JP2005349490A - 多自由度多指ハンド - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラ側から撮影された画像に対象物を常に映すことができ、かつカメラにより撮影された画像に基づくハンドの制御を容易にすることが可能な多自由度多指ハンドを提供する。
【解決手段】カメラ111は、手の平側で、親指Aの親指フレーム102上に支持されて、関節a1周りを親指フレーム102と共に手の平に対して平行回転する。このため、多自由度多指ハンドが対象物に接近したときでも、各指A〜Eと対象物の位置関係を明確に撮影することができ、各指の制御を正確に行なうことができる。
【選択図】図20


Description

本発明は、複数の指を作動させて、手作業等を行うことが可能な多自由度多指ハンドに関する。
この種の従来の装置としては、カメラによりハンドの周辺を撮影し、撮影された画像に基づいてハンドと対象物の位置関係を把握しつつ、ハンドの制御を行なって、ハンドにより対象物を扱うというものがある。
例えば、特許文献1には、ロボットハンドにおける人間の腕に相当する部位にカメラを配置し、カメラにより撮影された画像に基づいてハンドと対象物の位置関係を把握しつつ、ハンドの制御を行なって、ハンドにより対象物を把持するという技術が開示されてる。
特開2003−80488号公報
しかしながら、特許文献1の様に人間の腕に相当する部位にカメラを配置した場合は、ハンドが対象物に接近すると、カメラ側から撮影された画像には対象物がハンドに隠されれてしまって映らず、この撮影された画像に基づいてハンドと対象物の位置関係を把握することが困難になり、ハンドの制御が不正確になった。
また、人間の腕に相当する部位にカメラを配置した場合は、カメラから指先までの間に手首の関節が存在し、手首の回転によりカメラと指先の位置関係が大きく変化するので、カメラにより撮影された画像に基づくハンドの制御が困難になるという不都合があった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、カメラ側から撮影された画像に対象物を常に映すことができ、かつカメラにより撮影された画像に基づくハンドの制御を容易にすることが可能な多自由度多指ハンドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の指を有する手と、各指の作業を撮影する撮影手段とを備える多自由度多指ハンドにおいて、撮影手段を親指の動作に連動する位置に設けている。
また、本発明においては、親指を手の平に対して平行回転させるための軸を有し、撮像手段を該軸に連結している。
更に、本発明においては、親指の付け根の関節を手の平に対して垂直回転させるための軸を有し、撮像手段を該軸に連結している。
一方、本発明は、複数の指を有する手と、各指の作業を撮影する撮影手段とを備える多自由度多指ハンドにおいて、撮影手段を、各指の作業を撮影し得る手の平側の位置に設けている。
本発明の多自由度多指ハンドによれば、撮影手段を親指の動作に連動する位置に設けている。このため、常に、撮影手段により手の平側を撮影することができ、多自由度多指ハンドが対象物に接近したときでも、撮影手段により手の平の内側にある対象物を撮影することができ、撮影された画像に基づいて多自由度多指ハンドの各指と対象物の位置関係を容易に把握することができ、各指の制御を正確に行なうことができる。
また、従来の様に撮影手段から指先までの間に手首の関節が存在せず、このために撮影手段と指先の位置関係が大きく変化することはなく、撮影された画像に基づくハンドの制御が容易になる。
また、本発明によれば、撮像手段を、親指を手の平に対して平行回転させるための軸に連結しているので、親指の平行回転に伴い、撮像手段も平行回転する。通常、多自由度多指ハンドにより対象物を扱う際には、親指と人差し指を主に使う。このため、撮像手段を親指と共に平行回転させて、撮影手段により親指周辺を撮影すれば、常に、撮影手段により親指と対象物を共に撮影することができ、撮影手段の向きを格別に制御する必要がない。
あるいは、本発明によれば、撮像手段を、親指の付け根の関節を手の平に対して垂直回転させるための軸に連結している。この場合も、撮影手段により親指周辺を撮影すれば、常に、撮影手段により親指と対象物を共に撮影することができ、撮影手段の向きを格別に制御する必要がない。
