JP2005508908A6 - 経皮投与用の生物学的前駆体 - Google Patents

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Abstract

本発明は一般式(I) で示される生物学的前駆体に関し、ここで、A1 およびA2 は、互いに独立して、皮膚科学または美容学に使用可能な分子から誘導される基を意味し、XおよびYは、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基またはC1〜C20 アルキル基を意味し、そしてnは0〜10の整数を意味する。

Description

本発明は、皮膚に含まれているエステラーゼ活性の作用により2種類の活性分子(特にビタミン)放出することができる化合物を含有させた、皮膚に塗布する化粧用または薬用組成物に関する。この化合物に存在するスペーサーが追加の効果(例えば、ヒドロキシ酸の保湿効果)を導入する可能性もある。
皮膚酵素の2種類の供給源を用いて、この酵素が実際にコハク酸エステル類を認識してこれを加水分解することができ、こうして蓄積作用を伴わずに活性物質の徐放を可能にすることは、これまでに示されたことがある (M.P. Mora et al., Chem. Phys. Lipids (1999), 101, 255-265; J.R. Trevithick et al., Biochem. Mol. Biol. Int. (1999), 47, 509-511)。
生物学的前駆体の手法は、従来は特に次の場合に、有効成分 (活性剤) の放出のために使用されたことがある:
−レチノールをそのパルミチン酸とのエステルから放出する。
多くの化合物が皮膚科学に使用されているが、その中でも下記が選択されよう:
−保湿剤、またはより具体的には皮膚の発汗を制御する剤、例えば、糖類 (グルコース、ソルビトールまたはヒアルロン酸) 以外に、グリセロールおよびα−ヒドロキシ酸、さらにはその極性部分により保湿する、植物由来のセラミド類。ヒドロキシ酸の中でも、L-アスコルビン酸は特に適した剤であるが、その理由は、この主要な特性に加えて、他の効果、即ち、抗酸化効果や、さらに3個のプロα鎖に対するmRNAコーディングレベルの特異的な増大によってコラーゲン合成 (従って、弾力線維の合成) を刺激する能力、も持ち合わせているからである。さらに、アスコルビン酸は、プロコラーゲンからコラーゲンの生成を行う酵素を活性化する [S.R. Pinel et al., Arch. Dermatol. (1987), 123, 1684-1687];
−抗酸化剤:抗酸化剤がラジカルの作用による脂質の劣化や、しわの生成を生ずるような皮膚表面の生体分子の他の損傷を避けるのに不可欠であることは知られている。これまでに見出されている主なフリーラジカル (遊離基) 掃去剤としては、トコフェノール類、フラボノイド類、アスコルビン酸および金属キレート剤 (該金属により触媒される酸化反応を封鎖する) が挙げられる;
−分化を抑制する剤:最も重要なのはビタミンA、即ち、レチノールであるが、その理由は、不足すると、過角質化とさらに皮脂腺および汗腺の萎縮となってはね返ってくるからである。レチノールはその本来の形態で利用されるのではなく、2回の酵素酸化、即ち、最初はそれを可逆的にレチナールに転化させ、次はそれを不可逆的にレチノイン酸に転化させる、の後に利用され、レチノイン酸が核レセプターに作用する活性形態である。これはリノール酸およびパルミチン酸エステルの形態で貯蔵される。供給は、エステルの形態で、またはレチノールをベクターに結合した形態で行ってもよい。レチノイン酸の作用は、次のように多岐にわたることも知られている:細胞代謝の活性化作用および角質化の抑制作用、抗酸化作用、従ってしわ生成の防止作用、皮膚への、コラーゲン分解酵素 (コラーゲナーゼ) の阻害とコラーゲンの含有量を増大させ、従って皮膚の弾力を増大させるグルコサミノグリカンの刺激という2つの作用による線維芽細胞の代謝への、作用;
