JP2005506095A - 吻合接合システム - Google Patents

吻合接合システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005506095A
JP2005506095A JP2002533625A JP2002533625A JP2005506095A JP 2005506095 A JP2005506095 A JP 2005506095A JP 2002533625 A JP2002533625 A JP 2002533625A JP 2002533625 A JP2002533625 A JP 2002533625A JP 2005506095 A JP2005506095 A JP 2005506095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
clip
spike
anastomotic
puller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002533625A
Other languages
English (en)
Inventor
ロシャコヴェ・アミール
キレムニク・イド
フェルド・タンヒュム
コンスタンティノ・エイタン
Original Assignee
バイ−パス・インク.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/IL2000/000609 external-priority patent/WO2001041623A2/en
Priority claimed from PCT/IL2000/000611 external-priority patent/WO2001041624A2/en
Priority claimed from PCT/IL2001/000074 external-priority patent/WO2001070119A1/en
Priority claimed from PCT/IL2001/000266 external-priority patent/WO2001070090A2/en
Priority claimed from PCT/IL2001/000600 external-priority patent/WO2002047561A1/en
Priority claimed from IL14405101A external-priority patent/IL144051A0/xx
Application filed by バイ−パス・インク. filed Critical バイ−パス・インク.
Publication of JP2005506095A publication Critical patent/JP2005506095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/3205Excision instruments
    • A61B17/32053Punch like cutting instruments, e.g. using a cylindrical or oval knife
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/11Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for performing anastomosis; Buttons for anastomosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/064Surgical staples, i.e. penetrating the tissue
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/08Wound clamps or clips, i.e. not or only partly penetrating the tissue ; Devices for bringing together the edges of a wound
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3417Details of tips or shafts, e.g. grooves, expandable, bendable; Multiple coaxial sliding cannulas, e.g. for dilating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/064Surgical staples, i.e. penetrating the tissue
    • A61B2017/0641Surgical staples, i.e. penetrating the tissue having at least three legs as part of one single body
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/11Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for performing anastomosis; Buttons for anastomosis
    • A61B2017/1107Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for performing anastomosis; Buttons for anastomosis for blood vessels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/11Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for performing anastomosis; Buttons for anastomosis
    • A61B2017/1135End-to-side connections, e.g. T- or Y-connections
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/28Surgical forceps
    • A61B17/29Forceps for use in minimally invasive surgery
    • A61B2017/2901Details of shaft
    • A61B2017/2905Details of shaft flexible
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B2017/348Means for supporting the trocar against the body or retaining the trocar inside the body
    • A61B2017/3482Means for supporting the trocar against the body or retaining the trocar inside the body inside
    • A61B2017/3484Anchoring means, e.g. spreading-out umbrella-like structure
    • A61B2017/3488Fixation to inner organ or inner body tissue

Abstract

力を働かせるためのハンドルを含むボディと、前記ボディと結合するようになっておりまたコネクタを携行するカプセルであって、前記結合部によって前記力が伝達されて前記コネクタを配置するようになっているものと、選択的に前記ボディと前記カプセルとの間に接続されるようになっておりそれによって前記移送システムの到達範囲を伸長する伸長部と、を有する、吻合コネクタ用移送システム。

