JP2005514238A - 改良された着用性をもつエラストマー性手袋 - Google Patents

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Abstract

水随伴ポリウレタンを含有するドーニング層と、シリコーン・エマルジョンから形成された潤滑剤とを含むエラストマー性手袋が提供される。水随伴ポリウレタンのドーニング層及びシリコーン・エマルジョンの潤滑剤を手袋の内側表面に塗布することは、結果として得られるエラストマー性手袋に湿潤状態及び乾燥状態両方における着用性を与えることができる。

Description

本発明は、エラストマー性物品に関する。
関連出願
本出願は、2001年12月21日に出願された米国特許出願番号第10/036,743号の部分継続出願である。
手術用手袋及び検査用手袋のようなエラストマー性手袋は、従来から良好な弾力性及び強度を与えるために、天然又は合成エラストマー性物品で作られていた。しかしながら、エラストマー性手袋は、手の上にぴったりと嵌まるために、着用しにくいことが多い。この問題を克服するために、肌とエラストマー性手袋との間の摩擦を減少させるように、従来から粉末の潤滑剤が手袋の内側表面に塗布された。例として、エピクロロヒドリン処理されたトウモロコシの架橋されたスターチが、製造中にエラストマー性手袋の内側に塗布される一般的な粉末であり、エラストマー性手袋をユーザの手に容易に滑り込ませることを可能にする。
不幸なことに、粉末潤滑剤の使用は、手術用手袋の場合のような特定の状況において欠点を有する。具体的には、例えば、手袋が手術中に破れた場合のように、粉末の一部が手袋の内側から外科環境に漏れた場合には、粉末が外科的な傷に入り、患者に対してさらなる合併症を引き起こすことがある。粉末は、病原菌を運び、及び/又は患者にアレルギー反応を起こさせることもある。
その結果、エラストマー性手袋の着用性を助ける種々の他の技術が発展した。例えば、天然ゴムラテックスの手袋の表面は、塩素処理されて、着用時に着用者接触面とユーザの肌との間の摩擦を減少させる。さらに、手袋の内側表面の潤滑を向上させる他の技術も開発された。1つのこうした技術が、Littleton他に付与された米国特許第5,792,531号に説明されている。例えば、1つの例において、Littleton他は、S−I−S中間ブロック不飽和ブロック共重合体からのS−EB−S手袋上にドーニング層を形成し、結果として得られる手袋を洗浄器内で塩素処理し、次に、潤滑剤を、セチルピリジニウム塩化物及びシリコーン・エマルジョン(Dow CorningからのDC365)を含有する手袋の着用者接触面に塗布することについて説明する。別の技術が、Ansell他に付与された米国特許第5,008,125号及びAnsell他に付与された米国特許第5,272,771号に説明される。例えば、Ansell他の特許は、粉末を使用することなく着用することを可能にし、手袋を低刺激性のものにするイオン性ポリウレタンによって修正された手袋について説明する。また、さらに別の技術が、Yehに付与された米国特許第6,347,408号に説明される。例えば、Yehは、シリコーンを含浸させた架橋されたポリウレタンで形成された内側コーティングを有する手袋について説明し、この手袋は、架橋されていないポリウレタンを有する内側表面上に被覆された手袋に優る改良点を提供すると言われる。
上述のような従来技術は、エラストマー性手袋の着用性に幾らかの改善をもたらしたが、優れた湿潤状態及び乾燥状態での着用性を達成することができるエラストマー性手袋への必要性が依然として存在する。
本発明の1つの実施形態によれば、湿潤状態及び乾燥状態での着用性をもつエラストマー性手袋が開示される。手袋は、エラストマー性材料で作られた層を含み、内側表面及び外側表面を有する基体を含む。幾つかの実施形態においては、例えば、基体のエラストマー性材料は、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−イソプレン・ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン・ブロック共重合体、天然ゴムラテックス、ニトリルゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
手袋はまた、基体の内側表面の上にあり、水溶性ポリウレタンから形成されたドーニング層をも含む。1つの実施形態において、水溶性ポリウレタンは、ポリウレタン・プレポリマーを連鎖延長剤と反応させることによって形成される。プレポリマーは、例えば、ポリイソシアネート(例えば、脂肪族ポリイソシアネート)をポリオール(例えば、ポリエステル・ポリオール)と反応させることによって形成することができる。水可溶化化合物をポリオール及びポリイソシアネートとさらに反応させて、ポリウレタン・プレポリマーを形成することができる。
基体及びドーニング層に加えて、エラストマー性手袋は、該ドーニング層を被覆する潤滑剤をも含む。潤滑剤は、シリコーン・エマルジョンから形成される。幾つかの実施形態において、シリコーン・エマルジョンは、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、エーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド基、エステル基、チオール基、及びそれらの組み合わせからなる基から選択された少なくとも1つの官能基を有するポリシロキサンを含有する。
本発明の別の実施形態によると、エラストマー性手袋の湿潤状態及び乾燥状態での着用性を高める方法が開示される。
この方法は、
手形状のフォーマを準備し、
手形状のフォーマを、エラストマー・ポリマーを含有する浴内に漬けて、手袋の基体を形成し、
手形状のフォーマを、水溶性ポリウレタン溶液内に漬けて、手袋のドーニング層を形成し、
シリコーン・エマルジョンを塗布して、手袋の潤滑剤を形成する、
段階を含む。
本発明の他の特徴及び態様は、以下により詳細に説明される。
当業者にとって最良の形態を含む、本発明の十分な及び本発明を実施可能にする開示は、付属の図面の参照を含む本明細書の残りの部分でさらに具体的に説明される。
本明細書及び図面における参照符号の反復的な使用は、本発明の同じ又は類似した特徴又は要素を表すように意図される。
ここで本発明の種々の実施形態について詳しく説明し、その1つ又はそれ以上の例について後述する。各々の例は、本発明を説明するために与えられたものであって、本発明を制限するためのものではない。事実、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、本発明に種々の修正及び変形をなし得ることが当業者には明らかであろう。例えば、1つの実施形態の一部として図示され又は説明された特徴を、別の実施形態に用いて、さらに別の実施形態を生み出すことができる。従って、本発明は、こうした修正及び変形を包含するように意図されている。
本発明は、一般に、ポリウレタンのドーニング層及びシリコーン・エマルジョン潤滑剤を含む、コンドーム又は手袋のようなエラストマー性物品に向けられる。例えば、1つの実施形態において、手袋は、天然ゴムラテックスの基体と、水溶性ポリウレタンを含有するドーニング層と、シリコーン・エマルジョンから形成された潤滑剤とを含む。ポリウレタンのドーニング層及びシリコーン・エマルジョン潤滑剤を手袋の内側表面に塗布することにより、結果として得られるエラストマー性手袋に湿潤状態及び乾燥状態両方における着用性を与えることができる。
図1及び図2を参照すると、例えば、ユーザ22の手にはめることができるエラストマー性手袋20の1つの実施形態が示される。手袋20は、手袋の基本形状を有する基体24を含む。この基体24は、一般に、当該技術分野において周知の種々の天然及び/又は合成エラストマー性材料のうちのいずれかで形成することができる。例えば、適切なエラストマー性材料の幾つかの例は、これらに限定されるものではないが、S−EB−S(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン)ブロック共重合体、S−I−S(スチレン−イソプレン−スチレン)ブロック共重合体、S−B−S(スチレン−ブタジエン−スチレン)ブロック共重合体、S−I(スチレン−イソプレン)ブロック共重合体、S−B(スチレン−ブタジエン)ブロック共重合体、天然ゴムラテックス、ニトリルゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、及びそれらの組み合わせを含む。基体24を形成するために用いることができる他の適切なエラストマー性材料は、Weikel他に付与された米国特許第6,306,514号において説明されており、この特許は、全ての目的についてその全体を引用により本明細書に組み入れる。
