JP2005505588A - テトラサイクリン誘導体、及びそれを使用する方法 - Google Patents

テトラサイクリン誘導体、及びそれを使用する方法 Download PDF

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Abstract

1又はそれ以上のテトラサクイリン誘導体を効果的な量だけ治療を必要とする対象物に投与することからなる、微生物や腫瘍の成長を抑制するための治療方法が開示される。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なテトラサイクリン誘導体、該新規な誘導体の製造方法、及び該誘導体の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テトラサイクリンは次のような一般的な構造を示す。
【化11】
Figure 2005505588
【0003】
円環の番号付けは次の通りである。
【化12】
Figure 2005505588
【0004】
テトラサイクリンは、5−OH(テラマイシン)や7−Cl(オーレオマイシン)誘導体と同様に自然界に存在し、良く知られた抗生物質である。天然のテトラサイクリンは、抗生物質としての特質を失わずに改良されるかも知れない。基本的なテトラサイクリン・ストラクチャを構成するかもしないかも知れない変形は、Mitcherにより、The Chemistry of Tetracyclines,6章、Marcel Dekker,Publishers、ニューヨーク(1978)にて研究されてきた。Mitcherによれば、テトラサイクリンの円環の5−9の位置で置換基は、抗生物質としての特質を失わずに改良されるかも知れない。しかしながら、基本的な円環に対する変更や、1−4や10−12の位置での置換基の入れ換えは、一般的には、抗菌力が全く無いか、実質的にほとんど無い合成のテトラサイクリンをもたらすこととなる。化学的に改質された非抗菌性(non−antimicrobial)のテトラサイクリン(CMTの後)の幾つかの例は、4−dedimethylaminotetracycline、4−dedimethyl−aminosancycline(6−demethyl−6−deoxy−4−dedimethylaminotetracycline),4−dedimethylaminominocycline(7−dimethylamino−4−dedimethylaminotetracycline),そして、4−dedimethylaminodoxycycline(5−hydroxy−6−deoxy−4−dedimethyaminotetracycline)である。
【0005】
幾つかの4−dedimethylaminotetracyclineの誘導体は、米国特許第3,029,284号明細書や第5,122,519号明細書に開示されている。それらは、D環のC7やC9の位置に、水素を伴う6−demethyl−6−deoxy−4−dedimethylaminotetracycline及び5−hydroxy−6−deoxy−4−dedimethylaminotetracyclineや、他の置換基を含んでいる。これらの置換基は、アミノや、ニトロや、ジ(低級アルキル)アミノや、モノ(低級アルキル)アミノ、又はハロゲンを含む。6−demethyl−6−deoxy−4−dedimethylaminotetracycline誘導体や5−hydroxy−6−deoxy−4−dedimethylaminotetracycline誘導体は、抗菌剤として役に立つと言われている。
【0006】
A環のC4位置にオキシム基を伴う、他の4−dedimethylaminotetracyclineの誘導体は、米国特許第3,622,627号明細書や第3,824,285号明細書に開示されている。これらのオキシム誘導体は、C7位置に置換基としての水素やハロゲンを有し、7−halo−6−demethyl−6−deoxy−4−dedimethylamino−4−oximinotetracyclineや、7−halo−5−hydroxy−6−deocy−4−dedimethylamino−4−oximinotetracyclineを含んでいる。
【0007】
アルキルアミノ基(NH−alkyl)やアルキルヒドラゾン基(N−NH−alkyl)は、4−dedimethylaminotetracyclineのC4位置でA環に置換される。これらの化合物はその抗菌特性で知られている。米国特許第3,345,370号、第3,609,188号、第3,622,627号、第3,502,660号、第3,509,184号、第3,502,696号、第3,515,731号、第3,265,732号、第5,122,519号、第3,849,493号、第3,772,363号、第3,829,453号を参照のこと。
【0008】
テトラサイクリンは、その抗菌の特質に加え、多くの他の用途を持っていると述べられてきている。例えば、テトラサイクリンは、コラゲナーゼ(MMP−1)やゼラチナーゼ(MMP−2)やストロムライシン(MMP−3)を含むマトリックス・メタロプロテアーゼ(MMP)のように、酵素を分解するコラーゲンの活動を抑制することが知られている。ゴルブ(Golub)ら、J.Periodont.Res.20:12−23(1985);ゴルブ(Golub)ら、Crit.Revs.Oral Biol.Med.2:297−322(1991);米国特許第4,666,897号、第4,704,383号、第4,935,411号、第4,935,412号。また、テトラサイクリンは、哺乳類骨格筋における消耗(wasting)や蛋白質分解を抑制すること(米国特許第5,045,538号)や、哺乳類細胞におけるIL−10の産生を増進することが知られてきている。
【0009】
さらに、テトラサイクリンが骨の蛋白質合成を高めることはU.S.Pat.No.Re.34,656に報告されており、器官培養における骨吸収を減少させることは米国特許第4,704,383号にて報告されている。
【0010】
同様に、米国特許第5,532,227号は、ゴルブ(Golub)らに、テトラサイクリンは、蛋白質の過度のグリコシル化を軽減できることを開示している。特に、テトラサイクリンは、糖尿病での、コラーゲンのグリコシル化に起因するところの、過度のコラーゲンの架橋を抑制する。
【0011】
テトラサイクリンは、米国特許第5,532,227号に開示されているように、乾癬のように、炎症状態に関わる、過度のホスホリパーゼA2活性を抑制することが知られている。加えて、テトラサイクリンが、シクロオキシゲナーゼ−(COX−2)や、腫瘍怪死因子(TNF)や、一酸化窒素や、IL−1(インターロイキン−1)を抑制することが知られている。
【0012】
これらの特質は、テトラサイクリンが多くの病気を治療するのに役立つように仕向けている。例えば、非抗菌性(non−antimicrobial)テトラサイクリンを含むテトラサイクリンが関節炎の治療に効果があるという提唱が数多くなされてきている。例えば、グリーンワルド(Greenwald)ら、“アジュバント関節炎やFlurbioprofenにおける、テトラサイクリンの金属プロテアーゼの阻害活性、骨損傷の軽減”、Journal of Rheumatology 19:927−938(1992);
グリーンワルド(Greenwald)ら、“MMP抑制剤での破壊的関節炎の治療;マトリックス・メタロプロテーゼの抑制におけるテトラサイクリンの潜在的役割:治療の可能性”ニューヨーク科学アカデミー年報、732:181−198(1994);
クロッペンバーグ(Kloppenburg)ら、“慢性関節リウマチにおけるミノサイクリン”、Arthritis Rheum 37:629−636(1994);ライアンら、“変形性関節炎における軟骨破壊を改善するためのテトラサイクリンの可能性”Current Opinion in Rheumatology 8:238−247(1996);O’Dellら、“ミノサイクリンやプラセボによる早期関節リウマチの治療”、Arthritis Rheum 40:842−848(1997)
【0013】
テトラサイクリンは、皮膚病の治療への使用が提案されてきた。例えば、ホワイトら、Lancet,Apr.29,p.966(1989)は、テトラサイクリン ミノサイクリンがジストロフィー型表皮水疱症(コラゲナーゼに関係があると信じられている、生命にかかわる皮膚の状態)の治療に効果があることを報告している。
【0014】
さらに、テトラサイクリン及び金属プロテアーゼ・インヒビターが腫瘍の進行を抑制することや、抗炎症特性を持つことは、研究により示唆されてきている。
デクラーク(DeClerck)ら、ニューヨーク科学アカデミー年報(Annals
of the New York Academy of Sciences)、732:222−232(1994)、骨吸収
リフキン(Rifkin)ら、ニューヨーク科学アカデミー年報(Annals
of the New York Academy of Sciences)、732:165−180(1994)、血管新生
マラゴウダキス(Maragoudakis)ら、Br.J.Pharmacol、111:894−902(1994)
Ramamurthyら、Annals N.Y.Acad.Sci.,732,427−430(1994)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
前述に基づき、テトラサイクリンが数多くの病気に効果があることは見出されてきている。それ故、新しく、より役に立つ誘導体が必要とされている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ここで開示される化合物は、抗細菌、及び/又は抗癌の活性を示すテトラサイクリンの誘導体である。
【0017】
好ましい実施形態では、本発明は、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法、つまり、
一般的な化学式、すなわち、
【化13】
Figure 2005505588
からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ、治療を必要とされる対象物に投与することからなる治療方法に関する。
Rは、CHN(R)か、
【化14】
Figure 2005505588
から選択される。
はC〜Cのアルキル;
及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
はH又はOH;
はH、OH,=O、又はOCOR、ここで、RはC〜Cのアルキル、
或いは、RはN(R、ここで、Rは水素、又はC〜Cの低級アルキル、又は、
がケト(keto)又はN(Rのときに、R及びRはH又はCHであり、R及びRが共にCH又はHでないという条件付きでRCOである。
5a水素はαかβである。
及びRはH、CH又はFである。ただし、RがCHのときRはH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、R及びRの両方がFでないという条件が付く。
及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NR1011である。ここで、R10及びR11はH、C〜C10のアルキル、及びR12(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、RはH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10のアルキル基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R10及びR11の両方がR12(CHCO−でないという条件付きで。
は第3ブチル(tertiary butyl)とすることもできる。Rはハロゲン、アセチレン、R13−Cである。ここで、R13はNO、ハロゲン、アセチルアミノ、アミノ、フェニル、アルキル又はアルコキシである。
【0018】
より好ましい実施形態において、本発明は、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法、つまり、
一般的な化学式、すなわち、
【化15】
Figure 2005505588
からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ、治療を必要とされる対象物に投与することからなる治療方法に関する。
Rは、CHN(R)か、
【化16】
Figure 2005505588
から選択される。
はC〜Cのアルキル;
及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
はH又はOH;
はH又はOH;
R3はH又はCH
及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NRである。ここで、R及びRはH、C〜C10のアルキル、及びR(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、RはH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10のアルキル基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R及びRの両方がR(CHCO−でないという条件付きで。
