JP2005519849A - 歯周病の治療用免疫応答調節剤 - Google Patents

歯周病の治療用免疫応答調節剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2005519849A
JP2005519849A JP2003504964A JP2003504964A JP2005519849A JP 2005519849 A JP2005519849 A JP 2005519849A JP 2003504964 A JP2003504964 A JP 2003504964A JP 2003504964 A JP2003504964 A JP 2003504964A JP 2005519849 A JP2005519849 A JP 2005519849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
use according
carbon atoms
imidazo
immune response
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003504964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005519849A5 (ja
Inventor
ビー. ミトラ,スミタ
イー. シェルバーン,チャールズ
マーク エー. トマイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2005519849A publication Critical patent/JP2005519849A/ja
Publication of JP2005519849A5 publication Critical patent/JP2005519849A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/4738Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/4745Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems condensed with ring systems having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. phenantrolines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/02Stomatological preparations, e.g. drugs for caries, aphtae, periodontitis

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

開示は、歯周病の治療および予防のための方法を提供する。好ましい実施形態において、本発明は、イミダゾキノリンアミン類、イミダゾピリジンアミン類、6,7−融合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン類、イミダゾナフチリジンアミン類、オキサゾロキノリンアミン類、チアゾロキノリンアミン類、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン類を含む免疫応答調節剤(IRM)の群から選択される免疫応答調節剤を含む医薬組成物による歯周組織の局所治療を提供する。

