JP2005502932A - 消費者の選好の背景を定量化するシステム - Google Patents
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Abstract
消費者と製品に関連する部分価値の値の選好情報を決定するシステムは、それぞれの複数の属性が複数の属性レベルに関連付けられている製品の複数の属性を決定するステップと、それぞれの複数のパイルが複数の属性のうちの1つまたは複数を含む、消費者の第1の指示に基づく複数の属性のパイルを決定するステップと、複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定するステップと、消費者の第2の指示に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の相対的重要度を決定するステップと、消費者の第3の指示に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定するステップと、属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連する部分価値の値を決定するステップを含む。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費者の選好を決定するためのシステムに関する。より具体的には、本発明は、製品の属性および製品の属性レベルに関して消費者の選好を定量化するために使用する自己申告型トレードオフ分析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
製造者には、製品の設計中に多数の選択が生じる。例えば、製造者は、製品に盛り込む属性を決定するときに複数の使用可能な製品特徴、つまり属性の中から選択をしなければならない。いくつかの属性は任意選択であるが、他の属性は取り込まなければならない。テレビ受像機の場合、「筐体の色」は取り込まなければならない属性であり、「ピクチャ・イン・ピクチャ」は任意選択の属性である。製造者は含まれる属性毎にその属性と関連付ける属性レベルも選択しなければならない。属性「筐体の色」に関連付けることができる属性レベルには、「黒」、「白」、「青」などがある。
【0003】
時折、製造者は複数のバージョン間で製品の属性および/または属性レベルを変えて類似の製品の複数のバージョンを生産することがある。このような場合、製造者は、上記のようなそれぞれのバージョンに含める属性および関連する属性レベルを決定しなければならない。
【0004】
さらに、製造者は、生産する各バージョンのユニット数も決定しなければならない。例えば、黒色の筐体を持つテレビと青色の筐体を持つテレビを生産することに決めた製造者はさらに、各タイプのテレビを何台生産して販売に供するかもまた決定しなければならない。
【0005】
製品の価格設定は、さらに、製品製造者が行う選択である。この点に関して、製造者は、生産された各製品について製造者の収益全体を最大にする価格を選択しようと試みる。もちろん、価格は、関連する属性レベルが特定の価格群からなる製品の属性と見なすこともできる。
【0006】
前記の各選択は、製造者側に消費者の選好に関する詳細で正確な情報があれば、はるかに容易になる可能性がある。消費者は、この点に関して、製品および/またはサービスが提供される任意の実体である。このような消費者としては、個人、企業、および購買部長が含まれる。消費者の選好情報(preference information)を使用して、消費者に対する、特定の製品の属性および属性レベルの人気度と望ましさを決定できる。したがって、この情報を使用することにより、製造者は収益全体を最大にする製品構成ならびに製品構成毎の製品数量および価格を選択する可能性が高くなる。
【0007】
その重要性に鑑み、製造者は詳細で正確な消費者の選好情報を取得し、市場選択を分析しようとして多大な資源を費やす。これらの資源は、従来の消費者調査に充当されるのが最も一般的である。このような調査は、通常、製品、製品属性、および製品属性レベルに対する消費者の気持ちに関する情報を消費者から引き出すように考案されたあらかじめ定められている質問事項をリストにしたものである。調査は、例えば、商店街やその他の小売店エリアで消費者を立ち止まらせたり、情報が望まれている人口統計上の集団の一員であるためターゲットとなる特定の消費者に接触することにより、無作為に管理される。
【0008】
従来の調査には、いくつかの固有の欠点がある。まず、調査結果を一般的な人口統計カテゴリに編纂するので、調査では、せいぜい、各人口統計カテゴリに属している理論上の平均的消費者の選好を決定するにすぎないという点である。したがって、調査結果は、誰か1人の消費者の選好にかろうじて相関するだけである。そのため、このような結果は、使用可能な市場選択とまだ使用可能でない市場選択に関して特定の消費者の選好の予測精度を欠いている。第二に、従来の調査では、ある属性レベル(例えば、「筐体色は黒」)が一般に同じ属性の他のレベル(「筐体色は白」)よりも好まれているかどうかを示すことができるが、このような調査は属性間にまたがって選好の比較を行う信頼できる手段とならないという点である。例えば、従来の調査では一般に、消費者が他の色の筐体よりも黒色の筐体を好む度合を決定し、この度合と、消費者が別の画面サイズよりも27インチ画面を好む度合とを比較するようにはできない。こうした欠点があるため、従来の調査では、個々の消費者の定量化された有用な選好情報を出力することが難しい。
【0009】
フォーカスグループは、消費者の選好情報を取得するのに使用される従来のもう一つの手段である。通常のフォーカスグループでは、1つの製品または1種類の製品に関する質問事項に回答するかつ/またはグループディスカッションに参加する複数の消費者が無作為に選択(または上述のように人口統計に基づいて選択)される。消費者が書き込んだ回答とコメントを記録し、表形式にして、調査手法を使用して得たのと似た選好情報を作成する。ただし、対話的な性格のためにフォーカスグループは調査によって引き出される情報以上に関連性の高い情報を引き出す傾向がある。このような利点があるにもかかわらず、フォーカスグループには従来の調査方法に関して上述の欠点を避けられない。
【0010】
トレードオフ分析の分野は、消費者の選好情報を決定するための従来の手法の上記の欠点および他の欠点を解決するように発展した。一般に、トレードオフ分析手法では、特定の製品の属性および属性レベルに対する消費者の選好の定量化を試みる。このような定量化は、製造者が消費者にとってのさまざまな製品構成の魅力を容易にかつ正確に比較できるようにすることを目的としている。例えば、トレードオフ分析手法を使用すると、製造者はピクチャ・イン・ピクチャ機能を持ち価格が399ドルの68.58cm(27インチ)画面テレビの魅力と、デジタルコーム型フィルタ(digital comb filter)を備え、価格が599ドルの88.9cm(35インチ)画面テレビの魅力とを比較することができる。この比較が可能なのは、これらの手法により特定の数値を各属性および属性レベルに対する消費者の選好に関連付けているからである。したがって、他の属性または属性レベルに関する属性または属性レベルの相対的魅力は、適切に関連付けられている数値同士を単に比較するだけで決定することができる。
【0011】
一分類方式によれば、コンジョイント分析、離散型選択分析、自己申告型分析、およびハイブリッド分析の4種類のトレードオフ分析手法が存在する。コンジョイント分析では、一般に、消費者がお互いに関して製品構成の格付けまたはランク付けを行う必要がある。通常、消費者は、20から30の製品構成のランク付けが求められる。ランク付けそれぞれの構成には、評価対象の属性および属性レベルのさまざまな組み合わせが含まれる。これらの構成を適宜変えることにより、回帰モデルを消費者毎に推定することができる。
【0012】
コンジョイント分析は、消費者の選好を決定する従来のシステムの改良となっている。例えば、消費者の行動を観察して選好を決定することは、消費者行動が通常属性と属性レベルのいくつかの組み合わせに関してしか観察できないため困難である(つまり、市場に存在する組み合わせ)。そのため、異なる消費者の選好を分離し、区別し、消費者の行動に対する属性および/または属性レベルの変化の影響を予測することは困難である。他方、コンジョイント分析では、変動を制御し、属性および属性レベルの共変動を制御することにより消費者の選好の学習効果が高まる。
【0013】
離散型選択分析では、消費者には、1つの製品構成群が提示され、消費者が購入することに最も関心を示している構成を選択するか、または消費者が提示されている構成を購入することに関心を持たない場合にはどの構成をも選択しないよう求められる。このプロセスを、他の製品構成群についても繰り返す。個々の消費者について回帰モデルを推定するのに使用されるコンジョイント分析とは対照的に、離散型選択分析では、消費者のグループに対して混合方法(回帰モデルに類似している)を推定することができる。
【0014】
コンジョイント分析および離散型選択分析では消費者の選好を間接的に決定するが、自己申告型分析(self−explicated analysis)では、購入決定に対するそれぞれの製品属性範囲および属性レベル範囲の重要性を消費者に尋ねることにより選好を直接的に決定する。いくつかの自己申告型分析モデルでは、消費者は、評価対象のすべての属性および属性レベルが提示され、受け入れがたい属性レベルを識別するよう求められる。受け入れがたい属性レベルとは、製品に含まれている場合に、製品に他の属性および属性レベルが含まれていようといまいと、製品が消費者にとって完全に受け入れがたいものとなるようなレベルのことである。例えば、消費者は、属性「色」と関連する「ピンク」という属性レベルを備える自動車が、それと別の属性または属性レベルが自動車に含まれていようといまいと、完全に受け入れがたいものであることを示すことができる。したがって、「ピンク」は、その消費者にとっては受け入れがたい属性レベルとして識別される。
【0015】
次に、消費者は、受け入れられる属性レベルから、それぞれの掲示されている属性と関連する最も望ましい属性レベルおよび最も望ましくない属性レベルを識別するよう求められる。消費者の最も重要な属性の格付けが100であると仮定して、消費者は、それぞれの残りの属性の相対的重要度を0から100までの範囲でランク付けするよう求められる。次に、属性毎に、それぞれの特性レベルの望ましさを、属性の他のすべての受け入れられる属性レベルに関して格付けする。関連する属性への相対的重要度にその望ましさの格付け値を掛けて属性レベルに対する消費者の選好を求める。
【0016】
ハイブリッド分析手法では、上述の手法の特徴を組み合わせたものを利用する。ハイブリッド分析手法の最も一般的な例として、適応型コンジョイント分析(ACA)があり、これは、Sawtooth Software,Inc.の製品となっている。ACAによれば、消費者は属性レベルの複数のランク付けと相対的属性重要度のランク付け(自己申告型手法に類似している)を実行し、一連の製品構成のペアのそれぞれについて、そのペアのうちのどちらが最も望ましいものか、どの程度望ましいものかを識別するよう求められる。ハイブリッドモデルの他の例として、MACRO Consulting,Inc.社のCake MethodおよびLogit−Cake Methodがある。
【0017】
これらのトレードオフ分析手法では、消費者は提示されている質問に対してよく考えて一貫した回答を行う必要がある。消費者は、少数の質問が与えられた場合にはそのような回答をすることができるが、与えられる質問が多い場合には適切な回答をする見込みはない。この点に関して、上記の手法のそれぞれにより提示される質問の数は、評価される属性および/または属性レベルの数が増えるに従い急激に増大する。このような質問数の増大の結果、質問に答えるのに要する時間も、それに対応して長引くことになる。したがって、評価する属性および属性レベルが増えるにつれ、集中力が減退する、時間が不足する、忍耐できなくなる、飽きる、せっかちになるなどの、さまざまな形の消費者のバイアスが増える可能性がある。消費者のバイアスがこのように増えると、消費者が誤りを犯したり、伝達する選好情報が不正確になることが多くなる。また、消費者がこの手法を放棄し他の質問に答えるのを単に止めてしまう傾向も増大し、この場合、得られる選好情報は一部しか使用できないか、または全く利用できないものとなる。
【0018】
他の形の消費者のバイアスは、特定の属性および/または属性レベルに対する消費者の態度より生じる。上述のように、従来のトレードオフ分析手法では、他の属性または属性レベルに関する属性または属性レベルの重要度を評価するよう消費者に求める。しかし、消費者が属性または属性レベルの一方を極端に嫌う場合、消費者が他の属性または属性レベルの重要度を過大評価する可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
前記を鑑みると、必要なのは、従来のシステムで生じている形の消費者のバイアスに対処し、さらに製品の属性および属性レベルに関して消費者の選好を正確にかつ役立つように視覚化する、消費者の選好を定量化するトレードオフ分析システムである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記のニーズに応えるために、本発明のいくつかの実施形態において、システム、ユーザインターフェース、方法、装置、プロセッサ実行可能プロセスステップを格納するコンピュータ読み取り可能媒体、および消費者および製品と関連する一部相当価値の選好情報を決定する手段を提示する。これらの実施形態では、製品の複数の属性を決定し、その複数の属性のそれぞれが複数の属性レベルと関連付けられ、消費者の第1の指示に基づいて複数の属性のパイル(pile)を決定し、それぞれの複数のパイルは複数の属性のうちの1つまたは複数を含み、複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定し、消費者の第2の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の相対的重要度を決定し、消費者の第3の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定し、属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連付けられている部分価値の値を決定する。
【0021】
上記の特徴のおかげで、本発明ではいくつかの態様において、所定の属性の数および属性レベルの数に関して正確で有用な選好情報を決定するために回答されなければならない質問の数を減らすことにより、従来のシステムで生じる消費者のバイアスが減じられる。質問の数を減らすことにより、消費者が質問に回答するのに要する時間も短縮され、これらの要因のそれぞれにより、消費者が関心または集中を失って、不正確な回答をしたり、回答するのを止める可能性も少なくなる。
【0022】
さらに、消費者に限られた数だけ質問できるか、または限られた期間だけ質問できる場合には、前記の特徴により有用な選好データが得られる。この点に関して、質問の数または、有用な選好情報を得るのに必要な時間を制限するようなパイルを決定することができる。上述の従来の手法とは異なり、パイルを使用すると、消費者の選好情報の評価時に属性および属性レベルをカスタマイズすることもできる。
【0023】
さらに上述の態様に加えて、消費者にとって複数の属性のうちの1つまたは複数が複数の属性のうちの他の1つまたは複数よりも重要であるという指示に基づいて複数のパイルを決定することができる。この他の態様によれば、消費者によって指定されているパイル内の属性の相対的重要度は、消費者にとって同様に重要な属性がそのパイルに含まれるため、より正確といえる。つまり、パイル内の各属性の指定された相対的重要度は、従来のシステムの場合ほど歪む可能性は少ないと思われるが、この歪みは消費者が著しく重要度の低いまたは重要度の高い属性に関していくつかの属性を格付けする必要があることから生じる。
【0024】
他の態様によれば、本発明は消費者および消費者によって提供される情報に基づく製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値の指示を受信するステップ、部分価値の値に基づいてオファー(offer)を決定するステップと、そのオファーを消費者に伝達するステップに関係する。関連する態様では、指示は受信されるよりはむしろ決定され、かつ/またはその指示は選好情報を示すものである。しかしながら、これらの態様では、消費者の選好情報に基づき消費者にオファーを提示することができる。したがって、このオファーは、消費者への魅力と製造者が受け取る収益を最大にするように考案することができる。
【0025】
他の態様では、本発明は、消費者および製品と関連する選好情報を決定することに関係しており、製品と関連する複数の属性の消費者のランク付け順序の要求の伝送と最高ランクの属性に関する複数の属性のうちの少なくとも1つの重要度の消費者のランク付けの要求の伝送を行う。ランク付け順序の要求と本発明のこの態様による格付けの要求を別々に伝送することにより、それぞれの作業を簡単にし、消費者の混乱を低減する。その結果、ランク付け順序と格付けは両方とも、単に格付けを必要とする、あるいはランクおよび格付けを同時に必要とする従来システムに比べて消費者の真の選好をより反映する可能性が高い。さらに、この態様では、受け取ったランク付け順序がその後受け取るランク付けと矛盾している場合に誤りを検出することができる。