1つの実施形態において、基体24は、天然ゴムラテックから形成される。天然ラテックスから基体24を形成するために、フォーマは、まず凝集剤浴内に漬けられ、このことが、後に手袋を該フォーマから剥離することを容易にする。凝集剤浴は、炭化カルシウム及び/又は硝酸カルシウムを含むことができる。その後、凝集剤で被覆されたフォーマは、乾燥され、続いて1つ又はそれ以上のラテックス浴内に漬けられる。次に、一般的には、結果として得られるラテックス層を水中で浸出させ、ラテックス及び凝集剤内の水溶性不純物の大半を取り出す。次に、被覆されたフォーマを乾燥させて、ゴムを硬化(すなわち架橋)させる。天然ゴムの手袋を形成する際に用いられる条件、工程、及び材料は、当該技術分野において公知のものであり、本発明の実施にとって重要なものではないことを理解すべきである。
基体24を形成するのに用いられる特定の材料に関係なく、手袋20は、使用の際にユーザの身体に接触するコーティング26も含む。この実施形態において、コーティング26は、基体24の上にあり、該基体24に接触するドーニング層30と、該ドーニング層30の上にあり、該ドーニング層30に接触する潤滑剤32とを含む。
ドーニング層30は、種々の異なるエラストマー・ポリマーのいずれをも含むことができ、これらは、手袋の着用を容易にすることができる。例えば、1つの特定の実施形態において、ドーニング層30は、水溶性ポリウレタンを含む。本発明に用いることができる種々の水溶性ポリウレタンは、Snow他に付与された米国特許第6,017、997号に説明されており、この特許は、全ての目的についてその全体を引用により本明細書に組み入れる。例えば、1つの実施形態において、ポリウレタン・ポリマーは、長連鎖ポリオール又は長連鎖ポリアミドのような高分子量生成物及び水可溶化基を有する水可溶化化合物を含有する活性水素と反応させることによって、ポリイソシアネートを合成し、イソシアネート末端プレポリマーを形成することができる。プレポリマーは、続いて第3アミンと中和され、水中に分散される。次に、分散されたプレポリマーは、少なくとも2つの活性水素を有する官能第1アミン及び/又は第2アミンを用いて、連鎖延長される。
一般に、種々の有機ポリイソシアネートのいずれかを本発明に用いて、ドーニング層30のポリウレタンを形成することができる。例えば、適切なイソシアネートの幾つかの例は、これらに限定されるものではないが、単独で用いられるか、或いは2つ又はそれ以上の混合物で用いられる、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、アリール脂肪酸ポリイソシアネート、及び芳香族ポリイソシアネートを含む。脂肪族ポリイソシアネートの特定の例は、ヘキサメチレン1,6−ジイソシアネート、1,12−ドデカン・ジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレン・ジイソシアネート、2,4,4−トリメチル−ヘキサメチレン・ジイソシアネート、2−メチル−1,5−ペンタメチレン・ジイソシアネート、及びそれらの混合物のような、5個から20個までの炭素原子を有するアルファ、オメガ−アルキレン・ジイソシアネートを含む。適切な脂環式ポリイソシアネートの特定の例は、ジシクロヘキシメタン・ジイソシアネート、イソホロン・ジイソシアネート、1,4−シクロヘキサン・ジイソシアネート、1,4−シクロヘキサン・ビス(メチレン・イソシアネート)、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、及びそれらの混合物を含む。適切なアリール脂肪酸ポリイソシアネートの特定の例は、m−テトラメチル・キシリレン・ジイソシアネート、p−テトラメチル・キシリレン・ジイソシアネート、1,4−キシリレン・ジイソシアネート、1,3−キシリレン・ジイソシアネート、及びそれらの混合物を含む。さらに、適切な芳香族ポリイソシアネートの特定の例は、メタン−ビス(4−フェニル・イソシアネート)、トルエン・ジイソシアネート、及びそれらの異性体を含む。
上述のように、イソシアネートをポリオールと反応させて、ポリウレタン・プレポリマーを形成することができる。ポリオールは、一般に、反応させることができ、分子当たり、およそ2つ又はそれ以上のヒドロキシル基の平均を有する材料を含むことができる、活性水素成分を有する、あらゆる高分子量生成物である。ポリエステル・ポリオール、及びポリエーテル・ポリオール、並びに他の許容可能な「ポリオール」反応体のような、高重合体ポリオールを含む長連鎖ポリオールを用いることができ、この長連鎖ポリオールは、ポリエステル・ポリオール、ポリヒドロキシ・ポリエステル・アミド、ヒドロキシル含有ポリカプロラクトン、ヒドロキシ含有アクリル・インターポリマー、ヒドロキシ含有エポキシ、及び疎水性ポリアルキレン・エーテル・ポリオールのような、活性水素成分を有する。
ポリエステル・ポリオールは、有機ポリカルボン酸又はそれらの無水物をポリオールの化学量論的過剰分と反応させることによって調合されるエステル化生成物である。適切なポリオールの例は、これらに限定されるものではないが、ポリグリコール・アジペート、ポリエチレン・テレフタレート・ポリオール、ポリカプロラクトン・ポリオール、オルトフタル・ポリオール、及びスルホン化ポリオールなどを含む。ポリカルボン酸及びポリオールは、一般に、脂肪族又は芳香族の二塩基酸及びジオールである。ポリエステルの製造に用いられるジオールは、例えば、エチレン・グリコール、ブチレン・グリコール、ネオペンチル・グリコール、及びビスフェノールA、シクロヘキサン・ジオール、ヒドロキシアルキル化ビスフェノール、及びポリエーテル・グリコールのような他のグリコールといったアルキレン・グリコールを含む。適切なカルボン酸は、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、クロレンド酸、1,2,4−ブタン−トリカルボン酸、フタル酸、テレフタル酸、及びフタル酸の異性体のような、ジカルボン酸及びトリカルボン酸を含む。
長連鎖ポリオールに加えて、長連鎖アミンを用いてポリウレタン・プレポリマーを形成することもできる。適切なアミンは、これらに限定されるものではないが、分子量だけが異なるアミン末端ポリプロピレンであり、Huntsman Chemical Companyから入手可能な、Jeffamine(登録商標)D−2000及びD−4000を含む。適切な分子量範囲(平均すると約2500amuから約5500amuまでになる)における他の二官能性活性水素含有材料が適していることも理解される。
ポリウレタン・ポリマーの水溶解度を高めるために、水溶性であるか又は水溶性にされた基を支持する水可溶化化合物が、ポリマー鎖内に組み入れられる。1つの特定的な好ましい水可溶化化合物は、ジメチロール・プロパン酸(DMPA)としても知られる2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸である。他の適切な水可溶化化合物は、これらに限定されるものではないが、酒石酸、ジメチロール・ブタン酸(DMBA)、グリコール酸、チオグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、ジヒドロキシ・リンゴ酸、ジヒドロキシ酒石酸、及び2,6−ジヒドロキシ安息香酸を含む。
水可溶化基を不活性形態のプレポリマー内に組み入れ、第3アミンのような塩形成化合物によって活性化させることができる。水可溶化基は、一般に、水中でポリマーの溶解度又は分散性を助け、ポリマー分散の安定性を高める親水基又はイオン基である。水可溶化化合物は、通常、プレポリマー全体の約2wt.%から約4wt.%までの量に存在する。
イソシアネート末端プレポリマーの形成は、触媒を用いずに達成することができる。しかしながら、幾つかの実施形態においては、触媒を用いることができる。適切な触媒の例は、第一スズ・オクトアート、ジブチル錫ジラウレート、トリエチル・アミン及びビス(ジメチルアミノエチル)・エーテルのような第3アミン化合物、β,β−ジモルフォリノジエチル・エーテルのようなモルホリン化合物、ビスマス・カルボキシレート、亜鉛ビスマス・カルボキシレート、塩化鉄(III)、カリウム・オクトアート、酢酸カリウム、及びDABCO(商標登録)(バイシクロアミン)を含む。用いられる際には、触媒の量は、典型的には、イソシアネート末端プレポリマーの100万部あたり約10部から約40部までである。
