JP2005346629A - 画像処理装置 - Google Patents

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純一 池田
Yasuyuki Shindo
泰之 進藤
Toru Sasaki
徹 佐々木
Mitsuya Takeo
光冶 竹尾
Noriyuki Terao
典之 寺尾
Koji Oshikiri
幸治 押切
Mitsuhiro Oizumi
充弘 大泉
Satoru Numakura
覚 沼倉
Yutaka Yoneda
豊 米田
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Abstract

【課題】 磁気記憶装置の帯域の制約による生産性の低下を防止し、後付け増設による磁気記憶装置のパフォーマンスの向上を図る。
【解決手段】 HDDユニット21は、PCI Express規格のスイッチ(スイッチ網)14に複数台接続されている。あるいは、当初はスイッチ(スイッチ網)14にHDDユニット21が1〜2台程度接続されているだけである場合にも、さらにHDDユニット21をスイッチ(スイッチ網)14に増設して接続する。そして、各HDDユニット21は、RAID(Redundant Arrays of Independent/Inexpensive Disks)動作を行なう。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像データに関する所定の処理を行なう画像処理装置に関する。
高速シリアルインタフェースとして、PCIバス方式の後継規格に当るPCI Express(登録商標)なるインターフェイスが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
図21は、既存の複合機と呼ばれるデジタル複写機200における各機器の接続の一例について説明するブロック図である。各部を集中的に制御するCPU201には、専用インターフェイス(I/F)202を介してASICで構成されるコントローラ203が接続され、コントローラ203には、専用I/F202を介して、画像データその他のデータを記憶するシステムメモリ204、画像データその他のデータを記憶するハードディスク(HDD)ユニット205、画像データに所定の画像処理を行なう画像処理ユニット206が接続されている。また、コントローラ203には、PCIパラレルバス211、汎用I/F212を介して、スキャナ213、プロッタ214、ネットワークなどと通信を行なう通信I/F215、他の複合機216などが接続されている。スキャナ213、プロッタ214には、それぞれ専用I/F202を介して所定の画像処理を行なう画像処理ユニット217,218が接続されている。
"PCI Express 規格の概要"Interface誌、July’2003 里見尚志
しかしながら、従来は、比較的大容量の画像データの転送にPCIパラレルバス411を用いているため、画像データが帯域を支配してしまい、画像処理機能などの新機能の後付けを行なうことができず、画像処理ユニット406,417,418などの画像処理ユニットの演算能力を向上させることができないという不具合があった。また、HDDユニット405の帯域の制約によりHDDユニット405の性能を向上させることができないという不具合もあった。
本発明の目的は、画像処理装置において、磁気記憶装置の帯域の制約による生産性の低下を防止し、後付け増設による磁気記憶装置のパフォーマンスの向上を図ることである。
本発明の別の目的は、画像処理装置において、画像処理の高速化を実現し、あるいは、既存のものとは異なる画像処理を後付けで増設できるようにすることである。
(1)本発明は、画像データに関する所定の処理を行なう画像処理装置において、データの転送を行うPCI Express規格のバス及びスイッチと、前記スイッチに接続され前記PCI Express規格のエンドポイントとなる複数台の磁気記憶装置と、を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
(2)別の面から見た本発明は、画像データに関する所定の処理を行なう画像処理装置において、データの転送を行うPCI Express規格のバス及びスイッチと、前記スイッチに接続され前記PCI Express規格のエンドポイントとなる複数台の画像処理回路と、を備えていることを特徴とする画像処理装置である。
(1)の発明によれば、PCI Express規格のエンドポイントとなる複数台の磁気記憶装置を備えているので、磁気記憶装置の帯域の制約による画像処理装置の生産性の低下をRAID動作などにより解消することができる。磁気記憶装置は後付けで増設することもできるので、後付け増設による磁気記憶装置のパフォーマンスの向上を図ることもできる。
