JP2005354325A - 増幅装置および増幅装置の利得制御方法 - Google Patents

増幅装置および増幅装置の利得制御方法 Download PDF

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Takeo Miyata
健雄 宮田
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Abstract

【課題】 適応変調によりパケットフォーマットが変更されても、可変利得増幅器の利得を安定かつ適切に設定したい。
【解決手段】
信号処理部20は、変調方式判定部40を含み、受信した信号のフレームフォーマットを識別し、利得制御部12内の期間設定部34へ通知する。期間設定部34は、記憶部30を参照し、通知されたフレームフォーマットに対応する利得設定期間を取得し、利得決定部32へと通知する。利得決定部32は、通知された利得設定期間の間、信号処理部20へ入力される信号SIG20の信号レベルを測定し、可変利得増幅器10の利得を決定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、増幅装置の利得制御技術に関し、特に移動体無線通信の受信部に使用される増幅器およびその利得制御方法に関する。
携帯電話や簡易型携帯電話システムなどの移動体無線通信システムにおいて、端末および基地局はそれぞれ、受信した微弱なパケット信号を、増幅器によって所定の信号レベルまで増幅した後に、復調その他の様々な信号処理を行っている。ここで、端末および基地局が受信する信号のレベルは、基地局および端末間の距離や伝搬路の状況等に応じて大きく異なっているが、後段の信号処理部にほぼ一定レベルの信号が供給できるように、端末や基地局の受信部には可変利得増幅器が設けられ、受信した信号のレベルに応じて、可変利得増幅器の利得を決定する(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−93650号公報
通常、この可変利得増幅器の利得を決定する自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)回路は、受信したパケット信号の先頭部分に含まれるスタートシンボルSSおよびプリアンブルPRといった、既知信号の部分を利用して利得制御を行っている。
次世代の通信システムでは、伝搬路特性やトラヒックの状況によって変調方式、シンボルレートなどの変調パラメータを変化させる適応変調方式の採用が想定されるので、これらの変調パラメータが変わると、それに伴ってパケット信号が有するパケットフォーマットが変わる場合がある。パケットフォーマットの変化は、すなわち、先述の既知信号の期間の変化を意味する。もし、利得を決定するための期間が、既知信号の期間ではなく、パケットフォーマットの後部に配置される有意信号の部分にまで伸びてしまえば、AGC回路において適切な利得の設定ができなくなり、増幅後の信号処理に支障をきたし、究極的には発呼成功率や通話品質を悪化させる。このような場合に、利得を決定するための期間を、最も短い既知信号の期間にあわせて設定する方法も考えられる。しかしながら、AGC回路においては、可能な限り長い期間にわたって増幅した信号を測定して利得を決定した方が、より安定かつ適切な利得制御が可能となる。従って、既知信号の期間が長いパケットフォーマットに対して、短期間で利得の設定を行うのは望ましくない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、既知信号の期間が異なる複数のパケットフォーマットに応じて適切な利得制御を行うことができる増幅装置および可変利得増幅器の利得制御方法の提供にある。
本発明のある態様は、増幅装置に関する。この増幅装置は、パケット信号を受けつける受付部と、受付部で受けつけたパケット信号を増幅する可変利得増幅器と、可変利得増幅器で増幅したパケット信号にもとづいて、可変利得増幅器の利得を決定する利得制御部とを備える。受付部で受けつけるべきパケット信号は、複数の種類規定されたパケットフォーマットのいずれかを有し、当該複数の種類規定されたパケットフォーマットは、互いに異なった期間の既知信号を含んでおり、利得制御部は、可変利得増幅器の利得を決定するための期間を前記既知信号の期間の少なくとも一部に設定し、かつ前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間を受付部で受けつけたパケット信号が有したパケットフォーマットの種類に応じて変更してもよい。