プレポリマー希釈剤は、コポリマー分散の粘度を下げるために用いることができる。用いることができる1つの特定の希釈剤は、N−メチル・ピロリドン(NMP)であり、これは、反応基を含まず、よって、通常、反応を妨げるものではない。典型的には、希釈剤は、ポリウレタン分散の0重量%から約10重量%までの量で用いられる。しかしながら、幾つかの実施形態においては、コポリマー分散は、希釈剤なしで調合される。この場合、プレポリマーは、結果として生じる粘度が最小になるようにされる。水で割らない(溶剤のない)ポリマー及び溶液のポリマーにおいて、粘度は、主としてポリマーの分子量によって定められる。完成したプレポリマーの分子量を最小にするために、2/1のNCO/OH比を用いることができる。このように、ジオールの一部が、ジイソシアネート種によって本質的に末端キャップされ、比較的低い粘度のイソシアネート末端プレポリマーを残す。プレポリマーのNCO/OH比が減少するにつれて、通常、結果として生じる粘度は増大する。しかしながら、無希釈剤材料は、所望であれば2/1より小さいか又は大きいNCO/OH比で作ることができることを理解すべきである。
第3アミンをもつ従属カルボキシル基を有するプレポリマーの中和が、カルボキシル基をカルボン酸アニオンに変換し、そのため可溶化効果を有する。ポリマーを中和するために用いることができる適切な第3アミンは、これらに限定されるものではないが、第1又は第2アミン、トリエチル・アミン、ジメチル・エタノール・アミン、及びN−メチル・モルホリンを含む。
上述のように、連鎖延長剤は、ポリウレタン・ポリマーを形成する際に用いることもできる。連鎖延長剤の性質は、広範にわたることができる。例えば、幾つかの実施形態において、ジオールのような二官能性化合物を連鎖延長剤として用いることができる。ジオール連鎖延長剤の幾つかの例は、これらに限定されるものではないが、エタン−1,2−ジオール、プロパン−1,2−ジオール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、2,3−ジメチルブタン−2,3−ジオール、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジオールを含む。さらに、有機及び/又は無機アミンを用いることもできる。こうした連鎖延長剤の例は、これらに限定されるものではないが、エチレン・ジアミン、プロピレン・ジアミン、ブチレン・ジアミン、ヘキサメチレン・ジアミン、シクロヘキシレン・ジアミン、フェニレン・ジアミン、メタ−キシリレン・ジアミン、トリレン・ジアミン、キシリレン・ジアミン、3,3−ジクロロベンジジン、4,4−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)、3,3−ジクロロ−4,4−ジアミノ・ジフェニルメタン、プロパン−1,3−ジアミン、プロパン−1,2−ジアミン、ブタン−1,4ジアミン、2−メチルペンタン−1,5−ジアミン、ヘキサン−1,6−ジアミン、ジエチレン・トリアミン、エタノールアミン、アミノエチル・エタノールアミン、1−アミノプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1−オール、2−アミノプロパン−1−オール、2−アミノブタン−1−オール、及び4−アミノブタン−1−オールを含む。ヒドラジン、無機アミンは、必要な何らかの過剰拡張を終了するために用いることができる。他の適切な無機アミンは、アンモニア、置換ヒドラジン、及びヒドラジン反応生成物を含むことができる。
ドーニング層30を形成するために用いられる水溶性ポリウレタンの固形分は、一般に、所望の着用性を達成するように変えることができる。例えば、ドーニング層30を形成するために用いられる水溶性ポリウレタンは、約1重量%から約10重量%までの固形分を有することができる。別の実施形態においては、ドーニング層30を形成するために用いられる水溶性ポリウレタンは、約1重量%から約3重量%までの固形分を有することができる。さらに別の実施形態においては、ドーニング層30を形成するために用いられる水溶性ポリウレタンは、約5重量%から約8重量%までの固形分を有することができる。商業的に入手可能な水溶性ポリウレタンの固形分を下げるために、例えば、1つ又はそれ以上の溶剤(例えば、水、アルコールなど)を用いることができる。水溶性ポリウレタンの固形分を変えることによって、手袋内のポリウレタンの存在を制御することができる。例えば、高度の着用性を有する手袋を形成するために、こうした層に用いられるポリウレタンは、形成工程中に大きな割合のポリウレタンが該層内に組み入れられるように、比較的高い固形分を有することができる。ドーニング層の厚さを変えることもできる。例えば、ドーニング層の厚さは、約0.5マイクロメートルから約20マイクロメートルまでの範囲にわたることができる。別の実施形態においては、この厚さは、約1マイクロメートルから約10マイクロメートルまでの範囲にわたることができる。更に別の実施形態においては、この厚さは、約1マイクロメートルから約5マイクロメートルまでの範囲にわたることができる。
シリコーン・エマルジョンを含む潤滑剤32は、ドーニング層30も被覆し、ユーザの身体が濡れている時又は乾いている時のいずれの場合にも物品の着用を助ける。ここで用いられる「シリコーン」という用語は、通常、これらに限定されるものではないが、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、エーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド基、エステル基、及びチオール基からなる群から選択された、水素結合官能基を有するポリジメチルシロキサン及びポリシロキサンを含む、繰り返しケイ素−酸素主鎖を有する広義の合成ポリマー族を指す。
一般に、手袋20の着用性を高めることができるあらゆるシリコーンを、シリコーン・エマルジョンに用いることができる。幾つかの実施形態においては、ポリジメチルシロキサン及び/又は変性ポリシロキサンを、本発明のエマルジョンのシリコーン成分として用いることができる。例えば、本発明に用いることができる幾つかの適切な変性ポリシロキサンは、これらに限定されるものではないが、フェニル変性ポリシロキサン、ビニル変性ポリシロキサン、メチル変性ポリシロキサン、フルオロ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、及びそれらの組み合わせを含む。
幾つかの適切なフェニル変性ポリシロキサンは、これらに限定されるものではないが、ジメチルジフェニルポリシロキサン共重合体、ジメチル、メチルフェニルポリシロキサン共重合体、ポリメチルフェニルシロキサン、メチルフェニル、及びジメチルシロキサン共重合体を含む。比較的低いフェニル含有量(約50モル%より少ない)を有するフェニル変性ポリシロキサンは、本発明において特に有効なものである。例えば、フェニル変性ポリシロキサンは、ジフェニルシロキサン変性ジメチルポリシロキサンのようなジフェニル変性シリコーンである。幾つかの実施形態においては、フェニル変性ポリシロキサンは、約0.5モル%から約50モル%までの量のフェニル単位を、幾つかの実施形態においては、約25モル%より少ない量のフェニル単位を、及び幾つかの実施形態においては、約15モル%より少ない量のフェニル単位を含有する。1つの特定の実施形態においては、約5モル%より少ない量のジフェニルシロキサン単位を、特定的には約2モル%より少ない量のジフェニルシロキサン単位を含有するジフェニルシロキサン変性ジメチルポリシロキサンを用いることができる。ジフェニルシロキサン変性ジメチルポリシロキサンは、ジフェニルシロキサンをジメチルシロキサンと反応させることによって合成することができる。
上述のように、フルオロ変性ポリシロキサンを本発明に用いることもできる。例えば、用いることができる1つの適切なフルオロ変性ポリシロキサンは、トリフルオロプロピルシロキサン変性ジメチルポリシロキサンのようなトリフルオロプロピル変性ポリシロキサンである。トリフルオロプロピルシロキサン変性ジメチルポリシロキサンは、メチル3,3,3トリフルオロプロピルシロキサンをジメチルシロキサンと反応させることによって合成することができる。フルオロ変性シリコーンは、トリフルオロプロピルシロキサン単位のようなフルオロ基の、約5モル%から約95モル%までを含有することができる。別の実施形態においては、フルオロ変性シリコーンは、フルオロ基の約40モル%から約60モル%までを含有することができる。1つの特定の実施形態においては、50モル%のトリフルオロプロピルシロキサン単位を含有する、トリフルオロプロピルシロキサン変性ジメチルポリシロキサンを用いることができる。
