JP2005524272A - 無線ネットワーキングに対するdc除去技術 - Google Patents

無線ネットワーキングに対するdc除去技術 Download PDF

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Abstract

【課題】無線ネットワーキングに対するDC除去技術。
【解決手段】無線通信装置(WCD)(10)は、比較的大きなDC成分を取り除く粗いDC除去ユニット(36)および残留DC成分を取り除く細かいDC除去ループ(42)を用いて受信された信号でDC除去を実行する。粗いDC除去ユニット(36)は受信機(22)の中で実現することができ、細かいDC除去ループ(42)はモデム(26)の中で実現することができる。さらに、モデム(26)に実現された粗いDC推定ループ(44)は粗いDC除去ユニット(36)に接続されてよく、DC除去ユニット(36)に保持されるDCオフセットの値を更新する。受信機に粗いDCオフセットの値を局所的に保持することによって、DC除去を大変素早く達成することができる。

Description

この開示は無線通信、そしてより詳細には無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)システムに関する。
無線ネットワークは計算装置が無線通信を介して情報及び資源を共有することを可能にする。無線ネットワークで使用される計算装置の例は、ラップトップ或いはデスクトップコンピュータ、個人ディジタルアシスタント(PDAs)、セルラー無線電話や衛星無線電話のような移動電話、データ端末、データ収集装置、個人ディジタルアシスタント(PDAs)そして他のポータブル(portable)及び非ポータブルな計算装置を含む。無線ネットワーキング(networking)を促進するために開発された標準(standards)の一つの広い群はIEEE802.11標準で示される。当初のIEEE802.11標準は、2.4−2.483ギガヘルツ(GHz)周波数帯(今後2.4GHz帯)で毎秒1−2メガビット(Mbps)のデータ転送レートを規定する。しかしながら、データ転送レートを増大させる努力の中で当初のIEEE802.11標準に対するいくつかの拡張が開発されている。
IEEE802.11b標準(しばしば802.11無線忠実度(fidelity)或いは802.11ワイファイ(Wi−Fi)として呼ばれる)はIEEE802.11標準の拡張であり、2.4GHz帯で11Mbpsの伝送(5.5、2.0そして1.0Mbpsへの低下も伴う)を規定する。IEEE802.11b標準は1.0Mbps伝送に対して2相位相変調(BPSK)を利用し、2.0、5.5及び11.0Mbps伝送に対して4相位相変調(QPSK)を利用する。5.0及び11.0Mbps伝送レートに対する2.4GHz帯での多チャンネル動作を達成するために、802.11bによって相補符号変調(CCK)技術もまた用いられる。
IEEE802.11g標準はIEEE802.11標準の別の拡張である。IEEE802.11g標準は54Mbpsまでのレートでのデータ伝送を提供するために2.4GHz周波数帯において直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。IEEE802.11g標準はまた802.11bネットワークに対する後方能力(backwards capability)を提供する。IEEE802.11a標準はIEEE802.11標準の拡張であり、54Mbpsまでのレートでのデータ伝送を提供するために5GHz周波数帯においてOFDMを利用する。これら及び他の無線ネットワークが開発されている。他のWLAN標準と同様にIEEE802.11標準への更なる拡張が将来現れるであろう。
無線ネットワークは、無線及び/又は有線ネットワークとインターフェイスする一つ或いはそれ以上のアクセスポイントを含んでかまわない。アクセスポイントはまた、無線ネットワークの地理的規模を拡大するために他のアクセスポイントと無線でインターフェイスしてよい。更に、無線環境(setting)でのデータの経路設定(routing)機能を実行するために無線ネットワークにおいて無線ルータ(routers)が用いられてよい。しばしば、無線ルータとアクセスポイントの両者は比較的大きな無線ネットワーク環境を形成するために一緒に用いられる。
無線ネットワーキングの標準をサポートする無線通信装置は、音声通信に通常用いられる標準のような他の通信標準もサポートしてよい。音声通信標準は、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、そして様々なスペクトル拡散技術のような多様な変調技術の一つ或いはそれ以上に基づいていてかまわない。無線音声通信で用いられる一つの一般的なスペクトラム拡散技術は符号分割多元接続(CDMA)信号変調である。CDMAでは、多元通信はスペクトラム拡散無線周波数(RF)信号上を同時に送信される。他の無線通信システムは異なる変調技術を用いてよい。例えば、GSMシステムはTDMA及びFDMA変調技術の組み合わせを使用する。1.8GHz及び1.9GHzでそれぞれ動作するDCS1800及びPCS1900システムを含んだ、GSMシステムに関連した他のシステムにおいてもこれらの技術は使用される。
無線の仕様によって課せられた制約に従って、WLANシステムの信号は殆どの音声通信システムと関連した信号よりもより素早く捕捉される必要があるかもしれない。例えば、802.11bWLANシステムにおいては、データパケットは約56マイクロ秒(μs)の同期プリアンブル(preamble)によって先導される。この56μsのプリアンブルのなかで、無線通信装置(WCD)は復調器を同期するために約36μsが割り当てられてよい。しかしながら、復調器が同期される前に、WCDは受信された信号からDC成分を除去する仕事を含んだ数多くの仕事を実行する必要があるだろう。音声通信で用いられる従来のDC除去技術は、受信された信号の連続的なモニタリング(monitoring)、DCオフセット(offset)の推定、そしてDC除去を促進する閉ループフィードバックを通常提供する。しかしながら、音声通信システムで通常使用される従来の技術は、WLANシステムによって課せられる時間的制約を満たすには十分な速さを欠いているだろう。
[サマリー]
ある実施例において、無線通信装置(WCD)はモデムに接続された受信機を含む。受信機のメモリに局所的に保持された推定されたDCオフセットの値を呼び出すことによって、受信機は受信されたパケットに関連したアナログベースバンド信号から素早くDCを取り除くことが出来る。残留DCの除去ループを用いて、モデムはベースバンド信号のディジタル表現から残留DCを取り除いてよい。さらに、モデムは残留DCオフセットを推定し、受信機のメモリを更新してよく、その結果受信機はその後受信されるアナログベースバンド信号からより適切な量のDCを取り除くことが出来る。
様々な実施例がソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及びそれらの任意の組み合わせで実現されてよい。様々な実施例の更なる詳細は添付する図面及び以下の記載で示される。他の特徴、目的及び利点は説明及び図面から、そして特許請求の範囲から明らかとなるだろう。
[詳細な説明]
