JP2005504220A - 内燃機関のための燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、内燃機関のための燃料噴射装置であって、燃料噴射弁(12)を備えており、燃料噴射弁が噴射弁部材(34)を有しており、噴射弁部材によって少なくとも1つの噴射開口(36)が制御されるようになっており、噴射弁部材(34)が、燃料噴射弁(12)の圧力室(44)内に作用する圧力によって負荷されて、該圧力によってばね室(50)内に配置された閉鎖ばね(48)の力に抗して少なくとも1つの噴射開口(36)の開放のために開放方向に運動可能であり、圧力室(44)に、燃料噴射のために燃料高圧ポンプ(10)によって燃料が高圧下で供給されるようになっている形式のものに関する。噴射弁部材(34)が少なくとも間接的に、燃料噴射弁(12)のばね室(50)内に作用する圧力によって閉鎖方向に負荷されるようになっている。ばね室(50)内の圧力が変化可能であり、この場合、ばね室(50)が圧力源(66)への接続部を有しており、該接続部が電気的な弁(67)によって制御されるようになっている。これによって、燃料のパイロット噴射と主噴射とにとって燃料噴射弁(12)の異なる開放圧が達成される。
Description
【0001】
本発明は内燃機関のための請求項1の上位概念に記載の形式の燃料噴射装置に関する。
【0002】
技術背景
前記形式の燃料噴射装置は、ドイツ連邦共和国特許公開第4211651A1号明細書により公知である。該燃料噴射装置は燃料噴射弁を備えており、燃料噴射弁が噴射弁部材を有しており、噴射弁部材によって少なくとも1つの噴射開口が制御されるようになっている。噴射弁部材が、燃料噴射弁の圧力室内に作用する圧力によって負荷され、かつ該圧力によって閉鎖ばねの力に抗して少なくとも1つの噴射開口の開放のために開放方向に運動させられるようになっている。圧力室に、燃料噴射のために圧力源から燃料が高圧下で供給される。燃料噴射弁の開放圧、即ち圧力室内の圧力(圧力室内で噴射弁部材に作用していて、閉鎖ばねの、噴射弁部材に対するばね力よりも大きく、従って少なくとも1つの噴射開口の開放のために噴射弁部材を開放方向に運動させる押圧力)が、もっぱら閉鎖ばねの応力(プレストレス)に依存して規定されていて、従って不変(一定)である。燃料噴射を内燃機関の種々の運転状態に最適に適合させるため、並びに燃料噴射の経過(特性曲線)を排ガスエミッション及び騒音発生の減少の方向で最適にするために、燃料噴射弁の開放圧を変化させるようにしたい。
【0003】
発明の利点
公知技術に対して、請求項1に記載の特徴を有する本発明に基づく燃料噴射装置においては利点として、ばね室内の圧力の変化によって燃料噴射弁の開放圧が変化させられ、その結果、内燃機関の種々の運転状態及び/又は燃料噴射の所定の特性曲線への適合が可能である。
【0004】
従属請求項に、本発明に基づく燃料噴射装置の有利な構成及び実施態様が記載してある。請求項3乃至5に記載の構成は、ばね室内に作用する圧力で負荷される有効な横断面の変化に基づき、閉鎖方向で噴射弁部材に作用する圧力の変化を可能にしている。請求項7に記載の構成は、噴射弁部材の開放方向での運動の制動を可能にしている。請求項8に記載の構成は、低い圧力での燃料噴射、即ちパイロット噴射を可能にし、これによってわずがな燃料量、ひいては燃焼騒音の減少が達成され、かつ高圧での燃料噴射、即ち主噴射を可能にし、これによって燃料の良好な霧化が達成される。請求項13に記載の構成によって、制御室内の圧力、即ち燃料噴射弁の開放圧が簡単に制御される。制御室のための圧力源として、請求項15に記載の有利な実施態様ではポンプ作業室が用いられ、従ってこのための付加的な費用が不要である。請求項17に記載の構成は、制御室の放圧を可能にするものである。請求項18に記載の構成は、制御室内の圧力の簡単な変化を可能にするものであり、このために制御室が圧力弁の閉鎖時に放圧されるようになっており、若しくは圧力弁の開放時に圧力源から供給された圧力が制御室内に作用するようになっている。
【0005】
実施例の説明
図1乃至図6及び図8乃至図12、例えば自動車の内燃機関(エンジン)のための本発明に基づく燃料噴射装置が示してある。内燃機関が自己着火式の内燃機関であって、単数若しくは複数のシリンダを有している。図1に示す実施例では、燃料噴射装置がポンプ・ノズルユニットとして形成されていて、内燃機関の各シリンダに対してそれぞれ1つの燃料高圧ポンプ10及び1つの燃料噴射弁12とを有しており、該燃料高圧ポンプと該燃料噴射弁とが一緒に共通の1つの構成ユニットを構成している。別の実施例として、燃料高圧ポンプ10と燃料噴射弁12とを互いに分離して配置し、かつ該燃料高圧ポンプと該燃料噴射弁とを管路によって互いに接続することも可能である。さらに、内燃機関のすべてのシリンダのために共通の1つの燃料高圧ポンプを設け、かつ各シリンダのためにそれぞれ1つの燃料噴射弁12を設けることも可能である。
【0006】
燃料高圧ポンプ10のポンプ本体14に形成されたシリンダ孔16内に、ポンプピストン18を摺動可能に密接に案内してあり、ポンブピストンがシリンダ孔16内にポンプ作業室20を制限(画成)している。ポンプピストン18が内燃機関のカム軸のカム22によって駆動されて戻しばね24の力に抗して行程運動(往復運動)させられる。
【0007】
燃料噴射弁12の弁本体30が、複数の部分によって形成されていてよく、ポンプ本体14に結合されている。弁本体30内に孔32が成形されており、該孔内に噴射弁部材34が縦方向移動可能に案内されている。弁本体30が、内燃機関のシリンダの燃焼室に向いた端部領域に少なくとも1つ、有利には複数の噴射開口36を有している。噴射弁部材34が、燃焼室に向いた端部領域に例えばほぼ円錐形のシール面38を有しており、シール面が弁本体30の、燃焼室に向いた端部領域に形成された弁座40と協働するようになっており、該弁座から噴射開口36が延びている。弁本体30の孔32と噴射弁部材34との間に弁座40へ向けて環状室42を設けてあり、環状室が弁座40と逆側の端部領域で孔32の半径方向の拡大部を介して噴射弁部材34の周囲の圧力室44内へ移行している。噴射弁部材34が圧力室44の高さに、横断面減少によって受圧肩部46を有している。噴射弁部材34の、燃焼室と逆側の端部に、応力のかけられた閉鎖ばね48が少なくとも間接的に係合しており、閉鎖ばねによって噴射弁部材34が弁座40に向けて押圧されている。閉鎖ばね48が弁本体30のばね室50内に配置されており、ばね室が孔32に接続されている。噴射弁部材34が少なくとも間接的に、のばね室50内に配置されて閉鎖ばね48に接触するばね受け49に支えられている。ポンプ本体14及び弁本体30内に通路52が形成されており、該通路によって圧力室44がポンプ作業室20に接続されている。噴射弁部材34は別個のピストンを介して閉鎖ばね48に支えられていてもよい。
