JP2005501666A - 網膜血管にカニューレを挿入する装置および方法 - Google Patents
網膜血管にカニューレを挿入する装置および方法 Download PDFInfo
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Abstract
網膜血管に安全にカニューレを挿入する装置および方法が開示される。装置は、マイクロピペット/マイクロカニューレ(9)、マイクロマニピュレータ(14)、および、眼科手術で一般に用いられるリストレストに取り付けられるベース(17)に搭載されるポジショナ(15)からなる。マイクロピペット/マイクロカニューレ(9)は、管(11)に接続され、それによって、薬物がマイクロピペット/マイクロカニューレ(9)を通して血管内に注入されるか、または、逆に少量の物質が血管から除去されることができる。別法として、カテーテル、ワイヤ、またはステント(27)をマイクロピペット/マイクロカニューレ(9)を通して設置して、挿入部位から離れた領域を処置または診断するようにする。網膜血管にカニューレを挿入することができることは、静脈および動脈の閉塞、眼内腫瘍、および、診断および/または処置から恩恵を受けるであろう他の網膜の、血管および視神経疾患の処置において有効である。
Description
【技術分野】
【0001】
[背景技術]
本発明は、医療診断および治療方法に関し、特に、薬物が注入されるか、または、血管からある量の流体を除去するように網膜血管にカニューレを挿入する方法に関する。別法として、カテーテル、ワイヤ、またはステントがカニューレを通して設置されて、挿入部位から遠くにある領域を処置するか、または診断するようにする。
【0002】
[関連技術の説明]
血管の内腔は、サイズが200ミクロン未満であるため、網膜血管にカニューレを挿入することは難しい。現代の眼科用器具は大き過ぎて脈管にカニューレを挿入することができず、一般に、数分の間血管内にカニューレを維持するのに必要とされる器用さ(dexterity)を利用することができない。薬物を注入するため、外科的手技を行なうため、または、分析および処置のために血液を除去するために体のどこかの血管を穿孔することが一般に行なわれる。したがって、本発明が対象としているのは、先に述べた問題および欠点に対する有効な解決策である。
【0003】
したがって、本発明の目的は、その内腔が、網膜血管の内腔内に安全に設置されるのに十分に小さく、かつ、その構造によって、硝子体網膜手術において一般に用いられるように、標準的な強膜切開部位を通して設置されると、網膜血管の内腔に平行であるマイクロカニューレまたはマイクロピペットを提供することである。マイクロカニューレおよびマイクロピペットという用語は、本出願を通して交換可能に用いられる。こうした用語が、もしあるとならば、どんな点において意味が異なっていても、その異なる限りにおいて、2つの用語の最も広い定義が、本発明の開示を目的とした両用語に対する定義であると考えられる。
【0004】
本発明の別の目的は、本発明の構成および取り付け(attachment)方法によって、マイクロピペットが血管内にしっかりと保持され、その結果、後の操作が安全に達成されるような安定した支持部を提供することである。
【0005】
本発明のさらに別の目的は、マイクロピペットが遠隔で前進させられて、網膜血管を穿孔するようにするようなマイクロマニピュレータを提供することである。
【0006】
本発明のさらに別の目的は、標準的な手術用外科リストレスト(wrist rest)に容易に取り付けることができ、リストレストの「X」、「Y」、および「Z」平面内で安定な状態であることができる設置場所を移動できる(portable)デバイスを提供することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、本発明の構成および取り付け方法によって、手術用顕微鏡を用いる時に外科医の視野を妨げないか、またはそうでなければ、手術用顕微鏡の使用と干渉しないデバイスを提供することである。本発明のさらに別の目的は、外科的手技を行なうことができるような安全な方法を提供することである。
【0008】
[発明の概要]
標準的な外科リストレストに取り付けられたポジショナまたは安定化システムに接続されているマイクロマニピュレータに取り付けられたマイクロピペット(マイクロカニューレ)を用いて、網膜血管にカニューレが挿入される本発明の実施形態において、先述の目的が達成され、先述の問題が解決される。より詳細には、輪部(limbus)から標準的な距離において強膜切開を行うことができ、その時点で、強膜切開部位を通して、照明機能付きの(illuminated)注入カニューレを設置することができる。さらに経験を積むことによって(with further experience)、経毛様体扁平部硝子体切除術を必要としてもしなくてもよい。輪部から標準的な距離において別の強膜切開を行うことができ、それによって、マイクロピペット/マイクロカニューレは、カニューレが挿入されるように選択された網膜血管にほぼ平行になる。マイクロピペットは次に、選択された網膜血管の上の強膜切開部位を通して設置される。眼圧を約5mm水銀柱に低下させて、脈管(vessel)の拡張(dilation)を可能にすることができる。一旦血管が穿孔されると、出血を最小にするために眼圧を上げるのが有利である場合がある。網膜血管は、手動でカニューレを挿入されるか、または、マイクロマニピュレータを用いて、マイクロピペットを網膜血管内に進めてもよい。
【0009】
マイクロピペット先端は、標準的な強膜切開部位を通して設置されると、後部網膜の血管の内腔に平行になるように軸に対して約135°であるのが好ましい。マイクロピペットの先端は、好ましくは直径が100ミクロンかそれより小さいので、網膜血管の内腔に安全に入ることができる。マイクロピペットの反対の端部は、流体が取り出されるか、または網膜脈管に注入されるように標準的な外科用管および/またはシリンジに接続され、かつそれと流体連通することができる。別法として、挿入部位から離れた所にある領域の診断、試験、または処置のために、カテーテルまたはワイヤがマイクロカニューレを通して進められる。
【0010】
ある状況では、Genetech, Inc.によって製造され、商標ACTIVASEの下で販売されているTissue Plasminogen Activator(「t−PA」)などの薬物を、網膜脈管内に注入することができる。別法として、診断の目的で、染料を網膜脈管内に注入することができる。
【0011】
マイクロマニピュレータは、「X」、「Y」、「Z」方向に自由に移動でき、かつ安定であるポジショナまたは安定化システムに取り付けられるのが好ましい。好ましい実施形態において、ポジショナまたは安定化システムは、従来の方法で、標準的な眼科手術リストレストにしっかりと取り付けられる。ポジショナまたは安定化システムは、リストレストに取り付けられるのが容易で、デバイスが必要とされない時には取り除くことができる。操作の最後に、網膜出血を最小にするために眼圧を上げ、マイクロピペットを血管から取り除くことができる。その後、手術は標準的なやり方で終わる。
【0012】
照明が注入ラインおよび注入カニューレ内に組み込まれている場合、照明/注入ラインは、手術リストレストに取り付けられた安定化ポスト上に搭載することができる照明ポジショナ内に設置されることができる。照明ポジショナは、目に対する光ファイバ照明の角度が設定されるようにx、y、およびz平面で調整可能であってよい。このことは、外科医が作業している網膜領域に光を向ける時に有益である。
【0013】
マイクロカニューレの他の実施形態において、シースがマイクロカニューレの軸を保護し、かつ/または、目に挿入されている間、カバーがマイクロカニューレの先端を保護する。一旦マイクロカニューレが目の内部に入ると、カバーは引っ込められ、したがって、先端が露出する。先端の破損を最小にするために、デバイスを目から取り除く前に、カバーをマイクロカニューレ先端上で摺動させることができる。シリンジに取り付けられている管を取り付けるのに役立つ掛かりを付けた(barbed)取り付け具をマイクロカニューレの端部に取り付けてもよい。
【0014】
マイクロカニューレの他の実施形態において、保護管、ニードル、またはより大きなカニューレは、マイクロカニューレの軸および先端を保護し、ハンドル内に引っ込められて、先端が露出される。ハンドルはまた、保護部材が、傾斜した先端を越えた伸びた位置/外側の位置にある時、マイクロカニューレの軸の普通なら露出し/保護されない部分を保護するであろう。
【0015】
照明がマイクロカニューレ内に組み込まれている場合、注入カニューレの照明部品は必要でない場合がある。注入ラインが必要とされる場合、注入ラインがマイクロカニューレデバイス内に組み込まれてもよく、そのことによって、別個の注入ラインおよび/または別個の強膜切開部位に対するニーズが取り除かれる可能性があることも明らかである。
