JP2005350460A - 顔料および互いに反応して共有結合を形成することができるポリマーを含むケラチン繊維染色用組成物 - Google Patents

顔料および互いに反応して共有結合を形成することができるポリマーを含むケラチン繊維染色用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005350460A
JP2005350460A JP2005156361A JP2005156361A JP2005350460A JP 2005350460 A JP2005350460 A JP 2005350460A JP 2005156361 A JP2005156361 A JP 2005156361A JP 2005156361 A JP2005156361 A JP 2005156361A JP 2005350460 A JP2005350460 A JP 2005350460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
pigment
composition
composition according
functional groups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005156361A
Other languages
English (en)
Inventor
Gaelle Brun
ギャエル・ブラン
Gabin Vic
ギャバン・ヴィク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LOreal SA
Original Assignee
LOreal SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LOreal SA filed Critical LOreal SA
Publication of JP2005350460A publication Critical patent/JP2005350460A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/42Amides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/81Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/8164Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a carboxyl radical, and containing at least one other carboxyl radical in the molecule, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers, e.g. poly (methyl vinyl ether-co-maleic anhydride)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/88Polyamides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/10Preparations for permanently dyeing the hair
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y5/00Nanobiotechnology or nanomedicine, e.g. protein engineering or drug delivery

Abstract

【課題】繊維の薄色化または漂白を必要とせずに、黒っぽい支持体上において目で見え、洗髪および摩擦に対して良好な耐性を示す着色の生成を可能にするケラチン繊維染色組成物の提供。
【解決手段】少なくとも1種のポリマーPA、少なくとも1種のポリマーPBおよび少なくとも1種の顔料を含み、前記ポリマーPAおよびポリマーPBは互いに反応して共有結合を形成できる、ケラチン繊維の染色用組成物;この顔料およびこれらのポリマーを使用するケラチン繊維の染色方法;およびこの顔料およびこれらのポリマーのケラチン繊維染色のための使用。
【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも1種のポリマーPA、少なくとも1種のポリマーPBおよび少なくとも1種の顔料を含み、ポリマーPAおよびPBは互いに反応して共有結合を形成することができる、ケラチン繊維、詳しくはヒトのケラチン繊維、例えば毛髪の染色用組成物に関する。
ケラチン繊維を染色する分野では、2つの染色の様式があり、それらはそれぞれ、それらの利点およびそれらの欠点を有している。
直接染色または半永久的染色は、直接染料を含む染料組成物でケラチン繊維を染色することである。これらの染料は、ケラチン繊維に親和性を有する有色の、または着色性分子である。それらは、所望の色を得るのに必要なときにケラチン繊維に適用されて、その後洗い流される。
使用される標準の染料は、特に、ニトロベンゼン、アントラキノン、ニトロピリジン、アゾ系、キサンテン、アクリジン、アジン、トリアリルメタン型の、または天然の染料である。
さらに、例えばフランス国特許出願第2741530号には顔料を使用することがすでに提案されており、それは、少なくとも1つの酸性官能基を含有する少なくとも1つのフィルム形成性ポリマーの粒子の分散体と、前記の分散体の連続相中に分散された少なくとも1種の顔料とを含む組成物をケラチン繊維の染色に使用することを認識している。
この様式の染色を経て得られた着色は、洗髪堅牢性が低い欠点を有している。
酸化染色または永久的染色は、一般的に酸化ベースとして知られている酸化染料前駆体(例えば、オルト-またはパラ-フェニレンジアミン、オルト-またはパラ-アミノフェノール、およびジアミノピラゾール誘導体などの複素環式化合物)を含む染料組成物でケラチン繊維を染色することである。これらの酸化ベースは、無色またはわずかに有色の化合物であり、酸化性製品と組み合わせると、酸化縮合のプロセスを経て有色の化合物を生じさせることができる。
これらの酸化ベースで得られる色は、それらを、発色剤(カップラー)または着色変性剤と結合することによって変えうることが知られており、後者は特に芳香族メタ-ジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類および一定の複素環式化合物、例えばインドール化合物から選択される。
一般的に、酸化染色を経て得られた色は、比較的良好な洗髪堅牢性を示す。
これらの染色の2つの様式の問題、すなわち、一方では直接染色または半永久的染色、他方では酸化染色または永久的染色の問題は、黒っぽい支持体を染色することが望まれる場合、付与された色が目に見えるように、支持体を漂白するかまたは色を薄くする必要があることである。
ケラチン繊維の漂白または薄色化は、酸化剤を使用して行うことができる。列挙され得る従来使用されて来た酸化剤の中には、過酸化水素、または加水分解によって過酸化水素を生成することができる化合物、例えば過酸化尿素または過酸基塩、例えば過ホウ酸塩、過硫酸塩および過炭酸塩がある。
酸化剤の使用は、色を薄くすることであっても、および/または酸化染料を酸化することであっても、ケラチン繊維のかなりの劣化をもたらし、それらの化粧用特性を損なう欠点を有している。毛髪は、きめが粗くなり、解きほぐすのがより難しくなり、よりもろくなる傾向を有している。
フランス国特許第2741530号明細書 フランス国特許第2772770号明細書 国際公開WO 01/25283パンフレット フランス国特許第2679771号明細書 欧州特許出願公開第1184426号公報 米国特許第6225198号明細書 米国特許第5990479号明細書 欧州特許出願公開第1184426号公報
本発明の目的は、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例えば毛髪を染色する新規な組成物であって、繊維の色を薄くする、または漂白することを必要とせずに、黒っぽい支持体上において目で見え、しかも良好な洗髪堅牢性を示す着色が得られることを可能にする新規な組成物を提供することである。
この目的は本発明で達成され、本発明の1つの主題は、化粧用として許容できる媒体中に少なくとも1つの化学的官能基Aを有する少なくとも1種のポリマーPAと、少なくとも1つの化学的官能基Bを有する少なくとも1種のポリマーPBと、少なくとも1種の顔料とを含み、前記の化学的官能基AおよびBは一緒に共有結合を形成できる、ケラチン繊維の染色用組成物である。
本発明による組成物は、ケラチン繊維の色を薄くするか、または漂白することを必要とせずに、その結果としてケラチン繊維の物理的な劣化なしに、黒っぽい支持体上に目に見える着色をもたらす。さらに、この着色は、毛髪が被る様々な攻撃要素、例えば洗髪、摩擦、光、悪天候、汗およびパーマネント整形操作に対して耐性がある。これらの特性は、洗髪および摩擦における色の耐性に関して、特に注目に値する。着色は、様々な色合いで得られ、色彩的で、強く、美的で、しかも控えめに選択的である。
本発明の主題はまた、少なくとも1つの化学的官能基Aを有する少なくとも1つの重合体PAおよび少なくとも1つの化学的官能基Bを有する少なくとも1つの重合体PB(前記の官能基Aおよび官能基Bは、互いに反応して共有結合を形成できる)ならびに少なくとも1種の顔料を使用するケラチン繊維の染色方法である。
本発明のもう1つの主題は、少なくとも1つの化学的官能基Aを有する少なくとも1つの重合体PA、および少なくとも1つの化学的官能基Bを有する少なくとも1つの重合体PB(ただし、前記の官能基Aおよび官能基Bは、互いに反応して共有結合を形成できる)ならびに少なくとも1種の顔料の、ケラチン繊維の染色のための使用である。
