JP2005504960A - 地下の液体から気体を抽出するためのモジュールと、前記モジュールが装着されている設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、地下の作動液体内に含まれている化合物の気体相のサンプルを抽出するためのモジュール(10)に関しており、該抽出器モジュール(10)は、液体を攪拌するための手段(28、29、32、33、34)が装備されている前記液体用の容器(16)と、液体入口管(9)と、液体排出管(37)と、補助気体導入管(50、43)と、補助気体と液体から抽出された気体とを送出するための出口管(11)とを備えている。補助気体導入管(50、43)と排出管(37)とは共通の区域(51)を含んでおり、補助気体が通過しないようにする手段が、排出管(37)の、前記共通の区域(51)の液体通過方向下流側に設けられている。
【解決手段】本発明は、地下採鉱作業用の、液体内に含まれている化合物の気体相のサンプルを抽出するためのモジュール(10)に関しており、該モジュール(10)は、液体を攪拌するための手段(28、29、32、33、34)が装備されている容器(16)と、液体用の吸入導管(9)と、液体用の吐出導管(37)と、補助気体吸入導管(50、43)と、補助気体及び液体から抽出された気体用の出口導管(11)とを備えている。吸入導管(50、43)と吐出導管(37)は共通の区画(51)を含んでおり、補助気体が通過しないようにする手段が、吐出導管(37)の、前記共通の区画(51)の液体通過方向下流側に設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、地下採鉱作業用の、液体内に含まれている化合物の気体相のサンプルを抽出するためのモジュール(10)に関しており、該モジュール(10)は、液体を攪拌するための手段(28、29、32、33、34)が装備されている容器(16)と、液体用の吸入導管(9)と、液体用の吐出導管(37)と、補助気体吸入導管(50、43)と、補助気体及び液体から抽出された気体用の出口導管(11)とを備えている。吸入導管(50、43)と吐出導管(37)は共通の区画(51)を含んでおり、補助気体が通過しないようにする手段が、吐出導管(37)の、前記共通の区画(51)の液体通過方向下流側に設けられている。
【選択図】図2
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、地下の作動液体内に存在している化合物の気体相のサンプルを抽出するためのモジュールに関する。本発明は、更に、気体のサンプルを分析するための、そのような抽出器モジュールを含む設備に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許US−A−5,090,256号は、この種の設備を提供しており、抽出器モジュールは、液体サンプルを入手するためのヘッドから供給される掘削液体をポンプから受け取るようになっている。抽出器モジュールは、液体を攪拌し、その中で見つけることになる気体を放出させる。放出された気体は、抽出器モジュールから収集され、次いで下流に配置されている装置内で分析される。
【0003】
この抽出器モジュールは、液体内に含まれている気体の一部しか抽出できないという欠点を有しており、特に、C5からC8等級の重い炭化水素を抽出できない。
仏国特許文献第FR−A−2,799,790号は、ポンプによって供給され、配送ラインによって送られてくる液体から気体を抽出するための容器を提供している。パイプは、容器を、抽出された気体を分析し測定するための手段に接続しており、気体の進入流量を調節するために、気体、空気又は不活性ガス用の入口が、気体を容器へ受け入れる。
【0004】
気体を抽出するための容器と、前記容器が備えられている設備も、幾つかの欠点を呈している。
実際に、気体入口は、待ち受け機能に反してしばしば目詰まりする。
【0005】
分析できるだけの量の気体を抽出するために、大量の液体が容器を流れ過ぎるようにする必要がある。
最後に、容器内の大量の液体には、大量の熱を放出し従って大量のエネルギーを消費する加熱器手段が必要であるのに対して、抽出器モジュール付近には利用できる電気エネルギーが殆ど無い。
【特許文献1】
米国特許US−A−5,090,256号
【特許文献2】
仏国特許文献FR−A−2,799,790号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、先行技術の欠点を軽減する抽出器モジュールと、その抽出器モジュールを含む設備を得ることに努めている。
この目的で、本発明の第1の態様は、地下の作動液体内に含まれている化合物の気体のサンプルを抽出するための抽出器モジュールを提供しており、本抽出器モジュールは、
容器内の液体を攪拌するための手段が、液体から気体相の化合物を抽出するために装着されており、前記手段は、気体を抽出するために作動しているときには容器に接続されるよう構成されている前記液体用の容器と、
液体を容器に入れるための少なくとも1つの液体入口管と、
液体を容器から排出すための少なくとも1つの液体排出管と、
補助気体を容器に入れるための少なくとも1つの補助気体導入管と、
補助気体及び液体から抽出された気体を送出し、気体受け取り手段へ接続するための少なくとも1つの出口管と、を備えており、
前記モジュールは、補助気体導入管及び液体排出管は、液体と補助気体を通過させるための少なくとも1つの共通区域を含んでおり、補助気体が通過しないようにするための手段が、液体排出管の、液体通過方向に前記共通区域の下流側に設けられていることを特徴としている。
【0007】
本発明によって、量と質の両方において、容器内に入っている或る量の液体から気体を抽出する効率が高まる。従って、気体又は液体の炭化水素化合物を、硫化水素のような他の気体と共に、ベネゼン−トルエン−エチルベンゼン−キシレン(BTEX)のような芳香族化合物を含め、メタンからオクタンの範囲の液体から抽出できるようになる。
【0008】
本発明者は、容器内に滞留する、液体から抽出される気体の死空間が存在することもあり、その内の少量しか、抽出された気体を分析するための手段へ送られないこともあることを発見した。本発明によって、容器内のこの死空間は減じ、補助気体には液体との広い接触面積が与えられるので、気体の抽出が促進される。抽出効率が増大すると、分析するのに必要な気体の量に適した方法で、抽出器モジュールの寸法を決めることができるので、分析する気体の所与量に合わせて、抽出器モジュールの寸法を減ずることができるようになる。更に、加熱すべき液体が少量になるので、液体を加熱するのに多量の熱を供給する必要もなくなる。従って、抽出器モジュールと設備は、より効率的且つ安価になる。
【0009】
液体内に含まれている物質が補助気体導入管内に詰まり沈積する程度を減じる働きをする本発明の実施形態では、共通区域が、実質的に1つの平面内にある少なくとも1つの縁部を底部に有する補助気体及び液体を通過させるための流体通過窓を介して、容器と連通している。当然、この流体通過窓は、液体排出管内に設けることができ、他の特性から独立している。
【0010】
簡単に実施できる本発明の実施形態では、窓は長方形の外郭を有することが前提になっている。
補助気体導入管が液体によって汚れるのを防ぐために、本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は、液体排出管内へ、容器から飛んで来る液体のしぶきから実質的に保護されるよう位置している部位で、開口していることが前提になっている。
【0011】
液体の回転攪拌が適用されている本発明の実施形態では、攪拌手段は、回転攪拌器から成り、補助気体導入管は、液体排出管内へ、回転攪拌器の回転方向に下流ではなく遙か上流に位置する部位で開口している。
【0012】
本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は、液体排出管内へ、容器から離れている部位で開口している。
容器内の液体が流れ易いようにしている本発明の或る実施形態では、液体排出管は、容器に対して下向きに傾斜している。
【0013】
