JP2005501538A - ロータリ切断装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、ロータリ切断装置に関する。当該装置は、園芸用途または農業用途に用いられ得る。あるいは、食品調整において用いられ得る。
【背景技術】
【0002】
本発明の先の特許出願である英国特許第2266648B号において、螺旋状ロータに並列して設けられた回転カッタ(および、いくつかの実施形態においてはロータに一体的に形成された回転カッタ)を用いた、庭または作業場で用いられる器具が開示されている。記載されている主要な実施形態の動作では、切断物(切断された物)は、ロータの効果により収集され、アルキメディアンスクリューとしてのロータの動作によって部分的に、また、ロータが生み出す空気流によって部分的に、ロータおよびカッタの回転軸について略軸方向の経路に沿って収集容器へと推進される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記先の特許出願において提案されたカッタ/ロータの組み合わせが非常に効率的であることは明らかである。ただし、装置の構成は、以下の2つの主たる目的をもって改良されてきた。
【0004】
i)バランスに優れたコンパクトなユニットとして作製され得る装置に到達するため。
【0005】
ii)不当な製作コストを避けるため。
【0006】
装置の改良において、実際に、広い範囲での用途の可能性を有すると考えられるところにまで新しい動作原理は達している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様によれば、ロータリ切断装置は、本体と、開口部に隣接して前記本体に収納されたロータであって、軸回り回転のために前記本体に軸支されたロータと、前記本体に搭載され、前記ロータを回転駆動する動力ドライブとを備えるロータリ切断装置であって、前記ロータは、前記軸に対して半径方向に延びカッタとして機能するリーディングエッジであって、前記開口部の存在により前記本体の外側に露出されることで切断すべき物質と接触可能であるリーディングエッジを有する少なくとも一つのパドルを備え、前記パドルは、前記ロータが回転するとき、前記本体の内部に面し前記カッタの後に続く収集面であって、前記本体内に切断物を収集するように機能する収集面を提供し、前記本体の壁は、前記ロータを取り囲み、かつ、前記本体が形成する実質的に接線方向の経路につながる開口部を有し、前記ロータが前記切断物を遠心的に排出するように形成され、これによって前記切断物が収集経路に推進されるロータリ切断装置が提供される。
【0008】
上記の本体によって規定される経路は、回転するカッタおよびロータに対して正確に接線方向である必要はない。重要なのは、ロータから遠心的に放出された物質を受け取るのに適しているべきであるという点である。この点に関して、本発明は、英国特許第2266648号に記載される実施形態とは異なっている。上記実施形態では、羽根車のアルキメディアンスクリュー的動作が廃棄物を軸方向の経路に沿って推進させている。
【0009】
本発明によれば、非常にコンパクトで見栄えの良い(attractive)ユニットを可能にすることがわかる。また、本発明におけるロータは、経済的な製品を目的に設計され得る。
【0010】
本発明のある好適な実施形態では、切断物を本体内に推進させるように、収集面が円周方向において回転面に対して傾斜している。
【0011】
この実施形態では、収集面は、遠心作用によって切断物が接線方向に排出される前に、切断物を軸方向に沿って本体内に移動させる。収集面は、螺旋として形成されていてもよい。
【0012】
好適には、収集面の後には直立ベーン面が続いており、これを用いて切断物は遠心的に排出される。
【0013】
切断装置は、最も好適には、園芸用または農業用の装置である。ただし、その他にも、素早いスライスや食品の収集を可能にするなど、装置を食品調整に使用することもできる。
【0014】
動力ドライブは、特に好ましいのは電気モータであるものの、内燃機関または油圧式モータであってもよい。
【0015】