本発明によれば、ポリマーPAおよびPBの化学的官能基AおよびBが、互いに反応して、例えば置換反応、炭素-炭素または炭素-ヘテロ原子二重または三重結合への付加反応または開環反応によって共有結合を形成するかどうかを決定するために、次に記載されるテストを行う(ただし、操作(1)〜(4)は室温で行われる)。
(1)溶液の全重量に対して重量含有量10〜50%のポリマーを含む、水、エタノール、エステルおよびケトン、から選択された溶媒(好ましくは水)中のポリマーPAの溶液0.25gをスライドガラスに塗布する;
(2)乾燥した付着物が得られるまで、ポリマーPAの溶媒を蒸発させる;
(3)溶液の全重量に対して重量での含有量10〜50%のポリマーPBを含む、水、エタノール、エステルおよびケトンから選択された溶媒(好ましくは水)中のポリマーPBの溶液0.25gを、すでにポリマーPAで被覆されたスライドガラスに塗布する;
(4)乾燥した付着物が得られるまで、ポリマーPBの溶剤を蒸発させる;
(5)ポリマーPAおよびPBで被覆したスライドガラスを、130℃の温度の試験槽内に120分間置く;
(6)ポイント(1)および(3)で使用する溶媒が異なる場合、ポイント(1)から(5)を第2回目として繰り返す;
(7)得られた固形物を、ポイント(1)で使用した溶媒10g中にすべて浸漬させる;
(8)ポイント(1)および(3)で使用する溶媒が異なる場合、ポイント(6)から得られる固形物を、ポイント(3)で使用した溶媒10g中に浸漬させる;
(9)固形物の少なくとも50重量%が、ポイント(7)および(8)の溶媒中に室温で撹拌なしに3日後でも溶解しない場合、ポリマーPAおよびPBは互いに反応して共有結合を形成している。
ステップ(1)および(3)において、溶液が水性である場合、本発明の組成物の作用pHに調整することが好ましい。
また、ポリマーPAおよびPBの間の共有結合の形成は、例えば赤外分光法またはX-線光電子分光法(XPS)などの標準の特性評価法によってチェックすることができる。
本発明の関係において、化学的官能基Aは、化学的官能基B と自発的に、または温度、pH、共同反応剤(co-reagent)または化学的もしくは生化学的触媒、例えば酵素、による活性化を経て反応することができる。
本発明の1つの具体的態様によれば、化学的官能基Aは、次の官能基:
- エポキシド
- アジリジン
- ビニルおよび活性化されたビニル、特に、アクリロニトリル、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、クロトン酸およびエステル、ケイ皮酸およびエステル、スチレンおよびその誘導体、ブタジエン、ビニルエーテル、ビニルケトン、マレイン酸エステル、ビニルスルホンおよびマレイミド、
- カルボン酸無水物、酸クロライドおよびエステル、
- アルデヒド、
- アセタール、ヘミアセタール、
- アミナール、ヘミアミナール、
- ケトン、α-ヒドロキシケトン、α-ハロケトン、
- ラクトン、チオラクトン、
- イソシアネート、
- チオシアネート、
- イミン、
- イミド、特にスクシンイミドおよびグルチミド、
- N-ヒドロキシスクシンイミドエステル、
- イミデート、
- チオサルフェート、
- オキサジンおよびオキサゾリン、
- オキサジニウムおよびオキサゾリニウム、
- 式:RX(X=I、BrまたはCl)で示されるC〜C30アルキルハライドまたはC〜C30アリールまたはアラルキルハライド、
- 炭素ベースの不飽和環または複素環のハライド、特にクロロトリアジン、クロロピリミジン、クロロキノキサリンまたはクロロベンゾトリアゾール、
- 式:RSOClまたはRSOF(RはC〜C30アルキルである)で示されるスルホニルハライド
から選択される。
好ましくは、化学的官能基Aは、無水物、エポキシド、クロロトリアジン、アルデヒドおよびチオサルフェート官能基から選択される。
本発明の1つの具体的な態様によれば、化学的官能基Bは、ヒドロキシル、第1級および第2級アミン、チオールおよびカルボン酸官能基から選択される。
本発明によるポリマーは、官能基AおよびB以外にも化学的官能基を含むことができる。
「ポリマー」という用語は、共有結合を経て一緒に結合された少なくとも2つの繰り返し単位を含む化合物を意味する。
ポリマーPAおよびPBは、天然由来のもの、化学的に変性されたもの、あるいはその他のもの、例えば多糖類、例えばセルロース、デキストラン、キトサンおよびグアー(guar)、およびそれらのヒドロキシアルキル、カルボキシメチル、アミノまたはチオール誘導体、またはアルデヒドまたはエポキシ官能基を含むそれらの誘導体、であり得る。
それらは、合成ポリマー、例えばポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリビニル、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリジメチルシロキサンまたはポリペプチドであり得る。これらのポリマーは文献において知られた方法によって合成され得る。
これらのポリマーは、いかなるタイプのトポロジー(topology):直鎖状、分岐状、星状または高度分岐状、例えばデンドリマー(dendrimer)、およびブロック、ランダム状または交互鎖(alternating chain)を有していてもよい。
化学的官能基AおよびBは、ポリマー鎖上に、その主鎖または側鎖に沿ってグラフトされた鎖の末端に、または星状または高度分岐状ポリマーの分岐鎖上に存在し得る。
本発明の1つの具体的な態様において、少なくとも2つの他のポリマーと結合するように、ポリマーPAは少なくとも2個の同一の化学的官能基Aを含有し、そしてポリマーPBは少なくとも2個の同一の化学的官能基Bを含有する。
好ましくは、ポリマーPAは、次のポリマー:
- 無水物の単位、特に無水マレイン酸を含むポリマー、
- エポキシおよび/またはアルデヒド基を含むポリマー、
- アルデヒド官能基を含む天然の、または変性された多糖類、
- エポキシ官能基を含む天然の、または変性された多糖類、
- カルボン酸官能基を含む天然の、または合成されたポリマー
から選択される。
ポリマーPBは、好ましくはOH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む合成または天然のポリマーから選択される。
OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む合成または天然のポリマーとして、
- 1つまたは複数のジェネレーションのOH、NH、SHまたはCOOH末端基を含むデンドリマー、
- ヒドロキシル官能基を含む合成ポリマー、例えばポリビニルアルコール、
- ポリエチレンイミン、
- ポリエチレンイミンをγ-ブチロラクトンと反応させることによって得られるポリエチレンイミンチオール、例えばロレアル社の特許:フランス国特許第2 772 770号明細書に記載されたもの、
- 遊離のOH、NH、SHまたはCOOH基を含むポリアミノ酸、例えばポリリシン、
- OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む天然の、または変性された多糖類、例えばキトサンおよびそれらの誘導体、例えばカルボキシメチルキトサンまたはアミノデキストラン
が挙げられる。
本発明によれば、以下のポリマーPAおよびPBの組合せが好ましい。:
- 1つまたは複数のジェネレーションの OH、NH、SHまたはCOOH末端基を含むデンドリマーから選択されるポリマーPBと、無水物単位、特に無水マレイン酸を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
- ヒドロキシル官能基を含む合成ポリマー、例えばポリビニルアルコールから選択されるポリマーPBと、無水物単位、特に無水マレイン酸を含むポリマーまたはエポキシド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
- ポリエチレンイミンから選択されるポリマーPBと、無水物単位、特に無水マレイン酸を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
- ポリエチレンイミンをγ-ブチロラクトンと反応させることによって得られるポリエチレンイミンチオール、例えばロレアル社特許:フランス国特許第2 772 770号明細書に記載されたものから選択されるポリマーPBと、無水物単位、特に無水マレイン酸を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
- 遊離のOH、NH、SHまたはCOOH基を含むポリアミノ酸、例えばポリリシンから選択されるポリマーPBと、無水物単位、特に無水マレイン酸を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
- OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む天然の、または変性された多糖類から選択されるポリマーPBと、無水物単位、特に無水マレイン酸を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
- アルデヒド官能基を含む天然の、または変性された多糖類から選択されたポリマーPAと、OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む合成の、または天然のポリマー、例えばポリエチレンイミン、ポリリシン、キトサンおよびその誘導体、例えばカルボキシメチルキトサンまたはアミノデキストランから選択されるポリマーPBとの組合せ、