−ビタミンD、これはそのリン石灰(phosphocalcic) 代謝への作用に加えて、その生物学的に活性な形態であるカルシトリオールを経て、細胞増殖および分化への効果を発揮する。具体的には、ヒトケラチン生成細胞をカルシトリオールと共に培養すると、該細胞の増殖の低下とその末端分化の誘導を生ずる [M.F. Holick et al., Arch. Dermatol. (1987), 123, 1677-1683] 。カルシトリオールはまたリンパ球活性化および免疫グロブリンの産生を阻害する強力な免疫抑制剤でもある [M. Bagot et al., Br. J. Dermatol. (1994), 130, 424-431] 。
M.P. Mora et al., Chem. Phys. Lipids (1999), 101, 255-265 J.R. Trevithick et al., Biochem. Mol. Biol. Int. (1999), 47, 509-511
これらの誘導体をそのまま局所使用しても、それらの経時的および光に対する安定性の欠如と、活性分子の局所的な過剰濃度によりしばしば生ずる副作用 (前酸化<pro-oxidizing> および刺激作用) のために、いくつかの困難に直面することになる。
従って、有効成分に関係する前駆体の形態で運搬された有効成分を生物学的利用能を改善し、それにより蓄積により引き起こされるその有害な作用を避けることの価値が認められよう。
本発明者らは、ケラチン生成細胞 (ケラチノサイト) によるリパーゼまたはコレステロールエステラーゼ活性の発現について検討した結果、リソソーム酸リパーゼ (ヒトリソソーム酸リパーゼ <Human Lysosomial Acid Lipase> または HLAL, Anderson R.A. et al., J. Biol. Chem., 266, 22479-84) を同定し、意外にも、このエステラーゼがエステル化有効成分の形態にあるある種の前駆体を開裂することができることを示した。
よって、本発明は、下記一般式(I) で示される生物学的前駆体に関する。
Figure 2005508908
式中、
1 およびA2 は、互いに独立して、皮膚科学または美容学に使用可能な分子から誘導された基を意味し、そしてXおよびYは、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基または (C1〜C20)アルキル基を意味し、そして
nは0〜10の整数を意味する。
本発明の目的にとって、「皮膚科学または美容学に使用可能な化合物」とは、上記リストに記載した全ての有効成分に加えて、抗生物質、例えば、レトロニダゾール、エリスロマイシン、テトラサイクリンおよびクリンダマイシン、抗菌剤、非ステロイド系抗炎症剤ならびにビタミン類を意味する。
本発明の1具体的態様において、皮膚科学または美容学に使用可能な分子は、抗炎症、抗菌、抗生物またはビタミン活性を有する。
本発明の別の具体的態様において、A1 およびA2 は、互いに独立してアスコルビル、コレカルシフェリル、レチニルまたはトコフェリル基を意味する。
本発明の特に有利な1態様では、A1 がトコフェリル基を意味し、そしてA2 がレチニル、コレカルシフェリルおよびアスコルビル基よりなる群から選ばれる基を意味する。
本発明に係るさらに一層有利な1態様では、一般式(I) で示される化合物が、トコフェリルレチニルスクシネート、トコフェリルコレカルシフェリルスクシネート、およびトコフェリルアスコルビルスクシネートよりなる群から選ばれる。
本発明はまた、経皮投与に適した賦形剤と組合わせて一般式(I) で示される少なくとも1種の生物学的前駆体を含有する、局所用の薬剤または美容組成物も包含する。
本発明によると、この組成物を皮膚に適用 (塗布) した時に、この複合体がエステラーゼ型の酵素加水分解をを受けて、有効成分の放出を生じ、この有効成分が遅延して放出されるので、皮膚の各種の層における蓄積が全く起こらない。
本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対して 0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜0.1 重量%の生物学的前駆体を含有する。
この組成物は、水中油型 (O/W) または油中水型 (W/O) エマルジョンの形態でよい。組成物はまた、球状体、例えば、リポソーム、ナノカプセルまたはナノスフィア (ナノ球) の形態でもよい。
