JP2005346327A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセッサ間において、ジョブ、データ、設定、または環境等を容易に移動させることができるようにする。
【解決手段】 情報処理装置121−1は実行中のジョブを中断した時のコンテキスト231を保存し、そのコンテキストに対応するコンテキスト関連情報173とコンテキスト転送処理を実行させるコマンド情報をメモリカード122に記録する。ユーザがそのメモリカード122を情報処理装置121−1から情報処理装置121−2に移動させると、情報処理装置121−2は、メモリカード122のコマンド情報とコンテキスト関連情報173に基づいて転送処理を実行し、情報処理装置121−1に保存されているコンテキスト231を取得し、そのコンテキスト231をプロセッサに展開し、中断されたジョブの続きを実行する。本発明は、例えば、セルコンピューティングシステムに適用できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、例えば、プロセッサ間において、ジョブ、データ、設定、または環境等を容易に移動させることができるようにする情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、ネットワークを介して接続された複数のマイクロプロセッサを用いて分散処理を行うグリッドコンピューティングが注目され、開発が進められている。グリッドコンピューティングは、例えば、所定のプログラム等により、ネットワークを介して複数のコンピュータ(プロセッサ)を制御し、それらを連携して動作させることで高性能コンピュータを仮想的に構築する技術である。この技術を利用することにより、利用者は、そのように構成された高性能の仮想コンピュータ(システム)から必要なだけ処理能力や記憶容量を取り出して利用することができる。
このようなグリッドコンピューティングとして例えば、均一なモジュラー構造、共通のコンピューティング・モジュール、および均一なソフトウェアセルを用いることによって、高速処理用コンピュータ・アーキテクチャを実現する方法がある(例えば、特許文献1乃至特許文献5参照)。
また、例えば、インターネット等を通じて性能の低い家庭用パーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit)パワーを集め、スーパーコンピュータ並みの性能を有する仮想コンピュータを構築し、暗号解読や医療研究などの複雑な処理を行わせる分散コンピューティングプロジェクトも存在する。
また、最近では、このようなグリッドコンピューティングの技術の応用として、ホームネットワークに接続された複数のAV(Audio Visual)機器(例えば、テレビジョン受像機やハードディスクレコーダ等)を連携させて動作させ、1台の仮想的な多機能AV機器を構築する方法も考えられている。例えば、この技術により、テレビジョン受像機、ビデオレコーダ、ハードディスクレコーダ等の各機器に設けられた複数のチューナを1台のAV機器から制御することが可能になる。これにより、例えば、ハードディスクレコーダが1つのチューナしか有していなくても、ユーザは、テレビジョン受像機のチューナを利用させる等して、多チャンネルの番組を同時に、そのハードディスクレコーダに録画させることもできるようになる。
このようなマルチプロセッサシステム(複数のプロセッサを利用するシステム)においては、複数の機器の間でリソース(例えば、プロセッサ、メモリ、記憶媒体等のハードウェア資源)を共有して使うために、予め何らかの手段により、お互いの機器に対してアクセス許可を設定しておかなければならない。例えば、機器間を接続するネットワーク上のアドレス(例えば、IP(Internet Protocol)アドレス等)を各機器に対して予め設定し、ユーザはそのIPアドレス情報を用いて各機器にアクセスし、予め各機器に登録されたユーザ名やパスワード等の認証用情報を用いて認証処理を行い、アクセス許可を得るような手法が用いられる。
このような認証処理の方法として、例えば、非接触通信技術を利用し複数のコンピュータ機器を連携させる方法(例えば、特許文献6参照)がある。また、ブルートゥースを介した通信の確立に非接触型近接通信を用いる方法(例えば、特許文献7参照)もある。これらの手法を用いることにより、ユーザは、例えば、キーボードやリモートコントローラ等の入力デバイスを操作してユーザやパスワードを入力する等の煩雑な作業を省略することができ、容易に各装置のアクセス許可を設定させることができる。
特開2002−342165号公報 特開2002−351850号公報 特開2002−358289号公報 特開2002−366533号公報 特開2002−366534号公報 特開2003−85659号公報 特開2003−32175号公報
ところで、上述したようなグリッドコンピューティング技術を利用する場合、ユーザは、どのAV機器からでも同じように仮想コンピュータを構築させることができることになるので、例えば、機器Aにおいて行っていた処理を途中で中断させ、その処理の続きを機器Bにおいて実行させるようなこともできる。すなわち、ユーザは、ある機器から他の機器へジョブ、データ、実行環境、またはユーザ設定等の様々な情報を移動させることができる。
しかしながら、このように各種の情報を機器間(プロセッサ間)で移動させる場合、ユーザは、例えば、キーボードやリモートコントローラ等の入力デバイスを操作して、このような情報の移動に必要な情報や指示を入力する等の煩雑な作業を必要とするという課題があった。例えば、ユーザは、処理を実行させている機器Aにおいてその処理を中断させて、移動できるような状態にし、機器Bにおいてその処理を機器Aより取得するように制御し、取得させた処理を実行させるように制御する必要がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、プロセッサ間において、ジョブ、データ、設定、または環境等を容易に移動させることができるようにするものである。
本発明の第1の情報処理装置は、情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報を可搬型の記録媒体に記録するコンテキスト関連情報記録手段と、コンテキスト関連情報記録手段によりコンテキスト関連情報が記録された記録媒体が移動されて、装着された他の情報処理装置より供給される、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストの供給に関する要求を受け付ける要求受け付け手段と、要求受け付け手段により受け付けられた要求により供給を要求されたコンテキストを、要求元である他の情報処理装置に供給するコンテキスト供給手段とを備えることを特徴とする。
前記コンテキストを保存するコンテキスト保存手段をさらに備え、コンテキスト関連情報記録手段は、コンテキスト保存手段により保存されたコンテキストに関する情報を、コンテキスト関連情報として記録媒体に記録し、コンテキスト供給手段は、要求受け付け手段により受け付けられた要求に基づいて、コンテキスト保存手段により保存されたコンテキストを供給するようにすることができる。
前記情報の転送を指示するユーザの認証に関する情報であるキー情報を生成するキー情報生成手段と、キー情報生成手段により生成されたキー情報を記録媒体に記録するキー情報記録手段とをさらに備え、コンテキスト関連情報記録手段は、キー情報記録手段により記録されたキー情報に関連付けて、コンテキスト関連情報を記録媒体に記録するようにすることができる。
前記情報処理装置へのアクセスを許可する他の情報処理装置に関する情報であるアクセス権情報を記録媒体に記録するアクセス権情報記録手段をさらに備えるようにすることができる。
前記情報処理装置のユーザ設定に関する情報であるユーザ設定情報を記録媒体に記録するユーザ設定記録手段をさらに備えるようにすることができる。
本発明の第1の情報処理方法は、情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報を可搬型の記録媒体に記録するように制御するコンテキスト関連情報記録制御ステップと、コンテキスト関連情報記録制御ステップの処理により制御されてコンテキスト関連情報が記録された記録媒体が移動されて、装着された他の情報処理装置より供給される、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストの供給に関する要求を受け付けるように制御する要求受け付け制御ステップと、要求受け付け制御ステップの処理により制御されて受け付けられた要求により供給を要求されたコンテキストを、要求元である他の情報処理装置に供給するように制御するコンテキスト供給制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報を可搬型の記録媒体に記録するように制御するコンテキスト関連情報記録制御ステップと、コンテキスト関連情報記録制御ステップの処理により制御されてコンテキスト関連情報が記録された記録媒体が移動されて、装着された他の情報処理装置より供給される、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストの供給に関する要求を受け付けるように制御する要求受け付け制御ステップと、要求受け付け制御ステップの処理により制御されて受け付けられた要求により供給を要求されたコンテキストを、要求元である他の情報処理装置に供給するように制御するコンテキスト供給制御ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の第2の情報処理装置は、情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報を取得するコマンド情報取得手段と、コマンド情報取得手段により取得されたコマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析手段と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が記録された可搬型の記録媒体より、コンテキスト関連情報を読み出すコンテキスト関連情報読み出し手段と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、コンテキスト関連情報読み出し手段により読み出されたコンテキスト関連情報に対応するコンテキストを、他の情報処理装置に要求するコンテキスト要求手段と、コンテキスト要求手段による要求に基づいて供給されるコンテキストを取得するコンテキスト取得手段と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、コンテキスト取得手段により取得されたコンテキストを情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開手段と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、コンテキスト展開手段によりコンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行手段とを備えることを特徴とする。
前記記録媒体に記録されている、情報の転送を指示するユーザの認証に関する情報であるキー情報を読み出すキー情報読み出し手段と、キー情報読み出し手段により読み出されたキー情報に基づいてユーザの認証処理を行う認証手段とをさらに備え、コンテキスト関連情報読み出し手段は、認証手段によりユーザが認証されたキー情報に関連付けられて記録媒体に記録されているコンテキスト関連情報を読み出すようにすることができる。
前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置へのアクセスが許可されたさらに他の情報処理装置に関する情報であるアクセス権情報が記録された記録媒体より、アクセス権情報を読み出すアクセス権情報読み出し手段と、アクセス権情報読み出し手段により読み出されたアクセス権情報に基づいて、アクセスの許可に関する設定を行うアクセス権設定手段とをさらに備えるようにすることができる。
前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のユーザ設定に関する情報であるユーザ設定情報が記録された記録媒体より、ユーザ設定情報を読み出すユーザ設定情報読み出し手段と、ユーザ設定情報読み出し手段により読み出されたユーザ設定情報に基づいて、情報処理装置のユーザ設定を行うユーザ設定手段とをさらに備えるようにすることができる。
本発明の第2の情報処理方法は、情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報を取得するように制御するコマンド情報取得制御ステップと、コマンド情報取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が記録された可搬型の記録媒体より、コンテキスト関連情報を読み出すように制御するコンテキスト関連情報読み出し制御ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト関連情報読み出し制御ステップの処理により制御されて読み出されたコンテキスト関連情報に対応するコンテキストを、他の情報処理装置に要求するように制御するコンテキスト要求制御ステップと、コンテキスト要求制御ステップの処理により制御された要求に基づいて供給されるコンテキストを取得するように制御するコンテキスト取得制御ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコンテキストを情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト展開ステップの処理によりコンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報を取得するように制御するコマンド情報取得制御ステップと、コマンド情報取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が記録された可搬型の記録媒体より、コンテキスト関連情報を読み出すように制御するコンテキスト関連情報読み出し制御ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト関連情報読み出し制御ステップの処理により制御されて読み出されたコンテキスト関連情報に対応するコンテキストを、他の情報処理装置に要求するように制御するコンテキスト要求制御ステップと、コンテキスト要求制御ステップの処理により制御された要求に基づいて供給されるコンテキストを取得するように制御するコンテキスト取得制御ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコンテキストを情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開ステップと、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト展開ステップの処理によりコンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の第1の情報処理装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が可搬型の記録媒体に記録され、そのコンテキスト関連情報が記録された記録媒体が移動されて、装着された他の情報処理装置より供給される、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストの供給に関する要求が受け付けられ、その要求により供給を要求されたコンテキストが、要求元である他の情報処理装置に供給される。