はH、ハロゲン、アセチレン、R10−Cである。ここで、R10はNO、ハロゲン、アセチルアミノ、アミノ、フェニル、アルキル又はアルコキシである。
【0019】
より好ましい実施形態において、本発明は、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法、つまり、
一般的な化学式、すなわち、
【化17】
Figure 2005505588
からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ、治療を必要とされる対象物に投与することからなる治療方法に関する。
Rは、CHN(R)か、
【化18】
Figure 2005505588
から選択される。
はC〜Cのアルキル;
及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
及びRはH又はN(Rである。ここで、R及びRの両方がN(Rでないという条件付きで、RはH、又はC〜Cのアルキルである。R及びRはN(R10Iでも良い。また、R及びRが共にN(R10Iでないという条件付きでR10がC〜Cのアルキルである。
はHである;
及びRはH、CH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、R及びRの両方がFでないという条件が付く。
及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NR1112である。ここで、R11及びR12はH、C〜C10のアルキル、及びR13(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、R13はH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10のアルキル基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R10及びR11の両方がR12(CHCO−でないという条件付きで。
は第3ブチル(tertiary butyl)でも良く、Rは水素かハロゲンである。
【0020】
より好ましい実施形態において、本発明は、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法、つまり、
一般的な化学式、すなわち、
【化19】
Figure 2005505588
からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ、治療を必要とされる対象物に投与することからなる治療方法に関する。
Rは、CHN(R)か、
【化20】
Figure 2005505588
から選択される。
はC〜C
及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
及びRはH又はN(Rである。ここで、Rは水素、又はC〜Cの低級アルキルであり、R及びRの両方をN(Rにできないという条件が付く。
はH、OH,=O、又はOCOR10、ここで、R10はC〜Cのアルキル、
或いは、RはN(R、ここで、Rは水素、又はC〜C
R23が=O又はN(Rのとき、R及びRはH又はCHであり、R及びRが両方CH又はHでないという条件が付く。
5a水素はα又はβである。
及びRはH、CH又はFである。この時、RがCHのときRはH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、R及びRの両方がFでないという条件が付く。
及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NR1011である。ここで、R10及びR11はH、C〜C10のアルキル、及びR12(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、R12はH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10の基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R10及びR11の両方がR12(CHCO−であるか、又はRが第3ブチル(tertiary butyl)であるという条件付きで。
はH、ハロゲン、アセチレン、R12−Cである。ここで、R12はNO、ハロゲン、アセチルアミノ、アミノ、フェニル、アルキル又はアルコキシである。
【0021】
より好ましい実施形態において、本発明は、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法、つまり、
一般的な化学式、すなわち、
【化21】
Figure 2005505588
からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ、治療を必要とされる対象物に投与することからなる治療方法に関する。
ここで、RはH又はN(CH;RはH、CH、又はOCOCH;RはH又はCH;RはH;RはH、N(CH、NH、N(C、N(C13、N(3,3−dimethylbutyl)、N、N 、NO、NHCOCH、NH(n−prpyl)、NH−isobutyl、NH−isobutylmethyl,NH(cyclobutyl),NH(cyclobutyl methyl);そして、RはH,NO,NH,(CHCHNH,N,NHCOCH,N ,N,又は(CHCである。
【0022】
より好ましい実施形態において、本発明は、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法、つまり、
一般的な化学式、すなわち、
【化22】
Figure 2005505588
からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ、治療を必要とされる対象物に投与することからなる治療方法に関する。
ここで、RはH又はN(CH;RはH、OH、又はOCOCH;RはH又はCH;RはH;RはH、N(CH、N(C、N(C13、N(3,3−dimethylbutyl);N,N ,NO,NHCOCH,NH(n−propyl),NH−isobutyl,NH−isobutylmethyl,N(CHCO)(isobutyl),NH(cyclobutyl),NH(cyclobutyl methyl),又はNH;そして、RはH,NO,NH,(CHCHNH,N,NHCOCH,N ,又は(CHCである。
【0023】
本発明に従った種々の物質の製法を以下に述べる。
【0024】
HPLC分析は、水(0.1%のTFAを含む)と、溶離液としてのアセトニトリルとを用い、Watersの逆相C18−symmetryカラムで行った。
【0025】
分析的なLC/MSは、シリーズ1100MSDディテクターを装備したヒューレット・パッカード・シリーズ1100 液体クロマトグラフィ装置で行った。それは、流速が0.4mL/minで4.6×100mmのカラムを使用し、ESイオン化モードと、270nmのUV検出を備えている。予備のHPLCは、流速が15mL/minで19×150mmのカラムを使用し、270nmのUV検出を備えたギルソンのserial HPLCで行った。H NMRは Bruker 300MHz 分光計で重水素化メタノール中で記録された。
9−ニトロ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0026】
30mLの0℃の濃硫酸に塩酸ドキシサイクリン(1g、2.08mol)を攪拌した溶液に、硝酸カリウム(252mg、2.49mmol)が加えられた。生成された混合物が0℃で20分間攪拌され、その後、攪拌しながら、1.2Lの冷たいエーテルの中に注入された。沈殿した固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。そして、1.22gのクリーム色の生成物が得られた。必要ならば、その生成物は、メタノールに溶かし、フィルタ処理し、その濾過液をエーテルに注入することによって精製される。分離された、その固形物は、フィルタにより抽出され、乾かされた。
9−アミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0027】
35mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルと5mLのメタノールの中に 9−ニトロ−ドキシサイクリン硫酸塩(1g、1.7mmol)を攪拌した溶液に、700mgの10%Pd/Cが加えられた。その生成された混合物(reaction mixture)は大気圧下で6時間 水素添加(hydrogenated)された。その後、触媒がセライトにより濾別され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、800mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら滴下された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。そして、843mgのクリーム色の生成物が得られた。
9−イソプロピルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0028】
10mLのエチレングリコール=モノメチル=エーテルに9−アミノ−ドキシサイクリン硫酸塩(100mg、0.18mmol)を攪拌した溶液に、0.05mlの濃硫酸、0.5mLのアセトン、及び100mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は大気圧下で1時間15分水素添加(hydrogenated)された。その後、触媒はセライトで濾別され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、150mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら滴下された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。そして、109mgのクリーム色の生成物が得られた。その生成物は、メタノールに溶かし、フィルタ処理し、その濾過液をエーテルに注入することによって精製された。生成された、その固形物は、フィルタにより抽出され、乾かされた。
9−アセトアミド−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0029】
1.5mLの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンに9−アセトアミド−ドキシサイクリン硫酸塩(72mg、0.13mmol)を攪拌した溶液に、0.05mLの塩化アセチル(acetyl chloride)を伴った70mgの重炭酸ナトリウム(sodium bicarbonate)が加えられた。その混合物は室温で1時間攪拌され、その後、フィルタ処理された。その濾過液が集められ、攪拌しながら、100mlの冷たいエーテルの中に注入された。分離された、その固形物が、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、92mgが得られた。
9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 硫酸 塩酸
【0030】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(9mL)に9−アミノ−ドキシサイクリン硫酸(300mg、0.54mmol)を攪拌した溶液に、0.3mLの亜硝酸n−ブチル(n−butyl nitrite)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された後、300mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、256mgのオレンジ−ブラウンの生成物が得られた。
9−アジド−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0031】
0.1N塩酸を含むメタノール(4.5mL)に9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 硫酸 塩酸(80mg、0.14mmol)を攪拌した溶液に、10mgのアジ化ナトリウム(sodium azide)が加えられた。その溶液は室温で2時間攪拌された後、100mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、43mgの生成物が得られた。
9−(4−フルオロフェニル)−ドキシサイクリン
【0032】
4mLのメタノールに、9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 硫酸 塩酸(358mg、0.59mmol)と4−フルオロフェニル ボロン酸(107mg、0.76mmol)を攪拌した溶液に、18mgの酢酸パラジウム(II)(palladium(II) acetate)が加えられた。生成された混合物は室温で16時間攪拌された。触媒は濾別され、そして、残渣が集められて、分取用HPLCにより精製された。HPLCから採取されたフラクションが集められ、20mlの冷たいエーテルの中に注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、32mgの生成物が得られた。
