JP2005518681A - 差別を経路制御する共有された専用アクセスライン（ｄａｌ）ゲートウエイ - Google Patents

Abstract

データネットワーク２３１上でテレフォニサービスを提供するためのアプローチが開示されている。通信システムは、複数の顧客の一つに関連した、例えばクラス３ネットワーク（２０５）のような電話ネットワークにおける呼び出しステーション（２３７，２３９）から呼び出されたステーション（２２９，２３３）での呼び出しを確立するための信号を受信するゲートウエイを（２０１）を含む。ゲートウエイ（２０１）はデータネットワーク（２３１）上で呼ばれたステーション（２２９，２３３）と呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従ったメッセージを生成する。メッセージはある顧客を識別定するエイリアスホストアドレスを含む。システムはまた、ゲートウエイからメッセージを受信し、呼び出しをエイリアスホストアドレスに基づいて呼び出されたステーション（２２９，２３３）に発送するためのサーバ（２２５）を含む。

Description

発明の詳細な説明

［０１］この発明は通信システムに関して、データネットワーク上で音声通信サービスを提供することに特に関する。

［０２］データ転送ネットワークの増殖、最も目立つのはインターネットであるが、リアルタイム通信のテレフォニおよび他の形式における革命を引き起こしている。テレフォニトラフィックとデータトラフィックを異なるシステムおよびネットワーク上で別々にサポートさせるということに慣れてきたビジネスは、電話音声トラフィックおよび他のリアルタイム媒体の他の形式がデジタル形式に変換されデータの他の形式と共にパケットデータネットワークによって搬送される、いわゆる「集中型のネットワーク」に向いて動きつつある。今や技術はそれをサポートすることが可能であるため、データ送信(transport)を介した音声は削減された資本および操作コスト、資源効率および柔軟性の点で多くの利点を提供する。

[０３] 例えば、商業的設備においては、構内交換網システム（ＰＢＸ）および自動呼び出し分配機能のような強化された機能のほとんどは、サービスプロバイダのネットワークに存在してもよいため、顧客構内装置の投資は実質的に減らされた。各種形式のゲートウエイのおかげでＩＰ電話、従来のアナログ電話およびＰＢＸならびにネットワークに接続されたデスクトップコンピュータのような多様化したシステムの間においてさえセッションが確立されてきた。

[０４] データ転送上で音声の要求にこたえるために、サービスプロバイダおよびネットワーク装置ベンダは、新しいプロトコルおよび標準の確立、新しいビジネスモデルの認識、新しいサービスの実行および２０年以前には想像することさえ難しかったような方法で新しい装置を設計すること等の課題に直面している。

[０５] 例えば、エンドユーザ端末装置の新しい世代は、従来の電話および、より最近のＰＢＸ電話セットさえ置き換えつつある。シスコ(Cisco)システム社およびピンテル(Pingtel)社によって提供されるこのような新しい装置は、例えばイーサネット接続を介して一般のパケットデータネットワークにおよびユーザインターフェイスの豊富さを高めるために、外観の大きな視覚ディスプレイに直接接続されてもよい。

[０６] そのような装置が開発される前においてさえ、オーディオアダプタ付きでインターネットに接続されたコンピュータは、質は予測が不可能でかつしばしば非常にひどいものではあったが、インターネットテレフォニのある基本的な形態を実行することができた。今や、信頼できる料金の質の接続、容易な呼び出し設定および媒体転送（media transport)の別の形態と共にフル機能のテレフォニを供給するための強化された特性を提供するために、インターネットプロトコル（ＩＰ）ネットワークおよび他のパケット転送ネットワークを採用することが強調されている。そのような技術によって可能になった媒体セッションのある別の形式は、ビデオ、質の高いオーディオ、多数当事者会議、メッセージングおよび協力的なアプリケーションを含んでもよい。

[０７] もちろん、ビジネスおよび住居の通信加入者(subscriber)は、従来のテレフォニと置き換えるためのそのような音声オーバパケット通信の使用を開始するため、接続の質およびサービスの多様性は、以前の電話ネットワークにおけるのと少なくとも同様であることの期待が当然存在する。例えば、サービスの点では、ビジネスの中には呼び出し転送および条件付き呼び出し処理のようなＰＢＸ特性またはネットワークに存在する「セントレックス」(Centrex)特性に頼るものもある。近い将来において、そのような特別のサービスの使用の増大が予測される。というのは、先に述べた新しい端末装置がユーザに対してずっと直感的なインターフェイスを提供できるからである。既存のシステムにおいては、ユーザはキーストロークのどの組み合わせが強化された特性を実行するのに要求されるのかということをしばしば忘れる。

[０８] ネットワークにおいて通信セッションを確立するために、新しいプロトコルおよび制御アーキテクチャが現れてきた。これらはデータ上での音声移行によって刺激されてきたが、そのような環境に必ずしも限られるものではないということに注意すべきである。ある点において、次に述べられるプロトコルと制御アーキテクチャは転送の任意の形態を介して呼び出しを確立するために使用されてもよい。

[０９] ＩＴＵ Ｈ.３２３標準およびＩＥＴＦのセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）は共にネットワークに接続された端末間での通信セッションを確立するために使用されてもよいプロトコルの例である。ＳＩＰプロトコルはＩＥＴＦドキュメントＲＦＣ２５４３およびその後継者に述べられている。各種アーキテクチャが、ユーザのために、任意の宛先にどのように到着するのかとか、特性をどのように制御するのかといった現在の情報を維持するためにネットワークのどこかで「位置サーバ」と呼ばれる、アドレス解決機能を有する共通のテーマを有する、これらプロトコルと関連して提案されている。

[１０] 他のリアルタイムの通信同様、データトランスポート上での音声の大規模な展開のために、ネットワーク制御アーキテクチャは、毎日、数１００万のセッションを信頼性を持って処理できる極端な信頼性と、高度な拡張性を有することが必須である。信頼性は冗長性とフェイルオーバ(failover)機構の設計を必要としてもよい。好ましくは、これらの対策は、セッションの途中で故障が生じたとしても、既存のセッションおよび特性のトランスペアレントな連続性を提供する。このレベルの信頼性を確実にし、拡張性を最大にするために、位置サーバのような、制御機能に基づく要求を最小にすることが、ネットワークにおける各呼び出しのための任意の持続性状態を維持するために一般に好ましい。
その結果、ネットワークサービスを完成するための制御および信号送信通信の多くは自己完結するよう設計される。この意味は、それらがメッセージを処理するサーバにおいて状態の持続に依存するのを避けるために十分な状況（Context）情報を保持していることを意味する。

［１１］音声およびデータサービスの統合は、従来から厳格にテレフォニに向けられるが、または厳格にデータ通信に向けられてきたような特定のシステムといった、異なる通信システムをインターフェイスする能力に頼っている。一つのアプローチはそのような能力を提供するためのゲートウエイを展開することである。リアルタイム通信という状況において、ゲートウエイは、一般的には、ある形式のネットワークから別の形式のネットワークへの信号送信および媒体に担持された(bearing)チャネルを適応させる装置である。

［１２］この機能のよい例は、パケットテレフォニネットワークを公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）に適応するいわゆる「ネットワークゲートウエイ」である。少なくとも二つの適応の局面が生じる。信号送信のためには、信号送信システム７（ＳＳ７）またはＰＳＴＮにおきて採用されたのと同様の信号送信が、二つのネットワークが共同して接続を確立することができるようにパケットネットワークにおいてＳＩＰ、または同様のメッセ−ジングにマップ化しなければならない。媒体または担持チャネルに対しては、アナログまたはパルスコード変調（ＰＣＭ）で符号化された音声信号がパケット転送ネットワークに修正可能なパケット化されたデータに変換される必要がある。

［１３］ゲートウエイの別の形式はいわゆる「ＤＡＬゲートウエイ」である。ＤＡＬ（Dedicated Access Line)はビジネス企業のような通信顧客のための手段として、トランクラインを介して、クラス３スイッチのようなコアのテレフォニースイッチに直接接続するための従来のテレフォニにおける公知のものである。ＤＡＬ接続は個々の（居住している）加入者ループにサービスを提供するのにより適したクラス５の端部オフィススイッチのバイパスと考えられてもよい。ＤＡＬは多数の電話および多くのサイトを有するＶＰＮ（Virtual Private Network）サービスの顧客をサポートするためにしばしば使用される。大きなビジネス顧客はＴ１ラインまたは同様のものを介してクラス３スイッチネットワークに接続するＰＢＸをしばしば有している。ＶＰＮの顧客は私的なダイヤルプラン、すなわち、公衆電話網において使用されている地理に基づく交換プリフィックスと無関係のダイヤルプリフィックスを有している。

［１４］ここに述べられているように、ＤＡＬゲートウエイは、ＶＰＮサービスによって直接サービスを受けている位置にいないユーザが、それにも関わらずＶＰＮ装置に到着し、ＶＰＮダイヤルプランに従ってダイヤルしてもよい装置である。たとえば、大きな会社の従業員は国の周りの他の場所の別の従業員の内部電話番号をよく知っているかもしれない。ＶＰＮのサービスが提供されている仕事場から離れている時、従業員はＶＰＮに到達するためにＰＳＴＮネットワークの従来の電話を使用し、内部の会社のダイヤルプランを使用して会社内で呼び出しを行ってもよい。これはゲートウエイに到達する特別の電話番号をダイヤルし、認証されたコードおよびＶＰＮ状況宛先電話番号を入力することによって達成される。これによって、ゲートウエイは所望の当事者に対するＶＰＮを介した呼び出しを解決する。これは、そうでなければ、ＶＰＮよりもＰＳＴＮを介して遠くの宛先へダイヤルした時にかかる長距離電話料金を避けるために特に有効である。

