JP2005505013A - 小径の高強度光ファイバー - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は概して、シリカ光ファイバーに関するものであり、より具体的には、小さな平均径を有し、且つ従来の光ファイバーと同等の強度を有する永久薄被覆光ファイバーに関する。
【背景技術】
【0002】
現代の通信網は、ほとんど無限の情報量を供給および共有するように構成されている。通信システムの現在の能力に関係なく、更に多くの情報通信サービスに対する需要がある。より多くの信号キャリア、すなわち光ファイバーを用いてこの需要を満たすことができる。追加の各キャリアは、光ファイバーと関連光電子デバイスとの間の接続を形成するために必要とされるスペースを増大する。これは、次世代の信号キャリアが現在のシステムより少ないスペースを占める一般的な傾向と逆行する。
【0003】
光ファイバーの製造方法は、より低い屈折率のシリカクラッドによって囲まれたより高い屈折率の導波路など、プリフォームの製造を必要とする。炉内のプリフォームを加熱してその温度を上昇させて溶融させ、引き続いて、光ファイバーを溶融プリフォームから線引きする。概してガラスファイバーは、光ファイバーの、外径に直線状に適用された、バッファコーティングとして同様に周知の1つ以上のポリマーコーティング、または、クラッドを備える。GGPファイバーとして同様に周知の被覆光ファイバーは、前に記載した付加的なバッファコートを適用する前にシリカクラッドの上に適用された永久ポリマー(P−コート)を備える。
【0004】
米国特許第5,381,504号および米国再発行特許第36,146号には、ドープされたシリカコアー、シリカクラッド、およびクラッドを取り囲む永久ポリマーコーティングまたはP−コートを備える一般に使用される市販のGGPファイバー(ガラス、ガラス、ポリマー)が記載されている。市販のGGPファイバーを含む材料層の寸法は、集積ファイバー径約250ミクロンとなり、シリカコアーおよび縮小シリカクラッドが100ミクロンになる。P−コートを付加すると、約125ミクロンに直径を増大させる。2つの標準バッファコート(マイクロベンド保護を提供する第1のコート、耐磨耗性を提供する第2のコート)を適用した後に、被覆光ファイバーは約250ミクロンの最終直径に達する。標準ファイバーと称される、他のタイプのファイバーは、永久ポリマー層を備えない、すなわちそれらは非GGPファイバーである。一般的な非GGPファイバーは、総合直径125ミクロンのシリカコアーおよびクラッドと、2つの標準バッファコートと、を有し、被覆光ファイバーの最終直径が約250ミクロンになる。内側または一次バッファは典型的には、外側または二次バッファより低いショアーD硬度を有する。
【0005】
米国特許第5,644,670号には、光ファイバーコアーを有する無被覆光ファイバー、クラッドおよびポリマー被覆の形成について記載されている。無被覆光ファイバーは128ミクロンより小さい直径を有するのが好ましく、ポリマー被覆がD55以上のショアー硬度を有することが、繰り返し指摘されている。無被覆ファイバーの直径の制約は、典型的には125ミクロンの断面寸法を有する光ファイバーコネクタと結合する必要と関連している。大きなショアー硬度を有するポリマーコーティングの使用は、クリンプコネクタによる無被覆光ファイバーのクラッドへの損傷を妨ぐ。クリンプコネクタを無被覆光ファイバーの末端部分に取り付けるには先ず、導波路要素として無被覆光ファイバーを使用するジャケット付き広帯域光ファイバーケーブルから一次および二次保護コーティングを除去することが必要である。同様な125ミクロンの保護導波路要素が、EP0953857A1号に記載されている。この場合、光ファイバーリボンが、列に配列された複数の光ファイバーを含む。各光ファイバーが、コアー、クラッド、およびクラッドの周りにコートされた2ミクロン〜15ミクロンの合成樹脂から作製された不剥性薄コーティングを含む。不剥性薄コーティングは、光ファイバーコネクタまたはプレナ光波回路(PLC)にファイバーを接続する間、下にあるクラッドおよびガラスコアーへの保護をもたらす。光ファイバーリボンは、光ファイバーの直径の2倍までの厚さを有する一次コーティングおよび厚さ20ミクロン〜100ミクロンまでの二次コーティングを備える。米国特許第5,644,670号およびEP0953857A1号は共に、一次および二次コーティングが除去された光ファイバーの端部のクリンプコネクタをクランプする間、ポリマー被覆または不剥性コーティングの厚さがクラッド層への損傷の発生率に及ぼす効果について記載している。無被覆光ファイバーの全機械的強度に関連する情報はない。
【0006】
多くの光電子デバイスおよび光ファイバー収納構造体において、上に記載したように、一次および二次被覆層を備える大きな直径のファイバーを収納するスペースが限られている。このため、広範囲の通信アプリケーションについて、好ましくは小さな曲げ半径での曲げに耐えることができる、より微細な光ファイバーに対する要望がある。通信アプリケーションは、示唆したように、標準光ファイバーコネクタを用いる相互配線を必要とする光ファイバーネットワークを意味する。標準コネクタは典型的には125ミクロンのフェルールを備え、その中に光ファイバーが挿入され、別の光ファイバーまたは関連光電子デバイスの何れかと整列して確実に保持される。前述したように、標準被覆光ファイバーは典型的には、約250ミクロンの直径を有する。標準フェルール中に挿入するために十分に小さな直径を有する被覆除去(stripped)ファイバーを提供するためにコーティングを除去した後に限って、これらのファイバーのファイバー間の接続を行うことができる。ファイバーの損傷は一般に、光ファイバーからバッファコーティングを除去する被覆除去(stripping)プロセスの間に発生する。125ミクロンのフェルール付きコネクタに適合させるためにバッファコートの剥離除去を必要としない高強度光ファイバーを使用することによって、かかる損傷を避けることができる。更に別の利点は、ファイバーが研磨または化学的攻撃による摩耗または劣化の徴候を示さないことである。
【0007】
GGPファイバーのP−コートは典型的には、好ましくは適した形の化学線に暴露することによってカチオン硬化性である場合があるエポキシ樹脂を含む。他の周知のカチオン硬化性樹脂は、それらの構造に脂環式エポキシ基またはビニルエーテルを含有する。GGP被覆光ファイバーの製造は、シリカクラッドファイバーを炉から取り出した後すぐに、P−コートを適用するので、それを硬化することを必要とする。P−コートは典型的には、適した放射線と相互作用してポリマーを硬化するカチオン光開始剤としてヨードニウム塩を含有する。硬化したP−コートの上に適用された1つ以上の保護バッファコートは、GGPファイバー構造体の全直径を約250ミクロンまで増加させて、保護および耐摩耗性を提供する。
【0008】
