されるか、あるいは、コンテンツパブリッシャによってファクトリに送られる。データ3704のソースおよび形式は、コンテンツパブリッシャによって変化し、専有情報、標準に基づく情報、または別のタイトルオブジェクトにすることもできる。テンプレートは、XSLTテンプレートにすることが可能であり、あるいは、ファクトリによって解釈および処理可能な任意の形式のテンプレート命令にすることができる。この実施形態において、ファクトリは、タイトルオブジェクトを生産するために、テンプレートを使用してデータを解釈および処理する。図37Aは、ファクトリ出力をタイトルオブジェクトとして図示しているが、別の実施形態では、単一のタイトルのみを生産してもよく、さらに別の実施形態では、大量のタイトルを生産し、割当量を満たすものとしてもよい。
タイトルの取引は、タイトル技術とタイトルを処理するアプリケーションとによってサポートされる。関係者間の取引は、多数の異なる方法で達成可能であり、任意の数の技術および手法を含むことができる。図37Bを参照すると、本発明の一実施形態による、デジタルロックボックス部分の簡略図が図示されている。この例において、デジタルロックボックス部分3710は、関係者Aおよび関係者Bの間で取引されているタイトルオブジェクトの安全なコンテナとして使用される。デジタルロックボックス部分3710は、さらに、取引用のタイトルオブジェクトを収容する2つの安全領域を備え、関係者Aのタイトルオブジェクト3716はドロア3712に格納され、関係者Bのタイトルオブジェクト3715はドロア3714に格納される。デジタルロックボックス部分3710は、さらに、それぞれがタイトルオブジェクトを検証し、取引を承認またはキャンセルするために、いずれかの関係者によるロックボックスのコンテンツの検査を許可する。デジタルロックボックス部分3710は、所有権の移転を許可せず、サンプルコンテンツ、あるいは引き出し方法で許可されるコンテンツ(例えば、合法的に共有されるコンテンツ)の閲覧のみを許可する。両方の関係者が取引を確認し、タイトルオブジェクト3716および3715を承認した時、デジタルロックボックス部分3710は、ロックボックス内の全タイトルオブジェクトに対する所有権を主張し、その後、所有権をそれぞれの関係者に移転する。所有権の移転は、タイトルオブジェクト3716および3715を適切なタイトルマネージャ3718および3720に送給することと、その後、タイトルマネージャ3718および3720に、それぞれの関係者のための所有権を主張させることとを含む。この場合のデジタルロックボックス部分3710は、取引に関与する両関係者に実質的なレベルの保証を提供することで、第三者のエスクロサービスと同様になる。例えば、主張プロセス中に取引の何らかの部分が失敗した場合、デジタルロックボックス3710は、取引全体を後退復帰できる。デジタルロックボックス3710は、さらに、取引に関与する全関係者に、取引の法的な記録を提供できる。例に図示したように、取引のコンテンツは、1つまたは多数のタイトルオブジェクトにすることができる。
別の実施形態において、デジタルロックボックス部分3710は、関係者Aが見返りを全く期待せずに関係者Bにタイトルオブジェクトを与えることを意図した移転をサポートする。例えば、関係者Bは、コンテンツのサンプルを取り出し、移転を受け入れる前に閲覧できる。タイトルオブジェクトの主張プロセスに変化はなく、デジタルロックボックス部分3710は、取引の記録を提供できる。さらに別の実施形態において、デジタルロックボックス部分3710は、多数の関係者、従属取引、ネスト化取引をサポートできる。さらに別の実施形態において、デジタルロックボックス部分3710は、サービスレベル契約、保険、法的手段、保証、およびコンテンツの内省を含む複雑な取引をサポートしてもよい。例えば、機密性の高い取引は、デジタルロックボックス部分3710を介して提供される特別なコンテンツ検査権利により実行される。これにより両関係者には、取引交渉期間中、デジタル権利管理ソフトウェアによって提供されるものに類似する制御されたアプリケーションを使用して直接的に閲覧する等、特別な状況下で機密コンテンツを閲覧する能力が提供される。
別の実施形態では、タイトルマネージャ部分3718および3720にタイトルオブジェクト3716および3715を単純に移転させ、その後、受領したタイトルマネージャ3718および3720にそれぞれのタイトルオブジェクト3716および3715に対する所有権を主張させることで、簡略化された取引を二者間で直接的に実行できる。さらに別の実施形態では、タイトルマネージャ部分3718および3720が安全なエージェントとして機能することで、取引を直接的に実行できる。確立されたプロトコルは、タイトルオブジェクトを安全に取引するために、タイトルマネージャ3718および3720によって使用され得る。例えば、タイトルマネージャは、ブール回路を利用できる。別の実施形態では、各タイトルオブジェクトに関連付けられたセキュリティ所有権証印は、それぞれのタイトルオブジェクト3716および3715によって利用される特定のタイトル認証手法に従って更新されることができる。
本明細書で説明したタイトルの構造および管理は、XML等の特定の技術を具体的または全般的に参照し得るが、その他の技術を利用してもよい。タイトル構造は、任意の数の形式で表現可能であり、ライフサイクルプロセスの管理は、任意の数の方法で実施できる。例えば、タイトルオブジェクトおよびその管理は、コンピュータ実行可能なコードにおいて直接実施してもよい。このタイプのタイトルオブジェクトは、タイトル対応モバイルコードと、自動実行型タイトルオブジェクトと、デジタルロボットと、クローラとを作成するのに効果的な方法となり得る。この例では、タイトルオブジェクトを使用することで、モバイルコードにより信用および完全性を伝達できる点において、大きな利点を提供できる。タイトルオブジェクトが自動実行型コードである例において、タイトルオブジェクトは、それ自体を変形または変換するためにタイトル作成機能を実行できる。別の実施形態において、タイトルオブジェクトは、スクリプト言語で記述され、必要に応じて実行され得る。例えば、タイトルオブジェクトは、Javaスクリプトプログラムとして記述および実装され、ウェブページに埋め込まれることができる。Javaスクリプトプログラムは、タイトル構造だけでなく、ルールおよび引き出し方法を実行すること等、タイトルを処理するロジックも備える。Javaスクリプトコードは、タイトルをウェブページに埋め込むのに使用可能であり、タイトル取引エコシステムに加わることができる。
別の実施形態において、タイトルオブジェクトおよび管理部分は、ハードウェアに直接的に埋め込まれる。例えば、タイトルオブジェクトは、タイトルオブジェクトのセキュリティ証印を処理および更新することに責任を有するセキュア管理部分と共に、スマートカードデバイスに格納できる。ユーザは、その後、特に取引の妥当性を保証するために、スマートカードを端末に挿入する。タイトルオブジェクトのセキュリティ証印は、安全対策として、スマートカード上で安全に直接更新される。別の例において、管理部分は、ハードウェアコンピューティング機器(即ち、ファイヤウォール、消費者セットトップボックス、その他)あるいは直接的なインタフェース、ケーブル、またはワイヤレス接続を介してコンピューティングデバイスに取り付け可能なポータブルハードウェアトークン内のファームウェアとして実装される。
F.タイトルプロトコルおよび認証
別の実施形態において、タイトルプロトコルは、タイトルに基づく取引に参加するシステム間の通信のために利用される。次に図38を参照すると、コンテンツを取得するためのタイトルの引き出しのような、簡略化されたタイトル取引が図示されている。一実施形態において、タイトル取引部分は、別個のコンピューティングデバイス上で動作する。別の実施形態において、タイトル取引部分は、同じデバイス上で動作する。例えば、タイトルマネージャ3804の機能は、完全なアプリケーションとして、消費者デバイス3802上で直接動作できる。同様に、コンテンツプロキシ3806の機能は、コンテンツサーバ3812上で直接動作させられることも可能である。さらに、この取引フローは、プロトコル要件の説明を支援するのに使用可能であり、追加的な取引フローは、プロトコルによってサポートされることが意図されている。
図38に図示した部分は、プロトコル3801を使用して通信することができる。一実施形態において、プロトコル3801は、階層化プロトコルであり、これにより、タイトル固有プロトコルは別の下層プロトコルの上で動作する必要があり、この下層プロトコルも別のプロトコルの上で実行される場合がある。例えば、プロトコル3801は、TCP/IPネットワークを介した通信のためにHTTPプロトコルを使用する簡易オブジェクトアクセスプロトコル(SOAP)メッセージを備えていてもよい。別の実施形態において、プロトコル3801は、TCP/IPネットワークを介して直接的に通信される形式で表現されたタイトルプロトコルにすることができる。この実施形態において、プロトコル3801は、HTTPに類似する方法で、仕様の完全な集合により実装され得る。この実装は、プロトコルメッセージ構造と、コレオグラフィと、標準コマンド言語と、拡張可能な構造とを含むことができる。例として、プロトコル3801は、DAXPがプロトコルリファレンスである場合にDAXP://transaction.example.comに類似する形式で指定可能となるような、別の標準ユニフォームリソースロケータ(URL)として実施できる。この場合、DAXPは、一例としてのみ使用されており、Digital Asset eXchange Protocolを指すことができる。別の実施形態において、プロトコル3801は、様々な部分間での通信の必要に応じて、プロトコルの混合体を備える。例えば、消費者デバイス3802は、プロトコル3801のバイナリ表現を使用し、RFプロトコルを使用してタイトルマネージャ3804およびコンテンツプロキシ3806と通信するモバイルデバイスにすることができる。同じ取引フローにおいて、残りの部分は、SOAPメッセージとして表現されるプロトコル3801を使用して通信できる。一実施形態では、プロトコル3801を使用して、パケットスイッチングネットワーク、コンテンツ配信ネットワーク、負荷バランシングシステムのための制御信号のような、既存のネットワークインフラにおける動的なポリシ制御接続を確立すること、さらには、IPSecおよびIPv6のようなセキュアプロトコルにおける安全な関連性を確立することが可能である。