この増幅装置によれば、既知信号の長さに応じて、可変利得増幅器の利得を決定する期間を変更するため、各パケットフォーマットに応じた適切な利得制御を行うことができ、発呼成功率および通信品質の向上を図ることができる。
利得制御部は、複数の種類規定されたパケットフォーマットが含んだ既知信号の期間の長短に応じて、前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間を伸縮して設定してもよい。
この増幅装置によれば、適応変調によって変調方式やシンボルレートが変更され、既知信号の期間が長くなった場合には、それに応じて利得を決定するための期間を長く設定できるため、より適切な利得の設定を行うことができる。
この増幅装置は、複数の種類規定されたパケットフォーマットと、それぞれのパケットフォーマットに対応した前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間との対応をあらかじめ記憶しておく記憶部をさらに備えていてもよい。
この増幅装置によれば、パケットフォーマットとそれに対応する利得を決定するための期間をあらかじめ定めて記憶部に記憶しておくことによって、パケットフォーマットを判別した後、記憶部を参照してそれに応じた利得を決定するための期間を適切に変更することができる。
この増幅装置は、可変利得増幅器において増幅すべきパケット信号が有したパケットフォーマットに関する指示を外部から入力するための指示端子をさらに備えていてもよい。ベースバンド回路など上位レイヤに対応する高度な信号処理を行う回路によって、変調方式やシンボルレートなどの変調パラメータを識別し、増幅装置に対し現在受信しているパケット信号のパケットフォーマットを指示することによって、増幅装置は利得を設定するための期間を適切に決定することができる。
本発明の別の態様は、可変利得増幅器の利得制御方法に関する。この利得制御方法は、可変利得増幅器において増幅すべきパケット信号が、複数の種類規定されたパケットフォーマットのいずれかを有しており、可変利得増幅器の利得を決定するための期間を、前記複数の種類規定されたパケットフォーマットに含まれる互いに異なった期間の既知信号の少なくとも一部に設定し、かつ可変利得増幅器の利得を決定するための期間を、パケット信号が有したパケットフォーマットの種類に応じて変更し、可変利得増幅器の利得を決定するための期間中に決定した利得を可変利得増幅器に指示する。
本発明のさらに別の態様も、可変利得増幅器の利得制御方法に関する。この利得制御方法は、互いに異なった期間の既知信号の期間を含むように複数の種類規定されたパケットフォーマットのいずれかを有したパケット信号であって、かつ可変利得増幅器において増幅すべきパケット信号が有するパケットフォーマットの種類を判別するステップと、判別した複数の種類規定されたパケットフォーマットに含まれる既知信号の期間を特定するステップと、可変利得増幅器において増幅すべきパケット信号に対する利得を決定するための期間を、特定した既知信号の期間の少なくとも一部に含まれるように、判別したパケットフォーマットの種類に応じて変更しながら設定するステップと、利得を決定するための期間中に可変利得増幅器の利得を決定するステップと、決定した可変利得増幅器の利得を前記可変利得増幅器に指示するステップとを含む。
これらの利得制御方法によれば、各パケットフォーマットに含まれる既知信号の長さに応じて、可変利得増幅器の利得を決定する期間を変更するため、各パケットフォーマットに応じた適切な利得制御を行うことができ、発呼成功率および通信品質の向上を図ることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、適応変調方式が採用される通信システムの受信部に使用される増幅装置において、既知信号の期間が異なる複数のパケットフォーマットに対して適切な利得制御を行うことができ、発呼成功率および通信品質を向上することができる。
本発明の実施例は、簡易型携帯電話システムの基地局装置の受信部に使用される増幅装置に関する。図1に本実施例に係る増幅装置100を含む簡易型携帯電話システムの基地局装置の構成を示す。