【0016】
マイクロカニューレを用いて、手動で網膜脈管にカニューレを挿入することができ、または別法として、マイクロカニューレを、外科医がデバイスを固定させるのに役立つホルダ内に設置することができる。別のオプションは、網膜脈管内に、マイクロカニューレが手動で進められるか、または自動で進められるように、マイクロカニューレをマイクロマニピュレータ内に設置することである。
【0017】
カニューレ挿入に対して選択された網膜脈管が後部網膜にある場合、マイクロカニューレ先端は、先端が、標準的な経毛様体扁平部硝子体切除術部位を通して設置されると、血管の内腔に平行になるように、軸に対して約135°の角度であるのが好ましい。カニューレが挿入されるように選択された血管が、赤道部網膜または周辺部網膜にある場合、軸に対する角度が異なり、その結果、マイクロカニューレ先端は、毛様体扁平部強膜切開部位を通して設置されると、脈管に平行になるであろうことが明らかである。目の強膜切開部位の場所およびその場所とカニューレ挿入用に選択された血管の場所との関係は、軸に対する先端角度に影響を与える。マイクロカニューレを用いて、網膜の上部または下部に流体または物質を設置するか、または、網膜の上部または下部から流体または物質を除去する場合、他の先端角度が可能である。
【0018】
流体が取り出されるか、または流体が網膜脈管に注入されることができるか、あるいは別法として、カテーテル、ワイヤ、レーザファイバ、ステントなどが、カニューレ挿入部位の領域またはカニューレ部位から離れた所の領域を診断し、試験し、または処置するために、マイクロカニューレを通して進められることができる。この技術の多くの他の使用は当業者には明らかであろう。
【0019】
したがって、本発明は、マイクロピペットを網膜血管内に安全に進める一方で、マイクロピペットを安定な状態でしっかりと保持し、かつ、操作の容易さのために、「X」、「Y」、および「Z」平面における回転を可能にすることができるデバイスを提供する。装置は容易に取り付けられ、手術領域(operating field)から除去されることができ、したがって、設置場所を移動できる。装置は、従来の手段によって、リストレスト、手術テーブル、手術用顕微鏡、または、任意の他の好都合でかつ安定した手術室内の場所に取り付けられることができる。さらに、装置は、手術用顕微鏡を通る外科医の視野を妨げないように、またはそうでなければ、手術用顕微鏡の使用と干渉しないように構成される。
【0020】
これらの目的および以降で明らかになるであろう他の目的によれば、本発明は、添付図面を個々に(particular)参照して述べられるであろう。
【0021】
本発明は、図面を参照することによってよりよく理解されることができる。
【0022】
図1は、マイクロピペット/マイクロカニューレ(1)に対する第1の実施形態を示しており、好ましくは外科用管に接続される開口(2)および約135°の角度に向けられた(他の範囲も可能であるが)マイクロピペットの先端(3)を示す。先端(3)は、マイクロピペット(1)が標準的な網膜外科強膜切開部位を通して設置される時に網膜脈管に安全にカニューレを挿入できるように曲がっている。作製の容易さ、強度、透明性などのために、材料についてはガラスが提案されているが、他の材料も用いることができる。しかしながら、網膜脈管へのカニューレ挿入を行うように作製される時に、材料は、十分な強度を維持していることが不可欠である。ハンドル(1a)は、マイクロピペット(1)の本体部材に取り付けられているのが示されている。ハンドル(1a)と連結したマイクロピペット(1)の端部およびハンドル(1a)をホルダ(10)の前部開口に挿入することによって、ハンドル(1a)は、マイクロピペットホルダ(10)内にしっかりと嵌る。一旦挿入されると、マイクロピペット(1)はホルダ(10)と連結した止めねじによって所定場所に保持される。
【0023】
図2に見られるように、マイクロピペット/マイクロカニューレの代替の実施形態が示されている。この実施形態において、照明を提供するために、光ファイバ(8)がマイクロピペット本体(7)に取り付けられ、それによって、照明機能付きの注入(infusion)カニューレは必要とされない。硝子体切除が行われない場合、マイクロピペットおよび光ファイバについて強膜切除が必要とされるだけである。マイクロピペット(1)について述べられたのと同様に、ハンドル(8a)が設けられ、ホルダ(10)内にしっかりと嵌り、ホルダ(10)内の止めねじによって所定場所に保持される。
【0024】
図3は、マイクロピペット(4)に対するさらに代替の実施形態を示しており、その実施形態では、照明用の光ファイバ(5)が含まれ、両方の品目(item)は管またはニードル(6)内に設置される。管またはニードルの目的は、被覆された(enclosed)器具を保護し、それによって、破損することなく、強膜切開部位を通して器具が安全に挿入されることである。光ファイバおよびマイクロピペットの端部は共に、管またはニードルの端部にあるか、または、端部から飛び出ている。マイクロピペットおよび光ファイバは、一旦、目の内部に設置されると、管およびニードルの端部を通して進められることができる。上述したように、ホルダ(10)内にしっかりと嵌り、ホルダ(10)内の止めねじまたは固定機構によって所定場所に保持されることができるハンドル(6a)が示されている。硝子体切除が行われない場合、このデバイスについて強膜切除が必要とされるだけである。
【0025】
図4は、ホルダ(10)に取り付けられたマイクロピペット(9)を示す。ホルダ(10)の位置を制御するねじハンドル(14b)は、マイクロマニピュレータがマイクロピペットを遠隔で進められるように柔軟管(13)に取り付けられている。ねじハンドル(14b)はマイクロマニピュレータ(14)と連結している。ねじハンドル(14b)はマイクロマニピュレータ(14)と接続されるのが好ましい。ホルダ(10)はマイクロマニピュレータ(14)に連結する。一実施形態において、マイクロマニピュレータは、2重のドエルピン支持部を用いた小型並進ステージである。こうしたマイクロマニピュレータの1つは、カリフォルニア州、アービン(Irvine)にあるNewport Corporationによって製造されている。Newportのマイクロマニピュレータは、約4ミリメートル(4mm)の移動範囲を有するステージを有する。
【0026】
一実施形態(図4)において、マイクロピペットの先端でない端部は、好ましくは、標準的な外科用管(11)に取り付けられる。管(11)は、コネクタ(11a)に取り付けられ、コネクタ(11a)はシリンジ(12)に接続され、シリンジ(12)は、薬物を注入するか、または、網膜血管から流体を取り出すのに用いられる。ある状況では、t−PAなどの薬物を網膜脈管に注入することができる。別法として、診断の目的で、染料を網膜脈管に注入することができる。別法として、挿入部位から離れた所にある領域を診断、試験または処置するために、カテーテル、ワイヤ、またはステント(27)を、マイクロカニューレを通して進めることができる(図5)。
【0027】
足踏みペダルまたは他のスイッチが、マイクロマニピュレータおよび注入器または取り出しデバイスを制御して(すなわち、電気的に、空気圧的に、機械的になど)もよく、したがって、それらが外科医によって始動されることができることもまた、当業者には明らかであるはずである。これらの代替の実施形態は、本発明の範囲内であると考えられる。
【0028】
マイクロマニピュレータ(14)は、ベース(14a)に取り付けられており、ベース(14a)は、細長い部材(15aおよび15b)によって接続された複数の継ぎ手(16)によって、「X」、「Y」、「Z」平面上で自由に移動可能なポジショナ(15)に取り付けられている。ポジショナはまた、サーボモータによって電気的に制御され、足踏みペダルまたは他のスイッチを用いて外科医によって始動されることができることは当業者には明らかであろう。こうした代替形態もまた、本発明の範囲内にあると考えられる。ポジショナ(15)は、特定の数の(specific amount of)細長い部材には全く限定されない。
【0029】
ポジショナ(15)はベース(17)に取り付けられることができる。一実施形態において、取り付けポスト(18)は、別のベース(19)内の穴に嵌る。ポストをベースに固定するのに用いられる止めねじまたはグリップ付きナット(20)は、ベースの両側に設けられていることが好ましい。ベースを固定させるために、ベース(19)は、2つのねじ(23)によって別のベース(22)に取り付けられる。ベース(19)は、標準的な眼科用外科リストレスト(30)上に嵌り、リストレストはベース(19および22)に対して直角に向いている。リストレストは、ベース(19および22)内に存在する穴(21)に嵌る。ベース部(22)は、ベースを完全なものにし、リストレストの下側にある。別法として、ポジショナは、リストレストに直接取り付けられるか、または、手術用顕微鏡または手術用テーブルに接続されることができる。さらに、ベースは、手術室内の他の対象物に合う大きさに作られることができる。本発明の精神および範囲内にある変更および修正は当業者には明らかであろう。こうした修正および変更は、添付特許請求の範囲によって包含されることが意図される。