本発明の或る実施形態は、補助気体導入管は、液体排出管に連結するための区域と、前記連結区域に接続されており、且つ連結区域に対して、液体排出管が連結区域付近で伸張している方向に平行な構成要素を有する方向に湾曲している補助気体供給区域との両方を備えており、連結区域は、供給区域の断面より大きい断面を介して液体排出管内へ開口していることを前提にしているので、液体のしぶきを気体供給区域から遮ることができる。
【0014】
本発明の或る実施形態では、連結区域付近の補助気体供給区域は、液体が液体排出管内に排出される方向と同じ方向に、補助気体を供給するよう向けられている。
抽出器モジュールを小型にすることのできる本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は、液体排出管を形成している管の下部直線区域の上部延長部を形成しており、補助気体導入管と液体排出管は、容器に隣接して、その中へと、共通の流体通過窓を介して開口しており、補助気体導入管内の流体通過窓上方には、液体デフレクタが設けられている。
【0015】
抽出器モジュールを更に小型にするために、容器、補助気体導入管、液体排出管及び液体入口管は、単一の部品で構成されている。
簡単に実施できる本発明の或る実施形態では、補助気体が、共通区域から下流側の液体排出管内を、液体通過方向に通過しないようにするための手段は、液体排出管内にサイフォンを備えていることを前提にしている。
【0016】
サイフォンを確実に小型にするために、本発明の或る実施形態では、サイフォンは、容器に連結されている液体排出管の部位の下に作られている。
必要な場合には、液体排出管の一部を先浄、点検又は観察できるようにするために、本発明の或る実施形態では、液体排出管は、サイフォンのレベルより上方で、且つ液体通過方向にそこから下流で、外側に繋がっている経路を含んでいることを前提にしている。
【0017】
抽出された気体を収集し、それを気体受け取り手段へ送るのを容易に行えるようにする本発明の或る実施形態では、容器は、取り外し可能なカラーが上に取り付けられ、そこに気体出口管が設けられている本体を備えていることを前提にしている。当然、この特徴は、地下の作動液体内に存在する化合物の気体サンプルを抽出するためのどの様なモジュールにでも設けることができ、他の特徴から独立している。
【0018】
液体又は水が容器内へ戻るようにするために、本発明の或る実施形態は、気体出口管が、容器の本体の内側と接触しているカラーの底部内へ開口しており、容器の本体の内側に向かって傾斜する角度を成していることを前提にしている。当然、この特徴は、地下の作動液体内に存在する化合物の気体サンプルを抽出するためのどの様なモジュールにでも設けることができ、他の特徴から独立している。
【0019】
本発明の或る実施形態では、気体出口管は、カラーに連結するための第1区域と、連結区域の最小断面より小さい断面を有する、前記気体出口側方に伸張する区域とを備えており、地下の作動液体が分析器モジュールへ通過する危険性を減じ、出口管の目詰まりを検出することができるようになっていることを前提にしている。当然、この特徴は、地下の作動液体内に存在する化合物の気体サンプルを抽出するためのどの様なモジュールにでも設けることができ、他の特徴から独立している。
【0020】
第2の態様では、本発明は、気体サンプルを分析するための設備を提供しており、本設備は、液体入口管が地下の作動液体を採取するためのモジュールに接続されており、気体出口管が気体サンプルを分析するための分析器モジュールに連結されている上記の抽出器モジュールを含んでいる。
【0021】
費用を殆ど必要としない本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は大気に接続され、気体サンプル分析器モジュールは、気体吸入手段を含んでいることを前提にしている。
抽出された気体を気体出口管に向けて押し出すことができる本発明の別の実施形態は、補助気体導入管が、圧縮された補助気体の供給源に接続されていることを前提にしている。
【0022】
容器内に入っている液体をより効果的に加熱するために、気体サンプルを分析するためのどの様な設備にも設けることができ、他の特徴から独立している本発明の或る実施形態は、液体回路内の、抽出器モジュールの外側の、液体採取モジュールと抽出器モジュールとの間に、液体加熱器モジュールが挿入されていることを前提にしている。
【0023】
水が気体サンプル分析器モジュールに到達する危険性を減じるために、どの様な気体サンプル設備にでも設けることができ、他の特徴から独立している本発明の或る実施形態では、気体出口管が、水捕捉モジュールを介して気体サンプル分析器モジュールに接続されていることを前提にしている。
【0024】
本発明の或る実施形態は、カラーは、漏れの無い方法で、抽出器モジュールの支持板を介して容器の本体に接続されており、前記支持板は、容器の本体の内側とカラーの内側との間に経路を含んでいることを前提にしている。
【0025】
本発明の或る実施形態では、水捕捉モジュールに、その温度を所定の値に維持するための手段が設けられている。
本発明の或る実施形態では、分析器モジュールが、水捕捉モジュールに連結するための第1区域と、連結第1区域の内側断面より小さい内側断面を有する、気体出口側方に伸張する第2区域とを備えている気体管を介して、水捕捉モジュールに接続されていることを前提にしている。この実施形態によって、地下の作動液体が分析器モジュールへ通過する危険性と、気体出口管が遮断される危険性が減じる。
【0026】
添付図面を参考にしながら以下の説明を読めば、本発明をよく理解頂けるであろう。なお、図面は例示を目的にしており、本発明に制限を加えるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明を、油井を掘削する間に地表に上がってくる地下の作動流体とも呼ばれる地下の作動液体を構成する液体を採取するための設備に関連付けて以下に説明する。当業者には既知のように、泥濘状の液体が井戸の底に送られ、ポンプによって引き上げられる。地表に上がってきた液体には、井戸内に存在する気体及び他の物質が充填されており、試錐孔が通過する地中の層に関する情報、それらの組成、それらの濃度、それらの炭化水素含有量、それらの掘削状態に関する情報を得るために、地表に上がってきた液体から、気体を抽出しなければならない。当然、地下の作動液体も、例えば、地下から汲み上げられた水又は油のような他の全ての液体も同様である。
【0028】
本発明の抽出設備は、例えば、井戸内へ押し込まれる液体サンプリングヘッド2又はストレイナーを介して、井戸から液体を吸上げることができるモーター駆動ポンプユニット(図示せず)と、サンプル採取モジュール1に接続するためのホース3とを備えた、試錐孔から液体を採取するためのモジュールを備えている。サンプル採取モジュール1は、井戸から採取した液体を、出口ホース4を介して液体加熱器モジュール6の入口5へ送る。サンプル採取モジュール1は、2つの出口を備えたモーターとギアボックスのユニットを支えているフレームで構成されており、前記ユニットは、第1には、ホース3及びヘッド2を通して井戸から液体を毎分0.15リットルの(l/分)から毎分0.5リットルの範囲の割合で採取し、それをホース4へ送るための蠕動ポンプを駆動し、第2には、ストレイナー2に接続されているボーデンケーブルを駆動してストレイナーの回転スクレーパーを駆動し、米国特許第5,090,256号に記載されているように、目詰まりしないようにする。
【0029】
例を挙げると、液体加熱器モジュール6は、電力が供給される加熱抵抗要素(図示せず)を含んでいる。液体をモジュール6へ入れるための入口5は、モジュールの底部に配置され、液体をモジュール6から出すための出口7は、モジュールの上部に配置されている。例えば、モジュール6の出力定格は、1から3キロワット(kw)の範囲にあるので、入口5から出口7へ進む液体を、例えば25℃から120℃の範囲にあり、一般的には60℃から90℃の範囲にある選択温度まで上げることができる。モジュール6の作動体積は、例えば0.5リットル(l)から2.5リットルの範囲内にある。液体をモジュール6から出すための出口7は、ホース8を介して、液体を本発明の気体サンプル抽出器モジュール10に入れるための入口管9に接続されている。加熱器モジュール6は、抽出器モジュール10とは分離されている。モジュール10は、気体出口ホース12を介して気体サンプル分析器モジュール14の入口部13に接続されている気体出口管11を有している。
