JP2005352449A - 光ファイバ固定具およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】常温においてファイバグレーティング特性を劣化させることがない。
【解決手段】長手方向のコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティング14を形成した光ファイバ13をフェルール11の貫通孔11aに挿入固定した光ファイバ固定具10において、上記光ファイバ13と上記貫通孔11aは常温硬化型接着剤17により固定されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバグレーティングがフェルールに挿入固定された光ファイバ固定具に関するものである。
従来、光伝送路の故障位置切り分け法に適用される伝送装置は図6に示すように、光送信器1、光受信器2、光パルス試験器3、光カプラ4、光フィルタ5、光ファイバ線路6から構成される(特許文献1参照)。
送信側で光送信器1からの信号波長λ1の通信光信号とパルス試験器3からの光ファイバ線路試験波長λ2の検査光信号とが光カプラ4で多重される。この多重光信号は同一の光ファイバ線路6で伝送され、光受信器2で信号波長λ1の光信号のみが取り出される。この場合、送られてくる多重光信号から必要な波長の光信号のみを選択するために、光フィルタ5としてフィルタ型切り分け器を受信側に設ける必要がある。
ここで、信号波長λ1は1300nm〜1600nm帯の通信光信号用の波長をいい、具体的には1310nm、1480nm、1550nmの波長である。また、信号波長λ2は1625nmの信号波長である。
波長選択の光フィルタ5を設ける場所の1つとして光ファイバケーブルの端末部に取り付けられる光コネクタがある。この光フィルタ5には、検査光を遮断して加入者宅に検査光を送らないようにする働きと、光ファイバ線路6を伝搬してきた検査光を反射して光パルス試験器3に送り返し、光ファイバ線路6中の障害点の有無や光ファイバ線路6の光伝送特性を検出させる働きがある。
光ファイバ線路6の検査システムに用いられる光フィルタ5としては、光導波路(光ファイバ、薄膜導波路など)のコアに光フィルタ5機能を果たす領域(以下、フィルタ領域という)が設けられた、導波路構造を持つ光フィルタ5が特に好適である。例えば、光ファイバ線路6として用いられている通信用光ファイバの所定部位にフィルタ領域を形成すれば光ファイバ型の光フィルタ5が得られるが、このような光フィルタ5はそれ自体が光ファイバ線路6として使用できるものである。従って、光ファイバ型の光フィルタ5の一端にプラグを取り付けて光コネクタを構成すれば、その取扱いも容易になる。このため、光ファイバ型の光フィルタ5を用いて光ファイバ線路6の検査システムを構成すれば、誘電体多層膜フィルタを用いる場合のように光線路中にフィルタ部品を挿入する必要がなく、信号光の損失は少なくて済む。また、薄膜導波路中にフィルタ領域を設けた薄膜導波路型の光フィルタ5も、検査光を反射するだけでなく、フィルタ領域を通過した信号光を分岐させて出力することができるなど、便利な点が多い。
このような導波路構造を持つ光フィルタ5のフィルタ領域としては、従来からグレーティングが採用されている。ここでいうグレーティングとは、実効屈折率が光軸(長手方向)に沿って最小値と最大値との間で周期的に変化する光導波路中の一領域である。特許文献2に記載されているように、上記グレーティングは、ゲルマニウムをドープした石英ガラスに所定ピッチの干渉パターンを有する紫外光を照射することで形成される。これは、該紫外光の干渉パターンの光強度分布に応じてガラスの屈折率が上昇することによるものである。光導波路のコアに形成されたグレーティングは、光導波路中を進行する光のうち所定の反射波長(ブラッグ波長)を中心とした狭い波長幅(以下、グレーティングの反射波長という)の光を反射する。このグレーティングの反射波長は、グレーティングの周期(格子ピッチ)に応じて定まることが知られている。
そこで、特許文献3では、図7(a)とそのA−A断面である図7(b)に示すように、光ファイバの被覆除去部13aを保持する筒状のフェルール11と該フェルール11に連接するフランジ金具12により構成される光ファイバ固定具10において、光ファイバの被覆除去部13aに波長選択性のあるファイバグレーティング14を形成し、被覆除去部13aがフェルール11の貫通孔11aとフェルール11の内孔で熱硬化型接着剤16により接着固定された光ファイバ固定具10が提案された。
これにより、数十μm以下と薄い波長選択光フィルタの作製や光コネクタ内への波長選択光フィルタの挿入・固定といった熟練した技術や多大な労力を不要とし、かつ、加工性・製造性の悪い作業を排除できるため、容易にかつ作業性よく波長選択性をもった光ファイバ固定具を作製することができる。