一般に、この開示は、無線データ通信と関連づけられた様々な信号処理の仕事を実行するために構成された無線通信装置を説明する。より詳細には、無線LAN(WLAN)受信機を含んだ無線通信装置(WCD)はパケット毎(packet−by−packet)の原則に基づいて大変素早くDC除去を実行してよい。WCDの受信機は、以前に受信されたパケットに関連したベースバンド信号を処理する間に推定されたDCオフセットの値を保持してよい。これらの局所的に保持されたDCオフセットの値は、今後受信されるパケットに関連して入ってくるベースバンド信号から比較的大きなDCオフセットを素早く取り除くために受信機によって使用され得る。結果として、DC除去はより素早く実行することができ、WLAN受信機において捕捉時間は短縮されるだろう。
受信されたベースバンド信号の処理の間、モデム(変調器/復調器)はDCオフセットを推定してよく、そして受信機で局所的に保持されたDCオフセットの値を更新するためにその推定値を使用してよい。いくつかの場合、受信された信号は複数の利得状態(gain states)のうちの一つに従って処理されるだろう。その場合、利得状態のそれぞれに対してDCオフセットの値は受信機で保持されてよい。従って、異なるDCオフセットは、受信されたベースバンド信号それぞれに関連した利得状態に依存して受信機で除去されてよい。言い換えると、パケットが受信されたとき、複数の利得状態のうちの一つに従って処理されてよく、選択された利得状態と関連した局所的に保持されたDCオフセットの値はDCを大変素早く除去するためにパケットと関連したベースバンド信号に適用することができる。
ミキシング(mixing)過程(しばしばダウンコンバージョン(down conversion)と呼ばれる)の間にベースバンド信号にかなりのDCオフセットがもたらされる可能性があるのでDC除去は一般に必要である。その上、WLANの環境では受信信号は一般に一定の信号ではなく、むしろ受信されるパケットは時間的に離されている。このためDC除去はWLANの環境での大きな挑戦を提供する。なぜなら、ミキサのようなWCDの信号処理構成要素の温度変化はベースバンド信号にもたらされるDCの量にかなり影響を与えることができるからである。さらに、システムによってもたらされるDCの量はパケットの組が受信される時刻の間で大きく変化してよい。DC除去はDC除去のために割り当てられている時間が大変短い無線標準を実現する環境においては特に挑戦的なものとなり得る。IEEE802.11b、IEEE802.11a、そしてIEEE802.11g標準はそのような無線標準の3つの例である。
以下により詳細に説明するように、WCDは残留DC成分を除去するための細かい(fine)DC除去技術と同様に、比較的大きなDC成分を除去するための粗い(coarse)DC除去技術を実現してよい。粗いDC除去は、受信機チップに組み込まれたメモリ、DCディジタル−アナログ変換器(DAC)そして差動(difference)増幅器を用いて達成できる。細かいDC除去は、モデムチップでのDC推定及び除去ループを用いて達成できる。受信機メモリに保持される粗いDCの値を更新するために使用される推定値はまたモデムチップにおいて計算できる。それゆえ、更新は受信機チップにおいてシリアル(serial)バス(bus)を介してモデムチップから粗いDC除去のユニットへと周期的に送られるだろう。
技術は、受領通知されるまで再送する(resend−until−acknowledged)プロトコルに従って動作する無線ネットワーキングの実行(practices)を開発するだろう。それに応じて受信されたパケットを処理することができ、そしてその処理の間、粗いDC除去のユニットを更新することができる。受信されたパケットと関連したベースバンド信号のDCオフセットが大きすぎると、モデムのアナログ−ディジタル変換器は受信されたパケットの処理の間に飽和する(saturate)かもしれない。その場合、パケットの処理は一般にエラーを出力する(error−out)。しかしながら、WCDはエラーを出力したパケットについて送り手に対して受領通知を返さないのでパケットは最終的には再送されるだろう。
結果として、送り手はパケットを再送するだろう。そしてそれは、DC成分のより適切な割合を除去するように入って来る信号を条件づける機会を提供する。その上、粗いDC除去のユニットは最初のパケットを処理している間にDCオフセットの値を調節するために更新されるので、パケットのコピーが受信される次の時に、DCの調節はベースバンド信号がA/D変換器の処理範囲内に収まることを保証する見込みがよりあるものとなるだろう。いくつかの場合、パケットがA/D変換器を飽和することなしに処理されることを可能にする範囲内に粗いDCの値がなるまで同じパケットが複数回受信される必要があるだろう。それにもかかわらす、“受領通知されるまで再送する”枠組みは粗いDCの値が受け入れられるまでパケットが送信され続けることを保証するべきである。重要なのは、受信機に局所的に保持された値を用いて、受信機チップでの粗いDC除去はいくつかのWLANシステムにおいて要請されるように大変素早く実行することができる。
以下で説明される技術は数多くの利点を生ずるだろう。例えば、受信機チップに局所的にDCオフセットの値を保持することによって、受信されたベースバンド信号でのDC除去のためにかかる時間を著しく削減するためにその技術が使用されてよい。従って、単に、適当な保持されたDCオフセットの値を選択すること、そして受信されたパケットと関連した受信されたベースバンド信号からその値を除去することによって、粗いDC除去は大変素早く実行することができる。このことは、信号同期のために割り当てられている時間の長さが極端に短いIEEE802.11a、IEEE802.11b、そしてIEEE802.11gのネットワークのような無線ネットワークに対して特に重要である。それゆえ、DC除去に関係した時間を削減するためにその技術が使用されてよい。
また、以下でさらに詳細に説明される追加的な技術は、モデムと受信機の間で更新されたDCの値を転送するために必要とされるシリアル線の数を減らすことによって構成を簡単にすることができる。いずれの場合でも、その値は受信機によって局所的に呼び出すことができ、そうでなければモデムとの通信のために必要となるシステムバスのクロック周期の消費を削減する。さらに、残留DCの除去ループにおける累積が異なるレートでRFトレーニング(training)の間及び後に生ずるというような、DCオフセットの推定を改善するための技術も説明される。そのような技術は復調された信号の実際の信号対雑音比を改善することができる。
図1は、まとめて無線通信装置10と呼ばれるいくつかの無線通信装置10A−10Cを含んだ無線通信システム2を示すブロック図である。無線通信装置(WCDs)10は無線ネットワーキングをサポートするように構成された任意の移動可能な計算装置であってよい。各装置は、例えば、ウィンドウズ(登録商標)(Windows(登録商標)TM)、マッキントッシュ(MacintoshTM)、Unix(登録商標)、或いはリナックス(Linux)環境で動作するデスクトップコンピュータ或いは移動可能なコンピュータ、パーム(PalmTM)、ウィンドウズ(登録商標)CE(Windows(登録商標)CE)、或いは小型携帯装置のための同様なオペレーティングシステムの環境に基づいた個人ディジタルアシスタント(PDA)、或いは移動無線電話、双方向(interactive)テレビ、無線データ端末、無線データ収集装置、インターネットキオスク(kiosk)、家庭環境のためのネットワーク対応可能な(network−ready)電気製品、無線サーバ(server)、等のような他の無線装置であってよい。
