JP2005522058A - 送信装置及び送信方法 - Google Patents

Abstract

コンテンツアイテム（１１６）をレンダリングするレンダリング手段（２０２）を有し、受信装置（１３０）に向けてレンダリングされた前記コンテンツアイテム（１２０）を出力する出力手段（１０５）に結合される送信装置（１０４）であって、前記コンテンツアイテム（１１６）を出力する前に該コンテンツアイテム（１１６）に当該送信装置（１０４）の位置を埋め込む埋め込み手段（１１３）によって特徴付けられる送信装置(１０４)である。高度化されたコンテンツアイテム（１１６）のレンダリングの方法も示されている。

Description

本発明は、コンテンツアイテムをレンダリングするレンダリング手段を有し、受信装置に向けてレンダリングされた前記コンテンツアイテム(the rendered content item)を出力する出力手段に結合される送信装置に関する。

更に、本発明は、高度化されたコンテンツアイテムのレンダリングの方法であって、前記コンテンツアイテムをレンダリングするステップと、受信装置に向けてのレンダリングされた前記コンテンツアイテムを出力するステップとを有する方法に関する。

近年、世界的に移動体電話網に対する加入者の大幅な増大が見られ、技術の進歩及び機能の追加を介して、移動体電話は、個人の、信頼される装置になっている。このため、移動体情報社会が、ますますより重要になっている個人化され、局地化されたサービスと共に発展している。このような「コンテキスト・アウェアな」(CA)移動体電話は、場所固有の情報を供給するために、ショッピングモール、空港、ホテルなどのような場所において低電力、近距離ビーコンと通信する。この情報は、局所的な地図、近くのお店及びレストランについての情報、フライト及び出発ゲートについての最新の更新情報などを含み得る。ユーザのCAターミナルは、予め記憶されたユーザの好みに基づいて受け取られた情報にフィルタをかけるように装備されてもよく、ユーザは、特定の関心のある情報が受け取られている場合にしか注意を喚起されない。

ビーコンは、典型的には、ブルートゥース(登録商標)などの通信技術を用いて動作する。ブルートゥースは、ビーコンとターミナルとの間の直接通信、及びビーコンが或る範囲内の如何なるターミナルによっても受け取られ得る情報をブロードキャストするブロードキャストモードの両方を提供する。ブルートゥースのビーコンの伝送範囲は略々１０メートル程度である。この範囲は相対的に小さいことから、この伝送をとらえる受信装置は、この伝送範囲内では、位置決定情報(positioning information)を、あたかも受信装置自体の位置であるかのように使用することが出来る。

ビーコンは、ビーコンの場所のみではなくそれ以上の情報を供給してもよく、故に、受信装置は、例えばユーザにこの情報を呈示することにより、この情報を直接的に使用することが出来る。ショッピングモールにおいては、例えば、お店は、通行人の注意をひくために通行人に対して広告又は特別奉仕品(special offer)をブロードキャストし得る。ビーコンはまた、場所情報のみを配信し得る。その場合に、受信装置は、この情報をとらえ、受け取られた情報から受信装置自体の位置を決定し、セントラルサーバと連絡をとる。次いで、受信装置は、セントラルサーバに位置情報を供給し、返信において局地化された情報を受け取る。

この構成を用いて、空港は、ビーコンの位置及び様々な場所をブロードキャストするビーコンを設置し得る。この空港で飛行機に乗る必要がある旅行者は、彼の移動体電話に出発ゲートをプログラムし、彼の飛行機が出発するまで時間をつぶすために飲み物を飲む又はショッピングをする。チェックインするときがきた場合には、彼は、彼の移動体電話を作動させ、移動体電話は、ビーコンのうちの１つからの伝送を受け取ることにより該移動体電話の現在位置を決定し、道順を尋ねるためにセントラルサーバと連絡をとる。その場合に、サーバは、移動体電話が、受け取り、ユーザに対して表示する、「レストランを出て、左折し、次いで２００メートル歩き、右折する」などの指示により応答する。

