JP2005504143A - 洗浄性組成物 - Google Patents

洗浄性組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005504143A
JP2005504143A JP2003530790A JP2003530790A JP2005504143A JP 2005504143 A JP2005504143 A JP 2005504143A JP 2003530790 A JP2003530790 A JP 2003530790A JP 2003530790 A JP2003530790 A JP 2003530790A JP 2005504143 A JP2005504143 A JP 2005504143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
composition according
less
glycol
ether
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003530790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4266822B2 (ja
Inventor
デービッド ハットン,ハワード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2005504143A publication Critical patent/JP2005504143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4266822B2 publication Critical patent/JP4266822B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0043For use with aerosol devices
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/02Inorganic compounds ; Elemental compounds
    • C11D3/12Water-insoluble compounds
    • C11D3/124Silicon containing, e.g. silica, silex, quartz or glass beads
    • C11D3/1246Silicates, e.g. diatomaceous earth
    • C11D3/1253Layer silicates, e.g. talcum, kaolin, clay, bentonite, smectite, montmorillonite, hectorite or attapulgite
    • C11D3/1266Layer silicates, e.g. talcum, kaolin, clay, bentonite, smectite, montmorillonite, hectorite or attapulgite in liquid compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers
    • C11D3/3746Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C11D3/3757(Co)polymerised carboxylic acids, -anhydrides, -esters in solid and liquid compositions
    • C11D3/3765(Co)polymerised carboxylic acids, -anhydrides, -esters in solid and liquid compositions in liquid compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/43Solvents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D2111/00Cleaning compositions characterised by the objects to be cleaned; Cleaning compositions characterised by non-standard cleaning or washing processes
    • C11D2111/10Objects to be cleaned
    • C11D2111/14Hard surfaces

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

本出願は、調理器具及び食卓用食器具から食物の調理汚れ、焼きつき汚れ、又は焦げつき汚れを除去するための、硬質表面用洗浄性で、任意選択的にケイ酸塩含有の組成物であって、スメクタイト型の粘土増粘剤及び疎水変性ポリアクリレートポリマーを含む組成物に関する。本組成物はずり減粘特性を有し、食器洗浄プロセス前の前処理に使用することができる。本組成物は、表面、特に金属基材からの重合油脂の除去に優れている。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質表面用洗浄性組成物の分野にあり、より具体的には、一特定の実施形態では、ケイ酸塩含有硬質表面用洗浄性組成物の分野にある。特に、本発明は、調理器具及び食卓用食器具からの調理汚れ、焼きつき汚れ、及び焦げつき汚れの除去に好適な製品及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れは、表面から除去するのが最も困難な汚れの一種である。伝統的に、調理器具及び食卓用食器具から調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去するには、機械的な洗浄の前に汚れた物品を水に浸けることが必要である。明らかに、自動食器洗浄プロセスだけでは、調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを十分に除去することは難しい。手動の食器洗浄プロセスでは、調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去するために非常に強くこする必要があり、調理器具/食卓用食器具の安全性や状態に弊害をもたらし得る。
【0003】
調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去しやすくするには、溶媒を含有する洗浄性組成物を使用することが当該技術分野において既知である。例えば、米国特許第5,102,573号では、調理食物残滓、焼きつき食物残滓又は乾燥した食物残滓で汚れた硬質面を処理する方法を提示しており、この方法では、汚れた物品にプレスポット用組成物を適用する。適用される組成物は、界面活性剤、ビルダー、アミン及び溶媒を含む。米国特許第5,929,007号では、固くなった、乾燥又は焼きつき油脂汚れの付着物を除去するために、硬質表面用水性洗浄性組成物を提示している。この組成物は、非イオン性界面活性剤、キレート剤、腐食剤、グリコールエーテル溶媒系、有機アミン及び再付着防止剤を含む。PCT国際公開特許WO−A−94/28108は、希釈してより粘稠な使用溶液を作ることができる水性洗浄剤濃縮組成物を開示しており、この使用溶液は、増粘するのに有効な量の棹状ミセル増粘剤組成物、低級アルキルグリコールエーテル溶媒及び硬質金属イオン封鎖剤を含む。その出願には、食物の焼きつき汚れで覆われた、実質的に垂直な表面を少なくとも1つ有する食品調製ユニットを洗浄する方法も記載されている。しかし、実際には、いずれの技術も金属やその他の基材から焼きついて重合した汚れを除去するのに非常に有効であると確認されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
調理食物残滓、焼きつき食物残滓又は乾燥した食物残滓の除去を助けるため、このような組成物を高いpHに配合することも有利である。しかし、高いpHは、皮膚の刺激感応性、及び食器、特にステンレス鋼の損傷の問題ももたらす。本出願人らは、ケイ酸塩などのアルカリ剤の存在がステンレス鋼の変色を引き起こすことを見出した。従来は、ケイ酸塩が重金属イオンのリーチングを引き起こすという仮説が立てられた(BASFアドバンスト・マテリアルズ・アンド・プロセシス、1997年4月(BASF Advanced Materials and Processes April 1997)を参照されたい)。しかし、本出願人らは、現在、変色は実際はステンレス鋼表面のケイ酸塩の付着によるものと考えている。従って、本発明の目的は、調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れの除去に有効で、表面損傷、特にステンレス鋼の表面損傷の発生が少ない洗浄性組成物を提供することである。
【0005】
スプレー可能な組成物は使用が簡単で非常に便利であるということを、消費者は知っている。うまくスプレーするために、このような組成物は粘度の低い流体の形態である必要がある。その一方で、製品は、汚れの膨潤が起こり、製品が作用できるのに十分な時間、垂直又は傾斜した表面上で洗浄性組成物の十分な濃度を保つために、十分に高い粘度を有することが望ましい。従って、本発明の別の目的は、調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れの除去に有効で、組成物を簡単にスプレーでき、垂直又は傾斜した表面上に組成物が長くとどまることができる適切なレオロジーを有する、洗浄性組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、調理器具及び食卓用食器具から食物の調理汚れ、焼きつき汚れ、又は焦げつき汚れを除去するための硬質表面用洗浄性組成物であって、合成スメクタイト型の粘土増粘剤及び疎水変性ポリアクリレートポリマーを含む組成物が提供される。
本発明の別の実施形態では、調理器具及び食卓用食器具から食物の調理汚れ、焼きつき汚れ、又は焦げつき汚れを除去するためのケイ酸塩含有硬質表面用洗浄性組成物であって、合成スメクタイト型の粘土増粘剤及び疎水変性ポリアクリレートポリマーを含む組成物が提供される。
【0007】
本発明の組成物は、台所用品及び硬質表面から調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れを除去するたように設計される。調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れは、油脂、肉、乳製品、果物、パスタ、及び調理プロセス後に除去するのが特に困難なその他のいかなる食物の汚れをも意味する。典型的には、このような汚れは、ステンレス鋼、ガラス、プラスチック、木材、及びセラミック物を含む、様々な調理器具及び食卓用食器具から除去される。
【0008】
(スメクタイト型粘土)
本発明の組成物は、組成物が噴霧中などの応力下にあるときには低粘性を、組成物が垂直な又は傾斜した表面上などの実質的に静止時にあるときには高粘性を提供するようなずり減粘特性を提供する、スメクタイト型の粘土増粘系を使用して増粘される。粘土は、天然のものであってもよいが合成のものが好ましい。合成スメクタイトは、比率や温度を制御して、金属塩(例えば、ナトリウム塩、マグネシウム塩、リチウム塩)とケイ酸塩(特にケイ酸ナトリウム)との組み合わせから合成される。この合成により無定形な沈殿が生じ、その後、この無定形の沈殿を高温処理などの既知の方法で部分的に結晶化させる。次いで、得られる生成物を濾過、洗浄、乾燥し、粉砕する。特に好ましい実施形態では、スメクタイト型粘土は、小板の平均サイズが100nm未満の小板を含有する粉体として使用される。本明細書で使用するとき、小板サイズは、所与の小板の最長の直線寸法を指す。
【0009】
スメクタイト型粘土は、ラポナイト、ケイ酸アルミニウム、ベントナイト、及び燻蒸シリカなどからなる群より選択されることが好ましい。好ましい粘土は、天然産のものでもよいが、合成のものが好ましい。好ましい合成粘土には、サザン・クレイ・プロダクツ社(Southern Clay Products,Inc)からラポナイト(Laponite)の商標で市販されている合成スメクタイト型粘土がある。特に有用なものは、ラポナイト(Laponite)RDなどのゲル形成等級、及びラポナイト(Laponite)RDSなどのゾル形成等級である。天然産の粘土には、ある種のスメクタイト及びアタパルジャイト粘土が含まれる。本明細書で使用するのに更に好ましいのは、合成スメクタイト型粘土(例えば、ラポナイト)、及び最大寸法が約100nm未満の平均小板サイズを有するその他の合成粘土である。ラポナイト(Laponite)は層状構造を有し、この層状構造は、水に分散するとき、厚さ約1nm、直径約25nmの円盤形の結晶の形態になる。小板サイズが小さいことは、優れたスプレー能力、安定性、レオロジー及び密着性、並びに望ましい審美性を提供するために、本明細書において重要である。
【0010】
(疎水変性ポリアクリレートポリマー)
本出願の組成物は、疎水変性ポリアクリレートポリマーを含む。該ポリマーは、全ポリマーの少なくとも2重量%の疎水性部分を含む。より好ましくは、該ポリマーは、4%〜95%、更により好ましくは10〜90%の疎水性部分を含む。疎水変性ポリアクリレートは、疎水性部分をポリアクリレートポリマー主鎖に付加することにより変性されたポリアクリレートポリマーを意味する。疎水性部分は、少なくとも2個以上の炭素原子を含む直鎖、分枝状、又は環状炭素鎖を含む、エチレン性不飽和モノマーを意味する。より好ましくは、炭素鎖は少なくとも6個の、より好ましくは少なくとも12個の炭素原子を含む。炭素鎖は、任意選択的であるが、好ましくは、少なくとも1つのアルコキシラート基を含む。アルコキシラート基は、エトキシレート基、プロポキシレート基及びブトキシレート基を含むことを意味する。(1つ又は複数の)アルコキシラート基のアルキル部分は、分枝状であっても直鎖状であってもよい。好ましくは、疎水性部分は、1〜50単位のアルコキシラート基、より好ましくは10〜40単位の、最も好ましくは20〜30単位のアルコキシラート基を含む。最も好ましいアルコキシラート基は、エトキシレート基である。
【0011】
疎水性部分の好ましい例には、任意選択的であるが、好ましくは、炭素原子を10〜24個、より好ましくは12〜22個含むエトキシル化された末端アルケン;スチレン;アルキル置換スチレン;ブタジエンを含む脂肪族ジエンモノマー;及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0012】
好適な疎水変性ポリアクリレートポリマーの非常に好ましい例には、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から、アクゾル(Acusol)800S、アクゾル(Acusol)801S、アクゾル(Acusol)820、アクゾル(Acusol)823の商品名で入手可能なものが挙げられる。
疎水変性ポリアクリレートポリマーは、好ましくは、組成物の0.1重量%〜10重量%、より好ましくは0.5重量%〜5重量%、最も好ましくは1重量%〜2重量%の濃度で存在する。
【0013】
該ポリマーの平均分子量は、好ましくは、少なくとも100,000、より好ましくは100,000〜5,000,000、更により好ましくは500,000〜2,000,000、及び最も好ましくは750,000〜1,500,000である。分子量は、ポリ(メチルメタクリレート)標準及びテトラヒドロフラン(THF)を溶出溶媒として使用する、ゲル透過クロマトグラフィーによって測定される。
【0014】
好ましくは、本発明の組成物は、架橋剤も含む。架橋剤が存在する場合、架橋剤は該ポリマーのモノマーの0.05重量%〜20重量%、更に好ましくは0.1重量%〜10重量%の濃度で存在する。好適な架橋剤には、1,4ブチレングリコールジメチルアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0015】