【0030】
図2では、本発明の抽出器モジュール10は、容器16、例えば対称軸15の回りに円筒形の本体を有する容器を備えている。当然、容器16の本体は、他の幾何学的形状であってもよい。以下の説明では、容器16の対称軸15は鉛直であるとしている。液体入口管9は、容器16内へその底部で開口しており、例えば図示のように、容器16の円筒の側面17の底部内へ開口している。図示していない実施形態では、液体入口管9は、容器16の底部18内へ開口している。容器16の側面17は、底部18から離れている端部に、密閉Oリング22を受け入れるための環状縁部19を有している。例えばスクリューとナット又は他の手段のような手段23が、座金23に設けられており、座金を容器支持板24に固定している。縁部19は、ガスケット22によって、漏れの無い方法で支持板24に面して保持されている。
【0031】
支持板24の縁部19と反対の側には、取り外し可能なカラー25が、好適な手段により支持板24に面して、密閉Oリング26を使って漏れの無い方法で保持されている。カラー25は上面27を有しており、その上には電気モーター28が固定されており、その中心ローター29は、気体が通過できるようにカラー25と支持板24内にそれぞれ設けられている中心空洞30、31を貫通している。気体出口管11は、カラー25内の空洞30と連通している。軸29は、容器16の内側で、例えば、軸29を伸張し、容器16内に浸されている1つ又は複数のブレード33が取り付けられているロッドにより形成されている回転攪拌器32に接続されている。軸29及び攪拌器ロッドは、例えば容器16の対称軸15に沿って伸張し、ブレート33は、例えば前記対称軸15に対して半径方向にあり、4枚、又は図示のような2枚のブレードが配置されている。例えば垂直板の形状をしている1つ又は複数の液体デフレクタ34は、容器内の液体の回転によって、容器16の内側に乱流を作るように、側壁17の内側の、ブレード33のレベルより上方に固定されている。座金35は、側面17の内側の、縁部19近くに固定され、攪拌による液体のしぶきから容器16の最上部を保護している。更に、保護座金36が、軸29の座金35の僅か下に固定されており、保護座金36は、軸29を容器16内に挿入できるよう、座金35の内径より小さい外径を有している。当然、保護座金36は、座金35と同じレベルに配置してもよいし、座金35より上方に配置してもよい。
【0032】
液体を容器16から排出するための外側管37は、容器16の側面17に、両者の間の接続部分38を介して固定されている。接続部分38は、液体及び気体を通過させるための流体通過窓40が設けられている側面17の一部分39を画定している。窓40は、攪拌器32のブレード33及びデフレクター34の上方、且つ内側座金35の下方に設けられている。流体通過窓40は、底縁部41と上縁部42を有している。底縁部41は、接続部分38から離れている。
【0033】
図4に示すように、底縁部41は、上縁部42と同様に、容器16の円筒形側面17の対称軸15に対し垂直な面内にある。例えば、窓は長方形である。図示していない実施形態では、底縁部41及び/又は上縁部42は、部分的にのみそのような面内に含まれている。攪拌器32は、液体が、底縁部41より上方に盛り上がり、管37内へと進むような方法で制御される。底縁部41の平面部分、又は図示のように底縁部全体が平面を占めている場合は底縁部全体が、窓40が液体で封鎖されることが絶対に無いように大きくなっている。例えば、窓40は、1平方センチメートル(cm2)から6cm2の範囲の面積の貫通断面を有している。
【0034】
外側液体抽出管37は、容器16から液体を抽出するための直線区域43を有しており、直線区域43は、第1には接続部分38に接続され、第2には、連結と下方向延長のため垂直区域44に接続されている。液体出口区域43は、例えば対称軸15に対し25°から45°の範囲の角度で下向きに傾斜している。延長区域44は、上向き第1曲部45と下向き第2曲部46の2つの曲部を有するS字型区域45に、下向きに接続されている。下向き第2曲部46の底部47は、上向き第1曲部45の上部48よりも高いレベルにあるので、液体に対しサイフォンを形成している。第2曲部の底部47も、液体出口区域43より下方にある。下向き第2曲部46は、その下端部で、液体を外部に、例えば重力によって廃棄物容器等(図示せず)へ排出するための区域49に接続されている。従って、液体が、上向きの第1曲部45を前記第1曲部45の上部48から満たしているときは、延長区域44から来る気体は下向き第2曲部46へと通過しないようになっており、液体排出区域49から来る気体も、延長区域44へと通過しないようになっている。区域43、44及び49と、曲部45及び46は、例えば円筒形であってもよい。当然、延長区域44に接続されている区域を気密にするのに、この他どの様な手段を設けてもよい。
【0035】
補助気体を導入するための管50は、容器16の液体出口区域43に、延長区域44と容器16の接続部分38との間で接続されている。補助気体は空気であってもよいし、例えば窒素のような何れかの不活性ガスであってもよい。
【0036】
抽出器モジュール10の諸元は、例えば次の通りである。液体出口区域43は、15ミリメートル(mm)から55mmの範囲にある直径と、50mmから150mmの範囲にある長さを有している。容器16の容積は、40立方センチメートル(cm3)から300cm3の範囲にあり、液体は、0.15リットル/分から0.5リットル/分の範囲内の速度で液体入口管9に到達する。攪拌器の回転速度は、毎分1500回転(rpm)から3500rpmの範囲内にある。例えば、補助気体導入管50は、2mmから6mmの範囲にある直径を有し、接続部分38から40mmから140mm離れており、例えば容器16の対称軸15に対して30°から50°の範囲にある傾斜角度を有している。
【0037】
攪拌器32が作動すると、入口管9を通して導入された液体は、容器16内で攪拌され、窓40を通って液体排出管37へと送られる。液体排出管37へ送られた液体は、液体出口区域43へ下り、延長区域44、第1曲部45に沿って進み、その水位が第2曲部46の底部47を超えると、更に液体排出区域49へと下る。容器16内で液体が攪拌されるので、液体から気体が抽出される。導入管50を通して導入された補助気体は、延長区域44の下流に気体密閉手段が設けられているので、延長区域44から流出するのが防がれるため、液体出口区域43へと送られ、窓40を通って容器16内へ進み、座金36、空洞31及び空洞30を通り、出口管11を通って流出することになる。従って、補助気体は、液体から抽出された単一又は複数の気体を内に閉じ込める働きをする。図2では、補助気体を容器16へ入れるための管は、補助気体導入管50と、そして液体出口区域43の、補助気体導入管50の液体出口管43への出口と接続部分38との間にある部分とによって形成されている。図2では、接続部分38と、液体出口管43への補助気体導入管50の出口との間に伸張している液体出口区域43の部分で構成されている共通区域51があり、その中を液体は一方向に流れ、補助気体は反対方向に流れ、それにより同様に液体からの気体の抽出が促進される。このように、補助気体の流れ回路と液体の流れ回路には、容器16の外側に共通の区域がある。補助気体導入管50は、液体から抽出された気体が気体出口管11に向かって運ばれるように、圧縮された補助気体の供給源に連結されている。或る変更形態では、補助気体導入管50は大気に接続されており、気体サンプル分析器モジュール14は、補助気体を、液体から抽出された気体と共に吸い込むためのポンプ又は他の手段を有している。
【0038】
図2及び図3では、補助気体導入管50は、液体出口区域43内に、その下部の接続区域44近くで開口している。図3では、補助気体導入管50は、液体出口区域43内に、攪拌器32のブレード33の回転方向52の下流ではなく遙か上流に位置する部分で開口しているのが分かる。補助気体導入管50は、液体出口区域43に連結するための区域53と、前記区域53に連結している補助気体供給区域54とを有している。区域54は、区域53に対して曲がり、液体出口管43が伸張している方向と平行に伸張し、それから上向きに伸張しているので、補助気体は、液体が液体出口区域43内で流れる方向と同じ方向に、供給区域54へと進入する。補助気体が連結区域53から通過するようになっている区域55は、供給区域54よりも大きい。この配置は、区域54を、液体出口区域43内にある液体によるしぶきから守っており、そのようなしぶきの限界軌道を表す破線43aの右側に位置している。