ビーコン及び移動体電話との組み合わせにおけるコンテキスト・アウェアなサービスの可能性は、実質的に無限である。しかしながら、これらのサービスは、ビーコンを備えるインフラを必要とし、しばしばセントラルアプリケーションサービスを備えるインフラも必要とする。これは、必要なインフラの配備をコストのかかる複雑なものにする。第一には、コンテキスト・アウェアなサービスを供給したい主体は、該主体自身のビーコンインフラを配備するか、又は別のプロバイダのインフラにおけるアクセスのためにこのプロバイダに金を支払うかのいずれかを必要とする。アクセスポイントの全てに対して全ての必要な相互接続を提供する単一のビジネス主体(business entity)はないことから、この新しいサービスのためにほんの端っこのサービスエリア(even marginal coverage)を設けるために、様々な主体との多くの契約が結ばれる必要があるであろう。これらの契約の各々は、初期投資、設置(installation)、収益の配分、サービスの品質、保守及び責任について交渉を必要とする。更に、この機構を用いるコンテキスト・アウェアな移動体電話アプリケーションは、移動体電話におけるブルートゥースのサポートを想定する。これは、このサービスから（従来の(legacy)）移動体電話の大きな設置基盤を排除するであろう。

本発明の目的は、位置決定装置としても機能することが出来る前文による送信装置を供給することにある。

この目的は、本発明に基づき、コンテンツアイテムを出力する前に該コンテンツアイテム中の第１透かしに当該送信装置の位置を埋め込む埋め込み手段によって特徴付けられる送信装置において達成される。

本発明は、場所固有のサービスが望ましい場所の大半が、既にその領域の良好なサービスエリアを備えるインフラ、即ちオーディオブロードキャストシステムを持っているという洞察に基づく。例えば、空港は既にスピーカのネットワークを持っており、このスピーカのネットワークで出発ゲート及び到着ゲートの最新の変更がアナウンスされる。スーパーマーケットは、典型的には、バックグラウンドミュージックを再生するブロードキャストシステムを持っている。このインフラによって送信装置の位置を配信することにより、複雑なビーコンインフラを持つ必要性は低減される。

バックグラウンドオーディオブロードキャストなどのコンテンツアイテム中に情報を埋め込むのに利用可能な多くの異なる技術があるが、透かし技術の使用はとりわけ有利である。透かしは、いつでもコンテンツアイテム中に埋め込まれることができ、オーディオブロードキャストインフラを変更して、該オーディオブロードキャストインフラが位置情報を配信することを可能にすることをより容易にする。更に、透かしを入れられた伝送は、「大気を介する(over the air)」（オーディオの場合は、例えば音響チャネル(acoustical channel)による）伝送後でも受信装置によってとらえられることが出来るのに対し、RDS又はテレテキストなどの技術は出来ない。

他の実施例においては、埋め込み手段は、更に、第１透かしの存在を示す第２透かしをコンテンツアイテムに埋め込むよう構成される。位置情報を有する透かしの検出は複雑なものであり得る。受信装置は、典型的には移動体電話などの移動体装置であることから、典型的には前記受信装置における処理能力は限られているであろう。この問題を克服するために、前記受信装置は、伝送の一部を記録し、それをセントラルサーバに供給することができ、前記セントラルサーバは、透かし入れされた位置情報を検出し、この位置情報を前記受信装置に送り返す。

しかしながら、透かしは、いつも存在する訳ではないかもしれない。これは、受信装置が、不必要に、コンテンツアイテムの一部を記録し、これをセントラルサーバに供給することを意味するであろう。このため、送信装置は、前記コンテンツアイテムに第２透かしを埋め込む。この透かしは、限られた処理能力を備える移動体受信装置においても検出するのが容易であろう。その場合に、前記受信装置がこの第２透かしを検出する場合には、前記受信装置は、位置情報が存在することを知り、この情報を得るために前記サーバと連絡をとることが出来る。

他の実施例においては、送信装置は、当該送信装置の位置を記憶する記憶手段を更に有する。スーパーマーケットなどの場所においては、オーディオブロードキャストシステムは、典型的に、多数の送信装置を介して１つのコンテンツアイテムをブロードキャストするよう構成される。しかしながら、場所固有のサービスを供給するのに必要な場所情報は、しばしば、「あなたはスーパーマーケットの中にいる」という場所情報より特定的である必要がある。このため、個々の送信装置は、この特定の送信装置の位置が入力され得る記憶手段を具備することが出来る。前記位置は、手作業で入力され得る、又はセントラルサーバーとのネットワーク接続を用いて取り出され得る。

