JP2005503525A5 - - Google Patents

Claims (11)

1. ブレーキやクラッチのライニングなどの摩擦ライニングを焼入れおよび／またはスコーチするための熱処理方法であって、
   複数の電極が、摩擦ライニングの摩擦面に接触され、そこで電位差が電極間に加えられるようになっており、また、
   電流が、摩擦面に接近した摩擦ライニングの領域において所定の時間に渡って発生されることを特徴とする熱処理方法。
2. 電位と電流の流れている期間とは、熱処理の深さと強さに応じて設定されることを特徴とする請求項１記載の方法。
3. 摩擦ライニングの構成要素の電気抵抗は、二つの電極間で決定されると共に、電位と電流の流れる期間とは、摩擦ライニングの決定された抵抗に応じて設定されることを特徴とする請求項１または２記載の方法。
4. 電流は、摩擦ライニングの摩擦面とその反対側との間に、またはその摩擦面と摩擦ライニングの他方側に関連付けられた支持板との間に発生されることを特徴とする請求項１〜３のいずれかひとつに記載の方法。
5. ブレーキやクラッチのライニングなどの摩擦ライニング（３）を焼入れおよび／またはスコーチするための熱処理装置であって、
   摩擦ライニング（３）の摩擦面に接触され得ると共に、間に電位差が加えられ得る電極（６）の電圧を有しているデバイスであり、
   そこで、そのデバイスが、摩擦面に接近した摩擦ライニングの領域において所定の時間に渡って電流を発生するように構成されていることを特徴とする熱処理装置。
6. 電極（６）は、それらがマトリックスを規定するように配列され、また電圧は、各二つの隣接した電極に印加され得ることを特徴とする請求項５記載の装置。
7. 電極（６）は、前記マトリックスに対応した孔のマトリックスを規定している搭載部（５）に搭載され、前記電極搭載部（５）は、摩擦ライニング（３）の方向に移動可能になっていることを特徴とする請求項６記載の装置。
8. 電極（６）は、行と列とで極性が交互に代わるように配列されていることを特徴とする請求項６または７記載の装置。
9. 電極（６）は、個別に軸方向に移動可能になっていると共に、好ましくはスプリング力によって摩擦ライニング（３）に向かう方向に付勢されていることを特徴とする請求項５〜８のいずれかひとつに記載の装置。
10. 異なった電位の電極（６）の間隔は、摩擦ライニング（３）の厚さよりも小さくなっていることを特徴とする請求項５〜９のいずれかひとつに記載の装置。
11. 電極（６）は、摩擦ライニング（３）に渡って回転され得る少なくとも一つのローラの周囲に配列されていることを特徴とする請求項５記載の装置。