プロトコル3801は、別の状況において、インターネット等の外部ネットワークを介したデバイス間の通信のためだけでなく使用することが可能である。別の実施形態において、プロトコルは、部分間の通信のためにデバイス内で実施できる。例えば、製造アプリケーション内の電子制御機械等の埋め込み式の実施において、プロトコル3801は、離散的に動作する部分間の通信のために実施できる。これは、制御シーケンスを検索することと、独立した機械装置を操作することとを含んでもよい。プロトコルは、イベントのシーケンスを必要に応じて、さらにはオンデマンドで、あるいは可用性に応じてトリガできるような、同期および非同期メッセージングプロセスの両方に対応できる。
一実施形態において、消費者デバイス3802は、引き出し要求をタイトルマネージャ3804に伝達するために使用される。タイトルマネージャ3804は、タイトル処理を実行し、消費者をコンテンツにリダイレクトする消費者デバイスに、タイトルコマンドを戻す。消費者デバイス3802は、タイトルを直接的にコンテンツプロキシ3806に伝達し、コンテンツプロキシ3806は、その後、タイトルを検証および認証するために、信頼できるリゾルバ3808に要求を出す。この実施形態において、リゾルバ3808は、別個の部分である。別の実施形態において、リゾルバ機能は、コンテンツプロキシに直接組み込んでもよい。
リゾルバ3808は、(ルールが適切に実行される状態を確保することで)タイトルを検証すると共に、タイトルを認証する。一実施形態では、タイトルを適切に認証するために、リゾルバ3808は、タイトルオブジェクトを状態サーバ3810に伝達する。状態サーバ3810は、その後、タイトルによって指定され、状態サーバ3810によってサポートされる認証手法を使用して、タイトルオブジェクトを認証する。認証プロセスには、さらに、タイトルオブジェクトに含まれるセキュリティ証印を使用してもよい。裏書プロセスは、セキュリティ証印をタイトルオブジェクト内に配置することを担っている。一実施形態において、状態サーバ3810は、認証応答を、タイトルの更新済みセキュリティ証印と共に、リゾルバ3808に戻す。タイトルが本物で、有効である場合、リゾルバ3808は、更新済みセキュリティ証印をタイトルマネージャ3804に伝達し、コンテンツプロキシ3806による最初の要求に応答する。
認証成功時、コンテンツプロキシ3806は、コンテンツ3812に至る要求を許可し、コンテンツ3812は、その後、消費者デバイス3802へ戻される。取引が実質的に失敗した場合、消費者デバイス3802は、コンテンツ3812と通信することができず、エラーメッセージが戻される場合がある。一実施形態において、エラーメッセージは、必要である場合、取引の秩序ある後退復帰を保証するために、実質的に、全ての参加者に伝達される。
別の実施形態では、多数のタイトルが取引に関与してもよい。例えば、消費者は、それぞれが別個のタイトルオブジェクトを備える多数のコンテンツオブジェクトの引き出し、あるいは、識別および認証のために別のタイトルオブジェクトの提示を必要とする1つのタイトルオブジェクトのみの引き出しを希望してもよい。さらに別の実施形態では、取引に関与する仲介関係者およびシステムも、取引フロー中に通信する他のシステムに対してタイトルを提示することが求められる場合がある。こうしたタイトルは、関与する仲介者およびシステムを認証するために使用できる。例えば、図38のリゾルバ3808は、認証のために、状態サーバ3810にチケットを提示することが求められる。
図39は、図38に図示した、取引フロー中の通信に使用されるタイトルプロトコル3801の簡略化した構造を示している。メッセージ部分3902は、ヘッダ部分3904および本体部分3906を備える。一実施形態において、メッセージ部分3902は、ヘッダおよび本体部分のコンテナ要素であり、メッセージを搬送するのに使用される下層プロトコルでの要求に応じて、追加的な特性を包含してもよい。例えば、タイトルプロトコル3801は、HTTP等の下層プロトコルに結び付いたSOAPメッセージとして実装されうる。この例において、メッセージ部分3902は、SOAPエンベロープ要素であり、ヘッダ部分3904は、SOAPヘッダ要素であり、本体部分3906は、SOAP本体要素である。別の実施形態において、メッセージ部分3902は、ヘッダおよび本体部分の両方を明示的に備えることができる。組み合わせたメッセージは、その後、SOAP本体またはその他の下層プロトコル形式で直接カプセル化できる。本明細書で説明する例は、XMLに基づくSOAPプロトコルに適した構造に従っているが、これは単に、取引において求められる詳細の通信および表現に対するプロトコル要件を示すためのものである。タイトルプロトコル3801は、SMTP、TCP、UDP、またはその他のプロトコル等の任意の数のプロトコル形式で実装され得る。
ヘッダ部分3904は、取引フローに関与する関係者の一部または全てによって処理される取引およびシステム固有の情報を包含するために使用してもよい。ヘッダ情報は、動作識別子と、取引タイプの仕様と、ルート指定情報と、リモートコマンドと、セキュリティ分類とのような項目にすることができる。本体部分3906は、取引に関与するタイトル等、取引の詳細を包含するために使用してもよい。
図40Aは、図39に図示したヘッダ部分3904の簡略図である。ヘッダ部分3904は、さらに、記述子部分4002と、セッション部分4012と、受領者部分4014と、応答方法部分4016と、ルート指定部分4018と、コマンド部分4020と、取引完全性部分4022とを備える。記述子部分4002は、さらに、取引ID部分4004と、動作タイプ部分4005と、取引タイプ部分4006と、シーケンスID部分4007と、セキュリティクラス部分4008と、優先度部分4009と、ライフスパン部分4010と、タイトル認識部分4011とを備える。
記述子部分4002は、取引に関連付けられたシステム関連特性を記述するのに使用できる。取引ID部分4004は、追跡の目的で使用可能であり、さらに取引の状態を維持するためにも使用可能な、取引のための識別子を提供してもよい。識別子は、GUID、あるいは、エコシステムのアプリケーションによってサポートされる他の何らかの形態の識別子にすることができる。動作タイプ部分4005は、プロトコルが開始している動作を特定してもよく、「引き出し」、「削除」等、動作を指定するテキストラベルにすることが可能であり、あるいは、オブジェクト識別子またはURI等、タイトル取引エコシステム内で使用される公式の識別子にすることができる。動作タイプ部分4005は、要求アプリケーションによって実行されている動作のタイプを特定し、さらには、追跡およびルート指定をトリガすること等、アプリケーション内の特定の動作を開始するために、識別子として使用してもよい。取引タイプ部分4006は、この取引をACID取引として特定する等、実行されている取引のタイプを指定してよい。ACID取引を示すことで、取引フロー内の全ての参加アプリケーションは、取引の記録を維持する必要があり、さらに、必要な場合に取引を後退復帰させる能力を提供する必要がある。取引タイプは、取引の性質の単純なインジケータを備えることが可能であり、さらに、取引に対する個別の制御命令を含むこともできる。例えば、取引タイプ部分は、取引が成功する前に完了する必要がある取引プロセスを参照可能であり、何らかの処理を完了できない場合には、取引全体が後退復帰させられる。別の例では、特定のプロセスを完了させる必要があり、他のプロセスをオプションにすることができる。この例においては、取引を成功に終わらせるために、非同期通知メッセージのような取引プロセスを完了させる必要がない。
シーケンスID部分4007は、この特定の取引オブジェクトが取引のインセットまたは連鎖の構成要素であるとする、取引シーケンスのための識別子を提供することができる。一実施形態において、シーケンスID部分4007は、この取引の処理の番号順を指定し、あるいは、階層手法のようなさらに高度な識別子を提供する。セキュリティクラス部分4008は、取引に関連付けられたセキュリティ分類を特定してよい。取引を処理する全てのアプリケーションは、分類を理解および解釈し、これに従って動作する。一実施形態において、分類は、低から高までのセキュリティ設定を指定する番号順である。別の実施形態において、セキュリティクラス部分4008は、プロトコルメッセージの受領および/または処理を許可されたデバイスのセキュリティ分類を示すこと等、処理のためのパラメータまたは命令の集合を指定する。例えば、政府のセキュリティ分類を指定する。優先度部分4009は、この取引の処理に適用するべきであるサービスの優先度またはクラスを示してもよい。さらに別の実施形態において、優先度部分4009は、優先レベルを示すテキストラベルである。この部分は、サービスレベル契約、あるいはサービス品質保証の提供を維持できる。例えば、高優先レベルの取引オブジェクトは、高速での応答または優先的な送信のために待ち行列の先頭に置くことができる。
ライフスパン部分4010は、取引が存続する長さを指定することができる。これは、取引の処理に関する制御を備え、指定された期間内に完了させるか、あるいは指定されたステップ数以内に完了させる必要が生じるようになる。ライフスパン部分4010は、UTC時間のような時間を指定可能であり、および/または、数値番号、またはタイトルエコシステム内のアプリケーションによって理解される他の何らかのライフスパン証印を指定できる。例えば、自動履行アプリケーションにおいてプロトコルメッセージが横断しなければならないデバイスの最小および最大数となる。この例において、履行プロセスは、通信のためにプロトコル3801を使用する履行デバイスのネットワークを横断するタイトルオブジェクトによって自動化できる。タイトルオブジェクトは、履行のオファを探して、各デバイスへのネットワークを横断する。横断の深度は、タイトルオブジェクトが検索を中断する前に、ライフスパン部分4010によって制御される。タイトル認識部分4011は、ソースデバイスまたはアプリケーションが(タイトルを直接的に理解および処理するような形で)タイトルを認識するかを特定し、特定の処理の開始を可能にしてよい。例えば、タイトルを認識しないアプリケーションは、タイトルに基づく取引を扱う上で、プロキシからの支援を必要とする場合がある。
セッション部分4012は、取引に関連付けるべきセッション識別子を指定することができる。セッション識別子は、セッションを一意に特定するために処理アプリケーションによって使用される任意のタイプの識別子にすることができる。例えば、ウェブサーバアプリケーションにおいて、セッション識別子は、ユーザがウェブサーバにログインした時に作成される。セッション部分4012は、取引の集合を特定のセッションに関連付け、追跡することを可能にしてもよい。
受領者部分4014は、取引を受領および処理するべきである関係者を特定することができる。さらに、取引を扱っているネットワークプロトコルに応じて、受領者のための識別子を備える。一実施形態において、受領者は、ドメイン名を介して特定される。別の実施形態において、受領者は、URLを通じて特定される。別の実施形態において、受領者は、タイトルを使用することで特定される。受領者部分4014の構造は、1人以上の受領者を特定できるようなものにしてもよい。さらに、同報またはマルチキャストの状況等において、受領者のグループを特定するものにしてもよい。
