JP2005501349A - 電子取引システム - Google Patents
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Abstract
ＡＮ匿名取引システムは、１以上の整合エンジンと、１以上の市場分配者と、システム上で取引する機関からの注文を入力するための１以上の取引業者端末を備えている。取引業者端末は銀行ノードを通ってシステムに接続されている。ブローカ端末は銀行ノードを通して接続され、ボイスブローカがクライアント取引業者の代わりにシステムで取引することを可能にする。ボイスブローカ端末は任意のクライアント取引業者のために構成されることができ、その取引業者に市場観を表示する。ブローカ端末が参加する取引はマニュアルのクレジットチェックが行われるまで終了されない。
Description
【技術分野】
【０００１】
本発明は電子取引システム、特に先物相場協定（ＦＲＡ）、スポットＦ／Ｘおよび交易を含むがそれらに限定されない取引財務金融商品のシステムに関し、また商品取引システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
伝統的に、外国為替および先物取引協定等の財務金融商品はボイスブローカにより取引された。取引業者は入札または提示（offer）によりボイスブローカを呼出し、ボイスブローカはカウンタパーティとの一致を見つけようとする。ボイスブローカは必ずしも取引の最も早期の段階でカウンタパーティのアイデンティティを暴露する必要はないが、取引の他の十分な借款まで拡張される各パーティが完了されることを確実にする。取引業者が頻繁に所定のブローカを介して取引する場合、ブローカは取引業者が借款を有するカウンタパーティを知るようになり、取引業者が関係するカウンタパーティと取引できる可能性がほとんどまたは全くないとブローカが考えるならば、ブローカが認知している入札または提示を実験的に漏らす。
【０００３】
コンピュータ化された取引システムの登場により、ボイスブローカの重要性は薄れ、例えばＦ／Ｘスポット市場で行われる多くの取引はボイスブローカの役割を模倣しようとする匿名の取引システムまたは電子会話システムにより行われる。しかしながらボイスブローカは全体的に電子システムに置換されておらず、彼らは依然として市場で重要な役目を行っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
多数の匿名取引システムが提示され市場に紹介されている。現在、英国のロンドンのロイター社とニューヨークのEBS Dealing Resources 社により提供されている２つのシステムは外国為替スポット（Ｆ／Ｘスポット）取引市場で有力である。これらの両システムは取引業者が匿名で入札および提示を入力し、これらのカウンタパーティアイデンティティではなく潜在的なカウンタパーティによりシステムへ入力される価格を観察する点で匿名である。パーティのアイデンティティは取引の終了したときだけ暴露される。取引において相互に十分な借款を持たないパーティ間で取引が影響されないことを確実にするため、複雑なクレジットチェック動作が取引終了前に行われる。不十分なクレジットが存在するならば、取引は拒否または部分的にのみ終了される。
【０００５】
ＥＢＳシステムのバージョンは米国特許第5,375,055号明細書に記載されており、その内容はここで参考文献とされている。このシステムでは、潜在的なパーティによりトランザクションに設定されるクレジット限度はワークステーションが接続されている市場アクセスノードに記憶されている。機関は取引の準備のある各潜在的なカウンタパーティのクレジット限度を設定し記憶している。市場アクセスノードは１以上の市場の分配者と１以上の仲裁者にリンクされている。市場の分配者は市場アクセスノードに記憶されたクレジット限度から得られた事前に公認されているマトリックスを使用して、入札および提示の価格を分配する。事前公認マトリックスは相容れないカウンタパーティ間の取引を禁止し、表示する前に入札および提示を保護するために使用され、それによって各取引業者のワークステーションはクレジットを有するカウンタパーティにより提示された入札および提示だけを表示する。したがって全ての表示された価格は取引可能である。
【０００６】
仲裁者の機能は入札および提示を整合し、システムの特徴により生じることが可能な取引紛争を解決することである。
【０００７】
ロイター社のシステムはEP-A-0,339,850と、EP-A-0,406,026と、EP-A-0,411,748に例示されている。
【０００８】
前述した両システムは財務市場によって受入れられ、非常に成功している。しかしながら、これらは残りの機関の取引動作とは分離されているという欠点を有している。したがってシステムの設置されているこれらの機関だけがそれを使用して取引できる。取引は割当てられているクレジット量に限定されている。このクレジットは同一のカウンタパーティで行われても、例えば異なる金融商品に対してシステム外の他の取引では使用されることができない。この限定は流動性を減少することができる。既存のシステムはまた、取引業者がシステムにより与えられる特別な金融商品を取引することに限定されている欠点を有する。
【０００９】
本発明は前述の既存のシステムの欠点を解決し、よりフレキシブルな電子取引システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
最も広い形態では、本発明はボイスブローキング機能を電子または匿名取引システムに一体化することにある。
【００１１】
特に、取引パーティ間で金融商品を取引するためのコンピュータ化された取引システムが提供され、それは、電子メッセージを送信するための通信ネットワークと、通信ネットワークに接続され、それぞれ入札および／または提示の注文を含んでいる電子的注文を発生し、ネットワークにより他の入力装置から受信された注文情報の取引業者へ通信するための複数の取引業者の注文入力装置と、通信ネットワークに接続され、入札および／または提示注文を含んでいる電子的注文を複数のうちの１つの選択された（クライアント）取引業者の代わりに発生し、ネットワークにより他の入力装置から受信された注文情報のブローカへ通信するための少なくとも１つのブローカ注文入力装置と、ネットワークに接続され、注文入力装置からシステムへ入力された入札および提示の注文を整合し、価格が一致する取引を実行するための少なくとも１つの整合エンジンと、ネットワークに接続され、注文価格メッセージを注文入力装置へ分配し、注文メッセージと整合エンジンに応答する市場分配装置とを具備している。
【００１２】
本発明は、また、パーティ間で金融商品を取引するためのコンピュータ化された取引システムを提供し、そのシステムは、システムへ注文情報を入力し、それぞれ取引業者からの注文を入力するための複数の取引業者入力装置と、複数のクライアントの代わりに取引するための少なくとも１つのブローカ注文入力装置とを具備している複数の注文入力装置と、ネットワークに接続され、システムに入力される入札および提示の注文を整合し、注文が一致する場合に取引を実行する少なくとも１つの整合エンジンと、注文入力装置へ注文価格メッセージを分配し、注文メッセージと整合エンジンに応答する市場分配業装置とを具備し、ここで、取引業者注文入力装置間で行われる取引は取引の終了までパーティに関して匿名であり、ブローカ注文入力装置がパーティである取引は取引の完了前にその取引に対してパーティの開示を要求する。
【００１３】
本発明はさらに、パーティ間で金融商品を取引するコンピュータ化された取引システムを具備し、それは、取引業者の代わりに入札および提示の注文を入力する複数の注文入力装置と、取引業者により入力される入札および提示を整合し、整合が行われる場合、取引を実行するための整合エンジンと、市場の入札および提示の少なくとも一部の詳細を取引業者に分配するための市場分配装置とを含んでおり、ここで少なくとも１つの注文入力装置はシステム外で動作する取引業者の代わりに入札および提示をシステムへ入力するブローカ端末を具備している。
【００１４】
本発明の実施形態は、ボイス取引業者が自動化された取引システムにリンクされることを可能にし、それによってボイス取引業者を含む取引業者が取引システムの流動性に貢献することを可能にする利点を有する。
【００１５】
好ましくは自動化された取引システムは匿名のシステムであるが、ボイス取引業者またはボイスブローカを含む取引業者は匿名ではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
本発明の実施形態を添付図面を参照して、単なる例示として説明する。
以下の説明は例示的なＦＲＡ（先物相場同意）取引システムに関して行われる。これは本発明を例証するためにのみ選択され、本発明は何等の特定の財務金融商品または財務金融商品取引システムに限定されないことが理解されよう。例えば、本発明はＦ／Ｘスポット、Ｆ／Ｘフォワードおよびスワップのような取引金融商品のための他の財務取引システム、または商品取引システムで実施される。このリストは限定として解釈されない。
【００１７】
EBS Dealing Resources 社のW000/16224明細書には先物相場同意取引システムが記載されており、その文献の内容はここで参考文献とされている。
【００１８】
先物相場同意（ＦＲＡ）はある期間、フォワード金利で固定するように２つのパーティ間での契約であり、将来の特定日に開始する。各ＦＲＡ契約はスポットＦＲＡ、ＩＭＭ ＦＲＡまたはブロークンレートＦＲＡとして区分されることができる。説明するシステムは取引スポットＦＲＡとＩＭＭ ＦＲＡだけを目的とするが、ブロークンデートＦＲＡの取引は本発明の技術的範囲内である。ＩＭＭは略称であり、国際通貨市場日の１つで取引された金融商品を意味することが慣例になっている。簡単に言うと、ＩＭＭ ＦＲＡは４日間の国際通貨市場（ＩＭＭ）で取引される。スポットＦＲＡは今日のスポット日に関連する日で取引される。
【００１９】
ＦＲＡ取引スクリーン10が図１に示されている。ＦＲＡ取引ワークステーションは電子的にブローカされたフォーマットで取引されるＦＲＡ契約のセットを与える。各タイプの契約はテナー（手形期限）として知られている。特定のテナーの価格情報はテナーライン12で表示されている。各テナーラインでは、取引システムは全てのアクチブな相場の最良のクレジットがスクリーンされている入札および提示価格を与える。テナーラインを選択するとき、ワークステーションは契約日を示す関連するテナーの詳細と、付加的な市場観情報を与える。
【００２０】
取引業者はテナーラインを選択し、その後４つの注文タイプ（入札、提示、購入または販売）のうちの１つを提起する。各タイプの注文は取引業者が特定のテナーでの金利の想定元本を特定することを必要とする。一度提起されると、新しい注文は価格／時間の優先順位で顕著な注文と整合される。競合する注文は整合され、取引の実行を行う。市場の儲けを奨励するため、取引業者は一度に幾つかのテナーの入札と提示を提起し調節できる。
【００２１】
標準的ではないＦＲＡでは、価格の問い合わせ機能により取引業者はブロークンデートのＦＲＡの価格をリクエストするためにシステム全体にわたる放送を発信することが可能である。取引業者は掲示板のエントリを選択することにより価格の問合せに応答する。
【００２２】
クレジット設備は事前にスクリーンされた価格を使用する。取引フロアにおける取引フロア管理局（ＴＦＡ）は取引フロアの各カウンタパーティグループのクレジット限度を入力する。取引可能な価格は価格メーカーに信用のあるフロアに分配される。
【００２３】
図１に示されている取引スクリーンは取引業者に、スクリーン上部のツールバーのボタン14、16、18、20を選択することにより入札および提示を入力し、注文を売買する設備を提供する。最良の入札／提示価格は１つのウィンドウ12の種々のラインのテナーに対して表示され、取引業者により全体としてシステムで行われる取引は他のウィンドウ22と24で表示される。表示はＦＲＡ取引の１例を参照して良好に理解される。
【００２４】
前述したように、先物相場同意（ＦＲＡ）はある期間、フォワード金利で固定するように２つのパーティ間での契約であり、将来の特定日に開始する。
【００２５】
例えば６×９ＦＲＡは以後６ヶ月で始まり、以後９ヶ月に終了する期間をカバーする契約である。このような契約の“期間“および“ギャップ“は３ヶ月である。一方が購入者で他方が販売者である２つのカウンタパーティは契約開始（この場合現在以後６ヶ月）で現金の支払いにより決済する。
【００２６】
ＦＲＡの購入者は将来金利が上昇するならば補償される。ＦＲＡの販売者は将来金利が低下するならば補償される。
【００２７】
決済は、契約で述べられた特別な想定元本において、確定日で一般的な実際の金利と、契約で特定された金利との差に基づいている。決済は期間の開始に行われる。
【００２８】
１例として、１９９７年９月９日に実行された５．５６７５のレートでの合意で、一億ドル（米）のＵＳＤ ６×９ ＦＲＡを考慮する。取引は以下の特性を有する。
約定日：１９９７年９月９日
直物日：１９９７年９月１１日
確定日：１９９８年３月９日
決済日：１９９８年３月１１日
満期日：１９９８年６月１１日
契約レート：５．５６７５
想定元本：一億（米ドル）
基準金利：ＬＩＢＯＲ
この取引の期間は１９９８年３月１１日（決済日）に開始し、１９９８年６月１１日（満期日）に終了する。３月９日のロンドン時間午前１１：３０後に、各銀行のバックオフィス人員は３月９日に告示された３ヶ月のＬＩＢＯＲ(London InterBank Offer Rate)を読むために適切なロイターページを見る。例えばこのレートが５．５８００であるならば、約定日と確定日の間に、金利は０．０１２５％または１1/4ベースの点で上昇する。それ故、決済額はこの基準金利５．５８％を基礎として計算されなければならない。決済額は販売者により購入者へ支払われた小切手の額である。決済学は以下の式を使用して計算される。
決済額計算例
金利が落ちるならば、ＦＲＡの購入者は販売者に支払わなければならないことに注意すべきである。
【００２９】
ＦＲＡはヘッジおよび投機の両金融商品である。銀行はそのバランスシートでの現金の将来の流入および流出に対してヘッジするためにＦＲＡを使用するか、あるいは銀行は金利の将来の動きに投機するためにＦＲＡを使用する。定義により、ＦＲＡ取引は店頭である。結果的な契約は２つのパーティ間であり、それ故、株式により取引される将来の契約とは類似しない。
【００３０】
ＥＢＳのＦＲＡは以下のカテゴリに分かれる。
・ＩＭＭ ＦＲＡ
・ＳＰＯＴ ＦＲＡ
・特定期日渡しのＦＲＡ
本実施例はＩＭＭ ＦＲＡに関して説明され、即ちＦＲＡは国際通貨市場日に基づいている。
【００３１】
ＦＲＡは契約日、基準金利、契約通貨により区別される。各タイプのＦＲＡ契約はテナーと呼ばれる。幾つかの例のテナーを以下に列挙する。
テナーがマウスまたはキーパッドにより選択されるならば、ＦＲＡテナーラインの詳細はスクリーンの上部に与えられる。詳細な区域は最良の取引可能な最良のＥＢＳ、選択されたテナーの最良の定期的な価格を示している。アクチブテナーの確定日、決済日、満期日も同様に示されている。
【００３２】
図１を再度参照すると、スクリーンはより良好に理解される。テナーの詳細パネル26はテナーライン情報とトランザクションアクティビィティの詳細図を与えている。タブ制御28はユーザが幾つかのユーザ規定タブシートの１つを選択することを可能にする。ユーザはタブシートプロパティとコンポーネントを指定する。テナーラインはテナーラインインジケータ、最良の入札および提示価格、入札および提示で利用可能な最良の額、大台を示している。ＴＥＡメッセージ区域29はクレジット通知、取引の起伏、ヘルプデスクメッセージ放送のような取引フロア管理に関するメッセージを示す。ＥＢＳの取引リストボックス24はＥＢＳシステムで完了された取引を示している。取引リストボックス22はスクリーンを使用して取引業者により完了される取引を示しており、ツールバー30は取引業者が共通の取引コマンドを選択することを可能にする。スクリーンはまた多テナー注文限定パネル31を含み、ここでは単一の入札および提示額が多数のテナーにわたって露出されるのを制限するために特定される。
【００３３】
複数の（５０を超える）テナーラインは同時にスクリーンで観察可能である。スペースの制約によりスクリーンで見られない付加的なテナーラインが存在するが、容易に見えるようにすることができる。スクリーンはまた取引業者が自分の嗜好に基づいて幾つかのテナー（８程）を示すために選ぶことを可能にする。
【００３４】
テナー詳細パネルが図２に示されており、選択されたテナーラインがさらに詳細に示されている。これは、
テナーの識別32（通貨および説明）、
テナー日情報（確定日34a、決済日34b、満期日34c）と、
クレジットスクリーニングを満たす“通常”額36、37の通常の取引可能な入札および提示価格（“通常”額は特定の通貨での典型的な取引を表すシステムのデフォルト値に少なくとも等しい額であり、例えば５０Ｍポンドである）であり、この額は38と39で示されており、
これらの価格で利用可能な総量（“最良の入札42と提示43額”）と共に、最良の取引可能な入札および提示価格40、41（任意の額でクレジットスクリーニング後に利用可能な最良の価格）と、
（取引業者に利用可能ではないが）クレジットにかかわりなく、システム全体で利用可能なＥＢＳ最良入札および提示価格42と、これが対応する最良の取引可能な価格と異なるならば、
クレジット限定を満たす全ての入札または提示に対して、最良の取引可能な入札または提示価格で利用可能な総額を示す最良の入札額43および最良の提示額45と、
価格で最上位の数である“大台“44とを含んでいる。
【００３５】
この情報の多くは各タブシート（図１）の各テナーラインでも示されている。
【００３６】
図２の左側はリクエストされ、無条件注文で得られる額を示した入札／購入注文状態インジケータ46である。取引業者により提起される無条件注文の注文価格48は注文額の右側に示されている。提示／購入注文が保留中であるならば、その状態は右側に表示される。
【００３７】
