JP2005506252A - 容器のための入子式の枠組箱 - Google Patents

Abstract

【解決手段】ボトルのための入子式の枠組箱（１０）であって、床上面と床底面と複数のボトル支持領域とを有しているような床部分（１２）を含んでいる。床部分には壁構造（２０，２２）が結合されて、両者によって収納領域が形成される。壁構造は、内面（２４）と外面（２４）とを備えて周縁に延在している上部帯体部分（１４）を有していると共に、隣接する支柱部材（１６）を上部帯体と床部分との間に延在させてなる単一壁の下部壁構造を有している。壁構造は側壁（２０）と端壁（２２）とを含んでいて、隣接する支柱部材（１６）は収納領域の内側へ延在している曲面である接触面（２１）を有している。上部帯体部分の内面と、複数のボトル支持領域のうちのひとつと、接触面とによって、壁構造の周縁まわりに複数のボトル受けポケットが形成される。
【選択図】図１

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、容器、特にボトルを輸送及び収納するための入子式の枠組箱に関する。
【背景技術】
【０００２】
ボトル、特にソフトドリンクその他の飲料の容器として使用されるボトルはしばしば、底面を４つの側壁にて取り囲まれているような枠組箱に収納されて輸送される。これらの枠組箱は一般に、空のときにも、ボトルが収容されたときにも、互いに積み上げられるように構成されている。これらの枠組箱として一般に、全深さ("full-depth")の枠組箱と、半深さ("half-depth")の枠組箱とが当業者に知られている。半深さの枠組箱は全深さの枠組箱に比べると低くなっているので、枠組箱の内容物を良好に視認することができる。
全深さの枠組箱も、半深さの枠組箱も、いずれも互いに入子式にはデザインされていないので、あまり積み上げることはできず、枠組箱が空のときに効率的に収納することができない。それらは代表的には上部から底部にわたる垂直な外面と最小限の壁材とを有していて、枠組箱の最小の構造によって可能な限り高いボトル密度を得られるように最小の全長と幅とを提供して、パレットからほとんど又は全く張り出すことのないような、最適なパレット積載を提供する。こうした枠組箱の底部は、側壁からオフセットして下方へ向けて内方へ延びて、枠組箱の占有面積を形成している。そうした枠組箱の積み重ねの特徴は、代表的に、安定した積み重ねを達成すべく同一ないし類似構造のコンテナのリム内に受け入れられるような、かかる底部の占有面積に限定される。米国意匠権第Ｄ３６１，６６３号に、ひとつのデザインが示されている。
【０００３】
これらの枠組箱は、多数の要素をバランスさせるようにデザインされ、それらには、構造及び強度的な必要性と、パレット積載の最適化を提供するための適切なサイズの占有面積を有することとが含まれる。しかしながら、そうした枠組箱にあって相当数の入子を達成するためには、より大きい占有面積や、より頑丈な側壁構造、強いテーパの壁などが必要になって、前述したパレット積載の最適化に反することになる。
他方において、第３のタイプの枠組箱、つまり低深さ("low-depth")の枠組箱は、先細の先端部を備えたまっすぐな円筒形本体を有するようなボトルのためにデザインされている。これと対照をなす半深さや全深さの枠組箱とは異なって、低深さの枠組箱は、代表的に、同一ないし類似構造の枠組箱同士間において５０％の入子高さを提供するために、側壁にテーパの付いた案内構造を有していて、従ってパレットからの張り出しが大きくなる。低深さの枠組箱や半深さの枠組箱に配置されたボトルは、枠組箱の側壁の上方へ延在する。従って、ボトルを収納して積み上げたときには、そうした枠組箱に収容された容器は、上方に積み上げられた別のケースの重量を支持できることが必要である。ボトルを収容したならば、枠組箱は代表的に、パレット上に層状に積み上げられて、これをフォークリフトによって持上げて搬送する。しかしながら、多くの入子式の低深さの枠組箱は、上に積み重ねられた枠組箱の圧縮荷重に耐えられるように、収納されたボトルを実質的に垂直に直立した状態に維持するような特徴を備えていない。
【０００４】