上述のように、本発明の組成物は、従来、組成物を物理的に不安定にした粘土を使用するにも関わらず、改善された物理的安定性及び透明度を示すという利点がある。物理的安定性は、スメクタイト粘土の粒子若しくは小板、又は組成物中の他の微粒子が、分離したり、容器の底部に沈降せず、組成物全体に実質的に均一に分散した状態を維持することを意味する。粘土の粒子又は小板が沈降すると、粘土を含有しない組成物の部分は増粘されない。本発明による物理的安定性は、増粘された組成物の上部に増粘されていない層として存在する、全組成物のパーセンテージを決定することにより測定される。組成物の分離の程度は、以下の試験方法に従って測定される。100mlのビーカーを100mlの組成物で満たす。組成物を4週間、室温(21℃)で静置する。組成物の分離パーセンテージは、視覚的に等級付けされる。前記の試験に従って、10%より大きい分離の程度を示す組成物は、不安定であると見なされる。本発明の組成物は、好ましくは組成物の5%以下、より好ましくは1%未満の分離を示す。
【0016】
透明度は、組成物全体における粘土の分散程度の尺度である。それは、組成物を透過できる放射線のパーセンテージである、透過率として測定される。従って、透過率=入射する放射線の強さ(Po)/検出器に到達する放射線の強さ、である。使用される放射線は、420nmの可視光線である。透過率を以下の試験方法に従って測定する。1mlの組成物を1cm×1cmのパイレックス容器に注ぐ。容器をミルトン・ロイ・スペクトロニック・ジェネシス分光光度計(Milton Roy Spectronic Genesis Spectophotometer)に入れる。この分光光度計は、組成物の試料に420nmの可視光線を照射する。分光光度計は、入射する放射線の強さ、及び検出器に到達する放射線の強さを読み取り、パーセンテージの差を計算する。
【0017】
本発明による透明な組成物は、少なくとも30%の光を透過する。より好ましくは、該組成物は、少なくとも50%の透過率、より好ましくは少なくとも70%、最も好ましくは少なくとも80%の透過率を有する。
【0018】
本発明の組成物の透明度及び物理的安定性は、スメクタイト型粘土と、本明細書に記載の疎水変性ポリアクリレートとの間に存在する相乗作用により提供される。本明細書による組成物の物理的安定性及び透明度は、(i)スメクタイト粘土を含むが、疎水変性ポリアクリレートを含まない(組成物A);(ii)スメクタイト粘土を含む、及び、疎水変性部分のないポリアクリレートポリマーを含む(組成物B及びC);並びに(iii)疎水変性ポリアクリレートを含むが、スメクタイト粘土を含まない(組成物D)、同じ組成物に対して比較された。
【0019】
【表1】
Figure 2005504143
【0020】
【表2】
Figure 2005504143
ラポナイトは、サザン・クレイ・プロダクツ社(Southern Clay Products inc.)から入手可能なラポナイト(Laponite)RDである。
【0021】
PA1は、疎水性部分を含有しないポリアクリレートであり、分子量約1,000,000で、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から商品名アクゾル(Acusol)810で販売されている。
PA2は、疎水性部分を含有しないポリアクリレートであり、分子量約750,000で、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から商品名アクゾル(Acusol)830で販売されている。
HMPA1は、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から商品名アクゾル(Acusol)800Sで販売されている疎水変性ポリアクリレートである。
HMPA2は、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から商品名アクゾル(Acusol)801Sで販売されている疎水変性ポリアクリレートである。
HMPA3は、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から商品名アクゾル(Acusol)820で販売されている疎水変性ポリアクリレートである。
HMPA4は、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から商品名アクゾル(Acusol)823で販売されている疎水変性ポリアクリレートである。
【0022】
本発明による組成物が、pHを上げるためにケイ酸塩を含む場合、組成物はステンレス鋼に損傷を引き起こす場合があることも分かった。理論によって拘束されることを望まないが、鋼の表面のケイ酸塩付着物が、消費者の目につく鋼の変色を引き起こすと考えられている。鋼に対する組成物の影響は、以下の試験方法に従って測定される。4mlの組成物を10cm2のステンレス鋼タイル一面に均一に塗布し、30分間室温(21℃)で静置する。次いで、表面から組成物を拭き取り、タイルを完全にすすぎ、乾燥させる。以下のインデックスに従って、跡のついていないステンレス鋼タイル(等級1)と比較することにより、鋼の変色を視覚的尺度で測定する。
【0023】
【表3】
Figure 2005504143
組成物A〜Hのステンレス鋼に対する影響は、上述の試験方法に従って測定され、その結果を上記の表に表す。
【0024】
本発明の組成物は、蒸留水に溶解した10%の溶液として測定するとき、好ましくは、7より大きいpHを有する。より好ましくは、該組成物のpHは8より大きく、より好ましくは9.5より大きい。更により好ましくは、該組成物のpHは約10〜約13であり、最も好ましくは、pHは、約11.5〜約13.5である。調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを洗浄する場合、洗浄性能は、洗浄性組成物の高いpHとある程度関連がある。但し、例えば調理油など、汚れの一部は酸性であるため、pHを高く保つために予備アルカリ度であることが望ましい。その一方で、ユーザの皮膚を傷める可能性があるほど、予備アルカリ度を高くすべきではない。従って、本発明の組成物は、約5未満、より好ましくは約4未満、特に約3未満の予備アルカリ度を有することが好ましい。「予備アルカリ度」とは、本明細書で使用するとき、酸が存在していてもアルカリ性のpHを保つことができる組成物の能力のことを言う。これは、組成物が、予備に十分なアルカリを有し、添加された酸を処理すると同時に、pHを保つことができる能力と関係がある。更に具体的には、予備アルカリ度は、pHが9.5より高く、製品の100cc当たりのNaOHのグラム数として定義される。溶液の予備アルカリ度は、以下の方法で測定する。
【0025】
pH4、7、及び10の緩衝剤(又は、予想されるpH範囲に及ぶ緩衝剤)を使用して、メトラー(Mettler)DG115−SCガラスpH電極を備えたメトラー(Mettler)DL77自動滴定装置を較正する。蒸留水を使用して、試験組成物の1%溶液を調製する。試料の重量を記録する。1%溶液のpHを測定し、0.25NのHCl溶液を使用して、pHが9.5になるまで溶液を滴定する。以下の方法で予備アルカリ度(RA)を計算する。
RA=%NaOH×比重
%NaOH=HClのml×HClの規定度×40×100/滴定される試料のアリコートの重量(g)×1000
該組成物は、任意選択的であるが、好ましくは、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、半極性界面活性剤及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を含み、本発明の組成物に対して、洗浄プロセスを補助し、ユーザの皮膚の保護にも役立つ。好ましい界面活性剤の濃度は、約0.05〜約10%、より好ましくは約0.09〜約5%、より好ましくは約0.1〜約2%である。本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤は、アミンオキシド界面活性剤である。
【0026】
本発明の好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、汚れ膨潤剤として作用する少なくとも1つの溶媒成分を含む有機溶媒系を含む。
【0027】
本出願の組成物は、好ましくは、汚れ膨潤剤を含む。汚れ膨潤指数(SSI)とは、物質又は組成物で処理する前の汚れと比較して、物質又は組成物で処理した後の、増加した汚れの厚さの尺度である。理論により限定されないが、汚れの厚さが増すのは、少なくとも部分的には、汚れの水和又は溶媒和によるものと考えられる。汚れが膨潤すると、力を加えなくても又は最低限の力を加えただけで、汚れをより簡単に除去することができるが、この最低限の力には、例えば、拭き取り、すすぎ、又は手動及び自動の食器洗いがある。この汚れの厚さの変化を測定し、SSIとして表す。
【0028】
汚れ膨潤機能をもたらすのに必要な物質又は組成物の量は、物質又は組成物の性質に依存すると考えられ、通常の実験により決定することができる。汚れの膨潤に有効なその他の条件(例えば、pH、温度及び処理時間)も、通常の実験で決定することができる。しかし、本明細書において好ましいのは、ガラスや金属基材上の重合油脂又は炭水化物などの調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れを膨潤させるのに有効な物質又は組成物であり、これらの物質又は組成物を20℃で45分以内、好ましくは30分以内、より好ましくは20分以内の間、汚れに接触させると、これらの物質又は組成物は5%水溶液、pH12.8において、少なくとも約15%、好ましくは少なくとも約20%、より好ましくは少なくとも約30%、特に少なくとも約50%のSSIを有する。また、上記と同じ処理時間及び温度条件で、原液として測定したときに、最終組成物が少なくとも約100%、好ましくは少なくとも約200%、より好ましくは少なくとも約500%のSSIを有するように、汚れ膨潤剤を選択することも好ましい。本明細書において非常に好ましい汚れ膨潤剤及び最終組成物は、以下に記載する手順による、重合油脂汚れに必要なSSI条件を満たすものである。
【0029】
本明細書において、SSIは、光学式外観検査により、例えば走査型白色光干渉計のZygo NewView5030を使用して測定する。ステンレス鋼製金属片上に刷毛で塗った重合油脂の試料は、重合油脂除去指数の測定について後述する様に調製される。次に、油脂試料の端の油脂厚さが約10μmの液滴について、光学式外観検査を行う。走査型白色光干渉法による画像収集により、処理前(Si)及び処理後(Sf)の汚れの液滴の厚さを測定する。干渉計(Mirau20倍対物レンズを有するZygo NewView5030)は、入射光を内部の基準表面に向かう光線と試料に向かう光線に分離させる。光線は反射した後、干渉計の内部で再び結合し、建設的干渉及び相殺的干渉を起こして明暗の縞模様が現れる。CCD(電荷結合素子)カメラを使用してデータを記録し、干渉計のソフトウェアで周波数領域分析を行い、データを処理する。その後、得られた画像サイズ(画素)を実際のサイズ(μm又はmm)に変換する。金属片上の汚れの厚さ(Si)を測定した後、金属片を室温で一定時間、本発明の組成物中に浸し、上記の手順を繰り返して、汚れの厚さ(Sf)を測定する。必要な場合には、統計的有意性を提供するために、十分な数の液滴及び試料で手順を繰り返す。
【0030】
以下の方法でSSIを計算する。
SSI=[(Sf−Si)/Si]×100
本明細書の組成物は、好ましくは拡散助剤も含む。拡散助剤の機能は、汚れ膨潤剤と汚れとの間の界面張力を低下させることであり、それにより、汚れ膨潤剤による汚れの湿潤性を高めることができる。汚れ膨潤剤を含有する本明細書の組成物に拡散助剤を加えると、拡散助剤は組成物の表面張力を低下させることができるが、このとき、好ましい拡散助剤は、拡散助剤自体の表面張力より低くに組成物の表面張力を下げることができるものである。特に有用な拡散助剤は、表面張力を約26mN/mより低く、好ましくは約24.5mN/mより低く、更に好ましくは約24mN/mより低く、特に約23.5mN/mより低くに下げることができ、また蒸留水に溶解した10%の溶液として測定するとき、pHを少なくとも10.5にすることができるものである。表面張力は、本明細書では25℃で測定する。
【0031】
理論に縛られることは望まないが、汚れ膨潤剤は汚れに浸透し、汚れを水和させると考えられている。拡散助剤は、汚れ膨潤剤と汚れとの間の界面過程を促進し、汚れの膨潤を助ける。汚れの浸透及び膨潤により、汚れと基材との間の結合力が弱まると考えられている。得られた組成物は、焼きついた重合汚れを金属基材から除去するのに特に有効である。
【0032】
従って、好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、重合油脂膨潤剤及び拡散助剤を含み、約26mN/m未満、好ましくは約24.5mN/m未満、より好ましくは約24mN/m未満の液体表面張力を有し、また蒸留水に溶解した10%の溶液として測定するとき、少なくとも10.5のpHを有する。
【0033】
本発明の組成物は、調理器具/食卓用食器具から焼きついた炭水化物系汚れを除去するためにも特に有効であり、これらの汚れは、明らかに汚れの膨潤及び再水和などの作用により除去されると考えられる。従って、別の実施形態では、本明細書の組成物は、炭水化物汚れ用膨潤剤及び拡散助剤を含み、約26mN/m未満、好ましくは約24.5mN/m未満、より好ましくは約24mN/m未満の液体表面張力を有し、また蒸留水に溶解した10%の溶液として測定するとき、少なくとも10.5のpHを有する。
【0034】
本明細書における好ましい炭水化物膨潤剤は、再水和剤として働くものであり、再水和剤を汚れに約30分未満、好ましくは約20分未満接触させた後、炭水化物のC−Oの赤外バンド(波長が約900〜1,200cm-1に及ぶバンドで、約1,016及び約1,145cm-1に主ピークがある)の吸収曲線の下の面積を、少なくとも約5%、好ましくは少なくとも約10%減らすことができるものである。再水和剤は、水溶液又は分散液の形態で再度適用し、再水和作用に有効な濃度は、通常の実験により決定する。
【0035】
本明細書の組成物は、液体表面張力が非常に小さく、重合油脂でコーティングした基材上での接触角が非常に低いことが好ましい。本発明の好ましい実施形態では、硬質表面用洗浄性組成物が、重合油脂でコーティングしたガラス基材上で25℃において約20°未満、好ましくは約10°未満、より好ましくは約5°未満の前進接触角を有するように、汚れ膨潤剤及び拡散助剤を選択する。
【0036】
接触角の測定方法は以下のとおりである。試料プレート(調製方法は以下に記載する)を液体に浸けた後、引き上げて、接触角をWilhelmy法に従って計算する。沈めた深さに応じて試料に加えた力を測定(KrussK12表面張力計及びSystemK121ソフトウェアを使用する)し、この力は固体表面上の液体の接触角に比例する。試料プレートは以下のように調製する。キャノーラ油30〜50gをビーカー内にスプレーする。スライドガラス(3×9×0.1cm)を油に浸漬し、表面を完全に被覆する。これにより、表面上に均一に分散した油の層ができる。油約0.5gが送達され、油が均一に分配されるまで、スライドガラス表面上の製品の重量を調整する。調整後、スライドガラスを245℃で20分焼き、室温まで冷ます。
【0037】
別の好ましい実施形態では、本明細書の組成物は汚れ膨潤剤及び拡散助剤を含み、(上述した方法で測定するとき、)重合油脂でコーティングしたガラス基材上で、25℃において約20°未満、好ましくは約10°未満、より好ましくは約5°未満の前進接触角を示す。
【0038】
本明細書に用いる拡散助剤は、一般に有機溶媒、湿潤剤及びこれらの混合物から選択することができる。好ましい実施形態では、拡散助剤の液体表面張力は、約30mN/m未満、好ましくは約28mN/m未満、より好ましくは約26mN/m未満、最も好ましくは約24.5mN/m未満である。拡散助剤として機能できる好適な有機溶媒には、アルコール溶媒、グリコール類及びグリコール誘導体及びこれらの混合物が含まれる。本明細書に用いるのに好ましいのは、ジエチレングリコールモノブチルエーテルとプロピレングリコールブチルエーテルとの混合物である。
【0039】
