JP2005511100A - 工具をハーネスに取付けるための装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、作業者に加わる荷重を減少させるためにハーネスまたはストラップに繋止されるフックによって保持される携帯可能な機関動力化工具用の装置に関する。工具は、作業者による制御を容易にするために工具の重心に近接して配置されたループ（１９）によってフックに取付けられる。

Description

本発明は、携帯可能な細長い機関動力式工具をハーネスまたはストラップに繋止されるフックに取付けるためのループに関する。ループは、当該工具の長手軸とほぼ平行な軸線回りで揺動可能なように工具に繋止される。

機関動力式工具は、森林、庭園および公園においての作業を容易にするために広く使用されている。例えば、刈込み具、除去用鋸および様々な種類のカッタ等において有用な多数の様々な工具が存在する。これら工具は、様々な種類の作業における要求に適合するように異なるサイズで利用される。最も小さいのは手持ち具であり、それよりも大きく且つ重い工具は人間工学的なハーネスまたはストラップに保持される。

公知の工具の一つは、チューブの一方の端部に配置された機関およびそれに関連する構成要素を有すると共に、チューブの他方の端部に作業工具が配置されたものである。作業工具は様々な種類があり、且つチューブの長さは当該工具が使用されようとしている特定の作業に対する要求に適合するように選択される。例えば、草刈り機のチューブの長さは作業者が作業工具を地面上の適した高さに維持しつつ直立歩行することができるように選択され、木の剪定用の工具は作業者が地面に立っている木の頂部に到達することができるように長いチューブを有する。

作業者の作業状態を改善するために、工具は、作業者の肩および背中を覆うように配置されたハーネスまたはストラップに保持される。このことは、作業者が工具の重量を肩および背中で保持しつつ、作業を行うために腕で工具を制御および操縦することを意味する。

通常、工具はハーネスまたはストラップに繋止されたフックによってハーネスまたはストラップに取付けられる。工具は、工具上に配置されると共にフックが連結されるループまたはシャックル（Ｕ字型金具）によってフックに取付けられる。このループまたはシャックルは、ハーネスまたはストラップに取付けられたときに工具のバランスが取れるように工具の重心に近接して配置される。このことは、工具の制御および操縦を相当に容易にし、作業者にとって有利である。

使用されている公知のループおよびシャックルは工具に固定または一体化される。このような種類のループおよびシャックルは、作業者が工具をハーネスに取付けるために装置について工具を操作するために大きな力を加えなければならないので、使用中の工具の操作性に否定的な影響を与える。

本出願には、操作性を改善し且つ作業者が工具を制御および操縦するのを容易にするハーネスまたはストラップに工具を取付けるための装置が記載されている。

ハーネスに工具を取付けるための新規の装置は、工具の重心に近接して工具に繋止されるループから構成される。ループは、ループの開口がチューブの長手方向に対してほぼ横向きとなった状態でチューブの長手軸にほぼ平行に配置される。このループは、工具に繋止されている地点回りで揺動することができるように工具に繋止される。ループは、工具の長手軸に対してほぼ平行な軸線回りで揺動する。

ハーネスに対する工具の取付の安定性を維持するために、ループは選択された範囲において軸線回りで揺動することができるのみである。この範囲は、直立位置から、工具が作業者の臀部に近接した適切な位置にあるときにループが作業者に対して外向きに４５度の角度で位置決めされた位置まで揺動可能なように選択される。この範囲は、工具の良好な安定性および操作性を満たすような形態でループを作業させる。好適な範囲は工具の種類および作業者によって異なるが、ループが通常位置における工具の長手軸線を通る鉛直平面に対して一方向に他方向よりも揺動するように選択される。

上述したループは、ハーネスに取付けられたときに作業者が工具を側方に揺動するのを容易にする。このことは、作業者を手助けし、且つ作業者が所望の作業を実行するのに工具を制御および操縦するのを容易にする。

工具が使用されていないとき、ハーネスまたはストラップに繋止されたフックからループを取り外すことにより、工具はハーネスまたはストラップから外される。ループは、ループに負荷が加わっていないときにループを直立位置に戻すバネを備える。この特性は、直立位置にあると作業者が取付けおよび取り外しをするのが最も容易になるので、フックにループを取付けおよび取り外すのを容易にする。