他の実施例においては、送信装置は、当該送信装置の位置を決定する位置受信機を有する。好ましくは、前記位置受信機は、全地球測位システム（GPS）受信機である。前記送信装置が頻繁にあちこちに動かされる、且つ／又は精確に位置を突き止めることが望ましい場合に、GPS受信機は、前記送信装置の位置を決定する柔軟且つ正確な方法を供給する。他の例においては、前記位置受信機は、セントラルサーバなどのブルートゥース送信機から位置決定情報を受信するよう構成されるブルートゥース受信機である。

他の実施例においては、出力手段は、レンダリングされたコンテンツアイテムをブロードキャストするよう構成される。ブロードキャストすることは、或る範囲内のあらゆる受信装置が、前記レンダリングされたコンテンツアイテムが出力されているとおりに該レンダリングされたコンテンツアイテムをとらえることが出来るという利点を持つ。

他の実施例においては、埋め込み手段は、コンテンツアイテムが特定の場所と関連づけられる場合に位置情報を埋め込むよう構成される。例えば、空港においては、特定のフライトの出発ゲートの変更についてアナウンスがなされる場合に、前記位置情報が埋め込まれ得る。このようにして、旅行者は、彼が位置情報を必要とする場合にしか該位置情報を受け取らないので、不要な提供情報によって混乱させられない。

本発明の目的は、位置決定方法としても機能することが出来る前文による方法を提供することにある。

この目的は、本発明に基づき、コンテンツアイテムを出力する前に該コンテンツアイテム中の第１透かしに送信装置の位置を埋め込むことにより特徴付けられる方法において達成される。

図面に示されている実施例を参照して本発明のこれら及び他の特徴を説明し、明らかにする。

これらの図を通して、同じ参照符号は、同様の又は対応する特徴を示す。図面において示されている特徴の幾つかは、典型的にはソフトウェアで実施され、それら自体は、ソフトウェアモジュール又はオブジェクトなどのソフトウェアエンティティを表わしている。

図１は、送信装置１１０と受信装置１３０とを有する構成１００を概略的に示している。送信装置１１０は、受信装置１３０にコンテンツアイテム１１６を送信するよう構成される。コンテンツアイテム１１６は、例えば、テレビ番組、ラジオ番組、映画、広告、画像、音又はそれらの一部である。

レンダリングモジュール１１２は、コンテンツアイテム１１６のうちの選択したものを受け取り、コンテンツアイテム１１６を表わす信号を生成する。コンテンツアイテム１１６は記憶ユニット１１７から読み取られる必要があるかもしれない。この記憶ユニットは、テープ又はＤＶＤ若しくはビデオＣＤなどのディスクであり得る。コンテンツアイテム１１６はまた、インターネット、衛星通信(satellite feed)又はホームネットワークなどの外部供給源からも受け取られ得る。

レンダリングモジュール１１２は、好ましくは、ショッピングモール又は空港におけるバックグラウンドミュージックなどのオーディオ信号である出力信号１２０を生成する出力モジュール１１５に結合される。その場合に、出力モジュール１１５は、例えば、スピーカ又は放声装置を用いることによって、好ましくは、ブロードキャストにより、受信装置１３０に向けて出力信号１２０を出力する。

本発明によれば、送信装置１１０は埋め込みモジュール１１１を有する。埋め込みモジュール１１１は、コンテンツアイテム１１６が出力モジュール１１５によって出力される前に、コンテンツアイテム１１６に送信装置１１０の位置を埋め込む。埋め込みモジュール１１１は、図１において、レンダリングモジュール１１２の前に配置されるように示されているが、埋め込みモジュール１１１は、当然、レンダリングモジュール１１２と出力モジュール１１５との間にも配置され得る。

埋め込みモジュール１１１は、コンテンツアイテム１１６に適切な、任意の種類の透かし技術又は他のステガノグラフィ(steganographic)技術を用いて、位置情報を有する第１透かしを生成し、コンテンツアイテム１１６中にこの第１透かしを差し込むことにより、位置情報を埋め込む。

随意に、埋め込みモジュール１１１は、更に、コンテンツアイテム１１６中に、第１透かしの存在を示す第２透かしを埋め込む。第２透かしは、ほとんど処理能力を持たない携帯型装置によっても素早く検出され得るように、第１透かしより検出するのが容易であるべきである。

当然、埋め込みモジュール１１１は、まず、送信装置１１０の位置を知る必要がある。送信装置１１０は、記憶モジュール１１３において情報を記憶するために記憶モジュール１１３を具備することができ、故に、埋め込みモジュール１１１は、記憶モジュール１１３から情報を読み取ることが出来る。位置情報は、様々な方法で得られ得る。

