JP2005507982A - 強化化合物で製造された繊維被覆を有する乾式壁仕上げトリム - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、隅部または終端で乾式壁取り付けを仕上げるのに代表的には利用される乾式壁トリム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
時折、化粧ボードとして参照される、乾式壁は、住居用、商業用、および工業用建物の部屋の内方壁および天井を形成するためのプラスタに対する経済的な代替物として建築業界における主要商品である。乾式壁構造に使用される材料は石膏ボード、合板、繊維/パルプボード、およびアスベストス−セメントボードを含んでいる。大きな、硬いシートが釘、ネジ、または接着剤で建物のフレームに直接固定されるか、または下地付け(内方壁の後ろの空気の自由循環を許容する、ビョウ、ジョイスト、垂木、またはレンガ積み上に釘付けされる木材の帯片)に取り付けられる。乾式壁構造によって付与される顕著な利点は、内方壁が、他の作業が開始され得る前に乾燥しなくても良いため建築業者に遅延を回避させかつ特別な仕上げを得させるということである。化粧ボードは仕上げられたおよび仕上げられない両方の形状において製造されかつ、仕上げられた化粧ボードは、それらが取り付けられるとき塗装されなくてもよいように多数の永続的な色および組織においてビニールまたは他の材料と向かい合わせられ得る。
【0003】
乾式壁を建設に使用するとき、建築業者はあらゆる所望の形状および大きさにパネルを容易に切断することができる。しかしながら、作業者は縁部または隅部で乾式壁パネルを仕上げる挑戦に直面する。不可能でないならば、審美的仕上げを付与する真っ直ぐな隅部を形成するために隣接するパネルの縁部に当接するように要求される精度、直線性、および平滑性を備えたかかるパネルの縁部を切断することは極めて困難である。加えて、乾式壁パネルの切断はその柔らかい、生のコアを露出し、かくして仕上げられた外観に付与するような或る種の被覆を要求する。
【0004】
結果として、乾式壁パネル縁部を保護しかつそれらの審美的外観を高めるために、幾つかの装置および技術が滑らかなかつ継ぎ目のない交差を呈する構造的に安定した隅部を発生するような努力において使用され得る。この結果を達成するために提案された装置は乾式壁テープ、トリムおよび隅部ビーズを含んでいる。通常の乾式壁テープが使用されるとき、それは当接パネルの接合部および縁部に貼り付けられかつ新たに創り出された継ぎ目を被覆するように羽状にされかつ滑らかにされる湿った接合化合物で被覆される。接合化合物が乾燥したとき、テープおよび乾式壁は砂で磨かれ、塗装され、被覆され、または他の方法では所望されるその他の方法において仕上げられることができる。しかしながら、多量の熟練が、仕上げにテープが巻かれかつ砂で磨かれるとき、テープに磨り減りおよび引き裂きの証拠を呈さない十分に真っ直ぐな交差を創り出すように接合化合物を塗布しかつ形成するために要求される。
【0005】
乾式壁テープの制限に鑑みて、トリム帯片または隅部ビーズは、乾式壁パネルの隅部で継ぎ目のないかつ審美的に快適な縁部トリムまたは交差を製造するような努力においてしばしば利用される。
【0006】
かかるトリムは多数の異なる形状を取ることができかつ代表的には拡散するフランジを有する角度隅部ビーズの形であるかまたは、例えば、乾式壁パネルの縁部を覆うようなJ帯片であってもよい。この発明のために、特別な形状は重要ではないが、多数の異なる形状に関連する使用が意図される。例えば、トリムは平らにされ得るかまたは垂直フランジ付きの隅部トリム、ビーズを画成するフランジの接合部に形成されるリブを備えた隅部トリム、互いに135°で角度が付けられたフランジを含んでいる、多数の公知の形状の1つにより構成されることができ、それらはZ形状の幾らかにより、柔らかい線の隅部により、そして取り引きにおいて伝統的に使用されかつ当業者に知られるオフセットまたは他の形状により構成される。
【0007】
かかるトリムにより作られた仕上げられた乾式壁の仕上げられた外観を高めるために、仕上げられた帯片を容易にするために紙または紙状材料の外方被覆を有するかかるトリムを設けるような努力がなされた。認められることは、紙により金属コアを被覆することによって、紙面が、次いで砂で磨かれかつ滑らかなかつ連続する表面を設けるための努力において次いで羽状にされる接合化合物による仕上げプロセスの間中被覆されることができるということである。