さらに、自動化された製品昇降ハンドリング装置によって、層状に積み重ねられた枠組箱の全体を持上げて搬送するのが一般的であって、そうした装置は在来のフォークリフトに据付けることができると共に、パレットから層状の製品の全体を持上げることができる。簡単に言えば、そうした装置は代表的に、積み重ねられた枠組箱の層の側部を把持し、層をそのままに維持するように圧縮荷重を使用して、枠組箱の側壁から収納されたボトルへと、そしてさらに隣接する枠組箱の側壁へと力を伝達している。残念なことに、ある種の枠組箱は、十分な表面積ないし垂直側壁の構造を提供しないために、自動化されたハンドリング装置を使用するための妨げになる。低深さの枠組箱におけるテーパの付いた側壁は、その一例である。
従って、特に飲料容器などの容器を収納して輸送するための、改良された枠組箱に対する要望が存在する。そうした枠組箱は、枠組箱が空のときに枠組箱をより効率的に収納して取扱えるように、入子式であるべきである。さらに、そうした枠組箱は、その中に収納されたボトルを略直立状態に維持するべきである。また枠組箱は、同一ないし類似構造の枠組箱や非類似構造の半深さ及び全深さの枠組箱を含むような、様々なタイプの枠組箱に対しても入子にできるべきである。さらに、同一ないし類似構造の枠組箱が層状に積み重ねられたとき、かかる枠組箱は、自動化された昇降機械によって持上げることができるべきである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従って、本発明の目的は、低深さの枠組箱であって、枠組箱が空のときには同一ないし類似構造の別の枠組箱に対して入子式にすることができて、より効率的に収納できるような枠組箱を提供することである。
本発明の他の目的は、同一ないし類似構造の空の枠組箱や半深さの枠組箱に対して入子式にすることができるような、低深さの枠組箱を提供することである。
本発明の他の目的は、枠組箱の中に収納された容器を実質的に直立状態に維持するような、入子式の低深さの枠組箱を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、同一ないし類似構造の枠組箱と共に層状に積重ねられたとき、自動化された昇降機械によって持上げることができるような、入子式の低深さの枠組箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の目的及び教示によって提供される、ボトルのための入子式の枠組箱は、床上面と床底面とを有してなる床部分を有している。床上面はボトルを支持するための複数のボトル支持領域を含んでいる。また、床部分に結合されて床部分と共に収納領域を形成している低深さの壁構造を含んでいる。壁構造は、内面と外面とを有して、周縁に延在している上部帯体部分を有している。壁構造はさらに、単一壁である下部壁構造であって、上部帯体と床部分との間に延在してなる、隣接する支柱部材から構成されているような下部壁構造を有している。壁構造は側壁と端壁とを含む。壁構造の周縁まわりには、複数のボトル受けポケットが延在していて、ボトルを垂直直立状態に保持する。それぞれのポケットは、上部帯体部分の内面と、複数のボトル支持領域のうちのひとつと、上部帯体部分から収納領域の中へと内方へ延在してなる隣接する支柱部材に配置された、一対の当接面とによって形成されている。一対の当接面は好ましくは凹面状の形状を有している。さらに、上部帯体部材の内面は、対応する支柱部材に対して整列された複数の入子部材を備え、入子状態にされたとき、支柱部材の外面は同一ないし類似構造である枠組箱の入子部材を受入れるように構成されている。入子部材は二重壁の構造を有している。また、帯体はボトル接触面を含んでいて、該ボトル接触面は一対の当接面と一致した曲率半径を有している。
【０００７】
他の実施形態においては、帯体は複数の直立する凹面状の単一壁である内面を含み、該凹面状の内面は支柱と交互になるように配列されていて、ボトルに対応するように配置されている。上部帯体部分の内面は、ボトル受けポケットに隣接するようなボトル接触面を含んでいる。上部帯体部材と当接面とは、両者の間に窓孔を形成していて、該窓孔は上部帯体の下方に配置されている。