7−[1,2−ビス(カルボベンジルオキシ)ヒドラジノ]−ドキシサイクリン
【0033】
0℃の2.5mLのTHF及び3.2mLのメタスルホン酸にドキシサイクリン塩酸塩(300mg、0.62mmol)を攪拌した溶液に、230mgのdibenzyazodicarboxylateが加えられた。生成された混合物は0℃で2時間攪拌された後、400mLの冷たいエーテルの中に注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、479mgのオフ・ホワイトの生成物が得られた。
7−アミノ−ドキシサイクリン
【0034】
30mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに 7−[1,2−ビス(カルボベンジルオキシ)ヒドラジノ]−ドキシサイクリン(478mg)を入れた溶液に、200mgの10%Pd/Cが加えられた。その生成された混合物(reaction mixture)は室温で3時間 水素添加(hydrogenated)された。触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、500mLの冷たいエーテルの中に注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。そして、268mgの生成物が得られた。
7−ジメチルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0035】
8mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アミノ−ドキシサイクリン(100mg)を入れた溶液に、1mLの37%ホルムアルデヒド水溶液、0.05mLの濃硫酸、及び100mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で6時間水素添加された。触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。よく粘り着く、分離された固形物がかろうじてフィルタにより抽出された。その固形物は、直ぐにメタノールに溶かされ、100mlの冷たいエーテルに掻き混ぜながら注入された。分離された、その固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、89mgの生成物が得られた。
7−ジプロピル−ドキシサイクリン硫酸塩
【0036】
8mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アミノ−ドキシサイクリン(90mg)を入れた溶液に、0.5mLのプロピオンアルデヒド、0.05mLの濃硫酸、及び80mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で5時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、415mgの生成物が得られた。
7−ジブチルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0037】
6mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アミノ−ドキシサイクリン(100mg、0.2mmol)を入れた溶液に、0.6mLのブチルアルデヒド、0.05mLの濃硫酸、及び100mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で4時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、103mgの生成物が得られた。
7−ジ(3,3−ジメチル)ブチルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0038】
6mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アミノ−ドキシサイクリン(100mg、0.2mmol)を入れた溶液に、0.5mLの3,3−ジメチル ブチルアルデヒド、0.05mLの濃硫酸、及び100mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で4時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、122mgの生成物が得られた。
7−ジヘキシルアミノ−ドクシサイクリン 硫酸塩
【0039】
6mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アミノ−ドキシサイクリン(100mg、0.2mmol)を入れた溶液に、0.6mLのヘキサナール、0.05mLの濃硫酸、及び100mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で4時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、129mgの生成物が得られた。
7−イソプロピルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0040】
8mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アミノ−ドキシサイクリン(90mg、0.2mmol)を入れた溶液に、0.5mLのイソブチルアルデヒド、0.05mLの濃硫酸、及び90mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で6時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、142mgの生成物が得られた。
7−メチル−7−イソプロピルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0041】
4mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−イソプロピルアミノ−ドキシサイクリン(60mg)を入れた溶液に、0.4mLの37%ホルムアルデヒド水溶液、0.05mLの濃硫酸、及び50mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で2時間水素添加され、その後、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、80mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、52mgの生成物が得られた。
7−シクロブチルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0042】
7mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アミノ−ドキシサイクリン(80mg)を入れた溶液に、0.3mLのシクロブタノン、0.04mLの濃硫酸、及び60mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で24時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、85mgの生成物が得られた。
7−メチル−7−シクロブチルアミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0043】
3.5mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−シクロブチルアミノ−ドキシサイクリン(40mg)を入れた溶液に、0.3mLの37%ホルムアルデヒド水溶液、0.03mLの濃硫酸、及び40mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で6時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、80mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、35mgの生成物が得られた。
7−アセトアミド−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0044】
3mLの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンに7−アミノ−ドキシサイクリン(200mg)を入れた溶液に、0.09mLの塩化アセチル(acetyl chloride)を伴った200mgの重炭酸ナトリウム(sodium bicarbonate)が加えられた。その混合物は室温で1時間攪拌され、その後、フィルタ処理された。その濾過液が集められ、攪拌しながら、200mlの冷たいエーテルの中に注入された。沈殿した生成物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。202mgの生成物が得られた。
7−アセトアミド−7−イソプロピル−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0045】
1.5mLの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンに7−イソブチルアミノ−ドキシサイクリン(60mg)を攪拌した溶液に、0.05mLの塩化アセチル(acetyl chloride)を伴った60mgの重炭酸ナトリウム(sodium bicarbonate)が加えられた。その混合物は室温で1時間半攪拌され、その後、フィルタ処理された。その濾過液が集められ、攪拌しながら、80mlの冷たいエーテルの中に注入された。沈殿した生成物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。
7−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 塩酸 又は テトラフルオロほう酸
【0046】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(4mL)に7−アミノ−ドキシサイクリン(200mg、0.4mmol)を攪拌した溶液に、0.2mLの亜硝酸n−ブチル(n−butyl nitrite)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された後、200mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、173mgの生成物が得られた。塩酸の代わりにテトラフルオロほう酸(tetrafluoroborate acid;エーテルに54%溶液)を用いることにより、テトラフルオロほう酸ジアゾニウム塩(diazoniumu tetrafluoroborate salt)が調製された。
7−アジド−ドキシサイクリン
【0047】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(4.5mL)に7−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 塩酸(80mg、0.14mmol)を攪拌した溶液に、12mgのアジ化ナトリウム(sodium azide)が加えられた。その溶液は室温で2時間攪拌された後、100mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。43mgの生成物が得られた。
7−アミノ−ニトロ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0048】
4mLの濃硫酸に0℃で7−アミノ−ドキシサイクリン(220g、0.44mmol)を攪拌した溶液に、硝酸カリウム(52mg、0.51mmol)が加えられた。生成された混合物が0℃で15分間攪拌され、その後、攪拌しながら、300mLの冷たいエーテルの中に注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。その生成物は、メタノールに溶かし、フィルタ処理され、その濾過液はエーテルに注入された。分離された、その固形物は、フィルタにより抽出され、乾かされた。そして、222gの生成物が得られた。
7−ジメチルアミノ−9−ニトロ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0049】
1.5mLの0℃の濃硫酸に7−ジメチルアミノ−ドキシサイクリン(40g、0.07mmol)が攪拌された溶液に、硝酸カリウム(12mg、0.12mmol)が加えられた。生成された混合物が0℃で30分間攪拌され、その後、攪拌しながら、60mLの冷たいエーテルの中に注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。LC/MSは、大体において、2つのニトロ基(多分、望まれる生成物の硝酸エステル)を含む1つの生成物を示す。