【0030】
図6〜図8において見られるように、輪部から標準的な距離において強膜切開を行うことができ、その時点で、強膜切開部位を通して、照明機能付きの注入カニューレを設置することができる。さらに経験を積むことによって、経毛様体扁平部硝子体切除術を必要としてもしなくてもよい。輪部から標準的な距離において別のまたは第2の強膜切開を行うことができ、それによって、マイクロピペット/マイクロカニューレは、カニューレが挿入されるように選択された網膜血管にほぼ平行になる。マイクロピペットは次に、選択された網膜血管の上の強膜切開部位を通して設置される。眼圧を約5mm水銀柱に低下させて、脈管の拡張を可能にすることができる。一旦血管が穿孔されると、出血を最小にするために眼圧を上げるのが有利である場合がある。網膜血管は、手動でカニューレを挿入されるか、または、マイクロマニピュレータを用いて、マイクロピペットを網膜血管内に進めてもよい。
【0031】
図9Aおよび図9Bは、マイクロカニューレの第4の実施形態についての正面図であり、マイクロカニューレの軸(7)は保護シース(6)によって被覆されている。
【0032】
図10Aおよび図10Bは、マイクロカニューレの第5の実施形態を示しており、マイクロカニューレの軸を保護する保護シース(6)およびマイクロカニューレの先端を保護する保護カバー(31)内にあるマイクロカニューレ(7)を示す(図10A)。保護シースおよびカバーは、金属、プラスチック、またはマイクロカニューレの軸および先端を保護する他の材料でできていてよい。図10Bに見られるように、カバーは、マイクロカニューレが目の内部に入ると引っ込められ、手技が終了すると交換されるか、または外に延ばされ、マイクロカニューレはいつでも目から除去される状態にあり、したがって、先端の破損が最小になる。
【0033】
図11Aおよび図11Bは、マイクロカニューレの第6の実施形態についての正面図であり、保護シース(6)はハンドル(32)内に引っ込められ、したがって、マイクロカニューレの先端が露出する(11A)。保護部材が、傾斜した先端上を越えて延びた/外側の位置にある時、ハンドル(32)はまた、マイクロカニューレ(7)の軸の、そうでなければ露出し/保護されない部分を保護する(図11B)。本発明の種々のマイクロカニューレに取り付けられたハンドル(ハンドル(32)を含むがハンドルに限定しない)は、ナイロン、プラスチック、デルフィン(delfin)などのような種々の材料から構成されることができる。
【0034】
図12は、マイクロカニューレの第7の実施形態を示し、マイクロカニューレの軸の部分は、プラスチック、金属、または別の強固な材料でできていてよい固いケース(33)に収容される。網膜手術に従来から用いられている光ファイバ(34)などの照明部材または別の照明部材または光源は、ケースに取り付けられ、ガスケット組み立て品(35)によって所定場所に固定されることができる。光源のタイプおよび取り付け方法によって、提供される照明のサイズおよび程度が決まるであろう。別法として、光部材を保護カバー内またはその外に取り付けてもよい。側部ポート(36)は、デバイスまたは管とつながっており、デバイスまたは管は、マイクロカニューレを通して、流体または他の物質(material)が注入されるか、または、出て行くことを可能にするシリンジまたは他のデバイスに接続される。
【0035】
図13は、マイクロカニューレ組み立て品についての代替の実施形態を示し、マイクロカニューレを被覆する(surrounding)シース(6)の先端(33)は、強膜を穿孔するのに十分に鋭くてもよい。この実施形態は、従来のナイフまたはMVRブレードに対するニーズを取り除き、従来のナイフまたはMVRブレードは一般に、外科医によって用いられて、外科医がそこを通して目の中に器具を置く強膜または強膜切開部位に穴が作られる。一旦デバイスが目の内部に入ると、シース(6)は引っ込められ、マイクロカニューレの先端が露出し、手技が行われる。
【0036】
図14は、ホルダ(43)および止めねじ組み立て品(44)または同様なデバイスによって、安定化腕(42)に取り付けられることができるマイクロカニューレ(すなわち、本明細書で開示したマイクロカニューレの任意のもの)を示す。ホルダ(43)は、種々のサイズのマイクロカニューレが保持されることを可能にするクランプ機構を含む。安定化腕(42)は好ましくは、x−y−z位置で操作可能であり、クランプ機構(36)または同様なデバイスを有する別の止めねじ組み立て品(35)によって安定化ポスト(38)に接続されてよく、安定化ポストは、標準的な外科リストレスト(30)または他の対象物に取り付けることができるクランプ(39)に取り付けられることができる。安定化腕内の張力は、張力制御組み立て品(45)によって制御される。安定化腕に沿う張力は腕の柔軟性を制御する。安定化腕は、その長さに沿って十分に柔軟性があり、マイクロカニューレを目の中に容易に置くことを可能にするように、ゆるく締め付けられることができる。網膜血管にカニューレを挿入する前に、張力制御組み立て品による安定化腕の締め付けが行われ、それによって、マイクロカニューレが目の中で固定される(steady)が、それでも、目の中では、所望であれば、外科医が軽く力を入れることによって、少し動かすことが可能である。これによって、外科医が、血管内にマイクロカニューレを設置することが可能になり、マイクロカニューレが、薬物の注入、サンプルの取り出し、器具の設置の間など、血管内でその位置を維持することが可能になる。外科医が安定化腕に対して必要とする力は、手技の間に起こる可能性がある震動などの外科医による任意の意図しない動きを減衰させる。
【0037】
図15Aおよび図15Bは、照明位置決め腕(37)を示す。図14で見られるように、照明位置決め腕(37)は、円形部材(39)を通して安定化ポスト(38)に取り付けられる。腕は止めねじ(39a)によって所定位置に保持される。1つまたは複数の、および好ましくは一連の開口(40)が、補助腕(41)内に設置され、補助腕は、止めねじ(41a)によって照明位置決め腕に固定される。患者の頭、補助腕の場所、および光ファイバ(49)が設置される開口に対して照明位置決め腕の角度を設定することによって、目の中での照明の所望の場所/輝度が得られる。
【0038】
安定化腕、安定化ポスト、照明位置決め腕、および補助腕は好ましくは、ステンレス鋼またはゴムなどの容易に殺菌可能な材料でできているが、他の材料を用いることができ、他の材料も本発明の範囲内にあると考えられる。
【0039】
全ての実施形態において、マイクロピペット/マイクロカニューレは好ましくは、18〜20ゲージの強膜切開部位に合うように設計されることができる。しかしながら、これは制限するものではなく、他のゲージの強膜切開部位を選択することができ、それに従ってマイクロピペットが設計され、これらは、本発明の範囲内にあると考えられる。
【0040】
制限であると考えるべきではないが、全ての実施形態におけるマイクロピペット/マイクロカニューレに対する寸法の範囲は好ましくは、以下のものからなる。すなわち、
(a)傾斜した先端端部と連結する第1本体部−長さ約500〜1000ミクロン
(b)約20°〜30°で傾斜した先端端部
(c)ハンドルと連結する第2本体部−長さ約60〜100ミリメートル
(d)傾斜した先端端部−外径約50〜100ミクロン−内径約40〜70ミクロン
(e)第1本体部と第2本体部の間の角度は、用いられる領域に応じて約100°〜180°
【0041】
本発明は、本明細書において、最も実用的、かつ好ましい実施形態であると考えられるものにおいて示され、述べられてきた。しかしながら、そこからの逸脱が本発明の範囲内であり、当業者にとっては変更するのがはっきりしていることが認識される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のマイクロピペット(マイクロカニューレ)に対する第1の実施形態の正面図である。
【図2】マイクロピペットの第2の実施形態の正面図であり、光ファイバまたは光源などの照明部材が、マイクロピペットの側部に取り付けられて、手術の間、照明を提供する。
【図3】マイクロピペットの第3の実施形態の正面図であり、マイクロピペットおよび光ファイバは、保護シースまたは保護管内に入れられて、目の内部に設置された時の破損を最小にし、保護シースまたは保護管は、光ファイバなしでマイクロカニューレに用いられることができる。
【図4】従来のリストレストに取り付けられた本発明のマイクロピペット、マイクロマニピュレータ、ポジショナ、およびベースに対する好ましい実施形態の斜視図である。
【図5】本発明のマイクロピペット、マイクロマニピュレータ、ポジショナ、およびベースに対する好ましい実施形態の別の斜視図である。