本発明の第2の情報処理装置および方法、並びに第2のプログラムにおいては、情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報が取得され、そのコマンド情報に含まれるコマンドが解析され、その解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が記録された可搬型の記録媒体より、コンテキスト関連情報が読み出され、解析結果に基づいて、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストが他の情報処理装置に要求され、その要求に対して供給されるコンテキストが取得され、さらに解析結果に基づいて、そのコンテキストが情報処理装置の各部に展開され、そのコンテキストが展開された状態からジョブが実行される。
本発明によれば、情報を処理することができる。特に、例えば、プロセッサ間において、ジョブ、データ、設定、または環境等を容易に移動させることができるようにする等、マルチプロセッサシステムの利便性を向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定したりするものではない。
本発明においては、情報(例えば、図2のジョブ(状態)131−1、ユーザ設定132−1、アクセス設定133−1)を他の情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−2)に転送する情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−1)が提供される。この情報処理装置では、プロセッサ(例えば、図3のプロセッサエレメント141)の内部状態に関する情報であるコンテキスト(例えば、図8のコンテキスト231)に関連するコンテキスト関連情報(例えば、図5のコンテキスト関連情報173)を可搬型の記録媒体(例えば、図2のメモリカード122)に記録するコンテキスト関連情報記録手段(例えば、図9のステップS54の処理を実行する図3のメモリカードインタフェース151)と、コンテキスト関連情報記録手段によりコンテキスト関連情報が記録された記録媒体が移動されて、装着された他の情報処理装置より供給される、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストの供給に関する要求を受け付ける要求受け付け手段(例えば、図9のステップS56の処理を実行する図3の通信制御部157)と、要求受け付け手段により受け付けられた要求により供給を要求されたコンテキストを、要求元である他の情報処理装置に供給するコンテキスト供給手段(例えば、図9のステップS58の処理を実行する図3の情報入出力制御部152)とを備える。
コンテキストを保存するコンテキスト保存手段(例えば、図3のコンテキスト記憶部143)をさらに備え、コンテキスト関連情報記録手段は、コンテキスト保存手段により保存されたコンテキストに関する情報を、コンテキスト関連情報として記録媒体に記録し、コンテキスト供給手段は、要求受け付け手段により受け付けられた要求に基づいて、コンテキスト保存手段により保存されたコンテキストを供給するようにすることができる。
情報の転送を指示するユーザの認証に関する情報であるキー情報(例えば、図5のキー情報171)を生成するキー情報生成手段(例えば、図7のステップS35の処理を実行するキー情報設定部153)と、キー情報生成手段により生成されたキー情報を記録媒体に記録するキー情報記録手段(例えば、図7のステップS36の処理を実行するメモリカードインタフェース151)とをさらに備え、コンテキスト関連情報記録手段は、キー情報記録手段により記録されたキー情報に関連付けて、コンテキスト関連情報を記録媒体に記録するようにすることができる。
前記情報処理装置へのアクセスを許可する他の情報処理装置(例えば、図11の情報処理装置121−3)に関する情報であるアクセス権情報(例えば、図5のアクセス権情報174)を記録媒体に記録するアクセス権情報記録手段(例えば、図12のステップS93の処理を実行するメモリカードインタフェース151)をさらに備えるようにすることができる。
前記情報処理装置のユーザ設定に関する情報であるユーザ設定情報(例えば、図5のユーザ設定情報175)を記録媒体に記録するユーザ設定記録手段(例えば、図15のステップS132の処理を実行するメモリカードインタフェース151)をさらに備えるようにすることができる。
本発明においては、情報(例えば、図2のジョブ(状態)131−1、ユーザ設定132−1、アクセス設定133−1)を他の情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−2)に転送する情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−1)の情報処理方法が提供される。この情報処理方法においては、情報処理装置のプロセッサ(例えば、図3のプロセッサエレメント141)の内部状態に関する情報であるコンテキスト(例えば、図8のコンテキスト231)に関連するコンテキスト関連情報(例えば、図5のコンテキスト関連情報173)を可搬型の記録媒体(例えば、図2のメモリカード122)に記録するように制御するコンテキスト関連情報記録制御ステップ(例えば、図9のステップS54)と、コンテキスト関連情報記録制御ステップの処理により制御されてコンテキスト関連情報が記録された記録媒体が移動されて、装着された他の情報処理装置より供給される、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストの供給に関する要求を受け付けるように制御する要求受け付け制御ステップ(例えば、図9のステップS56)と、要求受け付け制御ステップの処理により制御されて受け付けられた要求により供給を要求されたコンテキストを、要求元である他の情報処理装置に供給するように制御するコンテキスト供給制御ステップ(例えば、図9のステップS58)とを含む。
本発明においては、情報(例えば、図2のジョブ(状態)131−1、ユーザ設定132−1、アクセス設定133−1)を他の情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−2)に転送する処理を、コンピュータ(例えば、図2の情報処理装置121−1)に行わせるプログラムが提供される。このプログラムは、情報処理装置のプロセッサ(例えば、図3のプロセッサエレメント141)の内部状態に関する情報であるコンテキスト(例えば、図8のコンテキスト231)に関連するコンテキスト関連情報(例えば、図5のコンテキスト関連情報173)を可搬型の記録媒体(例えば、図2のメモリカード122)に記録するように制御するコンテキスト関連情報記録制御ステップ(例えば、図9のステップS54)と、コンテキスト関連情報記録制御ステップの処理により制御されてコンテキスト関連情報が記録された記録媒体が移動されて、装着された他の情報処理装置より供給される、コンテキスト関連情報に対応するコンテキストの供給に関する要求を受け付けるように制御する要求受け付け制御ステップ(例えば、図9のステップS56)と、要求受け付け制御ステップの処理により制御されて受け付けられた要求により供給を要求されたコンテキストを、要求元である他の情報処理装置に供給するように制御するコンテキスト供給制御ステップ(例えば、図9のステップS58)とを含む。
本発明においては、他の情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−1)から転送された情報(例えば、図2のジョブ(状態)131−1、ユーザ設定132−1、アクセス設定133−1)を取得する情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−2)が提供される。この情報処理装置では、情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報(例えば、図5のコマンド情報172)を取得するコマンド情報取得手段(例えば、図6のステップS9の処理を実行する図3のメモリカードインタフェース151)と、コマンド情報取得手段により取得されたコマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析手段(例えば、図3の解析部154)と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報(例えば、図5のコンテキスト関連情報173)が記録された可搬型の記録媒体(例えば、図2のメモリカード122)より、コンテキスト関連情報を読み出すコンテキスト関連情報読み出し手段(例えば、図10のステップS71の処理を実行するネットワークインタフェース151)と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、コンテキスト関連情報読み出し手段により読み出されたコンテキスト関連情報に対応するコンテキスト(例えば、図8のコンテキスト231)を、他の情報処理装置に要求するコンテキスト要求手段(例えば、図10のステップS72の処理を実行するプロセッサエレメント141)と、コンテキスト要求手段による要求に基づいて供給されるコンテキストを取得するコンテキスト取得手段(例えば、図10のステップS73の処理を実行する通信制御部157)と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、コンテキスト取得手段により取得されたコンテキストを情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開手段(例えば、図10のステップS75の処理を実行するプロセッサエレメント141)と、コマンド解析手段による解析結果に基づいて、コンテキスト展開手段によりコンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行手段(例えば、図10のステップS76の処理を実行するプロセッサエレメント141)とを備える。
前記記録媒体に記録されている、情報の転送を指示するユーザの認証に関する情報であるキー情報(例えば、図5のキー情報171)を読み出すキー情報読み出し手段(例えば、図6のステップS5の処理を実行する図3のメモリカードインタフェース151)と、キー情報読み出し手段により読み出されたキー情報に基づいてユーザの認証処理を行う認証手段(例えば、図6のステップS6の処理を実行する図3の認証部156)とをさらに備え、コンテキスト関連情報読み出し手段は、認証手段によりユーザが認証されたキー情報に関連付けられて記録媒体に記録されているコンテキスト関連情報を読み出すようにすることができる。
前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置へのアクセスが許可されたさらに他の情報処理装置(例えば、図11の情報処理装置121−3)に関する情報であるアクセス権情報(例えば、図5のアクセス権情報174)が記録された記録媒体より、アクセス権情報を読み出すアクセス権情報読み出し手段(例えば、図13のステップS111の処理を実行する図3のメモリカードインタフェース151)と、アクセス権情報読み出し手段により読み出されたアクセス権情報に基づいて、アクセスの許可に関する設定を行うアクセス権設定手段(例えば、図13のステップS112の処理を実行する図3のプロセッサエレメント141)とをさらに備えるようにすることができる。
前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のユーザ設定に関する情報であるユーザ設定情報(例えば、図5のユーザ設定情報175)が記録された記録媒体より、ユーザ設定情報を読み出すユーザ設定情報読み出し手段(例えば、図16のステップS151の処理を実行する図3のネットワークインタフェース151)と、ユーザ設定情報読み出し手段により読み出されたユーザ設定情報に基づいて、情報処理装置のユーザ設定を行うユーザ設定手段(例えば、図16のステップS152の処理を実行する図3のプロセッサエレメント141)とをさらに備えるようにすることができる。
本発明においては、他の情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−1)から転送された情報(例えば、図2のジョブ(状態)131−1、ユーザ設定132−1、アクセス設定133−1)を取得する情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−2)の情報処理方法が提供される。この情報処理方法においては、情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報(例えば、図5のコマンド情報172)を取得するように制御するコマンド情報取得制御ステップ(例えば、図6のステップS9)と、コマンド情報取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析ステップ(例えば、図6のステップS10)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報(例えば、図5のコンテキスト関連情報173)が記録された可搬型の記録媒体(例えば、図2のメモリカード122)より、コンテキスト関連情報を読み出すように制御するコンテキスト関連情報読み出し制御ステップ(例えば、図10のステップS71)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト関連情報読み出し制御ステップの処理により制御されて読み出されたコンテキスト関連情報に対応するコンテキスト(例えば、図8のコンテキスト231)を、他の情報処理装置に要求するように制御するコンテキスト要求制御ステップ(例えば、図10のステップS72)と、コンテキスト要求制御ステップの処理により制御された要求に基づいて供給されるコンテキストを取得するように制御するコンテキスト取得制御ステップ(例えば、図10のステップS73)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコンテキストを情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開ステップ(例えば、図10のステップS75)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト展開ステップの処理によりコンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行ステップ(例えば、図10のステップS76)とを含む。