7−ジメチルアミノ−9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 硫酸 塩酸
【0050】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(1.5mL)に7−ジメチルアミノ−9−アミノ−ドキシサイクリン(50mg)を攪拌した溶液に、0.05mLの亜硝酸n−ブチル(n−butyl nitrite)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された後、80mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物はフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、38mgの生成物が得られた。
7−アセトアミド−9−ニトロ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0051】
2mLの0℃の濃硫酸に7−アセトアミノ−ドキシサイクリン(60g、0.095mmol)を攪拌した溶液に、硝酸カリウム(11mg、0.11mmol)が加えられた。生成された混合物が0℃で5分間攪拌され、その後、攪拌しながら、80mLの冷たいエーテルの中に注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。
7−アセトアミド−9−アミノ−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0052】
7mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに7−アセトアミド−9−ニトロ−ドキシサイクリン 硫酸(77mg、0.12mmol)を入れた溶液に、60mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で7時間水素添加され、触媒はセライトにより濾過され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら滴下された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。そして、62mgの生成物が得られた。
7−アセトアミド−9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 硫酸 塩酸
【0053】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(3mL)に7−アセトアミド−9−アミノ−ドキシサイクリン(100mg)を攪拌した溶液に、0.1mLの亜硝酸n−ブチル(n−butyl nitrite)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された後、100mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物はフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、92mgの生成物が得られた。
7−アセトアミド−9−アジド−ドキシサイクリン 硫酸塩
【0054】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(6mL)に7−アセトアミド−9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン(112mg、0.19mmol)を攪拌した溶液に、14mg(0.21mmol)のアジ化ナトリウム(sodium azide)が加えられた。その溶液は0℃で35分間攪拌された後、150mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物はフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、94mgの生成物が得られた。
ドキシサイクリン ヨウ化メチル
【0055】
高純度のドキシサイクリン(315mg)は、2mLのメタノール及び10mLのTHFの中に溶かされ、その後、1mLのヨウ化メチルが加えられた。生成された混合物は5日間放置された。生成物には結晶は生じなかった。その生成された混合物は集められ、300mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された生成物はフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、269mgが得られた。LC/MSは純粋な生成物を示す。
5−アセトキシ−ドキシサイクリン
【0056】
3mLの30%HBr/酢酸溶液(acetic acid solution)中にドキシサイクリン(100mg)を入れた溶液が室温で3.5日間攪拌された。その生成された混合物は、100mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。そして、その分離された生成物はフィルタにより抽出された。LC/MSは出発物質の不完全なconversionを示す。そして、生成物(86mg)は反応状態に9時間置かれ、そして、同様の方法で分離された。
9−tertブチル−ドキシサイクリン
【0057】
2mLのtert−ブタノールと3mLのメタンスルホン酸にドキシサイクリン(100mg)を入れた溶液が室温で18時間攪拌され、その後、100mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入され、n−ブタノールで抽出された。有機抽出物(organic extracts)は、1N 水酸化ナトリウム溶液でbasifiedされた。そして、pHは、濃塩酸により直ぐに6.5−7に調整された。沈殿した固形物がフィルタにより抽出され、その後、メタノールに溶かされ、集められ、エーテル/石油エーテルの冷たい溶液(30mL)に攪拌しながら滴下された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。
9−tertブチル−7−ニトロ−ドキシサイクリン
【0058】
10mLのtert−ブタノールと30mLのメタンスルホン酸に塩酸ドキシサイクリン(2g)を入れた溶液が室温で3時間攪拌され、その後、500mgの硝酸カリウムが加えられ、生成された混合物はさらに攪拌された。その生成された混合物は、100mlの冷たい溶液(23mgの水酸化ナトリウムを含む水)に注入された。さらに、その生成混合物がアルカリ性になるまで、希NaOH溶液が滴下された。pHは、濃塩酸により直ぐに6.5−7に調整された。分離された、粘り気のある黒っぽい固形物がフィルタにより抽出された。液状の濾液(aqueous filtrate)がn−ブタノールで抽出された。粗生成物(crude product)は最小限の量のメタノールに溶かされ、HPLCにより精製された。HPLCからのフラクションが濃縮され、メタノールに溶かされ、エーテル/石油エーテル(PET ether)の3:1の混合物(50mL)に滴下された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、そして、788mgの淡黄(pale yellow)の生成物が得られた。
9−tertブチル−7−アミノ−ドキシサイクリン
【0059】
25mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに9−tertブチル−7−ドキシサイクリン(500mg)を入れた溶液に、350mgの10% Pd/Cが加えられた。生成された混合物は、大気圧下で17時間水素添加され、触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その残渣が集められ、THFに溶かされ、エーテル/石油エーテル(PET ether)の冷たい1:1の溶液の中に掻き混ぜながら滴下された。沈殿した固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。そして、452mgの生成物が得られた。
9−tertブチル−7−ジアゾニウム−ドキシサイクリン
【0060】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(2.5mL)に9−tertブチル−7−アミノ−ドキシサイクリン(93mg、0.18mmol)を攪拌した溶液に、0.1mLの亜硝酸n−ブチル(n−butyl nitrite)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された後、半分が、エーテル/石油エーテル(PET ether)の3:1の冷たい混合物(30mL)の中に攪拌しながら注入された。生成物は、ガムのように、ビーカの底にこびり付いた。それが、メタノールに溶かされると共に集められ、残渣が20mLの冷たいエーテルの中に注入された。分離された固形物は直ちにフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、42mgの生成物が得られた。
9−tertブチル−7−アジド−ドキシサイクリン
【0061】
9−tertブチル−7−ジアゾニウム−ドキシサイクリン生成混合物(1.5mL)が0℃で攪拌された溶液に、8mg(0.12mmol)のアジ化ナトリウムが加えられた。その溶液は、室温まで加温される3時間の間、攪拌された。その生成された混合物を集めた後、残渣は、エーテル/石油エーテル(PET ether)の3:1の冷たい混合物の中に攪拌しながら注入された。固形物は一切分離されなかったので、乾燥させて35mgの生成物を得るために溶液が集められた。
9−tertブチル−7−ジメチルアミノ−ドキシサイクリン
【0062】
10mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルと115mgの10%PD/Cで167mgの9−tertブチル−7−アミノ−ドキシサイクリンを含む9−tertブチル−7−アミノ−ドキシサイクリンから攪拌されて生成された混合物に、1.2mlの37%ホルムアルデヒド水溶液が加えられた。生成された混合物は大気圧下で3.5時間 水素添加(hydrogenated)された。触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、残渣が10mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。LC/MSは期待した生成物を示したが、baseline不純物で汚染されていた。
9−tertブチル−7−アセトアミノ−ドキシサイクリン
【0063】
2mLの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンに9−tertブチル−7−アミノ−ドキシサイクリン(100mg)が攪拌された溶液に、0.07mLのアセチル=クロリドを伴った100mgの重炭酸ナトリウムが加えられた。その混合物は室温で1.5時間攪拌され、その後、フィルタ処理された。その濾過液が集められ、100mLの冷たいエーテルの中に掻き混ぜながら注入された。分離された生成物がフィルタにより抽出された。粗生成物(crude product)はメタノールに溶かされ、フィルタにより抽出され、エーテル/石油エーテル(PET ether)の3:1の冷たい混合物に、攪拌されながら滴下された。その生成物は、濾過により集められ、真空下で乾燥され、76mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−ドキシサイクリン
【0064】
12mLの酢酸と12mLの水の中に、テトラサイクリン=ヨウ化メチル(860mg)が攪拌された溶液に、432mgの亜鉛ダストが加えられた。15分間攪拌した後、その亜鉛粉がフィルタにより抽出された。濾過液は、0.86mLの濃塩酸溶液を含む86mLの水で希釈された。分離された生成物はフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、419mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−9−ニトロ−ドキシサイクリン
【0065】
20mLの0℃の濃硫酸に4−dedimethylamino−ドキシサイクリン(402mg、1mmol)を攪拌した溶液に、111mgの硝酸カリウムが加えられた。20分間攪拌された後、生成された混合物は、100mLの冷たい水の中に注入された。その生成物を含む水にn−ブタノールが加えられ、有機層が分離された。n−ブタノールを用いての抽出は2度繰り返された。その有機抽出物は集められ、冷たい水に攪拌しながら加えられた。分離された生成物はフィルタにより抽出された。n−ブタノールや、冷たい水への注入や、フィルタを用いた再抽出により、さらなる生成物が取り出された。真空乾燥により、353mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−9−アミノ−ドキシサイクリン
【0066】
17mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに4−dedimethylamino−9−ニトロ−ドキシサイクリン(353mg)を攪拌した溶液に、0.1mlの濃硫酸、及び200mgの10% Pd/Cが加えられた。そして、生成された混合物は、大気圧下で10時間水素添加(hydrogenated)された。触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、100mLのエーテルの中に注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、292mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン 塩酸
【0067】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(5mL)に4−dedimethylamino−9−アミノ−ドキシサイクリン(220mg)を攪拌した溶液に、0.2mLの亜硝酸n−ブチル(n−butyl nitrite)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された後、エーテル/石油エーテル(PET ether)の2:1の冷たい混合物(150mL)に、攪拌されながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、191mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−9−アジド−ドキシサイクリン
【0068】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(6.5mL)に4−dedimethylamino−9−ジアゾニウム−ドキシサイクリン(150mg、0.32mmol)を攪拌した溶液に、23mgのアジ化ナトリウムが加えられた。そして、その溶液は0℃で1時間攪拌された。その後、その混合物は120mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。いくらかの固形物が形成された。その固形物は、フィルタ処理されたが、取り出せなかった。その濾過液が濃縮され、メタノールが除去され、50mLの冷たい水の中に攪拌しながら注入された。分離された固形物はフィルタにより抽出され、真空下で乾燥された。さらなる生成物が、n−ブタノールや、水への注入や、固形物のフィルタ処理で濾過液を抽出することにより得られた。そして、84mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−7−ニトロ−9−tertブチル−ドキシサイクリン
【0069】
3mLのtert−ブタノールと15mLのメタンスルホン酸に4−dedimethylamino−ドキシサイクリン(500mg、1.25mmol)を入れた溶液が、室温下で15時間攪拌され、その後、140mgの硝酸カリウムが加えられ、生成された混合物はさらに攪拌された。その生成された混合物は、200mlの冷たい水に注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、空気乾燥された。粗生成物(crude product)は最小限の量のメタノールに溶かされ、HPLCにより精製された。HPLCからのフラクションが濃縮され、メタノールに溶かされ、50mLの冷たい水の中に滴下された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、217mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−7−アミノ−9−tertブチル−ドキシサイクリン
【0070】
12mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルに4−dedimethylamino−7−ニトロ−9−tertブチル−ドキシサイクリン(217mg、0.42mmol)を攪拌した溶液に、170mgの10% Pd/Cが加えられた。そして、生成された混合物は、大気圧下で13時間水素添加(hydrogenated)された。触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、エーテル/石油エーテル(PET ether)の3:1の混合物(20mL)に注入され、そして、40mgの生成物が得られた。オレンジの濾過液が乾燥のために集められ、138mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−7−ジアゾニウム−9−tertブチル−ドキシサイクリン
【0071】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(5mL)に4−dedimethylamino−7−アミノ−9−tertブチル−ドキシサイクリン(165mg)を攪拌した溶液に、0.15mLの亜硝酸n−ブチル(n−butyl nitrite)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された。その半分が、50mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、50mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−7−アミノ−ドキシサイクリン
【0072】
4mLのTHFと4.5mLのメタンスルホン酸に0℃で4−dedimethylamino−ドキシサイクリン(400mg)を攪拌した溶液に、418mg(1.4mmol)のジベンジル・azodicarboxylateが加えられた。そして、生成された混合物が、室温にまで暖められるまで4時間攪拌された。水とn−ブタノールが加えられて、2つの層が分離された。aqueous Layerが、エーテル/n−ブタノールの混合物で抽出された。有機抽出物が濃縮され、そして、10mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルが加えられた。その後、430mgの10% Pd/Cが加えられ、生成された混合物が大気圧下で12時間水素添加された。触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、エーテル/石油エーテル(PET ether)の3:1の冷たい混合物に掻き混ぜながら注入された。分離された生成物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、114mgの生成物が得られた。
9−ニトロ−ミノサイクリン硫酸
【0073】
30mLの濃硫酸に0℃で塩酸ミノサイクリン(1g、2.02mmol)が攪拌された溶液に、硝酸カリウム(246mg)が加えられた。その生成された混合物は、45分間0℃で攪拌され、その後、1.2Lの冷たいエーテルの中に攪拌されながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥され、1.33gの生成物が得られた。
9−アミノ−ミノサイクリン硫酸
【0074】
10mLのエチレン・グリコール・モノメチル・エーテルと7mLのメタノールに9−ニトロ−ミノサイクリン硫酸(500g、0.83mmol)が攪拌された溶液に、250mgの10% Pd/Cが加えられた。その生成された混合物は、大気圧下で4時間水素添加された。触媒はセライトで濾過され、メタノールで洗浄された。その濾過液が集められ、600mLの冷たいエーテルに掻き混ぜながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥され、そして、465mgの生成物が得られた。
9−ジアゾニウム−ミノサイクリン硫酸 塩酸
【0075】
アイス・バス(ice bath)にて冷却された、0.1N塩酸を含むメタノール(3mL)に9−アミノ−ミノサイクリン硫酸(100mg)を攪拌した溶液に、0.1mLの亜硝酸tert−ブチル(又は、亜硝酸n−ブチル)が加えられた。その溶液は0℃で30分間攪拌された後、100mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、87mgのオレンジ−ブラウンの生成物が得られた。
9−アジド−ミノサイクリン硫酸
【0076】
0.1N塩酸を含むメタノール(18mL)に9−ジアゾニウム−ミノサイクリン硫酸 塩酸(485mg、0.83mmol)を攪拌した溶液に、59mgのアジ化ナトリウムが加えられた。その溶液は室温で2時間攪拌され、その後、フィルタ処理され、その濾過液が500mLの冷たいエーテルに攪拌しながら注入された。分離された固形物は、フィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、480mgのベージュ色の生成物が得られた。
9−アセトアミド−ミノサイクリン
【0077】
1.5mLの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンに9−アミノ−ミノサイクリン硫酸(100mg、0.175mmol)を攪拌した溶液に、0.05mLのアセチル・クロリドを伴う100mgの重炭酸ナトリウムが加えられた。その混合物は室温で45分間攪拌され、その後、150mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルターにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、165mgの生成物が得られた。
4−dedimethylamino−ミノサイクリン
【0078】
高純度のミノサイクリン(175mg、0.38mmol)が2mLのTHFに溶かされ、その後、0.43mLのヨウ化メチルが加えられた。生成物の結晶は生じなかった。生成された混合物が集められ、そして、エーテル/石油エーテルの40:60の冷たい混合物(200mL)に掻き混ぜながら注入された。分離された生成物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、その生成物は さらに3日間反応条件に置かれ、その後、前のようにエーテルに析出させ、そして、123mgのミノサイクリン=ヨウ化メチルが得られた。その粗生成物(crude product)が2mLの酢酸に溶かされ、そして、2mLの水と60mgの亜鉛ダストが攪拌しながら加えられた。15分後、その亜鉛粉がフィルタにより抽出された。濾過液は、濃塩酸溶液を含む15mLの水で希釈された。有機抽出物は硫酸マグネシウムで乾燥され、集められた。分離された固形物はフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、150mgの黄色の生成物が得られた。
4−dedimethylamino−9−ニトロ−ミノサイクリン
【0079】
4−dedimethylamino−ミノサイクリン(415mg、1mmol)が30mLの濃硫酸に室温で溶かされた。その溶液はアイスバスで冷却され、硝酸カリウム(110mg、1.09mmol)が攪拌しながら加えられた。生成された混合物は、15分間攪拌された後、300mLの冷たいエーテルに攪拌しながら注入された。分離された生成物がフィルタにより抽出され、冷たいエーテルで洗浄され、真空下で乾燥された。LC/MSは出発物質の不完全なconversionを示す。そして、生成物は、15mLの濃硫酸に溶かされ、50mgの硝酸カリウムが0℃で加えられ、生成された混合物が45分間攪拌された。生成物は前と同様に分離され、542mgの生成物が得られた。
7,9−ジブロモ sancycline
【0080】
1.5mLの濃硫酸に0℃でsancycline(50mg、0.12mmol)が攪拌された溶液に、42mgのN−ブロモサクシンイミド(N−bromosuccinimide)が加えられた。30分後、生成された混合物は、60mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、70mgの黄色の生成物が得られた。
7−ニトロと9−ニトロ−sancyclineの混合
【0081】
1.5mLの濃硫酸に0℃でsancycline(40mg、0.09mmol)が攪拌された溶液に、10mgの硝酸カリウムが加えられた。20分後、生成された混合物は、50mLの冷たいエーテルの中に攪拌しながら注入された。分離された固形物がフィルタにより抽出され、真空下で乾燥され、そして、59mgの生成物が得られた。LC/MSは、1.6:1の割合の2つのモノニトロ生成物を示す。
【0082】
本発明のさらなるテストにおいて、異なる10の微生物株により、5つのテスト生成物(プロダクト)の最小発育阻止濃度(MIC)が評価された。その研究は、NCCLSドキュメントM7−A5“Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically,Fifth Edition”に概略が述べられたMacrodilution Broth Methodの改良版を使って行われた、5つのテスト生成物のためのMIC評価である。各テスト生成物は、10の微生物株の試験用懸濁液試験用懸濁液を用いて2度づつ評価された。各生成物がテストに使用される前に、1000μg/mg,160μg/mLの初期濃度を実現するために、sterile Mueller−Hinton Broth(MHB)にて希釈された。
