JP2005350821A - 防護衣 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣の下に着ている衣服に収納されている物品を取り出す作業を行ないやすい防護衣を提供することを最も主要な特徴とする。
【解決手段】医療検査および処置の際に従事者が着用する防護衣1に、防護衣1の外から内側にアプローチするためのスリット17と、このスリット17を覆うように設けられ、防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部21を有するカバー部材18とを設け、開口部21は、スリット17と対向しない位置に配置されているものである。
【選択図】 図1
【解決手段】医療検査および処置の際に従事者が着用する防護衣1に、防護衣1の外から内側にアプローチするためのスリット17と、このスリット17を覆うように設けられ、防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部21を有するカバー部材18とを設け、開口部21は、スリット17と対向しない位置に配置されているものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に、医師や看護師等の従事者が検査室等で衣服の上に着用する防護衣に関する。
一般に、内視鏡検査や、処置等を行う際に、医師や看護師等の従事者は、検査室等の室内で衣服の上に検査着を着用することが普通である。この検査着として、特許文献1には、手術の際に従事者が着用する使い捨ての手術着で、手術用具収納用ポケットが設けられた手術着が示されている。この手術着の素材は、不織布である。この不織布は、吸水性に優れた素材であり、内視鏡検査や、処置等を行う際に、例えば血液や、体液などの汚れが手術着に付着した場合にその汚れが手術着に拡散される。これにより、血液や、体液などの汚れが手術着に付着した状態で吸収されることにより、周囲に飛散することが防止されている。さらに、検査着は、血液、体液などの浸透を防止するために撥水加工の施された不繊布を用いられることもある。この検査着は、例えば不繊布に撥水性のフィルムを貼り付けて撥水加工が施されたものである。
また、特許文献1には、手術の際に従事者が着用する使い捨ての手術着で、手術用具収納用ポケットが設けられた手術着が示されている。この手術着の正面側には、2つのポケットが横に並べて配置されている。この手術着およびポケットの素材は、「不織布」である。このポケットの形状は、「上部開放袋」であり、「入り口部分が硬質」である。
特開2001−64808号公報
従来の検査着では、医師や看護師等の従事者が検査着を着用した状態で、内視鏡検査や、処置等を行う際に、検査着の下に着ている衣服に収納されている物品を取り出す作業が行いにくい問題がある。すなわち、従事者が検査着を着用している状態で、検査着の下に着ている衣服に収納されている物品を取り出す作業を行なう場合には検査着の首の部分や、裾の部分などの開口部分から検査着の内側に手を差し入れて取り出す必要があり、手間がかかる。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣の下に着ている衣服に収納されている物品を取り出す作業を行ないやすい防護衣を提供することにある。
請求項1の発明は、医療検査および処置の際に従事者が着用する防護衣であって、前記防護衣は、前記防護衣の外から内側にアプローチするためのスリットと、前記スリットを覆うように設けられ、前記防護衣の内側へのアプローチ用の開口部を有するカバー部材とを有し、前記開口部は、前記スリットと対向しない位置に配置されていることを特徴とする防護衣である。
そして、本請求項1の発明では、医療検査および処置の際に従事者が着用する防護衣のアプローチ用のスリットをカバー部材で覆うことにより、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣のスリットを通して防護衣の下の衣服側に直接侵入することを防止する。さらに、スリットと対向しない位置に配置されているカバー部材のアプローチ用の開口部からスリットに手を差し込むことにより、防護衣の外から防護衣の内側にアプローチするようにしたものである。
そして、本請求項1の発明では、医療検査および処置の際に従事者が着用する防護衣のアプローチ用のスリットをカバー部材で覆うことにより、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣のスリットを通して防護衣の下の衣服側に直接侵入することを防止する。さらに、スリットと対向しない位置に配置されているカバー部材のアプローチ用の開口部からスリットに手を差し込むことにより、防護衣の外から防護衣の内側にアプローチするようにしたものである。
請求項2の発明は、前記防護衣は、従事者が前記防護衣の内側に着用する衣服のポケット位置と対応する位置に前記スリットが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の防護衣である。
そして、本請求項2の発明では、従事者が防護衣の内側に着用する衣服のポケット位置と対応する位置に配置されている防護衣のスリットに手を差し込むことにより、防護衣の外から防護衣の内側にアプローチして防護衣の内側の衣服のポケットに物品を出し入れできるようにしたものである。
そして、本請求項2の発明では、従事者が防護衣の内側に着用する衣服のポケット位置と対応する位置に配置されている防護衣のスリットに手を差し込むことにより、防護衣の外から防護衣の内側にアプローチして防護衣の内側の衣服のポケットに物品を出し入れできるようにしたものである。
請求項3の発明は、前記カバー部材は、前記アプローチ用の開口部を開閉可能に閉塞する閉塞手段を有することを特徴とする請求項1に記載の防護衣である。
そして、本請求項3の発明では、カバー部材の閉塞手段によってアプローチ用の開口部を開閉可能に閉塞するようにしたものである。
そして、本請求項3の発明では、カバー部材の閉塞手段によってアプローチ用の開口部を開閉可能に閉塞するようにしたものである。
請求項4の発明は、前記カバー部材は、物品を収容可能なポケットによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防護衣である。
そして、本請求項4の発明では、カバー部材のポケットに物品を収容できるようにしたものである。
そして、本請求項4の発明では、カバー部材のポケットに物品を収容できるようにしたものである。
請求項5の発明は、前記防護衣の内側面が、撥水性に優れた撥水材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防護衣である。