組成物がエマルションである場合、油相の割合は、組成物の全重量に対して5〜80重量%、好ましくは5〜50重量%の範囲内である。エマルション形態の本発明の組成物に使用される油、乳化剤および共乳化剤(coemulsifier)は、化粧品に慣用されているものから選ばれる。乳化剤と共乳化剤は、組成物の全重量に対して 0.3〜10重量%の範囲内の割合で組成中に存在させる。
本発明に係る組成物は、許容される美容学的または皮膚科学的添加剤をさらに含有していてもよい。そのような添加剤は、具体的には、抗酸化剤、これらの抗酸化剤の他の生物学的前駆体、例えば、δ−トコフェリルグルコピラノシド、界面活性剤、脂肪物質、保湿剤、保存剤、香料、ゲル化剤、キレート剤、顔料、例えば、酸化チタン、日焼け防止剤、および遊離ビタミン類でよい。
一般式(I) で示される生物学的前駆体は、当業者に公知の方法により製造される。
製造方法の特に有利な1態様では、一般式(II)
1−H (II)
(式中、A1 は上記の通りの意味) で示される化合物を、一般式(III)
Figure 2005508908
(式中、XおよびYは上記の通りの意味) で示される化合物と、溶媒、例えば、無水ジクロロメタン、トリエチルアミン、化合物(II)および(III) 、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC) 、およびジメチルアミノピリジン(DMAP)を含有する混合物中で反応させて、一般式(IV)
Figure 2005508908
で示される化合物を生成させ、この化合物を上記と同様の条件下で一般式(V)
2−H (V)
で示される化合物と反応させて、一般式(I) で示される化合物を得るあ
本発明に係る方法の別の有利な態様においては、一般式(II)で示される化合物を、一般式(III) で示される化合物の活性化形態、例えば、無水コハク酸、と反応させる。
本発明の生物学的前駆体の手法の利点は次の通りである:
−最も反応性の高いヒドロキシル官能性を中和することによる有効成分の安定化 (ビタミンD、EまたはA) 。表皮の生きている層のエステラーゼ活性の大きさと、角質層におけるその実質的な不存在のために [U.K. Jain et al., Proceed. Intern. Symp. Control. Rel. Bioact. Mater. (1995), 22, 702-703]、有効成分の安定化形態となる前駆体は、酸化ストレス (UVおよびオゾン) に最も曝される部分に対応する角質層を通る遅い移行を通して保存される [G. Valacchi et al., FEBS Letters (2000), 446, 165-168];
−抑制された速度での放出 (皮膚生理学の非常に精密な調節を考慮して) および貯槽の効果。
さらに、ケラチン生成細胞の原形質膜 (細胞膜) レベルの顆粒層からの、即ち、表皮の生きた部分の出発点からじかに、標的化された放出が得られる [M.P. Mora et al., Chem. Phys. Lipids (1999), 101, 255-265]。
前駆体は、生きた表皮の第1層に、即ち、顆粒層に、移行した後、内在するエステラーゼ活性 (これは2つのエステル官能基の加水分解を生ずる) により偽基質として認識される。こうして、1つの処方 (この処方は移行を容易にする) を用いて、2つの共同した、相加的な、さらには相乗的な効果が得られる。
かくして、トコフェロール−アスコルビン酸の組合わせが特に有利であるが、その理由はアスコルビン酸がトコフェロールをその酸化後に再生し、従って、その抗酸化効力を増大させるからである。
本発明に係る前駆体の構造によって、有効な開裂と効果が経時的に残存するのを保証する速度で、層を通過する間ずっと良好な安定性が保証され、また表皮の生きた層への有効成分の放出も保証される。
皮膚の透過速度は化合物のKdと関連する [Agache P. et al., 編, Tech. Encycl. Med. Chir. (1995), 12-235-C-30, 1-10] 。しかし、本発明に係る前駆体の構造により、ヒドロキシル基を意味し、従って親水性であるか、または (C1〜C20)アルキル基を意味し、従って親油性であるXおよびYの存在 (それにより受動拡散によりかなりの量で浸透することができる両性化合物を得ることが可能になる) のために、偽基質の有効成分の浸透を調節することが可能になる。
以下の実施例は本発明を例示するものであるが、それを制限するものではない。