［１５］ビジネス企業がパケットテレフォニに移行するにつれて、ＶＰＮサービスおよび、特に、パケット交換式ＶＰＮ環境の外部からのＶＰＮサービスへのアクセスを提供するニーズが存在する。ＤＡＬゲートウエイはそれゆえ、従来の電話ネットワークから呼び出しを受け付けて、これらの呼び出しをダイヤルされた番号を解釈するために適切なダイヤルプランを使用してパケット交換における宛先へこれらの呼び出しを接続しなければならない。

［１６］図６は複数のＤＡＬゲートウエイが多数の企業顧客に対してサービスを提供するために使用される従来のアプローチを示す図である。システム６００において、多くのゲートウエイ６０１、６０３、６０５がクラス３スイッチ６０７によって例示される。電話スイッチを含むネットワーク６０９にインターフェイスしている。スイッチ６０７は多数の構内交換網システム（ＰＢＸ）６１７、６１９、６２１に対応する多数のＤＡＬトランクを提供する。これらの私的な電話ネットワーク６１７、６１９、６２１の各々は、ネットワーク６０９およびデータネットワーク６２７を介して提供されるＶＰＮサービスを有する企業の代表であってもよい。そのような企業の各々はそれぞれのネットワーク設定内で私的な番号プランを採用してもよい。企業内での呼び出しのルーティングは特定のダイヤルプランの状況において実行される。したがって、それぞれの企業のダイヤルプランに基づいて実際には異なってルーティングされうるため、異なった企業が何らかの同じ内部電話番号を有することは許容される。

［１７］ネットワーク６０９のようなクラス３ネットワークはルーティングの二つの異なる形式を一般には使用する。経路制御の一つの形態は宛先スイッチＩＤ（識別）およびトランクグループの明示の特定に基づくものである。他方は開始者によってダイヤルされた番号に基づき、それに引き続いて表の検査またはスイッチ／トランク宛先へのダイヤルされた番号を解決するための他の論理が行われる。

［１８］図６において、ＳＩＰサーバ６３１はデータネットワーク６２７を介してゲートウエイ６０１、６０３、６０５に接続されている。ＳＩＰサーバ６３１は、データネットワーク６２７を介して通信セッションの確立を調停する。特に、ＳＩＰサーバ６３１は通信が必要な点のデータネットワークアドレスをまず決定し、それから選択された点間の通信を確立するために調整することによってセッションに対する要求を処理する。

［１９］ＤＡＬゲートウエイ（例えば６０１、６０３および６０５）が電話６２３のような呼び出し当事者からの呼び出しまたは通信要求を受信すると、ＳＩＰサーバ６３１は呼び出しが行われたゲートウエイからの対応するセッション要求を受信する。

［２０］例えば、電話６２３、ＰＢＸ６１７、ゲートウエイ６０１およびＳＩＰクライアント６２６がすべて会社をＡによって使用される同じＶＰＮに関連していると仮定する。電話６２３を使用する呼び出し者６２４は「２２２−５７２３」をダイヤルすることによって、ＳＩＰクライアント６２６に到達しようと試みる。呼び出しを設定するために、ＰＢＸ６１７はトランク６１１の識別に基づいて、ゲートウエイ６０１に呼び出しを経路制御するスイッチ６０７に信号を送信する。入来呼び出しを認識すると、ゲートウエイ６０１はＳＩＰ ＩＮＶＩＴＥメッセージ、または同様のものをネットワーク６２７を介してＳＩＰサーバ６３１に送信する。

［２１］データネットワーク６２７の領域の独自のアドレスである、ゲートウエイ６０１のアドレスは、ＳＩＰ ＩＮＶＩＴＥメッセージの一部として伝達され、ＳＩＰサーバ６３１が、どのＶＰＮ専用ＤＡＬゲートウエイを通して呼び出しが到着したのか、およびそれからどのダイヤルプランがダイヤルされた番号を解釈し呼び出しをルーティングするのに使用されるのかということを決定するのを許容する。この場合においてＳＩＰサーバ６３１は、ＳＩＰクライアント６２６のアドレスがダイヤルされた番号「２２２−５７２３」に対応するということを判定するためにダイヤルプランを検索する。実際の会話を行うために、メディアセッションはデータネットワーク６２７を介して確立され、スイッチ６０７およびＰＢＸ６１７を介して電話チャネルにゲートウエイ６０１を介して接続される。

［２２］同様に、第二企業、会社Ｂで呼び出し者６２９がＰＢＸ６１９、スイッチ６０７、ゲートウエイ６０３およびＳＩＰサーバ６３１を介してＳＩＰクライアント６２５に到着するために電話６２８を使用すると同様のイベントの連続が発生する。呼び出し者６２９がＳＩＰクライアント６２５に到着するために、呼び出し者６２４がＳＩＰクライアント６２６に到着するために使用したのと違いがダイヤルプラン状況であるというだけの差の同じダイヤルされた番号を使用することがありうるということに気付くことが特に重要である。

［２３］ダイヤルプラン状況が確立されるため、通常のＰＳＴＮ電話６３２が呼び出し者６２４または呼び出し者６２９のいずれかによってお互いに到達するために普通のＰＳＴＮ電話６３２を使用することも可能である。このシナリオにおいては、呼び出し者６２４は、ゲートウエイ６０１に到達するために、特定の無料通話番号のような、特別のアクセス番号をダイヤルするために電話６３２を使用する。この電話呼び出しはクラス５端部オフィススイッチ６３０およびクラス３スイッチ６０７によって従来のように経路制御される。ゲートウエイ６０１に接続されると、呼び出し者がゲートウエイによって認証情報を提供すること、および例えば「２２２−５７２３」のようなＳＩＰクライアント６２６に到達するための、到達されるべき当事者の番号を入力するよう促される。

［２４］呼び出し者６２９は、例えば、ＳＩＰクライアント６２５に到達するために、公衆電話またはホテル電話であってもよい電話６３２を使用してもよい。呼び出し者６２９は先に呼び出し者６２４が使用したのとは異なる特別なアクセス番号をまずダイヤルする。このアクセス番号は電話６３２からゲートウエイ６０３にルーティングされる呼び出しとなり、そこでは、認証および宛先番号情報を得るために同様の相互作用が発生する。

［２５］このように、異なる会社に対する呼び出し要求は異なったゲートウエイを介して送られてくる。ＳＩＰサーバ６３１は、入来ＩＮＶＩＴＥ要求にどのゲートウエイのネットワークアドレスが現れるのかということに基づいて、会社Ａまたは会社Ｂのいずれのルーティングルールを適用すべきであるのかを判定する。このアプローチにおいて、各ゲートウエイはＳＩＰサーバ６３１において顧客のルーティングルールのあるセットにマップ化されている。従って、スイッチ６０７からの呼び出しは顧客に応じて、別のゲートウエイ６０１、６０３、６０５に分けられる。上で述べたように、多数のゲートウエイ６０１、６０３、６０５が必要である。というのは、各ゲートウエイ６０１、６０３、６０５が独自のホストアドレスを有しており、それによってＳＩＰサーバ６２５が、これらのルールの選択が特定のゲートウエイによるという、適応すべき特定のルーティングルールを認識することを許容するためである。

［２６］この従来の配置の元では、多数の欠点が生じる。まず、拡張性が問題になる。というのは、ゲートウエイが呼び出しのための適切なルーティングを確実にするために各顧客に対してゲートウエイが、要求されるという点で問題である。かなりのコストがこのアーキテクチャの元ではこのように発生し、それによってサービスプロバイダの競争力が減らされる。さらに、この従来のアプローチは、ゲートウエイが一組のルーティングルールに拘束されるため非効率である。

［２７］それゆえ、データ通信システムにおいてテレフォニサービスを効率的に実行するためのアプローチのためのニーズがある。加えて、各調整を高める必要性もある。さらに、システムの複雑さを最小にしながらも、ネットワークサービスの展開を促進させるための標準アーキテクチャを保存するための必要性も存在する。さらに、管理および操作コストを減らすという必要性もある。

要約

［２８］これらおよび他のニーズはデータネットワーク上でテレフォニおよびデータサービスを提供する統合された通信システムのこの発明によって対処される。システムは１以上の電話ネットワークとインターフェイスする専用のアクセスライン（ＤＡＬ）ゲートウエイを採用する。単一のＤＡＬゲートウエイは、ユーザ（すなわち呼び出し当事者）が２段階のダイヤルを介してゲートウエイに呼び出して、別のユーザ（すなわち呼ばれた当事者）の私的な電話番号を入力できるように、多数の顧客または多数のＶＰＮ間で共有されている。ある実施例によれば、ＤＡＬゲートウエイはＳＩＰサーバに呼ばれた当事者に関連したＳＩＰクライエントに対して呼び出しをルーティングするよう指示する、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）メッセージをＳＩＰサーバに発生する。ＤＡＬゲートウエイはそれぞれの顧客を識別するためのエイリアスのホストアドレスを利用する。これらのエイリアスのホストアドレスは、ＳＩＰサーバの、共通のホストアドレスに対してマップ化するために、ドメインネームサービス（ＤＮＳ）において格納されている。ダイアル番号またはスイッチ識別（ＩＤ）／トランクグループ情報に基づいて選択されてもよい、顧客識別子（例えばエイリアスホストアドレス）の使用によって、ＳＩＰサーバに、特定のエイリアスホストアドレスに応じた異なったルーティングルールを選択するための十分な情報を提供する。上記配置のもとで、単一のＤＡＬゲートウエイは多数の顧客にサービスを提供するために使用されてもよく、それによって、効率的に電気通信コストを減らすことができる。別の利点は、独自のまたは特別のプロトコルの開発の必要性がなくなり、それによって素早い展開が可能になるという点である。