一方、本発明の多自由度多指ハンドによれば、撮影手段を、各指の作業を撮影し得る手の平側の位置に設けている。撮影手段のサイズが多自由度多指ハンドと比較して十分に小さな場合は、撮影手段を手の平側の如何なる位置に設けても、撮影手段が各指の作業の障害になることはない。この場合は、撮影手段を手の平側の適宜の位置に設けて、各指の作業を撮影し、撮影された画像に基づいて各指と対象物の位置関係を把握し、各指の制御を正確に行なうことができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1乃至図4は、本発明の多自由度多指ハンドの実施例1を示している。図1は多自由度多指ハンドを手の甲側から見て示す正面図であり、図2は多自由度多指ハンドを親指側から見て示す右側面図であり、図3は多自由度多指ハンドを小指側から見て示す左側面図であり、図4は多自由度多指ハンドを手の平側から見て示す背面図である。
本実施例の多自由度多指ハンドでは、メインフレーム101を手の平もしくは甲に相当するものとし、親指フレーム102を手の平と平行回転する様にメインフレーム101上で軸支持し、親指Aを親指フレーム102上で支持している。また、親指Aの親指フレーム102上にカメラ111を支持して、このカメラ111を多自由度多指ハンドの手の平側に配置している。
更に、人差し指フレーム103を手の平と平行回転する様にメインフレーム101上で軸支持し、人差し指Bを人差し指フレーム103上で支持している。
また、中指C、薬指D、及び小指Eをメインフレーム101上で支持している。
更に、親指Aの腹と人差し指Bの腹が相互に対向する様に親指Aと人差し指Bを配置し、かつ人差し指B、中指C、薬指D、及び小指Eを並設している。
メインフレーム101上には、親指モータA11及びスクリューナット部A12を搭載しており、親指モータA11の出力軸の回転によりスクリューナット部A12を作動させ、スクリューナット部A12により図5に示す様に親指フレーム102を手の平に対して平行回転させる。この親指フレーム102の軸を親指Aの関節a1とすると、親指Aが関節a1周りで親指フレーム102と共に手の平に対して平行回転する。
親指フレーム102には、3個の親指モータA13、A14、A15を搭載しており、各親指モータA13、A14、A15の出力軸の回転をそれぞれの回転伝達機構を通じて親指Aの各関節a2、a3、a4に伝達して、親指Aの各関節a2、a3、a4を回転させ、図6に示す様に親指Aを屈伸させる。
従って、親指Aは、4個の親指モータA11、A13〜A15により4個の関節a1〜a4を個別に回転されるものであり、自由度4を有する。
また、メインフレーム101上には、人差し指モータB11及びスクリューナット部B12を搭載しており、人差し指モータB11の出力軸の回転によりスクリューナット部B12を作動させ、スクリューナット部B12により図7に示す様に人差し指フレーム103を手の平に対して平行回転させる。この人差し指フレーム103の軸を人差し指Bの関節b1とすると、人差し指Bが関節b1周りで人差し指フレーム103と共に手の平に対して平行回転する。
人差し指フレーム103には、3個の人差し指モータB13、B14、B15を搭載しており、各人差し指モータB13、B14、B15の出力軸の回転をそれぞれの回転伝達機構を通じて人差し指Bの各関節b2、b3、b4に伝達して、人差し指Bの各関節b2、b3、b4を回転させ、図8に示す様に人差し指Bを屈伸させる。
従って、人差し指Bも、親指Aと同様に、4個の人差し指モータB11、B13〜B15により4個の関節b1〜b4を個別に回転されるものであり、自由度4を有する。
また、メインフレーム101上には、2個の中指モータC11、C12を搭載しており、各中指モータC11、C12の出力軸の回転をそれぞれの回転伝達機構を通じて中指Cの各関節c1、c2に伝達して、各関節c1、c2を回転させ、更に関節c2の回転を回転伝達機構を通じて関節c3に伝達して、関節c3を従動回転させ、図9に示す様に中指Cを屈伸させる。
従って、中指Cは、2個の中指モータC11、C12により2個の関節c1、c2を個別に回転されるものであり、自由度2を有する。尚、関節c2に従動回転する関節c3の自由度は、関節c2の自由度1に含まれる。
また、メインフレーム101上には、1個の薬指小指モータDE11を搭載しており、薬指小指モータDE11の出力軸の回転をそれぞれの回転伝達機構を通じて薬指Dの各関節d1、d2及び小指Eの各関節e1、e2に伝達して、薬指Dの各関節d1、d2及び小指Eの各関節e1、e2を回転させ、図10に示す様に薬指D及び小指Eを屈伸させる。
従って、薬指D及び小指Eは、1個の薬指小指モータDE11により薬指Dの各関節d1、d2及び小指Eの各関節e1、e2を回転されるものであり、自由度1を有する。
この様な多自由度多指ハンドには、合計で11個のモータが搭載され、このハンドの総自由度が11である。
次に、図1乃至図4、図5及び図6、図11〜図19等を参照しつつ、親指Aに係わる構成を説明する。