上述の変性ポリシロキサンに加えて、他の変性ポリシロキサンを本発明に用いることもできる。例えば、幾つかの適切なビニル変性ポリシロキサンは、これらに限定されるものではないが、ビニルジメチル末端ポリジメチルシロキサン、ビニルメチル、ジメチルポリシロキサン共重合体、ビニルジメチル末端ビニルメチル、ジメチルポリシロキサン共重合体、ジビニルメチル末端ポリジメチルシロキサン、及びビニルフェニルメチル末端ポリジメチルシロキサンを含む。更に、用いることができる幾つかのメチル変性ポリシロキサンは、これらに限定されるものではないが、ジメチルヒドロ末端ポリジメチルシロキサン、メチルヒドロ、ジメチルポリシロキサン共重合体、メチルヒドロ末端メチルオクチルシロキサン共重合体、メチルヒドロ、及びフェニルメチルシロキサン共重合体を含む。さらに、アミノ変性ポリシロキサンの幾つかの例は、これらに限定されるものではないが、ポリメチル(3−アミノプロピル)−シロキサン及びポリメチル[3−(2−アミノエチル)アミノプロピル]−シロキサンを含む。
上述の特定のポリシロキサンは、適切な末端キャップ単位を有する環状ジメチルシロキサン及び環状ジフェニルシロキサン又は環状トリフルオロプロピルシロキサンの重合又は共重合から形成された、ヘテロ又は共重合体を含むように意味される。したがって、例えば、「ジフェニル変性ジメチルポリシロキサン」及び「ジフェニルポリシロキサン及びジメチルポリシロキサンの共重合体」という用語は、区別なく用いることができる。さらに、適切なポリシロキサンの他の例は、Chenに付与された米国特許第5,742,943号、及びWeikel他に付与された米国特許第6,306,514号に説明されると考えられ、これらの特許は、全ての目的についてその全体を引用により本明細書に組み入れる。
シリコーンを含有することに加えて、潤滑剤32は、1つ又はそれ以上の界面活性剤を含むこともできる。非イオン性、アニオン性、カチオン性、及び両性界面活性剤は、全て本発明に用いるのに適したものである。例えば、幾つかの実施形態においては、1つ又はそれ以上の非イオン性界面活性剤を用いることが望まれる。非イオン性界面活性剤は、通常、長鎖アルキル基又はアルキル化アリール基のような疎水塩基と、特定の数(例えば、1から30まで)のエポキシ及び/又はプロポキシ部分を含む親水鎖とを有する。非イオン性界面活性剤の幾つかの類の例は、これらに限定されるものではないが、エトキシル化アルキルフェノール、エトキシル化及びプロポキシル化脂肪アルコール、メチル・グルコースのポリエチレン・グリコール・エーテル、ソルビトールのポリエチレン・グリコール・エーテル、エチレン・オキシド−プロピレンオキシド・ブロック共重合体、脂肪(C8−C18)酸のエトキシル化エステル、長鎖アミン又はアミドを有するエチレン・オキシドの縮合物、アルコールを有するエチレン・オキシドの縮合物、及びそれらの混合物を含む。
適切な非イオン性界面活性剤の種々の特定の例は、これらに限定されるものではないが、メチル・グルセス10、PEG−20メチル・グルコース・ジステアレート、PEG−20メチル・グルコース・セスキステアレート、C11-15パレス−20、セテス−8、セテス−12、ドドキシノール−12、ラウレス−15、PEG−20ひまし油、ポリソルベート20、ステアレス−20、ポリオキシエチレン−10セチル・エーテル、ポリオキシエチレン−10ステアリル・エーテル、ポリオキシエチレン−20セチル・エーテル、ポリオキシエチレン−10オレイル・エーテル、ポリオキシエチレン−20オレイル・エーテル、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化オクチルフェノール、エトキシル化ドデシルフェノール、又は3から20までのエチレン・オキシド部分を含むエトキシル化脂肪(C6−C22)アルコール、ポリオキシエチレン−20イソエキサデシル・エーテル、ポリオキシエチレン−23グリセロール・ラウレート、ポリオキシ−エチレン−20グリセリル・ステアレート、PPG−10メチル・グルコース・エーテル、PPG−20メチル・グルコース・エーテル、ポリオキシエチレン−20ソルビタン・モノエステル、ポリオキシエチレン−80ひまし油、ポリオキシエチレン−15トリデシル・エーテル、ポリオキシ−エチレン−6トリデシル・エーテル、ラウレス−2、ラウレス−3、ラウレス−4、PEG−3ひまし油、PEG600・ジオレエート、PEG400・ジオレエート、2,6,8トリメチル−4−ノニルオキシポリエチレン・オキシエタノール、アルキレンオキシポリエチレンオキシエタノール、オクチルフェノキシ・ポリエトキシ・エタノール、ノニルフェノキシ・ポリエトキシ・エタノール、及びそれらの混合物を含む。
用いることができる付加的な非イオン性界面活性剤は水溶性アルコールを含み、エチレン・オキシド縮合物は、約5モルから約30モルまでのエチレン・オキシドで縮合された直鎖構成又は枝分れ鎖構成において、約8から約18までの炭素原子を含有する第2脂肪族アルコールの縮合物である。こうした非イオン性界面活性剤は、コネチカット州Danbury所在のUnion Carbide Corp.社からTergitol(登録商標)の商品名のもとで商業的に入手可能である。前述のこうした商業的に入手可能な非イオン性界面活性剤の特定の例は、Union Carbide Corp.社(コネチカット州Danbury所在の)によって販売されている9モルのエチレン・オキシド(Tergitol(登録商標)15−S−9)又は12モルのエチレン・オキシド(Tergitol(登録商標)15−S−12)のいずれかを用いて縮合されたC11−C15第2アルカノールである。
他の適切な非イオン性界面活性剤は、約5モルから30モルまでのエチレン・オキシドを有する直鎖又は枝分れ鎖アルキル基において、約8から18までの炭素原子を含有する1モルのアルキルフェノールのポリエチレン・オキシド縮合物を含む。アルキル・フェノール・エトキシレートの特定の例は、ノニル・フェノールのモル当たり約9.5モルのエチレン・オキシドで縮合されたノニル、フェノールのモル当たり約12モルのエチレン・オキシドで縮合されたジノリル・フェノール、フェノールのモル当たり約15モルのエチレン・オキシドで縮合されたジノリル・フェノール、及びフェノールのモル当たり約15モルのエチレン・オキシドで縮合されたジイソオクチルフェノールを含む。この種の商業的に入手可能な非イオン性界面活性剤は、ISP Corp.社(ニュージャージー州Wayne所在の)によって販売されているIgepal(登録商標)CO−630(ノニル・フェノール・エトキシレート)を含む。適切な非イオン性エトキシル化オクチル及びノニル・フェノールは、約7から約13までのエトキシ単位を有するものを含む。
非イオン性界面活性剤に加えて、シリコーン・エマルジョンは、他のタイプの界面活性剤を用いることもできる。例えば、幾つかの実施形態においては、両性界面活性剤を用いることもできる。例えば、本発明に用いることができる1つのクラスの両性界面活性剤は、直鎖又は枝分れ鎖である脂肪族ラジカルを有する第2及び第3アミンの誘導体であり、脂肪酸置換基の1つは、約8から18までの炭素原子を含み、該脂肪酸置換基の少なくとも1つは、カルボキシ基、スルホン酸塩基、又は硫酸塩基のような、オニオン性水可溶化基を含む。両性界面活性剤の幾つかの例は、これらに限定されるものではないが、ナトリウム3−(ドデシルアミノ)プロピオン酸、ナトリウム3−(ドデシルアミノ)−プロパン−1−スルホン酸塩、ナトリウム2−(ドデシルアミノ)エチル硫酸塩、ナトリウム2−(ドデシルアミノ)オクタデカノエート、スナトリウム3−(N−カルボキシメチル−ドデシルアミノ)プロパン−1−スルホン酸塩、スナトリウム・オクタデシルイミノジアセテート、ナトリウム1−カルボキシメチル−2−ウンデシルイミドアゾール、及びナトリウムN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−スルファト−3−ドデコキシプロピルアミンを含む。