Description

本発明は、歯周病の治療および予防のための方法に関する。具体的には、本発明は、歯周病を治療し、または予防する免疫応答調節化合物の新規な使用を含む。好ましい免疫応答調節剤は、イミダゾキノリンアミン類、イミダゾピリジンアミン類、6,7−融合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン類、イミダゾナフチリジンアミン類、オキサゾロキノリンアミン類、チアゾロキノリンアミン類、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン類を含む免疫応答調節剤の群から選択される。
歯周病または歯周炎は、歯を支持する硬組織および軟組織の破壊をひき起こす炎症性疾患であり、最近では心血管疾患の危険因子として仮定されている。べック(Beck)ら著「歯性感染症およびアテローム性動脈硬化症(Dental Infections and atherosclerosis)」、American Heart Journal、13(1999年)、S528〜533。米国の1000万以上人々が現在、この疾患のより重篤な形態に対する治療を受けており、毎年およそ80億ドルが治療のために費やされている。
臨床的には、歯周炎は歯根膜の炎症であり、歯肉の炎症をひき起こし、結果として歯槽骨の吸収および歯肉の後退をひき起こしうる。歯肉の後退は歯周靭帯の露出をひき起こし、これによって微生物が靭帯を浸潤し、破壊する可能性がある。
いくつかの重要な細菌種による感染が、組織の破壊や最終的な歯の喪失の原因である宿主炎症性反応の開始において重要である。ザンボン(Zambon),J.J.著「歯周病、微生物因子(Periodontal Disease,Microbial Factors)」、Ann.Periodontal.1(1996年)、p.879〜825。疾患と関連した主な病原体は同定されており、それらには、ポルフィロモナス・ジンジバリス、バクテロイデス・フォーシンサス、およびアクチノバシルス・アクチノミセテムコミタンスが含まれる。病原には重要であるが、細菌のみでは疾患をひき起こすには不十分である。遺伝的素因などの宿主因子および喫煙などの環境因子が、同じく疾患の発生や結果の重篤度に影響すると考えられている。
歯周炎の形態としては、早期発症性歯周炎(EOP)、慢性成人性歯周炎(AP)、および難治性歯周炎(RP)が挙げられる。限局性若年性歯周炎は、その他の点では外観上健常な青年において発生し、A.アクチノミセテムコミタンスによる感染と関連しているEOPの形態である。「慢性成人性歯周炎」は一般的に、B.フォーシンサス、P.ジンジバリス、多くの糖非分解性グラム陰性桿菌、および経口スピロヘータの存在と関連がある。これは一般的に35歳以上の患者に発生する。臨床的には、急速進行性歯周炎に伴う壊死性潰瘍性歯肉炎に似ている。患者は、わずか6か月で9〜12mmの歯肉付着を失うことがある。
歯周病の現在の治療は、石灰性沈着物を除去するスケーリングおよびルートプレーニングを含めて、ほぼもっぱら本質的に機械的および外科的である場合が最も多い。しかし、機械的治療は疾患の基礎をなす原因に影響を及ぼすことがない。抗生物質も補助療法として用いられている、レッシェ(Loesche)ら著「歯周病における治療パラダイム(Treatment paradigms in periodontal disease)」、Compend.Contin.Educ Dental、18(3)(1997年)、p.221〜226、228〜230。残念ながら、抗生物質は炎症成分の原因である細菌を除去しえず、患者は再感染を受けるため、結果は期待はずれになっている。
したがって、依然として歯周病に対する新しくかつ有効な治療および予防処置の必要性がある。本発明は、この必要性に向けられるものである。
本発明は、歯周病患者における歯周組織への、治療有効量の免疫応答調整剤(IRM)化合物の直接投与を含む、歯周病を治療し、または予防するための方法を提供する。好ましい実施形態において、IRM化合物は、イミダゾキノリンアミン類、イミダゾピリジンアミン類、6,7−融合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン類、イミダゾナフチリジンアミン類、オキサゾロキノリンアミン類、チアゾロキノリンアミン類、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン類を含む群から選択される。
本開示は、免疫応答調節剤(IRM)化合物を用いる、歯周病などの口腔疾患の治療または予防のための方法を提供する。本願明細書で用いられる「免疫応答調節剤化合物」は、1つ以上のサイトカイン、例えば、樹状細胞および/または単球/マクロファージを含む造血細胞からのインターフェロン(α)、腫瘍壊死因子、およびインターロイキン−12の産生を誘導する化合物を意味する。このような化合物の例としては、樹状細胞および/または単球/マクロファージからサイトカイン産生を誘導することが知られているCpGオリゴヌクレオチド類、リポ多糖類、ポリイノシン酸−ポリシチジル酸複合物、およびポリペプチド類およびタンパク質が挙げられる。
好ましい実施形態において、IRM化合物は、イミダゾキノリンアミン類、イミダゾピリジンアミン類、6,7−融合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン類、イミダゾナフチリジンアミン類、オキサゾロキノリンアミン類、チアゾロキノリンアミン類、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン類を含む群から選択される。このようなIRMおよびそれらを含む医薬組成物を調製するための方法は、例えば、米国特許第4,689,338号;同第5,389,640号;同第5,268,376号;同第4,929,624号;同第5,266,575号;同第5,352,784号;同第5,494,916号;同第5,482,936号;同第5,346,905号;同第5,395,937号;同第5,238,944号;同第5,525,612号;同第5,175,296号;同第5,693,811号;同第5,741,908号;同第5,939,090号;同第6,110,929号;同第4,988,815号;同第5,376,076号;同第6,194,425号;同第6,245,776号;および同第6,331,539号;および国際公開第WO00/76505号および同第WO00/76518号において開示されている。これらの特許および特許出願のそれぞれの全開示内容は、参考によって本願明細書において援用される。
本願明細書において用いられる「歯周炎」は、歯根膜、歯槽骨、セメント質、および隣接歯肉組織の炎症または変性、あるいは両方である。検討のために、図1を参照すると、各歯は、3つの部分、冠1、頸部2、および歯根3からなる。冠1は歯肉4上に突出し、反対側下顎の1つ以上の他の歯と咬合する歯の部分である。頸部2は冠1と歯根3との間の部分である。セメント質・エナメル質境界(CEJ)は、歯根3のセメント質6と冠1のエナメル質7が合流する位置である。歯根3は歯槽(tooth socket)8、すなわち「歯槽(alveolus)」において固定されている。歯の大部分は、冠1上のエナメル質7および歯根3上のセメント質6によって覆われている象牙質10で構成されている。歯根3上のセメント質6は、歯周靭帯13によって歯槽骨11に付着し、歯とその歯槽8との間に線維性連結を形成する。
したがって、本願明細書で用いられる「歯周組織」は、歯を取り囲み、支持する組織であり、歯周靭帯、歯槽、および歯肉を含む。「歯周ポケット」は、セメント質・エナメル質境界(CEJ)より下に延在し、歯槽骨および/または歯周靭帯の破壊から生じる病的に誘発される空間である。
歯周炎の炎症の性質は未だ完全に理解されていないが、一般モデルは発展されている、ページ(Page)ら著「歯周炎の発生における発展:発生、臨床的意味、および将来の方向の概要(Advances in the pathogenesis of periodontitis:summary of developments,clinical implications and fututre deirections)」、Periodontology 2000、14(1997年)、p.216〜248。1つの仮説は、細菌による疾患誘発を阻止する起因細菌に対する正常な免疫応答が変化し、ただ無効となるだけでなく、疾患過程に寄与するということである、マートゥル(Mathur)ら著「歯周病における細胞介在性免疫系調節(Cell−mediated immune system regulation in periodontal disease)」、Critical Rev.Oral.Bio.Med.、8(1997年)、p.76〜89。この仮説によれば、最小限の歯周病を有する、または歯周病を有さない患者において、免疫応答はTH1免疫応答の方向に曲がるが、この免疫応答は一般にウイルスおよび腫瘍の制御と関係がある。進行性歯周病を有する患者において、免疫応答経路はTH2応答の方向に曲がり、これは抗体を分泌するB細胞の活性化によって特徴づけられる。抗体応答は細菌に対して無効であり、通常、短期間であり、免疫「記憶」をひき起こすことはない。また、TH2細胞によって分泌されるサイトカインは、歯を顎に保持する結合組織の破壊に寄与する酵素、および歯の周りの歯槽骨吸収をひき起こす酵素を再構築する不適切な宿主組織を活性化しうる。
別の報告には、歯周炎組織におけるIL−4産生細胞の高い比率によって特徴づけられるT細胞の二分化に基づく歯周病のモデルが記載され、疾患の進行性病変におけるTH2細胞の役割が仮説されている、シーモア(Seymour)G.J.ら著「歯周破壊の成分としての細胞免疫および過敏症(Cellular immunity and hypersensitivity as components of periodontal destruction)」、Oral Dis.2(1)(1996年)、p.96〜101。この報告は最近、バルトバ(Bartova)らによる研究(「早期発症性歯周炎を有する患者およびその健常な兄弟姉妹におけるTH1およびTH2サイトカイン特徴(TH1 and TH2 cytokine profile in patients with early onset periodontitis and their healthy siblings)」、Mediators Inflamm.9(2)(2000年)、p.115〜120)によって裏づけられている。
発展されている異なる仮説は、多くの典型的なサイトカインを活性化するTH1応答により、破骨細胞活性化の結果として骨吸収が生じうるということである。アッスマ(Assuma)ら著「IL−1およびTNF拮抗薬は、実験歯周炎における炎症応答および骨喪失を抑制する(IL−1 and TNF antagonists inhibit the inflammatory response and bone loss in experimental periodontitis)」、J.of Immunology、160(1998年)、p.403〜409。
別の報告では、病的組織におけるTH1型細胞の優勢と一致し、および存在する場合、TH2型細胞が適切な刺激下に上方制御されている累積的なサイトカインの特徴が歯周炎において確認されている。タケイチ(Takeichi)ら著「病的ポケット形成を有する歯肉組織からのTリンパ球のサイトカイン特徴(Cytokine profiles of T−lymphocytes from gingival tissues with pathological pocketing)」、J.Dent.Res.、79(8)(2000年8月)、p.1548〜1555)。CD4およびCD8+リンパ球は、TH1型およびTH2型サイトカインメッセージを発現することが示された。
要するに、前記の報告では、歯周病発生の原因メカニズムに関する合意の相対的欠如、および疾患管理の医療的方法に対するコンセンサスの欠如が強調されている。
多くのイミダゾキノリンアミン化合物、イミダゾピリジンアミン化合物、6,7−融合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン化合物、イミダゾナフチリジンアミン化合物、オキサゾロキノリンアミン化合物、チアゾロキノリンアミン化合物、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン化合物が、強力な免疫調節性、抗ウイルス、および抗腫瘍(抗癌を含めて)活性を示し、ワクチンに対する保護的免疫系応答を増強するワクチン補助剤として有用であることも示されている。最近、これらIRM化合物の多くが、TH2免疫応答を抑制しうるとともに、TH1免疫応答を増強しうることがわかっている。例えば、参考によって本願明細書で全開示内容が援用される、米国特許第6,039,969号を参照。
歯周病の免疫学は議論の余地が残されているが、本発明者らはこのほど、免疫応答調節化合物による治療が歯周病患者には有利であり、基礎をなす感染症を治療しうることを発見した。具体的には、IRM化合物による治療は、歯槽骨または歯周靭帯の破壊を減少しうる。歯周組織の破壊が開始する前の適切な時間に治療が行われる場合は、本発明を用いて患者の免疫応答を調節し、歯周病の臨床的徴候を有効に予防することもできる。したがって、IRM組成物は、治療的および予防的な価値を有しうる。
「患者」は、ヒトおよび動物を含む。
本発明の方法において有用な医薬組成物には、免疫応答調節剤(IRM)化合物が含まれる。好ましい組成物としては、イミダゾキノリンアミン類、イミダゾピリジンアミン類、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン類、イミダゾナフチリジンアミン類、オキサゾロキノリンアミン類、チアゾロキノリンアミン類、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン類を含む免疫応答調節剤の群から選択される化合物が挙げられる。
好ましい免疫応答調節剤化合物には、以下の式I〜Vの1つによって規定される1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン類が含まれる:
Figure 2005519849
式中、