(2)の発明によれば、同種の画像処理を行なう画像処理回路を複数台用いて画像処理の高速化を実現し、あるいは、既存のものとは異なる画像処理を行なう画像処理回路を後付けで増設することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
以下では、PCI Expressの詳細について、[PCI Express規格の概要]〜[PCI Express のアーキテクチャの詳細]の欄で説明し、その後、本実施の形態のデジタル複写機について[デジタル複写機]の欄で説明する。
[PCI Express規格の概要]
まず、本実施の形態は高速シリアルバスの一つであるPCI Express(登録商標)を利用するものであり、本実施の形態の前提として当該PCI Express規格の概要について、非特許文献1の一部抜粋により説明する。ここに、高速シリアルバスとは、1本の伝送路を用いてシリアル(直列)伝送により高速(100Mbps程度以上)にデータをやり取りすることができるインターフェイスを意味する。
PCI Expressは、PCIの後継規格としてコンピュータ全般に通用する標準拡張バスとして規格化されたバスであり、概略的には、低電圧差動信号伝送、ポイントツーポイントで送受信独立の通信チャネル、パケット化されたスプリットトランザクション、リンク構成の違いによる高いスケーラビリティなどの特徴を持つ。
図1に既存のPCIシステム、図2にPCI Expressシステムの各々の構成例を示す。既存のPCIシステムにあっては、CPU100やAGPグラフィックス101やメモリ102が接続されたホストブリッジ103に対して、PCI-X(PCIの上位互換規格)デバイス104a,104bがPCI-Xブリッジ105aを介して接続されたり、PCI-Xデバイス104c,104dが接続されたPCI-Xブリッジ105bやPCIバススロット106が接続されたPCIブリッジ107がPCI-Xブリッジ105cを介して接続されたりしたツリー構造(木構造)とされている。
これに対して、PCI Expressシステムにあっては、CPU110やメモリ111が接続されたルートコンプレックス112に対して、PCI Expressグラフィックス113がPCI Express114aにより接続され、また、エンドポイント115aやレガシーエンドポイント116aがPCI Express114bにより接続されたスイッチ117aがPCI Express114cにより接続され、さらには、エンドポイント115bやレガシーエンドポイント116bがPCI Express114dにより接続されたスイッチ117bやPCIバススロット118が接続されたPCIブリッジ119がPCI Express114eにより接続されたスイッチ117cがPCI Express114fにより接続されたツリー構造(木構造)とされている。
実際に想定されるPCI Expressプラットホーム例を図3に示す。図示例は、ディスクトップ/モバイルへの適用例を示し、CPU121がCPUホストバス122により接続され、メモリ123が接続されたメモリハブ124(ルートコンプレックスに相当する)に対して、例えば、グラフィックス125がx16のPCI Express126aにより接続され、また、変換機能を有するI/Oハブ127がPCI Express126bにより接続されている。このI/Oハブ127には、例えば、Serial ATA128によりメモリ129が接続され、LPC130によりローカルI/O131が接続され、USB 2.0132やPCIバススロット133が接続されている。さらには、I/Oハブ127には、PCI Express126cによりスイッチ134が接続され、このスイッチ134には、各々、PCI Express126d,126e,126fによりモバイルドック135、ギガビットイーサネット(イーサネットは登録商標)136、アドインカード137が接続されている。
即ち、PCI Expressシステムでは、従来のPCI,PCI-X,AGPといったバスがPCI Expressで置き換わり、既存のPCI/PCI-Xデバイスを接続するためにブリッジが使用される。チップセット間の接続もPCI Express接続となり、IEEE1394,Serial ATA,USB 2.0などの既存のバスはI/OハブによりPCI Expressに接続される。
[PCI Expressの構成要素]
A.ポート(Port)/レーン(Lane)/リンク(Link)
図4に物理層の構造を示す。ポートは、物理的には同一半導体内にあり、リンクを形成するトランスミッタ/レシーバの集合で、論理的にはコンポーネント間を1対1で接続(ポイント・ツー・ポイント)するインターフェイスを意味する。転送レートは、例えば片方向2.5Gbpsとされている(将来的には、5Gbpsや10Gbpsが想定されている)。レーンは、例えば0.8Vの差動信号ペアのセットで、送信側の信号ペア(2本)、受信側の信号ペア(2本)からなる。リンクは、2つのポートとその間を結ぶレーンの集まりであり、コンポーネント間のデュアルシンプレックス通信バスである。「xNリンク」はN本のレーンから構成され、現在の規格では、N=1,2,4,8,16,32が定義されている。図示例は、x4リンク例である。例えば、図5に示すように、デバイスA,B間を結ぶこのレーン幅Nを可変することにより、スケーラブルなバンド幅を構成することが可能となる。