また、特許文献4では、図8に示すように、光ファイバの被覆除去部13aは、フェルール11の貫通孔11a内に挿入されており、被覆除去部13aの長さ方向中央部に形成されたファイバグレーティング14は、その全長が前記貫通孔11a内に熱硬化型接着剤16により接着固定されている。ファイバグレーティング14は、周知の方法により被覆除去部13aに形成したもので良く、ここでは、ゲルマニウムをドープした石英系ガラスからなる被覆除去部13aに紫外光の干渉パターンを照射することで形成したものを採用している。光ファイバ固定具10の全長Lの軸方向寸法は、SC形光コネクタのコネクタハウジングに収納可能な範囲である16〜23mmに設定され、前記フェルール11の前記貫通孔11aには、前記光ファイバ固定具10の全長を超えない範囲で、13〜18mmの貫通孔11aの全長L1が確保される。
光ファイバ固定具10の全長Lは、フェルール11の先端面11bと、フランジ金具12の後端部との間の寸法である。
目的の反射特性が得られるファイバグレーティング14の長さ寸法L2は、10〜12mmであることが多いが、この光ファイバ固定具10では、13mm以上、最大18mmの全長L1の貫通孔11aが得られているため、ファイバグレーティング14の全長を貫通孔11a内に収納することができる。したがって、ファイバグレーティング14の、均質材料の均等接触による収納保護を実現することができ、ファイバグレーティング14の光特性を向上させることができる。
これにより、貫通孔11a内に収納したファイバグレーティング14の、均質材料の均等接触による収納保護状態を、長期にわたって安定かつ確実に維持することができ、光ファイバ固定具10の光特性の長期信頼性を向上できるといった利点があることが提案されている。
特願平2−407396号公報 特開昭62−500052号公報 特開平9−5561号公報 特開2002−116346号公報
しかしながら、上記図7に示す従来例の光ファイバ固定具10では、しかも一般的なフェルール長さより長いファイバグレーティング14が要求されてくると、1部材の孔に収めることができなくなり、それにより、組み立て上の応力の不均一によりファイバグレーティング14に異常な応力がかかり、フィルタ特性を満足できなくなることと、部品点数が多という理由から、図8に示す第二の従来例の光ファイバ固定具10が提案されたが、図7、図8いずれの例においても、光ファイバ13の被覆除去部13aとそこに形成されたファイバグレーティング14はフェルール11の貫通孔11aに熱硬化型接着剤16にて接着固定されていた。
光コネクタにおいては、開発されてきた段階で、光ファイバと接着剤の固定にはエポキシ系熱硬化型接着剤が望ましいこととされ、その中でもEpoxy Technology社のEPO−TEK 353NDが高ガラス転移温度、低硬化収縮性、耐環境試験特性の観点から最も光コネクタとして望ましいものとされてきたので、世界市場の98%はこの熱硬化型接着剤を用い、いわゆるデファクトスタンダードとなっている。
そのため、熱硬化型接着剤16を用いてファイバグレーティング14を内蔵した、光ファイバ固定具を接着固定する場合に、硬化条件が100℃の30分が標準条件であり、100℃にて完全硬化するために、100℃が光ファイバ13の被覆除去部13aに応力がかからない状態であり、接着硬化後常温まで光ファイバ固定具10を冷却すると、ファイバグレーティング14に約75℃の冷却応力がかかることによりフィルタ特性が変化するという課題を生じる。
ファイバグレーティング14は、上述の通り、被覆除去部13aに形成したもので、ゲルマニウムをドープした石英系ガラスからなる被覆除去部13aに紫外光の干渉パターンを照射することで、屈折率を上昇させて特定波長のみが反射するものなので、接着加工前には、十分に特性がでていたものが、接着加工後に特性劣化してしまう。
そこで本発明は、ファイバグレーティングを予め形成した光ファイバをフェルールの貫通孔に挿入固定した光ファイバ固定具において、上記光ファイバと上記貫通孔は常温硬化型接着剤により固定されていることにより、常温においてファイバグレーティング特性を劣化させることがない。
本発明は、上記課題を解決する為、長手方向にてコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティングを形成した光ファイバをフェルールの貫通孔に挿入固定した光ファイバ固定具において、上記光ファイバが上記貫通孔に常温硬化型接着剤により固定されていることを特徴とする。
さらに上記接着剤が、第一液と第二液からなる二液性常温硬化型接着剤であることを特徴とする。
さらに上記接着剤が、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、酢酸ビニル系重合体、ナフテン酸コバルト及びアセチルブチロラクトンを必須成分とする接着剤であって、ナフテン酸コバルトを含有する第一液とアセチルブチロラクトンを含有する第二液とからなる二液性常温硬化型接着剤であることを特徴とする。
さらに上記接着剤が、有機カルボン酸を配合した二液性常温硬化型接着剤であることを特徴とする。
さらに上記フェルールの貫通孔がファイバ挿入口から先端面側にかけて縮径した円錐形状であることを特徴とする。
さらに上記接着剤の組成が光ファイバ外周面付近と貫通孔内周面付近とで異なることを特徴とする。