Description

【0001】
[関連出願]
本発明は、ここに参照として含まれるPCT/IL/01/00600、PCT/IL01/00266、WO 01/41624、PCT/IL01/00074、WO 01/41623、WO 00/56226、およびWO 00/56228のPCT出願及び公開に関連し、その一部継続である。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、一般に、吻合接合、特に血管間のものを行う分野に関する。
【0003】
[発明の背景]
例えば単一のコネクタを用いて吻合接合を行うものや複数の外科クリップを用いて接合を行うものなどの、グラフトを血管に接合する幾つかの種類の方法が、以前より提案されている。端側接合では、通常、切開部または穴が側部血管に形成され、端部血管の末端が切開部または穴に取り付けられる。
【0004】
吻合接合が完了すると、血管の一方または双方の径が変わり、例えば、伏在静脈は血管内の圧力の増大によって、自然に径が増大する。加えて、側部血管に作用する力は、血管内のあらゆる切開部や穴を広げる可能性があり、それは血液のリークにつながる可能性がある。
【0005】
[発明の要旨]
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、ターゲットとなる血管へのダメージを防止するために、吻合接合の高張力部に対応する部材に例えば補強材及び/またはモーションリミッタ(motion limiter)といった特定の構成がある、吻合コネクタ、吻合接合を行うクリップのセット、及び/または吻合器移送システムに関連する。従って、本発明の一つの実施形態では、幾つかのクリップは(すべて連結されたならば)他のクリップよりもより緩く連結される。
【0006】
本発明の例示的な実施形態では、例えばコネクタのスパイクや独立したクリップといった、複数の取り付け尖部を含むという点で特徴づけられ、この取り付け尖部は互いに相対的に運動し、例えば広がる。本発明の例示的な実施形態では、切開部の両端にある2つの取り付け尖部が、互いに連結され、これらの相対運動を減少させる。クリップの一例では、角のあるダブルクリップが選択的に切開部の両端に使用される。
【0007】
本発明の代替の実施形態では、各組織取り付け尖部が小孔付きセグメントに定められ、コネクタ全体がその半径を増大させて変形したときに小孔付きセグメントはほとんど変形しない。
【0008】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、血管の形状に従う及び/または血管の径の変化に対応するようになっている、吻合接合に関する。本発明の例示的な実施形態では、コネクタは、複数の実質独立したクリップ要素と相互接続するリングを有する。(閉じたときの)クリップのクランプポイントによって仮想リングを構成する。本発明の例示的な実施形態では、仮想リング及びリングは一致するリングではない。選択的には、両リングは、リングの面方向及び/またはリングの面に垂直な方向に並置されている。代替的または追加的には、両リングの径は互いに異なる。代替的または追加的には、リングの傾き及び/または方向は仮想リングのものとは異なる。
【0009】
本発明の例示的な実施形態では、リングの形状の違いにより、クリップはリングに対して捩じられる。代替的または追加的には、クランプ尖部が側部血管の形状に一致する非平面状リングの形を取るように、各クリップは独立して運動可能である。代替的または追加的には、血管の形状が変化すると、各クリップの捩じりの程度も変化しうる。本発明の例示的な実施形態では、クリップは優先捩じり方向を有するように構成されており、従って、所望の血管に適合させやすくなっている。幾つかの実施形態ではクリップ要素の相対位置及び/または相対方向に制限が与えられているが、相互接続しているリングは最低限の可撓性を確保する。選択的には、リングが薄板状であるか、捩じり継手によってクリップとリングが相互接続されることによって、捩じれが許容されている。
【0010】
本発明の例示的な実施形態では、クリップは直線状のセグメントによって相互接続される。代替的には、クリップは折り曲げセグメントによって相互接続され、これによって半径方向への拡張が許容される及び/または捩じれが支えられる。
【0011】
本発明の例示的な実施形態では、吻合コネクタは、複数のクリップと、クリップ内に血管組織を引き込む組織プラーと、を有する。
【0012】
本発明の他の例示的な実施形態では、コネクタはベースプレート型のコネクタであり、ベースプレートが可撓性を有しベースプレートが側部血管に適合できるようになっている。
【0013】
本発明の例示的な実施形態では、独立したクリップまたはベースプレート部分は、それが小孔付きのものであっても、コネクタ全体が変形したときにほとんど変形しない。
【0014】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、弾性的なリングが例えばクリップやフック先端部といった別に特許された複数の組織ホルダと相互接続し、その各々が2つの血管管壁を互いにクランプするような、リング型吻合コネクタに関する。本発明の例示的な実施形態では、リングによって所望の吻合半径が定まる。リングは弾性的または塑性的に変形し、血管が拡大した場合は、より大きな半径を保持する。代替的または追加的には、リングは、一定の大きさになるように血管を半径方向に弾性付勢する。バイパス後の挙動が異なるような、異なる弾性値を異なる血管に対して用いてもよい。本発明の幾つかの実施形態では、例えば血管の変形を許容する、穴閉塞機器のための異なる構成が用いられる。
【0015】
本発明の実施形態の一側面は、1つまたは2つのプラーの通路となる小孔を含むクリップに関する。クリップは、血管組織と係合する1つまたはそれ以上のスパイクを含んでいてもよい。選択的には、小孔はまた、組織を引き込んでいる間、クリップホルダを収容している。
【0016】
代替的または追加的には、小孔は、配置中にクリップを所定箇所に保持し、またはクリップ変形要素をガイドするために使用される。
【0017】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、そのそれぞれが異なる血管に対応する2つのプラーが同軸に並べられているような、プラーが2つ一組となっている形状に関する。本発明の例示的な実施形態では、1本のプラーが、他のプラー内に形成されたスロットに沿って挿着される。
【0018】
本発明の代替の実施形態では、吻合コネクタは、複数のフックしたプラーがそこを通って伸長するような、小孔付きのベースを有する。選択的には、各小孔は、プラーが一旦後退引き込みされたときにプラーの係合外れを防止するため、プラーの形状に合う1つまたはそれ以上のタブを伴う。
【0019】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、吻合部の欠陥を補正する縫合を行うことのできるベースプレート型の吻合コネクタに関する。本発明の例示的な実施形態では、ベースプレートは小孔を伴うか疏な構成となっており(全てのスペースが埋まっているわけではない)、そこを通って針が挿入される余地を許容する。代替的または追加的には、ベースプレートは貫通可能な物質からなる。選択的には、ベースプレートは可撓性を有し、縫合中にベースプレートの変形を許容し及び/または吻合を行うことができる。
【0020】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、プラー係合要素の構成に関する。本発明の例示的な実施形態では、要素は、プラーが一旦後退引き込みされたときにプラーの係合外れを防止するタブを含む。本発明の例示的な実施形態では、タブの形状はカーブしており、限られたスペース内でタブの長さをより長くすることができる。十分なタブの厚さ及び/または冶金処理によって、選択的には、タブが長くても十分な強度、弾性、及び/または運動範囲を持つ。1つ、2つ、またはそれ以上のタブがあってもよい。
【0021】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、バーを含むプラー係合要素に関し、このバーはプラーのフック状先端部と係合する。本発明の例示的な実施形態では、バーのような短いセグメントによって分断された2つの開口としての小孔がある。プラーは開口の一方を通って伸長し、これが後退引き込みされると、プラーのフック状先端部は他の開口に向かって伸長する。
【0022】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、吻合コネクタを配置中にそのベース部を保持する方法に関する。本発明の例示的な実施形態では、少なくとも2つのヒンジ付きタブによって移送システムに対してベース部が保持される。ベースをリリースしようとすると、タブがリリースされて回転可能となり、ベースプレートの運動を妨げなくなる。本発明の例示的な実施形態では、タブはその外周部セクションに保持部があり、また小孔をフックする内周部セクションに近い要素によって回転が防止される。この要素を後退引き込みすることによってタブはリリースされるので、タブは小孔を通り過ぎるように引かれてベース部をリリースする。
【0023】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、長いプラーを有する吻合コネクタに関し、プラーは変形してグラフトのコネクタへの取り付けを補佐する。本発明の例示的な実施形態では、プラーは後方にカーブした先端部を含み、そのカーブは180度である。本発明の例示的な実施形態では、プラーは曲げられた後に戻され、先端部はコネクタの軸から90度傾いて放射状に外を向く。例えば先端部を覆うように開口縁を引き込むことにより、グラフトは取り付けられる。本発明の例示的な実施形態では、グラフトが取り付けられた後に、プラーがリリースされて直線状になる。代替的または追加的には、配置中に、プラーの長さが足りない場合は、代わりに後退引き込みをより長く行う。
【0024】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、吻合器移送システム及び/または穴開けシステムの伸長機構に関する。本発明の例示的な実施形態では、開胸、キーホール、及び/または内視鏡外科手術に同一のシステムを用いる。本発明の例示的な実施形態では、移送システムは、前進、後退引き込み、及び/または回転してシステムの操作に影響を与える、少なくとも1つの軸方向ロッドを含む。本発明の例示的な実施形態では、ロッドは、所望のカップリングを形成するために結合する2つの部分からなる。移送システムを伸長するために、2つの部分の連結は外れ、マッチング結合機構を備えた伸長ピースが挿入される。従って、例えばプラーがベース部に後退引き込みされた吻合器移送システムは、当初のロッドと連結したプラーと当初のロッドと連結した伸長ロッドとを有する。引き込み及び以後動作機構は、選択的には移送システムのハンドル内に位置する。
【0025】
本発明の例示的な実施形態では、吻合器移送機構は、移送システム及び/または伸長部に取り付けることのできるモジュラーカプセルとして提供される。選択的には、穴開け器と吻合器の移送を行う同一の駆動機構が提供され、穴開けカプセルを移送カプセルに交換するだけで同一の機構を両処理に使用可能である。両カプセルは、例えばロッドの後退引き込み及び/または回転によって動作可能となる。
【0026】
選択的には、カプセルは、例えば回転レバーといった、少なくとも挿入プロセスでプラーを前進及び/または後退引き込みするためのレバーを含む。本発明の例示的な実施形態では、少なくとも1つ、選択的には2つのプラー位置でロックする。このようなレバーは、本発明のカプセルを用いない実施形態での分離型コントロールとして提供されてもよい。
【0027】
選択的には、伸長部は、他の実施形態のような剛体ではなく、可撓性を有する。選択的には、内視鏡外科手術をアシストするためのカメラ及び/または光源用のチャネルが伸長部内にある。
【0028】
本発明の例示的な実施形態では、移送システムは、ロッドの後退引き込みによってシステムが分割し、移送された血管をリリースするような分割型のシステムである。本発明の例示的な実施形態では、移送システムの末端が伸長ピースと連結し、分割が行われたときでも連結が外れない、これは、例えばロッドインターロックを介するか、末端と伸長部のボディとの間のインターロックを用いることによって成される。
【0029】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、直線状ではない経路に沿って使用するための、少なくとも1つのヒンジ及び/または変形可能な部分を含む、吻合器移送システムに関する。本発明の例示的な実施形態では、移送システムは、力(後退引き込みのための力)を移送システムのハンドルからコネクタに伝達する可撓性のケーブルを含む。本発明の実施の形態では、1箇所、2箇所、3箇所、或いはそれ以上の箇所で、移送システムにヒンジが取り付けられる。本発明の他の実施形態では、移送システムは、グースネック(gooseneck)状であり、その全長にわたって可撓性を有する。
【0030】
本発明の幾つかの実施形態の一側面は、血管用のサイドカッターに関する。本発明の例示的な実施形態では、サイドカッターは、鋭利な先端部を備えたL字状の要素を含む。先端部は、血管内に進入し、L字部の一方のアームが先端部に続いて血管内に挿入される。L字状要素は、選択的には、アームが血管の軸と平行となるように回転する。L字状要素は、次いでベースに対して後退引き込みされ、選択的にはL字の鋭利な内縁によって切断される及び/またはベースに対して剪断される。ベースは、選択的には鋭利である。ベースは、L字状要素の一面上にあるか、或いはL字状要素を挟んでいてもよい。選択的には、L字の切断アームは、ベースに平行であり、代替的には、アームは、カッターの軸に対して、ベースに向かうように傾いているかベースから離れるように傾いていてもよい。本発明の例示的な実施形態では、切断アームは可撓性を有し、ベースの面に向かって捩じられる。
【0031】