そして、本請求項5の発明では、内側面が撥水性に優れた撥水材料を使用した防護衣を着用することにより、防護衣に付着した血液、体液などの汚れが防護衣の内側の衣服側に浸透することが防止されるようにしたものである。
そして、本請求項5の発明では、内側面が撥水性に優れた撥水材料を使用した防護衣を着用することにより、防護衣に付着した血液、体液などの汚れが防護衣の内側の衣服側に浸透することが防止されるようにしたものである。
本発明によれば、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣の下に着ている衣服に収納されている物品を取り出す作業を行ないやすい防護衣を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A),(B)乃至図3を参照して説明する。
図1(A),(B)は本実施の形態の防護衣1の着用状態を示すものである。防護衣1は、例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に、医師や看護師等の従事者Hが検査室等で衣服2の上に着用する検査着である。この防護衣1の主な素材は、吸水性に優れた不織布である。さらに、防護衣1の不織布の内面側には、撥水性のフィルムを貼り付けて撥水加工が施されている。
そして、防護衣1の外面側は吸水性に優れた不織布により構成されていることにより、内視鏡検査や、処置等を行う際に、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1に付着した場合にその汚れが防護衣1に拡散される。これにより、血液や、体液などの汚れが防護衣1に付着した状態で吸収されることにより、周囲に飛散することが防止されている。さらに、防護衣1の不織布の内面側は撥水加工が施されていることにより、血液、体液などの浸透が防止される。なお、防護衣1の色は、例えば血液や、体液などの汚れが明確に識別できる色、例えば白や、ライトグレイ、薄緑、ピンク、薄青などの淡彩色の素材が用いられている。
防護衣1は、従事者Hの上半身から下半身の途中位置までを覆う状態で延設された胴体カバー部(胴体部)3と、この胴体カバー部3の上端部に形成された首通し部4と、従事者Hの両腕を覆う左右一対の袖部5,6とを有する。胴体カバー部3は、図1(A)に示すように従事者Hの正面部分全体を覆う正面カバー7と、この正面カバー7の左右に配置され、図1(B)、図3に示すように従事者Hの背面側に回り込む状態で延出される左右一対の背面カバー8,9とを有する。
さらに、正面カバー7には細長いウエスト紐10の中央部分を固定するウエスト紐固定部11が設けられている。このウエスト紐固定部11は、正面カバー7の上下方向および左右方向のほぼ中央部位に配置されている。そして、防護衣1の着用時にはウエスト紐10を従事者Hの身体に巻きつけた状態でウエスト紐10の両端部間を結ぶことにより、防護衣1を従事者Hの身体に固定するようになっている。また、左右の袖部5,6の先端部には袖口を絞った袖口部5a,6a(図1(A)中に左側の袖口部5aのみを示す)がそれぞれ形成されている。
防護衣1の背面側には衣服の両端を合わせる合わせ端部12を有する。この合わせ端部12は、図1(B)に示すように左右の背面カバー8,9の上部の首通し部4の近傍部分に配置されている。そして、この合わせ端部12の部分に例えば、マジックテープ(登録商標)や、面ファスナー、ホックなどの係合部材で係脱可能に係合されて連結される連結部13が設けられている。
さらに、背面カバー8,9は、合わせ端部12よりも下側部分に通気口(通気部)14を有する。この通気口14は、従事者Hの背面部分を比較的広い面積で開口させた開口部15によって形成されている。
また、本実施の形態の防護衣1の正面カバー7は、この防護衣1の外から内側にアプローチするためのアプローチ部16を有する。このアプローチ部16は、防護衣1に形成されたスリット17と、このスリット17を覆うように設けられ、ほぼ矩形状で、かつシート状のカバー部材18とを有する。このアプローチ部16は、例えば図2(A)に示すように従事者Hが防護衣1の内側に着用する衣服2の胸ポケット19の位置と対応する位置に配置されている。
スリット17は、図3に示すように防護衣1の正面カバー7の左右方向に向けて横向きに直線状に切り込まれた切り込みによって形成されている。このスリット17は、図2(B)に示すように従事者Hの防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19の出し入れ口となる上端開口部19aの位置に合わせて配置されている。さらに、スリット17の長さは、例えば胸ポケット19の上端開口部19aの横幅よりも大きくなる程度に設定されている。
カバー部材18は、図3に示すように例えば両側の端縁部および下側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部20が形成されている。さらに、カバー部材18の上側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、カバー部材18の上側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部21が形成されている。この開口部21は、スリット17と対向しない位置に配置されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1は、医師や看護師等の従事者Hが検査室等で衣服2の上に着用する。この防護衣1の着用時には、従事者Hの両腕を左右の袖部5,6に挿通した状態で、防護衣1の背面側で首通し部4の近傍部分の左右の背面カバー8,9の合わせ端部12を合わせる。この状態で、合わせ端部12の部分の連結部13を連結する。その後、ウエスト紐10を防護衣1の上から従事者Hの身体に巻きつけた状態でウエスト紐10の両端部間を結ぶことにより、防護衣1を従事者Hの身体に固定する。
このように医師や看護師等の従事者Hが衣服2の上に防護衣1を着用した状態で、例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等が行われる。この内視鏡検査などの医療検査や処置等の作業時に、検査室等の室内に飛散する汚れ、例えば血液や、体液などの汚れは主に防護衣1の正面カバー7に付着する。このように、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1の正面カバー7に付着した場合には、その汚れが防護衣1に拡散される。これにより、血液や、体液などの汚れが防護衣1に付着した状態で吸収されることにより、周囲に飛散することが防止される。