B.ルートコンプレックス(Root Complex)
ルートコンプレックス112は、I/O構造の最上位に位置し、CPUやメモリサブシステムをI/Oに接続する。ブロック図などでは、図3に示すように、「メモリハブ」と記述されることが多い。ルートコンプレックス112(又は、124)は、1つ以上のPCI Expressポート(ルートポート)(図2中では、ルートコンプレックス112中の四角で示す)を持ち、各々のポートは独立したI/O階層ドメインを形成する。I/O階層ドメインは、単純なエンドポイントである場合(例えば、図2中のエンドポイント115a側の例)や、多数のスイッチやエンドポイントから形成される場合(例えば、図2中のエンドポイント115bやスイッチ117b,115c側の例)がある。
C.エンドポイント(End Point)
エンドポイント115は、タイプ00hのコンフィグレーション空間ヘッダを持つデバイス(具体的には、ブリッジ以外のデバイス)で、レガシーエンドポイントとPCI Expressエンドポイントとに分けられる。両者の大きな違いは、PCI ExpressエンドポイントはBAR(ベースアドレスレジスタ)で基本的にI/Oポートリソースを要求せず、このためI/Oリクエストを要求しない。また、PCI Expressエンドポイントは、ロックリクエストもサポートしていない。
D.スイッチ(Switch)
スイッチ117(又は、134)は、2つ以上のポートを結合し、ポート間でのパケットルーティングを行う。コンフィグレーションソフトウェアからは、当該スイッチは、図6に示すように、仮想PCI-PCIブリッジ141の集合体として認識される。図中、両矢印はPCI Expressリンク114(又は、126)を示し、142a〜142dはポートを示す。このうち、ポート142aはルートコンプレックスに近い方のアップストリームポートであり、ポート142b〜142dはルートコンプレックスから遠い方のダウンストリームポートである。
E.PCI Express114e−PCIブリッジ119
PCI ExpressからPCI/PCI-Xへの接続を提供する。これにより、既存のPCI/PCI-XデバイスをPCI Expressシステム上で使用することができる。
[階層アーキテクチャ]
従来のPCIのアーキテクチャは、図7(a)に示すように、プロトコルとシグナリングが密接に関連する構造であり階層という考え方はなかったが、PCI Expressでは、図7(b)に示すように、一般的な通信プロトコルやInfiniBandのように、独立した階層構造とされ、各層に分けて仕様が定義されている。即ち、最上位のソフトウェア151、最下位の機構(メカニカル)部152間に、トランザクション層153、データリンク層154、物理層155を持つ構造とされている。これにより、各層のモジュール性が確保され、スケーラビリティを持たせることやモジュールの再利用が可能となる。例えば、新たな信号コーディング方式や伝送媒体を採用する場合、物理層を変更するだけでデータリンク層やトランザクション層は変更せずに対応できる。
PCI Expressのアーキテクチャの中心となるのは、トランザクション層153、データリンク層154、物理層155であり、各々図8を参照して説明する以下のような役割を持つ。
A.トランザクション層153
トランザクション層153は、最上位に位置し、トランザクションレイヤパケット(TLP)の組み立て、分解機能を持つ。トランザクションレイヤパケット(TLP)は、リード/ライト、各種イベントといったトランザクションの伝達に用いられる。また、トランザクション層153は、トランザクションレイヤパケット(TLP)のためのクレジットを用いたフロー制御を行う。各層153〜155におけるトランザクションレイヤパケット(TLP)の概要を図9に示す(詳細は、後述する)。
B.データリンク層154
データリンク層154の主な役割は、エラー検出/訂正(再送)によりトランザクションレイヤパケット(TLP)のデータ完全性を保証することと、リンク管理である。データリンク層154間では、リンク管理やフロー制御のためのパケットのやり取りを行う。このパケットは、トランザクションレイヤパケット(TLP)と区別するために、データリンクレイヤパケット(DLLP)と呼ばれる。
C.物理層155
物理層155は、ドライバ、入力バッファ、パラレル−シリアル/シリアル−パラレル変換器、PLL、インピーダンス整合回路といったインターフェイス動作に必要な回路を含んでいる。また、論理的な機能としてインターフェイスの初期化・保守の機能を持つ。物理層155は、データリンク層154/トランザクション層153を実際のリンクで使用される信号技術から独立させる役目も持っている。