さらにまた、ボトルを保持するための入子式の低深さの枠組箱であって、側壁と、端壁と、床上面と床底面とを有してなる床部材とを有しているような枠組箱が提供される。かかる枠組箱は、ボトルが傾くことを防止すべく、枠組箱の周縁まわりにおいて、床部材から間隔を隔てた上方に延在している帯体を有している。帯体は、間隔を隔てた内側入子突起を有している。また、帯体部材と床部材とを結合すべく側壁と端壁とに沿って配置された複数の支柱を含んでいる。支柱は間隔を隔てていて、該支柱間に入子窓孔を有している。支柱は内面と外面とを有して帯体から内方へ突き出ていて、隣接する一対の支柱はボトルのひとつを収納するためのボトル受け領域を形成している。各支柱の内面は、中央に配置された面にて交わるような一対の反対向きの面を有している。支柱の外面は、同一ないし類似構造である枠組箱が下側に入子にされたときに対応する内側入子突起を受入れるように合致してなる凹部を有している。支柱の内面は好ましくは、円筒形の凹面を有していて、該円筒形の凹面は、支柱の下部縁から支柱の上部縁部へ延在している。また、帯体は複数の直立する凹面状の内面を含み、該凹面状の内面は支柱と交互になるように配列されていて、ボトルに対応するように配置されている。円筒形の凹面とこれに隣接する直立する凹面状の内面とは、同一の曲率半径を有している。
【０００８】
本願において開示されている任意の枠組箱は好ましくは、上面と外面と内面とを有している略垂直な壁構造と、壁構造に取付けられて壁構造と共に区画室を形成している床とを有しているような、下側にあるボトル用の枠組箱の中に入子式に配置される。入子にされたときには、本願において開示されているボトル用の上側の枠組箱における上部壁部材の外面は、下側にあるボトル用の枠組箱の壁構造の外面と略面一になる。
本発明の上述の目的及び他の目的、特徴、ならびに利点に関しては、発明を実施するベストモードについての以下の詳細な説明に添付図面を関連させることで容易に明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
図１〜図７は、本発明によって提供される第１の実施形態としてのボトル用の入子式の枠組箱であって、容器５（図１９〜図２０に容器としてのボトルを示している。）を保持するために好適なものである。枠組箱１０は好ましくは、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）などのプラスチック材料から、射出成形又はその他の適当なプラスチック成形工程によって、形成されている。また枠組箱１０は、すべての構成要素が一体的に結合されてなる一元的な部材として形成されることが好ましい。容器５は、飲料のために使用されるもので、略円筒形の形状になっている。図１を参照すると、枠組箱１０は床部材１２を含むと共に、上部帯体１４（ないし上部壁部材）と、床部材１２を上部帯体１４に結合すべく床部材１２の周縁まわりに延在してなる、複数の支柱１６（ないし下部壁部材）とを有した壁構造を含んでいる。支柱１６は、枠組箱１０の側部に沿って配置されている。枠組箱１０は、枠組箱１０のそれぞれの角部には、角部支柱部材１８を含んでいる。壁構造は、側壁２０と端壁２２とを含んでいる。枠組箱１０は、矩形ないし正方形の形状を有している。壁構造と床部材とによって区画室が形成されている。
【００１０】
図１に示すように、上部帯体１４は、枠組箱１０の周縁のまわりに延在していて、側壁２０を含んでおり、該側壁２０は、単一壁の構造として示されている複数のボトル接触領域２１と、隣接するボトル接触領域２１の間にある二重壁の構造とを有している。さらに、端壁２２は、二重壁の構造を有するものとして図示されているが、単一壁の部分から形成しても良い。上部帯体１４は内面２４と外面２６とを有している。上部帯体１４は、床部材１２に対して略垂直に配置されていて、収納されたボトルが傾くことを防止するのに十分な高さだけ、床部材１２の上方から間隔を隔てている。図１９〜図２０の後述の実施形態に示されるように、ボトル５は、側壁２０と端壁２２とに沿って枠組箱１０の中に収納されると、対応するボトル接触面に隣接するように配置される。図２に示した内面２４は、曲面状ないし円筒状の形状であるようなボトル接触面２１を有しているけれども、平坦な面に構成することもできる。