本発明の実施の形態の一側面は、例えばグラフトをコネクタにとりつけた後または吻合が終了した後に、血管からコネクタを取り外す機器に関する。本発明の例示的な実施形態では、コネクタは1つの血管(またはグラフト)の周りに配置されるリングと、リングから伸長して(或いは、例えばリングを通過して)スパイクの鋭利な先端部をもって第2の血管に進入するスパイクと、を有する。本発明の例示的な実施形態では、機器は、リングの位置で1つのスパイクと係合し、次いでリングに対してスパイクを後退引き込みするようになっている、少なくとも1つの鉗子を有する。選択的には、リングは、後退引き込みされたときにスパイクが直線状になるようにする。選択的には、機器は、リングのタブ部の運動を妨害しない。なお、タブ部は、通常の状態においてスパイクの後退引き込みを防止するよう構成されているものである。代替的には、機器は、タブを邪魔にならないように曲げる突出部を含む。代替的には、鉗子がタブに係合してこれを引き戻す。
【0032】
それ故に、本発明の例示的な実施形態によれば、
複数のクリップセグメントと、
クリップセグメントを相互接続する、複数の捩じることが出来る弾性的なセグメントと、
を有する、吻合コネクタが提供される。選択的には、前記セグメントは、前記クリップセグメントによって定まる平面から離れて曲げることが出来る。代替的または追加的には、前記取り付けセグメントの弾性は、前記コネクタの径の変化の挙動をコントロールするよう定められる。
【0033】
選択的には、前記クリップセグメントは、クリップが閉じたときにターゲットとなる組織に進入しない。代替的には、前記クリップセグメントは、クリップが閉じたときにターゲットとなる組織に進入するが、前記組織を貫通することは無い。
【0034】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
複数のクリップセグメントであって、そのそれぞれによって、そこでクリップの両端が組織と係合するクリップ当接エリアが定まるようなものと、
クリップセグメントと相互接続する複数の取りつけセグメントと、を有し、前記取り付けセグメントが第1の円周上に配置され、前記当接エリアは第2の円周上に配置され、前記2つの円周は同一ではない、
ことを特徴とする、吻合コネクタが提供される。選択的には、前記取り付けセグメントの弾性は、前記コネクタの径の変化の挙動をコントロールするよう定められる。代替的または追加的には、前記円周は同一の平面上には無い。
【0035】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
複数の接続セグメントであって、そのそれぞれによって、前記セグメントとターゲットとなる血管との間での当接エリアが定まるようなものと、
前記接続セグメントと相互接続し、前記接続セグメントの相対運動を制限する複数の取り付けセグメントと、を有し、前記取り付けセグメントの幾つかは、前記接続セグメントの相対運動が、他の接続セグメントの運動よりも大きくなるよう制限する、
ことを特徴とする、吻合コネクタが提供される。選択的には、前記接続セグメントは、それぞれ、その中でターゲットとなる血管と係合するプラーが前進及び後退引き込みされる、小孔付きセグメントを有する。代替的または追加的には、コネクタは、ベースプレートを有し、前記接続セグメントは、それぞれベースプレート上に小孔付きエリアを有する。代替的または追加的には、前記接続セグメントは、それぞれクリップ要素を有する。代替的または追加的には、前記コネクタは、ひずみの程度が大きいと考えられるターゲットとなる血管のエリアに対しては、相対運動がより大きくなるよう制限するように構成されている。代替的または追加的には、前記接合セグメントは楕円状に配列され、セグメント間の相対運動は楕円の長半径方向両端で減少する。
【0036】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、吻合コネクタであって、
その中に複数の小孔があるベースプレートと、
前記コネクタの配置中に前記小孔の少なくとも幾つかを通過するようになっている1セットのプラーと、を有し、
前記ベースプレートは、ベースプレートを通って針を用いて吻合接合部を十分に縫合できるように、疏な構成となっている、
ことを特徴とするものが提供される。
【0037】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
複数のクリップセグメントであって、各クリップによってその中でクリップが組織と係合する係合ボリュームが定まるものと、
前記クリップセグメントと相互接続している取り付けセグメントと、
そのそれぞれが組織係合部を備えた1セットの組織プラーと、を有し、
前記クリップには複数の小孔があり、前記組織プラーは、係合した前記クリップの係合ボリューム内の組織を携行して後退引き込みされるように、前記小孔を通って伸長するようになっている、
ことを特徴とする、吻合コネクタが提供される。選択的には、前記小孔は、コネクタホルダを用いて前記コネクタを保持するようになっている。代替的または追加的には、前記組織プラーは、2つ一組の軸方向に伸びるプラーを有し、各組は互いに同軸に配列された2つのプラーを有する。選択的には、コネクタの前記組の一方は、ターゲットとなる血管の組織と係合するようになっており、プラーの前記組の他方は、前記吻合が終了する前に前記コネクタが取り付けられているターゲットとなる血管の組織と係合するようになっている。代替的または追加的には、前記組の少なくとも1つは前記小孔よりも広い先端部を備え、前記小孔の一方の側の待機ポイントにクリップがあるとき、プラーを後退引き込みすると前記クリップが閉じる。
【0038】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
その中に複数の小孔があるベースプレートと、
前記コネクタの配置中に前記小孔の少なくとも幾つかを通るようになっている1セットのプラーであって、前記プラーのそれぞれは組織係合先端部を含んでいるものと、を有し、
前記小孔は2つ一組で並べられており、小孔の1つはプラーを受け、プラーが後退引き込みされると前記小孔の1つはプラーの先端部を受ける、
ことを特徴とする吻合コネクタが提供される。選択的には、前記コネクタは、その周りに前記プラーのフックが配置されるようなバーを有し、前記バーは前記2つ一組の小孔の境界となっている。
【0039】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、吻合コネクタであって、
その中に複数の小孔があるベースプレートと、
前記コネクタが配置されている間に、前記小孔の少なくとも幾つかを通るようになっている1セットのプラーと、を有し、
前記プラーのそれぞれが、
先端部と、
タブ部であって、前記プラーがタブの近くで取り外されたとき、前記プラーの平面から離れて変形するようになっているものと、
を有する、吻合コネクタが提供される。
【0040】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
ボディと、
前記ボディに取り付けられる少なくとも1つのスロット付きの前部プレートと、を有し、
前記プレート及び前記ボディの間に、吻合コネクタ用の貯蔵器があり、前記スロットは前記ベースプレート内に形成された小孔に適合し、阻止は係合スパイクの伸長部がそこを通り、
前記前部プレートは、前記コネクタが配置されたときに、前記ベースプレートの運動軸から離れるように曲がるようになっている、
ことを特徴とする吻合コネクタ用移送システムが提供される。選択的には、前記前部プレートは、少なくとも1つのヒンジ上に取り付けられる。代替的または追加的には、前記前部プレートは、少なくとも2つの同一平面上のプレートに分割される。代替的または追加的には、前記前部プレートは、変形可能な取り付け器具を介して前記ボディに取り付けられる。
【0041】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、吻合コネクタ用移送システムであって、
力を働かせるためのハンドルを含むボディと、
前記ボディと結合するようになっており、またコネクタを携行するカプセルであって、前記結合部によって前記力が伝達されて前記コネクタを配置するようになっているものと、
選択的に前記ボディと前記カプセルとの間に接続されるようになっており、それによって前記移送システムの到達範囲を伸長する、伸長部と、
を有する、吻合コネクタ用移送システムが提供される。選択的には、前記伸長部は屈曲可能である。
【0042】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
力を働かせるためのハンドルを含むボディと、
前記ボディの遠位端にあり、吻合コネクタを保持するようになっているコネクタホルダエリアであって、前記力が前記エリアに伝達されて前記コネクタを配置するものと、
前記ボディと前記エリアの間にあり、非弾性的に形状が変化する延長セクションと、
を有する、吻合コネクタ用移送システムが提供される。選択的には、前記延長セクションにはヒンジが取り付けられている。代替的または追加的には、前記延長セクションは変形可能である。代替的または追加的には、前記システムは、前記ハンドルと前記エリアの間で前記力の伝達を行う、可撓性のケーブルを有する。
【0043】
本発明の例示的な実施形態では、前記システムは、配置中に前記力によって後退引き込みされる複数の組織係合要素を有するコネクタの2つの部分を保持して配置するようになっており、コネクタのベースリング部がホルダエリアによって係合し、コネクタの組織プラー部が前記力によって後退引き込みされる。
【0044】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
力を働かせるためのハンドルを含むボディと、
前記ボディの遠位端にあり、吻合コネクタを保持するようになっているコネクタホルダエリアであって、前記力が前記エリアに伝達されて前記コネクタを配置するものと、
選択的に複数の組織係合要素を前記コネクタホルダエリアから前進させるコントロールであって、前記コントロールが力を働かせるためのハンドルから分離しているようなものと、
を有する、吻合コネクタ用移送システムが提供される。選択的には、前記コントロールは、回転ノブを有する。代替的または追加的には、前記コントローラは、前記コネクタホルダエリアを含む分離型のカプセル要素に取り付けられている。代替的または追加的には、前記組織係合要素は、コネクタの一部分を形成する。代替的または追加的には、前記組織係合要素は、前記移送システムの一部分を形成する。
【0045】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
配置されたコネクタの少なくとも1つのスパイクと係合するようになっている少なくとも1つのスパイク係合器と、
前記スパイク係合器に対して軸方向に運動可能であり、前記スパイク係合器が前記スパイクを前記軸方向運動によって前記ベース部から離れるように後退引き込みしている間は前記コネクタのベース部に対して退避するようになっている、軸方向に延びたコントラ要素と、
を有する、スパイクとベース型コネクタの中で吻合接合を行うスパイクを除去するコネクタ除去機器が提供される。選択的には、前記スパイク係合器は、摩擦力によって前記スパイクと係合する。選択的には、前記スパイク係合器は、分離チューブを有する。代替的または追加的には、前記コントラ要素は、前記前記スパイク係合器にフィットするオーバーチューブを有し、前記コントラ要素の内径は、前記係合器が前記コントラ要素内にあるときに前記スパイクを閉じてクランプするような大きさとなっている。代替的または追加的には、前記スパイク係合器は、一度に複数のスパイクと係合する。
【0046】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
スパイクが軸に向かって内側を向き、前記先端部が軸から離れるように外側を向くように、前記スパイクを曲げ、
前記内向きのスパイクの間の前記軸にグラフトを送出し、
グラフトをスパイクの位置に取り付ける、
複数の軸方向に伸長するスパイクを有し、そのそれぞれの先端部がコネクタの遠位端でカーブしているような一般に円筒形のコネクタにグラフトを取りつける方法が提供される。選択的には、前記送出することは、グラフトをスパイクの間でコネクタの近位端からスパイク先端部まで運搬することを含む。代替的または追加的には、前記取り付けることは、グラフトを少しずつ先端部に取り付けることを含む。代替的または追加的には、前記曲げることは、治具内で前記コネクタを取り付けることを含む。代替的または追加的には、前記曲げることは、スパイクの曲げられた部分によって形成される領域の径が曲げられていないスパイクによるものよりも大きくなるように、スパイクを外に曲げ、次いで内に曲げることを含む。
【0047】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
コネクタを受ける軸方向のチャネルがあるボディと、
前記ボディの一端に取り付けられ、前記コネクタの複数のスパイクを受けるための複数の交軸方向のチャネルがあり、その中心にグラフトを受ける穴のあるプレートと、
を有する、スパイク付きのコネクタをスパイクが内に曲げられた状態で保持する治具が提供される。選択的には、前記プレートは、スロット付きの円盤を有する。代替的または追加的には、前記治具は、前記プレートの下にあり前記スパイクが捩じられたときに前記スパイクがそれに沿って運搬されるようなスロットがある、少なくとも1つの回転可能な円盤を有する。代替的または追加的には、前記治具は、前記プレートの上にあり選択的に前記円盤のスロットを前記プレートのスロットに合わせる、少なくとも1つの回転可能なスロット付きの円盤を有する。選択的には、前記プレートの前記スロットのうちの異なるものに少しずつ前記円盤のスロットを前記プレートのスロットに選択的に合わせることが出来るように、前記円盤のスロットは配列されている。
【0048】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、
切断面を供えた第1のセクションと、
前記第1のセクションの切断面と適合する切断面を備え、剪断を行うため第1のセクションに対して軸方向に相対運動可能な、第2のセクションと、を有し、
前記第2のセクションは、血管を貫通するようになっている尖った先端部を有し、
前記第2のセクションが可撓性を有し、前記尖った先端部が前記第1のセクションの平面部に向かうように捩じられ、その結果前記第1のセクションが前記第2のセクションに対して運動するとき、前記第1のセクションが前記第2のセクションを押してこれを動かす、