11は、炭素原子が1〜10個のアルキル、炭素原子が1〜6個のヒドロキシアルキル、アシルオキシアルキルからなる群から選択され、アシルオキシ部分が炭素原子2〜4個のアルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシであり、アルキル部分が1〜6個の炭素原子、ベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニルを含有し、前記ベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニル置換基が、炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から独立して選択される1つまたは2つの部分によってベンゼン環で任意に置換され、但し、前記ベンゼン環が前記部分の2つによって置換されていると、前記部分は共に6個以下の炭素原子を含有し;
21は、水素、炭素原子が1〜8個のアルキル、ベンジル、(フェニル)エチル、およびフェニルからなる群から選択され、該ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から独立して選択される1つまたは2つの部分によってベンゼン環で任意に置換され、但し、前記ベンゼン環が前記部分の2つによって置換されていると、前記部分は共に6個以下の炭素原子を含有するとともに;
各R1は、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、ハロゲン、および炭素原子が1〜4個のアルキルからなる群から独立して選択され、nは0〜2の整数であり、但し、nが2である場合は、前記R1の群が共に6個以下の炭素原子を含有する;
Figure 2005519849
式中、
12は、2〜10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルケニルおよび2〜10個の炭素原子を含有する置換直鎖または分岐鎖アルケニルからなる群から選択され、置換基が1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルおよび3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル;および1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルによって置換された3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキルからなる群から選択され;
22は、水素、1〜8個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキル、ベンジル、(フェニル)エチル、およびフェニルからなる群から選択され、ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルキル、炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルコキシ、およびハロゲンからなる群から独立して選択される1つまたは2つの部分によってベンゼン環で任意に置換され、但し、前記ベンゼン環が前記部分の2つによって置換されていると、前記部分は共に6個以下の炭素原子を含有するとともに;
各R2は、炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルコキシ、ハロゲン、および炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルキルからなる群から独立して選択され、nは0〜2の整数であり、但し、nが2である場合は、前記R2の群が共に6個以下の炭素原子を含有する;
Figure 2005519849
式中、
23は、ハロゲン、炭素原子が1〜8個の直鎖または分岐鎖アルキル、ベンジル、(フェニル)エチル、およびフェニルからなる群から選択され、ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルキル、炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルコキシ、およびハロゲンからなる群から独立して選択される1つまたは2つの部分によってベンゼン環で任意に置換され、但し、前記ベンゼン環がかかる部分の2つによって置換されていると、その部分は共に6個以下の炭素原子を含有するとともに;
各R3は、炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルコキシ、ハロゲン、および炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルキルからなる群から独立して選択され、nは0〜2の整数であり、但し、nが2である場合は、前記R3の群が共に6個以下の炭素原子を含有する;
Figure 2005519849
式中、
14は、−CHRxyであって、ここでRyが水素または炭素−炭素結合であり、但し、Ryが水素である場合、Rxは炭素原子が1〜4個のアルコキシ、炭素原子が1〜4個のヒドロキシアルコキシ、炭素原子が2〜10個の1−アルキニル、テトラヒドロピラニル、アルコキシアルキルであって、ここでアルコキシ部分は1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分は1〜4個の炭素原子、2−、3−、または4−ピリジルを含有し、但し、Ryが炭素−炭素結合である場合、RyとRxは共に、炭素原子が1〜4個のヒドロキシおよびヒドロキシアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるテトラヒドロフラニル基を形成し;
24は、水素、炭素原子が1〜4個のアルキル、フェニル、および置換フェニルからなる群から選択され、ここで置換基は、炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から選択され;
4は、水素、炭素原子が1〜4個の直鎖または分岐鎖アルコキシ、ハロゲン、および炭素原子が1〜4個を含有する直鎖または分岐鎖アルキルからなる群から選択される;
Figure 2005519849
式中、
15は、水素;1〜10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキル、および1〜10個の炭素原子を含有する置換直鎖または分岐鎖アルキルであって、ここで置換基は、3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル、および1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルによって置換された3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキルからなる群から選択される置換直鎖または分岐鎖アルキル;2〜10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルケニルおよび2〜10個の炭素原子を含有する置換直鎖または分岐鎖アルケニルであって、ここで置換基は、3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル、および1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルによって置換された3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキルからなる群から選択される置換直鎖または分岐鎖アルケニル;炭素原子が1〜6個のヒドロキシアルキル;アルコキシ部分が1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分が1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシアルキル;アシルオキシ部分が炭素原子が2〜4個のアルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシであり、アルキル部分が1〜6個の炭素原子を含有するアシルオキシアルキル;ベンジル;(フェニル)エチル;およびフェニルからなる群から選択され;前記ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から独立して選択される1つまたは2つの部分によってベンゼン環で任意に置換され、但し、前記ベンゼン環が前記部分の2つによって置換されていると、前記部分は共に6個以下の炭素原子を含有し;
25は、
Figure 2005519849
式中、
SおよびRTは、水素、炭素原子が1〜4個のアルキル、フェニル、および置換フェニルからなる群から独立して選択され、ここで置換基は、炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から選択され;
Xは、1〜4個の炭素原子を含有するアルコキシ、アルコキシ部分が1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分が1〜4個の炭素原子を含有するアルコキシアルキル、炭素原子が1〜4個のヒドロキシアルキル、炭素原子が1〜4個のハロアルキル、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含有するアルキルアミド、アミノ、置換基がアルキルまたは炭素原子が1〜4個のヒドロキシアルキルである置換アミノ、アジド、クロロ、ヒドロキシ、1−モルフォリノ、1−ピロリジノ、炭素原子が1〜4個のアルキルチオからなる群から選択され;
5は、水素、1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルコキシ、ハロゲン、および1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルからなる群から選択され;
および前記のいずれかの薬学上許容される塩。
好ましい6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミンIRMは、以下の式VIによって規定される:
Figure 2005519849
式中、mは、1、2、または3であり;
16は、水素;炭素原子が3個、4個、または5個の環状アルキル;1〜10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルおよび1〜10個の炭素原子を含有する置換直鎖または分岐鎖アルキルであって、ここで置換基は、3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル、および1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルによって置換された3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキルからなる群から選択される置換直鎖または分岐鎖アルキル;1〜10個の炭素原子および1個以上のフッ素または塩素原子を含有するフルオロまたはクロロアルキル;2〜10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルケニルおよび2〜10個の炭素原子を含有する置換直鎖または分岐鎖アルケニルであって、ここで置換基は、3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル、および1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキルによって置換された3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキルからなる群から選択される置換直鎖または分岐鎖アルケニル;炭素原子が1〜6個のヒドロキシアルキル;アルコキシ部分が1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分が1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシアルキル;アシルオキシ部分が炭素原子が2〜4個のアルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシであり、アルキル部分が1〜6個の炭素原子を含有するアシルオキシアルキル;但し、かかるアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、またはアシルオキシアルキル基が、窒素原子に直接結合された完全な炭素置換炭素原子を有することはなく;ベンジル;(フェニル)エチル;およびフェニルからなる群から選択され;前記ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から独立して選択される1つまたは2つの部分によってベンゼン環で任意に置換され、但し、前記ベンゼン環が前記部分の2つによって置換されていると、該部分は共に6個以下の炭素原子を含有し;
−CHRxy
式中、
yは、水素または炭素−炭素結合であり、但し、Ryが水素である場合、Rxは炭素原子が1〜4個のアルコキシ、炭素原子が1〜4個のヒドロキシアルコキシ、炭素原子が2〜10個の1−アルキニル、テトラヒドロピラニル、アルコキシアルキルであって、ここでアルコキシ部分は1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分は1〜4個の炭素原子、2−、3−、または4−ピリジルを含有し、但し、さらにRyが炭素−炭素結合である場合、RyとRxは共に、炭素原子が1〜4個のヒドロキシおよびヒドロキシアルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるテトラヒドロフラニル基を形成し、
26は、水素、1〜8個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキル、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖ヒドロキシアルキル、モルフォリノアルキル、ベンジル、(フェニル)エチル、およびフェニルからなる群から選択され、ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、メチル、メトキシ、およびハロゲンからなる群から選択される部分によってベンゼン環で任意に置換され;
SおよびRTが、水素、炭素原子が1〜4個のアルキル、フェニル、および置換基が、炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から選択される置換フェニルからなる群から独立して選択される、−C(RS)(RT)(X);