適切な両性界面活性剤の付加的なクラスは、ホスホベタイン及びホスフィタインを含む。例えば、こうした両性界面活性剤の幾つかの例は、これらに限定されるものではないが、ナトリウム・ココナッツN−メチル・タウレート、ナトリウム・オレイルN−メチル・タウレート、ナトリウム・トール油酸N−メチル・タウレート、ナトリウム・パルミトイル・N−メチル・タウレート、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマカルボキシプロピルベタイン、ラウリル−ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−カルボキシエチルベタイン、ココアミドジメチルプロピルサルテイン、ステアリルアミドジメチルプロピルサルテイン、ラウリルアミド−ビス−(2−ヒドロキシエチル)プロピルサルテイン、スナトリウム・オレアミドPEG−2スルホスクシネート、TEAオレアミドPEG−2スルホスクシネート、スナトリウム・オレアミドMEAスルホスクシネート、スナトリウム・オレアミドMIPAスルホスクシネート、スナトリウム・リシノールアミドMEAスルホスクシネート、スナトリウム・ウンデシレンアミドMEAスルホスクシネート、スナトリウム小麦麦芽アミドMEAスルホスクシネート、スナトリウム小麦麦芽アミドPEG−2スルホスクシネート、スナトリウム・イソステアラミデオMEAスルホスクシネート、ココアンホグリシネート、ココアンホカルボキシルグリシネート、ラウロアンホグリシネート、ラウロアンホカルボキシルグリシネート、カプリルアンホカルボキシルグリシネート、ココアンホプロピオネート、ココアンホカルボキシルプロピオネート、ラウロアンホカルボキシルプロピオネート、カプリルアンホカルボキシルプロピオネート、ジヒドロキシエチル獣脂グリシネート、ココアミド・スナトリウム3−ヒドロキシプロピル・ホスホベタイン、ラウリン・ミリスチン・アミド・スナトリウム3−ヒドロキシプロピル・ホスホベタイン、ラウリン・ミリスチン・アミド・グリセリル・ホスホベタイン、ラウリン・ミリスチン・アミド・カルボキシ・スナトリウム3−ヒドロキシプロピル・ホスホベタイン、ココアミド・プロピル・モノナトリウム・ホスフィタイン、ラウリン・ミリスチン・アミド・プロピル・モノナトリウム・ホスフィタイン、及びそれらの混合物を含む。
特定の例において、シリコーン・エマルジョン内に1つ又はそれ以上のアニオン性界面活性剤を用いることも望まれる。適切なアニオン性界面活性剤は、これらに限定されるものではないが、アルキル硫酸塩、アルキル・エーテル硫酸塩、アルキル・エーテル・スルホネート、アルキルフェノキシ・ポリオキシエチレン・エタノールの硫酸エステル、アルファ−オレフィン・スルホネート、ベータ−アルコキシ・アルカン・スルホネート、アルキル・アリール・スルホネート、アルキル・モノグリセリド硫酸塩、アルキル・モノグリセリド・スルホネート、アルキル炭酸塩、アルキル・エーテル・カルボキレート、脂肪酸、スルホスクシネート、サルコシネート、オクトキシノール又はノンオキシノール・ホスフェート、タウレート、脂肪タウライド、脂肪酸アミド・ポリオクシエチレン硫酸塩、イセチオネート、又はそれらの混合物を含む。
幾つかの適切なアニオン性界面活性剤の特定の例は、これらに限定されるものではないが、C8−C18アルキル硫酸塩、C8−C18脂肪酸塩、1モル又は2モルのエトキシ化を有するC8−C18アルキル・エーテル硫酸塩、C8−C18アルカミン・オキシド、C8−C18アルコイル・サルコシネート、C8−C18スルホアセテート、C8−C18スルホスクシネート、C8−C18アルキル・ジフェニル・オキシド・ジスルフォネート、C8−C18アルキル・カーボネート、C8−C18アルファ−オレフィン・スルホネート、メチル・エステル・スルホネート、及びそれらの配合物を含む。C8−C18アルキル基は、直鎖(例えば、ラルリル)又は枝分かれ鎖(例えば、2−エチルヘキシル)としてもよい。アニオン性界面活性剤のカチオンは、アルカリ性金属(例えば、ナトリウム又はカリウム)、アンモニウム、C1−C4アルキルアンモニウム(例えば、モノ−、ジ−、トリ−)、又はC1−C3アルカノールアンモニウム(例えば、モノ−、ジ−、トリ−)としてもよい。
こうしたアニオン性界面活性剤の特定の例は、これらに限定されるものではないが、ラウリル硫酸塩、オクチル硫酸塩、2−エチルヘキシル硫酸塩、ラウラミン・オキシド、デシル硫酸塩、トリデシル硫酸塩、ココエート、ラウロイル・サルコシネート、ラウリル・スルホスクシネート、線状C10ジフェニール・オキシド・ジスルホネート、ラウリル・エーテル硫酸塩(1及び2モルのエチレン・オキシド)、ミリスチル硫酸塩、オレエート、ステアレート、タレート、リシノレエート、セチル硫酸塩、及び同様の界面活性剤を含む。
セチルピリジニウム塩化物、メチルベンゼトニウム塩化物、ヘキサデシルピリジニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム塩化物、ドデシルピリジニウム塩化物、対応する臭化物、ヒドロキシエチルヘプタデシルイミダゾリウム・ハロゲン化物、ココナッツ・アルキルジメチルアンモニウム・ベタイン、及びココ・アミノプロピル・ベタインのようなカチオン性界面活性剤を、シリコーン・エマルジョン内に用いることもできる。
シリコーン・エマルジョン内に用いられる界面活性剤の量は、通常、該エマルジョン内に存在する他の成分の相対量によって変わる。用いられる場合には、界面活性剤は、潤滑剤32を形成するために用いられるシリコーン・エマルジョンの約0.001重量%から約10重量%までの量でエマルジョン内に存在することができる。別の実施形態においては、界面活性剤は、シリコーン・エマルジョンの約0.001重量%から約5重量%までの量でエマルジョン内に存在することができる。更に別の実施形態においては、界面活性剤は、シリコーン・エマルジョンの約0.01重量%から約1重量%までの量でエマルジョン内に存在することができる。例えば、1つの特定の実施形態においては、非イオン性界面活性剤は、シリコーン・エマルジョンの約0.001重量%から約5重量%までの量でエマルジョン内に存在することができる。
シリコーン・エマルジョンは、1つ又はそれ以上の溶剤を含むこともできる。通常、シリコーン・エマルジョンは、少なくとも1つの水のような水性溶剤を含む。シリコーン・エマルジョンは、必要とされるものではないが、時々該エマルジョンの特定の成分の溶解を助ける非水性溶剤をも含む。幾つかの適切な非水性溶剤の例は、これらに限定されるものではないが、プロピレン・グリコールのようなグリコール、ブチレン・グリコール、トリエチレン・グリコール、ヘキシレン・グリコール、ポリエチレン・グリコール、エトキシジグリコール、ジプロピレングリコール、エタノールのようなアルコール、n−プロパノール及びイソプロパノール、トリグリセリド、エチル・アセテート、アセトン、トリアセチン、及びそれらの組み合わせを含む。シリコーン・エマルジョン内に用いられる溶剤の量は、一般に、製剤内に存在する他の成分の相対量によって変わる。用いられる場合には、溶剤は、典型的には、外側層36を形成するのに用いられるシリコーン・エマルジョンの約20重量%から約99.99%までの量で製剤内に存在する。別の実施形態においては、溶剤は、シリコーン・エマルジョンの約70重量%から約98%までの量で製剤内に存在する。
一般に、所望の着用性を達成するために、潤滑剤32の固形分を変えることができる。例えば、潤滑剤32を形成するために用いられるシリコーン・エマルジョンは、約0.1重量%から約10重量%の固形分を有することができる。別の実施形態においては、シリコーン・エマルジョンは、約0.25重量%から約5重量%の固形分を有することができる。更に別の実施形態においては、シリコーン・エマルジョンは、約0.3重量%から約1.0重量%の固形分を有することができる。商業的に入手可能なシリコーン・エマルジョンの固形分を下げるために、例えば、付加的な量の溶剤を用いることができる。シリコーン・エマルジョンの固形分を変えることによって、手袋におけるシリコーンの存在を制御することができる。例えば、高度の着用性を有する手袋を形成するために、こうした層に用いられるシリコーン・エマルジョンは、比較的高い固形分を有することができ、形成工程中に高い割合のシリコーンが該層内に組み入れられる。潤滑剤32の厚さも変えることもできる。例えば、この厚さは、約0.001ミリメートルから約0.4ミリメートルまでの範囲にわたることができる。別の実施形態においては、この厚さは、約0.01ミリメートルから約0.30ミリメートルまでの範囲にわたることができる。更に別の実施形態においては、この厚さは、約0.01ミリメートルから約0.20ミリメートルまでの範囲にわたることができる。
