JP2005347455A - 半導体装置の製造方法および半導体製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】STI構造の半導体装置の製造過程において固定砥粒方式によるCMPを行う場合であっても、残膜やディッシング等が生じることなく良好にCMPを行えるようにする。
【解決手段】トレンチ2が形成された基板1上に酸化膜3,4を成膜してそのトレンチ2を埋める成膜工程と、酸化膜4に対し固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いて研磨を行う第1研磨工程と、この第1研磨工程を経た後の酸化膜3,4に対し研磨用スラリーを用いて研磨を行い前記トレンチ2の形成箇所以外の部分で前記基板1を露出させるとともに当該露出面の平坦化を行う第2研磨工程とを含んで、STI構造の半導体装置を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造工程で用いられる製造方法および半導体製造装置に関し、特にシャロー・トレンチ・アイソレーション(Shallow Trench Isolation;以下「STI」と略す)構造の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法および半導体製造装置に関する。
近年、STI構造の半導体装置が広く用いられつつある。STI構造とは、各素子間に溝(トレンチ)を設置して素子間を分離し、これにより半導体装置(チップ)の小型化を実現する構造である。このようなSTI構造の半導体装置は、通常、そのSTI構造の形成プロセスにおいて、平坦化技術の一つであるCMP(Chemical Mechanical Polishing;化学的機械的研磨)を用いて平坦化が施される(例えば、特許文献1参照)。
図3は、従来におけるCMP技術を用いたSTI構造の形成プロセスの一具体例を示す説明図である。STI構造の形成にあたっては、図3(a)に示すようなシリコン(Si)基板11a上にバリア層またはエッチストップ層としてのシリコンナイトライド(SiN)膜11bが成膜されたもの(以下、これを「基板」と総称する)11に対して、先ず、図3(b)に示すように、形成すべきトレンチに対応するレジスト膜12を成膜する。そして、そのレジスト膜12をマスクにしてドライエッチングを行い、図3(c)に示すように、基板11にトレンチ13を形成する。トレンチ13を形成した後は、続いて、図3(d)に示すように、そのトレンチ13を埋めるようにシリコン酸化膜(SiO2膜)14を成膜する。そして、図3(e)に示すように、そのSiO2膜14の上面に対してCMPを施し、SiN膜11bが露出するまでSiO2膜14に対する研磨を行って平坦化する。このような手順を経て、STI構造の半導体装置が形成されるのである。
ところで、最近では、STI構造向けのCMP技術として、いわゆる固定砥粒方式によるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。図4は、固定砥粒方式によるCMPの一具体例を示す概念図である。図例のように、固定砥粒方式によるCMPでは、固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布21を用い、被研磨物が装着された研磨ヘッド22を回転させて、その被研磨物を研磨布21に対して摺擦させることで、その被研磨物に対する研磨を行うようになっている。このとき、研磨布21としては、例えばシート布中に酸化セリウム(セリア;CeO2)が粒子として存在するものが用いられる。このような固定砥粒方式によるCMPを行えば、スラリー中の砥粒の浮遊から生じるディッシングが抑えられ、またスラリーが不要となることからCOC(Cost of Consumable)の低減も実現が可能となる。これらのことから、固定砥粒方式は、特に300mmウエハ対応のCMP技術として注目されている。
特開2003−258095号公報 特開2002−086351号公報
しかしながら、固定砥粒方式によるCMPでは、固定砥粒で削るため、スクラッチの発生という難点がある。したがって、STI構造の形成プロセスに適用した場合には、例えば、スクラッチの発生を回避しようとすると、図3(e)に示したようにSiN膜11bを露出させる研磨の後、SiO2膜14が除去されずにそのSiN膜11b上に残膜として残ってしまう、といったことが起こり得る。また、その残膜を完全に除去しようとすると、SiN膜11bとSiO2膜14との選択比の関係から、トレンチ13内に埋め込まれたSiO2膜14のみの研磨が進んでしまい、そのSiO2膜14の部分のみが凹んでしまう、いわゆるディッシングが生じることが考えられる。
このような残膜やディッシング等に代表される、固定砥粒方式によるCMPに際しての難点は、次世代半導体製造プロセスに要求される高平坦化の実現を困難にする要因となる。また、半導体装置製造の歩留まり低下を招く要因にもなる。
