JP2005503089A - 無線ipネットワークの位置管理システムおよびページング・サーバ - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明はインターネット・プロトコル(IP)に基づく送信を行なう通信システムに関する。
【0002】
特に、本発明は、移動ノード(MN)との無線通信用に適合したIP通信システムにおける位置管理システムと、前記位置管理システムに接続可能なページング・サーバとに関する。
【背景技術】
【0003】
インターネットおよび移動通信の重要さが増すにつれて、移動ノードとの間で無線通信を行なうように適合したモバイル・コンピューティング・デバイスをインターネットにつなぐ必要が生じてきた。元々のインターネット・プロトコル(IP)が移動通信をサポートしないため、移動機能をサポートするようにインターネットを拡張する必要がある。
【0004】
BRAINキャンディデート移動プロトコル(BCMP)は、ネットワークがモバイル・コンピュータ用のワイヤレス・インターネット・アクセスを提供することを可能とする通信プロトコルの一例である。BCMPは2001年3月30日に発行された、IST−1999−10050 BRAIN,“BRAINアーキテクチャ仕様およびモデル、BRAIN機能性およびプロトコル仕様”にもっと詳しく述べられている。BCMPに適合したモバイル・コンピュータはBCMPネットワークに接続することが許可され、インターネットにつながる他のコンピュータとの間でデータ・パケットを送受信することができる。
【0005】
図1はBCMPネットワーク100を示す。BCMPネットワーク100は、ゲートウエイ108、ルータ106、アクセス・ルータ(AR)104、および移動ノード(MN)102を含む。ルータ106の少なくとも1つはアンカー・ポイント(ANP)であり、それはIPアドレスを所有および割り当てし、ユーザを認証し、ユーザ・レコードを維持し、更にAR104を介してIPネットワークにつながれる例えばラップトップのような移動ノード(MN)102向けのパケットをトンネルさせる。AR104はMN102向けのワイヤレス・インタフェースにつながれて、MN102から受信される情報を更にIPネットワークにルーティングする。AR104はBCMP100内ではBRAINアクセス・ルータ(BAR)と呼ばれる。各ARはANPからのトンネルを終端し、パケットを移動ホスト、例えば、移動電話、ラップトップ、あるいはパームトップ・コンピュータのような端末との間でやり取りするように適合している。ゲートウエイ108(すなわち、例えばインターネット向けのボーダー・ルータ)はBCMPではBRAIN移動ゲートウエイ(BMG)と呼ばれる。ゲートウエイ108はBCMP固有の機能を有する必要はない。ゲートウエイ108の役目はBCMPネットワークの残りの部分を外部ルーティング・プロトコルから遮蔽し、トラヒックを適当なANP106に分散させることである。これらの実体のほかに、BCMPネットワーク100はその他のネットワーク実体、例えばユーザに関連する情報、ネットワーク管理機能、サービス機能の品質、資源管理機能等を記憶および管理するAAAサーバを採用することができる。
【0006】
各ANP106は地球規模でルーティング可能なアドレス空間を有しており、MN102がBCMPネットワーク100に加えられたときは、そのMN102に対して1つのIPアドレスを割り当てる。このアドレスはハンドオーバーが行なわれても、不変に保たれる。ハンドオーバー手順については後に詳しく述べる。ANP106が所有するIPアドレスのプールは、BCMPネットワーク100内部で従来のIPルーティングを用いて通告され、また外部IPネットワークに向けても通告される。これにより、ローカルに得られたMN102のアドレスを指定したパケットは標準的IPルーティングによって、そのアドレスを割り当てたANP106にルーティングされる。アンカー・ポイント106は、これに従って、IP−イン−IPカプセル化を利用して、パケットをAR104に送り、そこで目的地であるMN102がその時点で位置決めされる。
【0007】
MN102が最初にAR104にコンタクトするときは、それはログイン手続きを実行しなければならない。まず、それはログイン要求メッセージをそれが現れた場所のAR104に送る。この要求のなかで、MN102はログインおよびセキュリティ情報(例えば、移動ユーザのID)を供給する。AR104はオペレータによって指定された方針に従って、そのMN102用のANP106を選択し、そのログイン要求をそこに送る。MN102はこの方針やAR104の内部構造を知っている必要はない。選ばれたANP106はそのMN102を同定および認証し、地球規模でルーティング可能なIPアドレスおよび新しいセッション識別子をそのMN102に割り当てる。セッション識別子は、BCMPネットワーク100で制御メッセージのインデックスとして使用される一時的なセッション識別子である。このセッション識別子、セキュリティ・キー、およびIPアドレスは、ログイン応答メッセージ中でMN102に送り返される。
【0008】
MN102が移動すると、それは必要に応じて新しいAR104に接続することができる。これをハンドオーバーという。ANP106は、それらがアドレスを割り当てたMN102に関する最新の位置情報を保持する必要があり、“彼等の”MN102が別のAR104に移動したときは、その情報を更新しなければならない。この目的で、AR104は、ハンドオーバーが発生したときはANP106に通知する。更に、BCMPは、例えば古いAR104から新しいAR104への一時的な経路を構築して、MN102に送られたデータ・パケットの損失を回避することによって、ハンドオーバーの動作特性を改善する各種のローカルなハンドオーバー機構を採用することもできる。