また上記接着剤は、第一液がシアノアクリル系瞬間接着剤であり、第二液がアミン系硬化促進剤であることを特徴とする。
さらに上記第一液はエチルシアノアクリルを主成分とし、少なくとも粘度調整剤としてポリマもしくはオリゴマの有機材料もしくは微粉末シリカの無機材料を含むものであり、かつ第二液はジメチルパラトルイジンを主成分とし、少なくとも反応調整剤としてアセトンもしくはアルコールを含んでいるものであることを特徴とする。
また上記光ファイバ固定具の製造方法であって、上記接着剤を、光ファイバの挿入直前まで相互に分離状態としておくことを特徴とする。
さらに上記フェルールの貫通孔内部に第一液もしくは第二液の一方を充填して、上記ファイバグレーティングを予め形成した光ファイバの外周に第一液もしくは第二液の他方を塗布し、光ファイバをファイバ挿入口から貫通孔に挿入して、常温にて放置することにより固定することを特徴とする。
さらに上記光ファイバにアミン系硬化促進剤を塗布して乾燥した後、上記光ファイバをフェルールに挿入し、シアノアクリル系瞬間接着剤を用いて光ファイバをフェルールに接着固定することを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば以下のような優れた効果がある。
上記光ファイバと上記貫通孔は常温硬化型接着剤により固定されていることにより、常温においてファイバグレーティング特性を劣化させることがない。
また、接着剤の硬化収縮によるファイバグレーティングへの応力の集中を、接着剤にゲル分率の分布をもたせることで応力を緩和させることができる。
以下本発明の第一の実施形態について説明する。
図1は、本発明の光ファイバ固定具の断面図であり、長手方向のコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティング14を形成した光ファイバ13をフェルール11の貫通孔11aに挿入固定した光ファイバ固定具10において、上記光ファイバ13と上記貫通孔11aは常温硬化型接着剤17により固定されている。
ここで、ファイバグレーティング14とは、光ファイバ13中において、実効屈折率が光軸に沿って最小値と最大値との間で周期的に変動する領域であり、例えば、ゲルマニウムをドープした石英系ガラスからなる光ファイバに紫外光の干渉パターンを照射することで形成することができる。これは、干渉パターンの光強度分布に応じてガラスの屈折率が変動することによるものである。光ファイバ中に形成されたファイバグレーティング14は、光ファイバ14中を進行する光のうち所定の反射波長であるブラッグ波長を中心とした狭い波長幅の光を反射する。この反射波長は、グレーティングの周期である格子ピッチに応じて定まることが知られている。したがって、ファイバグレーティング14が形成された光ファイバ13を光コネクタ固定具10のフェルール11に組み込めば、前記ファイバグレーティング14の反射波長によって所望の波長幅の光を選択的に反射する特性を光ファイバ固定具10に与えることができる。
本発明の常温硬化型接着剤17は、第一液と第二液からなる二液性常温硬化型接着剤であることが特に望ましく、接着剤の具体例を説明する。
本発明の常温硬化型接着剤の構成は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、2HEMAとする)、酢酸ビニル系重合体、ナフテン酸コバルト及びアセチルブチロラクトンを必須成分とする第一液と第二液に2分された二液性の常温硬化型接着剤であって、ナフテン酸コバルトを含有する第一液とアセチルブチロラクトンを含有する第二液とが使用直前まで相互に分離状態で保存されていることを特徴とし、更に第一液と第二液の少なくともいずれかに有機カルボン酸が配合されていることを特徴とする。
すなわち、非揮発性で臭気の少ない2HEMAに、接着剤として好ましい粘度に調節するために酢酸ビニル系重合体を溶解し、触媒には促進剤に接触することによりはじめて活性を示すナフテン酸コバルトを使用したものであり、促進剤としては臭気が少なく、この系において促進効果が極めて高いアセチルブチロラクトンを使用し、ナフテン酸コバルトを含有する第一液とアセチルブチロラクトンを含有する第二液を分離保存する二液性とし、使用にあたって両液を混合し或いは接触させるのみで強力な接着効果を発現する。
ナフテン酸コバルトを活性化するアセチルブチロラクトンの配合量は、正確性を要求されず、両成分が接触するのみでナフテン酸コバルトは活性化し、未反応のナフテン酸コバルトの存在或いは未反応のアセチルブチロラクトンの存在は接着剤の接着強度に何ら悪影響を与えない。更に、有機カルボン酸を配合すると硬化速度を飛躍的に増大させることができる。
ここで、2HEMAは市販品を使用することができる。更に2以上のビニル基を有する化合物を架橋剤として配合してもよい。酢酸ビニル系重合体とは酢酸ビニル重合体の他に、そのケン化物も包含する。ケン化の程度は0〜70%、好ましくは0〜50%である。酢酸ビニル系重合体は、接着剤として必要な粘度を付与する。ナフテン酸コバルトは2HEMAに対して重合触媒として働くが、その作用はアセチルブチロラクトンの存在によりはじめて発現されるため、ナフテン酸コバルトを含有する第一液とアセチルブチロラクトンを含有する第二液とを分離保存することが重要である。