【0008】
ポンプ作業室20が、低圧領域、例えば少なくとも間接的に燃料貯蔵タンク21に接続されており、該接続部が、電気的に制御可能な弁54によって制御される。弁54がマグネット弁として形成されていてよく、若しくは圧電式のアクチュエータを有していて、電子式の制御装置56によって制御される。ポンプピストン18の吸込行程に際して弁54が開放され、その結果、燃料が燃料貯蔵タンク21からポンプ作業室20内へ達する。ポンプピストン18の吐出行程に際して弁54が、燃料噴射を開始すべき時点で電子式の制御装置56によって閉鎖される。弁54を閉鎖したままの時間が、噴射される燃料量を規定する。
【0009】
燃料噴射装置が図1に第1の実施例として示してある。噴射弁部材34を案内する孔32が、ばね室50に対して仕切壁58によって分離されており、仕切壁が例えば孔の形状の開口59を有しており、該開口の横断面が孔32の横断面よりも横断面よりも小さくなっている。仕切壁58の孔61を通してピン60を貫通させてあり、ピンが一方で噴射弁部材34の、仕切壁58に向いた端面35に当接し、かつ他方でばね受け49の、仕切壁58に向いた端面に当接している。ピン60は噴射弁部材34から分離されているか、若しくは噴射弁部材と一体的に形成されていてよく、噴射弁部材34よりも小さい直径を有している。ばね室50内に、若しくはばね室50内の少なくとも、ばね受け49と底部51との間に閉鎖ばね48を受容する部分領域内に、変化可能な圧力を生ぜしめる、即ち形成するようになっており、該圧力が閉鎖ばね48を助成するようになっていて、少なくとも間接的に噴射弁部材34に作用する。ばね室50内への変化可能な圧力の形成について、次に述べる。
【0010】
図1に示す第1の実施例では、ばね受け(ばね皿)49が半径方向の大きな遊びで以てばね室50内に配置されており、従って、ばね受けは閉鎖ばね48に向いている側及び仕切壁58に向いている側で、ばね室50内の圧力によって負荷される。ピン60が半径方向の大きな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通している。噴射弁部材34の端面35によって孔32内に仕切壁58へ向けて画成された室61が、ピン60と孔59との間の半径方向の大きな遊びを介してばね室50に接続されている。従ってばね室50内に作用する圧力によって、孔32内で噴射弁部材34の全横断面に相当する面が有効に負荷される。
【0011】
図2に、燃料噴射装置の第2の実施例が部分的に示してあり、該実施例では第1の実施例と異なってピン60が半径方向の小さな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通している。従って孔32内の室61が、ばね室50から分離されており、この場合、室61は低圧領域69に接続されており、噴射弁部材34の運動に際して燃料が流入並びに流出する。この場合にはばね室50内に作用する圧力によって、ピン60の横断面に相当する面のみが有効に負荷される。
【0012】
図3に、燃料噴射装置の第3の実施例が部分的に示してあり、該実施例では孔32とばね室50との間の仕切壁58が省略されている。ばね室50が、噴射弁部材34のための孔32よりも大きな横断面を有している。孔32からばね室50への移行部が実施例ではほぼ円錐形に形成されている。ばね受け49が移行部の領域に配置されていて、相応にほぼ円錐形に形成されている。噴射弁部材34がピン60を介してばね受け49に当接している。この場合には、ばね室50内に生じる圧力が、孔32内の噴射弁部材34の横断面に相当する面に有効に作用する。
【0013】
図4に、燃料噴射装置の第4の実施例が部分的に示してあり、該実施例は第2の実施例にほぼ相当しており、この場合、ピン60の構造が変更されている。ピン60が半径方向のわずかな遊びで以て孔59を貫通していて、長手方向で見て、横断面の大きさの異なる2つの領域60a,60bを有している。ピン60の、ばね受け49の側に配置された領域60aが、ピン60の、噴射弁部材34の側に配置された領域60bよりも小さい横断面を有している。ピン60は例えば円柱状に形成されていてよく、この場合、横断面の小さい領域60aはピン60の周囲に少なくとも1つの面取り部を設けることによって形成されている。2つ、3つ若しくは複数の面取り部が設けられていてよい。第2の実施例と同じように、ピン60の横断面のみがばね室50内の圧力によって有効に負荷される。噴射弁部材34が閉鎖位置にある、即ち噴射弁部材のシール面38が弁座40に接触している場合に、ピン60の領域60aが孔59内に位置し、従ってピン60と孔59との間に遊びが存在しており、該遊びを介して孔32内の室61がばね室50に接続されており、前記遊びを介して燃料が室61からばね室50内に達し得る。噴射弁部材34の開放運動に際して、ピン60が噴射弁部材と一緒に運動させられて、さらにばね室50内へ移動する。この場合、ピン60の横断面の大きい領域60bが孔59内に入り込み、従ってピン60と孔59との間に小さい遊びしか存在せず、その結果、室61からばね室50内への燃料の流入が阻止される。これによって、開放方向への噴射弁部材34の運動の制動が達成される。
【0014】
図5に、燃料噴射装置の第5の実施例が部分的に示してある。この場合、ピン60が半径方向の大きな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通している。ばね受け49が半径方向の小さな遊びで以てばね室50内に配置されており、従って該遊びによって仕切壁58側の室62がばね室50から分離されていて、低圧領域69に接続されている。この場合にはばね受け49の全横断面が、ばね室50内に作用する圧力によって有効に負荷される。
【0015】
図6に、燃料噴射装置の第2の実施例が部分的に示してある。ピン60が半径方向の小さな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通していて、第4の実施例と同じく横断面の大きさの異なる2つの領域60a,60bを有している。ばね受け49が半径方向の小さな遊びで以てばね室50内に配置されており、従って該遊びによって仕切壁58側の室62がばね室50から分離されていて、低圧領域69に接続されている。この場合にはばね受け49の全横断面が、ばね室50内に作用する圧力によって有効に負荷される。領域60a,60bを有する該ピン60の制動機能は、第4の実施例の制動機能と同じである。
【0016】