【0009】
もしMN102がそれのANP106から遠ざかると、ANP106とAR104との間のトンネルは非常に長くなる。長いトンネルを回避するために、BCMPはネットワーク・オペレータがそのMN102がANP106の変更を要求できるようになっている(これは命令ではない)。これにより、ネットワークのルーティング効率が改善するが、それと引き換えに移動をインターネットに曝すことになる。すなわち、ANP106の変更にはMN102のIPアドレスの変更が必要で、それは地球規模での移動事象となる。あるいは、オペレータはANPとARとの間の長いトンネルを受け入れて、移動を外部ネットワークから完全に隠すことを選択することもできる。
【0010】
BCMPプロトコルはページング・サポートを提供するため、それによってMNがアイドル・モードに入ることが許容され、AR内での位置更新シグナリング負荷が低減する。
【0011】
図2はBCMPネットワークにおけるページング・シナリオを示す。BCMPネットワーク200は次のようなノードを含む。すなわち、インターネット214につながるゲートウエイ212、いくつかがANP208,216であるルータ210,214、AR204,206、およびMN202である。図2に例示したBCMPネットワーク中のノードは、図1に示したネットワークと同じ機能を含む。MN202はターンオンするとき、アイドル・モードにあって、音声、データ、あるいはある種の時間に依存する制御情報を送信することに関与しないが、これはMN202がそのような送信に関与する場合に発生するアクティブ・モードとは対照的である。MNがそれの状態を変化させるときは、それのAR204にモード変化について伝え、またそれが新しいAR206に移動するとき226は(それが、ページング・エリア(PA)PA1と呼ばれるAR204,206と同じグループに留まる限り)アクティブ・モードでハンドオーバーを実行する。ARはハンドオーバーについては通知されないため、ARはどのARの近傍にMN202が見出されるか知らないことになる。データ・パケット218がMN202に送られるとき、それら218はまだMN202の古いAR204にルーティングされよう。このAR204はMN202がアイドルであることを知っており、従って無線インタフェースを通してそれのパケットを送信する代わりに、それはページング・エリアPA1内にあるすべてのAR204,206に対してページング要求メッセージ220をマルチキャストする。各AR204,206はそれの無線インタフェースを通して、正しいMN202に向かう共通制御チャネル上へページング要求220を転送する。MNがページング要求220を受信すると、それはBCMPハンドオーバー222を実行して通常の動作モードに戻る。これにより、そのパケットをMN202にルーティングできる。
【0012】
もし、アイドル・モードにおいて、MN202が古いAR204とは異なるページング・エリアPA2に属するAR224に移動すれば228、そのときはそれはハンドオーバーを実行して、直ちにアイドル状態に戻る。動作の残りの部分は上で述べた工程と同じである。
【0013】
BCMPによって規定されるページング機構の欠点は、ページング要求メッセージ220がAR204,206,224によって送り出される必要があり、従って、AR204,206,224はどのAR204,206,224がその同じページング・エリアに属するかを知らなければならないということである。これはページング・エリアの構成および多分再構成に、ARとの通信が伴うことを意味する。もし、例えば、このARの構成に加えて、ネットワークに新しいARが追加されれば、同じページング・エリア中の他のすべてのARは彼らのページング・エリアを更新できるようにそれを通知される必要がある。
【0014】
もしオペレータが進歩したページング方式を採用すれば、BCMPページング機構には更に別の欠点が存在する。ページング方式は、MNが入力データ・パケットを受け取るときに、それがページングされる場所のARのリストおよび順序を定義する。進歩したページング方式は、例えば、特定のユーザが常に1つの特別なARを通して最初にページングされ、次にそれのページング・エリアのARを通してページングされることを要求するかもしれない。この場合には、BCMPページング方式はこの方式が各ARに既知であることを要求するので、ARに対してかなり大きい構成および処理負荷が加わることになる。
【0015】
別の不十分な点として、上に述べたBCMPプロトコルは、ネットワークの特定の部分でどの移動ノードが位置決めされるかをオペレータが決められるようにする機能(例えば、ロケーション・アウエア・サービスのため)を何も含んでいない。従って、特定のユーザ/ノードが予め定義されたエリアに入ったり出たりするときに、もしその移動が特定のパターン、例えば速度および方向に一致すれば、外部実体をトリガーすることができない。例えば、コーヒー店の所有者が、そのコーヒー店が含まれる地区を訪れた各ユーザに対して広告を送りたいと考える。これはBCMPネットワークによって提供される1つのサービスと考えることができるが、そのためには位置管理機能が必要である。予め定義されたエリアは1組のセルとして指定される。1つのセルは1つのアクセス・ルータ内のワイヤレス・アクセス・ポイントのカバー・エリアである。この例では、1つのエリアはそのコーヒー店を含むセルに、近隣のすべてのセルを加えたものとすることができる。別のサービスとして、コーヒー店の方向に向かって移動する各ユーザに広告を送りたいと考える。このサービスも位置管理のインフラストラクチャを必要とする。
【0016】