【図6】強膜切開部位を通して目の内部に設置された時のマイクロピペットの図である。
【図7】カニューレが挿入されるべき網膜血管の上でかつそれに平行なマイクロピペットの先端の図である。
【図8】強膜切開部位を通して目の内部に設置された時のマイクロピペットの斜視図である。
【図9】マイクロカニューレの第4の実施形態の正面図であり、マイクロカニューレの軸は保護シースによって被覆されている。
【図10】マイクロカニューレの第5の実施形態の正面図であり、マイクロカニューレの軸は、マイクロカニューレの先端を引っ込め、露出するカバーを有する保護シース内に収容される。
【図11】マイクロカニューレの第6の実施形態の正面図であり、保護シースは引っ込められることができ、したがって、マイクロカニューレの先端が露出する。
【図12】デバイスがケースに収容されているマイクロカニューレの第7の実施形態の正面図である。保護シースは引っ込められることができ、したがって、マイクロカニューレの先端が露出する。光ファイバまたは他の光源などの照明部材は、マイクロカニューレ組み立て品に取り付けられ、それによって、マイクロカニューレの先端またはマイクロカニューレの先端の周辺領域が照明されることができる。
【図13】マイクロカニューレの第8の実施形態の正面図であり、保護シースはまたかなり鋭い。
【図14】マイクロカニューレ、クランプに対する好ましい実施形態の斜視図であり、安定化ポスト、安定化腕、および照明ポジショナは従来の外科用リストレストに取り付けられている。
【図15】安定化ポストと補助腕に取り付けられ、光ファイバを設置する一連の開口を含み、それによって、目の内部で照明の角度を指示する照明位置決め腕を示す図である。
【0001】
[背景技術]
本発明は、医療診断および治療方法に関し、特に、薬物が注入されるか、または、血管からある量の流体を除去するように網膜血管にカニューレを挿入する方法に関する。別法として、カテーテル、ワイヤ、またはステントがカニューレを通して設置されて、挿入部位から遠くにある領域を処置するか、または診断するようにする。
【0002】
[関連技術の説明]
血管の内腔は、サイズが200ミクロン未満であるため、網膜血管にカニューレを挿入することは難しい。現代の眼科用器具は大き過ぎて脈管にカニューレを挿入することができず、一般に、数分の間血管内にカニューレを維持するのに必要とされる器用さ(dexterity)を利用することができない。薬物を注入するため、外科的手技を行なうため、または、分析および処置のために血液を除去するために体のどこかの血管を穿孔することが一般に行なわれる。したがって、本発明が対象としているのは、先に述べた問題および欠点に対する有効な解決策である。
【0003】
したがって、本発明の目的は、その内腔が、網膜血管の内腔内に安全に設置されるのに十分に小さく、かつ、その構造によって、硝子体網膜手術において一般に用いられるように、標準的な強膜切開部位を通して設置されると、網膜血管の内腔に平行であるマイクロカニューレまたはマイクロピペットを提供することである。マイクロカニューレおよびマイクロピペットという用語は、本出願を通して交換可能に用いられる。こうした用語が、もしあるとならば、どんな点において意味が異なっていても、その異なる限りにおいて、2つの用語の最も広い定義が、本発明の開示を目的とした両用語に対する定義であると考えられる。
【0004】
本発明の別の目的は、本発明の構成および取り付け(attachment)方法によって、マイクロピペットが血管内にしっかりと保持され、その結果、後の操作が安全に達成されるような安定した支持部を提供することである。
【0005】
本発明のさらに別の目的は、マイクロピペットが遠隔で前進させられて、網膜血管を穿孔するようにするようなマイクロマニピュレータを提供することである。
【0006】
本発明のさらに別の目的は、標準的な手術用外科リストレスト(wrist rest)に容易に取り付けることができ、リストレストの「X」、「Y」、および「Z」平面内で安定な状態であることができる設置場所を移動できる(portable)デバイスを提供することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、本発明の構成および取り付け方法によって、手術用顕微鏡を用いる時に外科医の視野を妨げないか、またはそうでなければ、手術用顕微鏡の使用と干渉しないデバイスを提供することである。本発明のさらに別の目的は、外科的手技を行なうことができるような安全な方法を提供することである。
【0008】
[発明の概要]
標準的な外科リストレストに取り付けられたポジショナまたは安定化システムに接続されているマイクロマニピュレータに取り付けられたマイクロピペット(マイクロカニューレ)を用いて、網膜血管にカニューレが挿入される本発明の実施形態において、先述の目的が達成され、先述の問題が解決される。より詳細には、輪部(limbus)から標準的な距離において強膜切開を行うことができ、その時点で、強膜切開部位を通して、照明機能付きの(illuminated)注入カニューレを設置することができる。さらに経験を積むことによって(with further experience)、経毛様体扁平部硝子体切除術を必要としてもしなくてもよい。輪部から標準的な距離において別の強膜切開を行うことができ、それによって、マイクロピペット/マイクロカニューレは、カニューレが挿入されるように選択された網膜血管にほぼ平行になる。マイクロピペットは次に、選択された網膜血管の上の強膜切開部位を通して設置される。眼圧を約5mm水銀柱に低下させて、脈管(vessel)の拡張(dilation)を可能にすることができる。一旦血管が穿孔されると、出血を最小にするために眼圧を上げるのが有利である場合がある。網膜血管は、手動でカニューレを挿入されるか、または、マイクロマニピュレータを用いて、マイクロピペットを網膜血管内に進めてもよい。
【0009】
マイクロピペット先端は、標準的な強膜切開部位を通して設置されると、後部網膜の血管の内腔に平行になるように軸に対して約135°であるのが好ましい。マイクロピペットの先端は、好ましくは直径が100ミクロンかそれより小さいので、網膜血管の内腔に安全に入ることができる。マイクロピペットの反対の端部は、流体が取り出されるか、または網膜脈管に注入されるように標準的な外科用管および/またはシリンジに接続され、かつそれと流体連通することができる。別法として、挿入部位から離れた所にある領域の診断、試験、または処置のために、カテーテルまたはワイヤがマイクロカニューレを通して進められる。
【0010】
ある状況では、Genetech, Inc.によって製造され、商標ACTIVASEの下で販売されているTissue Plasminogen Activator(「t−PA」)などの薬物を、網膜脈管内に注入することができる。別法として、診断の目的で、染料を網膜脈管内に注入することができる。
【0011】
マイクロマニピュレータは、「X」、「Y」、「Z」方向に自由に移動でき、かつ安定であるポジショナまたは安定化システムに取り付けられるのが好ましい。好ましい実施形態において、ポジショナまたは安定化システムは、従来の方法で、標準的な眼科手術リストレストにしっかりと取り付けられる。ポジショナまたは安定化システムは、リストレストに取り付けられるのが容易で、デバイスが必要とされない時には取り除くことができる。操作の最後に、網膜出血を最小にするために眼圧を上げ、マイクロピペットを血管から取り除くことができる。その後、手術は標準的なやり方で終わる。
【0012】
照明が注入ラインおよび注入カニューレ内に組み込まれている場合、照明/注入ラインは、手術リストレストに取り付けられた安定化ポスト上に搭載することができる照明ポジショナ内に設置されることができる。照明ポジショナは、目に対する光ファイバ照明の角度が設定されるようにx、y、およびz平面で調整可能であってよい。このことは、外科医が作業している網膜領域に光を向ける時に有益である。
【0013】
マイクロカニューレの他の実施形態において、シースがマイクロカニューレの軸を保護し、かつ/または、目に挿入されている間、カバーがマイクロカニューレの先端を保護する。一旦マイクロカニューレが目の内部に入ると、カバーは引っ込められ、したがって、先端が露出する。先端の破損を最小にするために、デバイスを目から取り除く前に、カバーをマイクロカニューレ先端上で摺動させることができる。シリンジに取り付けられている管を取り付けるのに役立つ掛かりを付けた(barbed)取り付け具をマイクロカニューレの端部に取り付けてもよい。
【0014】
マイクロカニューレの他の実施形態において、保護管、ニードル、またはより大きなカニューレは、マイクロカニューレの軸および先端を保護し、ハンドル内に引っ込められて、先端が露出される。ハンドルはまた、保護部材が、傾斜した先端を越えた伸びた位置/外側の位置にある時、マイクロカニューレの軸の普通なら露出し/保護されない部分を保護するであろう。