以下の考察は他のカチオン光開始剤に言及し、それらの大部分は、被覆光ファイバーの製造と無関係な適用において用いられている。米国特許第5,340,898号、米国特許第5,468,902号、米国特許第5,550,265号および米国5,668,192号には、光開始剤として様々なヨードニウムボレートおよび有機金属ボレートが記載されている。しかしながら、これらの特許は、光ファイバーに適用されたポリマー材料の硬化剤としてのボレートアニオン含有光開始剤に言及しない。米国特許第6,011,180号には、酸基官能価を有するモノマー組成物の光重合に適した有機ホウ素(organoboron)光開始剤が開示されている。この光開始剤は一般式G+(R)4B-によって記載され、G+にはオニウムカチオン、特にスルホニウムカチオンまたはヨードニウムカチオンがあり、(R)4が置換アルキルおよびアリール基を表す。
【0009】
いろいろな文献が「ポリボレート」アニオンを含有する光開始剤について記載しており、EP775706号、米国特許第5,807,905号、および国際公開第9852952号の例がある。EP834492号は、光ファイバーのコーティングにこれらの材料を適用することに言及せず、ポリヨードニウムカチオン含有光開始剤について記載している。
【0010】
米国特許第4,655,545号には、光ファイバー伝送ネットワーク用のガラスファイバーが開示されている。その文献には、フッ素含有樹脂で押出被覆された光ファイバーが記載されている。フッ素含有樹脂コーティングは、フッ素を含有しない樹脂を用いて被覆された同様な光ファイバーと比較して光ファイバーの機械的強度を減少させることが知られている。前述の文献は、機械的強度の低下を溶融押出時のフッ素ガスまたはフッ化水素の発生にもとめている。その文献によれば、これらの酸性ガスが第1の焼付層を通過してガラス表面に達し、ガラスの浸蝕、または焼付された押出コーティングとガラス表面との間の化学的接着による干渉によってガラスファイバーを弱化する。米国特許第5,181,269号は、加水分解性成分、例えばヘキサフルオロアルセネートおよびヘキサフルオロホスフェートアニオンを含有する酸性カチオン光硬化コーティングを用いて光ファイバーの強度を改良することを提案し、反対の見解を示している。この特許(米国特許第5,181,269号)は、材料およびコーティング方法に言及するが、光ファイバーの強度に関した補助データを提供しない。
【0011】
米国特許第5,554,664号には、フルオロカーボンアニオンを有するエネルギー活性化塩が記載されている。エレクトロニクス用途に用いた接着剤および関連コーティングに対して非加水分解性アニオンを有する触媒の利点について記載されている。ヘキサフルオロホスフェート(PF6 -)およびヘキサフルオロアンチモネート(SbF6 -)イオンの例が挙げられる加水分解性アニオンが湿分の存在下で反応して、腐蝕性フッ化水素酸を生じる。前述の文献は、他には、メチドおよびイミドアニオンを含有するオニウム塩について記載し、ボレートアニオン開始剤の例を挙げている。
【0012】
被覆光ファイバーの機械的性質および寿命は、ポリマーファイバーコーティングを硬化する光開始剤の不適当な選択によって悪影響を受ける場合がある。フッ素化光開始剤の先の考察には、湿分の存在下でのフッ化水素酸の形成が記載されている。フッ化水素酸などの腐蝕性材料の存在下で、GGPファイバーは、高温/高湿度環境に置かれる時、動的疲労試験に示されるようにファイバーの強度低下を示すものがある。残念なことに、高温および高湿度条件は、潜水艦および同様な軍艦、宇宙船、航空機などの乗り物の他、光ファイバーおよび関連デバイスを現在使用する、または使用する可能性がある他の適用の操作中、比較的よくある。これらの場合、腐蝕性材料を避けることが重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
より大きな強度保持率を有する信号キャリアを用いて、通信ネットワークによって伝送される情報量を増大させる必要から、高温および高湿度に暴露した後にその強度を保持する小径の被覆光ファイバーに対する需要がある。小径の被覆光ファイバーは、直径250ミクロンに被覆されたファイバーを用いて現在のデバイスより多くの信号キャリア接続部を有する光ファイバーデバイスを製造する可能性をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、全径120ミクロン〜160ミクロンに永久ポリマー層で被覆されたシリカクラッドシリカファイバーを用いる小径の機械的強度被覆光ファイバーに対する需要に応える。被覆光ファイバーの好ましい実施態様は、約125ミクロンの完成光ファイバー径をもたらす1つ以上の永久コーティングを塔方式で適用する前に80〜85ミクロンの径に線引きされたシリカクラッドシリカコアーを有する。得られた被覆光ファイバーは、耐応力腐蝕性を示し、標準試験方法FOTP−28(動的疲労)によって測定したとき、驚くべきことに高強度を示す。本発明によって加工された劈開可能な光ファイバーは、被覆除去せずに、多くの標準光ファイバーコネクタと容易に接続し、光ファイバーが曲げ応力に対する高い許容度を有する接続部を設ける。これは、適したコネクタに光ファイバーを接合するために必要な時間を減少させることによる有用な利点を有する。被覆除去工程のないことで、接続部を形成するためにファイバーの無被覆ガラスを露出する必要がないため、光ファイバーの信頼性をも高める。場合によっては腐蝕性副生成物を生じない光開始剤を用いるGGPファイバーの永久ポリマーコーティングの重合から、本発明による被覆光ファイバーの更に別の信頼性が得られる。腐蝕性副生成物のない場合、被覆光ファイバーは、高温で湿り条件への暴露を必要とする適用に使用するためのその強度を保持する。
【0015】
より詳しくは、本発明は、被覆光ファイバー、好ましくは光ファイバーコアー、光ファイバーコアーの上の、シリカクラッドコアーを設けるシリカクラッドと、を含むGGP光ファイバーを提供する。永久ポリマーコーティングは、非加水分解性光開始剤を含有する光硬化性組成物を化学線に露光する間にシリカクラッドに適用される。被覆光ファイバーが120ミクロン〜150ミクロンの直径、および49.2×103kg/cm2(700kpsi)〜63.3×103kg/cm2(900kpsi)の動的疲労測定値に対して少なくとも85%の頻度分布、を有する。本発明による被覆光ファイバーは非埋込形であるか、または他には、一次および二次バッファ、関連コーティング、封入剤などの材料によって支持されない。
【0016】
定義
用語「被覆除去(stripping)」または「バッファ除去(buffer stripping)」もしくは「コーティング除去(coating stripping)」などの使用は、被覆光ファイバーからコーティングを取り除くことを指す。被覆除去は、電線ストリッパーに同様な用具を用いて機械的に実施されるか、または濃縮硫酸などの攻撃的液体組成物を用いて化学的に実施されて保護コーティングを溶解することができる。
【0017】
用語「光ファイバーコアー(optical fiber core)」はファイバーの中心柱を意味する。シグナルは、内部全反射のために主にコアー内に制限され、ファイバーを移動する。