【0026】
本発明はさらに、ゲームインターフェースを消費者に表示するステップ、ゲームインターフェースへの消費者の入力を受け取るステップ、および受け取った入力に基づく消費者の選好情報を決定するステップを含む、消費者選好情報を決定するステップと関連する。また、本発明のこの態様では、入力の要求に応答するとき、また応答し続けるとき消費者の関心を維持することにより消費者のバイアスを軽減する。
【0027】
前記の態様のそれぞれの実施形態により生じる技術的効果として、業務を適切に修正し決定する際に使用する正確な選好情報をすばやくかつ効率よく出力できるという点が挙げられる。
【0028】
以下で明らかになるこれらおよびその他の利点および特徴により、以下の詳細な説明および付属の図面を参照することにより本発明の性質をより完全に理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1は、本発明の実施形態によるプロセスステップ100の流れ図である。プロセスステップ100は、本発明の特徴を直に紹介するために特定の例を参照せずに以下の段落でまず最初に説明する。したがって、特定の例および特定のハードウェアおよびソフトウェア実施形態に関して、他の実施形態の詳細とともに、後でプロセスステップ100について説明する。
【0030】
プロセスステップ100は、ステップS102から始まり、複数の製品属性が特定の製品について決定される。それぞれの製品属性は、複数の属性レベルと関連付けられている。製品属性および属性レベルは、製品の製造者から得られた情報をもとに決定することができる。一般的に、属性および属性レベルとは、製造者が消費者の選好情報を取得することを望んでいる特徴のことである。本開示では主に製造者について説明するが、本発明は売り手、販売店、または消費者の選好情報を取得することに関心のある他の当事者が利用することができることは理解されるであろう。さらに、製品という用語は、ここでは、製品および/またはサービスを指すものとする。
【0031】
ステップS102の後に、複数の属性のパイルがステップS104で消費者の最初の指示に基づいて決定される。複数のパイルのそれぞれに、1つまたは複数の製品属性が含まれる。複数のパイルを決定するために、消費者はその重要度に応じて複数の製品属性をグループにまとめるよう要求される。例えば、属性を、最も重要でない属性、最も重要な属性、およびその他の属性を表す3つのパイルに分けることができる。流れはステップS106に続く。
【0032】
ステップS106で、複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序が決定される。ステップS106は、消費者からパイル内の各属性のランク付けを受け、ランク付け順序をそこから決定することにより実行される。次に、ステップS108で、パイルの複数の属性の1つまたは複数とパイルの他の属性の相対的重要度が、消費者の第2の指示に基づき決定される。第2の指示は、「(属性2)の(属性レベルA)と(属性レベルB)との差に関して(属性1)の(属性レベルX)と(属性レベルY)との差がどれだけ重要であるか」などの質問を消費者に送信することにより要求される。重要度の値は、百分率割合で表され、最も重要な属性に対し重要度値100%が関連付けられる。一実施形態では、ステップS108の完了後、複数のパイルのうちの1つの1つまたは複数の属性のそれぞれが相対的重要度値に関連付けられる。他の実施形態では、複数のパイルのうちの1つの1つまたは複数の属性の一部のみが相対的重要度値に関連付けられる。
【0033】
その後、そのパイルの1つまたは複数の属性レベルのスケール値が、消費者からの第3の指示に基づきステップS110で決定される。スケール値を決定するために、値0を特定の属性と関連付けられている最も望ましくない属性レベルに割り当て、値10を特定の属性と関連付けられている最も望ましい属性レベルに割り当てる消費者からの指示を受け取る。さらに、この指示により、特定の属性と関連付けられている互いの属性レベルを0から10までの範囲の値に割り当てる。消費者に最も望ましくない属性レベルと最も望ましい属性レベルに関してスケール値を格付けするよう求めることにより、属性レベルのスケール値を生成できる。
【0034】
次に、部分価値の値をステップS112で決定する。部分価値の値とは、特定の属性レベルに対する消費者の選好、つまり有用性(utility)を表す値である。本発明の本実施形態による部分価値の値を使用すると、それぞれの望ましさに関して、異なる属性と関連付けられている属性レベルの差を比較することができる。
【0035】
ステップS112で決定される部分価値の値は、パイルの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連付けられている。特に、部分価値の値は、属性レベルのスケール値(ステップS110で決定)に関連する属性の相対的重要度(ステップS108で決定)を掛けて求められる。例えば、最も重要な属性の最も望ましい属性レベルの部分価値の値は10×100%=10であるが、最も重要な属性の最も望ましくない属性レベルの部分価値の値は0×100%=0となる。理解できると思うが、属性と関連する最も重要でない属性レベルの部分価値の値は0に等しい。
【0036】
上述のように、プロセスステップ100の実施形態では、正確で有用な選好情報を決定するために回答されなければならない質問の数を減らすことにより潜在的な消費者のバイアスを低減する。質問の数が減り、消費者が質問に回答するのに要する時間が短縮されると、消費者が関心または集中を失って不正確な回答をする可能性が少なくなる。さらに、質問の数を減らすことで、格納し分析するデータ量も減らすことができる。
【0037】
さらに、消費者に限られた数だけ質問できるか、または限られた期間だけ質問できる場合には、プロセスステップ100で、有用な選好データが得られる。これらの場合には、質問の数または、有用な選好情報を得るのに必要な時間を制限するようなパイルを決定することができる。さらに、消費者にとって複数の属性のうちの1つまたは複数が複数の属性のうちの他の1つまたは複数よりも重要であるという指示に基づいて複数のパイルを決定する場合には、消費者はパイル内のそれぞれの属性の相対的重要度をより正確に指定することができる。こうして用意された相対的重要度は、パイル内の他の属性に比べて重要度が著しく小さかったり大きかったりするパイル内の属性に対する消費者の気持ちにより歪みが生じる可能性が小さいため、より正確であると思われる。
【0038】
ネットワークアーキテクチャ
図2は、本発明の実施形態によるネットワークアーキテクチャの地形図である。もちろん、本発明の実施に他の多くのアーキテクチャを使用することもできる。図2に示されているのは、メインフレームコンピュータとして説明されている中央システム200である。中央システム200を使用して、図1のプロセスステップ100を実行し、消費者および製品に関連付けられている部分価値の値の選好情報を決定することができる。中央システム200は、譲受人Blue Flame Data,Inc.などの企業が運営し、消費者の選好情報を取得することを望んでいる製造者またはその他のクライアントにトレードオフ分析サービスを提供することができる。
【0039】
運転中、中央システム200では、消費者およびクライアントによって入力されたデータだけでなく、会員データ、第3者データ、および/または観察された行動データを使用して、そのような選好情報を出力することができる。中央システム200の機能を実行するのにさまざまな種類のコンピューティングハードウェアを使用することができ、例えばこれに限定しないが、サーバ、ワークステーション、ネットワーク、または前記の1つまたは複数の組み合わせを使用できる。中央システム200の詳細について、図3を参照しながら以下で説明する。
【0040】
中央システム200と複数のクライアントデバイス300とが通信する。本発明によるクライアントデバイス300を製品製造者側で使用し、所定の製品の属性および属性レベルを中央システム200に送り、中央システム200にそれぞれの属性および属性レベルと関連する部分価値の値を決定させることができる。もちろん、中央システム200は、他のソースのデータを使用して属性および属性レベルを決定することもできる。クライアントデバイス300から中央システム200に送信できる他の情報としては、本発明により選好情報を決定するため中央システム200により使用されるしきい値またはその他のパラメータを修正することに関する情報がある。
【0041】
クライアントデバイス300はさらに、製造者または他のクライアントに表示することを目的として中央システム200から情報を受け取ることもできる。このような情報には、消費者回答のリアルタイム監視、シナリオシミュレーション、または消費者から情報を収集しながらオペレータが既存のしきい値またはパラメータに手を入れることができるインターフェースがある。もちろん、製造者はクライアントデバイス300を使用して、クライアントデバイス300により中央システム200から受信した選好情報を表示することができる。
【0042】
図2に示されているように、クライアントデバイス300はサーバおよび/またはキオスクを含む。本発明によればこれに限定はしないが、ワークステーション、メインフレームコンピュータ、およびコンピュータ端末など、他の適当なデバイスをクライアントデバイス300として使用することができる。クライアントデバイス300がキオスクなどの自前の入力および/または出力デバイスを備えるデバイスであれば、消費者はクライアントデバイス300を使用して本発明により提示された質問に対する回答を入力し、他の指示を中央システム200に入力することもできる。したがって、クライアントデバイス300は、そのような情報を消費者が入力するための消費者向けのインターフェースを表示するような場合にも使用できる。
【0043】
情報は、消費者デバイス400を通じて上述のように消費者に送信したり、消費者から受信したりすることもできる。図2に示されているのは、電話、パーソナルデジタルアシスタント、ワークステーション、およびペンコンピュータにより表されている消費者デバイス400である。図に示されている消費者デバイス400を使用して、クライアントデバイス300と通信し、電話消費者デバイス400の場合には、直接中央システム200と通信する。この点で、本発明とともに使用可能な消費者デバイス400は、消費者に対して情報を視覚的かつ/または音声で示すことができ、消費者が行った指示を外部デバイスに送信することができるデバイスを備える。もちろん、消費者デバイス400は、デバイス間に存在する種類のネットワーク媒体上で通信しているデバイスと通信できなければならない。
【0044】
図2のコンポーネントの間の図に示されている接続が専用接続であるかのように見えるが、各接続は他のコンポーネントと共有できることに留意されたい。さらに、接続には、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、電話機回路網、セルラーネットワーク、光ファイバ網、衛星放送網、赤外線ネットワーク、無線周波ネットワーク、またはデバイス間で情報を送信するのに使用可能な他の種類のネットワークのうちの1つまたは複数を使用できる。さらに、他のデバイスと通信しているものとして図に示されているデバイスは、常時、データ交換を行っている必要はなく、むしろ、必要なときに通信を確立し、必要でないときには切断するか、または常に使用可能な状態にあるが、データの送信には滅多に使用されない。
【0045】
中央システム
図3は、本発明の実施形態による中央システム200の内部アーキテクチャのブロック図である。図に示されているように、中央システム200は通信バス220と通信するマイクロプロセッサ210を備えている。マイクロプロセッサ210はPentium(登録商標)、RISCベース、またはその他の種類のプロセッサとすることができ、このプロセッサを使用してプロセッサ実行可能なプロセスステップを実行し、目的の機能を備える中央システム200のコンポーネントを制御する。
【0046】
また、通信バス220は、通信ポート230で通信する。通信ポート230を使用して、外部デバイスとの間でデータの送受信を行う。したがって、通信ポート230は、目的の外部デバイスおよび/またはネットワーク接続と物理的にインターフェースするのに適しているハードウェアを使って構成するのが好ましい。一実施形態では、消費者に提示する質問と消費者から受け取る指示を、クライアントデバイス300との間で通信ポート230を介して送受信する。
【0047】
入力デバイス240、ディスプレイ250、およびプリンタ260も、通信バス220と通信する。知られているどのような入力デバイスをも入力デバイス240として使用することができ、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、音声認識システム、またはそれらのデバイスの任意の組み合わせを使用できる。オペレータは入力デバイス240を使用して、属性および属性レベルなどの製品関連情報、問い合わせ先および識別情報などの消費者関連情報、請求および取引情報などのクライアント関連情報、および中央システム200に送るコマンドを入力することができる。この点に関しては、コマンドを中央システム200に入力して、特定のクライアントのアカウントまたは特定の消費者の選好情報の詳細を記述したレポートを出力することができる。
【0048】
このようなレポートは、一体型またはセパレータタイプのCRTディスプレイ、フラットパネルディスプレイなどのディスプレイ250に出力することができる。ディスプレイ250を使用して、マイクロプロセッサ210が発行したコマンドへの応答としてグラフィックスおよびテキストを出力してオペレータに見せる。プリンタ260も出力デバイスであるが、インクジェットプリンタ、感熱式プリンタ、ドットマトリックスプリンタ、レーザープリンタ、またはその他の印刷技術を使ってデータのハードコピーを出力する。
【0049】
RAM 270は通信バス220に接続されており、これによりマイクロプロセッサ210はデータの格納および取り出しを高速に行うことができる。この点に関して、マイクロプロセッサ210によって実行されるプロセッサ実行可能プロセスステップは、通常、RAM 270に一時的に格納され、マイクロプロセッサ210によってそこで実行される。ROM 280は、それとは対照的に、データを取り出すことができるが、データを格納することはできない記憶域を備える。したがって、ROM 280は、基本入出力命令およびシステム起動時に使用するデータなどの不変なプロセスステップおよびその他のデータを格納したり、通信ポート230を制御するために使用される。
【0050】
データ記憶デバイス290は、他のデータ中でも、プロセッサ実行可能プロセスステップの中央システムプログラム292を格納する。本発明の実施形態によれば、中央サーバプログラム292のプロセスステップを、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、Zipディスク、磁気テープ、またはプロセスステップを符号化する信号などのコンピュータ読み取り可能媒体から呼び出して、データ記憶デバイス290に格納することができる。マイクロプロセッサ210は、プログラム292の命令を実行し、本発明による、また特に、本明細書で詳細に説明しているプロセスステップに関連して動作する。
【0051】
特に、本発明の実施形態によれば、マイクロプロセッサ210は製品の複数の属性を決定する機能を備える中央システムプログラム292のプロセッサ実行可能プロセスステップを実行し、その複数の属性のそれぞれが複数の属性レベルと関連付けられ、消費者の第1の指示に基づいて複数の属性のパイルを決定し、それぞれの複数のパイルは複数の属性のうちの1つまたは複数を含み、複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定し、消費者の第2の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の相対的重要度を決定し、消費者の第3の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定し、属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連付けられている部分価値の値を決定する。
【0052】
また、本発明の実施形態によれば、このプロセスステップでは、消費者および消費者によって提供される情報に基づく製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値(または選好情報)の指示を受信する(または決定する)ステップ、部分価値の値に基づいてオファーを決定するステップ、およびそのオファーを消費者に伝達するステップを実行できる。さらに、これらのプロセスステップでは、システムは、製品と関連する複数の属性の消費者のランク付けられた順序の要求の第1の送信と、ランク付けが最高の属性に関する複数の属性のうち少なくとも1つの重要度の消費者の格付けの要求の第2の送信を行うことで選好情報を決定することができる。