そこで、本発明は、STI構造の半導体装置の製造過程において固定砥粒方式によるCMPを行う場合であっても、その固定砥粒方式によるCMPを残膜やディッシング等が生じることなく良好に行うことが可能である半導体装置の製造方法および半導体製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された半導体装置の製造方法である。すなわち、STI構造の半導体装置を製造するための製造方法であって、トレンチが形成された基板上に酸化膜を成膜して当該トレンチを埋める成膜工程と、前記酸化膜に対し固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いて研磨を行う第1研磨工程と、前記第1研磨工程を経た後の前記酸化膜に対し研磨用スラリーを用いて研磨を行い前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記基板を露出させるとともに当該露出面の平坦化を行う第2研磨工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された半導体製造装置である。すなわち、STI構造の半導体装置を製造するための半導体製造装置であって、トレンチが形成された基板上に酸化膜を成膜して当該トレンチを埋める成膜手段と、前記酸化膜に対し固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いて研磨を行う第1研磨手段と、前記第1研磨手段による研磨後の前記酸化膜に対し研磨用スラリーを用いて研磨を行い前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記基板を露出させるとともに当該露出面の平坦化を行う第2研磨手段とを備えることを特徴とする。
上記手順の半導体装置の製造方法および上記構成の半導体製造装置によれば、平坦化を、固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いた研磨と、その後に行う研磨用スラリーを用いた研磨とによって行う。すなわち、平坦化のための研磨を2段階に分けて行う。このとき、2段階目の研磨は、1段階目の研磨で酸化膜を粗方除去すれば、基板上の残膜を除去する程度の短時間の研磨で済む。しかも、短時間の研磨で済めば、基板上に比べて酸化膜の部分が余計に除去されるといったこともない。これらのことから、平坦化のための研磨を2段階に分けて行えば、その研磨によるディフェクト発生を低減することが可能となる。
本発明は、平坦化のための研磨を、固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いた研磨と、その後に行う研磨用スラリーを用いた研磨との2段階に分けて行うので、STI構造を形成する場合であっても、研磨後のディッシング発生等が生じることなく、高平坦化を実現することが可能となる。つまり、2段階の研磨により、その研磨によるディフェクト発生を低減することが可能となるので、歩留まり低下を回避して効率のよい半導体装置の製造が実現可能となり、また次世代半導体製造プロセスに要求される高平坦化の実現に対応することも容易となる。
以下、図面に基づき本発明に係る半導体装置の製造方法および半導体製造装置について説明する。ここで説明する半導体装置の製造方法および半導体製造装置は、STI構造の半導体装置を製造するために用いられるものである。
先ず、半導体製造装置について簡単に説明する。ここで説明する半導体製造装置は、少なくとも成膜手段と研磨手段とを備えているものとする。
成膜手段は、酸化膜を成膜するためのものである。酸化膜の成膜は、公知技術を利用して行うものであればよい。ただし、詳細を後述するように、第1の酸化膜を成膜する第1成膜手段と第2の酸化膜を成膜する第2成膜手段とからなるもの、すなわち2種類の酸化膜の成膜に対応し得るものとする。
一方、研磨手段は、成膜手段が成膜した酸化膜に対して研磨を行って、その被研磨面の平坦化を行うためのものである。ただし、この研磨手段も、詳細を後述するように、第1研磨手段と第2研磨手段とからなり、2種類の研磨に対応し得るようになっている。
このうち、第1研磨手段は、固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いたCMPを行うもの、すなわち固定砥粒方式によるCMPを行うものである。
一方、第2研磨手段は、研磨用スラリーを用いたCMPを行うものである。
なお、これらのCMPは、いずれも、公知技術を利用して行うものであればよい。
このような半導体製造装置は、成膜装置とCMP装置とを組み合わせて構成することが考えられる。