本発明の第二の態様によれば、本体と、軸回りの回転のために前記本体に軸支されたロータと、ロータに接続されロータを回転駆動する動力ドライブとを備えるロータリ切断装置であって、ロータ軸の反対側において一対の小歯車がロータに取り付けられており、軸に対して半径方向に延びロータとともに回転するチェーンソーが得られるように、動力駆動されるのこぎりチェーンが小歯車の回りにつながれているロータリ切断装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図面を参照しながら、本発明の実施形態を単に例示的なものとして以下に説明する。
【0017】
図1〜図5に示すトリマ2の構成において、幅広い使用のために射出成形プラスチックから形成されている。ただし、他の実施形態においては、例えば圧縮シート金属やダイカストアルミニウムなどの他の材料を用いて作製されていてもよい。
【0018】
図2および図3において、数点のプラスチック部品から形成された本体4を備えるトリマを示す。本体のハンドル部6およびアーム部8がケーシング10によって規定される。ケーシング10は、2つの半分部分(halves)に縦に分離されている。本実施形態において、これらの部分は、ねじ(不図示(ねじ穴12のみ図示))によってアセンブリ中では連結される。アーム部8は、ハンドル部6から離れた端部において、別個のプラスチック成形品として形成された概して環状の覆い14に連結されている。覆い14は、上部から下部にかけて外に広がるように傾斜しており、また、この部品の剛性を高めるのに寄与する上向きリップ(upturned lip)16を有している。さらに、この覆いは開口部18を有しており、以下に説明するように、使用中はこの開口部を通って切断物(切断された物質)が推進される。
【0019】
覆いの中には、すぐ後に詳述するロータ20が収容されている。ロータ20は、図1に示すようにシャフト22に取り付けられている。シャフト22は、覆いに取り付けられた上部ベアリング24、および、カットアウェイプレート28に取り付けられた下部ベアリング26に軸支されている。プレート28自体は、他の開口部である覆い14の最下部口部19を横切るように取り付けられている。本実施形態においては、プレート28は切り取られ、静的ブレード32(図3参照)として機能するラジアルスポークによって下部ベアリング26を受容する中央ハブ部分に連結された環状の周辺バンド30を構成している。
【0020】
ロータ20の上方において、ロータプーリ34がシャフトに固定されている。ロータプーリは、歯形駆動ベルト36によってモータプーリ38に結合されている。このモータプーリ38は、ケーシング10のハンドル部分6に搭載された電気モータ40の駆動シャフトに取り付けられている。ロータプーリ34の直径は、モータプーリ38の直径よりも大きく、これによって、ロータ20はモータ40よりも遅く回転するように駆動される。
【0021】
アーム部分8を通って延びる駆動ベルト36を用いることで、特にバランスが優れた見栄えの良い構成が可能になる。使用に際し、トリマの重量は、ハンドル部分6から上方および前方に突出するメインハンドル42(図1に示す。ただし図2および図3では省略している)によって大部分が支持される。電気モータ40、ロータ20およびこれらに関連するパーツなどの重量の大きいコンポーネントは、ハンドルの両方の側に配置され、互いにバランスを保つように設けられている。すなわち、ベルト駆動を用いてこれらのパーツを分離することによって、トリマの重心がメインハンドル42に、あるいはメインハンドル42の近傍に位置するように設定されている。
【0022】
次に図4および図5を参照して、ロータの好適な形態を説明する。ロータは、それぞれが180°の角度を持つピッチの浅い螺旋体である二つのパドル50および52を備える。このように、これらのパドルは両方とも、円周方向に沿って回転面に対して傾斜している。各パドルの最下部のリーディングエッジは、半径方向に延びるカッタとして形成されている。より具体的には、図示する実施形態において、各エッジ54、56は半径方向に延びるブレードを形成するように鋭くされている。ロータはプラスチックから形成されてはいるが、十分に耐久性のあるエッジをそれに設けることができる。別の構成では、ロータに取り付けられた金属製のブレードが用いられる。または、より大規模な実施形態においては、鋭くされたカッタエッジを備えるプレス加工スチール製ロータを用いても良い。実際、最良の実施形態においては、ロータは原則的に射出成形プラスチックから形成され、鋭くされた金属製のリーディングエッジ54、56を有する。これらの金属製のエッジは射出成形工程においてロータに組み込まれる。
【0023】