次に種々の実施例に基づき、ばね室50内の圧力がどのようにして変化させるかを説明する。次に述べるすべての手段は、前述の第1乃至第6の実施例を種々に組み合わせて実施され得るものである。図1に示す第1の実施例においては、弁本体30及び/又はポンプ本体14内に通路64を成形してあり、該通路がばね室50内に開口している。ばね室50が通路64を介して外部の圧力源66に接続されており、該圧力源が例えば蓄圧器であるか、若しくはポンプの形状の圧力発生器であってよい。ばね室50と圧力源66との接続部が、調節部材67によって制御されるようになっており、調節部材が例えば電気的に制御可能な弁から成っており、該弁がマグネット弁として形成されていてよく、制御装置56によって制御される。図示の第1の実施例では、弁67が2ポート2位置・方向制御弁として形成されており、該弁によって、第1の切換位置でばね室50が圧力源66に接続され、かつ第2の切換位置でばね室50が圧力源66から遮断される。ばね室50と圧力源66との接続部に、少なくとも1つの絞り箇所68が設けられていてよい。ばね室50を圧力源66に接続している場合には、ばね室内に高い圧力を形成して、該圧力が前述の実施例の1つでは少なくとも間接的に噴射弁部材34に作用して、閉鎖ばね48の力に加えて付加的な力を、噴射弁部材34に該噴射弁部材の閉鎖方向で弁座40へ向けて生ぜしめる。ばね室50を圧力源66から遮断すると、ばね室50内の前記圧力が、接続部を介して低圧領域に向けて崩壊される。
【0017】
図7に、ポンプピストン18の吐出行程に際してポンプピストンの行程運動によってポンプ作業室20内並びに圧力室44内に形成された圧力p、ばね室50内に生ぜしめられた圧力pf、及び燃料噴射弁12の噴射弁部材34の行程運動hの経過が、噴射サイクル中の時間に関して示してある。燃料噴射を開始しようとする場合には、制御装置56によって弁54が閉鎖され、かつ弁67が同じく閉鎖される。これによって、ばね室50内の圧力が減少し、噴射弁部材34に実質的に閉鎖ばね48の力だけが作用する。圧力室44内に作用する圧力が受圧肩部46を介して噴射弁部材34に、弁座40から離反する開放方向の力を生ぜしめ、該力が閉鎖ばね48の力よりも大きく、従って燃料噴射弁を開く。この場合、噴射弁部材34のシール面38が弁座40から離れて、噴射開口36を開放し、該噴射開口を介して燃料が噴射される。この場合、該燃料噴射は比較的低い圧力及び少ない量でパイロット噴射として行われる。圧力室44内の、燃料噴射弁12を開放する該圧力が、開放圧力と称される。パイロット噴射の終了のために、弁67が制御装置56によって開放され、従ってばね室50が圧力源66に接続されて、ばね室50内に、圧力源66からの圧力に相応して高い圧力が生ぜしめられる。これによって、噴射弁部材34に作用する閉鎖力が増大され、その結果、燃料噴射弁12が再び閉鎖され、即ち噴射弁部材34のシール面38が弁座40に当接する。次いで圧力室44内の圧力が、ポンプピストン18の駆動のためのカム22のプロフィールに相応して増大され、即ち、噴射弁部材34に開放方向で作用する力が増大される。圧力室44内に作用する圧力によって噴射弁部材34に生ぜしめられる開放力が、閉鎖ばね48の力とばね室50内の圧力によって生ぜしめられた押圧力との合計から成る閉鎖力を上回ると、燃料噴射弁12が再び開放される。この場合に行われる主噴射が、パイロット噴射よりも高い圧力でかつ比較的長い時間にわたって実施される。即ち、燃料噴射弁12の主噴射の際の開放圧p2は、パイロット噴射の際の開放圧p1よりも高くなっている。主噴射の終了に際して弁54が開放され、これによって、圧力室44が放圧される。さらに弁67も開放され、これによってばね室50が同じく放圧される。続く噴射サイクルに際して、ばね室50内に再び低い圧力が形成され、これによってパイロット噴射のために低い開放圧p1が燃料噴射弁に生ぜしめられる。
【0018】
図8に、第7の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では第1の実施例に対して、調節部材67の構成が変更されている。調節部材67が3ポート2位置・方向制御弁として形成されており、該方向制御弁が3つの接続部(ポート)と2つの切換位置を有していて、制御装置56によって制御されるようになっている。弁67の第1の切換位置で該弁によってばね室50が圧力源66に接続され、かつ低圧領域69から遮断されるのに対して、第2の切換位置でばね室50が圧力源66から遮断され、かつ低圧領域69に接続される。即ち、ばね室50の放圧が同じく弁67によって制御される。ばね室50と低圧領域69との接続部に、少なくとも1つの絞り箇所70が設けられていてよい。
【0019】
図9に、第8の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してある。該実施例では、ポンプピストン18が調節部材として用いられており、該調節部材によってばね室50と圧力源66との接続部が制御される。圧力源66から延びる通路71が、シリンダ孔16に開口しており、該開口に対して軸線方向の距離を置いて、該シリンダ孔から通路64がばね室50へ延びている。ポンプピストン18が、横断面の減少によって形成された所定の幅の突っ切り溝若しくは旋削溝72を備えている。ポンプピストン18の、シリンダ孔16内へ向けられた吐出行程の開始時には、ポンプピストンは完全な横断面の区分で通路71の開口の領域に位置しており、従って該通路が閉鎖されて、ばね室50が圧力源66から遮断される。ポンプピストン18が吐出行程によってさらにシリンダ孔16内へ運動すると、ポンプピストンの旋削溝72が通路71の開口と合致して、通路64、ひいてはばね室50が旋削溝72を介して圧力源66に接続される。即ち、ポンプピストン18の吐出行程の開始時にはばね室50内に低い圧力が作用しており、従ってパイロット噴射のための低い開放圧が達成され、かつポンプピストン18の引き続く吐出行程に際してばね室50内の圧力が増大され、その結果、主噴射のための高い開放圧が達成される。
【0020】
図10に、第9の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では前述の実施例と異なって、外部の圧力源が設けられておらず、ポンプ作業室20が圧力源として用いられて、ばね室50内の圧力を増大させるようになっている。この場合、ばね室50がポンプ作業室20に接続されており、該接続部が調節部材67によって制御される。図10に示す実施例では、調節部材は2ポート2位置・方向制御弁67として形成されており、該調節部材によってばね室50が第1の切換位置でポンプ作業室20に接続され、かつ第2の切換位置でポンプ作業室20から遮断される。別の実施例では、調節部材67が第2の実施例と同じく3ポート2位置・方向制御弁として形成されていてよく、該方向制御弁によって第1の切換位置でばね室50がポンプ作業室20に接続され、かつ低圧領域69から遮断されるのに対して、第2の切換位置でばね室50がポンプ作業室20から遮断され、かつ低圧領域69に接続される。
【0021】