なお、PCI Expressのハードウェア構成上、エンベデッド・クロックという技術を採用しており、クロック信号はなく、クロックのタイミングはデータ信号中に埋め込まれており、受信側でデータ信号のクロス・ポイントを基にクロックを抽出する方式とされている。
[コンフィグレーション空間]
PCI Expressは、従来のPCIと同様にコンフィグレーション空間を持つが、その大きさは従来のPCIが256バイトであるのに対して、図10に示すように、4096バイトへと拡張されている。これにより、多数のデバイス固有レジスタセットを必要とするデバイス(ホストブリッジなど)に対しても、将来的に十分な空間が確保されている。PCI Expressでは、コンフィグレーション空間へのアクセスは、フラットなメモリ空間へのアクセス(コンフィグレーションリード/ライト)で行われ、バス/デバイス/機能/レジスタ番号はメモリアドレスにマップされている。
当該空間の先頭256バイトは、PCIコンフィグレーション空間として、BIOSや従来のOSからI/Oポートを使用した方法でもアクセスできる。従来のアクセスをPCI Expressでのアクセスに変換する機能は、ホストブリッジ上に実装される。00hから3FhまではPCI2.3互換のコンフィグレーションヘッダとなっている。これにより、PCI Expressで拡張された機能以外であれば、従来のOSやソフトウェアをそのまま使用することができる。即ち、PCI Expressにおけるソフトウェア層は、既存のPCIと互換性を保ったロード・ストア・アーキテクチャ(プロセッサが直接I/Oレジスタをアクセスする方式)を継承している。しかし、PCI Expressで拡張された機能(例えば、同期転送やRAS(Reliability,Availability and Serviceability)などの機能)を使用するには、4KバイトのPCI Express拡張空間にアクセスできるようにする必要がある。
なお、PCI Expressとしては様々なフォームファクタ(形状)が考えられるが、具体化している例としては、アドインカード、プラグインカード(NEWCARD)、Mini PCI Expressなどがある。
[PCI Express のアーキテクチャの詳細]
PCI Express のアーキテクチャの中心となっているトランザクション層153、データリンク層154、物理層155について、各々詳細に説明する。
A.トランザクション層153
トランザクション層153の主な役割は、前述したように、上位のソフトウェア層151と下位のデータリンク層154との間でトランザクションレイヤパケット(TLP)の組み立てと分解を行うことである。
a.アドレス空間とトランザクションタイプ
PCI Expressでは、従来のPCIでサポートされていたメモリ空間(メモリ空間とのデータ転送用)、I/O空間(I/O空間とのデータ転送用)、コンフィグレーション空間(デバイスのコンフィグレーションとセットアップ用)に加えて、メッセージ空間(PCI Expressデバイス間のインバンドでのイベント通知や一般的なメッセージ送信(交換)用…割り込み要求や確認は、メッセージを「仮想ワイヤ」として使用することにより伝達される)が追加され、4つのアドレス空間が定義されている。各々の空間に対してトランザクションタイプが定義されている(メモリ空間、I/O空間、コンフィグレーション空間は、リード/ライト、メッセージ空間は基本(ベンダ定義含む))。
b.トランザクションレイヤパケット(TLP)
PCI Expressは、パケット単位で通信を行う。図9に示したトランザクションレイヤパケット(TLP)のフォーマットにおいて、ヘッダのヘッダ長は3DW(DWはダブルワードの略;合計12バイト)又は4DW(16バイト)で、トランザクションレイヤパケット(TLP)のフォーマット(ヘッダ長とペイロードの有無)、トランザクションタイプ、トラフィッククラス(TC)、アトリビュートやペイロード長などの情報が含まれる。パケット内の最大ペイロード長は1024DW(4096バイト)である。
ECRCは、エンドツーエンドのデータ完全性を保証するためのもので、トランザクションレイヤパケット(TLP)部分の32ビットCRCである。これは、スイッチ内部などでトランザクションレイヤパケット(TLP)にエラーが発生した場合、LCRC(リンクCRC)ではエラーを検出できないためである(エラーとなったTLPでLCRCが再計算されるため)。
リクエストは、完了パケットが不要なものと必要なものとがある。
c.トラフィッククラス(TC)と仮想チャネル(VC)