本明細書において、拡散助剤として使用するのに好適な湿潤剤は界面活性剤であり、これには、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び半極性界面活性剤が挙げられる。好ましい非イオン性界面活性剤には、シルウェット(Silwet)コポリマーのようなシリコーン界面活性剤が挙げられ、好ましいシルウェットコポリマーには、シルウェットL−8610、シルウェットL−8600、シルウェットL−77、シルウェットL−7657、シルウェットL−7650、シルウェットL−7607、シルウェットL−7604、シルウェットL−7600、シルウェットL−7280及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書に用いるのに好ましいのは、シルウェットL−77である。
【0040】
その他の好適な湿潤剤には有機アミン界面活性剤があり、例えば、アミンオキシド界面活性剤が挙げられる。好ましくは、アミンオキシドはアルキル部分に平均12〜18個の炭素原子を含有し、本明細書において非常に好ましいのは、ドデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド及びこれらの混合物である。
【0041】
本明細書において非常に好ましいのは、汚れの膨潤及び拡散などの複数の機能を有する混合溶媒系を含む硬質表面用洗浄性組成物である。また、焼きついた重合汚れを最適に除去するという観点から、非常に好ましい組成物は、好ましくは完全に水混和性である溶媒と共に、制限された水混和性を有する溶媒(本明細書においてはカップリング溶媒と呼ぶ)を含み、両溶媒は、組成物中で、ある一定の濃度で存在することが好ましい。別の好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、約1%〜約15%の汚れ膨潤剤として作用する溶媒と約7%〜約30%の拡散助剤として作用する溶媒とを含む10%〜約40%、好ましくは約12%〜約20%の有機溶媒を含み、これは少なくとも約3.5%の水混和性の溶媒と少なくとも約3.5%の制限された水混和性を有するカップリング溶媒を含む。
【0042】
本明細書において水混和性の溶媒とは、25℃においてどのような割合でも水と混和することができる溶媒である。制限された混和性を有するカップリング溶媒とは、25℃においてある一定の割合では水と混和できるが、割合によっては混和できない溶媒である。溶媒は、25℃で約30重量%未満、より好ましくは約20重量%未満の水に対する溶解度を有することが好ましい。また、溶媒に対する水の溶解度も、25℃で約30質量%未満、より好ましくは約20質量%未満であることが好ましい。
【0043】
本明細書において好ましい拡散助剤は、完全に水混和性の有機溶媒と制限された水混和性を有するカップリング有機溶媒との混合物を含有し、水混和性有機溶媒とカップリング有機溶媒との比率が約4:1〜約1:20、好ましくは約2:1〜約1:6、より好ましくは約1.5:1〜約1:3の範囲である。その他の好適な拡散助剤は、約30mN/m未満、好ましくは約28mN/m未満、より好ましくは約26mN/m未満、より好ましくは約24.5mN/m未満の液体表面張力を有する湿潤剤を含む。好ましい湿潤剤はアミンオキシドである。非常に好ましい拡散助剤は、カップリング溶媒と湿潤剤との混合物を含む。
【0044】
従って、別の好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、汚れ膨潤剤、制限された水混和性を有するカップリング溶媒及び湿潤剤を含み、このとき組成物は、約26mN/m未満、好ましくは約24.5mN/m未満の液体表面張力を有する。
【0045】
本明細書における組成物は、好ましくは表面張力を低下させる特質を示し、この特質は、重合汚れに対して最適な汚れ除去性能を確保するために重要であると考えられる。別の好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、有機溶媒系と湿潤剤とを含み、このとき有機溶媒系は、汚れ膨潤剤として作用する溶媒成分を少なくとも1つ含み、湿潤剤は、溶媒系の表面張力を湿潤剤の表面張力より1mN/m以上低下させるのに有効である。
【0046】
本発明の組成物は、約24mN/m未満、より好ましくは約23.5mN/m未満の表面張力を有することが好ましい。
本明細書に用いるのに好適な汚れ膨潤剤は、アルカノールアミン類、アルキルアミン類、アルキレンアミン類及びこれらの混合物を含む有機アミン溶媒から選択することができる。
【0047】
本発明の組成物は、好ましくは、重合油脂に対して優れた洗浄性能を示し、好ましくは、本発明の組成物は、少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも75%の重合油脂除去指数を有する。重合油脂除去指数とは、本発明の組成物で処理することにより表面から除去される汚れの量の測定値である。汚れた基材を室温で約45分以内、好ましくは約30分以内、より好ましくは約20分以内の間、本発明の組成物に浸した後、洗剤又はすすぎ剤を使用せずに食器洗い機で洗浄する。次に、基材を乾燥させて重量を測定し、除去された汚れを重力測定分析により求める。汚れた基材は次のように調製する。ステンレス鋼製金属片/スライドガラスを本発明の製品で十分に洗浄し、水で十分にすすぐ。必要な場合には、スライドガラスを50℃の部屋に置き、乾燥させる。この金属片/スライドガラスを室温まで冷ます(約30分)。金属片/スライドガラスの重量を測定する。キャノーラ油を小さなビーカー内にスプレーするか、3度に分けて注ぐ(100mlビーカーにキャノーラ油20〜30ml)。2.5センチ(1インチ)の刷毛をキャノーラ油に浸す。次いで浸した刷毛を回転させ、容器の側面に4〜6回軽く押し付けて、刷毛の両面から余分なキャノーラ油を除く。前記の金属片/スライドガラスの表面にキャノーラ油の層を薄く塗る。その後、乾いた刷毛で各スライドガラスをそっと拭き、キャノーラ油の薄いコーティングだけが塗布されるようにする(均一に2回拭くと余分な量を十分に除くことができる)。この方法により、0.1〜0.2gの汚れが金属片/スライドガラスに塗布される。金属片/スライドガラスを完全に水平なクッキーシート又はオーブンラックの上に乗せ、245℃に予熱したオーブンに入れる。スライドガラス/金属片を20分焼く。スライドガラス/金属片を室温まで冷ます(約45分)。次いで冷ました金属片/スライドガラスの重量を測定する。
【0048】
本発明の組成物の特徴は、汚れた調理器具及び食卓用食器具に直接付けると、優れた性能を示すことである。有機溶媒系は、汚れ膨張剤として作用する溶媒成分を少なくとも1つ含み、約27mN/m未満、好ましくは約26mN/m未満、より好ましくは約25mN/m未満の液体表面張力を有することが望ましい。更に、有機溶媒系は複数の溶媒成分を含有し、その濃度は、溶媒系が、重合油脂でコーティングしたガラス基材上において、溶媒系の個々の成分を含有する同等の組成物の前進接触角より低い前進接触角を有するような濃度であることが好ましい。このような溶媒系及び組成物は、炭素含量の多い焼きつき汚れを調理器具及び食卓用食器具から除去するのに最適であるように形成される。組成物は、25℃で測定するとき、約9を超える、好ましくは10.5を超える、好ましくは約11を超えるpHを有する液体又はゲルの形態であることが好ましい。
【0049】
本発明の組成物は、ある種のレオロジーパラメータ及びその他の性能パラメータにも対応し、これらのパラメータには、スプレーが可能な能力及び表面に密着できる能力が共に含まれる。例えば、垂直なステンレス鋼面にスプレーされた製品は約1cm/s未満、好ましくは約0.1cm/s未満の流速を有することが望ましい。このために、製品はずり減粘性流体の形態であり、約0〜約0.8、好ましくは約0.3〜約0.7、より好ましくは約0.4〜約0.6の剪断指数(n)(ハーシェル−バルキー(Herschel-Bulkey)型)を有する。非常に好ましいのは、0.5以下の剪断指数を有するずり減粘性液である。一方、流体粘稠度指数は、約0.1〜約50Pa.snの範囲に及ぶことができるが、約1Pa.sn未満であることが好ましい。より好ましい流体粘稠度指数は、約0.20〜約0.15Pa.snである。製品は、試料10ml、S−31スピンドルを使用してブルックフィールドシリンダー粘度計(LVDII型)で測定するとき、速度3rpmにおいて約0.1〜約200Pas、好ましくは約0.3〜約20Pasの粘度を有することが好ましい。本明細書に用いるのに特に有用な組成物は、6rpmにおいて約1Pasを超え、好ましくは約2〜約4Pas、30rpmにおいて約2Pas未満、好ましくは約0.8Pas〜約1.2Pas、及び60rpmにおいて約1Pas未満、好ましくは約0.3Pas〜約0.5Pasの粘度を有する。レオロジーは室温条件下(25℃)で測定する。
【0050】
従って、本発明の別の態様では、調理器具及び食卓用食器具から食物の調理汚れ、焼きつき汚れ、又は焦げつき汚れを除去するための硬質表面用洗浄性組成物であって、スメクタイト型粘土及び疎水変性ポリアクリレートポリマーを含み、それによって、試料10ml、スピンドルS−31を使用してブルックフィールドシリンダー粘度計(LVDII型)で測定するとき、この組成物の粘度が、6rpmにおいて約1Pasを超え、好ましくは約2〜約4Pas、30rpmにおいて約2Pas未満、好ましくは約0.8〜約1.2Pas、60rpmにおいて約1Pas未満、好ましくは約0.3〜約0.5Pasである組成物が提供される。好ましい実施形態では、垂直なステンレス鋼面にスプレーされた組成物は、約1cm/s未満、好ましくは約0.1cm/s未満の流速を有する。
【0051】
必要に応じて、追加の増粘剤を、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.25重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の濃度で本明細書の組成物に加えてもよい。好適な追加の増粘剤には、分子量が約500,000〜約10,000,000、好ましくは約750,000〜約4,000,000のポリマーが含まれる。好ましい架橋ポリカルボキシレートポリマーは、好ましくはカルボキシビニルポリマーである。このような化合物は、米国特許第2,798,053号(1957年7月2日発行、ブラウン)に開示されている。この特許には、カルボキシビニルポリマーの製造方法も開示されている。カルボキシビニルポリマーは液体、揮発性有機炭化水素に実質上不溶性であり、空気露出時において寸法的に安定している。
【0052】
本組成物に使用できるその他の種類の追加の増粘剤には、キサンタンガム、イナゴマメゴム、グアーガムなどの天然ゴム類が含まれる。セルロース系増粘剤:ヒドロキシエチル及びヒドロキシメチルセルロース(ダウ・ケミカル(Dow Chemical)から入手可能なエトセル(ETHOCEL)(登録商標)及びメトセル(METHOCEL)(登録商標))も使用できる。天然ゴム類は、組成物をスプレーするとき、液滴のサイズに影響を与えると考えられる。TSIエアロサイザー(Aerosizer)を使用して測定するとき、約3μm〜約10μm、好ましくは約4μm〜約7μmの平均幾何相当直径を有する液滴が、臭いを減少させるのに役立つことが確認された。本明細書に用いるのに好ましい天然ゴムは、キサンタンガムである。
【0053】
好ましい実施形態では、硬質表面用洗浄性組成物は、汚れ膨潤剤として作用する溶媒成分を少なくとも1つ含む有機溶媒系を含み、このとき有機溶媒系は、アルコール類、アミン類、エステル類、グリコールエーテル類、グリコール類、テルペン類及びこれらの混合物から選択される。好適な有機溶媒は、アルカノールアミン類、アルキルアミン類、アルキレンアミン類及びこれらの混合物を含む有機アミン溶媒;芳香族アルコール、脂肪族アルコール(好ましくはC4〜C10)、環式脂肪族アルコール及びこれらの混合物を含むアルコール溶媒;C2〜C3(ポリ)アルキレングリコール類、グリコールエーテル類、グリコールエステル類及びこれらの混合物を含むグリコール及びグリコール誘導体:並びに有機アミン溶媒、アルコール溶媒、グリコール類及びグリコール誘導体から選択される混合物から選択されることができる。非常に好ましい有機アミン溶媒には、米国特許第5,540,846号に開示されているような2−アミノアルカノール溶媒が含まれる。
【0054】
本発明の好ましい組成物では、有機溶媒は、有機アミン(特にアルカノールアミン)溶媒及びグリコールエーテル溶媒を、好ましくは約3:1〜約1:3の重量比で含み、このときグリコールエーテル溶媒は、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル及びこれらの混合物から選択される。本明細書に用いるのに好ましい有機アミンは、アルカノールアミン類、特にモノエタノールアミン、メチルアミンエタノール及び2−アミノ−2メチル−プロパノールである。好ましい組成物では、グリコールエーテルはジエチレングリコールモノブチルエーテルとプロピレングリコールブチルエーテルとの混合物であり、その重量比は好ましくは約1:2〜約2:1である。
【0055】
本明細書に用いるのに好ましい有機溶媒系は、1mmHgを超える揮発性有機物含量を約50%未満、好ましくは約20%未満、より好ましくは約10%未満有する。有機溶媒は、約150℃未満の沸点、約50℃未満、好ましくは100℃未満の引火点、又は約1mmHgを超える蒸気圧を有する溶媒成分を本質的に含まないことが好ましい。非常に好ましい有機溶媒系は、0.1mmHgを超える揮発性有機物含量を約50%未満、好ましくは約20%未満、より好ましくは約10%未満、更により好ましくは約4%未満有する。
【0056】
溶媒パラメータに関して、有機溶媒は以下のa)〜e)から選択することができる:
a)20(Mpa)1/2以上のハンセン溶解度パラメータ、7(Mpa)1/2以上、好ましくは12(Mpa)1/2以上の極性パラメータ、及び10(Mpa)1/2以上の水素結合パラメータを有する極性の水素結合溶媒
b)20(Mpa)1/2以上のハンセン溶解度パラメータ、7(Mpa)1/2以上、好ましくは12(Mpa)1/2以上の極性パラメータ、及び10(Mpa)1/2未満の水素結合パラメータを有する極性の非水素結合溶媒
c)20(Mpa)1/2未満のハンセン溶解度パラメータ、7(Mpa)1/2以上の極性パラメータ、及び10(Mpa)1/2以上の水素結合パラメータを有する両親媒性溶媒
d)7(Mpa)1/2未満の極性パラメータ、及び10(Mpa)1/2未満の水素結合パラメータを有する非極性溶媒、及び
e)これらの混合物。
【0057】
上述の溶媒は、幾分不快な悪臭を有することがある。本明細書で定義される香料物質の精選した組み合わせを、本発明の組成物に組み込み、本組成物に溶媒を使用することに関連する悪臭の強さを効果的に低減したり、マスキングできることが分かった。驚くべきことに、香料物質の組み合わせは、スプレー送達用に指定された組成物において特に有効である。従って、本明細書の硬質表面用洗浄性組成物は、上述した有機溶媒に加えて、溶媒臭気マスキング用香料又は香料ベースを含む。一般に、臭気マスキング用香料又は香料ベースは、揮発性香料物質と非揮発性香料物質との混合物を含み、このとき非揮発性香料物質(沸点が1気圧において250℃を超えるもの)の濃度は、約20重量%を超え、好ましくは約25重量%〜約65重量%、より好ましくは約35重量%〜約55重量%の範囲であることが好ましい。香料又は香料ベースは、少なくとも0.001重量%のイオノン又はイオノン混合物(α、β及びγイオノンを含む)を含むことが好ましい。ある種の花(オジギソウ、スミレ、アヤメなど)や根(ニオイイリスなど)は、天然の形態で、あるいは必要なイオノン濃度を十分に提供できる量の特殊調剤として、本明細書の香料製剤に使用することができるイオノンを様々な濃度で含む。好ましいイオノンは、γ−メチルイオノン、アルバノン(Alvanone)抽出物、イリジア・ベース(Irisia Base)、天然産出イオノン物質(例えば、オジギソウ、スミレ、アヤメ、ニオイイリスから得られるもの)、及びこれらの混合物から選択される。本明細書の組成物は、天然産出イオノン物質を含むことが好ましい。香料又は香料ベースは、更にジャコウを含んでもよい。ジャコウは約250℃を超える沸点を有することが好ましい。好ましいジャコウは、エキサルトリド・トータル(Exaltolide Total)、ハボノライド(Habonolide)、ガラクソリド(Galaxolide)及びこれらの混合物から選択される。マスキング用香料又は香料ベースは、高揮発性香料成分又は約250℃未満の沸点を有する成分の混合物を更に含むことができる。好ましい高揮発性香料成分は、デシルアルデヒド、ベンズアルデヒド、シス−3−ヘキセニルアセテート、アリルアミルグリコレート、ジヒドロミセノール及びこれらの混合物から選択される。