図11に、第10の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では同じくポンプ作業室20がばね室50のための圧力源として役立っている。ばね室50とポンプ作業室20との接続部が調節部材としてのポンプピストン18によって制御される。シリンダ孔16の周囲から通路64がばね室50へ通じている。ポンプピストン18が、横断面の減少によって形成された所定の幅の突っ切り溝若しくは旋削溝72を備えている。シリンダ孔16が内側の端部領域で円周の少なくとも一部分に、例えば溝の形状の半径方向の拡張部74を有している。ポンプピストン18の、シリンダ孔16内へ向けられた吐出行程の開始時には、ポンプピストンは完全な横断面の区分で通路64の開口とシリンダ孔16の拡張部74との間の領域に位置し、従って通路64、ひいてはばね室50がポンプ作業室20から遮断されている。ポンプピストン18が吐出行程によってさらにシリンダ孔16内へ運動すると、ポンプピストン18の旋削溝72がシリンダ孔16の拡張部74と合致して、通路64、ひいてはばね室50が旋削溝72を介してポンプ作業室20に接続される。即ち、ポンプピストン18の吐出行程の開始時にはばね室50内に低い圧力が作用しており、従ってパイロット噴射のための低い開放圧が達成され、かつポンプピストン18の引き続く吐出行程に際してばね室50内の圧力が増大され、その結果、主噴射のための高い開放圧が達成される。
【0022】
図12に、第11の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では同じくポンプ作業室20がばね室50のための圧力源として役立っている。この場合、ばね室50がポンプ作業室20に接続されており、該接続部内に調節部材として、ばね室50内へ向かって開く圧力弁78が配置されている。ポンプ作業室20内の圧力が圧力弁78の開放圧より低い場合には、該圧力弁は閉鎖されており、ばね室50がポンプ作業室20から遮断されている。この場合、ばね室50が低圧領域に向けて放圧されている。ポンプ作業室20内の圧力が圧力弁78の開放圧を上回ると、該圧力弁が開放されて、ばね室50がポンプ作業室20に接続される。圧力弁78の開放圧は、該圧力弁78がわずかな吐出行程で、ひいてはポンプ作業室20内の低い圧力では閉じられており、従ってばね室50内に低い圧力が作用して、パイロット噴射のために燃料噴射弁12の低い開放圧が達成されるように設定されている。吐出行程の増加、ひいてはポンプ作業室20内の圧力の増大によって、圧力弁78が開き、その結果、ばね室50がポンプ作業室20に接続されて、燃料噴射弁12の主噴射のための高い開放圧が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
内燃機関のための燃料噴射装置の第1の実施例の概略図。
【図2】
内燃機関のための燃料噴射装置の第2の実施例の概略図。
【図3】
内燃機関のための燃料噴射装置の第3の実施例の概略図。
【図4】
内燃機関のための燃料噴射装置の第4の実施例の概略図。
【図5】
内燃機関のための燃料噴射装置の第5の実施例の概略図。
【図6】
内燃機関のための燃料噴射装置の第6の実施例の概略図。
【図7】
燃料噴射装置の燃料噴射弁内の圧力及び該噴射弁の噴射弁部材の運動の経過を示す線図。
【図8】
内燃機関のための燃料噴射装置の第7の実施例の概略図。
【図9】
内燃機関のための燃料噴射装置の第8の実施例の概略図。
【図10】
内燃機関のための燃料噴射装置の第9の実施例の概略図。
【図11】
内燃機関のための燃料噴射装置の第10の実施例の概略図。
【図12】
内燃機関のための燃料噴射装置の第11の実施例の概略図。
【符号の説明】
10 燃料高圧ポンプ、 12 燃料噴射弁、 14 ポンプ本体、 16 シリンダ孔、 18 ポンプピストン、 20 ポンプ作業室、 21 燃料貯蔵タンク、 22 カム、 24 戻しばね、 30 弁本体、 32 孔、 34 噴射弁部材、 36 噴射開口、 38 シール面、 40 弁座、 42 環状室、 44 圧力室、 46 受圧肩部、 48 閉鎖ばね、 50 ばね室、 52 通路、 54 弁、 56 制御装置、 58 仕切壁、 59 開口、 60 ピン、 61 孔、 64 通路、 66 圧力源、 67 調節部材、 68 絞り箇所、 71 通路、 72 旋削溝、 78 圧力弁
本発明は内燃機関のための請求項1の上位概念に記載の形式の燃料噴射装置に関する。
【0002】
技術背景
前記形式の燃料噴射装置は、ドイツ連邦共和国特許公開第4211651A1号明細書により公知である。該燃料噴射装置は燃料噴射弁を備えており、燃料噴射弁が噴射弁部材を有しており、噴射弁部材によって少なくとも1つの噴射開口が制御されるようになっている。噴射弁部材が、燃料噴射弁の圧力室内に作用する圧力によって負荷され、かつ該圧力によって閉鎖ばねの力に抗して少なくとも1つの噴射開口の開放のために開放方向に運動させられるようになっている。圧力室に、燃料噴射のために圧力源から燃料が高圧下で供給される。燃料噴射弁の開放圧、即ち圧力室内の圧力(圧力室内で噴射弁部材に作用していて、閉鎖ばねの、噴射弁部材に対するばね力よりも大きく、従って少なくとも1つの噴射開口の開放のために噴射弁部材を開放方向に運動させる押圧力)が、もっぱら閉鎖ばねの応力(プレストレス)に依存して規定されていて、従って不変(一定)である。燃料噴射を内燃機関の種々の運転状態に最適に適合させるため、並びに燃料噴射の経過(特性曲線)を排ガスエミッション及び騒音発生の減少の方向で最適にするために、燃料噴射弁の開放圧を変化させるようにしたい。
【0003】
発明の利点
公知技術に対して、請求項1に記載の特徴を有する本発明に基づく燃料噴射装置においては利点として、ばね室内の圧力の変化によって燃料噴射弁の開放圧が変化させられ、その結果、内燃機関の種々の運転状態及び/又は燃料噴射の所定の特性曲線への適合が可能である。
【0004】
従属請求項に、本発明に基づく燃料噴射装置の有利な構成及び実施態様が記載してある。請求項3乃至5に記載の構成は、ばね室内に作用する圧力で負荷される有効な横断面の変化に基づき、閉鎖方向で噴射弁部材に作用する圧力の変化を可能にしている。請求項7に記載の構成は、噴射弁部材の開放方向での運動の制動を可能にしている。請求項8に記載の構成は、低い圧力での燃料噴射、即ちパイロット噴射を可能にし、これによってわずがな燃料量、ひいては燃焼騒音の減少が達成され、かつ高圧での燃料噴射、即ち主噴射を可能にし、これによって燃料の良好な霧化が達成される。請求項13に記載の構成によって、制御室内の圧力、即ち燃料噴射弁の開放圧が簡単に制御される。制御室のための圧力源として、請求項15に記載の有利な実施態様ではポンプ作業室が用いられ、従ってこのための付加的な費用が不要である。請求項17に記載の構成は、制御室の放圧を可能にするものである。請求項18に記載の構成は、制御室内の圧力の簡単な変化を可能にするものであり、このために制御室が圧力弁の閉鎖時に放圧されるようになっており、若しくは圧力弁の開放時に圧力源から供給された圧力が制御室内に作用するようになっている。