親指Aは、図6に示す様に親指フレーム102、中空の各指胴部A21、A22、及び中空の指先部A23を有しており、関節a1に対応する軸A24により親指フレーム102をメインフレーム101に対して回転自在に支持し、関節a2に対応する軸A25により指胴部A21を親指フレーム102に対して回転自在に支持し、関節a3に対応する軸A26により指胴部A22を指胴部A21に対して回転自在に支持し、関節a4に対応する軸A27により指先部A23を指胴部A22に対して回転自在に支持している。
図11は、親指フレーム102とメインフレーム101との連結箇所を部分的に破断して示す図である。また、図12は、図11のF−Fに沿う縦断面図である。図11及び図12に示す様に関節a1に対応する軸A24は、親指フレーム102に接続固定されて、メインフレーム101側で回転自在に軸支され、また回転角度センサA61の検出軸に接続され、更にスクリューナット部A12のヨークA32に接続固定されている。
スクリューナット部A12では、スクリューA33の両端を回転自在に軸支して、スクリューA33の一端にギヤA34を固定し、このギヤA34を親指モータA11の出力軸のギヤA35に歯合させている。また、ナットA36をスクリューA33に螺合させてから、ナットA36の側面に板片A37を当接して、ナットA36の回転を禁止し、この状態でナットA36の突起A38をヨークA32の長孔A39に差し入れている。
親指モータA11の出力軸が回転すると、各ギヤA34、35が回転して、スクリューA33が回転し、回転を禁止されたナットA36がスクリューA33に沿って移動し、ヨークA32の長孔A39がナットA36の突起A38に追従移動して、ヨークA32が親指フレーム102の軸A24と共に回転し、親指フレーム102も回転し、親指Aが関節a1周りで手の平に対して平行回転する。回転角度センサA61は、親指フレーム102の軸A24の回転角度、つまり手の平に対する親指Aの平行回転角度を検出する。例えば、親指Aの平行回転角度の目標値を設定し、回転角度センサA61により検出された親指Aの平行回転角度が目標値となる様に親指モータA11により親指Aを回転させる。
図13は、親指フレーム102上の各親指モータA13、A14、A15、及び各指胴部A21、A22、及び指先部A23等を部分的に破断して示す横断面図である。図13に示す様に親指フレーム102には、関節a2に対応する軸A25を支持するための一対の支持片102aを突設している。軸A25には、該軸A25と共に回転する従動プーリA41を接続固定し、各アイドラープーリA42、A43を該軸A25並びに従動プーリA41に対して回転自在に支持し、また回転角度センサA62の検出軸を接続している。従動プーリA41には、指胴部A21の連結片A44を接続固定しているので、指胴部A21が関節a2周りで従動プーリA41と共に回転する。
また、指胴部A21の先端側で関節a3に対応する軸A26を支持している。軸A26には、該軸A26と共に回転する従動プーリA45を接続固定し、アイドラープーリA46を該軸A26並びに従動プーリA45に対して回転自在に支持し、また回転角度センサA63の検出軸を接続している。従動プーリA45には、指胴部A22の連結片A47を接続固定しているので、指胴部A22が従動プーリA45と共に回転する。
更に、指胴部A22の先端側で関節a4に対応する軸A27を支持している。軸A27には、該軸A27と共に回転する従動プーリA48を接続固定し、また回転角度センサA64の検出軸を接続している。従動プーリA48には、指先部A23の連結片A49を接続固定しているので、指先部A23が従動プーリA49と共に回転する。
図14は、親指フレーム102上の各親指モータA13、A14、A15、及び指胴部A21等を示す側面図である。図13及び図14に示す様に親指モータA13の出力軸のモータプーリA51と軸A25の従動プーリA41には、2本のワイヤーA52を張架している。
図15は、張架された状態の各ワイヤーA52の形状を示す斜視図である。図15に示す様に各ワイヤーA52は、各プーリA51、A41間で交差されて張架され、それらの一端P1をモータプーリA51に固定され、それらの他端P2を従動プーリA41に固定されている。
親指モータA13の出力軸が回転すると、モータプーリA51が回転し、このモータプーリA51の回転が各ワイヤーA52を介して従動プーリA41に伝達され、従動プーリA41が軸A25及び連結片A44と共に回転し、指胴部A21が関節a2周りで回転する。このとき、回転角度センサA62(図13に示す)は、軸A25(関節a2)の回転角度を検出する。例えば、関節a2の回転角度の目標値を設定し、回転角度センサA62により検出された関節a2の回転角度が目標値となる様に親指モータA13により関節a2を回転させる。