上位のソフトウェアは、トラフィッククラス(TC)を使用することによりトラフィックの差別化(優先度をつける)を行うことができる。例えば、映像データをネットワークのデータよりも優先して転送する、といったことが可能となる。トラフィッククラス(TC)はTC0からTC7まで8つある。
仮想チャネル(VC:Virtual Channel)は、各々独立した仮想通信バス(同一のリンクを共用する複数の独立したデータ・フロー・バッファを使用するメカニズム)で、各々がリソース(バッファやキュー)を持ち、図11に示すように、独立したフロー制御を行う。これにより、1つの仮想チャネルのバッファが満杯の状態(full)になっても、他の仮想チャネルの転送を行うことができる。つまり、物理的には1つのリンクを仮想的な複数のチャネルに分けることで、有効に使用することができる。例えば、図11中に示すように、スイッチを経由してルートのリンクが複数のデバイスに分かれる場合、各デバイスのトラフィックの優先度を制御することができる。VC0は必須で、コストパフォーマンスのトレードオフに応じてその他の仮想チャネル(VC1〜VC7)が実装される。図11中の実線矢印は、デフォルト仮想チャネル(VC0)を示し、破線矢印はその他の仮想チャネル(VC1〜VC7)を示している。
トランザクション層内では、トラフィッククラス(TC)が仮想チャネル(VC)にマッピングされる。1つの仮想チャネル(VC)に対して1つ又は複数のトラフィッククラス(TC)をマッピングできる(仮想チャネル(VC)の数が少ない場合)。単純な例では、各トラフィッククラス(TC)から各仮想チャネル(VC)に1対1、全てのトラフィッククラス(TC)を仮想チャネルVC0にマッピングする、といったことが考えられる。TC0−VC0のマッピングは、必須/固定で、それ以外のマッピングは上位のソフトウェアから制御される。ソフトウェアはトラフィッククラス(TC)を利用することで、トランザクションの優先度を制御することが可能となる。
d.フロー制御
受信バッファのオーバーフローを避け、伝送順序を確立するためにフロー制御(FC:Flow Control)が行われる。フロー制御は、リンク間のポイントツーポイントで行われ、エンドツーエンドではない。従って、フロー制御により最終的な相手(コンプリータ)にパケットが届いたことを確認することはできない。
PCI Expressのフロー制御は、クレジット・ベースで行われる(データ転送を始める前に、受け取り側のバッファの空き状況を確認し、オーバーフロー、アンダフローが発生しないメカニズム)。即ち、受信側はリンク初期化時にバッファ容量(クレジット値)を送信側に通知し、送信側はクレジット値と送信するパケットの長さとを比較し、一定の残りがある場合のみパケットを送信する。このクレジットには6種類ある。
フロー制御の情報交換はデータリンク層のデータリンクレイヤパケット(DLLP)を使用して行われる。フロー制御はトランザクションレイヤパケット(TLP)のみに適用され、データリンクレイヤパケット(DLLP)には適用されない(DLLPは常時送受信可能)。
B.データリンク層154
データリンク層154の主な役割は、前述したように、リンク上の2つのコンポーネント間での信頼性の高いトランザクションレイヤパケット(TLP)交換機能を提供することである。
a.トランザクションレイヤパケット(TLP)の扱い
トランザクション層153から受け取ったトランザクションレイヤパケット(TLP)に対しては、先頭に2バイトのシーケンス番号、末尾に4バイトのリンクCRC(LCRC)を付加して、物理層155に渡す(図9参照)。トランザクションレイヤパケット(TLP)は、リトライバッファに保管され、相手から受信確認(ACK)が届くまで再送される。トランザクションレイヤパケット(TLP)の送信に失敗が続いた場合は、リンク異常であると判断して物理層155に対してリンクの再トレーニングを要求する。リンクのトレーニングが失敗した場合、データリンク層154の状態はインアクティブに遷移する。
物理層155から受け取ったトランザクションレイヤパケット(TLP)は、シーケンス番号とリンクCRC(LCRC)が検査され、正常であればトランザクション層153に渡され、エラーがあった場合は再送を要求する。
b.データリンクレイヤパケット(DLLP)
データリンク層154が生成するパケットは、データリンクレイヤパケット(DLLP)と呼ばれ、データリンク層154間でやり取りされる。データリンクレイヤパケット(DLLP)には、
・Ack/Nak:TLPの受信確認、リトライ(再送)
・InitFC1/InitFC2/UpdateFC:フロー制御の初期化とアップデート
・電源管理のためのDLLP
なる種類がある。
図12に示すように、データリンクレイヤパケット(DLLP)の長さは6バイトで、種類を示すDLLPタイプ(1バイト)、DLLPの種類で固有の情報(3バイト)、CRC(2バイト)から構成される。
C.物理層−論理サブブロック156