【0058】
組成物は、更にブルーミング香料組成物を含むことができる。ブルーミング香料組成物とは、ブルーミング香料成分を含む香料組成物である。ブルーミング香料成分は、その沸点及びオクタノール/水の分配係数(P)によって特徴付けられ得る。本明細書で使用するとき、沸点は通常の760mmHgの標準圧で測定される。多くの香料成分の760mmHgの標準圧における沸点は、例えば「香料及び芳香化学品(アロマケミカルズ)(Perfume and Flavor Chemicals(Aroma Chemicals))」(ステファン・アルクタンダー(Steffen Arctander)、著者出版、1969年)に記載されている。
【0059】
香料成分のオクタノール/水の分配係数とは、オクタノール中の平衡濃度と水中の平衡濃度との比である。本明細書に用いるのに好ましい香料成分の分配係数は、10を基数とする対数の形、logPとして表すとより便利であり得る。多くの香料成分のlogP値が報告されており、例えば、ポモナ(Pomona)92データベース(デイライト化学情報システム社(Daylight Chemical Information Systems,Inc.)(デイライトCIS))(カリフォルニア州アーバイン(Irvine,California)から入手可能)では、原文献への引用と共に多くのlogP値を記載している。しかし、logP値は、最も簡便には、同様にデイライト(Daylight)CISから入手可能な「CLOGP」プログラムにより計算される。このプログラムは、ポモナ92データベースで利用可能な実験的なlogPの値も一覧にしている。「logPの計算値」(ClogP)は、ハンシュ(Hansch)及びレオ(Leo)のフラグメント法により求められる(A.レオ、「総括医薬品化学(Comprehensive Medicinal Chemistry)」、第4巻、C.ハンシュ(C.Hansch)、P.G.サメンス(P.G.Sammens)、J.B.テイラー(J.B.Taylor)、及びC.A.ラムズデン編、295頁、ペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1990年参照)。このフラグメント法は、各香料成分の化学構造を基にして、原子の数及び種類、原子の結合性、並びに化学結合を考慮に入れている。ClogP値は、最も信頼でき、物理化学的特性の評価に広く用いられており、好ましくは本明細書で有用な香料成分の選択において実験的なlogP値の代わりに用いられる。
【0060】
本明細書に使用するブルーミング香料組成物は、2つの香料グループから選択される1つ以上の香料成分を含む。第1の香料グループは、250℃以下の沸点及び3.0以下のClogPを有することを特徴とする。より好ましい第1の香料グループの成分は、240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点及び2.5以下のClogP値を有する。第1グループの香料成分は、ブルーミング香料組成物の少なくとも約7.5重量%、より好ましくは少なくとも約15重量%、最も好ましくは少なくとも25重量%の濃度で存在することが好ましい。
【0061】
第2の香料グループは、250℃以下の沸点及び3.0を超えるClogPを有することを特徴とする。より好ましい第2の香料グループの成分は、240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点及び3.2を超えるClogP値を有する。第2の香料グループは、ブルーミング香料組成物の少なくとも約20重量%、好ましくは少なくとも約35重量%、最も好ましくは少なくとも約40重量%の濃度で存在することが好ましい。
【0062】
ブルーミング香料組成物は、第1グループの香料成分から少なくとも1つの香料及び第2グループの香料成分から少なくとも1つの香料を含む。より好ましくは、ブルーミング香料組成物は、第1グループの香料成分から選択される複数の成分及び第2グループの香料成分から選択される複数の成分を含む。
【0063】
上記に加えて、ブルーミング香料組成物が、第1及び/又は第2グループの香料成分から選択され、ブルーミング香料組成物の少なくとも7重量%、好ましくは少なくとも8.5重量%、最も好ましくは少なくとも10重量%の量で存在する香料成分を少なくとも1つ含むことも望ましい。
【0064】
本明細書に用いるのに好ましい組成物は、臭気マスキング用香料又は香料ベースとブルーミング香料との重量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約4:1〜約1:4、より好ましくは約3:1〜約1:2である。臭気マスキング用ブルーミング香料組成物は、全体として、組成物全体の約0.5重量%〜約40重量%、好ましくは約2重量%〜約35重量%、より好ましくは約5重量%〜約30重量%、より好ましくは約7重量%〜約20重量%のイオノン又はイオノン混合物を含むことが好ましい。
【0065】
組成物は、有機溶媒系及び臭気マスキング用ブルーミング香料組成物を含むこともでき、この香料組成物は、
a)250℃以下、好ましくは240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点及び3.0以下、好ましくは2.5以下のClogPを有する1つ以上の第1の香料成分を、香料組成物の少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも8重量%、
b)250℃以下、好ましくは240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点及び3.0を超える、好ましくは3.2を超えるClogPを有する1つ以上の第2の香料成分を、香料組成物の少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも50重量%、及び
c)1気圧で250℃を超え、好ましくは260℃を超え、最も好ましくは265℃を超える沸点を有する非揮発性香料物質を、香料組成物の少なくとも約10重量%、好ましくは少なくとも15重量%、より好ましくは少なくとも20重量%含み、更に、好ましくはイオノン若しくはイオノン混合物及び/又はジャコウ若しくはジャコウ混合物を含み、
この香料組成物は、組成物の少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも4重量%の量で存在する第1又は第2の個々の香料成分を少なくとも1つ含むことが好ましい。
【0066】
組成物は、溶媒の悪臭制御を補助するために、更にシクロデキストリンを含むことができる。本明細書に用いるのに好適なシクロデキストリンは、臭気マスキング分子又は香料分子に悪影響を与えずに、溶媒の悪臭の原因となる分子を選択的に吸収できるものである。本明細書に用いる組成物は、組成物の約0.1重量%〜約3重量%、好ましくは約0.5重量%〜約2重量%のシクロデキストリンを含む。本明細書で使用するとき、用語「シクロデキストリン」は、6〜12個のグルコース単位を含有する非置換型シクロデキストリン類、特にα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン及び/又はこれらの誘導体及び/又はこれらの混合物のような既知である任意のシクロデキストリンのいずれかを含む。α−シクロデキストリンは6個のグルコース単位からなり、β−シクロデキストリンは7個のグルコース単位からなり、γ−シクロデキストリンは8個のグルコース単位からなり、これらのグルコース単位はドーナツ形状の環の中に配置されている。グルコース単位の特有の連結及び配列は、特定の容積の中空の内部を有する堅い円錐状の分子構造をシクロデキストリンに付与する。内部空洞の「内張り」は水素原子及びグリコシド架橋する酸素原子によって形成されるため、この表面はかなり疎水性である。空洞の独特の形状及び物理化学的特性は、空洞に収まる有機分子又は有機分子の一部を、シクロデキストリン分子が、吸収すること(それと共に包接錯体を形成すること)を可能にしている。悪臭分子は空洞に収まることができる。
【0067】
好ましいシクロデキストリンは水溶性の高いものであり、例えば、α−シクロデキストリン及びその誘導体、γ−シクロデキストリン及びその誘導体、誘導体化されたβ−シクロデキストリン、並びに/又はこれらの混合物が挙げられる。シクロデキストリン誘導体は、主にOH基のいくつかがOR基に変換された分子からなる。シクロデキストリン誘導体には、例えば、短鎖アルキル基を有するもの(例えば、Rがメチル基又はエチル基であるメチル化シクロデキストリン及びエチル化シクロデキストリン);ヒドロキシアルキル置換基を有するもの(例えば、Rが−CH2−CH(OH)−CH3又は−CH2CH2−OH基であるヒドロキシプロピルシクロデキストリン及び/又はヒドロキシエチルシクロデキストリン);分枝状シクロデキストリン(例えば、マルトース結合シクロデキストリン);陽イオン性シクロデキストリン(例えば、Rが低いpHにおいて陽イオンであるCH2−CH(OH)−CH2−N(CH32である2−ヒドロキシ−3−(ジメチルアミノ)プロピルエーテルを含有するもの);四級アンモニウム(例えば、RがCH2−CH(OH)−CH2−N+(CH33Cl-である2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテルクロリド基);陰イオン性シクロデキストリン(例えば、カルボキシメチルシクロデキストリン、シクロデキストリンスルフェート、及びシクロデキストリンスクシニレート);両性シクロデキストリン(例えば、カルボキシメチル/四級アンモニウムシクロデキストリン);少なくとも1つのグルコピラノース単位が3−6−無水−シクロマルト構造を有するシクロデキストリン(例えば、モノ−3−6−無水シクロデキストリン)であって、「シクロデキストリンの最小化学修飾に伴う最適な性能(Optimal Performances with Minimal chemical Modification of Cyclodextrins)」(F.ジエダイニ−ピラルド(F.Diedaini-Pilard)及びB.パーリー(B.Perly)、第7回国際シクロデキストリンシンポジウム要項集、1994年4月、49頁)に開示されたもの、並びにこれらの混合物が挙げられる。その他のシクロデキストリン誘導体は、米国特許第3,426,011号、米国特許第3,453,257号、米国特許第3,453,258号、米国特許第3,453,259号、米国特許第3,453,260号、米国特許第3,459,731号、米国特許第3,553,191号、米国特許第3,565,887号、米国特許第4,535,152号、米国特許第4,616,008号、米国特許第4,678,598号、米国特許第4,638,058号、及び米国特許第4,746,734号に開示されている。
【0068】
水溶性の高いシクロデキストリンとは、水への溶解度が室温で100ml中の水に少なくとも約10g、好ましくは100ml中の水に少なくとも約20g、より好ましくは室温で100ml中の水に少なくとも約25gであるシクロデキストリンである。本明細書での使用に好適な好ましい水溶性シクロデキストリン誘導体の例は、ヒドロキシプロピルα−シクロデキストリン、メチル化α−シクロデキストリン、メチル化β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン、及びヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンである。ヒドロキシアルキルシクロデキストリン誘導体は、好ましくは約1〜約14、より好ましくは約1.5〜約7の置換度を有し、その際、シクロデキストリン当りのOR基の総数が、置換度として定義される。メチル化シクロデキストリン誘導体は、典型的には約1〜約18、好ましくは約3〜約16の置換度を有する。既知のメチル化β−シクロデキストリンは、一般にDIMEBとして知られるヘプタキス−2,6−ジ−O−メチル−β−シクロデキストリンであり、その際、各グルコース単位は、約14の置換度と共に約2のメチル基を有する。好ましい、更に購入しやすいメチル化β−シクロデキストリンは、約12.6の置換度を有する、無作為にメチル化されたβ−シクロデキストリンである。好ましいシクロデキストリンは、例えば、アメリカン・メイズ−プロダクツ社(American Maize-Products Company)及びワッカー・ケミカルズ社(アメリカ)(Wacker Chemicals (USA),Inc.)から市販されている。セレスター(Cerestar)から市販されているヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンが、本明細書に用いるのに好ましい。
【0069】
本発明の組成物は、調理残滓、焼きつき残滓及び焦げつき残滓(又はその他の極めて乾燥した汚れ)で汚れた調理器具又は食卓用食器具を前処理するために直接適用するのに特に有用である。組成物は、自動又は手動で食器を洗ったり、すすいだり、拭き取ったりする前に、スプレー又は泡などの形態で、汚れた基材に適用する。前処理した調理器具又は食卓用食器具は非常に滑りやすく、その結果、すすぎ中及びすすぎ後の取り扱いが困難であると感じることがある。これは、マグネシウム塩及びカルシウム塩のような2価の陽イオンを使用することにより解決することができるが、特に本明細書に用いるのに好適なのは塩化マグネシウムである。約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、より好ましくは約0.4重量%〜約2重量%のマグネシウム塩を加えると、前処理用組成物の物理的特性の安定度に悪影響を与えることなく、調理器具又は食卓用食器具表面の滑りやすい特性を取り除くことができる。本発明の組成物は、自動食器洗い洗剤組成物又はその成分としても使用することができる。
【0070】
方法の観点において、本発明は、調理器具及び食卓用食器具から調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去する方法を提供するが、この方法は、本発明の硬質表面用洗浄性組成物を使用して調理器具/食卓用食器具を処理することを含む。また、金属製調理器具及び食卓用食器具から重合油脂又は炭水化物の調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去する方法も提供し、この方法は、本発明の硬質表面用洗浄性組成物を使用して調理器具/食卓用食器具を処理することを含む。好ましい方法は、自動又は手動で食器を洗浄する前に、本発明の組成物で調理器具/食卓用食器具を前処理する手順を含む。必要に応じて、本発明の洗浄性組成物を適用した後、汚れた基材を食品包装用フィルムで覆い、汚れを膨潤させれば、調理汚れ、焦げつき汚れ及び焼きつき汚れの除去工程を容易にすることができる。食品包装用フィルムは、約1時間以上、好ましくは約6時間以上そのままにしておくことが好ましい。
【0071】
本発明の硬質表面用洗浄性組成物及びスプレーディスペンサーを含む硬質表面用洗浄性製品も提供される。組成物の物理的特性とスプレーディスペンサーの幾何学的特質を組み合わせることにより、例えば、TSIエアロサイザーを使用して測定するとき、約3μm〜約10μm、好ましくは約4μm〜約7μmの平均幾何相当直径を有するスプレー液滴を提供することができ、このような液滴のサイズ範囲は、臭いの印象及び悪臭特質の低減いう観点において最適である。好適なスプレーディスペンサーには、ハンドポンプ(「トリガー」と呼ぶこともある)器具、加圧缶容器、静電スプレー器具などが挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0072】
本発明は、後の洗浄を容易にするために、調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れで汚れた調理器具及び食卓用食器具を前処理するためのずり減粘性の硬質表面用洗浄性組成物を想定している。これは主に、汚れ膨潤剤及び増粘剤系を含有するスプレー可能な組成物によって達成される。組成物は、スプレー可能なものであり、汚れ膨潤効果を提供する適切な粘着性を有する。また、本発明は、上述の汚れを除去する方法についても想定している。
【0073】