【0053】
他の実施形態では、ハードワイヤード回路が、プロセッサ実行可能プロセスステップの代わりに、またはそれと組み合わせて使用され、本発明のプロセスを実装することができる。そのため、本発明の実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアの特定の組み合わせに限られない。
【0054】
また、中央システムプログラム292には、World Wide Webサーバを実現するプロセッサ実行可能プロセスステップを含めることもできる。このようなWebサーバを使用すると、中央サーバ200はWorld Wide Webを通じてクライアントデバイス300および消費者デバイス400と通信することができる。さらに、プログラム292は対話型音声応答システムのプロセスステップを含み、これにより、中央システム200は電話消費者デバイス400を使用して質問を消費者に送信し、回答を消費者から受信することができる。
【0055】
中央システムプログラム292は、データ記憶デバイス290に、圧縮形式、非コンパイル形式、および/または暗号化形式で格納できる。中央システムプログラム292は、さらに、オペレーティングシステム、データベース管理システム、およびマイクロプロセッサ210がデバイスとインターフェースし通信ポート230と通信するための「デバイスドライバ」などの中央システム292のオペレーションに必要なプログラム要素を含む。これらのプログラム要素は、当業者には知られており、本明細書では詳しく説明する必要はない。
【0056】
さらに、データ記憶デバイス290には、製品データベース294および選好情報データベース296が格納される。製品データベース294には、選好情報が決定された、またはこれから決定されるであろう製品に関する情報が含まれ、選好情報データベース296には、本発明により決定された選好情報が含まれる。これらのデータベースについて、図5および6をそれぞれ参照しながら詳述する。
【0057】
クライアントデバイス
図4は、クライアントデバイス300の内部アーキテクチャを示している。図に示されているように、示されている実施形態によるクライアントデバイス300はマイクロプロセッサ310、通信ポート330、入力デバイス340、ディスプレイ350、プリンタ360、RAM 370およびROM 380を備え、それぞれ通信バス320と通信する。これらのコンポーネントそれぞれについて考えられる実施形態は、図3の同一名コンポーネントに関して説明されているものと類似しているが、本発明による図4のコンポーネントによって実行される機能は図3のコンポーネントによって実行される機能と異なる場合がある。
【0058】
特に、入力デバイス340はクライアントデバイス300を操作する製造者によって使用され、探す選好情報に対応する製品属性および属性レベルを入力し、また選好情報の取り出し対象となる典型的消費者の人口統計情報を入力することができる。ディスプレイ350およびプリンタ360は、消費者選好情報、推奨オファー、最適製品、または消費者の支払い意欲などの、中央システム200から受け取った情報を出力する場合に使用する。もちろん、この情報は、中央システム200から受信する代わりに、クライアントデバイス300により決定することができる。クライアントデバイス300がキオスクまたは消費者とクライアント製造者の両方で使用可能なその他のデバイスである場合、消費者は入力デバイス340、ディスプレイ350、およびプリンタ360も使用して、中央システム200から質問を受け取り、中央システム200に質問への回答およびその他の指示を入力することもできる。
【0059】
データ記憶デバイス390は、クライアントデバイスプログラム392、製品データベース394、および選好情報データベース396を格納する。クライアントデバイスプログラム392は、マイクロプロセッサ310によって実行され本明細書で説明しているプロセスステップを実行するプロセッサ実行可能プロセスステップを含む。本発明の実施形態によれば、クライアントデバイスプログラム392は、消費者および消費者によって提供される情報に基づく製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値の指示を受信し、部分価値の値に基づいてオファーを決定し、そのオファーを消費者に伝達するプロセスステップを含む。上述のように、このような機能を使用することで、消費者の特定の選好情報に合わせて手直ししたオファーを消費者に提示することができる。
【0060】
クライアントデバイスプログラム392はさらに、World Wide Webサーバを実現するプロセッサ実行可能プロセスステップを含むこともできる。中央システム200に関して説明したように、Webサーバがあれば、クライアントデバイス300はWebブラウザを実行する消費者デバイス400と通信することができる。クライアントデバイスプログラム392はさらに、電話消費者デバイス400を使用して消費者との通信を自動化する対話型音声応答システムのプロセスステップを含むことができる。
【0061】
クライアントデバイスプログラム392のプロセスステップは、データ記憶デバイス390に格納するためにコンピュータ読み取り可能媒体から受け取ることができる。いくつかの実施形態によれば、エンティティ(entity)によって提供されるビジネスソリューションの一部として中央システム200を操作するエンティティからクライアントデバイスプログラム392を受け取る。この点で、図1に関して上述し、発明と関連して別の形で説明したステップを中央システム200およびクライアントデバイス300の一方により、またはその両方による連携で実行できる。
【0062】
製品データベース394は、製品データベース294に含まれているものと類似する情報を格納する。しかし、製品データベース394に含まれる情報は、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300を操作する製造者によって入力される。選好情報データベース396は、中央システム200によりクライアントデバイス300に送信されるか、または本発明に従ってクライアントデバイス300により生成される消費者選好情報を格納する。
【0063】
上述のように、製品データベース294および選好情報データベース296は、以下で詳しく説明するが、図5および6のサンプル項目にも示されている。当業者であれば理解するであろうが、データベースの図表および付属の説明は単に、格納されている情報の間の関係を表しているにすぎない。示されている表で示唆されているものの他に多数の配置を採用することができる。同様に、データベースの図に示されているエントリはサンプル情報を表しているだけであり、当業者であれば、エントリの数と内容は図に示されているものと異なる場合があることを理解するであろう。
【0064】
製品データベース
図5には、製品データベース294の一部を表で表している。製品データベース294は、特定の製品に対して属性および関連する属性レベルを指定するデータを格納する。特に、クライアント:製品フィールド402は、関連する属性404および属性レベル406が評価されるクライアントと属性404および属性レベル406が関連付けられている製品を示す。さらに、単一レコード内の属性404と属性レベル406には、暗黙の順序フラグ408が関連付けられている。暗黙の順序フラグ408は、関連する属性レベル406を消費者の選好の順序で列挙することを仮定できるかどうかを示す。暗黙の順序フラグ408の使用法については以下で説明する。属性404、属性レベル406、および暗黙の順序フラグ408は、消費者側で、またはクライアント側で指定し、クライアントデバイス300または消費者デバイス400から中央システム200により受信できることに留意されたい。もちろん、製品データベース294の属性404、属性レベル406、および暗黙の順序フラグ408も中央システム200により独立に決定することができる。
【0065】
図5に、特定の属性および属性レベルを指定するデータが示されているが、本発明では、特定の製品について評価する属性および/または属性レベルを加減することを意図している。さらに、製品データベース294では複数の製品および/または複数のクライアントについてのデータを格納することも考えられる。それとは対照的に、一実施形態について、クライアントデバイス300に格納される製品データベース394では、クライアントデバイス300を操作する特定のクライアントと関連するデータのみを格納することが考えられる。
【0066】
製品データベース294に格納されているデータを本発明の実施形態に従って使用し、属性404および属性レベル406と関係する選好情報を決定することができる。上ではこのような実施形態の1つについて図1に関して説明した。このような決定の後、選好情報を選好情報データベース296に格納し、かつ/またはクライアントデバイス300に送信して、選好情報データベース396に格納することができる。
【0067】
選好情報データベース
図6は、本発明の実施形態による選好情報データベース296の一部の表形式を表す図である。選好情報データベース296に格納されているデータは、本発明により決定された選好情報を反映する。消費者:製品フィールド410で示されているように、図のデータベースの一部は単一製品に関する単一消費者の選好情報を反映している。表形式部分の各レコードには属性412を指定するフィールドと、対応する属性レベルさらにそれぞれの属性レベルと関連する部分価値の値を指定するフィールド414が含まれる。
【0068】
製品データベース294に関して述べたように、特定の製品についての選好情報データベース296に格納されているデータが反映する属性および/または属性レベルは、図6に示されているより少ない場合も多い場合もある。さらに、選好情報データベース296は複数の消費者および各消費者の複数の製品に対応するデータを格納することが考えられる。他方、クライアントデバイス300の製品データベース396は複数の消費者の選好情報、ただしクライアントデバイス300を操作する特定のクライアントにより販売される製品にのみ対応する選好情報を格納することが可能であると考えられる。理解されるとおり、「?」で示されるこれらの部分価値の値は消費者によって「あまり重要でない」とみなされる属性412と関連付けられる。
【0069】
具体例
以下の例は図1のプロセスステップに基づいているが、考えられている追加および/または他の処理についても説明する。図1のプロセスステップおよび本明細書で説明している他のプロセスステップは、マイクロプロセッサ210による中央サーバプログラム292のプロセッサ実行可能プロセスステップの実行を通じて中央システム200により実行されるものとして説明されていることに留意されたい。ただし、これらのプロセスステップは、中央システム200、クライアントデバイス300、消費者デバイス400、他のデバイス、および手動の手段のうちの1つまたは複数により全部または一部を実行できる。
【0070】
上述のように、対象製品の複数の製品属性がステップS102で決定される。下記の例では、対象製品は高級乗用車であり、属性は「馬力」、「ガロン当たりのマイル数(M.P.G.)」、「製造元」、および「価格」である。決定されたそれぞれの属性は、1つまたは複数の属性レベルと関連付けられ、図5の製品データベース294内の属性と関連付けられて示されている。したがって、これらの属性は、ステップS102で、製品データベース294内に格納されている製品と関連する属性を参照することにより中央システム200で決定できる。また、これらの属性は、入力デバイス240を介してオペレータから属性を表すデータを受け取ることにより、またはクライアントデバイス300から属性を表すデータを受け取ることにより、中央システム200で決定することもできる。後者の場合、クライアントデバイス300は製品データベース394から、または入力デバイス340を操作するオペレータから属性を取得することができる。さらに、これらの属性は、消費者に対し製品の識別を行った後、消費者から属性を受け取ることにより、ステップS102で決定することができる。この点に関して、消費者は、製品を購入するかどうかを決定する際に自分が関心を持っている属性および/または属性レベルを選択または指定するよう求められる。
【0071】
属性が決定された後、決定された属性に関連付けられている属性レベルが消費者にとって受け入れがたいものであるかどうかが決定される。この点に関して、受け入れがたい属性レベルとは、製品に含まれている場合に、製品に他の属性レベルが含まれていようといまいと、消費者が製品を購入することを妨げる属性レベルである。図7のユーザインターフェース500を使用し、消費者からの入力に基づき受け入れがたい属性を決定することができる。
【0072】
ユーザインターフェース500は、消費者デバイス400を介して消費者に提示される。ユーザインターフェース500は、後述の他のユーザインターフェースとともに、中央システム200を起点として、直接中央システム200から、またはクライアントデバイス300などの中間デバイスを通じて中央システム200から、消費者デバイス400に送信することができる。同様に、ユーザインターフェースはクライアントデバイス300を起点として、直接または中間デバイスを通じて消費者デバイス400に送信することができる。
【0073】
ユーザインターフェース500では、図に示されているように、消費者に対し、決定された属性の受け入れがたい属性レベルを識別するように求める。ユーザインターフェース500に含まれている情報は、中央システム200の製品データベース294に格納されている情報を反映する。ユーザインターフェース500を使用することにより、消費者は表示される属性レベル内の0個から全部を受け入れがたいとして指定することができる。図7に示されているように、消費者は受け入れがたい属性レベルとして「150hp」、「15M.P.G.」、および「$50,000」を指定している。
【0074】
図8は、ユーザインターフェース600を示しており、これは、ユーザインターフェース500の後に消費者に表示することができる。ユーザインターフェース600は、ユーザインターフェース500で受け入れがたいとして示されていない関連する属性レベルとともに属性を表示する。したがって、図8は、受け入れがたいとみなされている属性レベルを除き図7に示されているすべての属性および属性レベルを示している。ユーザインターフェース600では、消費者に対して、示されている属性レベルの最も望ましいものと最も望ましくないものを識別するよう求める。それとは別に、ユーザインターフェース600では、消費者に対して、属性の示されている属性レベルのそれぞれの望ましさをランク付けるよう求めることができる。
【0075】
本発明の実施形態によれば、属性およびその関連する属性レベルは、属性レベルに暗黙の順序が設定されていると、ユーザインターフェース600に表示されないことがある。暗黙の順序とは、予想される消費者の希望に基づいて仮定されている属性レベルの望ましさのランク付けられた順序である。例えば、消費者が例えば、$35,000の自動車よりも$30,000の自動車を選好、他のすべてについては同じであると仮定できるので、製品データベース294は、属性「価格」の属性レベルが暗黙の順序で列挙されることを示している。
【0076】
それとは別に、暗黙の順序が設定されている属性レベルをユーザインターフェース600に表示し、暗黙の順序に基づいて関連するチェックボックスを予めオンにしておくことができる。本発明の実施例を使用することで、このような実施形態で用意するチェックボックスを予めオンにすることで、属性「価格」の「$30,000」が最も望ましい属性レベルであることを示し、「$45,000」が属性「価格」の最も望ましくない属性レベルであることを示す。
【0077】
最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルを決定した後、ユーザインターフェース700を表示し、ステップS104に関して上述したように、消費者の指示に基づいて属性の複数のパイルを決定する。図9に示されているように、ユーザインターフェース700では、消費者に対して、各属性を「重要」または「あまり重要でない」のいずれかとして識別するよう求める。図9のユーザインターフェース700を操作する消費者は、属性「馬力」、「M.P.G.」、および「価格」が「重要」であること、「製造元」が「あまり重要でない」ことを指示している。本発明の開示に関して、「重要」と「あまり重要でない」という指示は別々の属性パイルを参照する。「非常にクリティカル」、「ふつう」、および「全くクリティカルでない」パイルなど2つよりも多いパイルを本発明により決定できることに留意されたい。他の実施形態では、ユーザインターフェース700が消費者に対し表示され、属性の数がしきい値を超えた場合のみ属性をパイルにまとめる。しきい値は、プロセスを完了しなければならない時間、または消費者に尋ねる質問の最大数によって異なり、中央システム200、クライアントデバイス300、または消費者デバイス400により設定できる。
【0078】