Xは、1〜4個の炭素原子を含有するアルコキシ、アルコキシ部分が1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分が1〜4個の炭素原子を含有するアルコキシアルキル、炭素原子が1〜4個のハロアルキル、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含有するアルキルアミド、アミノ、置換基がアルキルまたは炭素原子が1〜4個のヒドロキシアルキルである置換アミノ、アジド、炭素原子が1〜4個のアルキルチオ、およびアルキル部分が1〜4個の炭素原子を含有するモルフォリノアルキルからなる群から選択され;
6は、水素、フルオロ、クロロ、1〜4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキル、および1〜4個の炭素原子および少なくとも1個のフッ素または塩素原子を含有する直鎖または分岐鎖フルオロアルキルまたはクロロアルキルからなる群から選択され;
およびそれらの薬学上許容される塩。
好ましいイミダゾピリジンアミンIRM化合物は、以下の式VIIによって規定される:
Figure 2005519849
式中、
17は、水素;RWが、1〜10個の炭素原子を含有する直鎖、分岐鎖、または環状アルキル、2〜10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルケニル、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖ヒドロキシアルキル、アルコキシ部分が1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分が1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシアルキル;およびフェニルエチルからなる群から選択される−CH2W;および各RZが、独立して炭素原子が1〜6個の直鎖、分岐鎖、または環状アルキルである−CH=CRZZからなる群から選択され;
27は、水素、1〜8個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルキル、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖ヒドロキシアルキル、アルコキシ部分が1〜4個の炭素原子を含有し、アルキル部分が1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシアルキル;ベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニルであって、ベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、メチル、メトキシ、およびハロゲンからなる群から選択される部分によってベンゼン環で任意に置換され;およびアルキル部分が1〜4個の炭素原子を含有するモルフォリノアルキルからなる群から選択され;
67およびR77は、水素および炭素原子が1〜5個のアルキルからなる群から選択され、但し、R67およびR77が共に6個以下の炭素原子を含有し、さらにR77が水素である場合、R67は水素以外であり、R27は水素またはモルフォリノアルキル以外であり、R67が水素である場合は、R77およびR27は水素以外であり;
およびそれらの薬学上許容される塩。
好ましい1,2−架橋イミダゾキノリンアミンIRM化合物は、以下の式VIIIによって規定される:
Figure 2005519849
式中、
Zは、
pが1〜4である−(CH2p−;
aおよびbが整数であり、a+bが0〜3であり、RDが水素または炭素原子が1〜4個のアルキルであり、REが、炭素原子が1〜4個のアルキル、ヒドロキシ、RFが炭素原子が1〜4個のアルキルである−ORF、およびRGおよびR’Gが炭素原子が独立して水素または炭素原子が1〜4個のアルキルである−NRGR’Gからなる群から選択される−(CH2a−C(RDE)(CH2b−;および
aおよびbが整数であり、a+bが0〜3であり、YがO、S、または−NRJ−であって、RJが水素または炭素原子が1〜4個のアルキルである、−(CH2)a−(Y)−(CH2b−;からなる群から選択され、
およびqが0または1であり、R8が炭素原子が1〜4個のアルキル、炭素原子が1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンからなる群から選択され、
およびそれらの薬学上許容される塩。
適切なチアゾロ−およびオキサゾロ−キノリンアミンおよびピリジンアミン化合物は、式IXの化合物を含む:
Figure 2005519849
式中
19は、酸素、イオウ、およびセレンからなる群から選択され;
29は、
−水素;
−アルキル;
−アルキル−OH;
−ハロアルキル;
−アルケニル;
−アルキル−X−アルキル;
−アルキル−X−アルケニル;
−アルケニル−X−アルキル;
−アルケニル−X−アルケニル;
−アルキル−N(R592
−アルキル−N3
−アルキル−O−C(O)−N(R592
−へテロシクリル;
−アルキル−X−へテロシクリル
−アルケニル−X−へテロシクリル;
−アリール;
−アルキル−X−アリール;
−アルケニル−X−アリール;
−ヘテロアリール;
−アルキル−X−へテロアリール;および
−アルケニル−X−へテロアリール、からなる群から選択され;
39およびR49はそれぞれ独立して、
−水素;
−X−アルキル;
−ハロ;
−ハロアルキル;
−N(R592、であり;
または、これらをもとに、R39およびR49が縮合した
芳香族、複素環式芳香族、シクロアルキル、または複素環式環を形成する場合、
Xは、−O−、−S−、−NR59−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、および結合からなる群から選択され;
各R59は独立して、HまたはC1-8アルキルであり;
およびそれらの薬学上許容される塩。
適切なイミダゾナフチリジンおよびテトラヒドロイミダゾナフチリジンIRM化合物は、以下の式XおよびXIのものである:
Figure 2005519849
式中、
Aは、=N−CR=CR−CR=;=CR−N=CR−CR=;=CR−CR=N−CR=;または
=CR−CR=CR−N=であり;
110は、
−水素;
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−C1-20アルコキシカルボニル;
−S(O)0-2 −C1-20アルキル;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3102
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されていない、または置換されている、
−C1-20アルキルまたはC2-20アルケニル;および
Qが−CO−または−SO2−であり;Xが結合であり;−O−または−NR310−およびR410がアリール;ヘテロアリール;ヘテロシクリル;または置換されていない、または、
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−C1-20アルコキシカルボニル;
−S(O)0-2 −C1-20アルキル;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3102
−NR310−CO−O−C1-20アルキル;
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されている、
−C1-20アルキル−NR310−Q−X−R410または−C2-20アルケニル−NR310−Q−X−R410
または、R410が、次式
Figure 2005519849
式中、Yが−N−または−CR−であり;
210
−水素;
−C1-10アルキル;
−C2-10アルケニル;
−アリール;
−C1-10アルキル−O−C1-10−アルキル;
−C1-10アルキル−O−C2-10アルケニル;および
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3102
−CO−N(R3102
−CO−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−へテロアリール
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換される
−C1-10アルキルまたはC2-10アルケニル
からなる群から選択され;
各R310は、水素およびC1-10アルキルからなる群から独立して選択され;
各Rは、水素、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、
およびそれらの薬学上許容される塩。
Figure 2005519849
式中、
Bは、−NR−C(R)2−C(R)2−C(R)2−;−C(R)2−NR−C(R)2−C(R)2−;
−C(R)2−C(R)2−NR−C(R)2−または−C(R)2−C(R)2−C(R)2−NR−であり;
111は、
−水素;
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−C1-20アルコキシカルボニル;
−S(O)0-2 −C1-20アルキル;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3112
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されていない、または置換されている、
−C1-20アルキルまたはC2-20アルケニル;および
Qが−CO−または−SO2−であり;Xが結合であり;−O−または−NR311−およびR411がアリール;ヘテロアリール;ヘテロシクリル;または置換されていない、または、
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−C1-20アルコキシカルボニル;
−S(O)0-2 −C1-20アルキル;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3112
−NR311−CO−O−C1-20アルキル
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されている、
−C1-20アルキル−NR311−Q−X−R411または−C2-20アルケニル−NR311−Q−X−R411
または、R411が、次式
Figure 2005519849
式中、Yが−N−または−CR−であり;
211
−水素;
−C1-10アルキル;
−C2-10アルケニル;
−アリール;
−C1-10アルキル−O−C1-10−アルキル;
−C1-10アルキル−O−C2-10アルケニル;および
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3112
−CO−N(R3112
−CO−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−へテロアリール
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換される
−C1-10アルキルまたはC2-10アルケニル
からなる群から選択され;
各R311は、水素およびC1-10アルキルからなる群から独立して選択され;
各Rは、水素、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、
およびそれらの薬学上許容される塩。
追加の好ましい1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン類およびテトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン類としては、以下の式XII、XIII、およびXIVによって規定される化合物が挙げられる:
Figure 2005519849
式中、
112は、R412がアリール、ヘテロアリール、アルキルまたはアルケニルであり、そのそれぞれが、
−アルキル;
−アルケニル;
−アルキニル;
−(アルキル)0-1−アリール;
−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−(アルキル)0-1−へテロアリール;
−(アルキル)0-1−(置換へテロアリール);
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−ヘテロアリール;
−CO−(置換ヘテロアリール);
−COOH;
−CO−O−アルキル;
−CO−アルキル;
−S(O)0-2 −アルキル;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−(置換アリール);
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−P(O)(OR3122
−NR312−CO−O−アルキル;
−N3
−ハロゲン;
−NO2
−CN;
−ハロアルキル;
−O−ハロアルキル;
−CO−ハロアルキル;
−OH;
−SH;およびアルキル、アルケニル、またはヘテロシクリルの場合、オキソ;
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されていなくても、または置換されていてもよい、−アルキル−NR312−CO−R412または−アルケニル−NR312−CO−R412であり、または、R412が次式
Figure 2005519849
式中、R512が、アリール、(置換アリール)、ヘテロアリール、(置換へテロアリール)、ヘテロシクリル、または(置換へテロシクリル)基であり;
212は、
−水素
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−(置換アリール);
−へテロアリール;
−(置換へテロアリール);
−へテロシクリル;
−(置換へテロシクリル);
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−O−アルケニル;および
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3122
−CO−N(R3122
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−(置換アリール);