汚れ膨潤剤とは、上述したような調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを膨潤させる効果のある物質又は組成物である。本明細書に用いるのに好ましい汚れ膨潤剤には、有機アミン溶媒が挙げられる。
【0074】
拡散助剤とは、上述したような表面張力を低下させる特性を有する物質又は組成物である。本明細書に用いるのに好適な拡散助剤には、シリコーン界面活性剤及びアミンオキシド界面活性剤などの界面活性剤(特に、約25mN/m未満の表面張力を有するもの)、有機溶媒及びこれらの混合物が挙げられる。
【0075】
(有機溶媒)
一般に、本明細書に使用される有機溶媒は、食卓用食器具/調理器具と適合性があるように選択されるべきである。更に、溶媒系は、1mmHgを超える(好ましくは0.1mmHgを超える)揮発性有機物含量を溶媒系の約50重量%未満、好ましくは約30重量%未満、より好ましくは約10重量%未満有して、その使用が有効で安全である必要がある。また、溶媒系の臭いは、極めてマイルドで心地良いものであるべきである。本明細書において使用する個々の有機溶媒は、一般に約150℃を超える沸点、約50℃を超え、好ましくは100℃未満の引火点、及び25℃且つ大気圧で約1mmHg未満、好ましくは0.1mmHg未満の蒸気圧を有する。更に、個々の有機溶媒は、約500cm3/モル未満、好ましくは約250cm3/モル未満、より好ましくは約200cm3/モル未満のモル体積を有することが好ましく、これらのモル体積は、最適に汚れに浸透し、汚れを膨潤させるという観点から好ましいものである。
【0076】
本明細書に使用可能な溶媒には、以下のi)〜v)が含まれる:i)アルコール類、例えば、ベンジルアルコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、フルフリルアルコール、1,2−ヘキサンジオール及びその他類似の物質;ii)アミン類、例えば、アルカノールアミン類(例えば、一級アルカノールアミン類(モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジエチルエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、β−アミノアルカノール)、二級アルカノールアミン類(ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、2−(メチルアミノ)エタノール)、三級アルカノールアミン類(トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン))、アルキルアミン類(一級アルキルアミン類(モノメチルアミン、モノエチルアミン、モノプロピルアミン、モノブチルアミン、モノペンチルアミン、シクロヘキシルアミン)、二級アルキルアミン類(ジメチルアミン))、アルキレンアミン類(一級アルキレンアミン類(エチレンジアミン、プロピレンジアミン))及びその他類似の物質;iii)エステル類、例えば、乳酸エチル、メチルエステル、アセト酢酸エチル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート及びその他類似の物質;iv)グリコールエーテル類、例えば、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル及びその他類似の物質;v)グリコール類、例えば、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール(2−メチル−2,4−ペンタンジオール)、トリエチレングリコール、組成物及びジプロピレングリコール及びその他類似の物質;並びにこれらの混合物。
【0077】
汚れ膨潤剤として本明細書で使用されるのに好ましい溶媒には、アルカノールアミン類(特にモノエタノールアミン)、β−アミノアルカノール類(特に2−アミノ−2メチル−プロパノール(第三炭素にアミン基を有するβ−アミノアルカノールの中で最も分子量が小さいため、アミン基の反応性を最低限に抑える))及びこれらの混合物が含まれる。
【0078】
拡散助剤として本明細書に用いるのに好ましい溶媒には、グリコール類及びグリコールエーテル類が含まれ、特にジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル及びこれらの混合物が含まれる。
【0079】
特に好ましい溶媒は、モノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物;及び約1〜約5個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物からなる群より選択される。
【0080】
好適なモノ−、ジ−、又はトリ−エチレングリコールフェニルエーテル類は、次式によるものであることが好ましい:
Ph−O−(C24O))n−H
式中、nは約1〜約3の整数である。好ましくは、nは約1及び/又は約2であり、より好ましくはnは約1である。
モノ−及びジ−エチレングリコールフェニルエーテルの好適な混合物は、商品名ダワノール(Dowanol)EPh(登録商標)でダウ(Dow)から市販されている。
【0081】
好ましくは本明細書の組成物は、全組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%、更により好ましくは約3重量%〜約8重量%、なおより好ましくは約4重量%〜約6重量%、最も好ましくは約5重量%のモノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物を含んでもよい。
【0082】
その他の好適な溶媒は、約1〜約5個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジプロピレングリコールアルキルエーテル、又は約1〜約5個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するトリプロピレングリコールアルキルエーテル及びこれらの混合物を含む。約1〜約5個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有する好適なジ−、及びトリ−プロピレングリコールアルキルエーテルは、次式によるものであることが好ましい:
1−O−(C36O)n−H
式中、R1は約1〜約5個の炭素原子を有する、分枝状又は直鎖、飽和又は不飽和、置換又は非置換のアルキル鎖であり、nは約2又は約3からの整数である。本発明の好ましい実施形態において、R1は直鎖の飽和非置換アルキル鎖である。好ましくは、R1は1、2、3又は4個の炭素原子を有するアルキル鎖である。より好ましくは、R1はメチル、プロピル又はブチルである。更により好ましくは、R1はメチル、n−プロピル又はn−ブチルである。更により好ましくは、R1はn−プロピルである。好ましくは、nは約3である。
【0083】
好ましい実施形態では、溶媒系は、約1〜約5個の炭素原子を含有するトリプロピレングリコールアルキルエーテルを含む。
【0084】
好適なジ−及びトリ−プロピレングリコールアルキルエーテルは、ダウ(Dow)から商品名ダワノール(Dowanol)DPnP(登録商標)(ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル)、ダワノールDPnB(登録商標)(ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル)、ダワノールTPnP(登録商標)(トリプロピレングリコールn−プロピルエーテル)、ダワノールTPnB(登録商標)(トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル)、ダワノールTPM(登録商標)(トリプロピレングリコールメチルエーテル)として市販されている。
【0085】
好ましくは本明細書の組成物は、全組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%、更により好ましくは約3重量%〜約8重量%、なおより好ましくは約4重量%〜約6重量%、最も好ましくは約5重量%のジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物を含んでもよい。
【0086】
極めて好ましい実施形態において、この溶媒系は、モノ−エチレングリコールフェニルエーテル、又はモノ−及びジ−エチレングリコールフェニルエーテルとトリプロピレングリコールn−プロピルエーテルとの混合物を含む。
別の極めて好ましい実施形態では、本明細書の溶媒系は、前記エチレングリコールフェニルエーテルと前記ジ−又はトリ−プロピレングリコールアルキルエーテルとを、約99:1〜約1:99、好ましくは約66:33〜約33:66、最も好ましくは約50:50の重量比で含む。
【0087】
汚れ膨潤剤及び拡散助剤とは別に、本明細書における硬質表面用洗浄性組成物は追加成分を含有することができ、これには、上述した湿潤剤以外の界面活性剤、ビルダー、酵素、漂白剤、アルカリ度源、増粘剤、安定化成分、香料、研磨材などが含まれる。また、組成物は、キャリア又は希釈機能(汚れの膨潤又は拡散とは対立する)、あるいはその他の特定機能を有する有機溶媒も含有することができる。組成物はいずれか好適な容器から提供することができ、この容器には、例えば、ボトル(ポンプ付きボトル、スクイーズボトル)、ペーストディスペンサー、カプセル、パウチ及び多区画パウチがある。
【0088】
(界面活性剤)
自動食器洗いに使用する本発明の組成物及び方法において、洗剤界面活性剤は、単独でも、その他の成分(つまり、泡抑制剤)との組み合わせにおいても、低発泡性であることが好ましい。硬質表面洗浄又は食器洗いの前処理に使用する本発明の組成物及び方法において、洗剤界面活性剤は、直接適用するには発泡性であるが、自動食器洗いに使用するには低発泡性であることが好ましい。本明細書に好適な界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤(例えば、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルグリセリルスルホネート、アルキル及びアルケニルスルホネート、アルキルエトキシカルボキシレート、N−アシルサルコシネート、N−アシルタウレート、アルキルサクシネート及びスルホサクシネートなどであり、これらのアルキル、アルケニル又はアシル部分は、C5〜C20、好ましくはC10〜C18の直鎖又は分枝状である);陽イオン性界面活性剤(例えば、塩素エステル(米国特許第4,228,042号、米国特許第4,239,660号及び米国特許第4,260,529号)及びモノC6〜C16N−アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤など、これらの残存N位はメチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基で置換されている);低曇点及び高曇点の非イオン性界面活性剤及びこれらの混合物(例えば、非イオン性アルコキシル化界面活性剤(特にC6〜C18一級アルコールから誘導されたエトキシレート類)、エトキシル化−プロポキシル化アルコール類(例えば、オリン社(Olin Corporation)のポリ−タージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18)、エポキシ末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール類(例えば、オリン社のポリ−タージェント(登録商標)SLF18B、PCT国際公開特許WO94/22800参照)、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、及びブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン高分子化合物(例えば、BASFワイアンドット社(BASF-Wyandotte Corp.)(ミシガン州ワイアンドット(Wyandotte,Michigan))から市販されているプルロニック(PLURONIC)(登録商標)、リバースドプルロニック(REVERSED PLURONIC)(登録商標)、及びテトロニック(TETRONIC)(登録商標));両性界面活性剤(例えば、C12〜C20アルキルアミンオキシド類(本明細書に使用するのに好ましいアミンオキシド類には、ラウリルジメチルアミンオキシド及びヘキサデシルジメチルアミンオキシドが挙げられる)、及びアルキル両性カルボン酸界面活性剤(例えば、ミラノール(Miranol)(商標)C2M));及び双極性イオン界面活性剤(例えば、ベタイン及びスルタイン);並びにこれらの混合物が挙げられる。本明細書において好適な界面活性剤は、例えば、米国特許第3,929,678号、米国特許第4,259,217号、EP−A−0414549、PCT国際公開特許WO93/08876及びWO93/08874に開示されている。界面活性剤は典型的に、組成物の約0.2重量%〜約30重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、最も好ましくは約1重量%〜約5重量%の濃度で存在する。本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤は低発泡性であり、低曇点非イオン性界面活性剤、及び高発泡性界面活性剤と低曇点非イオン性界面活性剤(そのための泡抑制剤として作用する)との混合物が挙げられる。
【0089】
(ビルダー)
本明細書の洗浄性組成物に用いるのに好適なビルダーには、水溶性ビルダー(例えば、クエン酸塩、炭酸塩及びポリリン酸塩(例えば、トリポリリン酸ナトリウム及びトリポリリン酸ナトリウム6水和物、トリポリリン酸カリウム及びトリポリリン酸ナトリウムとカリウムの混合塩))、部分水溶性又は不溶性ビルダー(例えば、結晶性層状ケイ酸塩(EP−A−0164514及びEP−A−0293640)、並びにアルミノケイ酸塩(ゼオライトA、B、P、X、HS及びMAPなど))が挙げられる。ビルダーは、典型的には、組成物の約1重量%〜約80重量%、好ましくは約10重量%〜約70重量%、最も好ましくは約20重量%〜約60重量%の濃度で存在する。
【0090】
本明細書に用いるのに好ましい組成物は、アルミニウム及びある種の塗面への損傷を防ぐために、ケイ酸塩を含む。長期保存安定性の観点から、非常に好ましいのは、全ケイ酸塩(非晶性及び結晶性)を約22%未満、好ましくは約15%未満含有する組成物であるが、1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.4、最も好ましくは2.0のSiO2:Na2Oの比を有する非晶性ケイ酸ナトリウムもまた、本明細書において使用することができる。
【0091】
(酵素)
本明細書において好適な酵素には、細菌及び真菌セルラーゼ類、例えばケアザイム(Carezyme)及びセルザイム(Celluzyme)(ノボ・ノルディスクA/S(Novo Nordisk A/S));ペルオキシダーゼ類;リパーゼ類、例えばアマノ−P(Amano-P)(天野製薬株式会社(Amano Pharmaceutical Co.))、M1リパーゼ(M1 Lipase(登録商標))及びリポマックス(Lipomax(登録商標))(ヒスト・ブロカデス(Gist-brocades))並びにリポラーゼ(Lipolase(登録商標))及びリポラーゼ・ウルトラ(Lipolase Ultra(登録商標))(ノボ(Novo));クチナーゼ類;プロテアーゼ類、例えばエスペラーゼ(Esperase(登録商標))、アルカラーゼ(Alcalase(登録商標))、デュラザイム(Durazym(登録商標))及びサビナーゼ(Savinase(登録商標)(ノボ(Novo))並びにマキサターゼ(登録商標))、マキサカール(Maxacal(登録商標))、プロペラーゼ(Properase(登録商標))及びマキサペム(Maxapem(登録商標))(ヒスト・ブロカデス(Gist-brocades));並びにα及びβアミラーゼ類、例えばピュラフェクトOx Am(Purafect Ox Am(登録商標))(ジェネンコア(Genencor))並びにターマミル(Termamyl(登録商標))、バン(Ban(登録商標))、フンガミル(Fungamyl(登録商標))、デュラミル(Duramyl(登録商標))及びナタラーゼ(Natalase(登録商標))(ノボ(Novo));並びにそれらの混合物が挙げられる。酵素は本明細書において小球状、粒状、又は共粒状として、典型的に組成物の約0.0001重量%〜約2重量%の範囲の純粋な酵素の濃度で加えられることが好ましい。