【0005】
実施例の説明
図1乃至図6及び図8乃至図12、例えば自動車の内燃機関(エンジン)のための本発明に基づく燃料噴射装置が示してある。内燃機関が自己着火式の内燃機関であって、単数若しくは複数のシリンダを有している。図1に示す実施例では、燃料噴射装置がポンプ・ノズルユニットとして形成されていて、内燃機関の各シリンダに対してそれぞれ1つの燃料高圧ポンプ10及び1つの燃料噴射弁12とを有しており、該燃料高圧ポンプと該燃料噴射弁とが一緒に共通の1つの構成ユニットを構成している。別の実施例として、燃料高圧ポンプ10と燃料噴射弁12とを互いに分離して配置し、かつ該燃料高圧ポンプと該燃料噴射弁とを管路によって互いに接続することも可能である。さらに、内燃機関のすべてのシリンダのために共通の1つの燃料高圧ポンプを設け、かつ各シリンダのためにそれぞれ1つの燃料噴射弁12を設けることも可能である。
【0006】
燃料高圧ポンプ10のポンプ本体14に形成されたシリンダ孔16内に、ポンプピストン18を摺動可能に密接に案内してあり、ポンブピストンがシリンダ孔16内にポンプ作業室20を制限(画成)している。ポンプピストン18が内燃機関のカム軸のカム22によって駆動されて戻しばね24の力に抗して行程運動(往復運動)させられる。
【0007】
燃料噴射弁12の弁本体30が、複数の部分によって形成されていてよく、ポンプ本体14に結合されている。弁本体30内に孔32が成形されており、該孔内に噴射弁部材34が縦方向移動可能に案内されている。弁本体30が、内燃機関のシリンダの燃焼室に向いた端部領域に少なくとも1つ、有利には複数の噴射開口36を有している。噴射弁部材34が、燃焼室に向いた端部領域に例えばほぼ円錐形のシール面38を有しており、シール面が弁本体30の、燃焼室に向いた端部領域に形成された弁座40と協働するようになっており、該弁座から噴射開口36が延びている。弁本体30の孔32と噴射弁部材34との間に弁座40へ向けて環状室42を設けてあり、環状室が弁座40と逆側の端部領域で孔32の半径方向の拡大部を介して噴射弁部材34の周囲の圧力室44内へ移行している。噴射弁部材34が圧力室44の高さに、横断面減少によって受圧肩部46を有している。噴射弁部材34の、燃焼室と逆側の端部に、応力のかけられた閉鎖ばね48が少なくとも間接的に係合しており、閉鎖ばねによって噴射弁部材34が弁座40に向けて押圧されている。閉鎖ばね48が弁本体30のばね室50内に配置されており、ばね室が孔32に接続されている。噴射弁部材34が少なくとも間接的に、のばね室50内に配置されて閉鎖ばね48に接触するばね受け49に支えられている。ポンプ本体14及び弁本体30内に通路52が形成されており、該通路によって圧力室44がポンプ作業室20に接続されている。噴射弁部材34は別個のピストンを介して閉鎖ばね48に支えられていてもよい。
【0008】
ポンプ作業室20が、低圧領域、例えば少なくとも間接的に燃料貯蔵タンク21に接続されており、該接続部が、電気的に制御可能な弁54によって制御される。弁54がマグネット弁として形成されていてよく、若しくは圧電式のアクチュエータを有していて、電子式の制御装置56によって制御される。ポンプピストン18の吸込行程に際して弁54が開放され、その結果、燃料が燃料貯蔵タンク21からポンプ作業室20内へ達する。ポンプピストン18の吐出行程に際して弁54が、燃料噴射を開始すべき時点で電子式の制御装置56によって閉鎖される。弁54を閉鎖したままの時間が、噴射される燃料量を規定する。
【0009】
燃料噴射装置が図1に第1の実施例として示してある。噴射弁部材34を案内する孔32が、ばね室50に対して仕切壁58によって分離されており、仕切壁が例えば孔の形状の開口59を有しており、該開口の横断面が孔32の横断面よりも横断面よりも小さくなっている。仕切壁58の孔61を通してピン60を貫通させてあり、ピンが一方で噴射弁部材34の、仕切壁58に向いた端面35に当接し、かつ他方でばね受け49の、仕切壁58に向いた端面に当接している。ピン60は噴射弁部材34から分離されているか、若しくは噴射弁部材と一体的に形成されていてよく、噴射弁部材34よりも小さい直径を有している。ばね室50内に、若しくはばね室50内の少なくとも、ばね受け49と底部51との間に閉鎖ばね48を受容する部分領域内に、変化可能な圧力を生ぜしめる、即ち形成するようになっており、該圧力が閉鎖ばね48を助成するようになっていて、少なくとも間接的に噴射弁部材34に作用する。ばね室50内への変化可能な圧力の形成について、次に述べる。
【0010】
図1に示す第1の実施例では、ばね受け(ばね皿)49が半径方向の大きな遊びで以てばね室50内に配置されており、従って、ばね受けは閉鎖ばね48に向いている側及び仕切壁58に向いている側で、ばね室50内の圧力によって負荷される。ピン60が半径方向の大きな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通している。噴射弁部材34の端面35によって孔32内に仕切壁58へ向けて画成された室61が、ピン60と孔59との間の半径方向の大きな遊びを介してばね室50に接続されている。従ってばね室50内に作用する圧力によって、孔32内で噴射弁部材34の全横断面に相当する面が有効に負荷される。
【0011】
図2に、燃料噴射装置の第2の実施例が部分的に示してあり、該実施例では第1の実施例と異なってピン60が半径方向の小さな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通している。従って孔32内の室61が、ばね室50から分離されており、この場合、室61は低圧領域69に接続されており、噴射弁部材34の運動に際して燃料が流入並びに流出する。この場合にはばね室50内に作用する圧力によって、ピン60の横断面に相当する面のみが有効に負荷される。
【0012】
図3に、燃料噴射装置の第3の実施例が部分的に示してあり、該実施例では孔32とばね室50との間の仕切壁58が省略されている。ばね室50が、噴射弁部材34のための孔32よりも大きな横断面を有している。孔32からばね室50への移行部が実施例ではほぼ円錐形に形成されている。ばね受け49が移行部の領域に配置されていて、相応にほぼ円錐形に形成されている。噴射弁部材34がピン60を介してばね受け49に当接している。この場合には、ばね室50内に生じる圧力が、孔32内の噴射弁部材34の横断面に相当する面に有効に作用する。
【0013】