実施例1: O-(4-オキソ-4-{[2,5,7,8-テトラメチル-2-(4,8,12-トリメチルトリデシル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル] オキシ}ブタノイル) レチノール、即ち、トコフェリルレチニルスクシネート (CV-105)
Figure 2005508908
1.1: 2,5,7,8-テトラメチル-2-(4,8,12-トリメチルトリデシル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イルコハク酸メチル (CV-104)
Figure 2005508908
無水コハク酸またはコハク酸から出発する2つの合成方法が開発された。
Figure 2005508908
第1の方法によると、α−トコフェロール、即ち、ビタミンE (2.15 g, 5 mmol) と無水コハク酸 (750 mg, 7.5 mmol, 1.5 当量) を20 ml の無水ジクロロメタン (CH2Cl2) に溶解する。これに、ジメチルアミノピリジン (DMAP)(305 mg, 2.5 mmol, 0.5 当量) と無水トリエチルアミン (0.7 ml, 1当量) とを加え、反応を薄層クロマトグラフィー (tlc)(Et2O/石油エーテル(PE) 2:3または酢酸エチル/PE 1:1)により監視する。反応は一般に一晩反応させた後に終了するので、混合物を濾過し、次いで5%塩酸水溶液 (HCl)で洗浄する。有機層をMgSO4 で乾燥した後、蒸発させると、精製すべき黄色油状物 (約3g) が得られる。
第2の方法によると、20 ml の無水CH2Cl2に、コハク酸 (590 mg, 5 mmol) 、ジシクロヘキシルカルボジイミド (DCC)(1.03 g, 1当量) および DMAP (61 mg, 0.5 mmol, 10%) を10〜15分間超音波処理しながら溶解させた後、10mlの無水CH2Cl2に溶解させたα−トコフェロール、即ち、ビタミンE (2.15 g, 5 mmol, 1当量) をこれに加える。反応をtlc (Et2O/PE 2:3またはEtOAc/PE 1:1) により監視する。混合物を濾過し、次いで5%HCl 水溶液で洗浄し、有機層をMgSO4 で乾燥した後、蒸発させると、精製すべき黄色油状物が得られる。
いずれの場合も、生成物の精製はフラッシュ・クロマトグラフィー (2.5 cm×16 cm カラム、溶離液 Et2O/PE 2:3, 分画量10〜15 ml)により行う。ペースト状オイルの析出が固体生成物としてまたはCH2Cl2中で起こることがある。第1の方法は純 CV-104 2.26 g (即ち、収率85%) を与え、第2の方法は−20℃で固化して白色粉末を生ずることができる単黄色油状物1.95 g (即ち、収率73%) を与える。
Rf (Et2O/PE 2:3): 0.39。
1H NMR (CDCl3, 250 MHz): 2.87 (dt, 4H, H-(Cac succ) 2J=21, 3J=6.6); 2.58 (t, 4H, H-(C4, C3), 3J=6); 2.08, 2.01, 1.97 (3s, 9H, CH3-(C5), CH3-(C7), CH3-(C8)), 1.61-1 (ブロード多重線, 24H, CH3-(C1) + 9 x CH2, 3 x CH トコフェロール), 0.88, 0.84 (2s, 12H, 4 x CH3 トコフェロール) 。
13C NMR (CDCl3, 50 MHz): 177.51, 170.96 (s, C=O acid + C=O ester); 149.48 (s, C8a); 140.44 (s, C6); 126.73 (s, C7); 125.00 (s, C5); 123.10 (s, C8); 117.45 (s, C4a); 75.11 (s, C2); 39.42 (t, C1'); 37.45 (t, C7'+C9'+C3'+C5'+C11'); 32.83 (d, C8'+C4'+C12'); 28.97, 28.68, 24.88, 24.50, 21.08, 20.64 (C10'+C6'+C2'+C4+ CH2 ac succ); 28.04 (CH3-(C2)); 22.69 (C13'); 19.74, 12.7, 12.18, 12.10, 11.99 (CH-(C12' +C8'+C4') + CH3-(C8+C7+C5) + CH3-(C1))。