【0015】
照明がマイクロカニューレ内に組み込まれている場合、注入カニューレの照明部品は必要でない場合がある。注入ラインが必要とされる場合、注入ラインがマイクロカニューレデバイス内に組み込まれてもよく、そのことによって、別個の注入ラインおよび/または別個の強膜切開部位に対するニーズが取り除かれる可能性があることも明らかである。
【0016】
マイクロカニューレを用いて、手動で網膜脈管にカニューレを挿入することができ、または別法として、マイクロカニューレを、外科医がデバイスを固定させるのに役立つホルダ内に設置することができる。別のオプションは、網膜脈管内に、マイクロカニューレが手動で進められるか、または自動で進められるように、マイクロカニューレをマイクロマニピュレータ内に設置することである。
【0017】
カニューレ挿入に対して選択された網膜脈管が後部網膜にある場合、マイクロカニューレ先端は、先端が、標準的な経毛様体扁平部硝子体切除術部位を通して設置されると、血管の内腔に平行になるように、軸に対して約135°の角度であるのが好ましい。カニューレが挿入されるように選択された血管が、赤道部網膜または周辺部網膜にある場合、軸に対する角度が異なり、その結果、マイクロカニューレ先端は、毛様体扁平部強膜切開部位を通して設置されると、脈管に平行になるであろうことが明らかである。目の強膜切開部位の場所およびその場所とカニューレ挿入用に選択された血管の場所との関係は、軸に対する先端角度に影響を与える。マイクロカニューレを用いて、網膜の上部または下部に流体または物質を設置するか、または、網膜の上部または下部から流体または物質を除去する場合、他の先端角度が可能である。
【0018】
流体が取り出されるか、または流体が網膜脈管に注入されることができるか、あるいは別法として、カテーテル、ワイヤ、レーザファイバ、ステントなどが、カニューレ挿入部位の領域またはカニューレ部位から離れた所の領域を診断し、試験し、または処置するために、マイクロカニューレを通して進められることができる。この技術の多くの他の使用は当業者には明らかであろう。
【0019】
したがって、本発明は、マイクロピペットを網膜血管内に安全に進める一方で、マイクロピペットを安定な状態でしっかりと保持し、かつ、操作の容易さのために、「X」、「Y」、および「Z」平面における回転を可能にすることができるデバイスを提供する。装置は容易に取り付けられ、手術領域(operating field)から除去されることができ、したがって、設置場所を移動できる。装置は、従来の手段によって、リストレスト、手術テーブル、手術用顕微鏡、または、任意の他の好都合でかつ安定した手術室内の場所に取り付けられることができる。さらに、装置は、手術用顕微鏡を通る外科医の視野を妨げないように、またはそうでなければ、手術用顕微鏡の使用と干渉しないように構成される。
【0020】
これらの目的および以降で明らかになるであろう他の目的によれば、本発明は、添付図面を個々に(particular)参照して述べられるであろう。
【0021】
本発明は、図面を参照することによってよりよく理解されることができる。
【0022】
図1は、マイクロピペット/マイクロカニューレ(1)に対する第1の実施形態を示しており、好ましくは外科用管に接続される開口(2)および約135°の角度に向けられた(他の範囲も可能であるが)マイクロピペットの先端(3)を示す。先端(3)は、マイクロピペット(1)が標準的な網膜外科強膜切開部位を通して設置される時に網膜脈管に安全にカニューレを挿入できるように曲がっている。作製の容易さ、強度、透明性などのために、材料についてはガラスが提案されているが、他の材料も用いることができる。しかしながら、網膜脈管へのカニューレ挿入を行うように作製される時に、材料は、十分な強度を維持していることが不可欠である。ハンドル(1a)は、マイクロピペット(1)の本体部材に取り付けられているのが示されている。ハンドル(1a)と連結したマイクロピペット(1)の端部およびハンドル(1a)をホルダ(10)の前部開口に挿入することによって、ハンドル(1a)は、マイクロピペットホルダ(10)内にしっかりと嵌る。一旦挿入されると、マイクロピペット(1)はホルダ(10)と連結した止めねじによって所定場所に保持される。
【0023】
図2に見られるように、マイクロピペット/マイクロカニューレの代替の実施形態が示されている。この実施形態において、照明を提供するために、光ファイバ(8)がマイクロピペット本体(7)に取り付けられ、それによって、照明機能付きの注入(infusion)カニューレは必要とされない。硝子体切除が行われない場合、マイクロピペットおよび光ファイバについて強膜切除が必要とされるだけである。マイクロピペット(1)について述べられたのと同様に、ハンドル(8a)が設けられ、ホルダ(10)内にしっかりと嵌り、ホルダ(10)内の止めねじによって所定場所に保持される。
【0024】
図3は、マイクロピペット(4)に対するさらに代替の実施形態を示しており、その実施形態では、照明用の光ファイバ(5)が含まれ、両方の品目(item)は管またはニードル(6)内に設置される。管またはニードルの目的は、被覆された(enclosed)器具を保護し、それによって、破損することなく、強膜切開部位を通して器具が安全に挿入されることである。光ファイバおよびマイクロピペットの端部は共に、管またはニードルの端部にあるか、または、端部から飛び出ている。マイクロピペットおよび光ファイバは、一旦、目の内部に設置されると、管およびニードルの端部を通して進められることができる。上述したように、ホルダ(10)内にしっかりと嵌り、ホルダ(10)内の止めねじまたは固定機構によって所定場所に保持されることができるハンドル(6a)が示されている。硝子体切除が行われない場合、このデバイスについて強膜切除が必要とされるだけである。
【0025】
図4は、ホルダ(10)に取り付けられたマイクロピペット(9)を示す。ホルダ(10)の位置を制御するねじハンドル(14b)は、マイクロマニピュレータがマイクロピペットを遠隔で進められるように柔軟管(13)に取り付けられている。ねじハンドル(14b)はマイクロマニピュレータ(14)と連結している。ねじハンドル(14b)はマイクロマニピュレータ(14)と接続されるのが好ましい。ホルダ(10)はマイクロマニピュレータ(14)に連結する。一実施形態において、マイクロマニピュレータは、2重のドエルピン支持部を用いた小型並進ステージである。こうしたマイクロマニピュレータの1つは、カリフォルニア州、アービン(Irvine)にあるNewport Corporationによって製造されている。Newportのマイクロマニピュレータは、約4ミリメートル(4mm)の移動範囲を有するステージを有する。
【0026】
一実施形態(図4)において、マイクロピペットの先端でない端部は、好ましくは、標準的な外科用管(11)に取り付けられる。管(11)は、コネクタ(11a)に取り付けられ、コネクタ(11a)はシリンジ(12)に接続され、シリンジ(12)は、薬物を注入するか、または、網膜血管から流体を取り出すのに用いられる。ある状況では、t−PAなどの薬物を網膜脈管に注入することができる。別法として、診断の目的で、染料を網膜脈管に注入することができる。別法として、挿入部位から離れた所にある領域を診断、試験または処置するために、カテーテル、ワイヤ、またはステント(27)を、マイクロカニューレを通して進めることができる(図5)。
【0027】
足踏みペダルまたは他のスイッチが、マイクロマニピュレータおよび注入器または取り出しデバイスを制御して(すなわち、電気的に、空気圧的に、機械的になど)もよく、したがって、それらが外科医によって始動されることができることもまた、当業者には明らかであるはずである。これらの代替の実施形態は、本発明の範囲内であると考えられる。
【0028】
マイクロマニピュレータ(14)は、ベース(14a)に取り付けられており、ベース(14a)は、細長い部材(15aおよび15b)によって接続された複数の継ぎ手(16)によって、「X」、「Y」、「Z」平面上で自由に移動可能なポジショナ(15)に取り付けられている。ポジショナはまた、サーボモータによって電気的に制御され、足踏みペダルまたは他のスイッチを用いて外科医によって始動されることができることは当業者には明らかであろう。こうした代替形態もまた、本発明の範囲内にあると考えられる。ポジショナ(15)は、特定の数の(specific amount of)細長い部材には全く限定されない。
【0029】