- エポキシ官能基を含む天然の、または変性された多糖類から選択されるポリマーPAと、OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む合成の、または天然のポリマー、例えばポリエチレンイミン、ポリリシン、キトサンおよびその誘導体、例えばカルボキシメチルキトサンまたはアミノデキストランから選択されるポリマーPBとの組合せ、
- カルボン酸官能基を含む天然の、または合成のポリマーから選択されるポリマーPAと、OH、NHまたはSH官能基を含む合成の、または天然のポリマーから選択されるポリマーPBとの、カルボジイミド、または酸、塩基、または酵素、例えばエステラーゼ、リパーゼまたはプロテアーゼの存在下での組合せ。
限定なしに列挙され得るポリマーPAの例は、次に列記されるポリマーを含む:
- メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、特に、ISPによってGantrezの名前で販売されているもの、
- ポリグリシジルメタクリレート、特に、Polysciencesによって販売されているもの、
- グリシジルポリジメチルシロキサン、特に、Shin-Etsuによって販売されているもの(参照X-2Z-173 FXまたはDX)、
- エポキシポリアミドアミン、例えばHerculesによってDelsette 101の名称で、またはHerculesからKymene 450の名称で販売されているもの、
- エポキシデキストラン、
- NaIOでの多糖類の酸化によって得られるポリアルデヒド多糖類(公知の方法、Bioconjugate Techniques;Hermanson GT、Academic Press、1996)。
そして、限定なしに列挙され得るポリマーPBの例は、次に列記されたポリマーを含む:
- PAMAMデンドリマー、詳しくは、Dendritech、DMS、Sigma-Aldrichによって販売されているもの(DendritechからのStarburst、PAMAMデンドリマー、G(2,0))、
- ヒドロキシル官能基を含むデンドリマー、特に、Perstorp、DSMによって販売されているもの(例:HBP TMP コア2ジェネレーションPerstorp)、
- PEI(ポリエチレンイミン)、特に、BASFによってLupasolの名称で販売されているもの、
- PEI-チオール、
- ポリリシン、特に、Chissoによって販売されているもの、
- HPセルロース、例えばAqualonのKlucel EF、
- アミノデキストラン、例えばCarbomerによって販売されているもの、
- アミノセルロース、例えばBASFの国際公開WO 01/25283号パンフレットに記載されているもの、
- PVA(ポリビニルアセタール)、例えばAir Products ChemicalからのAirvol 540、
- アミノPVA、例えばCarbomerによって販売されているもの、
- キトサン、
- CMまたはHPデキストラン、例えばFlukaによって販売されているもの、
- CMまたはHPキトサン、例えばFlukaによって販売されているもの。
化学的官能基Aを含む少なくとも1種のポリマーと化学的官能基Bを含む少なくとも1種のポリマーBとの組合せのすべてが、限定なしに例として挙げられる。
「顔料」という用語は、その水への溶解度が20℃で0.01%より小さく、350〜700nmの吸収、好ましくは極大を有する吸収をもつ有機および/または無機の種類のものを意味する。
本発明における顔料は、すべての有機および/または無機の顔料、特にKirk-Othmer's Encyclopaedia of Chemical TechnologyおよびUllmann's Encyclopaedia of Industrial Chemistryに記載されたものから選択される。
本発明における顔料は、粉末または顔料ペーストの形態であってもよい。それらは被覆されていても被覆されていなくともよい。
本発明における顔料は、例えば、白色のまたは有色の顔料、レーキ、特殊な効果を有する顔料、例えばパール剤またはフレーク、およびそれらの混合物から選択され得る。
列挙され得る白色または有色の無機顔料の例は、表面処理されているかまたは表面処理されていない二酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、酸化鉄または酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物およびフェリックブルーを含む。
列挙され得る白色または有色の有機顔料の例は、ニトロソ、ニトロ、アゾ、キサンテン、キノリン、アントラキノンおよびフタロシアニン化合物、金属錯体型の化合物、およびイソインドリノン、イソインドリン、キナクリドン、ペリノン、ペリレン、ジケトピロロピロール、チオインジゴ、ジオキサジン、トリフェニルメタン、およびキノフタロン化合物を含む。
特に、白色または有色の有機顔料は、カルミン、カーボンブラック、アニリンブラック、アゾイエロー、キナクリドン、フタロシアニンブルー、ソルガムレッド、カラーインデックスにおいて参照名CI 42090、69800、69825、73000、74100、74160でコード化された青色顔料、カラーインデックスにおいて参照名CI 11680、11710、15985、19140、20040、21100、21108、47000、47005でコード化された黄色顔料、カラーインデックスにおいて参照名CI 61565、61570、74260でコード化された緑色顔料、カラーインデックスにおいて参照名CI 11725、15510、45370、71105でコード化されたオレンジ顔料、カラーインデックスにおいて参照名CI 12085、12120、12370、12420、12490、14700、15525、15580、15620、15630、15800、15850、15865、15880、17200、26100、45380、45410、58000、73360、73915、75470でコード化された赤色顔料、フランス国特許第2679771号明細書に記載されている、インドールかフェノール性誘導体の酸化重合によって得られた顔料、から選択され得る。
有機顔料の顔料ペーストとしては、例えばHoechst社によって次の名前:
- Jaune Cosmenyl IOG:Pigment Yellow 3(CI 11710);
- Jaune Cosmenyl G:Pigment Yellow 1(CI 11680);
- Orange Cosmenyl GR:Pigment Orange 43(CI 71105);
- Rouge Cosmenyl R:Pigment Red 4(CI 12085);
- Carmin Cosmenyl FB:Pigment Red 5(CI 12490);
- Violet Cosmenyl RL:Pigment Violet 23(CI 51319);
- Bleu Cosmenyl A2R:Pigment Blue 15.1(CI 74160);
- Vert Cosmenyl GG:Pigment Green 7(CI 74260);
- Noir Cosmenyl R:Pigment Black 7(CI 77266)
で販売されている製品を使用することができる。
本発明における顔料はまた、欧州特許第1184426号明細書に記載されたようなコンポシット顔料の形態であり得る。これらのコンポジット顔料は特に、
- 無機コア、
- そのコアに有機顔料を固着するための少なくとも1種のバインダー、および
- そのコアを少なくとも部分的に被覆する少なくとも1種の有機顔料
を含む粒子から構成され得る。
「レーキ」という用語は、染料がその上に吸着された不溶性粒子で、このように得られた構成物(assembly)は、使用中に不溶性のままであることを意味する。染料が吸着される無機の基体は、例えばアルミナ、シリカ、カルシウムナトリウムボロシリケートまたはカルシウムアルミニウムボロシリケート、およびアルミニウムである。列挙され得る有機染料の中にコチニールカルミンがある。
列挙され得るレーキの例は、以下の名称の公知の製品を含む:
D & C Red 21(CI 45 380)、D & C Orange 5(CI 45 370)、D & C Red 27(CI 45 410)、D & C Orange 10(CI 45 425)、D & C Red 3(CI 45 430)、D & C Red 7(CI 15 850:1)、D & C Red 4(CI 15 510)、D & C Red 33(CI 17 200)、D & C Yellow 5(CI 19 140)、D & C Yellow 6(CI 15 985)、D & C Green(CI 61 570)、D & C Yellow 1 0(CI 77 002)、D & C Green 3(CI 42 053)、D & C Blue 1(CI 42 090)。
「特殊な効果を有する顔料」という用語は、一般的に不均一であって、観察する条件の作用(光、温度、観察する角度など)によって変化する有色の外観(特定の色合い、活発さ、およびあるレベルの輝度によって特徴づけられる)を作り出す顔料を意味する。それらは、結果として標準的な不透明、半透明または透明の均一な色合いを与える白色または有色の顔料と対照的である。
列挙され得る特殊な効果を有する顔料の例は、白色の真珠光沢顔料、例えばチタニウム、またはビスマスオキシクロライドで被覆された雲母、有色の真珠光沢顔料、例えばチタニウムおよび酸化鉄で被覆された雲母、チタニウムおよび特にフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆された雲母、チタニウムおよび先に定義された有機顔料で被覆された雲母、およびビスマスオキシクロライドをベースとする真珠光沢顔料を含む。