また、検査室等の室内に飛散する汚れ、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1の正面カバー7に付着する場合、アプローチ部16では血液や、体液などの汚れは外に露出されているカバー部材18のみに付着する。そして、このカバー部材18によって血液や、体液などの汚れがアプローチ部16のスリット17に直接的に侵入することが防止される。
また、防護衣1に付着した血液、体液などの汚れは、防護衣1の不織布の内面側の撥水加工部によって防護衣1の不織布の内面側に浸透されることが防止される。これにより、防護衣1の内側の衣服2に血液、体液などの汚れが付着することが防止される。
さらに、内視鏡検査などの医療検査や処置等の作業時に、従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22、例えばペンや、携帯電話などを使用したい場合がある。このように防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22を取り出す作業時には防護衣1のアプローチ部16が使用される。このとき、従事者Hは図3中に矢印で示すようにアプローチ部16のカバー部材18の上側の端縁部のアプローチ用の開口部21に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット17から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット17およびカバー部材18の上側の端縁部の開口部21を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1は、防護衣1に、防護衣1の外から内側にアプローチするためのスリット17と、このスリット17を覆うように設けられ、防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部21を有するカバー部材18とを設け、開口部21は、スリット17と対向しない位置に配置している。これにより、医療検査および処置の際に従事者Hが着用する防護衣1のアプローチ用のスリット17をカバー部材18で覆っているので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット17を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを防止することができる。さらに、スリット17と対向しない位置に配置されているカバー部材18のアプローチ用の開口部21からスリット17に手を差し込むことにより、防護衣1の外から防護衣1の内側に簡単にアプローチすることができる。その結果、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
また、図4は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の防護衣1のアプローチ部16の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部31は、カバー部材18の両側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部20が形成されている。さらに、カバー部材18の上側の端縁部および下側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、カバー部材18の上側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部21が形成されるとともに、カバー部材18の下側の端縁部にも防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部32が形成されている。これらの開口部21、32は、スリット17と対向しない位置に配置されている。
そして、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部31の使用時には、カバー部材18の上側の開口部21から手指を挿入するだけでなく、必要に応じてカバー部材18の下側の開口部32からも手指を挿入することができる。その後は、第1の実施の形態と同様に防護衣1のスリット17から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット17およびカバー部材18の上側の開口部21、または下側の開口部32を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1では、アプローチ部31のカバー部材18の上側の開口部21と、下側の開口部32とを設けている。そのため、防護衣1のアプローチ部31の使用時には、必要に応じて上側の開口部21と、下側の開口部32とを選択的に使用できるので、防護衣1のアプローチ部31の使い勝手をさらに高めることができる。
また、図5は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の防護衣1のアプローチ部16の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部41は、第1の実施の形態のアプローチ部16のカバー部材18の上側の開口部21の近傍部位に開口部21を開閉可能に閉塞するホック42などの係合部材(閉塞手段)を設けたものである。このホック42は防護衣1の正面カバー7側に固定される受け部材と、カバー部材18側に固定される係脱操作部材とを有する。
そして、カバー部材18側のホック42の係脱操作部材が正面カバー7側の受け部材に係脱可能に係合される。ここで、ホック42の係脱操作部材と受け部材とが係合解除されている状態ではカバー部材18の上側の開口部21は開状態で保持される。ホック42の係脱操作部材と受け部材とが係合されている状態ではカバー部材18の上側の開口部21は閉じられる。なお、ホック42に代えて、例えば、マジックテープ(登録商標)や、面ファスナー、ボタンなどを使用しても良い。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部41ではカバー部材18の上側の開口部21の近傍部位にホック42などの係合部材を設けたので、ホック42の係脱操作部材と受け部材とが係合解除されている状態ではカバー部材18の上側の開口部21は開状態で保持されている状態では第1の実施の形態のアプローチ部16と同様に使用することができる。さらに、ホック42の係脱操作部材と受け部材とが係合されている状態ではカバー部材18の上側の開口部21は閉じられるので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット17を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを確実に防止することができる。