HMIPv6は、移動IP用の別のプロトコルであり、BCMPと類似したネットワーク・アーキテクチャを有する。位置管理に関してのHMIPv6の欠点はBCMPと同じである。BCMPとHMIPv6との1つの違いは、HMIPv6がIETF(インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース)の移動IPv6メッセージ・フォーマットを使用することである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、従来のIPネットワークが前記IPネットワーク内で移動ノードを位置決めするための効率的かつ簡便なツールを提供しないという事実に関連する上述の問題に取り組む。
【0018】
すなわち、本発明の1つの目的は、前記IPネットワーク内で、アクセス・ルータに対して位置管理に関する仕事を課すことのない位置管理システムを提供することである。アクセス・ルータはパケット転送に関する仕事に専念すべきである。
【0019】
本発明の別の1つの目的は、前記IPネットワーク内で前記位置管理システムから得た位置情報を活用する強化されたページング機能を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上述の目的は、ワイヤレス通信用に適合した、インターネット・プロトコルIP通信網の位置管理システムによって達成される。ワイヤレスIPネットワークは複数のルータを含み、それらルータのうちの少なくとも1つが、移動ノードとのワイヤレス通信用に適合したアクセス・ルータであり、また1つのアクセス・ルータによってサービスを受けるエリアが1つのセルになっている。位置管理システムは、少なくとも1つの位置エリア・マネージャ、および少なくとも1つの領域的位置マネージャに分割され、位置エリア・マネージャは第1のシグナリング・サーバであり、また領域的位置マネージャは第2のシグナリング・サーバである。前記位置エリア・マネージャおよび領域的位置マネージャの1つは、第1の予め定められたセルの組である少なくとも1つの位置エリア内に位置する移動ノードのリストを維持するための手段を含んでいる。領域的位置マネージャは、第2の予め定められたセルの組である1つの位置管理領域内の位置情報を管理するための手段を含み、また位置エリア・マネージャおよび領域的位置マネージャは互いに接続されて、情報交換を行うようになっている。
【0021】
更に、上述の目的は、ワイヤレス通信用に適合したインターネット・プロトコルIP通信網のページング・サーバによって達成される。ここでワイヤレスIPネットワークは複数のルータを含んでいる。ルータのうち少なくとも1つは移動ノードとのワイヤレス通信用に適合したアクセス・ルータであり、また1つのアクセス・ルータによってサービスを受けるエリアは1つのセルである。ページング・サーバは位置管理システムから位置管理情報を得るための手段を含み、またアクセス・ルータに対してページング要求をマルチキャストするための手段を含んでいる。ここでアクセス・ルータは前記位置管理情報を用いて決定される。
【0022】
好適な実施の形態は従属項に示されている。
【0023】
本発明の特徴は位置管理がルーティングから分離されていることである。アクセス・ルータはもはや位置管理やページングには関与しない。このことは、アクセス・ルータがページング・エリアや位置エリアを意識する必要がないことを意味する。アクセス・ルータに要求される唯一の位置管理関連の仕事は、領域的位置マネージャにハンドオーバー通知を送ることである。
【0024】
本発明に関する別の特徴は、それが集中した実体、位置管理システムを提供することである。それは特定の移動ノードの移動を概観し、それの移動パターンを解析および予測することによってネットワークのページングおよびその他の機能を最適化するように適合している(例えば、ロケーション・アウエア・サービス変更)。
【0025】
更に、それはアクセス・ルータにページングに関する機能を追加したり、それらをページング設定に従って構成する必要を排除する。更に、それはアクセス・ルータに構成および処理で過大な負荷を課すことなく、進歩したページング方式を実施することを可能とする。
【実施例】
【0026】
本発明は、図3に例示されているIPネットワーク300に適用できる。これは、複数のルータ302を含み、それらルータの少なくとも1つがアクセス・ルータ(AR)304である。AR304はその無線インタフェースに最も近いルータであり、それは、ラップトップのようなワイヤレス移動ノード(MN)306がIPトラヒックを送信するために接続できるアクセス・ポイント308に関連している。これは、アクセス・ポイント308がワイヤレス通信用のユニット、例えば基地局を含むことを意味する。MN306は、従って、アクセス・ポイントを介してネットワーク308にアクセスするデバイスである。移動ユーザはネットワークを使用するノードあるいは加入者である。移動ユーザは各種のMNを有することができるが、そのうち2以上が同時にネットワーク300につながれることもある。ARは別のルータ302およびゲートウエイ308を介してインターネット310に接続することも可能である。更に、IPネットワークは移動を処理する実体を含む必要がある。そのようなIPネットワーク300の例が図1の従うBCMPネットワーク100であり、BCMPと類似したプロトコルを走らせている階層構造移動IP[HMIPv6]ネットワークである。
【0027】
本発明の第1の態様に従えば、まとめて位置管理システムと呼ぶ1組の機能実体が規定される。本発明に従う位置管理システムはネットワーク・オペレータがMNの移動を追跡することを可能とし、また動作を最適化したり、ロケーション・アウエア・サービスを提供したりするためにそれを利用することを可能にする。特に、位置管理はネットワーク・オペレータが移動ユーザの場所を見出すこと;与えられたエリア内に位置する移動ユーザのリストを得ること;移動ユーザが与えられたエリアに出入りするときに報告を受けること;あるいはユーザの特殊な移動パターン(速度、方向)を見出し、最終的には予測することを可能とする。