また、基体に拘束されない干渉効果を有する顔料、例えば、液晶(WackerからのHelicones HC)、ホログラフィ干渉フレーク(SpectratekからのGeometric PigmentsまたはSpectra f/x)も挙げることができる。また、特殊効果を有する顔料は、蛍光顔料(それらは、日光で蛍光性である物質か、または紫外線蛍光を生ずる物質である)、燐光顔料、フォトクロミック顔料、サーモクロミック顔料、および量子ドット(quantum dots)、例えばQuantum Dots Corporation社によって販売されているもの、を含む。
量子ドットは、光励起下に400〜700nmの波長を有する放射線を放つことができる発光性半導体のナノ微粒子である。これらのナノ微粒子は文献で知られている。特に、それらは例えば米国特許第6225198号明細書または米国特許第5990479明細書、それらに引用された刊行物、およびまた次の刊行物:Dabboussi B.O.et al、「(CdSe)ZnS core-shell quantum dots:synthesis and characterisation of a size series of highly luminescent nanocristallites」、Journal of Physical Chemistry B、vol 101、1997、pp 9463〜9475、および Peng,Xiaogang et a1、「Epitaxial Growth of highly Luminescent CdSe/CdS core/shell nanocrystals with photostability and electronic accessibility」、Journal of the American Chemical Society、vol 119、No.30、pp 7019〜7029、に記載された方法に従って製造され得る。
本発明における顔料は、好ましくは有色顔料である。
使用される顔料の多様性によって、豊かな色彩を得ることができ、また、特別の光学的な効果、例えば金属的または干渉効果を得ることができる。
溶液中のパール剤以外の顔料のサイズは、一般的に10nm〜10μm、好ましくは50nm〜5μm、さらに好ましくは100nm〜3μmである。溶液中のパール剤のサイズは、1〜200μm、好ましくは1〜80μm、さらに好ましくは1〜50μmである。
本発明の1つの具体的な態様によれば、顔料は、本発明による組成物中に分散している。
ポリマーPAおよびPBは、それぞれ、本発明による組成物中に一般的にその組成物の全重量に対して0.05〜50重量%、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.25〜10重量%の濃度で存在する。
顔料は、それぞれ、本発明による組成物中に一般的にその組成物の全重量に対して0.05〜80重量%、好ましくは0.1〜60重量%、さらに好ましくは0.25〜40重量%の濃度で存在する。
本発明による組成物は、さらに少なくとも1種の活性化剤を含むことができる。
好ましくは、活性化剤は、pH調整剤、共同反応剤および触媒から選択される。
次のものが有利に選択される:
- pH調整剤:無機の、または有機の酸または塩基;
- 共同反応剤:カルボジイミド、酸化剤または還元剤;
- 触媒:酵素、例えばトランスグルタミナーゼ。
本発明の1つの具体的な態様によれば、活性化剤は、本発明の組成物中に分散される。
活性化剤は、それぞれ、一般的にその組成物の全重量に対して0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.25〜10重量%の濃度で存在する。
本発明による組成物は、さらにフィラーを含むことができる。
「フィラー」という用語は、無色または白色の、無機のまたは合成のラメラ状または非ラメラ状の粒子を意味するものとして理解されるべきである。フィラーは、組成物の全重量に対して0〜80重量%、好ましくは0.01〜60重量%、さらに好ましくは0.02〜40重量%の割合で存在する。特に、タルク、ステアリン酸亜鉛、カオリン、ポリアミド(Nylon(登録商標))(Atochem社からのOrgasol)粉末、ポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレンポリマー(Teflon(登録商標))の粉末、デンプン、窒化ホウ素、ポリマー微小球、例えばポリビニリデンクロライド/アクリロニトリルのポリマー微小球、例えばExpancel(Nobel Industrie)、アクリル酸コポリマー微小球(Dow Corning社からのPolytrap(登録商標))、シリコーン樹脂ミクロビーズ(ToshibaからのTospearls(登録商標))およびエラストマー系オルガノポリシロキサンが列挙され得る。
また、本発明による組成物は、有利には、さらに固着性ポリマー、増粘剤、アニオン性、非イオン性、カチオン性または両性界面活性剤、香料、保存剤、日焼け止め剤、蛋白質、ビタミン、プロビタミン、アニオン型、ノニオン性、カチオン型または両性の非固着性ポリマー、鉱物、植物油または合成油、セラミド、プソイドセラミド、揮発性または非揮発性の、直鎖状または環状の、変性または非変性のシリコーン、pH調整剤、酸化剤、還元剤、インヒビター、触媒、酸化染料、例えば酸化ベースおよび発色剤、顔料以外の直接染料、化粧用組成物に従来使用されているその他の添加剤から選択される従来の化粧用添加剤を含む。
本発明による方法は、ケラチン繊維に
- 前に定義された、少なくとも1種のポリマーPAおよび少なくとも1種のポリマーPB;および
- 前に定義された、少なくとも1種の顔料
を適用することにある。
ポリマーPA、ポリマーPBおよび顔料は、ポリマーPA、ポリマーPBおよび顔料を、単独でまたは混合物として含有するいくつかの組成物を使用して、またはポリマーPA、ポリマーPBおよび顔料を含有する唯一の組成物を使用してケラチン繊維に適用し得る。
本発明の1つの具体的な態様によれば、化粧用として許容できる媒体中にポリマーPA、ポリマーPBおよび顔料を含む組成物(A)がケラチン繊維に適用される。
本発明の別の具体的な態様によれば、化粧用として許容できる媒体中に顔料を含む組成物(B)、および化粧用として許容できる媒体中にポリマーPAおよびポリマーPBを含む組成物(C)が、ケラチン繊維に適用される(組成物(B)および(C)の適用の順序は、無関係である)。
本発明の別の具体的な態様によれば、化粧用として許容できる媒体中に顔料を含む組成物(B)、化粧用として許容できる媒体中にポリマーPAを含む組成物(D)、および化粧用として許容できる媒体中にポリマーPBを含む組成物(E)が、ケラチン繊維に適用される(組成物(B)、(D)および(E)の適用の順序は、無関係である)。
本発明の別の具体的な態様によれば、化粧用として許容できる媒体中にポリマーPAおよび顔料を含む組成物(F)、および化粧用として許容できる媒体中にポリマーPBを含む組成物(E)が、ケラチン繊維に適用される(組成物(F)および(E)の適用の順序は、無関係である)。
本発明の別の具体的な態様によれば、化粧用として許容できる媒体中にポリマーPAを含む組成物(D)、および化粧用として許容できる媒体中にポリマーPBおよび顔料を含む組成物(G)が、ケラチン繊維に適用される(組成物(D)および(G)の適用の順序は、無関係である)。
本発明の1つの好ましい態様によれば、顔料を含む組成物は、ポリマーPAおよび/またはポリマーPBを含む組成物の前に適用される。
本発明の1つの具体的な態様によれば、ポリマーPAとポリマーPBの間の反応を活性化するために温度を上昇させる。温度は最高で180または200℃に上昇され得る。
本発明の別の具体的な態様によれば、先に定義された少なくとも1種の活性化剤が、ポリマーPAとポリマーPBの間の反応を活性化するためにケラチン繊維に適用される。
例えば、活性化剤は、ケラチン繊維に適用される1つの、またはその他の、またはいくつかの組成物または追加の組成物中に存在し得る(その場合、様々な組成物のケラチン繊維への適用の順序は、無関係である)。
有利に選択される活性化剤は、先に記載されたものである。
本発明の1つの具体的な態様によれば、顔料および活性化剤が、それらを含む、本発明による方法に使用される様々な組成物に分散される。
本発明による方法で使用される様々な組成物は、乾燥している、または湿潤している毛髪に適用され得る。
また、これらの組成物は、先に定義された様々な従来の化粧用添加剤を含有し得る。
各適用の間に、中間的な乾燥が行われ得る。
様々なポリマー間の反応が室温で自然発生的に起こる場合であって、それらの混合物が希薄な溶液中で安定である場合、化粧用として許容できる揮発性溶媒中にポリマー(複数)を含む溶液は、直接的にケラチン繊維に適用することができ、架橋反応は、溶媒の蒸発の経過中に起こる。ポリマー付着物が不溶性になり、ケラチン繊維の上に残る。
使用される溶媒が揮発性でない場合、ケラチン繊維は、フードの下で、ヘアドライヤーで、または平滑化トング(smoothing tongs)で乾燥され得る。
様々なポリマーの間の反応が活性化を必要とする場合、ポリマー混合物はケラチン繊維に適用され、そして、温度を上昇させることによって、またはpH調整剤を加えることによって、または共同反応剤または触媒を加えることによって、付着物の架橋が生じる。この添加は、ケラチン繊維上へのポリマーの付着後、毛髪の前乾燥後に直ぐに行われる。
2つのポリマーが溶液中で不相容である場合、2つのポリマーの1つが、化粧用として許容できる媒体を経て最初にケラチン繊維の上に付着され、その後に中間的な乾燥を行って、または行うことなしに、最初のポリマーに反応させることができるポリマーが、化粧用として許容できる媒体を経てケラチン繊維の上に付着される。その後に化学的な反応が、乾燥中に自然発生的に起こるか、または熱の供給、pHの変化、または共同反応剤または触媒の添加によって開始されうる。ポリマーの適用の順序は変えられ得る。
ケラチン繊維は、フードの下で、ヘアドライヤーで、または平滑化トング(smoothing tongs)で乾燥され得る。