本発明においては、他の情報処理装置(例えば、図2の情報処理装置121−1)から転送された情報(例えば、図2のジョブ(状態)131−1、ユーザ設定132−1、アクセス設定133−1)を取得する処理を、コンピュータ(例えば、図2の情報処理装置121−2)に行わせるプログラムが提供される。このプログラムは、情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報(例えば、図5のコマンド情報172)を取得するように制御するコマンド情報取得制御ステップ(例えば、図6のステップS9)と、コマンド情報取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析ステップ(例えば、図6のステップS10)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、他の情報処理装置において、他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報(例えば、図5のコンテキスト関連情報173)が記録された可搬型の記録媒体(例えば、図2のメモリカード122)より、コンテキスト関連情報を読み出すように制御するコンテキスト関連情報読み出し制御ステップ(例えば、図10のステップS71)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト関連情報読み出し制御ステップの処理により制御されて読み出されたコンテキスト関連情報に対応するコンテキスト(例えば、図8のコンテキスト231)を、他の情報処理装置に要求するように制御するコンテキスト要求制御ステップ(例えば、図10のステップS72)と、コンテキスト要求制御ステップの処理により制御された要求に基づいて供給されるコンテキストを取得するように制御するコンテキスト取得制御ステップ(例えば、図10のステップS73)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト取得制御ステップの処理により制御されて取得されたコンテキストを情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開ステップ(例えば、図10のステップS75)と、コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、コンテキスト展開ステップの処理によりコンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行ステップ(例えば、図10のステップS76)とを含む。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した、コンピュータ・システムの一実施の形態の構成例を示している。
図1において、コンピュータ・システム101にはネットワーク104が含まれ、例えば、クライアント側コンピュータ106、サーバ側コンピュータ108、PDA(Personal Digital Assistants)110、またはデジタルテレビ(DTV)112等のように、複数のコンピュータやコンピューティング・デバイス等がこのネットワーク104と接続されている。
ネットワーク104は、例えば、イーサネット(登録商標)やIEEE802.11xのような標準規格に基づいて構築される有線または無線のネットワークであり、LAN(Local Area Network)やホームネットワークなローカルネットワーク、またはWAN(Wide Area Network)やインターネットのようなグローバルネットワーク、あるいは他のコンピュータネットワーク等が挙げられる。またネットワーク104は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394、ブルートゥース等のように、上述した以外の規格に準ずるネットワークであってももちろん良い。
ネットワーク104と接続されたコンピュータとコンピューティング・デバイス(ネットワークの“メンバ”)としては、上述したクライアント側コンピュータ106、サーバーコンピュータ108、PDA110、DTV11の他にも、各種の有線または無線コンピュータとコンピューティング・デバイスなどが含まれる。ネットワーク104のメンバによって用いられるプロセッサは、互いに共通のコンピューティング・モジュールから構成される。またこれらのプロセッサは、好適には、ISA(Instruction Set Architecture)がすべて同じで、好適には同じ命令セットに従って処理を実行する。個々のプロセッサ内に含まれるモジュールの数は、そのプロセッサが必要とする処理性能(能力)によって決められる。
例えば、コンピュータ・システム101のサーバ側コンピュータ108は、クライアント側コンピュータ106より多いデータ処理およびアプリケーション処理を実行するので、クライアント側コンピュータ106より多いコンピューティング・モジュールを含むことになる。図1において、各デバイス(各装置)のプロセッサのコンピューティング・モジュールの数は、後述するソフトウェア・セル102の数により示されている。例えば、サーバ側コンピュータ108のコンピューティング・モジュールの数は、16個のソフトウェア・セル102により示されており、クライアント側コンピュータ106のコンピューティング・モジュールの数は、6個のソフトウェア・セル102により示されており、PDA110のコンピューティング・モジュールの数は、1個のソフトウェア・セル102により示されており、DTV112のコンピューティング・モジュールの数は、4個のソフトウェア・セル102により示されている。
ただし、各メンバのソフトウェア・セル102の数は、直接、各デバイスのコンピューティング・モジュールの数を示しているのではなく、各メンバ間のコンピューティング・モジュールの数の大小関係の例を示している。すなわち、図1においては、サーバ側コンピュータ108が、クライアント側コンピュータ106より多いコンピューティング・モジュールを含むことが示されている。
また、図1において、PDA110には最少の数のコンピューティング・モジュールしか含まれない。以下に説明するように、各コンピューティング・モジュールの中には、処理用コントローラと、ネットワーク104を介して伝送されるデータおよびアプリケーションの並列処理を実行する複数の同一処理ユニットとが含まれる。
コンピュータ・システム101の各メンバがこのように均質な構成を有することから、システム内におけるアダプタビリティ、処理速度および処理効率が改善される。コンピュータ・システム101の各メンバが、同じコンピューティング・モジュールのうち1つまたはそれ以上(またはコンピューティング・モジュールの一部) を用いて処理を実行するので、データとアプリケーションの実際の処理をどのコンピュータまたはコンピューティング・デバイスで実行するかは重要ではなくなる。さらに、個々のアプリケーションとデータの処理は、ネットワークのメンバの間で分担することができる。システム全体を通じて、コンピュータ・システム101が処理したデータとアプリケーションを含むソフトウェア・セル102を一意的に識別することにより、この処理がどこで行われたかにかかわらず、処理を要求したコンピュータまたはコンピューティング・デバイスへその処理結果を伝送することが可能となる。この処理を実行するモジュールが共通の構造と共通のISA(命令セットアーキテクチャ)とを有するので、各プロセッサ間の互換性を達成するための、ソフトウェアの追加層における計算上の負荷が軽減される。このアーキテクチャとプログラミング・モデルによって、リアルタイムのマルチメディア・アプリケーションなどの実行に必要な処理速度が改善される。
コンピュータ・システム101によって改善される処理速度と効率というさらなる利点を利用するために、このシステムによって処理されるデータとアプリケーションとは、一意的に識別される、それぞれフォーマットが同じであるソフトウェア・セル102へとパッケージ化される。各ソフトウェア・セル102は、アプリケーションとデータの双方を含むあるいは含み得る。また各ソフトウェア・セルには、ネットワーク104とコンピュータ・システム101全体の中でセルを識別するためのセル識別子が含まれ、その一例としては、ソフトウェア・セル102をグローバルに識別するIDが含まれる。ソフトウェア・セル102のこの構造的均一性と、ネットワーク104の中でのソフトウェア・セル102の一意的識別とによって、ネットワーク104の任意のコンピュータまたはコンピューティング・デバイスでのアプリケーションとデータの処理が改善される。例えば、クライアント側コンピュータ106は、ソフトウェア・セル102の作成を行うこともできるが、クライアント側コンピュータ106の処理能力は限られていることから、このソフトウェア・セル102をサーバ108へ伝送して処理してもらうこともできる。したがって、ソフトウェア・セル102は、ネットワーク104全体を移動してネットワーク上での処理用リソースの可用性に基づく処理を行うことが可能となる。
また、コンピュータ・システム101のプロセッサとソフトウェア・セル102が均質な構造を有することで、異質なネットワークの混在により生じる問題の多くを防ぐことができる。例えば任意の命令セットを用いる任意のどのISA上でもアプリケーションの処理を許容しようとする非効率的なプログラミング・モデル(Java(登録商標)のバーチャル・マシーンのような仮想マシーンなど)が回避される。したがって、コンピュータ・システム101は、ISAが互いに統一されていない複数のコンピュータにより構成されるネットワークシステムよりもはるかに効率的、かつ、はるかに効果的に広帯域処理の実現が可能となる。
以下においては、図2に示されるように、このようなコンピュータ・システム101において、ネットワーク104に接続された2つの情報処理装置121−1および121−2間でジョブ(状態)、ユーザ設定、またはアクセス設定等を移動させる場合の処理等について説明する。
なお、以下において、情報の移動元となる情報処理装置121−1と、情報の移動先となる情報処理装置121−2とを区別して説明する必要が特に無い場合、情報処理装置121と称する。
また、情報処理装置121−1において実行されているジョブや情報処理装置121−1の状態に関する情報等をジョブ(状態)131−1と称し、情報処理装置121−2において実行されているジョブや情報処理装置121−2の状態に関する情報等をジョブ(状態)131−2と称するが、これらを区別して説明する必要がない場合、ジョブ(状態)131と称する。同様に、情報処理装置121−1において採用されているユーザ設定をユーザ設定132−1と称し、情報処理装置121−2において採用されているユーザ設定をユーザ設定132−2と称するが、これらを区別して説明する必要がない場合、ユーザ設定132と称する。また、同様に、情報処理装置121−1のアクセス設定をアクセス設定133−1と称し、情報処理装置121−2のアクセス設定をアクセス設定133−2と称するが、これらを区別して説明する必要がない場合、アクセス設定133と称する。
これらのジョブ(状態)131、ユーザ設定132、またはアクセス設定133等の情報の移動は、ユーザがメモリカード122を情報処理装置121−1から情報処理装置121−2に移動させることにより行う。情報処理装置121−1および情報処理装置121−2は、互いに同じ仕様のメモリカード(例えばフラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリを内蔵するカード型の記録媒体)122を装着可能である。このメモリカード122は、後述するように、ジョブ(状態)131に関する情報、または、ユーザ設定132やアクセス設定133等の情報が記録される。実際のジョブ(状態)131の移動は、ネットワーク104を介して情報処理装置121−1と情報処理装置121−2が互いに通信を行うことにより実現される。
なお、メモリカード122は、不揮発性の可搬型記録媒体であればどのようなものであってもよく、例えば、非接触型や接触型のICカードであってもよいし、ハードディスクやテープデバイス等の磁気記録媒体であってもよいし、DVD-R(Digital Versatile Disc - Recordable)等のような光ディスクであってももちろんよい。さらに付言すると、不揮発性の記録媒体を有する装置であってもよい。例えば、非接触ICカード機能を備える携帯型電話機や、赤外線通信機能を備え、フラッシュメモリ等を内蔵するリモートコントローラ等であってもよい。
図3は、図2の情報処理装置121の内部の主な構成例を示す図である。
図3において、情報処理装置121は、プロセッサエレメント141、DRAM(Dynamic Random Access Memory)142、コンテキスト記憶部143、入出力インタフェース144、ネットワークインタフェース145、メモリカードスロット146、情報転送制御部147、入力部148、および出力部149を含む。
プロセッサエレメント141は、演算処理や制御処理等を実行するデジタル論理回路により構成される処理部であり、各種のプログラムを実行することにより、情報処理装置121の各部を制御する。プロセッサエレメント141の内部の構成例については後述する。
DRAM142は、プロセッサエレメント141用のメインメモリである。DRAM142は、プロセッサエレメント141により実行されるプログラムや、そのプログラムの実行に必要なデータ等を一時的に保持する。
コンテキスト記憶部143は、プロセッサエレメント141のレジスタの状態やDRAM142が保持するデータやプログラム等の情報(コンテキスト)を一時的に保持し、要求に基づいて、その保持しているコンテキストを、ネットワークインタフェース145を介して他の装置に供給する。