ことを特徴とする、血管に小孔を形成する血管カッターが提供される。選択的には、前記第2のセクションの切断面は鋭利になっている。代替的または追加的には、前記両切断面は、2つの切断面にほぼ共通の平面内で互いに平行ではない。代替的または追加的には、前記第2の切断面は、前記軸方向の運動の方向に垂直ではない。代替的または追加的には、前記尖った先端部は、前記第1の平面部から離れるような方向を指している。
【0049】
本発明の限定されない形態は、以下の例示的な実施形態の記述を図面と共に参照して記述されるだろう。図面には一般に寸法どおりに示されたものではなく、またいかなる計測値も例示的なものであり必ずしも限定を伴うものではない。図面においては、1つ以上の図面に現れる同一の構造、要素または部位には、これらが現れる全ての図面において同一または類似の符号が好適に割り当てられる。
【0050】
図1は、本発明の例示的な実施形態による、複数のプラー118及び120を有するクリップ配置システム100上に設けられた吻合クリップセット101を示したものである。
【0051】
プラー118をターゲットとなる側部血管の開口に挿入して、プラーを用いて血管管壁を複数のクリップ102の中に引き込むことによって、吻合接合は行われる。端部血管の組織もまた、それと同じまたは異なるプラーを用いて、クリップ内に引き込まれる。次いで、クリップは閉じられ、2つの血管同士をロックする。プラーと血管との様々な構成が、本譲受人の以前の出願内で提案されている。この代表的な例においては、明瞭性のために示されていないが、クリップごとに2つのプラーが用意されている。
【0052】
本発明の例示的な実施形態では、プラーの一方または両方が、各クリップのボディ106内に形成された小孔104を通っている。図1では、表示の明瞭性のために、クリップ102のすべてがプラーを備えていないようになっているが、本発明の幾つかの実施形態でも、プラーの一方または両方ごとの全てに必ずしもクリップが実際に用意されているわけではない。
【0053】
本発明の特定の実施形態では、インナーリング116とアウターリング114を有するホルダ112上に置かれる。追加のプラー(図示せず)をクリップのいずれかの側に使用するなど、例えばクリップを後退引き込みすることによって、クリップは閉じられる。代替的には、クリップを閉じるためにプラーを用いる。本発明の幾つかの実施形態では、プラーのフック状先端部が、クリップ102のボディ106を強制的に付勢し、その結果クリップは閉じる。代替的には、プラー先端部は、クリップボディ104に力を加えられるのに十分な幅を有していてもよい。次いで、プラーは、さらに引き込まれるか分断されるように、変形する(開く)。プラー先端部の一方または両方は、選択的には、血管組織に進入するようになっている。代替的には、これらは血管組織に進入しないようになっている。
【0054】
本発明の例示的な実施形態では、例えばプラー118と120のように、プラーが並んでいる。代替的には、例えばプラー122がスロット付きのシャフト124を有し、その中にプラー118が収まっている状態のように、プラーが同軸に配置されている。図示されているように、先端部126はクリップを変形させるように十分広くなっている。
【0055】
クリップの両端は、選択的には、鋸状になっていて、例えば4本の歯108及び110がクリップの両側に形成されている。歯の数はより少なく(例えば2本)てもよい。選択的には、歯同士が噛み合う(図示せず)。血管組織に有意な深さ進入する及び/または組織の1つまたはそれ以上の層を貫通するスパイクが、クリップの両端に形成される。代替的には、クリップは、血管に進入しない、または血管を貫通しない。
【0056】
クリップを塑性変形させることに対する代替として、本発明の例示的な実施形態では、例えば弾性、超弾性、形状記憶などによって、自己変形する。図2に、本発明の例示的な実施形態による、弾性クリップの移送システム200を示す。明瞭性のため、単一のクリップとプラーのみが示されているが、典型例では1つ以上のクリップが一度に配置される。例示的な弾性クリップ202は、自己変形するという点を除いて(例えば小孔206を伴う)クリップ102と同一の外形であってもよく、タブ202とタブ210によって閉じられないよう規制されている。タブは、例えば図示されているようにタブ212が小孔206の内側から、及び/または例えば図示されているようにタブ210がその外側から、クリップをその両端で保持してもよい。代替的には、クリップはその側方から保持され(、選択的にはホルダの回転によってリリースされ)てもよい。
【0057】
本発明の例示的な実施形態では、アウターリング214上に複数のタブ210が設けられており、インナーリング216上に複数のタブ212が設けられている。使用の際は、プラー122及び118(或いはただ1つのプラー)は、組織をクリップ202内に後退引き込みするために使用され、次いで、クリップをリリースして閉じた状態に自己変形させるために、インナーリング216が後退引き込みされる及び/またはアウターリングが前進する。
【0058】
図3は、本発明の例示的な実施形態による、塑性変形するクリップを用いた移送システム300を図示したものである。クリップ102の両サイドと係合する2つのクリップホルダ304及び306が示されている。示されるように、ホルダの形状はプラー状であり、小孔105内に通されている。選択的には、ホルダは2つのプラーを分断するような位置にある。代替的または追加的には、ホルダはクリップ102の外側にある。使用時は、プラー118及び120が組織をクリップ102内に引き込んだ後に、クリップを保持しているリング314と316の間のスペースよりも長くなっている(開状態になっている)クリップを、ホルダ304及び306が後退引き込みし、それによってクリップは曲げられる。代替的または追加的には、2つのリングは互いに近づき、クリップを押しつぶして閉じる。選択的には、リングの径は変わらず、また同軸でないシャフトに支持され、リングが回転するとリング間の幅が変化する。
【0059】
選択的には、ホルダ304及び306は、さらに後退引き込みされて、それらの先端が変形し、除去される。
【0060】
図4は、複数のクリップ402が軸方向ではなく内側に向いているような、代替のクリップシステム400を示したものである。一例においては、図示されているようにクリップ402は常に閉状態であり、選択的にクリップ402の小孔404を通っているプラー(図示せず)は、クリップ402の1つまたはそれ以上のスパイク408を通過して組織を引き込む。代替的には、クリップ402は自己変形型であり、クリップ(選択的にはスパイクを有さない)が平坦である間にプラーは組織を後退引き込みする。クリップは次いでリリースされ、自己変形して図4の状態となる。選択的には、ベースリング410がクリップに固定され、その相対位置を制御する及び/またはクリップの一側面を押さえ込む。選択的には、吻合が完了したのち、リングは取り外される。代替的には、リング410は体内に残り、例えば下記のように、リングは変形可能である。一例においては、設置中に、複数のクリップホルダ(図示せず)がリング410に対してクリップ402を付勢する。他のクリップの方向づけの方法もまた可能である。
【0061】
図5は、本発明の例示的な実施形態による、代替のクリップの構成502を図示したものである。クリップ502の1つまたはそれ以上のスパイク508は、例えば、(図示されているように)カーブしているか、(図4に示されているように)反対方向にカーブしている。ボディ504の小孔506の大きさ及び形状もまた、変更可能である。図7に示されているように、幾つかのケースでは、小孔は2つの部分に分割されている。
【0062】
図6A及び6Bは、本発明の例示的な実施形態による、クリップ−リングコネクタ600を図示したものである。
【0063】
コネクタ600は、短いセグメント616でつながれてリングの一部となるような、複数の別に特許されたクリップ要素602を有する。示された特定の実施形態では、クリップのタイプは1つであるが、これは必須要件ではない。示されるように、クリップは、末端が接触表面612及び614となっている、内側に突出する伸長部608及び610を有する楕円形のボディ604を有する。代替のクリップの構成としては、スパイクの使用など、閉じていないボディや楕円形でないボディの使用もまた、提供され得る。選択的には、閉じたボディ604によって形成される小孔606は、1つまたはそれ以上の組織プラー用のチャネルの役割を持つ。
【0064】
本発明の例示的な実施形態では、クリップ602は折り曲げられて閉じ、表面612及び614で選択的に折り曲げられる伸長部同士の先端が当接する。図6Bは、このような閉じたクリップの側面図である。例えば、クリップが自己変形型であれば、カーブした形状となる。図2のものと類似の機器が、選択的に配置に使用される。
【0065】
本発明の例示的な実施形態では、リング610の中心からずれた位置にある様々な径を有しうる仮想リング618上で、伸長部608及び610は当接する。スパイクが伸長部の代わりに使用される場合は、スパイクは選択的には、仮想リング618上でクランプされた組織と確実に当接する組織ストップを含む。図6Bは、表面612と614が当接している状態を示したものである。
【0066】
本発明の例示的な実施形態では、閉じたクリップは、リング616の周りで捩じられる及び/または折り曲げられ、コネクタ全体が血管の径の変化により適合できるようになる及び/または、側部血管の表面とよりよく合い側部血管の過度のひずみをよりよく防止する。
【0067】
選択的には、例えば下記の構成のように、セグメントが真直ではなくカーブしている場合は、リング616は拡大可能である。
【0068】
図7A−7Eは、本発明の例示的な実施形態による、小孔型の吻合コネクタを示したものである。このようなコネクタにおいては、複数のプラーが組織をベースプレート702に向かって引き込み、次いで、プラーが剪断されてその先端部706のみが離れて組織をベースプレートに向かって付勢する。先端部706とベースプレートの双方は、体内に残る。しかしながら、下記の様々な特徴(例えばフレキシブルベースプレート)は、先端部が体内に残らないようなクリップを用いる機器(例えばフレキシブルクリップリング)に使用され得る、という点を留意されたい。
【0069】
図7Aは、ベースの小孔の幾つかが独立した要素および2つまたはそれ以上の小孔を含むミニベースプレートとして提供される、ハイブリッド・ベース−プレートコネクタ700を示したものである。要素は、選択的に、移送システム(例えば、プラーの延長部と接触する)及び/または血管によって、配置が終わった後に共に保持される。示された実施形態では、複数の独立した小孔を伴うプレート712は、それぞれ1つの小孔716と2つ一組のタブ718を有し、それらはそこに通されるプラー704の経路をコントロールする。コネクタの両端には、2つの小孔を備えたより大きいベースプレート714がある。本発明の例示的な実施形態では、コネクタは血管の切開部内を通って挿入される。切開部の両端で2つの組織結合ポイントが相対的に運動する(これは切開部を広げて血液の流出を招く可能性がある)のを防止するために、より大きなベースプレートが用意されている。幾つかの実施形態では接合プロセスは血管内での応力上昇を招くので、小孔プレートは相互に接続せず、プラーを後退引き込みするガイドが相互接続して切開部両端での運動を防止する。
【0070】
示される例示的な実施形態では、それぞれのプラー704は、タブ718と突出部708を備えたシャフト704を有する。選択的なプラー剪断ポイント(例えば板薄部)は示されていない。本譲受人の以前の出願内で記載されているように、プラーには、プラー先端部が小孔から落下するのを防止するためのタブがある。タブは切断プレート(図7Cの744)を通過しないようになっており、さらにプラーを後退引き込みすると、例えばプラーシャフトの薄板部といった剪断ポイントでプラーは分断される。
【0071】
選択的には、例えば小孔プレート同士の相対的な回転及び/またはねじり運動を可能にする弾性ばねを用いて、他の小孔プレート同士が相互接続されている。このような例示的なベースプレート720が、図7Bに示されている。
【0072】
ベースプレート720は、弾性ばねセグメント726と相互接続された複数の小孔要素722を有する。選択的には、リングの末端には、比較的剛性の高い接続セグメント724がある。
【0073】
各小孔要素722は、選択的には、小孔を2つに分割する1本のバー730と、プラーの通路となる通路小孔734と、プラーの先端部を受けるためのフック小孔736と、を有する。本発明の例示的な実施形態では、プラーの先端部は、バー730の面部を通過する。選択的には、先端部の運動の自由度を上げるため、フック小孔は通路小孔よりも大きくなっている。他の実施形態では、プラーの先端部は、小孔に入らない。先端部は、ターゲットとなる組織に進入してもしなくてもよい。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態では、1つまたはそれ以上のタブ728が、突出部708と係合し、一旦タブを越えて後退引き込みが行われたときにプラーが落下するのを防止する。配置が終わると、タブ自身、或いは血管管壁に支持されたタブは、タブの逆方向の運動を防止しうる。選択的には、タブはカーブしており、小孔要素22の限られたスペース内で長寸法を確保できる。
【0075】
本発明の例示的な実施形態では、ベースプレート720は疏な構成となっており、マニュアルでの縫合を行って、吻合接合が強化されるまたは修正される。
【0076】
図7Cは、円周方向に収縮したベースプレート720を示したものであり、ばねセグメント726が曲がり、円周方向の圧迫の影響を受けにくい小孔エレメント722は互いにより接近する。ベースプレート720は、弾性的または塑性的に変形してもよい。本発明の例示的な実施形態では、ベースプレート720は、吻合を行う血管の変形をコントロールするために使用される。一例では、ベースプレート720は、プリストレスされて、現在の径よりも小さいまたは大きい所望の径となる。他の例では、ベースプレート720は、血管の過度の拡大に抗して動作する。本発明の例示的な実施形態では、血液が末端向け(例えば冠状血管ツリー内)に流れる場合と主幹部向け(可能な側副血管へ)に流れる場合の両方に対して、十分な量の血液が流れるように、吻合部の径は選択される。