応答方法部分4016は、この取引に対する応答を方向付ける場所の手法およびアドレスを指定することができる。この部分により、異なるチャネルを介して取引に対する応答を方向付けることが可能となるような、非同期メッセージ応答をサポートできる。一実施形態において、オリジナルの取引は、HTTP上でSOAPメッセージを介して受領される。取引が完了すると、取引の開始プログラムは、SMTP上のような別のチャネルを介した応答の送信を要求し得る。別の実施形態において、開始プログラムは、オリジナルのチャネル(HTTP等)と別のチャネル(SMTP等)とを介した応答の返送を指示し得る。応答方法部分4016においては、多数の応答方法を示すことができる。別の実施形態において、応答方法は、応答を必要としないことの指定が可能であり、一方向および双方向通信を制御するために使用できる。別の例において、応答方法4016は、要求デバイスまたはアプリケーションによって必要とされるまで応答が開始されないような、時限式の応答を指定できる。ルート指定部分4018は、仲介または参加する関係者を介して取引がどのようにルート指定されるかに関する命令を備える。ルート指定命令は、取引を受領する全てのデバイスおよびアプリケーションによって理解、解釈、および処理されるべきである。
コマンド部分4020は、取引オブジェクトの受領アプリケーションまたはアプリケーション群に対するコマンドを指定することができる。こうしたコマンドは、受領アプリケーションまたはアプリケーション群あるいはデバイスによって理解されるコマンド言語に一致する形でフォーマットされる。例えば、XSLT、Javaスクリプト、またはその他のスクリプトおよびコマンド言語といったスクリプトが含まれてもよい。この部分により、追加的な命令を取引に添付できる。別の実施形態において、コマンド部分4020は、コールバックを実施するために使用できる。一実施形態において、コマンド部分4020は、柔軟で強力なネットワーク制御のためにルート指定部分4018と組み合わせることができる。再び図40Bを参照すると、一例には、ネットワークを通るパスを指定するルート指定部分4018内のルート指定命令を含めることが可能であり、コマンド部分4020は、パス内のデバイスにコマンドを中継できる。この例において、コマンドは、動的なサービス品質パラメータのサポートにおいて、ネットワーク構成の変化を適用するために使用できる。この実施形態は、ポリシに基づくネットワークを効果的にサポートするために使用できる。同様に、この実施形態は、自動機械のツールを再構成し、スケジュールに基づいて再編成の動作責務を実行するために使用することもできる。
別の実施形態において、プロトコル3801は、タイトルオブジェクトと組み合わせ、効率的かつ効果的なロボットまたは遠隔制御オブジェクトを作成して、タスクを自動化し、インテリジェントネットワークを提供することができる。ルート指定およびコマンド構造は、プロトコル3801と共に、高機能ネットワーク横断、命令中継、動的通信、情報収集、およびロジック処理のために、タイトルオブジェクトルールおよび引き出し方法と組み合わせることができる。例えば、タイトルオブジェクトには、ネットワーク上の他のタイトルオブジェクトとの通信およびコラボレーションのためのメカニズムおよび言語が提供される。別の実施形態において、タイトルオブジェクトおよびプロトコル3801は、タイトルオブジェクトおよびプロトコルメッセージが必要とするロジックのためのコンテナおよびサーバとして、辞書および辞書部分を利用することもできる。これにより、タイトルオブジェクトおよびプロトコルメッセージを小さいままに維持し、同時に、オブジェクトおよび/またはメッセージに対して、必要に応じて処理環境に必要な形式でロジックを取り出す能力を与えることができる。例えば、プロトコルメッセージ3801は、図40Bに示されるように、リモート辞書部分4032に対するコマンドリファレンスを含み、メッセージがデバイスC4028に到着すると、コマンドロジックを取得するために辞書がクエリされる。ロジックは、その後、デバイスC4028上で実行される。別の実施形態において、タイトルオブジェクトおよび/またはプロトコルメッセージは、辞書を利用して、現在のデバイスと互換性のある処理命令またはコードに変化させられる。
図40Aに図示した取引完全性部分4022は、取引の完全性を検証するセキュリティ証印を提供することができる。セキュリティ証印は、SHA−1ハッシュ結果等の暗号計算の結果にすることができる。取引完全性部分4022は、セキュリティ証印を与えるために使用される手法を示してもよく、さらに、オプションを備えるか、あるいは下層プロトコルの完全性チェック機能と併せて、またはこれの代わりに、使用してもよい。例えば、SSLプロトコルは、取引がネットワークを介して移転される際に完全性チェックを提供する。しかしながら、取引完全性部分4022は、さらに、SSLプロトコルでは不可能な、通信するアプリケーション間、さらには仲介物を介した、エンドツーエンドの完全性チェックを提供し得る。一実施形態において、取引完全性部分4022は、メッセージ3902全体、またはヘッダ3904、または本体3906に対する完全性チェック、あるいはヘッダ3904および本体3906に対する独立した完全性チェック等、完全性チェックの細目を示す。
次に図40Bを参照すると、本発明の一実施形態による、デバイス間のプロトコルメッセージのルート指定が図示されている。例えば、デバイスA4024を起点とするメッセージは、ルート指定命令の要求に従ってデバイスC4028にルート指定される。プロトコルメッセージは、デバイスC4028において処理され、デバイスB4026にルート指定され、次に、デバイスD4030にルート指定され、その後、再びデバイスBにルート指定され、次に最終的に起点であるデバイスA4024に戻る。
ネットワーク横断の各ステップにおいて、プロトコルメッセージは、メッセージに包含され得るタイトルオブジェクトを含み、デバイスによって処理されることができる。別の実施形態において、処理は、プロトコルメッセージおよびタイトルオブジェクトが学習プロセスを実行し得る点においてインテリジェントにすることができる。即ち、プロトコルメッセージおよびタイトルオブジェクトは、ルート指定方法および経路に関して賢明な判断を行うために各デバイスから情報および特性を収集する。プロトコルメッセージは、処理デバイス上で実行される際に、イベントにおいてトリガされたルート指定命令を包含することができる。例えば、プロトコルメッセージがデバイスB4026に到着した時、その処理は、注文履行要件およびサービスレベル契約に適合した付近の追加的なデバイスを特定する等の情報収集を含むことができる。デバイスD4030へルート指定するための判断は、収集した情報およびルート指定命令に基づいて実行され得る。
次に図41を参照すると、図39に図示した本体部分の簡略図が図示されている。本体部分4102は、さらに、取引タイトル部分4104と、取引パラメータ部分4106と、取引コンテンツ部分4108とを備える。取引タイトル部分4104は、取引参加者のタイトルを備えていてもよい。例えば、図38に図示した消費者デバイス3802を使用して取引を開始した消費者のタグを包含してもよい。取引タイトル部分4104は、タイトル所有者のための認証材料を備えることができる。例えば、取引に関与するタイトルがチケットである場合、チケットの所有者の認証が必要となり得る。取引タイトル部分4104は、所有者認証プロセスの結果として生じた必要なセキュリティ証印を中継できる。この例において、プロトコルメッセージの受領者は、事前に確立された信用関係に基づいて認証証印を信頼し、これにより、別個のチャレンジ−レスポンスプロセスを介して所有者を再認証する必要性を排除できる。別の実施形態において、タイトルの所有者は、タイトルを引き出すために直接的に検証される必要がある。例えば、リゾルバ部分3808がチケットのようなタイトルオブジェクトを受領する場合、所有者を直接認証することが求められる場合がある。この結果として、チャレンジ−レスポンス式の会話においてプロトコルメッセージの集合を送信することが可能であるため、所有者は自分自身を適切に認証できる。認証は、ユーザ名およびパスワード、公開鍵暗号、バイオメトリックス、その他といった、タイトルオブジェクトによって指定される制約の中で行うことができる。
別の実施形態において、取引タイトル部分4104は、タイトルを参照するスタブのみを含んでいてもよい。スタブは自分が結合/添付され、別のデバイス上においてリモートで格納され得るタイトルを参照できることから、この方法は、タイトルオブジェクトによってサポートされる。この手法は、プロトコル3801のサイズおよび冗長性を低減するのに有効となる可能性がある。一例として、所有者は、ワレット内に同じ通貨および貨幣単位を表す多くのタイトルを有し得る。タイトル間の唯一の差別化要素は、認証子スタブである。通信の目的から、ワイヤレスRFネットワークのようなネットワークを介して、全タイトルを移転するのは非効率的となる可能性がある。この場合には、タイトル全体ではなく、スタブを送信できる。スタブ要素は、結合部分を使用して、タイトルを参照する。別の場合には、タイトルの単一のコピーを、取引に必要な全てのスタブと共に送信できる。
取引パラメータ部分4106は、取引に関連付けられた全ての任意パラメータまたは特性を指定することができる。例えば、パラメータは、図38に図示したタイトルマネージャ3804に対するクエリ取引の結果に適用すべき特定の変換を指定できる。取引コンテンツ部分4108は、アプリケーションが通信する必要のある、取引に関連付けられた全てのコンテンツを含んでもよい。
通信チャネルおよび発見は、プロトコル3801のサポートにとって不可欠な要素である。上述したように、プロトコル3801は、TCP/IP、RFネットワーク、およびインターネットといった、既存のプロトコルおよび既存の通信チャネルの上で実施できる。発見とは、デバイス、アプリケーション、およびタイトルオブジェクトが、様々な識別、命名、およびロケータ体系を使用して、互いを見つけ、位置を確認できるプロセスである。発見メカニズムは、プロトコル3801が動作している環境に応じて、様々な手法を使用して実施できる。例えば、発見手法は、インターネットと、埋め込みデバイスと、GPSのようなロケータシステムとの間では大幅に異なる可能性がある。