なお、このコンテキスト記憶部143は、例えば、DRAM142の記憶領域の一部として構成されるようにしても良い。また、コンテキスト記憶部143は、プロセッサエレメント141の内部メモリの記憶領域の一部として構成されるようにしてももちろんよい。さらに、コンテキスト記憶部143は、入出力インタフェース144に接続されるハードディスクやフラッシュメモリ等の外部記録媒体であってもよい。
入出力インタフェース144は、プロセッサエレメント141、DRAM142、およびコンテキスト記憶部143に保持されている情報の、情報処理装置121の外部とのやりとりに関するインタフェース処理を行う。具体的には、入出力インタフェース144は、ネットワークインタフェース145やメモリカードインタフェース151より供給される情報を、プロセッサエレメント141、DRAM142、またはコンテキスト記憶部143に供給したり、逆に、プロセッサエレメント141、DRAM142、またはコンテキスト記憶部143より出力される情報を、ネットワークインタフェース145やメモリカードインタフェース151に供給したりする。また、入出力インタフェース144は、入力部148にも接続され、入力部148より供給される入力情報(例えば、ユーザが入力した情報)をプロセッサエレメント141やDRAM142等に供給する。同様に、入出力インタフェース144は、出力部149にも接続されており、例えば、プロセッサエレメント141やDRAM142等より供給される出力情報を出力部149に供給する。
ネットワークインタフェース145は、図2のネットワーク104に接続され、ネットワーク104を介した通信のインタフェース処理を行う。具体的には、ネットワークインタフェース145は、ネットワーク104より供給された情報を入出力インタフェース144に供給したり、入出力インタフェース144より出力される情報を、ネットワーク104を介して他の情報処理装置に供給したりする。
メモリカードスロット146は、図2のメモリカード122を装着するための専用の装着部(スロット)であり、メモリカードスロット146に装着されたメモリカード122は、入出力インタフェース144と電気的に接続される。なお、メモリカードスロット146には、メモリカードスロット146に装着されたメモリカード122より情報を読み出したり、メモリカード122に情報を書き込んだりするメモリカードインタフェース151が内蔵されている。すなわち、メモリカードスロット146に装着されたメモリカード122は、メモリカードインタフェース151を介して入出力インタフェース144に接続される。
情報転送制御部147は、情報処理装置121が行う情報の転送に関する処理を制御する。情報転送制御部147は、情報入出力制御部152、キー情報設定部153、解析部154、メモリカードインタフェース制御部155、認証部156、および通信制御部157を有する。
情報入出力制御部152は、プロセッサエレメント141、DRAM142、およびコンテキスト記憶部143を制御して、プロセッサエレメント141のコンテキストや各種設定等の情報の入出力に関する処理を制御する。情報入出力制御部152は、後述する解析部154によるコマンドの解析結果に基づいて、コンテキストや各種設定等の情報の入出力に関する処理を、プロセッサエレメント141、DRAM142、およびコンテキスト記憶部143等に実行させる。また、情報入出力制御部152は、通信制御部157を介してネットワークインタフェース145を制御し、情報処理装置121の外部との、コンテキストや各種設定等の情報の入力または出力に関する処理を実行させる。
キー情報設定部153は、プロセッサエレメント141、DRAM142、およびコンテキスト記憶部143を制御して、後述するキー情報の設定に関する処理を行う。キー情報とはメモリカード122に記憶されるユーザ認証等に関する情報である。キー情報設定部153は、後述する解析部154によるコマンドの解析結果に基づいて、キー情報の設定に関する処理を、プロセッサエレメント141、DRAM142、およびコンテキスト記憶部143等に実行させる。また、キー情報設定部153は、メモリカードインタフェース制御部155を介してメモリカードインタフェース151を制御し、設定したキー情報をメモリカード122に記録させる。
解析部154は、メモリカードインタフェース制御部155を介して供給される、メモリカード122より読み出されたコマンド情報を取得し、その内容を解析する。そして解析部154は、その解析結果に基づいて、コンテキスト入出力制御部152、キー情報設定部153、またはメモリカードインタフェース制御部155を制御する。
メモリカードインタフェース制御部155は、メモリカードスロット146のメモリカードインタフェース151を制御し、メモリカード122に記録されている情報(プログラムやデータ)を読み出させ、それを入出力インタフェース144やメモリカードインタフェース制御部155に供給させる。また、メモリカードインタフェース制御部155は、メモリカードスロット146のメモリカードインタフェース151を制御し、入出力インタフェース144やメモリカードインタフェース制御部155より供給された情報をメモリカード122に記録させたりする。
認証部156は、メモリカードインタフェース制御部155を介して取得した、メモリカード122に記録されていたキー情報の認証処理を行い、その認証結果をメモリカードインタフェース制御部155に返す。メモリカードインタフェース制御部155は、その認証結果に基づいて、メモリカードインタフェース151を制御する。
通信制御部157は、ネットワークインタフェース145を制御し、ネットワーク104(図2)に対するインタフェース処理を実行させる。通信制御部157は、コンテキスト入出力制御部152に制御されて、ネットワークインタフェース145に、入出力インタフェース144より供給されるコンテキストをネットワーク104に出力させたり、ネットワーク104より入力されるコンテキストを入出力インタフェース144に供給させたりする。
入力部148は、例えば、キーボードやポインティングデバイス、リモートコントローラ、タッチパネルやタッチペン、マイクロホン、またはビデオカメラ等のような各種の入力デバイスにより構成され、ユーザ等により入力される情報を受け付ける。入力部148は、例えば、所定の信号入力端子等のような入力インタフェースにより構成されるようにし、情報処理装置121の外部の機器から入力される情報を受け付けるようにしてもよい。入力部148は、このように入力された情報を入出力インタフェース144に供給する。
出力部149は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)等の発光部、スピーカ等のような各種の出力デバイスにより構成され、入出力インタフェース144より供給される出力用の情報を、その情報が対応する出力デバイスを用いて出力する。出力部149は、例えば、所定の信号出力端子等のような出力インタフェースにより構成されるようにし、情報処理装置121の外部の機器に情報を出力するようにしてもよい。
図4は、図3のプロセッサエレメント141の内部の構成例を示すブロック図である。
図4に示されるように、プロセッサエレメント(PE(Processor Element))141は、PU(Processing Unit:処理ユニット)161、DMAC(Direct Memory Access transfer Controller)162、複数のAPU(Addithional Prosessing Unit:付加処理ユニット)163−1乃至163−8、並びにローカルPEバス164を有する。なお、以下において、複数のAPU163−1乃至163−8を互いに区別して説明する必要のない場合、APU163と称する。
プロセッサエレメント141は、デジタル論理回路を実現する様々な方法を用いて構成可能である。しかし、プロセッサエレメント141は、好適には、シリコン基板上の単一の集積回路として構成されることが望ましい。基板用代替材料の中には、ガリウム砒素、ガリウム・アルミニウム砒素、砒素および多種多様のドーパントを用いるその他のいわゆるIII−B化合物が含まれる。またプロセッサエレメント141は、超伝導材料(高速単一磁束量子(RSFQ(Rapid Single Flux Quantum))論理処理など)を用いて実現することもできる。
図4に示されるように、プロセッサエレメント141は、高帯域メモリ接続部165を介してDRAM142と密接に関連する。DRAM142はプロセッサエレメント141用メインメモリとして機能する。DRAM142は好適には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリであることが望ましいとはいえ、他の手段、例えばスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM(Static Random Access Memory))として、磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory))、光メモリまたはホログラフィ・メモリなどを用いてDRAM142を実現することもできる。DMAC162によって、DRAM142と、プロセッサエレメント141のAPU163やPU161との間のデータ転送が改善される。以下さらに説明するように、DMAC162によって、各APU163に対するDRAM142内の排他的領域が指定されるが、この排他的領域の中へはAPU163だけしかデータの書き込みができず、また、APU163だけしかこの排他的領域からのデータ読み出しを行うことができない。この排他的領域は“サンドボックス”と呼ばれる。
PU161は、データとアプリケーションのスタンド・アローン型処理が可能な標準的プロセッサなどであってもよい。作動時に、PU161は、APU163によって、データとアプリケーションの処理のスケジュール管理と全般的管理とを行う。APU163は好適には、単一命令、複数データ(SIMD(Single Instruction/Multiple Data))プロセッサであることが望ましい。PU161の制御によって、APU163は、並列的かつ独立にこれらのデータとアプリケーションの処理を実行する。DMAC162は、DRAM142に格納されているデータとアプリケーションへのPU161とAPU163によるアクセス制御を行う。プロセッサエレメント141は、図4に示されるように、8個のAPU163(APU163−1乃至APU163−8)を含むことが望ましいとはいえ、APU163の数はこれに限定されるものではなく、7個以下であってもよいし、9個以上であってもよい。
ローカルPEバス164は、APU163と、DMAC162と、PU161との間でデータとアプリケーションとを伝送する。ローカルPEバス164は、従来型のアーキテクチャなどを備えていてもよいし、あるいは、パケット交換式ネットワークとして実現されてもよい。パケット交換式ネットワークとして実現される場合、より多くのハードウェアが必要となり、その一方で、利用可能な帯域幅が増加する。
図5は、メモリカード122に記録される、各種情報の転送に関する情報の構成例を説明する図である。
図5において、メモリカード122には、キー情報171、コマンド情報172、コンテキスト関連情報173、アクセス権情報174、およびユーザ設定情報175が記録される。
キー情報171は、メモリカード122に各種の情報を記録させたユーザの認証処理に関する情報であり、このメモリカード122が装着された情報処理装置における認証処理に利用される。キー情報171は、ユーザID181、パスワード182、またはその他証明情報183等を含む。その他証明情報183は、認証処理に必要な、ユーザID181およびパスワード182以外の情報であり、メモリカード122に情報を記録したユーザを証明するための情報である。その他証明情報183には、例えば、所定の認証局等より発行される電子証明書等が含まれる。
コマンド情報172は、ユーザが、情報の転送元となる情報処理装置121−1(図2)において指示した、情報の転送先となる情報処理装置121−2(図2)において実行させるコマンドに関する情報である。すなわち、コマンド情報172は、ユーザが情報処理装置121−1において入力したコマンド名191が含まれる。
コンテキスト関連情報173は、転送させるコンテキストに関する情報である。コンテキスト関連情報173には、IPアドレス201、機器ID202、コンテキストの保存場所203、コンテキストの保存時刻204、ジョブ実行に必要なプロセッサ能力205、および有効期限206等が含まれる。
IPアドレス201は、コンテキストの転送元となる情報処理装置121−1のIPアドレスの情報である。機器ID202は、同じく、コンテキストの転送元となる情報処理装置121−1を識別する所定のID情報(例えば、ネットワークインタフェースのMACアドレスや製造番号等)である。コンテキストの保存場所203は、コンテキスト記憶部143における、コンテキストが記憶されているファイルシステム上の場所(ディレクトリ)に関する情報であり、コンテキストの保存時刻204は、その保存した時刻に関する情報である。ジョブ実行に必要なプロセッサ能力205は、転送先の情報処理装置121−2に要求するプロセッサ能力に関する情報である。有効期限206は、例えば、コンテキスト記憶部143がコンテキストを保存する期間を示す情報である。例えば、転送先の情報処理装置121−2は、この有効期限206の情報に基づいて転送を指定されたコンテキストが有効であるか否かを判定することができる。
アクセス権情報174は、例えば、過去に認証したことのある機器やアクセス権を有している機器に関する情報であり、それらの機器のIPアドレスを示す情報であるIPアドレス211や、それらの機器の識別情報を示す機器ID212等を含む。
ユーザ設定情報175は、転送するユーザ設定に関する情報であり、例えば、ユーザが購入済みのコンテンツの一覧である購入済みコンテンツリスト221、ユーザが購入済みのコンテンツのタイトルやフォーマット形式等のようなコンテンツに関連するコンテンツ情報222、および、ユーザが有する視聴権利の有効期限を示す有効期限223等により構成される。
以上のような情報が記録されたメモリカード122を転送元の情報処理装置121−1から転送先の情報処理装置121−2に移動させることにより、ユーザは、ジョブ(状態)、アクセス権、またはユーザ設定等を移動させる。
以下に、具体的な処理について説明する。
上述したように、ユーザは、メモリカード122にキー情報171等の情報を記録させる。従って、ユーザは、ジョブ等の転送を行う場合、転送元の情報処理装置121−1、または転送先の情報処理装置121−2のいずれに対する場合であっても、まず、メモリカード122をメモリカードスロット146に正常に装着する。