また、図6は本発明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の防護衣1のアプローチ部16の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部51は、カバー部材18の両側の端縁部および上側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部20が形成されている。さらに、カバー部材18の下側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、カバー部材18の下側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部52が形成されている。この開口部52は、スリット17と対向しない位置に配置されている。
そして、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部51の使用時には、カバー部材18の下側の開口部52から手指を挿入することができる。その後は、第1の実施の形態と同様に防護衣1のスリット17から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット17およびカバー部材18の下側の開口部52を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1では、アプローチ部51のカバー部材18の下側にアプローチ用の開口部52が形成されているので、この下側開口部52を通してから手指を挿入した後、第1の実施の形態と同様に防護衣1のスリット17から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチすることができる。そのため、第1の実施の形態と同様、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
さらに、本実施の形態ではアプローチ部51ではカバー部材18の上側の端縁部に縫い付け部20が形成されているので、アプローチ部31の上側から防護衣1のスリット17に汚物などが浸入する事を確実に防止できる。
また、図7(A),(B)は本発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の防護衣1のアプローチ部16の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部61は、防護衣1の正面カバー7の上下方向に向けて縦向きに直線状に切り込まれたスリット62と、このスリット62を覆うように設けられ、ほぼ矩形状で、かつシート状のカバー部材63とを有する。
カバー部材63は、図7(B)に示すように例えば上側の端縁部および下側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部64が形成されている。さらに、カバー部材63の両側の端縁部はそれぞれ正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、カバー部材63の両側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部65がそれぞれ形成されている。これらの開口部65は、スリット62と対向しない位置に配置されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1の着用時に従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22(図2(A),(B)参照)を防護衣1の外側に取り出す場合にはアプローチ部61が使用される。このとき、従事者Hは図7(B)中に矢印で示すようにアプローチ部61のカバー部材63の左右の端縁部のいずれか一方のアプローチ用の開口部65に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット62から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット62およびカバー部材63の左右の開口部65のいずれか一方を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部61は、縦型のスリット62と、このスリット62を覆うカバー部材63とを設けるとともに、カバー部材63の両側に防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部65を設け、開口部65は、スリット62と対向しない位置に配置している。これにより、医療検査および処置の際に従事者Hが着用する防護衣1のアプローチ用のスリット62をカバー部材63で覆っているので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット62を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを防止することができる。さらに、スリット62と対向しない位置に配置されているカバー部材63のアプローチ用の開口部65からスリット62に手を差し込むことにより、防護衣1の外から防護衣1の内側に簡単にアプローチすることができる。その結果、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
また、図8(A),(B)は本発明の第6の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の防護衣1のアプローチ部16の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部71は、第1の実施の形態のアプローチ部16と同様に防護衣1の正面カバー7の左右方向に向けて横向きに直線状に切り込まれた切り込みによって形成されたスリット72と、このスリット72を覆うように設けられたポケット部73とを有する。