【0077】
本発明の例示的な実施形態では、ベースプレート720の周長は、5%、10%、20%或いはそれ以下、それ以上、その中間の割合で増加する。選択的には、小孔エレメント722にも、例えば上記のもののような、クリップ機能がある。
【0078】
図7Dは、例示的な配置が行われているときのベースプレート720の部分切断図である(いくつかの部品は、明瞭性のために除去され、またいくつかの部品はベースプレート720全体ではなくベースプレートの一部のみを覆うように図示されている)。選択的なスペーサ740があり、これはバー730(図示せず)の運動を防止するタブ742を有し、その一方でタブ728及びプラーの通路の運動は可能としている。切断プレート744は、後退引き込みによってそこでプラーが剪断されるような強固なベースである、複数の小孔746を有する。図7Eもまた部分切断図であり、これはベースプレート720が体内に落下するのを防止する選択的なホルダ750を示したものである。吻合が開始また終了した後、ホルダ750は引き戻される。一例では、ホルダ750にはヒンジが取り付けられ、広げられる。他の実施形態では、ホルダ750は、後退引き込みによって変形する。他の実施形態では、ホルダ750は半径方向に引き出される。
【0079】
図8A−8Dは、本発明の例示的な実施形態による、伸長可能な移送システム800を示したものであり、これはコネクタの実際の運動がモジュラーカプセル802によって行われるようなものである。類似の構成が、他の種の吻合器移送システム及び/または穴開けや縫合といった内視鏡を用いた他の作業に使用されうる。このようなモジュラー構成の潜在的な優位点は、単一のシステムで、例えば内視鏡、キーホール、開胸といった異なる外科手法に使用可能であるという点である。他の潜在的な優位点は、ある処置の多様な部分に単一のハンドルを用いることができ、キット内のコンポーネントの数を減らすことができるという点である。
【0080】
本発明の例示的な実施形態では、ロッドの回転、後退引き込み、または前進を用いるあらゆる内視鏡器具を、パワーと制御機構の適切な組み合わせによって、モジュラーとすることができる。典型的には、パワーと制御機構の両方が同一の要素によって提供される。
【0081】
図8Aは、図7B−7Eに示されたコネクタ804と、血管を挿入するための小孔806と、吻合が行われた後にカプセルを分割して取り除くための分割部と、を含むコネクタカプセル802を示したものである。ロック機構810は、移送システムの残りの部分をロックし、ロッド伸長部808は、ハンドル(図8B)からの後退引き込みを伝達してプラーを後退引き込みする。回転をサポートするために、伸長部808は多角形状であってもよく、或いはスロット付きであってもよい。他の種のコネクタにおいては、例えば、コネクタを前進させるかオーバーチューブを後退引き込みすることによって、その代わりとする。選択的には、カプセル802は、変位量を変えて、異なる運動量及び/または運動の方向が要求される異なるカプセルを同一のハンドルで使用できるようにする、パワートレインを含む。代替的または追加的には、ハンドルは、このようなパワートレイン及び/または後退引き込みと前進の両方を行う手段を含む。
【0082】
図8Bは、カプラ814を介してハンドルセグメント812と連結されたカプセル802を含む、全システム800を示したものである。選択的には、後退引き込みの程度を示すための後退引き込みインジケータ816が、ハンドル上に設けられる。代替的な実施形態では、816として参照されているものはロックスイッチである。
【0083】
図8Cは、カプラ814とカプセル802との間に収まる、エクステンダ820を示したものである。カプセル802の一部分もまた、図8Bのカプラ814に対応するカプラ826と連結されて示されている。シャフト824が、機器の到達範囲を伸長し、その末端は図8Aの伸長部808に相当するロッド伸長部822となっている。シャフト824は剛体であってもよく、或いは、部分的にまたは全体的に可撓性であるか、例えば図8E−8H内で以下に示されるように、長さ方向の一箇所またはそれ以上の箇所にヒンジが取り付けられていてもよい。選択的には、シャフト824は、例えばグースネック状に変形可能である。選択的には、シャフト824は、ワーキングチャネルとして機能するチャネルまたはスロット(図示せず)を含み、これは例えばカメラ、光源、物質または道具をシステム800の先端に設けるものである。このようなチャネルは、選択的には、ハンドル及び/またはカプセル内にも設けられている。
【0084】
図8Dは、伸長されたシステム全体を示したものである。
【0085】
選択的には、システム800は、穴開けが行われた後に血液のリークが防がれるような吻合接合に用いられる。本発明の例示的な実施形態では、恒常バルブ856(例えばリーフレットバルブ)を有するシャフト850が、穴開け器及び吻合器の移送のためのガイドとして用いられる。1つの例示的な実施形態では、パンチカプセルがボア854及びシャフト850を通って提供され、小径部852がパンチを越えて穴の開いた血管内に進む。パンチは次いで後退引き込みされ、血液のリークはバルブ856によって防止されるか低減される。(例えばカプセル802のような)機器移送カプセルが、次いでボア854を通って提供され、吻合のために使用される。選択的には、シャフト850は、軸方向分断ラインを有し(明瞭性のために図示せず)、カプセル802が一旦適所に配置されると移送システムから分断される。シャフト854は、例えば、カプセル並みに短くてもよく、或いは体の外に十分届くほど長くてもよい。
【0086】
図8E−8Hは、本発明の例示的な実施形態による、変形可能かつ折り曲げ可能な移送システムを図示したものである。
【0087】
図8Eは、ヒンジ付きの伸長部864を含む移送システム860を示したものである。示された例では、例えば前述のカプセル802と同一の、セパレートカプセルが提供される。代替的には、伸長部はカプセルと一体化している。本発明の例示的な実施形態では、伸長部864は、システム860のハンドル部862と回転ヒンジ866の位置で接続されている。第2の回転ヒンジ870は、例えばカプセル接続機構と接続されて第2の回転角を与える。
【0088】
選択的には、曲げヒンジ868が、2つの回転ヒンジの間にある。本発明の例示的な実施形態では、3つのヒンジ全てによる効果によって、カプセル872の先端部の位置は、回転3自由度を有するようになる。
【0089】
図8Fは、システム860の断面図であり、ハンドルのパワーを伝達してカプセル872内で保持されているコネクタデバイスを後退引き込みすることが可能な機構を示したものである。ケーブル874は、伸長部864の形状変化の影響をほとんど受けず、ハンドル862に力が加えられたときはコネクタを後退引き込みすることができる。いくつかの実施形態では、ケーブル874はハンドル862が動作するまで張りつめない。鎖や連結レールまたはロッドといった、ケーブル以外の手段を力の伝達用に用いてもよい。
【0090】
他の数及び/または他の種のヒンジを、示されたものの代わりに用いてもよく、その結果自由度がより低くなるまたはより高くなる、及び/または、位置できる角度の限度が異なる可能性がある。
【0091】
図8Gは、可撓性の、選択的には弛緩性の伸長部882を備えた例示的な移送システム880を示したものである。図8Hは、グースネック状の伸長部892を備えた例示的な移送システム890を示したものである。これらの伸長部は一体であってもよく、或いは選択的に取り外し可能であってもよい。本発明の例示的な実施形態では、伸長部882及び892の折り曲げ角は、90度、180度、270度、或いは360度やそれ以上ですら可能である。代替的または追加的には、伸長部は2つまたはそれ以上の場所で曲げられる。代替的かつ例示的な適用では、移送システムは剛体かつ曲げられている。例えばキーホールを通って体外から体内の様々な種類の血管にアクセスできるように、複数の異なる折り曲げ角度及び折り曲げの種類を用いてもよい。
【0092】
図9A−9Eは、本発明の例示的な実施形態による、カプセルを用いた移送システム900の代替の実施形態を示したものである。
【0093】
図9Aは、ハンドル912、(例えば、ハンドルの動作やコネクタの後退引き込みを防止するための)選択的な安全スイッチ916、カプセル902、及び選択的にシステム900にカプセル902をロックしたりそこからリリースする、選択的なロックレバー914と、を含むシステム900を示したものである。伸長部要素(図示せず)を、システム600のボディとカプセル902との間に追加することも可能である。
【0094】
図9Bは、カプセル902の拡大斜視図である。血管の開口906が、グラフトを挿入するために提供されている。全体として、カプセルは、選択的に分割可能である。コネクタ904は、例えば、上記の各種のものの1つであり、カプセル902の遠位端に概略的に示されている。カプセル802とは異なり、カプセル902は選択的にはコネクタ904の前部スパイク(図示せず)を伸長する手段を含む。本発明の例示的な実施形態では、回転ノブ918は、少なくとも1つ、選択的には2つのロックポイントを伴い、その一方はスパイクを伸長し、他方はスパイクを後退引き込みする。ハンドル612を動作させたとき、スパイク運動機構とは独立して、スパイクが全体的に相当距離後退引き込みされてもよい。代替的には、ノブ918は、前述のような手法でスパイクを分断するためにも使用される。
【0095】
スパイクの選択的な伸長部は、選択的には、システム900を吻合位置にガイドしている間に、スパイクの保護を行う。
【0096】
図9C−9Eを参照してノブ918の操作を説明する。図9C及び9Dは、カプセル902の外面を示したものであり、図9Eは、その内部機構を示したものである。図9Eは、本発明の実施の形態による、カプセル902の断面図である。カプセル902は、例えば外部シェル936と、システム900に取り付けるための近位ロック機構908を含む内部心棒930と、を有する。本発明の例示的な実施形態では、心棒930は、例えばノブ918に形成された「Z」型のスロットであるスロット920と相互に作用するくさび932を含む。「Z」の両端はロックポジションであり、それらをつなぐ線は心棒の運動を規定する。本発明の例示的な実施形態では、心棒930に、コネクタ904(図示せず)のスパイクセクションを受けるための同軸の陥没部934が形成されている。心棒930は、選択的には中空であり、そこはグラフトが通される通路となる。
【0097】
図9Cは、ある場所に配置されたカプセル902を示したものであり、コネクタ904のスパイクは後退引き込みされている。図9Dでは、ノブ918は回転し、その結果スパイクは前方に伸長する。本発明の例示的な実施形態では、この動作はシェル936を後退引き込みすることに応じてなされる。
【0098】
図10は、本発明の例示的な実施形態による、ターゲットとなる血管に、血管の外側から開口を形成するカッター1000を図示したものである。第1のハンドル1014と連結されたベース面1010と、第2のハンドル1012と連結された「L」型スパイク1004という、2つの可動部がある。示された例示的な実施形態では、2つのハンドルは、ヒンジ1020及びアーム1022を用いて連結されている。例えば注射器型の構成及び/または前述のグースネック型伸長部機構といった、他の構成のハンドルを用いてもよい。2つの部分は、選択的にはばね1016またはヒンジ内のばね(図示せず)を用いて連結される。例示的な使用では、スパイク1004のアーム1009の先端部1006が、例えば冠状動脈などの血管に挿入される。カッター1000は次いで回転し、アーム1009は血管内に入り、血管の軸方向と平行になる(これはこの方向が望まれる切開方向であると想定されたものであり、斜め方向の切開や交軸方向の切開といったものが望まれることもある)。アーム1009は、次いで面1010に向かって後退引き込みされ、血管管壁は剪断されて切開される。選択的には、アーム1009の内面1008は、鋭利になっており、ナイフとして機能する。本発明の例示的な実施形態では、先端部1006は、可撓性を有する。選択的には、面1010は、平面プレート1002の末端に形成されており、先端部1006は内向きに曲げられてプレート1002の面部を向いている。
【0099】
面1010及び面1008は、選択的には、互いにほぼ平行である。代替的には、面同士は互いに平行ではなく、例えば、(図のように)外側に分かれるか、内側に向く。一方または双方の面は、カッター1000の動作方向の軸に垂直であってもよく、或いはそれに斜めであってもよい。
【0100】
前述のものは、血管の外側から使用される機器に関するものである。しかしながら、これらのものは血管内から使用することも可能である。
【0101】
図11A及び11Bは、本発明の例示的な実施形態による、コネクタ1102及びそれに付随するグラフト取り付けシステム1100を示したものであり、コネクタは折り曲げられて、グラフトがその上に取り付けられるのをアシストする。これらの図は両方とも、システム1100に取り付けられたコネクタ1102を示している。
【0102】
コネクタ1102は、後方に反らされた先端部1106を備えた複数の伸長するスパイク1104を有する。スパイクが前を指しているとき、グラフト1126のコネクタ1102上への取り付けは、その方向を向いた先端部1106のために、困難でありうる。本発明の例示的な実施形態では、取り付けシステム1100によってスパイク1104が曲げられ、その結果先端部1106は半径方向外側を指す。次いで、コネクタ1102の中にグラフトを送って先端部1106を覆うようにグラフト1126の開口縁を引き込んでこれを先端部1106が貫くようにすることにより、グラフト1126は取り付けられるようになる。一例では、開口縁は手動で先端部を覆うように少しずつ外翻される。代替的には、複数の位置で開口縁をつかんでスパイクの先端部を覆うように広げる機械装置を用いてもよい。選択的には、スパイクの先端部は、グラフトの開口縁を伸ばす必要性を減らすために、互いに近づいてグラフトの径よりも小さくなる。(例えば少しずつ。)
【0103】