【0039】
図5、6及び7では、攪拌器32、ローター29及び容器16上方に配置されている部分は、分かり易くするために示していない。当然、これらの部分は、抽出器モジュールを作動可能にする同じ様式で存在している。以下の説明は、図1から図4に対して異なるそれらの部分に関係する。
【0040】
図5に示す実施形態では、液体出口区域43は、ほぼ水平で、第1には容器16の側面17内へ完全に開口しており、第2には連結区域44内へ開口している。補助気体導入管50は、液体出口区域43の上部へ、連結区域44と容器16に接続するための部分38との間で、開口している。流体通過窓40は、例えば接続部分38によって形成されている。
【0041】
図6に示す実施形態では、管37aは、容器16の側面17に隣接しており、垂直であり、流体通過窓40を通して容器16の内側と連通している。窓40の上縁部42下方に位置する管37aの部分は、容器16の液体出口区域43と連結区域44を形成し、窓40の底縁部41上方に位置する管37aの部分は、補助気体進入及び導入管50を形成している。デフレクタ56は、容器16から飛んで来る液体のしぶきを下方向に向かわせるために、窓40の上縁部42上方に、且つそれと近接して管37a内に設けられている。液体出口管と補助気体導入管50との間の共通の区域は、流体通過窓40に隣接している管37aの部分によって形成されている。
【0042】
図7に示す実施形態では、補助気体導入管50、液体出口区域43、連結区域44及び容器16は、図2から図4に示した実施形態と似ている。第1曲部45は、上向き第1曲部45の上部48を形成し、第1には直角に連結区域44に連結されており、第2には直角に、連結区域44から離れて区域57に固定されている垂直壁59を有している上向き液体出口区域58に連結されている、直線状区域57を備えている。壁59の上縁部60は、第2曲部46の底部47を形成している。壁61を壁59に接続して液体排出区域49が形成されており、壁61を壁59に連結している底部63に、液体出口窓62が設けられている。このように形成されている第1曲部45及び第2曲部46と、壁59と、壁61は、全て、液体出口区域43の下方にあり、壁61の一部は、容器16の側面17の接続部分38の生成線と垂直方向に整列している。壁61は、壁59を取り囲み縁部60より高い上縁部64aを有している周辺壁64によって、連結区域44と連結している。壁61の上縁部64bは、容器16の底部18から離れており、液体出口区域43からも離れていて、外側へ繋がっている経路64cを形成し、必要な場合は先浄ツールを挿入できるようになっている。更に、この実施形態では、小型で単一体の構造を有する抽出器モジュールを得ることができる。
【0043】
図8では、気体出口管11は、カラー25の側壁65を貫通し、カラー25に連結されている区域66として外向きに伸張しており、上向きに所定の角度66aで傾斜している。連結区域66は、例えば、2mmから10mmの範囲の直径を有する円筒形である。連結区域66は、カラーから離れている方の端部が、連結区域66の内側断面よりも小さい内側断面を有する区域67に接続されている。区域67の内側断面よりも大きな内側断面を有するホース68が連結され、例えば区域67の自由端を取り囲んでおり、入ってくる気体内に含まれている水を捕捉するために容器69内へ差し込まれている。気体は、気体分析器モジュール14へ接続されている気体出口管12を通って、水捕捉容器69を出る。気体管12は、水捕捉モジュール69に連結されている第1区域70を有しており、区域70は、連結区域70より小さい内側断面を有する第2区域71によって気体出口に向かって伸張しており、次に、断面が区域71の断面より大きい気体管の第3区域72を通って、分析器モジュール14に接続されている。
【0044】
このように、本発明は、抽出器モジュールへと導入される液体内に含まれている気体を効率的に抽出できるようにし、特に、試錐孔を掘削する間に地表に上がってきた気体の連続的分析に使用するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明による気体のサンプルを分析するための設備の概略図である。
【図2】本発明による抽出器モジュールの第1実施形態の垂直断面概略図である。
【図3】図2の抽出器モジュールの平面概略図である。
【図4】図2及び3の抽出器モジュールの内側部分の概略図であり、流体通過窓を含んでいる。
【図5】本発明による抽出器モジュールの第2実施形態を示す垂直断面概略図である。
【図6】本発明による抽出器モジュールの第3実施形態を示す垂直断面概略図である。
【図7】本発明による抽出器モジュールの第4実施形態を示す垂直断面概略図である。
【図8】本発明による抽出器モジュールのカラー形成部分の垂直断面概略図である。
【0001】
本発明は、地下の作動液体内に存在している化合物の気体相のサンプルを抽出するためのモジュールに関する。本発明は、更に、気体のサンプルを分析するための、そのような抽出器モジュールを含む設備に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許US−A−5,090,256号は、この種の設備を提供しており、抽出器モジュールは、液体サンプルを入手するためのヘッドから供給される掘削液体をポンプから受け取るようになっている。抽出器モジュールは、液体を攪拌し、その中で見つけることになる気体を放出させる。放出された気体は、抽出器モジュールから収集され、次いで下流に配置されている装置内で分析される。
【0003】
この抽出器モジュールは、液体内に含まれている気体の一部しか抽出できないという欠点を有しており、特に、C5からC8等級の重い炭化水素を抽出できない。
仏国特許文献第FR−A−2,799,790号は、ポンプによって供給され、配送ラインによって送られてくる液体から気体を抽出するための容器を提供している。パイプは、容器を、抽出された気体を分析し測定するための手段に接続しており、気体の進入流量を調節するために、気体、空気又は不活性ガス用の入口が、気体を容器へ受け入れる。
【0004】
気体を抽出するための容器と、前記容器が備えられている設備も、幾つかの欠点を呈している。
実際に、気体入口は、待ち受け機能に反してしばしば目詰まりする。
【0005】
分析できるだけの量の気体を抽出するために、大量の液体が容器を流れ過ぎるようにする必要がある。
最後に、容器内の大量の液体には、大量の熱を放出し従って大量のエネルギーを消費する加熱器手段が必要であるのに対して、抽出器モジュール付近には利用できる電気エネルギーが殆ど無い。
【特許文献1】
米国特許US−A−5,090,256号
【特許文献2】
仏国特許文献FR−A−2,799,790号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、先行技術の欠点を軽減する抽出器モジュールと、その抽出器モジュールを含む設備を得ることに努めている。
この目的で、本発明の第1の態様は、地下の作動液体内に含まれている化合物の気体のサンプルを抽出するための抽出器モジュールを提供しており、本抽出器モジュールは、
容器内の液体を攪拌するための手段が、液体から気体相の化合物を抽出するために装着されており、前記手段は、気体を抽出するために作動しているときには容器に接続されるよう構成されている前記液体用の容器と、
液体を容器に入れるための少なくとも1つの液体入口管と、
液体を容器から排出すための少なくとも1つの液体排出管と、
補助気体を容器に入れるための少なくとも1つの補助気体導入管と、
補助気体及び液体から抽出された気体を送出し、気体受け取り手段へ接続するための少なくとも1つの出口管と、を備えており、
前記モジュールは、補助気体導入管及び液体排出管は、液体と補助気体を通過させるための少なくとも1つの共通区域を含んでおり、補助気体が通過しないようにするための手段が、液体排出管の、液体通過方向に前記共通区域の下流側に設けられていることを特徴としている。
【0007】