このようにして形成された架橋された付着物は、期待された低い溶解性を有する利点を有する。さらに、それはケラチン繊維の表面に良好な親和性を有し、それは全体として付着物の良好な残留を確実にする。
また、ポリマーが別々に適用される場合、得られる層状化された付着物は、付着物の上部を構成するポリマーの化粧的または光学的性質を維持するのに有利であり得る。
同じ方法によって、所望のタイプの付着物(化学的性質、機械的強度、厚さ、外観、感触などに関して)を実現するために一緒に架橋するポリマーの層の多重の重ね合わせを生成させることができる。
ポリマーPAおよび/またはポリマーPBを運ぶ、化粧用として許容できる媒体は、化粧用組成物が毛髪に適用した後にお互いに反応して共有結合を形成できるように選択される。
本発明の関係においては、一般に、化粧用として許容できる媒体は、水および/または1つまたは複数の化粧用として許容できる溶媒、例えばアルコール、エステル、ケトン、または環状揮発性シリコーン、または水-溶媒混合物を含み、これらの溶媒は、好ましくはC〜Cアルコールである。
本発明の主題はまた、少なくとも2つの組成物を含有し、この組成物の組合せが、
- 先に定義された少なくとも1種のポリマーPAおよび少なくとも1種のポリマーPB;および
- 先に定義された少なくとも1種の顔料
を含むマルチコンパートメント装置である。
本発明の1つの具体的態様によれば、第1のコンパートメントが先に定義された組成物(B)を含み、そして、第2のコンパートメントが、先に定義された組成物(C)を含む。
本発明のもう1つの具体的態様によれば、第1のコンパートメントが先に定義された組成物(B)を含み、そして第2のコンパートメントが先に定義された組成物(D)を含み、そして第3のコンパートメントが先に定義された組成物(E)を含む。
本発明のもう1つの具体的態様によれば、第1のコンパートメントが先に定義された組成物(F)を含み、そして、第2のコンパートメントが先に定義された組成物(E)を含む。
本発明のもう1つの具体的態様によれば、第1のコンパートメントが先に定義された組成物(D)を含み、そして、第2のコンパートメントが先に定義された組成物(G)を含む。
本発明の1つの具体的態様によれば、前記組成物の組合せが、また、先に定義された少なくとも1種の活性化剤を含むことができる。
例えば、マルチコンパートメント装置に含まれる組成物の1つ、またはその他、あるいはいくつかが、また、少なくとも1種の活性化剤を含むことができる。
また、マルチコンパートメント装置は、化粧用として許容できる媒体中に少なくとも1種の活性化剤を含有する追加の組成物を含むこともできる。
活性化剤は、有利には先に記載されたものから選択される。
また、本発明の対象は、先に定義された少なくとも1種のポリマーPAおよび少なくとも1種のポリマーPB、および先に定義された少なくとも1種の顔料の、ケラチン繊維の染色のための使用である。
特に、本発明の1つの主題は、先に定義された少なくとも1種のポリマーPAおよび少なくとも1種のポリマーPB、および先に定義された少なくとも1種の顔料の、ケラチン繊維の染色のための使用であって、ケラチン繊維の着色が洗髪堅牢性である使用である。
好ましくは、洗髪堅牢性は、以下で定義される6回の洗髪後の劣化のパーセントが50%未満の堅牢性である。
以下に示す非限定的な実施例は、その範囲を限定することなしに本発明を説明するものである。
〔実施例〕
以下に示す実施例は、PA、PBがポリリシン-Gantrezであるポリマーの組合せを使用して実施した。この場合には、アミン官能基とアルデヒド官能基との間で架橋する例である。
処理されるケラチン繊維は、天然毛髪1gの房(lock)である。
使用される種々の反応剤は、次に示すとおりである:
- 顔料1:欧州特許出願公開1 184 426 A2号公報に記載された方法を経て製造される、シリカのコアおよびキナクリドン(顔料 赤 122)からなる有機部分を有する17nmのコンポジット顔料;
- 顔料2:有機キナクリドン顔料、顔料 赤 122(the group Sunによって販売されているsunfast magenta 122);
- 顔料3:リトールBレッドのカルシウム塩、Wackherr社から販売されているD & C Red 7
- Chissoによって販売されているポリリシン;
- ISPによって販売されているGantrez S95;
- EDC:Flukaによって販売されているN-(3-ジメチルアミノプロピル)(N'-エチルカルボジイミド)塩酸塩;
- NHS:Flukaから販売されている、N-ヒドロキシスルホスクシンイミド、ナトリウム塩。
これらの薬剤から次の溶液が調製された。
- 溶液A:顔料1の10%水溶液、
- 溶液A:顔料2の10%水溶液、
- 溶液A:顔料3の10%水溶液、
- 溶液B:ポリリシンの10%水溶液、
- 溶液C:Gantrez S95の5%水溶液、
- 溶液D:10%の顔料1および10%のポリリシンを含む水溶液、
- 溶液D:10%の顔料2および10%のポリリシンを含む水溶液、
- 溶液D:10%の顔料3および10%のポリリシンを含む水溶液、
- 溶液E:10%の顔料1および5%のGantrezを含む水溶液、
- 溶液E:10%の顔料2および5%のGantrezを含む水溶液、
- 溶液E:10%の顔料3および5%のGantrezを含む水溶液、
- 溶液F:6×10-5モルのEDCおよび6×10-5モルのNHSを含む水溶液。
(実施例1)
1)0.5gの溶液Aを、クリーンな乾燥毛髪の房に適用する。その後、その房をフードの下で乾燥させる。
2)次に0.5gの溶液Bを上記の乾燥した房に適用する。中間的な乾燥なしに0.5gの溶液Cを適用する。
3)次にその房を、140℃に30分間置く。
同じ手順を溶液AおよびAに関しても実施する。
溶液AおよびAについては、得られた房はピンク色に強く着色される。溶液Aについては、得られた房は赤色に強く着色される。その後、その房は洗髪堅牢性試験にかける。
毛髪の色は、CIELabシステム中のMinolta CM3600d(登録商標)分光測色計(spectrocolorimeter)で測定される。このシステムにおいては、L*は輝度、a*は色相、b*は彩度を表す。
6回洗髪後の色の劣化は、次の式によって算定される。
Figure 2005350460
(式中:a*BN、b*BNおよびL*BNは、着色されない房に関するa*、b*およびL*の値であり、a*tem、b*temおよびL*contrは、洗髪前の着色された房に関するa*、b*およびL*の値であり、a*6Sh、b*6ShおよびL*6Shは、6回の洗髪後の着色された房に関するa*、b*およびL*の値である。)
溶液Aについては、色の劣化は、6回の洗髪後で9.19%である。
溶液Aについては、色の劣化は、6回の洗髪後で13.69%である。
溶液Aについては、色の劣化は、6回の洗髪後で19.69%である。
これらの結果から、本発明の方法で得られた着色が、良好な洗髪堅牢性を示すことが明らかである。
(実施例2)
1)0.5gの溶液Aを、クリーンな乾燥毛髪の房に適用する。その後、その房をフードの下で乾燥させる。
2)次に0.5gの溶液Cを、乾燥した房に適用する。中間的な乾燥なしに0.5gの溶液Bを適用する。
3)次にその房を、140℃に30分間置く。
同じ手順を溶液AおよびAについても実施する。
溶液AおよびAについては、得られた房はピンク色に強く着色される。溶液Aについては、得られた房は赤色に強く着色される。
(実施例3)
1)0.5gの溶液Aを、クリーンな乾燥毛髪の房に適用する。次に、その房をフードの下で乾燥する。
2)次に0.5gの溶液Bを、乾燥した房に適用する。中間的な乾燥なしに0.5gの溶液Cを適用する。
3)次にその房を、180℃の平滑化トング(smoothing tongs)で、房の各部分を30秒間プレスすることによって乾燥させる。
同じ手順を溶液AおよびAについても実施する。
溶液AおよびAについては、得られた房はピンク色に強く着色される。溶液Aについては、得られた房は赤色に強く着色される。
(実施例4)
1)0.5gの溶液Dを、クリーンな乾燥毛髪の房に適用する。次に、中間的な乾燥なしに0.5gの溶液Cを適用する。
2)次にその房を、140℃に30分間置く。
同じ手順を溶液DおよびDについても実施する。
溶液DおよびDについては、得られた房はピンク色に強く着色される。溶液Dについては、得られた房は赤色に強く着色される。
(実施例5)
1)0.5gの溶液Eを、クリーンな乾燥毛髪の房に適用する。次に、中間的な乾燥なしに0.5gの溶液Bを適用する。
2)次にその房を、140℃に30分間置く。
同じ手順を溶液EおよびEについても実施する。
溶液EおよびEについては、得られたロックはピンク色に強く着色される。溶液Eについては、得られたロックは赤色に強く着色される。
(実施例6)
1)0.5gの溶液Aを、クリーンな乾燥毛髪の房に適用する。その後、その房をフードの下で乾燥させる。
2)0.5gの溶液Bを、その乾燥房に適用する。次に、中間的な乾燥なしに0.5gの溶液Cを適用する。
3)次にその房を、フードの下に2分間置く。
4)0.3gの新しく調製した(5分未満)溶液Fをその房に適用する。次に、この房をヘアドライヤーまたは平滑化トングで乾燥させる。
同じ手順を溶液AおよびAについても実施する。
溶液AおよびAの溶液については、得られた房はピンク色に強く着色される。溶液Aについては、得られた房は赤色に強く着色される。

Claims (36)

  1. 化粧用として許容できる媒体中に、少なくとも1つの化学的官能基Aを有する少なくとも1種のポリマーPA、少なくとも1つの化学的官能基Bを有する少なくとも1種のポリマーPB、および少なくとも1種の顔料を含み、前記の化学的官能基AおよびBは一緒に共有結合を形成できるケラチン繊維染色用組成物。
  2. 前記化学的官能基Aが、次の官能基:
    - エポキシド、