［２９］この発明のある局面においては、データネットワーク上でテレフォニサービスを提供するための通信システムが開示されている。システムは複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションでの呼び出しを確立するために信号を受信するよう設定されたゲートウエイを含む。ゲートウエイはデータネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従ったメッセージを生成するよう設定される。メッセージはある顧客を識別するための情報を含む。システムは、また、データネットワークを介したゲートウエイに接続されたサーバを含む。サーバはゲートウエイからメッセージを受信し、呼び出しを識別された情報に基づいて呼ばれたステーションへ呼び出しをルーティングするよう設定される。

［３０］この発明の別の局面においては、データネットワーク上でテレフォニサービスを提供するための方法が開示されている。方法は複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの、呼ばれたステーションでの呼び出しの確立を要求する信号を受信するステップを含む。方法はまた、データネットワーク上で呼ばれたステーションで呼び出しを確立するための、所定のアプリケーションレイヤープロトコルに従ったメッセージを発生するステップを含む。メッセージは、ある顧客を識別する情報を含む。方法はさらに、識別された情報に基づいて呼ばれたステーションに対して呼び出しをルーティングするよう設定されたサーバに対してデータネットワーク上のメッセージを送信するステップを含む。

［３１］この発明の別の局面においては、データネットワーク上でテレフォニサービスをサポートするためのネットワーク装置が開示されている。装置は、複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションで呼び出しの確立を要求する信号を受信するよう設定された通信インターフェイスを含む。装置は通信インターフェイスに接続されたプロセッサをまた含み、データネットワーク上で呼ばれたステーションとの呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従ったメッセージを生成するよう設定される。メッセージはある顧客を識別するための情報を含む。メッセージは識別情報に基づいて呼ばれたステーションに対する呼び出しを経路制御するよう設定されたサーバにデータネットワークを介して送信される。

［３２］この発明の別の局面においては、データネットワーク上でテレフォニサービスをサポートするためのサーバ装置が開示されている。装置は、データネットワーク上でゲートウエイに接続され、ゲートウエイからのメッセージを受信するための通信インターフェイスを含む。ゲートウエイは、複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションとの呼び出しを確立するための信号を受信し、データネットワーク上で呼ばれたステーションとの呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを発生するよう設定されている。メッセージはある顧客を識別するための情報を含む。装置はまた通信インターフェイスに接続されたプロセッサを含み、識別情報に基づいて呼ばれたステーションに対する呼び出しの経路制御を行うよう設定される。

［３３］この発明の別の局面においては、データネットワーク上でテレフォニサービスをサポートするためのネットワーク装置が開示されている。装置は複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションとの呼び出しの確立を要求するための信号を受信する手段と、データネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを生成する手段とを含む。メッセージはある顧客を識別するための情報を含む。メッセージは識別情報に基づいて呼ばれたステーションに対する呼び出しの経路制御を行うよう設定されたサーバにデータネットワークを介して送信される。

［３４］この発明のさらに他の局面は、データネットワーク上でテレフォニサービスをサポートするための一以上の命令の一以上のシーケンスを保持するコンピュータ読み出し可能媒体を開示する。一以上の命令の一以上のシーケンスは、一以上のプロセッサで実行された時、一以上のプロセッサに対して、複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションに対する呼び出しの確立を要求する信号を受信するステップを実行させる命令を含む。別のステップはデータネットワーク上で呼び出されたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを発生するステップを含む。メッセージは、ある顧客を識別する情報を含む。メッセージは識別された情報に基づいて呼ばれたステーションに対する呼び出しを経路制御するよう設定されたサーバに対してデータネットワーク上で送信される。

［３５］この発明のさらに他の局面は、データネットワーク上でテレフォニサービスを提供するためのコンピュータシステムである。システムは、複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションから呼ばれたステーションとの呼び出しを確立するための信号を受信するよう設定されたトランク側のインターフェイスを含む。システムはまた、トランク側のインターフェイスに接続され、データネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを生成するよう設定された信号送信インターフェイスを含む。システムはさらに、ある顧客に関連した識別子を選択するよう設定された識別子選択モジュールを含み、そこでは、メッセージが識別子を含み、識別子は、識別子に基づいて呼ばれたステーションに対して呼び出しを経路制御するよう設定されたサーバに対して送信される。

［３６］この発明のさらに他の局面、特徴および利点が、この発明を実行するために考慮されたベストモードを含んだ、特別の実施例および具体例を単に例示する、以下の詳細な説明から容易に明らかである。この発明は他のおよび異なる実施例が可能であり、その多くの詳細は、この発明の精神および範囲からすべて離れることなく、各種の自明な点において修正され得る。したがって、図面および説明はその性質上例示として見なされるべきであり、制限的なもと見なされるべきではない。

［３８］説明のために、以下の記述においては、この発明の完全な理解を提供するために数多くの特別の詳細が述べられている。しかしながら、当業者にとって、この発明はこれらの特定の詳細またはなしでまたは均等の配置を有して実施されてもよい。ということは明らかである。別の例においては、公知の構成および装置が、この発明を不必要に曖昧にしないようにするためにブロック図の形態で示されている。

［３９］この発明は、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）およびインターネットプロトコル（ＩＰ）に基づくネットワークに関して議論されているが、当業者は、この発明は一般に、他の均等な通信プロトコルおよびデータネットワークに対して適応可能であるということを理解する。例えば、ＩＴＵＨ．３２３プロトコルインターネットプロトコル（ＩＰ）の組は、ＳＩＰコンプレイント(complaint)信号送信と供にまたはその代わりに信号送信として使用され得る。他の公知のまたは現れてきた信号送信プロトコルが用いられてもよい。送信ネットワークはこの発明の精神および範囲から離れることなく、非同期転送モード（ＡＴＭ）またはフレームリレーの形態をとってもよい。

［４０］図１はこの発明の模範的な実施例に従う、音声サービスをサポートすることができるデータ通信システムの図である。通信システム１００は模範的な実施例においては、インターネットプロトコル（ＩＰ）に基づくネットワークである、データ転送ネットワーク１０１を含む。システム１００は、電話１２５、ＰＢＸ電話１１８およびＳＩＰ電話１０９のような、それらに接続された各種端末装置間で通信の確立を可能にする。実際、一以上のシステム１００によってサービスを提供されるそのような端末装置は数千または数百万存在し得る。模範的な実施例においては、転送ネットワーク１０１は信号送信（例えばＳＩＰ、Ｈ．３２３）メディアトラフィック（例えばＲＴＰ／ＲＴＣＰ）ネットワーク管理トラフィック、および条件(provisioning)トラフィックのための一般的な媒体を提供する。このように、要素のすべてが転送ネットワーク１０１の周囲のハブの配置内に現れる。

［４１］ここで使用されているように、文言「ＳＩＰ電話」はＳＩＰ電話機能性を提供するように設定された任意のクライエント（例えば、パーソナルコンピュータ、ウェブ装置）をいう。ＳＩＰ電話１０９はスタンドアロンの電話の形態を有してもよい。ＳＩＰ電話１０９は、簡単な古い電話サービス（ＰＯＴＳ）電話ステーションのように機能しかつ見えるよう設計されかつ設定されてもよい。しかしながら、ＳＩＰクライエント１１１は、ソフトウェアクライアントであってもよく、例えば、従来のパーソナルコンピュータ（ＰＣ）またはラップトップコンピュータ上でアプリケーションとして実行されてもよい。信号送信の観点から、これらの装置１０９、１１１は、ユーザインターフェイスに関する点が主として異なるが、全く同様に動作してもよい。他に特別の規定がない限り、ＳＩＰ電話１０９およびＳＩＰクライエント１１１の両方の機能性は互換性があり、ネットワークはいずれの形式の装置においても同様に作動するということが認識される。

［４２］システム１００は企業ゲートウエイ１０３、専用のアクセスライン（ＤＡＬ）ゲートウエイ１０５、ネットワークゲートウエイ１０７、ＳＩＰ会議プラットフォーム１２７および音声メールシステム１２９を含む、音声サービスをサポートするための多くの要素を提供する。特に、システム１００は、プロキシサーバ１１３（またはネットワークサーバ（ＮＳ）としても知られている）および位置サーバ（ＬＳ）１１５の重要な要素を含む。位置サーバ１１５は、アドレスの有効化、特性状態およびリアルタイムの加入者特性設定を可能にするためのエンドユーザ情報に対するレポジトリ（repository)として作動する。加えてＬＳ１１５は設定情報を格納してもよい。

［４３］説明のために、システム１００の能力は大企業ユーザに関して述べられている。システム１００の特性／機能性は各種ユーザタイプおよび通信のニーズに適応してもよい。システム１００は音声およびデータ要求に関して多数の位置を維持する顧客をサポートできる。

［４４］示されているように、企業ゲートウエイ１０３は、しばしば、単一のビジネス顧客または位置（例えば、ＰＢＸ電話１１８）のためのトランクまたは線を含む、ＰＢＸ１１７からの接続性を提供する。ＰＢＸ１１７からＩＰネットワークへの呼び出しのための信号送信は顧客、トランクグループまたはキャリアを独自に識別する情報を含む。ＰＢＸ１１７に対してインターフェイスするために、企業ゲートウエイ１０３は総合サービスデジタル通信網（ＩＳＤＮ）、回路関連信号送信（Circuit Associated Signaling)（ＣＡＳ）、または他のＰＢＸインターフェイス（例えば、ヨーロッパ電気通信規格研究所（ＥＴＳＩ）ＰＲＩ，Ｒ２）を使用してもよい。