1つの特定の実施形態において、シリコーン・エマルジョンは、DC365であり、このDC365は、シリコーン・エマルジョンは、Dow Corning Corporation社(ミシガン州ミッドランド所在の)から商業的に入手可能であり、40−70%の水(水性溶剤)、30−60%のメチル−変性ポリジメチルシロキサン(シリコーン)、1−5%のプロピレン・グリコール(非水性溶剤)、1−5%のポリエチレン・グリコール・ソルビタン・モノラウレート(非イオン性界面活性剤)、及び1−5%のオクチルフェノキシ・ポリエトキシ・エタノール(非イオン性界面活性剤)を含むと考えられる。別の実施形態において、シリコーン・エマルジョンは、SM2140(25%の固形分)であり、このSM2140は、GE Silicines社(ニューヨーク州Waterford所在の)から商業的に入手可能であり、30−60%の水(水性溶剤)、30−60%のアミノ−変性ジメチルポリシロキサン(シリコーン)、1−5%のエトキシ化ノニル・フェノール(非イオン性界面活性剤)、1−5%のトリメチル−4−ノニルポリエチレンオキシ・エタノール(非イオン性界面活性剤)、及びわずかな割合のアセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、及び1,4ジオキサンを含むと考えられる、予め乳化されたシリコーンである。所望であれば、潤滑剤32に用いる前に、水又は他の溶剤を用いて、これらの予め乳化されたシリコーンを希釈することができる。
シリコーン・エマルジョンに加えて、潤滑剤32は、任意に他の成分を含むこともできる。例えば、潤滑剤32は、カチオン性(例えば、セチル・ピリジニウム塩化物)、アニオン性(例えば、ナトリウム・ラウリル硫酸塩)、及び/又は非イオン性界面活性剤を含むことができる。必要とされるわけではないが、こうした付加的な成分は、着用性をさらに向上させることができる。
さらに、上述の層に加えて、手袋20は、所望であれば他の層を含むこともできる。例えば、1つの実施形態において、手袋20は、外側層36を含む。任意のものではあるが、この層36は、把持を改良し、層間の粘着を阻止し、耐薬品性を与えるためなどに用いることができる。例えば、1つの実施形態において、層36は、(以下に説明されるように)塩素処理を阻止することによって手袋の把持特性を改良する、上述のようなシリコーン・エマルジョンを含む。
本発明に従って製造されたエラストマー性物品は、一般に、当該技術分野において周知の種々の工程を用いて形成することができる。実際には、エラストマー性物品を製造することができるあらゆる工程を本発明に用いることができる。例えば、エラストマー性物品の形成技術は、浸漬、噴霧、ハロゲン化、乾燥、硬化、及び当該技術分野に周知の他の何らかの技術を用いることができる。この点について、図3を参照すると、手袋を浸漬形成する方法の1つの実施形態が、より詳細に説明される。ここではバッチ工程が説明され図示されているが、本発明においてはセミ−バッチ工程及び連続的な工程を用い得ることを理解すべきである。
最初に、金属、セラミック、又はプラスチックで作られたフォーマのような、何らかの公知のフォーマが準備される。フォーマを乾燥させて、予熱された炉(図示せず)を通って該フォーマを運ぶことによって、水残留物を取り除く。次に、余熱されたフォーマは、凝集剤、粉末源、界面活性剤、及び水を含む浴内に漬けられる(62として示される)。凝集剤は、エマルジョンの保護システムを壊すためにカルシウムイオン(例えば、硝酸カルシウム)を含むことができ、これによりラテックスをフォーマ上に付着させることが可能になる。粉末は、炭酸カルシウムの粉末とすることができ、これは、後に剥離剤として働く。界面活性剤は、良好な湿潤を与え、メニスカスを形成し、フォーマと付着されたラテックスとの間に、特性にカフス領域に空気を閉じ込めることを回避する。上述のように、フォーマは、乾燥段階において予熱され、残りの熱が水をすっかり乾燥させ、例えば、硝酸カルシウム、炭酸カルシウムの粉末、及び界面活性剤をフォーマ上に残す。他の適切な凝集剤溶液は、Joungに付与された米国特許第4,310,928号にも説明されており、この特許は、全ての目的についてその全体を引用により本明細書に組み入れる。
次に、被覆されたフォーマは、天然ゴムラテックス浴を含むタンク内に漬けられる(64として示される)。この浴は、例えば、天然ゴムラテックス、安定剤、酸化防止剤、硬化活性剤、有機促進剤、加硫剤などを含む。安定剤は、リン酸塩型の界面活性剤で作られることが多い。酸化防止剤は、例えば、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)のようなフェノール型とすることができる。硬化活性剤は、酸化亜鉛とすることができる。有機促進剤は、ジチオカルバミン酸塩とすることができる。加硫剤は、硫黄又は硫黄含有化合物とすることができる。これらの材料が用いられる場合には、安定剤、酸化防止剤、活性剤、促進剤、加硫剤を水中で分散させ、ボールミルを用いることによってくずの形成を回避する。フォーマを十分な回数だけ1つ又はそれ以上のラテックス浴内に漬け、該フォーマ上に所望の厚さを堆積させる。例として、基体24は、約0.004インチから約0.012インチまでの厚さを有する。
幾つかの実施形態においては、手袋にカフスを与えるために、ビードロール・ステーション(図示せず)を用いることができる。例えば、ビードロール・ステーションは、フォーマに凹凸を付けてカフスを形成するための1つ又はそれ以上のビードロールを含むことができる。次に、ラテックスで被覆されたフォーマは、浸出タンク内に漬けられ、そこでは、湯が循環されて、天然ラテックス(図示せず)内に含まれる残りの硝酸カルシウム及びタンパク質のような、水溶性成分を取り除く。この浸出工程は、タンクの水が約120°Fの状態で約12分間継続することができる。
次に、ラテックスで被覆されたフォーマは、手袋のドーニング層30を形成するために、溶液内に漬けることができる(符号66として示される)。1つの実施形態において、例えば、手袋は、水溶性ポリウレタン・ポリマーの分散内に漬けられる。
その後、ラテックスで被覆されたフォーマは、硬化ステーション(図示せず)に送られ、そこで、天然ゴムは、典型的には炉内で加硫され、これにより該ゴムが熱硬化される。硬化ステーションは、まず、フォーマのラテックス・コーティング内の残りの水を蒸発させ、次に、高温の加硫に進む。乾燥は、約85℃から約95℃までの温度で生じ、加硫段階は、約110℃から約120度までの温度で生じる。例えば、1つの実施形態においては、手袋は、約20分間115℃の温度で、単一の炉内で硬化することができる。所望であれば、温度が増加する区域を通ってフォーマが運ばれるように、炉を4つの異なる区域に分けることができる。1つの例は、第1の2つの区域が主に乾燥専用であり、第2の2つの区域が主に加硫段階用である、4つの区域を有する炉である。各々の区域は、例えば、第1の区域が80℃、第2の区域が95℃、第3の区域が105℃、及び最終区域が115℃といったようにわずかに高い温度を有することができる。この場合、フォーマの区域内の滞留時間は、約10分間ほどにすることができる。内部の天然ゴムを架橋するために、フォーマのラテックス・コーティング内に含まれる促進剤及び加硫剤が用いられる。加硫剤は、異なるゴム・セグメント間に硫黄の橋を形成し、促進剤は、硫黄の橋の形成のスピードアップのために用いられる。
硬化されると、次に、フォーマを剥離ステーション(図示せず)に移送することができる。剥離ステーションは、手袋をフォーマから自動的に又は手作業で取り外す段階を含むことができる。例えば、1つの実施形態において、手袋は、フォーマから剥離された時に各手袋を裏返すことによって各々のフォーマから手作業で取り外される。任意に、フォーマから取り外された後、手袋を水ですすぐことができる。
任意に、次に、シリコーン・エマルジョンを塗布して手袋の把持特性を高めることができる。例えば、1つの実施形態において、シリコーン・エマルジョンは、まず、高剪断混合機を用いて水と完全に混合され、所望の固形分を有する均質な溶液を達成する。その後、結果として得られるエマルジョンは、種々の異なる方法で手袋の把持面に塗布することができる。例えば、1つの実施形態において、手袋は、特定の時間(例えば、1分間から10分間までといった)だけタンブラー内に浸漬され、その間、該手袋の把持面がシリコーン・エマルジョンですすがれる。代わりに、従来の噴霧ノズルを用いて、手袋の把持面をエマルジョンで噴霧することができる。一旦シリコーン・エマルジョンを塗布されると、次に、シリコーンで被覆された手袋が乾燥される。例えば、幾つかの実施形態において、シリコーンで被覆された手袋を、約20℃から約200℃までの温度で、幾つかの実施形態においては、約35℃から約115℃までの温度で乾燥させることができる。