図3の情報処理装置121の各部は、メモリカード確認処理を実行し、このメモリカード122がメモリカードスロット146に装着されたか否か等を確認する。図6のフローチャートを参照して、メモリカード確認処理を説明する。
最初に、ステップS1において、情報処理装置121のメモリカードインタフェース151は、メモリカードスロット146(メモリカードインタフェース151とメモリカード122を接続するバス上に設けられた接続端子の状態)を監視し、ステップS2において、メモリカード122がメモリカードスロット146に装着されたか否かを判定し、装着されていないと判定した場合、処理をステップS1に戻し、それ以降の処理を繰り返してメモリカードスロット146の監視を続ける。
ステップS2において、メモリカード122が装着されたと判定した場合、メモリカードインタフェース151は、処理をステップS3に進め、メモリカード122にアクセスし、メモリカード122に記録されているデータの管理情報を取得する。すなわち、メモリカードインタフェース151は、メモリカード122の記録領域に何が記録されているかを確認する。
そして、メモリカードインタフェース151は、ステップS4において、取得した管理情報(データ一覧)に基づいて、メモリカード122に、図5を参照して説明したようなキー情報171が記録されているか否かを判定する。キー情報171が記録されていると判定した場合、メモリカードインタフェース151は、ステップS5において、メモリカード122にアクセスし、メモリカード122よりキー情報171を読み出して取得する。キー情報171を取得したメモリカードインタフェース151は、そのキー情報171を、メモリカードインタフェース制御部155を介して認証部156に供給する。
キー情報171を取得した認証部156は、ステップS6において、キー情報認証処理を実行し、キー情報171に基づいて認証処理を行う。そして、認証部156は、その認証結果をメモリカードインタフェース制御部155に供給する。メモリカードインタフェース制御部155は、ステップS7において、その認証結果に基づいて、キー情報171が認証されたか否かを判定し、認証されたと判定した場合、キー情報171が認証されたことをメモリカードインタフェース151に通知する。メモリカードインタフェース制御部155よりキー情報171が認証されたと通知を受けたメモリカードインタフェース151は、ステップS8において、メモリカード122より取得した管理情報に基づいて、メモリカード122にコマンド情報172が記録されているか否かを判定する。コマンド情報172がメモリカード122に記録されていると判定した場合、メモリカードインタフェース151は、ステップS9において、メモリカード122にアクセスしてメモリカード122よりコマンド情報172を読み出して取得し、そのコマンド情報172を、メモリカードインタフェース制御部155を介して解析部154に供給する。
解析部154は、ステップS10において、その供給されたコマンド情報172を解析し、どのようなコマンドが含まれるかを判定する。コマンドを解析した解析部154は、ステップS11において、その解析結果に基づいて、コマンドを実行し、必要に応じて情報入出力制御部152、キー情報設定部153、またはメモリカードインタフェース制御部155等を制御する。そして解析部154は、コマンドの実行を終了するとメモリカード確認処理を終了する。
ステップS4において、メモリカード122にキー情報が記録されていないと判定した場合、メモリカードインタフェース151は、メモリカード確認処理を終了する。また、ステップS7において、キー情報171が正しく認証されなかったと判定した場合、メモリカードインタフェース制御部155は、メモリカード確認処理を終了する。さらに、ステップS8において、メモリカード122にコマンド情報172が記録されていないと判定した場合も、メモリカードインタフェース151は、メモリカード確認処理を終了する。
以上のようにして、情報処理装置121の各部は、メモリカードスロット146に装着されたメモリカード122の確認を行い、メモリカード122にキー情報171が記録されている場合は、そのキー情報の認証処理を行い、メモリカード122にコマンド情報172が記録されている場合は、そのコマンド情報172を解析し、コマンド情報172によって指示されたコマンドを実行する。
これにより、情報処理装置121は、メモリカードスロット146に装着されたメモリカード122に記憶されている情報を必要に応じて読み出し、処理を行うことができるので、ユーザの煩雑な作業を必要とせずに認証処理やコマンドの実行を行うことができる。従って、ユーザは、メモリカード122をメモリカードスロット146に装着するだけで、容易に、認証処理やコマンドの実行を情報処理装置121に実行させることができる。これにより、ユーザは、図2のコンピュータ・システムの情報処理装置間において、ジョブ、データ、設定、または環境等を容易に移動させることができる。
次に、以上のように認証処理に利用されるキー情報を生成する方法について説明する。例えば、メモリカード122にキー情報171が記録されておらず、ユーザが新たなキー情報171を作成し、それをメモリカード122に記録する場合や、他のユーザの情報により構成されるキー情報等のように不正なキー情報171が記録されていたりして記録されているキー情報171を新たなキー情報171に変更する場合、情報処理装置121の各部は、ユーザの指示に基づいて、キー情報生成処理を実行し、メモリカードスロット146に装着されたメモリカード122に新たなキー情報171を記録する。
図7のフローチャートを参照して、キー情報生成処理を説明する。
最初に、メモリカードインタフェース151は、ステップS31において、メモリカード122より管理情報を読み出してメモリカード122に記録されている情報について確認し、メモリカード122にキー情報171が存在するか否かを判定し、キー情報171が既に存在すると判定した場合、ステップS32に処理を進め、そのキー情報171を取得し、その取得したキー情報171の内容に基づいてアクセス権情報174を生成し、その生成したアクセス権情報174をメモリカード122に書き込み、メモリカード122に既に記録されているアクセス権情報174にその情報を追加する。そして、メモリカードインタフェース151は、ステップS33に処理を進め、メモリカード122に記録されているキー情報171を削除し、ステップS34に処理を進める。
また、ステップS31において、読み出した管理情報に基づいて、メモリカード122にキー情報172が存在しないと判定した場合、メモリカードインタフェース151は、ステップS32およびステップS33の処理を省略し、ステップS34に処理を進める。
ステップS34において、入力部34は、キー情報生成に関する情報の入力を受け付け、受け付けた情報を、入出力インタフェース144およびプロセッサエレメント141(またはDRAM142)を介してキー情報設定部153に供給する。キー情報設定部153は、ステップS35において入力された情報に基づいてキー情報を生成し、その生成したキー情報を、メモリカードインタフェース制御部155を介してメモリカードインタフェース151に供給する。メモリカードインタフェース151は、ステップS36において、そのキー情報171をメモリカード122に供給し、記録させる。メモリカード122は、メモリカードインタフェース151より供給されたキー情報171を内蔵するメモリの記録領域に記録する。メモリカード122に新たなキー情報171が記録されると、メモリカードインタフェース151は、キー情報生成処理を終了する。
以上のように正しいキー情報171を生成し、メモリカード122に記録するので、情報処理装置121は、メモリカード122を装着された時に、そのメモリカード122に記録されているキー情報171に基づいて認証処理を行うことができる。これにより、情報処理装置121は、コマンドの実行を指示するユーザが正当なユーザであるか否かを識別することができ、安全に情報の転送を行うことができる。
次に、このようなメモリカード122を利用して、ジョブやプロセッサの動作状態等を情報処理装置間(プロセッサ間)で移動させる場合について説明する。ジョブ等を移動させる場合、ユーザは、図8に示されるように、プロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストを移動させる。
図8において、ユーザが情報処理装置121−1において実行されているジョブを移動させるように指示すると、情報処理装置121−1は、その実行中のジョブを中断し、その時点のプロセッサのレジスタの値や、メモリに格納したデータ等からなるコンテキストを保存し、そのコンテキストに関する情報を生成し、その情報をコンテキスト関連情報173としてメモリカード122に記録し、さらに、コンテキスト転送処理を実行させるコマンドをコマンド情報172としてメモリカード122に記録する。
ユーザは、そのコマンド情報172とコンテキスト関連情報173が記録されたメモリカード122を情報処理装置121−1より外し、情報処理装置121−2に装着する。情報処理装置121−2は、図6のフローチャートを参照して説明したように、装着されたメモリカード122に対してメモリカード確認処理を行い、メモリカード122に記録されているコマンド情報172に基づいて、コンテキストの転送処理を実行する。この処理により、情報処理装置121−1に保存されているコンテキスト231がネットワーク104を介して情報処理装置121−2に転送される。そして、情報処理装置121−2は、このように転送されたコンテキスト231をプロセッサに展開し、情報処理装置121−1において中断されたジョブの続きを実行する。
例えば、図8に示されるように、情報処理装置121−1において、例えばビデオデータ等のコンテンツ241−1を再生する処理を実行しているとする。情報処理装置121−1がコンテンツ241−1の開始点Aから再生を開始し、点Bまで再生した時点で、ユーザがコンテンツ再生処理(ジョブ)の移動を指示すると、情報処理装置121−1の情報入出力制御部152は、コンテキスト持ち出し処理を実行し、上述したようにジョブの一時停止、コンテキストの保存、コンテキスト関連情報の記録等の処理を行う。
図9のフローチャートを参照して、コンテキスト持ち出し処理について説明する。なお、この時点で、情報処理装置121−1のメモリカードスロット146には、正しいキー情報171が記録されたメモリカード122が装着されているものとする。
コンテキスト持ち出し処理を開始した情報入出力制御部152は、最初にステップS51において、プロセッサエレメント141がジョブ(処理)を実行中であるか否かを判定し、実行中であると判定した場合、ステップS52において、プロセッサエレメント141に対してジョブの終了を要求し、その現在実行中のジョブを終了させる。ジョブを終了させた情報入出力制御部152は、ステップS53に処理を進める。また、ステップS51において、ジョブを実行中でないと判定した場合、情報入出力制御部152は、ステップS52の処理を省略し、ステップS53に処理を進める。
ステップS53において、コンテキスト記憶部143は、情報入出力制御部152に制御されて、プロセッサエレメント141の内部状態を取得するとともに、DRAM142に保持されている必要な情報(プロセッサエレメント141の内部状態に関連する情報)を、プロセッサエレメント141を介して取得し、それらの情報をコンテキスト231(図8)として保存する。
コンテキスト231を保存したコンテキスト記憶部143は、そのコンテキストの保存に関する情報であるコンテキスト関連情報173(図5)を生成し、そのコンテキスト関連情報173を、入出力インタフェース144を介してメモリカードインタフェース151に供給する。メモリカードインタフェース151は、ステップS54において、供給されたコンテキスト関連情報173をメモリカード122記録する。また、メモリカードインタフェース151は、ステップS55において、コンテキスト関連情報173の持ち込みに関する処理の実行を指示するコマンドであるコンテキスト持ち込みコマンドをメモリカード122に記録する。
この時点より、ユーザは、任意のタイミングで、図8に示されるように、メモリカード122を情報処理装置121−1から外し、情報処理装置121−2のメモリカードスロット146に装着することができる。
コンテキスト持ち込みコマンドがコマンド情報172としてメモリカード122に記録されると、情報処理装置121−1の通信制御部157は、ステップS56において、情報入出力制御部152に制御されて、ネットワークインタフェース145を制御し、情報処理装置121−1の外部(すなわち、ネットワーク104に接続される他の情報処理装置)より供給される要求を受け付ける。すなわち、図8の場合、通信制御部157は、ネットワークインタフェース145を制御し、情報処理装置121−2より供給される要求を受け付ける。
そして、通信制御部157は、ステップS57においてネットワークインタフェース145を制御してコンテキスト供給の要求を受け付けたか否かを判定する。コンテキスト供給の要求を受け付けていないと判定した場合、通信制御部157は、ステップS56に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返し、要求の受け付け処理を続ける。
ステップS57において、コンテキスト供給の要求を受け付けたと判定した場合、通信制御部157は、その要求を情報入出力制御部152に供給し、処理をステップS58に進める。
ステップS58において、情報入出力制御部152は、供給された要求に基づいて、コンテキスト記憶部143等を制御し、要求されたコンテキスト231を、ネットワークインタフェース145を介して要求元に供給する。コンテキスト231が供給されると、情報入出力制御部152は、ステップS59において、プロセッサエレメント141の状態をスタンバイモードに移行し、コンテキスト持ち出し処理を終了する。
以上のように、コンテキスト231の持ち出しに関する処理を実行することにより、情報処理装置121は、ユーザの煩雑な指示作業等を必要とせずに、コンテキストを他の情報処理装置に移動させる(供給する)ことができる。これにより、ユーザは、情報処理装置間において容易にジョブや動作状態の転送を実行させることができる。
なお、ステップS59におけるスタンバイモードに移行させる処理は省略することも可能である。
例えば、図8の場合、コンテンツ241を再生する情報処理装置121−1において、このように処理が実行されると、点Bにおいてその再生処理が一時停止され、その時点のプロセッサエレメント141に対するコンテキスト231が生成されコンテキスト記憶部143に記憶される。そして、そのコンテキスト231に対応するコンテキスト関連情報173が生成され、そのコンテキスト関連情報173がコンテキスト持ち込みコマンドとともにメモリカード122に記録される。