【0092】
(漂白剤)
本明細書において好適な漂白剤には、塩素漂白剤及び酸素漂白剤が含まれ、とりわけ無機過水和物塩、例えば、過ホウ酸ナトリウム1水和物及び4水和物並びに放出速度を制御するために任意にコーティングした過炭酸ナトリウム)(例えば、硫酸塩/炭酸塩コーティングに関しては英国特許第1,466,799号を参照)、前形成有機過オキソ酸並びに有機過オキソ酸漂白剤前駆体及び/又は遷移金属含有漂白触媒(とりわけマンガン又はコバルト)との混合物が含まれる。無機過水和物塩は典型的に、組成物の約1重量%〜約40重量%、好ましくは約2重量%〜約30重量%、より好ましくは約5重量%〜約25重量%の範囲の濃度で組み込まれる。本明細書に用いるのに好ましい過オキソ酸漂白剤前駆体には、過安息香酸及び置換型過安息香酸の前駆体;陽イオン性過オキソ酸前駆体;過酢酸前駆体(例えば、TAED、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム及びペンタアセチルグルコース);過ノナン酸前駆体(例えば、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(イソ−NOBS)及びノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS));アミド置換型アルキル過オキソ酸前駆体(EP−A−0170386);及びベンゾオキサジン過オキソ酸前駆体(EP−A−0332294及びEP−A−0482807)が挙げられる。漂白剤前駆体は典型的に、組成物の約0.5重量%〜約25重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の範囲の濃度で組み込まれる一方で、前形成有機過オキソ酸自体は典型的に、組成物の0.5重量%〜25重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の範囲の濃度で組み込まれる。本明細書に用いるのに好ましい漂白触媒には、トリアザシクロノナンマンガン及び関連錯体(米国特許第4,246,612号、米国特許第5,227,084号);ビスピリジルアミンCo、Cu、Mn、Fe及び関連錯体(米国特許第5,114,611号);並びにペンタミンアセテートコバルト(III)及び関連錯体(米国特許第4,810,410号)が挙げられる。
【0093】
(低曇点非イオン性界面活性剤及び泡抑制剤)
自動食器洗い機で使用するのに好適な本出願の組成物は、好ましくは、泡抑制剤を含む。本明細書に用いるのに好適な泡抑制剤には、低曇点を有する非イオン性界面活性剤が挙げられる。「曇点」とは、本明細書で使用するとき、非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、温度が上昇すると可溶性が低下する界面活性剤で生じるもので、第二の相の出現が観測される温度を「曇点」と呼ぶ(カーク・オスマー(Kirk Othmer)、360〜362頁参照)。本明細書で使用するとき、「低曇点」非イオン性界面活性剤とは、30℃未満、好ましくは約20℃未満、更により好ましくは約10℃未満、最も好ましくは約7.5℃未満の曇点を有する非イオン性界面活性剤系成分として定義される。典型的な低曇点非イオン性界面活性剤には、非イオン性アルコキシル化界面活性剤(特に一級アルコールから誘導されたエトキシレート)、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーが挙げられる。また、このような低曇点の非イオン性界面活性剤には、例えば、エトキシル化−プロポキシル化アルコール(例えば、オリン社(Olin Corporation)のポリ−タージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18)及びエポキシ末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば、米国特許第5,576,281号などに記述されているようなオリン社のポリ−タージェント(登録商標)SLF18Bシリーズの非イオン性物質)が挙げられる。
【0094】
好ましい低曇点界面活性剤は、次式を有するエーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)泡抑制剤である:
【0095】
【化1】
Figure 2005504143
1は平均約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、R2は約1〜約4個の炭素原子の直鎖アルキル炭化水素であり、R3は約1〜約4個の炭素原子の直鎖アルキル炭化水素であり、xは約1〜約6の整数であり、yは約4〜約15の整数であり、zは約4〜約25の整数である。
【0096】
他の低曇点の非イオン性界面活性剤は、次式を有するエーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)である。
IO(RIIO)nCH(CH3)ORIII
式中、RIは約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカルからなる群から選択され;RIIは同じでも又は異なってもよく、任意の所与の分子中で分枝状又は直鎖C2〜C7アルキレンからなる群から独立に選択され;nは1〜約30の数であり;RIIIは以下からなる群から選択される:
(i)1〜3個のヘテロ原子を含有する、4〜8員の置換又は非置換の複素環、及び
(ii)約1〜約30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換、環状又は非環式、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカル;
(b)但し、R2が(ii)であるとき、、(A)R1の少なくとも1つがC2〜C3アルキレン以外であるか、又は(B)R2が6〜30個の炭素原子を有するかのいずれかであり、更にR2が8〜18個の炭素原子を有するとき、RはC1〜C5アルキル以外である。
【0097】
E.(その他の任意成分)
本明細書においてその他の好適な成分には、組成物の約0.1重量%〜約30重量%、好ましくは約0.5重量%〜約15重量%、最も好ましくは約1重量%〜約10重量%の濃度の、再付着防止剤、汚れ放出剤、又はその他の洗浄成分が挙げられる。本明細書において好ましい再付着防止ポリマーには、ポリマー含有アクリル酸(例えば、ソカラン(Sokalan)PA30、PA20、PA15、PA10、及びソカランCP10(バスフ社(BASF GmbH))、アクゾル(Acusol)45N、480N、460N(ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)))、アクリル酸/マレイン酸コポリマー(例えば、ソカランCP5)、及びアクリル/メタクリルコポリマーが挙げられる。本明細書において好ましい汚れ放出ポリマーには、アルキル及びヒドロキシアルキルセルロース(米国特許第4,000,093号)、ポリオキシエチレン類、ポリオキシプロピレン類及びそのコポリマー、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール及びこれらの混合物のテレフタレートエステル類に基づく非イオン性及び陰イオン性ポリマーが挙げられる。
【0098】
重金属イオン封鎖剤及び結晶成長阻害剤は、例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、エチレンジホスホネート、ヒドロキシ−エチレン−1,1−ジホスホネート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミノテトラアセテート、エチレンジアミン−N,N’−ジサクシネートの塩及び遊離酸の形態が、一般に組成物の約0.005重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.25重量%〜約7.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で本明細書に用いられるのに好適である。
【0099】
本明細書における組成物は、腐食防止剤を含有することができ、これには、例えば、組成物の約0.05重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の濃度の有機銀コーティング剤(とりわけ、ウィンターシャル(Wintershall)(ドイツ、ザルツバーゲン)から販売されているウィノン(Winog)70などのパラフィン)、窒素含有腐食防止剤化合物(例えば、ベンゾトリアゾール及びベンズイマダゾール−英国特許第1,137,741号参照)及び組成物の約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.02重量%〜約0.4重量%の濃度のMn(II)化合物(特に、有機配位子のMn(II)塩)が挙げられる。
【0100】
本明細書に適切な他の成分としては、着色剤、約0.01%〜約5%の濃度の酢酸ビスマス及びクエン酸ビスマスなどの水溶性ビスマス化合物、約0.01%〜約6%の濃度の酵素安定剤(例えば、カルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコール及び塩素漂白剤スカベンジャー)石灰石鹸分散剤(PCT国際公開特許WO−A−93/08877を参照のこと)、泡抑制剤(PCT国際公開特許WO−93/08876及びEP−A−0705324を参照のこと)、高分子移染防止剤、光学的光沢剤、充填剤及び粘土が挙げられる。組成物中に含まれる溶媒の濃度及び悪臭の程度に応じて、組成物は、香料の存在を必要とすることがある。香料には、臭気マスキング香料、高揮発性香料、イオノン、ムスク、ブルーミング香料が挙げられる。これらの香料は、本出願人らの同時係属国際特許出願番号PCT国際公開特許US01/22708に、より詳細に記載されている。
【0101】
液体洗剤組成物は、キャリアとして水及びその他の揮発性溶媒を含有することができる。本発明の液体洗剤には、少量の低分子量一級又は二級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノール)を使用することができる。少量で用いられるその他の好適なキャリア溶媒には、グリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ソルビトール及びこれらの混合物が挙げられる。
【実施例】
【0102】
(実施例で使用する略語)
実施例において、成分の略された識別表示は次の意味を有する。
【0103】
【表4】
Figure 2005504143
次の実施例では、すべての濃度は重量部により表される。
【0104】
(実施例1〜18)
実施例1〜18は、食器洗浄プロセスの前に、食物の調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去しやすくするために、使用する前処理用組成物について説明する。実施例の組成物は、トリガー型のスプレーディスペンサーからスプレーして、食器洗い物に適用する。洗い物は、140℃で2時間焼いたパイレックス容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレス鋼容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレス鋼容器のポテトとチーズ、150℃で2時間調理したステンレス鋼容器の卵黄、及び120℃で1時間調理した後、180℃で1時間調理したソーセージといった異なる汚れと異なる基材とを含む。食器洗い物を実施例の組成物に10分間浸け置きした後、冷たい水道水ですすぐ。その後、食器洗い物を、例えばアルカリ度源、ビルダー、酵素、漂白剤、漂白触媒、非イオン性界面活性剤、泡抑制剤、銀腐食防止剤、汚れ懸濁ポリマーなどを含有する代表的な食器洗浄洗剤組成物を用いて手動又は自動食器洗浄機のいずれかにて、例えばボッシュ(Bosch)6032食器洗浄機にて55℃で、前洗浄なしで洗浄する。実施例の組成物で処理され、その後食器洗浄機で洗浄された食器洗い物は、食物の調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを良好に除去できる。
【0105】
【表5】
Figure 2005504143
【0106】
【表6】
Figure 2005504143
【0107】
【表7】
Figure 2005504143
【0108】
【表8】
Figure 2005504143
実施例はすべて、25℃における液体表面張力が24.5mN/m未満、pHが少なくとも12及びステンレス鋼基材上の重合油脂汚れにおける45分間の汚れ膨潤指数が少なくとも200%である。

Claims (45)

  1. 調理器具及び食卓用食器具から食物の調理汚れ、焼きつき汚れ、又は焦げつき汚れを除去するための硬質表面用洗浄性組成物であって、スメクタイト型の粘土増粘剤及び疎水変性ポリアクリレートポリマーを含む組成物。
  2. 調理器具及び食卓用食器具から食物の調理汚れ、焼きつき汚れ、又は焦げつき汚れを除去するためのケイ酸塩含有硬質表面用洗浄性組成物であって、スメクタイト型の粘土増粘剤及び疎水変性ポリアクリレートポリマーを含む組成物。
  3. 本明細書に記載の光透過率試験により少なくとも30%の光透過率を有する、請求項1又は2に記載の硬質表面用洗浄性組成物。
  4. 本明細書に記載の物理的安定性試験方法により測定される、増粘された組成物と増粘されていない組成物との5%以下の分離を生じる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬質表面用洗浄性組成物。
  5. 本明細書に記載の試験方法により測定される鋼の変色が3未満である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬質表面用洗浄性組成物。
  6. 前記スメクタイト型の粘土増粘剤の平均小板サイズが約100nm未満である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記粘土が、ラポナイト、アルミニウム、ケイ酸塩、ベントナイト、燻蒸シリカ、及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記疎水変性ポリアクリレートポリマーが、少なくとも2個の炭素原子の炭素鎖を含む疎水性部分を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記疎水性部分が12個以上の炭素原子を含む、請求項8に記載の組成物。
  10. 前記疎水変性ポリアクリレートポリマーが、少なくとも1つのアルコキシラート基を含む疎水性部分を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記疎水性部分が、少なくとも15単位のアルコキシラート基、より好ましくはエトキシレート基を含む、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記疎水変性ポリアクリレートポリマーが、少なくとも12個の炭素原子の炭素基と少なくとも20単位のエトキシレート基とを含む少なくとも1つの疎水性部分を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記疎水変性ポリアクリレートポリマーの分子量が、100000より大きい、より好ましくは500000より大きい、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 有機溶媒系を更に含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記組成物が、アルコール類、アミン類、エステル類、グリコールエーテル類、グリコール類、テルペン類及びこれらの混合物から選択される有機溶媒系を含み、その中に少なくとも1つの有機アミン溶媒成分が含まれる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記有機溶媒系が、アルカノールアミン類、アルキルアミン類、アルキレンアミン類及びこれらの混合物を含む有機アミン溶媒;芳香族アルコール、脂肪族アルコール(好ましくはC4〜C10)、環状脂肪族アルコール及びこれらの混合物を含むアルコール溶媒;C2〜C3(ポリ)アルキレングリコール類、グリコールエーテル類、グリコールエステル類及びこれらの混合物を含むグリコール類及びグリコール誘導体;並びに有機アミン溶媒、アルコール溶媒、グリコール及びグリコール誘導体から選択される混合物から選択される、請求項14又は15に記載の組成物。