次に図42を参照すると、本発明の一実施形態による、様々なネットワーク上で実施可能な発見プロセスの簡略図が図示されている。命名および登録ホスト4202は、ネットワークアドレスに対して名前を解決することで、様々なデバイスを特定する。タイトルパブリッシャ4204は、命名ホスト4202と通信することで、状態サーバ4206のアドレスを見つける。タイトルパブリッシャ4204は、アドレスを取得した後、タイトルパブリッシャおよび状態サーバが動作するコンピューティングデバイスによってサポートされるネットワークチャネルを使用して、状態サーバ4206と直接通信できる。同様に、タイトルマネージャ4208は、命名ホスト4204と通信することで、リモートロックボックス4210の位置を確認できる。別の実施形態において、命名および登録ホスト4202は、アドレス解決テーブルを通信および伝播する命名デバイスのネットワークにすることができる。
次に図43を参照すると、本発明の一実施形態による、発見およびチャネル手法の簡略図が図示されている。この実施形態において、全ての通信は、中央ホストまたは中央ホストネットワーク4302を介して行われる。タイトルパブリッシャ4304は、通信を開始し、状態サーバの名前を使用して状態サーバ4306に対するプロトコルメッセージを発生させ、その後、プロトコルメッセージは解決および送給のために中央ホスト4302に送られる。中央ホストネットワーク4302は、状態サーバの名前をネットワークアドレスに対して解決すること、およびプロトコルメッセージを送給することに責任を有する。この例において、状態サーバ4306のアドレスは、ネットワークの実施に応じて、静的または動的にすることができる。この実施形態において、プロトコルは、インスタントメッセージングおよび電子メールといったネットワークを介して実行される。
次に図44を参照すると、本発明の一実施形態による、動的発見およびチャネル手法の簡略図が図示されている。この例において、タイトルパブリッシャ4402が状態サーバ4404を発見するプロセスは、タイトルパブリッシャ4402によって開始されるネットワーク上での同報またはマルチキャストクエリを介して、動的に達成される。タイトルパブリッシャ4402は、応答を分析し、その後、状態サーバ4404との通信を開始する。この実施形態は、ピアツーピアネットワークのような、ネットワーク上の全デバイス間のピアリング関係を代表するものである。ピアリング関係における発見は、ネットワーククエリおよび応答を介して確立される。ピアリング関係の別の実施形態において、発見は、ワイヤレスネットワークの場合のように、物理的な近接性を介して達成できる。この例において、発見は、IEEE802.3bワイヤレスローカルエリアネットワークと、Bluetoothパーソナルエリアネットワークと、赤外線トランシーバとのように、デバイスが極めて近接する他のデバイスを発見する標準的なワイヤレスプロトコル、トランスミッタ、およびレシーバを介して発生する。プロトコル3801は、分散型の多様なネットワークの機能を発見および利用するために、こうしたタイプのネットワーク内でローミング機能を利用できる。信用は、ネットワーク内で重要な要素となる可能性があり、本明細書において、さらには認証プロセスの態様として、後で説明する。
取引フローおよびプロトコルは、取引に関与する関係者を適切に特定し、取引に置くべき信用を評価するために、タイトルの認証に依存してよい。図38に例示したように、タイトルは、状態サーバ3810によって引き出しおよび認証される。状態サーバ3810によって利用される認証手法は、取引処理を可能にし、タイトルの本物であり有効な一意の特性を維持できる。例えば、状態サーバ3810は、タイトルの裏書および認証に実質的に責任を有し、取引間の状態を持続すること、さらに、保証、あるいは通知およびコールバックといったその他の取引ロジックを実施することにより、取引フローに参加できる。裏書プロセスは、証明(即ち、流通のための適切な識別および権限付与)のためにタイトルまたはタイトルの集合を状態サーバ3810に提供する。状態サーバ3810は、その後、裏書きされるタイトルに適用し得る一意のセキュリティ証印を作成するために、裏書プロセスを適用してもよい。状態サーバ3810は、さらに、セキュリティ証印の認証および更新を共に行うために、認証プロセスを適用してもよい。
次に図45を参照すると、本発明の一実施形態による、裏書および認証プロセスの簡略図が図示されている。タイトルパブリッシャ4506に生成された新しいタイトルは、認証スタブが欠如しているため、一般には、タイトルエコシステム内では証明または認識されない。一般に、新しいタイトルは、プロトコル3801を使用した裏書のために、状態サーバ4502に送られる。状態サーバ4502は、裏書プロセスを実行し、裏書きされる全てのタイトルのために一意のセキュリティ証印を作成する。状態サーバ4502は、次に、現在のセキュリティ証印の状態を状態収集部4504に格納し、その後、タイトルマネージャへの配信等、更なる処理のために、裏書済みタイトルをタイトルパブリッシャ4506に戻す。一実施形態において、プロトコルメッセージ内のコンテンツは、裏書きされるタイトルまたはタイトル群のコピーを備える。別の実施形態において、状態収集部4504は、流通する各タイトル現在のセキュリティ証印のデータベースである。
別の実施形態において、タイトルが使用される時(例えば、引き出し動作中)、タイトルは、リゾルバ4508による認証のために状態サーバ4502に提供される。状態サーバ4502は、認証プロセスを実行し、タイトル内に含まれるセキュリティ証印を、状態収集部4504内で維持される現在の状態に対して検証する。タイトルのセキュリティ証印は、タイトル認証子スタブに包含される。
状態サーバ4502は、タイトル取引エコシステムによりサポートされるような裏書および認証を実行してもよい。様々な手法およびアルゴリズムをタイトル技術によってサポート可能であり、特定のタイトルに関して利用される手法およびアルゴリズムは、その後、認証のため状態サーバ4502に伝達できる。一実施形態では、PayWordに類似する連鎖ハッシュメカニズムが、タイトル認証のために使用される。別の実施形態において、連鎖ハッシュは、初期値vを繰り返しハッシュすることで生成してもよく、初期値vは、MD5またはSHA−1といった暗号的に強力なハッシュ関数Hを使用して、乱数またはその他の適切なデータと組み合わせたタイトル情報を含んでもよい。連鎖ハッシュアルゴリズムの第1の反復では、h0=H(v)が得られる。第2の反復では、h1=H(h0)が得られる。n回目の反復では、hn=H(hn−1)が得られ、ここでnは、ハッシュ連鎖の望ましい長さを表す。長さnのハッシュ連鎖は、タイトルによって認められる引き出しの最大数からシステムに接続したユーザの最大数までのシステム内の任意の値、あるいはシステムによって必要とされる他の任意の値を表してよい。別の実施形態において、vは、乱数と、タイトル完全性検証のために後で使用されるタイトルのハッシュとで構成してよい。
別の実施形態において、状態サーバ部分は、hnを生成し、nと、h0の初期ハッシュ値として使用された値vとを安全に格納してよい。値hnは、その後、hnを作成するのに使用したハッシュアルゴリズムの名前と共に、タイトルの認証子スタブ内に設定してもよい。ある場合においては、クライアントは、その後で、引き出し時にタイトルを提示してもよく、引き出しにおいて、状態サーバは、認証スタブから、スタブによって指定されるハッシュアルゴリズム名と共に、値hnを抽出してもよい。状態サーバは、その後、格納された値vおよびnを調べ、hi=Hi(hi−1)を計算し、ここでh0=H0(v)およびi={1,2,3,...,n}となる。値hnは、hiと等しいかがチェックされ、等しい場合、タイトルは認証される。サーバは、次に、n−1をnの位置に格納し、hn−1および使用されたアルゴリズム名を含む新しい認証子スタブを生成し、そのスタブをクライアントに再び戻し、ここでタイトルは、n>0である限り、上のプロセスを使用して再度認証され得る。
さらに別の実施形態において、状態サーバ4502は、上で定義されたようにハッシュを生成し、値hnおよびveを、使用されたハッシュアルゴリズム名と共に、認証子スタブ内に設定し、ここでveは、暗号化された値vとなる。状態サーバは、この実施形態において、nのみを格納する必要がある。引き出し時、クライアントは、veと、hnと、使用するハッシュアルゴリズム名と、を含む認証子スタブを備えたタイトルを提示する。状態サーバ部分は、次に、veを暗号化してvdを取得し、hi=Hi(hi−1)を計算し、ここでh()=H(vd)およびi={1,2,3,...,n}となる。状態サーバ部分は、hi=hmを検証し、真である場合、タイトルは認証される。サーバは、次に、n−1をnの場所に格納し、hn−1と、veと、使用されたハッシュアルゴリズム名とを含む新しい認証子スタブを生成し、そのスタブをクライアントに再び戻し、ここでタイトルは、n>0である限り、上のプロセスを使用して再度認証され得る。
さらに別の実施形態において、クライアントは、ハッシュ連鎖を生成することに責任を有する。ある場合において、クライアントは、上で説明した手法または別の適切な方法を使用して値vを生成する。クライアントは、次に、ハッシュ連鎖hi=Hi(hi−1)を計算し、ここでh0=H0(v)およびi={1,2,3,...,n}となる。結果として生じたハッシュ連鎖={h0,h1,h2,...,hn}となる。クライアントは、信用証明書、h0、および使用したハッシュアルゴリズム名を状態サーバ部分に送る。状態サーバ部分は、クライアントの信用証明書を検証し、h0を安全なデータストアに格納する。タイトル引き出し時、クライアントは、h1およびハッシュアルゴリズム名が認証子スタブに埋め込まれたタイトルを、検証のために、状態サーバ部分に送る。状態サーバ部分は、安全なデータストアからh0を取り出し、指示されたアルゴリズムを使用してh0をハッシュし、h1*を生成する。タイトルは、h1=h1*である場合のみ認証される。状態サーバ部分は、次に、安全なデータストアにおいて、h0をh1に置き換える。クライアントは、h1を使用することができなくなる。この実施形態において、クライアントは、常にhiを供給し、状態サーバ部分は、常にhi−1を格納することに留意されたい。i番目の引き出しは、クライアントによって供給される値hiで構成され、値hiは状態サーバ部分がhi−1を使用して検証できる。こうした各引き出しでは、クライアントからの計算は必要なく、状態サーバ部分による単一のハッシュ動作のみが必要となる。
別の実施形態において、n=0のようにハッシュの連鎖が期限切れになった時、状態サーバ4502は、タイトルの再裏書を自動的に実行し、新しい連鎖を作成できる。再裏書は、選択的に、特定のタイトルに関する許可に応じて、発生させることができる。