ポジショナ(15)はベース(17)に取り付けられることができる。一実施形態において、取り付けポスト(18)は、別のベース(19)内の穴に嵌る。ポストをベースに固定するのに用いられる止めねじまたはグリップ付きナット(20)は、ベースの両側に設けられていることが好ましい。ベースを固定させるために、ベース(19)は、2つのねじ(23)によって別のベース(22)に取り付けられる。ベース(19)は、標準的な眼科用外科リストレスト(30)上に嵌り、リストレストはベース(19および22)に対して直角に向いている。リストレストは、ベース(19および22)内に存在する穴(21)に嵌る。ベース部(22)は、ベースを完全なものにし、リストレストの下側にある。別法として、ポジショナは、リストレストに直接取り付けられるか、または、手術用顕微鏡または手術用テーブルに接続されることができる。さらに、ベースは、手術室内の他の対象物に合う大きさに作られることができる。本発明の精神および範囲内にある変更および修正は当業者には明らかであろう。こうした修正および変更は、添付特許請求の範囲によって包含されることが意図される。
【0030】
図6〜図8において見られるように、輪部から標準的な距離において強膜切開を行うことができ、その時点で、強膜切開部位を通して、照明機能付きの注入カニューレを設置することができる。さらに経験を積むことによって、経毛様体扁平部硝子体切除術を必要としてもしなくてもよい。輪部から標準的な距離において別のまたは第2の強膜切開を行うことができ、それによって、マイクロピペット/マイクロカニューレは、カニューレが挿入されるように選択された網膜血管にほぼ平行になる。マイクロピペットは次に、選択された網膜血管の上の強膜切開部位を通して設置される。眼圧を約5mm水銀柱に低下させて、脈管の拡張を可能にすることができる。一旦血管が穿孔されると、出血を最小にするために眼圧を上げるのが有利である場合がある。網膜血管は、手動でカニューレを挿入されるか、または、マイクロマニピュレータを用いて、マイクロピペットを網膜血管内に進めてもよい。
【0031】
図9Aおよび図9Bは、マイクロカニューレの第4の実施形態についての正面図であり、マイクロカニューレの軸(7)は保護シース(6)によって被覆されている。
【0032】
図10Aおよび図10Bは、マイクロカニューレの第5の実施形態を示しており、マイクロカニューレの軸を保護する保護シース(6)およびマイクロカニューレの先端を保護する保護カバー(31)内にあるマイクロカニューレ(7)を示す(図10A)。保護シースおよびカバーは、金属、プラスチック、またはマイクロカニューレの軸および先端を保護する他の材料でできていてよい。図10Bに見られるように、カバーは、マイクロカニューレが目の内部に入ると引っ込められ、手技が終了すると交換されるか、または外に延ばされ、マイクロカニューレはいつでも目から除去される状態にあり、したがって、先端の破損が最小になる。
【0033】
図11Aおよび図11Bは、マイクロカニューレの第6の実施形態についての正面図であり、保護シース(6)はハンドル(32)内に引っ込められ、したがって、マイクロカニューレの先端が露出する(11A)。保護部材が、傾斜した先端上を越えて延びた/外側の位置にある時、ハンドル(32)はまた、マイクロカニューレ(7)の軸の、そうでなければ露出し/保護されない部分を保護する(図11B)。本発明の種々のマイクロカニューレに取り付けられたハンドル(ハンドル(32)を含むがハンドルに限定しない)は、ナイロン、プラスチック、デルフィン(delfin)などのような種々の材料から構成されることができる。
【0034】
図12は、マイクロカニューレの第7の実施形態を示し、マイクロカニューレの軸の部分は、プラスチック、金属、または別の強固な材料でできていてよい固いケース(33)に収容される。網膜手術に従来から用いられている光ファイバ(34)などの照明部材または別の照明部材または光源は、ケースに取り付けられ、ガスケット組み立て品(35)によって所定場所に固定されることができる。光源のタイプおよび取り付け方法によって、提供される照明のサイズおよび程度が決まるであろう。別法として、光部材を保護カバー内またはその外に取り付けてもよい。側部ポート(36)は、デバイスまたは管とつながっており、デバイスまたは管は、マイクロカニューレを通して、流体または他の物質(material)が注入されるか、または、出て行くことを可能にするシリンジまたは他のデバイスに接続される。
【0035】
図13は、マイクロカニューレ組み立て品についての代替の実施形態を示し、マイクロカニューレを被覆する(surrounding)シース(6)の先端(33)は、強膜を穿孔するのに十分に鋭くてもよい。この実施形態は、従来のナイフまたはMVRブレードに対するニーズを取り除き、従来のナイフまたはMVRブレードは一般に、外科医によって用いられて、外科医がそこを通して目の中に器具を置く強膜または強膜切開部位に穴が作られる。一旦デバイスが目の内部に入ると、シース(6)は引っ込められ、マイクロカニューレの先端が露出し、手技が行われる。
【0036】
図14は、ホルダ(43)および止めねじ組み立て品(44)または同様なデバイスによって、安定化腕(42)に取り付けられることができるマイクロカニューレ(すなわち、本明細書で開示したマイクロカニューレの任意のもの)を示す。ホルダ(43)は、種々のサイズのマイクロカニューレが保持されることを可能にするクランプ機構を含む。安定化腕(42)は好ましくは、x−y−z位置で操作可能であり、クランプ機構(36)または同様なデバイスを有する別の止めねじ組み立て品(35)によって安定化ポスト(38)に接続されてよく、安定化ポストは、標準的な外科リストレスト(30)または他の対象物に取り付けることができるクランプ(39)に取り付けられることができる。安定化腕内の張力は、張力制御組み立て品(45)によって制御される。安定化腕に沿う張力は腕の柔軟性を制御する。安定化腕は、その長さに沿って十分に柔軟性があり、マイクロカニューレを目の中に容易に置くことを可能にするように、ゆるく締め付けられることができる。網膜血管にカニューレを挿入する前に、張力制御組み立て品による安定化腕の締め付けが行われ、それによって、マイクロカニューレが目の中で固定される(steady)が、それでも、目の中では、所望であれば、外科医が軽く力を入れることによって、少し動かすことが可能である。これによって、外科医が、血管内にマイクロカニューレを設置することが可能になり、マイクロカニューレが、薬物の注入、サンプルの取り出し、器具の設置の間など、血管内でその位置を維持することが可能になる。外科医が安定化腕に対して必要とする力は、手技の間に起こる可能性がある震動などの外科医による任意の意図しない動きを減衰させる。
【0037】
図15Aおよび図15Bは、照明位置決め腕(37)を示す。図14で見られるように、照明位置決め腕(37)は、円形部材(39)を通して安定化ポスト(38)に取り付けられる。腕は止めねじ(39a)によって所定位置に保持される。1つまたは複数の、および好ましくは一連の開口(40)が、補助腕(41)内に設置され、補助腕は、止めねじ(41a)によって照明位置決め腕に固定される。患者の頭、補助腕の場所、および光ファイバ(49)が設置される開口に対して照明位置決め腕の角度を設定することによって、目の中での照明の所望の場所/輝度が得られる。
【0038】
安定化腕、安定化ポスト、照明位置決め腕、および補助腕は好ましくは、ステンレス鋼またはゴムなどの容易に殺菌可能な材料でできているが、他の材料を用いることができ、他の材料も本発明の範囲内にあると考えられる。
【0039】
全ての実施形態において、マイクロピペット/マイクロカニューレは好ましくは、18〜20ゲージの強膜切開部位に合うように設計されることができる。しかしながら、これは制限するものではなく、他のゲージの強膜切開部位を選択することができ、それに従ってマイクロピペットが設計され、これらは、本発明の範囲内にあると考えられる。
【0040】
制限であると考えるべきではないが、全ての実施形態におけるマイクロピペット/マイクロカニューレに対する寸法の範囲は好ましくは、以下のものからなる。すなわち、
(a)傾斜した先端端部と連結する第1本体部−長さ約500〜1000ミクロン
(b)約20°〜30°で傾斜した先端端部
(c)ハンドルと連結する第2本体部−長さ約60〜100ミリメートル
(d)傾斜した先端端部−外径約50〜100ミクロン−内径約40〜70ミクロン
(e)第1本体部と第2本体部の間の角度は、用いられる領域に応じて約100°〜180°
【0041】
本発明は、本明細書において、最も実用的、かつ好ましい実施形態であると考えられるものにおいて示され、述べられてきた。しかしながら、そこからの逸脱が本発明の範囲内であり、当業者にとっては変更するのがはっきりしていることが認識される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のマイクロピペット(マイクロカニューレ)に対する第1の実施形態の正面図である。
【図2】マイクロピペットの第2の実施形態の正面図であり、光ファイバまたは光源などの照明部材が、マイクロピペットの側部に取り付けられて、手術の間、照明を提供する。
【図3】マイクロピペットの第3の実施形態の正面図であり、マイクロピペットおよび光ファイバは、保護シースまたは保護管内に入れられて、目の内部に設置された時の破損を最小にし、保護シースまたは保護管は、光ファイバなしでマイクロカニューレに用いられることができる。