【0008】
かかる紙被覆トリムコアの使用から生起する欠点は、砂で磨いているプロセスの間中、作業者は紙層にかかる化合物および砂によって砂で磨くことができる。この砂での磨きは、しばしば擦り切れた繊維端により、傷んだまたは摩滅された表面の幾らかを残している紙層中の繊維を傷ませる傾向がある。これは、結果として不連続なかつ魅力のない表面を生じる。塗装等によるように、仕上げられるとき、幾らか不鮮明なかつ多孔性の外観が露出された繊維および審美的に不快な仕上げを有する繊維端により結果として生じるかもしれない。
【0009】
この問題を解決するための努力は種々の異なるトリムおよび隅部ビーズの開発を導いた。市場で入手可能なかかる隅部ビーズは、次いでラテックスで被覆される、クラフト紙により外方上で被覆されたハードコアを有する隅部フランジである。この製品は市場で幾らか不満足が認められた。まず、ラテックスコーティングはしばしば厚さが不均一でありかつサンドペーパーのごとき、仕上げ工具の粗くされた表面による貫通および擦り切れに対する保護を設けるのにしばしば無力である。頻繁に、作業者は幾つかの区域においてラテックスコーティングを通して砂で磨き、かくして繊維を下に横たわる紙から持ち上げかつ不満足な最終外観を結果として生じる。この型の隅部ビーズはリッチーの米国特許第5,131,198号明細書に示されている。
【0010】
乾式壁トリムのコアを被覆しているかかる表面被覆紙の欠点の認知において、他の努力がトリムコア用のより受容可能な紙コーティングを設けるためになされた。隅部ビーズは、ラテックスで含浸された木材繊維クラフト紙で被覆されたコアから構成されることが提案された。かかるストックペーパーに均一な暑さを注入するような努力がなされた。この型の装置はレニッチの米国特許第5,613,335号明細書に示されている。その特別に向けられた目的に適しながら、かかるビーズはラテックスによりペーパーストックを貫通するような努力が紙被覆の厚さを通して満足のいく傷抵抗特性を設けるのに比較的無駄なことが認められることによって欠点をこうむる。
【0011】
紙または回転密封状被覆で覆われた従来の乾式壁トリムの他の欠点は、それらがその貯蔵庫での貯蔵および搬送中のように、およそ100°F以上の高い温度に曝されるとき明らかになる。かかる場合に、紙被覆は、とくにかかるコアに形成される肩部またはリブの場合におけるようにコア表面の不規則性の区域において、コア上でしばしば泡立つかまたはコアから離れる。紙被覆のこの泡立ちおよび分離は、製品が建築プロジェクトの乾式壁段階の準備のために搬送されかつ貯蔵された後建築現場でのみしばしば検出される。結果として、現場の作業者はこのような劣化されたトリムをしばしば拒否しかつ処分しかくして顕著な廃棄物を結果として生じる。
【0012】
結果として、傷付きに抵抗する乾式壁トリムの必要が存在する。また、かかるトリムは仕上げられた製品の究極の審美性を高めながらかくして廃棄を最小にするためにトリムのコアからのカバーの分離に抗するならば有益である。
【発明の開示】
【0013】
本発明の乾式壁トリムはそれに結合されたカバーによって外方側の少なくとも1部分上で被覆される金属コアによって特徴付けられる。カバーは強化化合物と繊維の混合物をかかる強化化合物で繊維を被覆するように混合し、かつ混合物を、カバーを形成するように帯片に形成することによって製造される。
【0014】
強化化合物は、好ましくは、脱水を生じるかもしれない高い温度の結果としてコアに対して被覆材料の収縮を最小にするために繊維のカプセル化とかくして協働するように繊維からなる網間に形成された隙間に充填する。
【0015】
トリムはその最終使用によって指図されるようなあらゆる所望の形状に形成され得る金属コアを作ることによって製造される。ラテックスのごとき、強化化合物は、ブックカバー等に使用される紙の製造に代表的に利用されるビーター混合過程において繊維材料と混合され得る。繊維およびラテックスは被覆帯片を形成するようにともに結合された薄いフィルムおよび多数のフィルムに形成されることができる。個々のフィルムまたはその結合された層は所望の厚さにかつ表面の滑らかさを高めるように押圧されることができる。
【0016】
少なくとも1つの実施の形態において、強化化合物は製造過程において繊維と混合されかつ繊維状フィルムおよび強化化合物フィルムは種々の繊維との間の隙間が隙間の充填剤として作用するように化合物で充填される構成される。
【0017】