IR (NaCl) : 2924, 2856, 2735, 2638, 2540, 1746, 1694, 1455, 1421, 1378, 1323, 1246, 1155, 1106, 919, 853, 799, 728。
MS (CI, NH3) : 548 ([MNH4]+, 100); 531 ([MH]+, 11.3); 530 ([M]+, 3.4)。
UV (CH3CN) : 286 (14μg/mlの濃度で0.047); 203 (14μg/mlの濃度で0.61) 。
C33H54O5に対する元素分析:計算値 C 74.67, H 10.25; 実測値 C 74.85, H 10.26。
1.2: トコフェリルレチニルスクシネート (CV-105)
Figure 2005508908
実施例1.1 で調製したCV-104 (356 mg, 0.67 mmol)を20 ml の無水CH2Cl2に溶解し、これにDCC (138 mg, 1当量) とDMAP (20 mg)を直接加える。10分後、ジクロロヘキシル尿素 (DCU)の沈殿が既に析出していたので、必然的にCV-104の無水物が生成していたことになる。20分後に、5mlの無水CH2Cl2に溶解したレチノール (ビタミンA) (192 mg, 1当量) を添加する。反応は光の不存在下で行い、tlc (CH2Cl2/PE 2:3) により反応を監視する。新たな極性のより小さい生成物が生成する。一晩反応させた後、溶媒を濾過し、次いで蒸発させる。生成物をEtOAc/PE (2:3)を用いたフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製すると、黄色油状物 (266 mg, 収率50%) が得られる。HPLC (20 gのシリカ35、溶離剤はEt2O/PE 1:9)によりもう一度精製を行う。
130 mgの最初の精製バッチから出発して、72 mg の半透明油状物 (CV-105)が得られる。従って、収率は28%である。
実施例2:トコフェリルコレカルシフェリルスクシネート (CV-125)
Figure 2005508908
実施例1.1 で調製したCV-104 (423 mg, 0.798 mmol) を10 ml の無水CH2Cl2に溶解し、これにDCC (181 mg, 1.1当量) とDMAP (20 mg)とを直接加える。20分後に、10 ml の無水CH2Cl2に溶解したビタミンD3 (307 mg, 1当量) を添加する。反応を光の不存在下で行い、tlc (EtOAc/PE 2:8 または 5:95)により監視する。新たな極性のより小さい生成物が生成する。一晩反応させた後、溶媒を濾過し、次いで蒸発させる。EtOAc/PE (5:95) を溶離剤とするフラッシュ・クロマトグラフィー (2×12 cm カラム、分画量6〜8ml) により生成物を精製する。
第4〜第10画分を蒸発させると、253 mgのトコフェリルカルシフェリルスクシネート(CV-125)が半透明油状物として得られる (収率35%) 。
Rf (EtOAc/PE 2:8): 0.91; (EtOAc/PE 5:95): 0.32。
1H NMR (CDCl3, 250 MHz): 6.22 (d, 1H, H-(C7), 3J7-8=11.2); 6.04 (d, 1H, H-(C8), 3J8-7=11.2); 5.07 (s, 1H, CH2-(C4)); 4.98 (m, 1H, H-(C1)); 4.85 (d, 1H, CH2-(C4)); 2.92 (dd, 2H, CH2-succ, 2J=16, 3J=6.8); 2.75 (m, 3H, CH2-succ + CH-(C4), 2J=16, 3J=6.8); 2.60 (m, 2H, CH-(C6) + CH-(C4)); 2.4 (m, 2H, CH-(C6) + H-(C17)); 2.09, 2.03, 1.99 (3s, 9H, CH3-(C5), CH3-(C7), CH3-(C8)); 1.3-0.9 (ブロード多重線, 47H, 11 x CH2-vitE, 3 x CH-(C12',C4',C8') + 11 x CH2-vitD3); 0.89および0.87 (2s, 21H, 4 x CH3-(C12',C4',C8') + C25); 0.55 (s, 3H, CH3-(C13)) 。