WCDs10は無線信号8A−8D(今後無線信号8)を介して無線通信システム2において互いに通信する。特に、WCDs10は例えば標準のIEEE802.11の群のなかの標準の一つである無線の標準によって規定されたプロトコルのような無線プロトコルに従って通信してよい。無線信号8は無線アクセスポイント11A及び11Bによって、それぞれのWCDs10へそしてそれぞれのWCDs10から送られてよい。アクセスポイント11は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、或いはインターネットのようなグローバルなネットワークのようなネットワーク14へ有線のコネクションを有してもよい。
さらに、システム2内の一つ或いはそれ以上のWCDs10は一つ或いはそれ以上の音声通信の標準をサポートするように構成されてよい。例えば、一つ或いはそれ以上の基地局4はCDMA技術、FDMA技術、TDMA技術、様々な組み合わされた技術、等のような音声通信技術を介してWCD10Aに音声データ9を伝えてよい。例えば、一つ或いはそれ以上のWCDs10は、(1)“双モードワイドバンドスペクトラム拡散セルラーシステムのためのTIA/EIA−95−B移動局―基地局互換標準(TIA/EIA−95−B Mobile Station−Base Station Compatibility Standard for Dual−Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System)”(IS−95標準)、(2)“双モードワイドバンドスペクトラム拡散セルラー移動局のためのTIA/EIA−98−C勧告された最小標準(TIA/EIA−98−C Recommended Minimum Standard for Dual−Mode Wideband Spread Spectrum Cellular Mobile Station)” (IS−98標準)、(3)“第3世代パートナーシップ計画(3rd Generation Partnership Project)”(3GPP)と名づけられた協会によって与えられた標準であって、文献番号3GTS25.211、3GTS25.212、3GTS25.213、そして3GTS25.214を含む文献のセットで具体化されている標準(W−CDMA標準)、(4)“第3世代パートナーシップ計画2(3rd Generation Partnership Project2)”(3GPP2)と名づけられた協会によって与えられた標準であって、“cdma2000スペクトラム拡散システムのためのTR−45.5物理層標準(TR−45.5 Physical Layer Standard for cdma2000 Spread Spctrum Systems)”、“cdma2000スペクトラム拡散システムのためのC.S0005−A上位層(3層)シグナリング標準(C.S0005−A Upper Layer(Layer3) Signaling Standard for cdma2000 Spread Spctrum Systems)”、そして“C.S0024 CDMA2000 高レートパケットデータエアインターフェイス仕様(C.S0024 CDMA2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification)”を含む文献のセットで具体化されている標準(CDMA2000標準)、(5)TIA/EIA−IS−856“CDMA2000高レートパケットデータエアインターフェイス仕様(CDMA2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification)”で文書化されたHDRシステム、そして(6)他の標準、のような一つ或いはそれ以上のCDMA標準をサポートするように設計されるだろう。さらに、WCDs10は、例えばDCS1800及びPCS1900標準であるGSM標準或いは関連する標準のような他の標準をサポートするように設計されてもよい。GSMシステムはFDMA及びTDMA変調技術の組み合わせを使用する。WCDs10は他のFDMA及びTDMA標準をサポートしてもよい。
図2は例示的なWCD10のブロック図である。示されるように、WCD10は、受信機22に接続されたアンテナ20、シリアルバス29及びアナログ伝送線31を介して受信機22に接続されたモデム(変調器/復調器)26、そして受信機22及びモデム26の両方に接続された制御ユニット24を含む。制御ユニット24はモデム26の一部を構成してもよいが、簡単のため別々に示されている。いくつかの場合、アンテナ20はデュプレクサ(duplexer)(図示されず)に接続されてよく、デュプレクサは次に受信機22及びWCD10から送信される無線信号を生成する送信機(図示されず)の両方に接続されている。しかしがら簡単のため、デュプレクサ及び送信機は示されない。この開示においてモデムという用語は、変調、復調、或いは変調及び復調の両方を実行することができる構成要素或いは構成要素の集まりを指す。
IEEE802.11b無線ネットワーキング標準に従った装置によって一般に実現されるBPSK或いはQPSK変調方式、又はIEEE802.11g無線ネットワーキング標準に従った装置によって一般に実現されるOFDM変調方式、のような変調方式に従ってデータが変調される無線RF信号を受信機22は受信する。いずれの場合でも、受信された情報は使用された変調方式に従って符号化されたデータパケットの形でやってくる。データをパケットに分割することは、送信装置に送信中に失われたか壊れたかもしれないそれらの個々のパケットのみを再送することを可能にすることを含んだいくつかの利点を有する。
無線ネットワークは通常“受領通知されるまで再送する”プロトコルに従って動作し、そこではWCD10がパケットの受取を受領通知するまでパケットはWCD10に再送される。以下に概説される技術は、受信されたパケットは保持されたDCオフセットの値を調節するために使用されてよいことを認めることによって、この“受領通知されるまで再送する”枠組みを利用してよく、その結果、より後に受信されるパケットは適切に処理され得る。言い換えると、DCオフセットの値が最初のパケットが処理され得ることを保証するには十分正確でない場合は、受領通知されるまで再送する”枠組みはパケットの別のコピーが再び送られるのを保証することをその技術は認める。それゆえ、最初のパケットはDCオフセットの値を調節するために使用することができ、その結果十分なDCオフセットを除去することによってパケットの第二のコピーを適切に調整することができ、パケットが最終的には正しく受信及び処理されることを保証する。重要なことに、任意の与えられたパケットにDC除去を実行するのにかかる時間は、DCオフセットの情報を受信機22に局所的に保持することができるので大幅に削減することができる。
受信機22はアンテナ20を介してRF波形を受信する。RF波形にフィルタをかけ或いは調整し、波形をベースバンドに落とすためにミキサをかけることなどによって、通常受信機は受信された波形を調整する。IEEE802.11b無線ネットワークで使用される復調では、受信機22は本技術分野で知られているようにRF信号のI−及びQ−成分に対してベースバンド信号を生成する。I−成分は複素波形の同相成分を指し、他方Q−成分は複素波形の直交位相成分を指す。両方の場合において、受信機22は複素波形のI−成分又はQ−成分それぞれに対するベースバンド信号を復調のためにモデム26に渡す。例えば、I−及びQ−ベースバンド信号は受信機22からモデム26へアナログ伝送線31を介して送られ得る。制御ユニット24は受信されたパケットの処理を制御するため受信機22及びモデム26へコマンドを送ってもよい。