【0028】
本発明に従えば、位置管理システム400は少なくとも1つの位置エリア・マネージャ(LAM)404a−cおよび少なくとも1つの領域的位置マネージャ(RLM)406a−bを含む。このことは図4に示されている。位置管理システム400は、更に、もし2以上のLAM404a−cがあれば、位置マネージャ(LM)402を含む。LM402は位置管理システムが1よりも多いLAMを含むときに用いられる。LM402はLAM404a−cに対するインタフェースである。位置管理システム400への要求はLM402に届けられる。LM402はその要求を適当なLAM宛に発送する。LAM404a−cおよびRLM406a−bの機能について次に説明する。
【0029】
(位置エリア)
位置エリア(LA)410a−eは、MNの位置を決めるために使用される予め定められた1組のセルであって、セルという用語は当業者には良く知られている。位置管理システムを実施するIPネットワークは任意の個数のLA410a−eを含むことができ、それらは重畳して構わない。ネットワーク・オペレータは、それが含むセルをリストアップすることによってLA410a−eを定義する。もし必要であれば、LA410a−eは1つのセルまで小さくしてもよい。
【0030】
セル1個ごとの位置情報が常に必要とされるわけではない。更に、セル1個ごとにユーザ位置を更新するには膨大なシグナリングが必要となり、位置管理システムの処理負荷も大きい。本発明に従う位置管理システムのアーキテクチャは、ネットワーク・オペレータがカスタム的にLAを定義することを許容する。従って、位置情報をLAごとに得ることもできる。
【0031】
(位置エリア・マネージャ)
位置エリア・マネージャ(LAM)404aはLA410aに責任を負うシグナリング・サーバである。LAM404aは2個以上のLA410aに責任を負うようにしてもよい。LAM401aは中央処理装置、何らかのデータ記憶装置(例えば、ハードディスク)、および制御メッセージを送受信する通信インタフェースを含む。ネットワークは1個のLAM、あるいは複数のLAMを含むことができる。複数のLAMの場合には、それらはLM402によって調整される。
【0032】
本発明の第1の実施の形態に従えば、LAM404aは特定の位置エリア410aに位置するMN412のリストを維持する。1つのLAMで膨大な個数のLAのリストを維持するようにしてもよい。LAM404aをRLM406aと組み合わせてもよいし、あるいは分離したサーバとしてもよい。RLM406aは、ハンドオーバーの結果でLAに変化が生じたときは、適当なLAM404aに対して通知する。このことは図5に示されている。LAM404a,bは、それに従って、それぞれのリストを更新する。
【0033】
本発明の第2の実施の形態に従えば、LAMは、その仕事をRLMが行う場合には、特定のロケーション内の移動ノードのリストを維持することはしない。その場合には、LAMはシグナリング転送実体としてサービス提供する。それらが特定のLAに対する要求を受信したときは、それらは、与えられたLA内にARを有するすべてのRLMに対してその要求をマルチキャストする。次に、LAMはまた、その応答を集め、結合する。
【0034】
(領域的位置マネージャ)
領域的位置マネージャ(RLM)406aはシグナリング・サーバであり、それに対応する領域1内部での位置管理動作を処理することに責任を負う。各領域には予め定められたセルのサブセットが含まれる。RLM406aは中央処理装置、何らかのデータ記憶装置(例えば、ハードディスク)、および制御メッセージを送受信するための通信インタフェースを含む。ネットワークは、それが区分化される領域の数に依存して、1つのRLMあるいは複数のRLMを含むことができる。スケーリング可能とするため、位置マネージャ関連の仕事は複数のRLM406a−b間で分配されよう。従って、ネットワークは位置管理領域に区分化され、それらは重畳しないことが好ましい。このように、各領域はRLM406aによって処理されて、それはその領域外にあるLA410d−eのことを知る必要はない。
【0035】
ネットワークの各セル(すなわち、AR408a−i)は少なくとも1つのRLM406a−bに対して割り当てられるべきである。このことは図4に示されている。1つのRLMに割り当てられるセルのグループは位置管理領域と呼ばれる。セルを位置管理領域に区分化することは、LAと調整を取りながら行う必要はない。LAと位置管理領域との違いに注意されたい。
【0036】
位置エリアは、エリア、例えば市や区域を定義するために定義される。LAの大きさおよび構造は、得られる情報が位置エリアを利用することによって便利であるように定義される。ネットワーク・オペレータは位置エリアを細分化することによって移動ユーザの場所を示すことができる。もし各市が分離したLA410aであれば、ネットワークはどの市の中にそのMN412が位置しているかを知ることができるし、あるいはもし各地域が1つの位置エリアであれば、それはそのMNがどの地域の中にあるか知ることができる。以下同様である。このように、LAの個数が大きくなれば、それだけ詳しい情報を集めることが可能となるが、ネットワーク内での処理および管理負荷もそれだけ大きくなる。
【0037】