パドル50および52の最上面58および60を、本願明細書において「収集面」と称する。これらの面がブレード54および56によって切断された物質を収集する機能を有するからである。図示するように、これらの面は、ブレード54および56を形成するロータの部分と連続している。ロータが回転するとき、切断物がこれらの面上を上って収集されるように、収集面58および60はブレードの後に続いている。収集面58および60の後に続くのは直立ベーン(羽根車)62、64であり、これらもまたロータ20と一体的に形成されている。ベーンが切断物に達すると、ベーンはこれをロータと同調して回転的に移動させ、物質は遠心力によって結果的に半径方向外側へと推進される。この効果は、ぱちんこ(slingshot)に類似するものである。物質が覆いの開口部18に到達すると、この開口部18を通り、ほぼ半径方向の経路に沿って推進され、さらにショートダクト66に沿って推進され、そして廃棄物収集容器68(図1参照)に送り込まれる。
【0024】
一方のパドルのリーディングエッジが、他方のパドルのトレイリングエッジにオーバーラップしている点も注目すべきである。これは物質がこぼれるのを防ぐために役立つ。ロータが回転する際、ブレード56は、移送経路の円周方向においてベーン64の前方に位置し、同様に、ブレード54はベーン62の前方に位置する。ロータの形状は、ロータが羽根車としても機能するような形状である。これにより、本体内(特に収集容器68内)には空気が引き込まれる。この空気の移動によって、切断物の収集が補助される。
【0025】
本実施形態において、廃棄物収集容器68は、ケーシング10の上側にプラスチック成形品により設けられたものである。容器は、空にするときのために取り外し可能である。図2および図3(容器自体は不図示)に、トリガキャッチ69を示す。これを用いて容器68は通常保持され、また、これを用いて使用者は容器86を取り外すことが出来る。
【0026】
ブレード54、56の切断動作は、ある程度、静的ブレード32としてのカットアウェイプレート28によって補助される。このプレートは、ブレードが切断を実行するためにそばを移動するとき、ガラスや垣根の茎などの物質を適切な位置に維持させるように働く。ただし、ブレード54、56と静的ブレード32とは接触するように設けられている必要はない。ブレード54、56を、静的ブレードから上方に分離しておくことによって、トリマの性能を落とすことなくノイズを低減できる。静的ブレード28は、その機能を実行するために、鋭くされている必要はない。
【0027】
種々の設計のブレード54、56を使用することが可能である。例えば、これらは、回転軸方向から見たときに、草刈り鎌に倣って屈曲していてもよい。ブレードは、必須条件として、半径方向に延びているものとして参照してきたが、このことは、ブレードが半径方向に沿って実際に平行でなければならないことを意味しているわけではない。
【0028】
静的ブレードは、種々の形状を取り得る。例えば、グリッドを形成していてもよい。ただし、図3に示す的確なスポーク形状が、刈り込みを行うのに適した形状と考えられる。
【0029】
図1〜図5に示すトリマは、垣根、長く延びた草などの刈り込みのために、両手に保持され得る。一方の手は、装置をガイドするために後部ハンドル部分6を保持し、他方の手は、メインハンドル42をその重量を支持するために保持する。言うまでも無く、安全性は設計における重要な点である。使用者が不注意に回転ブレードに手を差し込むことを防止するために、本実施形態では、使用者がハンドル6、42を手放した際にブレードを停止するように適応させている。ハンドル部6において第1のスイッチが形成されており、このスイッチは、ハンドル部6から前に突出する延長パッド80(図1参照)によって制御される。第2のスイッチは、メインハンドル42とともに握られるように構成されたパッド82によって制御される。これらのスイッチのモータ40への配線は、パッド80、82の両方に圧力が加えられたときのみモータが駆動するようにされている。好適には、これらのスイッチは通常「オフ」であり、それぞれのパッドに圧力が加えらることによってのみ「オン」に切り替わり、互いに直列に接続されている。
【0030】
これによる効果は、装置を駆動するために、使用者は片方の手をハンドル部分6に置き(かつパッド80を押し)、かつ、他方の手をメインハンドル42に置く(かつ、パッド82を押す)必要があるということである。このようにすれば、いずれの手も回転するブレードに捧げられることがない。