［４５］専用アクセスライン（ＤＡＬ）ゲートウエイ１０５はＩＰおよび非ＩＰ位置間の私的なトラフィックをサポートするためにシステム１００において採用されている。ネットワークゲートウエイ１０７は、ＩＰ可能な開始点（例えば、企業ゲートウエイ１０３またはＳＩＰ電話１０９）からオフＩＰネットワークを呼び出すための能力を顧客が有するために、ＳＳ７（信号送信システム４）／Ｃ７からＳＩＰゲートウエイを提供することによって、単一または多数の顧客をサポートするために役立つ。ゲートウエイ１０７は、国内呼び出し処理のためのクラス５スイッチ、ならびに、相互接続および国際接続のためのクラス３スイッチのような、（図示のない）音声スイッチに対する接続性をサポートしてもよい。この例において、ゲートウエイ１０７はＰＯＴＳ（簡素な古い電話サービス）ステーション１２５の役に立つ公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）１２３と通信する。模範的な実施例においては、専用アクセス線（ＤＡＬ）ゲートウエイ１０５は、仮想施設網（ＶＰＮ）の顧客がＶＰＮによってサービスを提供されていない従来の電話からでさえそれらのサービスにアクセスできるように、システム１００に採用されている。

[４６] ＰＣソフトクライアントとスタンドアロンＩＰ電話の同様の特性を留意して、ボイスオーバＩＰ呼び出しの配置に関して４つの可能なシナリオが存在するといえる。（１）電話と電話、（２）電話とＰＣ、（３）ＰＣと電話および（４）ＰＣとＰＣ。電話と電話の呼び出しを確立する最初のシナリオにおいては、電話１２５からの電話呼び出しは、ネットワークゲートウエイ１０７への切り換えによるＰＳＴＮ１２３を介して切り換えられ、これがＩＰバックボーンネットワーク１０１を介して呼び出しを転送する。パケット化された音声呼び出しは、別のＰＳＴＮ電話（図示なし）に存在する、他の別の類似のネットワークゲートウエイ１０７へ、ネットワーク１０１を介して経路制御される。第二シナリオの下では、電話１２５はＰＳＴＮ１２３にスイッチを介してＰＣに呼び出しを行う。この音声呼び出しはＰＳＴＮ１２３によってＳＩＰネットワークゲートウエイ１０７に切り換えられ、ＳＩＰネットワークゲートウエイ１０７は音声呼び出しをネットワーク１０１を介してＰＣ１１１に転送する。第三のシナリオは音声ステーション（例えば電話１２５）への呼び出しを行うＰＣ１１１を含む。音声エンコーダを使用して、ＰＣ１１１は、ＳＩＰネットワークゲートウエイ１０７に予定されたネットワーク１０１へ音声パケットの流れを導入する。ＳＩＰネットワークゲートウエイ１０７はパケット化された音声情報をＰＯＴＳ電気信号に変換し、ＰＯＴＳ電気信号は音声ステーション（例えば電話１２５）に回線交換される。最後に、第四のシナリオにおいては、ＰＣ１１１が別のＰＣ（図示なし）と音声呼び出しを確立する。この場合において、パケット化された音声データはネットワーク１０１を介してＰＣ１１１からパケット音声データが復号化される別のＰＣ（図示なし）にネットワーク１０１を介して送信される。

[４７] 上記したように、システム１００はセッションセットアップメッセージを交換するためにＳＩＰを採用してもよい。現実的には国際電気通信連合（ＩＴＵ）によってマルチメディア通信を完成させるために普及された関連したプロトコルのセットではあるが、別の一般的なセッション確立プロトコルはＨ.３２３プロトコルと呼ばれる。これは、ＳＩＰはインターネットエンジニアリングタスクフォース（ＩＥＴＦ）によって開発されてきた代わりの標準である。ＳＩＰは、サービスを提供することができるサーバに対して要求をメッセージすることによって、要求されたサービスをクライアントが実行するということを一般に意味するクライアントサーバモデルに基づいた信号送信プロトコルである。他のＩＥＴＦプロトコル（例えば、シンプルメィルトランスファプロトコル（ＳＭＴＰ）と同様におよびハイパトランスファプロトコル（ＨＴＴＰ））と同様に、ＳＩＰはテキスト系の人間が読み出し可能なプロトコルである。

[４８] Ｈ.３２３およびＳＩＰプロトコルのいずれもＩＰテレフォニアプリケーションに限定されておらず、一般に通信セッション（ビデオ会議のような）を確立に適用可能性を有するということに注意されてもよい。この発明のある実施例においては、ＳＩＰはシステム１００を介して電話呼び出しおよび他のセッション形式を確立するために使用される。しかしながら、当業者にとって明らかなように、Ｈ.３２３プロトコル（何らかの修正または拡張を含む）または他の類似のプロトコルはＳＩＰの代わりに使用されうる。ＳＩＰとは別にしかししばしばＳＩＰと共に使用されるのがセッション記述プロトコル（ＳＤＰ）であり、これはセッション記述の受信者がセッションに参加することを許可するマルチメディアにおけるメディアストリームについての情報を提供する。

[４９] インターネットエンジニアリングタスクフォースのＳＩＰプロトコルはメソッドとしてまた呼ばれる、要求の各種形式を規定する。重要なメソッドはＩＮＶＩＴＥ（インバイト）メソッドであり、これはユーザを会議に招待する。別のメソッドはＢＹＥ要求であり、これは呼び出しが解放されてもよいことを示す。言い換えると、ＢＹＥは２ユーザ間または会議中の当事者間の接続を終了させる。別のメソッドはＯＰＴＩＯＮＳメソッドである。このメソッドは呼び出しを必ずしも確立することなく、能力についての情報を求める。ＲＥＧＩＳＴＥＲメソッドはユーザの現在の位置について、ＳＩＰサーバに情報を提供するために使用されてもよいメソッドである。

[５０] ＳＩＰに関する詳細およびその呼び出し制御サービスはＩＥＴＦ ＲＦＣ２５４３およびＩＥＴＦインターネットドラフト"SIP Call Control Services", June 17, 1999に述べられている。

[５１] ＳＩＰメッセージの送信は、よく知られたユーザデータグラムプロトコル（ＵＤＰ）またはより信頼性のあるトランズアクション制御プロトコル（ＴＣＰ）を介してＩＰネットワークにおいて生じる。ＳＩＰ、Ｈ.３２３または他のプロトコルがデータネットワークを介したセッションを確立するために使用されてもよいが、ユーザ間において通信される現実の媒体または「トラフィック」は、よく知られた、ＩＥＴＦドキュメントＲＦＣ１８８９に記載されたリアルタイムトランスポート（ＲＴＰ）に従って生じてもよい。

[５２] 従来の電話ネットワークにおいては、呼び出しは、呼ばれた電話番号によって独自に識別される特定の位置または端末装置に向けられる。対照的に、システム１００は、呼び出し者が任意の特定の位置または端末に無関係に到達される呼ばれた当事者を呼び出し者が特定することを可能にする。

[５３] ユーザはある端末から別の端末へ移動してもよく、各端末で、入来呼び出しが最も最近登録された位置に向けられるように存在しているとして登録してもよい。さらに、ユーザは、呼び出し遮断のような特性の活性化に影響を及ぼす個人およびグループ的な両プロファイル設定を有してもよく、時間帯の関数としてもよい。

[５４］「プロキシサーバ」として呼ばれるネットワークサーバ１１３は所望のセッションの確立を調整するためにユーザのために一般に作動する。ユーザ１の動的性質および呼び出し処理特性のために、セッションを確立するための各要求は、ユーザの許可が確認され、宛先アドレスが見つけられ、ユーザまたはビジネスに関連する特別の特性が呼び出しに適応されるように、まずプロキシサーバ経路制御される。要求はプロキシサーバ内でサービスが提供されるか、他のサーバにさらなる要求を送信することによって処理される。

[５５］プロキシサーバに対する補完的な能力において、位置サーバ１１５は所与の宛先当事者とのコンタクトをどのように確立するのかという情報のソースとして一般に作動する。典型的には、位置サーバ１１５はプロキシサーバからのようなルーティング要求を受付け、ルーティング要求において表現された宛先当事者に対応するアドレスまたは「コンタクト」を決定する。要求に応答して、位置サーバは当事者に対してコンタクト情報を含むリダイレクト応答を返送してもよい。ＮＳ１１３およびＬＳ１１５間のメッセージはＳＩＰの修正されたバージョンを使用してもよいということに注意すべきである。例えば、ＳＩＰ通知メッセージは、ＮＳ１１３とＬＳ１１５との間で不必要であってもよい。そうでなければ、ＮＳ１１３およびＬＳ１１５のようなネットワーク機能間のメッセージは標準のＳＩＰまたは非ＳＩＰの代案を使用してもよい。

[５６] システム１００はプロビジョニング、請求、ネットワーク管理能力を提供するために運用支援システム（ＯＳＳ）１２１をさらに含む。ＯＳＳ１２１のサービス提供局面はサービスの提供において、システム１００の全体の動作に影響を及ぼす。ＯＳＳ１２１は、ダイアルプラン、ユーザ許可および各ユーザのためにどのように特性が作動するのかという、多くの局面を提供するために、ウエブに基づくインターフェイスのような環境またはインターフェイスを提供してもよい。これらの局面の多くは位置サーバまたは、システム１００内の情報を変えることによってＯＳＳ１２１を介して設定される。ＯＳＳ１２１によって設定されてもよいある特定の特性は、無条件の呼び出し転送、条件付呼び出し転送、呼び出し遮断および呼び出しスクリーニングのようなレガシー(legacy)セントレックス特性を含むＯＳＳ１２１によって設定されてもよい。