生成物1;
テトラサイクリン誘導体
ロット・ナンバー:INN01182(MW615)
160μg/mLの初期濃度を実現するため、14.8mgの生成物が92.5mLのMHBに溶かされた。
生成物2;
テトラサイクリン誘導体
ロットナンバー:INN01183(MW627)
160μg/mLの初期濃度を実現するため、13.6mgの生成物が85.0mLのMHBに溶かされた。
生成物3;
テトラサイクリン誘導体
ロットナンバー:INN01185(MW655)
160μg/mLの初期濃度を実現するため、11.9mgの生成物が74.4mLのMHBに溶かされた。
生成物4;
テトラサイクリン誘導体
ロットナンバー:INN01189(MW625)
160μg/mLの初期濃度を実現するため、9.6mgの生成物が60.0mLのMHBに溶かされた。
生成物5;
テトラサイクリン誘導体
ロットナンバー:INN01195(MW643)
160μg/mLの初期濃度を実現するため、13.8mgの生成物が86.25mLのMHBに溶かされた。
【0083】
テストを行う約48時間前に、トリプチック・ソイ・ブロス(Tryptic Soy Broth)の分離された無菌のチューブは、下の表1に示されるような感染微生物がそれぞれ入れられた凍結乾燥薬瓶から接種された。そのブロス培養は、35°±2℃で約24時間放置された。上述のようにして用意されたブロス培養は、ペトリ・プレートに入れられたトリプチック大豆培地の表面に接種され、35°±2℃で約24時間放置された。このようにして、培養プレートの表面には細菌の“芝地”が作られた。それは、試験用懸濁液を用意するために使われた。
【0084】
テストを開始する前に、約1.0×10CFU/mLを含む、最初の試験用懸濁液が、各微生物のために用意された。その試験用懸濁液は、上述のように用意された、固形メディアのプレートから採取された細菌を塩化ナトリウムの流下されるテスト・チューブに混入することにより作成された。約1.0×10CFU/mLを含む、最後の試験用懸濁液が、各微生物種のために用意された。この懸濁液は、200mLのミューラー・ヒントン・ブロスが入れられた、滅菌された250mLのポリプロピレン・ボトルに1.0×10CFU/mLの懸濁液の0.2mLのアリコートを入れることにより作成された。最後の試験用懸濁液はテストに使用される前に攪拌された。最後のプレートにおける希釈度は10−3,10−4,及び10−5であった。これらのプレートは、十分な成長が観察されるまで(表1)、35°±2℃で培養された。
【0085】
培養に続いて、プレートの上のコロニーが、手押し式のカウンタを使って手動でカウントされた。30から300CFUレンジの中の数が、計算に用いられた。
初期の細菌数(CFU/mL)は、各試験用懸濁液について次のように計算された。
CFU/mL=(Ci×10−D
ここで、
Ci= カウントされた2プレートの平均
D = 使用された培養菌数(プレートカウント)の希釈率
チューブの細菌数(CFU/mL)、各試験用懸濁液について次のように計算された。
チューブの細菌数(CFU/mL)=(C×10−D)/2
ここで、
= カウントされた2プレートの平均
D = 使用されたプレートカウントの希釈率
【0086】
テストの手順は次の通りである。:30mLのミューラー・ヒントン・ブロスのアリコートが無菌のボトルに入れられた。30mLの生成物(160μg/mLの初期濃度)のアリコートが、11の一連の無菌ボトルの一番目に入れられた。それぞれは、30mLのミューラー・ヒントン・ブロスが入れられ、生成物の1:2(v/v)の希釈度を実現するために十分にかき混ぜられた。1本の30mLアリコートが上述のように用意されたボトルから取り除かれて、1:2(v/v)の希釈度に用いられ、残りの10本のボトルが一連の希釈度のために使用された(製造時の希釈度が1:4,1:8,1:16,1:32,1:64,1:128,1:256,1:512,1:1,024、及び1:2,048)。それぞれは30mLのミューラー・ヒントン・ブロスを含む。各ボトルは、次の一連の希釈度のために30mLアリコートが取り除かれる前に十分に混合された。用意された各製造時希釈度の1.0mLアリコート、及び最初の製造調合剤(160μg/mLの生成濃度)の1.0mLアリコートは、分離された無菌のチューブに移された。それぞれが1.0mLの製造時希釈度(1:4,1:8,1:16,1:32,1:64,1:128,1:256,1:512,1:1,024、及び1:2,048)を含む12のチューブが用意された。
【0087】
最後の製造時希釈度が、1:2、1:4,1:8,1:16,1:32,1:64,1:128,1:256,1:512,1:1,024、1:2,048及び1:4,096で、試験用微生物が約5.0×10CFU/mLをそれぞれ含む合成希釈試験管を得るために、約1.0×10CFU/mLを含む懸濁液の、1.0mLアリコートが、各製造時希釈度の一連の試験管チューブに入れられた。これは、最後の生成濃度が80μg/mLから0.039μg/mLの幅にあることを示している。上述した実験の手順は、各微生物(表1)のテストのために、各生成物につき2度実行された。1.0mLのMueller−Hinton Broth(MHB)のアリコート、及び1.0mLの試験用懸濁液のアリコートを含む積極的に成長制御を行う試験管が、各微生物(表1)のために用意された。また、微生物の接種が行われていない、無菌の、成長制御を行わない、ミューラー・ヒントン・ブロスの入った試験管も用意された。
【0088】
各製造時希釈度の1.0mLアリコートを、別に用意された無菌のテスト・チューブに移すことにより、各生成物について試験管の依存度を制御した。1.0mLの無菌のMueller−Hinton Broth(MHB)のアリコートが、各製造時希釈度の試験管に入れられ、ボルテックミキサーを使用して十分に混合された。こうして、上述したものと同一の、最後の一連の製造時希釈度のものが出来た。試験用懸濁液/製造時希釈度の試験管、及び制御用試験管は、積極制御の試験管で良い成長が現れるまで、35°±2℃で20時間培養された。
【0089】
培養に続いて、各チューブにおける微生物の成長が調べられた。濁り具合に基づいて目視で決定された。
【0090】
各試験用微生物における各試料品の最小発育阻止濃度(MIC)は、肉眼にて、微生物の成長を完全に抑制できた試料品の内、最高の希釈度が記録された。各試料品の各微生物に対する2つの結果は記録され、平均値が計算され、最終的な報告値が求められた。
【表1】
Figure 2005505588
【0091】
表2は、各試料と10の試験用微生物それぞれについて製造時希釈度として示された最小発育阻止濃度を示す。表3は、各試料と各10の試験用微生物について製造時濃度(μg/mL)として示された最小発育阻止濃度を示す。各生成物の溶液の初期濃度は、1000μg/mg、160μg/mLの濃度を基準にしている。
【表2】
Figure 2005505588
【表3】
Figure 2005505588
【0092】
さらなる研究で、悪性腫瘍の成長や転移に必要とされるマトリックス金属プロテアーゼ(matrix degrading metalloproteinases,MMPs)の抑制剤としての、本発明におけるテトラサイクリンの誘導体の活性が調査された。その研究は、老齢の雄ラットの背部前立腺(dosal prostate)からのオリジナルな前立腺腫瘍から転移した、移植腫瘍からCopenhagenラットに出来た、DunningのMAT LyLuの腫瘍モデルを使用した。そのMAT LyLu腫瘍は、注入されるとリンパ節や肺に自然に転移し、受血動物の約80−100%で骨転移が生ずる。2%カルボキシメチルセルロースの中に10mg/mlの各テスト品を含有する、新鮮な服用液が毎日用意され、テストで使用された。
【0093】
その研究は、最初は、腫瘍の無い5体の軟体動物のグループ2つ(2つのテトラサイクリン類似体(9−アミノ−ドキシサイクリンと、9−ニトロ−ドキシサイクリン)が、毎日40mg/kgの割合で7日間、それぞれに与えられた)について毒性を評価した。
【0094】
3グループの動物(1グループ10匹)は、3週間の間は毎日、そしてその後は、死ぬかsacrifice(犠牲になる)まで、毎週3度、基材か、又は前記2つの類似体の内の1つが、胃管栄養法(gavage)により投薬された。投薬は、尾静脈への注入によりMAT LyLu腫瘍細胞の着床が見られるまでは7日間行った。約0.1mlの腫瘍細胞懸濁液(tumor cell suspension)が、外側尾静脈(lateral tail veins)の1つに注入された。選択される投薬は、2つの因子に基づく。(1)効き目、(2)前記類似体に関連のある病性。次の表(下の表4)は、非投与群及び投与群に関して生存時間と動物達の毎週の体重を示す。その表に示されるように、9−アミノ−ドキシサイクリン及び9−ニトロ−ドキシサイクリンは腫瘍着床後の生存数において著しい増加を示しているが、非投与群と比較しても体重の変化は見分けが付かないという結果になっている。
【表4】
Figure 2005505588
【0095】
さらなる研究において、MMPsの抑制活性が、種々のテトラサイクリン誘導体による種々の癌の阻害パーセントと同様に評価された。結果は、下記の表5−1〜7に示す。そして、本発明の治療の有効性を示す。その研究の1つの目的は、MMP1,2,3,7,9,14を含む、精製されたヒト・マトリックス・メタロプロテアーゼ(human matrix metalloproteinases)の抑制剤として、一連のテトラサイクリン誘導体を評価することである。テトラサイクリン誘導体は、mM−μMレンジにおいては効果的な抑制剤であった。
実験的プロトコル
1.テトラサイクリンによるMMP1(コラゲナーゼ−1)の抑制を測定するためのプロトコル
MMP1活性は、14Cアセチル化されたラット・スキンのI型コラーゲン(Methods in Enzymology 80711,1981)からの、可溶性の14Cで標識されたコラーゲン断片のリリースにより決定された。
分析成分;
100μg 14Cで標識されたラット・スキンのI型コラーゲン(5−6000dpm)
50mM トリス−塩酸(pH7.9)
15mM CaCl,0.02% azide
ヒト組換えMMP1,3−4nM
300μlのトータルボリュームの中の、±Tetracycline(1mM以上)
【0096】
35℃で5時間培養した。分解されていないコラーゲン線維(最初の10分以内に形成される)が、10,000g、4℃、10分の遠心分離により取り除かれた。200μlの上澄みが、シンチレーション・カウンターを使ってパッカード・オプティ・フェーズ・スーパーミックス・シンチレーション液(Packard Opti Phase Supermix scintillation fluid)で測定された。分析の直線部分(10−70% コラーゲン分解)から引き出したデータだけが使われた。MMP1活性の抑制パーセントに基づき、各テトラサイクリンのためのIC50値が回帰分析により計算された。
2.MMP2(Gelatinese A)の抑制を測定するためのプロトコル
MMP2活性は、14Cアセチル化されたラット・スキンのI型ゼラチン(Methods in Enzymology 248,470,1995.Biochem.J.195,1981)からの可溶性の断片、トリクロロ酢酸(TCA)のリリースにより決定された。
分析成分;
100μg 14Cで標識されたゼラチン(20分間60℃で変成されたI型コラーゲン)
50mM トリス−塩酸(pH7.9)
15mM CaCl,0.02% azide
ヒト組換えMMP1,0.1−0.5nM
250μlのトータルボリュームの中の、±Tetracycline(1MM以上)
【0097】
37℃で16時間培養した。冷却すると共に、50μlの冷たい90%(w/v)のトリクロロ酢酸を注意深くかき混ぜながら加えることにより反応を停止させた。4℃で15分間のTCA沈殿(TCA precipitation)が、10000g10分4℃の遠心分離を行う前に行われた。200μlのTCAの上澄みが、シンチレーション・カウンティング(パッカード・オプティ・フェーズ・スーパーミックス・シンチレーション液;Packard Opti Phase Supermix scintillation fluid)による放射能測定のために採取された。分析の直線部分(10−70% コラーゲン分解)から引き出したデータだけが使われた。MMP2活性の抑制パーセントが、回帰分析によりIC50値を引き出すためにプロットされた。
3.MMP3(ストロメリシン1)の抑制を測定するためのプロトコル
MMP3活性は、Methods in Enzymology 248,451,(1995)にて説明されている、14Cアセチル化されたβカゼイン(シグマ)からの可溶性の断片、トリクロロ酢酸(TCA)のリリースにより決定された。
分析成分;
100μg 14C カゼイン(7000dpm)
50mM トリス−塩酸(pH7.9)
15mM CaCl,0.02% azide
ヒト組換えMMP3,0.25−1.0nM
250μlのトータルボリュームの中の、±Tetracycline(1mM以上)
【0098】