【0018】
用語「バッファ(buffer)」または「バッファコーティング(buffer coating)」は、溶融プリフォームから光ファイバーを線引きした後に光ファイバーに適用された1つ以上の外側コーティングを指す。典型的には、光ファイバー接続部の形成は、光ファイバー端部をコネクタに挿入する前にバッファを除去することを必要とする。
【0019】
本明細書中で用いた用語「クラッド(cladding)」は、光ファイバーコアーの周りの材料の層、典型的には、シリカ層を指す。好ましくはクラッドはコアーより低い屈折率を有し、光信号をコアーに本質的に閉じ込める。
【0020】
「ポリマーコート(polymer coat)」または「P−コート(P−coat)」または「保護コーティング(protective coating)」などは、シリカ、例えば光ファイバークラッドに強く付着し、容易に除去されないコーティングを指す。コーティングは、水蒸気、粉塵、機械的または化学的にガラス光ファイバーを攻撃する他の原因物質に対するバリアを意味する。同様に、ポリマーコートは、光ファイバーを光ファイバーコネクタに付着させるために用いた接着剤と強い結合を形成する。「永久ポリマーコーティング」としてのポリマーコーティングの説明は、P−コートを除去しないで光ファイバー接続部を形成することができるという事実に関わっている。ポリマーコーティング材料は、好ましくはジアリールヨードニウムメチド開始剤を使用するカチオン硬化した、エポキシおよびポリオール含有非エステルを含むのが好ましい。適した組成物は、一官能性および多官能性エポキシおよびポリオールを希釈剤として含有してもよい。
【0021】
用語「GGPファイバー(GGP fiber)」は光ファイバーの構造を指し、それは、断面で見ると、ドープされたシリカ(ガラス)コアー、シリカ(ガラス)クラッドおよび少なくとも1つの永久保護ポリマーコーティング(P−コート)を備える。本発明によるGGPファイバーは、それらの直径の2倍近い直径のGGP光ファイバー構造に匹敵する引張強度を維持しながら、好ましくは120ミクロン〜160ミクロン、最も好ましくは125ミクロンの断面直径を有する。
【0022】
用語「非埋封(non−embedded)」または「無支持(unsupported)」および本明細書中で用いた他のほとんど同義の用語は、一次または二次コーティング、バッファ、注封樹脂または関連した封入型組成物などの材料によって更に保護することを必要としない被覆光ファイバーを指す。リボンケーブルは、支持を大きくして封入ファイバーの損傷を防ぐポリマー封入剤によって一般に囲まれた光ファイバーを備える光ファイバー接続構造の形状の1つを意味する。
【0023】
「動的疲労(Dynamic Fatigue)」は、光ファイバーを破断するのに必要とされる応力を測定する本質的に引張り・不良試験である技術を指す。本発明による動的疲労測定は、毎分9%の歪み率および周囲条件下で4メートルのゲージ長を用いる改良EIA/ TIA−455−28B標準試験方法を使用する。この試験は、「光ファイバーの動的引張強度の測定方法(“Method for measuring Dynamic Tensile Strength of Optical Fibers”)」と題された光ファイバー試験手順(FOTP)28(すなわち、EIA/TIA−455−28B−EIA=米国工業会およびTIA=電気通信工業会)とも別称される。
【0024】
用語「一定した性能(consistent performance)」または「一定した強度(consistent strength)」等の用語の使用は、動的疲労試験を実施した時の本発明による光ファイバーの性質を指す。一定した性能は、所与の光ファイバーの多数の試験試料の>85%が、狭い範囲内の値の引張応力下でそれらの破壊点に達するのを試験結果の頻度分布が示すことを必要とする。好ましくは、動的疲労試験について、被覆光ファイバーが、49.2×103kg/cm2(700kpsi)以上、3.5×103kg/cm2(50kpsi)〜7.0×103kg/cm2(100kpsi)の範囲内、の要求条件を満たす。>90%の頻度分布が好ましい。>95%の動的疲労値が、最も高いレベルの一定した性能を表す。
【0025】
用語「被覆光ファイバーの直径(coated optical fiber diameter)」または関連用語は、光ファイバーの周りの最も外側のコーティングの外面の最大の直径距離を指す。直径は、厚さ制御および光ファイバーコアーに対する同心性について、コーティングを適用する精度に依存してわずかに変化する場合がある。
【0026】
本明細書中で用いた用語「ジアリールヨードニウムメチド(diaryliodonium methides)」は、概してオニウム塩として周知の材料のクラスに属する光開始剤を指す。好ましいジアリールヨードニウムメチドは、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムトリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチドである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
先行の考察は、コアー、クラッドおよびポリマーコーティングを有する光ファイバーを形成し、光ファイバー構造体の直径を約125ミクロンに保つことが問題であったことを示す。その直径は、光ファイバーの端部をクリンプコネクタなど、125ミクロンのコネクタに適合させ、容易に挿入するために重要であった。耐久ポリマーコーティングが、接続構造体による貫通を阻み、クラッドの引っ掻き、割れなどによる損傷を妨いだ。コネクタを適用する間、側圧に対して保護することに関心が向けられたが、光ファイバーの一般的な強度特性は考慮されなかった。
【0028】
本発明は、その直径の2倍の被覆光ファイバーに匹敵する強度特性を維持したまま、外径が160ミクロンより小さい、好ましくは130ミクロンより小さい微細なフィラメントとして被覆ガラスファイバーを提供する。曲げ応力の作用下で、本発明による被覆光ファイバーは、6mm(0.25インチ)半径の曲げに耐える。他の有利な性質には、耐磨耗性の他、被覆除去せずに挿入および取付けし、光ファイバーコネクタに保持できるなどがある。除去しなければならない外側バッファコートはないが、コネクタへのファイバーの確実な取付けは通常、接着剤を必要とする。
【0029】
代表的な市販のGGPファイバー構造体は、シリカコアーおよび縮小シリカクラッドを有し、直径100ミクロン構造体を形成する。厚さ12.5ミクロンの永久ポリマーコーティングまたはPコート、各々厚さ約31.0ミクロンの、2つの標準バッファコートが、GGPファイバーの最終直径を約250ミクロンにする。第1のバッファコートがマイクロベンド保護を提供し、第2のバッファコートが耐磨耗性を提供する。適したコーティング組成物には、イリノイ州、エルジンのDSMデソテック(DSM Desotech,Elgin,IL)から市販されているアクリル化ウレタンポリマーがある。
【0030】