次に、ステップS106により、「重要」パイルに含まれる属性のランク付け順序を決定するために図10のユーザインターフェース800が消費者に表示される。ユーザインターフェース800では、数値をそれぞれの属性に割り当てることによりランク付けを行うことができるが、属性毎に最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルの望ましさの差を消費者に指定してもらうことによりランク付け順序を決定することもできる。その後、これらの差に基づいて、最も大きな差の属性が最も重要な属性となるように、属性をランク付けする。
【0079】
その後、図11のユーザインターフェース900が消費者に対して表示され、そこで、最も重要な属性に関して「クリティカルな」パイルの属性の相対的重要度を決定する。このプロセスでは、ランク付け順序を決めた後に相対的重要度を決定することにより、消費者が属性間の一般的相対的比較を行ってから、より詳細な相対的比較を行うことができる。そのため、消費者は相対的重要度を従来システムに比べて正確に属性に割り当てることができる。
【0080】
図11の実施形態では、この重要度は、最も重要な属性以外の各属性について、最も重要な属性の最も望ましい属性レベル対その最も望ましくないレベルと比較して、最も望ましい属性レベル対最も望ましくない属性レベルの重要度を評価するように消費者に求めることにより決定される。具体的な例では、最も重要な属性は、ユーザインターフェース800を使用して「馬力」と示されており、属性「価格」と「馬力」の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルがユーザインターフェース600でそれぞれ「$30,000」「$45,000」、「250Hp」、および「190Hp」と示されていた。したがって、ユーザインターフェース900では、消費者に対して、馬力の違いの重要度と比較し価格$30,000と価格$45,000の重要度を評価するよう求める。さらに、実施例によれば、「重要」パイルの残り属性、「M.P.G.」の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルに関して同じ質問を尋ねる。
【0081】
一実施形態では、ランク付け順序により各属性に関して上記の質問を尋ねる。つまり、第3位ランク付け属性の相対的重要度の前に第2位ランク付け属性の相対的重要度を決定するということである。このような実施形態では、消費者は、重要度がランク付け順序によって決定されない実施形態よりも正確に相対的重要度を指示することができる。
【0082】
他の実施形態によれば、消費者は、「重要」パイルの残り属性すべてではなくそれよりも少ない属性の重要度を評価するよう求められる。例えば、消費者に対して、決定されたランク付け順序に基づいて上位20の属性または「重要」パイル内の属性の上位20%の重要度をランク付けするよう求めることができる。格付けされた属性の量については、消費者からの情報を受け取るために割り当てられた時間など、任意の係数に基づいて、クライアント側で選択する、消費者側で選択する、または中央システム200側で仮定するのいずれかを行うことができる。これらの実施形態による格付けされていない属性は、相対的ランクに基づいて重要度を割り当てることができる。この点に関して、6番目に低いランクの属性が12%の相対的重要度に割り当てられた場合、5つの最低ランクを持つ属性は、自動的に10%、8%、6%、4%、および2%の相対的重要度がそれぞれ割り当てられる。これらの実施形態は、消費者から情報を受け取るのに要する時間を短縮し、それにより複数の消費者バイアスを低減しながら、正確な選好情報が得られるという利点がある。
【0083】
すべての属性の相対的重要度も、最も重要な属性を100%の相対的重要度を持つものとして指定し、消費者に対して、パイル内の他のそれぞれの属性に百分率値を指定するよう求めることにより決定することができる。さらに、属性の相対的重要度を決定するには、最も重要な属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルとの差に関する属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルとの差の重要度の消費者の格付けを評価する。
【0084】
さらに、相対的重要度は、ステップS108で、最も重要でない属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルの差に関する属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルの差の重要度の消費者の格付けを用いて決定することができる。相対的重要度はさらに、ユーザインターフェース800を通じて受け取った属性ランク付けに基づくことができ、その場合、例えば、最も重要な属性に100%の相対的重要度を割り当て、最も重要でない属性に0%の重要度を割り当て、残りの属性をその間の範囲内に均等に割り付ける。
【0085】
次に、ステップS110で、「重要」パイル内の属性のそれぞれの受け入れられる属性レベルのスケール値を決定する。ユーザインターフェース1000は、属性と関連するそれぞれの属性レベルのスケール値を消費者から聞き出す一方法を示している。本発明の実施例では、残りの属性レベルは定義により最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルであり、自動的にそれぞれ10と0のスケール値が割り当てられるため、「M.P.G.」などの関連する属性値が2つだけのパイルの属性についてはスケール値を決定する必要はない。図に示されているように、スケール値は、「220hp」については「5」、「$40,000」については「3」、「$35,000」については「7」と決められる。
【0086】
スケール値は、「ほかはすべて同じで馬力が250Hpではなく220Hpの自動車を受け取った場合どのように感じますか?」などの質問に対する回答に基づいて決定することができ、その際に、回答はある範囲の回答のうちの1つでよい。他の方法として、消費者がスケール値をそれぞれの属性レベルに割り当てられるような方法がある。これらの方法を用いると、割り当てられているスケール値をチェックして、ユーザインターフェース600に入力された属性レベルのランク付けとの矛盾がないか調べられるため、消費者の回答の正確さをチェックできる。例えば、「190Hp」が最も望ましくない属性レベルとして示されているが、与えられているスケール値が「220Hp」というスケール値よりも大きい場合に矛盾を見つけることができる。スケール値はさらに属性レベルのランク付けだけに基づいて決定することもでき、その際に、最も重要な属性レベルと最も重要でない属性レベルにそれぞれ値10と0が割り当てられ、残りの属性レベルにはすべての属性レベルを等間隔に分けられる値が割り当てられる。
【0087】
スケール値を決定した後、各属性レベルの部分価値の値を関連するスケール値と関連する属性の相対的重要度に基づいて決定することができる。本発明の実施例では、属性レベル「220hp」は、ユーザインターフェース1000への消費者入力に基づいてスケール値「5」を持つと決定されている。さらに、「馬力」が、ユーザインターフェース800への入力に基づいて最も重要な属性であると決定されており、したがって、ステップS108で100%の相対的重要度が割り当てられている。そこで、「220hp」と関連する部分価値の値は(100%×5)=5となる。同様に、「190hp」と「250hp」に対応する部分価値の値は、それぞれ、(100%×0)=0および(100%×10)=10である。
【0088】
属性「M.P.G.」および「価格」についてステップS108で決定された相対的重要度はそれぞれ40%および70%であると仮定すると、図6の選好情報データベース294には、本発明の実施形態の本実施例により決定された選好情報が収められる。より具体的には、「M.P.G.」属性レベル「25 M.P.G.」および「35 M.P.G.」と関連する部分価値の値は(40%×0)=0および(40%×10)=4であり、「価格」属性レベル「$45,000」、「$40,000」、「$35,000」および「$30,000」と関連付けられている値はそれぞれ、(70%×0)=0、(70%×3)=2.1、(70%×7)=4.9、および(70%×10)=7である。
【0089】
「?」という記号が、「製造元」属性レベルと関連して示されているが、これは、属性「製造元」が「非クリティカルな」パイル内に置かれており、この例では評価されていないからである。さらに、受け入れがたい属性レベルには、部分価値の値はなく、したがって、関連する値は「X」で表される。他の実施形態では、「非クリティカルな」属性と関連する属性レベルの部分価値の値は、属性レベルのすでに決定されているランクに基づいて推定される。
【0090】
図13は、本発明の実施形態によるクライアントに提示されるような消費者選好情報1100の図である。消費者選好情報1100は、本発明により決定された消費者選好情報の内容をクライアントにわかりやすく示すことを目的としている。選好情報1100は、さまざまな方法でクライアントに提示することができ、例えば、選好情報1100を表すデータをクライアントデバイス300に送信する、選好情報1100が収められているWebページをクライアントデバイス300に送信する、ディスプレイ250またはディスプレイ350を使用して選好情報1100をクライアントに表示する、プリンタ260またはプリンタ360を使用して出力した選好情報1100のハードコピーをクライアントに提供するなどの方法がある。図に示されているように、選好情報1100は、図6の選好情報データベース296に格納されているデータを反映する。
【0091】
本発明は、好ましい実施形態に関して説明したが、当業者であれば、本発明の精神と範囲を逸脱することなく本明細書で説明した実施形態にさまざまな置き換えができることに気づくであろう。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の実施形態による消費者の選好を定量化するプロセスステップの流れ図である。
【図2】本発明の実施形態によるネットワークアーキテクチャの地形図である。
【図3】本発明の実施形態による中央システムの内部アーキテクチャのブロック図である。
【図4】本発明の実施形態によるクライアントデバイスの内部アーキテクチャのブロック図である。
【図5】本発明の実施形態による製品データベースの表形式部分を表す図である。
【図6】本発明の実施形態による選好情報データベースの表形式部分を表す図である。
【図7】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図8】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図9】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図10】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図11】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図12】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図13】本発明の実施形態によるクライアントに提示されるような消費者選好情報の図である。
【0001】
本発明は、消費者の選好を決定するためのシステムに関する。より具体的には、本発明は、製品の属性および製品の属性レベルに関して消費者の選好を定量化するために使用する自己申告型トレードオフ分析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
製造者には、製品の設計中に多数の選択が生じる。例えば、製造者は、製品に盛り込む属性を決定するときに複数の使用可能な製品特徴、つまり属性の中から選択をしなければならない。いくつかの属性は任意選択であるが、他の属性は取り込まなければならない。テレビ受像機の場合、「筐体の色」は取り込まなければならない属性であり、「ピクチャ・イン・ピクチャ」は任意選択の属性である。製造者は含まれる属性毎にその属性と関連付ける属性レベルも選択しなければならない。属性「筐体の色」に関連付けることができる属性レベルには、「黒」、「白」、「青」などがある。
【0003】
時折、製造者は複数のバージョン間で製品の属性および/または属性レベルを変えて類似の製品の複数のバージョンを生産することがある。このような場合、製造者は、上記のようなそれぞれのバージョンに含める属性および関連する属性レベルを決定しなければならない。
【0004】
さらに、製造者は、生産する各バージョンのユニット数も決定しなければならない。例えば、黒色の筐体を持つテレビと青色の筐体を持つテレビを生産することに決めた製造者はさらに、各タイプのテレビを何台生産して販売に供するかもまた決定しなければならない。
【0005】
製品の価格設定は、さらに、製品製造者が行う選択である。この点に関して、製造者は、生産された各製品について製造者の収益全体を最大にする価格を選択しようと試みる。もちろん、価格は、関連する属性レベルが特定の価格群からなる製品の属性と見なすこともできる。
【0006】
前記の各選択は、製造者側に消費者の選好に関する詳細で正確な情報があれば、はるかに容易になる可能性がある。消費者は、この点に関して、製品および/またはサービスが提供される任意の実体である。このような消費者としては、個人、企業、および購買部長が含まれる。消費者の選好情報(preference information)を使用して、消費者に対する、特定の製品の属性および属性レベルの人気度と望ましさを決定できる。したがって、この情報を使用することにより、製造者は収益全体を最大にする製品構成ならびに製品構成毎の製品数量および価格を選択する可能性が高くなる。
【0007】
その重要性に鑑み、製造者は詳細で正確な消費者の選好情報を取得し、市場選択を分析しようとして多大な資源を費やす。これらの資源は、従来の消費者調査に充当されるのが最も一般的である。このような調査は、通常、製品、製品属性、および製品属性レベルに対する消費者の気持ちに関する情報を消費者から引き出すように考案されたあらかじめ定められている質問事項をリストにしたものである。調査は、例えば、商店街やその他の小売店エリアで消費者を立ち止まらせたり、情報が望まれている人口統計上の集団の一員であるためターゲットとなる特定の消費者に接触することにより、無作為に管理される。
【0008】
従来の調査には、いくつかの固有の欠点がある。まず、調査結果を一般的な人口統計カテゴリに編纂するので、調査では、せいぜい、各人口統計カテゴリに属している理論上の平均的消費者の選好を決定するにすぎないという点である。したがって、調査結果は、誰か1人の消費者の選好にかろうじて相関するだけである。そのため、このような結果は、使用可能な市場選択とまだ使用可能でない市場選択に関して特定の消費者の選好の予測精度を欠いている。第二に、従来の調査では、ある属性レベル(例えば、「筐体色は黒」)が一般に同じ属性の他のレベル(「筐体色は白」)よりも好まれているかどうかを示すことができるが、このような調査は属性間にまたがって選好の比較を行う信頼できる手段とならないという点である。例えば、従来の調査では一般に、消費者が他の色の筐体よりも黒色の筐体を好む度合を決定し、この度合と、消費者が別の画面サイズよりも27インチ画面を好む度合とを比較するようにはできない。こうした欠点があるため、従来の調査では、個々の消費者の定量化された有用な選好情報を出力することが難しい。
【0009】
フォーカスグループは、消費者の選好情報を取得するのに使用される従来のもう一つの手段である。通常のフォーカスグループでは、1つの製品または1種類の製品に関する質問事項に回答するかつ/またはグループディスカッションに参加する複数の消費者が無作為に選択(または上述のように人口統計に基づいて選択)される。消費者が書き込んだ回答とコメントを記録し、表形式にして、調査手法を使用して得たのと似た選好情報を作成する。ただし、対話的な性格のためにフォーカスグループは調査によって引き出される情報以上に関連性の高い情報を引き出す傾向がある。このような利点があるにもかかわらず、フォーカスグループには従来の調査方法に関して上述の欠点を避けられない。
【0010】
トレードオフ分析の分野は、消費者の選好情報を決定するための従来の手法の上記の欠点および他の欠点を解決するように発展した。一般に、トレードオフ分析手法では、特定の製品の属性および属性レベルに対する消費者の選好の定量化を試みる。このような定量化は、製造者が消費者にとってのさまざまな製品構成の魅力を容易にかつ正確に比較できるようにすることを目的としている。例えば、トレードオフ分析手法を使用すると、製造者はピクチャ・イン・ピクチャ機能を持ち価格が399ドルの68.58cm(27インチ)画面テレビの魅力と、デジタルコーム型フィルタ(digital comb filter)を備え、価格が599ドルの88.9cm(35インチ)画面テレビの魅力とを比較することができる。この比較が可能なのは、これらの手法により特定の数値を各属性および属性レベルに対する消費者の選好に関連付けているからである。したがって、他の属性または属性レベルに関する属性または属性レベルの相対的魅力は、適切に関連付けられている数値同士を単に比較するだけで決定することができる。