【図4】従来のリストレストに取り付けられた本発明のマイクロピペット、マイクロマニピュレータ、ポジショナ、およびベースに対する好ましい実施形態の斜視図である。
【図5】本発明のマイクロピペット、マイクロマニピュレータ、ポジショナ、およびベースに対する好ましい実施形態の別の斜視図である。
【図6】強膜切開部位を通して目の内部に設置された時のマイクロピペットの図である。
【図7】カニューレが挿入されるべき網膜血管の上でかつそれに平行なマイクロピペットの先端の図である。
【図8】強膜切開部位を通して目の内部に設置された時のマイクロピペットの斜視図である。
【図9】マイクロカニューレの第4の実施形態の正面図であり、マイクロカニューレの軸は保護シースによって被覆されている。
【図10】マイクロカニューレの第5の実施形態の正面図であり、マイクロカニューレの軸は、マイクロカニューレの先端を引っ込め、露出するカバーを有する保護シース内に収容される。
【図11】マイクロカニューレの第6の実施形態の正面図であり、保護シースは引っ込められることができ、したがって、マイクロカニューレの先端が露出する。
【図12】デバイスがケースに収容されているマイクロカニューレの第7の実施形態の正面図である。保護シースは引っ込められることができ、したがって、マイクロカニューレの先端が露出する。光ファイバまたは他の光源などの照明部材は、マイクロカニューレ組み立て品に取り付けられ、それによって、マイクロカニューレの先端またはマイクロカニューレの先端の周辺領域が照明されることができる。
【図13】マイクロカニューレの第8の実施形態の正面図であり、保護シースはまたかなり鋭い。
【図14】マイクロカニューレ、クランプに対する好ましい実施形態の斜視図であり、安定化ポスト、安定化腕、および照明ポジショナは従来の外科用リストレストに取り付けられている。
【図15】安定化ポストと補助腕に取り付けられ、光ファイバを設置する一連の開口を含み、それによって、目の内部で照明の角度を指示する照明位置決め腕を示す図である。
Claims (36)
- 取り付けられたマイクロカニューレを移動させる手段と、
前記保持させる手段を位置決めする手段とを備えるマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 前記移動させる手段は、
前記マイクロカニューレを保持する手段と、
前記保持する手段に取り付けられ、かつ前記保持する手段を移動させるためのマイクロマニピュレータであって、該マイクロマニピュレータは前記保持する手段を前方または後方に移動させる制御部材を含む、マイクロマニピュレータとを備える請求項1に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 前記マイクロマニピュレータは、並進(translational)ステージによって前記保持する手段に取り付けられており、前記制御部材は、前記並進ステージと連結したねじハンドル(screw handle)であり、前記ねじハンドルを一方向に回すことによって、前記保持する手段が前記マイクロマニピュレータに対して前方に移動し、前記ねじハンドルを反対方向に回すことによって、前記保持する手段が前記マイクロマニピュレータに対して後方に移動する請求項2に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記位置決めする手段は、
前記移動させる手段に取り付けられた第1腕部材と、
前記第1腕部材に旋回可能に取り付けられた少なくとも1つの細長い部材と、
前記少なくとも1つの細長い部材を固定する手段とを備える請求項1に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 前記少なくとも1つの細長い部材は、
前記第1腕部材に旋回可能に取り付けられた第1の細長い部材と、
前記第1の細長い部材に旋回可能に取り付けられた第2の細長い部材と、
前記第2の細長い部材に旋回可能に取り付けられた第3の細長い部材と、
前記第3の細長い部材に旋回可能に取り付けられた第4の細長い部材とを備え、前記第1腕部材および前記複数の細長い部材は、「X」、「Y」、および「Z」平面上で自由に移動する請求項4に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 前記旋回取り付けのそれぞれは継ぎ手部材によって達成される請求項5に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記固定する手段はベース部材である請求項4に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記ベース部材は、手術用顕微鏡を通る外科医の視野が妨げられないようにか、またはそうでなければ、干渉しないようにリストレストに取り付けられている請求項7に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記ねじハンドルに取り付けられた管をさらに含み、前記管は、ユーザが前記ねじハンドルを所望の方向に遠隔で回すことを可能にする請求項3に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- マイクロカニューレを保持する手段と、
前記保持する手段を位置決めする手段とを備えるマイクロカニューレを位置決めする装
置。 - 前記保持する手段は、マイクロカニューレ収容スロットおよび止めねじ式保持組み立て品を有するホルダであり、マイクロカニューレは前記収容スロット内に配設され、前記止めねじ式保持組み立て品は、前記収容スロット内の前記マイクロマニューレが配設された位置に前記マイクロカニューレを保持するように動作する請求項10に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記位置決めする手段は、
第1端部および第2端部を有する安定化腕であって、前記保持する手段はおおよそ前記安定化腕の第1端部に取り付けられており、前記安定化腕は締め付け部材を含む、安定化腕と、
前記安定化腕を対象物に固定する手段とを備える請求項10に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 前記固定する手段は、
ポストと、
前記ポストに取り付けられた搭載クランプと、
前記ポストを、おおよそ前記安定化腕の第2端部に取り付ける手段とを備える請求項12に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 前記取り付ける手段は、前記安定化腕の第2端部に配設された止めねじ式保持組み立て品である請求項13に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記締め付け部材は止めねじ式締め付け/緩め(loosening)組み立て品である請求項12に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記対象物はリストレストである請求項12に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記位置決めする手段と連結した照明付き位置決め腕および該照明付き位置決め腕に取り付けられた補助腕をさらに含み、該補助腕は少なくとも1つの開口を有する請求項10に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- マイクロカニューレを位置決めする装置であって、
マイクロカニューレ収容スロットおよび止めねじ式保持組み立て品を有するホルダであって、マイクロカニューレは前記収容スロット内に配設され、前記止めねじ式保持組み立て品は、前記収容スロット内の前記マイクロマニューレが配設された位置に前記マイクロカニューレを保持するように動作する、ホルダと、
第1端部および第2端部を有する安定化腕であって、前記ホルダはおおよそ前記安定化腕の第1端部に取り付けられており、前記安定化腕は締め付け部材を含む、安定化腕と、
第2の止めねじ式保持組み立て品によって、およそ前記安定化腕の第2端部に取り付けられたポストと、
前記ポストに取り付けられた搭載クランプとを備え、前記締め付け部材は止めねじ式締め付け/緩め組み立て品であるマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 前記搭載クランプはリストレストに取り付けられている請求項18に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。
- 前記安定化腕の前記ポストに対する取り付け地点の上側で(above)、前記ポストに取り
付けられた照明付き位置決め腕および該照明付き位置決め腕に取り付けられた補助腕をさらに含み、前記補助腕は少なくとも1つの開口を有する請求項18に記載のマイクロカニューレを位置決めする装置。 - 網膜血管にカニューレを挿入する時に用いられるマイクロカニューレであって、