本発明による被覆光ファイバー構造体は、好ましくは全外径が160ミクロンより小さい光ファイバーの断面構造と関連したさまざまな強度特性を示す。本発明の顕著な特徴は、一次および二次コーティング、またはバッファの保護がなくても一定した強度特性を有する光ファイバーの製造である。例えば米国特許第5,644,670号およびEP0953857A1号に教示されているような一次および二次コーティングは、本技術分野において一般的であり、明らかに不可欠であると考えられる。一定した強度性能はすぐには明らかでなく、多数の試験試料を使用する、動的疲労測定の注意深い統計分析を必要とした。その分析は、カチオン光開始剤、好ましくはジアリールヨードニウム塩を用いて重合した光硬化性コーティングを使用する、被覆シリカクラッドファイバーがより好ましいことを明らかにした。統計の結果の比較は、本発明による被覆光ファイバーは、ジアリールヨードニウム塩のアニオンに依存して強度特性の異なることを示した。非加水分解性ジアリールヨードニウムメチド光開始剤を含有するコーティング組成物で被覆された光ファイバーは概して、ヘキサフルオロアンチモネートアニオンなどの加水分解性アニオンを含有するコーティング組成物を使用する同様な光ファイバーより一定した強度性能を示した(表3および表4を参照のこと)。一次または二次バッファ、または関連コーティングを備える周知の光ファイバーと対照的に、本発明による光ファイバーは、「非埋封」または「無支持」であると考えられ、直径250ミクロン以上にコーティングで保護された周知の光ファイバーと少なくとも同等の一定した強度を維持したまま、直径120ミクロン〜160ミクロンを有することができる。比較例C1A〜C1E(表1)は、単一の永久ポリマーコーティング(P−コート)がその表面に適用されたシリカクラッド光ファイバーコアーを備える被覆GGP光ファイバーを提供する。シリカクラッド光ファイバーコアーが100ミクロンの直径を有し、そのコーティングが12.5ミクロンの厚さを有し、125ミクロンの外径を有する被覆光ファイバーを製造する。比較例C1A〜C1Dにおいて、コーティングが、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート(SbF6 -)光開始剤溶液5重量%およびエポキシ官能性光硬化性樹脂95重量%を含む。硬化性樹脂は、エポン(EPON) 828(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニー(Shell Chemical Co.,Houston,TX)から市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)90重量%およびトーン(TONE)0301(コネチカット州、ダンバリーのユニオンカーバイド(Union Carbide,Danbury CT.)から入手できるヒドロキシル官能価を有するカプロラクトントリオールベースのポリマー)10重量%を含有した。光開始剤溶液は、ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有した。動的疲労試験(FOTP−28)を使用するこれらの被覆ファイバーの測定は、52.7×103kg/cm2(750kpsi)の最大強度を示し、十分なファイバーが14.1×103kg/cm2(200kpsi)で破損し、このタイプの被覆ファイバーが一定しない強度特性を有することを示した。
【0031】
ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤溶液5重量%およびエポキシ官能性光硬化性樹脂95重量%を含むP−コートを用いて、実施例C1Eを作製した。光硬化性樹脂はこの場合、エポン828(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニー)60重量%およびGP554(ミシガン州、フリントのゲネシーポリマー社)40重量%を含有した。光開始剤溶液は、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有した。動的疲労試験(FOTP−28)を使用して実施例C1Eの被覆ファイバーを測定すると、52.7×103kg/cm2(750kpsi)の最大強度を示した。十分なファイバーが16.2×103kg/cm2(230kpsi)において一定した強度特性を示した。実施例C1A〜C1Dと比較して、その値の範囲の下限にわずかな改善が観察された。
【0032】
厚さ17.5ミクロンのウレタン−アクリレートバッファ層を比較例C1A〜C1Eによる同様な厚さのP−コートの上に適用することにより、被覆ファイバーの強度を増大させ、動的疲労の下限を約28.1×103kg/cm2(400kpsi)に引き上げた。又、被覆光ファイバーの外径は、本発明による好ましいGGP被覆光ファイバーの上限に近い、160ミクロンに達した(実施例1A〜1C)。
【0033】
実施例1Aおよび1Bの160ミクロンの被覆光ファイバーは、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート光開始剤を用いて光硬化されるP−コートポリマーを含有した。光硬化性樹脂は、エポン828(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニーから市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)75重量%およびGP554(ミシガン州、フリントのゲネシーポリマー社から市販されている、高レベルのエポキシ官能価を有するシリコーン)25重量%を含有した。光開始剤溶液は、ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有した。
【0034】
実施例1Aおよび1Bのヘキサフルオロアンチモネート光開始剤をドデシルフェニルヨードニウムメチド光開始剤(実施例1C)と交換することにより、動的疲労測定値の一致性の著しい改善がみられた。ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤の選択によるこの改善は、約130ミクロンの直径を有する被覆光ファイバーの開発を可能にした(実施例2A〜2Dを参照のこと)。この場合、被覆ファイバーは、厚さ約12.5ミクロンのP−コートおよび同じく厚さ約12.5ミクロンのウレタン−アクリレートバッファで被覆された80ミクロンのシリカクラッド光ファイバーを有する。より厚い160ミクロンの被覆光ファイバーと比較して、実施例2A〜2Dの被覆光ファイバーは一貫して、より高い最大応力56.2×103kg/cm2(800kpsi)に耐え、ところどころの破損が、42.2×103kg/cm2(600kpsi)以下であった。160ミクロンのファイバーが100ミクロンのシリカクラッドファイバーおよび約130ミクロンの直径を有する被覆光ファイバーより厚いバッファ層を備えることを考慮すれば、これは驚くべきである。
【0035】