位置管理領域は、これと対照的に、ネットワークでの負荷分配のためだけに使用される。ネットワーク全体の位置管理を1つのシグナリング・サーバで処理する代わりに、セルは区分化され、RLM406a−bと呼ばれる複数のシグナリング・サーバに割り当てられる。位置管理領域の大きさはRLMの容量で決められ、またMN412が特定のエリアでハンドオーバーを実行するレートによって決められる。
【0038】
RLM406a−bはそれらの担当領域におけるすべてのノードを追跡する。それらには、ユーザを分類するために、ユーザの移動に対して移動パターンを一致させ、ユーザの移動を予測し、あるいはその他の目的のための知能が備わっている。
【0039】
移動ネットワークは巨大で、移動ユーザの数も非常に多いため、位置情報の問い合わせは比較的安価な動作であることが要求される。例えば、与えられたエリアに位置するユーザをリストアップすることはその特定のエリアのすべてのセルに問い合わせすることを含むべきでない。例えば、位置エリアのメンバーシップに関する情報が必要とされることは極めて稀であるため、そのようなリストを常に維持することは無駄である。他方、もしもそれらが非常に頻繁に必要とされるのであれば、リストが必要なときに各セルに対して問い合わせを放送するのでは不十分である。領域的位置マネージャを利用すれば、これら両極端の間で妥協が図られる。例えば、RLM406aが各々の通知をLAM404aに対して自動的に送信しないで、LAM404aが情報を求めてくるまで待つ場合である。
【0040】
(ハンドオーバー通知)
移動ノードが新しいセルに移動する(すなわち、ハンドオーバーを実行する)ときは、RLMは通知される必要がある。その後に行われることのなかで、ハンドオーバーの後でMN412がつながれるはずのAR408bが、図5に従ってそれが割り当てられるRLM(単数または複数)406aに対して通知を送ることが想定されている。あるいは、通知は古いAR408aや、もしも存在すればアンカー・ポイントによって送ることもできる。更に、1つのハンドオーバー事象が発生した場合に、それら3つの実体の2つあるいはすべてから別々に通知を送ることも可能である。
【0041】
本発明の1つの実施の形態に従えば、1つのMN412を複数のRLM406a−bに対して“割り当て”て、それらに対して負荷共有の原理に従って通知を送ることもできる。極端な場合には、すべてのARを同じRLM(単数または複数)に割り当てることもできる。
【0042】
本発明に従えば、RLM406a−bに対するハンドオーバー通知の送信は、AR408a−iが位置管理のために実行すべき唯一の仕事である。これは、位置管理システムをルーティングから分離することを可能とする。例えば、それはAR408a−iがLA410a−dの構造を知らないことを許容し、また新しいLAが生成されたときに、すべてのARを更新する必要を排除する。
【0043】
図6には、ハンドオーバーによってMN412が新しい領域に入ったときのシナリオが示されている。新しいRLM406bは古いRLM406aにコンタクトして、MN412の移動について累積された情報をダウンロードする。
【0044】
(位置変化情報の抽出)
MN412がハンドオーバーを実行するとき、それがハンドオーバーをどの2つのセル間で実行するかに依存して、任意の個数のLA410a−eとの間で出入りを行うはずである。RLM406a−bの役目は、その特別なハンドオーバーによって影響されるLA410a−eを決定することである。
【0045】
1つの実施の形態に従えば、各RLM406a,bはそれの領域内のセルのどれがどのLAに属しているかを知っている。別の1つの実施の形態に従えば、RLM406a−bはこの情報を、要求することによって得る。更に、RLM406a−bは、ネットワーク内の他のセルのLAメンバーシップ410a−eについて知っているか、あるいはそれに対するアクセスを有していよう。
【0046】
RLM406a−bがハンドオーバー通知を受信すると、それはハンドオーバーで影響を受けるセルの位置エリア・メンバーシップをチェックする。この情報に基づいて、RLM406a−bはそのMN412が1または複数の新しいLA410a−eに入ったか、あるいは1または複数のLA410a−eから出たかを判断する。もしそのハンドオーバーの結果、1または複数のLA410a−eへの出入りがあった場合には、1つの実施の形態に従えば、RLM406a−bはLAM404a−cのような他のネットワーク実体に通知するか、あるいは別の実施の形態に従えば、RLM406a−bはローカル情報ベースを更新する。更に別の実施の形態に従えば、RLM406a−bは、それがそのような通知を要求されるまで、他のネットワーク実体に対して通知しない。
【0047】
BCMPあるいはHMIPv6を用いて特定の移動ノードの位置を見出すためには、アンカー・ポイントにコンタクトすべきである。アンカー・ポイントは移動ノードがどのアクセス・ルータに位置しているかを知っている。しかし、アンカー・ポイントの存在は本発明では要求されていない。正しいARを見つける方法は当業者には明らかな別の方法で実行することができる。次に、この特別なARが属するLAを確定しなければならない。これはデータベースを利用して、あるいはARおよびそれのRLMにコンタクトすることによって実行されよう。
【0048】
(位置エリアの構成)
図4に従う位置管理システム400のアーキテクチャに従えば、LAの定義はRLM内で構成する必要がある。しかし、すべてのRLMがすべてのLAについて知っている必要はない。典型的には、RLMは、RLMの領域に含まれるか、あるいはそれと重畳するLAだけについて知っていればよい。
【0049】
(ページング・サーバ)