以下に概説される技術はI−及びQ−ベースバンド信号の両方の処理のためにハードウェアで二重化されるだろう。しかしながら簡単のために、以下の記載は受信されたパケットと関連したベースバンド信号の処理を説明する。受信されたパケットと関連したベースバンド信号はI−或いはQ−ベースバンド信号のいずれかに対応してよいことと、I−及びQ−ベースバンド信号の両方を並列して処理するために同様な回路が複製されてよいことが理解される。他の標準に従って、単一のベースバンド信号が以下に概説されるように処理されてよく、或いは、信号の様々な成分を表す複数のベースバンド信号が以下に概説されるように処理されてよい。
モデム26は受信されたベースバンド信号を復調する。使用されるデータレートでの符号化方式に依存して、モデム26は処理速度を高めるためにパケットを符号化するのに使用される波形の冗長性を利用する復調技術を実行してよい。いずれの場合も、モデム26はWCD10のユーザに示すためのパケットのペイロード(payload)を引き出すために受信されたパケットを復調する。
図3はモデム26に接続された受信機24の一つの実現をより詳細に示したブロック図である。示されるように、受信機24は受信されたパケットの処理のための利得状態を選択或いは保持する利得状態ユニット32を含む。例えば、利得状態ユニット32は受信されたパケットに関連するRF信号の電力に基づいて複数の利得状態の一つを選択してよい。或いは、利得状態ユニット32は選択された利得状態の表示(indication)を受信及び保持してよい。例えば、適切な利得状態を選択するためにモデム26から利得状態ユニット32へシリアルバス29を介して信号が送られ得るように、受信されたRF信号の電力を推定するためにモデム26において電力推定技術を実施することが出来る。
選択された利得状態は一つ或いはそれ以上の増幅器(示されず)及び場合によってはミキサ34の利得を粗く規定する。例えば、より高い電力の信号がより低い利得状態に従って処理されてよく、他方、より低い電力の信号がより高い電力の利得状態に従って処理されてよい。ある実施例では、単一の利得状態が全てのパケットに対して使用されてよく、そして他の実施例では、電力レベルが変動する信号の処理を改善するためにいくつの利得状態が実現されてもよい。以下でより詳細に説明するように、DC推定技術は、DCオフセットを推定し一つ或いはそれ以上の利得状態に対してDCオフセット情報で受信機22の局所メモリを更新するために使用することが出来る。いくつかの場合、DCオフセット情報は利得状態選択信号がモデム26から利得状態ユニット32へ送られるのと同じ時に更新することができる。
ミキサ34はRF信号を受信し、それをI−及びQ−ベースバンド信号へ落とすようにミキサにかける。例えば、ミキサ34はWCD10の局所時計をタイミングの参照として利用する周波数シンセサイザ(synthesizer)を実現してよい。このように,ミキサ34は受信されたパケットに関連したベースバンド信号を生成するために受信されたRF信号からRFキャリア成分を取り取り除くだろう。再び、以下の議論は受信されたパケットに関連したベースバンド信号の処理を説明するのであるが、I−及びQ−ベースバンド信号両方のために二重化された回路が実現されてよいことが理解される。望まれるならば、受信機22は、様々なフィルタ、増幅器等のような追加的な構成要素をまた含んでもよい。
粗いDC除去ユニット36は受信されたベースバンド信号に関連した推定されたDCオフセットを示す値を保持する。この理由のため、粗いDC除去ユニット36はいくつかのWLAN標準によって課せられた時間制約の範囲で受信されたパケットと関連したベースバンド信号からDC成分を素早く除去することが出来る。WCD10が多くの異なる利得状態に従って動作するならば、粗いDC除去ユニット36はそれぞれの利得状態と関連したDCオフセットの値を保持してよい。その場合、粗いDC除去ユニット36はベースバンド信号から適切な量のDCを取り除くために利得状態ユニット32において選択され或いは保持された利得状態に従って適切なDCオフセットの値を選択してよい。
粗いDC除去ユニット36が受信されたパケットと関連したベースバンド信号の中からDCオフセットを除去している一方、ベースバンド信号は復調のためにモデム26へ送られている。例えば、ベースバンド信号は受信機22からモデム26へアナログ伝送線31を介して送られ得る。受信機22及びモデム26はまたシリアルバス29によって一緒に接続されてよい。従って、受信機22及びモデム26はそれぞれ、シリアルバス29でのデータ伝送を容易にするためにシリアルバスインターフェイス37、39を含んでよい。
受信されたパケットと関連したベースバンド信号を受信すると、モデム26はその信号をディジタル表現(ディジタルベースバンド信号と呼ばれる)に変換する。特に、アナログ−ディジタル(A/D)変換器40は受信されたアナログベースバンド信号をサンプルし(samples)、対応するディジタルベースバンド信号を生成する。細かいDC除去ユニット42はディジタルベースバンド信号から残留DCを取り除くためにDC除去ループを実現する。さらに、粗いDC推定器44はベースバンド信号に関連した残留DCオフセットを推定する。ディジタルベースバンド信号から残留DCを取り除いた後、細かいDC除去ユニット42はディジタルベースバンド信号をディジタル可変利得増幅器(DVGA)46へ送る。DVGA46はディジタルの値を大きくすること或いは小さくすることによるいずれかでディジタルベースバンド信号を調整するために使用できる。例えば、DVGAは様々な利得状態の実現の代わりに、或いはそれに追加して実現されてよい。ディジタルベースバンド信号を調整した後、次にDVGA46は復調及びデータ抽出のために調整されたディジタルベースバンド信号を復調ユニット48へ送る。
粗いDC推定器44は受信されたベースバンド信号に関連した残留DCオフセットの値を推定するために実現される。言及したように、細かいDC除去ユニット42はまた残留DCオフセットの値を推定し、ディジタルベースバンド信号から残留DCを取り除くためにその推定を用いる。対照的に、粗いDC推定器44は残留DCオフセットの値を推定し、受信機22の粗いDC除去ユニット36に保持されているDC除去の値を更新するためにその推定を用いる。このように、粗いDC推定器44はそのために推定が行われるディジタルベースバンド信号に影響を及ぼさないだろう。そのかわり、粗いDC推定器44は粗いDC除去ユニット36に保持されているDC除去の値を調節し、その後受信されるパケットに関連したベースバンド信号から除去されるDC成分はより適切になるだろう。
例えば、いくつかの場合、最初のパケットを受信した時点で粗いDC除去ユニット36はパケットが処理されることを保証するのに十分なDCを取り除かないだろう。その場合、残留DCが大きすぎるならば、A/D変換器40は飽和する(saturate)かもしれなく、それゆえディジタルベースバンド信号を壊してしまう。ディジタルベースバンド信号のその後の処理は、例えば復調中にエラーを生ずるだろう。それゆえ、WCD10はそのパケットの送信装置に対して受領通知を返さないだろう。そしてその送信装置は受領通知されるまで送信する枠組みに従って別の複製のコピーを送信するだろう。