二重被覆構造を使用し続けるが外径を125ミクロンに低下することによって所望の被覆光ファイバーに近づいた。適した被覆光ファイバーは、厚さ11ミクロンのP−コートで被覆され、次いで市販のウレタン−アクリレートの11.5ミクロンの層でオーバーコートされる直径80ミクロンのシリカクラッド光ファイバーを有し、二重被覆ファイバーの外径を125ミクロンにする。得られた被覆光ファイバー(実施例3を参照のこと)は一貫して、51.3×103kg/cm2(730kpsi)まで動的疲労試験に耐え、45.7×103kg/cm2(650kpsi)においてまれにしか破損はなかった。45.7×103kg/cm2(650kpsi)〜51.3×103kg/cm2(730kpsi)の動的疲労の範囲は、上に記載した被覆光ファイバー構造体の場合よりも狭く、上限(すなわち51.3×103kg/cm2(730kpsi))が予め超えられている。
【0036】
125ミクロンの外径を有する好ましい被覆光ファイバーは、永久ポリマーコーティングまたはP−コートだけで被覆された80ミクロンの直径を有するシリカクラッドファイバーを含む。P−コートの厚さは約22.5ミクロンであり、125ミクロンの外径を有する被覆光ファイバーを提供する。好ましい単一被覆ファイバーのポリマーコーティング組成物には、フリーラジカル光開始剤(実施例4)を用いて硬化された市販のアクリル化ウレタン組成物がある。適した保護コーティングはイリノイ州、エルジンのDSMデソテックから入手でき、特に、前記光開始剤を含有するDSM3471−2−136という名称の組成物である。別の選択肢として、例えばジアリールヨードニウムメチド光開始剤と架橋可能なエポキシ官能性モノマーを含有するカチオン光硬化性P−コートを使用してもよい(実施例5)。動的疲労試験の結果は、ウレタンアクリレート樹脂の同じ厚さと比較して硬化エポキシド樹脂で被覆された125ミクロンの光ファイバーの改善された強度特性を示唆する。相対的な結果に関係なく、両方の被覆光ファイバーが、49.2×103kg/cm2(700kpsi)の概して良好な動的疲労値を超える。
【0037】
本発明による好ましい光ファイバーは、120ミクロン〜160ミクロンの外径を有するGGPファイバーを有する。これらの被覆光ファイバーは強度低下の問題を克服し、被覆ファイバーの直径を250ミクロンに増加させる2つのバッファを備えるGGPファイバーと同等の動的疲労性能を一貫して維持する。ジアリールヨードニウムメチドなどの好ましい非加水分解性光開始剤を含むP−コート調合物を使用することにより、フッ素含有部分の存在下でも加水分解の問題を除く。
【0038】
非加水分解性光開始剤の例には、C(SO2CF3)3 -、B(C6F5)4 -、およびN(SO2CF3)2 -から選択されたアニオンを含有するジアリールヨードニウム塩がある。フッ化物イオンを含有するが、本発明によるカチオン光開始剤中のアニオンの好ましいクラスには、フッ素化トリスアルキルまたはアリールスルホニルメチドおよび相応するビスアルキルまたはアリールスルホニルイミドがある。以下の式IおよびIIが、それぞれ、「メチド」および「イミド」アニオンを表す一般式を提供する。
(RfSO2)3C-(式I)
(RfSO2)2N-(式II)
各Rfが独立に、高フッ素化または過フッ素化アルキルもしくはフッ素化アリール基からなる群から選択される。メチドおよびイミドはまた、任意の2個のRf基を結合して橋を形成することによって、環状である場合がある。典型的には、Rfアルキル鎖が、1〜20個の炭素原子を含有するが、1〜12個の炭素原子が好ましい。Rfアルキル鎖が枝分かれしているかまたは環状であってもよいが、好ましくは直鎖状である。ヘテロ原子または、二価酸素、三価窒素または六価硫黄などの基が、骨格鎖に割り込んでもよい。Rfが環状構造であるかまたは含有するとき、かかる構造が好ましくは、1または2個のヘテロ原子を含有する、5または6の環の構成員を有する。アルキル基Rはまた、エチレンまたは他の炭素−炭素不飽和を含まず、例えばそれは飽和脂肪族、脂環式、または複素環基である。「高フッ素化」は、鎖のフッ素化度が、過フッ素化鎖の性質に似た性質を鎖に提供するのに十分であることを意味する。より詳しくは、高フッ素化アルキル基は、鎖の水素原子の合計数の半分より多くがフッ素原子で置換されている。水素原子が鎖に残っていてもよいが、全ての水素原子がフッ素で置換されてペルフルオロアルキル基を形成するのが好ましい。臭素または塩素原子が、フッ素で置換されていない任意の水素を置換してもよい。アルキル基の3個の水素のうち少なくとも2個がフッ素で置換されるのが、より好ましく、4個の水素原子のうち少なくとも3個がフッ素で置換されるのが更により好ましく、全ての水素原子がフッ素で置換されて過フッ素化アルキル基を形成するのが最も好ましい。
【0039】
式IおよびIIのフッ素化アリール基が6〜22個の環状炭素原子、好ましくは6個の環状炭素原子を含有してもよく、そこにおいて、各アリール基の少なくとも1個、好ましくは少なくとも2個の環状炭素原子が、フッ素原子または上に定義したような高フッ素化または過フッ素化アルキル基、例えば、CF3で置換される。
【0040】
本発明の実施に有用なアニオンの具体例には、(C2F5SO2)2N-、(C4F9SO2)2N-、(C8F17SO2)3C-、(CF3SO2)3C-、(CF3SO2)2N-、(C4F9SO2)3C-などがある。より好ましいアニオンは、式Iによって表されたアニオンであり、式中、Rが1〜4個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、特にトリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチドアニオンである。このタイプのアニオンおよびそれらの製造方法が、米国特許第4,505,997号、米国特許第5,021,308号、米国特許第4,387,222号、米国特許第5,072,040号、米国特許第5,162,177号および米国特許第5,273,840号およびタロウスキー(Turowsky)およびセッペルト(Seppelt)著、Inorg. Chem.,27,2135〜2137(1988年)に記載されている。タロウスキーおよびセッペルトは、CF3SO2Fに対して20%の収量またはCH3MgClに対して19%の収量でCF3SO2FおよびCH3MgClから(CF3SO2)3C-アニオンを直接合成することを記載している。米国特許第5,554,664号には、ヨードニウムメチドの改良された合成方法が記載されている。
【0041】
概してオニウム塩として周知の上記のアニオンの塩が、スルホニウムおよびヨードニウムカチオンを含有してもよい。これらの塩が化学線または熱によってで活性化されるか、または化学線の後に熱を必要とする2段階活性化を要する場合がある。適した塩には、200nm〜800nmの波長を有する十分なエネルギーに暴露するとき、反応性種を生じてP−コート組成物を重合させる塩がある。開始反応は、熱、加速粒子ビーム(電子ビーム)、または電磁放射線源などの様々な供給源からのエネルギーに暴露する間に起こる場合がある。