【0031】
モータへの電流がスイッチオフされた後でも、慣性によってロータが回転を続ける傾向がある。この傾向を克服するために、トリマには、モータがスイッチオンされたときのみに解放されるブレーキメカニズムが組み込まれている。記載を明瞭にするためにブレーキメカニズムは図1〜図5においては省略したが、図17において単独に示す。このブレーキメカニズムは、ロータプーリ34内にブレーキシューアセンブリ84を備えている。ブレーキシュー85自体は、外側ブレーキライニング86を支持する、87において取り付けられた部分的な環状部材である。スプリング88がブレーキシュー85をプーリ34の内側面に接触するように付勢することで、ブレーキをかけてプーリ34を停止させ、これによってロータ20も停止する。ブレーキは、本実施形態では、ナイロンから形成されたフレキシブル線89を介してシューに作用するソレノイド90を用いて解放される。電流が流れるのに反応してソレノイドが生じさせる線の張力によって、プーリ表面から離れるようにブレーキシューが引かれる。
【0032】
ソレノイドはモータの電流がオンの場合のみ動作し、モータへの電流が中断されたときにプーリ34を停止させる。このことはスイッチの一つがオフになるか、あるいは、電気的不全が生じたことによって生じる。
【0033】
より経済的な他の構成(不図示)では、ソレノイド無しで済ませ、スイッチの一方または他方(あるいは両方)を押下する動作によって、ブレーキを解放させる。たとえば、スイッチパッド80、82のうちの一つに繋がれた線89を利用して行う。
【0034】
トリマ(より好適には、図8〜図10を参照して後述するコンパクトなバージョンのトリマ)は、芝生のエッジを刈り込むときに用いられ得る。この目的のために、図6に示すように、トリマは車輪付キャリアに取り付けられる。キャリア100は、直立部材102およびスペーサアーム104を介して延長ハンドル106に結合された車輪101(スキッドを代わりに用いても良い)を備える。トリマ自体は108で示されており、ほぼ水平方向のロータ回転軸を有するようにキャリア100上に搭載されている。従って、トリマのブレード(これら自体は不図示)は、芝生のエッジを刈り込むように、芝生のエッジ110に向かって対面している。車輪は、トリマが芝生のエッジに沿って移動するように、トリマを支持および案内する。
【0035】
この構成において廃棄物収集容器68は利用されていない。そのかわりに、トリマのダクト66の出口は、フレキシブルチューブ112を介して、バッグなどの別個の廃棄物容器へと通じている。別個の容器は、図示していないが、トリマとともに搬送される必要はなく、このため、廃棄物収集容器68よりも大きな体積を持つことが可能である。容器は、例えば、地面に置かれ、フレキシブルチューブを介してトリマに接続されたバッグであってよい。
【0036】
ロータの羽根車としての動作による空気の流れは、ロータのスリングショット効果に加え、廃棄物をチューブ112に沿って推進させるように働く。この空気の流れは、収集バッグを膨張させてバッグを準備させるというようにして、廃棄物の収容を支援する。薄いプラスチックなどからなる折りたたみ可能なチューブも用いることが可能であり、使用する際にロータの羽根車としての動作によって膨張する。
【0037】
より小さく軽いトリマを用いるさらに別の構成を図7に示す。トリマ200は、トリマからの排出物が送られる廃棄物バッグ204を支持する延長ハンドル202に接続され、また、これに対して傾斜している。ここでは、長く延びた草などを刈り込むために、ハンドル202を持つ使用者がトリマの重量を支持し地表を移動させる。
【0038】
更に別の実施形態を図8、図9および図10に示す。
【0039】
このバージョンは、片手で保持されるミニトリマ300であり、好適には、図10に明示しているようにストラップ302によって保持される。
【0040】
ミニトリマは、ケーシング304を備え、この内部には供給ケーブル308を介して電力供給される電気モータ306が取り付けられている。ミニトリマはコンセントから電力供給されても良いが、本実施形態では、使用者のベルト(図10参照)に付帯され、ケーブル308を介してトリマに接続された別個のバッテリーパック310によって供給される。バッテリーパックはまた、手放されたときにミニトリマへの電力を遮断するスイッチを備えている。このため、図10に示すように、使用者は、他方の手でミニトリマのケース上にある別のスイッチ311を操作する一方で、一方の手をバッテリースイッチに留めておかなければならない。これは安全機能であり、使用者が動作中のミニトリマのカッタに手を差し出すことによってこれを傷つけることを不可能にすることを確実にするのに役立つ。