システム1100は、遠近法によって、下方から図11A内に、また上方から図11Bに示されている。一般には、システム1100は3つのスロット付き円盤1120、1110、及び1112を有する。スパイク1104は、円盤1110内に形成されたスロット1128内で保持される。選択的には、スロットは、各スパイクのタブ及び分断部のためのセクション1130を含む。操作中は、全てのスパイク1104は伸長されて円盤に形成された小孔1108に通される。円盤1112は回転し、円盤1110と位置を揃え、その結果、円盤1112内に形成された複数のスロット1114及び、広いスロット部1116は、スロット1130と位置を揃える。本発明の例示的な実施形態では、スロットは部分的に重なるように位置を揃え、その結果、重なった部分はスパイクの幅より狭くなるが、そこはスパイクの厚さよりは広い。各スパイクは、(例えばピンセットを用いて)捩じられ、このように形成された重なったスロットにガイドされて、広いスロット部1116で捩じれが取れるようになる。次いで、円盤1120内の複数のスロット1122、1124等は曲げられたスパイクと合うように配列されている。図11Bに示されているように、スロット間隔及び/またはスロットの幅は均一ではなく、各スパイクに対応するスロットが特定のスロット1130と重なっている時のみ、各スパイクを配置することができる。各スパイクは、スロット1128内に向かって下方に押される。このプロセスが終了すると、グラフト1126は外側を指している尖った先端部1106の上に取り付けられる。一旦取り付けられると、カプセル802または902は、コネクタ1102のベースに移送されるだろう。本発明の例示的な実施形態では、コネクタ1102がカプセルの心棒部に取り付けられ、次いでカプセルのケーシングが心棒に移送される(例えば図9のように)。本発明の例示的な実施形態では、カプセルの構成及び/または移送システムは、コネクタをより長い距離後退引き込みできるように変更され、より長い後退引き込みは図11の実施形態で使用されたより長いスパイクに対応する。
【0104】
特定の例が示されているが、システム1100にスパイクを連続して配列するために、他の円盤のパターンや、他の位置揃え機構を使用してもよい。例えば、スロットの異なるパターンや円盤の異なる動きなどがあってもよい。
【0105】
図12A−12Dは、本発明の例示的な実施形態による、コネクタ除去機器1200を示したものである。除去機器1200は、注入中または注入の完了後に、吻合コネクタを取り除くために使用される。一般的には、除去機器1200は、先端部1206をボディ1204に対して後退引き込みするハンドル1202を有する。
【0106】
図12B−12Dは、使用中の除去機器1200を示したものである。先端部1026は、固定されたアウターチューブ1214と、例えば後退引き込み可能な分割インナーチューブ1212またはピンセットといったスパイク把持器と、を有する。
【0107】
チューブ1212は、コネクタのベースリング部1210に当接するまで前進し(図12B)、その結果、スパイク1208は、分割チューブ1212の2側面1216及び1218の間にある中空部1206内に伸長する。図12Cでは、チューブ1212はチューブ1214に対して後退引き込みされ、その時除去機器全体を前方に押し、従ってチューブ1214はチューブ1212上を前進する。本発明の例示的な実施形態では、チューブ1212は、その遠位端にその径を増大させるような1つまたはそれ以上の突出部を有し、チューブ1212はその遠位端で径が太くなっており、及び/またはアウターチューブ1214はその内径が狭くなっている部分を有する。従って、チューブ1214がベース1210に届くと(或いは、それ以前であることもある)、スパイク1208は、インナーチューブ1212に把持される。インナーチューブ1212の後退引き込みを続けることによって、例えば図12Dに示されているように、スパイクはリング部1210を通過して引き込まれる。(通常の状態の)スパイク1208の後退引き込みを防ぐためのスプリングタブ(例えば図7Aの718)をベースリング1210が含むような例示的な実施形態では、インナーチューブ1212及び/またはアウターチューブ1214は、選択的にはタブを自由に運動させるように構成されている。スパイク1208は、選択的にはベースリングを通過して後退引き込みされることによって直線状に伸ばされる。
【0108】
本発明のいくつかの実施形態では、摩擦によってスパイクを係合させる代替的または追加的には、突出部1220がタブ部またはスパイクに形成された小孔と係合する。
【0109】
本発明の他の実施形態では、除去機器1200は、コネクタの複数または全てのスパイクを一度に除去するようになっている。この場合、インナーチューブ1212は、選択的には、グラフトを十分囲めるだけの径を有し、スパイクはインナーチューブとアウターチューブの間で係合する。他の2つのチューブを後退引き込みし、ベースリングに対する抵抗となるような、別のさらに外側のチューブがあってもよい。
【0110】
従って、本発明の幾つかの実施形態では、ベースリングに対して抗力を与えるために使用されるものと同一のオーバーチューブは、インナーチューブ1212または他の種のスパイクグリッパを動作させない。
【0111】
本発明の例示的な実施形態では、上記の機器は、その開示が参照としてここに組み込まれるPCT出願及び公開WO 99/62415、WO 00/56226、WO 00/56228、WO 01/41623、WO 01/41624、PCT/IL01/00267、PCT/IL01/00069、PCT/IL01/00074、PCT/IL01/00266、およびPCT/IL01/00600に記述された吻合に関する道具と組み合わせて使用される。しかしながら、これらは、他の使用及び/または吻合コネクタのための、スタンドアロンの機器または外科キットの一部としても使用されても良い。
【0112】
ステップの順番の変更、吻合結合に用いる厳密な物質、血管の側方と末端との吻合に於いてどの血管が「側方」側でどの血管(またはグラフト)が「末端」側か、及び/または接合される2つの開口縁は同じ血管のものか異なる血管のものか等、血管を処置する上記の方法及び装置は多くの形の変形がありうるという点を理解されたい。さらに、機械の形態において、例えば相対的に運動する必要がある部分において可動要素の変わりに固定要素を使用するなど、様々な要素は開示の内容を越えない範囲で交換可能である。加えて、方法と装置の両方で、様々な特徴における多様性が記載されている。異なる特徴が異なる形で組み合わされうるという点を理解されたい。特に、ある特定の形態内の上記の全ての特徴が、本発明の全ての類似の例示的な形態に必要であるとは限らない。さらに、異なる形態からの上記の特徴を組み合わせることもまた、本発明の幾つかの例示的な形態の範囲内であると考えられる。加えて、本発明の他の例示的な形態によれば、本発明のここに記載された特徴の一部は、関連出願の装置で使用されるようになっている。本発明を説明するために使用された特定の外形形状が、本発明の最も広い解釈がこれらの形状のみであると本発明を限定するべきではなく、例えば、円形の管腔が示されていても他の形態では楕円形の管腔が使用されうる。
【0113】
1つまたは少数の吻合結合を行なう及び/または1つまたは少数の小孔の形成に適した医療用装置のセットを含む外科用具もまた、本発明の範囲内である。上記の計測値は特定の場合における例示的な計測値に過ぎず、実際の計測値は適用によって異なる。請求項における「有する」「含む」「備える」「具備する」または類似の用語は、「含むかそれに制限されるものではない」という意味である。
【0114】
ここまでに記述されたものによって本発明が限定されるものではないということは、当業者によって理解されるだろう。むしろ、本発明の範囲は請求項のみによって限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の例示的な実施形態による、複数のプラーを含むクリップ配置システムに取り付けられた吻合クリップセットを示したものである。
【図2】本発明の例示的な実施形態による、弾性クリップの移送システムを示したものである。
【図3】本発明の例示的な実施形態による、塑性変形するクリップを用いた移送システムを示したものである。
【図4】本発明の例示的な実施形態による、複数のクリップが軸方向ではなく内側に向いているような、代替のクリップシステムを示したものである。
【図5】本発明の例示的な実施形態による、代替のクリップの構成を示したものである。
【図6A】本発明の例示的な実施形態による、クリップ−リングコネクタを示したものである。
【図6B】本発明の例示的な実施形態による、クリップ−リングコネクタを示したものである。
【図7A】本発明の例示的な実施形態による、小孔型の吻合コネクタを示したものである。
【図7B】本発明の例示的な実施形態による、小孔型の吻合コネクタを示したものである。
【図7C】本発明の例示的な実施形態による、小孔型の吻合コネクタを示したものである。
【図7D】本発明の例示的な実施形態による、小孔型の吻合コネクタを示したものである。
【図7E】本発明の例示的な実施形態による、小孔型の吻合コネクタを示したものである。
【図8A】本発明の例示的な実施形態による、伸長可能な移送システムを示したものである。
【図8B】本発明の例示的な実施形態による、伸長可能な移送システムを示したものである。
【図8C】本発明の例示的な実施形態による、伸長可能な移送システムを示したものである。
【図8D】本発明の例示的な実施形態による、伸長可能な移送システムを示したものである。
【図8E】本発明の例示的な実施形態による、変形可能かつ折り曲げ可能な移送システムを示したものである。
【図8F】本発明の例示的な実施形態による、変形可能かつ折り曲げ可能な移送システムを示したものである。
【図8G】本発明の例示的な実施形態による、変形可能かつ折り曲げ可能な移送システムを示したものである。
【図8H】本発明の例示的な実施形態による、変形可能かつ折り曲げ可能な移送システムを示したものである。
【図9A】本発明の例示的な実施形態による、カプセルを用いた移送システムの代替の実施形態を示したものである。
【図9B】本発明の例示的な実施形態による、カプセルを用いた移送システムの代替の実施形態を示したものである。
【図9C】本発明の例示的な実施形態による、カプセルを用いた移送システムの代替の実施形態を示したものである。
【図9D】本発明の例示的な実施形態による、カプセルを用いた移送システムの代替の実施形態を示したものである。
【図9E】本発明の例示的な実施形態による、カプセルを用いた移送システムの代替の実施形態を示したものである。
【図10】本発明の例示的な実施形態による、ターゲットとなる血管に開口を形成するカッターを図示したものである。
【図11A】本発明の例示的な実施形態による、コネクタ及びそれに付随するグラフト取り付けシステムであり、コネクタが曲げられてグラフトがその上に取り付けられるのをアシストするものを示したものである。
【図11B】本発明の例示的な実施形態による、コネクタ及びそれに付随するグラフト取り付けシステムであり、コネクタが曲げられてグラフトがその上に取り付けられるのをアシストするものを示したものである。
【図12A】本発明の例示的な実施形態による、コネクタ除去機器1200を示したものである。
【図12B】本発明の例示的な実施形態による、コネクタ除去機器1200を示したものである。
【図12C】本発明の例示的な実施形態による、コネクタ除去機器1200を示したものである。
【図12D】本発明の例示的な実施形態による、コネクタ除去機器1200を示したものである。
【符号の説明】
100 クリップ配置システム
102 クリップ
104 小孔
108、110 歯
112 ホルダ
114 アウターリング
116 インナーリング
118、120、122 プラー
124 シャフト
126 先端部
200 移送システム
202 弾性クリップ
206 小孔
210、212 タブ
214 アウターリング
216 インナーリング
300 移送システム
304、306 クリップホルダ
400 クリップシステム
402 クリップ
404 小孔
410 ベースリング
502 クリップ
504 ボディ
506 小孔
508 スパイク
600 コネクタ
602 クリップ要素
604 ボディ
606 小孔
608、610 伸長部
612、614 接触表面
616 リング
618 仮想リング
700 コネクタ
702 ベースプレート
704 プラー
708 突出部
712 プレート
714 ベースプレート
716 小孔
718 タブ
720 ベースプレート
722 小孔要素
724 接続セグメント
726 弾性ばねセグメント
728 タブ
730 バー
734 通路小孔
736 フック小孔
740 スペーサ
742 タブ
744 切断プレート
746 小孔
750 ホルダ
800 移送システム
802 モジュラーカプセル
804 コネクタ
806 小孔
808 ロッド伸長部
810 ロック機構
814 カプラ
816 ロックスイッチ
820 エクステンダ
822 ロッド伸長部
824 シャフト
826 カプラ
850 シャフト
852 小径部
854 ボア
860 移送システム
862 ハンドル部
864 伸長部
868 曲げヒンジ
870 回転ヒンジ
872 カプセル
874 ケーブル
880 移送システム
882 伸長部
892 伸長部
900 移送システム
902 カプセル
904 コネクタ
906 開口
912 ハンドル
914 ロックレバー
916 安全スイッチ
918 回転ノブ
920 スロット
932 くさび
930 心棒
936 シェル
1000 カッター
1002 平面プレート
1004 スパイク
1006 先端部
1008 アーム内面
1009 アーム
1010 ベース面
1012 第2のハンドル
1100 グラフト取り付けシステム
1102 コネクタ
1104 スパイク
1106 先端部
1108 小孔
1110、1112、1120 スロット付き円盤
1114 スロット
1116 スロット部
1126 グラフト
1122、1124、1128 スロット
1130 セクション
1200 コネクタ除去機器
1202 ハンドル
1204 ボディ
1206 先端部
1208 スパイク
1210 ベースリング部
1212 分割チューブ
1214 アウターチューブ
1216 インナーチューブ
1216、1218 側面
1220 突出部