本発明の他の目的および特徴は添付図面に関連して取られる以下の説明の検討から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図面にかつ例示のために示されるように、本発明は傷付きおよび摩擦に抗するカバーを有する改良された乾式壁トリムを提供する。幾つかの実施の形態において、かかるカバーは、また、高められた温度でまたは延長された使用後コアからの分離に同様に抗する。
【0019】
コアは、垂直な隅部用の垂直のフランジ、縁部キャップ付けようのJ形状、鈍角の隅部を収容するような135°の広がりまたは今現存するかまたは乾式壁構造の仕上げを容易にするために将来開発されるかもしれないあらゆる他の形状によるような、多数の異なる形状において形成されることができる。
【0020】
図10ないし図17を参照して、本発明の乾式壁仕上げ装置は、時折、隅部ビーズとして取り引きで呼ばれる、隅部仕上げアングルの形をとることもできる。かかる隅部ビーズの例は、それぞれ図10および図11に示される、硬い線および柔らかい隅部ビーズ25および27、かつ図16で示される通常の隅部ビーズ29である。上で留意されたように、他のトリム形状は当業者には良く知られておりそしてこの発明の範囲内であるように考えられる。
【0021】
本発明のそれぞれのトリム装置25,27,29および31は、化合物によりかかる繊維37をカプセル化するように強化化合物39と繊維37(図18)を混合することによって製造される、符号35で総括的に示される、カバーにより少なくとも1つのフランジ上ですへて被覆される。好適な実施の形態において、カプセル化しかつ強化した化合物39はラテックスの形である。このラテックスは種々の繊維37間に形成された隙間41を充填するようにかかる量および形状において混合される。
【0022】
被覆帯片35はセルロースまたは合成繊維、水および他の添加物からなっているパルプから一般に製造される。これらの添加物はその強度、水抵抗、摩擦および天候に対する抵抗、および乾式壁構造に使用される種々のビーズ用の被覆帯片を形成するように材料を使用するときとくに望ましいその内部繊維結合のような材料の特性を高めることができる。
【0023】
例えば、紙ビーズ内に金属またはプラスチックコアを被覆するのに使用される通常の紙帯片に対する傷付きおよび損傷の問題を検討するために、従来の最近の開発は紙ビーズコアを保護するのにより丈夫なかつ弾力のある紙または他の繊維を基礎にした被覆を組み込んだ。かかる被覆帯片をより丈夫にかつ弾力があるようにするための多くの製造および処理方法がある。最新の紙製造技術は、廃紙からのパルプ、またはより高級な紙に関して、木綿布くずまたは更布、化学的にパルプにした繊維からの繊維と組み合わせて木材パルプにセルロース繊維を一般に使用している。ソーダ、亜硫酸塩、または硫酸塩と木材チップの混合物を沸騰させることによって作られる化学パルプが、プロセスにおいて同様に使用され得る。
【0024】
私が発見したのは、ブックカバーリングにおいて代表的に利用される、市場で入手可能な紙のハード仕上げが傷付きおよび摩擦に対して高い抵抗を設けかつ適切に接着されるとき、信頼し得る乾式壁トリムを提供するということである。かかる製品は、マサチューセッツ、フィッチバーグのファイバーマーク社から商品名88ポンドブリストルフレックにより入手可能である。現在、この型の紙は、ラテックスのごとき、強化化合物が混合物に添加ビータープロセスによって製造される。私の発明の目的のために理解されることは、繊維および現に存在するかまたは将来利用可能になるかもしれない強化化合物を含んでいる、摩擦および傷付きに対する抵抗を付加するのに利用し得るあらゆる形の強化材料と繊維セグメント(部分)を混合することによって作られるあらゆる型の被覆を包含するように意図しているということである。
【0025】
かかる製造過程の間中、ビーター45(図1および図2)は繊維37を分割しかつ潰すのに使用され得る。繊維のこの機械的な圧搾および叩きはこれらの構造に水を貫通させ、繊維の膨張を生じかつそれらをより柔軟にする。パルク49および水がビーター45によって結合されるとき、打たれた繊維は、また、より小さく切断され、そして水が除去されるかまたは排出されるのでより容易にともに結合し、したがってより高い引っ張り強度およびより低い多孔性のより大きな密度の紙を製造する。ビーターに対する代替物として、パルプ製造機として知られる連続精製機がパルプ繊維を分離するのに使用され得る。パルプ製造機のブレードはパルプまたは廃紙を切断するよりむしろ繊維ブラシ掛けを強調することによって滑らかな液体またはペースト混合物に変換する。繊維とラテックスを予め混合することによって、繊維の本体がプロセスにおいて幾らかコンパクトにされかつラテックスがそれほどでもない、擦り切れたまたは散らばった形状を呈するようにかかる繊維の本体をカプセル化するのに役立つと思われる。これはその場合に水含量の変化により水の吸収または膨張および収縮をより少なく受ける繊維を結果として生じる。