    - アジリジン、
    - ビニルおよび活性化されたビニル、
    - カルボン酸無水物、酸クロライドおよびエステル、
    - アルデヒド、
    - アセタール、ヘミアセタール、
    - アミナール、ヘミアミナール、
    - ケトン、α-ヒドロキシケトン、α-ハロケトン、
    - ラクトン、チオラクトン、
    - イソシアネート、
    - チオシアネート、
    - イミン、
    - イミド、
    - N-ヒドロキシスクシンイミドエステル、
    - イミデート、
    - チオサルフェート、
    - オキサジンおよびオキサゾリン、
    - オキサジニウムおよびオキサゾリニウム、
    - 式:RX(X=I、BrまたはCl)で示されるC〜C30アルキルハライドまたはC〜C30アリールまたはアラルキルハライド、
    - 炭素ベースの不飽和環または不飽和複素環のハライド、
    - 式:RSOClまたはRSOF(RはC〜C30アルキルである)で示されるスルホニルハライド
    から選択される請求項1に記載の組成物。
  3. 前記化学的官能基Aが、無水物、エポキシド、クロロトリアジン、アルデヒドおよびチオサルフェート官能基から選択される請求項2に記載の組成物。
  4. 前記化学的官能基Bが、ヒドロキシル、第1級および第2級アミン、チオールおよびカルボン酸官能基から選択される請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記ポリマーPAが、少なくとも2つの同一の化学的官能基Aを有し、前記ポリマーPBが、少なくとも2つの同一の化学的官能基Bを有する請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記ポリマーPAが、次のポリマー:
    - 無水物単位を含むポリマー、
    - エポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマー、
    - アルデヒド官能基を含む天然の、または変性された多糖類、
    - エポキシ官能基を含む天然の、または変性された多糖類、
    - カルボン酸官能基を含む天然の、または合成されたポリマー
    から選択される請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記ポリマーPBが、OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む天然または合成のポリマーから選択される請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む前記天然または合成のポリマーが、次のポリマー:
    - 1つまたは複数のジェネレーションのOH、NH、SHまたはCOOH末端基を含むデンドリマー、
    - ヒドロキシル官能基を含む合成ポリマー、
    - ポリエチレンイミン、
    - ポリエチレンイミンをγ-ブチロラクトンと反応させることによって得られるポリエチレンイミンチオール、
    - 遊離のOH、NH、SHまたはCOOH基を含むポリアミノ酸、
    - OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む天然の、または変性された多糖類、
    から選択される請求項7に記載の組成物。
  9. 前記ポリマーPAおよびPBが、次の組合せ:
    - 1つまたは複数の世代のOH、NH、SHまたはCOOH末端基を含むからデンドリマーから選択されるポリマーPBと、無水物単位を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
    - ヒドロキシル官能基を含む合成ポリマーから選択されるポリマーPBと、無水物単位を含むポリマーまたはエポキシド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
    - ポリエチレンイミンから選択されるポリマーPBと、無水物単位を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
    - ポリエチレンイミンをγ-ブチロラクトンと反応させることによって得られるポリエチレンイミンチオールから選択されるポリマーPBと、無水物単位を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
    - 遊離のOH、NH、SHまたはCOOH基を含むポリアミノ酸から選択されるポリマーPBと、無水物単位を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
    - OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む天然の、または変性された多糖類から選択されるポリマーPBと、無水物単位を含むポリマーまたはエポキシドおよび/またはアルデヒド基を含むポリマーから選択されるポリマーPAとの組合せ、
    - アルデヒド官能基を含む天然の、または変性された多糖類から選択されたポリマーPAと、OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む合成の、または天然のポリマーから選択されるポリマーPBとの組合せ、
    - エポキシ官能基を含む天然の、または変性された多糖類から選択されるポリマーPAと、OH、NH、SHまたはCOOH官能基を含む合成の、または天然のポリマーから選択されるポリマーPBとの組合せ、
    - カルボン酸官能基を含む天然の、または合成のポリマーから選択されるポリマーPAと、OH、NHまたはSH官能基を含む合成の、または天然のポリマーから選択されるポリマーPBとの、カルボジイミド、または酸、塩基、または酵素の存在下での組合せ、
    から選択される請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 化学的官能基Aを含む前記ポリマーPAが、次のポリマー:
    - メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、
    - ポリグリシジルメタクリレート、
    - グリシジルポリジメチルシロキサン、
    - エポキシポリアミドアミン、
    - エポキシデキストラン、
    - NaIOによる多糖類の酸化によって得られるポリアルデヒド多糖類
    から選択される請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 化学的官能基Bを含む前記ポリマーPBが、次のポリマー:
    - PAMAMデンドリマー、
    - ヒドロキシル官能基を含むデンドリマー、
    - PEI(ポリエチレンイミン)、
    - PEI-チオール、
    - ポリリシン、
    - HPセルロース、
    - アミノデキストラン、
    - アミノセルロース、
    - PVA(ポリビニルアセタール)、
    - アミノPVA、
    - キトサン、
    - CMまたはHPデキストラン、および
    - CMまたはHPキトサン
    から選択される請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 顔料が、粉末または顔料ペーストの形態である請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 少なくとも1種の顔料が、表面処理されているか、または表面処理されていない二酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、酸化鉄または酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物およびフェリックブルーから選択される無機顔料である請求項12に記載の組成物。
  14. 少なくとも1種の顔料が、ニトロソ、ニトロ、アゾ、キサンテン、キノリン、アントラキノンおよびフタロシアニン化合物、金属錯体型化合物およびイソインドリノン、イソインドリン、キナクリドン、ペリノン、ペリレン、ジケトピロロピロール、チオインジゴ、ジオキサジン、トリフェニルメタン、およびキノフタロン化合物から選択される有機顔料である請求項12に記載の組成物。
  15. 少なくとも1種の顔料が、
    - 無機コア、
    - そのコアに有機顔料を固着するための少なくとも1種のバインダー、および
    - そのコアを少なくとも部分的に被覆する少なくとも1種の有機顔料
    を含む粒子から構成されるコンポジット顔料である請求項12に記載の組成物。
  16. 少なくとも1種の顔料が、染料が吸着されている、アルミナ、シリカ、カルシウムナトリウムボロシリケートまたはカルシウムアルミニウムボロシリケート、およびアルミニウムから選択される無機基体からなるレーキである請求項12に記載の組成物。
  17. 少なくとも1種の顔料が、真珠光沢顔料、基体に拘束されない干渉効果を有する顔料、蛍光顔料、燐光顔料、フォトクロミック顔料、サーモクロミック顔料、および量子ドットから選択される特殊な効果を有する顔料である請求項12に記載の組成物。
  18. 前記真珠光沢顔料が、チタニウムまたはビスマスオキシクロライドで被覆された雲母;チタニウムおよび酸化鉄で被覆された雲母;チタニウムおよびフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆された雲母;チタニウムおよび請求項14に記載の有機顔料で被覆された雲母;およびビスマスオキシクロライドをベースとする真珠光沢顔料から選択される請求項17に記載の組成物。