  17. 前記有機溶媒が、有機アミン(特にアルカノールアミン、より特に2−アミノアルカノール)溶媒及びグリコールエーテル溶媒を、好ましくは約3:1〜約1:3の重量比で含み、前記グリコールエーテル溶媒が、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル及びこれらの混合物から選択される、請求項14〜16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記グリコールエーテルが、ジエチレングリコールモノブチルエーテルとプロピレングリコールブチルエーテルとの混合物であり、好ましくはその重量比が約1:2〜約2:1である、請求項15〜17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記有機溶媒が、1mmHgを超える揮発性有機物含量を約50%未満、好ましくは約20%未満、より好ましくは約10%未満有する、請求項14〜18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 前記有機溶媒が、約150℃未満の沸点、約50℃未満、好ましくは100℃未満の引火点、又は約1mmHgを超える蒸気圧を有する溶媒成分を本質的に含まない、請求項14〜19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 汚れ膨潤剤を更に含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 汚れ膨潤剤として作用する少なくとも1つの溶媒成分を含む有機溶媒系を含む、請求項14〜21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 前記汚れ膨潤剤が、アルカノールアミン類、アルキルアミン類、アルキレンアミン類及びこれらの混合物から選択される有機アミン溶媒である、請求項21又は22に記載の組成物。
  24. 前記組成物が、蒸留水に溶解した10%の溶液として測定するとき、7.5〜14、好ましくは10〜13のpHを有する、請求項1〜23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 前記組成物が、5未満、好ましくは4未満、より好ましくは3未満の予備アルカリ度を有する、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 垂直なステンレス鋼面にスプレーされた組成物が、約1cm/s未満、好ましくは約0.1cm/s未満の流速を有する、請求項1〜25のいずれか一項に記載の組成物。
  27. ずり減粘特性を有する、請求項1〜26のいずれか一項に記載の組成物。
  28. 試料10ml、スピンドルS−31を使用してブルックフィールドシリンダー粘度計(LVDII型)で測定するとき、粘度が、6rpmにおいて約1Pasを超え、好ましくは約2〜約4Pas、30rpmにおいて約2Pas未満、好ましくは約0.8〜約1.2Pas、及び60rpmにおいて約1Pas未満、好ましくは約0.3〜約0.5Pasである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の組成物。
  29. 陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、半極性界面活性剤及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を約0.05%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約2%含む、請求項1〜28のいずれか一項に記載の組成物。
  30. 前記組成物が、重合油脂でコーティングされたガラス基材上で、25℃において約20°未満、好ましくは約10°未満、より好ましくは約5°未満の前進接触角を示す、請求項1〜29のいずれか一項に記載の組成物。
  31. 前記組成物が、少なくとも約100%、好ましくは少なくとも約200%、より好ましくは少なくとも約500%の汚れ膨潤指数を有する、請求項1〜30のいずれか一項に記載の組成物。
  32. 有機溶媒、湿潤剤及びこれらの混合物から選択される拡散助剤を含む、請求項1〜31のいずれか一項に記載の組成物。
  33. 前記拡散助剤が、約30mN/m未満、好ましくは約28mN/m未満、より好ましくは約26mN/m未満の液体表面張力を有する、請求項32に記載の組成物。
  34. 前記拡散助剤が、アルコール溶媒、グリコール類、グリコール誘導体及びこれらの混合物から選択される1つ以上の有機溶媒成分を含む、請求項32又は33に記載の組成物。
  35. 前記拡散助剤が、十分な水混和性を有する有機溶媒と、水中で制限された混和性を有するカップリング有機溶媒との混合物を含み、前記水混和性有機溶媒と前記カップリング有機溶媒との比率が約4:1〜約1:20、好ましくは約2:1〜約1:6、より好ましくは約1.5:1〜約1:3である、請求項32〜34のいずれか一項に記載の組成物。
  36. 前記拡散助剤が、約30mN/m未満、好ましくは約28mN/m未満、より好ましくは約26mN/m未満の液体表面張力を有する湿潤剤を含む、請求項32〜35のいずれか一項に記載の組成物。
  37. 前記拡散助剤が、アミンオキシド湿潤剤を含む、請求項32〜36のいずれか一項に記載の組成物。
  38. 前記組成物が、少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも75%の重合油脂除去指数を有する、請求項1〜37のいずれか一項に記載の組成物。
  39. 食器洗いの前処理用組成物の形態である、請求項1〜38のいずれか一項に記載の組成物。
  40. 調理器具及び食卓用食器具から調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れを除去する方法であって、請求項1〜39のいずれか一項に記載の硬質表面用洗浄性組成物で前記調理器具/食卓用食器具を処理することを含む方法。
  41. 金属製調理器具及び食卓用食器具から重合油脂の調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れを除去する方法であって、請求項1〜39のいずれか一項に記載の硬質表面用洗浄性組成物で前記調理器具/食卓用食器具を処理することを含む方法。
  42. 金属製調理器具及び食卓用食器具から炭水化物の調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れを除去する方法であって、請求項1〜39のいずれか一項に記載の硬質表面用洗浄性組成物で前記調理器具/食卓用食器具を処理することを含む方法。
  43. 手動又は自動で食器を洗浄する前に、硬質表面用洗浄性組成物で前記調理器具/食卓用食器具を前処理する手順を含む、請求項40〜42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 手動又は自動で食器を洗浄する前に、硬質表面用洗浄性組成物で前記調理器具/食卓用食器具を前処理し、汚れの膨潤を促進するのに十分な時間、前処理された調理器具/食卓用食器具を密着フィルムで覆う手順を含む、請求項40〜43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 請求項1〜39のいずれか一項に記載の硬質表面用洗浄性組成物と前記組成物用スプレーディスペンサーとを含む硬質表面用洗浄製品であって、前記スプレーの液滴が、TSIエアロサイザーを使用して測定するとき、3μm〜10μm、好ましくは4μm〜7μmの平均幾何相当直径を有する製品。
JP2003530790A 2001-09-24 2002-09-18 洗浄性組成物 Expired - Fee Related JP4266822B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US32433001P 2001-09-24 2001-09-24
PCT/US2002/029556 WO2003027218A1 (en) 2001-09-24 2002-09-18 Cleaning composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005504143A true JP2005504143A (ja) 2005-02-10
JP4266822B2 JP4266822B2 (ja) 2009-05-20

Family

ID=23263123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003530790A Expired - Fee Related JP4266822B2 (ja) 2001-09-24 2002-09-18 洗浄性組成物

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20030119689A1 (ja)
EP (1) EP1430106B1 (ja)
JP (1) JP4266822B2 (ja)
AT (1) ATE394463T1 (ja)
CA (1) CA2457777A1 (ja)
DE (1) DE60226464D1 (ja)
ES (1) ES2305346T3 (ja)
MX (1) MXPA04002708A (ja)
WO (1) WO2003027218A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503531A (ja) * 2006-09-19 2010-02-04 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液体状の硬質表面洗浄組成物
JP2010525127A (ja) * 2007-04-25 2010-07-22 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 優れた洗浄力を有する食器洗浄器用洗剤
JP2011148986A (ja) * 2009-12-19 2011-08-04 Rohm & Haas Co フロアポリッシュ組成物
KR101272795B1 (ko) 2006-09-25 2013-06-10 에스케이케미칼주식회사 크린룸 세정용 세정제 조성물
JP6035447B1 (ja) * 2016-05-30 2016-11-30 株式会社ニイタカ 自動洗浄機用洗浄剤組成物
JP2017537672A (ja) * 2014-10-07 2017-12-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 食器洗浄機内で洗浄すべき物品を前処理する方法
WO2021130928A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 車工房株式会社 クリーニング剤およびクリーニング方法
JP2022540474A (ja) * 2019-07-12 2022-09-15 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド アルカリ可溶性エマルジョンポリマーの使用によりミストが低減したアルカリ性洗浄剤

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6683036B2 (en) * 2000-07-19 2004-01-27 The Procter & Gamble Company Cleaning composition
US20020037822A1 (en) * 2000-07-19 2002-03-28 Foley Peter Robert Cleaning composition
WO2005023971A1 (en) * 2003-09-03 2005-03-17 Johnsondiversey, Inc. Cleaning composition
DE102004063765A1 (de) * 2004-12-29 2006-07-13 Henkel Kgaa Schaumverstärkter Reiniger
US7320957B2 (en) * 2005-01-31 2008-01-22 The Procter & Gamble Company Rinse-aid composition comprising a magnesium salt and zinc salt mixture
US8814861B2 (en) 2005-05-12 2014-08-26 Innovatech, Llc Electrosurgical electrode and method of manufacturing same
US7147634B2 (en) 2005-05-12 2006-12-12 Orion Industries, Ltd. Electrosurgical electrode and method of manufacturing same
US20070179073A1 (en) * 2005-11-09 2007-08-02 Smith Kim R Detergent composition for removing polymerized food soils and method for cleaning polymerized food soils
DE102006003336A1 (de) * 2006-01-23 2007-07-26 Henkel Kgaa Sprühbarer Allzweckreiniger
GB0711992D0 (en) 2007-06-21 2007-08-01 Reckitt Benckiser Inc Alkaline hard surface cleaning composition
EP2045315A1 (en) * 2007-09-24 2009-04-08 The Procter and Gamble Company Dishwashing method
US8226775B2 (en) * 2007-12-14 2012-07-24 Lam Research Corporation Methods for particle removal by single-phase and two-phase media
WO2009100227A1 (en) * 2008-02-05 2009-08-13 Amcol International Corporation Drip resistant cleaning compositions
US20100294984A1 (en) * 2009-05-22 2010-11-25 General Electric Company Methods of inhibiting scale of silica
EP2443222B1 (en) * 2009-06-15 2018-03-14 Ecolab USA Inc. Methods of use for cleaning zero trans fat soils
US8172953B2 (en) * 2009-11-06 2012-05-08 Ecolab Usa Inc. Alkyl polyglucosides and a propoxylated-ethoxylated extended chain surfactant
US8071520B2 (en) * 2009-11-06 2011-12-06 Ecolab Usa Inc. Sulfonated alkyl polyglucoside use for enhanced food soil removal
US8389463B2 (en) 2009-11-09 2013-03-05 Ecolab Usa Inc. Enhanced dispensing of solid compositions