[５７］ネットワーク管理に関しては、システム１００は、例えば、シンプルネットワーク管理プロトコル（ＳＮＭＰ）ｖ２をサポートする。システム１００はサポートのために最小のトラップを規定する。システムのための全ＩＰネットワークインターフェイス（イーサネット）でのリンクアップ／ダウンおよびログイン／バッドログイン（すべてのログインおよびバッドログイン）はアドミニストレータおよび加入者のために管理情報ベース（ＭＩＢ）規定において設定されている。

[５８] ＳＩＰ電話１０９はユーザが電話から登録または登録取り消し、またはログインまたはログアウトするのを許容する。模範的な実施例においては、移動性を提供するために、ＳＩＰ電話１０９はビジターがユーザ名とパスワードを入力するのを許容する。ログインによってＳＩＰ電話はビジターのプロファイルを仮定することができる。ログインすることによって、ビジターのプロファイルに対する入来呼び出しは電話に向けられる。ビジターがログインすると、ＳＩＰ電話１０９はネットワークサーバ１１３および位置サーバ１１５にビジターを登録する。電話によって登録された任意のプロファイルに対する任意の入来呼び出しは電話に向けられうる。ネットワークサーバ１１３と位置サーバ１１５はユーザがビジターとしてログインする状態またはユーザが、もし存在すれば、それらの普通の家の装置にログインする場合の両方において同様に応答してもよい。ネットワークサーバ１１３および位置サーバ１１５の論理は、登録が許可されるというということを確実にするために、認証課題を介して得られたユーザ名およびパスワードを使用してもよい。

[５９] Ｅ.１６４およびＤＮＳアドレスに関して、ＳＩＰ電話１０９は、ＩＰドメインまたはＥＮＵＭ可能化ネットワークで発生した呼び出しを経路制御するために使用されるＥＮＵＭ（電子番号）サービスをサポートしてもよい。ＥＮＵＭサービスは、「ＥＮＵＭ」というタイトルで、ＩＥＴＦ ＲＦＣ２９１６において詳細が記載され、その全体を参照によってここに引用する。ＳＩＰ電話１０９はクライアントに基づくディレクトリ検査のためにまたＬＩＮＣＰをサポートしてもよい。

[６０］上記の議論から明らかなように、システム１００は、拡張性、ネットワークに基づく装置およびサポートを含む、ＩＰ ＰＢＸソリューションのような他のアプローチに対する多くの利点を有している。システム１００は自らの既存のネットワーク装置を維持することを求める顧客に対して利点を提供し、それ故ＩＰに基づく音声サービスに入るためのコストを下げる。

[６１］システム１００は単純化された電気通信値段、発注およびメンテナンスを有利に提供するとともに、自分自身の電話システムの機能性を所有しかつ管理するという顧客の必要性を有利に除去する。さらに、システム１００は電気通信スタッフの配置／コストを減らす。システム１００によって提供されるサービスは企業に特有のものでなく、多数の分散した位置を有する顧客、国際位置を有する顧客およびパケットネットワークにおける重い投資を有する顧客にアピールしてもよい。

[６２］従来のアプローチは第３者を介してアプリケーションを提供したが、この発明は互いに相互動作するよう設計されまたそれに基づくネットワークを提供する。重要なことは、顧客の見込みからは区別されたサービスを提供するのは、システム１００によってとられた標準に基づく、かつ独自性のないアプローチであるということである。このアプローチが顧客に対して寿命と拡張性を提供する。しかしながら、顧客のなかには、長期間の実行可能性にもかかわらず、装置を所有し、かつその使用をより制御したいと望む場合がある。それ故、この発明は、顧客構内装置（ＣＰＥ）との継ぎ目のないインターフェイスを提供することによって、このシナリオに対しても効果的に対応している。

[６３］図２はこの発明の実施例に従う、多数の顧客によって共有されたＤＡＬゲートウエイの図である。この配置においては、共有されたＤＡＬゲートウエイ２０１は、スイッチ２０３とインターフェイスする。このスイッチ２０３は模範的な実施例においては、一以上の顧客（例えば会社Ａおよび会社Ｂ）に関連した一以上のトランク上でクラス３ネットワーク２０５内に存在するクラス３スイッチである。

[６４］クラス３ネットワーク２０５は二つのタイプのルーティングをサポートする。最初の形式は宛先スイッチＩＤ（識別）およびトランクグループを明確に特定することに基づく。ルーティングの第２の形式は開始者によってダイヤルされた番号に基づくルーティングで、その後でスイッチ／トランク宛先に対するダイヤルされた番号を解決するために検査表または他の論理を使用する。

[６５］クラス３ネットワーク２０５は、それからクラス５ネットワーク２１１および１以上の顧客の私設電話ネットワーク（すなわちＰＢＸ）２１３，２１５に接続された多数のクラス３スイッチ２０７，２０９を含んでもよい。示されているように、スイッチ２０３は専用アクセスライン（ＤＡＬ）２１９を介してＰＢＸ２１７にサービスを提供する。同様にスイッチ２０７，２０９は専用アクセスライン２２１，２２３を介してＰＢＸ２１３，２１５に対応して接続されている。

［６６］新規な形態で、ＤＡＬゲートウエイ２０１は以下により十分に記載されるように、多数の顧客をサポートするためにエイリアスホストアドレスを利用し、それによって、ゲートウエイ２０１が顧客（たとえば、会社Ａおよび会社Ｂ）間で共有されるのを許容する。ＳＩＰサーバ２２５はデータネットワーク２３１（たとえばＩＰに基づくネットワーク）に付属しているが、プロキシサーバおよび／または位置サーバを含んでもよい。

［６７］好ましい実施例に従えば、ＳＩＰサーバ２２５は共有されたＤＡＬゲートウエイ２０１からの異なる入来メッセージ間を識別するよう設定される。これらメッセージ内のインジケータに基づいて、ＳＩＰサーバ２２５は適切なルーティングルールを選択する。図２に示されているように、ＳＩＰサーバ２２５は会社Ａおよび会社Ｂの両方のために呼び出し経路制御を実行する。ＤＡＬゲートウエイ２０１とクラス３ネットワーク２０５（特にスイッチ２０３）の間に多数のトランクが存在する場合においては、ＤＡＬゲートウエイ２０１によって送信されたメッセージは、トランクは一般的に異なる顧客に関連しているため（例えば会社Ａおよび会社Ｂ）呼び出しが送られてきた特定のトランクを指示する。ＤＡＬゲートウエイ２０１は、模範的な実施例においては、データベース２２７（すなわち認証データベース）に格納された識別情報に基づいてユーザを認証する。さらに、たとえば、ダイアルインの料金無料（すなわち８００）番号の場合、呼び出しが同じトランクを介して搬送されたときは識別が要求され、顧客の各々の、会社Ａおよび会社Ｂは、異なる番号を有しているが、同じＤＡＬゲートウエイ２０１の使用を要求する。このように、識別はスイッチ２０３からの信号送信において提供されるダイヤルされた番号識別によって提供されてもよい、ダイヤルされた番号を検査することによって達成されてもよい。その結果、ダイヤルされた番号またはスイッチＩＤ／トランクグループに基づく識別情報は、次に述べるように、エイリアスホストアドレスの形で伝達される。

［６８］ＳＩＰメッセージにおける要求されたアドレスは「ｘ＠ｙ」の形である。そこで「ｘ」はユーザ部分を示し、「ｙ」はホスト部分を示す。ホスト部分はドメインネームサービス（ＤＮＳ）を介して、ＩＰアドレスを解決する。この場合サーバ２３５はＳＩＰサーバ２２５のＩＰアドレスを解決する。共有されたＤＡＬゲートウエイ２０１は同じＳＩＰサーバ（例えばサーバ２２５）のためのエイリアスホストアドレスを使用し、それによって、ホストアドレスを介して追加の識別情報を伝達する。ＰＢＸ２１３の電話ステーション２３７オフと会社ＡのＳＩＰクライエント２２９との間の呼び出しの確立プロセスが図３に示されている。

［６９］従って、ＤＡＬゲートウエイ２０１とスイッチ２０３との間に多数のトランクが利用されているような場合においては、ＤＡＬゲートウエイ２０１は特定のスイッチ−ＩＤ／トランクグループに対応するエイリアスホストアドレスを利用する。料金無料呼び出し処理の場合においては、そのような呼び出しは、例えば、電話ステーション２３９からクラス５ネットワーク２１１を介して通常は発生される。ゲートウエイに到着するためにダイヤルされた通話無料番号に基づいて、ＤＡＬゲートウエイ２０１は適切なホストエイリアスを割り当てるために決定する。

［７０］図３は図２のシステムにおける多数の顧客の間でＤＡＬゲートウエイを共有するためのプロセスのフローチャートである。図２の例と継続して、呼び出しがＳＩＰクライエント２２９，２３３の一つに予定されている、１８００５５５０００１および１８００５５５０００２の２つの番号がゲートウエイ２０１に到着するために使用されていると仮定する。ＳＩＰクライエント２２９，２３３は会社Ａおよび会社Ｂの２つの異なる会社に関連している。例として、電話ステーション２３７を使用している呼び出し当事者がステップ３０１でこれら２つの番号の１つをダイヤルする。呼び出しは、トランク２２３上を搬送され、スイッチ２０３へ転送され、スイッチ２０３は、呼び出しをＤＡＬゲートウエイ２０１に経路制御する。ゲートウエイ２０１は、呼び出しステーション２３７から連続する数字を収集し、呼び出しステーション２３７は、ステップ３０３で、呼び出し当事者が、会社ＡのＳＩＰクライエント２２９に対応する私設電話番号（例えば「１２３４」）を入力する。会社ＢのＳＩＰクライエント２３３は私設電話番号「１２３４」をまた有していてもよいことに注意のこと。