次に、以上のような構成の半導体製造装置における処理動作、すなわち本発明に係る半導体装置の製造方法の手順について説明する。ここでは、主に、STI構造の形成プロセスについて説明する。
図1は、本発明が適用されたSTI構造の形成プロセスの一具体例を示す説明図である。STI構造の形成にあたっては、先ず、図1(a)に示すように、Si基板1a上にSiN膜1bが成膜されてなる基板1に対して、形成すべきトレンチに対応するレジスト膜を成膜し、そのレジスト膜をマスクにしてドライエッチングを行うことで、その基板1にトレンチ2を形成する。ここまでは従来における場合(図3参照)と同様である。
トレンチ2を形成した後は、続いて、図1(b)に示すように、そのトレンチ2が形成された基板1上に第1の酸化膜3を成膜する。この第1の酸化膜3は、トレンチ2を埋める程の膜厚で形成する必要はなく、その成膜量が20〜40nm程度であるものとする。また、第1の酸化膜3は、後述する第1研磨のセルフストップ機能を強めるためのものであることから、同じく後述する第2の酸化膜よりも機械的強度の高い膜を用いる。具体的には、機械的強度が少なくとも40GPa以上で、50〜70GPa程度であるものとする。
このような第1の酸化膜3としては、成膜時のプロセス温度を600℃以上の高温とした、高温酸化膜(HTO膜)が挙げられる。すなわち、例えば、熱処理温度が800〜1200℃、熱処理時間が30〜180minで、不活性ガス、O2ガス雰囲気で熱処理して得られるHTO膜を、第1の酸化膜3として用いることができる。
また、その他にも、第1の酸化膜3としては、成膜時のプラズマ密度を1.0×1011/cm3以上とした、高密度プラズマ膜(HDP膜)が挙げられる。すなわち、例えば、圧力が600〜300Pa、温度が200〜400℃、O2ガス流量が400〜2000sccm、TEOSガスの流量が400〜2000sccm、基盤の放電出力が1.2〜3.2W/cm2という成膜条件で得られるHDP膜を、第1の酸化膜3として用いることができる。
第1の酸化膜3を成膜した後は、続いて、図1(c)に示すように、その第1の酸化膜3が成膜された基板1上に、その基板1に形成されたトレンチ2を埋めるように、第2の酸化膜4を成膜する。この第2の酸化膜4は、トレンチ2を埋めることが可能な成膜量で形成される。したがって、第2の酸化膜4の成膜後は、その上面に、トレンチ2に対応した形状の凹凸が生じることになる。また、第2の酸化膜4は、第1の酸化膜3と比較して、膜質が疎な性質を持ち、かつ、柔らかい膜となるように成膜されているものとする。具体的には、機械的強度が多くとも40GPa未満で、1.5〜10GPa程度であるものとする。
このような第2の酸化膜4としては、成膜時のプロセス温度が600℃未満、またはプラズマ密度が1.0×1011/cm3未満であるもの、具体的には塗布系酸化膜や低誘電率(Low−k)膜等が挙げられる。
第2の酸化膜4を成膜した後は、次いで、図1(d)に示すように、その第2の酸化膜4に対するCMPを行う。このときのCMPは、第1研磨手段が固定砥粒方式によるCMPを行う。以下、このCMPのことを「第1研磨」という。
この第1研磨における研磨条件としては、以下に述べるようなものが考えられる。図2は、固定砥粒方式によるCMPの研磨条件の一具体例を示す説明図である。図例の研磨条件は、第1研磨を行うための第1研磨手段として、米国アプライド・マテリアルズ(Applied Materials,Inc.:AMAT)社のCMP装置である「リフレクション(Reflexion)(登録商標)」を用いた場合の具体例を示している。
以上のような条件にて第1研磨を行うことによって、第1研磨が固定砥粒方式によるCMPであっても、その第1研磨が第1の酸化膜3でストップし、第2の酸化膜4のみが除去されて、トレンチ2の形成箇所以外の部分で第1の酸化膜3が露出することになる。研磨が第1の酸化膜3でストップするのは、第2の酸化膜4が第1の酸化膜3と比較して膜質が疎な性質を持ち、かつ、柔らかい膜となるように成膜されており、そのために第1の酸化膜3のセルフストップ機能が働くからである。
そして、第1研磨によって第1の酸化膜3を露出させた後は、次いで、図1(e)に示すように、その第1の酸化膜3およびトレンチ2の形成箇所における第2の酸化膜4に対するCMPを行う。このときのCMPは、第2研磨手段が研磨用スラリーを用いたCMPを行う。以下、このCMPのことを「第2研磨」という。
この第2研磨における研磨条件としては、以下に述べるようなものが考えられる。例えば、CMP装置におけるテーブル回転数を40〜130rpm、ヘッド回転数を40〜130rpm(ただしテーブル回転数と非同期)、パッドコンディショナー条件をEx−Situ 10〜30secまたはIn−Situ、研磨時間を10〜120secまたはEPD(浸漬型電解研磨)利用とする。