図16は、親指フレーム102上の各親指モータA13、A14、A15、及び各指胴部A21、A22等を部分的に破断して示す側面図である。図13及び図16に示す様に親指モータA14の出力軸のモータプーリA53と、軸A25のアイドラープーリA42と、軸A26の従動プーリA45には、2本のワイヤーA54を張架しており、各ワイヤーA54を中空の指胴部A21に通している。
図17は、張架された状態の各ワイヤーA54の形状を示す斜視図である。図17に示す様に各ワイヤーA54は、各プーリA53、A42間で交差され、各プーリA42、A45間でも交差されて張架され、それらの一端P1をモータプーリA53に固定され、それらの他端P2を従動プーリA45に固定されている。
親指モータA14の出力軸が回転すると、モータプーリA53が回転し、このモータプーリA53の回転が各ワイヤーA54を介してアイドラープーリA42及び従動プーリA45に伝達され、アイドラープーリA42が空転し、従動プーリA45が軸A26及び連結片A47と共に回転し、指胴部A22が関節a3周りで回転する。このとき、回転角度センサA63(図13に示す)は、軸A26(関節a3)の回転角度を検出する。この回転角度センサA63により検出された関節a3の回転角度が目標値となる様に親指モータA14により関節a3を回転させる。
図18は、親指フレーム102上の各親指モータA13、A14、A15、及び各指胴部A21、A22、指先部A23等を部分的に破断して示す側面図である。図13及び図18に示す様に親指モータA15の出力軸のモータプーリA55と、軸A25のアイドラープーリA43と、軸A26のアイドラープーリA46と、軸A27の従動プーリA48には、2本のワイヤーA56を張架しており、各ワイヤーA56を中空の各指胴部A21、A22に通している。
図19は、張架された状態の各ワイヤーA56の形状を示す斜視図である。図19に示す様に各ワイヤーA56は、各プーリA55、A43間で交差され、各プーリA43、A46間及び各プーリA46、A48間でもそれぞれ交差されて張架され、それらの一端P1をモータプーリA55に固定され、それらの他端P2を従動プーリA48に固定されている。
親指モータA15の出力軸が回転すると、モータプーリA55が回転し、このモータプーリA55の回転が各ワイヤーA56を介してアイドラープーリA43、アイドラープーリA46、及び従動プーリA48に伝達され、各アイドラープーリA43、A46が空転し、従動プーリA48が軸A27及び連結片A49と共に回転し、指先部A23が関節a4周りで回転する。このとき、回転角度センサA64(図13に示す)は、軸A27(関節a4)の回転角度を検出する。この回転角度センサA64により検出された関節a4の回転角度が目標値となる様に親指モータA15により関節a4を回転させる。
尚、人差し指Bについては、親指Aと同様に、人差し指モータB11の出力軸の回転によりスクリューナット部B12を作動させ、関節b1を回転させて、この指Bを人差し指フレーム103と共に手の平に対して平行回転させ、また各人差し指モータB13、B14、B15の出力軸の回転を各プーリや各ワイヤー等により各関節b2、b3、b4に伝達し、各関節b2、b3、b4を回転させて、この指Bを屈伸させる。
また、中指Cについては、各中指モータC11、C12の出力軸の回転を各プーリや各ワイヤー等により各関節c1、c2に伝達し、各関節c1、c2を回転させ、この指Cを屈伸させる。
更に、薬指D及び小指Eについては、薬指小指モータDE11の出力軸の回転をギヤボックス、各プーリ、及び各ワイヤー等により各関節d1、d2及び各関節e1、e2に伝達し、各関節d1、d2及び各関節e1、e2を回転させて、これらの指D、Eを屈伸させる。
ところで、親指Aのカメラ111は、先に述べた様に親指Aの親指フレーム102上に支持されて、多自由度多指ハンドの手の平側に配置されている。
図20は、多自由度多指ハンド及びカメラ111を指先側から見て示す斜視図である。また、図21は、親指A及びカメラ111の周辺を示す斜視図である。図20及び図21からも明らかな様にカメラ111は、親指Aの親指フレーム102上に支持されて、多自由度多指ハンドの手の平側に配置されており、その撮影方向を親指Aの指先側に向けられている。
また、図22は、カメラ111により撮影された各指A〜Eの画像を示す図である。図図22から明らかな様にカメラ111は、多自由度多指ハンドの各指A〜Eだけではなく、該各指A〜Eにより扱われる対象物をも撮影することができる。しかも、カメラ111は、各指A〜Eを手の平側から撮影するので、多自由度多指ハンドが対象物に接近したときでも、手の平の内側にある対象物を捕えて、各指A〜Eと対象物の位置関係を明確に撮影することができる。
更に、カメラ111は、親指Aの親指フレーム102上に支持されていることから、関節a1周りで親指フレーム102と共に手の平に対して平行回転される。図23は、カメラ111の撮影方向を親指フレーム102と共に小指E側に回転させた状態で、多自由度多指ハンド及びカメラ111を指先側から見て示す斜視図である。このとき、カメラ111により撮影される各指A〜Eの画像は、図24に示す様なものとなる。