【００１１】
上部帯体１４は、枠組箱１０に所望の強度及び剛性を提供する一方、部分的に単一壁の構造になっていることで、枠組箱を比較的軽量にすることができる。上部帯体の外面２６は、略垂直に配置される。
端壁２２における帯体部材１４は、ハンドル部分３８を含んでおり、これによってユーザは枠組箱１０を把持する。ハンドル部材３８の下方には開口４０が配置されており、ユーザは手指をこれに通して、ハンドル４０に関連して枠組箱１０を取り扱う。端壁の中央にある支柱は、内方へ延在してなる入子隆起部６８を形成していて、該隆起部は入子式にされたときに補助的なストッパを提供する。
床部材１２は、格子状パターンの開口を備えていて、これによって比較的軽量な枠組箱を提供すると共に、排水を可能にしている。床部材１２は、概略平坦な平面であって、支持領域４２が行と列とに配置されて、１又は複数の配列を形成している。図示の実施形態においては、４×６の配列によって、２４本の２０オンスのボトルを収容することができる。もちろん、これは単なる例示であって限定ではなく、様々な数量及びサイズのボトルを支持するように枠組箱をデザインしても、本願の教示から逸脱するものではない。図９に示すように、床２１２の上面２４４は、複数の比較的低い高さのリブ４６及び４８を、上方に延在させて上面を横切るようにして、含むことができる。そうしたリブは、底２１２に剛性を与える助けになる。
【００１２】
図５〜図６に示すように、床底面４５は、それぞれの受け領域４２の下方に凹部を有していて、該凹部は、下側に積み重ねられた枠組箱に収納されているボトル５の上端を受け入れる。凹部は、下方へ突設されたリブ部材４９によって形成されていて、下側にあるボトル５の上端に沿って枠組箱１０が自由にすべることの無いように、また、下側にある枠組箱のボトルが傾く見込みを少なくするようになっている。
本発明の様々な実施形態による枠組箱は、同一ないし類似構成である枠組箱に対して入子可能になっていて、図１９には、枠組箱２１０と２１０’とを互いに入子状態にしてボトル５を保持させた様子を示している。入子状態のときには、上方の枠組箱２１０は下方の枠組箱２１０’に嵌入して、上部帯体２１４の下部縁２３５は、上部帯体２１４’の上部縁２３１’の上に載置される。
再び図１〜図６を参照すると、枠組箱１０の壁２０及び２２に沿って床部材１２を帯体１４に結合している支柱１６は、床部材１２の周縁まわりに沿って、隣接する支持領域４２同士の間に配置されている。壁構造は、支柱１６と、隣接する支持部材４２と、帯体１４の下部との間に、窓孔開口５０を有している。窓孔開口５０によって、枠組箱１０の中を視認できると共に、入子状にされたときに下方の枠組箱の面２１を受け入れることができる。支柱１６の高さは、輸送されるときに容器５が傾くことを防止するために十分な高さになっていて、容器５の上部は上部帯体１４の上方へ突出する。支柱１６は、一般的には単一壁の構造を有していて、内面５２と、これに対応する外面５４とを有している。支柱１６の外面５４は中央に配置された凹部領域５６を含んでいて、同一ないし類似構造の枠組箱に対して入子式にされたとき、支柱１６の上方に垂直に整列されて共通する中心線を有してなる、上部帯体１４の対応して内方へ配置されている内面６４を受け入れる。面６４は、入子式の支持とボトルの安定性とを提供する。
【００１３】
支柱１６の内面５２は略垂直になっていて、斜めのボトル面５８及び６０を含んでおり、これらの面は、中央に垂直に配置された内方へ向いた下部の面ないし縁６２にて交わっている。好ましい実施形態においては、ボトル接触面２１は支柱の面５８及び６０に対して円筒的に面一になっている。支柱の内面５２からわずかに外方に、上部内面６４が配置されていて、両者の間には変遷隆起６５が提供されている。上部帯体１４は支柱１６から外方へオフセットしていて、同一ないし類似構造の枠組箱（図１９参照）に対しても、また、前述の如く（図８ａ〜図８ｂ）、略垂直な壁構造を有し、同様な占有面積を有してなる、非類似構造の半深さの枠組箱４００に対しても、入子式にできるようになっている。