【0026】
パルプは、次いで、水が排出されかつ繊維が互いに結合することによって薄いマットを形成する、ワイヤスクリーン、コンベヤ、または織物ウェブ上に注がれることができる。製造プロセスの継ぎの工程において、紙を形成するマットにした繊維は紙を乾燥、プレス、および平滑にするために一連のローラを通過させられる。このプロセスは、繊維本体を同様によりコンパクトな状態に押圧しかつ水吸収および高い温度環境における次の水の除去による続いて起こる膨張および収縮に抗する構造を作るような隙間の大きさを圧縮するのに役立ち得ると思われる。紙は次にさらにそれに水溶液が染み込むのを阻止しかつ紙に強度および剛性を付加するために種々の物質でそれを処理することによって寸法付けされ得る。まかれた紙を最終の、使用可能な状態に転換するために、仕上げられるかまたは変換されねばならない。転換の間中、紙は、特別な目的にその特性を改善するために種々の印加された材料により被覆され、含浸され、または層状にされ得る。紙の最終の全体強度は、組み合わせた以下の要因、すなわち、(1)ストックの個々の繊維の強度;(2)繊維の平均長さ;(3)上述された叩きおよび精製作用によって高められる、繊維の繊維間の結合可能性;および(4)製造中形成している紙に添加される材料または紙が形成された後加えられる表面処理を含むようなシートの構造および形成によって決定される。
【0027】
本発明に関して、また、上述したプロセスによって形成された紙または他の繊維材料が繊維の任意にマットにした層から構成されるため、構造が変化する多孔性の度合いを有することに留意するのが重要である。かくして、構造を貫通するような、流体、液体およびガスの両方の可能性は紙の意図された用途に依存して非常に顕著であり、かつ製造の条件を変化することによって意図された用途に適合させられることができる特性である。例えば、被覆帯片の多孔性は非常に僅かな無駄なスペースを有する比較的密度のあるシートを製造するために極度に細かい大きさに容易に水和されたパルプを叩くことによって減少されることができる。代替において、水の貫通に対する被覆帯片の抵抗は、シート多孔性への僅かな作用により、水に関する親和性を欠く材料と繊維の処理によって増加され得る。これはパルプの処理間中またはシートに形成された後紙を処理または寸法付けすることによって達成されることができる。例えば、被覆帯片は、ブラシ、ローラ、または噴霧器により塗布され得る微細粒子サイズの、アクリル性の、水を基礎にした合成樹脂エマルジョンを含んでいる被覆材料により処理されることができる。コーティングが乾燥するとき、被覆帯片の表面は保護アクリルフィルム層で被覆される。
【0028】
傷付きおよび他の摩擦損傷に対する増大された耐久性および抵抗の紙被覆帯片を有する紙ビーズを開発するような努力において、従来の作業は製造後の技術、すなわち、コーティングまたは浸透ストックペーパーまたはラテックスまたは他の強化化合物を有する合成繊維製品に焦点を合わせた。種々の工業用に交差結合されたラテックス格子がストックペーパー繊維層を貫通するような試みにおいて提案された。この浸透は紙の強度を増加しかつその厚さを通して傷付きおよび摩擦に対するその抵抗を減少するように提案された。しかしながら、浸透または他の製造後の表面処理方法は産業の大きな部分に対して利用することができず、かつコスト的に法外であるかもしれず、またはそれらは傷付きおよび水吸収に対する適切な抵抗を設けるのに十分に紙の強度および耐久性を改善するのに不適切であるかもしれない。浸透が繊維層を均一に貫通するのを熱望し得る一方、製造後の処理は全部の層を通して適切に浸透せず、そして天候、摩擦、または傷付きを受け入れ易い内方または下方層を残すかもしれない。加えて、紙によって被覆されたビーズが貯蔵または使用の間中高温または乾燥状態に曝されるとき、紙は脱水し、収縮しかつその繊維層の破壊を形成しそしてコアから分離し始め、それによって紙ビーズによって付与された利益を無にする。
【0029】