−ヘテロアリール;
−(置換ヘテロアリール);
−へテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されている
−アルキルまたはアルケニル
からなる群から選択され;
各R312は、水素;C1-10アルキル−へテロアリール;C1-10アルキル−(置換へテロアリール);C1-10アルキル−アリール;C1-10アルキル−(置換アリール)、およびC1-10アルキルからなる群から独立して選択され;
vは、0〜4であり;
存在する各R12は、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され;
Figure 2005519849
式中、
113は、−アルキル−NR313−SO2−X−R413または−アルケニル−NR313−SO2−X−R413であり;
413は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキル、またはアルケニルであり、そのそれぞれが、
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−置換シクロアルキル;
−置換アリール;
−置換へテロアリール;
−置換へテロシクリル;
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−置換アリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−COOH;
−CO−O−アルキル
−CO−アルキル;
−S(O)0-2 −アルキル;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−置換アリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−(アルキル)0-1−NR313313
−(アルキル)0-1−NR313−CO−O−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−アリール;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−置換アリール;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−置換ヘテロアリール;
−N3
−ハロゲン;
−ハロアルキル;
−ハロアルコキシ;
−CO−ハロアルキル;
−CO−ハロアルコキシ;
−NO2
−CN;
−OH;
−SH;およびアルキル、アルケニル、またはヘテロシクリルの場合、オキソ
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されていなくてもよく、または置換されていてもよく;
213は、
−水素
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−へテロアリール;
−置換へテロアリール;
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−O−アルケニル;および
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3132
−CO−N(R3132
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換へテロアリール;
−へテロシクリル;
−置換へテロシクリル;
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−へテロアリール;および
−CO−(置換へテロアリール)
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されている
−アルキルまたはアルケニル
からなる群から選択され;
各R313は、水素およびC1-10アルキルからなる群から独立して選択され;
513は、水素およびC1-10アルキルからなる群から選択され、またはR413およびR513は結合し、複素3〜7員環式または置換複素環式環を形成することができ;
vは、0〜4であり、存在する各R13は、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され;
Figure 2005519849
式中、
114は、−アルキル−NR314−CY−NR514-−X−R414または−アルケニル−NR314−CY−NR514-−X−R414であり、
式中、
Yは、=0または=Sであり;
Xは、結合、−CO−、または−SO2−であり;
414は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキル、またはアルケニルであり、そのそれぞれが、
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−へテロアリール;
−へテロシクリル;
−置換アリール;
−置換へテロアリール;
−置換へテロシクリル;
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−置換アリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−COOH;
−CO−O−アルキル
−CO−アルキル;
−S(O)0-2 −アルキル;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−置換アリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−S(O)0-2 −(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−(アルキル)0-1−NR314314
−(アルキル)0-1−NR314−CO−O−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−アリール;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−置換アリール;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−置換ヘテロアリール;
−N3
−ハロゲン;
−ハロアルキル;
−ハロアルコキシ;
−CO−ハロアルコキシ;
−NO2
−CN;
−OH;
−SH;およびアルキル、アルケニル、またはヘテロシクリルの場合、オキソ
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されていなくてもよく、または置換されていてもよく;
但し、Xが結合である場合、R414は追加的に水素であることができ;
214は、
−水素
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−へテロアリール;
−置換へテロアリール;
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−O−アルケニル;および
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3142
−CO−N(R3142
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換へテロアリール;
−へテロシクリル;
−置換へテロシクリル;
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−へテロアリール;および
−CO−(置換へテロアリール)
からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換されている
−アルキルまたはアルケニル
からなる群から選択され;
各R314は、水素およびC1-10アルキルからなる群から独立して選択され;
514は、水素およびC1-10アルキルからなる群から選択され、またはR414およびR514は結合し、複素3〜7員環式または置換複素環式環を形成することができ;
vは、0〜4であり、存在する各R14は、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、
およびそれらの薬学上許容される塩。
特に好ましい化合物としては、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(イミキモド);4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール(レシキモド);2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン;N−[4−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)ブチル]−N’−シクロへキシル尿素;2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン;および1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンが挙げられる。
これらの医薬組成物は、全身投与に適した形態、または罹患部位への局所送達に適した形態で提供することができる。後者の形態が現在、好ましい。これらの医薬組成物は、所定速度、所定持続時間、単独、または他の治療薬または予防薬、例えば、抗生物質、フッ化物起源等と併用して、治療部位へのIRM化合物の送達のために提供するように配合することができる。適切な賦形剤に薬剤を配合するために一般的に使用される成分を、その成分が組成物の機能または安定性を実質的に干渉することがないという条件で、必要に応じて組入れることができる。これらの医薬組成物に適した形態の比限定的な例としては、米国特許第5,939,047号および同第6,123,957号に開示されたような増強された粘度の製剤;米国特許第5,780,045号および同第5,750,134号、および国際公開第WO00/19987号に開示されたような経粘膜パッチ;米国特許第5,500,228号に開示されたようなマイクロカプセル;ペリオチップ(PerioChip)(商標)(ペリオ・プロダクツ社(Perio Products Ltd.)、イスラエル、エルサレム)より入手可能)において使用されるような架橋結合加水分解ゼラチンマトリックス;デンタルリンス剤および歯磨剤が挙げられる。香料、着色剤、界面活性剤、結合剤などの成分を必要に応じて使用することができる。
「治療部位」は、医薬組成物が患者に送達される部位を意味する。治療部位は通常、病変に隣接した局所部位であり、一般に、歯肉表面、歯周ポケット、または薬剤を上顎また下顎に送達しうる任意の他の部位を含む。組成物は通常、局所、または組成物を歯肉縁下腔(歯周ポケット)に配置することによって送達される。
本願明細書で用いられる「治療有効量」なる用語は、歯周病を予防し、減少し、逆転するのに十分なIRM化合物の量を意味する。歯周炎に対するIRM化合物の治療有効量は、特定の化合物の活性、投与される特定の組成物、送達の持続時間、投与の頻度、治療部位、および同時投与される他の治療薬などの状況によって変動する。
一般に、本発明を実施するために有用な医薬組成物は、医薬組成物の総重量を基準にして約0.001%〜5.0%のIRMを含有しうる。通常、組成物は、約0.01%〜1%のIRM化合物を含有する。
IRM化合物は、唯一の治療活性成分として、または抗生物質、例えば、ペニシリン、テトラサイクリン;消毒薬、例えば、クロルヘキシジン;副腎皮質ステロイド、例えば、ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン;非ステロイド抗炎症薬、例えば、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセンなど他の治療薬と組合わせて医薬組成物中に存在しうる。
投与の頻度および持続時間は、疾患の予防または治療の必要に応じて変動しうる。治療法としては、毎週少なくとも1回、毎週、通常2〜3回、または少なくとも1週間、通常2週間、およびある場合には、3〜4週間ほぼ毎日の投与が挙げられる。患者は、一般的な治療基準に従って再検査されうる。したがって、リコールは毎月、2か月ごと、および通常、3か月ごとに可能である。反復投与は必要に応じて提供されうる。
通常、IRM化合物は、約1〜24時間、通常、約1〜8時間、および一部の実施例では、約1〜3時間にわたる治療部位へのIRM化合物の送達のために、ゲル、カプセル、パッチ、生体分解性マトリックス等など一種の徐放製剤で適用することができる。状況によっては、一群のIRM化合物を、医師の自由裁量で、歯肉縁下配置、歯磨剤または口腔洗浄剤等の使用によるなど、直接投与によって提供しうることも予想される。
以下の実施例は、本発明の一部の実施形態の特定の記述によって、本発明をさらに説明するために提供されている。しかし、これらの実施例は、発明の範囲を限定することは意図されていない。
実施例1
IRMによるマウスの治療
歯周炎をひき起こすことが知られている細菌を感染させたマウスにおける試験を行い、本疾患におけるIRMの潜在的な有用性を判定した。
細菌培養の調製および維持
成人性歯周炎および非インスリン依存性糖尿病患者の歯肉縁下ポケットからのポルフィロモナス・ジンジバリスの分離株を用いた。この分離株をアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(10801ブルバール(Blvd.)大学(マナッサス)、VA20110−2209USA、ATCC受入番号53977(A7A1−28系)で沈着する。微生物を嫌気的ジャー(ベクトン・ディッキンソン・ミクロバイオロジー・システムズ(Becton Dickinson Microbiology Systems)(メリーランド州、コッキーズビル)内で、PRAS(前還元嫌気的滅菌)ブルセラ寒天プレート(アナエローブ・システムズ(Anaerobe Systems)(カリフォルニア州、モーガンヒル)上の37℃下、5%CO2、10%H2、および85%N2の雰囲気下に増殖させた。ブロス菌株をBHTS培地で増殖させ、トリプチケース・ソイ(Tripticase Soy)とブレイン・ハート・インフュージョン(Brain Heart Infusion)ブロスの50%混合物を5%酵母エキス(Yeast Extract)(すべてベクトン・ディッキンソン・ミクロバイオロジー・システムズ製)、ヘミン10μg/L、メタジオン1μg/L、および5%ウマ血清(シグマ・ケミカル(Sigma Chemical)(ミズーリ州、セントルイス)で補充した。種を毎週プレート上に移すことによって維持した。BHTS中15%グリセロール中に対数増殖期の菌株を再懸濁し、数か月間−70℃下に維持することによって凍結ストックを作製した。