Claims (59)

  1. 複数のクリップセグメントと、
    クリップセグメントを相互接続する、複数の捩じることが出来る弾性的なセグメントと、
    を有する、吻合コネクタ。
  2. 前記セグメントは、前記クリップセグメントによって定まる平面から離れて曲げることが出来ることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記取り付けセグメントの弾性が、前記コネクタの径の変化の挙動をコントロールするよう定められることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記クリップセグメントが、クリップが閉じたときにターゲットとなる組織に進入しないことを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  5. 前記クリップセグメントは、クリップが閉じたときにターゲットとなる組織に進入するが、前記組織を貫通しないことを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  6. 複数のクリップセグメントであって、そのそれぞれによって、そこでクリップの両端が組織と係合するクリップ当接エリアが定まるようなものと、
    クリップセグメントと相互接続する複数の取りつけセグメントと、を有し、前記取り付けセグメントが第1の円周上に配置され、前記当接エリアは第2の円周上に配置され、前記2つの円周は同一ではない、
    ことを特徴とする、吻合コネクタ。
  7. 前記取り付けセグメントの弾性は、前記コネクタの径の変化の挙動をコントロールするよう定められることを特徴とする、請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記円周は同一の平面上には無いことを特徴とする、請求項6に記載のコネクタ。
  9. 複数の接続セグメントであって、そのそれぞれによって、前記セグメントとターゲットとなる血管との間での当接エリアが定まるようなものと、
    前記接続セグメントと相互接続し、前記接続セグメントの相対運動を制限する複数の取り付けセグメントと、を有し、前記取り付けセグメントの幾つかは、前記接続セグメントの相対運動が、他の接続セグメントの運動よりも大きくなるよう制限する、
    ことを特徴とする、吻合コネクタ。
  10. 前記接続セグメントは、それぞれ、その中でターゲットとなる血管と係合するプラーが前進及び後退引き込みされる、小孔付きセグメントを有することを特徴とする、請求項9に記載のコネクタ。
  11. ベースプレートを有し、前記接続セグメントは、それぞれベースプレート上に小孔付きエリアを有することを特徴とする、請求項9に記載のコネクタ。
  12. 前記接続セグメントは、それぞれクリップ要素を有することを特徴とする、請求項9に記載のコネクタ。
  13. 前記コネクタは、ひずみの程度が大きいと考えられるターゲットとなる血管のエリアに対しては、相対運動がより大きくなるよう制限するように構成されていることを特徴とする、請求項9に記載のコネクタ。
  14. 前記接合セグメントは楕円状に配列され、セグメント間の相対運動は楕円の長半径方向両端で減少することを特徴とする、請求項9に記載のコネクタ。
  15. 吻合コネクタであって、
    その中に複数の小孔があるベースプレートと、
    前記コネクタの配置中に前記小孔の少なくとも幾つかを通過するようになっている1セットのプラーと、を有し、
    前記ベースプレートは、ベースプレートを通って針を用いて吻合接合部を十分に縫合できるように、疏な構成となっている、
    ことを特徴とする、吻合コネクタ。
  16. 複数のクリップセグメントであって、各クリップによってその中でクリップが組織と係合する係合ボリュームが定まるものと、
    前記クリップセグメントと相互接続している取り付けセグメントと、
    そのそれぞれが組織係合部を備えた1セットの組織プラーと、を有し、
    前記クリップには複数の小孔があり、前記組織プラーは、係合した前記クリップの係合ボリューム内の組織を携行して後退引き込みされるように、前記小孔を通って伸長するようになっている、
    ことを特徴とする、吻合コネクタ。
  17. 前記小孔は、コネクタホルダを用いて前記コネクタを保持するようになっていることを特徴とする、請求項16に記載のコネクタ。
  18. 前記組織プラーは、2つ一組の軸方向に伸びるプラーを有し、各組は互いに同軸に配列された2つのプラーを有することを特徴とする、請求項16に記載のコネクタ。
  19. コネクタの前記組の一方は、ターゲットとなる血管の組織と係合するようになっており、プラーの前記組の他方は、前記吻合が終了する前に前記コネクタが取り付けられているターゲットとなる血管の組織と係合するようになっていることを特徴とする、請求項18に記載のコネクタ。
  20. 前記組の少なくとも1つは前記小孔よりも広い先端部を備え、前記小孔の一方の側の待機ポイントにクリップがあるとき、プラーを後退引き込みすると前記クリップが閉じることを特徴とする、請求項18に記載のコネクタ。
  21. その中に複数の小孔があるベースプレートと、
    前記コネクタの配置中に前記小孔の少なくとも幾つかを通るようになっている1セットのプラーであって、前記プラーのそれぞれは組織係合先端部を含んでいるものと、を有し、
    前記小孔は2つ一組で並べられており、小孔の1つはプラーを受け、プラーが後退引き込みされると前記小孔の1つはプラーの先端部を受ける、
    ことを特徴とする吻合コネクタ。
  22. その周りに前記プラーのフックが配置されるようなバーを有し、前記バーは前記2つ一組の小孔の境界となっていることを特徴とする、請求項21に記載のコネクタ。
  23. 吻合コネクタであって、
    その中に複数の小孔があるベースプレートと、
    前記コネクタが配置されている間に、前記小孔の少なくとも幾つかを通るようになっている1セットのプラーと、を有し、
    前記プラーのそれぞれが、
    先端部と、
    タブ部であって、前記プラーがタブの近くで取り外されたとき、前記プラーの平面から離れて変形するようになっているものと、
    を有する、吻合コネクタ。
  24. ボディと、
    前記ボディに取り付けられる少なくとも1つのスロット付きの前部プレートと、を有し、
    前記プレート及び前記ボディの間に、吻合コネクタ用の貯蔵器があり、前記スロットは前記ベースプレート内に形成された小孔に適合し、阻止は係合スパイクの伸長部がそこを通り、
    前記前部プレートは、前記コネクタが配置されたときに、前記ベースプレートの運動軸から離れるように曲がるようになっている、
    ことを特徴とする吻合コネクタ用移送システム。
  25. 前記前部プレートは、少なくとも1つのヒンジ上に取り付けられることを特徴とする、請求項24に記載のシステム。
  26. 前記前部プレートは、少なくとも2つの同一平面上のプレートに分割されることを特徴とする、請求項24に記載のシステム。
  27. 前記前部プレートは、変形可能な取り付け器具を介して前記ボディに取り付けられることを特徴とする、請求項24に記載のシステム。
  28. 吻合コネクタ用移送システムであって、
    力を働かせるためのハンドルを含むボディと、
    前記ボディと結合するようになっており、またコネクタを携行するカプセルであって、前記結合部によって前記力が伝達されて前記コネクタを配置するようになっているものと、
    選択的に前記ボディと前記カプセルとの間に接続されるようになっており、それによって前記移送システムの到達範囲を伸長する、伸長部と、
    を有する、吻合コネクタ用移送システム。
  29. 前記伸長部が屈曲可能であることを特徴とする、請求項28に記載のシステム。
  30. 力を働かせるためのハンドルを含むボディと、
    前記ボディの遠位端にあり、吻合コネクタを保持するようになっているコネクタホルダエリアであって、前記力が前記エリアに伝達されて前記コネクタを配置するものと、
    前記ボディと前記エリアの間にあり、非弾性的に形状が変化する延長セクションと、
    を有する、吻合コネクタ用移送システム。
  31. 前記延長セクションにはヒンジが取り付けられていることを特徴とする、請求項30に記載のシステム。
  32. 前記延長セクションは変形可能であることを特徴とする、請求項30に記載のシステム。
  33. 前記システムは、前記ハンドルと前記エリアの間で前記力の伝達を行う、可撓性のケーブルを有することを特徴とする、請求項30に記載のシステム。
  34. 前記システムは、配置中に前記力によって後退引き込みされる複数の組織係合要素を有するコネクタの2つの部分を保持して配置するようになっており、コネクタのベースリング部がホルダエリアによって係合し、コネクタの組織プラー部が前記力によって後退引き込みされることを特徴とする、請求項30に記載のシステム。
  35. 力を働かせるためのハンドルを含むボディと、
    前記ボディの遠位端にあり、吻合コネクタを保持するようになっているコネクタホルダエリアであって、前記力が前記エリアに伝達されて前記コネクタを配置するものと、
    選択的に複数の組織係合要素を前記コネクタホルダエリアから前進させるコントロールであって、前記コントロールが力を働かせるためのハンドルから分離しているようなものと、
    を有する、吻合コネクタ用移送システム。
  36. 前記コントロールが回転ノブを有することを特徴とする、請求項35に記載のシステム。
  37. 前記コントローラが、前記コネクタホルダエリアを含む分離型のカプセル要素に取り付けられていることを特徴とする、請求項35に記載のシステム。
  38. 前記組織係合要素が、コネクタの一部分を形成することを特徴とする、請求項35に記載のシステム。
  39. 前記組織係合要素は、前記移送システムの一部分を形成することを特徴とする、請求項35に記載のシステム。
  40. 配置されたコネクタの少なくとも1つのスパイクと係合するようになっている少なくとも1つのスパイク係合器と、
    前記スパイク係合器に対して軸方向に運動可能であり、前記スパイク係合器が前記スパイクを前記軸方向運動によって前記ベース部から離れるように後退引き込みしている間は前記コネクタのベース部に対して退避するようになっている、軸方向に延びたコントラ要素と、
    を有する、スパイクとベース型コネクタの中で吻合接合を行うスパイクを除去するコネクタ除去機器。
  41. 前記スパイク係合器が、摩擦力によって前記スパイクと係合することを特徴とする、請求項40に記載の機器。
  42. 前記スパイク係合器が、分離チューブを有することを特徴とする、請求項41に記載の機器。
  43. 前記コントラ要素は、前記前記スパイク係合器にフィットするオーバーチューブを有し、前記コントラ要素の内径は、前記係合器が前記コントラ要素内にあるときに前記スパイクを閉じてクランプするような大きさとなっていることを特徴とする、請求項40に記載の機器。
  44. 前記スパイク係合器は、一度に複数のスパイクと係合することを特徴とする、請求項40に記載の機器。
  45. スパイクが軸に向かって内側を向き、前記先端部が軸から離れるように外側を向くように、前記スパイクを曲げ、
    前記内向きのスパイクの間の前記軸にグラフトを送出し、
    グラフトをスパイクの位置に取り付ける、
    複数の軸方向に伸長するスパイクを有し、そのそれぞれの先端部がコネクタの遠位端でカーブしているような一般に円筒形のコネクタにグラフトを取りつける方法。
  46. 前記送出することは、グラフトをスパイクの間でコネクタの近位端からスパイク先端部まで運搬することを含むことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
  47. 前記取り付けることは、グラフトを少しずつ先端部に取り付けることを含むことを特徴とする、請求項46に記載の方法。
  48. 前記曲げることは、治具内で前記コネクタを取り付けることを含む、請求項45に記載の方法。
  49. 前記曲げることは、スパイクの曲げられた部分によって形成される領域の径が曲げられていないスパイクによるものよりも大きくなるように、スパイクを外に曲げ、次いで内に曲げることを含むことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
  50. コネクタを受ける軸方向のチャネルがあるボディと、
    前記ボディの一端に取り付けられ、前記コネクタの複数のスパイクを受けるための複数の交軸方向のチャネルがあり、その中心にグラフトを受ける穴のあるプレートと、
    を有する、スパイク付きのコネクタをスパイクが内に曲げられた状態で保持する治具。
  51. 前記プレートが、スロット付きの円盤を有することを特徴とする、請求項50に記載の治具。
  52. 前記プレートの下にあり前記スパイクが捩じられたときに前記スパイクがそれに沿って運搬されるようなスロットがある、少なくとも1つの回転可能な円盤を有することを特徴とする、請求項50に記載の治具。
  53. 前記プレートの上にあり選択的に前記円盤のスロットを前記プレートのスロットに合わせる、少なくとも1つの回転可能なスロット付きの円盤を有することを特徴とする、請求項50に記載の治具。
  54. 前記プレートの前記スロットのうちの異なるものに少しずつ前記円盤のスロットを前記プレートのスロットに選択的に合わせることが出来るように、前記円盤のスロットは配列されていることを特徴とする、請求項53に記載の治具。
  55. 切断面を供えた第1のセクションと、
    前記第1のセクションの切断面と適合する切断面を備え、剪断を行うため第1のセクションに対して軸方向に相対運動可能な、第2のセクションと、を有し、
    前記第2のセクションは、血管を貫通するようになっている尖った先端部を有し、
    前記第2のセクションが可撓性を有し、前記尖った先端部が前記第1のセクションの平面部に向かうように捩じられ、その結果前記第1のセクションが前記第2のセクションに対して運動するとき、前記第1のセクションが前記第2のセクションを押してこれを動かす、
    ことを特徴とする、血管に小孔を形成する血管カッター。
  56. 前記第2のセクションの切断面は鋭利になっていることを特徴とする、請求項55に記載のカッター。
  57. 前記両切断面は、2つの切断面にほぼ共通の平面内で互いに平行ではないことを特徴とする、請求項55に記載のカッター。
  58. 前記第2の切断面は、前記軸方向の運動の方向に垂直ではないことを特徴とする、請求項57に記載のカッター。
  59. 前記尖った先端部は、前記第1の平面部から離れるような方向を指していることを特徴とする、請求項57に記載のカッター。
JP2002533625A 2000-09-28 2001-09-25 吻合接合システム Pending JP2005506095A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/IL2000/000609 WO2001041623A2 (en) 1999-05-30 2000-09-28 Anastomotic devices and methods
PCT/IL2000/000611 WO2001041624A2 (en) 1999-05-30 2000-09-28 Vessel lip attachment
PCT/IL2001/000074 WO2001070119A1 (en) 2000-03-20 2001-01-25 An anastomotic connector and graft expander for mounting a graft
PCT/IL2001/000266 WO2001070090A2 (en) 2000-03-20 2001-03-20 Graft and connector delivery
PCT/IL2001/000600 WO2002047561A1 (en) 2000-03-20 2001-06-28 Method and apparatus for forming apertures in blood vessels
IL14405101A IL144051A0 (en) 2000-09-28 2001-06-28 Anastomotic connection system
PCT/IL2001/000903 WO2002030172A2 (en) 2000-09-28 2001-09-25 Anastomotic connection system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005506095A true JP2005506095A (ja) 2005-03-03