そのうえ、以前に受信されたパケットの複製のコピーが受信機22によって受信され処理されるときに粗いDC推定器44は残留DCを推定し、そして粗いDC除去ユニット36に保持されているDCの値を調節したので、粗いDC除去ユニット36は十分なDCを取り除く可能性がより高くなり、A/D変換器40を飽和させることなくパケットが処理されることを保証する。いくつかの場合、A/D変換器40を飽和させることなくパケットが処理されることを可能にする範囲内に粗いDCの値がなるまで同じパケットが複数回受信される必要があるかもしれない。それにもかかわらず、“受領通知されるまで再送する”枠組みは、粗いDCの値が受け入れられるまでパケットが送信され続けることを保証しなければならない。殆どの場合、粗いDCの値は素早く許容値に収束しパケットは素早く効率的に処理されるだろう。
モデム26はまた、現在の利得状態が十分かどうか評価するために一つ或いはそれ以上の電力検出技術を実行してよい。その場合、利得状態を設定或いは調節するために信号がモデム26から受信機22へ送られるのと同じ時に受信機22に局所的に保持されたDCオフセットの値の更新がなされてよい。
図4は細かいDC除去ユニット42及び粗いDC推定器44の例示的な実現のより詳細なブロック図である。示されるように、細かいDC除去ユニット42はA/D変換器40(図3)からディジタルベースバンド信号を10ビット値の形式で受け取る。他のサイズのA/D変換器もまた使用されてかまわない。残留DCの除去ループはディジタルベースバンド信号から残留DC成分を取り除くために細かいDC除去ユニット42の中で実現される。例えば、示されるように、10ビットの値はシフトされ(shifted)(50)、調整され(scaled)(54)そして累積され(56)ることができ、ベースバンド信号の残留DCの進行中の推定値を提供する。残留DCオフセットの値は累算器56で保持され累算される。そして、残留DCオフセットの累算された推定値は丸められ(rounded)(58)、加算器60で示されるようにディジタルベースバンド信号のその後の10ビットの値から取り除くことができる。言い換えると、累算器56は残留DCオフセットの補正値を保持し、それはディジタルベースバンド信号からDCを取り除くために使用される。
残留DCオフセットの補正値は通常はループの繰り返しの後に正しいDC補正値に収束する。DC成分のより大きな部分が取り除かれると、ベースバンド信号は振幅ゼロの周りを変調するだろう。それゆえ、信号振幅を累算し、ループのそれぞれの繰り返しで累算された振幅を取り除くことによって、図4に示されるようにベースバンド信号から残留DCを取り除くことが出来る。
残留ループの利得(K)はループの望まれる動作に基づいて選択することが出来る。例えば、約2(−3)のオーダー(order)のKのような比較的大きな値のKは、例えば約10μsec以下のループの大変速い収束を生じ得る。Kの値が増えるに従って、ループの収束に関連した時定数もまた増加するだろうが、復調後の実際の信号対雑音比は改善されるだろう。従って、Kの値はこれらのオフセットとなる(offsetting)要因を考慮に入れて選択され或いは規定されてよい。
いくつかの場合、20μsecのオーダーでのループの素早い収束を保証するためにRFトレーニング間隔の間約2(−3)のKの値のように、比較的大きくKが最初に設定されてもよい。次にKは、RFトレーニング間隔の後約2(−5)或いは約2(−9)のような比較的小さな利得の値へと変更されてよい。このように、ループの素早い収束に関連した利益と復調後の減らされた実際の信号対雑音の両方が実現されるだろう。
細かいDC除去ユニット42内の残留DCの補正ループの収束に引き続くある時点で、制御ユニット24(図2)は粗いDC推定器44内の粗いDCの推定ループを作動させてよい。例えば、制御ユニット24は粗いDC推定器44による残留DCオフセットの推定を作動する粗いループ作動信号(coarse_en)を送ってよい。粗いDC推定器内の粗いDCの推定ループは細かいDC除去ユニット42内の残留DCの推定ループに類似の動作をするだろう。例えば、示されるように、細かいDC除去ユニット42から受け取った値からの10ビットの残留DCの推定値はシフトされ(64)、増幅され(66)、そして累算されることが可能で、残留DCの進行中の推定値を提供する。示された実現では、別々の累算器68、70、72が3つの可能な利得状態のそれぞれに対して提供される。上述したように、制御ユニット24はモデム26内に実現されてもよいし、或いは図2で示されるように別個の構成要素であってもよい。
いくつの利得状態、そしてそれゆえいくつの累算器が使用されてもよい。しかしながら、図4に示されるように、複数の利得状態がサポートされる場合、現在の利得状態に関連した累算器は粗いDCの推定ループの一部を形成するように作動することが出来る。言い換えると、制御ユニット24(図2)は累算器作動信号(G1_en,G2_en,G3_en)を介して適切な累算器を作動することができる。それゆえ、DCオフセットに対する推定値は処理されている現在のベースバンド信号と関連した特定の利得状態に対して累積させることが出来る。多重化器74は適切な累算器を選択するために実現することができる。例えば、制御ユニット24(図2)は3つの累算器のどれが作動させられているか示すために多重化器74に利得状態選択信号(Gstate_select)を供給することが出来る。そして多重化器74の出力は、以下に説明されるように粗いDC除去ユニット36を更新する前に丸めるられ得る。
以下に概説されるように、粗いDCの推定ループの利得(M)は、ループの望まれる動作、及び粗いDC除去ユニット36で使用されるDCディジタル−アナログ変換器(DC DAC)の動作パラメータに基づいて選択することができる。典型的には、Mは約1と2(−5)の間の値を有してよい。例えば、約2(−3)のオーダーのMの値は殆どの状況に対して適切であろう。
粗いDC推定器44は受信されたベースバンド信号に関連した残留DCオフセットを推定し、粗いDC除去ユニット36(図3)を更新し、その結果、その後受信されるパケットに関連したその後受信されるベースバンド信号は受信機22によって適切な量のDCを取り除かれるだろう。再び、示された例において、粗いDC推定器44は特に複数の利得状態の選択された1つに対してDC推定値を累算する。この累算過程はパケットが細かいDC除去ユニット42からDVGA46及び復調ユニット48に完全に送られるまで継続してよい。その時点で、制御ユニット24(図2)は、粗いDC推定器44にDC更新信号(DC_update)を供給するなどして、粗いDC推定器44が粗いDC除去ユニット36(図3)を更新することを可能にしてよい。次に、粗いDC除去ユニット36はシリアルバス29を介して粗いDC推定器44に更新情報(update)を送ることができる。他の実施では、それぞれの累算器はそれ自身の個別(dedicated)シリアルバスを有してよい。しかしながら、全ての累算器に対して同じシリアルバスを用いる実施は回路に対してかなりの資産を節約できる。さらに他の場合、全て利得状態に対するDCオフセットの値は各パケットを処理するときに更新されてよい。