本発明によって、量と質の両方において、容器内に入っている或る量の液体から気体を抽出する効率が高まる。従って、気体又は液体の炭化水素化合物を、硫化水素のような他の気体と共に、ベネゼン−トルエン−エチルベンゼン−キシレン(BTEX)のような芳香族化合物を含め、メタンからオクタンの範囲の液体から抽出できるようになる。
【0008】
本発明者は、容器内に滞留する、液体から抽出される気体の死空間が存在することもあり、その内の少量しか、抽出された気体を分析するための手段へ送られないこともあることを発見した。本発明によって、容器内のこの死空間は減じ、補助気体には液体との広い接触面積が与えられるので、気体の抽出が促進される。抽出効率が増大すると、分析するのに必要な気体の量に適した方法で、抽出器モジュールの寸法を決めることができるので、分析する気体の所与量に合わせて、抽出器モジュールの寸法を減ずることができるようになる。更に、加熱すべき液体が少量になるので、液体を加熱するのに多量の熱を供給する必要もなくなる。従って、抽出器モジュールと設備は、より効率的且つ安価になる。
【0009】
液体内に含まれている物質が補助気体導入管内に詰まり沈積する程度を減じる働きをする本発明の実施形態では、共通区域が、実質的に1つの平面内にある少なくとも1つの縁部を底部に有する補助気体及び液体を通過させるための流体通過窓を介して、容器と連通している。当然、この流体通過窓は、液体排出管内に設けることができ、他の特性から独立している。
【0010】
簡単に実施できる本発明の実施形態では、窓は長方形の外郭を有することが前提になっている。
補助気体導入管が液体によって汚れるのを防ぐために、本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は、液体排出管内へ、容器から飛んで来る液体のしぶきから実質的に保護されるよう位置している部位で、開口していることが前提になっている。
【0011】
液体の回転攪拌が適用されている本発明の実施形態では、攪拌手段は、回転攪拌器から成り、補助気体導入管は、液体排出管内へ、回転攪拌器の回転方向に下流ではなく遙か上流に位置する部位で開口している。
【0012】
本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は、液体排出管内へ、容器から離れている部位で開口している。
容器内の液体が流れ易いようにしている本発明の或る実施形態では、液体排出管は、容器に対して下向きに傾斜している。
【0013】
本発明の或る実施形態は、補助気体導入管は、液体排出管に連結するための区域と、前記連結区域に接続されており、且つ連結区域に対して、液体排出管が連結区域付近で伸張している方向に平行な構成要素を有する方向に湾曲している補助気体供給区域との両方を備えており、連結区域は、供給区域の断面より大きい断面を介して液体排出管内へ開口していることを前提にしているので、液体のしぶきを気体供給区域から遮ることができる。
【0014】
本発明の或る実施形態では、連結区域付近の補助気体供給区域は、液体が液体排出管内に排出される方向と同じ方向に、補助気体を供給するよう向けられている。
抽出器モジュールを小型にすることのできる本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は、液体排出管を形成している管の下部直線区域の上部延長部を形成しており、補助気体導入管と液体排出管は、容器に隣接して、その中へと、共通の流体通過窓を介して開口しており、補助気体導入管内の流体通過窓上方には、液体デフレクタが設けられている。
【0015】
抽出器モジュールを更に小型にするために、容器、補助気体導入管、液体排出管及び液体入口管は、単一の部品で構成されている。
簡単に実施できる本発明の或る実施形態では、補助気体が、共通区域から下流側の液体排出管内を、液体通過方向に通過しないようにするための手段は、液体排出管内にサイフォンを備えていることを前提にしている。
【0016】
サイフォンを確実に小型にするために、本発明の或る実施形態では、サイフォンは、容器に連結されている液体排出管の部位の下に作られている。
必要な場合には、液体排出管の一部を先浄、点検又は観察できるようにするために、本発明の或る実施形態では、液体排出管は、サイフォンのレベルより上方で、且つ液体通過方向にそこから下流で、外側に繋がっている経路を含んでいることを前提にしている。
【0017】
抽出された気体を収集し、それを気体受け取り手段へ送るのを容易に行えるようにする本発明の或る実施形態では、容器は、取り外し可能なカラーが上に取り付けられ、そこに気体出口管が設けられている本体を備えていることを前提にしている。当然、この特徴は、地下の作動液体内に存在する化合物の気体サンプルを抽出するためのどの様なモジュールにでも設けることができ、他の特徴から独立している。
【0018】
液体又は水が容器内へ戻るようにするために、本発明の或る実施形態は、気体出口管が、容器の本体の内側と接触しているカラーの底部内へ開口しており、容器の本体の内側に向かって傾斜する角度を成していることを前提にしている。当然、この特徴は、地下の作動液体内に存在する化合物の気体サンプルを抽出するためのどの様なモジュールにでも設けることができ、他の特徴から独立している。
【0019】
本発明の或る実施形態では、気体出口管は、カラーに連結するための第1区域と、連結区域の最小断面より小さい断面を有する、前記気体出口側方に伸張する区域とを備えており、地下の作動液体が分析器モジュールへ通過する危険性を減じ、出口管の目詰まりを検出することができるようになっていることを前提にしている。当然、この特徴は、地下の作動液体内に存在する化合物の気体サンプルを抽出するためのどの様なモジュールにでも設けることができ、他の特徴から独立している。
【0020】
第2の態様では、本発明は、気体サンプルを分析するための設備を提供しており、本設備は、液体入口管が地下の作動液体を採取するためのモジュールに接続されており、気体出口管が気体サンプルを分析するための分析器モジュールに連結されている上記の抽出器モジュールを含んでいる。
【0021】
費用を殆ど必要としない本発明の或る実施形態では、補助気体導入管は大気に接続され、気体サンプル分析器モジュールは、気体吸入手段を含んでいることを前提にしている。
抽出された気体を気体出口管に向けて押し出すことができる本発明の別の実施形態は、補助気体導入管が、圧縮された補助気体の供給源に接続されていることを前提にしている。
【0022】
容器内に入っている液体をより効果的に加熱するために、気体サンプルを分析するためのどの様な設備にも設けることができ、他の特徴から独立している本発明の或る実施形態は、液体回路内の、抽出器モジュールの外側の、液体採取モジュールと抽出器モジュールとの間に、液体加熱器モジュールが挿入されていることを前提にしている。
【0023】
水が気体サンプル分析器モジュールに到達する危険性を減じるために、どの様な気体サンプル設備にでも設けることができ、他の特徴から独立している本発明の或る実施形態では、気体出口管が、水捕捉モジュールを介して気体サンプル分析器モジュールに接続されていることを前提にしている。
【0024】
本発明の或る実施形態は、カラーは、漏れの無い方法で、抽出器モジュールの支持板を介して容器の本体に接続されており、前記支持板は、容器の本体の内側とカラーの内側との間に経路を含んでいることを前提にしている。
【0025】
本発明の或る実施形態では、水捕捉モジュールに、その温度を所定の値に維持するための手段が設けられている。
本発明の或る実施形態では、分析器モジュールが、水捕捉モジュールに連結するための第1区域と、連結第1区域の内側断面より小さい内側断面を有する、気体出口側方に伸張する第2区域とを備えている気体管を介して、水捕捉モジュールに接続されていることを前提にしている。この実施形態によって、地下の作動液体が分析器モジュールへ通過する危険性と、気体出口管が遮断される危険性が減じる。
【0026】