【0041】
電気モータ306は、歯形ベルト316を介してロータプーリ314を駆動するモータプーリ312を保持している。モータプーリは、前述の場合と同様に、2つのプーリのうちの小さい方であり、ロータの駆動を減速させる。上側ベアリング318および下側ベアリング320が、ロータプーリ314およびロータ324の双方を保持するシャフト322を支持している。本実施形態では、ロータは、下側端が半径方向に延びたブレード(そのうちの一つを330として示す)で終結する一対の螺旋状パドル326、328によって形成された2箇所始まり(twin-start)三回転(three-turn)螺旋体を有している。カットアウェイプレートを332に示しており、ケーシング304の最下部の別の開口部に配置されている。前述の場合と同様に、カットアウェイプレートは、固定ブレードとして機能し、切り取り動作を向上させる。
【0042】
ケーシング304の内側からの切断物の運搬経路は、ショートダクト336を介して廃棄物バッグ338に通じる開口部334を通るように設けられている。図示する実施形態では、廃棄物バッグは使用者の腕の直下にぶら下げられているが、例えば、背負い袋のようなものであってもよく、この場合、ダクト336から廃棄物バッグまでをチューブがつないでいてもよい。
【0043】
ミニトリマは、垣根の刈り込みや、さらには装飾的刈り込みなどの軽い作業あるいは正確さを要する作業において非常に適している。
【0044】
より大規模で強力な本発明の実施形態の使用状態を図11、図12および図13に示す。このバージョンは、農場や公園などにおける、ブッシュ、低木列さらには若木の切断というような仕事のために使用される車両搭載型のトリマである。トリマを400として示す。その内部構成は図示していないが、トリマは前述のように、切断ブレードが設けられ廃棄物を遠心力で排出するように構成されたロータ(本実施形態では金属製)を備える。本実施形態の構成では、廃棄物はフレキシブルダクト402を通ってトレーラ404に移される。本実施形態では、ロータの駆動は、トラクタ408の油圧システムにより駆動される油圧モータによって提供される。
【0045】
油圧動作式アーム406がトリマを保持し、好適には、その角度を油圧で変化させることができる。このアームは、例えばトラクタ408によって牽引されるトレーラ404に取り付けられており、これによりトリマを低木410に沿って移動させる。あるいは、アームは、トラクタの油圧式プラットフォーム上に構成されていてもよい。
【0046】
大規模で強力な様式であるこのタイプの実施形態は、図12および図13に明示するように木々の伐採や処理に利用され得る。トリマ400は、まず、枝420(図12)を除去するために用いられ、次に、木の幹422の下に向かって進めることでこれを短い丸太へと細分する。この丸太は、前述したように、図において頑強なダストシュートとして形成されているダクト402に遠心力により排出される。
【0047】
本実施形態は、図14に示すように、物質を切断するためのブレードを利用しないロータおよびカッタの構成を有している。その代わりに、2箇所始まりの螺旋状ロータパドル502、504は、ともに、外側スプロケット506をそれぞれ保持している。チェーンソー508が両スプロケットの周囲に繋がれており、中央駆動スプロケット510によって駆動される。この構成において、カッタとして働く回転チェーンソーが提供されており、これにより、高速で強力な切断動作が可能になっている。前述のように、ロータは切断物を収集し、廃棄物容器(不図示)に遠心的に推進させる。
【0048】
このロータおよびカッタ構成は、伐採した樹木を木材チップに細かくするのにも使用できる。この場合、丸太はカッタ上に送り込まれ(典型的には、ロータ/カッタはカッタが最上部に搭載される状態にされて、そのものの重量により、丸太がチップに変換されるようにこの上で降下する)、チップはロータによって、収集容器に送られる。
【0049】