一般には第一液に2HEMA、酢酸ビニル系重合体及びナフテン酸コバルトを配合し、第二液はアセチルブチロラクトン、或いはアセチルブチロラクトンに2HEMA及び酢酸ビニル系重合体を配合するが、第二液のみに2HEMA及び酢酸ビニル系重合体を配合しても本発明の効果が得られる。第一液と第二液との配合比は特に限定がなく、一方が大量で他方が少量であっても本発明の目的は達成される。ナフテン酸コバルト及びアセチルブチロラクトンの添加量は、触媒及び触媒の促進剤であることから、それぞれ全接着剤の0.5〜4%、好ましくは1〜3%である。本発明の特徴は二液性であるが、二液をよく混合する必要はなく、単に接触させるのみで強力な接着効果を発現することにあり、接着すべき2面の一方の面に第一液を塗布し、他方の面に第二液を塗布して第一液と第二液を接触させるだけで強力な接着力を発現する。
以下、接着剤に関する詳細な説明をすると、本発明においては第一液と第二液のいずれか、もしくは第一液と第二液の両者に有機カルボン酸を配合すると、硬化時間がより短縮される。有機カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、アジピン酸、安息香酸、フタル酸等を挙げることができる。これらの配合量は0.2〜40重量%、好ましくは1〜30重量%である。
また、本発明の接着剤は第一液と第二液が接触するだけで硬化するので、光ファイバ外周面付近とフェルールの貫通孔内周面付近の接着剤の組成が異なることが大きな特徴である。
なお、本発明の熱硬化型接着剤17は、上述した二液性に限ることなく、常温硬化型接着剤であれば、本発明の同一の効果を奏することが可能である。たとえば、空気中の湿気と反応し硬化する湿気硬化型接着剤、(瞬間接着剤などがこの分類に入る)、 UV(紫外線)を照射することで硬化するUV硬化型接着剤、空気に触れている間は硬化せず空気を遮断することで硬化する嫌気型接着剤、UV硬化型と嫌気型の特性を合わせもち、UVの届かない隙間の奥は嫌気性として硬化し、空気に触れる部分はUV照射によって硬化するUV嫌気型接着剤などを用いることが可能である。
つまり、本発明では常温硬化型接着剤17を用いてファイバグレーティング14を内蔵した、光ファイバ固定具10を接着固定する場合に、硬化条件が常温であるおおよそ25℃にて完全硬化するために、常温時が光ファイバ13の被覆除去部13aに応力がかからない状態であり、フィルタ特性が劣化することがない。
また、本発明では常温硬化型接着剤17には光吸収剤が添加され、この光吸収剤として有機金属化合物を用いることが望ましい。有機金属化合物は光を吸収しやすい色素が好ましく、このような特性を有する有機金属化合物としては、表1に示すようなコバルト(Co)、クロム(Cr)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)およびバナジウム(V)から選ばれた1種以上の遷移金属イオンを含むものが好ましい。
また、このように構成された光ファイバ固定具10において、被覆除去部13aのクラッドに光が漏れると、該クラッドから放射される放射モードが常温硬化型接着剤17層に進入するが、接着剤に添加された本発明の光吸収剤がこの放射モードを吸収することにより当該放射モードを減少させるので、フェルール11の貫通孔11aの鏡面である内面から反射されて再度被覆除去部13aのクラッドに侵入してくることがなくなり、安定したフィルタ特性を得ることができる。
なお、本発明でのフェルール11の材質は低膨張係数の結晶化ガラスやLCP等を用いることもできるが、光ファイバ固定具10として最も使用実績が高く、耐環境性に優れているジルコニアを用いることが最も望ましい。
また、光ファイバ固定具10の全長Lの軸方向寸法は、SC形光コネクタのコネクタハウジングに収納可能な範囲である16〜23mmに設定され、前記フェルール11の前記貫通孔11aには、前記光ファイバ固定具10の全長を超えない範囲で、13〜18mmの貫通孔11aの全長L1が確保される。
光ファイバ固定具10の全長Lは、フェルール11の先端面11bと、フランジ金具12の後端部との間の寸法である。
目的の反射特性が得られるファイバグレーティング14の長さ寸法L2は、10〜12mmであることが多いが、この光ファイバ固定具10では、13mm以上、最大18mmの全長L1の貫通孔11aが得られているため、ファイバグレーティング14の全長を貫通孔11a内に収納することができる。したがって、ファイバグレーティング14の、均質材料の均等接触による収納保護を実現することができ、ファイバグレーティング14の光特性を向上させることができる。
以上、光コネクタに用いられる光ファイバ固定具10について説明してきたが、本発明の光ファイバ固定具は光コネクタ用途に限ることなく、長手方向のコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティングを予め形成した光ファイバをフェルールの貫通孔に挿入固定した光ファイバ固定具であれば、いかなる用途でも本発明の同等の効果を奏することが出来る。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