本発明の第2の態様に従えばページング・サーバが導入されるが、それは位置管理システムと関連して、ARの代わりにアイドルMNのページングを実行する。これは図7に示されているが、これは図4の位置管理システム400につながれたページング・サーバ702を示している。1つのページング・エリア702内で1つのページング・サーバ702がページングの責任を負う。ページング・エリア702は予め決められたAR408a−cの組によってサービス提供されるエリアによって定義される。各ARは1つのページング・エリアによってカバーされる必要があるが、図7には1つだけのページング・エリアおよびページング・サーバが示されている。
【0050】
ページング・サーバ702は、BCMP、HMIPv6を使用したネットワーク内で、あるいは移動IP通信用の類似のプロトコルを使用した別のネットワーク内で使用されよう。ページング・サーバ702は位置管理システム400につながれたシグナリング・サーバであり、目的AR408a−cに対してページング・メッセージをマルチキャストする。それ702は中央処理装置、何らかのデータ記憶装置(例えば、ハードディスク)、および制御メッセージを送受信するための通信インタフェースを含む。ネットワークは1つあるいは複数のページング・サーバを含む。ページング・サーバ702はRLM406aの一部であってもよい。
【0051】
ページング・サーバ802の導入によって図8に模式的に示すようにBCMPページング機構が修正される。図8はページング・エリアPA1−5を示しているが、これらのページング・エリアの1つが、図示されたページング・サーバ802によって制御される。MN804は、前記ページング・エリアPA3内にあるAR816によってカバーされるエリアに位置する。MN804の動作は不変である。しかし、アイドルのMN804宛のデータ・パケット808をAR806が受信すると、それはそれ自身がページング要求810を送信する代わりに、ページング・サーバ802にコンタクトする。次に、ページング・サーバ802がページングを実行する、すなわち、図8に従ってマルチキャストのページング要求812,814を送信する。最後に、元々のBCMPページング機構と同じように、MNは、図面には示されていないページング要求の受信に応答してハンドオーバーを実行する。
【0052】
もし、ネットワークに複数のページング・サーバがあれば、各ページング・エリアはそれらの1つに対して一意的に割り当てられる必要がある。ページング・エリアはLAと同じエリアを含んでよいことに注意されたい。
【0053】
本発明の1つの実施の形態に従えば、AR816はMN804の現在のページング・エリアPA3を処理するページング・サーバ802にコンタクトする。
【0054】
図8に類似した模式図である図9に示された本発明の別の実施の形態では、AR902は、アイドルMN912をアドレス指定したデータ・パケット914を受信するとき、任意のページング・サーバ904(例えば、ネットワーク管理によって構成されるもの、あるいはAR902に最も近いものによって構成されるもの)にコンタクトし906、そのコンタクトされたページング・サーバ904にその要求を適当なページング・サーバ910に転送させる。ページング・サーバ910がページングを実行する、すなわち、マルチキャストのページング要求916,918をしかるべく送信する。これによって、ARはページング・エリアとページング・サーバとの関係について知っている必要がなくなる。この場合、AR902によってページング・サーバ904に送られる要求906はMN912のページング・エリアPA3への参照を含まなければならないか、あるいはいくつかのページング・サーバはMN912のページング・エリアを知っていなければならない。後者は、MN912がページング・エリアを変更するときに、1または複数のページング・サーバを定期的に更新することによって実現できる。
【0055】
本発明の別の実施の形態に従えば、ページングの実行が厳密に予め定義されたページング・エリアに従って実行されることのない進歩したページング方式においてはページング・サーバ904,910が使用される。例えば、ページング・サーバ904,910は、個々のMN912に対するカスタムなページング方式(例えば、そのMNをそれのホーム・エリアで最初にページングする)を含むデータベースを有する。従って、このデータベースは、ページングが始まるときにコンタクトされるべきであり、それに従ってページングは実行されるべきである。
【0056】
本発明の更に別の実施の形態に従えば、ページング・サーバは位置管理システムにコンタクトして、そのMNの過去の位置または過去の移動についての情報を得て、その情報を利用して、MNがページングされるべき、あるいは進歩したページング方式を支援するためのARの組を決定する。
【0057】
ページング・メッセージを転送することに加えて、ページング・サーバの補助的動作は、図10に示すように本発明の更に別の実施の形態に従ったものであるべきである。この代替例におけるページング・サーバ1002は、アイドルMN1010にアドレス指定されたデータ・パケット1004を受信し、一時的に記憶することができる。MN1010がアイドル状態に入ったときは、ページング・サーバ1002に通知しなければならない。従って、MN1010のIPアドレスに指定された未来のデータ・パケットは、AR1012ではなくて、ページング・サーバ1002に配送されよう。従って、ページング・サーバ1002はそれらのパケット1004を一時的に記憶して、先に述べたようにページング1006,1008を開始すべきである。
【0058】
(位置情報の取得)
位置管理システム400のアーキテクチャは、図4に示すように、本発明に従って、ネットワーク・オペレータが次のことを行うことを許容する。
・与えられたLA410a−eに位置するMN412のリストを得る。これは適当なLAM404a−cに(多分、LM402を介して)問い合わせることによって実行される。これはそれが維持するリストをチェックするか、あるいは適当なRLMに問い合わせる。