図4に、燃料噴射装置の第4の実施例が部分的に示してあり、該実施例は第2の実施例にほぼ相当しており、この場合、ピン60の構造が変更されている。ピン60が半径方向のわずかな遊びで以て孔59を貫通していて、長手方向で見て、横断面の大きさの異なる2つの領域60a,60bを有している。ピン60の、ばね受け49の側に配置された領域60aが、ピン60の、噴射弁部材34の側に配置された領域60bよりも小さい横断面を有している。ピン60は例えば円柱状に形成されていてよく、この場合、横断面の小さい領域60aはピン60の周囲に少なくとも1つの面取り部を設けることによって形成されている。2つ、3つ若しくは複数の面取り部が設けられていてよい。第2の実施例と同じように、ピン60の横断面のみがばね室50内の圧力によって有効に負荷される。噴射弁部材34が閉鎖位置にある、即ち噴射弁部材のシール面38が弁座40に接触している場合に、ピン60の領域60aが孔59内に位置し、従ってピン60と孔59との間に遊びが存在しており、該遊びを介して孔32内の室61がばね室50に接続されており、前記遊びを介して燃料が室61からばね室50内に達し得る。噴射弁部材34の開放運動に際して、ピン60が噴射弁部材と一緒に運動させられて、さらにばね室50内へ移動する。この場合、ピン60の横断面の大きい領域60bが孔59内に入り込み、従ってピン60と孔59との間に小さい遊びしか存在せず、その結果、室61からばね室50内への燃料の流入が阻止される。これによって、開放方向への噴射弁部材34の運動の制動が達成される。
【0014】
図5に、燃料噴射装置の第5の実施例が部分的に示してある。この場合、ピン60が半径方向の大きな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通している。ばね受け49が半径方向の小さな遊びで以てばね室50内に配置されており、従って該遊びによって仕切壁58側の室62がばね室50から分離されていて、低圧領域69に接続されている。この場合にはばね受け49の全横断面が、ばね室50内に作用する圧力によって有効に負荷される。
【0015】
図6に、燃料噴射装置の第2の実施例が部分的に示してある。ピン60が半径方向の小さな遊びで以て仕切壁58の孔59を貫通していて、第4の実施例と同じく横断面の大きさの異なる2つの領域60a,60bを有している。ばね受け49が半径方向の小さな遊びで以てばね室50内に配置されており、従って該遊びによって仕切壁58側の室62がばね室50から分離されていて、低圧領域69に接続されている。この場合にはばね受け49の全横断面が、ばね室50内に作用する圧力によって有効に負荷される。領域60a,60bを有する該ピン60の制動機能は、第4の実施例の制動機能と同じである。
【0016】
次に種々の実施例に基づき、ばね室50内の圧力がどのようにして変化させるかを説明する。次に述べるすべての手段は、前述の第1乃至第6の実施例を種々に組み合わせて実施され得るものである。図1に示す第1の実施例においては、弁本体30及び/又はポンプ本体14内に通路64を成形してあり、該通路がばね室50内に開口している。ばね室50が通路64を介して外部の圧力源66に接続されており、該圧力源が例えば蓄圧器であるか、若しくはポンプの形状の圧力発生器であってよい。ばね室50と圧力源66との接続部が、調節部材67によって制御されるようになっており、調節部材が例えば電気的に制御可能な弁から成っており、該弁がマグネット弁として形成されていてよく、制御装置56によって制御される。図示の第1の実施例では、弁67が2ポート2位置・方向制御弁として形成されており、該弁によって、第1の切換位置でばね室50が圧力源66に接続され、かつ第2の切換位置でばね室50が圧力源66から遮断される。ばね室50と圧力源66との接続部に、少なくとも1つの絞り箇所68が設けられていてよい。ばね室50を圧力源66に接続している場合には、ばね室内に高い圧力を形成して、該圧力が前述の実施例の1つでは少なくとも間接的に噴射弁部材34に作用して、閉鎖ばね48の力に加えて付加的な力を、噴射弁部材34に該噴射弁部材の閉鎖方向で弁座40へ向けて生ぜしめる。ばね室50を圧力源66から遮断すると、ばね室50内の前記圧力が、接続部を介して低圧領域に向けて崩壊される。
【0017】
図7に、ポンプピストン18の吐出行程に際してポンプピストンの行程運動によってポンプ作業室20内並びに圧力室44内に形成された圧力p、ばね室50内に生ぜしめられた圧力pf、及び燃料噴射弁12の噴射弁部材34の行程運動hの経過が、噴射サイクル中の時間に関して示してある。燃料噴射を開始しようとする場合には、制御装置56によって弁54が閉鎖され、かつ弁67が同じく閉鎖される。これによって、ばね室50内の圧力が減少し、噴射弁部材34に実質的に閉鎖ばね48の力だけが作用する。圧力室44内に作用する圧力が受圧肩部46を介して噴射弁部材34に、弁座40から離反する開放方向の力を生ぜしめ、該力が閉鎖ばね48の力よりも大きく、従って燃料噴射弁を開く。この場合、噴射弁部材34のシール面38が弁座40から離れて、噴射開口36を開放し、該噴射開口を介して燃料が噴射される。この場合、該燃料噴射は比較的低い圧力及び少ない量でパイロット噴射として行われる。圧力室44内の、燃料噴射弁12を開放する該圧力が、開放圧力と称される。パイロット噴射の終了のために、弁67が制御装置56によって開放され、従ってばね室50が圧力源66に接続されて、ばね室50内に、圧力源66からの圧力に相応して高い圧力が生ぜしめられる。これによって、噴射弁部材34に作用する閉鎖力が増大され、その結果、燃料噴射弁12が再び閉鎖され、即ち噴射弁部材34のシール面38が弁座40に当接する。次いで圧力室44内の圧力が、ポンプピストン18の駆動のためのカム22のプロフィールに相応して増大され、即ち、噴射弁部材34に開放方向で作用する力が増大される。圧力室44内に作用する圧力によって噴射弁部材34に生ぜしめられる開放力が、閉鎖ばね48の力とばね室50内の圧力によって生ぜしめられた押圧力との合計から成る閉鎖力を上回ると、燃料噴射弁12が再び開放される。この場合に行われる主噴射が、パイロット噴射よりも高い圧力でかつ比較的長い時間にわたって実施される。即ち、燃料噴射弁12の主噴射の際の開放圧p2は、パイロット噴射の際の開放圧p1よりも高くなっている。主噴射の終了に際して弁54が開放され、これによって、圧力室44が放圧される。さらに弁67も開放され、これによってばね室50が同じく放圧される。続く噴射サイクルに際して、ばね室50内に再び低い圧力が形成され、これによってパイロット噴射のために低い開放圧p1が燃料噴射弁に生ぜしめられる。
【0018】
図8に、第7の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では第1の実施例に対して、調節部材67の構成が変更されている。調節部材67が3ポート2位置・方向制御弁として形成されており、該方向制御弁が3つの接続部(ポート)と2つの切換位置を有していて、制御装置56によって制御されるようになっている。弁67の第1の切換位置で該弁によってばね室50が圧力源66に接続され、かつ低圧領域69から遮断されるのに対して、第2の切換位置でばね室50が圧力源66から遮断され、かつ低圧領域69に接続される。即ち、ばね室50の放圧が同じく弁67によって制御される。ばね室50と低圧領域69との接続部に、少なくとも1つの絞り箇所70が設けられていてよい。