ポルフィロモナス・ジンジバリスによるマウスの経口感染
在来のBALB/c特異的病原体フリーマウス(チャールズ・リバー研究所(Charles River Lab)(マサチューセッツ州、ウィルミントン))90匹を1群約30匹の3群に分けた。表1に示されているように、I群以外のII群およびIII群を、以下に記載したようにP.ジンジバリスに感染させた。I群およびII群には以下に記載したようにIRM化合物を投与した。
Figure 2005519849
全マウスを、他の動物から離れてケージに収容された動物コロニーで維持した。全マウスを12時間の明/暗サイクルで維持し、蒸留水を自由に与えた。実験内のマウスの性と年齢(各実験の開始時に12〜18週)をマッチさせた。
I〜III群のマウスに対し、脱イオン化水中1パイント(約500cc)当たり10mlのスルファメトキサゾール/トリメトプリムを実験前10日間の後、抗生物質なしに4日間、自由に与えた。次いで、II〜III群のマウスを強制飼養によって、クラウセン(Klausen)ら著「ラットにおける歯周骨レベルを評価する2つの相補的方法(Two complementary methods of assessing periodontal bone level in rats)」、Scandinavian Journal of Dental Research、97(1989年)、p.494〜499に記載されたように、2〜4日の間隔で3回、2%カルボキシメチルセルロースを含むリン酸緩衝食塩水(PBS)100μl中の生P.ジンジバリスの109コロニー形成単位に感染させた。
図2に示されているように、感染の2週間前には、被験動物のいずれにおいてもP.ジンジバリスの証拠はなく、これは感染まで継続した結果であった。感染後第1週目に収集された試料中のP.ジンジバリスの割合は、約2%に達した。以下を参照。実験の残部中には依然として2%〜5%のままであった。実験のどの時点でも、IRM処置動物または無措置動物のP.ジンジバリスのレベル間に有意差は認められなかった。
感染マウスのプラークからの細菌の単離
滅菌微細ペーパーポイント(ジョンソン・アンド・ジョンソン・デンタル・プロダクツ社(Johnson and Johnson Dental Products Co.)(ニュージャージー州、イーストウィンザー))を用いて、全3群のマウスの臼歯から歯肉縁下プラーク試料を得た。ペーパーポイントを水1ml中に配置し、次いで、シェルブルン(Shelburne)ら著「歯肉縁下プラークにおけるバクテロイデス・フォーシンサスの定量化:イムノアッセイおよび定量的ポリメラーゼ連鎖反応法(Quantitation of Bacteroides forsythus in subgingival plaque: comparison of immunoassay and quantitative polymerase chain reaction)」、J.Microbial.Methods、39(2000年)、p.97〜107に記載されているものと同様の定量的PCRによって、全細菌およびP.ジンジバリスについて試験した。
レシキモドによる処置
I群およびII群のマウスに対し、PBS 100μl中のレシキモド(4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール)1mg/kgまたは0.1mg/kgのいずれかを7週間にわたり週2回、経口強制飼養によって投与した。処置開始後43日目にマウスを屠殺した。
歯槽骨喪失の測定
マウスにおける骨喪失の研究のために開発された形態計測法によって、上顎臼歯周囲の骨喪失を評価した。べーカー(Baker)P.J.ら著「ポルフィロモナス・ジンジバリスによる経口感染は免疫適格性および重篤な複合免疫不全マウスにおける歯槽骨喪失を誘発した(Oral infection with Porphyromonas gingivalis and induced alveolar bone loss in immunocompetent and severe combined immunodeficient mice)」、Arch.Oral Biol.、39(12)(1994年12月)、p.1035〜1040。15p.s.i.(1.05kg/cm2)下の沸騰水中5分間の処置後に顎を脱フレッシングし、3%過酸化水素中に一夜、浸漬し、空気乾燥させ、1%メチレンブルーで染色した。骨レベル、すなわち、上顎臼歯上のセメント質・エナメル質境界(CEJ)から歯槽骨頂までの距離を解剖顕微鏡(30倍)下に測定した。マウス1匹当たり14の骨レベル測定を行った。骨レベルの全測定を無作為に3回行った。部位当たりμmでの水平骨レベルの値を、ビデオカメラで得られたCEJから歯槽骨頂までの画像の較正ラインのコンピュータ分析によって得た。
結果
レシキモド処置動物においては、無処置動物よりも実質的に骨喪失が少なく(図3)、差はこのモデルに適切なレベルで有意であった(p<0.01)。レシキモドの用量1mg/kgと0.1mg/kgで処置した動物間の差は認められなかった。
興味深いことに、マウスの骨喪失の差または処置(または無処置)と相関する被験動物のP.ジンジバリスのレベル低下は認められなかった。これは、骨喪失の減少が一部の宿主応答の変化によるものであり、細菌の削減によるものではないことを示すが、それらは明らかに疾患を開始させるために必要とされる。
実施例2
IRMゲル組成物によるイヌにおける自然発生歯周病の治療
自然発生歯周病を有するイヌ1匹を、歯肉指数(観察によって評点0〜3)、出血指数(観察によって評点0〜3)、およびプロービング・デプス(ノース・カロライナ・プローブを用いて最も近いmmで測定)を含む臨床的徴候によって確認した。スケーリングおよびルートプレーニングの標準治療に加えて、以下に記載したように調製されたレシキモドを含有するゲル組成物で動物を治療した。治療効果は、罹患歯周囲の前記指数を測定する訓練を受けた試験官によって判定された。
IRMレシキモドを含有するIRMゲル組成物の調製
プロピレングリコール(700g)およびIRMレシキモド(4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール、7.0g)を1000mLのガラスビーカーに添加した。結果として生じる混合物を、レシキモドのすべてが溶解するまで攪拌しながら加熱(約56℃)した。結果として生じる溶液をROSS LDM−4ミキサーの混合ボールに添加した。トリアセチン(11,963.0g)を混合ボールに添加し、結果として生じる混合物を10分間、36rpmで混合した。コロイド二酸化シリコン(1,330.0g、AEROSIL(登録商標)2000、デグサ(Degussa)(ドイツ、フランクフルト)製)を5部で添加した。各添加後、結果として生じる混合物を周囲圧力下に1〜2分間、36rpmで、次いで真空(約18Hg;4.0×104Pa)下に約9分間、36rpmで混合した。混合ボールおよび混合ブレードの側面を引っ掻いた。製剤を真空(約17Hg;4.3×104Pa)下に約10分間、36rpmで混合した。結果として生じるゲルは、0.05%レシキモド、5.0%プロピレングリコール、9.5%コロイド二酸化シリコン、および85.45%トリアセチンを含んだ。
IRMゲル組成物による治療
動物を用量約1mg/kgのキシラジンで鎮静化し、その歯を歯肉縁上および歯肉縁下プラークから除去した。歯周炎に罹患した歯をスケーリングし、ルートプレーニングしてプラークおよび歯石を超音波Cavitron(登録商標)(デンツプライ(Dentsply)(ペンシルバニア州、ヨーク))およびキュレットを用いて歯肉縁上(エナメル質)および歯肉縁下(歯根)からプラークおよび歯石を除去した。キャビトロン(Cavitron)を用いて総細片を除去し、キュレットを用いて歯根表面を滑らかにした。ルートプレーニングの結果得られるきれいで、滑らかな歯根表面により、治癒過程中の歯根表面への上皮および結合組織の付着が可能となる。
スケーリング処置中、歯石に沿って歯物質を除去する慎重な試みは行われなかった。ルートプレーニングを行い、残留包埋歯石をおよびセメント質部分を歯根から除去し、滑らかで硬い、きれいな表面を得た。スケーリングおよびルートプレーニングの主要な目的は、歯肉炎症を誘発する歯表面から物質、すなわち、プラーク、歯石、および変質セメント質を完全に除去することによって歯肉の健康を修復することである。スケーリングおよびルートプレーニングは、この実施例における個別の処置として行われなかった。スケーリングとルートプレーニング間の差は程度の問題でしかない。歯表面の性質は、歯根表面がスケーリングおよびプレーニングされる程度を決定する。
歯周炎病変のサイズに応じて、上記のように調製されたレシキモドゲル組成物約10〜50μlを歯周炎に罹患した部位に適用した。ブラント27ga.針および組成物を充填した注射器を用いて各部位に隣接した歯周ポケットに組成物を配置した。この実施例では、ゲルの1回投与を用いた。
処置後、ヨヒンビンを約0.1mg/kgで動物に投与し、鎮静を逆転し、動物をそのケージに戻した。
臨床的測定
治療時点で測定した指数について、週1回の間隔でポケットを検査した。1mm間隔でマークされている標準のノースカロライナ歯周プローブを用いて、付着の喪失の測定を行った。直径約1mmであるプローブを基部への歯周ポケットに挿入した。ポケットの深さ(PD)を記録し、プローブを引き出した。プローブの深さをこの時点で記録した。同時に、歯肉指数(GI)として、歯肉組織の赤みの測定値(0=赤みなし〜3=非常に赤い、膨張)を、ポケットのプロービングに対する出血傾向の測定値である出血指数(BI)(0=出血なし〜3=実質的な出血)といっしょに記録した。これらはすべて、ヒト歯周病を評価するための歯科医業における標準の測定である。
結果
図4aおよび4bを参照すると、歯の機械的清浄の結果として、PD、BI、GIにおける全体にわたる改善が認められた(ベースライングラフの左側パネル(図4a)と処置後2週間グラフ(図4b)を比較)。無処置部位に比べ処置部位のBIおよびGIにおける改善が認められたが、これは統計的に有意である(p<0.01)。(処置後2週間グラフの左側と右側のパネルを比較、図4b)。これは、IRM処置によるものである。
無処置部位に比べ処置部位のPDの有意差は認められなかった(処置後2週間グラフの左側と右側のパネルを比較、図4b)。本発明者らの考えでは、これは2週間が歯付着細胞装置を再構築するには不十分な処置後時間であることによる。
試験は最終試験ではないため、骨喪失は判定されなかった。
実施例3
経粘膜パッチを含有するIRMによるヒト患者における慢性成人性歯周病の治療
慢性成人性歯周病に罹患したヒト患者は、通常、BI、GI、プロービングデプスを含む臨床的徴候によって確認することができる。そのヒトを、スケーリングおよびルートプレーニングの標準の治療に加えて、以下の実施例4に記載したように調製されたIRMを含有する経粘膜パッチで治療することができる。
患者の歯は、歯肉縁上プラークを清浄することができる。例えば、超音波キャビトロン(Cavitron)およびキュレットなど、周知の器具を用いて、歯肉縁上および歯肉縁下の歯の表面から歯周炎に罹患した歯をスケーリングし、ルートプレーニングしてプラークおよび歯石を除去することができる。キャビトロン(Cavitron)を用いて総細片を除去し、キュレットを用いて歯根表面を滑らかにする。
歯周炎病変のサイズに応じて、パッチ当たり約0.05〜1.0%のIRMを含有し、例えば、以下の実施例4に記載したように調製された経粘膜パッチを歯周炎に罹患した部位に隣接した患者の歯肉に付着させることができる。経粘膜パッチは約1〜24時間、歯肉に付着させたままにすることができる。通常の状況では、パッチは約1〜3時間付着させたままにする。パッチは3週間にわたって週2回適用することができる。治療完了後1か月、その後は3か月間隔で患者を再検査することができる。治療は必要に応じて反復することができる。
実施例4
IRM4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノールを含有する経粘膜パッチの調製
IRM化合物4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール(レシキモド)を含む歯肉適用に適した経粘膜パッチを調製した。
イソオクチルアクリレート(20.03g)、アクリル酸(19.98g)、メトキシポリエチレングリコール550モノメタクリレート(19.07g)、ポリエチレングリコール400ジアクリレート(0.72g)、ポリアクリル酸(水中17.5重量%のポリアクリル酸を含有する溶液5.73g)、ポリオキシエチレン10オレイルエーテル(Brij(登録商標)97を21.78g)、プロピレングリコール(10.00)、水(2.89g)、レシキモド(0.10g)、および2−ヒドロキシ−1−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−2−メチル−1−プロパノン(0.55gのIrgacure(登録商標)2959)をガラス瓶中に混合し、透明な液体組成物が得られるまで、プラットフォーム攪拌機で混合した。組成物は0.10重量%のレシキモドを含んだ。
三層バッキングの不織ポリプロピレン側でウェット厚さ25mil(635μm)で液体をナイフコーティングし、露出面を透明なポリエステル(1.5mil、38μM)シリコンコート剥離ライナーで覆った。次いで、コーティング組成物をUVA光に8分間露出し、組成物を2677mJ/cm2に総エネルギーに露出した。剥離ライナーを除去し、乾燥組成物の露出面をシリコンコートポリエステル剥離ライナーに積層した(5mil、127μM)。パッチ(2.05cm2)を積層物から切り取った。
前記の詳細な説明および実施例から、本発明の趣旨または範囲を逸脱することなく、本発明の方法における変更や変化をなしうることは明らかであろう。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない変更や変化のすべては、請求の範囲およびその等価物の範囲内にある。
歯周の解剖学的構造を示す図である。 感染マウスのプラークにおけるポルフィロモナス・ジンジバリスの比率を示すグラフである。 感染マウスにおける骨喪失を示すグラフである。 処置前のイヌの出血指数、歯肉指数、およびプロービング・デプスを示すグラフである。 処置後2週間時点のイヌの出血指数、歯肉指数、およびプロービング・デプスを示すグラフである。