【0011】
一分類方式によれば、コンジョイント分析、離散型選択分析、自己申告型分析、およびハイブリッド分析の4種類のトレードオフ分析手法が存在する。コンジョイント分析では、一般に、消費者がお互いに関して製品構成の格付けまたはランク付けを行う必要がある。通常、消費者は、20から30の製品構成のランク付けが求められる。ランク付けそれぞれの構成には、評価対象の属性および属性レベルのさまざまな組み合わせが含まれる。これらの構成を適宜変えることにより、回帰モデルを消費者毎に推定することができる。
【0012】
コンジョイント分析は、消費者の選好を決定する従来のシステムの改良となっている。例えば、消費者の行動を観察して選好を決定することは、消費者行動が通常属性と属性レベルのいくつかの組み合わせに関してしか観察できないため困難である(つまり、市場に存在する組み合わせ)。そのため、異なる消費者の選好を分離し、区別し、消費者の行動に対する属性および/または属性レベルの変化の影響を予測することは困難である。他方、コンジョイント分析では、変動を制御し、属性および属性レベルの共変動を制御することにより消費者の選好の学習効果が高まる。
【0013】
離散型選択分析では、消費者には、1つの製品構成群が提示され、消費者が購入することに最も関心を示している構成を選択するか、または消費者が提示されている構成を購入することに関心を持たない場合にはどの構成をも選択しないよう求められる。このプロセスを、他の製品構成群についても繰り返す。個々の消費者について回帰モデルを推定するのに使用されるコンジョイント分析とは対照的に、離散型選択分析では、消費者のグループに対して混合方法(回帰モデルに類似している)を推定することができる。
【0014】
コンジョイント分析および離散型選択分析では消費者の選好を間接的に決定するが、自己申告型分析(self−explicated analysis)では、購入決定に対するそれぞれの製品属性範囲および属性レベル範囲の重要性を消費者に尋ねることにより選好を直接的に決定する。いくつかの自己申告型分析モデルでは、消費者は、評価対象のすべての属性および属性レベルが提示され、受け入れがたい属性レベルを識別するよう求められる。受け入れがたい属性レベルとは、製品に含まれている場合に、製品に他の属性および属性レベルが含まれていようといまいと、製品が消費者にとって完全に受け入れがたいものとなるようなレベルのことである。例えば、消費者は、属性「色」と関連する「ピンク」という属性レベルを備える自動車が、それと別の属性または属性レベルが自動車に含まれていようといまいと、完全に受け入れがたいものであることを示すことができる。したがって、「ピンク」は、その消費者にとっては受け入れがたい属性レベルとして識別される。
【0015】
次に、消費者は、受け入れられる属性レベルから、それぞれの掲示されている属性と関連する最も望ましい属性レベルおよび最も望ましくない属性レベルを識別するよう求められる。消費者の最も重要な属性の格付けが100であると仮定して、消費者は、それぞれの残りの属性の相対的重要度を0から100までの範囲でランク付けするよう求められる。次に、属性毎に、それぞれの特性レベルの望ましさを、属性の他のすべての受け入れられる属性レベルに関して格付けする。関連する属性への相対的重要度にその望ましさの格付け値を掛けて属性レベルに対する消費者の選好を求める。
【0016】
ハイブリッド分析手法では、上述の手法の特徴を組み合わせたものを利用する。ハイブリッド分析手法の最も一般的な例として、適応型コンジョイント分析(ACA)があり、これは、Sawtooth Software,Inc.の製品となっている。ACAによれば、消費者は属性レベルの複数のランク付けと相対的属性重要度のランク付け(自己申告型手法に類似している)を実行し、一連の製品構成のペアのそれぞれについて、そのペアのうちのどちらが最も望ましいものか、どの程度望ましいものかを識別するよう求められる。ハイブリッドモデルの他の例として、MACRO Consulting,Inc.社のCake MethodおよびLogit−Cake Methodがある。
【0017】
これらのトレードオフ分析手法では、消費者は提示されている質問に対してよく考えて一貫した回答を行う必要がある。消費者は、少数の質問が与えられた場合にはそのような回答をすることができるが、与えられる質問が多い場合には適切な回答をする見込みはない。この点に関して、上記の手法のそれぞれにより提示される質問の数は、評価される属性および/または属性レベルの数が増えるに従い急激に増大する。このような質問数の増大の結果、質問に答えるのに要する時間も、それに対応して長引くことになる。したがって、評価する属性および属性レベルが増えるにつれ、集中力が減退する、時間が不足する、忍耐できなくなる、飽きる、せっかちになるなどの、さまざまな形の消費者のバイアスが増える可能性がある。消費者のバイアスがこのように増えると、消費者が誤りを犯したり、伝達する選好情報が不正確になることが多くなる。また、消費者がこの手法を放棄し他の質問に答えるのを単に止めてしまう傾向も増大し、この場合、得られる選好情報は一部しか使用できないか、または全く利用できないものとなる。
【0018】
他の形の消費者のバイアスは、特定の属性および/または属性レベルに対する消費者の態度より生じる。上述のように、従来のトレードオフ分析手法では、他の属性または属性レベルに関する属性または属性レベルの重要度を評価するよう消費者に求める。しかし、消費者が属性または属性レベルの一方を極端に嫌う場合、消費者が他の属性または属性レベルの重要度を過大評価する可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
前記を鑑みると、必要なのは、従来のシステムで生じている形の消費者のバイアスに対処し、さらに製品の属性および属性レベルに関して消費者の選好を正確にかつ役立つように視覚化する、消費者の選好を定量化するトレードオフ分析システムである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記のニーズに応えるために、本発明のいくつかの実施形態において、システム、ユーザインターフェース、方法、装置、プロセッサ実行可能プロセスステップを格納するコンピュータ読み取り可能媒体、および消費者および製品と関連する一部相当価値の選好情報を決定する手段を提示する。これらの実施形態では、製品の複数の属性を決定し、その複数の属性のそれぞれが複数の属性レベルと関連付けられ、消費者の第1の指示に基づいて複数の属性のパイル(pile)を決定し、それぞれの複数のパイルは複数の属性のうちの1つまたは複数を含み、複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定し、消費者の第2の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の相対的重要度を決定し、消費者の第3の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定し、属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連付けられている部分価値の値を決定する。
【0021】
上記の特徴のおかげで、本発明ではいくつかの態様において、所定の属性の数および属性レベルの数に関して正確で有用な選好情報を決定するために回答されなければならない質問の数を減らすことにより、従来のシステムで生じる消費者のバイアスが減じられる。質問の数を減らすことにより、消費者が質問に回答するのに要する時間も短縮され、これらの要因のそれぞれにより、消費者が関心または集中を失って、不正確な回答をしたり、回答するのを止める可能性も少なくなる。
【0022】
さらに、消費者に限られた数だけ質問できるか、または限られた期間だけ質問できる場合には、前記の特徴により有用な選好データが得られる。この点に関して、質問の数または、有用な選好情報を得るのに必要な時間を制限するようなパイルを決定することができる。上述の従来の手法とは異なり、パイルを使用すると、消費者の選好情報の評価時に属性および属性レベルをカスタマイズすることもできる。
【0023】
さらに上述の態様に加えて、消費者にとって複数の属性のうちの1つまたは複数が複数の属性のうちの他の1つまたは複数よりも重要であるという指示に基づいて複数のパイルを決定することができる。この他の態様によれば、消費者によって指定されているパイル内の属性の相対的重要度は、消費者にとって同様に重要な属性がそのパイルに含まれるため、より正確といえる。つまり、パイル内の各属性の指定された相対的重要度は、従来のシステムの場合ほど歪む可能性は少ないと思われるが、この歪みは消費者が著しく重要度の低いまたは重要度の高い属性に関していくつかの属性を格付けする必要があることから生じる。
【0024】
他の態様によれば、本発明は消費者および消費者によって提供される情報に基づく製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値の指示を受信するステップ、部分価値の値に基づいてオファー(offer)を決定するステップと、そのオファーを消費者に伝達するステップに関係する。関連する態様では、指示は受信されるよりはむしろ決定され、かつ/またはその指示は選好情報を示すものである。しかしながら、これらの態様では、消費者の選好情報に基づき消費者にオファーを提示することができる。したがって、このオファーは、消費者への魅力と製造者が受け取る収益を最大にするように考案することができる。
【0025】
他の態様では、本発明は、消費者および製品と関連する選好情報を決定することに関係しており、製品と関連する複数の属性の消費者のランク付け順序の要求の伝送と最高ランクの属性に関する複数の属性のうちの少なくとも1つの重要度の消費者のランク付けの要求の伝送を行う。ランク付け順序の要求と本発明のこの態様による格付けの要求を別々に伝送することにより、それぞれの作業を簡単にし、消費者の混乱を低減する。その結果、ランク付け順序と格付けは両方とも、単に格付けを必要とする、あるいはランクおよび格付けを同時に必要とする従来システムに比べて消費者の真の選好をより反映する可能性が高い。さらに、この態様では、受け取ったランク付け順序がその後受け取るランク付けと矛盾している場合に誤りを検出することができる。
【0026】
本発明はさらに、ゲームインターフェースを消費者に表示するステップ、ゲームインターフェースへの消費者の入力を受け取るステップ、および受け取った入力に基づく消費者の選好情報を決定するステップを含む、消費者選好情報を決定するステップと関連する。また、本発明のこの態様では、入力の要求に応答するとき、また応答し続けるとき消費者の関心を維持することにより消費者のバイアスを軽減する。
【0027】
前記の態様のそれぞれの実施形態により生じる技術的効果として、業務を適切に修正し決定する際に使用する正確な選好情報をすばやくかつ効率よく出力できるという点が挙げられる。
【0028】
以下で明らかになるこれらおよびその他の利点および特徴により、以下の詳細な説明および付属の図面を参照することにより本発明の性質をより完全に理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1は、本発明の実施形態によるプロセスステップ100の流れ図である。プロセスステップ100は、本発明の特徴を直に紹介するために特定の例を参照せずに以下の段落でまず最初に説明する。したがって、特定の例および特定のハードウェアおよびソフトウェア実施形態に関して、他の実施形態の詳細とともに、後でプロセスステップ100について説明する。
【0030】
プロセスステップ100は、ステップS102から始まり、複数の製品属性が特定の製品について決定される。それぞれの製品属性は、複数の属性レベルと関連付けられている。製品属性および属性レベルは、製品の製造者から得られた情報をもとに決定することができる。一般的に、属性および属性レベルとは、製造者が消費者の選好情報を取得することを望んでいる特徴のことである。本開示では主に製造者について説明するが、本発明は売り手、販売店、または消費者の選好情報を取得することに関心のある他の当事者が利用することができることは理解されるであろう。さらに、製品という用語は、ここでは、製品および/またはサービスを指すものとする。
【0031】
ステップS102の後に、複数の属性のパイルがステップS104で消費者の最初の指示に基づいて決定される。複数のパイルのそれぞれに、1つまたは複数の製品属性が含まれる。複数のパイルを決定するために、消費者はその重要度に応じて複数の製品属性をグループにまとめるよう要求される。例えば、属性を、最も重要でない属性、最も重要な属性、およびその他の属性を表す3つのパイルに分けることができる。流れはステップS106に続く。
【0032】
ステップS106で、複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序が決定される。ステップS106は、消費者からパイル内の各属性のランク付けを受け、ランク付け順序をそこから決定することにより実行される。次に、ステップS108で、パイルの複数の属性の1つまたは複数とパイルの他の属性の相対的重要度が、消費者の第2の指示に基づき決定される。第2の指示は、「(属性2)の(属性レベルA)と(属性レベルB)との差に関して(属性1)の(属性レベルX)と(属性レベルY)との差がどれだけ重要であるか」などの質問を消費者に送信することにより要求される。重要度の値は、百分率割合で表され、最も重要な属性に対し重要度値100%が関連付けられる。一実施形態では、ステップS108の完了後、複数のパイルのうちの1つの1つまたは複数の属性のそれぞれが相対的重要度値に関連付けられる。他の実施形態では、複数のパイルのうちの1つの1つまたは複数の属性の一部のみが相対的重要度値に関連付けられる。
【0033】
その後、そのパイルの1つまたは複数の属性レベルのスケール値が、消費者からの第3の指示に基づきステップS110で決定される。スケール値を決定するために、値0を特定の属性と関連付けられている最も望ましくない属性レベルに割り当て、値10を特定の属性と関連付けられている最も望ましい属性レベルに割り当てる消費者からの指示を受け取る。さらに、この指示により、特定の属性と関連付けられている互いの属性レベルを0から10までの範囲の値に割り当てる。消費者に最も望ましくない属性レベルと最も望ましい属性レベルに関してスケール値を格付けするよう求めることにより、属性レベルのスケール値を生成できる。
【0034】
次に、部分価値の値をステップS112で決定する。部分価値の値とは、特定の属性レベルに対する消費者の選好、つまり有用性(utility)を表す値である。本発明の本実施形態による部分価値の値を使用すると、それぞれの望ましさに関して、異なる属性と関連付けられている属性レベルの差を比較することができる。
【0035】
ステップS112で決定される部分価値の値は、パイルの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連付けられている。特に、部分価値の値は、属性レベルのスケール値(ステップS110で決定)に関連する属性の相対的重要度(ステップS108で決定)を掛けて求められる。例えば、最も重要な属性の最も望ましい属性レベルの部分価値の値は10×100%=10であるが、最も重要な属性の最も望ましくない属性レベルの部分価値の値は0×100%=0となる。理解できると思うが、属性と関連する最も重要でない属性レベルの部分価値の値は0に等しい。
【0036】
上述のように、プロセスステップ100の実施形態では、正確で有用な選好情報を決定するために回答されなければならない質問の数を減らすことにより潜在的な消費者のバイアスを低減する。質問の数が減り、消費者が質問に回答するのに要する時間が短縮されると、消費者が関心または集中を失って不正確な回答をする可能性が少なくなる。さらに、質問の数を減らすことで、格納し分析するデータ量も減らすことができる。
【0037】
さらに、消費者に限られた数だけ質問できるか、または限られた期間だけ質問できる場合には、プロセスステップ100で、有用な選好データが得られる。これらの場合には、質問の数または、有用な選好情報を得るのに必要な時間を制限するようなパイルを決定することができる。さらに、消費者にとって複数の属性のうちの1つまたは複数が複数の属性のうちの他の1つまたは複数よりも重要であるという指示に基づいて複数のパイルを決定する場合には、消費者はパイル内のそれぞれの属性の相対的重要度をより正確に指定することができる。こうして用意された相対的重要度は、パイル内の他の属性に比べて重要度が著しく小さかったり大きかったりするパイル内の属性に対する消費者の気持ちにより歪みが生じる可能性が小さいため、より正確であると思われる。
【0038】
ネットワークアーキテクチャ