【0042】
実験
以下の節は、本発明による被覆光ファイバーの製造の一般的な手順の説明である。
【0043】
ファイバーの線引き方法
ノキア−メイルファー(Nokia−Maillefer)ファイバー線引き塔(フィンランドのバンタ(Vantaa,Finland))を、本発明による被覆光ファイバーの線引き塔として用いた。ファイバー線引き方法は、15KWレペル・ジルコニア(Lepel Zirconia)誘導炉(ニューヨーク州、マスペスのレペルコーポレーション(Lepel Corp.,Maspeth,NY))中への光プリフォームの供給速度を制御するダウンフィード装置を使用した。適したプリフォームには、改良化学蒸着法(MCVD)によって製造されたプリフォームがある。炉内のプリフォームを加熱して、2200℃〜2250℃にその温度を上昇させ、光ファイバーを必要とされる寸法に線引きした。塔内のファイバーの位置をモニタしながら、熱供給源の下に配置されたレーザーテレメトリック測定装置(レーザーマイク(LaserMikeTM)により、線引きされたファイバーの直径を測定した。
【0044】
新たに形成されたファイバーを、一次コーティング装置に送り、永久保護コーティングを適用した。コーティング装置は、コーティングダイ集成体、フュージョンシステムズRコーポレーション(Fusion Systems R Corp.)マイクロ波UV硬化装置、同心度モニター、および別のレーザーテレメトリック測定装置を備えた。コーティングダイ集成体は、ピッチおよび傾き制御およびコーティング同心度のx−y並進を有する調整用ステージ上に取付けられた格納筐体中にサイジングダイおよび背圧ダイを備えた。保護コーティング材料を加圧容器からコーティングダイ集成体に供給し、光ファイバーに適用した後、コーティングを硬化し、一次コーティング装置内で被覆ファイバーの寸法を測定した。好ましくは紫外線源は、254nm〜365nmの範囲の波長の化学線を放射するH+バルブを有するフュージョンシステムズUVランプである。紫外線への露光時間は、光ファイバーの線引き速度に依存し、典型的には1秒より短い。
【0045】
必要な場合、バッファを二次コーティング装置において被覆ファイバーに適用し、第2の永久コーティングを有する二重被覆光ファイバーを提供した。このタイプの二重コーティングは、別個の加圧容器から材料を供給される付加的なサイジングダイを必要とする。コーティングを上記のように硬化し、被覆ファイバーの外径を測定した。被覆光ファイバーを通常の形状の円筒巻取り装置を用いて集めた。
【0046】
動的疲労の試験手順
本発明による被覆光ファイバーの動的疲労を、周囲条件下で毎分9%の歪み速度および4メートルのゲージ長を用いて、改良EIA/TIA−455−28Bを用いて測定した。試験方法の別の説明は、「光ファイバーの動的引張強度の測定方法」、すなわちEIA/TIA−455−28B(これはEIA−455−28Aの改訂版であり、EIAは米国工業会を表し、TIAは電気通信工業会を表す)、と題された光ファイバー試験手順(Fiber Optic Test Procedure)(「FOTP」)28という語を用いる。
【0047】
材料
ポリマーコーティングAが、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート(SbF6 -)光開始剤溶液5重量%と、エポン828(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニーから市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)90重量%およびトーン0301(コネチカット州、ダンバリーのユニオンカーバイドから市販されているヒドロキシル官能価を有するカプロラクトントリオールベースのポリマー)10重量%を含有する光硬化性樹脂95重量%を含む。光開始剤溶液が、ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)含有する。
【0048】
ポリマーコーティングBが、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤溶液5重量%と、エポン828(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニーから市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)60重量%およびGP554(ミシガン州、フリントのゲネシーポリマー社から市販されている、高レベルのエポキシ官能価を有するシリコーン)40重量%を含有する樹脂95重量%と、を含む。光開始剤溶液が、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有する。
【0049】
ポリマーコーティングCが、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤溶液5重量%と、エポン830(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニーから市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)80重量%およびテラタン(TERATHANE)2000(ウィスコンシン州、ミルウォーキーのシグマ−アルドリッチから入手できるポリテトラヒドロフランジオール)20重量%を含有する樹脂95重量%と、を含む。光開始剤溶液が、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有する。
【0050】
ポリマーコーティングDが、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤溶液5重量%と、エポン830(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニーから市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)40重量%および2,2’−オキシビス(6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン)(ウィスコンシン州、ミルウォーキーのシグマ−アルドリッチから市販されている)30重量%およびテラタン2900(ウィスコンシン州、ミルウォーキーのシグマ−アルドリッチから市販されているポリテトラヒドロフランジオール)30重量%を含有する樹脂95重量%と、を含む。光開始剤溶液が、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有する。
【0051】