ポケット部73は、図8(B)に示すように袋状のポケット本体74を有する。このポケット本体74の下端部はスリット72の下方向に延設されている。そして、このポケット本体74は、両側の端縁部および下側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部75が形成されている。さらに、ポケット本体74の上側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、ポケット本体74の上側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部76が形成されている。この開口部76は、スリット72と対向しない位置に配置されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1の着用時に従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22(図2(A),(B)参照)を防護衣1の外側に取り出す場合にはアプローチ部71が使用される。このとき、従事者Hは図8(B)中に矢印で示すようにアプローチ部71のポケット本体74の上側の端縁部のアプローチ用の開口部76に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット72から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット72およびポケット本体74の上側の開口部76を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
また、防護衣1のポケット部73内には必要に応じてポケット本体74の上側の端縁部のアプローチ用の開口部76から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部71は、横長のスリット72と、このスリット72を覆うポケット部73とを設けるとともに、ポケット本体74の上側開口部76は、スリット72と対向しない位置に配置している。これにより、医療検査および処置の際に従事者Hが着用する防護衣1のアプローチ用のスリット72をポケット本体74で覆っているので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット72を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを防止することができる。さらに、スリット72と対向しない位置に配置されているポケット本体74のアプローチ用の開口部76からスリット72に手を差し込むことにより、防護衣1の外から防護衣1の内側に簡単にアプローチすることができる。その結果、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
さらに、本実施の形態では防護衣1のポケット部73内には必要に応じてポケット本体74の上側開口部76から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。そのため、防護衣1の使い勝手をさらに高めることができる。
また、図9は本発明の第7の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第6の実施の形態(図8(A),(B)参照)の防護衣1のアプローチ部71の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部81は、防護衣1の正面カバー7の上下方向に向けて縦向きに直線状に切り込まれた切り込みによって形成されたスリット82と、このスリット82を覆うように設けられたポケット部83とを有する。
ポケット部83は、袋状のポケット本体84を有する。このポケット本体84は、上下の端縁部および一側部側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部85が形成されている。さらに、ポケット本体84の他側部側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、ポケット本体84の他側部側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部86が形成されている。この開口部86は、スリット82と対向しない位置に配置されている。
また、ポケット部83の側部開口部86の近傍部位には例えば布地を折り返して他の部分よりも硬くした硬質部87が形成されている。この硬質部87は布地の折り返し部に補強用の心材を巻きつけても良い。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1の着用時に従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22(図2(A),(B)参照)を防護衣1の外側に取り出す場合にはアプローチ部81が使用される。このとき、従事者Hは図9中に矢印で示すようにアプローチ部81のポケット本体84の側部のアプローチ用の開口部86に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット82から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット82およびポケット本体84の側部の開口部86を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
また、防護衣1のポケット部83内には必要に応じてポケット本体84の側部のアプローチ用の開口部86から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部81は、縦長のスリット82と、このスリット82を覆うポケット部83とを設けるとともに、ポケット本体84の側部開口部86は、スリット82と対向しない位置に配置している。これにより、医療検査および処置の際に従事者Hが着用する防護衣1のアプローチ用のスリット82をポケット本体84で覆っているので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット82を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを防止することができる。さらに、スリット82と対向しない位置に配置されているポケット本体84のアプローチ用の開口部86からスリット82に手を差し込むことにより、防護衣1の外から防護衣1の内側に簡単にアプローチすることができる。その結果、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