さらに、第2研磨では、研磨剤としての機能を有した液状の研磨用スラリーを用いてCMPを行うが、その研磨用スラリーとして、例えば酸化セリウム(セリア;CeO2)系のものを用いる。なお、研磨用スラリーは、必ずしもセリア系に限定されるものではなく、シリカ(Si、コロイダルシリカ含む)、アルミナ、硝酸鉄系であってもよい。例えば、セリア系のものを用いる場合であれば、流量が150〜250cc/minのセリアと、流量が300〜750cc/minの純水(DIW)とを供給して研磨を行うことが考えられる。また、シリカ系のものを用いる場合であれば、流量が150〜250cc/minのシリカを供給して研磨を行うことが考えられる。
ただし、第2研磨では、第1の酸化膜3の成膜量が20〜40nm程度と薄いことから、界面活性剤を含まないものを用いる。つまり、薄い膜を短時間の研磨で除去すべく、研磨レートが高く、均一に仕上がり易いものを用いる。
以上のような条件にて第2研磨を行うことによって、第1の酸化膜3および第2の酸化膜4が除去されて、トレンチ2の形成箇所以外の部分で基板1のSiN膜1bが露出するとともに、その露出面の平坦化が行われることになる。
以上に説明したように、本実施形態における半導体装置の製造方法(STI構造の形成プロセス)、およびその製造方法を実施する本実施形態における半導体製造装置によれば、酸化膜3,4によってトレンチ2を埋めた後に行う平坦化を、固定砥粒方式による第1研磨と、その後に行う研磨用スラリーを用いた第2研磨とによって行う。すなわち、平坦化のための研磨を2段階に分けて行って、STI構造を形成する。このとき、第2研磨は、第1の酸化膜3を除去して基板1が露出するまで行うが、第1研磨で第2の酸化膜4が粗方除去されており、第1の酸化膜3も薄く成膜されているので、短時間の研磨で済む。したがって、短時間の研磨で済むことから、基板1上に比べてトレンチ2の形成箇所における第2の酸化膜4が余計に除去されるといったことがない。しかも、固定砥粒方式による第1研磨において、第2の酸化膜4が基板1上に残膜として残ったり、固定砥粒によるスクラッチが発生した場合であっても、その後に研磨用スラリーを用いた第2研磨を行うので、その残膜やスクラッチ等が確実に除去される。これらのことから、平坦化のための研磨を2段階に分けて行えば、その研磨によるディフェクト発生を低減することが可能となる。
さらに、本実施形態で説明した半導体装置の製造方法および半導体製造装置によれば、第2の酸化膜4によってトレンチ2を埋める前に基板1上に第1の酸化膜3を成膜しておき、第1研磨では第2の酸化膜4のみを、その後の第2研磨では両酸化膜3,4に対して研磨を行うようになっている。したがって、平坦化のための研磨を2段階に分けて行う場合に、第1研磨と第2研磨との間で働くセルフストップ機能が確かなものとなり、上述した2段階の研磨による作用や利点等を確実に得ることができる。その上、第2研磨において、基板1が露出するまでの間は、第1の酸化膜3と第2の酸化膜4との両方に対して除去を行うことになるが、いずれも酸化膜であるため選択比が大きく異なることもなく、それぞれに対して同じ研磨レートで処理することになるので、トレンチ2の形成箇所以外の部分は基板1のSiN膜1bの上面と同じ高さで研磨が終了し、トレンチ2の形成箇所以外の部分の酸化膜3,4が全て除去されても、第2の酸化膜4の部分のみが余計に除去されてディッシングが生じてしまうといったことがない。また、そのときの第2研磨では、固定砥粒方式ではなく、研磨用スラリーを用いて行い、しかもその研磨用スラリーとして界面活性剤を含まないものーを用いる。そのため、固定砥粒方式の場合のような残膜やスクラッチ等が発生することなく、界面活性剤が混入された研磨用スラリーを用いた場合のような研磨終了付近でのディフェクトが発生することもない。これらのことからも、本実施形態で説明した半導体装置の製造方法および半導体製造装置では、研磨によるディフェクト発生を低減することが可能であると言える。
つまり、本実施形態で説明した半導体装置の製造方法および半導体製造装置によれば、平坦化のための研磨を、固定砥粒方式による研磨と、その後に行う研磨用スラリーを用いた研磨との2段階に分けて行うので、STI構造を形成する場合であっても、研磨後のディッシング発生等が生じることなく、CMP終了後のSTI被研磨面(STI上部)について所望の高平坦化を実現することが可能となる。したがって、STI構造の半導体装置を製造する場合において、歩留まり低下を回避して効率のよい半導体装置製造の実現が可能となる。また、次世代半導体製造プロセスに要求される高平坦化の実現に対応することも容易となる。
なお、本実施形態では、第2の酸化膜4によってトレンチ2を埋める前に基板1上に第1の酸化膜3を成膜しておき、その後に第1研磨および第2研磨を行う場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、従来と同様に、トレンチを一種類の酸化膜のみによって埋めた場合であっても、その後に行う平坦化のための研磨を、本実施形態で説明したように、固定砥粒方式による第1研磨と、その後に行う研磨用スラリーを用いた第2研磨との2段階に分けて行えば、従来よりも研磨によるディフェクト発生を低減することができる。