本実施例に係る増幅装置100を含む基地局装置300と端末装置400間の通信には適応変調が採用されている。適応変調方式とは、変調方式やシンボルレートなどの変調パラメータを伝搬路の状況に応じて切り替えて使用する方式をいう。例えば、伝搬路の状況が悪い場合には、伝搬路歪みに強いBPSK(Binary Phase Shift Keying)などの変調方式を用いることで通信品質を維持する。逆に伝搬路が良好な場合には、変調方式をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、さらには64QAMなどの多値変調方式へと切り替え、さらにシンボルレートを上げて高速通信を行う。通信システムによって、どの変調パラメータを変更するかは異なるが、本実施例においては説明の簡単化のために、シンボルレートは一定のまま、変調方式のみをBPSKおよびQPSKで切り替えるものとする。
図1では、一の端末装置400のみを図示するが、基地局装置300は実際には複数の端末装置と通信を行っていてもよい。このときの基地局装置300と複数の端末装置400間の通信における複数スロットの多重化はTDMA(Time Division Multiplex Access)によって行われている。また、基地局装置300と端末装置400間の送受信は、TDD(Time Division Duplex)によって行われており、上り回線のスロットと下り回線のスロットを時間的に交互に切り替えて通信を行っている。
基地局装置300は、アンテナ14、受信RF部16、増幅装置100、復調部18、信号処理部20、変調部22、送信RF部24、アンテナスイッチ26を含み、増幅装置100はさらに可変利得増幅器10と利得制御部12とを含む。
基地局装置300は、受信時には端末装置400から送信されたパケット信号をアンテナ14によって受信する。このとき、アンテナスイッチ26は、アンテナ14を受信RF部16に接続する。受信RF部16は、受信したパケット信号を増幅し、さらに周波数変換する。
増幅装置100内部に設けられた可変利得増幅器10は、受信RF部16によって周波数変換された信号SIG10を以降の信号処理を行うために十分な信号レベルにまで増幅する。増幅された信号は、復調部18へと入力されている。復調部18は、AD変換および復調した信号SIG12を出力する。信号処理部20は、信号SIG12のチャネルの判別を行い、制御チャネルCCHや同期信号SYNCであれば、端末装置400との通信を行うための様々な処理を行い、情報チャネルTCHであれば、音声データや画像データに対する処理を行う。さらに基地局装置300は、図示しないネットワークと接続し、端末装置400との間で通信されるデータを中継しても良い。
信号処理部20において、端末装置400から受信したパケット信号を安定に処理するためには、信号処理部20に入力される信号SIG12は、受信バースト単位で、一定の信号レベルを有していることが望ましい。ところが、端末装置400から送信され空間を伝播したのちにアンテナ14で受信される信号レベルは、端末装置400と基地局装置300との距離や、伝搬路のフェージング状況によってバースト単位で大きく異なっている。そこで、増幅装置100においては、信号処理部20に入力される信号SIG12がバースト単位でほぼ一定レベルを有するように、可変利得増幅器10の利得を決定する。
利得制御部12は、可変利得増幅器10の利得を制御するAGC機能を有する。この利得制御部12には、復調部18においてAD変換、復調された信号SIG12が入力されており、利得制御部12は、信号SIG12の信号レベルを一定期間測定し、測定した信号レベルをもとに可変利得増幅器10の利得を決定する。
利得制御部12において、利得を決定、制御するための動作は、パケットフォーマットの前部に配される既知信号を予め規定された利得で増幅する期間(以下、第1期間という)と、パケットフォーマットの後部に配される有意な信号を第1期間に決定した利得で増幅する期間(以下、第2期間という)の2つの期間に分けて考えることができる。
増幅装置100が増幅するパケット信号のパケットフォーマットは、その前部に、ランプR、スタートシンボルSS、プリアンブルPRなどの既知信号を含んでいるが、これら既知信号は、予めシンボルパターンが定められており有意な情報は持っていない。パケットフォーマットの後部には、これらの既知信号に続いて、有意な情報をもったシンボルが配置されている。