まず、図2(a)はフェルール11の貫通孔11aがファイバ挿入口11cから先端面11b側にかけて縮径した円錐形状であることを特徴としている。これは、本発明の二液性常温硬化型接着剤は熱を加えての硬化を行わないために、フェルール11の貫通孔11a内に十分に充填されない可能性がある。そのために、貫通孔11aを円錐形状とすることによりフランジ金具12側から光ファイバ13を挿入することにより、接着剤を貫通孔内に十分に充填することが可能となる。
貫通孔11aの先端面11b側の内径は光ファイバの外径がφ125.0μmであるので、φ125.1〜126.5μmの範囲内であることが望ましく。フランジ金具12側の他端側は127.0〜130μmとすることが望ましい。
また。図2(b)に示すように貫通孔11aの先端面11b側に平行部11dを設けることが特に望ましく、これは、光ファイバ13がフェルール11の外周に対して斜めに固定されると、接続損失を悪化させることになるので、その対応策となるので好適である。
次に、図3は本発明の光ファイバ固定具の実施形態で、内部にある特定波長の光の一部を反射するファイバグレーティング14を構成した光ファイバ13の被覆除去部13aをフェルール11の貫通孔11aに常温硬化型接着剤17を用いて接着固定した光ファイバ固定具20である。
ここで、フェルール11の先端面11bと片側端面11bは光ファイバ13と共に面一で鏡面研磨仕上げされている。
次に図4は、内部にある特定波長の光の一部を反射するファイバグレーティング14を構成した光ファイバ13の被覆除去部13aをフェルール11の貫通孔11aに常温硬化型接着剤17を用いて接着固定した後光アイソレータ21をフェルール11の片側端面11cに設置した場合の実施形態であり、光アイソレータ21は、ファラデー回転子の両側又は片側に偏光子を取り付けたもので、ファイバグレーティング14側からの光は通過するが、光ファイバの被覆除去部13aからの光は遮断する機能を有する光ファイバ固定具30である。
ここで、アイソレータ21の外周部にはマグネット22を配しているが、なくともよい。また、光ファイバ13の先端部はくさび状に加工されているが、円錐状でも、ボール状でもかまわない。またフェルール11の先端面11bとともに面一で研磨された状態であってもよい。
又、光アイソレータ21素子をスペーサを介し取り付けることにより、フェルール21の片側端面11cと僅か離して取り付けてもよい。
図5は、図4の実施形態で構成した光ファイバ固定具30を実際の半導体レーザモジュール40に実装した実施形態である。ペルチエ素子23上の表面実装用基板24の上に載せ出力用の光ファイバ25と結合用レンズ26を介して接続されている。
ここで、半導体レーザ素子27、結合レンズ11であり、出力用の光ファイバ25から戻る光は、光アイソレータ21により遮断される為、半導体レーザ素子27には戻らない。
いうまでもなく、光ファイバ固定具30は本発明の常温硬化型接着剤が用いられている。
以上のように、本発明の光ファイバ固定具は光コネクタ用に限るものではなく、ファイバグレーティングをフェルールの貫通孔に挿入し常温硬化型接着剤を用いて固定された光ファイバ固定具であればいかなる形態、用途でも本発明の同一の効果を奏することが出来る。
さらに、上記接着剤の組成が光ファイバ外周面付近と貫通孔内周面付近とで異なることにより、接着剤の硬化収縮によるファイバグレーティングへの応力の集中を、接着剤にゲル分率の分布をもたせることで、応力を緩和させることができる。
次に、本発明の光ファイバ固定具の製造方法について説明する。
長手方向のコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティングを予め形成した光ファイバをフェルールの貫通孔に挿入し常温硬化型接着剤により固定したことが特徴であり、更には、上記接着剤を、使用直前まで相互に分離状態としておくことを特徴とする。
具体的には、フェルールの貫通孔内部に第一液もしくは第二液のいずれかを充填して、長手方向のコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティングを予め形成した光ファイバの外周に前記フェルールの貫通孔内部に充填していない第一液もしくは第二液のいずれかを塗布し、光ファイバを貫通孔にファイバ挿入口から挿入して、常温にて放置することにより固定することを特徴とする。
本発明の接着剤では、光ファイバの挿入直前まで第一液と第二液を相互に分離状態としておくことが可能なので、接着作業が非常に楽なものとなる。
例えば、フェルール11の貫通孔11a内部に第一液を充填して、ファイバグレーティング14部を予め形成した光ファイバ13の外周に第二液を塗布し、光ファイバを貫通孔に挿入して、常温にて放置することにより固定する方法でもよいし、この逆に貫通孔11a内部に第二液を充填して、ファイバグレーティング14部を予め形成した光ファイバ13の外周に第一液を塗布することでもよい。