乾燥工程後、次いで手袋は、裏返され、ハロゲン化される(符号72として示される)。ハロゲン化(例えば、塩素処理)は、当業者には周知の何らかの適切な方法で実行することができる。こうした方法は、(1)塩素ガスを水混合物内に直接注入すること、(2)水中で高密度の漂白剤及び塩化アルミニウムを混合すること、(3)塩素処理された水を生成するための食塩電解、及び(4)酸性化漂白を含む。こうした方法の例は、Kavalirに付与された米国特許第3,411,982号、Agostinelliに付与された米国特許第3,740,262号、Homsy他に付与された米国特許第3,992,221号、Momoseに付与された米国特許第4,597,108号、Momoseに付与された米国特許第4,851,266号、及びLittleton他に付与された米国特許第5,792,531号に説明されており、これらの特許は、全ての目的についてその全体を引用により本明細書に組み入れる。1つの実施形態において、例えば、塩素ガスは、水流内に注入され、次に、手袋が入っている塩素注入機(閉鎖容器)内に送り込まれる。塩素処理の程度を制御するために、塩素濃度を監視し、制御することができる。塩素濃度は、一般に、少なくとも約100ppm、幾つかの実施形態においては、約200ppmから約3500ppmまで、幾つかの実施形態においては、例えば約400ppmといった約300ppmから約600ppmまでである。塩素処理の程度を制御するために、塩素処理段階の持続時間を制御することができ、例えば、4分間といった約1分間から約10分間までの範囲とすることができる。把持面に塗布されたシリコーン・エマルジョンのために、塩素処理は、通常、手袋の把持面上よりも、着用者接触面すなわち手袋の着用面上でずっと多く行われる。
さらに、塩素注入機において、塩素処理された手袋は、次にほぼ室温の水道水ですすぐことができる(図示せず)。必要に応じてこのすすぎ周期を繰り返すことができる。一旦全ての水が除去されると、手袋は、余分の水を切るためにタンブラー乾燥される。
次に、シリコーン・エマルジョンを含む潤滑剤溶液が、手袋が入っている塩素注入機内に付加され、次いで、約5分間だけタンブラー乾燥される(符号74として示される)。このことにより、着用側が潤滑剤溶液で被覆され、潤滑剤32を形成する。
次に、被覆された手袋が乾燥機内に入れられ、約20℃から約80℃まで(例えば、40℃)で約10分間から約60分間(例えば、40分間)乾燥され、着用面(図示せず)を乾燥させる。次に、手袋が再び裏返され、把持面が、約20℃から約80℃まで(例えば、40℃)で約20分間から約100分間まで(例えば、60分間)乾燥される。
エラストマー性物品を形成するための種々の構成及び技術が上で述べられたが、本発明は、物品を形成するための如何なる特定の構成又は技術にも限定されるものではないことを理解すべきである。例えば、上記の層を全ての例に用いなくてもよい。更に、上で具体的に言及されていない他の層を本発明に用いることもできる。
したがって、上述のように、手袋の着用性を向上させるために、水溶性ポリウレタンのドーニング層及びシリコーン・エマルジョンの潤滑剤を用いることができる。具体的には、水溶性ポリウレタンの分散は、乾燥状態での着用性を向上させ、シリコーン・エマルジョンは、湿潤状態での着用性を向上させる。
本発明は、以下の例を参照してより良く理解することができる。
本発明によるエラストマー性手袋を形成する能力が実証された。最初に、予熱された手袋形状のフォーマが、硝酸カルシウム、炭酸カルシウム、界面活性剤、及び水を含む凝集剤溶液内に漬けられた。次に、被覆されたフォーマが、調合され予め加硫された天然ゴムラテックスを含む浸漬タンク内に漬けられた。浸漬後、フォーマは、天然ゴムラテックスの浸漬タンクから取り出され、水で浸出された。次に、ラテックスで被覆されたフォーマは、手袋のドーニング層を形成するために、2重量%のHyslip20022及び98重量%の水を含む溶液内に漬けられた。Hyslip20022は、オハイオ州クリーブランド所在のNoveon社から入手可能であり、26.2wt.%のカルボキシル化脂肪族ポリエステル・ポリウレタン、4.8wt.%の1−メチル−2−ピロリドン、及び69wt.%の水を含むと考えられる。
その後、ラテックスで被覆されたフォーマは、炉内で約20分間だけ115℃の温度で硬化された。手袋は、対応するフォーマから剥離された時に各手袋を裏返すことによって各々のフォーマから手作業で取り外された。フォーマから取り外された後、手袋は、脱イオン水内ででもすすがれた。結果として得られた手袋の厚さは、0.24ミリメートルであった。
乾燥工程後、手袋は、裏返され、塩素注入機内に置かれた。手袋の着用面を塩素処理するために、水流で混合された塩素ガスが塩素注入機内に注入された。塩素濃度は、875ppmであり、pHは1.8であった。手袋は、4分間だけ塩素溶液内に浸漬された。この特定の例において、セチルピリジニウム塩化物もまた、溶液の重量が0.03グラムの濃度で塩化溶液に付加された。塩素処理後、手袋は裏返され、40分間だけ約55℃の温度で乾燥された。
次に、手袋の着用性を求めるために、上述の手袋サンプルが試験された。具体的には、手袋は、まず濡れた手に着用された。手袋の着用後、着用者は、5が最大の着用性を示す1から5までの尺度で、手袋の着用者接触面の湿潤状態での着用性を格付けするように求められた。
具体的には、格付け尺度は、以下に詳細に述べられる。

湿潤状態での着用性格付け尺度
Figure 2005514238

180のサンプルが試験された。これらのサンプルについての平均湿れ時着用性格付けが4であることが求められた。
実施例1に上述されたようなHyslip2002を含むドーニング層を有するように、手袋が形成された。しかしながら、この実施例においては、ポリウレタンのドーニング層を塗布し、手袋を硬化した後、該手袋は、フォーマから取り外され、DC365で把持面を被覆するために、DC365溶液(0.5重量%の固形分)を用いて5−7分間だけタンブラー内に入れられた。次に、手袋は、裏返され、5−7分間だけ1400−1800ppmの濃度で塩素処理された。5−7分間だけ中和された後、手袋は、DC365で着用面を被覆するために、DC365溶液(0.5重量%の固形分)を用いて5−7分間だけ再びタンブラー内に入れられた。
23のサンプルが試験された。これらのサンプルの平均湿れ時着用性格付けが3.9であることが求められた。
実施例1に上述されたようなHyslip2002を含むドーニング層を有するように、手袋が形成された。しかしながら、この実施例においては、ポリウレタンのドーニング層を塗布し、手袋を硬化した後、該手袋は、セチルピリジニウム塩化物の1%溶液内に漬けられた。次に、手袋は、フォーマから取り外され、DC365で把持面を被覆するために、DC365溶液(0.5重量%の固形分)を用いて5−7分間だけタンブラー内に入れられた。次に、手袋は裏返され、5−7分間だけ2600−3000ppmの濃度で塩素処理された。5−7分間中和された後、手袋は、DC365で着用面を被覆するために、DC365溶液(0.5重量%の固形分)を用いて、5−7分間だけ再びタンブラー内に入れられた。
23のサンプルが試験された。これらのサンプルの平均湿れ時着用性格付けが3.7であることが求められた。
DC365を把持面に塗布し、手袋を裏返した後、5−7分間だけ1400−1800ppmの濃度で塩素処理されたことを除いて、実施例3に上述されたように手袋が形成された。23のサンプルが試験された。これらのサンプルの平均湿れ時着用性格付けが3.8であることが求められた。
DC365を把持面に塗布し、手袋を裏返し、塩素処理した後、中和されなかったことを除いて、実施例4に上述されたように手袋が形成された。23のサンプルが試験された。これらのサンプルの平均湿れ時着用性格付けが4.3であることが求められた。
手袋の着用面に塗布されたDC365溶液が、1.0重量%の固形分を有していたことを除いて、実施例4に上述されたように手袋が形成された。23のサンプルが試験された。これらのサンプルの平均湿れ時着用性格付けが3.44あることが求められた。
手袋の把持面にDC365溶液が塗布されなかったことを除いて、実施例4に上述されたように手袋が形成された。23のサンプルが試験された。これらのサンプルの平均湿れ時着用性格付けが3.8あることが求められた。
本発明は、特定の実施形態に関して詳細に説明されたが、当業者であれば、上記の理解を得た場合に、これらの実施形態の代替物、変形物、及び均等物を容易に考え得ることを理解するであろう。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物として判断されるべきである。
本発明に従って製造されたエラストマー性手袋の1つの実施形態の斜視図である。 線2−2に沿って取った、図1に示される手袋の断面図である。 本発明のエラストマー性物品を形成する方法の1つの実施形態を示すブロック流れ図である。

Claims (37)

  1. 湿潤状態及び乾燥状態での着用性をもつエラストマー性物品であって、前記物品が、
    エラストマー性材料で作られた層を含み、内側表面及び外側表面を有する基体と、
    前記基体の前記内側表面の上にあり、水溶性ポリウレタンから形成されたドーニング層と、