ユーザは、そのメモリカード122を情報処理装置121−2に装着し、情報処理装置121−2にコンテキスト持ち込みコマンドを実行させる。情報処理装置121−2は、図6のフローチャートを参照して説明したように、メモリカード確認処理を実行し、メモリカード122に記録されているコンテキスト持ち込みコマンドを実行し、コンテキスト持ち込み処理を開始する。
以上のようにして持ち出されたコンテキスト231(実際にはコンテキスト関連情報173)を持ち込むコンテキスト持ち込み処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
コンテキスト持ち込み処理が開始されると、最初に、ステップS71において、メモリカードインタフェース151は、メモリカード122よりコンテキスト関連情報173を読み出し、その読み出したコンテキスト関連情報173を、入出力インタフェース144を介してプロセッサエレメント141に供給する。
プロセッサエレメント141は、コンテキスト関連情報173を取得すると、ステップS72において、そのコンテキスト関連情報173に基づいて、コンテキスト231が保存されている情報処理装置に対して、ネットワークインタフェース145を介してコンテキストの供給を要求する。図9のステップS56およびステップS57において説明したように、この要求を受け付けた、コンテキスト231を保存している情報処理装置121−1は、この要求に基づいてコンテキスト231を要求元である情報処理装置121−2に供給する。
情報処理装置121−2の通信制御部157は、ステップS73において、ネットワークインタフェース145を制御して、コンテキスト231を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。コンテキスト231を取得したと判定した場合、通信制御部157は、ネットワークインタフェース145を制御して、取得したコンテキスト231を、入出力インタフェース144を介してDRAM142に供給する。DRAM142は、ステップS74においてその供給されたコンテキスト231を保持する。プロセッサエレメント141は、ステップS75においてそのDRAM142に保持されたコンテキスト231を読み出して展開することにより、情報処理装置121−1においてジョブが中断されたときの情報処理装置121−1のプロセッサエレメント141の内部状態を再現し、ステップS76において、その中断されたジョブを実行する。ジョブが再開されると情報入出力制御部152は、コンテキスト持ち込み処理を終了する。
以上のようにコンテキスト持ち込み処理を実行することにより、情報処理装置121は、ユーザによる煩雑な指示入力作業を必要とせずにコンテキストの持ち込みに関する処理を行うことができる。これにより、ユーザは、容易にジョブや動作状態の転送を実行させることができる。
例えば、図8の場合、メモリカード122を装着された情報処理装置121−2が、コンテキスト持ち込みコマンドを実行すると、上述したように、情報処理装置121−1よりコンテキスト231がネットワーク104を介して供給される。情報処理装置121−2のプロセッサエレメント141は、そのコンテキスト231を展開し、情報処理装置121−1におけるプロセッサエレメント141の内部状態を再現する。すなわち、情報処理装置121−2のプロセッサエレメント141は、コンテンツ241の再生処理が点Bにおいて中断された状態を再現する。そして、プロセッサエレメント141は、その状態からジョブ(再生処理)を開始し、コンテンツ241の残りの区間(点Bから終了点Cまでの区間)を再生する。
以上のように、ユーザは、情報処理装置121−1や情報処理装置121−2に、図9のコンテキスト持ち出し処理や、図10のコンテキスト持ち込み処理を実行させることにより、例えば、図8に示されるように、コンテンツ241の再生処理をその途中で中断し、情報処理装置121−1から情報処理装置121−2に移動させることができる。
なお、ユーザは、この方法によりコンテンツの再生処理だけでなく、様々なジョブの転送を行うことができる。そのジョブは、転送元の情報処理装置121−1と転送先の情報処理装置121−2の両方において実行可能なジョブ(処理)であればどのようなものであってもよい。例えば、コンテンツの編集処理や記録処理などであってもよいし、他の装置の制御処理等であってもよい。また、例えば、パーソナルコンピュータのデスクトップ画面におけるレイアウト(ショートカットアイコンやウィンドウの位置や状態)等のように、転送元の情報処理装置121−1の出力部149のディスプレイに表示される画面のレイアウト等の情報であってももちろんよい。さらに、例えば、プロセッサエレメント141が複数の処理を並行して実行することができる場合、ユーザは、それらの処理(ジョブ)の内、転送させる処理(ジョブ)を選択することができるようにしてももちろんよい。また、プロセッサエレメント141以外の処理部の状態や、それらが実行するジョブであってももちろんよい。
なお、ユーザは、以上のようにしてコンテキストを転送させることにより、ジョブだけでなく、データ等も転送させることができる。すなあち、ユーザは、データの転送させる場合であっても、上述したジョブの場合と基本的に同様にコンテキストを転送させることにより容易に実現させることができる。
また、ユーザは、ジョブ以外にも、例えば、図11に示されるように、メモリカード122を用いることにより、アクセス権に関する設定を移動させることもできる。図11において、情報処理装置121−1は、ネットワーク104を介して接続された情報処理装置121−3からのアクセスを許可するように設定されている。このとき、ユーザは、情報処理装置121−1にメモリカード122を装着し、アクセス権に関する設定の移動を指示し、情報処理装置121−1のアクセス許可の設定に関する情報であるアクセス権情報174を、このメモリカード122に記録させる。
ユーザよりアクセス権に関する設定の移動が指示されると、入力部148は、その情報を、入出力インタフェース144を介してプロセッサエレメント141に供給する。プロセッサエレメント141は、その指示情報をさらに情報入出力制御部152に供給し、アクセス権情報記録処理を実行させる。図12のフローチャートを参照して、アクセス権情報記録処理について説明する。なお、この時点で、情報処理装置121−1のメモリカードスロット146には、正しいキー情報171が記録されたメモリカード122が装着されているものとする。
アクセス権情報記録処理が開始されると、入力部148は、ステップS91において、例えばユーザ等からの入力を受け付け、ステップS92において、アクセス権を移動させる装置に関する情報(例えば、IPアドレス211や機器ID212等)である装置情報を受け付けたか否かを判定し、受け付けたと判定するまでステップS91に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返しながら待機する。そして、ステップS92において、装置情報を受け付けたと判定した場合、入力部148は、その受け付けた装置情報を、入出力インタフェース144を介してプロセッサエレメント141に供給する。プロセッサエレメント141は、情報入出力制御部152に制御されて、その装置情報を、入出力インタフェース144を介してメモリカードインタフェース151に供給する。
メモリカードインタフェース151は、ステップS93において、その供給された装置情報をアクセス権情報174として、メモリカード122に記録されている正しいキー情報171に関連付けてメモリカード122に記録する。
メモリカードインタフェース151は、ステップS94において、さらにアクセス権設定コマンドをコマンド情報172としてメモリカード122に記録し、アクセス権情報記録処理を終了する。
以上のようにアクセス権情報記録処理を実行することにより、情報処理装置121は、ユーザによる煩雑な指示入力作業を必要とせずにアクセス権の設定情報の持ち出しに関する処理を行うことができる。これにより、ユーザは、容易にアクセス権に関する設定の転送を実行させることができる。
図11に戻り、以上のようにしてメモリカード122にアクセス権情報174が記録されると、ユーザは、そのメモリカード122を情報処理装置121−1より外し、情報処理装置121−2に装着する。
メモリカード122が装着されると、情報処理装置121−2は、図6のフローチャートを参照して説明したようにメモリカード確認処理を実行し、アクセス権設定処理を実行し、メモリカード122に記録されているアクセス権情報174を読み出し、そのアクセス権情報174に基づいて、アクセス許可に関する設定を行う。
図13のフローチャートを参照して、アクセス権設定処理について説明する。
最初にステップS111において、メモリカードインタフェース151は、メモリカード122よりアクセス権情報174を取得し、そのアクセス権情報174を、入出力インタフェース144を介してプロセッサエレメント141に供給する。ステップS112において、プロセッサエレメント141は、情報入出力制御部152に制御されて、アクセス権情報174に含まれる装置からのアクセスを許可するように設定する。
具体的には、プロセッサエレメント141は、ネットワークインタフェース145を介して、ネットワーク104に接続される他の装置に対してブロードキャストコマンドを発行し、取得したアクセス権情報174に含まれる装置を問い合わせ、応答があれば、その相手のIPアドレスやプロセッサ能力情報等を自分自身が管理するアクセス可能リストに追加するとともに、自分自身の情報を相手の装置に供給し、互いにアクセス可能な状態に設定する。
プロセッサの能力情報としては、例えば、図4に示されるAPUの数や動作クロック等の情報が含まれる。同じアーキテクチャのプロセッサにおいても内部のAPU163の個数が異なる場合や動作クロックが異なる場合があり、転送先において、転送したジョブが常に実行可能であるとは限らない。従って、このプロセッサの能力情報を用いて、転送処理を行う情報処理装置同士が、互いに予めアクセスする相手の能力を把握しておくようにし、転送するジョブが実行可能かどうかを事前に判断するようにしてももちろんよい。
ステップS112の処理を終了したプロセッサエレメント141は、アクセス権設定処理を終了する。
このように処理することより、情報処理装置121−2は、アクセス許可に関する設定を情報処理装置121−1の設定と同じ設定にすることができる。すなわち、図11の場合、情報処理装置121−2は、情報処理装置121−3からのアクセスを許可するように設定される。
以上のようにして情報処理装置121は、ユーザによる煩雑な設定入力作業を必要とせずに、他の情報処理装置にアクセス権の設定を移動させたり、他の情報処理装置のアクセス権の設定を持ち込んだりすることができる。これにより、ユーザは、容易にアクセス権の設定の転送を実行させることができる。
なお、以上においてはアクセス許可に関する設定の転送について説明したが、転送する設定は、これに限らず、例えば、他の情報処理装置へのアクセスに関する設定であってももちろんよい。すなわち、ここで説明するアクセス権の設定は、他の情報処理装置との関係に関する設定であり、他の情報処理装置とどのように連携するかを示す設定情報であれば、どのような設定情報であってももちろんよい。
また、ユーザは、以上のようなアクセス権の設定情報以外にも、例えば、図14に示されるように、メモリカード122を用いることにより、ユーザ設定を移動させることもできる。図14において、情報処理装置121−1は、ネットワーク104を介して接続されたコンテンツ配信サーバ251が配信するコンテンツの内、視聴可能なコンテンツ252に関する情報がユーザ設定として設定されている。すなわち、このコンテンツ252は、情報処理装置121−1に対してではなく、情報処理装置121−1のユーザに対して視聴の許可が設定されている。
従って、ユーザは、どの情報処理装置においてもこのコンテンツ252を視聴可能である。しかしながら、図14の例のように、ユーザが、情報処理装置121−1と情報処理装置121−2においてコンテンツ252を視聴したい場合、それぞれの装置において個別にコンテンツを視聴するための設定を行うのは、煩雑な設定入力作業を必要とする。
そこで、図14に示されるように、ユーザは、メモリカード122にコンテンツ252の視聴に関するユーザ設定情報175を記録させ、そのメモリカード122を情報処理装置121−1から情報処理装置121−2に移動させることにより、コンテンツ252の視聴に関するユーザ設定を情報処理装置121−1から情報処理装置121−2に移動させることができる。以下において、このような場合における具体的な処理の流れについて説明する。
最初に、ユーザは、コンテンツ配信サーバ251が配信するコンテンツ252を視聴することができるように、情報処理装置121−1に対して所定のユーザ設定を行う。このように情報処理装置121−1がコンテンツ252を視聴することができるように設定された状態において、そのユーザ設定を情報処理装置121−2に移動させる場合、ユーザは、情報処理装置121−1に対してユーザ設定記録処理を実行させ、メモリカード122に情報処理装置121−1のユーザ設定情報175を記録させる。
図15のフローチャートを参照して、ユーザ設定記録処理について説明する。なお、この時点で、情報処理装置121−1のメモリカードスロット146には、正しいキー情報171が記録されたメモリカード122が装着されているものとする。
ユーザ設定記録処理が開始されると、プロセッサエレメント141は、ステップS131において、情報入出力制御部152に制御され、DRAM142に保持されているユーザ設定を読み出し、入出力インタフェース144を介して、そのユーザ設定をメモリカードインタフェース151に供給する。ユーザ設定を供給されたメモリカードインタフェース151は、ステップS132において、供給されたユーザ設定をユーザ設定情報175として、メモリカード122に記録する。さらに、メモリカードインタフェース151は、ステップS133において、ユーザ設定読み込み処理を実行させるユーザ設定読み込みコマンドを記録し、ユーザ設定記録処理を終了する。
以上のようにユーザ設定記録処理を実行することにより、情報処理装置121は、ユーザによる煩雑な指示入力作業を必要とせずにユーザ設定情報の持ち出しに関する処理を行うことができる。これにより、ユーザは、容易にユーザ設定の転送を実行させることができる。
図14に戻り、以上のようにしてメモリカード122にユーザ設定情報175が記録されると、ユーザは、そのメモリカード122を情報処理装置121−1より外し、情報処理装置121−2に装着する。
メモリカード122が装着されると、情報処理装置121−2は、図6のフローチャートを参照して説明したようにメモリカード確認処理を実行し、ユーザ設定読み込み処理を実行し、メモリカード122に記録されているユーザ設定情報175を読み出し、そのユーザ設定情報175に基づいて、ユーザ設定を行う。