さらに、本実施の形態では防護衣1のポケット部83内には必要に応じてポケット本体84の側部開口部86から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。そのため、防護衣1の使い勝手をさらに高めることができる。
また、図10(A)は本発明の第8の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第6の実施の形態(図8(A),(B)参照)の防護衣1のアプローチ部71の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部91は、防護衣1の正面カバー7の上下方向に向けて縦向きに直線状に切り込まれた切り込みによって形成されたスリット92と、このスリット92を覆うように設けられたポケット部93とを有する。
ポケット部93は、袋状のポケット本体94を有する。このポケット本体94は、左右の端縁部および下側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部95が形成されている。さらに、ポケット本体94の上側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、ポケット本体94の上側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部96が形成されている。この開口部96は、スリット92と対向しない位置に配置されている。
また、ポケット部93の上側開口部96の近傍部位には例えば布地を折り返して他の部分よりも硬くした硬質部97が形成されている。この硬質部97は布地の折り返し部に補強用の心材を巻きつけても良い。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1の着用時に従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22(図2(A),(B)参照)を防護衣1の外側に取り出す場合にはアプローチ部91が使用される。このとき、従事者Hは図10(A)中に矢印で示すようにアプローチ部91のポケット本体94の上側のアプローチ用の開口部96に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット92から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット92およびポケット本体94の上側の開口部96を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
また、防護衣1のポケット部93内には必要に応じてポケット本体94の上側のアプローチ用の開口部96から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部91は、縦長のスリット92と、このスリット92を覆うポケット部93とを設けるとともに、ポケット本体94の上側開口部96は、スリット92と対向しない位置に配置している。これにより、医療検査および処置の際に従事者Hが着用する防護衣1のアプローチ用のスリット92をポケット本体94で覆っているので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット92を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを防止することができる。さらに、スリット92と対向しない位置に配置されているポケット本体94のアプローチ用の開口部96からスリット92に手を差し込むことにより、防護衣1の外から防護衣1の内側に簡単にアプローチすることができる。その結果、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
さらに、本実施の形態では防護衣1のポケット部93内には必要に応じてポケット本体94の上側開口部96から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。そのため、防護衣1の使い勝手をさらに高めることができる。
また、図10(B)は本発明の第9の実施の形態を示すものである。本実施の形態は、第6の実施の形態(図8(A),(B)参照)の防護衣1のアプローチ部71の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部101は、防護衣1の正面カバー7の上下方向に向けて縦向きに直線状に切り込まれた切り込みによって形成されたスリット102と、このスリット102を覆うように設けられたポケット部103とを有する。
ポケット部103は、袋状のポケット本体104を有する。このポケット本体104は、上下の端縁部および一側部側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部105が形成されている。さらに、ポケット本体104の上側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、ポケット本体104の上側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部106が形成されている。この開口部106は、スリット102と対向しない位置に配置されている。
なお、本実施の形態のポケット部103の下側の端縁部には、スリット102から離れる方向に向かうにしたがって深くなる傾斜が形成されている。これにより、ポケット部103に収容された物品がスリット102内に挿入され難くなっている。
また、ポケット部103の上側開口部106の近傍部位には例えば布地を折り返して他の部分よりも硬くした硬質部107が形成されている。この硬質部107は布地の折り返し部に補強用の心材を巻きつけても良い。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1の着用時に従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22(図2(A),(B)参照)を防護衣1の外側に取り出す場合にはアプローチ部101が使用される。このとき、従事者Hは図10(B)中に矢印で示すようにアプローチ部101のポケット本体104の上側のアプローチ用の開口部106に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット102から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット102およびポケット本体104の上側の開口部106を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