13C NMR (CDCl3, 50 MHz): 171.72, 171.07 (s, 2 x C=O ester ); 149.47 (s, C5); 144.64 (s, C6); 142.55 (s, C8a); 140.50 (s, C9); 134.23 (s, C4); 126.76 (s, C7); 125.00 (s, C5); 123.06 (s, C8); 122.61 (d, C7); 117.53 (d, C8); 117.38 (s, C4a); 112.81 (t, CH2-(C4)); 75.08 (s, C2); 72.28 (d, C1); 56.66 (d, C17); 56.43 (d, C14); 45.97 (s, C13); 42.19 (t, C12); 36.20, 32.84, 32.77 (d, C8'+C4'+C12'); 40.62, 39.57, 39.44, 37.47, 32.23, 31.99, 31.12, 29.50, 29.12, 28.96, 28.06, 27.76 (t, C1'+C3+C7'+C9'+C3'+C5'+C11'+C15+C10+C6+C2+C3+C18-23+2 x CH2 ac succ); 24.89, 24.52, 23.95, 23.64, 22.29, 21.11, 20.67 (t, C10'+C6'+C2'+C4+C24+C16+C11); 22.91, 22.81, 22.71 (q, CH3-(C2 + 2 x C13')); 19.76, 18.92, 13.05, 12.19, 12.05, 11.89 (q, CH3-(C8'+C4')+CH3-(C8+C7+C5)+C25+CH3-(C2))。
IR (NaCl) : 2950, 2867, 2119, 1758, 1736, 1463, 1412, 1377, 1240, 1202, 1146, 1110, 1079, 996, 734。
MS (CI, NH3) : 914 ([MNH4]+, 100); 897 ([MH]+, 2.86); 896 ([M]+, 2.71) 。
C60H96O5に対する元素分析:計算値 C 80.30, H 10.78; 実測値 C 77.36, H 10.26。
実施例3:トコフェリルアスコルビルスクシネート (CV-106)
3.1: 保護ビタミンC (CV-100)
Figure 2005508908
アセトン30 ml 中のビタミンC、即ち、アスコルビン酸 (3 g, 17 mmol) の懸濁液に塩化アセチル 250μl を加える。溶液が透明になった後、白色の沈殿が生成する。一晩反応させた後、沈殿を濾別し、氷冷酢酸エチルですすぐ。得られた粉末を次いで乾燥すると、2.96 g (13.7 mmol)の保護ビタミンC (CV-100) が得られる。従って、収率は80.6%。
3.2: トコフェリルアスコルビルスクシネート (CV-106)
Figure 2005508908
実施例1.1 で調製したCV-104 (265 mg, 0.5 mmol) を10 ml の無水EtOAc に約15分かけて溶解させる。平行して、実施例3.1 で調製したCV-100 (108 mg, 0.5 mmol, 1当量) を2mlの無水テトラヒドロフラン(THF)(または0.2 mlのジメチルホルムアミド、即ち、DMF)に溶解させ、次に5mlの無水酢酸エチルを添加し、5〜10分後に溶解度をチェックする。CV-100の溶液をCV-104の溶液に加えると、溶液は透明なままであり、これにDMAP (触媒) とDCC (113 mg, 0.55 mmol, 1.1 当量) を加える。直ちに沈殿が析出するが、反応をtlc (CH2Cl2/EtOAc/MeOH 8:1:1) により監視する。反応は8時間後に実質的に完結する。
混合物を濾過し、0.1N HClで非常に素早く洗浄し、有機相をMgSO4 で乾燥した後、蒸発させて、白色フォーム状態のCV-106を得る (386 mg) 。
結合はビタミンCのC3ではなく主にC2で起きているようである。具体的には、NMR データが既報のC2エステル [Cabral J., J. Org. Chem. (1988), 53, 5742-50] の方と、より一致している。