・MN412の移動特性または予測移動を取得する。これはMN412の現在のRLM406aに問い合わせることによって実現する。
・入力メッセージがアイドル状態の移動ノード宛の場合に、ページング・エリアの最良の選択を支援する。これは適当なページング・サーバにコンタクトすることによって達成される。本発明の1つの重要な利点は、オペレータが複数のLAを有することを許容することである。従って、どのLAにMNがページングすべきかに関して最適化の可能性がある。
・MN412がLA410a−eに出入りする(RLM406a−bあるいはLAM404a−cから)ときに、通知を得る。
【0059】
本発明は上述の好適な実施の形態に限定されない。各種の代替、修正、および等価物が使用されよう。従って、上述の実施の形態は、特許請求の範囲に定義される本発明の適用範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】従来技術に従うBCMPネットワークの模式図。
【図2】従来技術に従うBCMPネットワークにおけるページング手続きの模式図。
【図3】本発明に従う位置管理システムを実施できるIPネットワークの模式図。
【図4】本発明に従う位置管理システムの模式図。
【図5】図4に示す本発明に従う位置管理システムを含むネットワークでの第1のハンドオーバー・シナリオの模式図。
【図6】図4に示す本発明に従う位置管理システムを含むネットワークでの第2のハンドオーバー・シナリオの模式図。
【図7】図4に示す本発明に従う位置管理システムにつながれたページング・サーバの模式図。
【図8】本発明に従うページング・サーバでのページング手順を示す模式図。
【図9】本発明に従うページング・サーバでのページング手順を示す模式図。
【図10】本発明に従うページング・サーバでのページング手順を示す模式図。
Claims (22)
- ワイヤレス通信用に適合したインターネット・プロトコルIP通信網の位置管理システム(400)であって、前記ワイヤレスIPネットワークは複数のルータを含んでおり、前記ルータの少なくとも1つが移動ノード(412)とのワイヤレス通信用に適合したアクセス・ルータ(408a−i)であり、1つのアクセス・ルータ(408a−i)によってサービス提供されるエリアが1つのセルであり、前記位置管理システム(400)は少なくとも1つの位置エリア・マネージャ(404a−c)および少なくとも1つの領域的位置マネージャ(406a,b)に分割されており、前記位置エリア・マネージャ(404a−c)は第1のシグナリング・サーバで、前記領域的位置マネージャ(406a,b)は第2のシグナリング・サーバであり、前記位置エリア・マネージャ(404a−c)および領域的位置マネージャ(406a,b)の1つが、第1の予め定められたセルの組である少なくとも1つの位置エリア(410a−e)内に位置する移動ノードのリストを維持するための手段を含んでおり、前記領域的位置マネージャ(406a,b)が、第2の予め定められたセルの組である1つの位置管理領域(領域1、領域2)内の位置情報を管理するための手段を含んでおり、更に、前記位置エリア・マネージャ(404a−c)および領域的位置マネージャ(406a,b)が互いにつながれて情報を交換するように適合している位置管理システム。
- 請求項1に記載の位置管理システム(400)であって、前記位置エリア・マネージャ(404a−c)が、少なくとも1つの位置エリア(410a−e)内に位置する移動ノード(412)のリストを維持するための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項1に記載の位置管理システム(400)であって、前記領域的位置マネージャ(406a,b)が、少なくとも1つの位置エリア(410a−e)内に位置する移動ノード(412)のリストを維持するための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項1−3のうちの任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記領域的位置マネージャ(406a,b)が、それの位置管理領域(領域1、領域2)内の少なくとも1つの位置エリア(410a−e)を知っている位置管理システム。
- 請求項1−4のうちの任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記位置エリア・マネージャ(404a−c)の前記サーバが前記領域的位置マネージャ(406a,b)の前記サーバと結合された位置管理システム。
- 請求項2,4,5のうちの任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記情報交換が、前記移動ノード(412)のハンドオーバーの結果、前記移動ノード(412)の位置エリア(410a−e)に変化が生じたときに、前記少なくとも1つの領域的位置マネージャ(406a,b)から、前記移動ノード(412)に責任のある前記少なくとも1つの位置エリア・マネージャ(404a−c)に対して通知することを含んでおり、また前記位置エリア・マネージャ(404a−c)が移動ノード(412)に関するそれのリストを更新するための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項2,4,5に記載の位置管理システム(400)であって、前記領域的位置マネージャ(406a,b)が、位置エリア・マネージャ(404a−c)からの要求に応じて、前記位置エリア・マネージャ(404a−c)に通知するための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項3に記載の位置管理システム(400)であって、前記領域的位置マネージャ(406a,b)が、ローカル情報ベース中のリストを更新するための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項1−8の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、複数の領域的位置マネージャ(406a,b)に対して1つの移動ノード(412)が付随している位置管理システム。