また、ここで第一液もしくは第二液を貫通孔11aもしくは光ファイバ13に充填もしくは塗布後、第一液もしくは第二液を加熱することが望ましい。これは、加熱により接着剤の粘度を下げることにより、接着界面での接着剤の密着度を高めることが可能となる。
具体的には、ドライヤーで数秒間、熱風をかけることでよい。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
図1は、本発明の光ファイバ固定具の断面図であり、長手方向のコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティング14を形成した光ファイバ13をフェルール11の貫通孔11aに挿入固定した光ファイバ固定具10において、上記光ファイバ13と上記貫通孔11aはシアノアクリル系瞬間接着剤及びアミン系硬化促進剤からなる常温硬化型接着剤17により固定されている。
つまり、本発明は、アミン系硬化促進剤を光ファイバ13の被覆除去部13aに塗布し、乾燥後、フェルール11の貫通孔11aに挿入し、シアノアクリル系瞬間接着剤を用いて光ファイバ13をフェルール11に接着固定するものである。
この光ファイバ固定具の組立において、まず、粘度が10〜5000cP未満で、硬化時間が10〜60秒未満で、弾性率が100〜1100dyn/cm2以下、ガラス転移温度が100〜300℃以下を有するシアノアクリル系瞬間接着剤をフェルール11の貫通孔11aに充填し、アミン系硬化促進剤を光ファイバ13に塗布し、乾燥後、フェルール11に挿入することにより光ファイバ13をフェルール11に接着固定する光ファイバ固定具が完成する。
このような組立方法により、特別な装置を用いずに、短時間で容易に光ファイバ固定具10を組み立てることが可能となる。
本発明において用いられるシアノアクリル系瞬間接着剤の粘度は、10〜5000cPの範囲内である必要がある。10cP未満であると、フェルール11への接着剤塗布時に、フェルール11先端から接着剤が流れ出し、側面などの余分な部分も接着剤が濡らし、光コネクタ組立時に不都合が生じる。また、粘度が5000cPを超えると、光ファイバ13挿入が極めて困難になり、挿入時に光ファイバ13の破断などが起こることがある。
また、本発明において用いられるシアノアクリル系瞬間接着剤の硬化時間は、10〜60秒未満である必要がある。硬化時間が10秒未満であると、光ファイバ13の挿入時間が短すぎて、光ファイバ13の挿入が不完全になる。また、硬化時間が60秒を超えると組立作業時間が長くなり好ましくない。
また、本発明において用いられるシアノアクリル系瞬間接着剤の弾性率は、100〜、1100dyn/cm2以下である必要がある。接着剤を充填したフェルール11に光ファイバ13を挿入し、接着剤を硬化させる方法では、硬化時に光ファイバ13に圧縮応力が発生し、光ファイバ13の引き抜き強度を増大するので、接着剤の弾性率の100dyn/cm2未満であると、十分な圧縮応力の発生が期待できず、光ファイバ13の引き抜き強度が小さく、光ファイバ13の先端面11bでの引き込みや突き出しが起こり、光コネクタの信頼性が十分でなくなる。実際の光ファイバ固定具10では、光ファイバ13がフェルール先端面1bから引き込んだ状態に仕上げられており、初期ファイバ引き込み量は0.05μm以下が要求されている。
一般に、温度変化に伴うフェルール、光ファイバ13の膨張などの影響によりファイバ引き込みが増加するが、光ファイバ13のフェルール先端面11bからの引き込みが0.1μm程度以上になると接続特性が劣化する恐れがあるため、光コネクタの十分な信頼性を確保するためには、100dyn/cm2以上の弾性率を有していることが上記のように重要な条件となる。
また、本発明において用いられるシアノアクリル系瞬間接着剤のガラス転移温度は、100〜300℃以下である必要がある。ガラス転移温度が100℃未満であると、高温環境下で接着剤の弾性率が低下してしまい、光ファイバ13の引き抜き強度が低下し、光ファイバ13のフェルール先端面11bでの引き込みや突き出しが起こるため、上述したように十分な信頼性が得られないといった問題がある。
また、本発明のアミン系硬化促進剤としては、ジメチルパラトルイジンなどが挙げられ、反応時間をコントロールするために、アセトンやアルコールで希釈する。
また、本発明において用いられるシアノアクリル系瞬間接着剤の他の構成要素としては、例えば、保存安定剤、重合禁止剤、接着促進剤、顔料等を含んでもよい。
また、瞬間接着剤の粘度調整剤(増粘剤)としては、ポリマやオリゴマ、例えば、ポリメチルメタクリレート、ウレタンプレポリマやゴム粉末、ポリオレフィン系粉末等の有機材料や微粉末シリカなど、無機系材料などが用いられる。
本発明の有効性を確認するために下記実験をおこなった。
本発明の第一実施例として、図1の光ファイバ固定具10において常温硬化型接着剤17を以下のようにした。まず第一液として、反応性化合物である2HEMAを70重量%、粘度調節剤である酢酸ビニル重合体を29重量%、触媒であるナフテン酸コバルトを1重量%の配合でつくっておき、次に第二液として反応性化合物である2HEMAを70重量%、粘度調節剤である酢酸ビニル重合体を27重量%、硬化促進剤であるアセチルプチロラクトンを2重量%、カルボン酸であるメタクリル酸を1重量%の配合でつくっておき、等量の第一液と第二液を混合後フェルール11の貫通孔11aおよびフランジ金具12の内孔に注入して、光ファイバ13の被覆除去部13aを挿入して、常温のまま20分放置して接着固定した。