図8中に示す物理層155の論理サブブロック156での主な役割は、データリンク層154から受け取ったパケットを電気サブブロック157で送信できる形式に変換することである。また、物理層155を制御/管理する機能も有する。
a.データ符号化とパラレル−シリアル変換
PCI Expressは、連続した“0”や“1”が続かないように(長い期間、クロス・ポイントが存在しない状態が続かないようにするため)、データ符号化に8B/10B変換を用いる。変換されたデータは、図13中に示すように、シリアル変換され、LSBからレーン上に送信される。ここに、レーンが複数ある場合は(図13はx4リンクの場合を例示している)、符号化の前にデータがバイト単位で各レーンに割り振られる。この場合、一見パラレルバスのようにみえるが、レーン毎に独立した転送を行うので、パラレルバスで問題となるスキューが大幅に緩和される。
b.電源管理とリンクステート
リンクの消費電力を低く抑えるために、図14に示すように、L0/L0s/L1/L2というリンクステートが定義されている。
L0が通常モードで、L0sからL2へと低消費電力となるが、L0への復帰にも時間がかかるようになる。図15に示すように、ソフトウェアによる電源管理に加えて、アクティブステート電源管理を積極的に行うことにより、消費電力を極力小さくすることが可能となる。
D.物理層−電気サブブロック157
物理層155の電気サブブロック157での主な役割は、論理サブブロック156でシリアル化されたデータをレーン上に送信することと、レーン上のデータを受信して論理サブブロック156に渡すことである。
a.ACカップリング
リンクの送信側では、ACカップリング用のコンデンサが実装される。これにより、送信側と受信側のDCコモンモード電圧が同一である必要がなくなる。このため、送信側と受信側で異なる設計、半導体プロセス、電源電圧を使用することが可能となる。
b.デエンファシス
PCI Expressでは、前述したように、8B/10Bエンコーディングによってできるだけ連続した“0”や“1”が続かないように処理されるが、連続した“0”や“1”が続くこともある(最大5回)。この場合、送信側はデエンファシス転送を行わなければならないことが規定されている。同一極性のビットが連続する場合は、2つ目のビットからは差動電圧レベル(振幅)を3.5±0.5dB落とすことで、受信側で受け取る信号のノイズ・マージンを稼ぐ必要がある。これを、デエンファシスという。伝送路の周波数依存性減衰のため、変化するビットの場合は高周波成分が多く、減衰により受信側の波形が小さくなるが、変化しないビットの場合は高周波成分が少なく、相対的に受信側の波形が大きくなる。このため、受信側での波形を一定とするためにデエンファシスを行う。
[デジタル複写機]
次に、本実施の形態のデジタル複写機について説明する。
図16は、本実施の形態のデジタル複写機1の各機器の接続の概要を示すブロック図である。このデジタル複写機1は画像データに関する所定の処理を行なう本発明の画像処理装置を実施するもので、いわゆる複合機であり、原稿画像の読み取り、用紙などの上への画像形成などの処理を実行する。
デジタル複写機1はデータ転送にPCI Express規格のバスシステムを用いている。すなわち、デジタル複写機1の各部を集中的に制御するCPU11と、CPU11の作業エリアとなるシステムメモリ12がPCI Express規格のルートコンプレックス(Root Complex)13に接続されている。また、ルートコンプレックス13とPCI Express規格のスイッチ(あるいはスイッチ網)14とがPCI Express規格の汎用バス15を介して接続されている。PCI Express規格のスイッチ(あるいはスイッチ網)14には、PCI Express規格のエンドポイント(End Point)となる各種機器が接続されている。すなわち、画像データなどを記憶するハードディスク(HDD)ユニット21、画像メモリユニット22、及び、メモリユニット23、各種の画像処理を行なう画像処理ユニット24、外部のネットワークなどと通信を行なう通信インターフェイス(I/F)25、スキャナ26、プロッタ27、他の複合機28などである。
次に、磁気記憶装置であるHDDユニット21とスイッチ(あるいは複数のスイッチから構成されるスイッチ網)14との関係について、図17の説明図を参照して説明する。HDDユニット21は、スイッチ(スイッチ網)14に複数台接続されている。あるいは、当初はスイッチ(スイッチ網)14にHDDユニット21が1〜2台程度接続されているだけである場合にも、さらにHDDユニット21をスイッチ(スイッチ網)14に増設して接続する。そして、各HDDユニット21は、RAID(Redundant Arrays of Independent/Inexpensive Disks)動作を行なう。