図22と図24の比較から明らかな様に、カメラ111の撮影方向が手の平に対して平行回転していることが分かる。従って、カメラ111の撮影方向を手の平に対して平行回転させるための格別の機構を設けなくても、カメラ111の撮影方向を変更することができる。しかも、多自由度多指ハンドにより対象物を扱う際には、親指Aと人差し指Bを主に使うので、カメラ111を親指Aと共に平行回転させれば、常に、カメラ111により親指Aと対象物を撮影することができる。
このカメラ111により撮影された画像は、各指A〜Eと対象物の位置関係を把握して、各指A〜Eの制御を行なうために用いられる。例えば、カメラ111により撮影された画像に基づいて、各指A〜Eと対象物の位置関係を把握した上で、各指A〜E別に、指の各関節の回転角度の目標値をそれぞれ設定して、各関節の回転角度がそれぞれの目標値となる様に該各関節の回転角度を制御し、これにより多自由度多指ハンドを自動制御する。あるいは、カメラ111により撮影された画像をモニターに映し出し、オペレータがモニターの画像を見ながら多自由度多指ハンドの各指A〜Eを遠隔制御する。
この様な多自由度多指ハンドの各指A〜Eの制御に際しは、多自由度多指ハンドが対象物に接近したときでも、各指A〜Eと対象物の位置関係を明確に撮影することができるので、各指の制御を正確に行なうことができる。
また、カメラ111から各指先までの間に手首等の大きな関節が存在しないので、カメラ111と各指先の位置関係が大きく変化することはなく、撮影された画像に基づく多自由度多指ハンドの制御が容易になる。特に、先に述べた様に各関節の回転角度をぞれの目標値に制御するという多自由度多指ハンドの自動制御を行なう場合は、カメラ111と各指先の位置関係が大きく変化すると、各目標値の算出が困難になり、多自由度多指ハンドの制御も困難になることから、カメラ111から各指先までの間に手首等の大きな関節が存在しないことによる利点は極めて大きいと言える。
更に、カメラ111を親指フレーム102上に支持していることから、カメラ111が各指A〜Eの作業の障害になることがなく、各指A〜Eによる対象物の把持やひねり動作に支障を来すことがない。
図25は、本発明の多自由度多指ハンドの実施例2をその指先側から見て示す斜視図である。また、図26は、本実施例の多自由度多指ハンドの親指及びカメラ周辺を示す斜視図である。
尚、図25及び図26において、図1乃至図24と同様の作用を果たす部位には、同じ符号を付す。
本実施例の多自由度多指ハンドでは、カメラ111を親指Aの関節a2に対応する軸A25により支持している。このため、カメラ111は、関節a1周りを親指フレーム102と共に手の平に対して平行回転するだけではなく、関節a2周りを親指Aと共に手の平に対して垂直回転する。
カメラ111の平行回転により、カメラ111の撮影方向を人差し指B側に回転させて、図22に示す様な画像を撮影したり、カメラ111の撮影方向を小指E側に回転させて、図24に示す様な画像を撮影することができる。
また、カメラ111の垂直回転により、カメラ111の撮影方向を手の平に対して垂直近くに向けて、図27に示す様な画像を撮影することができる。
従って、カメラ111の撮影範囲が広がり、多様な手作業に柔軟に対応することが可能になる。
勿論、カメラ111の撮影方向を変更するための格別の機構を設ける必要がなく、また多自由度多指ハンドが対象物に接近したときでも、各指A〜Eと対象物の位置関係を明確に撮影することができる。あるいは、カメラ111から各指先までの間に手首等の大きな関節が存在しないので、カメラ111と各指先の位置関係が大きく変化することはなく、撮影された画像に基づく多自由度多指ハンドの制御が容易になる。更に、カメラ111が各指A〜Eの作業の障害になることもない。
尚、本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、親指、人差し指、中指、薬指、及び小指を設定しているが、指の数を減少させても良い。この場合は、親指及び人差し指を残しておけば、手の能力を大幅に劣化させずに済む。望ましくは、3本以上が良い。これにより、人間が用いる道具等を扱うことが可能になる。
また、カメラのサイズが多自由度多指ハンドと比較して十分に小さな場合は、カメラを手の平側の如何なる位置に設けても、カメラが多自由度多指ハンドによる手作業の障害になることはない。この場合は、カメラを手の平側の適宜の位置に設けて、各指の作業を撮影し、撮影された画像に基づいて各指と対象物の位置関係を把握し、各指の制御を正確に行なうことができる。
更に、本発明は、各指が如何なる構造であっても、適用することができる。