支柱１６は、容器５が帯体１４を押圧したとしても、帯体１４を支持できるだけの十分な強度を有しているべきである。支柱１６は、中央の縁部６２にて交わった２つの弓形面５８及び６０によって略形成されていて、底部においては比較的大きな面積と横断面とを有していることで、床部材１２に対して頑丈に結合されている。支柱１６における反対向きの面５８及び６０は、隣接するボトル５の曲率に対して略鏡像であるような曲率半径を有していて、ひとつの支柱の当接面５８と隣接する支柱の当接面６０とでボトル５を保持するようになっている。
図１〜図２を参照すると、角部の支柱１８は枠組箱１０の内方へ突出していなくて、周縁に配置されたままになっていて、これによって収納されたボトルのためのしっかりした角部ポケットを提供している。図２に示す如く、角部のボトル支持領域４２ａの収納具合は、隣接する端壁の支柱１６ａと側壁の支柱１６ｂとによって得られる。
【００１４】
図１、図６、及び図７は、本発明による枠組箱１０の他の特徴を示している。図示の如く、角部支柱１８の底面と床１２とは、窪んだ角部入子領域６９を形成している。従って、図７に示す如く、枠組箱１０が、角部突起５０３を有しているような従来技術による半深さの枠組箱５００の中に入子状態にされたときには、入子領域６９が角部突起５０３の部分を受け入れて、そうしたコンテナの積み重ね可能性と入子可能性とを向上させる。
前述したように、代表的な半深さの枠組箱は、それらの構造のために、同一ないし類似構造の半深さの枠組箱に対してだけ（入子式にではなく）積み重ねることができるが、低深さの枠組箱は代表的に、同一ないし類似構造の低深さの枠組箱の中に入子状態にすることができる。従って、本発明による枠組箱は２通りの用途を提供することができ、つまり、同一ないし類似構造のコンテナ２１０’（図１９参照）に入子状態にしたり、または、第２の実施形態の枠組箱１１０に示す如く、異なった構成である半深さの枠組箱４００（図８ａ〜図８ｂ）の中に入子状態にしたりすることもできる。従って、本発明による枠組箱は、非入子式の半深さの枠組箱と同一である最適なサイズの占有面積を有していて、効率的なボトル収納を提供できると共に、同一ないし類似構造の枠組箱と、同様な占有面積を有してなる非入子式の半深さの枠組箱とのいずれに対しても入子式にすることができる。図８ｂに示すように、上部帯体１１４の外面は垂直に配置され、半深さの枠組箱４００の外面に対して面一になっている。
【００１５】
図９〜図２０は、本発明の第３の実施形態による枠組箱２１０を示している。第１の実施形態の特徴に対応する特徴には対応する参照符号を２００番台にして示している。枠組箱２１０は、内面２２４と外面２２６とを備えてなる上部帯体２１４を有した、側壁２２０と端壁２２２との構造を含んでいる。上部帯体２１４の外面２２６は、該外面から突設されてなる複数のリブ部材によって形成されており、該リブ部材は、複数の水平に配置されたリブ部材を互いに略平行に配列されていて、上側リブ部分２３０と、中間リブ部分２３２と、下側リブ部分２３４とが示されている。上側リブ部分２３０と下側リブ部分２３４とは、それぞれ、帯体部材２１４における上部縁２３１と下部縁２３３とを形成している。外面２２６は、複数の垂直に配置されてなるリブ部分２３６を、帯体部材２１４の周縁まわりに延在させている。外面２２６は垂直に配置され、これに関してはテーパはほとんど乃至まったく有していない。
【００１６】
リブ２３０〜２３６は枠組箱２１０の強度を高めると共に、比較的少ない材料を使用しているので、自動化昇降装置に関連して使用するときに特に有利である。枠組箱２１０が、パレット上に層状に積み重ねられるとき、これらのリブは略平坦な表面を形成し、これによって昇降装置は効率的に枠組箱を把持することができる。把持されたときには、枠組箱には圧縮力が分配されて、リブ２３０〜２３６は、隣接する枠組箱の対応するリブに捕えられて、隣接する枠組箱の支持を高めると共に、層状に積み重ねられた枠組箱が離れたり互いにすべったりすることを防止する。隣接する枠組箱２１０が枠組箱の層として持上げられるとき、万一、ひとつの枠組箱がスリップしそうになると、例えば枠組箱２１０における上側の水平リブ２３０が隣接する枠組箱におけるリブ２３２及び２３６と協働してスリップを防止する。