或る実施例においては、特定の場所に送信装置１１０を設置するオペレータがまた、この特定の場所の位置を決定し、この情報を手作業で記憶モジュール１１３に入力する。別の実施例においては、送信装置１１０は、ネットワーク(図示せず)に接続され、ネットワークを介して位置情報を供給されることが出来る。

送信装置１１０はまた、位置受信機１１４、好ましくは全地球測位システム（GPS）受信機を具備し得る。GPS受信機１１４は、位置情報を受信し、記憶モジュール１１３に受信位置情報を記憶する。これは、送信装置１１０の位置が頻繁に変わる場合、例えば、送信装置１１０が列車又はショッピングカートに設置される場合にとりわけ有用である。

他の例においては、位置受信機１１４は、セントラルサーバなどのブルートゥース送信機から位置決定情報を受信するよう構成されたブルートゥース受信機である。このようにして、上記の構成をブルートゥースベースの構成と統合することは可能になり、故に、コンテキスト・アウェアなサービスは、本発明による送信機によって供給される（従来の）装置とブルートゥース対応の装置（Bluetooth-enabled devices）との両方に供給され得る。

受信装置１３０は、受信モジュール１３１と、復号モジュール１３２と、実行モジュール１３３とを有する。受信モジュール１３１は、信号１２０を受信し、信号１２０を復号モジュール１３２に供給する。受信モジュール１３１は、例えば、ある種の光感知センサ(light sensitive sensor)、カメラ又はマイクであり得る。

復号モジュール１３２は、信号１２０からコンテンツアイテム１１６を得る。典型的に、受信し、復号するステップは、信号１２０を送信装置１１０において用いられた表現と同様の表現に変換し戻すステップを有する。復号モジュール１３２は、次いで、コンテンツアイテム１１６に埋め込まれた位置情報を得るためにコンテンツアイテム１１６を処理する。

送信装置１１０は、プロセッサに上記の方法を実行させるよう構成されているコンピュータプログラム製品１４０として実現され得る。コンピュータプログラム製品１４０は、プログラム可能な装置が、該コンピュータプログラム製品を実行する場合に、送信装置１１０として機能することを可能にする。同様に、受信装置１３０は、プログラム可能な装置が、当該コンピュータプログラム製品を実行する場合に、受信装置１３０として機能することを可能にするコンピュータプログラム製品１４１として実現され得る。

図２は、構成１００の第２実施例を概略的に示している。この実施例において、送信装置１１０は、コンテンツプロバイダ２０１、配信器(distributor)２０２及びネットワーク２０３を更に有するブロードキャスト・チェーン(broadcast chain)の一部である。この場合に、送信装置１１０は、ローカルな記憶装置１１７からコンテンツアイテム１１６を受け取る代わりに、配信器２０２によって管理される配信ネットワーク２０３を伝送路として用いて、コンテンツプロバイダ２０１からコンテンツアイテム１１６を受け取る。

例えば、コンテンツプロバイダ２０１は、配信器２０２を介してケーブルネットワーク２０３によってラジオ番組及び音楽をラジオ１１０に配信するラジオ局であることができ、ラジオ１１０は、人々がスピーカ１０５を介してラジオ番組及び音楽を聴くことが出来るようにラジオ番組及び音楽を再生する。

配信ネットワーク２０３に接続された２つ以上の送信装置１１０があっても良い。その場合に、これらの伝送システムは、配信ネットワーク２０３から同じコンテンツアイテムを受け取っても良いが、同じコンテンツアイテムを受け取る必要はない。送信装置１１０が放声装置の一部である場合には、きっと、それらは全て、同じコンテンツを出力するであろう。しかしながら、このことは、本発明にとって重要ではない。

上記のように、出力モジュール１０５によって出力されるような出力信号１２０は、送信装置１１０の位置についての埋め込み情報を有する。受信装置１３０は、出力信号１２０をとらえ、埋め込み情報を検出し、信号１２０を処理することによって埋め込み情報を得ることが出来る。

しかしながら、移動体電話、個人用携帯型情報端末などといった受信装置は限られた処理能力しか持たないであろう。その場合に、信号１２０中の埋め込み情報を検出し、取り出すことが出来る支援サーバ２５０を設けることは有利である。