添付図面を参考にしながら以下の説明を読めば、本発明をよく理解頂けるであろう。なお、図面は例示を目的にしており、本発明に制限を加えるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明を、油井を掘削する間に地表に上がってくる地下の作動流体とも呼ばれる地下の作動液体を構成する液体を採取するための設備に関連付けて以下に説明する。当業者には既知のように、泥濘状の液体が井戸の底に送られ、ポンプによって引き上げられる。地表に上がってきた液体には、井戸内に存在する気体及び他の物質が充填されており、試錐孔が通過する地中の層に関する情報、それらの組成、それらの濃度、それらの炭化水素含有量、それらの掘削状態に関する情報を得るために、地表に上がってきた液体から、気体を抽出しなければならない。当然、地下の作動液体も、例えば、地下から汲み上げられた水又は油のような他の全ての液体も同様である。
【0028】
本発明の抽出設備は、例えば、井戸内へ押し込まれる液体サンプリングヘッド2又はストレイナーを介して、井戸から液体を吸上げることができるモーター駆動ポンプユニット(図示せず)と、サンプル採取モジュール1に接続するためのホース3とを備えた、試錐孔から液体を採取するためのモジュールを備えている。サンプル採取モジュール1は、井戸から採取した液体を、出口ホース4を介して液体加熱器モジュール6の入口5へ送る。サンプル採取モジュール1は、2つの出口を備えたモーターとギアボックスのユニットを支えているフレームで構成されており、前記ユニットは、第1には、ホース3及びヘッド2を通して井戸から液体を毎分0.15リットルの(l/分)から毎分0.5リットルの範囲の割合で採取し、それをホース4へ送るための蠕動ポンプを駆動し、第2には、ストレイナー2に接続されているボーデンケーブルを駆動してストレイナーの回転スクレーパーを駆動し、米国特許第5,090,256号に記載されているように、目詰まりしないようにする。
【0029】
例を挙げると、液体加熱器モジュール6は、電力が供給される加熱抵抗要素(図示せず)を含んでいる。液体をモジュール6へ入れるための入口5は、モジュールの底部に配置され、液体をモジュール6から出すための出口7は、モジュールの上部に配置されている。例えば、モジュール6の出力定格は、1から3キロワット(kw)の範囲にあるので、入口5から出口7へ進む液体を、例えば25℃から120℃の範囲にあり、一般的には60℃から90℃の範囲にある選択温度まで上げることができる。モジュール6の作動体積は、例えば0.5リットル(l)から2.5リットルの範囲内にある。液体をモジュール6から出すための出口7は、ホース8を介して、液体を本発明の気体サンプル抽出器モジュール10に入れるための入口管9に接続されている。加熱器モジュール6は、抽出器モジュール10とは分離されている。モジュール10は、気体出口ホース12を介して気体サンプル分析器モジュール14の入口部13に接続されている気体出口管11を有している。
【0030】
図2では、本発明の抽出器モジュール10は、容器16、例えば対称軸15の回りに円筒形の本体を有する容器を備えている。当然、容器16の本体は、他の幾何学的形状であってもよい。以下の説明では、容器16の対称軸15は鉛直であるとしている。液体入口管9は、容器16内へその底部で開口しており、例えば図示のように、容器16の円筒の側面17の底部内へ開口している。図示していない実施形態では、液体入口管9は、容器16の底部18内へ開口している。容器16の側面17は、底部18から離れている端部に、密閉Oリング22を受け入れるための環状縁部19を有している。例えばスクリューとナット又は他の手段のような手段23が、座金23に設けられており、座金を容器支持板24に固定している。縁部19は、ガスケット22によって、漏れの無い方法で支持板24に面して保持されている。
【0031】
支持板24の縁部19と反対の側には、取り外し可能なカラー25が、好適な手段により支持板24に面して、密閉Oリング26を使って漏れの無い方法で保持されている。カラー25は上面27を有しており、その上には電気モーター28が固定されており、その中心ローター29は、気体が通過できるようにカラー25と支持板24内にそれぞれ設けられている中心空洞30、31を貫通している。気体出口管11は、カラー25内の空洞30と連通している。軸29は、容器16の内側で、例えば、軸29を伸張し、容器16内に浸されている1つ又は複数のブレード33が取り付けられているロッドにより形成されている回転攪拌器32に接続されている。軸29及び攪拌器ロッドは、例えば容器16の対称軸15に沿って伸張し、ブレート33は、例えば前記対称軸15に対して半径方向にあり、4枚、又は図示のような2枚のブレードが配置されている。例えば垂直板の形状をしている1つ又は複数の液体デフレクタ34は、容器内の液体の回転によって、容器16の内側に乱流を作るように、側壁17の内側の、ブレード33のレベルより上方に固定されている。座金35は、側面17の内側の、縁部19近くに固定され、攪拌による液体のしぶきから容器16の最上部を保護している。更に、保護座金36が、軸29の座金35の僅か下に固定されており、保護座金36は、軸29を容器16内に挿入できるよう、座金35の内径より小さい外径を有している。当然、保護座金36は、座金35と同じレベルに配置してもよいし、座金35より上方に配置してもよい。
【0032】
液体を容器16から排出するための外側管37は、容器16の側面17に、両者の間の接続部分38を介して固定されている。接続部分38は、液体及び気体を通過させるための流体通過窓40が設けられている側面17の一部分39を画定している。窓40は、攪拌器32のブレード33及びデフレクター34の上方、且つ内側座金35の下方に設けられている。流体通過窓40は、底縁部41と上縁部42を有している。底縁部41は、接続部分38から離れている。
【0033】
図4に示すように、底縁部41は、上縁部42と同様に、容器16の円筒形側面17の対称軸15に対し垂直な面内にある。例えば、窓は長方形である。図示していない実施形態では、底縁部41及び/又は上縁部42は、部分的にのみそのような面内に含まれている。攪拌器32は、液体が、底縁部41より上方に盛り上がり、管37内へと進むような方法で制御される。底縁部41の平面部分、又は図示のように底縁部全体が平面を占めている場合は底縁部全体が、窓40が液体で封鎖されることが絶対に無いように大きくなっている。例えば、窓40は、1平方センチメートル(cm2)から6cm2の範囲の面積の貫通断面を有している。
【0034】
外側液体抽出管37は、容器16から液体を抽出するための直線区域43を有しており、直線区域43は、第1には接続部分38に接続され、第2には、連結と下方向延長のため垂直区域44に接続されている。液体出口区域43は、例えば対称軸15に対し25°から45°の範囲の角度で下向きに傾斜している。延長区域44は、上向き第1曲部45と下向き第2曲部46の2つの曲部を有するS字型区域45に、下向きに接続されている。下向き第2曲部46の底部47は、上向き第1曲部45の上部48よりも高いレベルにあるので、液体に対しサイフォンを形成している。第2曲部の底部47も、液体出口区域43より下方にある。下向き第2曲部46は、その下端部で、液体を外部に、例えば重力によって廃棄物容器等(図示せず)へ排出するための区域49に接続されている。従って、液体が、上向きの第1曲部45を前記第1曲部45の上部48から満たしているときは、延長区域44から来る気体は下向き第2曲部46へと通過しないようになっており、液体排出区域49から来る気体も、延長区域44へと通過しないようになっている。区域43、44及び49と、曲部45及び46は、例えば円筒形であってもよい。当然、延長区域44に接続されている区域を気密にするのに、この他どの様な手段を設けてもよい。
【0035】
補助気体を導入するための管50は、容器16の液体出口区域43に、延長区域44と容器16の接続部分38との間で接続されている。補助気体は空気であってもよいし、例えば窒素のような何れかの不活性ガスであってもよい。
【0036】
抽出器モジュール10の諸元は、例えば次の通りである。液体出口区域43は、15ミリメートル(mm)から55mmの範囲にある直径と、50mmから150mmの範囲にある長さを有している。容器16の容積は、40立方センチメートル(cm3)から300cm3の範囲にあり、液体は、0.15リットル/分から0.5リットル/分の範囲内の速度で液体入口管9に到達する。攪拌器の回転速度は、毎分1500回転(rpm)から3500rpmの範囲内にある。例えば、補助気体導入管50は、2mmから6mmの範囲にある直径を有し、接続部分38から40mmから140mm離れており、例えば容器16の対称軸15に対して30°から50°の範囲にある傾斜角度を有している。