有意な情報を有するシンボルを信号処理している途中に可変利得増幅器10の利得が変化すると、信号処理部20への入力信号SIG12が変化することになり、信号処理に支障をきたす。従って、可変利得増幅器10の利得の決定は、既知信号が配置されている第1期間に行い、有意なシンボルが含まれる第2期間の利得は変化させることなく一定に保つ必要がある。利得制御部12が、第1期間および第2期間に可変利得増幅器10の利得を決定、制御する動作の詳細については後述する。
増幅装置100に入力されるパケット信号は、変調方式およびチャネルに応じて複数の種類規定されたパケットフォーマットを有しており、パケットフォーマットごとに含まれる既知信号の期間が異なっている。パケットフォーマットが常に一定であれば、既知信号の期間も一定であるため、利得制御部12において、利得を決定するための期間は常に固定しておけばよい。しかしながら、適応変調方式が採用され、パケットフォーマットがバーストごとに異なる通信システムにおいては、パケットフォーマットの変化に伴い既知信号の長さが変化するため、利得を決定するための期間もそれに応じて変化させる必要がある。
図2には、受信部200の構成がより詳細に示されている。受信部200は、増幅装置100、復調部18、信号処理部20を含む。さらに増幅装置100は、可変利得増幅器10、利得制御部12とを含む。各ブロックの動作は、図1で説明した動作と同様であるためその説明は省略する。
信号処理部20内に設けられた、変調方式判定部40は、復調された信号SIG12から、現在受信中のパケット信号の変調方式およびチャネルの種類を識別し、パケットフォーマットを特定する機能をもつ。この特定したパケットフォーマットの識別番号SIG20は、利得制御部12へと入力されている。また、識別された変調方式は、復調部18にも入力されており、復調部18は、パケット信号に適用された変調方式に対応した復調を行う。
利得制御部12は、既知信号の長さに応じて利得を決定するための期間Ta(以下利得決定期間Taという)を適切に設定するために、その内部に記憶部30、期間設定部34、利得決定部32を含んでいる。利得制御部12は、増幅すべきパケット信号に適用されているパケットフォーマットをもとに、利得決定期間Taを設定し、さらに、利得決定期間Taでの測定にもとづいて可変利得増幅器10の利得を決定する。
図3はBPSKおよびQPSKそれぞれに対応する制御チャネルCCH(Control CHannel)のパケットフォーマットの一例を示す図である。ランプR、スタートシンボルSSおよびプリアンブルPRを含む既知信号を比較すると、QPSKではこの既知信号の期間が2+32シンボルであるのに対し、BPSKでは既知信号の期間が2+16シンボルとなっている。従って、利得制御部12は、それぞれのパケットフォーマットに応じて、この既知信号の期間内で利得決定を行う必要がある。例えば、1シンボルを5.2[μs]とすれば、それぞれのパケットフォーマットに対応する既知信号の期間は、QPSKにおいて5.2×(2+32)=176.8[μs]、BPSKにおいて5.2×(2+16)=93.6[μs]となる。
利得制御部12において、可変利得増幅器10の利得決定期間Taは、これらの既知信号の期間を含む第1期間中の一部に設定する必要がある。さらに、利得を決定する際の伝搬路遅延や、基地局装置内部での遅延、さらに利得制御部の応答速度等の影響を考慮することが望ましく、例えばマージンとして20[μs]もたせるとすれば、利得決定期間Taは、例えばQPSKに対して150[μs]、BPSKに対して70[μs]のように規定することができる。
図2に戻る。記憶部30は、このようにして規定された利得決定期間Taと、パケットフォーマットの識別番号SIG20の対応を図4に示すようなテーブルとして記憶する。このテーブルには、変調方式とチャネルの種類の組み合わせごとに、適切な利得決定期間Taが予め定められている。変調方式欄50には適応変調によって変更される変調方式の種類が、チャネル欄52にはパケット通信に用いられるチャネルの種類が、識別番号欄54には変調方式とチャネルの組み合わせで定まるパケットフォーマットの識別番号が、利得決定期間欄56には、各パケットフォーマットの識別番号に対応する利得決定期間Taが記憶される。記憶部30はこれらのすべてを記憶する必要はなく、例えば本実施例においては、パケットフォーマットの識別番号と利得期間決定期間Taのみを記憶しておけばよい。