また、本発明の第二実施例として、第一実施例に用いた接着剤第一液と第二液に光吸収剤として2.4−ペンタンジオン錯塩を5wt%添加して均一に攪拌・混合して上記同様に接着を行った。
更に、本発明の第三実施例として、図2(a)に示す様なフェルール11の貫通孔11aがファイバ挿入口11cから先端面11b側にかけて縮径した円錐形状とし、貫通孔11aの先端面11b側の内径は光ファイバの外径がφ125.0μmであるので、φ125.5μmとし、ファイバ挿入口11c付近では129μmとした。用いた接着剤は第一実施例と同一とした。
更に、本発明の第四実施例として、エチルシアノアクリルを主成分とする瞬間接着剤に、微粉末シリカを5重量%添加した瞬間接着剤を第一液として、ジメチルパラトルイジンをアセトンで100倍希釈したアミン系硬化促進(シラン系カップリング剤を5重量%含有)を第二液として、被覆を除去した光ファイバ13および被覆部に第二液を塗布し、次に、光ファイバ13を途中までフェルール11に挿入し、フェルール11のファイバ挿入口11cに第一液を滴下し、速やかに光ファイバ13を押し込む。約5秒後、ファイバ挿入口に第一液を追加し、第二液をその上から塗布した。
次に比較例として、図8の光ファイバ固定具10において熱硬化型接着剤16をエポキシ系のEpoxy Technology社のEPO−TEK 353NDを用いて第一液と第ニ液を10対1の割合で混合後、フェルール11の貫通孔11aおよびフランジ金具12の内孔に注入して、光ファイバ13の被覆除去部13aを挿入して、100℃の恒温層に30分投入して接着固定した。
本発明の実施例、従来例共に、ジルコニア製のφ2.5mmフェルールの長さL1を20mmとして、ファイバグレーティング14の長さL2を16mmとして、試験光である1626nmの波長のみを反射するフィルタ効果をもたせた光ファイバ固定具とした。
これら実施例を各100セット作成し、図6に示す方法で光パルス試験器3から波長1625nmの試験光を流して光ファイバ固定具10内に設置されている光フィルタ5であるファイバグレーティング14から反射光が光パルス試験器3に正常に戻ってくるかの確認を行った。このとき光ファイバ線路6の長さを10Km,20Km,30Kmと3種類準備して実験をおこなった。
Figure 2005352449
その結果を表1に表すが、数値は各100セット中の反射光が正常に戻らなかったものの百分率である。
以上より、本発明の第一実施例では光ファイバ線路6の長さが10Km,20Kmにおいてすべて正常に反射光が戻ってきたが、30Kmにおいては3%の異常が確認できた。しかし、光ファイバのアクセスネットワークではB−PONの規格で最大20Kmと規定されているので20Km以内では全て正常なので、問題は生じない。
また本発明の第二実施例では光ファイバ線路6の長さが10Km,20Km,30Kmいずれにおいてもすべて正常に反射光が戻ってきた。
更に、本発明の第三実施例では光ファイバ線路6の長さが10Km,20Kmにおいてすべて正常に反射光が戻ってきたが、30Kmにおいては1%の異常が確認できた。しかし、これも第一実施例同様に、光ファイバのアクセスネットワークではB−PONの規格で最大20Kmと規定されているので20Km以内では全て正常なので、問題は生じない。
更に、第4の実施例では光ファイバ線路6の長さが10Km,20Kmにおいてすべて正常に反射光が戻ってきたが、30Kmにおいては1%の異常が確認できた。しかし、これも第一実施例同様に、光ファイバのアクセスネットワークではB−PONの規格で最大20Kmと規定されているので20Km以内では全て正常なので、問題は生じない。
従来の比較例では、光ファイバ線路6の長さが10Km,20Km,30Kmのすべてにおいて異常が確認された。また、光ファイバ線路6の長さを長くするとその異常は加速度的に増加した結果となった。
以上より、長手方向のコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティング14を予め形成した光ファイバ13をフェルール11の貫通孔11aに挿入固定した光ファイバ固定具10において、上記光ファイバ13と上記貫通孔11aは常温硬化型接着剤17により固定されることにより常温においてファイバグレーティング特性を劣化させることがないことが確認できた。
本発明の光ファイバ固定具の一実施形態を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の光ファイバ固定具の他の実施形態を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の光ファイバ固定具の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の光ファイバ固定具の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の光ファイバ固定具の他の実施形態を用いた半導体レーザモジュールの断面図である。 光伝送路の故障位置切り分け方法に適用される伝送装置の構成を示すブロック図である。 (a)は従来の光ファイバ固定具を示す側面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 従来の光ファイバ固定具を示す断面図である。