高められた温度でかつ天候に対する露出後破壊または泡立ちなしに金属コアにまた付着するその厚さを通して摩擦および傷付きに均一に抗することができる適切な被覆帯片を備えた隅部ビーズを開発するような努力において、私が発見したのは、市場で入手可能な繊維材料が本発明に適切であるということであった。かかる材料ハブックカバーに普通に使用されかつ、多数の他の厚さが、カバーが所望の仕上げ利益を付与するのに十分に厚いことのみが重要であるので十分であるけれども、およそ0.008厚の厚さに製造プロセスの間中押圧される。
【0030】
したがって、本発明の被覆帯片は、図3ないし図5に示されるように、ビーター混合過程において強化化合物と組み合わされかつ材料が乾燥しかつラミネート50を形成することができるように繊維マットまたは他のかかる乾燥装置に塗布されるセルロースまたは合成繊維を基礎にしたパルプからなっている。乾燥サイクルの終りにまたはその間中、層50はロール53(図6)に形成される。
【0031】
ラミネート50は、次いで、養生サイクルの間の幾つかの点において、符号57で総括的に示される、被覆ウェブにともにともに調和されるようにロール53(図6)から延ばされ、そして次いで層50の3枚の薄板に所望の圧力を加える圧縮ローラ59に通される。ローラ59上の圧力はおよそ0.008インチの厚さであるような、所望の厚さを達成するように調整され得る。より大きな程度に薄板層50を圧縮することによって、繊維37によって形成されたマットは同様に圧縮されかつ繊維それ自体はさらにかかる繊維によって付与される強度および傷付きに対する抵抗を維持しながらその嵩を最小にするように圧縮される。
【0032】
ウェブ57(図6および図7)は、次いで、十分に養生されかつ帯片、例えば、3または4インチ幅に切断され、そしてロール上に貯蔵され得る。その場合、製造プロセス条件として、コアおよび被覆帯片はともに調和される。
【0033】
このために、コア26,28,32または34は、従来技術において良く知られるようにロールからかつローラを介して送給される金属の帯片から形成されることができる。好適な方法に関して、それぞれのコア用帯片は形成されるべきトリムまたはビーズの最終的な幅と一致する幅から選択される。ホットグルーの結合を容易にするために、金属帯片および被覆帯片は、ホットグルー61の早まった冷却を阻止するためにそれらのロールから引き出されるとき加熱されることができる。図9に示されるように、ホットメルトグルー61はコアの中間面および帯片35の内側薄板50に塗布され得る。カバー帯片35は、その場合に、従来技術において普通であるように間隔が置かれた目打ち孔で貫通され得る。その場合に、それに調和されたカバー帯片とそれぞれのコアは、例えば、ビーズ25,27,29または31(図10、図12図16および図17)の1つの形状のような、所望の断面形状にトリムを形成するような形成ローラを通して走行されることができる。形成されたトリム帯片は次いで所望の長さに切断され、積み重ねられかつ次の船積みのために貯蔵される。
【0034】
理解されることは、貯蔵されかつ建設現場へ船積みの間中、本発明の乾式壁トリムは、温度および湿度を含んでいる、大気条件の顕著な変化にしたがわされ得る。従来技術のトリムおよび乾式壁ビーズによる経験は、かかる温度の変化の間中、コア上のカバー材料が高温で乾燥しかつコアに対して収縮してそれを下にあるコアから引き離し、かくして被覆にギャップを創り出しかつトリムの値の損失を結果として生じることがあった。私は158°ないし168°でかつ200°Fまで延長された時間周期にわたってトリムを温度にしたがわせることによって本発明によって作られたトリムを試験した。結合過程が不適切に導かれた、幾らか僅かな場合を除いて、乾式壁は顕著な劣化度を経験することなくかつ分離、引き離しまたはコア上の泡立ちなしにかかる高い乾燥温度に耐えることを立証した。これは、低い湿度にしたがわされるとき、カバー帯片の比較的小さい収縮があり、かくして分離の問題を最小にするという事実から結果として生じると思われる。
【0035】
顕微鏡による従来技術の構造と本発明の繊維37およびラテックス41(図18)の構造の比較において、私は、本発明のカバー帯片35において、繊維がより圧縮されるようにかつ従来の構造におけるより擦り切れが少ないように見えると判断した。さらに、重なり合いかつ編み込まれた繊維間の隙間39はラテックス強化材料でより充填されるように思われ、かくして他の方法では湿気を取り出すかもしれない多孔性を最小にする。
【0036】