ポリマーコーティングEが、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート(SbF6)光開始剤溶液5重量%と、エポン828(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニーから市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)75重量%およびGP554(ミシガン州、フリントのゲネシーポリマー社から市販されている、高レベルのエポキシ官能価を有するシリコーン)25重量%を含有する樹脂95重量%と、を含む。光開始剤溶液が、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート(SbF6 -)38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有する。
【0052】
ポリマーコーティングFが、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤溶液5重量%と、エポン828(テキサス州、ヒューストンのシェルケミカルカンパニーから市販されているビスフェノールジグリシジルエーテル樹脂)75重量%およびGP554(ミシガン州、フリントのゲネシーポリマー社から市販されている、高レベルのエポキシ官能価を有するシリコーン)25重量%を含有する樹脂95重量%と、を含む。光開始剤溶液が、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド38.5重量%(40部)、デシルアルコール57.7重量%(60部)およびイソプロピルチオキサントン3.8重量%(4部)を含有する。
【0053】
ポリマーコーティングGが、DSM3471−2−136(イリノイ州、エルジンのDSMデソテックから入手できる)という名称のアクリル化ウレタンコーティングである。
【0054】
ポリマーコーティングHが、DSM3471−2−137(イリノイ州、エルジンのDSMデソテックから入手できる)という名称のアクリル化ウレタンコーティングである。
【実施例】
【0055】
表1は、表2に示した本発明による実施例の光ファイバーのために用いた方法と同様な方法を用いて作製した被覆光ファイバーの比較例を提供する。両方の表には、シリカクラッド光ファイバーの直径、それに適用されたコーティングの厚さ、および被覆光ファイバーの全直径を示す情報が含まれる。
【0056】
比較例C1A〜C1E
比較例C1A〜C1Eは、本質的に同じ線引き塔条件下で材料の別個の流れを用いて作製された被覆光ファイバーを示す。比較例C1A〜C1Dに用いたポリマー(P−コート)コーティングは、ヘキサフルオロアンチモネートアニオンを有するカチオン光開始剤を用いて硬化されたエポキシ樹脂であった。比較例C1Eは、メチドアニオンを有するカチオン光開始剤を用いた。表3は、比較例C1A〜C1Dの光ファイバーの強度は可変的であり、小さいパーセンテージの試料だけが49.2×103kg/cm2(700kpsi)を超えたことを示す。比較例C1Eの異なった光開始剤の使用により、49.2×103kg/cm2(700kpsi)より上で破断するファイバーのパーセンテージを改善するが、一定の強度の要求条件を満たさない。
【0057】
比較例C2
比較例C2は、シリカクラッド光ファイバーに2つの永久コーティングを線引き塔で適用することによって作製された被覆光ファイバーである。ポリマー(P−コート)コーティングが、メチドアニオンを有するカチオン光開始剤を用いて硬化されたエポキシ樹脂であった。これは、ラジカル重合機構によって硬化するDSM3471−2−136(イリノイ州、エルジンのDSMデソテックから入手できる)という名称のアクリル化ウレタンコーティングでオーバーコートされた。比較例C2の多数の試料の動的疲労(FOTP−28のように破損までの引張)は、49.2×103kg/cm2(700kpsi)から56.2×103kg/cm2(800kpsi)の範囲にわたる結果をもたらした(表3)。比較例C2の被覆光ファイバーの構造は、本発明の実施例3の構造に似ていた。比較例C2の動的疲労試験は、実施例3より若干高い値を示すが、実施例3より大きいばらつきを示した。結果は、本発明の実施例3に対してこの比較例で用いたコーティング材料の変化による、性能の変化を示す。
【0058】
比較例C3
比較例C3は、シリカクラッド光ファイバーに永久コーティングを線引き塔で適用することによって作製された被覆光ファイバーである。ポリマー(P−コート)コーティングは、メチドアニオンを有するカチオン光開始剤を用いて硬化された、エポキシ/ポリオール樹脂の配合物であった。比較例C3の多数の試料の動的疲労(FOTP−28のように破断までの引張)は、45.7×103kg/cm2(650kpsi)から52.7×103kg/cm2(750kpsi)の範囲にわたる結果をもたらし、その大部分が49.2×103kg/cm2(700kpsi)より下であった(表3)。
【0059】
実施例1A〜1C
実施例1A〜1Cは、本質的に同じ線引き塔条件下で材料の別個の流れを用いて作製された、約160ミクロンの直径を有する被覆光ファイバーを示す。実施例1Aおよび実施例1Bに用いたポリマー(P−コート)コーティングは、ヘキサフルオロアンチモネートアニオンを有するカチオン光開始剤を用いて硬化されたエポキシ樹脂であった。ヨードニウムメチド光開始剤を用いて、実施例1Cのポリマーコーティングを硬化した。各ケースにおいて、P−コートを、ラジカル重合機構によって硬化するDSM3471−2−136(イリノイ州、エルジンのDSMデソテックから入手できる)という名称のアクリル化ウレタンコーティングでオーバーコートした。実施例1Aおよび1Bの動的疲労(FOTP−28のように破断までの引張)は、49.2×103kg/cm2(700kpsi)から52.7×103kg/cm2(750kpsi)まで適度の一致性を示す結果になった。実施例1Cは、ほとんど56.2×103kg/cm2(800kpsi)の一定した改善された性能をもたらした。実施例1Cは、P−コートを硬化するためにビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤を使用する点でだけ他の実施例とは異なる。
【0060】
実施例2A〜2D
実施例2A〜2Dは、本質的に同じ線引き塔条件下で材料の別個の流れを用いて作製された、約130ミクロンの直径を有する被覆光ファイバーを示す。ポリマー(P−コート)コーティングは、メチドアニオンを有するカチオン光開始剤を用いて硬化されたエポキシ樹脂であった。これは、ラジカル重合機構によって硬化するアクリル化ウレタンコーティングでオーバーコートされた。実施例2A〜2Dの多数の試料の動的疲労(FOTP−28のように破断までの引張)は最も高い一致性および強度を示し、ほとんど56.2×103kg/cm2(800kpsi)の結果であった。
【0061】
実施例3
実施例3は、グレーディッドインデックス多重モードシリカクラッド光ファイバーにコーティングを線引き塔で適用することによって作製された、約125ミクロンの直径を有する被覆光ファイバーである。ポリマー(P−コート)コーティングは、メチドアニオンを有するカチオン光開始剤を用いて硬化されたエポキシ樹脂であった。これは、ラジカル重合機構によって硬化するDSM3471−2−136(イリノイ州、エルジンのDSMデソテックから入手できる)という名称のアクリル化ウレタンコーティングでオーバーコートされた。実施例3の多数の試料の動的疲労(FOTP−28のように破断までの引張)は、49.2×103kg/cm2(700kpsi)あたりに集中した結果になった。