37℃で16時間培養した。500μlの冷たい18%TCAを加えて、氷に15分間乗せることにより反応は停止した。TCA沈殿(TCA precipitation)が、10000g、4℃で10分の遠心分離により取り除かれた。200μlの上澄みが、シンチレーション・カウンティングのために採取された。分析の直線部分(10−60% コラーゲン分解)から引き出したデータだけが使われた。MMP3活性の抑制パーセントが、回帰分析によりIC50値を引き出すためにプロットされた。
4.MMP7(マトリライシン)の抑制を測定するためのプロトコル
MMP7活性は、Methods in Enzymology 248,451,(1995)にて説明されている、14Cアセチル化されたβカゼイン(シグマ)からの可溶性の断片、トリクロロ酢酸(TCA)のリリースにより決定された。
分析成分;
100μg 14C カゼイン(7000dpm)
50mM トリス−塩酸(pH7.9)
15mM CaCl,0.02% azide
ヒト組換えMMP7,1.5nM
250μlのトータルボリュームの中の、±Tetracycline(1mM以上)
【0099】
37℃で16時間培養した。500μlの冷たい18%TCAを加えて、氷に15分間乗せることにより反応は停止した。TCA沈殿(TCA precipitation)が、10000g、4℃で10分の遠心分離により取り除かれた。200μlの上澄みが、シンチレーション・カウンティングのために採取された。分析の直線部分(10−60% コラーゲン分解)から引き出したデータだけが使われた。MMP7活性の抑制パーセントが、IC50値を引き出すためにプロットされた。
5.MMP9(ゼラチナーゼ B)の抑制を測定のためのプロトコル
MMP9活性は、14Cアセチル化されたラット・スキンのI型(Methods in Enzymology 248,470,1995.Biochem.J.195,1981)からの可溶性の断片、トリクロロ酢酸(TCA)のリリースにより決定された。
分析成分;
100μg 14Cで標識されたゼラチン(20分間60℃で変成されたコラーゲン)
50mM トリス−塩酸(pH7.9)
15mM CaCl,0.02% azide
ヒト組換えMMP9,1.2−2nM
250μlのトータルボリュームの中の、±Tetracycline(1MM以上)
【0100】
37℃で16時間培養した。その培養は、冷却しつつ、50μlの冷たい90%(w/v)のトリクロロ酢酸を注意深くかき混ぜながら加えることにより停止した。15分4℃のTCA沈殿(TCA precipitation)が行われ、次に10000g10分4℃の遠心分離を行った。200μlのTCAの上澄みが、シンチレーション・カウンティング(パッカード・オプティ・フェーズ・スーパーミックス・シンチレーション液;Packard Opti Phase Supermix scintillation fluid)による放射能測定のために採取された。分析の直線部分(10−70% コラーゲン分解)から引き出したデータだけが使われた。MMP9活性の抑制パーセントが、IC50値を引き出すためにプロットされた。
6.テトラサイクリン誘導体によるMMP14(MTI−MMP)の抑制を測定するためのプロトコル
MMP14活性は、14Cアセチル化されたラット・スキンのI型コラーゲン(Methods in Enzymology 80,711,1981)からの可溶性の14Cで標識されたコラーゲン断片のリリースにより決定された。
分析成分;
100μg 14Cで標識されたコラーゲン(5−6000dpm)
50mM トリス−塩酸(pH7.9)
15mM CaCl,0.02% azide
ヒト組換えMMP14,50−100nM
250μlのトータルボリュームの中の、±Tetracycline(1MM以上)
【0101】
35℃で15時間培養した。分解されていないコラーゲン線維(最初の10分以内に形成される)が、10,000g、4℃、10分の遠心分離により取り除かれた。200μlの上澄みが、シンチレーション・カウンターを使ってパッカード・オプティ・フェーズ・スーパーミックス・シンチレーション液(Packard Opti Phase Supermix scintillation fluid)にて測定された。分析の直線部分(10−70% コラーゲン分解)から引き出したデータだけが使われた。MMP1活性の抑制パーセントに基づき、各テトラサイクリンのためのIC50値が計算された。
【0102】
別の目的は、テトラサイクリン誘導化合物(tetracycline derived compounds)の効果を、生体外での化学浸潤ポテンシャルにおいて分析することであった。
C8161 ヒトメラノーマ細胞
MDA−MB−231 ヒト乳癌細胞
PC3 ヒト前立腺癌細胞
RPM18226 ヒト骨髄腫癌細胞
Ark ヒト骨髄癌細胞
Arp−1 ヒト骨髄癌細胞
【0103】
膜浸潤培養システム(Membrane Invasion Culture System;MICS)の、生体外での化学浸潤分析(chemo−invasion assay)は、テトラサイクリン誘導化合物(tetracycline derived compounds)に応答する、ヒト癌細胞の浸潤ポテンシャルの変化を測定するために選ばれた。各合成物の標準溶液(Stock solution)は、2%のDMSOを含むpH10.0の水に水和された。可溶化することにより、7.5−8.0のpHにするために、その溶液に塩酸が加えられた。この溶液は、ホイルでラップされて、分析の24時間の間、4℃に保持された。各分析のために、フレッシュな合成物が用意された。腫瘍細胞侵襲性(tumor cell invasiveness)のための生体外化学浸潤解析(chemoinvasion analyses)が、上述したMICSを使って行われる。
MICSシステムは、熱的に処理されたプラスチック・マニフォールド・システムであり、直径が13mmの、14個のウェル(wells)を有するプレート2枚を合わせたものである。これらのプレートの間に挟まれるのはポリカーボネート・フィルターである。そのフィルターは、10μmの細孔を有し、MICSのウェル(wells)のトップとボトム・セクションとの間に35μm厚さのバリアを形成するヒト・ラミニン/コラーゲンIV/ゼラチンからなる所定の基質で被覆されている。このバリアを所々に配置する前に、下方のウェルを0.45μmの無菌フィルターにより濾過されるか、遠心分離されることにより、細胞及び細胞片が除去された人間の繊維芽細胞を、2日間培養することにより得られた培地に調整された、作られた50%の無血清RPMI培地で満たす。その後、バリアは、下方のウェル上に配置され、フレッシュな無血清培地は、システムの組み立て後に上方のウェルに付加された。5万個の腫瘍細胞が合成物の存在する、又は、DMSO媒質(制御用)のウェル(wells)に加えられた。それぞれのマニフォールドの12の組み合わせウェルの内、無作為に抽出されたいずれか3個のウェル(wells)は制御用として機能し、3個のウェル(wells)は合成物の1μg/mlを受け取り、3個のウェル(wells)は10μg/mlを受け取り、3個のウェル(wells)は25μg/mlを受け取る。24時間後、細胞と媒地は下方のウェルから取り除かれ、2mM EDTAの付加されたリン酸塩により置き換えられた。この溶液は下方のウェルから全ての細胞を取り除くために使用された。この洗浄は、同じウエルから回収された細胞と培地に対しても行われる。これらのサンプルはDot−Blotマニフォルドシステムを使用する3μmの細孔を含むポリカーボネイト薄膜を有するポリリシン(polylysine)上に集められる。これらの収集フィルターはメタノール内に固定され、現場でWright染色(Leukostat staininig kit)を用いて染色される。これらのフィルターは(細孔からの光の反射を減少させる)顕微鏡浸潤オイルを用いて、顕微鏡のスライド上にマウントされ、5つの顕微鏡視野が集計され、24時間以上の期間で薄膜を介して進入した細胞の数を計算する。これらの数は、以下に議論するように、統計的に分析された。
【表5−1】
Figure 2005505588
【表5−2】
Figure 2005505588
【表5−3】
Figure 2005505588
【表5−4】
Figure 2005505588
【表5−5】
Figure 2005505588
【表5−6】
Figure 2005505588
【表5−7】
Figure 2005505588
表5−1〜7の化合物
1; 9−ニトロ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
2; 9−アミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
3; 9−イソプロピルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
4; 7−ジメチルアミノ−6−ジメチル−6−デオキシ−9−ニトロテトラサイクリン HSO
5; 2と同じ
6; 9−アジド−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
7; 9−アミノ−7−ジメチルアミノ−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン HSO
8; 9−アセトアミド−7−ジメチルアミノ−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン HSO
9; 7−ジメチルアミノ−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン−9−ジアゾニウム HSO HCl
10; 9−アジド−7−ジメチルアミノ−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン HSO
11; 6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−9−ジアゾニウム HSO
12; 7−アミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
13; 7,9−ジブロモ−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン HSO
14; 7−アミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシ−9−ニトロテトラサイクリン HSO
15; 7−ジメチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシ−テトラサイクリン HSO
16; 9−アセトアミド−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
17; 7−ジ−n−ブチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
18; 7−ジ−n−ヘキシルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
19; 7−ジ−(3,3−ジメチルブチル)アミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
20; 7−アジド−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
21; 6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−7−ジアゾニウム HSO
22; 7−アセトアミド−9−ニトロ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
23; 7−アセトアミド−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
24; 7−ジ−n−プロピルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
25; 7−イソブチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
26; 7−アセトアミド−9−アミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
27; 7−イソブチルメチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
28; 6−デオキシ−5−アセトキシ−テトラサイクリン HSO
29; 7−アセチルイソブチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
30; 7−アセトアミド−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−9−ジアゾニウム HSO
31; 7−ジメチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−9−ジアゾニウム HSO
32; 7−サイクロブチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
33; 7−サイクロブチルメチルアミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