期間設定部34は、パケットフォーマット、すなわち既知信号の期間に対応した利得決定期間Taを設定する。期間設定部34には、信号処理部20から出力されたパケットフォーマットの識別信号SIG20が入力されており、さらに期間設定部34は、記憶部30と接続されている。従って、期間設定部34は、入力されているパケットフォーマットの識別信号SIG20に対応する利得決定時間Taを記憶部30を参照して読み込むことで、既知信号の期間に対応した利得決定期間Taを適切に設定する。
利得決定部32には、信号処理部20への入力信号SIG20と、期間設定部34で設定した利得決定期間Taが入力されている。利得決定部32は、期間設定部34によって指定された利得決定期間Taの間、信号SIG12の信号レベルを測定し、前述した方法によって第2期間における可変利得増幅器の利得g2を決定する。利得決定部32は、第2期間に入ると、可変利得増幅器10に対して、決定した利得g2に変更すべく指示する。
送信時においては、変調部22は、信号処理部20から出力された信号をDA変換および変調する。送信RF部24は、変調部22からの入力信号を周波数変換し、十分な電力まで増幅する。アンテナスイッチ26は、送信時は、アンテナ14と送信部を接続する。増幅された信号は、アンテナ14から基地局装置300に対して送信される。
本実施例においては、様々な処理を行う各要素を機能ブロックとして記載したが、これらは、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現される。従って、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところである。
以上のように構成された基地局装置300および受信部200の動作を、図5を参照しながら説明する。図5は、可変利得増幅器10の利得を決定する手順を示すフローチャートである。
以下、前述の第1期間および第2期間において利得制御部12が可変利得増幅器10の利得を決定する動作について説明する。
第1期間において、利得制御部12は、パケット信号を受信するとまず可変利得増幅器10の利得を所定の値g1に設定する。可変利得増幅器10は、利得g1でパケット信号SIG10を増幅する。この第1期間において増幅されるパケット信号は既知信号部分となっている。
信号処理部20内の変調方式判定部40は、復調された信号から受信部200が現在受信しているパケット信号の変調方式およびチャネルの種類を判定し、パケット信号に適用されているパケットフォーマットを特定する(S10)。変調方式およびチャネルの判定は、適応変調が採用される通信システムによって異なってくるが、例えば以下のように行っても良い。信号処理部20は、例えばベースバンド回路などの上位レイヤに対応する高度な信号処理を行う回路に相当し、基地局装置300と端末装置400との接続シーケンスの状態をすべて把握している。従って、現在受信しているスロットがどのチャネルであるかは信号処理部20には自明である。
基地局装置300と端末装置400との接続が確立すると、まず制御チャンネルCCHによって通信を行い、同期信号SYNCによって基地局装置300と端末装置400間の同期を取り、通信チャネルTCHによって通信を行う。従って、同期信号SYNCおよび通信チャネルTCHについては、それ以前の制御チャネルCCHによる通信の結果、現在受信中のパケット信号に適用されている変調方式を判別することができる。
また通常、制御チャンネルCCHの既知信号部分に適用される変調方式は、より上位レイヤの通信によって決定されているため、これにもとづいて判別しても良い。上位レイヤからの判別が不可能な場合には、制御チャネルCCHに関しては、受信系を複数設け、BPSKとQPSKの両方に対して待ち受けて、変調方式が判別した時点で利得制御部12によりいずれか一方を選択させることによって可変利得増幅器10の利得制御を行っても良い。また、基地局装置300と端末装置400との通信が一時的に切断された場合などにおいて、信号処理部において受信しているパケット信号に適用されている変調方式やチャネルの判定ができなくなった場合には、例外的に、予めさだめられた利得決定期間Taのうち最短の値を用いてもよい。