ロータの更に別の構成を図15および図16に示す。ここでは、ロータ600は、一対の切断ブレード604を端部に有する2箇所始まりの螺旋体602を備えている。また、図15には、カットアウェイプレート608から形成された半径方向にのびる固定ブレード606も示している。前述の実施形態と同様に、ロータは覆い(これらの図では覆い610として示す)によって囲まれており、この覆いからは、廃棄物容器への接続のための収集経路612が延びている。
【0050】
ただし本実施形態では、螺旋状ロータは下部において螺旋状スカート614によって囲まれている。その結果、ロータはまさにアルキメディアンスクリューのように機能し、螺旋体の下部の回転により切断物を移動させることで切断物は上方に送られる。この切断物がスカート614の上方に来たときに、切断物はロータ外の経路612に投棄される。
【0051】
図18および図19は、図1〜図5に示すトリマ2を用いる別の廃棄物収集構成を示す。図18および図19において、容器68は除去され、本実施形態では不浸透性のポリエチレンバッグとして形成されたバッグ700に置き換えられている。このバッグにはフレキシブルな肉薄の延長ホース702を通じて供給される。延長ホースの口部は、本実施形態ではゴム製のテンションリング704によってダクト66に留めつけられている。廃棄物はホース702を通ってバッグ700へと送られる。バッグ700は、容器68に比べてより大量の廃棄物を収容することができる。バッグ700とホース702は、ダクト66からの空気によって膨張し、これにより肉薄ホース702を物体の通過を妨げない状態に維持しやすくなる。ただし、ホースとバッグの両方ともが不浸透性であるので、これらに空気の排気箇所がない。廃棄物の送り込みは、ここでは、ロータの「スリングショット」効果および重力によって行われる。
【0052】
図20は、本発明の他の実施形態である芝刈り機の形態を示す。車輪付シャーシ800は、横並びに設けられた(すなわち水平方向に分離された)一対の切断ヘッド802、804を有し、それぞれが図1〜図5に示した一般的なタイプのロータを利用している。これにより草を切断し、これを各ダクト806、808に排出する。これらのダクトは収集バッグ812に通じている共通ダクト810に送り込む。ロータ(図では、それぞれの覆い814、816によって見えなくされている)は電気モータまたは内燃機関であり得る動力ドライブ818を共有する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態にかかる庭トリマの縦断面を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる基本的に同様のトリマを示す斜視図であって、ケーシングおよび廃棄物収集容器の半分を取り除くことでトリマの機構の一部を露出させている。
【図3】図2に類似する斜視図であって、ケーシングの一部を更に取り除くことでトリマのロータおよび他のコンポーネントを露出させている。
【図4】トリマで用いられる第1のロータの斜視図であり、上面片側から見た図である。
【図5】トリマで用いられる第1のロータの斜視図であり、より斜視的に見た図である。
【図6】芝生のエッジを刈り取るためのトリマが搭載された車輪付キャリアである。
【図7】延長ハンドルにトリマが搭載された構成を示す図である。
【図8】本発明にかかるミニトリマを示す縦断面図である。
【図9】ミニトリマの部分切り取り平面図である。
【図10】使用中のミニトリマを示す図である。
【図11】本発明のより大規模で力強な実施形態の使用を示す図である。
【図12】本発明のより大規模で力強な実施形態の使用を示す図である。
【図13】本発明のより大規模で力強な実施形態の使用を示す図である。
【図14】本発明の実施形態にかかる別のロータおよびカッタの構成を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施形態にかかるさらに別のロータおよび覆い(shroud)を示す部分切り取り斜視図である。
【図16】図15に示すアセンブリの縦断面図である。
【図17】本発明のある実施形態にかかるブレーキ機構を示す模式図である。
【図18】本発明の実施形態の使用中の様子を示す図である。
【図19】図18に示す実施形態における選択した一部を拡大して示す図である。
【図20】本発明の実施形態にかかる芝刈り機を示す図である。
Claims (22)
- 本体と、
開口部に隣接して前記本体に収納されたロータであって、軸回り回転のために前記本体に軸支されたロータと、