図5は、図4で示された粗いDC推定器44から更新情報を受け取ることができる粗いDC除去ユニット36の例示的な実現のより詳細なブロック図である。特に、粗いDC除去ユニット36は、処理されているそれぞれのベースバンド信号に関連した異なる利得状態に対する更新されたオフセット値を周期的に受け取ってよい。例えば、粗いDC除去ユニット36はシリアルバス29を介して粗いDC推定器44から更新情報を受け取ってよい。制御ユニット24は受信された更新情報(Gstate_select)に関連した利得状態を示す信号を供給してよく、その結果多重化器80は適切な利得状態に関連した適切な局所メモリにその更新情報を選択して送ることができる。言い換えれば、DC除去ユニット36は複数の利得状態のそれぞれに対して別々のDCオフセットの値を維持してよい。例えば、第1の利得状態82に対してあるDCの値、第2の利得状態84に対してあるDCの値、第2の利得状態86に対してあるDCの値、等を保持するためにメモリは割り当てられてよい。これらの保持された値は粗いDC推定器44によって供給されるようなディジタル値であってよい。また、いくつかの場合、一つ或いはそれ以上の電力推定値に従って利得状態を制御ユニット24或いはモデム26が更新或いは調節するのと同時に受信機22の粗いDC除去ユニット36に更新情報が提供されてよい。
パケットが受信機22によって受信されミキサをかけられてベースバンド信号まで落とされるとき、DCオフセットの値はメモリ82、84、86に局所的に保持されているので受信機22はDC除去を大変素早く実行することができる。さらに、保持されたDCオフセットの値は、モデム26内の粗いDC推定器44によってなされた推定値、或いは最近受信されたパケットに対応してよい。メモリ82、84、86に局所的に保持されるDCオフセットの値は、パケットがアナログ−ディジタル変換器40を飽和しないで処理されることを保証するような値に収束するべきである。
DCディジタル−アナログ変換器(DC DAC)90を実現することによって、受信機22内のアナログベースバンド信号からDCを取り除くことができる。特に、受信されたパケットに関連したアナログベースバンド信号がミキサ34によって生成され、粗いDC除去ユニット36(図3)に送られると、制御ユニット24(図2)はGstate_select制御信号を多重化器89に送る。多重化器89は、利得状態によって決定された、適切なDCオフセットの値を選択してDC DAC90に送る。DC DAC90はディジタルのDCオフセットの値をDCオフセットのアナログ表現へ変換する。次にDC DAC90は差動増幅器92を用いてDCオフセットのアナログ表現を適用する。差動増幅器92はアナログ伝送線31を介してモデム26に受信されたベースバンド信号を送る前に受信されたベースバンド信号からDCオフセットを取り除く。重要なのは、DCオフセットの情報は受信機22で局所的に保持されて更新されるので、いくつかのWLANシステムによって要求されるようにDC除去は大変素早く実行され得る。従って、パケットを受信して利得状態を選択すると、選択された利得状態に関連した保持されたDCの値を単に呼び出すだけで受信機22においてただちにDC除去を実行することができる。
図6はパケット毎の原則に基づいてベースバンド信号からDC成分を取り除くDC除去技術の一つの実現を示すフロー(flow)図である。示されるように、パケットが受信される(102の“はい”の枝)と、受信機22はパケットと関連した一つ或いはそれ以上のベースバンド信号を生成する(103)。さらに受信機22は、メモリに保持された粗いDCの値を呼び出すこと、粗いDCの値をアナログDC信号に変換すること、そしてベースバンド信号から変換されたアナログ信号を引き去ることなどによってベースバンド信号からDCの量を取り除く(104)。受信機22は次にベースバンド信号をモデム26に送り、そこでベースバンド信号はディジタルのベースバンド信号に変換され(105)残留DCは取り除かれる(106)。残留DCを取り除くのに加えて、モデム26は残留DCを推定する(107)ので受信機に保持されている粗いDCの値はもっと後の時間に更新することができる。次にモデムはベースバンド信号を復調し(108)パケットがエラー無しに受信され処理されたかどうかを判断する。モデム26がパケットに対してエラーを確認する(109の“はい”の枝)ならば、WCD10は送信装置に受領通知(acknowledgement)を送らない(110)。その場合、送信装置はパケットを再送すべきである。しかしながら、モデム26がエラーを確認しない場合、WCD10はパケットが受信されたことを示すために送信装置に受領通知を送る(111)。
言及したように、モデムが残留DCを取り除いて(106)いるとき、それはまたDCオフセットを推定してもよい(107)。そして復調の後、モデム26は受信機22に更新された粗いDCの値を送る(112)。このように、その後のパケットが受信される(102の“はい”の枝)と、受信機22はその後のパケットに対して一つ或いはそれ以上のベースバンド信号を生成し(103)、モデム26によって与えられた更新された粗いDCの値に従ってベースバンド信号からDCの量を取り除く(104)。言い換えると、第1のパケットに関連したベースバンド信号の処理の間に推定された残留DCは、第2のパケットに関連したその後のベースバンド信号が処理されるときに受信機22によって取り除かれるだろう。同様に、第2のパケットに関連したベースバンド信号の処理の間に推定された残留DCは、第3のパケットに関連したその後のベースバンド信号が処理されるときに受信機22によって取り除かれるだろう、等。
いくつかの場合、特に受信機22によって十分なDCが除去されなかったために、受信されたパケットに対してエラーが生ずるかもしれない(109の“はい”の枝)。しかしながら、その場合WCD10は受領通知を送らないだろう(110)。それゆえ、“受領通知されるまで再送する”枠組みのために、パケットのもう一つのコピーが近い将来に受信されるはずである。さらに、受信機22に保持される粗いDCの値は更新される(112)ので、同じパケットのより後に受信されるコピーに関連したベースバンド信号からの粗いDCの除去は第2のコピーがエラーを生ずること無しに処理され得ることを保証するのに十分であるかもしれない。いくつかの場合、パケットがA/D変換器を飽和することなしに処理されることを可能にする範囲内に粗いDCの値がなるまで同じパケットが複数回受信される必要があるだろう。それにもかかわらす、“受領通知されるまで再送する”枠組みは粗いDCの値が受け入れられるまでパケットが送信され続けることを保証すべきである。重要なことに、受信機における粗いDC除去はいくつかのWLANシステムで求められるように大変素早く実行され得る。
DC除去を実行するための様々な技術がハードウェアで実現されているとして説明された。例であるハードウェアの実現は、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス、特に設計されたハードウェア構成要素、或いはそれらの任意の組み合わせの中における実現を含んでよい。さらに、本発明の精神及び範囲から逸脱せずにさまざまな他の修正がなされてよい。従って、これら及び他の実施例は特許請求の範囲の範疇のなかにある。
無線通信装置(WCD)がDC除去技術を実現できる無線通信システムを示すブロック図である。 図1に描かれたWCDのブロック図である。 図2に描かれたWCDの受信機及びモデムのより詳細なブロック図である。 図3に描かれたモデムの一部を形成する細かいDC除去ユニット及び粗いDC推定器のより詳細なブロック図である。 図3に描かれた受信機の一部を形成する粗いDC除去ユニットのより詳細なブロック図である。 WCDで実現され得るDC除去技術を示すフロー図である。
符号の説明
2…無線通信システム、 4…基地局、 8A−8D…無線信号、
9…音声データ、 20…アンテナ、 29…シリアルバス、 31…アナログ伝送線、
60…加算器、 74、80、89…多重化器

Claims (40)

  1. 第1の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定することと、