このようにして特定されたパケットフォーマットの識別信号SIG20は、利得制御部12内部の期間設定部34へと入力される。期間設定部34は、記憶部30に記憶されたテーブルを参照し、パケットフォーマットに対応した利得決定期間Taを設定する(S12)。
利得決定部32は、ランプR、スタートシンボルSS、プリアンブルPRを含む既知信号の期間のある一区間の間、信号処理部20への入力信号SIG12の信号レベルを測定する。この信号レベルを測定する期間は、期間設定部34において設定された利得決定期間Taである(S14)。
利得決定部32は、利得決定期間Ta中に測定した信号SIG12の信号レベルから、第2期間の利得g2を決定する(S16)。利得制御部12は、利得決定期間Taの間に測定した信号レベルの最大値をもとにして、第2期間の利得g2を決定してもよい。すなわち、利得制御部12で測定した信号レベルの最大値が所定の基準値よりも低ければ、利得制御部12は、可変利得増幅器の第2期間における利得g2を、第1期間の利得g1よりも高く設定する。逆に、利得制御部12で測定した信号レベルの最大値が所定の基準値よりも高ければ、可変利得増幅器10の第2期間における利得g2を第1期間の利得g1よりも低く設定する。この利得の決定は、一定期間測定した信号レベルの平均値にもとづいてもよい
利得決定部32は、決定した第2期間の利得g2を可変利得増幅器10へと指示する(S18)。その結果、有意な信号が配置されるパケットフォーマットの後部は、第2期間の利得g2で増幅され、信号処理部20には、伝送路の状況や、基地局装置と端末装置間の距離によらず、すべてのバーストにおいて一定振幅の信号が入力されることになる。
以上の手順を経て受信部200における増幅装置100の利得制御は完了する。
その後、可変利得増幅器10は、利得制御部12によって指示された第2期間の利得g2によって、パケット信号SIG10のパケットフォーマット内の後部に配置された有意な信号を増幅する。増幅された信号は、復調部18において適切な復調方式で復調された後、所定の信号レベルをもって信号処理部へと入力される。
以上のように、本発明の実施例に係る増幅装置100を、適応変調方式が採用された通信システムの受信部に使用した場合、変調パラメータが変化して既知信号の期間が変化した場合でも、可変利得増幅器の利得を適切に設定できるので、発呼成功率および通信品質を向上することができる。すなわち、既知信号の期間が短いパケットフォーマットに対しては、利得決定期間Taを短く設定するため、利得決定期間が既知信号の期間を超えて、有意な信号にもとづいて利得を決定することを防止できる。また、既知信号の期間が長いパケットフォーマットに対しては、利得決定時間Taを長く設定することにより、より安定かつ適切な利得制御が可能となる。
また、本発明では、パケットフォーマットの種類にもとづいて利得決定期間Taを変化させるため処理が容易であるという利点を有する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例では、変調パラメータとして変調方式のみが変化する場合について説明した。しかし、実際の適応変調方式が採用される通信システムにおいては、シンボルレートのみ、あるいは変調方式とシンボルレート両方が変化する場合もある。この場合、記憶部30に記憶されるテーブルを拡張し、シンボルレートが変化することによって増えるパケットフォーマットの種類と、それに対応した利得決定期間Taを定めておけばよい。さらに信号処理部20の内部に、変調方式判定部40に加えて、シンボルレートを判別するブロックを設け、判別したシンボルレートに関する情報も信号SIG20によって期間設定部34に対して通知すればよい。このようにして、利得決定部32はシンボルレートが変化する場合でも、最適な利得決定期間Taを設定することができ、通話品質、発呼成功率などの向上を図ることができる。
本発明の実施例では、増幅装置が基地局装置の受信部に使用される例について説明したが、端末装置の受信部に使用してもよい。この場合も、増幅装置自体の各ブロックにおける構成、動作に変わるところはなく、基地局装置に使用した場合と同様に、可変利得増幅器の利得を適切に設定することができ、発呼成功率および通信品質を向上することができる。さらに、基地局装置、端末装置それぞれ両方の受信部に用いることによって、発呼成功率および通信品質のさらなる向上が見込まれる。