前記本体に搭載され、前記ロータを回転駆動する動力ドライブと
を備えるロータリ切断装置であって、
前記ロータは、前記軸に対して半径方向に延びカッタとして機能するリーディングエッジであって、前記開口部の存在により前記本体の外側に露出されることで切断すべき物質と接触可能であるリーディングエッジを有する少なくとも一つのパドルを備え、
前記パドルは、前記ロータが回転するとき、前記本体の内部に面し前記カッタの後に続く収集面であって、前記本体内に切断物を収集するように機能する収集面を提供し、
前記本体の壁は、前記ロータを取り囲み、かつ、前記本体が形成する実質的に接線方向の経路につながる開口部を有し、
前記ロータが前記切断物を遠心的に排出するように形成され、これによって前記切断物が収集経路に推進されるロータリ切断装置。 - 前記収集面は、切断物を本体内に推進させるように、円周方向において回転面に対して傾斜している請求項1に記載の装置。
- ロータが回転するとき、前記収集面の後には前記ロータによって形成された直立ベーン面が続いており、前記ベーン面を用いて切断物が遠心的に排出される請求項1または2に記載の装置。
- 前記収集面は実質的に螺旋状である請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
- 前記ロータは少なくとも2つのパドルを有し、該パドルの各々が、カッタとして機能するリーディングエッジおよび収集面を備える請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
- 各パドルのリーディングエッジは、ロータが回転するとき、他方のトレイリングエッジに通じている請求項5に記載の装置。
- 前記ロータは、前記本体に空気を送り込む羽根車として機能するように形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の装置。
- 前記動力ドライブは、ベルトドライブによって前記ロータに接続されている、前記本体内に収容された電気モータである請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
- 前記ロータと前記モータとの間において、前記本体から形成された、あるいは、前記本体に接続された移動用ハンドルを備える請求項8に記載の装置。
- 両手用であって、前記本体の端部から形成された、あるいは、前記本体の端部に接続された第2のハンドルであって、前記ロータから離れた位置に設けれた第2のハンドルを備える請求項9に記載の装置。
- 前記本体の端部が前記モータを収容する請求項10に記載の装置。
- 前記ロータおよびカッタは、単一のプラスチック成形物を有する請求項1〜12のいずれかに記載の装置。
- 前記カッタの回転面に隣接するように少なくとも一つの固定ブレードが設けられている請求項1〜12のいずれかに記載の装置。
- 運搬用および片手での使用に適応している請求項1〜10のいずれかに記載の装置。
- 電気モータとして形成された前記動力ドライブを駆動する別個のバッテリーパックに電気的に接続されており、前記バッテリーパックが解放時に装置を停止させるスイッチを保有している請求項1〜14のいずれかに記載の装置。
- 前記バッテリーパックは、前記バッテリーパックを使用者の身体に着用可能にさせるハーネスに接続されている請求項15に記載の装置。
- 直立ハンドルを有する車輪付台車に搭載されている請求項1〜16のいずれかに記載の装置。
- 前記ロータの少なくとも下側部分を覆い、前記ロータとともに回転するスカートが設けられている請求項1〜17のいずれかに記載の装置。
- 別個の場所に設けられた一対のスイッチを備え、
前記動力ドライブを起動するために、使用者は前記スイッチのそれぞれを入れるために両手を使用する必要があり、いずれかのスイッチを放すと前記動力ドライブが動作停止する請求項1〜18のいずれかに記載の装置。 - 動力ドライブの動作停止に応じて自動的に作用するロータブレーキを備える請求項1〜19のいずれかに記載の装置。
- 園芸用または農業用の装置である請求項1から20のいずれかに記載の装置。
- 添付の図面のいずれかを参照して明細書中に記載された、あるいは、いずれかの図面に示されたものと実質的に同様の切断装置。
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