  19. 前記基体に拘束されない干渉効果を有する顔料が、液晶およびホログラフィ干渉フレークから選択される請求項17に記載の組成物。
  20. 前記顔料が、有色顔料である請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 前記顔料が、分散している請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 前記ポリマーPAおよびPBが、それぞれ、その組成物の全重量に対して0.05〜50重量%の濃度で存在する請求項1から21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 前記顔料が、それぞれ、その組成物の全重量に対して0.05〜80重量%の濃度で存在する請求項1から22のいずれか一項に記載の組成物。
  24. 少なくとも1種の活性化剤をさらに含む請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 前記活性化剤が、pH調整剤、共同反応剤および触媒から選択される請求項24に記載の組成物。
  26. 前記活性化剤が、分散している請求項24または請求項25に記載の組成物。
  27. 前記活性化剤が、それぞれ、その組成物の全重量に対して0.05〜30重量%の濃度で存在する請求項24から26のいずれか一項に記載の組成物。
  28. ケラチン繊維に、
    - 請求項1から11のいずれか一項に記載の少なくとも1種のポリマーPAおよび少なくとも1種のポリマーPB;および
    - 請求項1および12から20のいずれか一項に記載の少なくとも1種の顔料、
    を適用することを特徴とするケラチン繊維の染色方法。
  29. 前記ポリマーPA、前記ポリマーPBおよび前記顔料を単独で若しくは混合物として含有するいくつかの組成物を使用して、または、前記ポリマーPA、前記ポリマーPBおよび前記顔料を含有する唯一の組成物を使用して、前記ポリマーPA、前記ポリマーPBおよび前記顔料を前記ケラチン繊維に適用する請求項28に記載の方法。
  30. 前記顔料を含む組成物を、前記ポリマーPAおよび/または前記ポリマーPBを含む組成物の前に適用する請求項29に記載の方法。
  31. 前記ポリマーPAと前記ポリマーPBとの間の反応を活性化するために、温度を上昇させる請求項28から30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 請求項24または25に記載の少なくとも1種の活性化剤が、前記ポリマーPAと前記ポリマーPBとの間の反応を活性化するために前記ケラチン繊維に適用される請求項28から30のいずれか一項に記載の方法。
  33. 少なくとも2つの組成物を含有し、前記組成物の組合せが、
    - 請求項1から11のいずれか一項に記載の少なくとも1種のポリマーPAおよび少なくとも1種のポリマーPB;および
    - 請求項1および12から20のいずれか一項に記載の少なくとも1種の顔料
    を含むマルチコンパートメント装置。
  34. 前記組成物の組合せが、また、請求項24または25に定義された少なくとも1種の活性化剤を含む請求項33に記載の装置。
  35. 請求項1から11のいずれか一項に記載の少なくとも1種のポリマーPAおよび少なくとも1種のポリマーPB、並びに請求項1および12から20のいずれか一項に記載の少なくとも1種の顔料の、ケラチン繊維の染色のための使用。
  36. 前記ケラチン繊維の着色が洗髪堅牢性である、請求項35に記載の使用。
JP2005156361A 2004-05-28 2005-05-27 顔料および互いに反応して共有結合を形成することができるポリマーを含むケラチン繊維染色用組成物 Withdrawn JP2005350460A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0405834A FR2870731B1 (fr) 2004-05-28 2004-05-28 Composition pour la coloration des fibres keratiniques comprenant un pigment et des polymeres aptes a reagir l'un avec l'autre pour former des liaisons covalentes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005350460A true JP2005350460A (ja) 2005-12-22

Family

ID=34942358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005156361A Withdrawn JP2005350460A (ja) 2004-05-28 2005-05-27 顔料および互いに反応して共有結合を形成することができるポリマーを含むケラチン繊維染色用組成物

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1600149A1 (ja)
JP (1) JP2005350460A (ja)
FR (1) FR2870731B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528401A (ja) * 2011-09-29 2014-10-27 ロレアル グリコシルイリドイド化合物および特定のアルデヒドまたはイミン化合物を含む染料組成物、染色方法、ならびにそのための装置
JP2014528400A (ja) * 2011-09-29 2014-10-27 ロレアル 非グリコシルイリドイド化合物及び特定のアルデヒド又はイミンを含む染料組成物、染色方法、並びにそのための装置
JP2021530473A (ja) * 2018-07-06 2021-11-11 エイチエフシー・プレステージ・インターナショナル・ホールディング・スウィッツァーランド・エスアーエールエル 毛髪着色組成物ならびにその塗布および除去のための方法
US11766394B2 (en) 2018-07-06 2023-09-26 Wella International Operations Switzerland Sarl Multicomponent composition (Michael addition)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2915376B1 (fr) * 2007-04-30 2011-06-24 Oreal Utilisation d'un agent de couplage multi-carbo sites multi-groupements pour proteger la couleur vis-a-vis du lavage de fibres keratiniques teintes artificiellement; procedes de coloration
FR2937543B1 (fr) * 2008-10-27 2011-02-25 Oreal Utilisation d'un ester de n-hydroxysuccinimidyle pour proteger la couleur vis-a-vis du lavage de fibres keratiniques teintes artificiellement ; procedes de coloration
US20100255044A1 (en) * 2009-03-30 2010-10-07 Susan Daly Method of depositing particulate benefit agents on keratin-containing substrates
CN109568177A (zh) * 2017-09-28 2019-04-05 上海氪励铵勤科技发展有限公司 一种组合产品及其使用和制备方法
CN108049174A (zh) * 2017-11-23 2018-05-18 马鞍山菌菌食品科技有限公司 一种染色性能优良的温敏智能纺织材料及其制备方法
WO2019211050A1 (en) 2018-05-03 2019-11-07 Hfc Prestige International Holding Switzerland S.A.R.L Multicomponent composition
US20210290519A1 (en) * 2018-07-06 2021-09-23 Wella International Operations Switzerland Sàrl Multicomponent silicone composition
CN111234803A (zh) * 2018-11-28 2020-06-05 Tcl集团股份有限公司 一种量子点的配体交换方法及一种量子点复合物
CN110735333B (zh) * 2019-11-13 2021-11-23 常州大学 小分子天然染料的新型染-固色方法
EP4171500A1 (en) * 2020-06-30 2023-05-03 Wella Germany GmbH Hair colouring compositions comprising a bio-based polymer and a crosslinker

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1427382A1 (fr) * 2001-09-03 2004-06-16 L'oreal Composition de fond de teint comprenant des pigments interferentiels