    推定されたDCオフセットの値で受信機のメモリを更新することと、そして
    メモリに保持された推定されたDCオフセットの値に従って第2の受信されたパケットに関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除くこととを具備する方法。
  2. 複数の利得状態から選択された一つに従って第1の受信されたパケットを処理することと、選択された利得状態に関連するメモリを更新することと、そして選択された利得状態に従って第2の受信されたパケットを処理することとを更に具備する請求項1記載の方法。
  3. 第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定することであって、第3の受信されたパケットは第1の受信されたパケットとは異なる利得状態に従って処理されるDCオフセットの値を推定することと、
    第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対して推定されたDCオフセットの値で受信機のメモリを更新することであって、第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対して推定されたDCオフセットの値で更新されたメモリは異なる利得状態と関連させられている受信機のメモリを更新することと、そして
    異なる利得状態と関連したメモリの中の推定されたDCオフセットの値に従って、第4の受信されたパケットに関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除くこととを更に具備する請求項2記載の方法。
  4. 受信機のメモリの中の複数の利得状態に対応する複数のDCオフセットの値を保持することを更に具備する請求項1記載の方法。
  5. 選択された利得状態に従って受信されたベースバンド信号を処理した後に選択された利得状態に対応するDCオフセットの値を更新することを更に具備する請求項4記載の方法。
  6. 残留DCの除去ループを用いて第2の受信されたパケットに関連したベースバンド信号から残留DCオフセットを取り除くことを更に具備する請求項1記載の方法。
  7. RFトレーニングの期間の後に残留DCの除去ループの利得を調節することを更に具備する請求項6記載の方法。
  8. メモリに保持された推定されたディジタルのDCオフセットの値に従って受信されたパケットに関連したアナログのベースバンド信号からDCオフセットを取り除くことと、
    残留DCの除去ループを用いてベースバンド信号のディジタル表現から残留DCオフセットを取り除くこととを具備する方法。
  9. アナログのベースバンド信号からDCオフセットを取り除くことが、保持されたディジタルのDCオフセットの値をアナログのDCオフセットの信号に変換することとアナログのベースバンド信号からアナログのDCオフセットの信号を取り除くことを具備する請求項8記載の方法。
  10. 複数の異なる利得状態に対応する複数のDCオフセットの値を保持することと、
    複数の利得状態から選択された一つに従ってパケットに関連した受信されたベースバンド信号を処理することと、そして
    選択された利得状態に対応する保持されたDCオフセットの値に従って受信されたベースバンド信号からDCオフセットを取り除くこととを具備する方法。
  11. 残留DCの除去ループを用いてベースバンド信号のディジタル表現から残留DCオフセットを取り除くことを更に具備する請求項10記載の方法。
  12. 受信されたベースバンド信号に関連したDCオフセットを推定することと、そして
    推定されたDCオフセットに基づいて選択された利得状態と関連した保持されたDCオフセットの値を更新することとを更に具備する請求項10記載の方法。
  13. 受信されたベースバンド信号は第1の受信されたパケットに関連した第1の受信されたベースバンド信号であって、前記方法は複数の利得状態から選択された一つに従って第2の受信されたパケットに関連した第2の受信されたベースバンド信号を処理することと、選択された利得状態と関連した更新された値に従って第2の受信されたベースバンド信号からDCオフセットを取り除くこととを更に具備する請求項12記載の方法。
  14. 粗いDCオフセットの値を保持するメモリを含み、その保持されたDCオフセットの値に従ってベースバンド信号からDCオフセットを取り除く受信機と、
    前記受信機に接続され、前記ベースバンド信号に関連した残留DCオフセットを推定し、前記受信機に保持されたDCオフセットの値を更新するモデムとを具備する無線通信装置。
  15. 前記メモリは複数の利得状態と関連した複数の粗いDCオフセットの値を保持し、前記受信機は選択された利得状態と関連した保持されたDCオフセットの値に従ってベースバンド信号からDCオフセットを取り除き、そして前記モデムはベースバンド信号に関連した残留DCオフセットを推定し選択された利得状態に対して前記受信機において保持されるDCオフセットの値を更新する請求項14記載の無線通信装置。
  16. 前記モデムはベースバンド信号のディジタル表現から残留DCオフセットを取り除く細かいDC除去ユニットを含む請求項14記載の無線通信装置。
  17. 前記粗いDCオフセットの値はディジタル値であり、前記受信機はディジタル値をアナログ値に変換することとベースバンド信号から変換されたアナログ値を取り除くこととによって、保持されたDCオフセットの値に従ってベースバンド信号からDCオフセットを取り除く請求項14記載の無線通信装置。
  18. 粗いDCオフセットの値のディジタル表現を保持するメモリと保持されたディジタル表現をアナログのDCオフセットの信号に変換するDCディジタル−アナログ変換器とパケットに関連した受信されたベースバンド信号から前記アナログのDCオフセットの信号を取り除く差動増幅器とを含む受信機と、
    前記受信機に接続され、前記ベースバンド信号をディジタルのベースバンド信号に変換し、前記ディジタルのベースバンド信号に関連した残留DCオフセットを推定し、前記受信機に保持されたディジタルのDCオフセットの値を更新するモデムとを具備する無線通信装置。
  19. 前記メモリは複数の利得状態に関連した複数の粗いDCオフセットの値のディジタル表現を保持し、前記受信機は選択された利得状態と関連した保持されたDCオフセットの値に従ってベースバンド信号からDCオフセットを取り除き、そして前記モデムはディジタルのベースバンド信号に関連した残留DCオフセットを推定し選択された利得状態に関連したDCオフセットの値の保持されたディジタル表現を更新する請求項18記載の無線通信装置。
  20. 粗いDCオフセットの値のディジタル表現を保持するメモリと、
    保持されたディジタル表現をアナログのDCオフセットの信号に変換するDCディジタル−アナログ変換器と、
    パケットに関連した受信されたベースバンド信号からアナログのDCオフセットの信号を取り除く差動増幅器とを具備する受信機。
  21. 前記メモリは複数の利得状態に関連した複数の粗いDCオフセットの値のディジタル表現を保持し、前記受信機は選択された利得状態に関連した保持されたDCオフセットの値に従ってベースバンド信号からDCオフセットを取り除く請求項20記載の受信機。
  22. 第1のパケットに関連したベースバンド信号のディジタル表現から残留DCオフセットを取り除く細かいDC除去ユニットと、