Family

ID=29798306

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002533625A Pending JP2005506095A (ja) 2000-09-28 2001-09-25 吻合接合システム
JP2002572902A Pending JP2005503185A (ja) 2001-03-20 2002-03-18 血管に小孔を形成する方法及び装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002572902A Pending JP2005503185A (ja) 2001-03-20 2002-03-18 血管に小孔を形成する方法及び装置

Country Status (7)

Country Link
EP (2) EP1359850A2 (ja)
JP (2) JP2005506095A (ja)
KR (1) KR20030068134A (ja)
AU (1) AU2001295847A1 (ja)
BR (1) BR0114275A (ja)
CA (2) CA2425336A1 (ja)
WO (2) WO2002030172A2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6461320B1 (en) * 1998-08-12 2002-10-08 Cardica, Inc. Method and system for attaching a graft to a blood vessel
EP1446057A2 (en) 2001-09-25 2004-08-18 By-Pass, Inc. Anastomotic delivery system
US6814743B2 (en) 2001-12-26 2004-11-09 Origin Medsystems, Inc. Temporary seal and method for facilitating anastomosis
US8182494B1 (en) 2002-07-31 2012-05-22 Cardica, Inc. Minimally-invasive surgical system
AU2003264852A1 (en) 2002-09-25 2004-04-19 By-Pass, Inc. Sliding surgical clip
US7270670B1 (en) 2003-04-21 2007-09-18 Cardica, Inc. Minimally-invasive surgical system utilizing a stabilizer
US7322999B2 (en) 2003-05-09 2008-01-29 Atrion Medical Products, Inc. Tissue punch and method for creating an anastomosis for locating a bypass graft
US7758589B2 (en) * 2005-05-03 2010-07-20 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical instrument for extracting an anastomotic ring device
US20070021759A1 (en) * 2005-07-22 2007-01-25 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Flexible endoscopic anastomotic ring applier device
US20070203516A1 (en) * 2006-02-24 2007-08-30 Medtronic Vascular (A Delaware Corporation) Apparatus and Methods for Creating an Opening in a Tissue Membrane

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH557672A (de) * 1973-07-04 1975-01-15 Vnii Khirurgicheskoi Apparatur Chirurgische vorrichtung mit mitteln zur umstuelpung von hohlorganen.
US4368734A (en) * 1978-01-27 1983-01-18 Surgical Design Corp. Surgical instrument
US4696300A (en) * 1985-04-11 1987-09-29 Dennison Manufacturing Company Fastener for joining materials
US5366462A (en) * 1990-08-28 1994-11-22 Robert L. Kaster Method of side-to-end vascular anastomotic stapling
DE69625660T2 (de) * 1995-04-21 2003-11-06 Gore & Ass Spendevorrichtung für chirurgische befestigungsplättchen
US5702412A (en) * 1995-10-03 1997-12-30 Cedars-Sinai Medical Center Method and devices for performing vascular anastomosis
US5833698A (en) * 1996-07-23 1998-11-10 United States Surgical Corporation Anastomosis instrument and method
US5972014A (en) * 1998-06-11 1999-10-26 Nevins; Mark Crico thyrotomy punch set

Also Published As

Publication number Publication date
KR20030068134A (ko) 2003-08-19
WO2002074188A2 (en) 2002-09-26
EP1359850A2 (en) 2003-11-12
CA2425336A1 (en) 2002-04-18
WO2002030172A2 (en) 2002-04-18
EP1414367A2 (en) 2004-05-06
JP2005503185A (ja) 2005-02-03
AU2001295847A1 (en) 2002-04-22
WO2002074188A3 (en) 2004-02-19
BR0114275A (pt) 2006-05-09
WO2002030172A3 (en) 2003-08-21
CA2442056A1 (en) 2002-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040092975A1 (en) Anastomotic connection system
JP5606563B2 (ja) クリップ器具用解除機構
EP1526816B1 (en) Orifice introducer device
JP4874240B2 (ja) 解剖学的構造用の液密穿刺閉塞装置
JP5543092B2 (ja) アンビル送達デバイスの付属品
US6565579B2 (en) Method and device for urethral-vesicle anastomosis
EP1683491B1 (en) Anstomosis connector applicator
EP3132752B1 (en) Tissue aperture securing and sealing apparatuses
JP5244816B2 (ja) 併用療法止血クリップ
JP2004500209A (ja) グラフトおよびコネクタの移送
KR20180020303A (ko) 해제 기구를 갖는 복강경 봉합 장치
JP2006181375A (ja) 外科用針
CA2731493A1 (en) Devices and methods for forming tracts in tissue
JP7191961B2 (ja) 外科的閉鎖のための組織整列
JP2005506095A (ja) 吻合接合システム
WO2024021376A1 (zh) 一种经导管微创血管自动吻合装置
US20050038454A1 (en) Anastomotic delivery system
WO2005030096A1 (en) Connector assembly for joining a graft vessel to a side of a target vessel
JP7201826B2 (ja) クリップ装置
EP1446057A2 (en) Anastomotic delivery system
JP2004513670A (ja) 血管縁部結合器
US8574246B1 (en) Compliant anastomosis system utilizing suture