    前記ドーニング層を被覆し、シリコーン・エマルジョンから形成された潤滑剤と、
    を備えることを特徴とするエラストマー性物品。
  2. 前記水溶性ポリウレタンが、ポリウレタン・プレポリマーを連鎖延長剤と反応させることによって形成されることを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  3. 前記プレポリマーが、ポリイソシアネートをポリオールと反応させることによって形成されることを特徴とする請求項2に記載のエラストマー性物品。
  4. 前記ポリオールがポリエステル・ポリオールであることを特徴とする請求項3に記載のエラストマー性物品。
  5. 前記ポリイソシアネートが脂肪族ポリイソシアネートであることを特徴とする請求項3に記載のエラストマー性物品。
  6. 水可溶化化合物を前記ポリオール及び前記ポリイソシアネートとさらに反応させて、前記ポリウレタン・プレポリマーを形成することを特徴とする請求項2に記載のエラストマー性物品。
  7. 前記連鎖延長剤が、有機アミン、無機アミン、又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項2に記載のエラストマー性物品。
  8. 前記水溶性ポリウレタンが、約1重量%から約10重量%までの固形分を有することを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  9. 前記ドーニング層が、約0.5マイクロメートルから約20マイクロメートルまでの厚さを有することを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  10. 前記ドーニング層が、約1マイクロメートルから約5マイクロメートルまでの厚さを有することを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  11. 前記シリコーン・エマルジョンが、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、エーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド基、エステル基、チオール基、及びそれらの組み合わせからなる基から選択された少なくとも1つの官能基を有するポリシロキサンを含有することを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  12. 前記シリコーン・エマルジョンが、約0.1重量%から約10重量%までの固形分を有することを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  13. 前記シリコーン・エマルジョンが、約0.3重量%から約1.0重量%までの固形分を有することを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  14. 前記基体の前記エラストマー性材料が、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−イソプレン・ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン・ブロック共重合体、天然ゴムラテックス、ニトリルゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  15. 前記基体の前記エラストマー性材料が、天然ゴムラテックスであることを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  16. 前記ドーニング層がハロゲン化されたことを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  17. 前記潤滑剤が界面活性剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のエラストマー性物品。
  18. 請求項1に記載のエラストマー性手袋。
  19. 湿潤状態及び乾燥状態での着用性をもつエラストマー性手袋であって、前記手袋が、
    エラストマー性材料で作られた層を含み、内側表面及び外側表面を有する基体と、
    前記基体の前記内側表面の上にあり、脂肪族ポリイソシアネートをポリエステル・ポリオールと反応させることによって形成されるものであるポリウレタン・プレポリマーを連鎖延長剤と反応させることによって形成された、水溶性ポリウレタンから作られたドーニング層と、
    前記ドーニング層を被覆し、約0.1重量%から約10重量%までの固形分を有するシリコーン・エマルジョンから形成された潤滑剤と、
    を備えることを特徴とするエラストマー性手袋。
  20. 水可溶化化合物を前記ポリオール及び前記ポリイソシアネートとさらに反応させて、前記ポリウレタン・プレポリマーを形成することを特徴とする請求項19に記載のエラストマー性手袋。
  21. 前記水溶性ポリウレタンが、約1重量%から約10重量%までの固形分を有することを特徴とする請求項19に記載のエラストマー性手袋。
  22. 前記ドーニング層が、約0.5マイクロメートルから約20マイクロメートルまでの厚さを有することを特徴とする請求項19に記載のエラストマー性手袋。
  23. 前記ドーニング層が、約1マイクロメートルから約5マイクロメートルまでの厚さを有することを特徴とする請求項19に記載のエラストマー性手袋。
  24. 前記シリコーン・エマルジョンが、約0.3重量%から約1.0重量%までの固形分を有することを特徴とする請求項19に記載のエラストマー性手袋。
  25. 前記基体の前記エラストマー性材料が、天然ゴムラテックスであることを特徴とする請求項19に記載のエラストマー性手袋。
  26. 前記ドーニング層がハロゲン化されたことを特徴とする請求項19に記載のエラストマー性手袋。
  27. 基体と前記基体の内側表面の上にあるドーニング層と前記ドーニング層を被覆する潤滑剤とを含むエラストマー性手袋の湿潤状態及び乾燥状態での着用性を向上させる方法であって、前記方法が、
    手形状のフォーマを準備し、
    前記手形状のフォーマを、エラストマー・ポリマーを含む浴内に漬けて、前記手袋の前記基体を形成し、
    前記手形状のフォーマを、水溶性ポリウレタン溶液内に漬けて、前記手袋の前記ドーニング層を形成し、
    シリコーン・エマルジョンを塗布して、前記手袋の前記潤滑剤を形成する、
    段階を含むことを特徴とする方法。
  28. 前記手形状のフォーマが、前記水溶性ポリウレタンを含有する浴内に漬けられる前に、前記エラストマー・ポリマーを含有する浴内に漬けられることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 前記手形状のフォーマが、前記エラストマー・ポリマーを含有する浴内に漬けられる前に、前記水溶性ポリウレタンを含有する浴内に漬けられることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  30. 前記ドーニング層をハロゲン含有化合物に露出させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
  31. 前記水溶性ポリウレタンが、ポリウレタン・プレポリマーを連鎖延長剤と反応させることによって形成されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  32. 前記プレポリマーが、ポリイソシアネートをポリオールと反応させることによって形成されることを特徴とする請求項31に記載の方法。
  33. 水可溶化化合物を前記ポリオール及び前記ポリイソシアネートとさらに反応させて、前記ポリウレタン・プレポリマーを形成することを特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 前記水溶性ポリウレタンが、約1重量%から約10重量%までの固形分を有することを特徴とする請求項27に記載の方法。
  35. 前記ドーニング層が、約1マイクロメートルから約5マイクロメートルまでの厚さを有することを特徴とする請求項27に記載の方法。
  36. 前記シリコーン・エマルジョンが、約0.3重量%から約1.0重量%までの固形分を有することを特徴とする請求項27に記載の方法。
  37. 前記基体の前記エラストマー性材料が、天然ゴムラテックスであることを特徴とする請求項27に記載の方法。
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