別の実施形態では、タイトルを認証するためにランダム値手法が適用される。ランダム値は、状態サーバ4502によって生成され、認証子スタブ内に置かれる。状態サーバ4502は、さらに、状態収集部4504においてランダム値の記録を維持する。ランダム値は、タイトルが毎回認証されるたびに状態サーバによって変更され、正しいランダム値を有するタイトルオブジェクトのみが有効となる。
次に図46AないしBを参照すると、本発明の一実施形態による、分割可能な現金のためのハッシュ認証方式の簡略図が図示されている。一実施形態において、タイトルの値は、ツリーで表現され、各ノードはタイトルの貨幣単位を表し、ルートノードは、タイトルの合計値に等しい、全ての子ノードの合計となる。例えば、図46Aには、米国通貨の20ドル紙幣を表すタイトルが図示されている。ルートノードの値は、4602によって表されるように$20であり、直下に2つの子ノードを有し、子ノードは4604によって表されるようにそれぞれ$10の価値となる。$10ノードのそれぞれは、4606によって表されるように、2つの$5ノードを有する。各親ノードは、直下の子ノードのハッシュであり、$5ノードは何らかの初期ランダム値によりハッシュされ、その親ノードである$10ノードは2つの$5子ノードのハッシュとなる。顧客Aが販売業者Bに対して、タイトルの一部で支払を行うことを希望する場合、Aは、Aが消費したいノードのハッシュをBに提供する。
次に図46Bを参照すると、Aが$20ノードのうち$15を消費したい場合、$10 4608および$5 4610のノードのハッシュがBに与えられる。ノードが消費されると、ノードとその祖先とは、再び消費され得ない。この例において、Aには、支払後の金額を表す単一の有効な$5ノード4612が残される。この支払をBが銀行Cに預ける時、Cは、$10および$5ノードをハッシュしてルート$20ノードへ戻せることのみを検証する必要がある。真である場合、Cは、ノードが消費されたものとして記録し、Bに対する支払を行うことができる。
認証手法およびプロセスの別の実施形態において、認証セキュリティ証印は、多数のタイトルオブジェクトに渡って分離させることができる。この場合、タイトルオブジェクトの任意の1つ、一部、または全部を認証するために、2つ以上のタイトルオブジェクトを提示する必要がある。例えば、セキュリティ証印が多数の部分に安全に分割され、裏書プロセスおいてタイトルオブジェクトの集合に正しく適用されるように、分割鍵手法を応用できる。タイトルオブジェクトは、通常、様々な関係者に配信できる。この実施形態では、コンテンツの引き出し、あるいは資産へのアクセスを得るためには、全ての関係者がタイトルオブジェクトを提示する必要がある。この方法の変形の1つにおいて、セキュリティ証印は、タイトルオブジェクトの全部ではなく一部のみを提示すればよいように、様々なタイトルオブジェクトの間で安全に分割できる。例えば、セキュリティ証印は、3つのタイトルオブジェクトに渡って分割できるが、認証のためには2つのタイトルオブジェクトのみを提示する必要がある。別の変形において、タイトルを認証するために適用される手法は、別のタイトルまたはタイトルの集合によって決定できる。例えば、タイトルを認証するセキュリティ証印は、別のタイトルまたはタイトルの集合に対する直接的な参照に基づいて生成され得る。この場合、状態サーバ4502は、他のタイトルを参照し、直列化された認証プロセスを実行する。こうした方法は、アクセスが許可される前に二者の提示が必要となるような二次的な認証ポリシを実施するのに有効となり得る。
認証手法およびプロセスの別の実施形態では、セキュリティ証印のいくつかの層をタイトルオブジェクトに適用できる。この場合、タイトルオブジェクトは、異なるセキュリティ証印を使用して様々なレベルで認証可能であり、次に、各レベルのために異なる認証手法を実施できる。例えば、3段階の認証プロセスにおいて、タイトルオブジェクトは、異なる手法を使用して、別々に3回認証することが可能であり、各手法は、より厳格なガイドラインおよび強力なセキュリティを適用する。この例において、第3の段階の裏書は、安全ではないネットワーク横断のために利用可能であり、第2の段階は、より安全なネットワーク横断および限定されたタイトルの引き出し、第1の段階は、機密の処理およびタイトル引き出し方法への完全なアクセスのために利用可能である。この多段階裏書および認証プロセスは、混合環境において有効となる可能性があり、安全な環境での認証および検証のために使用されるセキュリティ証印を備えることなく、安全ではない公共の環境においてタイトルオブジェクトのルート指定と認証をすることができる。
別の実施形態において、タイトルオブジェクトは、多数の独立した状態サーバにより裏書きできる。これは、別個の関係者、領域、エンティティ、その他が単一のタイトルオブジェクトを裏書(即ち、証明)することを可能にし、これにより、特定の環境におけるタイトルオブジェクトの使用が可能になる。一例において、多数の裏書は、タイトルオブジェクトに関する特定の信用に依存するものとすることができる。例えば、タイトル対応アプリケーションを実施するコンピューティングデバイスのエコシステムは、エコシステムにおいて特定および常駐する状態サーバのみを信用するように構成してもよく、さらに、こうした状態サーバによって裏書されたタイトルのみを信用するように構成してもよい。こうしたアプリケーションにエコシステム外部を起源とするタイトルを信用させるために、エコシステム内部の状態サーバでタイトルを再裏書することが可能である。この例において、タイトルオブジェクトは、2つの裏書および2つの認証子スタブを有し、一方は起点状態サーバに由来し、他方はエコシステム内で動作する状態サーバに由来する。認証のために、現在のエコシステムのアプリケーションは、認証のために自分の状態サーバに依存する。別の変形において、エコシステム内部の状態サーバは、タイトルオブジェクト自体を認証可能であり、さらに、エコシステム外部の起点状態サーバからの認証を要求できる。
さらに別の実施形態において、状態サーバ4502は、廃止および一時停止プロセスをサポートし、これにより、流通しているタイトルは、様々な理由から廃止されることが可能である。例えば、タイトルは、盗難が報告された場合に廃止されること可能である。あるいは、顧客がタイトルの継続使用の要件を満たしていない場合は、要件が満たされるまで、タイトルを一時停止することができる。この例において、廃止または一時停止プロトコルメッセージは、有効で信頼できるソースから、状態サーバ4502に送られる。状態サーバ4502は、次に、問題のタイトルを廃止または一時停止し、これを状態収集部4504において維持する。一例において、廃止は、タイトルの所有者が要求可能であり、この場合、タイトルは、廃止のために提示できる。状態サーバ4502は、廃止する前にタイトルを認証する。
タイトル取引エコシステム内での信用の確立は、いくつかの方法で発生し得る。一実施形態において、タイトル取引の参加者は、公知の構成済みの状態サーバによって裏書および認証された、取引において使用されたタイトルの認証を信用することで、明示的に信用を確立する。例えば、アプリケーションおよびデバイスがタイトルプロトコルを使用して通信する際に、プロトコル内に伝達されたタイトルは、公知の信用できる状態サーバによって認証される。別の実施形態において、信用は、タイトル対応アプリケーションおよびデバイス上で構成される信用タイトルを使用することで確立される。信用タイトルは、どのタイトルオブジェクトがどの状況下で信頼されるかについてのきめ細かい説明および命令を提供する。信用タイトルは、管理アプリケーションによって作成および裏書可能であり、タイトル対応アプリケーション上で構成することができる。タイトル対応アプリケーションは、その後、信用タイトルを参照し、処理する取引に関する命令およびフィルタを実行し、タイトルが信用可能な状態を確保できる。タイトル取引エコシステム内の信用は、タイトル取引に関与するアプリケーションの要求に応じて、ピアツーピアマトリクス関係において、公式の階層的な形で、あるいは混成の形で、暗示的または明示的に確立できる。別の実施形態において、信用は、上述したようなタイトルオブジェクト認証プロセスを介して確立できる。別の実施形態において、信用は、X.509およびPGPデジタル証明書等、公開鍵インフラストラクチャまたは同様の方法を利用することで確立できる。これは、デジタル署名されたタイトルオブジェクトまたはデジタル署名されたスタブと連動可能である。別の実施形態において、信用は、ユーザによってタイトル毎に、あるいはプロフィール内のパラメータのセットを構成することで、明示的に指定できる。
G.ファイルの共有および配信
タイトルシステムの別の実施形態において、タイトルは、デジタル資産へのアクセスと、デジタル資産の共有および配信とを管理するために使用できる。デジタル資産は、デジタル形式で格納し得る全てを備える(即ち、文書、画像、音声、ウェブに基づく資産)。ファイルアクセス制御に対する以前のアプローチは、通常、多数のユーザの間で容易に伝播可能な名前およびパスワードの概念に基づいている。この実施形態において、タイトルは、デジタル資産を容易に参照し、アクセスを制御するために使用される。
次に図47を参照すると、本発明の一実施形態による、デジタル資産アーキテクチャへの配信およびアクセスを管理するシステムの例が図示されている。この図は、別個のコンピューティングデバイス上で動作させてもよい別個の部分を図示しているが、別の実施形態において、これらの部分は、同じデバイス上で動作させることが可能である。一実施形態において、タイトルマネージャ4702の機能は、完全なアプリケーションとして、消費者デバイス4701上で直接的に動作させることができる。同様に、タイトル引き出しシステム4704の機能は、タイトル発行システム4703上に存在してもよい。さらに、ネットワークという用語は、コンピューティングデバイス間でのデータの移転を可能にする任意のメカニズムを指す。
次に図48を参照すると、本発明の一実施形態による、資産を取り出すための高レベルメカニズムが図示されている。ユーザは、ユーザがアクセスを希望する資産を表すタイトルオブジェクトを選択する4801。ユーザの観点からは、タイトルオブジェクトが使用されることが知られず、資産が選択されていることのみが知られてもよい。
ユーザのタイトルマネージャは、次に、タイトルを適切なタイトルリゾルバに提供する4802。タイトルリゾルバは、認証スタブが無効である場合、タイトルを拒絶する4804。システムは、資産所有者またはプロバイダの要件および必要性に応じて広範な応答および可能な動作を提供可能な、オプションの拒絶メカニズムを有することができる。
認証スタブが有効である場合、認証スタブは、更新され4806、タイトルオブジェクトは、ユーザに対して再発行される4807。この更新および再発行プロセスは、ユーザによって作成されたタイトルの任意のコピーが無効となった状態を確保する。これは、人間のグループの中でタイトルオブジェクトをコピーおよび配布できないことを意味し、第1の人物がタイトルオブジェクトを引き出すとタイトルオブジェクトの他のコピーは無効となり、したがって、グループの他のメンバは資産に対するアクセスを有しなくなる。