Claims (29)

  1. 歯周病の治療または予防のための医薬配合物の製造における免疫応答調節剤(IRM)化合物の使用であって、前記配合物が歯周病による罹患患者における歯周組織に直接適用される使用。
  2. 前記IRM化合物が、イミダゾキノリンアミン類、イミダゾピリジンアミン類、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン類、イミダゾナフチリジンアミン類、オキサゾロキノリンアミン類、チアゾロキノリンアミン類、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン類を含む免疫応答調節剤の群から選択される、請求項1に記載の使用。
  3. 前記IRMが、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン;4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール;2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン;N−[4−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)ブチル]−N’−シクロへキシル尿素;2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン;および1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンからなる群から選択される、請求項2に記載の使用。
  4. 前記IRMが4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノールである、請求項3に記載の使用。
  5. 前記医薬配合物が、生体分解性マトリックス、ゲル、液体、マイクロカプセル、口内洗浄剤、ペースト、半固体、経粘膜パッチの形態、またはこれらの形態の組合せである、請求項1に記載の使用。
  6. 前記医薬配合物がゲル配合物である、請求項1に記載の使用。
  7. 前記医薬配合物が経粘膜パッチの形態である、請求項1に記載の使用。
  8. 前記医薬配合物が歯周ポケットへのゲル配合物の適用によって投与される、請求項6に記載の使用。
  9. 前記医薬配合物が患者の歯肉へのゲル配合物の適用によって投与される、請求項6に記載の使用。
  10. 前記医薬配合物が患者の歯肉への経粘膜パッチの適用によって投与される、請求項6に記載の使用。
  11. 前記経粘膜パッチが、総パッチ重量を基準にして、0.05〜0.1%の前記IRM化合物を含有する、請求項10に記載の使用。
  12. 前記経粘膜パッチが、患者の歯肉に約1〜3時間にわたって適用される、請求項10に記載の使用。
  13. 2個以上の経粘膜パッチが患者の歯肉に適用される、請求項10に記載の使用。
  14. 前記歯周組織が歯肉である、請求項1に記載の使用。
  15. 前記歯周病が歯周炎である、請求項1に記載の使用。
  16. 前記歯周炎が慢性成人性歯周炎である、請求項15に記載の使用。
  17. 前記歯周炎が早期発症性歯周炎である、請求項15に記載の使用。
  18. 前記医薬配合物が、抗生物質、消毒薬、副腎皮質ステロイド、および非ステロイド抗炎症剤からなる群から選択される治療薬と同時投与される、請求項1に記載の使用。
  19. 歯周病の治療のための医薬配合物の製造における免疫応答調節剤(IRM)化合物の使用であって、前記配合物が歯周病による罹患患者における歯周組織に直接適用され、前記配合物が患者の免疫応答を調節する使用。
  20. 前記配合物が患者のTH2免疫応答を調節する、請求項19に記載の使用。
  21. 前記配合物が患者のTH1免疫応答を調節する、請求項19に記載の使用。
  22. 前記医薬配合物が、イミダゾキノリンアミン類、イミダゾピリジンアミン類、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン類、イミダゾナフチリジンアミン類、オキサゾロキノリンアミン類、チアゾロキノリンアミン類、および1,2−架橋イミダゾキノリンアミン類を含む免疫応答調節剤の群から選択される免疫応答調節剤を含む、請求項19に記載の使用。
  23. 前記IRMが、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン;4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール;2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン;N−[4−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)ブチル]−N’−シクロへキシル尿素;2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン;および1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンからなる群から選択される、請求項19に記載の使用。
  24. 前記免疫応答調節剤化合物が、4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノールである、請求項23に記載の使用。
  25. 前記歯周組織が患者の歯周ポケットである、請求項19に記載の使用。
  26. 前記歯周組織が患者の歯肉である、請求項19に記載の使用。
  27. 前記歯周病が慢性成人性歯周炎である、請求項19に記載の使用。
  28. 医薬配合物がゲルの形態である、請求項19に記載の使用。
  29. 前記医薬配合物が経粘膜パッチの形態である、請求項19に記載の使用。
JP2003504964A 2001-06-15 2002-06-14 歯周病の治療用免疫応答調節剤 Pending JP2005519849A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US29876801P 2001-06-15 2001-06-15
PCT/US2002/018944 WO2002102377A1 (en) 2001-06-15 2002-06-14 Immune response modifiers for the treatment of periodontal disease