【0019】
図9に、第8の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してある。該実施例では、ポンプピストン18が調節部材として用いられており、該調節部材によってばね室50と圧力源66との接続部が制御される。圧力源66から延びる通路71が、シリンダ孔16に開口しており、該開口に対して軸線方向の距離を置いて、該シリンダ孔から通路64がばね室50へ延びている。ポンプピストン18が、横断面の減少によって形成された所定の幅の突っ切り溝若しくは旋削溝72を備えている。ポンプピストン18の、シリンダ孔16内へ向けられた吐出行程の開始時には、ポンプピストンは完全な横断面の区分で通路71の開口の領域に位置しており、従って該通路が閉鎖されて、ばね室50が圧力源66から遮断される。ポンプピストン18が吐出行程によってさらにシリンダ孔16内へ運動すると、ポンプピストンの旋削溝72が通路71の開口と合致して、通路64、ひいてはばね室50が旋削溝72を介して圧力源66に接続される。即ち、ポンプピストン18の吐出行程の開始時にはばね室50内に低い圧力が作用しており、従ってパイロット噴射のための低い開放圧が達成され、かつポンプピストン18の引き続く吐出行程に際してばね室50内の圧力が増大され、その結果、主噴射のための高い開放圧が達成される。
【0020】
図10に、第9の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では前述の実施例と異なって、外部の圧力源が設けられておらず、ポンプ作業室20が圧力源として用いられて、ばね室50内の圧力を増大させるようになっている。この場合、ばね室50がポンプ作業室20に接続されており、該接続部が調節部材67によって制御される。図10に示す実施例では、調節部材は2ポート2位置・方向制御弁67として形成されており、該調節部材によってばね室50が第1の切換位置でポンプ作業室20に接続され、かつ第2の切換位置でポンプ作業室20から遮断される。別の実施例では、調節部材67が第2の実施例と同じく3ポート2位置・方向制御弁として形成されていてよく、該方向制御弁によって第1の切換位置でばね室50がポンプ作業室20に接続され、かつ低圧領域69から遮断されるのに対して、第2の切換位置でばね室50がポンプ作業室20から遮断され、かつ低圧領域69に接続される。
【0021】
図11に、第10の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では同じくポンプ作業室20がばね室50のための圧力源として役立っている。ばね室50とポンプ作業室20との接続部が調節部材としてのポンプピストン18によって制御される。シリンダ孔16の周囲から通路64がばね室50へ通じている。ポンプピストン18が、横断面の減少によって形成された所定の幅の突っ切り溝若しくは旋削溝72を備えている。シリンダ孔16が内側の端部領域で円周の少なくとも一部分に、例えば溝の形状の半径方向の拡張部74を有している。ポンプピストン18の、シリンダ孔16内へ向けられた吐出行程の開始時には、ポンプピストンは完全な横断面の区分で通路64の開口とシリンダ孔16の拡張部74との間の領域に位置し、従って通路64、ひいてはばね室50がポンプ作業室20から遮断されている。ポンプピストン18が吐出行程によってさらにシリンダ孔16内へ運動すると、ポンプピストン18の旋削溝72がシリンダ孔16の拡張部74と合致して、通路64、ひいてはばね室50が旋削溝72を介してポンプ作業室20に接続される。即ち、ポンプピストン18の吐出行程の開始時にはばね室50内に低い圧力が作用しており、従ってパイロット噴射のための低い開放圧が達成され、かつポンプピストン18の引き続く吐出行程に際してばね室50内の圧力が増大され、その結果、主噴射のための高い開放圧が達成される。
【0022】
図12に、第11の実施例の燃料噴射装置が概略的に示してあり、該実施例では同じくポンプ作業室20がばね室50のための圧力源として役立っている。この場合、ばね室50がポンプ作業室20に接続されており、該接続部内に調節部材として、ばね室50内へ向かって開く圧力弁78が配置されている。ポンプ作業室20内の圧力が圧力弁78の開放圧より低い場合には、該圧力弁は閉鎖されており、ばね室50がポンプ作業室20から遮断されている。この場合、ばね室50が低圧領域に向けて放圧されている。ポンプ作業室20内の圧力が圧力弁78の開放圧を上回ると、該圧力弁が開放されて、ばね室50がポンプ作業室20に接続される。圧力弁78の開放圧は、該圧力弁78がわずかな吐出行程で、ひいてはポンプ作業室20内の低い圧力では閉じられており、従ってばね室50内に低い圧力が作用して、パイロット噴射のために燃料噴射弁12の低い開放圧が達成されるように設定されている。吐出行程の増加、ひいてはポンプ作業室20内の圧力の増大によって、圧力弁78が開き、その結果、ばね室50がポンプ作業室20に接続されて、燃料噴射弁12の主噴射のための高い開放圧が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
内燃機関のための燃料噴射装置の第1の実施例の概略図。
【図2】
内燃機関のための燃料噴射装置の第2の実施例の概略図。
【図3】
内燃機関のための燃料噴射装置の第3の実施例の概略図。
【図4】
内燃機関のための燃料噴射装置の第4の実施例の概略図。
【図5】
内燃機関のための燃料噴射装置の第5の実施例の概略図。
【図6】
内燃機関のための燃料噴射装置の第6の実施例の概略図。
【図7】
燃料噴射装置の燃料噴射弁内の圧力及び該噴射弁の噴射弁部材の運動の経過を示す線図。
【図8】
内燃機関のための燃料噴射装置の第7の実施例の概略図。
【図9】
内燃機関のための燃料噴射装置の第8の実施例の概略図。
【図10】
内燃機関のための燃料噴射装置の第9の実施例の概略図。
【図11】
内燃機関のための燃料噴射装置の第10の実施例の概略図。
【図12】
内燃機関のための燃料噴射装置の第11の実施例の概略図。
【符号の説明】
10 燃料高圧ポンプ、 12 燃料噴射弁、 14 ポンプ本体、 16 シリンダ孔、 18 ポンプピストン、 20 ポンプ作業室、 21 燃料貯蔵タンク、 22 カム、 24 戻しばね、 30 弁本体、 32 孔、 34 噴射弁部材、 36 噴射開口、 38 シール面、 40 弁座、 42 環状室、 44 圧力室、 46 受圧肩部、 48 閉鎖ばね、 50 ばね室、 52 通路、 54 弁、 56 制御装置、 58 仕切壁、 59 開口、 60 ピン、 61 孔、 64 通路、 66 圧力源、 67 調節部材、 68 絞り箇所、 71 通路、 72 旋削溝、 78 圧力弁
Claims (19)