別の実施形態において、資産へのアクセスを管理および制御するタイトルのこうした能力は、例えば、ユーザ数と、期間と、時刻と、資産所有者のビジネスモデルをサポートする他の適切なメカニズムとに基づいて、資産に対するタイトルのアクセスを制限するタイトルオブジェクトの他のメカニズムを介して、さらに強化できる。
さらに別の実施形態において、様々な引き出し方法をサポートするタイトル内のメカニズムによって、資産にアクセスするために多数のデバイスを使用するユーザは、その特定の時点でユーザが使用しているデバイスにとって最も適切な形式で、資産を提供させることが可能となる。例えば、ユーザが携帯電話から資産にアクセスしている場合、資産は、テキストに基づくものにでき、一方、アクセスデバイスがコンピュータである場合は、資産は、マルチメディアに基づくものにできる。
次に図49を参照すると、本発明の一実施形態による、タイトルシステムを使用してデジタル資産を検索するプロセスが図示されている。タイトルは資産を説明するメタデータ記述を含むため、幅広い領域で効果的に資産を検索し、有効な資産を見つけることができる。これは、テキストが存在するコンテクストを考慮しないテキスト一致システムに基づいた今日の検索システムと同等である。したがって、例えば、タイトルシステムを使用したアーチスト名に基づく1曲の音楽の検索では、そのアーチストが言及されたあらゆるテキストをリストアップし、結果としてユーザが利用するには広範すぎる検索結果が生じる純粋なテキストに基づくシステムとは異なり、アセットを指し示すタイトルが生じる。
この検索プロセスの実施形態において、ユーザは、タイトル検索オプションを選択する4901。ユーザは、次に、ユーザが検索したい資産のタイプを促される4902。資産タイプに基づいて、専用検索フォームが表示され4903、ユーザはこれに基準を入力する4904。タイトル検索エンジンは、次に、単一の領域または多数の領域に渡って、基準を満たすタイトルを検索する4905。有効なエンティティによって発行されたことを確定するために、タイトル内のデジタル署名をチェックするオプションが存在する4906。タイトル検索エンジンは、次に、有効なタイトルのリストを戻し4907、ユーザは検索をさらに絞り込むオプションを有し4908、あるいは、対象のタイトルを選択およびプレビューする4909。
タイトルがサポートする多数の引き出し方法は、4909において使用されるプレビュー方法を、単純な記述から、1度だけの閲覧または一定の日数のみ有効といった制約の集合と共に実際の資産にアクセスできる能力までの範囲に及ぶ、極めて柔軟なものにできることを意味する。顧客が対象の資産を見つけた後、ユーザとタイトルオブジェクト所有者との間でタイトル取引を行うことができる4910。デジタル資産に対する権利の特定の集合を与えるタイトルをユーザが保有すると、こうした権利に応じて、ユーザは、こうした所有済みのタイトルにより、多数の取引を遂行できる。こうした取引は、タイトルの共有、タイトルの引き渡し、あるいはタイトルの取引である。
次に図50を参照すると、本発明の一実施形態による、タイトルオブジェクトを共有する簡略化されたプロセスが図示されている。タイトルはコピーして2人で使用することができないため、共有メカニズムによって、タイトルオブジェクト所有者は、資産保有者がタイトルメカニズムを介して実施したルールに基づいて、その資産の1つのバージョンに対するアクセスを共有できる。
ユーザ1とユーザ2との間で共有するメカニズムは非常に単純であり、ユーザ1は両者が共有を希望する資産を有し5001、ユーザ1はタイトルを選択し、共有オプションを選択する5002。ユーザ1のタイトルマネージャは、オリジナルのタイトルオブジェクトが共有モードを求める場合、シャドータイトルを作成し5003、ユーザ1は電子メール、インスタントメッセージング、または別のデジタル移転メカニズムといった適切なメカニズムを使用して、シャドータイトルをユーザ2に送る5004。シャドータイトルは、このシャドータイトルが権利を有していないことを示すために認証スタブを除去する等のメカニズムが使用されることから、オリジナルのタイトルオブジェクトの修正バージョンとなる。別の実施形態において、ユーザの対話は異なる可能性があり、シャドータイトルを作成する機能は、例えば、クライアントデバイスまたはタイトル発行システム等、システムの他の要素内に存在してもよい。
ユーザ2がシャドータイトルを受領すると、シャドータイトルは、タイトルマネージャに格納され5005、タイトルリゾルバシステム5006に提示することで、引き出しできるようになる5006。タイトルオブジェクトがシャドー5007であることをタイトルリゾルバが検知した時5007、タイトル自体の中で示されるビジネスルールを使用して、あるいは資産システムを介して、資産のプレビューバージョン5008がユーザ2に提示される5009。こうした資産のプレビューバージョンは、単純な記述、低品質バージョン、ダウンロードバージョンではないオンラインバージョン、あるいは、時間、使用回数、または他の適切なメカニズムに基づいた限定使用バージョンを含む多くの形態をとることができる。この実施形態では1対1の取引となっているが、実際には、多数のシャドータイトルが生成される1対多の取引にできることに留意されたい。別の実施形態において、シャドータイトルは、タイトルマネージャまたはタイトル対応アプリケーションを有していない場合がある受領ユーザ2の代わりに、タイトルマネージャ5003に格納できる。この場合、受領者は、タイトルを引き出す方法または装置を有していない。代わりに、この例のタイトルマネージャ5003は、シャドーコピーを維持し、シャドーコピーを参照するエンコードされたURLをユーザ1に提供する。ユーザ1は、電子メールまたはインスタントメッセージング等の標準的な通信メカニズムを使用して、エンコードされたURLをユーザ2に送る。エンコードされたURLを受領後、ユーザ2は、URLをクリックし、これによりタイトルマネージャ5003による引き出しを開始する。
こうした資産共有のアプローチは、資産の使用者がこの資産を他のユーザに認識させ、他のユーザが何らかの制限がある形態でこの資産を使用するための使いやすいメカニズムを提供する一方で、資産に対する法的な権利が完全に尊重された状態にするという資産所有者およびプロバイダの必要性を満たす。受領者は、自分にとって資産が価値のあるものであると感じた場合、資産を購入することができる。
次に図51を参照すると、本発明の一実施形態による、資産を別のユーザに引き渡すための簡略化されたプロセスが図示されている。デジタル資産の購入および引き渡しの以前のメカニズムでは、常に、購入者が実際には資産または資産にアクセスするための名前およびパスワードのコピーを作成するという問題の可能性が存在した。タイトルに基づくアプローチでは、購入者にとってのコピーが残存しない形で、資産の購入および引き渡しを実行させることが可能となる。
このギフトシナリオの実施形態において、ユーザ1は、ギフトとして与えるためにタイトルオブジェクトを購入する5101。ユーザ1がタイトルマネージャでタイトルオブジェクトを受領した後、ユーザ1はタイトルを選択し5102、ギフトオプションを選択し5103、さらにユーザ1は受領者を選択し、ギフトメッセージを作成するためのオプションを有する。ユーザ1のタイトルマネージャは、タイトルオブジェクトをギフトモードのリゾルバに提供する5104。リゾルバは、このタイトルをギフトとして引き渡せること、およびオプションの基準が満たされていることを検証する5104。こうしたオプションの基準は、資産がユーザ1によって全くアクセスされていないといった特徴を含むことができる。タイトルオブジェクトをギフトとして引き渡せない場合、タイトルは拒絶され、オプションの拒絶メカニズムを発生させることができる。
タイトルリゾルバは、認証スタブを更新して、ユーザ1が有し得るタイトルオブジェクトのあらゆるコピーを無効化し、更新済みタイトルオブジェクトはユーザ1のタイトルマネージャに送られ、ユーザ1のタイトルマネージャは、自動的に、タイトルマネージャおよび関連メッセージをユーザ2のタイトルマネージャに送る5108。タイトルを受領後、ユーザ2のタイトルマネージャは、セキュリティを追加するために、タイトルオブジェクトの認証スタブを随意的にリフレッシュできる。例えば、更なるセキュリティのためにロックボックスを使用して、あるいはタイトル発行システムにタイトルを直接ユーザ2に送信させることで、ギフトメカニズムの他の実施形態で実装できることに留意されたい。ギフトメカニズムの強化バージョンにおいて、ユーザ1は、ギフトとして引き渡すことが可能なデジタル資産のアルバムまたはコレクションを構築可能となり、この場合、システムは多数のタイトルを取り扱う。更なる実施形態は、タイトルオブジェクトを多数の人々に引き渡す能力であり、これによって、多数のコピーに対する支払は、ギフトプロセスの一部として自動的に処理される。
次に図52を参照すると、これは、本発明の一実施形態による、タイトルオブジェクトの有効なコピーを関係者の機械に残すことなくタイトルを取引するための簡略化されたプロセスである。このプロセスにおいて、2人のユーザは、取引する2つのタイトルを有する5201および5202。ユーザ1は、自分のタイトルをタイトル市場に出し5203、ユーザ2は、タイトル1が取引可能であることに気付く5204。ユーザ2は、取引としてユーザ1にタイトル2をオファし5206、ユーザ1はオファを受諾する5205。これは取引を確立するメカニズムの可能な一実施形態であることに留意されたい。自動取引ボード、取引ロボット、および取引に関与する関係者間の単純な連絡を含め、取引を確立するための広範な実施形態が存在する。
取引が合意に達した後、取引を発生させるメカニズムを提供する必要がある。この実施形態では、デジタルロックボックスを使用するが、実際の取引メカニズムの提供については広範なオプションが存在する。ユーザ1は、タイトル1をデジタルロックボックス内に配置し5207、ユーザ2は、タイトル2をデジタルロックボックス内に配置する5208。次に、メカニズムは、取引されるタイトルを検証および認証する。例には、デジタル署名を使用すること、タイトルを発行サイトに提示すること、あるいは、ユーザにタイトルを閲覧する能力を与えることが含まれる。
タイトルは、検証された後、5211および5212において、認証スタブを更新するために、尊重されるタイトルリゾルバに提供される。これにより、ユーザによって保持されるタイトルの任意のコピーについて、引き出しが無効となる状態が確保される。タイトルは、ここで取引され5213および5214、タイトルマネージャへ送給される5215および5216。