入札（購入）価格が左側であり、提示（販売）価格が右側であり、全ての表示された価格は左から右に昇順に構成されることに注意すべきである。ＥＢＳ最良入札価格（示されるならば）は常に最良の取引可能な入札価格よりも良好である。これはこの取引フロアに対するクレジット許可エンティティが最良の入札価格を提供するカウンタパーティへ十分なクレジットを拡張しない（その逆も真である）ためである。同様に、最良の取引可能な入札価格は常に少なくとも通常の取引可能な入札価格程度に良好である。特に図２で示されている例では、最良の取引可能な入札額は120であり、これは“通常の“額50よりも大きく、結果的に同一の価格（５．４７７４）が通常の取引可能な入札価格と最良の取引可能な入札各として示されている。
【００３８】
パネルの右側には取引時間52と共に支払われたまたは与えられた３つの最後の価格50が示されている。
【００３９】
図３は特定のテナーが選択され、提示または販売キーが付勢されるときにテナー詳細パネルの右側に現れる提示注文リクエストパネル58を示している。（類似の入札注文リクエストパネルは特定のテナーが選択され、入札または販売キーが付勢されたときにテナー詳細パネルの左側に現われる。）注文リクエストパネルは金額エントリフィールド60と価格エントリフィールド62を含み、この両者はそれぞれのエントリを上下に調節するための上および下スピンボタンと、（適切な妥当性チェックが正であることを想定すると）注文を提起する送信プッシュボタン64と、任意の行動を行わずに注文リクエストパネルを解除する終了押ボタン66を含んでいる。図１および２に関して前述したように、一度妥当な注文が提起されると、その状態はテナー詳細パネル（図３）上と、対応するテナーライン（図２）で表示され、後者は未払いの注文中の残った額だけを示す（即ちリクエストされた額と、得られた額の差はテナー詳細パネルに示されている）。
【００４０】
前述の実施形態では、取引システムは加入者の銀行（クライアントサイト）の取引フロアに位置する固有のワークステーション（ＷＳ）77にそれぞれ関連する取引業者によりＦＲＡの購入および販売を促進するための通信ネットワークを有する電子仲介システムである。システムで使用されるハードウェアは例えばUS-A-5,375,055に記載されているように、参照が行われる外国為替用の通貨ＥＢＳシステムに対して類似性を有する。
【００４１】
図４で示されているように、各クライアントサイトはフロア管理者の制御下の専用のクライアントコンピュータ78（“市場アクセスノード”または“ＭＡＮ”）を有し、これはトランザクション記録、クレジット限度、その関連する取引フロアで発生する他の機密情報を維持する。各取引フロアに関連するＷＳとＭＡＮは通常の自己修復ＤＥＣ ＶＡＸネットワークを経て近くの分配ノード（“市場分配者”または“ＭＤ”）コンピュータ79へ接続され、これは典型的に特定の都市（または他の局部的な地域）の１以上の関連するＭＡＮへの専用の永久的な通信リンクにより現在の市場データを解析し分配し、また通信ネットワークの管理機能を行う。
【００４２】
通信ネットワークはそのＭＡＮに関連する端末のグループから他のグループへ利用可能なクレジットの指示を記憶するために各ＭＡＮに記憶されたクレジット記憶装置を具備している。前述したように、グループは１以上の端末であるが、好ましくは１以上の取引フロアである。分配価格の機能は市場分配者により実現される。市場分配者はまたイエス／ノーの事前認可マトリックスを具備するクレジットフィルタを含んでおり、そこから価格が表示のために取引業者の端末に送信されるべきであるか否かが決定される。
【００４３】
本発明に臨界的に考慮されないが、ＭＤのグループは好ましくは共通の取引領域処理ノード80（“仲裁者ノードまたは“ＡＲＢ”）により、これらの機能（購入者と販売者間の潜在的な一致の識別等と、１以上のクライアントサイトとの調整を必要とする“取引一致”プロセスの他の特徴）を実行するＡＲＢを補足され、これは中央でまたは地域的に行われるならば通信ネットワークの使用を最も効率的にし、他方でＭＤはこれらの機能（各個々のクライアントサイトの別々の取引可能な価格情報の発生）を実行し、これは分配された処理ネットワークで並列で容易に実行され、局部的または個々のクライアントサイトに最も近くで行われるならば、通信ネットワークの使用を最も効率的にする。
【００４４】
これに関して、１よりも多数のＡＲＢを有することが可能であり、各ＡＲＢはＡＲの固有の取引領域の市場メーカーにより開始される取引に対する応答性を主として有し、その取引領域の全てのＭＡＮおよびＭＤと接続され、また通信ネットワークの永久的な専用のリンクである他の取引地域の他のＡＲＢに接続される。大多数の取引では、メーカーとテーカーの両者は同一の取引地域内にあり、これは直接、同じＡＲＢにリンクされ、それ故、潜在的な一致を識別し、他のＡＲＶと通信せずにその最終的な実行を調節し、同時に、他のＡＲＢは他の地域の他の取引業者に関連する取引を同時に処理することが予測される。その代わりに、単一の仲裁者は利用可能な財務金融商品のデイスクリートなサブセットを含む全ての取引に専用である。現在考慮された商用の実施形態では、単一の中央仲裁装置はＦＲＡ取引に専用であり、幾つかの地域的な仲裁装置は集合的にスポットＦＸ取引に専用である。
【００４５】
ノード間の通信リンクが永久的（２つのネットワークコンポーネント間で無期限に維持される）か一時的（短時間でダイナミックに設けられる）であっても、これらは好ましくは同一の論理リンク上である順番で送信されるメッセージが同一の順番でそれらの目的地に到達することが保証される特性を有する“論理リンクである”。さらに、通信ネットワークは好ましくは十分なエラー検出エラー補正と、これらの論理リンクを介して送信されるメッセージがエラーのないことを保証するためのネットワークの自己修復能力が設けられる。
【００４６】
要約すると、各ＭＡＮは種々の取引フロアを接続し、ＭＡＮに（好ましくはＭＤとＡＲＢの形態の）多数の処理ノードを補足する頑丈な通信ネットワークにより他のＭＡＮに接続され、価格の相場と他の市場データの分配を容易にし、適格な市場メーカーを適格な購入者および販売者に一致してこれらが完了または中止になるまでトランザクションを監視することによりトランザクションを実行し、ＭＡＮは完了したトランザクションを記録し、カウンタパーティ取引フロアに対して先に利用可能であったクレジット限度を更新するなどの取引フロアに特定のタスクに対して応答可能である。
【００４７】
分配されたアーキテクチャに関して前述したように、単一の中央コンピュータシステムは前述の種々の機能を実行することに使用されることに注意すべきである。この別の実施形態のシステムはしたがってネットワークにより中央コンピュータシステムへ接続された複数のワークステーションを具備している。中央システムはクレジット記憶、分配装置、およびワークステーションに分配するために価格をフィルタするように構成されているクレジットフィルタを含んでいる。これは簡単であるが好ましくない構造である。説明した分配された実施形態はさらに頑丈で安全な設計であると考えられる。
【００４８】
本発明を実施するシステムは、前述し、さらにWO00/16224で説明したシステムがボイス機関が電子中期プロセスに参加できるようにするため構成されることを可能にされる。これは機関および前述の匿名の取引システムを使用しない他のカスタマがボイスブローカを介してそれに参加することを可能にする。したがって、これはボイスブローカを介して伝統的なブローキングモードから切換える必要なく、彼らがアクセスする市場範囲を広くする。
【００４９】
図５は複数のボイスブローカワークステーションＶＷＳ ８１がシステムに含まれている図４の改良されたバージョンを示している。これらのワークステーションＶＷＳによって、ボイスブローカは匿名の取引システムと通信する。多数のボイスブローカワークステーションがネットワークに取り付けられてもよい。
【００５０】
システムは匿名のシステムにも加入するボイス取引業者と、ボイスブローカの仲介により動作するボイス取引業者との両者をサポートする。
【００５１】
ボイスブローカはネットワークに対して任意の他のワークステーションに見えるが、特別のケースとして取り扱われる。ＶＷＳは単なる市場のトップではなく価格／時間の順番で特別なテナーのための市場全体のブックが供給される。ボイスブローカはボイス取引業者の代わりに注文を入力するが、音声ブローカにより提起された注文はそのブローカにより所有される。既存のシステムでは、WO00/16224号明細書で説明されるように、注文はその注文をシステムへ入力した取引業者により所有される。
【００５２】
取引業者、即ち匿名の取引システム外で動作するボイス取引業者、またはシステムの電子取引業者は“呼の価格”についてボイスブローカを呼び出す。これは財務市場でよく理解された用語であり、取引業者が特定額の価格についてブローカに尋ねていることを意味する。
【００５３】
ボイスブローカは呼に対する価格に対するリクエストに応答して、匿名システムでの価格を見ることができるが。また２つのサイド価格、即ち購入および販売価格を得るために複数のメーカーを呼び出すことにより取引システム外で動作する。ボイスブローカはその後、最良の入札と最良の提示を選択し、これが匿名の取引システムをオンまたはオフにして開始したか否かにかかわりなく取引業者に対してその相場を言う。
【００５４】
システムの取引業者は入札または提示として注文をするためにボイスブローカを呼出すことができる。ボイスブローカは価格、サイズ、名称を含んだ相場を取引業者の代わりに匿名の取引システムにより設けられた市場へ提起する。取引業者からの相場はシステムの各取引業者に準備されたクレジットスクリーンされた市場観の計算に含まれる。したがって、相場が所定の取引業者の機関が借款を有するカウンタパーティからであるならば、その取引業者に可視である。システムの取引業者は通常のプロセスと同一方法でボイスブローカにより提起される相場をヒットできるが、取引の完了プロセスは説明するように異なっている。ボイスブローカの入力相場はまたボイスブローカを通して動作するボイス取引業者によりヒットされることができる。
【００５５】
ボイスブローカは彼が匿名の取引システムに提起した相場を完全に制御する。彼は例えばオンシステムヒットからの相場に対して取引を拒否または確認することができる。これは匿名のシステムの取引業者からの相場入力とは異なっており、ボイスブローカが相場の一部でマニュアル動作するので必要である。
【００５６】
取引業者はある価格である額を購入または販売するためボイスブローカを呼び出すことができる。ボイスブローカはマニュアルでまたは匿名の取引システムを介してその注文を実行するオプションを有する。マニュアルで実行されるならば、取引は電話で完了し、その後行われた取引としてシステムへ入力される。匿名の取引システム外で完了されるが、システムの取引の存在はシステムに影響し、例えば取引の詳細は他の取引業者により見られ、それらの入札および提示プロセスに影響することに注意する。
【００５７】
ボイスブローカが電子的に取引を実行したならば、注文は入札または販売注文としてシステムに入力される。ブローカはその後、その取引業者または取引フロアの視点から市場を観察する。即ちブローカが見る市場観は取引業者が取引できないカウンタパーティからの相場をフィルタして除外するためにクレジットに対して事前にスクリーンされる。しかしながら、クレジットのスクリーニングは匿名の取引システム内のクレジットのためではなく外部のクレジットのためである。即ち、取引業者の機関と可能なカウンタパーティとの間で匿名の取引システムに割当てられたクレジットを除くクレジットに対してチェックが存在する。
【００５８】
ボイスブローカは取引業者から受信された注文に対して整合される相場を選択でき、取引を助ける。この場合、取引はもはや匿名ではなく、名称が提起され、マニュアルクレジットチェックはブローカのアシスタンスを求める側で行われる。ボイスブローカはクレジットが利用可能ではないならばその取引を拒否する権限を有する。
【００５９】
取引が完了するとき、これは取引データベースに記録され、バックオフィス決済システムへ通過される。
【００６０】
ボイスブローカが匿名の取引システムと対話する方法を図１乃至５を参照して説明しているＦＲＡ取引システムの文脈で説明する。
【００６１】
各ボイスブローカは１つの機関としてみなされ、これは銀行ＩＤを割当てられる。ボイスブローカは図５を参照して説明されたようにその固有の市場アクセスノードを有し、取引フロア管理者に対して可視である。システム上の既存の取引フロアはその後、彼らが取引をすることを望んでいる任意の他の機関であるかのようにボイス機関へクレジットを割当てることができる。そのクレジット情報が入力されるまで、所定の取引フロアはボイス機関により入力された相場を見ることができない。
【００６２】
ボイス機関はその後、匿名のシステムにおいてクレジットマトリックスを入力する必要がある。個々のクレジット額を各機関に割当てよりも、これは取引しているか取引していないかを示している。全ての取引はボイス機関により最終的な確認を受け、クレジットマトリックスは例えば日常のベースで定期的に更新される。
【００６３】
図６はボイスブローカがボイス取引業者の代わりに匿名の取引システムへ注文を提起するときに行われるプロセスを示している。
【００６４】
ステップ100で、ボイスまたは電子的取引業者である取引業者は提示リクエストによりボイスブローカを呼び出す。ボイスブローカはステップ102で、価格、サイズ、カウンタパーティを含んだ提示を匿名の取引システムへ入力する。104で、ボイスブローカはその後、全てのボイス取引業者により106で受信された匿名のシステムについての最良の価格を通告する。
【００６５】
価格が匿名の取引システムに提起されるとき、これは108で、取引業者に分配される。所定の電子的取引業者は彼がカウンタパーティとのクレジットを有するならば、110で、取引可能な価格として価格を観察し、そうでなければ、匿名の取引システムについての最良の価格を観察する。
【００６６】
図７は４つの文字コードＣＩＴＬにより識別される機関から取引業者の代わりに入力されている提示を示すボイスブローカのワークステーションのスクリーンを示している。このスクリーンは図１のスクリーンと類似しており、種々のＦＲＡテナーはスクリーンの左側に示され、ツールバーは上部に存在する。中心ウィンドウ112はシステムの全ての相場の概要を示すように構成され、右側のウィンドウは入札を示す列114と提示を示す列116に分割されている。このディスプレイは図１で示されているディスプレイと少し異なっており、正確なディスプレイは設計の選択の問題であることに注意すべきである。
【００６７】
ツールバー30では、（118で）機関ＣＩＴＬが設定されている。結果としてブローカはその機関の代わりに取引しており、市場観はその機関に適切であるクレジットスクリーンされた見解であり、ブックはその機関のためのブックである。
【００６８】
ボイスブローカはその後、ツールバー上の提示ボタン120をチェックするためにマウスを使用し、注文リクエストまたは相場パネル122を表示させる。ボイスブローカは待ち行列パネルの提示の詳細を入力し、これは図３で示されているものに非常に類似し、額はボックス60に入力され、価格はボックス62に入力される。注文をシステムへ送信するため、ボイスブローカはＳＥＮＤボタン64を押し、その後パネルは自動的に解除される。相場パネルをＳＥＮＤなしに解除するために、ブローカはＱＵＩＴボタン66を押す。
【００６９】
図８を参照すると、ボイスブローカから受信された相場は取引可能な、即ちそのカウンタパーティと取引できるフロアへのクレジットスクリーンされた価格分配に含まれる。しかしながら、取引フロアにより入力されるクレジット情報とは異なって、ボイスブローカにより入力されるクレジット情報は機関が取引しようと望んでいることだけを示す。それ故、相場にヒットする取引業者は、価格が取引可能であることまたは彼のヒットが受入れられることを確認することができない。図８に示されているスクリーンは提示が彼から提起された後に、ＣＩＴＬの取引業者の視点からの市場を示すブローカのワークステーションである。相場概要ウィンドウの最新の相場としておよび取引業者の市場パネル114/116における注文として124で見られる。市場パネルは価格／時間注文でテナー価格をサポートする相場を示し、クレジットがないならば、強調したまたは異なる色で示される。
【００７０】
テナー詳細パネルでは、相場は選択されたテナーに対して入力されているとして示されており、またテナーラインのそのテナーに対して表示されている。３つまでの相場が任意の所定のテナーに対して入力されることができることがわかる。
【００７１】
この段階では、ボイスブローカは全ての取引業者へＡＴＳ（匿名の取引システム）の最良の価格を通知し、その全ての取引業者農地の幾つかも電子的取引業者であってもよい。
【００７２】
図９は電子的取引が図５乃至８を参照して説明するように提起されているブローカアシスト提示にヒットするときに行われるプロセスを示している。
【００７３】
ステップ200で、電子的取引業者はスクリーン上の価格をヒットする。クレジットが存在するならば、価格はブラックで現われるが、これは完全に任意の色から選択できる。ステップ202で、匿名の取引システム（ＡＴＳ）はヒットしている相場を中断し、ボイスブローカへ通知する。ステップ204で、ボイスブローカはヒットした注文の状態をチェックし、ステップ206で、メーカーとクレジットをチェックする。208で、ボイスまたは電子取引業者は電子的取引業者の機関と彼の機関のクレジットをチェックし、210で十分なクレジットがあるならば、ボイスブローカに額を通知する。212でブローカは行われた取引額をＡＳＴシステムへ入力し、214でシステムはテーカーのクレジットをチェックする（テーカーは価格にヒットした電子的取引業者である）。システムがクレジットが十分であることを知ったならば、相場から取引額を減算し、その後、注文が実現されないならば、それをステップ216で再開する。ステップ218で、行われた取引は電子的取引業者において承認され、ステップ220で、ブローカで承認され、システムからの通知は222で行われた取引を承認を受取ったボイス取引業者へ通知する。
【００７４】
図１０乃至１２は図９のプロセスのブローカワークステーションのスクリーンショットを示している。
【００７５】
相場がヒットされるとき、概要パネル112での相場のエントリは外観において変化し、例えば緑色に変化する。この例では、ヒットされている相場は先の例で入力された相場124である。ライン124をダブルクリックすることにより、ブローカはＣＩＴＬがコンボボックス中で選択され、ＵＳＤ−Ｌ Ｓｅｐ ００がアクチブテナーであることを確実にする。さらに、相場の概要見出しは、ヒットが存在するとき緑色にフラッシュし、テナーラインおよびテナー詳細パネル中の相場情報も緑色または幾つかの他の色で表示される。テナー詳細パネル中の状態パネルはその後、230の“ＣＰＴＹ ｆｏｒ ｎｎｎ？”で表示されるように拡張され、ここでＣＰＴＹは相場にヒットするカウンタパーティの４つの文字コードであり、ｎｎｎは額である。“Ｙｅｓ”と“Ｎｏ”応答ボタン232、234もまたボイスブローカが応答することを可能にするために表示される。テナーシート見出しはまた、その列にアクチブのものがないならばブローカは隠されたテナーにヒットが存在する指示を受信するように緑色にフラッシュする。テナーラインとテナー詳細の強調は適切な機関、この例ではＣＩＴＬがボイスブローカによりツールバー30のコンボボックス中で選択されるときにのみ生じる。異なる機関が選択されるならば、概要シートの見出しと相場124はボイスブローカに警告するためにリストに対して強調される。
【００７６】
ヒットが受信されるとき、ブローカは試行されたヒットの相場を提起した取引業者を通知する。取引業者は彼の機関が全てまたは一部の額において電子的な取引業者の機関とクレジットを有するかをチェックし、ブローカに額を通知する。これらのステップは匿名の取引システム外で行われる。クレジットが利用可能であるならば、ブローカはイエスボタン232をクリックする。
【００７７】
取引はテーカーが相場にヒットするとすぐに匿名であることをやめることが認識されよう。メーカーが匿名の取引システムに対して外部でクレジットチェックを実行しなければならないので、テーカーは必然的にボイスブローカに対して識別される。
【００７８】
図１１は、ブローカがイエスボタンにヒットした後のブローカのワークステーションを示している。ヒット確認パネル240はテナー詳細パネル中に現われ、これはカウンタパーティ（ＭＧＴＬ）と額を識別する。この段階では、額はブローカが額を変更することを可能にするスクロールバーの次にパネルで表示されている。確認パネルはまた価格を示し、送信および終了ボタン242、244を有する。ブローカは送信ボタン242のクリックにより取引を確認する。
【００７９】
システムに相場の額が残されているならば、中断している相場は再度付勢される。相場が中断され、一時的に市場から取下げられているが、価格／時間ベースである待ち行列中にその位置を維持する。
【００８０】
電子的取引業者からのヒットは、ある時間内にブローカにより注目されないならば、タイムアウトする。これは図１２に示されており、相場状態パネルが緑色からグレー等の別の色に変化する。ブローカは“ノー”ボタンのクリックによりヒットを再度付勢できる。
【００８１】
図１３は、取引が完了したとき、機関ＣＩＴＬに対してクレジットスクリーンされた市場観およびブックを示しているブローカワークステーションスクリーンを示している。取引される相場124は額１５０／３００として相場概要パネルで示されており、３００のオリジナル提示額のうち１５０は実現されていることを示している。他のパネルもまた提示される額が現在１５０であり、オリジナル３００から減少されていることを示している。
【００８２】
図１４は取引業者が価格リクエストによりボイスブローカを呼出すときに行われるプロセスを示している。取引業者はボイスまたは電子的取引業者である。取引業者はステップ300で、価格リクエストによりブローカを呼出す。額は特定される必要はない。図１４では、呼出しはボイス取引業者により行われるように示されているが、これは電子的取引業者から来るものであってもよい。302で、ブローカはＡＴＳ、即ち取引業者の銀行コードを入力し、これは先の例で参照したＣＩＴＬのように４つの数字の識別子である。303で、匿名の取引システムは価格／時間の順番で表示されている注文ブックにより価格をリクエストする取引のためのクレジットスクリーンされたブックを表示している。ステップ304でブローカは選択されたボイス取引業者へ価格の要求を出し、ステップ306でブローカは彼が２つの面の価格を取引業者に提供するために集めた種々の情報を共に結合する。２つの面の価格は購入価格と販売価格である。この価格は匿名の取引システムで利用可能な相場と他の取引業者により提供された価格から控除され、２つのソースから利用可能な最良の価格である。308で、この最良の価格は取引業者により受取られる。
【００８３】
以下の例は、ボイスまたは電子的なブローカが取引業者の代わりに“購入”リクエストを行う場合を考える。３つの可能なシナリオが存在し、即ちブローカがヒットする価格が電子的な取引業者からであるシナリオと、価格のヒットがボイスブローカを通して匿名の取引システムで動作するボイス取引業者からであるシナリオと、またはブローカが匿名の取引システム外から受信した価格に対する要求から価格をヒットするシナリオである。図１５は価格ヒットが電子的な取引業者により与えられるプロセスを示している。400で、ボイス取引業者はボイスブローカを呼出し、ブローカにある場所で購入を希望することを通知する。402で、ブローカは取引業者の４つの文字コードをこのツールバーのウィンドウへ入力し、404で、ＡＴＳは取引業者の機関のクレジットスクリーンされたブックをボイスブローカワークステーションへ提供する。
【００８４】
ブックは価格／時間の順番で表示され、取引可能な相場が黒色で現われ、取引可能ではない相場は赤色で現われる。
【００８５】
406で、ブローカは取引業者により注文された価格をヒットする。この場合、価格は電子的取引業者によりシステムへ入力される。408で、ＡＴＳは取引額を予約し、410で、WO00/16224およびUS-A-5,375,055号明細書で記載されている方法でシステムに記憶されているクレジット限度に対してクレジットチェックを行う。双務的なクレジットが存在しないならば、412で、ＡＴＳは相場を中断し、マニュアル確認モードに入る。この点で、414では、電子的取引業者はカウンタパーティのアイデンティティを与えられ、それらの代わりにボイス取引業者は動作し、匿名の取引システムに対して外部で固有のクレジットチェックを行うことを任される。電子的取引業者はクレジットチェックに続いて“イエス”または“ノー”を応答する。応答が“イエス“であるならば、ステップ416でＡＴＳは確認を求めるブローカのワークステーションを更新する。418でブローカはカウンタパーティのアイデンティティをボイス取引業者に開示し、彼がその機関とクレジットを有するか否かを尋ねる。420で、取引業者はクレジットチェックを行い、ボイスブローカに回答する。クレジットが存在し、ボイス取引業者が取引できるならば、ブローカは422で“行われた取引”メッセージと共にシステムへ承認を送信する。424で、ＡＴＳは行われた額を減算し、任意の額が残されているならば、相場を再度付勢する。システムはその後、全ての取引業者のワークステーションを更新する。最後に426で、行われた取引はシステムにより電子的取引業者へ承認される。
【００８６】
図１６はボイスブローカからのヒットを完了するために匿名の取引システム内に十分なクレジットが存在しないときの取引業者のワークステーションスクリーンショットを示している。このスクリーンは基本的に図１のスクリーンと同じであることに注意する。スクリーンはさらに、取引業者取引パネル下に構成されている相場概要パネル430を含んでいる。ボイスブローカが価格をヒットするとき、その価格は取引業者のワークステーションで強調される。この場合、相場432は取引業者が市場で有する唯一の相場であり、その相場は彼の相場概要パネルで緑色に変わる。テナーが位置されるシート434のようにテナーラインの相場も緑色で強調されている。例えば、取引業者が市場でＧＢＰ−Ｌ相場を有するが、ＵＳＤ−Ｌテナーラインを表示しているならば、フラッシュする緑色のＧＢＰ−ＬシートはＧＢＰ−１テナーライン上のテナーにヒットが存在することを示す。相場概要の相場をダブルクリックすることにより、取引業者はその相場がアクチブな相場であることを確証する。テナー詳細パネル中の状態パネルはその後、表示され、これはカウンタパーティおよび額を識別し、取引業者に、受諾または拒否、または減少された額を受諾についての選択肢を与える。この状態パネルが提案された取引についてシステム内で十分なクレジットが存在しない場合のみ現われることが理解されるべきであり、取引業者はシステム外に十分な付加的なクレジットが存在することを強調することを請求される。
【００８７】
多数の相場はパネルの中央から外方向へ価格／時間の順番で並べられ、それらの状態に基づいて色を変更する。青色の相場は市場にある相場であり、赤色の相場は市場で最良の相場であり、グレーの相場は行われた相場であり、緑色の相場はヒット相場である。相場の状態はテナー詳細パネルにおけるこの拡大バージョンで表示される。状態情報は現在選択された相場を示している。この相場は各相場の下部のサブフィールド周辺にデプレスボーダを有する。これらの額のサブフィールドはラジオボタンのように動作する。
【００８８】
ヒットを承諾するため、取引業者はイエスボタンをクリックし、その後に額を入力する。額全体でクレジットが不十分であるならば、取引業者はさらに少ない額を入力する。
【００８９】
図１７は取引業者がＣＩＴＬの代理として動作するブローカからヒットを受けた後の取引業者のワークステーションを示しており、承諾された額が調節されることができる態様を示している。これはリスト継続パネル440内にある。額が決定されるとき、取引業者はボタン442を押す。システムはその後、取引が行われることができる承認のためのリクエストによりボイスブローカのワークステーションを更新する。ブローカはボイス取引業者にそのカウンタパーティと取引できるか否かを尋ね、できるならば、ブローカはシステムに対して取引を承認し、その後、図１５のステップ424、426を実行する。
【００９０】
図１８は価格ヒットが匿名の取引システムとして取引するボイスブローカにより提起されるプロセスを示している。ステップ500、502、504は図１５のステップ400−404と同一である。ステップ506で、ボイス取引業者１がブローカにヒットするように求めた価格は別のボイス取引業者、即ちボイス取引業者２により提起される。以下の説明では、ボイスブローカ２はボイス取引業者１と同一のボイスブローカを通して動作することができるが、ボイス取引業者２は別のボイスブローカを通して動作することを仮定する。
【００９１】
508で、ＡＴＳはヒットしている相場を中断し、ヒットが存在するメッセージをボイスブローカ２へ送信し、カウンタパーティとその額を識別する。510で第２のボイスブローカはボイス取引業者２へそのヒットを識別し、取引を行いたいか否かを質問する。512で、取引業者２は取引業者１の機関とのクレジットをチェックし、ボイスブローカに応答する。クレジットがないならば、第２のボイスブローカは514でシステム中に“取引拒否”メッセージを記録する。クレジットマトリックスはその後これらの２つの取引業者または取引フロア間のクレジットを一時的にディスエーブルするために514で更新される。取引業者２が取引を受入れるならば、ボイスブローカ２は518でシステムへの取引を確認し、520でシステムは第１のブローカワークステーションを更新し、確認を求める。522で第１のブローカはその後、彼がクレジットを有するか否かをその取引業者に尋ね、これはカウンタパーティのアイデンティティとその額を明らかにすることを含んでいる。524で、第１の取引業者はその固有の外部クレジットチェックを行い、彼のボイスブローカへイエスまたはノーを応答する。応答がノーであるならば、ブローカは526でこれを取引システムへ入力し、528でクレジットマトリックスは２つの取引フロアパーティ間での取引をディスエーブルされる。クレジットが存在するならば、ボイスブローカは530で取引が行われた承認メッセージをシステムへ送信し、532で、システムは行われた額を減算し、これが完全に満たされていないならば相場を再度付勢し、全ての取引業者のワークステーションを更新する。534で、行われた取引は第１のボイスブローカにより、第２のボイス取引業者に通知する第２のボイスブローカへ承認され、第２のボイス取引業者は、536で行われた取引承認を受信する。
【００９２】
最終的なケースは取引業者が価格についてボイスブローカを呼出し、ブローカが取引システムで価格をヒットする場合である。このメカニズムを図１４に関して説明する。図１９を参照すると、600で、取引業者は、ブローカが最良の２面価格を与えた後、価格の額を購入したいことをボイスブローカに通知する。
【００９３】
価格はこの例では別のボイスブローカにより提示され、続くプロセスは２つのボイスブローカ間での規則的な取引が行われるプロセスである。602で、第２の取引業者は価格の要求をヒットすることを決定する。604で、第２の取引業者は彼が取引できることを確認し、第１の取引業者は受諾または拒否する。拒否したならばプロセスは停止する。受諾したならば、ブローカは606で第１の取引業者と確認する。608で、第１の取引業者は、必要なクレジットチェックを行った取引をすることができることを確認し、第２の取引業者はイエスまたはノーで応答する。回答がイエスならば、610でブローカは取引業者２で行われたように取引を確認し、取引を匿名の取引システムに入力する。612でシステムは取引情報を他の取引業者に分配し、その情報は彼らの取引パネルで現われる。第２の取引業者はその後、614で取引の確認を受信する。
【００９４】
ブローカのワークステーションはテナー詳細パネル上に行われた取引のボタンを有している。行われた取引のボタンをクリックすると、取引エントリパネルを表示し、これは取引が支払われたかまたは与えられたか、カウンタパーティのアイデンティティ、額および価格についての情報をブローカから集める。
【００９５】
図２０はスクリーン上で異なる色、例えばピンクでこれらの価格を示すことによって、電子的取引業者と反対に、ボイスブローカにより行われた価格をディスプレイが強調する態様を示している。図２１からは見分けることは困難であるが、相場概要列の最終的な相場710はボイスブローカにより提起され、異なる色で示されている。この相場は異なる色により700で再び最終的なテナーに示されている。またテナーのリスト中には最良の価格が示されており、それはボイスブローカから再び異なった色で示される。最後から２番目のテナーの両側と、第４のテナーの左側はボイスブローカからのものであることが認識されるであろう。
【００９６】
Ｄｅｃ ０１、Ｍａｒ ０２、Ｓｅｐ ０２に対するテナーから認められるように、示されている最良の取引可能な価格はデュアルカラーである。ピンク色である左側のセグメントは例えばボイスブローカにより入力されている市場の価格の割合を示している。したがって、例えばＭａｒ ０２テナーパネルのピンク（左側）の部分はボイスブローカにより与えられたさらに大きい取引可能な価格の割合を示している。それ故、残りの市場は電子的取引業者により提供されている結果となる。これは便宜的に青緑色（シアン）で示されている。
【００９７】
クレジット処理が匿名の取引システム内で行われる方法を説明する。
【００９８】
将来、金利で行われるクレジット処理と、一般的な他のデリバティブ（derivative）、特にＦＲＡはスポットＦＸ取引のクレジット処理とは著しく異なっている。スポットＦＸは決済の危険性に関し、ＦＲＡでは、市場の危険性が主な問題である。この理由で、システムの実行における技術的な考察は異なっている。
【００９９】
先物相場同意では、以下の３つのファクタがクレジットの利用を計算するために使用される。
１．以後ＴＴＳ（決済のための時間）と呼ぶ約定日と決済日（契約機関の開始）との間の時間、
２．ＦＲＡの通貨における利率の変動性、
３．決済日と満期日との間の時間、即ちＦＲＡのギャップ。
【０１００】
ＦＲＡの実際の負債は価格が取られたときには固定されていない。その理由は前述の式から分かるように、実際の負債は約定時と決済日の利率の差に基づくからである。この理由で、クレジット利用式が考案され、以下のように実行される。
クレジット利用＝（取引サイズ）×（ＴＴＳ係数）×（＃月／３）×（利率変動係数）×（ＣＣＹ転換比率）
ＴＴＳ係数は０から２４の間に毎月割当てられる決済のための時間係数である。クレジットが計算されるとき、ワークステーションはＴＴＳ月に割当てられたＴＴＳ係数を使用する。ワークステーションは約定日と決済日との間の月数を計算し、ＴＴＳ月を発見する。クレジット利用計算はその後、その月に割当てられたＴＴＳ係数を使用する。これはＴＦＡがクレジット利用計算に約定日と決済日との間の時間を計算に入れることを可能にする。
【０１０１】
ＴＴＳ係数はクレジット計算に使用される。これは約定日と決済日との間の時間における非線形計算方法である。クレジット利用式で使用されるＴＴＳ値の表が作成され、最初に０−３６月の範囲である。表の係数はＴＦＡにより設定されることができなければならない。表はＴＴＳの平方根を取ることにより計算される係数で事前にポピュレートされる。０と１の月のＴＴＳについての表の初期値は１である。
事前にポピュレートされたＴＴＳ表の例：
通貨の変動性パラメータはローカルなフロアで取引される各ＦＲＡ通貨に対してＴＦＡを介してオンラインで入力され変更されることができなければならない。前述したように、契約期間または“ギャップ”（“３ヶ月に等しい”）の線形の計算方法はオンラインで変更されることができない固定した式である。
３ｍｏ．等価係数＝（ギャップのｍｏｓ数の＃）／３
ギャップ／３の月の＃−全てのＩＭＭテナーは決済日と満期日との間に３ヶ月のギャップを有する。そこでこの値は３／３または１として計算される。
【０１０２】
利率変動係数―ＩＲ変動性係数は各通貨に割当てられた割合値である。システムは割合数としてこの値を記憶する。
【０１０３】
ＣＣＹ転換比率―クレジット限度通貨と、取引が行われる通貨との間の通貨転換比率。
【０１０４】
１例として、１９９８年６月１６日に取引された一億のＵＳＤ Ｊｕｎｅ ００ ＦＲＡは以下の特性を有する。
約定日：１９９８年６月１６日
確定日：１９９８年６月１９日
決済日：２０００年６月２１日
満期日：２０００年９月２０日
テナーキャップ：２０００年６月２１日から２０００年９月２０日
（９１日間または３ヶ月のギャップ）
取引サイズ：＄１００，０００，０００
ファクタは市場アクセスノードで割当てられたクレジット限度通貨と共にＴＦＡにより割当てられる。この例では、クレジット限度通貨はＵＳＡである。前述の例に対して使用されるファクタは前述の表を使用して得られる。
【０１０５】
前述の式を使用して、クレジット利用は以下のように計算される。
（取引サイズ）×（ＴＴＳ係数）×（＃月／ギャップ３）×（利率変動係数）×（ＣＣＹ転換比率）＝クレジット利用
（１００，０００，０００）×（４．８９８９８）×（３／３）×．００１４×（１．０００）＝＄６８，５８６＝クレジット利用
ＦＲＡシステムでクレジット限度を実行するため。取引フロア管理者（ＴＦＡ）は一致する規準が得られる種々のパラメータを設定し調節する能力を有する。
【０１０６】
クレジット利用通知が含まれ、これはカウンタパーティの利用可能なクレジットがＴＦＡにより規定された割合よりも落ちたとき取引業者のＷＳで低いクレジット警報を発生する。クレジットメッセージ以外もクレジットが特定のカウンタパーティに対して使い尽くされたとき取引業者のＷＳで表示される。そのカウンタパーティからの価格は全てのテナーに対して、もはや表示されない。クレジット利用の報告は要求があり次第、スクリーンとハードコピー出力の両者のためにＴＦＡを介して開始される。
【０１０７】
［システムで使用されるパラメータ］
銀行は最初にオンラインで、ＴＦＡ設備を介してそれらのローカルな取引フロアの局部的ＭＡＮで記憶されている以下のパラメータを規定し変更する。
ａ）クレジット限度通貨―市場アクセスノード、
ｂ）システムで取引される各通貨に対する別々のクレジット限度通貨変換比率パラメータ、
ｃ）システムで取引される各通貨の通貨変動性クレジット利用係数の形態の少なくとも１つの財務金融商品の特性に関するパラメータ。通貨変動性係数はＴＦＡにより査定される各財務金融商品に関連する危険性を示しており、
ｄ）ローカルなフロアで取引される通貨における決済のための時間クレジット利用係数。ＴＴＳ係数は、好ましくは非線形であり、取引された任意の財務金融商品に特定のものではない。
【０１０８】
各クレジットグループは好ましくは複数の取引フロアを具備している。（それ自体が取引フロアであることができる）クレジットを認可する人のエンティティは十分なクレジットが利用可能であるならばＴＦＡにより規定されているグループの取引フロアと取引する。
【０１０９】
銀行はまた彼らが取引する各カウンタパーティ（クレジットグループ）に対して以下のことを規定し、これらもまた局部的なＭＡＮにも記憶されている。
ａ）利用可能なクレジット、
ｂ）低いクレジット警報の割合。
【０１１０】
銀行はまたクレジット利用をゼロにリセットするための以下のオプションを有する。
ａ）スポットに対して現在行われるように自動的に約定日の終了時。ＦＲＡからの約定日の終了時はＦＸスポットの終了時とは別に規定されることが好ましい。
ｂ）ＴＦＡにより要求のあったとき。
１）個々のクレジットグループに対して、
２）全てのクレジットグループに対して。
【０１１１】
ＴＦＡはまたクレジットグループ内の特定のフロアを認めない能力を有する。フロアが認められないならば、これはそのグループのクレジットに参加しない。
【０１１２】
両立するように、２つの各パーティは任意の利用可能な通貨で少なくとも予め定められた最小のサイズの取引のための取引を完了するように。十分なクレジットを他のパーティに対して利用可能にしなければならない（即ち、利用可能なクレジットは少なくともそれぞれのクレジットを認可するエンティティにより設定される最小のクレジットしきい値に少なくとも等しい）。
【０１１３】
計算はしたがって、
最小のクレジットしきい値＝各通貨に対する｛（最小の３ヶ月の等価額）×（クレジットＴＴＳ利用係数）×（ギャップの月の＃）×（利率変動性係数）×（転換比率）｝の最大値である。
【０１１４】
［事前に公認されているマトリックスの導出］
図２０に示されている例示的な事前公認マトリックスは取引フロア管理者（ＴＦＡ）により規定される種々のパラメータから得られる。示されている例では、各グループは１つの取引フロアを具備する。
【０１１５】
ある価格は取引可能であると言われ、これらがクレジットに対して事前にスクリーンされていることを意味する。取引可能なプロセスは十分な双務的クレジットがカウンタパーティで利用可能であることを意味しており、その価格を大部分のクレジットを使用するテナーにおいて少なくとも１つの最小のサイズの取引を実行する価格にする。
【０１１６】
ＦＲＡの取引可能な価格の概念は全てのテナーのクレジットの両立性に基づいている。それ故、２つの取引フロアはこれらがシステムで利用可能な大部分のクレジットを使用するテナーでの１つの最小のサイズの取引を実行するため相互に十分なクレジットを双務的に割当てるならば、クレジットが両立可能であると言われる。
【０１１７】
各ＦＲＡ通貨では、３ヶ月の最小の概念上の額がシステムパラメータとして設定される。任意のテナーの最小サイズを計算するための式は、
最小サイズ＝（３ヶ月の最小の概念上の額）／（＃月／ギャップ３）である。
【０１１８】
例えば、
ＥＢＳは３ヶ月の最小の概念上の額＝ＵＳＤ ５０ミルに規定する。
ＵＳＤ Ｊｕｎｅ ９８の最小サイズ＝（５０ミル）／（３／３）＝ＵＳＤ ５０ミルである。ＵＳＤ Ｓｅｐｔ９８−６＝（５０ミル）（６／３）＝ＵＳＤ ２５ミルである。
【０１１９】
クレジット利用は以下の関数である。
１．約定日と決済日との間の時間（ＴＴＳ）
２．決済と満期との間の時間（ギャップ）
３．最高の計算された利用により、これらがテナーの最小のサイズで取引を実行するのに十分なクレジットをもたなければならない両立可能なクレジットである２つのフロアのＦＲＡの通貨の利率変動性。これは取引中にクレジットの変動を受けて、２つのパーティが少なくとも最小のサイズで任意の通貨における取引を完了することができることを意味している。
【０１２０】
取引フロアはある程度まで、決済のための時間の係数を、大部分のクレジットを使用する決済のための時間に変更することにより、取引可能な価格を表示するのに必要な最小のクレジットしきい値を制御できる。例えば、フロアは彼らが取引しようとする以上にはこれらの係数を増加しない決済のための時間係数を特定できる。また、フロアは特定の通貨では通貨の変換をゼロに設定でき、したがって、提示された変動性の通貨で取引しないことを選択し、それによって通貨の変動性が少ない価格を見るのに必要なクレジットの利用可能性を減少する。
【０１２１】
例：
本発明の実施形態のシステムはＵＳＤ、ＧＢＰ、ＪＰＹで０×１から２４×２７の範囲でテナーでの取引を可能にする。規定されている最小の取引サイズはＵＳＤ ５千万（３ヶ月の等価の概念値）として設定される。
【０１２２】
以下の場合には、フロアＢからの取引可能な価格を見るためフロアＡでは、彼らは最小の概念サイズ５千万でＵＳＤの１つの取引を実行するために十分なクレジットを割当てなければならない。
【０１２３】
取引フロアＡはそれらのクレジット限度通貨としてＵＳＤを使用する。
【０１２４】
取引フロアＡはＵＳＤ ＦＡＲを取引するだけである。
【０１２５】
取引フロアＡは通貨変動性係数を０．５％のＵＳＤに割当てる。
【０１２６】
フロアＢからの価格を見るためフロアＡでは、ＵＳＤ ５０ミルにおいてＵＳＤ Ｍａｒ００（２４ヶ月先）で実行するのに十分なクレジットをフロアＢに割当てなければならない。
【０１２７】
最小のクレジットは以下のように計算される（ＴＴＳ係数はＴＴＳの平方根であると仮定される）。最小の利用可能なクレジット＝（４，４８８９）＊（０．００５）＊（５０，００００００）＝＄１，１２２，２２５。
【０１２８】
最小のクレジットしきい値を計算すると、市場アクセスノードはその後、そのカウンタパーティに関連するクレジットグループに対して利用可能なクレジット限度に対してチェックすることによって少なくとも最小注文の差し押さえ（ｓｅｉｚｅ）が取引されるか否かを各潜在的なカウンタパーティで計算し、その市場アクセスノードに関連するクレジット認可エンティティにより設定された計算された最小のクレジットしきい値に少なくとも等しい額で、クレジットが指定された潜在的なカウンタパーティに対して利用可能であるか否かの指示を含んでいるクレジット更新メッセージを影響を受ける仲裁者および市場分配者へ送信する。関連するしきい値が満たされるならば、クレジット更新メッセージを受信する仲裁者と市場分配者はそれらの事前公認マトリックスの関連するセルに“１”を置く。反対に、クレジット更新メッセージが、利用可能なクレジットが関連するしきい値よりも小さいことを示すならば、クレジット更新メッセージを受ける仲裁者と市場分配者は関連するセルに“０”を置く。
【０１２９】
事前公認マトリックスはその後、分配された購入／販売注文を事前にスクリーンするために既知の方法で使用され、それによって“取引可能な”価格だけが取引業者に示される。
【０１３０】
簡単にする目的で、前述の説明はブローカのワークステーションと他の機関との間のクレジットの処理を省いている。
【０１３１】
先の説明から明白であるように、ボイスブローカは取引システムへ、クライアント機関のアイデンティティを提起することができる。システムはその後、ブローカのワークステーションにおいて、選択されたカウンタパーティに対するクレジットマトリックスに基づいて、クレジットスクリーンされた価格とクレジットスクリーンされたブックの図で表示する。したがって、ブローカのワークステーションは複数の取引パーティを提供し、ブローカは与えられた取引パーティの市場観を選択できる。
【０１３２】
ブローカのワークステーションは、システムで取引される各金融商品について（クレジットがないカウンタパーティからの）取引可能な価格と最良の価格をシステムに表示できる。これらの価格はブローカにより入力された機構ＩＤがマトリックスシステム上にあるならば規則的な取引業者のワークステーションと同一方法で表示される。ブローカのワークステーションはまたシステムで取引される各金融商品に対して市場で全ての取引可能な相場を示す。これらの相場は価格／時間の順番で分類され、発生する銀行ＩＤを示す。これらの相場はクレジットマトリックスにしたがってカラーコード化され、黒色はクレジットが利用可能であることを示し、赤色はクレジットが利用可能ではないことを示す。
【０１３３】
ブローカワークステーションはまたクレジットスクリーニングのないブックの完全な図を表示できる。これはブローカが特定の取引業者の代りに、動作しないときにはその深さを横切って完全な市場観を見ることを可能にする。
【０１３４】
ブローカワークステーションはブローカが関与される全ての取引を示すが、取引業者のワークステーションと異なって、両パーティは明らかにされ、取引情報はボイス取引業者または機関によりフィルタされることができる。
【０１３５】
図４に示されているように、ブローカワークステーションは市場アクセスノードに接続され、これらはそれぞれ１以上のブローカワークステーションが取付けられている複数の市場アクセスノードである。ブローカワークステーションに対する市場アクセスノードは以下のような複数の機能を実行する。
１．仲裁者へブローカの相場を提起、
２．ブローカの相場の取消、
３．特別なテナーのブック全体の受信およびブローカのワークステーションへの送信、
４．クレジットマトリックスの受信および市場分配者からの特定のフロアの更新、
５．ボイスブローカの代りに動作する各取引業者に対するシステムの市場観の受信、
６．特別な相場に対するボイスブローカから仲裁者へのヒットの提起、
７．取引の拒否または確認、
８．取引データベースにおける取引の記録、
９．取引チケットの印刷および再プリント、
１０．ボイスブローカとカスタマのバックオフィスシステムへのハンドオフ。
【０１３６】
前述の国際特許出願WO00/16224は図４で説明したタイプのネットワークについてのメッセージフローを説明している。簡潔にする理由で、反復しないが、この文献を参照する。ブローカワークステーションおよび関連する１以上の市場アクセスノードを含むことは。以下のように多数の付加的なブローカ関連のメッセージを生じる。
【０１３７】
ブローカ相場メッセージはブローカにより入力されたヒットを提起するために使用される。メッセージはまたヒットによりターゲットにされる相場を含み、ブローカの市場アクセスノードによって仲裁者へ送信される。
【０１３８】
ブローカヒット通知メッセージは、ブローカ取引についてそのノードに通知するために仲裁者により（ヒットされた相場が発生するノードである）メーカー市場アクセスノードへ送信される。また、市場アクセスノードに、マニュアルのクレジットチェックが必要とされる内容の市場取引業者のワークステーションのメッセージを表示させる。
【０１３９】
ブローカ取引状態（メーカー／テーカー）は、取引（メーカー／テーカー）に関係するコンポーネントにブローカ取引について通知するメッセージ対である。
【０１４０】
ブローカヒット処理されたメッセージはマニュアルでボイスブローカにより行われる取引について種々のコンポーネントを通知する。このメッセージによって、システム外で行われた取引はシステムに入力される。これは電子取引システムがさらに完全な市場観を有し、取引業者により透明な動作を行う環境を与えることを可能にするので、説明した実施形態の重要な特徴である。
【０１４１】
説明された本発明の実施形態は、本発明の多数の実施形態のうちの単なる１つであることが認識されるであろう。ＦＲＡを特別に参照して説明を行ったが、本発明はＦ／Ｘスポット等のような他の財務金融商品だけではなく、金属、豚のわき腹肉および他の日用品のような代替可能な製品にも応用可能であることが認識されるであろう。クレジット限度が決定される方法は、取引される金融商品または日用品の特性に基づいて変更するが、ボイスブローカアシスト取引のマニュアルチェックによる全体的に匿名の取引の自動化クレジットチェックの原理は変更されない。
【０１４２】
説明したネットワークは多くの分配された機能を有する。他のネットワーク構造も可能である。例えば取引業者とブローカ端末がホストコンピュータに接続されている中央ネットワークが可能である。このような構成では、整合、クレジットチェックおよび市場観の収集は全てホストで行われる。
【図面の簡単な説明】
【０１４３】
【図１】既知のＦＲＡ取引スクリーンのスクリーンショットを示す図。
【図２】図１に示されているスクリーンのＴｅｎｏｒ詳細パネルを示す図。
【図３】図１に示されているスクリーンの注文リクエストパネルを示す図。
【図４】システムアーキテクチャ、特に通信ネットワークと種々のワークステーションおよびそれに関連する処理ノードの概略図。
【図５】本発明の１実施形態の概略図。
【図６】ボイスブローカがシステムへ注文を提起するプロセスを示すフローチャート。
【図７】クライアントの代わりに、ボイス取引業者により入力される提示を示すスクリーンショットを示す図。
【図８】提示が提起された後、取引業者のクライアントの視点からの市場を示すスクリーンショットの図。
【図９】電子的な取引業者がボイス取引業者により提起された提示にヒットするときのプロセスを示すフローチャート。
【図１０】電子的な取引業者が提示にヒットした後のボイスブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１１】ブローカのクライアントが電子的取引業者のヒットを受けた後のブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１２】電子的取引業者のヒットがタイムアウトしたときのブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１３】取引が完了したときのブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１４】取引業者が価格リクエストによりボイスブローカを呼出すときのプロセスを示すフローチャート。
【図１５】ブローカが電子的取引業者からの価格にヒットするときのプロセスを示すフローチャート。
【図１６】電子的取引業者が図１５のプロセスでそのアイデンティティを開示することを要求される態様を示すフローチャート。
【図１７】取引業者がブローカからのヒットを受け、受入れられた額が調節されることを可能にした後の電子的取引業者のワークステーションを示すスクリーンショットの図。
【図１８】ブローカが匿名の取引システムで動作する別のボイス取引業者からの価格にヒットするときのプロセスを示すフローチャート。
【図１９】ブローカが取引システム外からの価格の呼出しからの価格にヒットする場合のプロセスを示すフローチャート。
【図２０】利用可能である額がボイスブローカと電子的取引業者との間で配分される態様を示しているブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【０００１】
本発明は電子取引システム、特に先物相場協定（ＦＲＡ）、スポットＦ／Ｘおよび交易を含むがそれらに限定されない取引財務金融商品のシステムに関し、また商品取引システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
伝統的に、外国為替および先物取引協定等の財務金融商品はボイスブローカにより取引された。取引業者は入札または提示（offer）によりボイスブローカを呼出し、ボイスブローカはカウンタパーティとの一致を見つけようとする。ボイスブローカは必ずしも取引の最も早期の段階でカウンタパーティのアイデンティティを暴露する必要はないが、取引の他の十分な借款まで拡張される各パーティが完了されることを確実にする。取引業者が頻繁に所定のブローカを介して取引する場合、ブローカは取引業者が借款を有するカウンタパーティを知るようになり、取引業者が関係するカウンタパーティと取引できる可能性がほとんどまたは全くないとブローカが考えるならば、ブローカが認知している入札または提示を実験的に漏らす。
【０００３】
コンピュータ化された取引システムの登場により、ボイスブローカの重要性は薄れ、例えばＦ／Ｘスポット市場で行われる多くの取引はボイスブローカの役割を模倣しようとする匿名の取引システムまたは電子会話システムにより行われる。しかしながらボイスブローカは全体的に電子システムに置換されておらず、彼らは依然として市場で重要な役目を行っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
多数の匿名取引システムが提示され市場に紹介されている。現在、英国のロンドンのロイター社とニューヨークのEBS Dealing Resources 社により提供されている２つのシステムは外国為替スポット（Ｆ／Ｘスポット）取引市場で有力である。これらの両システムは取引業者が匿名で入札および提示を入力し、これらのカウンタパーティアイデンティティではなく潜在的なカウンタパーティによりシステムへ入力される価格を観察する点で匿名である。パーティのアイデンティティは取引の終了したときだけ暴露される。取引において相互に十分な借款を持たないパーティ間で取引が影響されないことを確実にするため、複雑なクレジットチェック動作が取引終了前に行われる。不十分なクレジットが存在するならば、取引は拒否または部分的にのみ終了される。
【０００５】
ＥＢＳシステムのバージョンは米国特許第5,375,055号明細書に記載されており、その内容はここで参考文献とされている。このシステムでは、潜在的なパーティによりトランザクションに設定されるクレジット限度はワークステーションが接続されている市場アクセスノードに記憶されている。機関は取引の準備のある各潜在的なカウンタパーティのクレジット限度を設定し記憶している。市場アクセスノードは１以上の市場の分配者と１以上の仲裁者にリンクされている。市場の分配者は市場アクセスノードに記憶されたクレジット限度から得られた事前に公認されているマトリックスを使用して、入札および提示の価格を分配する。事前公認マトリックスは相容れないカウンタパーティ間の取引を禁止し、表示する前に入札および提示を保護するために使用され、それによって各取引業者のワークステーションはクレジットを有するカウンタパーティにより提示された入札および提示だけを表示する。したがって全ての表示された価格は取引可能である。
【０００６】
仲裁者の機能は入札および提示を整合し、システムの特徴により生じることが可能な取引紛争を解決することである。
【０００７】
ロイター社のシステムはEP-A-0,339,850と、EP-A-0,406,026と、EP-A-0,411,748に例示されている。
【０００８】
前述した両システムは財務市場によって受入れられ、非常に成功している。しかしながら、これらは残りの機関の取引動作とは分離されているという欠点を有している。したがってシステムの設置されているこれらの機関だけがそれを使用して取引できる。取引は割当てられているクレジット量に限定されている。このクレジットは同一のカウンタパーティで行われても、例えば異なる金融商品に対してシステム外の他の取引では使用されることができない。この限定は流動性を減少することができる。既存のシステムはまた、取引業者がシステムにより与えられる特別な金融商品を取引することに限定されている欠点を有する。
【０００９】
本発明は前述の既存のシステムの欠点を解決し、よりフレキシブルな電子取引システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
最も広い形態では、本発明はボイスブローキング機能を電子または匿名取引システムに一体化することにある。
【００１１】
特に、取引パーティ間で金融商品を取引するためのコンピュータ化された取引システムが提供され、それは、電子メッセージを送信するための通信ネットワークと、通信ネットワークに接続され、それぞれ入札および／または提示の注文を含んでいる電子的注文を発生し、ネットワークにより他の入力装置から受信された注文情報の取引業者へ通信するための複数の取引業者の注文入力装置と、通信ネットワークに接続され、入札および／または提示注文を含んでいる電子的注文を複数のうちの１つの選択された（クライアント）取引業者の代わりに発生し、ネットワークにより他の入力装置から受信された注文情報のブローカへ通信するための少なくとも１つのブローカ注文入力装置と、ネットワークに接続され、注文入力装置からシステムへ入力された入札および提示の注文を整合し、価格が一致する取引を実行するための少なくとも１つの整合エンジンと、ネットワークに接続され、注文価格メッセージを注文入力装置へ分配し、注文メッセージと整合エンジンに応答する市場分配装置とを具備している。
【００１２】
本発明は、また、パーティ間で金融商品を取引するためのコンピュータ化された取引システムを提供し、そのシステムは、システムへ注文情報を入力し、それぞれ取引業者からの注文を入力するための複数の取引業者入力装置と、複数のクライアントの代わりに取引するための少なくとも１つのブローカ注文入力装置とを具備している複数の注文入力装置と、ネットワークに接続され、システムに入力される入札および提示の注文を整合し、注文が一致する場合に取引を実行する少なくとも１つの整合エンジンと、注文入力装置へ注文価格メッセージを分配し、注文メッセージと整合エンジンに応答する市場分配業装置とを具備し、ここで、取引業者注文入力装置間で行われる取引は取引の終了までパーティに関して匿名であり、ブローカ注文入力装置がパーティである取引は取引の完了前にその取引に対してパーティの開示を要求する。
【００１３】
本発明はさらに、パーティ間で金融商品を取引するコンピュータ化された取引システムを具備し、それは、取引業者の代わりに入札および提示の注文を入力する複数の注文入力装置と、取引業者により入力される入札および提示を整合し、整合が行われる場合、取引を実行するための整合エンジンと、市場の入札および提示の少なくとも一部の詳細を取引業者に分配するための市場分配装置とを含んでおり、ここで少なくとも１つの注文入力装置はシステム外で動作する取引業者の代わりに入札および提示をシステムへ入力するブローカ端末を具備している。
【００１４】
本発明の実施形態は、ボイス取引業者が自動化された取引システムにリンクされることを可能にし、それによってボイス取引業者を含む取引業者が取引システムの流動性に貢献することを可能にする利点を有する。
【００１５】
好ましくは自動化された取引システムは匿名のシステムであるが、ボイス取引業者またはボイスブローカを含む取引業者は匿名ではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
本発明の実施形態を添付図面を参照して、単なる例示として説明する。
以下の説明は例示的なＦＲＡ（先物相場同意）取引システムに関して行われる。これは本発明を例証するためにのみ選択され、本発明は何等の特定の財務金融商品または財務金融商品取引システムに限定されないことが理解されよう。例えば、本発明はＦ／Ｘスポット、Ｆ／Ｘフォワードおよびスワップのような取引金融商品のための他の財務取引システム、または商品取引システムで実施される。このリストは限定として解釈されない。
【００１７】
EBS Dealing Resources 社のW000/16224明細書には先物相場同意取引システムが記載されており、その文献の内容はここで参考文献とされている。
【００１８】
先物相場同意（ＦＲＡ）はある期間、フォワード金利で固定するように２つのパーティ間での契約であり、将来の特定日に開始する。各ＦＲＡ契約はスポットＦＲＡ、ＩＭＭ ＦＲＡまたはブロークンレートＦＲＡとして区分されることができる。説明するシステムは取引スポットＦＲＡとＩＭＭ ＦＲＡだけを目的とするが、ブロークンデートＦＲＡの取引は本発明の技術的範囲内である。ＩＭＭは略称であり、国際通貨市場日の１つで取引された金融商品を意味することが慣例になっている。簡単に言うと、ＩＭＭ ＦＲＡは４日間の国際通貨市場（ＩＭＭ）で取引される。スポットＦＲＡは今日のスポット日に関連する日で取引される。
【００１９】
ＦＲＡ取引スクリーン10が図１に示されている。ＦＲＡ取引ワークステーションは電子的にブローカされたフォーマットで取引されるＦＲＡ契約のセットを与える。各タイプの契約はテナー（手形期限）として知られている。特定のテナーの価格情報はテナーライン12で表示されている。各テナーラインでは、取引システムは全てのアクチブな相場の最良のクレジットがスクリーンされている入札および提示価格を与える。テナーラインを選択するとき、ワークステーションは契約日を示す関連するテナーの詳細と、付加的な市場観情報を与える。
【００２０】
取引業者はテナーラインを選択し、その後４つの注文タイプ（入札、提示、購入または販売）のうちの１つを提起する。各タイプの注文は取引業者が特定のテナーでの金利の想定元本を特定することを必要とする。一度提起されると、新しい注文は価格／時間の優先順位で顕著な注文と整合される。競合する注文は整合され、取引の実行を行う。市場の儲けを奨励するため、取引業者は一度に幾つかのテナーの入札と提示を提起し調節できる。
【００２１】
標準的ではないＦＲＡでは、価格の問い合わせ機能により取引業者はブロークンデートのＦＲＡの価格をリクエストするためにシステム全体にわたる放送を発信することが可能である。取引業者は掲示板のエントリを選択することにより価格の問合せに応答する。
【００２２】
クレジット設備は事前にスクリーンされた価格を使用する。取引フロアにおける取引フロア管理局（ＴＦＡ）は取引フロアの各カウンタパーティグループのクレジット限度を入力する。取引可能な価格は価格メーカーに信用のあるフロアに分配される。
【００２３】
図１に示されている取引スクリーンは取引業者に、スクリーン上部のツールバーのボタン14、16、18、20を選択することにより入札および提示を入力し、注文を売買する設備を提供する。最良の入札／提示価格は１つのウィンドウ12の種々のラインのテナーに対して表示され、取引業者により全体としてシステムで行われる取引は他のウィンドウ22と24で表示される。表示はＦＲＡ取引の１例を参照して良好に理解される。
【００２４】
前述したように、先物相場同意（ＦＲＡ）はある期間、フォワード金利で固定するように２つのパーティ間での契約であり、将来の特定日に開始する。
【００２５】
例えば６×９ＦＲＡは以後６ヶ月で始まり、以後９ヶ月に終了する期間をカバーする契約である。このような契約の“期間“および“ギャップ“は３ヶ月である。一方が購入者で他方が販売者である２つのカウンタパーティは契約開始（この場合現在以後６ヶ月）で現金の支払いにより決済する。
【００２６】
ＦＲＡの購入者は将来金利が上昇するならば補償される。ＦＲＡの販売者は将来金利が低下するならば補償される。
【００２７】
決済は、契約で述べられた特別な想定元本において、確定日で一般的な実際の金利と、契約で特定された金利との差に基づいている。決済は期間の開始に行われる。
【００２８】
１例として、１９９７年９月９日に実行された５．５６７５のレートでの合意で、一億ドル（米）のＵＳＤ ６×９ ＦＲＡを考慮する。取引は以下の特性を有する。
約定日：１９９７年９月９日
直物日：１９９７年９月１１日
確定日：１９９８年３月９日
決済日：１９９８年３月１１日
満期日：１９９８年６月１１日
契約レート：５．５６７５
想定元本：一億（米ドル）
基準金利：ＬＩＢＯＲ
この取引の期間は１９９８年３月１１日（決済日）に開始し、１９９８年６月１１日（満期日）に終了する。３月９日のロンドン時間午前１１：３０後に、各銀行のバックオフィス人員は３月９日に告示された３ヶ月のＬＩＢＯＲ(London InterBank Offer Rate)を読むために適切なロイターページを見る。例えばこのレートが５．５８００であるならば、約定日と確定日の間に、金利は０．０１２５％または１1/4ベースの点で上昇する。それ故、決済額はこの基準金利５．５８％を基礎として計算されなければならない。決済額は販売者により購入者へ支払われた小切手の額である。決済学は以下の式を使用して計算される。
決済額計算例
【００２９】
ＦＲＡはヘッジおよび投機の両金融商品である。銀行はそのバランスシートでの現金の将来の流入および流出に対してヘッジするためにＦＲＡを使用するか、あるいは銀行は金利の将来の動きに投機するためにＦＲＡを使用する。定義により、ＦＲＡ取引は店頭である。結果的な契約は２つのパーティ間であり、それ故、株式により取引される将来の契約とは類似しない。
【００３０】
ＥＢＳのＦＲＡは以下のカテゴリに分かれる。
・ＩＭＭ ＦＲＡ
・ＳＰＯＴ ＦＲＡ
・特定期日渡しのＦＲＡ
本実施例はＩＭＭ ＦＲＡに関して説明され、即ちＦＲＡは国際通貨市場日に基づいている。
【００３１】
ＦＲＡは契約日、基準金利、契約通貨により区別される。各タイプのＦＲＡ契約はテナーと呼ばれる。幾つかの例のテナーを以下に列挙する。
【００３２】
図１を再度参照すると、スクリーンはより良好に理解される。テナーの詳細パネル26はテナーライン情報とトランザクションアクティビィティの詳細図を与えている。タブ制御28はユーザが幾つかのユーザ規定タブシートの１つを選択することを可能にする。ユーザはタブシートプロパティとコンポーネントを指定する。テナーラインはテナーラインインジケータ、最良の入札および提示価格、入札および提示で利用可能な最良の額、大台を示している。ＴＥＡメッセージ区域29はクレジット通知、取引の起伏、ヘルプデスクメッセージ放送のような取引フロア管理に関するメッセージを示す。ＥＢＳの取引リストボックス24はＥＢＳシステムで完了された取引を示している。取引リストボックス22はスクリーンを使用して取引業者により完了される取引を示しており、ツールバー30は取引業者が共通の取引コマンドを選択することを可能にする。スクリーンはまた多テナー注文限定パネル31を含み、ここでは単一の入札および提示額が多数のテナーにわたって露出されるのを制限するために特定される。
【００３３】
複数の（５０を超える）テナーラインは同時にスクリーンで観察可能である。スペースの制約によりスクリーンで見られない付加的なテナーラインが存在するが、容易に見えるようにすることができる。スクリーンはまた取引業者が自分の嗜好に基づいて幾つかのテナー（８程）を示すために選ぶことを可能にする。
【００３４】
テナー詳細パネルが図２に示されており、選択されたテナーラインがさらに詳細に示されている。これは、
テナーの識別32（通貨および説明）、
テナー日情報（確定日34a、決済日34b、満期日34c）と、
クレジットスクリーニングを満たす“通常”額36、37の通常の取引可能な入札および提示価格（“通常”額は特定の通貨での典型的な取引を表すシステムのデフォルト値に少なくとも等しい額であり、例えば５０Ｍポンドである）であり、この額は38と39で示されており、
これらの価格で利用可能な総量（“最良の入札42と提示43額”）と共に、最良の取引可能な入札および提示価格40、41（任意の額でクレジットスクリーニング後に利用可能な最良の価格）と、
（取引業者に利用可能ではないが）クレジットにかかわりなく、システム全体で利用可能なＥＢＳ最良入札および提示価格42と、これが対応する最良の取引可能な価格と異なるならば、
クレジット限定を満たす全ての入札または提示に対して、最良の取引可能な入札または提示価格で利用可能な総額を示す最良の入札額43および最良の提示額45と、
価格で最上位の数である“大台“44とを含んでいる。
【００３５】
この情報の多くは各タブシート（図１）の各テナーラインでも示されている。
【００３６】
図２の左側はリクエストされ、無条件注文で得られる額を示した入札／購入注文状態インジケータ46である。取引業者により提起される無条件注文の注文価格48は注文額の右側に示されている。提示／購入注文が保留中であるならば、その状態は右側に表示される。
【００３７】
入札（購入）価格が左側であり、提示（販売）価格が右側であり、全ての表示された価格は左から右に昇順に構成されることに注意すべきである。ＥＢＳ最良入札価格（示されるならば）は常に最良の取引可能な入札価格よりも良好である。これはこの取引フロアに対するクレジット許可エンティティが最良の入札価格を提供するカウンタパーティへ十分なクレジットを拡張しない（その逆も真である）ためである。同様に、最良の取引可能な入札価格は常に少なくとも通常の取引可能な入札価格程度に良好である。特に図２で示されている例では、最良の取引可能な入札額は120であり、これは“通常の“額50よりも大きく、結果的に同一の価格（５．４７７４）が通常の取引可能な入札価格と最良の取引可能な入札各として示されている。
【００３８】
パネルの右側には取引時間52と共に支払われたまたは与えられた３つの最後の価格50が示されている。
【００３９】
図３は特定のテナーが選択され、提示または販売キーが付勢されるときにテナー詳細パネルの右側に現れる提示注文リクエストパネル58を示している。（類似の入札注文リクエストパネルは特定のテナーが選択され、入札または販売キーが付勢されたときにテナー詳細パネルの左側に現われる。）注文リクエストパネルは金額エントリフィールド60と価格エントリフィールド62を含み、この両者はそれぞれのエントリを上下に調節するための上および下スピンボタンと、（適切な妥当性チェックが正であることを想定すると）注文を提起する送信プッシュボタン64と、任意の行動を行わずに注文リクエストパネルを解除する終了押ボタン66を含んでいる。図１および２に関して前述したように、一度妥当な注文が提起されると、その状態はテナー詳細パネル（図３）上と、対応するテナーライン（図２）で表示され、後者は未払いの注文中の残った額だけを示す（即ちリクエストされた額と、得られた額の差はテナー詳細パネルに示されている）。
【００４０】
前述の実施形態では、取引システムは加入者の銀行（クライアントサイト）の取引フロアに位置する固有のワークステーション（ＷＳ）77にそれぞれ関連する取引業者によりＦＲＡの購入および販売を促進するための通信ネットワークを有する電子仲介システムである。システムで使用されるハードウェアは例えばUS-A-5,375,055に記載されているように、参照が行われる外国為替用の通貨ＥＢＳシステムに対して類似性を有する。
【００４１】
図４で示されているように、各クライアントサイトはフロア管理者の制御下の専用のクライアントコンピュータ78（“市場アクセスノード”または“ＭＡＮ”）を有し、これはトランザクション記録、クレジット限度、その関連する取引フロアで発生する他の機密情報を維持する。各取引フロアに関連するＷＳとＭＡＮは通常の自己修復ＤＥＣ ＶＡＸネットワークを経て近くの分配ノード（“市場分配者”または“ＭＤ”）コンピュータ79へ接続され、これは典型的に特定の都市（または他の局部的な地域）の１以上の関連するＭＡＮへの専用の永久的な通信リンクにより現在の市場データを解析し分配し、また通信ネットワークの管理機能を行う。
【００４２】
通信ネットワークはそのＭＡＮに関連する端末のグループから他のグループへ利用可能なクレジットの指示を記憶するために各ＭＡＮに記憶されたクレジット記憶装置を具備している。前述したように、グループは１以上の端末であるが、好ましくは１以上の取引フロアである。分配価格の機能は市場分配者により実現される。市場分配者はまたイエス／ノーの事前認可マトリックスを具備するクレジットフィルタを含んでおり、そこから価格が表示のために取引業者の端末に送信されるべきであるか否かが決定される。
【００４３】
本発明に臨界的に考慮されないが、ＭＤのグループは好ましくは共通の取引領域処理ノード80（“仲裁者ノードまたは“ＡＲＢ”）により、これらの機能（購入者と販売者間の潜在的な一致の識別等と、１以上のクライアントサイトとの調整を必要とする“取引一致”プロセスの他の特徴）を実行するＡＲＢを補足され、これは中央でまたは地域的に行われるならば通信ネットワークの使用を最も効率的にし、他方でＭＤはこれらの機能（各個々のクライアントサイトの別々の取引可能な価格情報の発生）を実行し、これは分配された処理ネットワークで並列で容易に実行され、局部的または個々のクライアントサイトに最も近くで行われるならば、通信ネットワークの使用を最も効率的にする。
【００４４】
これに関して、１よりも多数のＡＲＢを有することが可能であり、各ＡＲＢはＡＲの固有の取引領域の市場メーカーにより開始される取引に対する応答性を主として有し、その取引領域の全てのＭＡＮおよびＭＤと接続され、また通信ネットワークの永久的な専用のリンクである他の取引地域の他のＡＲＢに接続される。大多数の取引では、メーカーとテーカーの両者は同一の取引地域内にあり、これは直接、同じＡＲＢにリンクされ、それ故、潜在的な一致を識別し、他のＡＲＶと通信せずにその最終的な実行を調節し、同時に、他のＡＲＢは他の地域の他の取引業者に関連する取引を同時に処理することが予測される。その代わりに、単一の仲裁者は利用可能な財務金融商品のデイスクリートなサブセットを含む全ての取引に専用である。現在考慮された商用の実施形態では、単一の中央仲裁装置はＦＲＡ取引に専用であり、幾つかの地域的な仲裁装置は集合的にスポットＦＸ取引に専用である。
【００４５】
ノード間の通信リンクが永久的（２つのネットワークコンポーネント間で無期限に維持される）か一時的（短時間でダイナミックに設けられる）であっても、これらは好ましくは同一の論理リンク上である順番で送信されるメッセージが同一の順番でそれらの目的地に到達することが保証される特性を有する“論理リンクである”。さらに、通信ネットワークは好ましくは十分なエラー検出エラー補正と、これらの論理リンクを介して送信されるメッセージがエラーのないことを保証するためのネットワークの自己修復能力が設けられる。
【００４６】
要約すると、各ＭＡＮは種々の取引フロアを接続し、ＭＡＮに（好ましくはＭＤとＡＲＢの形態の）多数の処理ノードを補足する頑丈な通信ネットワークにより他のＭＡＮに接続され、価格の相場と他の市場データの分配を容易にし、適格な市場メーカーを適格な購入者および販売者に一致してこれらが完了または中止になるまでトランザクションを監視することによりトランザクションを実行し、ＭＡＮは完了したトランザクションを記録し、カウンタパーティ取引フロアに対して先に利用可能であったクレジット限度を更新するなどの取引フロアに特定のタスクに対して応答可能である。
【００４７】
分配されたアーキテクチャに関して前述したように、単一の中央コンピュータシステムは前述の種々の機能を実行することに使用されることに注意すべきである。この別の実施形態のシステムはしたがってネットワークにより中央コンピュータシステムへ接続された複数のワークステーションを具備している。中央システムはクレジット記憶、分配装置、およびワークステーションに分配するために価格をフィルタするように構成されているクレジットフィルタを含んでいる。これは簡単であるが好ましくない構造である。説明した分配された実施形態はさらに頑丈で安全な設計であると考えられる。
【００４８】
本発明を実施するシステムは、前述し、さらにWO00/16224で説明したシステムがボイス機関が電子中期プロセスに参加できるようにするため構成されることを可能にされる。これは機関および前述の匿名の取引システムを使用しない他のカスタマがボイスブローカを介してそれに参加することを可能にする。したがって、これはボイスブローカを介して伝統的なブローキングモードから切換える必要なく、彼らがアクセスする市場範囲を広くする。
【００４９】
図５は複数のボイスブローカワークステーションＶＷＳ ８１がシステムに含まれている図４の改良されたバージョンを示している。これらのワークステーションＶＷＳによって、ボイスブローカは匿名の取引システムと通信する。多数のボイスブローカワークステーションがネットワークに取り付けられてもよい。
【００５０】
システムは匿名のシステムにも加入するボイス取引業者と、ボイスブローカの仲介により動作するボイス取引業者との両者をサポートする。
【００５１】
ボイスブローカはネットワークに対して任意の他のワークステーションに見えるが、特別のケースとして取り扱われる。ＶＷＳは単なる市場のトップではなく価格／時間の順番で特別なテナーのための市場全体のブックが供給される。ボイスブローカはボイス取引業者の代わりに注文を入力するが、音声ブローカにより提起された注文はそのブローカにより所有される。既存のシステムでは、WO00/16224号明細書で説明されるように、注文はその注文をシステムへ入力した取引業者により所有される。
【００５２】
取引業者、即ち匿名の取引システム外で動作するボイス取引業者、またはシステムの電子取引業者は“呼の価格”についてボイスブローカを呼び出す。これは財務市場でよく理解された用語であり、取引業者が特定額の価格についてブローカに尋ねていることを意味する。
【００５３】
ボイスブローカは呼に対する価格に対するリクエストに応答して、匿名システムでの価格を見ることができるが。また２つのサイド価格、即ち購入および販売価格を得るために複数のメーカーを呼び出すことにより取引システム外で動作する。ボイスブローカはその後、最良の入札と最良の提示を選択し、これが匿名の取引システムをオンまたはオフにして開始したか否かにかかわりなく取引業者に対してその相場を言う。
【００５４】
システムの取引業者は入札または提示として注文をするためにボイスブローカを呼出すことができる。ボイスブローカは価格、サイズ、名称を含んだ相場を取引業者の代わりに匿名の取引システムにより設けられた市場へ提起する。取引業者からの相場はシステムの各取引業者に準備されたクレジットスクリーンされた市場観の計算に含まれる。したがって、相場が所定の取引業者の機関が借款を有するカウンタパーティからであるならば、その取引業者に可視である。システムの取引業者は通常のプロセスと同一方法でボイスブローカにより提起される相場をヒットできるが、取引の完了プロセスは説明するように異なっている。ボイスブローカの入力相場はまたボイスブローカを通して動作するボイス取引業者によりヒットされることができる。
【００５５】
ボイスブローカは彼が匿名の取引システムに提起した相場を完全に制御する。彼は例えばオンシステムヒットからの相場に対して取引を拒否または確認することができる。これは匿名のシステムの取引業者からの相場入力とは異なっており、ボイスブローカが相場の一部でマニュアル動作するので必要である。
【００５６】
取引業者はある価格である額を購入または販売するためボイスブローカを呼び出すことができる。ボイスブローカはマニュアルでまたは匿名の取引システムを介してその注文を実行するオプションを有する。マニュアルで実行されるならば、取引は電話で完了し、その後行われた取引としてシステムへ入力される。匿名の取引システム外で完了されるが、システムの取引の存在はシステムに影響し、例えば取引の詳細は他の取引業者により見られ、それらの入札および提示プロセスに影響することに注意する。
【００５７】
ボイスブローカが電子的に取引を実行したならば、注文は入札または販売注文としてシステムに入力される。ブローカはその後、その取引業者または取引フロアの視点から市場を観察する。即ちブローカが見る市場観は取引業者が取引できないカウンタパーティからの相場をフィルタして除外するためにクレジットに対して事前にスクリーンされる。しかしながら、クレジットのスクリーニングは匿名の取引システム内のクレジットのためではなく外部のクレジットのためである。即ち、取引業者の機関と可能なカウンタパーティとの間で匿名の取引システムに割当てられたクレジットを除くクレジットに対してチェックが存在する。
【００５８】
ボイスブローカは取引業者から受信された注文に対して整合される相場を選択でき、取引を助ける。この場合、取引はもはや匿名ではなく、名称が提起され、マニュアルクレジットチェックはブローカのアシスタンスを求める側で行われる。ボイスブローカはクレジットが利用可能ではないならばその取引を拒否する権限を有する。
【００５９】
取引が完了するとき、これは取引データベースに記録され、バックオフィス決済システムへ通過される。
【００６０】
ボイスブローカが匿名の取引システムと対話する方法を図１乃至５を参照して説明しているＦＲＡ取引システムの文脈で説明する。
【００６１】
各ボイスブローカは１つの機関としてみなされ、これは銀行ＩＤを割当てられる。ボイスブローカは図５を参照して説明されたようにその固有の市場アクセスノードを有し、取引フロア管理者に対して可視である。システム上の既存の取引フロアはその後、彼らが取引をすることを望んでいる任意の他の機関であるかのようにボイス機関へクレジットを割当てることができる。そのクレジット情報が入力されるまで、所定の取引フロアはボイス機関により入力された相場を見ることができない。
【００６２】
ボイス機関はその後、匿名のシステムにおいてクレジットマトリックスを入力する必要がある。個々のクレジット額を各機関に割当てよりも、これは取引しているか取引していないかを示している。全ての取引はボイス機関により最終的な確認を受け、クレジットマトリックスは例えば日常のベースで定期的に更新される。
【００６３】
図６はボイスブローカがボイス取引業者の代わりに匿名の取引システムへ注文を提起するときに行われるプロセスを示している。
【００６４】
ステップ100で、ボイスまたは電子的取引業者である取引業者は提示リクエストによりボイスブローカを呼び出す。ボイスブローカはステップ102で、価格、サイズ、カウンタパーティを含んだ提示を匿名の取引システムへ入力する。104で、ボイスブローカはその後、全てのボイス取引業者により106で受信された匿名のシステムについての最良の価格を通告する。
【００６５】
価格が匿名の取引システムに提起されるとき、これは108で、取引業者に分配される。所定の電子的取引業者は彼がカウンタパーティとのクレジットを有するならば、110で、取引可能な価格として価格を観察し、そうでなければ、匿名の取引システムについての最良の価格を観察する。
【００６６】
図７は４つの文字コードＣＩＴＬにより識別される機関から取引業者の代わりに入力されている提示を示すボイスブローカのワークステーションのスクリーンを示している。このスクリーンは図１のスクリーンと類似しており、種々のＦＲＡテナーはスクリーンの左側に示され、ツールバーは上部に存在する。中心ウィンドウ112はシステムの全ての相場の概要を示すように構成され、右側のウィンドウは入札を示す列114と提示を示す列116に分割されている。このディスプレイは図１で示されているディスプレイと少し異なっており、正確なディスプレイは設計の選択の問題であることに注意すべきである。
【００６７】
ツールバー30では、（118で）機関ＣＩＴＬが設定されている。結果としてブローカはその機関の代わりに取引しており、市場観はその機関に適切であるクレジットスクリーンされた見解であり、ブックはその機関のためのブックである。
【００６８】
ボイスブローカはその後、ツールバー上の提示ボタン120をチェックするためにマウスを使用し、注文リクエストまたは相場パネル122を表示させる。ボイスブローカは待ち行列パネルの提示の詳細を入力し、これは図３で示されているものに非常に類似し、額はボックス60に入力され、価格はボックス62に入力される。注文をシステムへ送信するため、ボイスブローカはＳＥＮＤボタン64を押し、その後パネルは自動的に解除される。相場パネルをＳＥＮＤなしに解除するために、ブローカはＱＵＩＴボタン66を押す。
【００６９】
図８を参照すると、ボイスブローカから受信された相場は取引可能な、即ちそのカウンタパーティと取引できるフロアへのクレジットスクリーンされた価格分配に含まれる。しかしながら、取引フロアにより入力されるクレジット情報とは異なって、ボイスブローカにより入力されるクレジット情報は機関が取引しようと望んでいることだけを示す。それ故、相場にヒットする取引業者は、価格が取引可能であることまたは彼のヒットが受入れられることを確認することができない。図８に示されているスクリーンは提示が彼から提起された後に、ＣＩＴＬの取引業者の視点からの市場を示すブローカのワークステーションである。相場概要ウィンドウの最新の相場としておよび取引業者の市場パネル114/116における注文として124で見られる。市場パネルは価格／時間注文でテナー価格をサポートする相場を示し、クレジットがないならば、強調したまたは異なる色で示される。
【００７０】
テナー詳細パネルでは、相場は選択されたテナーに対して入力されているとして示されており、またテナーラインのそのテナーに対して表示されている。３つまでの相場が任意の所定のテナーに対して入力されることができることがわかる。
【００７１】
この段階では、ボイスブローカは全ての取引業者へＡＴＳ（匿名の取引システム）の最良の価格を通知し、その全ての取引業者農地の幾つかも電子的取引業者であってもよい。
【００７２】
図９は電子的取引が図５乃至８を参照して説明するように提起されているブローカアシスト提示にヒットするときに行われるプロセスを示している。
【００７３】
ステップ200で、電子的取引業者はスクリーン上の価格をヒットする。クレジットが存在するならば、価格はブラックで現われるが、これは完全に任意の色から選択できる。ステップ202で、匿名の取引システム（ＡＴＳ）はヒットしている相場を中断し、ボイスブローカへ通知する。ステップ204で、ボイスブローカはヒットした注文の状態をチェックし、ステップ206で、メーカーとクレジットをチェックする。208で、ボイスまたは電子取引業者は電子的取引業者の機関と彼の機関のクレジットをチェックし、210で十分なクレジットがあるならば、ボイスブローカに額を通知する。212でブローカは行われた取引額をＡＳＴシステムへ入力し、214でシステムはテーカーのクレジットをチェックする（テーカーは価格にヒットした電子的取引業者である）。システムがクレジットが十分であることを知ったならば、相場から取引額を減算し、その後、注文が実現されないならば、それをステップ216で再開する。ステップ218で、行われた取引は電子的取引業者において承認され、ステップ220で、ブローカで承認され、システムからの通知は222で行われた取引を承認を受取ったボイス取引業者へ通知する。
【００７４】
図１０乃至１２は図９のプロセスのブローカワークステーションのスクリーンショットを示している。
【００７５】
相場がヒットされるとき、概要パネル112での相場のエントリは外観において変化し、例えば緑色に変化する。この例では、ヒットされている相場は先の例で入力された相場124である。ライン124をダブルクリックすることにより、ブローカはＣＩＴＬがコンボボックス中で選択され、ＵＳＤ−Ｌ Ｓｅｐ ００がアクチブテナーであることを確実にする。さらに、相場の概要見出しは、ヒットが存在するとき緑色にフラッシュし、テナーラインおよびテナー詳細パネル中の相場情報も緑色または幾つかの他の色で表示される。テナー詳細パネル中の状態パネルはその後、230の“ＣＰＴＹ ｆｏｒ ｎｎｎ？”で表示されるように拡張され、ここでＣＰＴＹは相場にヒットするカウンタパーティの４つの文字コードであり、ｎｎｎは額である。“Ｙｅｓ”と“Ｎｏ”応答ボタン232、234もまたボイスブローカが応答することを可能にするために表示される。テナーシート見出しはまた、その列にアクチブのものがないならばブローカは隠されたテナーにヒットが存在する指示を受信するように緑色にフラッシュする。テナーラインとテナー詳細の強調は適切な機関、この例ではＣＩＴＬがボイスブローカによりツールバー30のコンボボックス中で選択されるときにのみ生じる。異なる機関が選択されるならば、概要シートの見出しと相場124はボイスブローカに警告するためにリストに対して強調される。
【００７６】
ヒットが受信されるとき、ブローカは試行されたヒットの相場を提起した取引業者を通知する。取引業者は彼の機関が全てまたは一部の額において電子的な取引業者の機関とクレジットを有するかをチェックし、ブローカに額を通知する。これらのステップは匿名の取引システム外で行われる。クレジットが利用可能であるならば、ブローカはイエスボタン232をクリックする。
【００７７】
取引はテーカーが相場にヒットするとすぐに匿名であることをやめることが認識されよう。メーカーが匿名の取引システムに対して外部でクレジットチェックを実行しなければならないので、テーカーは必然的にボイスブローカに対して識別される。
【００７８】
図１１は、ブローカがイエスボタンにヒットした後のブローカのワークステーションを示している。ヒット確認パネル240はテナー詳細パネル中に現われ、これはカウンタパーティ（ＭＧＴＬ）と額を識別する。この段階では、額はブローカが額を変更することを可能にするスクロールバーの次にパネルで表示されている。確認パネルはまた価格を示し、送信および終了ボタン242、244を有する。ブローカは送信ボタン242のクリックにより取引を確認する。
【００７９】
システムに相場の額が残されているならば、中断している相場は再度付勢される。相場が中断され、一時的に市場から取下げられているが、価格／時間ベースである待ち行列中にその位置を維持する。
【００８０】
電子的取引業者からのヒットは、ある時間内にブローカにより注目されないならば、タイムアウトする。これは図１２に示されており、相場状態パネルが緑色からグレー等の別の色に変化する。ブローカは“ノー”ボタンのクリックによりヒットを再度付勢できる。
【００８１】
図１３は、取引が完了したとき、機関ＣＩＴＬに対してクレジットスクリーンされた市場観およびブックを示しているブローカワークステーションスクリーンを示している。取引される相場124は額１５０／３００として相場概要パネルで示されており、３００のオリジナル提示額のうち１５０は実現されていることを示している。他のパネルもまた提示される額が現在１５０であり、オリジナル３００から減少されていることを示している。
【００８２】
図１４は取引業者が価格リクエストによりボイスブローカを呼出すときに行われるプロセスを示している。取引業者はボイスまたは電子的取引業者である。取引業者はステップ300で、価格リクエストによりブローカを呼出す。額は特定される必要はない。図１４では、呼出しはボイス取引業者により行われるように示されているが、これは電子的取引業者から来るものであってもよい。302で、ブローカはＡＴＳ、即ち取引業者の銀行コードを入力し、これは先の例で参照したＣＩＴＬのように４つの数字の識別子である。303で、匿名の取引システムは価格／時間の順番で表示されている注文ブックにより価格をリクエストする取引のためのクレジットスクリーンされたブックを表示している。ステップ304でブローカは選択されたボイス取引業者へ価格の要求を出し、ステップ306でブローカは彼が２つの面の価格を取引業者に提供するために集めた種々の情報を共に結合する。２つの面の価格は購入価格と販売価格である。この価格は匿名の取引システムで利用可能な相場と他の取引業者により提供された価格から控除され、２つのソースから利用可能な最良の価格である。308で、この最良の価格は取引業者により受取られる。
【００８３】
以下の例は、ボイスまたは電子的なブローカが取引業者の代わりに“購入”リクエストを行う場合を考える。３つの可能なシナリオが存在し、即ちブローカがヒットする価格が電子的な取引業者からであるシナリオと、価格のヒットがボイスブローカを通して匿名の取引システムで動作するボイス取引業者からであるシナリオと、またはブローカが匿名の取引システム外から受信した価格に対する要求から価格をヒットするシナリオである。図１５は価格ヒットが電子的な取引業者により与えられるプロセスを示している。400で、ボイス取引業者はボイスブローカを呼出し、ブローカにある場所で購入を希望することを通知する。402で、ブローカは取引業者の４つの文字コードをこのツールバーのウィンドウへ入力し、404で、ＡＴＳは取引業者の機関のクレジットスクリーンされたブックをボイスブローカワークステーションへ提供する。
【００８４】
ブックは価格／時間の順番で表示され、取引可能な相場が黒色で現われ、取引可能ではない相場は赤色で現われる。
【００８５】
406で、ブローカは取引業者により注文された価格をヒットする。この場合、価格は電子的取引業者によりシステムへ入力される。408で、ＡＴＳは取引額を予約し、410で、WO00/16224およびUS-A-5,375,055号明細書で記載されている方法でシステムに記憶されているクレジット限度に対してクレジットチェックを行う。双務的なクレジットが存在しないならば、412で、ＡＴＳは相場を中断し、マニュアル確認モードに入る。この点で、414では、電子的取引業者はカウンタパーティのアイデンティティを与えられ、それらの代わりにボイス取引業者は動作し、匿名の取引システムに対して外部で固有のクレジットチェックを行うことを任される。電子的取引業者はクレジットチェックに続いて“イエス”または“ノー”を応答する。応答が“イエス“であるならば、ステップ416でＡＴＳは確認を求めるブローカのワークステーションを更新する。418でブローカはカウンタパーティのアイデンティティをボイス取引業者に開示し、彼がその機関とクレジットを有するか否かを尋ねる。420で、取引業者はクレジットチェックを行い、ボイスブローカに回答する。クレジットが存在し、ボイス取引業者が取引できるならば、ブローカは422で“行われた取引”メッセージと共にシステムへ承認を送信する。424で、ＡＴＳは行われた額を減算し、任意の額が残されているならば、相場を再度付勢する。システムはその後、全ての取引業者のワークステーションを更新する。最後に426で、行われた取引はシステムにより電子的取引業者へ承認される。
【００８６】
図１６はボイスブローカからのヒットを完了するために匿名の取引システム内に十分なクレジットが存在しないときの取引業者のワークステーションスクリーンショットを示している。このスクリーンは基本的に図１のスクリーンと同じであることに注意する。スクリーンはさらに、取引業者取引パネル下に構成されている相場概要パネル430を含んでいる。ボイスブローカが価格をヒットするとき、その価格は取引業者のワークステーションで強調される。この場合、相場432は取引業者が市場で有する唯一の相場であり、その相場は彼の相場概要パネルで緑色に変わる。テナーが位置されるシート434のようにテナーラインの相場も緑色で強調されている。例えば、取引業者が市場でＧＢＰ−Ｌ相場を有するが、ＵＳＤ−Ｌテナーラインを表示しているならば、フラッシュする緑色のＧＢＰ−ＬシートはＧＢＰ−１テナーライン上のテナーにヒットが存在することを示す。相場概要の相場をダブルクリックすることにより、取引業者はその相場がアクチブな相場であることを確証する。テナー詳細パネル中の状態パネルはその後、表示され、これはカウンタパーティおよび額を識別し、取引業者に、受諾または拒否、または減少された額を受諾についての選択肢を与える。この状態パネルが提案された取引についてシステム内で十分なクレジットが存在しない場合のみ現われることが理解されるべきであり、取引業者はシステム外に十分な付加的なクレジットが存在することを強調することを請求される。
【００８７】
多数の相場はパネルの中央から外方向へ価格／時間の順番で並べられ、それらの状態に基づいて色を変更する。青色の相場は市場にある相場であり、赤色の相場は市場で最良の相場であり、グレーの相場は行われた相場であり、緑色の相場はヒット相場である。相場の状態はテナー詳細パネルにおけるこの拡大バージョンで表示される。状態情報は現在選択された相場を示している。この相場は各相場の下部のサブフィールド周辺にデプレスボーダを有する。これらの額のサブフィールドはラジオボタンのように動作する。
【００８８】
ヒットを承諾するため、取引業者はイエスボタンをクリックし、その後に額を入力する。額全体でクレジットが不十分であるならば、取引業者はさらに少ない額を入力する。
【００８９】
図１７は取引業者がＣＩＴＬの代理として動作するブローカからヒットを受けた後の取引業者のワークステーションを示しており、承諾された額が調節されることができる態様を示している。これはリスト継続パネル440内にある。額が決定されるとき、取引業者はボタン442を押す。システムはその後、取引が行われることができる承認のためのリクエストによりボイスブローカのワークステーションを更新する。ブローカはボイス取引業者にそのカウンタパーティと取引できるか否かを尋ね、できるならば、ブローカはシステムに対して取引を承認し、その後、図１５のステップ424、426を実行する。
【００９０】
図１８は価格ヒットが匿名の取引システムとして取引するボイスブローカにより提起されるプロセスを示している。ステップ500、502、504は図１５のステップ400−404と同一である。ステップ506で、ボイス取引業者１がブローカにヒットするように求めた価格は別のボイス取引業者、即ちボイス取引業者２により提起される。以下の説明では、ボイスブローカ２はボイス取引業者１と同一のボイスブローカを通して動作することができるが、ボイス取引業者２は別のボイスブローカを通して動作することを仮定する。
【００９１】
508で、ＡＴＳはヒットしている相場を中断し、ヒットが存在するメッセージをボイスブローカ２へ送信し、カウンタパーティとその額を識別する。510で第２のボイスブローカはボイス取引業者２へそのヒットを識別し、取引を行いたいか否かを質問する。512で、取引業者２は取引業者１の機関とのクレジットをチェックし、ボイスブローカに応答する。クレジットがないならば、第２のボイスブローカは514でシステム中に“取引拒否”メッセージを記録する。クレジットマトリックスはその後これらの２つの取引業者または取引フロア間のクレジットを一時的にディスエーブルするために514で更新される。取引業者２が取引を受入れるならば、ボイスブローカ２は518でシステムへの取引を確認し、520でシステムは第１のブローカワークステーションを更新し、確認を求める。522で第１のブローカはその後、彼がクレジットを有するか否かをその取引業者に尋ね、これはカウンタパーティのアイデンティティとその額を明らかにすることを含んでいる。524で、第１の取引業者はその固有の外部クレジットチェックを行い、彼のボイスブローカへイエスまたはノーを応答する。応答がノーであるならば、ブローカは526でこれを取引システムへ入力し、528でクレジットマトリックスは２つの取引フロアパーティ間での取引をディスエーブルされる。クレジットが存在するならば、ボイスブローカは530で取引が行われた承認メッセージをシステムへ送信し、532で、システムは行われた額を減算し、これが完全に満たされていないならば相場を再度付勢し、全ての取引業者のワークステーションを更新する。534で、行われた取引は第１のボイスブローカにより、第２のボイス取引業者に通知する第２のボイスブローカへ承認され、第２のボイス取引業者は、536で行われた取引承認を受信する。
【００９２】
最終的なケースは取引業者が価格についてボイスブローカを呼出し、ブローカが取引システムで価格をヒットする場合である。このメカニズムを図１４に関して説明する。図１９を参照すると、600で、取引業者は、ブローカが最良の２面価格を与えた後、価格の額を購入したいことをボイスブローカに通知する。
【００９３】
価格はこの例では別のボイスブローカにより提示され、続くプロセスは２つのボイスブローカ間での規則的な取引が行われるプロセスである。602で、第２の取引業者は価格の要求をヒットすることを決定する。604で、第２の取引業者は彼が取引できることを確認し、第１の取引業者は受諾または拒否する。拒否したならばプロセスは停止する。受諾したならば、ブローカは606で第１の取引業者と確認する。608で、第１の取引業者は、必要なクレジットチェックを行った取引をすることができることを確認し、第２の取引業者はイエスまたはノーで応答する。回答がイエスならば、610でブローカは取引業者２で行われたように取引を確認し、取引を匿名の取引システムに入力する。612でシステムは取引情報を他の取引業者に分配し、その情報は彼らの取引パネルで現われる。第２の取引業者はその後、614で取引の確認を受信する。
【００９４】
ブローカのワークステーションはテナー詳細パネル上に行われた取引のボタンを有している。行われた取引のボタンをクリックすると、取引エントリパネルを表示し、これは取引が支払われたかまたは与えられたか、カウンタパーティのアイデンティティ、額および価格についての情報をブローカから集める。
【００９５】
図２０はスクリーン上で異なる色、例えばピンクでこれらの価格を示すことによって、電子的取引業者と反対に、ボイスブローカにより行われた価格をディスプレイが強調する態様を示している。図２１からは見分けることは困難であるが、相場概要列の最終的な相場710はボイスブローカにより提起され、異なる色で示されている。この相場は異なる色により700で再び最終的なテナーに示されている。またテナーのリスト中には最良の価格が示されており、それはボイスブローカから再び異なった色で示される。最後から２番目のテナーの両側と、第４のテナーの左側はボイスブローカからのものであることが認識されるであろう。
【００９６】
Ｄｅｃ ０１、Ｍａｒ ０２、Ｓｅｐ ０２に対するテナーから認められるように、示されている最良の取引可能な価格はデュアルカラーである。ピンク色である左側のセグメントは例えばボイスブローカにより入力されている市場の価格の割合を示している。したがって、例えばＭａｒ ０２テナーパネルのピンク（左側）の部分はボイスブローカにより与えられたさらに大きい取引可能な価格の割合を示している。それ故、残りの市場は電子的取引業者により提供されている結果となる。これは便宜的に青緑色（シアン）で示されている。
【００９７】
クレジット処理が匿名の取引システム内で行われる方法を説明する。
【００９８】
将来、金利で行われるクレジット処理と、一般的な他のデリバティブ（derivative）、特にＦＲＡはスポットＦＸ取引のクレジット処理とは著しく異なっている。スポットＦＸは決済の危険性に関し、ＦＲＡでは、市場の危険性が主な問題である。この理由で、システムの実行における技術的な考察は異なっている。
【００９９】
先物相場同意では、以下の３つのファクタがクレジットの利用を計算するために使用される。
１．以後ＴＴＳ（決済のための時間）と呼ぶ約定日と決済日（契約機関の開始）との間の時間、
２．ＦＲＡの通貨における利率の変動性、
３．決済日と満期日との間の時間、即ちＦＲＡのギャップ。
【０１００】
ＦＲＡの実際の負債は価格が取られたときには固定されていない。その理由は前述の式から分かるように、実際の負債は約定時と決済日の利率の差に基づくからである。この理由で、クレジット利用式が考案され、以下のように実行される。
クレジット利用＝（取引サイズ）×（ＴＴＳ係数）×（＃月／３）×（利率変動係数）×（ＣＣＹ転換比率）
ＴＴＳ係数は０から２４の間に毎月割当てられる決済のための時間係数である。クレジットが計算されるとき、ワークステーションはＴＴＳ月に割当てられたＴＴＳ係数を使用する。ワークステーションは約定日と決済日との間の月数を計算し、ＴＴＳ月を発見する。クレジット利用計算はその後、その月に割当てられたＴＴＳ係数を使用する。これはＴＦＡがクレジット利用計算に約定日と決済日との間の時間を計算に入れることを可能にする。
【０１０１】
ＴＴＳ係数はクレジット計算に使用される。これは約定日と決済日との間の時間における非線形計算方法である。クレジット利用式で使用されるＴＴＳ値の表が作成され、最初に０−３６月の範囲である。表の係数はＴＦＡにより設定されることができなければならない。表はＴＴＳの平方根を取ることにより計算される係数で事前にポピュレートされる。０と１の月のＴＴＳについての表の初期値は１である。
事前にポピュレートされたＴＴＳ表の例：
３ｍｏ．等価係数＝（ギャップのｍｏｓ数の＃）／３
ギャップ／３の月の＃−全てのＩＭＭテナーは決済日と満期日との間に３ヶ月のギャップを有する。そこでこの値は３／３または１として計算される。
【０１０２】
利率変動係数―ＩＲ変動性係数は各通貨に割当てられた割合値である。システムは割合数としてこの値を記憶する。
【０１０３】
ＣＣＹ転換比率―クレジット限度通貨と、取引が行われる通貨との間の通貨転換比率。
【０１０４】
１例として、１９９８年６月１６日に取引された一億のＵＳＤ Ｊｕｎｅ ００ ＦＲＡは以下の特性を有する。
約定日：１９９８年６月１６日
確定日：１９９８年６月１９日
決済日：２０００年６月２１日
満期日：２０００年９月２０日
テナーキャップ：２０００年６月２１日から２０００年９月２０日
（９１日間または３ヶ月のギャップ）
取引サイズ：＄１００，０００，０００
ファクタは市場アクセスノードで割当てられたクレジット限度通貨と共にＴＦＡにより割当てられる。この例では、クレジット限度通貨はＵＳＡである。前述の例に対して使用されるファクタは前述の表を使用して得られる。
【０１０５】
前述の式を使用して、クレジット利用は以下のように計算される。
（取引サイズ）×（ＴＴＳ係数）×（＃月／ギャップ３）×（利率変動係数）×（ＣＣＹ転換比率）＝クレジット利用
（１００，０００，０００）×（４．８９８９８）×（３／３）×．００１４×（１．０００）＝＄６８，５８６＝クレジット利用
ＦＲＡシステムでクレジット限度を実行するため。取引フロア管理者（ＴＦＡ）は一致する規準が得られる種々のパラメータを設定し調節する能力を有する。
【０１０６】
クレジット利用通知が含まれ、これはカウンタパーティの利用可能なクレジットがＴＦＡにより規定された割合よりも落ちたとき取引業者のＷＳで低いクレジット警報を発生する。クレジットメッセージ以外もクレジットが特定のカウンタパーティに対して使い尽くされたとき取引業者のＷＳで表示される。そのカウンタパーティからの価格は全てのテナーに対して、もはや表示されない。クレジット利用の報告は要求があり次第、スクリーンとハードコピー出力の両者のためにＴＦＡを介して開始される。
【０１０７】
［システムで使用されるパラメータ］
銀行は最初にオンラインで、ＴＦＡ設備を介してそれらのローカルな取引フロアの局部的ＭＡＮで記憶されている以下のパラメータを規定し変更する。
ａ）クレジット限度通貨―市場アクセスノード、
ｂ）システムで取引される各通貨に対する別々のクレジット限度通貨変換比率パラメータ、
ｃ）システムで取引される各通貨の通貨変動性クレジット利用係数の形態の少なくとも１つの財務金融商品の特性に関するパラメータ。通貨変動性係数はＴＦＡにより査定される各財務金融商品に関連する危険性を示しており、
ｄ）ローカルなフロアで取引される通貨における決済のための時間クレジット利用係数。ＴＴＳ係数は、好ましくは非線形であり、取引された任意の財務金融商品に特定のものではない。
【０１０８】
各クレジットグループは好ましくは複数の取引フロアを具備している。（それ自体が取引フロアであることができる）クレジットを認可する人のエンティティは十分なクレジットが利用可能であるならばＴＦＡにより規定されているグループの取引フロアと取引する。
【０１０９】
銀行はまた彼らが取引する各カウンタパーティ（クレジットグループ）に対して以下のことを規定し、これらもまた局部的なＭＡＮにも記憶されている。
ａ）利用可能なクレジット、
ｂ）低いクレジット警報の割合。
【０１１０】
銀行はまたクレジット利用をゼロにリセットするための以下のオプションを有する。
ａ）スポットに対して現在行われるように自動的に約定日の終了時。ＦＲＡからの約定日の終了時はＦＸスポットの終了時とは別に規定されることが好ましい。
ｂ）ＴＦＡにより要求のあったとき。
１）個々のクレジットグループに対して、
２）全てのクレジットグループに対して。
【０１１１】
ＴＦＡはまたクレジットグループ内の特定のフロアを認めない能力を有する。フロアが認められないならば、これはそのグループのクレジットに参加しない。
【０１１２】
両立するように、２つの各パーティは任意の利用可能な通貨で少なくとも予め定められた最小のサイズの取引のための取引を完了するように。十分なクレジットを他のパーティに対して利用可能にしなければならない（即ち、利用可能なクレジットは少なくともそれぞれのクレジットを認可するエンティティにより設定される最小のクレジットしきい値に少なくとも等しい）。
【０１１３】
計算はしたがって、
最小のクレジットしきい値＝各通貨に対する｛（最小の３ヶ月の等価額）×（クレジットＴＴＳ利用係数）×（ギャップの月の＃）×（利率変動性係数）×（転換比率）｝の最大値である。
【０１１４】
［事前に公認されているマトリックスの導出］
図２０に示されている例示的な事前公認マトリックスは取引フロア管理者（ＴＦＡ）により規定される種々のパラメータから得られる。示されている例では、各グループは１つの取引フロアを具備する。
【０１１５】
ある価格は取引可能であると言われ、これらがクレジットに対して事前にスクリーンされていることを意味する。取引可能なプロセスは十分な双務的クレジットがカウンタパーティで利用可能であることを意味しており、その価格を大部分のクレジットを使用するテナーにおいて少なくとも１つの最小のサイズの取引を実行する価格にする。
【０１１６】
ＦＲＡの取引可能な価格の概念は全てのテナーのクレジットの両立性に基づいている。それ故、２つの取引フロアはこれらがシステムで利用可能な大部分のクレジットを使用するテナーでの１つの最小のサイズの取引を実行するため相互に十分なクレジットを双務的に割当てるならば、クレジットが両立可能であると言われる。
【０１１７】
各ＦＲＡ通貨では、３ヶ月の最小の概念上の額がシステムパラメータとして設定される。任意のテナーの最小サイズを計算するための式は、
最小サイズ＝（３ヶ月の最小の概念上の額）／（＃月／ギャップ３）である。
【０１１８】
例えば、
ＥＢＳは３ヶ月の最小の概念上の額＝ＵＳＤ ５０ミルに規定する。
ＵＳＤ Ｊｕｎｅ ９８の最小サイズ＝（５０ミル）／（３／３）＝ＵＳＤ ５０ミルである。ＵＳＤ Ｓｅｐｔ９８−６＝（５０ミル）（６／３）＝ＵＳＤ ２５ミルである。
【０１１９】
クレジット利用は以下の関数である。
１．約定日と決済日との間の時間（ＴＴＳ）
２．決済と満期との間の時間（ギャップ）
３．最高の計算された利用により、これらがテナーの最小のサイズで取引を実行するのに十分なクレジットをもたなければならない両立可能なクレジットである２つのフロアのＦＲＡの通貨の利率変動性。これは取引中にクレジットの変動を受けて、２つのパーティが少なくとも最小のサイズで任意の通貨における取引を完了することができることを意味している。
【０１２０】
取引フロアはある程度まで、決済のための時間の係数を、大部分のクレジットを使用する決済のための時間に変更することにより、取引可能な価格を表示するのに必要な最小のクレジットしきい値を制御できる。例えば、フロアは彼らが取引しようとする以上にはこれらの係数を増加しない決済のための時間係数を特定できる。また、フロアは特定の通貨では通貨の変換をゼロに設定でき、したがって、提示された変動性の通貨で取引しないことを選択し、それによって通貨の変動性が少ない価格を見るのに必要なクレジットの利用可能性を減少する。
【０１２１】
例：
本発明の実施形態のシステムはＵＳＤ、ＧＢＰ、ＪＰＹで０×１から２４×２７の範囲でテナーでの取引を可能にする。規定されている最小の取引サイズはＵＳＤ ５千万（３ヶ月の等価の概念値）として設定される。
【０１２２】
以下の場合には、フロアＢからの取引可能な価格を見るためフロアＡでは、彼らは最小の概念サイズ５千万でＵＳＤの１つの取引を実行するために十分なクレジットを割当てなければならない。
【０１２３】
取引フロアＡはそれらのクレジット限度通貨としてＵＳＤを使用する。
【０１２４】
取引フロアＡはＵＳＤ ＦＡＲを取引するだけである。
【０１２５】
取引フロアＡは通貨変動性係数を０．５％のＵＳＤに割当てる。
【０１２６】
フロアＢからの価格を見るためフロアＡでは、ＵＳＤ ５０ミルにおいてＵＳＤ Ｍａｒ００（２４ヶ月先）で実行するのに十分なクレジットをフロアＢに割当てなければならない。
【０１２７】
最小のクレジットは以下のように計算される（ＴＴＳ係数はＴＴＳの平方根であると仮定される）。最小の利用可能なクレジット＝（４，４８８９）＊（０．００５）＊（５０，００００００）＝＄１，１２２，２２５。
【０１２８】
最小のクレジットしきい値を計算すると、市場アクセスノードはその後、そのカウンタパーティに関連するクレジットグループに対して利用可能なクレジット限度に対してチェックすることによって少なくとも最小注文の差し押さえ（ｓｅｉｚｅ）が取引されるか否かを各潜在的なカウンタパーティで計算し、その市場アクセスノードに関連するクレジット認可エンティティにより設定された計算された最小のクレジットしきい値に少なくとも等しい額で、クレジットが指定された潜在的なカウンタパーティに対して利用可能であるか否かの指示を含んでいるクレジット更新メッセージを影響を受ける仲裁者および市場分配者へ送信する。関連するしきい値が満たされるならば、クレジット更新メッセージを受信する仲裁者と市場分配者はそれらの事前公認マトリックスの関連するセルに“１”を置く。反対に、クレジット更新メッセージが、利用可能なクレジットが関連するしきい値よりも小さいことを示すならば、クレジット更新メッセージを受ける仲裁者と市場分配者は関連するセルに“０”を置く。
【０１２９】
事前公認マトリックスはその後、分配された購入／販売注文を事前にスクリーンするために既知の方法で使用され、それによって“取引可能な”価格だけが取引業者に示される。
【０１３０】
簡単にする目的で、前述の説明はブローカのワークステーションと他の機関との間のクレジットの処理を省いている。
【０１３１】
先の説明から明白であるように、ボイスブローカは取引システムへ、クライアント機関のアイデンティティを提起することができる。システムはその後、ブローカのワークステーションにおいて、選択されたカウンタパーティに対するクレジットマトリックスに基づいて、クレジットスクリーンされた価格とクレジットスクリーンされたブックの図で表示する。したがって、ブローカのワークステーションは複数の取引パーティを提供し、ブローカは与えられた取引パーティの市場観を選択できる。
【０１３２】
ブローカのワークステーションは、システムで取引される各金融商品について（クレジットがないカウンタパーティからの）取引可能な価格と最良の価格をシステムに表示できる。これらの価格はブローカにより入力された機構ＩＤがマトリックスシステム上にあるならば規則的な取引業者のワークステーションと同一方法で表示される。ブローカのワークステーションはまたシステムで取引される各金融商品に対して市場で全ての取引可能な相場を示す。これらの相場は価格／時間の順番で分類され、発生する銀行ＩＤを示す。これらの相場はクレジットマトリックスにしたがってカラーコード化され、黒色はクレジットが利用可能であることを示し、赤色はクレジットが利用可能ではないことを示す。
【０１３３】
ブローカワークステーションはまたクレジットスクリーニングのないブックの完全な図を表示できる。これはブローカが特定の取引業者の代りに、動作しないときにはその深さを横切って完全な市場観を見ることを可能にする。
【０１３４】
ブローカワークステーションはブローカが関与される全ての取引を示すが、取引業者のワークステーションと異なって、両パーティは明らかにされ、取引情報はボイス取引業者または機関によりフィルタされることができる。
【０１３５】
図４に示されているように、ブローカワークステーションは市場アクセスノードに接続され、これらはそれぞれ１以上のブローカワークステーションが取付けられている複数の市場アクセスノードである。ブローカワークステーションに対する市場アクセスノードは以下のような複数の機能を実行する。
１．仲裁者へブローカの相場を提起、
２．ブローカの相場の取消、
３．特別なテナーのブック全体の受信およびブローカのワークステーションへの送信、
４．クレジットマトリックスの受信および市場分配者からの特定のフロアの更新、
５．ボイスブローカの代りに動作する各取引業者に対するシステムの市場観の受信、
６．特別な相場に対するボイスブローカから仲裁者へのヒットの提起、
７．取引の拒否または確認、
８．取引データベースにおける取引の記録、
９．取引チケットの印刷および再プリント、
１０．ボイスブローカとカスタマのバックオフィスシステムへのハンドオフ。
【０１３６】
前述の国際特許出願WO00/16224は図４で説明したタイプのネットワークについてのメッセージフローを説明している。簡潔にする理由で、反復しないが、この文献を参照する。ブローカワークステーションおよび関連する１以上の市場アクセスノードを含むことは。以下のように多数の付加的なブローカ関連のメッセージを生じる。
【０１３７】
ブローカ相場メッセージはブローカにより入力されたヒットを提起するために使用される。メッセージはまたヒットによりターゲットにされる相場を含み、ブローカの市場アクセスノードによって仲裁者へ送信される。
【０１３８】
ブローカヒット通知メッセージは、ブローカ取引についてそのノードに通知するために仲裁者により（ヒットされた相場が発生するノードである）メーカー市場アクセスノードへ送信される。また、市場アクセスノードに、マニュアルのクレジットチェックが必要とされる内容の市場取引業者のワークステーションのメッセージを表示させる。
【０１３９】
ブローカ取引状態（メーカー／テーカー）は、取引（メーカー／テーカー）に関係するコンポーネントにブローカ取引について通知するメッセージ対である。
【０１４０】
ブローカヒット処理されたメッセージはマニュアルでボイスブローカにより行われる取引について種々のコンポーネントを通知する。このメッセージによって、システム外で行われた取引はシステムに入力される。これは電子取引システムがさらに完全な市場観を有し、取引業者により透明な動作を行う環境を与えることを可能にするので、説明した実施形態の重要な特徴である。
【０１４１】
説明された本発明の実施形態は、本発明の多数の実施形態のうちの単なる１つであることが認識されるであろう。ＦＲＡを特別に参照して説明を行ったが、本発明はＦ／Ｘスポット等のような他の財務金融商品だけではなく、金属、豚のわき腹肉および他の日用品のような代替可能な製品にも応用可能であることが認識されるであろう。クレジット限度が決定される方法は、取引される金融商品または日用品の特性に基づいて変更するが、ボイスブローカアシスト取引のマニュアルチェックによる全体的に匿名の取引の自動化クレジットチェックの原理は変更されない。
【０１４２】
説明したネットワークは多くの分配された機能を有する。他のネットワーク構造も可能である。例えば取引業者とブローカ端末がホストコンピュータに接続されている中央ネットワークが可能である。このような構成では、整合、クレジットチェックおよび市場観の収集は全てホストで行われる。
【図面の簡単な説明】
【０１４３】
【図１】既知のＦＲＡ取引スクリーンのスクリーンショットを示す図。
【図２】図１に示されているスクリーンのＴｅｎｏｒ詳細パネルを示す図。
【図３】図１に示されているスクリーンの注文リクエストパネルを示す図。
【図４】システムアーキテクチャ、特に通信ネットワークと種々のワークステーションおよびそれに関連する処理ノードの概略図。
【図５】本発明の１実施形態の概略図。
【図６】ボイスブローカがシステムへ注文を提起するプロセスを示すフローチャート。
【図７】クライアントの代わりに、ボイス取引業者により入力される提示を示すスクリーンショットを示す図。
【図８】提示が提起された後、取引業者のクライアントの視点からの市場を示すスクリーンショットの図。
【図９】電子的な取引業者がボイス取引業者により提起された提示にヒットするときのプロセスを示すフローチャート。
【図１０】電子的な取引業者が提示にヒットした後のボイスブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１１】ブローカのクライアントが電子的取引業者のヒットを受けた後のブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１２】電子的取引業者のヒットがタイムアウトしたときのブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１３】取引が完了したときのブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
【図１４】取引業者が価格リクエストによりボイスブローカを呼出すときのプロセスを示すフローチャート。
【図１５】ブローカが電子的取引業者からの価格にヒットするときのプロセスを示すフローチャート。
【図１６】電子的取引業者が図１５のプロセスでそのアイデンティティを開示することを要求される態様を示すフローチャート。
【図１７】取引業者がブローカからのヒットを受け、受入れられた額が調節されることを可能にした後の電子的取引業者のワークステーションを示すスクリーンショットの図。
【図１８】ブローカが匿名の取引システムで動作する別のボイス取引業者からの価格にヒットするときのプロセスを示すフローチャート。
【図１９】ブローカが取引システム外からの価格の呼出しからの価格にヒットする場合のプロセスを示すフローチャート。
【図２０】利用可能である額がボイスブローカと電子的取引業者との間で配分される態様を示しているブローカのワークステーションのスクリーンショットを示す図。
Claims (14)
- 取引パーティ間で金融商品を取引するためのコンピュータ化された取引システムにおいて、
電子メッセージを送信するための通信ネットワークと、
通信ネットワークに接続され、それぞれ入札および／または提示の注文を含んでいる電子的注文を発生し、ネットワークにより他の入力装置から受信された注文情報の取引業者へ通信するための複数の取引業者の注文入力装置と、
通信ネットワークに接続され、入札および／または提示注文を含んでいる電子的注文を複数のうちの１つの選択されたクライアント取引業者の代わりに発生し、ネットワークにより他の入力装置から受信された注文情報のブローカへ通信するための少なくとも１つのブローカ注文入力装置と、
ネットワークに接続され、注文入力装置からシステムへ入力された入札および提示の注文を整合し、価格が一致する取引を実行するための少なくとも１つの整合エンジンと、
ネットワークに接続され、注文価格メッセージを注文入力装置へ分配し、注文メッセージおよび整合エンジンに応答する責任を有する市場分配装置とを具備しているシステム。 - 複数の取引業者の注文入力装置の１つにより取引するそれぞれの取引パーティ間の取引に対して利用可能なクレジットの指示を記憶し、それによって取引に十分なクレジットがカウンタパーティ間に存在する場合には、取引が整合エンジンにより自動的に実行されるクレジット記憶装置を具備し、クレジット限度はさらにクレジットがブローカ注文入力装置により取引する取引パーティとカウンタパーティとの間の取引で利用可能であるか否かの指示を含んでおり、システムはさらに、メッセージをブローカ注文入力装置および、提案された取引に対するカウンタパーティの注文入力装置へ送信するためのメッセージ発生器を具備しており、取引確認メッセージは提示された取引に対するカウンタパーティを識別し、彼らがその取引を進めることを望んでいることの確認を各カウンタパーティからリクエストする請求項１記載のシステム。
- システムはさらに、注文入力装置により表されるパーティが注文額の少なくとも一部を取引するのに十分なクレジットを有する注文に関する情報を弁別するために、各注文入力装置への注文情報をフィルタするように構成されているクレジットフィルタを具備し、少なくとも１つのブローカ注文入力装置は複数のクライアント取引業者のうちの所定の１つを選択し、それによって選択されたクライアント取引業者のパーティに対する取引可能な注文情報を弁別するようにフィルタされる請求項２記載のシステム。
- ブローカ注文入力装置はシステムに提起された全ての注文に関する注文情報を表示するように構成可能である請求項３記載のシステム。
- ブローカ注文入力装置はネットワークノードに接続され、そのネットワークノードは注文情報をブローカ注文入力装置から整合エンジンに提起し、ブローカ注文入力装置と通信するために他の注文入力装置から注文情報を受信するように構成されている請求項３記載のシステム。
- ブローカ注文入力装置は他のブローカとのシステム外で行われる取引の詳細をシステムへ入力する手段を含んでいる請求項１記載のシステム。
- 取引業者注文入力装置は取引が合意される前に取引に対するパーティのアイデンティティをブローカ注文入力装置へ開示する手段を含んでいる請求項１記載のシステム。
- 取引システムは匿名の取引システムである請求項１記載のシステム。
- 取引される金融商品は財務金融商品である請求項１記載のシステム。
- 財務金融商品は先物相場同意（ＦＲＡ）である請求項７記載のシステム。
- 取引業者に伝送される注文情報はブローカ注文入力装置により入力される市場の額の指示を含んでいる請求項１記載のシステム
- パーティ間で金融商品を取引するためのコンピュータ化された取引システムにおいて、
システムへ注文情報を入力し、取引業者からの注文を入力するための複数の取引業者入力装置と、複数のクライアントの代わりに取引するための少なくとも１つのブローカ注文入力装置とを具備している複数の注文入力装置と、
ネットワークに接続され、システムに入力される入札および提示の注文を整合し、注文が一致する場合に取引を実行する少なくとも１つの整合エンジンと、
注文入力装置へ注文価格メッセージを分配し、注文メッセージと整合エンジンに応答する市場分配業装置とを具備し、ここで、取引業者注文入力装置間で行われる取引は取引の終了までパーティに関して匿名であり、ブローカ注文入力装置がパーティである取引は取引の完了前にその取引に対してパーティの開示を要求するコンピュータ化された取引システム。 - パーティ間で金融商品を取引するコンピュータ化された取引システムにおいて、取引業者の代わりに入札および提示の注文を入力する複数の注文入力装置と、取引業者により入力される入札および提示を整合し、整合が行われる場合に、取引を実行する整合エンジンと、市場の入札および提示の少なくとも一部の詳細を取引業者に分配するための市場分配装置とを含んでおり、ここで少なくとも１つの注文入力装置はシステム外で動作する取引業者の代わりに入札および提示をシステムへ入力するためのブローカ端末を具備しているコンピュータ化された取引システム。
- 電子取引システムの取引業者端末のスクリーンディスプレイにおいて、
電子的注文は取引業者端末を介して取引業者により、ブローカ端末を介して第３者のパーティの代わりにブローカにより入力され、スクリーンディスプレイはネットワークを介して他の取引業者とブローカから受信された取引業者注文情報へ通信し、スクリーンはさらに、１以上のブローカによりシステムへ入力されている所定の市場の割合の指示を含んでいるスクリーンディスプレイ。
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