図16のフローチャートを参照して、ユーザ設定処理について説明する。
最初にステップS151において、情報処理装置121−2のメモリカードインタフェース151は、メモリカードスロット146に装着されたメモリカード122よりユーザ設定情報175を読み出して取得し、そのユーザ設定情報175を、入出力インタフェース144を介してプロセッサエレメント141に供給する。ステップS152において、プロセッサエレメント141は、情報入出力制御部152に制御されて、ユーザ設定情報175に基づいて各種の設定を行い、ユーザ設定読み込み処理を終了する。
このように処理することより、情報処理装置121−2は、ユーザ設定を情報処理装置121−1の設定と同じ設定にすることができる。すなわち、図14の場合、ユーザは、情報処理装置121−2において、情報処理装置121−1の場合と同様に、コンテンツ配信サーバ251より配信されるコンテンツ252を視聴することができるようになる。
以上のようにして情報処理装置121は、ユーザによる煩雑な設定入力作業を必要とせずに、他の情報処理装置にユーザ設定を移動させたり、他の情報処理装置のユーザ設定を持ち込んだりすることができる。これにより、ユーザは、容易にユーザ設定の転送を実行させることができる。
以上のように、メモリカード122を用いて所定の情報を転送させることにより、情報処理装置間において、ジョブ、データ、設定、または環境等を容易に移動させることができるようにする等、マルチプロセッサシステムの利便性を向上させることができる。
なお、以上においては、コンテンツ252の視聴に関するユーザ設定の転送について説明したが、転送するユーザ設定は、これに限らず、例えば、情報処理装置121の制御に関するユーザ設定であってももちろんよい。すなわち、ここで説明するユーザ設定は、情報処理装置を利用するユーザ毎の設定であり、ユーザ毎に関連付けられる設定情報であれば、どのような設定情報であってももちろんよい。
また、ユーザは、以上に説明した、ジョブや動作状態等の、プロセッサの内部状態(コンテキスト)の移動、アクセス権の移動、およびユーザ設定の移動等、各種の移動に関する処理を組み合わせて実行させることも可能である。
例えば、図14に示されるように、コンテンツ配信サーバ251が配信する、著作権管理されているコンテンツ252(ユーザが視聴することを許可されたコンテンツ)を情報処理装置121−1において視聴していたユーザが、その途中において視聴(再生処理)を中断し、情報処理装置121−2においてコンテンツの視聴の続きを行う場合、ユーザは、再生処理を中断した時点の情報処理装置121−1のコンテキスト関連情報173(図8)、コンテンツ配信サーバ251によるアクセスを許可するアクセス権情報174(図11)、ユーザがコンテンツ252を視聴可能であることを示すユーザ設定情報175(図14)、並びに、コンテキスト持ち込みコマンド、アクセス権設定コマンド、およびユーザ設定読み込みコマンドを含むコマンド情報172(図5)をメモリカード122に記録させる。そして、その各種の情報が記録されたメモリカード122をユーザは情報処理装置121−1のメモリカードスロット146から外し、それを情報処理装置121−2のメモリカードスロット146に装着する。
メモリカード122を装着された情報処理装置121−2は、図6のフローチャートを参照して説明したように、メモリカード122に記録されているコマンド情報172に基づいて、上述した各種のコマンドを実行し、ジョブ(処理)や動作状態の移動、アクセス権の移動、およびユーザ設定の移動等に関する処理を実行する。
このようにすることにより、情報処理装置121−1のアクセス権に関する設定が情報処理装置121−2に移動されたので、コンテンツ配信サーバ251は、情報処理装置121−1の場合と同様に情報処理装置121−2にアクセスし、コンテンツ252を配信することができる。また、情報処理装置121−1のユーザ設定が情報処理装置121−2に移動されたので、情報処理装置121−2は、情報処理装置121−1と同様に、配信されたコンテンツ252を再生し、ユーザに視聴させることができる。さらに、情報処理装置121−1のコンテキストが情報処理装置121−2に移動されたので、情報処理装置121−2は、情報処理装置121−1が再生処理を中断した位置から、コンテンツ252の再生処理を再開することができる。
以上のように、上述した各種の処理を組み合わせることにより、他の情報処理装置と連携して実行される処理や、著作権管理等の制限を含む処理等のように複雑な処理であっても、ユーザは、煩雑な作業を行わずに容易に情報処理装置間で移動させることができる。
また、以上においては、情報処理装置121には1つのプロセッサエレメント141が設けられるように説明したが、1以上のチップ・パッケージなどの中に複数のプロセッサエレメント141をパッケージ化(まとめて結合)してネットワーク104のメンバ用の単一プロセッサを形成するようにしてもよい。この構成は広帯域エンジン(BE(Bloadband Engine))と呼ばれる。
例えば、図17に示されるように、広帯域エンジン301には1つのプロセッサエレメント302と1つのビジュアライザ303が含まれる。プロセッサエレメント302は、上述したプロセッサエレメント141と同様の構成である。ビジュアライザ303は、プロセッサユニット、DMAC、4つのAPUの他に、ピクセル・エンジン、画像用キャッシュ、およびブラウン管コントローラ(CRTC(Cathode Ray Tube Controller))を有している。プロセッサエレメント302またはビジュアライザ303に求められる通信速度に応じて、チップ・パッケージの中に光インターフェースが含まれる場合もある。
I/O304はチップ・パッケージとネットワーク104との間にインタフェースを与える。チップ・パッケージからの出力はビデオ信号などである。このようなプロセッサは、画像処理用ワークステーションとして機能することができる。
なお、広帯域エンジン301の内部のプロセッサエレメント302およびビジュアライザ303の数は1つずつに限定されず、それぞれ、任意の数で構成されるようにしてもよい。
さらに、以上においては、複数の情報処理装置間における各種の情報の転送について説明したが、これに限らず、例えば、1台の情報処理装置が有する複数のプロセッサ間における情報の転送にも適用することができる。特に、その場合、メモリカードスロット146は、転送元と転送先において共有するようにしてもよい。すなわち、以上においては、情報処理装置121より脱着可能な記録媒体であるメモリカード122を利用して情報の転送を行うように説明したが、例えば転送元のプロセッサと転送先のプロセッサの両方がアクセス可能な記録媒体を、メモリカード122の場合と同様に利用するようにしてももちろんよい。その場合、その記録媒体は、例えば、情報処理装置121に内蔵され、脱着不可能な半導体メモリやハードディスク等であってもよい。また、この場合、図6のフローチャートを参照して説明したメモリカード確認処理は、カードの装着時ではなく、データ更新時等、予め定められた所定の状態変化等をトリガにして実行されるようにする。
また、以上においては、メモリカードスロット146に装着することにより内部に記録されている情報が読み出し可能となる可搬型のメモリカード122を用いるように説明したが、これ以外にも例えば、専用のリーダ/ライタに近接させるだけで、そのリーダ/ライタと近距離無線通信を行う非接触型のICカードを用いるようにしてもよい。リーダ/ライタは、近距離無線通信を介して、近接された非接触型ICカードに内蔵される半導体メモリに記録されている情報を読み出したり、その半導体メモリに情報を書き込んだりすることができる。従って、ユーザは、このICカードをスロットに装着しなくても情報処理装置が有するリーダ/ライタに近接させるだけで、上述したメモリカード122をメモリカードスロット146に装着させた場合と同様に、各種の情報の転送に関する処理を実行させることができる。
なお、以上においては、情報処理装置121は、図3に示されるコンテキスト記憶部143にコンテキストを保存するように説明したが、ジョブを中断した時点のコンテキストを出力することができるのであれば、このコンテキスト記憶部143は省略することができる。その場合、例えば、転送元の情報処理装置121−1は、転送先の情報処理装置121−2からの要求に応じて、プロセッサエレメント141のコンテキストを読み出し、それを保存せずにそのまま要求元に供給する。
また、以上においては、ユーザが転送元の情報処理装置121−1において転送する情報(処理)を決定し、それに対応するコマンド情報172をメモリカード122に記録させるように説明したが、これに限らず、例えば、ユーザが転送先の情報処理装置121−2にメモリカード122を装着した際に、コマンドを入力し、転送する情報(処理)を決定するようにしてももちろんよい。その場合、転送先の情報処理装置121−2は、メモリカード122に記録されているコマンド情報に基づいて、転送に関する処理を実行するのではなく、入力部148により、ユーザからの指示入力を受け付け、その指示に従って転送に関する処理を実行する。
なお、その場合、メモリカード122には、転送させる情報が選択的に記録されているのではなく、常に、図5に示されるような各種の情報が全て記録される。例えば、メモリカード122には、転送させる情報(処理)の内容に関わらず、コンテキスト関連情報173、アクセス権情報174、およびユーザ設定情報175の全てが記録されており、ユーザが転送先の情報処理装置121−2においてコマンドを入力することにより、メモリカード122に記録されているそれらの情報の中から、入力されたコマンドに対応する情報のみが読み出されて処理される。
このようにすることにより、ユーザは、同じメモリカード122を用いて(メモリカード122に記録されている情報の内容を更新せずに)、複数種類の情報の転送を実行させることもできる。例えば、ユーザは、ある情報処理装置121−1においてこのように各種の情報を記録したメモリカード122を、他の情報処理装置121−2に装着し、ジョブの転送を実行させた後、そのメモリカード122を外して他の情報処理装置121−3に装着し、アクセス権の転送を実行させる。このようにすることにより、ユーザは、メモリカード122に記録されている情報を更新することなく、情報処理装置121−1から情報処理装置121−2にジョブの転送を実行させ、情報処理装置121−1から情報処理装置121−3にアクセス権の転送を実行させることができる。
なお、転送元においてコマンドを入力し、メモリカード122にそのコマンド情報を記録させる方法と、転送先においてコマンドを入力する方法とを併用するようにしてももちろんよい。そのようにすることにより、さらに、これらの情報処理装置は、多様な転送処理を実現することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図3の情報処理装置121は、図18に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図18において、パーソナルコンピュータ400のCPU(Central Processing Unit)401は、ROM(Read Only Memory)402に記憶されているプログラム、または記憶部413からRAM(Random Access Memory)403にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM403にはまた、CPU401が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU401、ROM402、およびRAM403は、バス404を介して相互に接続されている。このバス404にはまた、入出力インタフェース410も接続されている。
入出力インタフェース410には、キーボード、マウスなどよりなる入力部411、CRT、LCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部412、ハードディスクなどより構成される記憶部413、モデムなどより構成される通信部414が接続されている。通信部414は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース410にはまた、必要に応じてドライブ415が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア421が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部413にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図18に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア421により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM402や、記憶部413に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上のように、本発明によれば、複数のプロセッサ内蔵機器間で、ユーザは、煩雑なIPアドレス入力やログインパスワード入力等の作業を行わずに、直感的なキーを読み取らせる(メモリカード122等をスロットに装着する、または非接触型ICカードをリーダ/ライタに近接させる)という動作によって、機器の関連付けを行うことができる。
例えば、本発明においては、まず、1つのプロセッサ内蔵機器Aに、可搬型記憶デバイスに記録された情報を読み取らせることにより、プロセッサ内蔵機器Aと可搬型記憶デバイスとを関連付けし、続いて同じ可搬型記憶デバイスを別のプロセッサ内蔵機器Bに読み取らせて関連付けることにより、結果として、プロセッサ内蔵機器Aとプロセッサ内蔵機器Bとを関連付けさせる。
このようにすることにより、複数の機器の間のにおけるユーザ環境の移動、アクセス権の関連付け、ジョブの転送、ファイルの移動、コンテキストの移動によるジョブの継続、プロセッサ能力の伝達等を実現することができる。
従って、ユーザは、何処へ移動しても(どの装置を利用する場合であっても)、本発明を適用した、上述したようにネットワークを介して接続された情報処理装置であれば、容易にユーザ自身の操作環境をその機器上で再現し、その環境でその機器を操作することができる。
また、本発明によれば、ユーザは、異なる場所の異なる機器に、実行途中のジョブを容易に移すこともできる。例えば、ビデオ番組を視聴途中であって、移動しなくてはならなくなった場合に続きを移動中に見たりすることが可能になる。