また、防護衣1のポケット部103内には必要に応じてポケット本体104の上側のアプローチ用の開口部106から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部101は、縦長のスリット102と、このスリット102を覆うポケット部103とを設けるとともに、ポケット本体104の上側開口部106は、スリット102と対向しない位置に配置している。これにより、医療検査および処置の際に従事者Hが着用する防護衣1のアプローチ用のスリット102をポケット本体104で覆っているので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット102を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを防止することができる。さらに、スリット102と対向しない位置に配置されているポケット本体104のアプローチ用の開口部106からスリット102に手を差し込むことにより、防護衣1の外から防護衣1の内側に簡単にアプローチすることができる。その結果、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
さらに、本実施の形態では防護衣1のポケット部103内には必要に応じてポケット本体104の上側開口部106から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。そのため、防護衣1の使い勝手をさらに高めることができる。
また、図11は本発明の第10の実施の形態を示すものである。本実施の形態は、第6の実施の形態(図8(A),(B)参照)の防護衣1のアプローチ部71の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部111は、防護衣1の正面カバー7の上下方向に向けて縦向きに直線状に切り込まれた切り込みによって形成されたスリット112と、このスリット112を覆うように正面カバー7の上下方向に対して斜めに設けられたポケット部113とを有する。
ポケット部113は、袋状のポケット本体114を有する。このポケット本体114は、左右の端縁部および下側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部115が形成されている。さらに、ポケット本体114の上側の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、ポケット本体114の上側の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部116が形成されている。この開口部116は、スリット112と対向しない位置に配置されている。
なお、本実施の形態のポケット部113は、正面カバー7の上下方向に対して斜めに配置されているので、ポケット部113の下側の端縁部には、スリット112から離れる方向に向かうにしたがって深くなる傾斜が形成されている。これにより、ポケット部113に収容された物品がスリット112内に挿入され難くなっている。
また、ポケット部113の側部開口部116の近傍部位には例えば布地を折り返して他の部分よりも硬くした硬質部117が形成されている。この硬質部117は布地の折り返し部に補強用の心材を巻きつけても良い。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1の着用時に従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22(図2(A),(B)参照)を防護衣1の外側に取り出す場合にはアプローチ部111が使用される。このとき、従事者Hは図11中に矢印で示すようにアプローチ部111のポケット本体114の上側のアプローチ用の開口部116に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット112から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット112およびポケット本体114の上側の開口部116を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
また、防護衣1のポケット部113内には必要に応じてポケット本体114の上側のアプローチ用の開口部116から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1のアプローチ部111は、縦長のスリット112と、このスリット112を覆う斜めのポケット部113とを設けるとともに、ポケット本体114の上側開口部116は、スリット112と対向しない位置に配置している。これにより、医療検査および処置の際に従事者Hが着用する防護衣1のアプローチ用のスリット112をポケット本体114で覆っているので、例えば血液や、体液などの汚れが防護衣1のスリット112を通して防護衣1の下の衣服2側に直接侵入することを防止することができる。さらに、スリット112と対向しない位置に配置されているポケット本体114のアプローチ用の開口部116からスリット112に手を差し込むことにより、防護衣1の外から防護衣1の内側に簡単にアプローチすることができる。その結果、血液、体液などによる汚染を防ぎ、且つ検査着などの防護衣1の下に着ている衣服2に収納されている物品22を取り出す作業を行ないやすい防護衣1を提供することができる。
さらに、本実施の形態では防護衣1のポケット部113内には必要に応じてポケット本体114の上側開口部116から例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に使用される物品22などを出し入れして収納することができる。そのため、防護衣1の使い勝手をさらに高めることができる。
また、図12は本発明の第11の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)乃至図3参照)の防護衣1の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態の防護衣1は、正面カバー7に複数、本実施の形態では3つ(第1,第2,第3)のアプローチ部121,122,123を有する。第1のアプローチ部121は正面カバー7の上部に配置されている。この第1のアプローチ部121は、例えば従事者Hが防護衣1の内側に着用する衣服2の胸ポケット19の位置と対応する位置に配置されている。