【0037】
攪拌器32が作動すると、入口管9を通して導入された液体は、容器16内で攪拌され、窓40を通って液体排出管37へと送られる。液体排出管37へ送られた液体は、液体出口区域43へ下り、延長区域44、第1曲部45に沿って進み、その水位が第2曲部46の底部47を超えると、更に液体排出区域49へと下る。容器16内で液体が攪拌されるので、液体から気体が抽出される。導入管50を通して導入された補助気体は、延長区域44の下流に気体密閉手段が設けられているので、延長区域44から流出するのが防がれるため、液体出口区域43へと送られ、窓40を通って容器16内へ進み、座金36、空洞31及び空洞30を通り、出口管11を通って流出することになる。従って、補助気体は、液体から抽出された単一又は複数の気体を内に閉じ込める働きをする。図2では、補助気体を容器16へ入れるための管は、補助気体導入管50と、そして液体出口区域43の、補助気体導入管50の液体出口管43への出口と接続部分38との間にある部分とによって形成されている。図2では、接続部分38と、液体出口管43への補助気体導入管50の出口との間に伸張している液体出口区域43の部分で構成されている共通区域51があり、その中を液体は一方向に流れ、補助気体は反対方向に流れ、それにより同様に液体からの気体の抽出が促進される。このように、補助気体の流れ回路と液体の流れ回路には、容器16の外側に共通の区域がある。補助気体導入管50は、液体から抽出された気体が気体出口管11に向かって運ばれるように、圧縮された補助気体の供給源に連結されている。或る変更形態では、補助気体導入管50は大気に接続されており、気体サンプル分析器モジュール14は、補助気体を、液体から抽出された気体と共に吸い込むためのポンプ又は他の手段を有している。
【0038】
図2及び図3では、補助気体導入管50は、液体出口区域43内に、その下部の接続区域44近くで開口している。図3では、補助気体導入管50は、液体出口区域43内に、攪拌器32のブレード33の回転方向52の下流ではなく遙か上流に位置する部分で開口しているのが分かる。補助気体導入管50は、液体出口区域43に連結するための区域53と、前記区域53に連結している補助気体供給区域54とを有している。区域54は、区域53に対して曲がり、液体出口管43が伸張している方向と平行に伸張し、それから上向きに伸張しているので、補助気体は、液体が液体出口区域43内で流れる方向と同じ方向に、供給区域54へと進入する。補助気体が連結区域53から通過するようになっている区域55は、供給区域54よりも大きい。この配置は、区域54を、液体出口区域43内にある液体によるしぶきから守っており、そのようなしぶきの限界軌道を表す破線43aの右側に位置している。
【0039】
図5、6及び7では、攪拌器32、ローター29及び容器16上方に配置されている部分は、分かり易くするために示していない。当然、これらの部分は、抽出器モジュールを作動可能にする同じ様式で存在している。以下の説明は、図1から図4に対して異なるそれらの部分に関係する。
【0040】
図5に示す実施形態では、液体出口区域43は、ほぼ水平で、第1には容器16の側面17内へ完全に開口しており、第2には連結区域44内へ開口している。補助気体導入管50は、液体出口区域43の上部へ、連結区域44と容器16に接続するための部分38との間で、開口している。流体通過窓40は、例えば接続部分38によって形成されている。
【0041】
図6に示す実施形態では、管37aは、容器16の側面17に隣接しており、垂直であり、流体通過窓40を通して容器16の内側と連通している。窓40の上縁部42下方に位置する管37aの部分は、容器16の液体出口区域43と連結区域44を形成し、窓40の底縁部41上方に位置する管37aの部分は、補助気体進入及び導入管50を形成している。デフレクタ56は、容器16から飛んで来る液体のしぶきを下方向に向かわせるために、窓40の上縁部42上方に、且つそれと近接して管37a内に設けられている。液体出口管と補助気体導入管50との間の共通の区域は、流体通過窓40に隣接している管37aの部分によって形成されている。
【0042】
図7に示す実施形態では、補助気体導入管50、液体出口区域43、連結区域44及び容器16は、図2から図4に示した実施形態と似ている。第1曲部45は、上向き第1曲部45の上部48を形成し、第1には直角に連結区域44に連結されており、第2には直角に、連結区域44から離れて区域57に固定されている垂直壁59を有している上向き液体出口区域58に連結されている、直線状区域57を備えている。壁59の上縁部60は、第2曲部46の底部47を形成している。壁61を壁59に接続して液体排出区域49が形成されており、壁61を壁59に連結している底部63に、液体出口窓62が設けられている。このように形成されている第1曲部45及び第2曲部46と、壁59と、壁61は、全て、液体出口区域43の下方にあり、壁61の一部は、容器16の側面17の接続部分38の生成線と垂直方向に整列している。壁61は、壁59を取り囲み縁部60より高い上縁部64aを有している周辺壁64によって、連結区域44と連結している。壁61の上縁部64bは、容器16の底部18から離れており、液体出口区域43からも離れていて、外側へ繋がっている経路64cを形成し、必要な場合は先浄ツールを挿入できるようになっている。更に、この実施形態では、小型で単一体の構造を有する抽出器モジュールを得ることができる。
【0043】
図8では、気体出口管11は、カラー25の側壁65を貫通し、カラー25に連結されている区域66として外向きに伸張しており、上向きに所定の角度66aで傾斜している。連結区域66は、例えば、2mmから10mmの範囲の直径を有する円筒形である。連結区域66は、カラーから離れている方の端部が、連結区域66の内側断面よりも小さい内側断面を有する区域67に接続されている。区域67の内側断面よりも大きな内側断面を有するホース68が連結され、例えば区域67の自由端を取り囲んでおり、入ってくる気体内に含まれている水を捕捉するために容器69内へ差し込まれている。気体は、気体分析器モジュール14へ接続されている気体出口管12を通って、水捕捉容器69を出る。気体管12は、水捕捉モジュール69に連結されている第1区域70を有しており、区域70は、連結区域70より小さい内側断面を有する第2区域71によって気体出口に向かって伸張しており、次に、断面が区域71の断面より大きい気体管の第3区域72を通って、分析器モジュール14に接続されている。
【0044】
このように、本発明は、抽出器モジュールへと導入される液体内に含まれている気体を効率的に抽出できるようにし、特に、試錐孔を掘削する間に地表に上がってきた気体の連続的分析に使用するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明による気体のサンプルを分析するための設備の概略図である。
【図2】本発明による抽出器モジュールの第1実施形態の垂直断面概略図である。
【図3】図2の抽出器モジュールの平面概略図である。
【図4】図2及び3の抽出器モジュールの内側部分の概略図であり、流体通過窓を含んでいる。
【図5】本発明による抽出器モジュールの第2実施形態を示す垂直断面概略図である。
【図6】本発明による抽出器モジュールの第3実施形態を示す垂直断面概略図である。
【図7】本発明による抽出器モジュールの第4実施形態を示す垂直断面概略図である。
【図8】本発明による抽出器モジュールのカラー形成部分の垂直断面概略図である。
Claims (25)
- 地下の作動液体内に含まれている化合物の気体相のサンプルを抽出するための抽出器モジュール(10)において、
容器(16)内の液体を攪拌するための手段(28、29、32、33、34)が、液体から気体相の化合物を抽出するために装着されており、前記手段は、気体を抽出するよう作動しているときには前記容器(16)に接続されるよう構成されている前記液体用の容器(16)と、
液体を前記容器(16)に入れるための少なくとも1つの液体入口管(9)と、
液体を前記容器(16)から排出するための少なくとも1つの液体排出管(37)と、
補助気体を前記容器(16)に入れるための少なくとも1つの補助気体導入管(50、43)と、