この生成物を、CH2Cl2/EtOAc/NEt3 (9:1:0.5%)、次いでCH2Cl2/EtOAc/NEt3/MeOH (9:1:0.5:2%) を溶離剤として、シリカ15-25 のHPLC (30 mg) カラムで精製する。
外観:白色フォーム状粉末
Rf (EtOAc/CH2Cl2/MeOH 1:8:1): 0.38; (EtOAc/CH2Cl2/MeOH 1:8:2): 0.48 。
1H NMR (CDCl3, 250 MHz): 4.66 (d, 1H, C4 vitC); 4.39 (ddd, 1H, C5 vitC); 4.1 (td, 2H, C6 vitC, 3J6-5=7.2, 2J=6-6'=19); 2.92, 2.76 (2t, 4H, H-(Cac succ), 3J=6.6); 2.58 (t, 2H, H-(C4), 3J=6); 2.08, 2.0, 1.97 (3s, 9H, CH3-(C5), CH3-(C7), CH3-(C8)); 1.8-1.7 (m, 2H, H-(C3)); 1.7-1.09 (ブロード多重線, 23H, 10 x CH2, 3 x CH トコフェロール); 0.87, 0.85 (2s, 12H, 4 x CH3 トコフェロール) 。
13C NMR (CDCl3, 50 MHz): 171.65, 171.12 (s, 2 x C=O ester ); 159.12 (s, C3 vitC); 149.61 (s, C6); 140.46 (s, C8a); 126.58 (s, C7); 124.89 (s, C5); 123.16 (s, C8); 117.54 (s, C4a); 114.39 (s, C2 vitC); 110.57 (s, C7 vitC); 75.16 (s, C2); 75.10 (d, C4 vitC); 73.68 (d, C5 vitC); 65.32 (t, C6 vitC); 39.43 (t, C1'); 37.46 (t, C3); 32.84, 32.76, 29.00 (d, C8'+C4'+C12'); 31.09, 29.78, 28.99, 28.90, 28.70, 28.57, 24.88, 24.51, 21.09, 20.65 (t, C7'+C9'+C3'+C5'+C11'+C10'+C6'+C2'+C4+2 x CH2 ac succ); 25.86, 25.61 (q, C8 and 8' vitC); 21.09; 20.65 (q, CH3-(C2) + 2 x C13'); 22.81, 22.72, 13.00, 12.15, 11.89 (q, CH3-(C8'+C4') + CH3-(C8+C7+C5)) 。
IR (NaCl) : 3248, 2929, 2856, 1756, 1670, 1605, 1453, 1409, 1374, 1322, 1256, 1213, 1141, 1066, 885, 852, 820, 736, 700 。
MS (CI, NH3) : 746 ([MNH4]+, 96); 728 ([M]+, 2.6); 612 (6.7); CV-104 の[MNH4]+ 548 (20.3); 423 (16); CV-100 の[MNH4]+ 234 (59)。
C42H64O10 に対する元素分析:計算値 C 69.20, H 8.85; 実測値 C 67.17, H 8.83。
実施例4:酵素加水分解
4.1: 方法
ジメチルスルホキシド (DMSO) 中の1mM溶液 150μl を、15 ml の血清単独中のHaCaT ケラチン生成細胞系 (75 cm2) を入れた皿に加える。細胞を37℃のインキュベータに24時間入れる。培地を酢酸エチル15 ml で抽出する。次に有機相を単離し、蒸発させる。
細胞を、2×15 ml のクロロホルムとメタノール (1:2.5)からなる氷冷混合物中に超音波処理により抽出する。遠心分離後、集めた有機相を蒸発乾固する。基質の化学的分解が起こりうることを考慮して、各試験ごとに、基質を含まない培地と細胞を入れた皿で対照実験を行う。
ヒトケラチン生成細胞におけるエステラーゼ活性の存在を、4−メチルウンベリフェリルパルミテートを基質としてチェックする。偽基質として使用した本発明に係る前駆体は、実施例1に従って調製したトコフェリルレチニルスクシネートである。