【0062】
実施例4および実施例5
実施例4および5は、グレーディッドインデックス多重モードシリカクラッド光ファイバーに単一永久コーティングを線引き塔で適用することによって作製された、約125ミクロンの直径を有する被覆光ファイバーを示す。ラジカル重合機構によって硬化するDSM3471−2−137(イリノイ州、エルジンのDSMデソテックから入手できる)という名称のアクリル化ウレタンコーティングを、実施例4のポリマー(P−コート)コーティングとして用いた。実施例5のポリマー(P−コート)コーティングは、メチドアニオンを有するオニウム光開始剤を用いて硬化されたエポキシ樹脂であった。実施例4の多数の試料の動的疲労(FOTP−28のように破断までの引張)は、51.3×103kg/cm2(730kpsi)あたりに集中した結果になった。実施例5の試験は、56.2×103kg/cm2(800kpsi)あたりに集中した動的疲労値を有する、より強い被覆光ファイバー構造を示した。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
表3には、実施例C1A〜C1E、実施例C2および実施例C3の被覆光ファイバーの動的疲労試験の結果が含まれる。表4は、実施例1A〜1C、実施例2A〜2Dおよび実施例3〜5の結果を示す。その情報は、試験中の被覆光ファイバーに依存して10〜25の多数の複製試料の頻度分布を提供する。所定のレベルの動的疲労のファイバーの性能は、そのレベルに合格するファイバー試料のパーセントとして与えられる。
【0066】
実施例C1A〜C1Dは比較的不十分な性能を示し、閾値であると考えられる、49.2×103kg/cm2(700kpsi)より上の動的疲労に試料ファイバーの50%未満が合格することは注目に値する。理論に囚われることを望まないが、P−コート組成物中での加水分解性光開始剤、ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネートの使用は、被覆光ファイバーのガラスを攻撃および弱化する腐蝕性フッ化物種を導入すると考えられる。これは、非加水分解性ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチド光開始剤を使用して49.2×103kg/cm2(700kpsi)より上を示す試験試料の72%の頻度分布をもたらす実施例C1Eと比較して、あり得るようにみえる。被覆ファイバーの強度の改善は、実施例1Aおよび1Bと実施例1Cとの比較から明らかであり、後者だけが非加水分解性メチドアニオンを含有する光開始剤を用いて硬化されたP−コートを有する。
【0067】
実施例2A〜2C、実施例3、実施例4および実施例5の被覆光ファイバーは、100ミクロンまでの直径を有する、前の実施例のファイバーに対して直径80ミクロンの細径シリカクラッド光ファイバーを含める。より小径のファイバーはまた、より脆いかもしれないという予想を考慮すると、80ミクロンのシリカクラッド光ファイバーコアーを備える被覆光ファイバーが一貫して、動的疲労によって測定した時に機械的強度特性の十分な保持を示すことは注目に値する。160ミクロンより小さい直径を有する被覆光ファイバー(GGP)の動的疲労試験の結果(表4)は、本発明による被覆ファイバーの一定した強度を示す。P−コート組成物を硬化するための好ましい光開始剤としてビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムメチドを使用することにより、約2倍の直径を有する以前のGGP被覆ファイバーと少なくとも同等の強度特性を有する細径の被覆光ファイバー(好ましくは<130ミクロン)を製造する。
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
被覆GGP光ファイバーは望ましい強度特性を保持すると同時に、約6mm(0.25インチ)の曲げ半径に伴う応力に耐える。本発明による光ファイバーは、マイクロベンディングにほとんど影響されない短い長さのファイバーを必要とする適用の要求条件を満たす。かかる適用には、光スイッチ、ファイバー−オンボードの接続、光バックプレーン接続および光クロス接続のための、より細い光ファイバーおよびより小さい配線の使用がある。
【0071】
無支持の、小径、一定した強度のGGP光ファイバーおよびその成分を本明細書に記載した。当業者に理解されるこれらおよび他の変型は、以下に権利請求されたこの発明の所期の範囲内にある。前に記載したように、本発明の詳細な実施態様が本明細書に開示される。しかしながら、開示された実施態様は、様々な形で具体化されてもよい本発明品について例示するにすぎないことは理解されるはずである。
Claims (8)
- シリカクラッドと、
前記クラッドに適用され、120ミクロン〜150ミクロンの直径、および49.2×103kg/cm2〜63.3×103kg/cm2の動的疲労測定値に対して少なくとも85%の頻度分布、を有する被覆光ファイバーを提供するコーティングと、を含む被覆光ファイバー。 - 前記頻度分布が少なくとも90%である、請求項1に記載の被覆光ファイバー。
- 前記直径が128ミクロン〜135ミクロンであり、前記頻度分布が少なくとも95%である、請求項1に記載の被覆光ファイバー。
- 前記コーティングがポリマーコーティングである、請求項1に記載の被覆光ファイバー。
- 前記ポリマーコーティングが、ジアリールヨードニウムカチオンを有するカチオン光開始剤と、ヘキサフルオロアンチモネートおよび一般式(RfSO2)3C-を有するメチドアニオンからなる群から選択されたアニオンと、を含有するコーティング組成物を硬化することによって形成される、請求項4に記載の被覆光ファイバー。
- GGP光ファイバーであって、
光ファイバーコアーと、
前記光ファイバーコアーの上の、シリカクラッドコアーを設けるシリカクラッドと、
光開始剤を含有する光硬化性組成物を化学線に露光することによって前記クラッドに適用された永久ポリマーコーティングと、を含み、120ミクロン〜150ミクロンの直径を有し、49.2×103kg/cm2〜63.3×103kg/cm2の動的疲労測定値に対して少なくとも85%の頻度分布を更に有する、GGP光ファイバー。 - 前記永久ポリマーコーティングが10ミクロン〜25ミクロンの厚さを有する、請求項6に記載のGGP光ファイバー。
- 前記光開始剤が、ジアリールヨードニウムカチオンを有するジアリールヨードニウム塩と、ヘキサフルオロアンチモネートおよび一般式(RfSO2)3C-を有するメチドアニオンから選択されたアニオンと、を含む、請求項6に記載のGGP光ファイバー。
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