このようにPCI Express規格のバスシステムを用いたことにより、HDDユニット21の帯域の制約によるデジタル複写機1の生産性の低下をRAID動作で解消することができる。この場合に、HDDユニット21は後付けで増設することもできるので、後付け増設によるHDDユニット21のパフォーマンスの向上を図ることもできる。
画像処理回路である画像処理ユニット24とスイッチ(あるいはスイッチ網)14との関係について、図18を参照して説明する。画像処理ユニット24は、スイッチ(あるいはスイッチ網)14に複数台接続されている。あるいは、当初はスイッチ(あるいはスイッチ網)14に画像処理ユニット24が1〜2台程度接続されているだけである場合にも、さらに画像処理ユニット24をスイッチ(あるいはスイッチ網)14に増設して接続する。
これにより、同種の画像処理を行なう画像処理ユニット24を複数台用いて画像処理の高速化を実現し、あるいは、既存のものとは異なる画像処理を行なう画像処理ユニット24を後付けで増設することができる。
図19、図20を参照して具体的な処理例について説明する。図19の例は、同種の画像処理を行なう画像処理ユニット24を3台用いて画像処理の高速化を実現する例である。スキャナ26で読み取った原稿の画像データGを、画像処理ユニット24で処理し、プロッタ27に出力するが、この画像データGを主走査方向の違いでA,B,Cの3分割し、その各分割部分を各画像処理ユニット24に分担させて処理することにより、画像処理の高速化を実現することができる。
図20の例は、異なる画像処理(処理A,B,C)を実行する画像処理ユニット24を3台用いる例であり、スキャナ26で読み取った原稿の画像データを、処理A,B,Cをそれぞれ実行する各画像処理ユニット24で順次処理する。これにより、当初は処理A,Bのみを実行する2台の画像処理ユニット24が設けられるのみであった場合であっても、さらに処理Cを実行する画像処理ユニット24を後付けで増設し、画像データに処理Cも実行できるようにすることができる。
既存PCIシステムの構成例を示すブロック図である。 PCI Expressシステムの構成例を示すブロック図である。 デスクトップ/モバイルでのPCI Expressプラットホームの構成例を示すブロック図である。 x4の場合の物理層の構造例を示す模式図である。 デバイス間のレーン接続例を示す模式図である。 スイッチの論理的構造例を示すブロック図である。 (a)は既存のPCIのアーキテクチャを示すブロック図、(b)はPCI Expressのアーキテクチャを示すブロック図である。 PCI Expressの階層構造を示すブロック図である。 トランザクションレイヤパケットのフォーマット例を示す説明図である。 PCI Expressのコンフィグレーション空間を示す説明図である。 仮想チャネルの概念を説明するための模式図である。 データリンクレイヤパケットのフォーマット例を示す説明図である。 x4リンクでのバイトストライピング例を示す模式図である。 L0/L0s/L1/L2というリンクステートの定義について説明する説明図である。 アクティブステート電源管理の制御例を示すタイムチャートである。 本発明の一実施の形態のデジタル複写機の各機器の接続の概要を示すブロック図である。 HDDユニットとスイッチ(あるいはスイッチ網)との関係について説明するブロック図である。 画像処理ユニットとスイッチ(あるいはスイッチ網)との関係について説明するブロック図である。 図18の構成における動作を説明する説明図である。 図18の構成における動作を説明する説明図である。 従来のデジタル複写機の各機器の接続の概要を示すブロック図である。
符号の説明
1 画像処理装置
14 スイッチ
15 バス
21 磁気記憶装置
24 画像処理回路

Claims (4)

  1. 画像データに関する所定の処理を行なう画像処理装置において、
    データの転送を行うPCI Express規格のバス及びスイッチと、
    前記スイッチに接続され前記PCI Express規格のエンドポイントとなる複数台の磁気記憶装置と、
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像データに関する所定の処理を行なう画像処理装置において、
    データの転送を行うPCI Express規格のバス及びスイッチと、
    前記スイッチに接続され前記PCI Express規格のエンドポイントとなる複数台の画像処理回路と、
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記各画像処理回路は同種の画像処理を実行するものである、ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記各画像処理回路は異種の画像処理を実行するものである、ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。

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