本発明の実施例では、受信部200において、利得制御部12は、復調部18よってAD変換および復調された信号にもとづいて利得の決定を行ったがこれには限定されない。すなわち、利得制御部12が参照する信号は、可変利得増幅器10によって増幅された信号であればよく、例えば、可変利得増幅器10による増幅直後のアナログ信号でもよいし、復調部18においてAD変換された信号であってもよい。
本実施例では、簡易型携帯電話システムを通信システムの一例として説明したが、本発明に係る利得制御技術は、その他の携帯電話や、無線LAN(Local Area Network)など様々な通信システムに適用することができる。すなわち、パケット信号が有するパケットフォーマットの前部に含まれる既知信号にもとづいて可変利得増幅器の利得を制御する通信システム全般に適用することができる。
本発明の実施例に係る増幅装置を含む基地局装置の構成を示す図である。 図1の基地局装置に含まれる受信部の構成を示す図である。 適応変調によってパケット信号に適用されるパケットフォーマットの一例を示す図である。 図2の記憶部のデータ構造を示す図である。 図2の利得制御部の利得決定手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 可変利得増幅器、 12 利得制御部、 14 アンテナ、 16 受信RF部、 18 復調部、 20 信号処理部、 22 変調部、 24 送信RF部、 26 アンテナスイッチ、 30 記憶部、 32 利得決定部、 34 期間設定部、 40 変調方式判定部、 100 増幅装置、 200 受信部、 300 基地局装置、 400 端末装置。

Claims (5)

  1. パケット信号を受けつける受付部と、
    前記受付部で受けつけたパケット信号を増幅する可変利得増幅器と、
    前記可変利得増幅器で増幅したパケット信号にもとづいて、前記可変利得増幅器の利得を決定する利得制御部とを備え、
    前記受付部で受けつけるべきパケット信号は、複数の種類規定されたパケットフォーマットのいずれかを有し、当該複数の種類規定されたパケットフォーマットは、互いに異なった期間の既知信号を含んでおり、
    前記利得制御部は、前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間を前記既知信号の期間の少なくとも一部に設定し、かつ前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間を前記受付部で受けつけたパケット信号が有したパケットフォーマットの種類に応じて変更することを特徴とする増幅装置。
  2. 前記利得制御部は、前記複数の種類規定されたパケットフォーマットが含んだ既知信号の期間の長短に応じて、前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間を伸縮して設定することを特徴とする請求項1に記載の増幅装置。
  3. 前記複数の種類規定されたパケットフォーマットと、それぞれのパケットフォーマットに対応した前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間との関係をあらかじめ記憶しておく記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の増幅装置。
  4. 前記可変利得増幅器において増幅すべきパケット信号が有したパケットフォーマットに関する指示を外部から入力するための指示端子をさらに備えることを特徴とする請求項1から3に記載の増幅装置。
  5. 可変利得増幅器において増幅すべきパケット信号が、複数の種類規定されたパケットフォーマットのいずれかを有しており、
    前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間を、前記複数の種類規定されたパケットフォーマットに含まれる互いに異なった期間の既知信号の少なくとも一部に設定し、かつ前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間をパケット信号が有したパケットフォーマットの種類に応じて変更し、前記可変利得増幅器の利得を決定するための期間中に決定した利得を前記可変利得増幅器に指示することを特徴とする可変利得増幅器の利得制御方法。
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