作業者が取り付けのために本発明の方法によって製造されたトリムを選択するとき、彼または彼女は、乾式壁構体を当業者に知られた方法において仕上げるために、乾式壁パネルの縁部に沿って、または乾式壁構造の隅部または他の接合部内にまたはその上にそのトリムを配置することができる。作業者は、例えば、隅部ビーズ25,27,29または30のいずれか1つを、例えば、取着しかつカバー帯片35に対してその上に接合化合物を塗布することができる。所望数の層が塗布されかつ再度養生され、砂で磨くおよび平滑にする作業が進行することができる。
【0037】
作業者の仕上げ努力が接合層を通してかつカバー35の1またはそれ以上のラミネート50への砂磨きを結果として生じる場合、その外面が貫通されることが理解される。実際に、私は、かかる貫通が最小の傷付きのみを結果として生じかつ切り離されまたは貫通された繊維37が比較的僅かな擦り切れおよび粗さを経験する傾向があり、かくして端面の傷付いた外観を最小にすることを発見した。これは、その場合に、接合材料とカバー帯片表面との間の表面組織および外観に最小の不連続性を設けるのに役立つ。したがって、適用されたすべての仕上げは比較的均一の外観を有する傾向がありかつ最小の不連続性のみを呈する。
【0038】
前記から、本発明の方法および装置は実際に非常に丈夫である乾式壁トリムを製造する経済的かつ便利な方法を提供しかつ乾式壁プロジェクトに対する魅力的な仕上げを提供する。乾式壁トリムは多数の異なる用途を受け入れることができかつ顕著な劣化なしに広範な大気条件に非常に抗する。
【0039】
種々の偏向および変化が本発明の精神から逸脱することなく前記の詳細な説明に関連してなされることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の乾式壁仕上げトリム装置に使用されるカバー帯片を作るために水と混合されているパルプの繊維を示す概略図である。
【図2】個々のセルロース繊維をカプセル化するためにパルプ混合物に添加されているラテックスを示す概略図である。
【図3】乾燥するために織物ウェブ上に配置されているパルプ混合物を描いている斜視図である。
【図4】織物ウェブ上で乾燥するような繊維層を示している斜視図である。
【図5】図4と同様であるが、ウェブから除去されるような繊維層を示している斜視図である。
【図6】組み合わされかつ被覆帯片に結合されるように3つのローラから送給される紙層を示す概略図である。
【図7】図6に符号7で示された円から取られた拡大断面図である。
【図8】図6に示された被覆帯片によって被覆されたコアの拡大横断面図である。
【図9】コア要素に接着された3層の被覆帯片を描いている図8に符号9で示された円から取られた拡大断面図である。
【図10】本発明によって作られかつ図示のために互い違いにされているコアおよび被覆帯片の厚さによる、ハードライン隅部ビーズを示す端面図である。
【図11】図10に符号11で示した円から取られた拡大詳細断面図である。
【図12】本発明によって作られかつ図示のために互い違いにされている要素の厚さによる、ソフトライン隅部ビーズを示す側面図である。
【図13】図12に符号13で示した円から取られた拡大詳細断面図である。
【図14】コア要素に接着された3層の被覆帯片を描いている図11に符号14で示された円から取られた断面図である。
【図15】コア要素に接着された3層の被覆帯片を描いている図13に符号15で示された円から取られた断面図である。
【図16】本発明の乾式壁トリム装置の第3の実施の形態を示す端面図である。
【図17】本発明の乾式壁トリム装置の第4の実施の形態を示す端面図である。
【図18】本発明の乾式壁トリム装置上の保護カバーに組み込まれた繊維部分および強化化合物を描いている概略図である。
Claims (23)
- 内方および外方に向かい合っている表面で形成される少なくとも1つのフランジにより形作られた細長い金属コアと、
繊維セグメントと強化化合物を混合しかつかかる混合物を帯片に固めることによって製造されるカバーと、
前記フランジの前記外方表面に前記帯片を結合する結合剤とを含んでいることを特徴とする乾式壁トリム装置。 - 前記金属コアが互いに直角において横方向に延びている1対のフランジで形作られることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記回転バーがそれらの間の隙間およびこの隙間を充填する前記強化化合物で形作られた前記繊維セグメントで製造されることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記フランジの少なくとも1つが前記フランジの前記1つの本体の外方面の平面からずれた接合化合物部分により形成されることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記コアがメッキされた鋼から構成されることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記メッキされた鋼が亜鉛で被覆されていることを特徴とする請求項5に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記カバーが前記強化化合物でカプセルに入れられた繊維のその厚さを通して構成されることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記カバーが複数の層を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記カバーが3つの層を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記強化化合物がラテックスであることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記繊維セグメントが工業用プロセスを使用して製造されることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記結合剤がニカワであることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記結合剤がホットメルトニカワであることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記結合剤がかかる帯片に一体である自己接着面によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記カバーが強化化合物によってカプセルに入れられた剛性繊維セグメントから接続増されることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記コアが前記フランジ間に挿入された丸みを付けた隅部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 前記コアがそれぞれ外方に向かい合っている表面で形成された1対のフランジを含み、前記カバーが前記両方のフランジの前記外方に向かい合っている表面を被覆することを特徴とする請求項1に記載の乾式壁トリム装置。
- 乾式壁構造に使用するための乾式壁トリムを製造する乾式壁トリム製造方法において、以下の工程、すなわち、
外方面を有する金属コアを選択し、
強化化合物内に繊維をカプセル化するように前記強化化合物と混合された前記繊維を含んでいる金属層を製造し、
かかる金属層から被覆帯片を作り、
かかるコアへのカバーを設けるようにかかる外方面に前記帯片を接着する工程を含んでいることを特徴とする乾式壁トリム製造方法。 - さらに、前記強化化合物と混合された前記繊維の多数の材料薄層板を製造し、前記層を形成するように薄層板を組み合わせる工程を含んでいることを特徴とする請求項18に記載の乾式壁トリム製造方法。
- 外方面を有する金属コアと、
上昇された温度においてかかる帯片の収縮を禁止するための手段と繊維を混合することによって製造された被覆帯片と、
前記帯片を前記外方面に結合するための結合剤とを含んでいることを特徴とする乾式壁トリム。 - 前記帯片が隙間を形成する前記繊維により形成されかつ前記帯片がさらに前記隙間の充填剤手段を含んでいることを特徴とする請求項20に記載の乾式壁トリム。
- プロセスによって設けられる乾式壁構造用乾式壁トリム装置において、以下の工程、すなわち、
外方面を有する金属コアを選択し、
ラテックス内に、セルロース繊維をカプセル化するように強化化合物と混合された前記繊維を含んでいる材料を製造し、
前記材料から被覆帯片を作り、
前記外表面に、前記帯片を接着する工程を含んでいることを特徴とする乾式壁トリム装置。 - プロセスによって設けられる乾式壁構造用乾式壁トリム装置において、以下の工程、すなわち、
外方面を有する細長い角度的な金属コアを選択し、
ラテックス内にかかる繊維をカプセル化するように前記強化化合物と混合された多数のセルロース繊維から作られる材料を選択し、
前記材料から被覆帯片を作り、
かかるコアへのカバーを設けるようにかかる外方面に前記帯片を接着する工程を含んでいることを特徴とする乾式壁トリム装置。
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