本発明の多自由度多指ハンドの実施例1を示す正面図である。 図1の多自由度多指ハンドを親指側から見て示す右側面図である。 図1の多自由度多指ハンドを小指側から見て示す左側面図である。 図1の多自由度多指ハンドを手の平側から見て示す背面図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指の回転動作を示す図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指の屈伸動作を示す図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける人差し指の回転動作を示す図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける人差し指の屈伸動作を示す図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける中指の屈伸動作を示す図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける薬指及び小指の屈伸動作を示す図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指フレームとメインフレームとの連結箇所を部分的に破断して示す図である。 図11のF−Fに沿う縦断面図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指フレーム上の各親指モータ及び親指等を部分的に破断して示す横断面図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指フレーム上の各親指モータ及び親指の1つの指胴部等を示す側面図である。 図14の親指モータのプーリと親指の指胴部のプーリに張架された状態の各ワイヤーの形状を示す斜視図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指フレーム上の各親指モータ及び親指の2つの指胴部等を部分的に破断して示す側面図である。 図16の親指モータのプーリと親指の各指胴部のプーリに張架された状態の各ワイヤーの形状を示す斜視図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指フレーム上の各親指モータ及び親指の各指胴部と指先部等を部分的に破断して示す側面図である。 図18の親指モータのプーリと親指の各指胴部指先部のプーリに張架された状態の各ワイヤーの形状を示す斜視図である。 図1の多自由度多指ハンドを指先側から見て示す斜視図である。 図1の多自由度多指ハンドにおける親指及びカメラ周辺を示す斜視図である。 図20の状態で、カメラにより撮影された各指の画像を示す図である。 カメラの撮影方向を小指側に回転させた状態で、多自由度多指ハンドを指先側から見て示す斜視図である。 図23の状態で、カメラにより撮影された各指の画像を示す図である。 本発明の多自由度多指ハンドの実施例2を指先側から見て示す斜視図である。 図25の多自由度多指ハンドにおける親指及びカメラ周辺を示す斜視図である。 カメラの撮影方向を手の平に対して垂直近くに向けた状態で、カメラにより撮影された各指の画像を示す図である。
符号の説明
101 メインフレーム
102 親指フレーム
103 人差し指フレーム
111 カメラ
A 親指
A11、A13、A14、A15 親指モータ
A12 スクリューナット部
a1、a2、a3、a4 関節
B 人差し指
B11、B13、B14、B15 人差し指モータ
B12 スクリューナット部
b1、b2、b3、b4 関節
C 中指
C11、C12 中指モータ
c1、c2、c3 関節
D 薬指
DE11 薬指小指モータ
d1、d2 関節
E 小指
e1、e2 関節

Claims (4)

  1. 複数の指を有する手と、各指の作業を撮影する撮影手段とを備える多自由度多指ハンドにおいて、
    撮影手段を親指の動作に連動する位置に設けたことを特徴とする多自由度多指ハンド。
  2. 親指を手の平に対して平行回転させるための軸を有し、
    撮像手段を該軸に連結したことを特徴とする請求項1に記載の多自由度多指ハンド。
  3. 親指の付け根の関節を手の平に対して垂直回転させるための軸を有し、
    撮像手段を該軸に連結したことを特徴とする請求項1に記載の多自由度多指ハンド。
  4. 複数の指を有する手と、各指の作業を撮影する撮影手段とを備える多自由度多指ハンドにおいて、
    撮影手段を、各指の作業を撮影し得る手の平側の位置に設けたことを特徴とする多自由度多指ハンド。
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