その場合に、受信装置１３０は、信号１２０の一部を支援サーバ２５０に供給し、数秒後の返信において取り出された情報を受け取る。移動体電話の場合には、これは、支援サーバ２５０との接続を確立する或る電話番号をダイヤルし、信号１２０の一部を記録するのに移動体電話のマイクを用いることにより、簡単に実現され得る。その場合に、記録部分は、電話接続によって支援サーバ２５０に送信される。その場合に、支援サーバ２５０は、情報を得るために前記記録部分を処理し、例えば、うまくフォーマットされたSMSメッセージとして送り返すことが出来る。

信号１２０から位置情報を取り出した後、受信装置１３０は、何らかの種類のネットワーク２３０を用いて電子商取引サーバ２４０と通信することが出来る。例えば、受信装置１３０が移動体電話である場合には、ネットワーク２３０は、移動体電話がインターネット上の電子商取引サーバ２４０などのサーバと接続することを可能にする、インターネットなどのネットワークに結合されたモバイルネットワークである。

他の例においては、支援サーバ２５０は、取り出された位置情報を、受信装置１３０に供給し戻す代わりに、直接的に電子商取引サーバ２４０に供給し得る。実際には、支援サーバ２５０と商取引サーバ２４０とは同一エンティティであり得る。このように、受信装置１３０のユーザには、電子商取引サーバ２４０によって提供される場所固有のサービスに対するトランスペアレントなアクセスが供給される。その場合に、特別な電話番号に電話をかけると、受信装置１３０は、局地化された情報を受け取る、又は局地化されたサービスにアクセスする。

受信装置１３０は、埋め込まれた位置情報を検出するために絶え間なく受信信号１２０を処理するかもしれない。しかしながら、これは、とりわけ移動体装置にとって望ましくない、電力消費における大きな不利益をもたらす。上記のように、送信装置１１０は、コンテンツアイテム１１６を信号１２０として出力する前に、コンテンツアイテム１１６中に第１透かしの存在を示す第２透かしを埋め込んでも良い。この第２透かしは、第１透かしより検出し易い。第２透かしは、その唯一の目的が、位置情報を有する第１透かしが信号１２０中に埋め込まれていることを示すものとして役立つことにあるので、ペイロードを搬送する必要はない。その場合に、受信装置１３０は、相対的に低いパフォーマンスの打撃で第２透かしの存在についてチェックすることが出来る。

他の例においては、受信装置１３０は、ユーザが明示的にこのオプションを作動させる場合にのみ、信号１２０を検出し、処理するように構成され得る。この目的のため、受信装置１３０に特別なボタン（図示せず）が設けられ得る。このような場合には、局地化されたサービスでの使用のために位置関連情報が利用可能であるという可視又は可聴の合図をユーザに供給する必要がある。この合図は、例えば、出力されているコンテンツのタイプに関連づけられ得る。例えば、空港において、フライトの出発又は到着に関連するアナウンスは、埋め込み位置情報を具備し得る。その場合に、ユーザは、アナウンスが該ユーザのフライトに関する場合に、該ユーザの受信装置１３０においてこの機能を作動させるべきことを知るだろう。

本発明の背後にある原理を説明するために、実施に移されるような本発明の幾つかの実施例を以下に記載する。

例１：ジョンは、アイントホーヘン・ヒルトンのロビーで待っており、バックグラウンドミュージックが透かしを搬送していることを知っている。彼は、彼の常用のGSMにおいて支援サーバ２５０の電話番号をダイヤルする。この番号は、彼のGSM電話機に予めプログラムされていてもよい。ジョンは、次いで、電話機を彼の耳に近づける。接続された場合に、支援サーバ２５０は、電話機のマイクがスピーカの方に向けられていない場合であっても、電話機のマイクを介して受け取られるようなオーディオフラグメントをとらえる。オーディオフラグメントの処理及び透かしの認識の後に、支援サーバ２５０は、埋め込み位置情報から、ジョンはアイントホーヘン・ヒルトンにいると決定する。サーバは、次いで、ジョンを、音声によって彼に（１）自動チェックアウト、（２）タクシーの手配及び（３）アイントホーヘン・ヒルトン内のレストランの予約などの様々なオプションを供給する自動システムにつなぐ。ジョンは、彼の電話機においてタッチ・トーン・キーを押すことにより、選択することが出来る。この例のためには、ジョンの移動体電話に何ら変更を加える必要がないことに注意されたい。