- 請求項1−9の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記少なくとも1つの領域的位置マネージャ(406a,b)の各々が、アクセス・ルータ(408a−i)のどれが、前記少なくとも1つの位置エリア(410a−e)のどれに属するかの情報を含んでいる位置管理システム。
- 請求項1−10の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記少なくとも1つの領域的位置マネージャ(406a,b)が、要求を行うことによって前記情報を得るための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項1−11の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記位置管理システム(400)がページング・サーバ(702)につながれ、また前記位置管理システム(400)と前記ページング・サーバ(702)とが互いに情報を交換するように適合している位置管理システム。
- 請求項12に記載の位置管理システム(400)であって、前記情報交換が、前記ページング・サーバ(702)への位置管理情報を含んでおり、前記ページング・サーバ(702)が1または複数のアクセス・ルータ(408a−i)にページング要求をマルチキャストするための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項12−13の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記領域的位置マネージャが前記移動ノードの以前の場所あるいは前記移動ノードの以前の移動についての情報を前記ページング・サーバに送信するための手段を含んでおり、それによって前記移動ノードがページングされるか、あるいは進歩したページング方式を支援するためのアクセス・ルータの組を決定するようになった位置管理システム。
- 請求項12−14の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、予め決められたアクセス・ルータの組によってサービス提供されるエリアを定義するページング・エリア(704)が、1つの単一ページング・サーバ(702)に一意的に割り当てられる位置管理システム。
- 請求項12−15の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記アクセス・ルータ(806)が、それが属するページング・サーバ(810)にコンタクトするための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項12−15の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記アクセス・ルータ(902)が、任意のページング・サーバ(904)にコンタクトするための手段を含んでおり、前記任意のページング・サーバ(904)が、前記アクセス・ルータ(902)が属するページング・サーバ(910)にメッセージを転送するための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項12−17の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記ページング・サーバ(702)が、個々の移動ノード(412)に対するカスタム的ページング方式を含むデータベースを含んでいる位置管理システム。
- 請求項12−18の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記ページング・サーバ(702)がアイドル状態の移動ノード(412)にアドレス指定したデータ・パケットを受信および一時的に記憶するための手段を含んでいる位置管理システム。
- 請求項12−19の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記ページング・サーバ(702)が前記少なくとも1つの領域的位置マネージャ・サーバ(406a,b)の1つのなかに組み込まれている位置管理システム。
- 請求項12−20の任意の項に記載の位置管理システム(400)であって、前記ページング・エリアが前記少なくとも1つの位置エリアの1つに等しい位置管理システム。
- ワイヤレス通信用に適合した(702)インターネット・プロトコルIP通信網のページング・サーバであって、前記ワイヤレスIPネットワークが複数のルータを含んでおり、前記ルータの少なくとも1つが移動ノード(412)とワイヤレス通信を行なうように適合したアクセス・ルータ(408a−i)であり、前記ページング・サーバ(702)が位置管理システム(400)から位置管理情報を得るための手段および前記アクセス・ルータに対してページング要求をマルチキャストするための手段を含んでおり、前記アクセス・ルータ(408a−i)が前記位置管理情報を用いて決められるページング・サーバ。
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