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005519849A true JP2005519849A (ja) 2005-07-07
JP2005519849A5 JP2005519849A5 (ja) 2005-12-22

Family

ID=23151928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003504964A Pending JP2005519849A (ja) 2001-06-15 2002-06-14 歯周病の治療用免疫応答調節剤

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1401437A1 (ja)
JP (1) JP2005519849A (ja)
CN (1) CN1523987A (ja)
CA (1) CA2449754A1 (ja)
WO (1) WO2002102377A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019216438A1 (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 株式会社セルテクノロジー 間葉系細胞の培養上清を含む歯周病治療剤

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5741908A (en) 1996-06-21 1998-04-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for reparing imidazoquinolinamines
UA67760C2 (uk) 1997-12-11 2004-07-15 Міннесота Майнінг Енд Мануфакчурінг Компані Імідазонафтиридин та тетрагідроімідазонафтиридин, фармацевтична композиція, спосіб індукування біосинтезу цитокінів та спосіб лікування вірусної інфекції, проміжні сполуки
US6541485B1 (en) 1999-06-10 2003-04-01 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazoquinolines
US6756382B2 (en) 1999-06-10 2004-06-29 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazoquinolines
US6573273B1 (en) 1999-06-10 2003-06-03 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazoquinolines
US6916925B1 (en) 1999-11-05 2005-07-12 3M Innovative Properties Co. Dye labeled imidazoquinoline compounds
US6677348B2 (en) 2000-12-08 2004-01-13 3M Innovative Properties Company Aryl ether substituted imidazoquinolines
US6664264B2 (en) 2000-12-08 2003-12-16 3M Innovative Properties Company Thioether substituted imidazoquinolines
US6545017B1 (en) 2000-12-08 2003-04-08 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazopyridines
US6664265B2 (en) 2000-12-08 2003-12-16 3M Innovative Properties Company Amido ether substituted imidazoquinolines
US6525064B1 (en) 2000-12-08 2003-02-25 3M Innovative Properties Company Sulfonamido substituted imidazopyridines
US6545016B1 (en) 2000-12-08 2003-04-08 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazopyridines
US6667312B2 (en) 2000-12-08 2003-12-23 3M Innovative Properties Company Thioether substituted imidazoquinolines
UA74852C2 (en) 2000-12-08 2006-02-15 3M Innovative Properties Co Urea-substituted imidazoquinoline ethers
US6660735B2 (en) 2000-12-08 2003-12-09 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazoquinoline ethers
MXPA04005023A (es) 2001-11-29 2004-08-11 3M Innovative Properties Co Formulaciones farmaceuticas que comprenden un modificador de respuesta inmune.
CA2365732A1 (en) 2001-12-20 2003-06-20 Ibm Canada Limited-Ibm Canada Limitee Testing measurements
US6677349B1 (en) 2001-12-21 2004-01-13 3M Innovative Properties Company Sulfonamide and sulfamide substituted imidazoquinolines
NZ537054A (en) 2002-06-07 2006-10-27 3M Innovative Properties Co Ether substituted imidazopyridines
EP2269632B1 (en) 2002-08-15 2014-01-01 3M Innovative Properties Co. Immunostimulatory compositions and methods of stimulating an immune response
JP2006503068A (ja) 2002-09-26 2006-01-26 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 1h−イミダゾダイマー
WO2004058759A1 (en) 2002-12-20 2004-07-15 3M Innovative Properties Company Aryl / hetaryl substituted imidazoquinolines
JP2006512391A (ja) 2002-12-30 2006-04-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 組み合わせ免疫賦活薬
AU2004218349A1 (en) 2003-03-04 2004-09-16 3M Innovative Properties Company Prophylactic treatment of UV-induced epidermal neoplasia
CN100558361C (zh) 2003-03-13 2009-11-11 3M创新有限公司 改善皮肤质量的方法
US20040192585A1 (en) 2003-03-25 2004-09-30 3M Innovative Properties Company Treatment for basal cell carcinoma
AU2004244962A1 (en) 2003-04-10 2004-12-16 3M Innovative Properties Company Delivery of immune response modifier compounds using metal-containing particulate support materials
US7176214B2 (en) 2003-05-21 2007-02-13 Bristol-Myers Squibb Company Imidazo-fused oxazolo[4,5-β]pyridine and imidazo-fused thiazolo[4,5-β]pyridine based tricyclic compounds and pharmaceutical compositions comprising same
US8961477B2 (en) 2003-08-25 2015-02-24 3M Innovative Properties Company Delivery of immune response modifier compounds
CA2536578A1 (en) * 2003-09-02 2005-03-10 3M Innovative Properties Company Methods related to the treatment of mucosal associated conditions
US8871782B2 (en) 2003-10-03 2014-10-28 3M Innovative Properties Company Alkoxy substituted imidazoquinolines
AU2004293078B2 (en) 2003-11-25 2012-01-19 3M Innovative Properties Company Substituted imidazo ring systems and methods
US8940755B2 (en) 2003-12-02 2015-01-27 3M Innovative Properties Company Therapeutic combinations and methods including IRM compounds
AU2006210392A1 (en) 2005-02-04 2006-08-10 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Aqueous gel formulations containing immune response modifiers
US20100160368A1 (en) 2008-08-18 2010-06-24 Gregory Jefferson J Methods of Treating Dermatological Disorders and Inducing Interferon Biosynthesis With Shorter Durations of Imiquimod Therapy
AU2009335943A1 (en) 2008-12-19 2013-10-24 Medicis Pharmaceutical Corporation Lower dosage strength imiquimod formulations and short dosing regimens for treating actinic keratosis
AU2010274097B2 (en) 2009-07-13 2016-06-16 Medicis Pharmaceutical Corporation Lower dosage strength imiquimod formulations and short dosing regimens for treating genital and perianal warts
US20130023736A1 (en) 2011-07-21 2013-01-24 Stanley Dale Harpstead Systems for drug delivery and monitoring
EP3921322A4 (en) * 2019-02-07 2022-07-20 Canwell Biotech Limited PHOSPHORUS-IMIDAZOCHINOLINE-AMINE DERIVATIVES, PHARMACEUTICAL COMPOSITIONS AND THERAPEUTIC METHODS THEREOF

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9420168D0 (en) * 1994-10-06 1994-11-23 Boots Co Plc Therapeutic agents
US6541485B1 (en) * 1999-06-10 2003-04-01 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazoquinolines
WO2002007725A1 (en) * 2000-07-13 2002-01-31 Alteon, Inc. Method for treating fibrotic diseases or other indications ic

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019216438A1 (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 株式会社セルテクノロジー 間葉系細胞の培養上清を含む歯周病治療剤

Also Published As

Publication number Publication date
EP1401437A1 (en) 2004-03-31
CN1523987A (zh) 2004-08-25
WO2002102377A1 (en) 2002-12-27
CA2449754A1 (en) 2002-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7226928B2 (en) Methods for the treatment of periodontal disease
JP2005519849A (ja) 歯周病の治療用免疫応答調節剤
US20030130299A1 (en) Method for the treatment of periodontal disease
Strooker et al. Clinical and microbiologic effects of chemical versus mechanical cleansing in professional supportive implant therapy.
CN1784212A (zh) 口腔护理方法和产品
Sigusch et al. Enhanced root planing and systemic metronidazole administration improve clinical and microbiological outcomes in a two‐step treatment procedure
KR102451860B1 (ko) 치조골 손실 예방 또는 개선용 프로바이오틱 미생물 생균제제
Mellonig et al. Clinical and histologic evaluation of non‐surgical periodontal therapy with enamel matrix derivative: A report of four cases
Faramarzi et al. Microbiological and clinical effects of enamel matrix derivative and sustained-release micro-spherical minocycline application as an adjunct to non-surgical therapy in peri-implant mucosal inflammation
US10918620B2 (en) Use of statins for periodontal disease and bone regeneration
Katuri et al. Clinical effectiveness of laser assisted new attachment procedure as an adjunct to nonsurgical periodontal treatment: a randomized clinical study
Liu et al. In vitro effect of laser irradiation on cementum‐bound endotoxin isolated from periodontally diseased roots
Alaaeldin et al. Formulation and characterization of thymoquinone bioadhesive gel for treatment of chronic gum inflammation
AU2002315152A1 (en) Immune response modifiers for the treatment of periodontal disease
AU2008200065A1 (en) Immune response modifiers for the treatment of periodontal disease
Salih et al. An Evaluation of the Effectiveness of Coenzyme Q10 Gel in Management of Patients with Chronic Periodontitis (II inter group comparison)
RU2605260C1 (ru) Способ комплексного лечения больных с воспалительными заболеваниями пародонта
John et al. Gingivitis and periodontal disease
WO2012138899A1 (en) Reducing dental caries
Kaskova et al. Periodontal diseases in children
Tan Clinical, Microbiologic, and Immunologic Outcomes of Adjunctive Antimicrobial Photodynamic Therapy in the Treatment of Peri-Implant Diseases
Sharaf et al. Molecular detection of Epstein-Barr virus in breast cancer
JP2018090540A (ja) 歯槽骨吸収抑制剤
Sharaf et al. Antibacterial effectiveness of low energy diode laser irradiation on management of periodontitis in down syndrome
Prashanth et al. CLINICAL AND RADIOGRAPHIC COMPARISON OF EFFICACY OF 1.2% SIMVASTATIN AND 1% ALENDRONATE GEL AS A LOCAL DRUG DELIVERY SYSTEM IN THE TREATMENT OF CHRONIC PERIODONTITIS: A SPLIT MOUTH STUDY

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081118

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090421