別の実施形態において、取引メカニズムは、デジタルトレーディングカードを備える。一般に、物理的なトレーディングカードの収集および取引は、非常に人気が高い。しかしながら、対応するデジタルトレーディングカードシステムの実装は、一般には不可能である。理由の1つは、海賊行為の懸念であった。即ち、全ての所有権を記録し、取引を安全に管理するためには、中央化された複雑なデジタル権利システムが必要となる。しかしながら、本発明の使用を介して、安全でスケーラブルなカードシステムを実施できる。
次に図53を参照すると、本発明の一実施形態による、デジタルトレーディングカードアーキテクチャが図示されている。タイトルオブジェクト5301は、デジタルトレーディングカードを備える埋め込みコンテンツ5302を含む。埋め込みコンテンツ5302は、ブラウザ、あるいはデジタルトレーディングカードを表示するための専用アプリケーションを介して表示し得る。デジタルトレーディングカード5304は、デジタルトレーディングカードが更新された新鮮な情報を提供できるように、参照コンテンツ5303をさらに使用してもよい。この情報の実施形態は、スポーツに基づくカードでの更新されたスポーツ統計値、ゲームカードでの更新情報、または更新されたマルチメディアを含むことができる。例えば、デジタルトレーディングカードは、物理的なトレーディングカードと併せて使用できる。物理的カード5304を購入した消費者には、さらに、一意のID5305が与えられる。デジタルトレーディングカードジェネレータシステム5306への提示により、対応するタイトルに基づくデジタルトレーディングカードが生成される。
デジタル資産を参照するタイトルを生成するメカニズムは、2つのクラス、即ち、自動システムとユーザ駆動システムとに分割できる。コンテンツ管理システム等の確立されたウェブに基づくシステムと対話する自動システムは、専用インタフェースを使用し、こうしたタイトル生成に対するアプローチの実施形態は、他の説明の対象とされている。これまでに設置されたシステムが実現できない機能を実現するユーザ駆動システムについては、広範な実施形態が存在する。一実施形態では、ファイル共有システムにより、ユーザは、自分の連絡先との間でコンテンツを容易に配信できる。
次に図54を参照すると、本発明の一実施形態による、ユーザがデジタル資産共有を共有および管理することを可能にするユーザインタフェースが図示されている。マイコンタクト5401は、ユーザがやり取りする連絡先のリストを備える。例えば、連絡先リストは、単純な住所録アプリケーションにすることが可能であり、あるいは、連絡先システムはタイトルに基づくシステムである。連絡先は、個人5402または個人のグループ5403にしてもよい。デジタル資産を共有するために、ユーザは、連絡先を特定し、適切なデジタル資産権利5406を決定し、タイトル5407を生成する。タイトルオブジェクトは、その後、連絡先へ送られる。資産のプレビューバージョンを、ウィンドウ5405に示すことができる。
次に図55を参照すると、本発明の一実施形態による、管理タイトルおよび関連付けられた権利の例が図示されている。デジタル資産の共有により、ユーザは、デジタル資産を容易に連絡先と共有することが可能であり、一方、名前およびパスワード、または下層のファイル構造について気にする必要はない。例えば、友人または仕事上の知人5502あるいはグループ5503といった連絡先5501をクリックし、こうした連絡先がアクセスを有する資産を発見することが可能である。各資産について、連絡先のリストを、対応する権利と共に、さらに表示できる。これにより、連絡先5505を選択し、その連絡先に関する権利およびタイトル5506を管理し、その後、必要に応じて新しいタイトルを生成することができる。
次に図56を参照すると、本発明の実施形態による、デジタル資産の様々なグループを人間の様々なグループに提供できる抽象化層の例が図示されている。例えば、ユーザが家族、友人、同僚、その他といった様々なグループのために多数のウェブページをサポートする必要がある場合、特に共有資産がある場合には、こうした多数のページを管理するのは非常に困難である。図56は、抽象下層において、これがどのように行われるかを図示している。デジタル資産の集合が存在し、こうした資産は、タイトル領域において管理可能であり、あるいは、ウェブページコンテンツ、電子メール、ブロッガ、およびその他の形態等、他の領域内に存在する可能性がある。タイトルマネージャまたはアシスタントプログラムを使用することで、ユーザは、デジタル資産のグループを収集し、テンプレート5602を使用して、どのように表示するかを制御できる。個別のデジタル資産を取り出し、フォーマットされた形で表示するデジタル資産グループ5603が、これにより作成される。次に、上述したメカニズムを使用して、連絡先(個人またはグループ)5605が特定のデジタル資産グループにアクセスするためのタイトルが作成される5604。タイトルメカニズムと組み合わせた、この抽象化の層は、多数のデジタル資産と、デジタル資産が多数の連絡先によってどのようにアクセスされるかと、を管理する効率的で容易な方法を提供する。
H.結論
本発明の利点は、インターネット等のネットワークを介して、タイトルを容易かつ効率的に管理および共有する能力を含んでいることである。本発明のさらなる利点は、デジタルコンテンツプロバイダがユーザアクセス権を管理および履行する負担を取り除き、さらに第三者の取引から収入を受け取ることができるエコシステムを作成することを含んでいることである。
例示的な実施形態および最良の形態を開示したが、請求項で定義される本発明の主題および趣旨の範囲内で、開示した実施形態に修正および変更を施すこともできる。
本発明の実施形態による、コンピュータネットワークおよびタイトル管理装置を示す図。 本発明の実施形態による、コンピュータネットワークおよびタイトル管理装置を示す図。 本発明の実施形態による、コンピュータネットワークおよびタイトル管理装置を示す図。 本発明の実施形態による、コンピュータネットワークおよびタイトル管理装置を示す図。 本発明の実施形態による、コンピュータネットワークおよびタイトル管理装置を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なユーザデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、本発明の論理構造を示す図。 本発明の実施形態による、エコシステムに配置される本発明の論理構造を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル作成表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル作成表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的な管理ユーザ制御表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的な管理ユーザ制御表示を示す図。 本発明の実施形態による、タイトル移転を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、タイトル支払システムを示す図。 本発明の実施形態による、デジタルロックボックスを備えるタイトル支払システムを示す図。 本発明の実施形態による、デジタルロックボックス、タイトルマネージャ、およびタイトルパブリッシャを備えるタイトル支払システムを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、商業取引を実行するステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、タイトルの引き出しを介してオンライン連絡先管理システムが最適化された簡略図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトルデータを示す図。 本発明の実施形態による、例示的なタイトル管理表示を示す図。 本発明の実施形態による、連絡先管理を容易にするステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、連絡先管理を容易にするステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、連絡先管理を容易にするステップを示すフローチャート。 本発明の実施形態による、タイトルを最適化するためにスタブ要素の集合が利用されたタイトルオブジェクトを示す図。 本発明の実施形態による、タイトル要素の部分がさらに表示された簡略図。 本発明の実施形態による、スタブ要素の部分の簡略図。 本発明の実施形態による、スタブ要素の部分の簡略図。 本発明の実施形態による、記述子部分を示す図。 本発明の実施形態による、コンテンツ部分を示す図。 本発明の実施形態による、引き出し部分を示す図。 本発明の実施形態による、引き出し部分を示す図。 本発明の実施形態による、タイトル要素の発行者部分を示す図。 本発明の実施形態による、タイトル要素の所有者部分を示す図。 本発明の実施形態による、タイトルオブジェクトライフサイクル管理ステップの簡略図。 本発明の実施形態による、タイトルオブジェクトライフサイクル管理ステップの簡略図。 本発明の実施形態による、デジタルロックボックスの簡略図。 本発明の実施形態による、簡略化タイトル取引フローを示す図。 本発明の実施形態による、簡略化タイトル取引フローを示す図。 本発明の実施形態による、ヘッダ部分の簡略図。 本発明の実施形態による、ヘッダ部分の簡略図。 本発明の実施形態による、本体部分の簡略図。 本発明の実施形態による、様々なネットワークで実施可能な発見プロセスの簡略図。 本発明の実施形態による、発見およびチャネル手法の簡略図。 本発明の実施形態による、動的発見およびチャネル手法の簡略図。 本発明の実施形態による、裏書および認証プロセスの簡略図。 本発明の実施形態による、ハッシュ認証方式の簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、ハッシュ認証方式の簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、デジタル資産アクセスおよび配信システムの簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、資産検索メカニズムの簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、タイトルシステム検索プロセスの簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、タイトルオブジェクト共有プロセスの簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、ユーザに資産を与えるメカニズムの簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、取引プロセスの簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、デジタルトレーディングカード構造の簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、ユーザが他のユーザとの間でデジタル資産を共有し、共有を管理することを可能にするユーザインタフェースの簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、管理タイトルおよび関連付けられた権利の簡略化した例を示す図。 本発明の実施形態による、抽象化層の簡略化した例を示す図。