本発明を適用したコンピュータ・システムの構成例を示すブロック図である。 図1のコンピュータ・システムにおける情報の転送例を示す図である。 図2の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図3のプロセッサエレメントの構成例を示すブロック図である。 図2のメモリカードに記録されるデータの構成例を示す模式図である。 メモリカード確認処理を説明するフローチャートである。 キー情報生成処理を説明するフローチャートである。 ジョブの転送処理を説明する図である。 コンテキスト持ち出し処理の例を説明するフローチャートである。 コンテキスト持ち込み処理の例を説明するフローチャートである。 アクセス権情報の転送処理を説明する図である。 アクセス権情報記録処理の例を説明するフローチャートである。 アクセス権設定処理の例を説明するフローチャートである。 ユーザ設定情報の転送処理を説明する図である。 ユーザ設定記録処理の例を説明するフローチャートである。 ユーザ設定読み込み処理の例を説明するフローチャートである。 本発明を適用した広帯域エンジンの構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101 コンピュータ・システム, 102 ソフトウェア・セル, 104 ネットワーク, 106 クライアント側コンピュータ, 108 サーバ側コンピュータ, 110 PDA, 112 デジタルテレビ(DTV), 121 情報処理装置, 122 メモリカード, 131 ジョブ(状態), 132 ユーザ設定, 133 アクセス設定, 141 プロセッサエレメント, 142 DRAM, 143 コンテキスト記憶部, 144 入出力インタフェース, 145 ネットワークインタフェース, 146 メモリカードスロット, 147 情報転送制御部, 148 入力部, 149 出力部, 151 メモリカードインタフェース, 152 情報入出力制御部, 153 キー情報設定部, 154 解析部, 155 メモリカードインタフェース制御部, 156 認証部, 157 通信制御部, 161 PU(処理ユニット), 162 DMAC, 163 APU, 164 ローカルPEバス, 165 広帯域メモリ接続部, 171 キー情報, 172 コマンド情報, 173 コンテキスト関連情報, 174 アクセス権情報, 175 ユーザ設定情報, 181 ユーザID, 182 パスワード, 183 その他証明情報, 191 コマンド名, 201 IPアドレス, 202 機器ID, 203 コンテキストの保存場所, 204 コンテキストの保存時刻, 205 ジョブ実行に必要なプロセッサ能力, 206 有効期限, 211 IPアドレス, 212 機器ID, 221 購入済みコンテンツリスト, 222 コンテンツ情報, 223 有効期限, 231 コンテキスト, 241 コンテンツ, 251 コンテンツ配信サーバ, 252 コンテンツ, 301 広帯域エンジン, 302 プロセッサエレメント, 303 ビジュアライザ, 304 I/O, 400 パーソナルコンピュータ

Claims (13)

  1. 情報を他の情報処理装置に転送する情報処理装置であって、
    前記情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報を可搬型の記録媒体に記録するコンテキスト関連情報記録手段と、
    前記コンテキスト関連情報記録手段により前記コンテキスト関連情報が記録された前記記録媒体が移動されて、装着された前記他の情報処理装置より供給される、前記コンテキスト関連情報に対応する前記コンテキストの供給に関する要求を受け付ける要求受け付け手段と、
    前記要求受け付け手段により受け付けられた前記要求により供給を要求された前記コンテキストを、要求元である前記他の情報処理装置に供給するコンテキスト供給手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記コンテキストを保存するコンテキスト保存手段をさらに備え、
    前記コンテキスト関連情報記録手段は、前記コンテキスト保存手段により保存された前記コンテキストに関する情報を、前記コンテキスト関連情報として前記記録媒体に記録し、
    前記コンテキスト供給手段は、前記要求受け付け手段により受け付けられた前記要求に基づいて、前記コンテキスト保存手段により保存された前記コンテキストを供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報の転送を指示するユーザの認証に関する情報であるキー情報を生成するキー情報生成手段と、
    前記キー情報生成手段により生成された前記キー情報を前記記録媒体に記録するキー情報記録手段と
    をさらに備え、
    前記コンテキスト関連情報記録手段は、前記キー情報記録手段により記録された前記キー情報に関連付けて、前記コンテキスト関連情報を前記記録媒体に記録する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置へのアクセスを許可する他の情報処理装置に関する情報であるアクセス権情報を前記記録媒体に記録するアクセス権情報記録手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置のユーザ設定に関する情報であるユーザ設定情報を前記記録媒体に記録するユーザ設定記録手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 情報を他の情報処理装置に転送する情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報を可搬型の記録媒体に記録するように制御するコンテキスト関連情報記録制御ステップと、
    前記コンテキスト関連情報記録制御ステップの処理により制御されて前記コンテキスト関連情報が記録された前記記録媒体が移動されて、装着された前記他の情報処理装置より供給される、前記コンテキスト関連情報に対応する前記コンテキストの供給に関する要求を受け付けるように制御する要求受け付け制御ステップと、
    前記要求受け付け制御ステップの処理により制御されて受け付けられた前記要求により供給を要求された前記コンテキストを、要求元である前記他の情報処理装置に供給するように制御するコンテキスト供給制御ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  7. 情報を他の情報処理装置に転送する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報を可搬型の記録媒体に記録するように制御するコンテキスト関連情報記録制御ステップと、
    前記コンテキスト関連情報記録制御ステップの処理により制御されて前記コンテキスト関連情報が記録された前記記録媒体が移動されて、装着された前記他の情報処理装置より供給される、前記コンテキスト関連情報に対応する前記コンテキストの供給に関する要求を受け付けるように制御する要求受け付け制御ステップと、
    前記要求受け付け制御ステップの処理により制御されて受け付けられた前記要求により供給を要求された前記コンテキストを、要求元である前記他の情報処理装置に供給するように制御するコンテキスト供給制御ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  8. 他の情報処理装置から転送された情報を取得する情報処理装置であって、
    前記情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報を取得するコマンド情報取得手段と、
    前記コマンド情報取得手段により取得された前記コマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析手段と、
    前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、前記他の情報処理装置において、前記他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が記録された可搬型の記録媒体より、前記コンテキスト関連情報を読み出すコンテキスト関連情報読み出し手段と、
    前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、前記コンテキスト関連情報読み出し手段により読み出された前記コンテキスト関連情報に対応する前記コンテキストを、前記他の情報処理装置に要求するコンテキスト要求手段と、
    前記コンテキスト要求手段による要求に基づいて供給される前記コンテキストを取得するコンテキスト取得手段と、
    前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、前記コンテキスト取得手段により取得された前記コンテキストを前記情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開手段と、
    前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、前記コンテキスト展開手段により前記コンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. 前記記録媒体に記録されている、前記情報の転送を指示するユーザの認証に関する情報であるキー情報を読み出すキー情報読み出し手段と、
    前記キー情報読み出し手段により読み出された前記キー情報に基づいて前記ユーザの認証処理を行う認証手段と
    をさらに備え、
    前記コンテキスト関連情報読み出し手段は、前記認証手段によりユーザが認証された前記キー情報に関連付けられて前記記録媒体に記録されている前記コンテキスト関連情報を読み出す
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、前記他の情報処理装置において、前記他の情報処理装置へのアクセスが許可されたさらに他の情報処理装置に関する情報であるアクセス権情報が記録された前記記録媒体より、前記アクセス権情報を読み出すアクセス権情報読み出し手段と、
    前記アクセス権情報読み出し手段により読み出された前記アクセス権情報に基づいて、アクセスの許可に関する設定を行うアクセス権設定手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 前記コマンド解析手段による解析結果に基づいて、前記他の情報処理装置において、前記他の情報処理装置のユーザ設定に関する情報であるユーザ設定情報が記録された前記記録媒体より、前記ユーザ設定情報を読み出すユーザ設定情報読み出し手段と、
    前記ユーザ設定情報読み出し手段により読み出された前記ユーザ設定情報に基づいて、前記情報処理装置のユーザ設定を行うユーザ設定手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  12. 他の情報処理装置から転送された情報を取得する情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報を取得するように制御するコマンド情報取得制御ステップと、
    前記コマンド情報取得制御ステップの処理により制御されて取得された前記コマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記他の情報処理装置において、前記他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が記録された可搬型の記録媒体より、前記コンテキスト関連情報を読み出すように制御するコンテキスト関連情報読み出し制御ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記コンテキスト関連情報読み出し制御ステップの処理により制御されて読み出された前記コンテキスト関連情報に対応する前記コンテキストを、前記他の情報処理装置に要求するように制御するコンテキスト要求制御ステップと、
    前記コンテキスト要求制御ステップの処理により制御された要求に基づいて供給される前記コンテキストを取得するように制御するコンテキスト取得制御ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記コンテキスト取得制御ステップの処理により制御されて取得された前記コンテキストを前記情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記コンテキスト展開ステップの処理により前記コンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  13. 他の情報処理装置から転送された情報を取得する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記情報の転送に関するコマンドを含むコマンド情報を取得するように制御するコマンド情報取得制御ステップと、
    前記コマンド情報取得制御ステップの処理により制御されて取得された前記コマンド情報に含まれるコマンドを解析するコマンド解析ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記他の情報処理装置において、前記他の情報処理装置のプロセッサの内部状態に関する情報であるコンテキストに関連するコンテキスト関連情報が記録された可搬型の記録媒体より、前記コンテキスト関連情報を読み出すように制御するコンテキスト関連情報読み出し制御ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記コンテキスト関連情報読み出し制御ステップの処理により制御されて読み出された前記コンテキスト関連情報に対応する前記コンテキストを、前記他の情報処理装置に要求するように制御するコンテキスト要求制御ステップと、
    前記コンテキスト要求制御ステップの処理により制御された要求に基づいて供給される前記コンテキストを取得するように制御するコンテキスト取得制御ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記コンテキスト取得制御ステップの処理により制御されて取得された前記コンテキストを前記情報処理装置の各部に展開するコンテキスト展開ステップと、
    前記コマンド解析ステップの処理による解析結果に基づいて、前記コンテキスト展開ステップの処理により前記コンテキストが展開された状態からジョブを実行するジョブ実行ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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