- 内燃機関のための燃料噴射装置であって、燃料噴射弁(12)を備えており、燃料噴射弁が噴射弁部材(34)を有しており、噴射弁部材によって少なくとも1つの噴射開口(36)が制御されるようになっており、噴射弁部材(34)が、燃料噴射弁(12)の圧力室(44)内に作用する圧力によって負荷されて、燃料噴射弁(12)のばね室(50)内に配置された閉鎖ばね(48)の力に抗して少なくとも1つの噴射開口(36)の開放のために開放方向に運動可能であり、圧力室(44)に、燃料噴射のために燃料高圧ポンプ(10)によって燃料が高圧下で供給されるようになっている形式のものにおいて、噴射弁部材(34)が少なくとも間接的に、ばね室(50)内に作用する圧力によって閉鎖方向に負荷されるようになっており、ばね室(50)内の圧力が変化可能であることを特徴とする、内燃機関のための燃料噴射装置。
- 噴射弁部材(34)が、仕切壁(58)の開口(59)を貫通するピン(60)を介して、ばね室(50)内で閉鎖ばね(48)に接触するばね受け(49)に支えられており、前記ピンが噴射弁部材の横断面よりも小さい横断面を有している請求項1記載の燃料噴射装置。
- ばね受け(49)が半径方向の大きな遊びで以てばね室(50)内に配置されており、ピン(60)が半径方向の大きな遊びで以て仕切壁(58)の開口(59)を貫通しており、これによって、ばね室(50)に向けられた横断面(35)が、ばね室(50)内に作用する圧力によって有効に負荷されるようになっている請求項2記載の燃料噴射装置。
- ばね受け(49)が半径方向の大きな遊びで以てばね室(50)内に配置されており、ピン(60)が半径方向の小さな遊びで以て仕切壁(58)の開口(59)を貫通しており、これによって、ピン(60)の横断面が、ばね室(50)内に作用する圧力によって有効に負荷されるようになっている請求項2記載の燃料噴射装置。
- ばね受け(49)が半径方向の小さな遊びで以てばね室(50)内に配置されており、これによって、ばね受け(49)の横断面が、ばね室(50)内に作用する圧力によって有効に負荷されるようになっている請求項2記載の燃料噴射装置。
- ばね受け(49)によってばね室(50)から分離されて仕切壁(58)側に位置する室(62)が、低圧領域(69)に接続されている請求項5記載の燃料噴射装置。
- ピン(60)が長手方向で見て、横断面の大きさの異なる領域(60a,60b)を有しており、この場合に、噴射弁部材(34)の閉鎖位置でピン(60)の横断面の小さな領域(60a)が仕切壁(58)の開口(59)を貫通しており、開放方向への噴射弁部材(34)の運動に際してピンの横断面の大きな領域(60b)が仕切壁(58)の開口(59)内に入り込むようになっており、これによって開放方向への噴射弁部材(34)の運動が制動されるようになっている請求項4から6のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- 燃料噴射サイクル中に、まず燃料のパイロット噴射のためにばね室(50)内に低い圧力が生ぜしめられ、次いで燃料の後続の主噴射のためにばね室(50)内に高い圧力が生ぜしめられるようになっている請求項1から7のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- ばね室(50)が圧力源(66;20)への接続部を有しており、該接続部が弁(67)によって制御されるようになっている請求項1から8のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- 弁が、電気的に制御可能な弁(67)である請求項9記載の燃料噴射装置。
- 弁(67)が、2ポート2位置・方向制御弁であり、該方向制御弁によって第1の切換位置でばね室(50)が圧力源(66;20)に接続され、かつ該方向制御弁によって第2の切換位置でばね室(50)が圧力源(66;20)から遮断されるようになっている請求項10記載の燃料噴射装置。
- 弁(67)が、3ポート2位置・方向制御弁であり、該方向制御弁によって第1の切換位置でばね室(50)が圧力源(66;20)に接続され、かつ低圧領域(69)から遮断されるのに対して、該方向制御弁によって第2の切換位置でばね室(50)が圧力源(66;20)から遮断され、かつ低圧領域(69)に接続されるようになっている請求項10記載の燃料噴射装置。
- ばね室(50)が、圧力源(66;20)への接続部を有しており、燃料高圧ポンプ(10)がポンプピストン(18)を有しており、ポンプピストンが、駆動されて行程運動するようになっており、ポンプピストン(18)によってポンプピストンの吐出行程に依存してばね室(50)と圧力源(66;20)との前記接続部が制御されるようになっている請求項1から8のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- ばね室(50)、ポンプピストン(18)のわずかな吐出行程では圧力源(66;20)から遮断されていて、かつポンプピストン(18)の大きな吐出行程では圧力源(66;20)に接続されるようになっている請求項13記載の燃料噴射装置。
- 燃料高圧ポンプ(10)がポンプピストン(18)を有しており、ポンプピストンが、駆動されて行程運動するようになって、かつポンプ作業室(20)を画成しており、ポンプ作業室(20)がばね室(50)のための圧力源として用いられている請求項9から14のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- ばね室(50)と圧力源(66;20)との接続部内に、少なくとも1つの絞り箇所(68)が設けられている請求項9から15のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- ばね室(50)が低圧領域(69)への接続部を有しており、該接続部内に少なくとも1つの絞り箇所(70)が設けられている請求項1から16のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- ばね室(50)が圧力源(66;20)への接続部を有しており、該接続部内に、ばね室(50)内へ向かって開く圧力弁(78)が配置されており、該圧力弁が所定の圧力を上回った際にばね室(50)と圧力源(66;20)との間の前記接続部を開放するようになっている請求項1から8、並びに16及び17のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
- 内燃機関の各シリンダにとってそれぞれ1つの燃料噴射弁(12)及び1つの燃料高圧ポンプ(10)を備えており、該燃料噴射弁と該燃料高圧ポンプとが一緒に共通の1つのユニットを形成している請求項1から18のいずれか1項記載の燃料噴射装置。
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