4.2: 結果
結果を次の表にまとめて示す。
Figure 2005508908
得られた値は、トコフェリルレチニルスクシネートからのビタミンAとEの同時放出を示す。この結果は、スクシネートエステルの場合、ケラチン生成細胞エステラーゼによる開裂速度が非常に良好であることを確認するものである。さらに、採取したサンプル中に未分解の前駆体が見られたことから、貯槽効果を持つ放出であることも認められる。

Claims (13)

  1. 下記一般式(I) で示される生物学的前駆体。
    Figure 2005508908
    式中、
    1 およびA2 は、互いに独立して、皮膚科学または美容学に使用可能な分子から誘導される基を意味し、
    XおよびYは、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基または (C1〜C20)アルキル基を意味し、そして
    nは0〜10の整数を意味する。
  2. 皮膚科学または美容学に使用可能な分子が抗炎症、抗菌、抗生物またはビタミン活性を有することを特徴とする、請求項1に記載の生物学的前駆体。
  3. 1 およびA2 が、互いに独立してアスコルビル、コレカルシフェリル、レチニルまたはトコフェリル基を意味する、請求項1および2のいずれかに記載の生物学的前駆体。
  4. 1 がトコフェリル基を意味し、そしてA2 がレチニル、コレカルシフェリルおよびアスコルビル基よりなる群から選ばれる基を意味することを特徴とする請求項3に記載の生物学的前駆体。
  5. トコフェリルレチニルスクシネート、トコフェリルコレカルシフェリルスクシネート、およびトコフェリルアスコルビルスクシネートよりなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の生物学的前駆体。
  6. 下記から選ばれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の生物学的前駆体。
    Figure 2005508908
  7. 経皮投与に適した賦形剤と組合わせて請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種の生物学的前駆体を含有することを特徴とする薬剤組成物。
  8. 組成物の全重量に対して 0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜0.1 重量%の生物学的前駆体を含有することを特徴とする、請求項7に記載の薬剤組成物。
  9. 水中油型 (O/W) または油中水型 (W/O) エマルジョンの形態であることを特徴とする、請求項7および8のいずれかに記載の薬剤組成物。
  10. 球状体の形態であることを特徴とする、請求項7および8のいずれかに記載の薬剤組成物。
  11. 組成物の全重量に対して油相の割合が5〜80重量%、好ましくは5〜50重量%であることを特徴とする、請求項9に記載の薬剤組成物。
  12. 許容される美容学的または皮膚科学的添加剤をさらに含有することを特徴とする、請求項7〜11のいずれか1項に記載の薬剤組成物。
  13. 一般式(II)
    1−H (II)
    (式中、A1 は請求項1に記載した通りの意味) で示される化合物を、一般式(III)
    Figure 2005508908
    (式中、XおよびYは請求項1に記載した通りの意味) で示される化合物と、溶媒、例えば、無水ジクロロメタン、トリエチルアミン、化合物(II)、(III) 、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC) 、およびジメチルアミノピリジン(DMAP)を含有する混合物中で反応させて、一般式(IV)
    Figure 2005508908
    で示される化合物を生成させ、この化合物を上記と同様の条件下で一般式(V)
    2−H (V)
    で示される化合物と反応させて、一般式(I) で示される化合物を得ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の生物学的前駆体を製造する方法。
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