US8216994B2 (en) * 2009-11-09 2012-07-10 Ecolab Usa Inc. Phosphate functionalized alkyl polyglucosides used for enhanced food soil removal
GB201020252D0 (en) 2010-11-30 2011-01-12 Reckitt Benckiser Nv Method of cleaning
EP2935441B1 (en) * 2012-12-20 2017-02-01 Blue Cube IP LLC Low emission epoxy curing agents
US20150252310A1 (en) 2014-03-07 2015-09-10 Ecolab Usa Inc. Alkyl amides for enhanced food soil removal and asphalt dissolution
CN107922547B (zh) * 2015-09-02 2021-01-26 陶氏环球技术有限责任公司 稀释增稠组合物
EP3170886B1 (en) * 2015-11-20 2019-01-02 The Procter and Gamble Company Cleaning product
GB2553608B (en) * 2016-04-26 2021-03-10 Pz Cussons Int Ltd Post-foaming mild cleansing composition
MX2019000840A (es) 2016-07-19 2019-06-24 Ecolab Usa Inc Metodos y soluciones de limpieza para eliminar goma de mascar y otras sustancias alimenticias pegajosas.
EP3418360B1 (en) 2017-06-22 2019-08-28 The Procter & Gamble Company Sprayable cleaning composition
EP3418358B1 (en) 2017-06-22 2019-08-28 The Procter & Gamble Company Cleaning product
EP3418357A1 (en) * 2017-06-22 2018-12-26 The Procter & Gamble Company Methods of cleaning dishware comprising a substantially non-stinging sprayable cleaning product
EP3572491A1 (en) 2018-05-24 2019-11-27 The Procter & Gamble Company Spray container comprising a detergent composition
EP3572493A1 (en) 2018-05-24 2019-11-27 The Procter & Gamble Company Spray container comprising a detergent composition
EP3572490A1 (en) 2018-05-24 2019-11-27 The Procter & Gamble Company Spray container comprising a detergent composition
EP3572492A1 (en) 2018-05-24 2019-11-27 The Procter & Gamble Company Fine mist hard surface cleaning spray
EP3572489A1 (en) 2018-05-24 2019-11-27 The Procter & Gamble Company Spray container comprising a detergent composition
TWI693280B (zh) * 2019-12-16 2020-05-11 台灣快密刀科技有限公司 鋁合金切削液
CA3168855A1 (en) 2020-01-23 2021-07-29 Reckitt & Colman (Overseas) Hygiene Home Limited Oven cleaning compositions and methods of making and using same
WO2021175891A1 (en) 2020-03-05 2021-09-10 Atotech Deutschland Gmbh Purification of metallic objects in the presence of a liquid and layer silicate(s)
GB202103439D0 (en) * 2021-03-12 2021-04-28 Reckitt Benckiser Finish Bv Composition

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1924332A1 (de) * 1969-05-13 1970-11-19 Henkel & Cie Gmbh Backofen- und Grillreiniger
US4606913A (en) * 1978-09-25 1986-08-19 Lever Brothers Company High internal phase emulsions
US4351754A (en) * 1979-09-17 1982-09-28 Rohm And Haas Company Thickening agent for aqueous compositions
US4857226A (en) * 1986-10-29 1989-08-15 Colgate-Palmolive Company Thixotropic clay aqueous suspensions containing polyacrylic acid polymer or copolymer stabilizers
US5202050A (en) * 1987-04-06 1993-04-13 The Procter & Gamble Company Method for cleaning hard-surfaces using a composition containing organic solvent and polycarboxylated chelating agent
US5102573A (en) * 1987-04-10 1992-04-07 Colgate Palmolive Co. Detergent composition
GB2205851A (en) * 1987-05-20 1988-12-21 Unilever Plc Cleaning composition
US5336430A (en) * 1992-11-03 1994-08-09 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Liquid detergent composition containing biodegradable structurant
US5364551A (en) * 1993-09-17 1994-11-15 Ecolab Inc. Reduced misting oven cleaner
US5587356A (en) * 1995-04-03 1996-12-24 The Procter & Gamble Company Thickened, highly aqueous, cost effective liquid detergent compositions
WO1996035771A1 (en) * 1995-05-11 1996-11-14 Reckitt & Colman Inc. Thickened scouring cleanser containing inorganic abrasives and hypochlorite bleach
US5783539A (en) * 1995-05-19 1998-07-21 Lever Brothers Company Process for incorporating aluminum salts into an automatic dishwashing composition
US5698506A (en) * 1995-05-19 1997-12-16 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Automatic dishwashing compositions containing aluminum salts
US5633223A (en) * 1995-08-30 1997-05-27 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Heavy duty liquid compositions comprising structuring solids of defined dimension and morphology
GB2305434B (en) * 1995-09-19 1999-03-10 Reckitt & Colmann Sa Abrasive cleaning composition
US5929007A (en) * 1996-05-24 1999-07-27 Reckitt & Colman Inc. Alkaline aqueous hard surface cleaning compositions
US6194364B1 (en) * 1996-09-23 2001-02-27 The Procter & Gamble Company Liquid personal cleansing compositions which contain soluble oils and soluble synthetic surfactants
BR9714455A (pt) * 1996-12-31 2000-03-21 Procter & Gamble e aquosas, de baixo custo com tensoativos aromáticos.
DE69723731D1 (de) * 1996-12-31 2003-08-28 Reckitt Benckiser Uk Ltd Reinigungszusammensetzungen mit scheuermittel
US5773405A (en) * 1997-03-13 1998-06-30 Milliken Research Corporation Cleaner compositions containing surfactant and poly (oxyalkylene)-substituted reactive dye colorant
US5872111A (en) * 1997-05-19 1999-02-16 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Compositions comprising glycosylamide surfactants
GB9902337D0 (en) * 1999-02-03 1999-03-24 Mcbride Robert Ltd Cleaning composition
EP1305392B1 (en) * 2000-07-19 2004-10-06 The Procter & Gamble Company Cleaning compositions
US6750187B2 (en) * 2000-07-19 2004-06-15 The Proter & Gamble Company Cleaning composition
US6740628B2 (en) * 2000-07-19 2004-05-25 The Procter & Gamble Company Cleaning composition
EP1677843B1 (en) * 2003-10-30 2008-08-20 McNeil-PPC, Inc. Composite materials comprising metal-loaded exfoliated nanoparticles

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503531A (ja) * 2006-09-19 2010-02-04 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 液体状の硬質表面洗浄組成物
KR101272795B1 (ko) 2006-09-25 2013-06-10 에스케이케미칼주식회사 크린룸 세정용 세정제 조성물
JP2010525127A (ja) * 2007-04-25 2010-07-22 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 優れた洗浄力を有する食器洗浄器用洗剤
JP2011148986A (ja) * 2009-12-19 2011-08-04 Rohm & Haas Co フロアポリッシュ組成物
JP2017537672A (ja) * 2014-10-07 2017-12-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 食器洗浄機内で洗浄すべき物品を前処理する方法
JP6035447B1 (ja) * 2016-05-30 2016-11-30 株式会社ニイタカ 自動洗浄機用洗浄剤組成物
JP2017214447A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社ニイタカ 自動洗浄機用洗浄剤組成物
JP2022540474A (ja) * 2019-07-12 2022-09-15 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド アルカリ可溶性エマルジョンポリマーの使用によりミストが低減したアルカリ性洗浄剤
WO2021130928A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 車工房株式会社 クリーニング剤およびクリーニング方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2457777A1 (en) 2003-04-03
ATE394463T1 (de) 2008-05-15
DE60226464D1 (de) 2008-06-19
WO2003027218A1 (en) 2003-04-03
EP1430106B1 (en) 2008-05-07
MXPA04002708A (es) 2004-07-05
US20030119689A1 (en) 2003-06-26
ES2305346T3 (es) 2008-11-01
EP1430106A1 (en) 2004-06-23
JP4266822B2 (ja) 2009-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4266822B2 (ja) 洗浄性組成物
JP3962327B2 (ja) 洗浄性組成物
JP4257201B2 (ja) 溶媒系を含む硬質面用洗浄性組成物
JP4185360B2 (ja) 洗浄性組成物
US6723692B2 (en) Cleaning composition
US6683036B2 (en) Cleaning composition
US20050233925A1 (en) Cleaning composition
WO2002008371A2 (en) Cleaning composition
JP2004519527A (ja) 洗浄性組成物
WO2004045783A2 (en) Method for cleaning cookware and tableware with film forming liquid dishwashing compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081215

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees