JP2005354793A - 伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケーソン掘削機の作業範囲を広く確保し易い伝達装置を提供する。
【解決手段】 供給源から伝達対象を、走行用レール13に吊設されて移動するケーソン掘削機15に、伝達ケーブル40を介して供給可能に接続する接続装置であって、伝達ケーブル40は、走行用レール13に沿って配設されたケーブルラック41に、引出し及び収容可能に載置され、ケーブルラック41は上部が開口した状態で、ケーソン掘削機15より上方の走行用レール13の側方に配置され、ケーソン掘削機15にはケーブルラック90の上方で伝達ケーブル40を支持するケーブル支持部材43が装着されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、移動体に信号や電気等の供給源の伝達対象を伝達するための伝達装置に関する。
従来、上方に配置されたレール等の軌道に、移動体が移動可能に吊設された装置が多数知られている。このような装置では、例えば電力や信号、或いは水、油等の液体、圧縮空気等の気体など、各種の伝達対象が、一時的に或いは連続的に、所定の供給源から伝達ケーブルを介して移動体に供給されるものが多く存在する。
例えば、ニューマチックケーソン工法の場合、図6及び図7に示すように、ケーソン躯体10の下部に、作業室スラブ11によって仕切られた作業室12が設けられており、この作業室12に、作業室スラブ11に走行用レール13が敷設され、遠隔操作可能な電動式のケーソン掘削機15が移動可能に吊設されている。このケーソン掘削機15は、遠隔操作により走行用レール13に沿って移動して、作業室12内の全範囲を掘削できるように構成されている。
このようなケーソン掘削機15には、地上の電源16a及び制御盤17aから電力及び制御信号が供給されるように、電源ケーブル16及び制御ケーブル17とが接続されている。この電源ケーブル16及び制御ケーブル17は、作業室スラブ11の所定の導入位置11bから作業室12内に導入され、端部がケーソン掘削機15に接続されており、ケーソン掘削機15が作業室12内の全範囲を移動して掘削できるように、作業室12内に十分な長さの電源ケーブル16及び制御ケーブル17が予め配置されている。
作業室12内に配置された電源ケーブル16及び制御ケーブル17は、走行用レール13と平行に敷設されたケーブル用レール21に、多数のケーブル滑車22を介して、所定間隔で支持されており、ケーブル用レール21に沿って移動可能となっている。
このような伝達装置では、ケーソン掘削機15が走行用レール13に沿って移動すると、導入位置11b側が固定された電源ケーブル16及び制御ケーブル17のケーソン掘削機15側が、ケーブル用レール21に吊り下げられた状態でケーソン掘削機15に従って移動することができる。
なお、作業室12の上部には、ケーソン掘削機15を収容可能な回収ロック19が設けられ、この回収ロック19と作業室12との間の作業室スラブ11には、開口部11aを通して作業室12と回収ロック19との間でケーソン掘削機15が出入り可能な回収部18が設けられている。回収部18には、ケーソン掘削機15を作業室12と回収ロック19との間で昇降させる図示しない昇降装置や開口部11aを気密に開閉可能な開閉扉、更に、電源ケーブル16及び制御ケーブル17を切り離した状態のケーソン掘削機15を走行用レール13及びケーブル用レール21と開口部11aとの間で横行可能な横行レール14等が設けられている。
そして、この伝達装置には、回収ロック19に出し入れされる際、電源ケーブル16及び制御ケーブル17を離接可能にするため、下記特許文献1に示されるように、ケーソン掘削機15と電源ケーブル16及び制御ケーブル17との間に接続装置20が装着されている。
特開2004−103426号公報
しかしながら、ケーブル滑車22間で電源ケーブル16及び制御ケーブル17が下方に垂れ下るため、両ケーブル16、17の垂れ下り量が多いと、垂れ下がった電源ケーブル16及び制御ケーブル17が、ケーソン掘削機15の旋回時や掘削時に、掘削アーム15a等が当接し、その動作を阻害し易い。
そのため、このような電源ケーブル16及び制御ケーブル17の垂れ下がり量を小さくする必要があり、電源ケーブル16及び制御ケーブル17をケーブル滑車22で支持する間隔をより狭くしなければならなかった。例えば、ケーブル滑車22から下方に垂れ下がる量を30cm〜50cmの範囲にするには、ケーブル滑車22間のケーブル16、17の長さを1.0m〜1.5m程度とする必要があった。
ところが、このように狭い間隔でケーブル16、17を支持すると、より多くのケーブル滑車22を用いなければならず、より多くのケーブル滑車22をケーブル用レール21に装着しなければならなかった。例えば、前記のような場合、ケーソン掘削機15の移動距離が30mではケーブル滑車22を20個〜30個装着しなければならなかった。
そして、このような状態でケーソン掘削機15を作業室スラブ11の導入位置11b側の近傍まで走行させると、ケーブル用レール21の導入位置11b側に多数のケーブル滑車22が集まり、多数のケーブル滑車22が隣接し、導入位置11b側のケーブル滑車22とケーブル16、17の先端側のケーブル滑車22との間隔を、それ以上詰めることができない状態となる。その結果、このケーブル滑車22が集まった導入位置11b近傍の範囲をケーソン掘削機15が走行できなくなり、ケーソン掘削機15の作業範囲が減少し、導入位置11b側の地山掘削が不可能になる場合があるという問題点があった。
そこで、この発明は、ケーソン掘削機等の移動体の移動可能な範囲を広く確保し易い伝達装置を提供することを課題とする。
また、ケーソン掘削機の作業範囲を広く確保し易く、地山掘削が不可能となる範囲が生じ難い伝達装置を提供することを他の課題とする。
上記課題を解決する請求項1に記載の発明は、供給源から伝達対象を、走行軌道に吊設されて移動する移動体に、伝達ケーブルを介して供給可能な伝達装置であって、前記走行軌道に沿って配設され、前記伝達ケーブルを引出し及び収容可能に載置するケーブルラックと、前記移動体に装着され、該移動体から延びる伝達ケーブルを前記ケーブルラック上に導くケーブル支持部材とを有し、前記ケーブル支持部材の先端部が前記ケーブルラックの上方に位置し、前記移動体の移動に伴なって、前記ケーブル支持部材の先端部が前記ケーブルラック上を移動することにより、該ケーブルラック上で前記伝達ケーブルが引き回されるように構成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記移動体は、ケーソン掘削機であることを特徴とする。
請求項1又は2に記載の発明によれば、伝達ケーブルが走行用レールに沿って配設されたケーブルラックに、引出し及び収容可能に載置されているので、ケーソン掘削機等の移動体の走行範囲に対応した長さを有する伝達ケーブルの全長を、ケーブルラックに載置しておくことができる。そのため、走行レール等の走行軌道のどの位置にケーソン掘削機等の移動体が移動しても、伝達ケーブルが垂下することがなく、伝達ケーブルがケーソン掘削機等の移動体の移動や作業の障害になることを防止でき、また、多数の滑車を用いる必要がなく、多数の滑車が集まって移動の障害となることもない。そのため、移動体の移動可能な範囲を広く確保し易く、ケーソン掘削機の場合、広い作業範囲を確保し易く、地山掘削が不可能となる範囲を生じ難い。
しかも、伝達ケーブルをケーブルラック上に導くケーブル支持部材が、ケーソン掘削機等の移動体に設けられ、このケーブル支持部材の先端部がケーブルラックの上方に位置しているため、ケーソン掘削機等の移動体が移動しても、ケーブル支持部材の先端部がケーブルラック上を移動でき、伝達ケーブルを常にケーブルラック上で引き回すことが可能である。そのため、伝達ケーブルを垂下させることなくケーブルラック上に載置しておくことが容易で、ケーソン掘削機等の移動体の広い移動範囲をより確保し易い。
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。ここでは、ニューマチックケーソン工法のケーソン掘削機に、この発明の伝達装置を適用している。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図3は、この実施の形態1の伝達装置を示している。
この実施の形態1の伝達装置では、図5に示すようなニューマチックケーソンにおいて、作業室スラブ11に走行軌道としての一対の走行用レール13が敷設され、この走行用レール13に移動体としてのケーソン掘削機15が吊設され、このケーソン掘削機15が作業室12内の略全範囲を走行用レール13に沿って移動可能となっている。そして、このケーソン掘削機15と、地上に設けられた供給源としての電源16a及び制御盤17aとが、伝達ケーブルとしての電源ケーブル16及び制御ケーブル17を介して接続されている。これらの電源ケーブル16及び制御ケーブル17は、複合ケーブル40として1本に束ねられている。
この複合ケーブル40は、作業室スラブ11の導入位置11cから作業室12内に導入されている。そして、複合ケーブル40の長さは、導入位置11cからケーソン掘削機15が走行用レール13に沿って移動可能な距離に相当する長さとなっている。
なお、導入位置11cは、ケーソン掘削機5の移動可能範囲の中間位置、好ましくは略中心位置から作業室12に導入されるのが好適である。このようにすれば、図7に示すケーソンのように、走行用レール21の軌道の端部側の作業室スラブ11に導入位置11bを設ける場合に比べて、作業室12内に配置される複合ケーブル40を短くすることができるからである。
このケーソン掘削機15には、図2に示すように、ケーソン掘削機15と複合ケーブル40との間を離接可能な接続装置20が設けられている。この接続装置20は、複合ケーブル40の端部に設けられたボデイ部32と、ケーソン掘削機15に固着されたプラグ部33とを備えている。ボデイ部32は、一対の走行用レール13に沿って、その内側の作業室スラブ11に敷設されたケーブル用レール21に移動可能に吊設されており、プラグ部33はケーソン掘削機15に装着されている。なお、ボデイ部32のプラグ部33側とプラグ部33のボデイ部32側とには、それぞれ互いに接続可能で、電力及び制御信号を伝達可能なプラグ等の接続部が設けられているが、詳細な図示は省略されている。
そして、この実施の形態1の伝達装置では、導入位置11cからボデイ部32までの間の複合ケーブル40を載置するためのケーブルラック41が設けられている。このケーブルラック41は、一対の走行用レール13に沿って、その内側に配置され、走行用レール13に固定されている。また、ケーブルラック41は断面略L字状の長尺形状を有し、一対の走行レール13の内側に側壁41aが設けられて上方が全長にわたり開放され、載置された複合ケーブル40が上方に露出された状態となっている。
また、この実施の形態1では、作業室スラブ11に、ケーソン掘削機15を走行用レール13と共に回収ロック19の開口部11aまで移動させる横行レール14が設けられているが、この横行レール14により移動可能な走行用レール13に対応するケーブルラック41は、他の部分と分離可能な状態で固定されており、回収部18の範囲で、走行用レール14と共に、一体的に横行可能に構成されている。
更に、ボデイ部32には、この複合ケーブル40のケーソン掘削機15側の端部近傍をケーソン掘削機15に対して移動不能に支持するケーブル支持部材43が装着されている。このケーブル支持部材43は、ボデイ部32に固定された状態で、ケーブルラック41の上方まで延びたアーム部43aを有し、このアーム部43aの先端部がケーブルラック41の上方に配置されており、複合ケーブル40をケーブルラック41上に導き、その部位で支持している。
また、この実施の形態1では、ボデイ部32をケーブル用レールに吊設する吊設装置45は、図2及び図3に示すように、ボデイ部32の上面にケーブル用レール21を挟んで両側に一対の板状の固定金物44が突設され、各固定金物44の前後2箇所に互いに対向するように縦長孔44aが貫通して設けられ、この縦長孔44aにそれぞれ連結部材46が配置されて構成されている。
この連結部材46は、上端側が屈曲した略L字板状の形状を有し、屈曲した上端にブレーキパッド47が装着され、他方の固定金物44に配置された連結部材46のブレーキパッド47とケーブル用レール21を介して対向して配置されている。
また、この連結部材46には、上下2箇所に横長の横長孔46aが設けられ、固定金物44の縦長孔44aの上下に固定された固定ピン44bが、この横長孔46aに貫通した状態で、各連結部材46がスライド自在に縦長孔44a内に係止されている。更に、互いに対向する連結部材46間が、引張りバネ48により連結されて、互いに接近する方向に付勢されると共に、ジャッキ49が架設されている。
そのため、これらの連結部材46は、ジャッキ49が収縮している間は、図3の左側の状態となり、引張りバネ48の付勢力により、対向するブレーキパッド47でケーブル用レール21が挟持されて、ボデイ部32を停止した状態とすることができる。そして、ジャッキ49が伸長している間は、図3の右側の状態となり、対向するブレーキパッド47がケーブル用レール21から離間して、ボデイ部32を移動可能な状態とすることができる。
このような吊設装置45のブレーキパッド47は、ボデイ部32とプラグ部33とを接続又は開放する際に使用され、ボデイ部32を停止させた状態で、これらの接続又は開放操作を行うことができるように構成されている。
このような伝達装置では、ケーソン掘削機15が走行レールに沿って走行すると、その走行に伴なってケーブル支持部材43の先端部がケーブルラック41上を移動し、ケーソン掘削機15に接続装置20を介して接続された複合ケーブル40が、ケーブル支持部材43の先端部で支持された状態で、ケーブルラック41上で引き回され、複合ケーブル40のケーソン掘削機15の近傍部分がケーソン掘削機15に追従して移動する。
このとき、ケーブルラック41の上方が開放されているため、複合ケーブル40の移動及び配置は容易であり、例えば、ケーソン掘削機15の移動により、ケーブル支持部材43の先端部が、ケーブルラック41の経路中で、導入位置11cから最も離れた位置に配置されると、複合ケーブル40がケーブルラック41内で略延びた状態に配置され、その位置より導入位置11c側ではケーブルラック内で蛇行したり、折り返し状に屈曲した状態で配置されることができる。
以上のような伝達装置によれば、走行用レール13に沿って配設されたケーブルラック41に、複合ケーブル40が引出し及び収容可能に載置されているので、ケーソン掘削機15の走行範囲に対応した長さを有する複合ケーブル40の全長を、ケーブルラック41上に載置しておくことができ、走行用レール13のどの位置にケーソン掘削機15が移動しても、複合ケーブル40が垂れ下がることがない。そのため、ケーブル用レール21に吊り下げる場合のように、垂下したケーブルによりケーソン掘削機15の移動時や旋回時に、掘削アーム15aが当接する等の支障が生じるようなことを確実に防止できる。
また、複合ケーブル40をケーブル用レール21に多数の滑車を用いて吊り下げる必要がないため、簡単な構成で複合ケーブル40を配置することができると共に、多数の滑車や弛んだケーブルだまりが重なることによりケーソン掘削機15の移動が阻止されるような障害が生じることがない。そのため、ケーソン掘削機15が広い範囲で移動でき、広い作業範囲を確保し易くて、地山掘削が不可能となる範囲をなくすことも可能である。
しかも、このような伝達装置では、ケーソン掘削機15の一対の走行用レール13間にボデイ部32及びプラグ部33を配置するため、ケーソン掘削機15及び接続装置20の必要幅を狭く抑えることができ、狭隘なケーソンに設置し易い。
更に、ケーブルラック41が、上部が開口した状態で、ケーソン掘削機15より上方で、走行用レール13の側方に配置されており、また、ケーソン掘削機15には、ケーブルラック41の上方で複合ケーブル40を支持するケーブル支持部材43が装着され、ケーブル支持部材43の先端部がケーブルラック41上を移動できるように配置されているので、簡単な構成で、ケーブル掘削機15の移動の障害となることなく、複合ケーブル40を載置しておくことができると共に、複合ケーブル40を常にケーブルラック41上で引き回すことができて、複合ケーブル40を容易にケーブルラック41上に載置しておくことができる。
なお、上記実施の形態1では、ケーソン掘削機15に複合ケーブル40を接続するために、接続装置20を用いた例について説明したが、ケーソン掘削機15と複合ケーブル40を他の形態で接続することも可能であり、複合ケーブル40を直接ケーソン掘削機15に接続してもよい。その場合には、ケーブル支持部材43をケーソン掘削機15に固定して設けることも可能である。
また、上記では、伝達ケーブルとして、電源ケーブル16及び制御ケーブル17を束ねた複合ケーブル40を用いたが、移動体に応じた各種のケーブルを用いることが可能であり、その数等も限定されることはない。例えば、電源ケーブル16及び制御ケーブル17を別々の状態でケーブルラック41上に載置してもよい。
更に、上記では、複合ケーブル40をケーブル支持部材43に直接支持したが、例えば、ケーブル支持部材43にケーブルグリップを固定し、このケーブルグリップにより複合ケーブル40を包んだ状態で把持させてもよい。
[発明の実施の形態2]
次に、発明の実施の形態2について図4を用いて説明する。
この伝達装置では、発明の実施の形態1とは異なり、複合ケーブル40がケーソン掘削機15に進行方向側面側から接続されており、ケーブル用レール21とケーブルラック41とが、ケーソン掘削機15の一対の走行用レール13の外側に沿って、略全長にわたり配置されている。
この発明の実施の形態2では、ケーブルラック41は作業室スラブ11に固定金物41aを介して吊設されている。このケーブルラック41は、略コ字形状を有し、上部が開口した状態で配設され、両側面側の一方側が固定金物41aに接合され、他方側が全長にわたり開放された状態となっている。
複合ケーブル40は、発明の実施の形態1と同様に、作業室スラブ11の導入位置11c近傍からケーソン掘削機15までの略全長が、このケーブルラック41上に載置されている。また、この実施の形態2の複合ケーブル40の端部は、接続装置20を介して、ケーソン掘削機15を離接可能に接続されている。
この接続装置20は、複合ケーブル40の端部に設けられたボデイ部32と、ケーソン掘削機15に接続されたプラグ部33とを備えている。なお、ボデイ部32のプラグ部33側と、プラグ部33のボデイ部32側には、それぞれ、複合ケーブル40とケーソン掘削機15とを電気的に接続するためのプラグ等の接続部が設けられているが、詳細な図示は省略されている。
この接続装置20のボデイ部32は、プラグ部33側が開口する筐体36と、この筐体36の内部に離接方向に移動可能に収容された本体部37とを有しており、筐体36が、ケーブル用レール21に走行自在に配置されたケーブル滑車22に、バネ部材23aを介して、吊設されている。
本体部37には、プラグ部33側に、図示しない接続部と共に、雄ガイド部51がプラグ部33側に向けて突設されている。
一方、プラグ部33は、ケーソン掘削機15に固着されたそり部73上に配置され、バネ部材71aを介して、ケーソン掘削機15に支持されたプラグケース62を備えており、このプラグケース62のボデイ部32側に、図示しない接続部が配置されると共に、ボデイ部32の雄ガイド部51が挿入可能な雌ガイド部65が固定されている。
そして、ボデイ部32の本体部37が筐体36内で、プラグ部33側に移動した状態で、複合ケーブル40とケーソン掘削機15とが電気的に接続されている。
なお、作業室スラブ11の接続装置20の接続及び脱離が行われる位置には、ボデイ部32とプラグ部33とが連結する際に生じる反力を受けるための反力受け部材55が設けられ、また、接続及び脱離を監視する監視カメラ77が設けられいる。
このような伝達装置であっても、発明の実施の形態1と同様に、走行用レール13に沿って配設されたケーブルラック41に、複合ケーブル40が引出し及び収容可能に載置されているので、ケーソン掘削機15の走行範囲に対応した長さを有する複合ケーブル40の全長を、ケーブルラック41上に載置しておくことができ、複合ケーブル40が垂れ下がることがない。そのため、複合ケーブル40がケーソン掘削機15の移動時や旋回時の障害となることがない。
また、複合ケーブル40をケーブル用レール21に多数の滑車を用いて吊り下げる必要がないため、多数の滑車や弛んだケーブルだまりが重なることによりケーソン掘削機15の移動が阻害されることがなく、ケーソン掘削機15の広い作業範囲を確保し易い。
更に、ケーブルラック41が、上部が開口した状態で、ケーソン掘削機15より上方で、走行用レール13の側方に配置され、また、ケーソン掘削機15には、ケーブルラック41の上方で複合ケーブル40を支持するケーブル支持部材43が装着されているので、簡単な構成で、ケーブル掘削機15の移動の障害となることなく、複合ケーブル40を載置しておくことができると共に、複合ケーブル40を常にケーブルラック41上で引き回すことができて、複合ケーブル40を容易にケーブルラック41上に載置しておくことができる。
この発明の実施の形態1の接続装置を有するケーソン掘削機周囲を示し、一部を断面で示す正面図である。 同実施の形態1のケーソン掘削機周囲の側面図である。 同実施の形態1の接続装置のボデイ部をレールに吊設した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態2の接続装置を有するケーソン掘削機周囲を示し、一部を断面で示す正面図である。 この発明のケーソン掘削機を有するニューマチックケーソンを示す縦断面図である。 従来のケーソン掘削機を有するニューマチックケーソンを示す縦断面図である。 従来のケーソン掘削機を有するニューマチックケーソンの縦断面図である。
符号の説明
11 作業室スラブ
13 走行用レール
15 ケーソン掘削機(移動体)
20 接続装置
21 ケーブル用レール
32 ボデイ部
33 プラグ部
40 複合ケーブル(伝達ケーブル)
41 ケーブルラック
43 ケーブル支持部材

Claims (2)

  1. 供給源から伝達対象を、走行軌道に吊設されて移動する移動体に、伝達ケーブルを介して供給可能な伝達装置であって、
    前記走行軌道に沿って配設され、前記伝達ケーブルを引出し及び収容可能に載置するケーブルラックと、
    前記移動体に装着され、該移動体から延びる伝達ケーブルを前記ケーブルラック上に導くケーブル支持部材とを有し、
    前記ケーブル支持部材の先端部が前記ケーブルラックの上方に位置し、前記移動体の移動に伴なって、前記ケーブル支持部材の先端部が前記ケーブルラック上を移動することにより、該ケーブルラック上で前記伝達ケーブルが引き回されるように構成されたことを特徴とする伝達装置。
  2. 前記移動体は、ケーソン掘削機であることを特徴とする請求項1に記載の伝達装置。
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