Claims (27)

  1. 制御プログラムおよびデータを格納するメモリと、前記制御プログラムを実行すると共に前記データを管理するプロセッサと、を含む第1のコンピュータ上に常駐するタイトル管理装置であって、
    ユーザセキュリティ証印を含み前記メモリ内に常駐するユーザデータと、
    コンテンツ要素と、属性の集合と、タイトルオブジェクトセキュリティ証印の集合とを有するタイトル構造を含み、前記メモリ内に常駐するタイトルオブジェクトの第1の集合と、
    前記ユーザセキュリティ証印の少なくとも一部に基づいて前記コンテンツ要素を選択的に引き出すように構成され、さらに、プロトコルの集合を使用するように構成された権限付与構造と、
    少なくとも部分的には前記ユーザデータと前記タイトルの属性とに基づいて第1のユーザを特定のタイトルオブジェクトに関連付けるように構成されたタイトル管理構造と、
    を備える、タイトル管理装置。
  2. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、さらに、
    前記タイトルオブジェクトの第1の集合に結合されたスタブオブジェクトの集合を備え、 前記スタブオブジェクトの集合は、さらに、前記タイトル構造を最適化することができる、タイトル管理装置。
  3. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、
    前記タイトルオブジェクトの第1の集合中の各タイトルオブジェクトは、タグ、チケット、およびトークンのいずれかである、タイトル管理装置。
  4. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、前記コンテンツ要素は、デジタルコンテンツファイルアドレスを示すポインタであり、さらに、
    第1のデジタルコンテンツファイルを格納するストレージ要素を含むタイトル発行構造を備え、
    前記タイトル管理構造は、前記ポインタが示す前記第1のデジタルコンテンツファイルを引き出す、タイトル管理装置。
  5. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、さらに、
    1人以上のユーザにより、販売および交換のうちの一方のために提供された前記タイトルオブジェクトの第1の集合を格納するように構成されたマーケットメーカ構造を備え、
    前記マーケットメーカ構造は、タイトル所有権を第1のユーザから第2のユーザへ移転するように構成されている、タイトル管理装置。
  6. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、
    前記メモリは、連鎖ハッシュ制御プログラムを含み、
    前記タイトル管理構造は、前記タイトルオブジェクトの第1の集合中のタイトルオブジェクトが第1のユーザと第2のユーザとの間で移転される際に前記連鎖ハッシュ制御プログラムを実行することにより新セキュリティ証印を作成するように構成され、前記タイトルオブジェクセキュリティ証印を修正して前記セキュリティ証印を格納するように構成されている、タイトル管理装置。
  7. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、さらに、
    拡張可能スタイルシート言語変換文を含むタイトル構造ルールの集合を備える、タイトル管理装置。
  8. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、
    前記属性の集合は、さらに、マニフェスト要素を備え、前記マニフェスト要素は、前記タイトルオブジェクトの第1の集合に含める必要がある情報の集合を備える、タイトル管理装置。
  9. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、
    前記属性の集合は、さらに、カスタム要素を備え、前記カスタム要素は、前記タイトルオブジェクトの第1の集合に含める必要がある情報の集合を備える、タイトル管理装置。
  10. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、
    タイトルオブジェクトの第2の集合は、前記タイトルオブジェクトの第1の集合から構成し得る、タイトル管理装置。
  11. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、
    前記コンテンツ要素は物理的資産の表現を備える、タイトル管理装置。
  12. 請求項2記載のタイトル管理装置であって、
    前記スタブオブジェクトの集合は、さらに、認証子要素を備える、タイトル管理装置。
  13. 請求項12記載のタイトル管理装置であって、
    前記認証子要素は前記タイトルオブジェクトの第1の集合をさらに認証することができる、タイトル管理装置。
  14. 請求項12記載のタイトル管理装置であって、
    前記認証子要素は前記タイトルオブジェクトの第1の集合をさらに検証することができる、タイトル管理装置。
  15. 請求項1記載のタイトル管理装置であって、
    前記プロトコルの集合は、ヘッダ部分と本体部分とを含むメッセージを備える、タイトル管理装置。
  16. 請求項15記載のタイトル管理装置であって、
    前記メッセージは、簡易オブジェクトアクセスプロトコルエンベロープ要素を備える、タイトル管理装置。
  17. タイトルの集合を含むコンピュータ化システムを使用して、販売業者と購入者との間の取引を容易にする方法であって、
    販売する製品の集合に対応する前記タイトルオブジェクトの集合を販売業者サイト内に格納するステップと、
    クライアントデバイスを使用して前記販売業者サイトを閲覧し、購入する製品を選択するステップと、
    支払額および購入者識別子に関する情報を含む、前記製品のための支払伝票タイトルを生成するステップと、
    支払構造の集合から第1の支払構造を選択するステップと、
    前記第1の支払構造に対応する情報を含めるために前記支払伝票タイトルを修正するステップと、
    前記製品タイトルを前記購入者に対して通知するステップと、
    前記支払額を前記販売業者に伝送するステップと、
    を備える方法。
  18. 請求項17記載の方法であって、さらに、
    前記購入者に対して前記製品タイトルを通知する前に、デジタルIDおよび口座IDと対照して前記支払伝票タイトルを検証するステップを備える、方法。
  19. 請求項17記載の方法であって、
    前記利用可能な支払構造の集合から支払構造を選択するステップは、バンクカード支払構造を使用するステップを含む、方法。
  20. 請求項17記載の方法であって、
    前記利用可能な支払構造の集合から支払構造を選択するステップは、匿名支払構造を使用するステップを含む、方法。
  21. 支払構造の集合と、購入者識別子と、製品タイトルおよび、購入者識別子要素、支払額要素、および支払構造要素を有する支払伝票タイトルを含むタイトルの集合とを備えるコンピュータ化システムを使用して、購入者と販売者との間の支払取引を容易にする方法であって、
    格納済みタイトルオブジェクトの集合を作成するために、販売業者メモリにタイトルオブジェクトの集合を格納するステップと、
    前記格納済みタイトルオブジェクトの集合に対応する利用可能な製品を選択するために、前記販売業者メモリを閲覧するステップと、
    購入のために利用可能なタイトルを選択するステップと、
    支払額および購入者識別子に関する情報を特定することを含み、前記製品選択のための支払伝票タイトルを生成するステップと、
    前記支払伝票タイトルを前記タイトル管理装置に転送するステップと、
    前記支払構造の集合から支払構造を選択するステップと、
    前記支払伝票タイトルを修正するステップと、を備え、前記支払構造要素は前記選択済み支払構造を示し、さらに
    前記支払伝票タイトルを支払装置に転送するステップと、
    前記製品タイトルを前記購入者に通知するステップと、
    前記支払額を前記販売者に転送するステップと、
    を備える方法。
  22. 請求項21記載の方法であって、
    前記支払構造は通貨タイトルを備え、前記通貨タイトルは通貨額要素を備え、前記通貨タイトルは法定通貨を引き出す、方法。
  23. 請求項22記載の方法であって、
    前記支払装置は前記支払伝票タイトルのデジタル署名を作成し、製品選択装置は前記製品タイトルを前記購入者に通知する前に前記デジタル署名を検証する、方法。
  24. 請求項23記載の方法であって、
    前記支払構造は、ブラインドアカウントを備える、方法。
  25. タイトルの集合を含むコンピュータ化システムを使用して、連絡先管理システムを最適化する方法であって、
    ユーザ識別レコードの集合を識別管理サイトに格納するステップであって、前記ユーザ識別レコードの各レコードがポインタにより引き出し可能であるステップと、
    前記レコードのための前記ポインタを含む連絡先タイトルを生成するステップと、
    前記連絡先タイトルを第1のタイトル管理サイトに格納するステップと、
    前記連絡先タイトルを選択するステップと、
    前記レコードを前記識別管理サイトから引き出すステップと、
    前記レコードを表示するステップと、
    を備える方法。
  26. 請求項25記載の方法であって、
    前記連絡先タイトルは、複数の前記連絡先レコードを引き出すことが可能である、方法。
  27. 請求項26記載の方法であって、さらに、
    前記識別管理サイトを周期的にポーリングし、前記ユーザ証印が修正された前記連絡先レコードを引き出すステップを備える、方法。
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