補助気体及び液体から抽出された気体を送出し、気体受け取り手段(14)へ接続するための少なくとも1つの出口管(11)と、を備えており、
前記補助気体導入管(50、43)及び前記液体排出管(37)は、液体と補助気体を通過させるための少なくとも1つの共通区域(51)を含んでおり、補助気体が通過しないようにするための手段(45−48)が、前記液体排出管(37)内の、液体通過方向に前記共通区域(51)の下流側に設けられていることを特徴とする抽出器モジュール(10)。 - 前記共通区域(51)は、実質的に1つの平面内にある少なくとも1つの縁部(41)を底部に有する、補助気体及び液体を通過させるための流体通過窓(40)を介して、前記容器(16)と連通していることを特徴とする、請求項1に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記流体通過窓(40)は長方形の外郭を有していることを特徴とする、請求項2に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記補助気体導入管(50、43)は、前記液体排出管(37)内へ、前記容器(16)から飛んで来る液体のしぶきから実質的に保護されるよう位置している部位で、開口していることを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記攪拌手段(28、29、32、33、34)は、回転攪拌器(32)から成り、前記補助気体導入管(50、43)は、前記液体排出管(37)内へ、前記回転攪拌器(32)の回転方向に下流ではなく遙か上流に位置する部位(53)で、開口していることを特徴とする、請求項4に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記補助気体導入管(50、43)は、前記液体排出管(37)内へ、前記容器(16)から離れている部位(53)で、開口していることを特徴とする、請求項1乃至5の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記液体排出管(37)は、前記容器(16)に対して下向きに傾斜していることを特徴とする、請求項1乃至6の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記補助気体導入管(50、43)は、前記液体排出管(37)に連結するための区域(53)と、前記連結区域(53)に接続されており、且つ前記連結区域(53)に対して、前記液体排出管(37)が前記連結区域(53)付近で伸張している方向に平行な構成要素を有する方向に湾曲している補助気体供給区域(54)と、を備えており、前記連結区域(53)は、前記供給区域(54)の断面より大きい断面(55)を介して前記液体排出管(37)内へ開口していることを特徴とする、請求項1乃至7の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記連結区域(53)付近の前記補助気体供給区域(54)は、液体が前記液体排出管(37)内に排出される方向と同じ方向に向けられていることを特徴とする、請求項8に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記補助気体導入管(50)は、前記液体排出管(37)を形成している管の下部直線区域(43)の上部延長部を形成しており、前記補助気体導入管(50)と前記液体排出管(37)は、前記容器(16)に隣接して、その中へと、共通の流体通過窓(40)を介して開口しており、前記補助気体導入管(50)内の前記流体通過窓(40)の上方には、液体デフレクタ(56)が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至9の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記容器(16)、前記補助気体導入管(50、43)、前記液体排出管(37)及び前記液体入口管(9)は、単一の部品で構成されていることを特徴とする、請求項1乃至10の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 補助気体が、前記共通区域(51)から下流側の前記液体排出管(37)内を、液体通過方向に通過しないようにするための前記手段(45−48)は、前記液体排出管(37)内にサイフォンを備えていることを特徴とする、請求項1乃至11の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記サイフォンは、前記容器(16)に連結されている前記液体排出管(37)の前記部位(43)の下に作られていることを特徴とする、請求項12に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記液体排出管(37)は、前記サイフォンのレベルより上方で、且つ前記液体通過方向にそこから下流で、外側に繋がっている経路(64c)を含んでいることを特徴とする、請求項12又は13に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記容器(16)は、取り外し可能なカラー(25)が上に取り付けられ、そこに前記気体出口管(11)が設けられている本体(17、18)を備えていることを特徴とする、請求項1乃至14の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記気体出口管(11)は、前記容器(16)の前記本体(17、18)の内側と接触している前記カラー(25)の底部(30)内へ開口しており、前記容器(16)の前記本体(17、18)の内側に向かって傾斜する角度(66a)を成していることを特徴とする、請求項15に記載の抽出器モジュール(10)。
- 前記気体出口管(11)は、前記カラー(25)に連結するための第1区域(66)と、前記連結区域(66)の最小断面より小さい断面を有する、前記気体出口側方に伸張する区域(67)とを備えていることを特徴とする、請求項15又は16に記載の抽出器モジュール(10)。
- 気体サンプルを分析するための設備において、
前記設備は、請求項1乃至17の何れか一項に記載の抽出器モジュール(10)を備えており、
前記液体入口管(9)が、地下の作動液体を採取するためのモジュール(1)に接続されており、
前記気体出口管(11)が、気体サンプルを分析するための分析器モジュール(14)に連結されていることを特徴とする設備。 - 前記補助気体導入管(50、43)は大気に接続されており、前記気体サンプル分析器モジュール(14)は、気体吸入手段を含んでいることを特徴とする、請求項18に記載の設備。
- 前記補助気体導入管(50、43)は、圧縮された補助気体の供給源に接続されていることを特徴とする、請求項18に記載の設備。
- 前記液体回路内の、前記抽出器モジュールの外側の、前記液体採取モジュール(1)と前記抽出器モジュール(10)との間に、液体加熱器モジュール(6)が挿入されていることを特徴とする、請求項18乃至20の何れか一項に記載の設備。
- 前記気体出口管(11)は、水捕捉モジュール(69)を介して、前記気体サンプル分析器モジュール(14)に接続されていることを特徴とする、請求項18乃至21の何れか一項に記載の設備。
- 前記水捕捉モジュール(69)に、その温度を所定の値に維持するための手段が設けられていることを特徴とする、請求項22に記載の設備。
- 前記分析器モジュール(14)は、前記水捕捉モジュール(69)に連結するための第1区域(70)と、前記連結第1区域(70)の内側断面より小さい内側断面を有する、前記気体出口側方に伸張する第2区域(71)とを備えている気体管(12)を介して、前記水捕捉モジュール(69)に接続されていることを特徴とする、請求項22又は23に記載の設備。
- 前記カラー(25)は、漏れの無い方法で、抽出器モジュールの支持板(24)を介して、前記容器(16)に接続されており、前記支持板(24)は、前記容器(16)の前記本体(17、18)の内側と前記カラー(25)の内側(30)との間に経路(31)を含んでいることを特徴とする、請求項15乃至17の何れかと組み合わせられる、請求項18乃至24の何れか一項に記載の設備。
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