例２：再び、ジョンは、アイントホーヘン・ヒルトンのロビーで待っており、バックグラウンドミュージックが透かしを搬送していることを知っている。彼は、彼の常用のGSM/WAP電話機においてサーバ２５０の番号をダイヤルし、今回は、電話機を彼の目の前に置いておく。前の例のステップと同じステップを用いて、サーバ２５０は、ジョンはアイントホーヘン・ヒルトンにいると決定する。次いで、サーバ２５０は、ジョンの電話機にWAPページを供給し、このWAPページは、彼に前の例のオプションと同じオプション提供する。

例３：今、（タクシーを手配するためのオプションを推定可能に選択している）ジョンは、アイントホーヘン空港にいるが、空港のバックグラウンドの音が透かしも搬送していることを知らない。しかしながら、ジョンは、空港に行く途中で、より高度な処理能力を備える新しい移動体電話を購入した。この新しい電話機はGPRS対応であることから、この場合は、サーバ２５０に、定期的にオーディオサンプルを送ること、例えば、１０分ごとに５秒のオーディオサンプルを送ることが可能である。

電話機はまた、平均雑音レベルを測定し、現在の雑音レベルがこの平均を著しく超える場合にのみサーバ２５０にオーディオフラグメントを供給してもよい。このようにして、電話機は、アナウンスにおいてのみ起動し、バックグラウンドミュージックにおいては起動しない。

その結果、大雑把に言えば、この場合は、サーバ２５０はジョンがどこにいるのかを常に知っている。この場合は、ジョンは、サーバ２４０によって提供される局地化されたサービスにアクセスし、サーバ２５０によって決定されるような彼の現在位置に特有であるWAPページを即座に得る。例えば、彼は、彼のフライトに対する自動チェックインオプション、彼のターミナルにおけるフライト出発情報、最新のスピーカによるアナウンス(speaker announcement)のテキストを供給されるかもしれない。

当然、受信装置１３０は移動体電話である必要はなく、位置情報の取り出しは、支援サーバ２５０を必要としない。ラップトップコンピュータとして実施される受信装置１３０は、それ自体の中に、追加情報を検出し、信号１２０から取り出すのに十分な能力を持つ。

コンテンツアイテム１１６に埋め込まれる情報は、送信装置１１０の位置のみではなくそれ以上の情報であり得る。この情報はまた、電子商取引サーバ２４０のためのインターネットアドレス、又はサーバ２４０によって提供される局地化されたサービスで有用であり得る他の情報を有してもよい。

送信装置及び受信装置を有する構成の第１実施例を概略的に示している。 送信装置及び受信装置を有する構成の第２実施例を概略的に示している。

Claims (8)

1. コンテンツアイテムをレンダリングするレンダリング手段を有し、受信装置に向けてレンダリングされた前記コンテンツアイテムを出力する出力手段に結合される送信装置であって、前記コンテンツアイテムを出力する前に該コンテンツアイテム中の第１透かしに当該送信装置の位置を埋め込む埋め込み手段を有することを特徴とする送信装置。
2. 前記埋め込み手段が、更に、前記第１透かしの存在を示す第２透かしを前記コンテンツアイテムに埋め込むよう構成されることを特徴とする請求項１に記載の送信装置。
3. 当該送信装置の位置を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項１に記載の送信装置。
4. 当該送信装置の位置を決定する位置受信機を有することを特徴とする請求項１に記載の送信装置。
5. 前記出力手段が前記レンダリングされたコンテンツアイテムをブロードキャストするよう構成されることを特徴とする請求項１に記載の送信装置。
6. 前記埋め込み手段が、前記コンテンツアイテムが特定の場所に関連づけられる場合に前記位置の情報を埋め込むよう構成されることを特徴とする請求項１に記載の送信装置。
7. コンテンツアイテムをレンダリングするステップと、受信装置に向けてレンダリングされた前記コンテンツアイテムを出力するステップとを有する高度化されたコンテンツアイテムのレンダリングの方法であって、前記コンテンツアイテムを出力する前に該コンテンツアイテム中の第１透かしに送信装置の位置を埋め込むステップを有することを特徴とする方法。
8. 前記レンダリングされたコンテンツアイテムがブロードキャストされることを特徴とする請求項７に記載の方法。

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