図2は、本発明の実施形態によるネットワークアーキテクチャの地形図である。もちろん、本発明の実施に他の多くのアーキテクチャを使用することもできる。図2に示されているのは、メインフレームコンピュータとして説明されている中央システム200である。中央システム200を使用して、図1のプロセスステップ100を実行し、消費者および製品に関連付けられている部分価値の値の選好情報を決定することができる。中央システム200は、譲受人Blue Flame Data,Inc.などの企業が運営し、消費者の選好情報を取得することを望んでいる製造者またはその他のクライアントにトレードオフ分析サービスを提供することができる。
【0039】
運転中、中央システム200では、消費者およびクライアントによって入力されたデータだけでなく、会員データ、第3者データ、および/または観察された行動データを使用して、そのような選好情報を出力することができる。中央システム200の機能を実行するのにさまざまな種類のコンピューティングハードウェアを使用することができ、例えばこれに限定しないが、サーバ、ワークステーション、ネットワーク、または前記の1つまたは複数の組み合わせを使用できる。中央システム200の詳細について、図3を参照しながら以下で説明する。
【0040】
中央システム200と複数のクライアントデバイス300とが通信する。本発明によるクライアントデバイス300を製品製造者側で使用し、所定の製品の属性および属性レベルを中央システム200に送り、中央システム200にそれぞれの属性および属性レベルと関連する部分価値の値を決定させることができる。もちろん、中央システム200は、他のソースのデータを使用して属性および属性レベルを決定することもできる。クライアントデバイス300から中央システム200に送信できる他の情報としては、本発明により選好情報を決定するため中央システム200により使用されるしきい値またはその他のパラメータを修正することに関する情報がある。
【0041】
クライアントデバイス300はさらに、製造者または他のクライアントに表示することを目的として中央システム200から情報を受け取ることもできる。このような情報には、消費者回答のリアルタイム監視、シナリオシミュレーション、または消費者から情報を収集しながらオペレータが既存のしきい値またはパラメータに手を入れることができるインターフェースがある。もちろん、製造者はクライアントデバイス300を使用して、クライアントデバイス300により中央システム200から受信した選好情報を表示することができる。
【0042】
図2に示されているように、クライアントデバイス300はサーバおよび/またはキオスクを含む。本発明によればこれに限定はしないが、ワークステーション、メインフレームコンピュータ、およびコンピュータ端末など、他の適当なデバイスをクライアントデバイス300として使用することができる。クライアントデバイス300がキオスクなどの自前の入力および/または出力デバイスを備えるデバイスであれば、消費者はクライアントデバイス300を使用して本発明により提示された質問に対する回答を入力し、他の指示を中央システム200に入力することもできる。したがって、クライアントデバイス300は、そのような情報を消費者が入力するための消費者向けのインターフェースを表示するような場合にも使用できる。
【0043】
情報は、消費者デバイス400を通じて上述のように消費者に送信したり、消費者から受信したりすることもできる。図2に示されているのは、電話、パーソナルデジタルアシスタント、ワークステーション、およびペンコンピュータにより表されている消費者デバイス400である。図に示されている消費者デバイス400を使用して、クライアントデバイス300と通信し、電話消費者デバイス400の場合には、直接中央システム200と通信する。この点で、本発明とともに使用可能な消費者デバイス400は、消費者に対して情報を視覚的かつ/または音声で示すことができ、消費者が行った指示を外部デバイスに送信することができるデバイスを備える。もちろん、消費者デバイス400は、デバイス間に存在する種類のネットワーク媒体上で通信しているデバイスと通信できなければならない。
【0044】
図2のコンポーネントの間の図に示されている接続が専用接続であるかのように見えるが、各接続は他のコンポーネントと共有できることに留意されたい。さらに、接続には、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、電話機回路網、セルラーネットワーク、光ファイバ網、衛星放送網、赤外線ネットワーク、無線周波ネットワーク、またはデバイス間で情報を送信するのに使用可能な他の種類のネットワークのうちの1つまたは複数を使用できる。さらに、他のデバイスと通信しているものとして図に示されているデバイスは、常時、データ交換を行っている必要はなく、むしろ、必要なときに通信を確立し、必要でないときには切断するか、または常に使用可能な状態にあるが、データの送信には滅多に使用されない。
【0045】
中央システム
図3は、本発明の実施形態による中央システム200の内部アーキテクチャのブロック図である。図に示されているように、中央システム200は通信バス220と通信するマイクロプロセッサ210を備えている。マイクロプロセッサ210はPentium(登録商標)、RISCベース、またはその他の種類のプロセッサとすることができ、このプロセッサを使用してプロセッサ実行可能なプロセスステップを実行し、目的の機能を備える中央システム200のコンポーネントを制御する。
【0046】
また、通信バス220は、通信ポート230で通信する。通信ポート230を使用して、外部デバイスとの間でデータの送受信を行う。したがって、通信ポート230は、目的の外部デバイスおよび/またはネットワーク接続と物理的にインターフェースするのに適しているハードウェアを使って構成するのが好ましい。一実施形態では、消費者に提示する質問と消費者から受け取る指示を、クライアントデバイス300との間で通信ポート230を介して送受信する。
【0047】
入力デバイス240、ディスプレイ250、およびプリンタ260も、通信バス220と通信する。知られているどのような入力デバイスをも入力デバイス240として使用することができ、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、音声認識システム、またはそれらのデバイスの任意の組み合わせを使用できる。オペレータは入力デバイス240を使用して、属性および属性レベルなどの製品関連情報、問い合わせ先および識別情報などの消費者関連情報、請求および取引情報などのクライアント関連情報、および中央システム200に送るコマンドを入力することができる。この点に関しては、コマンドを中央システム200に入力して、特定のクライアントのアカウントまたは特定の消費者の選好情報の詳細を記述したレポートを出力することができる。
【0048】
このようなレポートは、一体型またはセパレータタイプのCRTディスプレイ、フラットパネルディスプレイなどのディスプレイ250に出力することができる。ディスプレイ250を使用して、マイクロプロセッサ210が発行したコマンドへの応答としてグラフィックスおよびテキストを出力してオペレータに見せる。プリンタ260も出力デバイスであるが、インクジェットプリンタ、感熱式プリンタ、ドットマトリックスプリンタ、レーザープリンタ、またはその他の印刷技術を使ってデータのハードコピーを出力する。
【0049】
RAM 270は通信バス220に接続されており、これによりマイクロプロセッサ210はデータの格納および取り出しを高速に行うことができる。この点に関して、マイクロプロセッサ210によって実行されるプロセッサ実行可能プロセスステップは、通常、RAM 270に一時的に格納され、マイクロプロセッサ210によってそこで実行される。ROM 280は、それとは対照的に、データを取り出すことができるが、データを格納することはできない記憶域を備える。したがって、ROM 280は、基本入出力命令およびシステム起動時に使用するデータなどの不変なプロセスステップおよびその他のデータを格納したり、通信ポート230を制御するために使用される。
【0050】
データ記憶デバイス290は、他のデータ中でも、プロセッサ実行可能プロセスステップの中央システムプログラム292を格納する。本発明の実施形態によれば、中央サーバプログラム292のプロセスステップを、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、Zipディスク、磁気テープ、またはプロセスステップを符号化する信号などのコンピュータ読み取り可能媒体から呼び出して、データ記憶デバイス290に格納することができる。マイクロプロセッサ210は、プログラム292の命令を実行し、本発明による、また特に、本明細書で詳細に説明しているプロセスステップに関連して動作する。
【0051】
特に、本発明の実施形態によれば、マイクロプロセッサ210は製品の複数の属性を決定する機能を備える中央システムプログラム292のプロセッサ実行可能プロセスステップを実行し、その複数の属性のそれぞれが複数の属性レベルと関連付けられ、消費者の第1の指示に基づいて複数の属性のパイルを決定し、それぞれの複数のパイルは複数の属性のうちの1つまたは複数を含み、複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定し、消費者の第2の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の相対的重要度を決定し、消費者の第3の指示に基づき複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定し、属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連付けられている部分価値の値を決定する。
【0052】
また、本発明の実施形態によれば、このプロセスステップでは、消費者および消費者によって提供される情報に基づく製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値(または選好情報)の指示を受信する(または決定する)ステップ、部分価値の値に基づいてオファーを決定するステップ、およびそのオファーを消費者に伝達するステップを実行できる。さらに、これらのプロセスステップでは、システムは、製品と関連する複数の属性の消費者のランク付けられた順序の要求の第1の送信と、ランク付けが最高の属性に関する複数の属性のうち少なくとも1つの重要度の消費者の格付けの要求の第2の送信を行うことで選好情報を決定することができる。
【0053】
他の実施形態では、ハードワイヤード回路が、プロセッサ実行可能プロセスステップの代わりに、またはそれと組み合わせて使用され、本発明のプロセスを実装することができる。そのため、本発明の実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアの特定の組み合わせに限られない。
【0054】
また、中央システムプログラム292には、World Wide Webサーバを実現するプロセッサ実行可能プロセスステップを含めることもできる。このようなWebサーバを使用すると、中央サーバ200はWorld Wide Webを通じてクライアントデバイス300および消費者デバイス400と通信することができる。さらに、プログラム292は対話型音声応答システムのプロセスステップを含み、これにより、中央システム200は電話消費者デバイス400を使用して質問を消費者に送信し、回答を消費者から受信することができる。
【0055】
中央システムプログラム292は、データ記憶デバイス290に、圧縮形式、非コンパイル形式、および/または暗号化形式で格納できる。中央システムプログラム292は、さらに、オペレーティングシステム、データベース管理システム、およびマイクロプロセッサ210がデバイスとインターフェースし通信ポート230と通信するための「デバイスドライバ」などの中央システム292のオペレーションに必要なプログラム要素を含む。これらのプログラム要素は、当業者には知られており、本明細書では詳しく説明する必要はない。
【0056】
さらに、データ記憶デバイス290には、製品データベース294および選好情報データベース296が格納される。製品データベース294には、選好情報が決定された、またはこれから決定されるであろう製品に関する情報が含まれ、選好情報データベース296には、本発明により決定された選好情報が含まれる。これらのデータベースについて、図5および6をそれぞれ参照しながら詳述する。
【0057】
クライアントデバイス
図4は、クライアントデバイス300の内部アーキテクチャを示している。図に示されているように、示されている実施形態によるクライアントデバイス300はマイクロプロセッサ310、通信ポート330、入力デバイス340、ディスプレイ350、プリンタ360、RAM 370およびROM 380を備え、それぞれ通信バス320と通信する。これらのコンポーネントそれぞれについて考えられる実施形態は、図3の同一名コンポーネントに関して説明されているものと類似しているが、本発明による図4のコンポーネントによって実行される機能は図3のコンポーネントによって実行される機能と異なる場合がある。
【0058】
特に、入力デバイス340はクライアントデバイス300を操作する製造者によって使用され、探す選好情報に対応する製品属性および属性レベルを入力し、また選好情報の取り出し対象となる典型的消費者の人口統計情報を入力することができる。ディスプレイ350およびプリンタ360は、消費者選好情報、推奨オファー、最適製品、または消費者の支払い意欲などの、中央システム200から受け取った情報を出力する場合に使用する。もちろん、この情報は、中央システム200から受信する代わりに、クライアントデバイス300により決定することができる。クライアントデバイス300がキオスクまたは消費者とクライアント製造者の両方で使用可能なその他のデバイスである場合、消費者は入力デバイス340、ディスプレイ350、およびプリンタ360も使用して、中央システム200から質問を受け取り、中央システム200に質問への回答およびその他の指示を入力することもできる。
【0059】
データ記憶デバイス390は、クライアントデバイスプログラム392、製品データベース394、および選好情報データベース396を格納する。クライアントデバイスプログラム392は、マイクロプロセッサ310によって実行され本明細書で説明しているプロセスステップを実行するプロセッサ実行可能プロセスステップを含む。本発明の実施形態によれば、クライアントデバイスプログラム392は、消費者および消費者によって提供される情報に基づく製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値の指示を受信し、部分価値の値に基づいてオファーを決定し、そのオファーを消費者に伝達するプロセスステップを含む。上述のように、このような機能を使用することで、消費者の特定の選好情報に合わせて手直ししたオファーを消費者に提示することができる。
【0060】
クライアントデバイスプログラム392はさらに、World Wide Webサーバを実現するプロセッサ実行可能プロセスステップを含むこともできる。中央システム200に関して説明したように、Webサーバがあれば、クライアントデバイス300はWebブラウザを実行する消費者デバイス400と通信することができる。クライアントデバイスプログラム392はさらに、電話消費者デバイス400を使用して消費者との通信を自動化する対話型音声応答システムのプロセスステップを含むことができる。
【0061】
クライアントデバイスプログラム392のプロセスステップは、データ記憶デバイス390に格納するためにコンピュータ読み取り可能媒体から受け取ることができる。いくつかの実施形態によれば、エンティティ(entity)によって提供されるビジネスソリューションの一部として中央システム200を操作するエンティティからクライアントデバイスプログラム392を受け取る。この点で、図1に関して上述し、発明と関連して別の形で説明したステップを中央システム200およびクライアントデバイス300の一方により、またはその両方による連携で実行できる。
【0062】
製品データベース394は、製品データベース294に含まれているものと類似する情報を格納する。しかし、製品データベース394に含まれる情報は、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス300を操作する製造者によって入力される。選好情報データベース396は、中央システム200によりクライアントデバイス300に送信されるか、または本発明に従ってクライアントデバイス300により生成される消費者選好情報を格納する。
【0063】
上述のように、製品データベース294および選好情報データベース296は、以下で詳しく説明するが、図5および6のサンプル項目にも示されている。当業者であれば理解するであろうが、データベースの図表および付属の説明は単に、格納されている情報の間の関係を表しているにすぎない。示されている表で示唆されているものの他に多数の配置を採用することができる。同様に、データベースの図に示されているエントリはサンプル情報を表しているだけであり、当業者であれば、エントリの数と内容は図に示されているものと異なる場合があることを理解するであろう。
【0064】
製品データベース