    前記残留DCオフセットを推定し第2のパケットを処理するのに使用するために受信機にその推定値を送る粗いDC推定器とを具備するモデム。
  23. 受信機に接続され、第1の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定し、その推定されたDCオフセットの値で前記受信機の局所メモリを更新し、
    前記受信機は局所メモリに保持された前記推定されたDCオフセットの値に従って第2の受信されたパケットに関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除く、モデムを具備する無線通信装置。
  24. 第1の受信されたパケットは複数の利得状態から選択された一つに従って処理され、更新された局所メモリは選択された利得状態に関連づけられていて、第2の受信されたパケットは選択された利得状態に従って処理される請求項23記載の無線通信装置。
  25. 前記モデムが第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定し、第3の受信されたパケットは第1の受信されたパケットとは異なる利得状態に従って処理され、前記モデムは第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対して推定されたDCオフセットの値で前記受信機の局所メモリを更新し、第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対して推定されたDCオフセットの値で更新された前記局所メモリは異なる利得状態と関連づけられていて、前記受信機は異なる利得状態と関連した局所メモリのなかの推定されたDCオフセットに従って第4の受信されたパケットと関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除く請求項24記載の無線通信装置。
  26. メモリに保持される推定されたディジタルのDCオフセットの値に従って受信されたパケットと関連したアナログのベースバンド信号からDCオフセットを取り除く受信機と、
    残留DCの除去ループを用いてベースバンド信号のディジタル表現から残留DCオフセットを取り除くモデムとを具備する無線通信装置。
  27. 前記受信機は、保持されたディジタルのDCオフセットの値をアナログのDCオフセットの信号に変換することと、アナログのベースバンド信号からアナログのDCオフセットの信号を取り除くこととによってアナログのベースバンド信号からDCオフセットを取り除く請求項26記載の無線通信装置。
  28. 複数の異なる利得状態に対して複数のDCオフセットの値を保持し、複数の利得状態の選択された一つに従ってパケットに関連した受信されたベースバンド信号を処理し、選択された利得状態に関連した保持されたDCオフセットの値に従って受信されたベースバンド信号からDCオフセットを取り除く受信機を具備する無線通信装置。
  29. 残留DCの除去ループを用いてベースバンド信号のディジタル表現から残留DCオフセットを取り除く受信機に接続されたモデムを更に具備する請求項28記載の無線通信装置。
  30. 前記モデムは受信されたベースバンド信号に関連した推定されたDCオフセットに基づいて選択された利得状態と関連した保持されたDCオフセットの値を更新する請求項28記載の無線通信装置。
  31. 第1の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定するための手段と、
    推定されたDCオフセットの値で受信機のメモリを更新するための手段と、
    メモリに保持された推定されたDCオフセットの値に従って第2の受信されたパケットに関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除くための手段とを具備する装置。
  32. メモリに保持された推定されたディジタルのDCオフセットの値に従って受信されたパケットに関連したアナログのベースバンド信号からDCオフセットを取り除くための手段と、
    残留DCの除去ループを用いてベースバンド信号のディジタル表現から残留DCオフセットを取り除くための手段とを具備する装置。
  33. 複数の異なる利得状態に対して複数のDCオフセットの値を保持するための手段と、
    複数の利得状態から選択された一つに従ってパケットに関連した受信されたベースバンド信号を処理するための手段と、
    選択された利得状態に関連した保持されたDCの値に従って受信されたベースバンド信号からDCオフセットを取り除くための手段とを具備する装置。
  34. 第1の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定することと、
    推定されたDCオフセットの値に従って第2の受信されたパケットに関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除くこととを具備する方法。
  35. 第2の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定することと、
    第2の受信されたパケットに関連した推定されたDCオフセットの値に従って第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除くこととを更に具備する請求項34記載の方法。
  36. 第3の受信されたパケットに関連したベースバンド信号に対してDCオフセットの値を推定することと、
    第3の受信されたパケットに関連した推定されたDCオフセットの値に従って第4の受信されたパケットに関連したベースバンド信号からDCオフセットを取り除くこととを更に具備する請求項35記載の方法。
  37. 選択された利得状態の表示を保持するための利得状態ユニットと、受信されたRF信号をベースバンド信号に変換するためのミキサと、ベースバンド信号からDCオフセットを取り除くための粗いDC除去ユニットとを含む受信機と、
    ベースバンド信号をディジタルのサンプルに変換するためのアナログ−ディジタル変換器と、ディジタルのサンプルから残留DCオフセットを取り除くための細かいDC除去ユニットと、残留DCオフセットを推定し粗いDC除去ユニットを更新するための粗いDC推定器と、ベースバンドのサンプルを調整するためのディジタル可変利得増幅器と、ベースバンドのサンプルを復調するための復調ユニットとを含む前記受信機に接続されたモデムと、
    を具備する装置。
  38. 粗いDC除去ユニットは複数の利得状態に対してDCオフセットの値を保持するためのメモリを含み、DC除去ユニットはベースバンド信号を処理するために用いられた選択された利得状態に対応する保持されたDCオフセットの値に従ってベースバンド信号からDCオフセットを取り除く請求項37記載の装置。
  39. 細かいDC除去ユニットは、ディジタルのサンプルに対するDCオフセットの値の推定値を累算しディジタルのサンプルからその累算値に関連した値を取り除くDCの除去ループを用いてディジタルのサンプルから残留DCオフセットを取り除く請求項37記載の装置。
  40. 粗いDC推定器はディジタルのサンプルと関連したDCオフセットの値を累算することによって残留DCオフセットを推定し、受信機とモデムを接続するシリアルバスインターフェイスを介して粗いDC除去ユニットを更新する請求項37記載の装置。
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