［７１］ステップ３０５におけるように、ゲートウエイ２０１は２つの異なるエイリアスホストアドレスのうちの１つを有するＳＩＰメッセージを生成し、ステップ３０７でＳＩＰメッセージをＳＩＰサーバ２２５に転送する。エイリアスホストアドレスの各々はスイッチ−ＩＤ／トランクグループまたはダイヤルされた番号のいずれかに基づいてもよい。この例においては、第１エイリアスホストアドレスは１２３４＠ａ１８００５５５０００１.ｘｙｚ．ｃｏｍであり、第２エイリアスホストアドレスは１２３４＠ａ１８００５５５０００２.ｘｙｚ．ｃｏｍである。

［７２］データネットワーク２３１のＤＮＳサーバ２３５は、ホストアドレスの「ａ１８００５５５０００１.ｘｙｚ．ｃｏｍ」および「ａ１８００５５５０００２.ｘｙｚ．ｃｏｍ」の両方がＳＩＰサーバ２２５のＩＰアドレスを戻す（例えば、アドレス「５．６．７．８」）ように、設定されている。従って、これらのアドレスの両方ともが、同じＳＩＰサーバに経路制御されるメッセージとなる。利点は、これら２つの異なるエイリアスホストアドレスを検出することにより、ＳＩＰサーバ２２５は第１エイリアスホストアドレスに関してルーティングルールの１つのセットを使用し、第２エイリアスホストアドレスに対してルーティングルールの別のセットを使用するよう選択できるという点である（ステップ３０９）。ステップ３１１において、ＳＩＰサーバ２２５はＳＩＰクライエント２２９に対する呼び出しを完了する。

［７３］上記アプローチは単一のゲートウエイを多数のクライアント間で共有されることを可能にし、それによってコストを減らすと共にネットワークの効率を高める。さらに、共有されたゲートウエイ資源を介してコストパーフォーマンスの高い拡張性が可能になる。

［７４］図４は図２のシステムにおいて利用されるＤＡＬゲートウエイを示す図である。ＤＡＬゲートウエイ４００はこの発明の実施例に従えば、図２のクラス３ネットワーク２０５のような、テレフォニーネットワークの担持体回路に対するアクセスのためのトランクサイドインターフェイス４０１を含む。トランクサイドインターフェイス４０１は、例えば、標準のＴ１またはＥ１速度およびＩＳＤＮ（総合デジタル通信網）ＰＲＩ（Primary Rate Interface）をサポートしてもよい。ＰＳＴＮ信号送信インターフェイス４０３は、例えば、信号送信システム７（ＳＳ７）をサポートするためにＤＡＬゲートウエイに含まれてもよい。

［７５］データネットワーク側において、ＤＡＬゲートウエイ４００はデータネットワークに対してデータ信号送信インターフェイス４０５を提供する。データ信号送信インターフェイス４０５は、模範的な実施例においては、ＳＩＰをサポートし、代わりに、インターフェイス４０５は、国際電気通信連合（ＩＴＵ）のＨ．３２３標準または他の同様のプロトコルまたは標準をサポートしてもよい。

［７６］示されているように、ＤＡＬゲートウエイ４００はデータネットワークの上で転送のためにパケット化された音声信号のための音声パケット化インターフェイス４０７を含む。特に、音声パケット化インターフェイス４０７は、パルスコード変調（ＰＣＭ）信号であってもよい、音声信号を、トランクサイドインターフェイス４０１からデータネットワーク２３１（図２）上で送信のためにフォーマットされたパケットに変換する。

［７７］ゲートウエイ４００はまた、選択的なインターラクティブ音声応答（ＩＶＲ）およびプロンプティングモジュール４０９、ならびに数字収集および認証モジュール４１１を有する。モジュール４１１は一方が数字収集機能に専用化され、もう一方が認証機能に専門化された、ふたつの分離したモジュールとして実行されてもよい、ということに注意のこと。インターラクティブ音声応答（ＩＶＲ）およびプロンプティングモジュール４０９は呼び出し者に対して各種メッセージをアナウンス、ユーザからの入力を促すことを許容する。十分なＩＶＲ機能性はしばしば要求されない、というこことが認識される。例えば、ユーザに対して、ゲートウエイ４００が数字（例えば、宛先番号、パスワード、個人識別番号（ＰＩＮ）等）を収集するために待っているということを示すために、指示トーンが使用されてもよい。このように、ゲートウエイ４００はユーザに指示するための洗練されたプロンプトを提供してもよいしまたは、プロンプトとして、１以上のトーンを単に生成してもよい。安全性の観点から、認証されたユーザが呼び出し確立のための手順に通常気が付いている（例えば、トーンに対して聞いている）という点で、乱用または詐欺の可能性という点で、プロンプトが洗練されていなければいないほど、システムはより安全になる。

［７８］数字収集および認証モジュール４１１はユーザを識別しかつ認証するために作動する。

［７９］さらに、ＤＡＬゲートウエイ４００は図３の処理において上で述べたように、ＳＩＰメッセージにおける包含のために、適切なエイリアスホストを選択する、エイリアスアドレス選択モジュール４１３を含む。モジュール４１３は、模範的な実施例においては、スイッチ−ＩＤ／トランクグループおよびダイヤルされた番号の、二つの基準の内の一つに従ってエイリアスホストアドレスを選択してもよい。この発明のある実施例によれば、ＤＡＬゲートウエイ４００はシスコシステムズによって製造されるＡＳ５３００／音声ゲートウエイであってもよい。

［８０］図５はこの発明に従う実施例が実行されるコンピュータシステム５００を例示する図である。コンピュータシステム５００は、バス情報を通信するためのバス５０１または他の通信機構と、情報を処理するためのバス５０１に接続されたプロセッサ５０３とを含む。コンピュータシステム５００は、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）または他のダイナミックな格納装置のような、プロセッサ５０３によって実行される情報および命令を格納するためのバス５０１に接続された、メインメモリ５０５をまた含む。メインメモリ５０５は、プロセッサ５０３によって実行される命令の実行中に、一時的な変数または他の中間情報を格納するために使用されうる。コンピュータシステム５００は、プロセッサ５０３に対する静的情報および命令を格納するためのバス５０１に接続されたリードオンリーメモリ（ＲＯＭ）５０７または他の静的格納装置をさらに含む。磁気ディスクまたは光ディスクのようなストレージ装置５０９は情報および命令を格納するための、バス５０１に付加的に接続される。

［８１］コンピュータシステム５００は、コンピュータユーザに対して情報を表示するために、陰極線管（ＣＲＴ）、液晶ディスプレイ、アクティブマトリックスディスプレイまたはプラズマディスプレイのような、ディスプレイ５１１にバス５０１を介して接続されてもよい。数字および他のキーを含むキーボードのような入力装置５１３が、プロセッサ５０３に対する、情報および命令の選択を通信するためにバス５０１に接続されている。他の形式のユーザ入力装置は、プロセッサ５０３に対する方向情報および命令選択を通信するため、およびディスプレイ５１１上でカーソルの動きを制御するための、マウス、トラックボールまたはカーソル方向キーのようなカーソル制御５１５である。

［８２］発明のある実施例に従えば、ＤＡＬゲートウエイ機能性（図３の処理のような）は、メインメモリ５０５に含まれた命令の配置をプロセッサ５０３が実行するのに応答して、コンピュータシステム５００によって提供される。そのような命令は、ストレージ装置５０９のような別のコンピュータ読み出し可能媒体からメインメモリ５０５へ読まれ得る。メインメモリ５０５に含まれた命令の配置の実行によって、プロセッサ５０３はここに述べられているプロセスステップを実行する。マルチ処理配置における一以上のプロセッサはメインメモリ５０５に含まれている命令を実行するために採用されてもよい。代わりの実施例においては、ハードウェアに組み込まれた回路がこの発明の実施例を実行するためにソフトウェア命令と組み合わせてまたはその代わりに使用されてもよい。このように、この発明の実施例はハードウェア回路およびソフトウェアのいかなる特別の組み合わせにも限定されない。

［８３］コンピュータシステム５００はバス５０１に接続された通信インターフェイス５１７をまた含む。通信インターフェイス５１７は、ローカルネットワーク５２１に接続されたネットワークリンク５１９に接続された２方式のデータ通信を提供する。例えば、通信インターフェイス５１７はデジタルサブスクライバーライン（ＤＳＬ）カードまたはモデム、総合デジタル通信網（ＩＳＤＮ）カード、ケーブルモデム、または電話線の対応する形式にデータ通信接続を提供するための電話モデムであってもよい。別の例として、通信インターフェイス５１７は、互換性のあるＬＡＮにデータ通信接続を提供するためのローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）カード（例えば、イーサネットまたは非同期転送モデル（ＡＴＭ）ネットワーク）であってもよい。無線リンクも実行され得る。このような実施のものにおいて、通信インターフェイス５１７は、情報の各種タイプを表すデジタルデータストリームを搬送する電気の、電磁気の光信号を送信かつ受信する。さらに、通信インターフェイス５１７は、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）インターフェイス、ＰＣＭＣＩＡ（ＰＣメモリカード国際協会）インターフェイスなどのような周辺インターフェイス装置を含み得る。単一の通信インターフェイス５１７のみが示されているが、多数のインターフェイスが異なるネットワークおよび装置と通信するために採用されてもよい。