図5には、製品データベース294の一部を表で表している。製品データベース294は、特定の製品に対して属性および関連する属性レベルを指定するデータを格納する。特に、クライアント:製品フィールド402は、関連する属性404および属性レベル406が評価されるクライアントと属性404および属性レベル406が関連付けられている製品を示す。さらに、単一レコード内の属性404と属性レベル406には、暗黙の順序フラグ408が関連付けられている。暗黙の順序フラグ408は、関連する属性レベル406を消費者の選好の順序で列挙することを仮定できるかどうかを示す。暗黙の順序フラグ408の使用法については以下で説明する。属性404、属性レベル406、および暗黙の順序フラグ408は、消費者側で、またはクライアント側で指定し、クライアントデバイス300または消費者デバイス400から中央システム200により受信できることに留意されたい。もちろん、製品データベース294の属性404、属性レベル406、および暗黙の順序フラグ408も中央システム200により独立に決定することができる。
【0065】
図5に、特定の属性および属性レベルを指定するデータが示されているが、本発明では、特定の製品について評価する属性および/または属性レベルを加減することを意図している。さらに、製品データベース294では複数の製品および/または複数のクライアントについてのデータを格納することも考えられる。それとは対照的に、一実施形態について、クライアントデバイス300に格納される製品データベース394では、クライアントデバイス300を操作する特定のクライアントと関連するデータのみを格納することが考えられる。
【0066】
製品データベース294に格納されているデータを本発明の実施形態に従って使用し、属性404および属性レベル406と関係する選好情報を決定することができる。上ではこのような実施形態の1つについて図1に関して説明した。このような決定の後、選好情報を選好情報データベース296に格納し、かつ/またはクライアントデバイス300に送信して、選好情報データベース396に格納することができる。
【0067】
選好情報データベース
図6は、本発明の実施形態による選好情報データベース296の一部の表形式を表す図である。選好情報データベース296に格納されているデータは、本発明により決定された選好情報を反映する。消費者:製品フィールド410で示されているように、図のデータベースの一部は単一製品に関する単一消費者の選好情報を反映している。表形式部分の各レコードには属性412を指定するフィールドと、対応する属性レベルさらにそれぞれの属性レベルと関連する部分価値の値を指定するフィールド414が含まれる。
【0068】
製品データベース294に関して述べたように、特定の製品についての選好情報データベース296に格納されているデータが反映する属性および/または属性レベルは、図6に示されているより少ない場合も多い場合もある。さらに、選好情報データベース296は複数の消費者および各消費者の複数の製品に対応するデータを格納することが考えられる。他方、クライアントデバイス300の製品データベース396は複数の消費者の選好情報、ただしクライアントデバイス300を操作する特定のクライアントにより販売される製品にのみ対応する選好情報を格納することが可能であると考えられる。理解されるとおり、「?」で示されるこれらの部分価値の値は消費者によって「あまり重要でない」とみなされる属性412と関連付けられる。
【0069】
具体例
以下の例は図1のプロセスステップに基づいているが、考えられている追加および/または他の処理についても説明する。図1のプロセスステップおよび本明細書で説明している他のプロセスステップは、マイクロプロセッサ210による中央サーバプログラム292のプロセッサ実行可能プロセスステップの実行を通じて中央システム200により実行されるものとして説明されていることに留意されたい。ただし、これらのプロセスステップは、中央システム200、クライアントデバイス300、消費者デバイス400、他のデバイス、および手動の手段のうちの1つまたは複数により全部または一部を実行できる。
【0070】
上述のように、対象製品の複数の製品属性がステップS102で決定される。下記の例では、対象製品は高級乗用車であり、属性は「馬力」、「ガロン当たりのマイル数(M.P.G.)」、「製造元」、および「価格」である。決定されたそれぞれの属性は、1つまたは複数の属性レベルと関連付けられ、図5の製品データベース294内の属性と関連付けられて示されている。したがって、これらの属性は、ステップS102で、製品データベース294内に格納されている製品と関連する属性を参照することにより中央システム200で決定できる。また、これらの属性は、入力デバイス240を介してオペレータから属性を表すデータを受け取ることにより、またはクライアントデバイス300から属性を表すデータを受け取ることにより、中央システム200で決定することもできる。後者の場合、クライアントデバイス300は製品データベース394から、または入力デバイス340を操作するオペレータから属性を取得することができる。さらに、これらの属性は、消費者に対し製品の識別を行った後、消費者から属性を受け取ることにより、ステップS102で決定することができる。この点に関して、消費者は、製品を購入するかどうかを決定する際に自分が関心を持っている属性および/または属性レベルを選択または指定するよう求められる。
【0071】
属性が決定された後、決定された属性に関連付けられている属性レベルが消費者にとって受け入れがたいものであるかどうかが決定される。この点に関して、受け入れがたい属性レベルとは、製品に含まれている場合に、製品に他の属性レベルが含まれていようといまいと、消費者が製品を購入することを妨げる属性レベルである。図7のユーザインターフェース500を使用し、消費者からの入力に基づき受け入れがたい属性を決定することができる。
【0072】
ユーザインターフェース500は、消費者デバイス400を介して消費者に提示される。ユーザインターフェース500は、後述の他のユーザインターフェースとともに、中央システム200を起点として、直接中央システム200から、またはクライアントデバイス300などの中間デバイスを通じて中央システム200から、消費者デバイス400に送信することができる。同様に、ユーザインターフェースはクライアントデバイス300を起点として、直接または中間デバイスを通じて消費者デバイス400に送信することができる。
【0073】
ユーザインターフェース500では、図に示されているように、消費者に対し、決定された属性の受け入れがたい属性レベルを識別するように求める。ユーザインターフェース500に含まれている情報は、中央システム200の製品データベース294に格納されている情報を反映する。ユーザインターフェース500を使用することにより、消費者は表示される属性レベル内の0個から全部を受け入れがたいとして指定することができる。図7に示されているように、消費者は受け入れがたい属性レベルとして「150hp」、「15M.P.G.」、および「$50,000」を指定している。
【0074】
図8は、ユーザインターフェース600を示しており、これは、ユーザインターフェース500の後に消費者に表示することができる。ユーザインターフェース600は、ユーザインターフェース500で受け入れがたいとして示されていない関連する属性レベルとともに属性を表示する。したがって、図8は、受け入れがたいとみなされている属性レベルを除き図7に示されているすべての属性および属性レベルを示している。ユーザインターフェース600では、消費者に対して、示されている属性レベルの最も望ましいものと最も望ましくないものを識別するよう求める。それとは別に、ユーザインターフェース600では、消費者に対して、属性の示されている属性レベルのそれぞれの望ましさをランク付けるよう求めることができる。
【0075】
本発明の実施形態によれば、属性およびその関連する属性レベルは、属性レベルに暗黙の順序が設定されていると、ユーザインターフェース600に表示されないことがある。暗黙の順序とは、予想される消費者の希望に基づいて仮定されている属性レベルの望ましさのランク付けられた順序である。例えば、消費者が例えば、$35,000の自動車よりも$30,000の自動車を選好、他のすべてについては同じであると仮定できるので、製品データベース294は、属性「価格」の属性レベルが暗黙の順序で列挙されることを示している。
【0076】
それとは別に、暗黙の順序が設定されている属性レベルをユーザインターフェース600に表示し、暗黙の順序に基づいて関連するチェックボックスを予めオンにしておくことができる。本発明の実施例を使用することで、このような実施形態で用意するチェックボックスを予めオンにすることで、属性「価格」の「$30,000」が最も望ましい属性レベルであることを示し、「$45,000」が属性「価格」の最も望ましくない属性レベルであることを示す。
【0077】
最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルを決定した後、ユーザインターフェース700を表示し、ステップS104に関して上述したように、消費者の指示に基づいて属性の複数のパイルを決定する。図9に示されているように、ユーザインターフェース700では、消費者に対して、各属性を「重要」または「あまり重要でない」のいずれかとして識別するよう求める。図9のユーザインターフェース700を操作する消費者は、属性「馬力」、「M.P.G.」、および「価格」が「重要」であること、「製造元」が「あまり重要でない」ことを指示している。本発明の開示に関して、「重要」と「あまり重要でない」という指示は別々の属性パイルを参照する。「非常にクリティカル」、「ふつう」、および「全くクリティカルでない」パイルなど2つよりも多いパイルを本発明により決定できることに留意されたい。他の実施形態では、ユーザインターフェース700が消費者に対し表示され、属性の数がしきい値を超えた場合のみ属性をパイルにまとめる。しきい値は、プロセスを完了しなければならない時間、または消費者に尋ねる質問の最大数によって異なり、中央システム200、クライアントデバイス300、または消費者デバイス400により設定できる。
【0078】
次に、ステップS106により、「重要」パイルに含まれる属性のランク付け順序を決定するために図10のユーザインターフェース800が消費者に表示される。ユーザインターフェース800では、数値をそれぞれの属性に割り当てることによりランク付けを行うことができるが、属性毎に最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルの望ましさの差を消費者に指定してもらうことによりランク付け順序を決定することもできる。その後、これらの差に基づいて、最も大きな差の属性が最も重要な属性となるように、属性をランク付けする。
【0079】
その後、図11のユーザインターフェース900が消費者に対して表示され、そこで、最も重要な属性に関して「クリティカルな」パイルの属性の相対的重要度を決定する。このプロセスでは、ランク付け順序を決めた後に相対的重要度を決定することにより、消費者が属性間の一般的相対的比較を行ってから、より詳細な相対的比較を行うことができる。そのため、消費者は相対的重要度を従来システムに比べて正確に属性に割り当てることができる。
【0080】
図11の実施形態では、この重要度は、最も重要な属性以外の各属性について、最も重要な属性の最も望ましい属性レベル対その最も望ましくないレベルと比較して、最も望ましい属性レベル対最も望ましくない属性レベルの重要度を評価するように消費者に求めることにより決定される。具体的な例では、最も重要な属性は、ユーザインターフェース800を使用して「馬力」と示されており、属性「価格」と「馬力」の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルがユーザインターフェース600でそれぞれ「$30,000」「$45,000」、「250Hp」、および「190Hp」と示されていた。したがって、ユーザインターフェース900では、消費者に対して、馬力の違いの重要度と比較し価格$30,000と価格$45,000の重要度を評価するよう求める。さらに、実施例によれば、「重要」パイルの残り属性、「M.P.G.」の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルに関して同じ質問を尋ねる。
【0081】
一実施形態では、ランク付け順序により各属性に関して上記の質問を尋ねる。つまり、第3位ランク付け属性の相対的重要度の前に第2位ランク付け属性の相対的重要度を決定するということである。このような実施形態では、消費者は、重要度がランク付け順序によって決定されない実施形態よりも正確に相対的重要度を指示することができる。
【0082】
他の実施形態によれば、消費者は、「重要」パイルの残り属性すべてではなくそれよりも少ない属性の重要度を評価するよう求められる。例えば、消費者に対して、決定されたランク付け順序に基づいて上位20の属性または「重要」パイル内の属性の上位20%の重要度をランク付けするよう求めることができる。格付けされた属性の量については、消費者からの情報を受け取るために割り当てられた時間など、任意の係数に基づいて、クライアント側で選択する、消費者側で選択する、または中央システム200側で仮定するのいずれかを行うことができる。これらの実施形態による格付けされていない属性は、相対的ランクに基づいて重要度を割り当てることができる。この点に関して、6番目に低いランクの属性が12%の相対的重要度に割り当てられた場合、5つの最低ランクを持つ属性は、自動的に10%、8%、6%、4%、および2%の相対的重要度がそれぞれ割り当てられる。これらの実施形態は、消費者から情報を受け取るのに要する時間を短縮し、それにより複数の消費者バイアスを低減しながら、正確な選好情報が得られるという利点がある。
【0083】
すべての属性の相対的重要度も、最も重要な属性を100%の相対的重要度を持つものとして指定し、消費者に対して、パイル内の他のそれぞれの属性に百分率値を指定するよう求めることにより決定することができる。さらに、属性の相対的重要度を決定するには、最も重要な属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルとの差に関する属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルとの差の重要度の消費者の格付けを評価する。
【0084】
さらに、相対的重要度は、ステップS108で、最も重要でない属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルの差に関する属性の最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルの差の重要度の消費者の格付けを用いて決定することができる。相対的重要度はさらに、ユーザインターフェース800を通じて受け取った属性ランク付けに基づくことができ、その場合、例えば、最も重要な属性に100%の相対的重要度を割り当て、最も重要でない属性に0%の重要度を割り当て、残りの属性をその間の範囲内に均等に割り付ける。
【0085】
次に、ステップS110で、「重要」パイル内の属性のそれぞれの受け入れられる属性レベルのスケール値を決定する。ユーザインターフェース1000は、属性と関連するそれぞれの属性レベルのスケール値を消費者から聞き出す一方法を示している。本発明の実施例では、残りの属性レベルは定義により最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルであり、自動的にそれぞれ10と0のスケール値が割り当てられるため、「M.P.G.」などの関連する属性値が2つだけのパイルの属性についてはスケール値を決定する必要はない。図に示されているように、スケール値は、「220hp」については「5」、「$40,000」については「3」、「$35,000」については「7」と決められる。
【0086】
スケール値は、「ほかはすべて同じで馬力が250Hpではなく220Hpの自動車を受け取った場合どのように感じますか?」などの質問に対する回答に基づいて決定することができ、その際に、回答はある範囲の回答のうちの1つでよい。他の方法として、消費者がスケール値をそれぞれの属性レベルに割り当てられるような方法がある。これらの方法を用いると、割り当てられているスケール値をチェックして、ユーザインターフェース600に入力された属性レベルのランク付けとの矛盾がないか調べられるため、消費者の回答の正確さをチェックできる。例えば、「190Hp」が最も望ましくない属性レベルとして示されているが、与えられているスケール値が「220Hp」というスケール値よりも大きい場合に矛盾を見つけることができる。スケール値はさらに属性レベルのランク付けだけに基づいて決定することもでき、その際に、最も重要な属性レベルと最も重要でない属性レベルにそれぞれ値10と0が割り当てられ、残りの属性レベルにはすべての属性レベルを等間隔に分けられる値が割り当てられる。
【0087】