34; 4−Dedimethylamino−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン
35; 4−Dedimethylamino−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン
36; 9−アミノ−4−dedimethylamino−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン 硫酸
37; 4−Dedimethylamino−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−9−ジアソニウム 硫酸
38; 7−ニトロ−9−tertブチル−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
39; 9−tertブチル−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
40; 7−ニトロ−9−tertブチル−4−dedimethylamino−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
41; 4−Dedimethylamino−7−ジメチルアミノ−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン HSO
42; 7−アセチルアミノ−9−アジド−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン
43; 9−tertブチル−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−7−ジアゾニウム HSO
44; 7−アミノ−9−tertブチル−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
45; 7−アジド−tertブチル−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
46; 6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−4−ヨウ化メチル
47; 7−(1,2−benzylcarboxyhydrazine)−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HCl
48; 4−Dedimethylamino−7−アミノ−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
49; 7−アミノ−9−tertブチル−4−dedimethyl−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン HSO
50; 4−Dedimethylamino−9−tertブチル−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン−7−ジアゾニウム HSO
51; 9−(4−フルオロフェニル)−6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン
52; 4−エピ−クロロテトラサイクリン 塩酸
53; 6−Dedimethyl−6−デオキシテトラサイクリン HCl
【0104】
一般的な実施例に関して本発明が述べられてきたが、その発明の多くの構成や変更は当業者にとって明白である。添付した特許請求の範囲や本発明は、そのような構成や変更の全てをカバーしていると解釈されるべきである。

Claims (6)

  1. 一般的な化学式、すなわち、
    Figure 2005505588
    からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ治療を必要とする対象物に投与することを含む、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法。
    Rは、CHN(R)か、
    Figure 2005505588
    から選択される。
    はC〜Cのアルキル;
    及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
    はH又はOH;
    はH、OH,=O、又はOCOR、ここで、RはC〜Cのアルキル、
    或いは、RはN(R、ここで、Rは水素、又はC〜Cの低級アルキル、又は、
    がケト(keto)又はN(Rのときに、R及びRはH又はCHであり、R及びRが両方CH又はHでないという条件付きでRCOである。
    5a水素はαかβである。
    及びRはH、CH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、R及びRの両方がFでないという条件が付く。
    及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NR1011である。ここで、R10及びR11はH、C〜C10のアルキル、及びR12(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、RはH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10のアルキル基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R10及びR11の両方がR12(CHCO−でないという条件付きで。
    は第3ブチル(tertiary butyl)でもよく、Rはハロゲン、アセチレン、R13−Cである。ここで、R13はNO、ハロゲン、アセチルアミノ、アミノ、フェニル、アルキル又はアルコキシである。
  2. 一般的な化学式、すなわち、
    Figure 2005505588
    からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ治療を必要とする対象物に投与することを含む、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法。
    Rは、CHN(R)か、
    Figure 2005505588
    から選択される。
    はC〜Cのアルキル;
    及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
    はH又はOH;
    はH又はOH;
    R3はH又はCH
    及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NRである。ここで、R及びRはH、C〜C10のアルキル、及びR(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、RはH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10のアルキル基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R及びRの両方がR(CHCO−でないという条件付きで。
    はH、ハロゲン、アセチレン、R10−Cである。ここで、R10はNO、ハロゲン、アセチルアミノ、アミノ、フェニル、アルキル又はアルコキシである。
  3. 一般的な化学式、すなわち、
    Figure 2005505588
    からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ治療を必要とする対象物に投与することを含む、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法。
    Rは、CHN(R)か、
    Figure 2005505588
    から選択される。
    はC〜Cのアルキル;
    及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
    及びRはH又はN(Rである。ここで、R及びRの両方がN(Rでないという条件付きで、RはH、又はC〜Cのアルキルである。R及びRはN(R10Iでも良い。また、R及びRが共にN(R10Iでないという条件付きでR10がC〜Cのアルキルである。
    はHである;
    及びRはH、CH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、R及びRの両方がFでないという条件が付く。
    及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NR1112である。ここで、R11及びR12はH、C〜C10のアルキル、及びR13(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、R13はH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10のアルキル基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R10及びR11の両方がR12(CHCO−でないという条件付きで。
    は第3ブチル(tertiary butyl)でも良く、Rは水素かハロゲンである。
  4. 一般的な化学式、すなわち、
    Figure 2005505588
    からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ治療を必要とする対象物に投与することを含む、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法。
    Rは、CHN(R)か、
    Figure 2005505588
    から選択される。
    はC〜C
    及びRは(CHCHR、nは0又は1、Rは、H、C〜Cのアルキル、又はNH、そしてXは、NH、S又はCH
    及びRはH又はN(Rである。ここで、Rは水素、又はC〜Cの低級アルキルであり、R及びRの両方をN(Rにできないという条件が付く。
    はH、OH,=O、又はOCOR10、ここで、R10はC〜C
    或いは、RはN(R、ここで、Rは水素、又はC〜C
    R23が=O又はN(Rのとき、R及びRはH又はCHであり、R及びRが共にCH又はHでないという条件が付く。
    5a水素はα又はβである。
    及びRはH、CH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、RがCHのときRはH又はFであり、R及びRの両方がFでないという条件が付く。
    及びRはハロゲン、H、NO、N、N 、COC(S)S−、CN、NR1011である。ここで、R10及びR11はH、C〜C10のアルキル、及びR12(CHCO−である。ここで、nは0〜5であり、R12はH、NH、直鎖、分枝、又は環化されたC〜C10の基から選ばれたモノ又は二置換のアミノ。R10及びR11の両方がR12(CHCO−でなく、又はRが第3ブチル(tertiary butyl)であるという条件付きで。
    はH、ハロゲン、アセチレン、R12−Cである。ここで、R12はNO、ハロゲン、アセチルアミノ、アミノ、フェニル、アルキル又はアルコキシである。
  5. 一般的な化学式、すなわち、
    Figure 2005505588
    からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ治療を必要とする対象物に投与することを含む、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法。
    ここで、RはH又はN(CH;RはH、CH、又はOCOCH;RはH又はCH;RはH;RはH、N(CH、NH、N(C、N(C13、N(3,3−dimethylbutyl)、N、N 、NO、NHCOCH、NH(n−propyl)、NH−isobutyl、NH−isobutylmethyl,NH(cyclobutyl),NH(cyclobutyl methyl);そして、RはH,NO,NH,(CHCHNH,N,NHCOCH,N ,N,又は(CHCである。
  6. 一般的な化学式、すなわち、
    Figure 2005505588
    からなるテトラサイクリン合成物又はその塩を効果的な量だけ治療を必要とする対象物に投与することを含む、細菌や腫瘍の成長を抑制する治療方法。
    ここで、RはH又はN(CH;RはH、OH、又はOCOCH;RはH又はCH;RはH;RはH、N(CH、N(C、N(C13、N(3,3−dimethylbutyl);N,N ,NO,NHCOCH,NH(n−propyl),NH−isobutyl,NH−isobutylmethyl,N(CHCO)(isobutyl),NH(cyclobutyl),NH(cyclobutyl methyl),又はNH;そして、RはH,NO,NH,(CHCHNH,N,NHCOCH,N ,又は(CHCである。
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