［８４］ネットワークリンク５１９は、一以上のネットワークを介して他のデータ装置へデータ通信を典型的には提供する。例えば、ネットワークリンク５１９は、ネットワーク５２５（例えばワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）または現在一般に「インターネット１２７」とよばれているグローバルパケット通信ネットワーク）または、サービスプロバイダによって操作されるデータ装置に接続性を有する、ホストコンピュータ５２３へ、
ローカルネットワーク５２１を介して、接続を提供してもよい。ローカルネットワーク５２１およびネットワーク５２５はともに、情報および命令を伝達するために、電気、電磁気または光信号を使用する。各種ネットワークを介した信号および、ネットワークリンク５１９上にあり、デジタルデータをコンピュータシステム５００と通信する通信インターフェイス５１７を介する、信号は情報および命令を運ぶ搬送波の模範的な形状である。

［８５］コンピュータシステム５００は、ネットワーク、ネットワークリンク５１９および通信インターフェイス５１７を介してメッセージを送信し、プログラムコードを含むデータを受信する。インターネット１２７の例においては、サーバ（図示なし）は、ネットワーク５２５、ローカルネットワーク５２１および通信インターフェイス５１７を介して、この発明の実施例を実行するためのアプリケーションプログラムに属する要求されたコードを送信してもよい。プロセッサ５０４は、受信中に送信されたコードを実行、および／またはそのコードを、にストレージ装置５０９または他の不揮発性のストレージに、後での実行のために格納してもよい。このようにして、コンピュータシステム５００は搬送波の形態でアプリケーションコードを得てもよい。

［８６］ここで使用されている「コンピュータ読み出し可能媒体」という用語はプロセッサ５０３に実行のために命令を提供する任意の媒体のことをいう。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体および送信媒体に限られるものではないが、これらを含む多くの形態をとってもよい。不揮発性媒体は、例えば、ストレージ装置５０９のような光学的または磁気ディスクを含む。揮発性媒体はメインメモリ５０５のようなダイナミックメモリを含む。送信媒体は、バス５０１を含むワイヤーを含む、同軸ケーブル、銅線および光ファイバーを含む。送信媒体は、無線周波（ＲＦ）および赤外（ＩＲ）データ通信の間に生成されるような、音の、光のまたは電磁波の形態をとり得る。コンピュータ読み出し可能媒体の一般の形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープおよび任意の他の磁器媒体、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤＲＷ、ＤＶＤ、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、光学読み取りマークシート、穴のパターンまたは他の光学的に認識可能な標識を有する任意の他の物理的媒体、ＲＡＭ、ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、フラッシュＥＰＲＯＭ、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波、またはコンピュータが読むことができる任意の他の媒体を含む。

［８７］コンピュータ読み出し可能媒体の各種形態がプロセッサが実行するための命令を提供するために含まれてもよい。例えば、この発明の少なくとも１部を実行するための命令は遠隔のコンピュータの磁気ディスク上に最初は担持されてもよい。そのようなシナリオにおいては、遠隔のコンピュータはメインメモリに命令をロードし、命令をモデムを使って電話線を介して送信する。遠隔コンピュータシステムのモデムは電話線上でデータを受信し、データを赤外線信号に変換するために赤外線送信機を使用し、赤外線信号をパーソナルデジタルアシスタンス（ＰＤＡ）およびラップトップのような携帯コンピューティング装置へ送信する。携帯コンピューティング装置の赤外線検出器は、情報を受信し、赤外線信号によって担持された情報および命令を受信し、データをバスの上に置く。バスはデータをメインメモリに搬送し、そこからプロセッサが、命令を検索して命令を実行する。メインメモリによって受信された命令はプロセッサによって実行される前かまたは実行された後のいずれかにおいてストレージ装置に選択的に格納されてもよい。

［８８］従って、この発明はデータネットワーク上でテレフォニおよびデータサービスをサポートする統合された通信システムを提供する。特に、システムは１以上の私的電話ネットワーク（例えばクラス３ネットワーク）とインターフェイスする専用のアクセスライン（ＤＡＬ）ゲートウエイを採用する。単一のＤＡＬゲートウエイは、ユーザのような（すなわち呼び出し当時者）が、ゲートウエイに呼び出し、２段階のダイヤルを介して、別のユーザ（例えば呼ばれた当事者）の私的電話番号に入るように、多数の顧客間で共有される。ＤＡＬゲートウエイはＳＩＰサーバが呼び出しを呼ばれた当事者に関連するＳＩＰクライエントに向けるように指示する、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）メッセージをＳＩＰサーバに生成する。ＤＡＬゲートウエイは、模範的な実施例においては、それぞれの顧客を識別するためにエイリアスのホストアドレスを利用する。これらのエイリアスホストアドレスは共通のホストアドレスに対してＳＩＰサーバのアドレスをマップ化するために、ドメインネームサーバ（ＤＮＳ）に格納される。エイリアスホストアドレスの使用によってＳＩＰサーバは特別のエイリアスホストアドレスに応じて異なるルーティングルールを選択するための十分な情報を得ることができる。上記配置のもとで、単一のＤＡＬゲートウエイは、多数の顧客にサービスを提供するために使用され、それによって電気通信コストを有利に削減することができる。別の利点は、独自のまたは特別のプロトコルを開発する必要がないということであり、これによって早い開発が可能になる。

［８９］この発明が多くの実施例および実行例に関連して述べられてきたが、この発明は、それに限定されず、添付のクレームの範囲内に入る各種の自明な修正および均等な配置をカバーする。

［３７］この発明は添付の図面の図において、限定的ではなく、例として例示され、図において、同様の参照番号は同様の要素を参照する。
この発明の実施例に従う音声サービスをサポートすることができるデータ通信システムを示す図である。 この発明の実施例に従う、複数の顧客で共有された専用アクセスライン（ＤＡＬ）ゲートウエイの図である。 このシステムにおける複数の顧客間でＤＡＬゲートウエイを共有するためのプロセスのフローチャートである。 図２のシステムにおいて利用されるＤＡＬゲートウエイを示す図である。 この発明の実施例を実行するために使用されるコンピュータシステムの図である。 多数の顧客に対してサービスを提供するための多数のゲートウエイを採用した従来のアプローチを示す図である。

Claims (56)