第2,第3のアプローチ部122,123は、例えば従事者Hが防護衣1の内側に着用する衣服2の腰部(例えばズボンやスカート)の左右のポケットの位置と対応する位置に配置されている。
また、第1のアプローチ部121は、防護衣1に形成されたスリット124と、このスリット124を覆うように設けられ、ほぼ矩形状で、かつシート状のカバー部材125とを有する。
スリット124は、防護衣1の正面カバー7の左右方向に向けて横向きに直線状に切り込まれた切り込みによって形成されている。カバー部材125は、例えば両側の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部126が形成されている。さらに、カバー部材125の上下の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、カバー部材125の上下の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部127がそれぞれ形成されている。各開口部127は、スリット124と対向しない位置に配置されている。
第2のアプローチ部122は、防護衣1の正面カバー7の上下方向に向けて縦向きに直線状に切り込まれたスリット128と、このスリット128を覆うように設けられ、ほぼ矩形状で、かつシート状のカバー部材129とを有する。
カバー部材129は、例えば上下の端縁部にそれぞれ防護衣1の正面カバー7に縫い付けられた縫い付け部130が形成されている。さらに、カバー部材129の左右の端縁部は正面カバー7に縫い付けられていないままの状態で保持されている。これにより、カバー部材129の左右の端縁部によって防護衣1の内側へのアプローチ用の開口部131がそれぞれ形成されている。各開口部131は、スリット128と対向しない位置に配置されている。
なお、第3のアプローチ部123は、第2のアプローチ部122と同様に構成されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の防護衣1の着用時に従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の胸ポケット19に収納している物品22(図2(A),(B)参照)を防護衣1の外側に取り出す場合には第1のアプローチ部121が使用される。このとき、従事者Hは第1のアプローチ部121のカバー部材125の上下のいずれか一方のアプローチ用の開口部127に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット124から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の胸ポケット19の物品22にアプローチする。この状態で、胸ポケット19の物品22を手指で掴み、その物品22を防護衣1のスリット124およびカバー部材125の上下の開口部127のいずれか一方を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
また、従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の腰部(例えばズボンやスカート)の左右のポケットに収納している物品を防護衣1の外側に取り出す場合には第2,第3のアプローチ部122,123が使用される。このとき、従事者Hは第2,第3のアプローチ部122,123のカバー部材129の左右のいずれか一方のアプローチ用の開口部131に手指を挿入する。その後、防護衣1のスリット128から手指を防護衣1の内側に挿入し、防護衣1の下の衣服2の腰部(例えばズボンやスカート)の左右のポケットの物品にアプローチする。この状態で、腰部(例えばズボンやスカート)の左右のポケットの物品を手指で掴み、その物品を防護衣1のスリット128およびカバー部材129の左右の開口部131のいずれか一方を順次介して防護衣1の外側に取り出す。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の防護衣1は正面カバー7に3つ(第1,第2,第3)のアプローチ部121,122,123を設けている。そのため、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では第1のアプローチ部121によって、例えば従事者Hが防護衣1の内側に着用する衣服2の胸ポケット19の物品22を防護衣1の外側に取り出すことができる。また、第2,第3のアプローチ部122,123によって従事者Hが防護衣1の下に着用する衣服2の腰部(例えばズボンやスカート)の左右のポケットに収納している物品を防護衣1の外側に取り出すことができる。そのため、防護衣1の使い勝手をさらに高めることができる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
本発明は、例えば内視鏡検査などの医療検査や処置等を行う際に、医師や看護師等の従事者が検査室等で衣服の上に着用する防護衣を製造する技術分野や、防護衣を使用する技術分野で有効である。
1…防護衣、H…従事者、16…アプローチ部、17…スリット、18…カバー部材、21…開口部。
Claims (5)
- 医療検査および処置の際に従事者が着用する防護衣であって、
前記防護衣は、前記防護衣の外から内側にアプローチするためのスリットと、
前記スリットを覆うように設けられ、前記防護衣の内側へのアプローチ用の開口部を有するカバー部材とを有し、
前記開口部は、前記スリットと対向しない位置に配置されていることを特徴とする防護衣。 - 前記防護衣は、従事者が前記防護衣の内側に着用する衣服のポケット位置と対応する位置に前記スリットが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の防護衣。
- 前記カバー部材は、前記アプローチ用の開口部を開閉可能に閉塞する閉塞手段を有することを特徴とする請求項1に記載の防護衣。
- 前記カバー部材は、物品を収容可能なポケットによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防護衣。
- 前記防護衣の内側面が、撥水性に優れた撥水材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防護衣。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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