【００１７】
枠組箱２１０の側部ポケット２６７を形成している支柱２１６は、角部におけるのと同様に、側壁２２０及び端壁２２２に隣接したボトルのために十分な収納を取巻いて提供する。このことは、より大きなボトル面との接触を提供し、もってボトルと荷重の安定性を良好にする。
本発明の実施形態について図示して説明したけれども、これらの実施形態は本発明のすべての可能な形態を例示し説明することは意図していない。明細書中において使用された用語は、限定のためではなく説明のための用語であって、本発明の精神及び範囲を逸脱せずに、様々な変更を行なうことができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】図１は、本発明の第１の実施形態による入子式のボトル枠組箱を示した斜視図である。
【図２】図２は、図１の上面図である。
【図３】図３は、図１の枠組箱を示した前面立面図であって、背面立面図はこの図に対して鏡像関係となる。
【図４】図４は、図１の枠組箱を示した左端面立面図であって、右端面立面図はこの図に対して鏡像関係となる。
【図５】図５は、図１の枠組箱を示した底面図である。
【図６】図６は、図１の枠組箱の底面を示した斜視図である。
【図７】図７は、第１の従来技術による枠組箱に図１の枠組箱を入子にした様子を示した斜視図である。
【図８ａ】図８ａは、第２の従来技術による真っ直ぐな壁の半深さの枠組箱に、本発明の第２の実施形態による枠組箱を入子にした様子を示した斜視図である。
【図８ｂ】図８ｂは、第２の従来技術による真っ直ぐな壁の半深さの枠組箱に、本発明の第２の実施形態による枠組箱を入子にした様子を示した横断面図である。
【図９】図９は、本発明の第３の実施形態による入子式のボトル枠組箱を示した斜視図である。
【図１０】図１０は、図９の枠組箱を示した上面図である。
【図１１】図１１は、図９の枠組箱を示した底面図である。
【図１２】図１２は、図９の枠組箱を示した前面立面図であって、背面立面図はこの図に対して鏡像関係となる。
【図１３】図１３は、図１の枠組箱を示した左端面立面図であって、右端面立面図はこの図に対して鏡像関係となる。
【図１４】図１４は、図１０の線１４−１４に沿った断面図である。
【図１５】図１５は、図１０の線１５−１５に沿った断面図である。
【図１６】図１６は、図１０の線１６−１６に沿った断面図である。
【図１７】図１７は、図１０の線１７−１７に沿った断面図である。
【図１８】図１８は、図１０の線１８−１８に沿った断面図である。
【図１９】図１９は、図９に示した２つの枠組箱が入子にされて、上側の枠組箱にボトルが配置された様子を断面図にて示している。
【図２０】図２０は、図９に示した枠組箱にボトルを配置した様子を示した上面図である。

Claims (25)

1. ボトルのための入子式の枠組箱であって、前記枠組箱が、
   床上面と床底面とを有する床部分であって、床上面はボトルを支持するための複数のボトル支持領域を含んでいるような前記床部分と、
   床部分に結合されて床部分と共に収納領域を形成している低深さの壁構造であって、壁構造は、ボトル接触部分を備えた内面と、外面とを有して、周縁に延在している上部帯体部分を有し、低深さの壁構造はさらに、単一壁である下部壁構造であって上部帯体と床部分との間に延在している隣接する支柱部材を備え、壁構造は側壁と端壁とを含み、隣接する支柱部材は、収納領域の内方へ延在している凹面状の当接面を有しているような前記壁構造を備え、
   ボトル接触部分とボトル支持領域と当接面とは、壁構造の周縁まわりに延在している複数のボトル受けポケットを形成し、ボトルを垂直直立状態に保持する、
   ことを特徴とする枠組箱。
2. 上部帯体部材の内面は、対応する支柱部材に対して整列された複数の入子部材を備え、入子状態にされたとき、支柱部材の外面は同一ないし類似構造である枠組箱の入子部材を受入れるように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の枠組箱。
3. 入子部材は二重壁の構造を有していることを特徴とする請求項２に記載の枠組箱。