FR2833487B1 (fr) * 2001-12-18 2004-08-27 Oreal Compositions cosmetiques comprenant des polymeres a fonctions chimiques complementaires

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528401A (ja) * 2011-09-29 2014-10-27 ロレアル グリコシルイリドイド化合物および特定のアルデヒドまたはイミン化合物を含む染料組成物、染色方法、ならびにそのための装置
JP2014528400A (ja) * 2011-09-29 2014-10-27 ロレアル 非グリコシルイリドイド化合物及び特定のアルデヒド又はイミンを含む染料組成物、染色方法、並びにそのための装置
JP2021530473A (ja) * 2018-07-06 2021-11-11 エイチエフシー・プレステージ・インターナショナル・ホールディング・スウィッツァーランド・エスアーエールエル 毛髪着色組成物ならびにその塗布および除去のための方法
US11766394B2 (en) 2018-07-06 2023-09-26 Wella International Operations Switzerland Sarl Multicomponent composition (Michael addition)
US11904042B2 (en) 2018-07-06 2024-02-20 HFC Prestige International Holding Switzerland S.a.r.l. Hair coloring composition and methods for its application and removal

Also Published As

Publication number Publication date
FR2870731A1 (fr) 2005-12-02
EP1600149A1 (fr) 2005-11-30
FR2870731B1 (fr) 2006-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005350460A (ja) 顔料および互いに反応して共有結合を形成することができるポリマーを含むケラチン繊維染色用組成物
US20050268405A1 (en) Composition for dyeing keratin fibers, comprising at least one pigment and polymers capable of reacting with each other to form covalent bonds
JP2005336191A (ja) 少なくとも1つのアミン官能基を有する化合物、顔料および化学的カップリング剤を含有するケラチン繊維の染色用組成物
KR100698815B1 (ko) 안료 및 하나 이상의 특정 친전자성 단량체를 함유하는착색 조성물
RU2643298C2 (ru) Композиция для пигментного окрашивания на основе специфического акрилового полимера и на основе силиконового сополимера и способ окрашивания
US7682405B2 (en) Coloring composition comprising at least one pigment and at least one electrophilic cyanoacrylate monomer
JP2017066158A (ja) 疎水性フィルム形成ポリマー、顔料および揮発性溶媒を含む組成物を用いる毛髪の染色方法
CN101485619B (zh) 使用聚硅氧烷/聚脲处理毛发纤维的方法
JP6931076B2 (ja) 少なくとも1種のクロトン酸モノマー又はクロトン酸誘導体と少なくとも1種のビニルエステルモノマーとの重合により得られるコポリマー及びシリコーンをベースとする染料組成物、並びにそれを使用してケラチン繊維を染色するための方法
ZA200806044B (en) Anhydrous cosmetic composition comprising a pressuresensitive adhesive silicone copolymer, a volatile silicone and a particular fluid silicone
KR20210076940A (ko) 오일성 분산액 중 무수물 아크릴 중합체 및 아민 화합물을 사용하여 케라틴 섬유를 처리하는 방법
KR100824570B1 (ko) 사전에 유기 작용제로 표면-처리한 안료 및/또는 충전제 및친전자성 단량체를 포함하는 미용 조성물
US20050273947A1 (en) Composition for dyeing keratin fibers comprising at least one compound bearing at least one amine function, at least one pigment and at least one chemical coupling agent
FR2939655A1 (fr) Composition cosmetique comprenant une polyamine portant des groupes diazirines et utilisation pour le photo-greffage de pigments
FR2910299A1 (fr) Traitement de fibres capillaires a partir d'une composition comprenant des pigments et des composes silicones reactifs
EP3621698B1 (en) Dye composition based on copolymers derived from the polymerization of at least one crotonic acid monomer or crotonic acid derivative and of at least one thickening polymer bearing (meth)acrylic acid unit(s), and process for dyeing keratin fibers using same
FR3007286A1 (fr) Composition comprenant l'association d'un polymere acrylique, d'un copolymere silicone et d'un amino-acide ou derive d'amino-acide
JP2007284441A (ja) 少なくとも1つのダブル求電子モノマーおよびラジカル開始剤を含む化粧品組成物
FR3066112A1 (fr) Utilisation d’une composition de coloration a base de copolymeres issu de la polymerisation d’au moins un monomere acide crotonique ou derive d’acide crotonique pour limiter le transfert
FR2882521A1 (fr) Coloration de matieres keratiniques notamment humaines par transfert thermique a sec d'un colorant direct, composition comprenant ledit colorant et son procede de preparation
WO2009013779A2 (en) Substantive photostable dyes and method for the production thereof
JP2006131629A (ja) 少なくとも一の求電子性モノマーと特定の顔料の混合物を含有する染色用組成物
FR3097752A1 (fr) Procédé de coloration des fibres kératiniques mettant en œuvre un polycarbonate cyclique particulier, un composé comprenant au moins un groupement amine et un agent colorant, composition et dispositif
WO2012136782A1 (en) Method of dyeing or making up keratin fibres using a pigment resulting from a 1,8-dihydroxynaphthalene derivative, composition containing the pigment and the pigment
FR3105734A1 (fr) Procédé de traitement des fibres kératiniques comprenant l’application d’une composition comprenant un composé particulier et une étape d’apport énergétique auxdites fibres kératiniques

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071204

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080407