符号の説明
1:光送信器
2:光受信器
3:光パルス試験機
4:光カプラ
5:光フィルタ
6:光ファイバ線路
10:光ファイバ固定具
11:フェルール
11a:貫通孔
11b:先端面
11c:ファイバ挿入口
11d:平行部
12:フランジ金具
13:光ファイバ
13a:被覆除去部
14:ファイバグレーティング
15:キャピラリ
16:熱硬化型接着剤
17:常温硬化型接着剤
20:光ファイバ固定具
21:光アイソレータ
22:マグネット
23:ペルチエ素子
24:表面実装用基板
25:光ファイバ
26:結合用レンズ
27:半導体レーザ
30:光ファイバ固定具
40:半導体レーザモジュール

Claims (11)

  1. 長手方向にてコアの屈折率を周期的に変化させたファイバグレーティングを形成した光ファイバをフェルールの貫通孔に挿入固定した光ファイバ固定具において、上記光ファイバが上記貫通孔に常温硬化型接着剤により固定されていることを特徴とする光ファイバ固定具。
  2. 上記接着剤が、第一液と第二液からなる二液性常温硬化型接着剤であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ固定具。
  3. 上記接着剤が、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、酢酸ビニル系重合体、ナフテン酸コバルト及びアセチルブチロラクトンを必須成分とする接着剤であって、ナフテン酸コバルトを含有する第一液とアセチルブチロラクトンを含有する第二液とからなる二液性常温硬化型接着剤であることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ固定具。
  4. 上記接着剤が、有機カルボン酸を配合した二液性常温硬化型接着剤であることを特徴とする請求項2~3のいずれかに記載の光ファイバ固定具。
  5. 上記フェルールの貫通孔がファイバ挿入口から先端面側にかけて縮径した円錐形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ固定具。
  6. 上記接着剤の組成が光ファイバ外周面付近と貫通孔内周面付近とで異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ固定具。
  7. 上記接着剤は、第一液がシアノアクリル系瞬間接着剤であり、第二液がアミン系硬化促進剤であることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ固定具。
  8. 上記第一液はエチルシアノアクリルを主成分とし、少なくとも粘度調整剤としてポリマもしくはオリゴマの有機材料もしくは微粉末シリカの無機材料を含むものであり、かつ第二液はジメチルパラトルイジンを主成分とし、少なくとも反応調整剤としてアセトンもしくはアルコールを含んでいるものであることを特徴とする請求項7記載の光ファイバ固定具。
  9. 請求項1~8のいずれかに記載の光ファイバ固定具の製造方法であって、上記接着剤を、光ファイバの挿入直前まで相互に分離状態としておくことを特徴とする光ファイバ固定具の製造方法。
  10. 上記フェルールの貫通孔内部に第一液もしくは第二液の一方を充填して、上記ファイバグレーティングを予め形成した光ファイバの外周に第一液もしくは第二液の他方を塗布し、光ファイバをファイバ挿入口から貫通孔に挿入して、常温にて放置することにより固定することを特徴とする請求項9記載の光ファイバ固定具の製造方法。
  11. 上記光ファイバにアミン系硬化促進剤を塗布して乾燥した後、上記光ファイバをフェルールに挿入し、シアノアクリル系瞬間接着剤を用いて光ファイバをフェルールに接着固定することを特徴とする請求項7または8に記載の光ファイバ固定具の製造方法。
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JP2010530552A (ja) * 2007-06-13 2010-09-09 ジーエスアイ グループ リミテッド 光ファイバからの出力を伝達するシステム
JP2012180444A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Dic Corp ラジカル硬化性樹脂組成物及びその硬化方法
CN110146190A (zh) * 2019-05-20 2019-08-20 南京邮电大学 一种对称双锥形光纤光栅的传感器系统及光栅设计方法

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