1. データネットワーク上でテレフォニサービスを提供するための通信システムであって、システムは、
   複数の顧客の１つに関連する電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションとの呼び出しを確立するための信号を受信するよう設定されたゲートウエイを含み、ゲートウエイはデータネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに応じたメッセージを発生するよう設定され、メッセージは一方の顧客を識別する情報を含み、
   データネットワークを介してゲートウエイに接続されたサーバを含み、サーバはゲートウエイからメッセージを受信し、識別情報に基づいて、呼び出しを呼ばれたステーションに経路制御するよう設定される、システム。
2. アプリケーションレイヤプロトコルはセッション開始プロトコルおよびＨ．３２３プロトコルの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のシステム。
3. 識別情報はエイリアスホストアドレスである請求項１または２に記載のシステム。
4. ゲートウエイに接続され、サーバに関連したホストアドレスに対してエイリアスホストアドレスをマップ化するよう設定されたネームサーバをさらに含む、請求項３に記載のシステム。
5. ネームサーバは複数の顧客に対応する複数のエイリアスホストアドレスを格納し、複数のエイリアスホストアドレスの各々はサーバのホストアドレスに対してマップ化されている、請求項４に記載のシステム。
6. 電話ネットワークは、対応するスイッチ識別／トランクグループ情報を有する複数のトランクを介してゲートウエイに接続されたクラス３スイッチとインターフェイスし、識別情報はスイッチ識別／トランクグループ情報に基づく、請求項１から５いずれかに記載のシステム。
7. 識別情報はサーバを識別するためのホストフィールドと、呼び出しステーションに関連するある顧客を特定するためのユーザフィールドとを含む請求項１から６のいずれかに記載のシステム。
8. ゲートウエイは、呼び出しステーションから数字を収集するように設定され、識別情報は収集された数字に基づく請求項１から７のいずれかに記載のシステム。
9. データネットワーク上でテレフォニサービスを提供するための方法であって、方法は、
   複数の顧客の１つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションへの呼び出しの確立を要求する信号を受信するステップと、
   データネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを生成するステップを含み、メッセージはある顧客を識別する情報を含み、
   識別情報に基づいて呼ばれたステーションに対する呼び出しを経路制御するよう設定されたサーバに対してデータネットワーク上でメッセージを送信するステップを含む、方法。
10. 生成ステップにおけるアプリケーションレイヤプロトコルはセッション開始プロトコルおよびＨ．３２３プロトコルの少なくとも１つを含む、請求項９に記載の方法。
11. 発生するステップにおける識別情報はエイリアスホストアドレスである、請求項９または１０に記載の方法。
12. サーバに関連するホストアドレスに対するエイリアスホストアドレスを変換するネームサーバと通信するステップをさらに含む、請求項１１に記載の方法。
13. 通信ステップにおけるネームサーバは、複数の顧客に対応する複数のエイリアスホストアドレスを格納し、複数のエイリアスホストアドレスの各々はサーバのホストアドレスに対してマッピングを行う、請求項１２に記載の方法。
14. 受信ステップにおける電話ネットワークは、対応するスイッチ識別／トランクグループ情報を有する複数のトランクを介してクラス３スイッチとインターフェイスし、識別情報はスイッチ識別／トランクグループ情報に基づく、請求項９から１３のいずれかに記載の方法。
15. 識別情報はサーバを識別するためのホストフィールドと、呼び出しステーションに関連するある顧客を特定するためのユーザフィールドとを含む、請求項９から１４にいずれかに記載の方法。
16. 呼び出しステーションから数字を収集するステップをさらに含み、メッセージは収集された数字を含み、識別情報は収集された数字に基づく請求項９から１５のいずれかに記載の方法。
17. データネットワーク上でテレフォニサービスをサポートするためのネットワーク装置であって、前記装置は、
    複数の顧客の１つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションへ呼び出しの確立を要求する信号を受信するよう設定された通信インターフェイスと、
    通信インターフェイスに接続され、データネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを発生するよう設定されたプロセッサとを含み、メッセージはある顧客を識別するための情報を含み、メッセージはエイリアスホストアドレスに基づいて、呼ばれたステーションに対する呼び出しを経路制御するよう設定されたサーバにデータネットワーク上で送信される、装置。
18. アプリケーションレイヤプロトコルはセッション開始プロトコルおよびＨ．３２３プロトコルの少なくとも１つを含む、請求項１７に記載の装置。
19. 識別情報はエイリアスホストアドレスである、請求項１７または１８に記載の装置。
20. 通信インターフェイスはエイリアスホストアドレスをサーバに関連したホストアドレスにマップ化するよう設定されたネームサーバと通信する請求項１９に記載の装置。
21. ネームサーバは複数の顧客に対応する複数のエイリアスホストアドレスを格納し、複数のエイリアスホストアドレスの各々はサーバのホストアドレスにマップ化されている、請求項１９に記載の装置。
22. 電話ネットワークは、対応するスイッチ識別／トランクグループ情報を有する複数のトランクを介してゲートウエイに接続するクラス３スイッチとインターフェイスし、識別情報はスイッチ識別／トランクグループ情報に基づく、請求項１７から２１いずれかに記載の装置。
23. 識別情報はサーバを識別するためのホストフィールドと、呼び出しステーションに関連するある顧客を特定するためのユーザフィールドとを含む請求項１７から２２のいずれかに記載の装置。
24. プロセッサは、呼び出しステーションから数字を収集するように設定され、識別情報は収集された数字に基づく請求項１７から２３のいずれかに記載の装置。
25. データネットワーク上でテレフォニサービスをサポートするためのサーバ装置であって、
    データネットワーク上でゲートウエイに接続され、ゲートウエイからメッセージを受信するための通信インターフェイスを含み、ゲートウエイは、複数の顧客の１つに関連する電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションへの呼び出しを確立するための信号を受信するとともに、データネットワーク上で呼ばれたステーションとの呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従ったメッセージを生成しするよう設定され、メッセージはある顧客を識別するための情報を含み、
    通信インターフェイスに接続され、識別情報に基づいて呼ばれたステーションへの呼び出しを経路制御するよう設定されたプロセッサとを含む、サーバ装置。
26. アプリケーションレイヤプロトコルはセッション開始プロトコルおよびＨ．３２３プロトコルの少なくとも１つを含む、請求項２５に記載の装置。
27. 識別情報はエイリアスホストアドレスである請求項２５または２６に記載の装置。
28. ゲートウエイに接続され、装置に関連したホストアドレスに対してエイリアスホストアドレスをマップ化するよう設定されたネームサーバをさらに含む、請求項２７に記載の装置。
29. ネームサーバは複数の顧客に対応する複数のエイリアスホストアドレスを格納し、複数のエイリアスホストアドレスの各々は、装置のホストアドレスに対してマップ化される、請求項２７に記載の装置。
30. 電話ネットワークは、対応するスイッチ識別／トランクグループ情報を有する複数のトランクを介してゲートウエイに接続されたクラス３スイッチとインターフェイスし、識別情報はスイッチ識別／トランクグループ情報に基づく、請求項２５から２９いずれかに記載の装置。
31. 識別情報は装置を識別するためのホストフィールドと、呼び出しステーションに関連するある顧客を特定するためのユーザフィールドとを含む請求項２５から３０のいずれかに記載の装置。
32. ゲートウエイは、呼び出しステーションから数字を収集するようにさらに設定され、識別情報は収集された数字に基づく請求項２５から３１のいずれかに記載の装置。
33. データネットワーク上でテレフォニをサポートするためのネットワーク装置であって、
    複数の顧客の１つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションとの呼び出しの確立を要求する信号を受信する手段と、
    データネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを生成するための手段を含み、メッセージはある顧客を識別するための情報を含み、メッセージは識別情報に基づいて呼ばれたステーションに対する呼び出しを経路制御するよう設定されたサーバにデータネットワーク上で送信される、ネットワーク装置。
34. アプリケーションレイヤプロトコルはセッション開始プロトコルおよびＨ．３２３プロトコルの少なくとも１つを含む、請求項３３に記載の装置。
35. 識別情報はエイリアスホストアドレスである、請求項３３または３４に記載の装置。
36. エイリアスホストアドレスをサーバに関連したホストアドレスに変換するネームサーバと通信する手段をさらに含む、請求項３５に記載の装置。
37. ネームサーバは複数の顧客に対応する複数のエイリアスホストアドレスを格納し、複数のエイリアスホストアドレスの各々はサーバのホストアドレスにマップ化されている、請求項３６に記載の装置。
38. 電話ネットワークは、対応するスイッチ識別／トランクグループ情報を有する複数のトランクを介してクラス３スイッチとインターフェイスし、識別情報はスイッチ識別／トランクグループ情報に基づく、請求項３３から３７いずれかに記載の装置。
39. 識別情報はサーバを識別するためのホストフィールドと、呼び出しステーションに関連するある顧客を特定するためのユーザフィールドとを含む請求項３３から３８のいずれかに記載の装置。
40. 呼び出しステーションから数字を収集する手段をさらに含み、識別情報は収集された数字に基づく請求項３３から３９のいずれかに記載の装置。
41. データネットワーク上でテレフォニサービスをサポートするための一以上の命令の一以上のシーケンスを搬送するコンピュータ読み出し可能媒体であって、一以上の命令の一以上のシーケンスは、一以上のプロセッサで実行された時、一以上のプロセッサに対して、
    複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションからの呼ばれたステーションに対する呼び出しの確立を要求する信号を受信するステップと、
    データネットワーク上で呼ばれたステーションと呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを発生するステップとを含み、メッセージは、ある顧客を識別するための情報を含み、メッセージは、識別情報に基づいて、呼ばれたステーションに対する呼び出しを経路制御するよう設定されたサーバに対してデータネットワークを介して送信される、ステップを実行させる、コンピュータ読み出し可能媒体。
42. 生成するステップのアプリケーションレイヤプロトコルはセッション開始プロトコルおよびＨ．３２３プロトコルの少なくとも１つを含む、請求項４１に記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
43. 生成するステップの識別情報は、エイリアスホストアドレスである、請求項４１または４２に記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
44. 一以上のプロセッサは、サーバに関連するホストアドレスにエイリアスホストアドレスを変換するネームサーバと通信するステップをさらに含む、請求項４１から４３のいずれかに記載に記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
45. 通信ステップにおけるネームサーバは複数の顧客に対応する複数のエイリアスホストアドレスを格納し、複数のエイリアスホストアドレスの各々はサーバのホストアドレスに対してマッピングを行う、請求項４４に記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
46. 受信ステップにおける電話ネットワークは、対応するスイッチ識別／トランクグループ情報を有する複数のトランクを介してクラス３スイッチをインターフェイスし、識別情報はスイッチ識別／トランクグループ情報に基づく、請求項４１から４５のいずれかに記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
47. 生成するステップにおける識別情報は、サーバを識別するためのホストフィールドと、呼び出しステーションに関連するある顧客を特定するためのユーザフィールドとを含む、請求項４１から４６にいずれかに記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
48. 一以上のプロセッサは、呼び出しステーションから数字を収集するステップをさらに含み、識別情報は収集された数字に基づく請求項４１から４７のいずれかに記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
49. データネットワーク上でテレフォニサービスを提供するためのコンピュータシステムであって、
    複数の顧客の一つに関連した電話ネットワークにおける呼び出しステーションから呼ばれたステーションへの呼び出しを確立するための信号を受信するよう設定されたトランクサイドインターフェイスと、
    データネットワーク上で呼ばれたステーションとの呼び出しを確立するための所定のアプリケーションレイヤプロトコルに従うメッセージを発生するよう設定され、トランクサイドインターフェイスに接続された信号送信インターフェイスと、
    ある顧客に関連した識別子を選択するよう設定された識別子選択モジュールとを含み、メッセージは識別子に基づいて呼ばれたステーションに対する呼び出しを経路設定するよう設定されたサーバに転送される識別子を含む、コンピュータシステム。
50. アプリケーションレイヤプロトコルはセッション開始プロトコルおよびＨ．３２３プロトコルの少なくとも１つを含む、請求項４９に記載のシステム。
51. 識別情報はエイリアスホストアドレスである、請求項４９または５０に記載のシステム。
52. エイリアスホストアドレスはサーバに関連したホストアドレスに対してネームサーバによってマップ化される、請求項５１に記載のシステム。
53. ネームサーバは複数の顧客に対応する複数のエイリアスホストアドレスを格納し、複数のエイリアスホストアドレスの各々はサーバのホストアドレスにマップ化されている、請求項５２に記載のシステム。
54. トランクサイドインターフェイスは対応するスイッチ識別／トランクグループ情報を有する複数のトランクに接続し、識別子はスイッチ識別／トランクグループ情報に基づく、請求項４９から５３のいずれかに記載のシステム。
55. 識別子はサーバを識別するためのホストフィールドと、呼び出しステーションに関連したある顧客を特定するためのユーザフィールドとを含む、請求項４９から５４のいずれかに記載のシステム。
56. トランクサイドインターフェイスに接続され、呼び出しステーションから数字を収集するよう設定された音声応答およびプロンプティングモジュールを含み、エイリアスホストアドレスは収集された数字に基づく、請求項４９から５５のいずれかに記載のシステム。
    

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