傾斜した先端部を画定するための曲がった第1端部および第2端部を有する細長い中空本体部材を備え、前記第2端部は管部材と連結しており、前記本体部材は、前記傾斜した先端部と連結した第1本体部および前記第2端部と連結した第2本体部を有しており、前記本体部材の第1端部は、網膜外科的強膜切開部位を通して挿入され、前記第1端部を用いて、網膜血管にカニューレが挿入されるマイクロカニューレ。 - 前記第2端部の近傍で前記本体部材に取り付けられたハンドルをさらに含む請求項21に記載のマイクロカニューレ。
- 前記第1本体部は、前記第2本体部に対して、角度約130°〜140°に向いている請求項21に記載のマイクロカニューレ。
- 前記本体部材に取り付けられた照明部材をさらに含む請求項21に記載のマイクロカニューレ。
- 前記照明部材は光ファイバである請求項24に記載のマイクロカニューレ。
- 外部管をさらに含み、前記本体部材は前記外部管内に移動可能に配設されて、前記先端部が、前記外部管に対して伸びた位置と引っ込んだ位置の間を移動することが可能である請求項21記載のマイクロカニューレ。
- 前記本体部材は管および関連するシリンジと流体連通している請求項21記載のマイクロカニューレ。
- 網膜血管にカニューレを挿入する時および網膜手術時に用いられるマイクロカニューレであって、
傾斜した比較的鋭い先端部を画定するための単一の曲がった第1端部および第2端部を有する、細長く可撓性がなく比較的剛性のある中空本体部材であって、前記第2端部は柔軟性のある管部材に取り付けられており、前記本体部材は、前記傾斜した先端部と連結した第1本体部および前記第2端部と連結した第2本体部を有し、前記第1本体部は前記第2本体部と一体式で形成され、
前記第1本体部は第1の長さを有しており、前記第2本体部は第2の長さを有しており、前記第1の長さは前記第2の長さより実質的に小さく、前記本体部材の第1端部は、網膜外科強膜切開部位に取り付けられることなく、該強膜切開部位を通して挿入され、前記傾斜した先端部は対象とする網膜構造を穿孔し、前記第1本体部は、前記第2本体部と角度のついた関係で永久的に配設され、それによって、前記本体部材が強膜切開部位を通して挿入されると、前記傾斜した先端部が、穿孔されるべき対象とする網膜構造にほぼ平行に位置決めされ、前記角度のついた関係は、手術のために対象とされた、人の網膜の特定領域に基づいて選択され、前記本体部材は、前記傾斜した先端部が前記網膜構造に安全に入ることができるような大きさに作られており、前記第1本体部と前記傾斜した先端部の長さによって、前記第1本体部と前記傾斜した先端部が穿孔部位から除去されるとすぐ自己シールする対象とする網膜の特定領域内に緩い傾斜の切り口を生ずるマイクロカニューレ。 - 前記本体部材を安定化システムに取り付ける手段をさらに含み、該取り付ける手段は、
前記第2端部の近傍の前記第2本体部に沿った地点で前記本体部材に取り付けられた固定ハンドルである請求項28記載のマイクロカニューレ。 - 網膜血管にカニューレを挿入する時および網膜手術時に用いられるマイクロカニューレであって、
傾斜した比較的鋭い先端部を画定するための単一の曲がった第1端部および第2端部を有する、細長く可撓性がなく(non-bendable)比較的剛性のある中空本体部材であって、前記第2端部は管部材と連結しており、前記本体部材は、前記傾斜した先端部と連結した第1本体部および前記第2端部と連結した第2本体部を有し、
前記第1本体部は第1の長さを有しており、前記第2本体部は第2の長さを有しており、前記第1の長さは前記第2の長さより実質的に小さく、前記本体部材の第1端部は、網膜外科強膜切開部位に取り付けられることなく、該強膜切開部位を通して挿入されるようになっており、前記傾斜した先端部は対象とする網膜構造を穿孔するようになっており、前記第1本体部は、前記第2本体部と角度のついた関係で永久的に配設され、それによって、前記本体部材が強膜切開部位を通して挿入されると、前記傾斜した先端部が、穿孔されるべき対象とする網膜構造にほぼ平行に位置決めされるようになっており、前記角度のついた関係は、手術のために対象とされた、人の網膜の特定領域に基づいて選択され、前記本体部材は、前記傾斜した先端部が前記網膜構造に安全に入るような大きさに作られており、前記第1本体部と前記傾斜した先端部の長さによって、前記第1本体部と前記傾斜した先端部が穿孔部位から除去されるとすぐ自己シールする緩い傾斜の(shelved)切り口が可能である、細長く可撓性がなく比較的剛性のある中空本体部材と、
保護外部管とを備え、前記本体部材の少なくとも一部は前記保護外部管内に配設され、前記本体部材は前記保護外部管内に移動可能に配設されて、前記先端部が、前記保護外部管に対して伸びた位置と引っ込んだ位置の間で移動することが可能であるマイクロカニューレ。 - 前記本体部材はガラスでできている請求項28記載のマイクロカニューレ。
- 前記本体部材はその傾斜した端部で約100ミクロンの外径を有する請求項28記載のマイクロカニューレ。
- 網膜血管にカニューレを挿入する時および網膜手術時に用いられるマイクロカニューレであって、
傾斜した比較的鋭い先端部を画定するための単一の曲がった第1端部および第2端部を有する、比較的剛性のある細長い中空本体部材を備え、前記第2端部は柔軟(flexible)管部材に取り付けられており、前記本体部材は、前記傾斜した先端部と連結した第1本体部および前記第2端部と連結した第2本体部を有し、前記第1本体部は、前記第2本体部と一体構造で形成されており、前記先端は約20°の角度で傾斜しており、前記本体部材は、該本体部材の第1の傾斜した端部において約100ミクロン以下の外径を有し、該本体部材の第2の端部において約1ミリメートルの外径を有しており、
前記本体部材の第1端部は、網膜外科強膜切開部位に取り付けられることなく、該強膜切開部位を通して挿入され、前記第1本体部は、前記第2本体部と角度のついた永久的な関係で配設され、それによって、前記本体部材が強膜切開部位を通して挿入されると、前記傾斜した先端部が、対象とする網膜構造にほぼ平行に位置決めされ、前記角度のついた関係は、対象とされた人の網膜の特定領域に基づいて選択され、前記本体部材の前記第1端部における外径は、前記本体部材の前記第2端部における外径より小さく、
前記第1本体部は第1の長さを有し、前記第2本体部は第2の長さを有し、前記第1の長さは前記第2の長さより短く、
前記本体部材は、前記傾斜した先端部および前記本体部材の第1本体部が前記網膜構造に安全に入ることができるような大きさに作られており、
前記第1本体部の長さと前記傾斜した先端部の角度によって、前記第1本体部と前記傾斜した先端部が穿孔部位から除去されるとすぐ自己シールする、前記対象とする網膜構造内の緩い傾斜の切り口を生ずるマイクロカニューレ。 - 前記本体部材は、該本体部材の第1の傾斜した端部において約100ミクロン以下の外径を、該本体部材の第2の端部において約1ミリメートルの外径を有している請求項28に記載のマイクロカニューレ。
- 網膜血管にカニューレを挿入する時および網膜手術時に用いられるマイクロカニューレであって、
傾斜した実質的に(substantially)鋭い先端の第1端部および第2端部を有する、実質的に剛性のある細長い中空本体部材であって、前記本体部材は、前記傾斜した先端部と連結した第1本体部および前記第2端部と連結した第2本体部を有し、前記第1本体部は第1の長さを有し、前記第2本体部は第2の長さを有し、
前記第1の長さは前記第2の長さより実質的に短く、前記第1本体部は、前記第2本体部と角度のついた関係で永久的に配設されている、実質的に剛性のある細長い中空本体部材と、
保護外部管とを備え、前記本体部材の少なくとも一部は前記保護外部管内に配設され、
前記本体部材は前記保護外部管内に移動可能に配設されて、前記先端部が、前記保護外部管に対して伸びた位置と引っ込んだ位置の間で移動することが可能であるマイクロカニューレ。 - 網膜血管にカニューレを挿入する時および網膜手術時に用いられるマイクロカニューレであって、
傾斜した実質的に鋭い先端の第1端部および第2端部を有する、実質的に剛性のある細長い中空本体部材であって、前記本体部材は、前記傾斜した先端部と連結した第1本体部および前記第2端部と連結した第2本体部を有し、前記第1本体部は第1の長さを有し、前記第2本体部は第2の長さを有し、
前記第1の長さは前記第2の長さより実質的に短く、前記第1本体部は、前記第2本体部と角度のついた関係で永久的に配設されている、実質的に剛性のある細長い中空本体部材と、
保護外部管とを備え、前記本体部材の少なくとも一部は前記保護外部管内に配設され、
前記保護外部管は、前記本体部材に対して移動することが可能であり、それによって前記先端部が、前記保護外部管に対して伸びた位置と引っ込んだ位置の間で移動することが可能であるマイクロカニューレ。
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