4. ボトル接触部分は凹面状の形状を有していることを特徴とする請求項１に記載の枠組箱。
5. ボトル接触部分は、当接面と一致した曲率半径を有していることを特徴とする請求項４に記載の枠組箱。
6. ボトル接触部分は、単一壁の構造になっていることを特徴とする請求項１に記載の枠組箱。
7. 上部帯体部材と各隣接する一対の支柱とは、両者の間に窓孔を形成していて、該窓孔は上部帯体部分の下方に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の枠組箱。
8. ボトルを保持するための入子式の低深さの枠組箱であって、前記枠組箱は側壁と端壁とを有している低深さの壁構造を有し、前記枠組箱が、
   床上面と床底面とを有する床部材と、
   ボトルが傾くことを防止すべく、枠組箱の周縁のまわりにおいて、床部材から間隔を隔てた上方に延在している帯体であって、間隔を隔てた内側突起をさらに有しているような前記帯体と、
   帯体部材と床部材とを結合すべく側壁と端壁とに沿って配置された複数の支柱であって、支柱は間隔を隔てていて該支柱間に入子窓孔を有し、支柱は内面と外面とを有し、支柱は帯体から内方へオフセットして突き出ていて、隣接する一対の支柱はボトルのひとつを収納するためのボトル受け領域を形成し、各支柱の内面は中央に配置された面にて交わるような一対の反対向きの面を有し、支柱の外面は、同一ないし類似構造である枠組箱が下側に入子にされたときに対応する突起を受入れるように合致している凹部を有しているような前記複数の支柱と、
   を備えていることを特徴とする低深さの入子式の枠組箱。
9. 支柱の内面は円筒形の凹面を有していることを特徴とする請求項８に記載の枠組箱。
10. 円筒形の凹面は、支柱の下部縁から支柱の上部縁部へ延在していることを特徴とする請求項９に記載の枠組箱。
11. 帯体は複数の直立する凹面状の内面を含み、前記凹面状の内面は支柱と交互になるように配列されていて、略円筒形のボトルに対応するように配置されていることを特徴とする請求項８に記載の枠組箱。
12. 円筒形の凹面とこれに隣接する直立する凹面状の内面とは、同一の曲率半径を有していることを特徴とする請求項１１に記載の枠組箱。
13. 帯体の少なくとも一部分は単一壁の構造を有していることを特徴とする請求項８に記載の枠組箱。
14. 床底面は、上向きに窪んだボトル上部受け領域をさらに備えていることを特徴とする請求項８に記載の枠組箱。
15. 枠組箱は、帯体の角部を床部材に結合するための角支柱を有していることを特徴とする請求項８に記載の枠組箱。
16. 帯体の内側の突起と隣接する支柱とは共通の垂直中心線を有していることを特徴とする請求項８に記載の枠組箱。
17. ボトル用の入子式の低深さの枠組箱であって、この枠組箱が、
    上面と底面とを有している床部材であって、上面はボトルの配列を直立させて支持するための複数のボトル支持領域を有しているような前記床部材と、
    床部材から間隔を隔てて枠組箱の周縁まわりに延在している略直立した帯体部材であって、帯体部材は上面と下面と外面と内面とを有し、該内面は、床部材のボトル支持領域に対応した、単一壁のボトル接触領域を有しているような前記帯体部材と、
    床部材の周縁を帯体部材の下面に結合している複数の間隔を隔てた入子支柱であって、支柱は第１及び第２の反対向きの内面を含み、これに対応して支柱の外面に垂直な凹部を形成していて、複数の支柱のうちのひとつの第１の内面と、隣接する支柱における隣接する第２の内面と、ボトル支持領域及びボトル接触領域とが、ボトルを直立させて支持するためのボトル受けポケットを形成しているような前記入子支柱と、
    を備えていることを特徴とする枠組箱。
18. ボトル接触領域は帯体部材の内面にある弓形面によって形成され、該弓形面は支柱と交互になるように配列されていて、略円筒形のボトルに一致するように配置されていることを特徴とする請求項１７に記載の枠組箱。
19. 第１及び第２の反対向きの内面と、それらに隣接するボトル接触領域とは、同一の曲率半径を有していることを特徴とする請求項１７に記載の枠組箱。
20. 支柱は窓孔と交互のパターンにて配列され、該窓孔は支柱の間で帯体部材の下方に配置されていることを特徴とする請求項１７に記載の枠組箱。