特許請求の範囲に記載された発明の一つの実施形態を図面に図示する。

図１は、チューブ１１の一方の端部に配置された機関１０とそれに関連する構成要素とを備える工具を示す。チューブ１１の他方の端部には作業工具が設けられる。図１に示した工具は、木の剪定用鋸である。

工具の重心に近接して、ハーネスまたはストラップに工具を取付けるための装置１３が繋止される。装置１３は、工具またはチューブの一部を包囲すると共に装置１３のための選択された位置において装置１３を包囲するストラップ１４によって工具に繋止される。ネジ留め式結合部材１５がストラップ１４を締結する。装置１３の位置は、ネジ留め式結合部材１５を解放してストラップ１４の張力を解放し、装置１３を操作者によって選択される工具上の別の位置に移動することによって変更される。

装置１３は、チューブ１１または工具の別の部分と整列する下方部分１６を具備する。下方部分１６は、工具に安定して連結されるように設計される。下方部分１６の頂面上には、ループ１９を適切な位置に維持するように二つの凹部１７と四つの支持部１８が配置される。ループ１９は凹部１７内であって支持部１８の間に配置される。ループ１９が使用されていないときにループ１９を直立位置に戻すために下方部分１６にはバネ２０が設けられる。

ループ１９を介して延びるカバー部分２１がバネ２０、凹部１７、支持部１８の頂部上およびループ１９の一部上に配置される。カバー部分２１には、ループ１９が下方部分１６の適切な位置に維持されるように、下方部分１６の凹部１７および支持部１８と整合する二つの凹部１７および四つの支持部２２が設けられる。ループ１９は、ループ１９がチューブ１１の長手方向とほぼ平行な軸線回りで揺動する能力を低減させることなく凹部１７内であって支持部１８間に嵌合するように形成される。装置１３を工具に固定するストラップ１４は、最終的に工具、下方部分１６、カバー部分２１およびループ１９回りに載置されるので、全ての構成要素が工具に繋止される。

下方部分１６と接触するループ１９の部分は、ループ１９が選択された範囲内で、本ケースでは４５°の範囲内でのみ揺動することができるように形成される。この範囲は、下方部分１６と接触するループ１９の部分の形状によって設定される。ループ１９は直立位置から、操作者から見て外側に４５°の位置までのみ揺動することができる。ループ１９が上記範囲の終端に到達したときに二つの突出部分２３が下方部分１６と整列し、ループ１９の更なる移動が停止せしめられる。

木の剪定用の工具を示す。工具はハーネスに保持されている。 工具のチューブに繋止されたループを示す。 ループをチューブに繋止するための装置の下方部分を示す。 ハーネスまたはストラップのフックに取付けられるループを示す。 チューブにループを繋止するための装置のカバー部分を示す。

Claims (7)

1. 携帯可能な細長い機関動力化工具をハーネスまたはストラップに繋止されるフックに取付けるためのループ（１９）であって、上記工具の長手軸とほぼ平行な軸線回りで揺動することができるように工具に取付けられるループにおいて、
   上記工具が通常位置にあるときに上記工具の長手軸を通る鉛直平面に対して一方の方向のほうが他方の方向よりも広くなっている範囲内で揺動することができることを特徴とするループ。
2. 当該ループ（１９）の開口が上記軸に対してほぼ横方向となっていることを特徴とする請求項１に記載のループ。
3. 当該ループ（１９）は、直立位置と、操作者および操作者の臀部に近接した工具の通常位置に対して４５°外側の位置との間で揺動することができることを特徴とする請求項１または２に記載のループ。
4. 当該ループ（１９）は上記工具の重心に近接して配置された装置（１３）によって上記工具に繋止されることを特徴とする請求項１に記載のループ。
5. 下方部分（１６）と、カバー部分（２１）と、ストラップ（１４）と当該ループ（１９）とを具備する上記装置（１３）は、該装置（１３）を工具に繋止するストラップ（１４）の張力が解放されたときに上記工具に沿って移動可能であることを特徴とする請求項４に記載のループ。
6. 上記カバー部分（２１）は、上記工具と接触する下方部分（１６）上の適切な位置に当該ループ（１９）を維持することを特徴とする請求項５に記載のループ。
7. 上記下方部分（１６）と接触する上記ループ（１９）の部分は、該下方部分（１６）と組合わさるループが選択された範囲内でのみ揺動することができるように形成されることを特徴とする請求項５または６に記載のループ。

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