本発明が適用されたSTI構造の形成プロセスの一具体例を示す説明図である。 固定砥粒方式によるCMPの研磨条件の一具体例を示す説明図である。 従来におけるSTI構造の形成プロセスの一具体例を示す説明図である。 固定砥粒方式によるCMP一具体例を示す概念図である。
符号の説明
1…基板、2…トレンチ、3…第1の酸化膜、4…第2の酸化膜

Claims (8)

  1. シャロー・トレンチ・アイソレーション構造の半導体装置を製造するための製造方法であって、
    トレンチが形成された基板上に酸化膜を成膜して当該トレンチを埋める成膜工程と、
    前記酸化膜に対し固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いて研磨を行う第1研磨工程と、
    前記第1研磨工程を経た後の前記酸化膜に対し研磨用スラリーを用いて研磨を行い前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記基板を露出させるとともに当該露出面の平坦化を行う第2研磨工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記成膜工程は、前記トレンチが形成された基板上に第1の酸化膜を成膜する第1成膜工程と、前記第1の酸化膜が成膜された基板上に第2の酸化膜を成膜して前記トレンチを埋める第2成膜工程とからなり、
    前記第1研磨工程にて前記第2の酸化膜に対する研磨を行って前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記第1の酸化膜を露出させ、
    前記第2研磨工程にて前記第1の酸化膜および前記第2の酸化膜に対する研磨を行って前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記基板を露出させて前記露出面の平坦化を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の酸化膜は、成膜量が20〜40nmである
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2の酸化膜は、前記第1の酸化膜と比較して、膜質が疎な性質を持ち、かつ、柔らかい膜となるように成膜されたものである
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. シャロー・トレンチ・アイソレーション構造の半導体装置を製造するための半導体製造装置であって、
    トレンチが形成された基板上に酸化膜を成膜して当該トレンチを埋める成膜手段と、
    前記酸化膜に対し固定砥粒が織り込まれたロール式の研磨布を用いて研磨を行う第1研磨手段と、
    前記第1研磨手段による研磨後の前記酸化膜に対し研磨用スラリーを用いて研磨を行い前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記基板を露出させるとともに当該露出面の平坦化を行う第2研磨手段と
    を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  6. 前記成膜手段は、前記トレンチが形成された基板上に第1の酸化膜を成膜する第1成膜手段と、前記第1の酸化膜が成膜された基板上に第2の酸化膜を成膜して前記トレンチを埋める第2成膜手段とからなり、
    前記第1研磨手段は、前記第2の酸化膜に対する研磨を行って前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記第1の酸化膜を露出させるものであり、
    前記第2研磨手段は、前記第1の酸化膜および前記第2の酸化膜に対する研磨を行って前記トレンチの形成箇所以外の部分で前記基板を露出させて前記露出面の平坦化を行うものである
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体製造装置。
  7. 前記第1成膜手段は、前記第1の酸化膜の成膜量を20〜40nmとするものである
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体製造装置。
  8. 前記第2成膜手段は、前記第1の酸化膜と比較して、膜質が疎な性質を持ち、かつ、柔らかい膜となるように、前記第2の酸化膜を成膜するものである
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体製造装置。
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