21. 帯体部材は側壁部分と端壁部分とを含み、帯体部材の側壁部分はハンドル開口を形成されて含んでいることを特徴とする請求項１７に記載の枠組箱。
22. 角部のボトル支持領域は、ボトルの円周の半分以上がボトル支持領域に収められるように形成されていることを特徴とする請求項１７に記載の枠組箱。
23. ボトル用の入子式の低深さの枠組箱であって、この枠組箱が、
    ボトルの配列を支持するための複数のボトル支持領域を備えている上面を有している床部材と、
    床部材から間隔を隔てて枠組箱の周縁まわりに延在している上部壁部材であって、上部壁部材は、外面と、間隔を隔てて内方へ延在している突起部材を備えた内面と、突起部材の間にあるボトル接触面とを有しているような前記上部壁部材と、
    突起部材から内方へオフセットした平面に沿って配置されている下部壁部分であって、床部材の周縁を上部壁部材の下面に結合するための複数の支持部材を有し、支持部材は上部壁部材の入子突起に対して整列され、支持部材は第１及び第２の反対向きの内面を含んでいて、同一ないし類似構造である枠組箱が入子にされたときに入子突起を受入れるように対応する凹部を支柱の外面に形成し、下部壁構造は隣接する支持部材間に窓孔を配置されて有しているような前記下部壁部分と、
    を備えていることを特徴とする枠組箱。
24. ボトル用の入子式の枠組箱であって、この枠組箱が、
    ボトルの配列を支持するための複数のボトル支持領域を備えている上面を有している床部材と、
    床部材から間隔を隔てて枠組箱の周縁まわりに延在している上部壁部材であって、上部壁部材は、上部縁と、下部縁と、外面と、間隔を隔てて内方へ延在している突起を備えた内面とを有していると共に、入子突起の間にある凹面状のボトル接触面を有しているような前記上部壁部材と、
    上部壁部材から内方へオフセットした下部壁構造であって、床部材を帯体部材の下面に結合するための複数の支持部材を有し、支持部材は上部壁部材の入子突起に対して整列され、支持部材は第１及び第２の反対向きの内面を含んでいて、同一ないし類似構造である枠組箱が入子にされたときに入子突起を受入れるように対応する凹部を支柱の外面に形成し、下部壁構造は隣接する支持部材間に窓孔を配置されて有しているような前記下部壁部分と、
    を備えていることを特徴とする枠組箱。
25. 入子式の枠組箱の組立体であって、この組立体が、
    （ａ）ボトル用の第１の枠組箱であって、この第１の枠組箱が、
    ボトルの配列を支持するための複数のボトル支持領域を備えている上面を有している床と、
    床部材から間隔を隔てて枠組箱の周縁まわりに延在している上部壁部材であって、上部壁部材は、上部縁と、下部縁と、外面と、間隔を隔てて内方へ延在している部分を備えた内面とを有していると共に、内向延在部分の間にある凹面状のボトル接触面を有しているような前記上部壁部材と、
    上部壁部材から内方へオフセットした下部壁構造であって、床部材の周縁を上部壁部材の下面に結合するための複数の支持部材を有し、支持部材は上部壁部材の内向延在部分に対して垂直に整列され、支持部材は第１及び第２の反対向きの内面を含んでいて、同一ないし類似構造である枠組箱が入子にされたときに内向延在部分を受入れるように対応する凹部を支柱の外面に形成し、下部壁構造は隣接する支持部材間に窓孔を配置されて有しているような前記下部壁部分と、を備え、
    （ｂ）ボトル用の第２の枠組箱であって、この第２の枠組箱が、
    上面と外面と内面とを有するような壁構造を形成する複数の略垂直な側壁と、
    壁構造に取付けられて、壁構造と共に区画室を形成する床と、を備え、
    ボトル用の第１の枠組箱がボトル用の第２の枠組箱の区画室の中に入子にされたとき、ボトル用の第１の枠組箱の下部壁構造は、ボトル用の第２の枠組箱の区画室の中に配置されて、ボトル用の第１の枠組箱の上部壁部材の下部縁がボトル用の第２の枠組箱の側壁の上面に載置され、ボトル用の第１の枠組箱の上部壁部材の外面がボトル用の第２の枠組箱の壁構造の外面と略面一になる、
    ことを特徴とする枠組箱の組立体。