スケール値を決定した後、各属性レベルの部分価値の値を関連するスケール値と関連する属性の相対的重要度に基づいて決定することができる。本発明の実施例では、属性レベル「220hp」は、ユーザインターフェース1000への消費者入力に基づいてスケール値「5」を持つと決定されている。さらに、「馬力」が、ユーザインターフェース800への入力に基づいて最も重要な属性であると決定されており、したがって、ステップS108で100%の相対的重要度が割り当てられている。そこで、「220hp」と関連する部分価値の値は(100%×5)=5となる。同様に、「190hp」と「250hp」に対応する部分価値の値は、それぞれ、(100%×0)=0および(100%×10)=10である。
【0088】
属性「M.P.G.」および「価格」についてステップS108で決定された相対的重要度はそれぞれ40%および70%であると仮定すると、図6の選好情報データベース294には、本発明の実施形態の本実施例により決定された選好情報が収められる。より具体的には、「M.P.G.」属性レベル「25 M.P.G.」および「35 M.P.G.」と関連する部分価値の値は(40%×0)=0および(40%×10)=4であり、「価格」属性レベル「$45,000」、「$40,000」、「$35,000」および「$30,000」と関連付けられている値はそれぞれ、(70%×0)=0、(70%×3)=2.1、(70%×7)=4.9、および(70%×10)=7である。
【0089】
「?」という記号が、「製造元」属性レベルと関連して示されているが、これは、属性「製造元」が「非クリティカルな」パイル内に置かれており、この例では評価されていないからである。さらに、受け入れがたい属性レベルには、部分価値の値はなく、したがって、関連する値は「X」で表される。他の実施形態では、「非クリティカルな」属性と関連する属性レベルの部分価値の値は、属性レベルのすでに決定されているランクに基づいて推定される。
【0090】
図13は、本発明の実施形態によるクライアントに提示されるような消費者選好情報1100の図である。消費者選好情報1100は、本発明により決定された消費者選好情報の内容をクライアントにわかりやすく示すことを目的としている。選好情報1100は、さまざまな方法でクライアントに提示することができ、例えば、選好情報1100を表すデータをクライアントデバイス300に送信する、選好情報1100が収められているWebページをクライアントデバイス300に送信する、ディスプレイ250またはディスプレイ350を使用して選好情報1100をクライアントに表示する、プリンタ260またはプリンタ360を使用して出力した選好情報1100のハードコピーをクライアントに提供するなどの方法がある。図に示されているように、選好情報1100は、図6の選好情報データベース296に格納されているデータを反映する。
【0091】
本発明は、好ましい実施形態に関して説明したが、当業者であれば、本発明の精神と範囲を逸脱することなく本明細書で説明した実施形態にさまざまな置き換えができることに気づくであろう。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の実施形態による消費者の選好を定量化するプロセスステップの流れ図である。
【図2】本発明の実施形態によるネットワークアーキテクチャの地形図である。
【図3】本発明の実施形態による中央システムの内部アーキテクチャのブロック図である。
【図4】本発明の実施形態によるクライアントデバイスの内部アーキテクチャのブロック図である。
【図5】本発明の実施形態による製品データベースの表形式部分を表す図である。
【図6】本発明の実施形態による選好情報データベースの表形式部分を表す図である。
【図7】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図8】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図9】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図10】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図11】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図12】本発明の実施形態による消費者から情報を得るのに使用するインターフェースの図である。
【図13】本発明の実施形態によるクライアントに提示されるような消費者選好情報の図である。
Claims (43)
- 消費者および製品と関連する部分価値の値の選好情報を決定する方法であって、
それぞれが複数の属性レベルと関連する製品の複数の属性を決定するステップと、
それぞれが複数の属性のうち1つまたは複数を含む、消費者の第1の指示に基づく属性の複数のパイルを決定するステップと、
複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定するステップと、
消費者の第2の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の相対的重要度を決定するステップと、
消費者の第3の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定するステップと、
属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連する部分価値の値を決定するステップを含む方法。 - 消費者にとって複数の属性のうちの1つまたは複数が複数の属性のうちの他の1つまたは複数よりも重要であるという指示に基づいて前記複数のパイルが決定される請求項1に記載の方法。
- 複数の属性のうちの1つと関連する複数の属性レベルのランク付け順序を決定するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 複数の属性のうちの1つと関連する複数の属性レベルのランク付け順序を決定するステップが、
消費者にとって最も望ましい複数の属性のうちの1つと関連する複数の属性レベルのうちの属性レベルの指示および消費者にとって最も望ましくない複数の属性のうちの1つと関連する複数の属性レベルのうちの属性レベルの指示を受け取るステップを含む請求項3に記載の方法。 - 複数の属性のうちの1つと関連する複数の属性レベルのランク付け順序を決定する前記ステップが、
予想される消費者の選好に基づいて複数の属性レベルのランク付け順序を決定するステップを含む請求項3に記載の方法。 - 前記複数の属性のランク付け順序が消費者によって最も望まれている属性レベルと消費者によって最も望まれていない属性レベルとの差に基づいて決定される請求項1に記載の方法。
- 消費者によって最も望まれている属性レベルと消費者によって最も望まれていない属性レベルとの最大の差を持つ複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうち1つの属性が複数のパイルのうちの1つの最高ランクの属性である請求項6に記載の方法。
- 複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つまたは複数の相対的重要度を決定する前記ステップが、
複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの他の属性の1つまたは複数の、消費者によって最も望まれている属性レベルと消費者によって最も望まれていない属性レベルとの差に関する、消費者によって最も望まれている最高ランクの属性の属性レベルと消費者によって最も望まれていない最高ランクの属性の属性レベルとの差の消費者にとっての重要度を決定するステップを含む請求項7に記載の方法。 - 複数の属性のうちの1つまたは複数の相対的重要度を決定する前記ステップが、
しきい値で定められた数の複数の属性のそれぞれのみの相対的重要度を決定するステップを含む請求項1に記載の方法。 - しきい値で定められた数の複数の属性と異なる複数の属性のそれぞれの相対的重要度がランク付け順序に基づいて決定される請求項9に記載の方法。
- 複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連する部分価値の値を決定するステップが、
複数の属性のうちの1つの相対的重要度に属性レベルのスケール値を掛けて得られた値に基づいて部分価値の値を決定するステップを含む請求項1に記載の方法。 - さらに複数の属性のうちの1つまたは複数のランク付け順序を決定する前に消費者にとって受け入れがたい属性レベルを排除するステップを含む請求項1に記載の方法。
- さらに部分価値の値に基づいてオファーを消費者に出すステップを含む請求項1に記載の方法。
- オファーが消費者に製品を売るためのオファーである請求項1に記載の方法。
- さらに複数の属性の数がしきい値よりも多いかどうかを判別するステップを含む請求項1に記載の方法。
- しきい値が消費者に質問する際の所要時間に基づく請求項15に記載の方法。
- しきい値が消費者に尋ねることができる質問の数に基づく請求項15に記載の方法。
- 消費者にオファーを出す方法であって、
消費者によって提供される情報に基づき、消費者および製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値の指示を受け取るステップと、
部分価値の値に基づいてオファーを決定するステップと、
オファーを消費者に送信するステップを含む方法。 - 消費者が製品に関心を持っているという指示を受け取るステップをさらに含む請求項18に記載の方法。
- 前記オファーが消費者に製品を売るためのオファーである請求項18に記載の方法。
- 消費者にオファーを出す方法であって、
消費者によって提供される情報に基づき、消費者および製品の属性の属性レベルと関連する部分価値の値を決定するステップと、
部分価値の値に基づいてオファーを決定するステップと、
オファーを消費者に送信するステップを含む方法。 - 消費者が製品に関心を持っているという指示を受け取るステップをさらに含む請求項21に記載の方法。
- 前記オファーが消費者に製品を売るためのオファーである請求項21に記載の方法。
- 消費者にオファーを出す方法であって、
消費者によって提供される情報に基づき、消費者および製品の属性の属性レベルと関連する選好情報を決定するステップと、
選好情報に基づいてオファーを決定するステップと、
オファーを消費者に送信するステップを含む方法。 - 消費者が製品に関心を持っているという指示を受け取るステップをさらに含む請求項24に記載の方法。
- オファーが消費者に製品を売るためのオファーである請求項24に記載の方法。
- 消費者および製品と関連する選好情報を決定する方法であって、
製品と関連する複数の属性の消費者のランク付け順序の第1の要求を送信するステップと、
ランク付け順序の最高ランクの属性に関する、複数の属性のうちの少なくとも1つの重要度の消費者による格付けの第2の要求を送信するステップを含む方法。 - ランク付け順序が、最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルとの間の、複数の属性のうちの1つまたは複数についての差に基づく請求項27に記載の方法。
- 最高ランクの属性が、最も望ましい属性レベルと最も望ましくない属性レベルとの最大の差を持つ複数の属性のうちの1つの属性である請求項28に記載の方法。
- ランク付け順序が、複数の属性のそれぞれと関連する独特のランクを含む請求項27に記載の方法。
- 前記格付けが、複数の属性のうちの少なくとも1つの属性レベルに関し、消費者によって最も望まれている属性レベルと消費者によって最も望まれていない属性レベルとの差について、消費者によって最も望まれている最高ランクの属性の属性レベルと消費者によって最も望まれていない最高ランクの属性の属性レベルとの差の消費者にとっての重要度に基づく請求項27に記載の方法。
- さらに前記ランク付け順序が複数の属性のうちの少なくとも1つの格付けと矛盾していないかどうか判別するステップを含む請求項27に記載の方法。
- 消費者および製品と関連する部分価値の値の選好情報を決定するプロセッサ実行可能プロセスステップを格納する媒体であって、
それぞれが複数の属性レベルと関連する製品の複数の属性を決定するステップと、
それぞれが複数の属性のうち1つまたは複数を含む、消費者の第1の指示に基づく属性の複数のパイルを決定するステップと、
複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定するステップと、
消費者の第2の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の相対的重要度を決定するステップと、
消費者の第3の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定するステップと、
属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連する部分価値の値を決定するステップを含むプロセスステップを格納する媒体。 - 消費者にとって複数の属性のうちの1つまたは複数が複数の属性のうちの他の1つまたは複数よりも重要であるという指示に基づいて複数のパイルが決定される請求項33に記載の媒体。
- プロセスステップがさらに、
予想される消費者の選好に基づいて複数の属性のうちの1つと関連する複数の属性レベルのランク付け順序を決定するステップを含む請求項33に記載の媒体。 - 消費者によって最も望まれている属性レベルと消費者によって最も望まれていない属性レベルとの最大の差を持つ複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうち1つの属性が複数のパイルのうちの1つの最高ランクの属性である請求項33に記載の媒体。
- さらに前記プロセスステップが、複数の属性のうちの1つまたは複数のランク付け順序を決定する前に消費者にとって受け入れがたい属性レベルを排除するステップを含む請求項33に記載の媒体。
- 消費者および製品と関連する部分価値の値の選好情報を決定する装置であって、
プロセッサと、
該プロセッサと通信し、該プロセッサにより実行され、
それぞれが複数の属性レベルと関連する製品の複数の属性を決定し、
それぞれが複数の属性のうち1つまたは複数を含む、消費者の第1の指示に基づく属性の複数のパイルを決定し、
複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定し、
消費者の第2の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の相対的重要度を決定し、
消費者の第3の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定し、
属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連する部分価値の値を決定するように修正された命令を格納する記憶デバイスを備える装置。 - 消費者にとって複数の属性のうちの1つまたは複数が複数の属性のうちの他の1つまたは複数よりも重要であるという指示に基づいて複数のパイルが決定される請求項38に記載の装置。
- 前記プロセッサによって実行される命令が、
予想される消費者の選好に基づいて複数の属性のうちの1つと関連する複数の属性レベルのランク付け順序を決定するように修正されている命令を更に含む請求項38に記載の装置。 - 消費者によって最も望まれている属性レベルと消費者によって最も望まれていない属性レベルとの最大の差を持つ複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうち1つの属性が複数のパイルのうちの1つの最高ランクの属性である請求項38に記載の装置。
- 前記プロセッサによって実行される命令が、
複数の属性のうちの1つまたは複数のランク付け順序を決定する前に消費者にとって受け入れがたい属性レベルを排除するように修正されている命令を更に含む請求項38に記載の装置。 - 消費者および製品と関連する部分価値の値の選好情報を決定するシステムであって、
製品属性および製品属性レベルを格納するクライアントデバイスと、
消費者からの指示を送受信するための消費者デバイスと、
中央システムであって、
格納されている製品属性および製品属性レベルに基づき、それぞれが複数の属性レベルと関連する製品の複数の属性を決定し、
それぞれが複数の属性のうち1つまたは複数を含む、消費者デバイスから受信した消費者の第1の指示に基づく属性の複数のパイルを決定し、
複数のパイルのうちの1つの複数の属性のランク付け順序を決定し、
消費者デバイスから受信した消費者の第2の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の相対的重要度を決定し、
消費者デバイスから受信した消費者の第3の指示に基づいて、複数のパイルのうちの1つの複数の属性の1つまたは複数の1つまたは複数の属性レベルのスケール値を決定し、
属性レベルの決定されたスケール値と複数の属性のうちの1つの決定された相対的重要度に基づいて複数のパイルのうちの1つの複数の属性のうちの1つの属性レベルと関連する部分価値の値を決定する中央システムを備えるシステム。
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