JP2005346212A - ディスクアレイコントローラおよび情報処理装置 - Google Patents

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和幸 田中
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Abstract

【課題】ディスクアレイを構成する一部のHDDが一時的に抜き取られて再び接続された場合のリビルド作業を効率化できるディスクアレイコントローラを提供する。
【解決手段】ディスクアレイ4を構成する個々のHDD5−1、5−2に、自HDDの識別情報、ディスクアレイ4を構成する相手のHDDの識別情報および最新更新日時をそれぞれ記録する。また、ディスクアレイ4の片肺運転中に更新のあったユーザ領域のLBAを不揮発性メモリ3に記録する。リビルド処理部13は、個々のHDD5−1、5−2に記録された自HDD識別情報、相手HDD識別情報および最新更新日時に基づいて一時的に抜き取られていたHDDを判定し、不揮発性メモリ3に記録されたLBAに基づいて、片肺運転で使用されたHDD上の該当する位置の記録データを一時的に抜き取られていたHDDの同一位置に上書きしてリビルドを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の物理ドライブで構成されるディスクアレイを制御するディスクアレイコントローラと情報処理装置に関する。
物理ドライブたとえばHDD(Hard Disk Drive)を用いた記録再生装置の信頼性向上、高速化を実現する技術にRAID(Redundant Arrays of Independent (Inexpensive) Disks)がある。このRAIDは、ストライピング、ミラーリング、パリティチェック、ECC(Error Check and Correct)、データとパリティ、ECCの分散書き込みなどの機能で構成され、採用している機能やその組み合わせの違いにより、RAID0からRAID6、さらにはRAID0+1、RAID10/30/50など様々なレベルがある。
RAID1、RAID5を構成している一部のHDDが故障した場合、その他のHDDが故障する前に、故障HDDを交換した後リビルド作業を実行すれば、元のディスクアレイの構成を復元することができる。このリビルド作業は、故障していないHDDの全記録領域の内容を交換HDDにコピーすることによって行われる。
2つのディスクアレイ内の個々のHDDを、ディスクアレイ間で一対一でミラーリングした構成においては、一方のディスクアレイ(第1のディスクアレイ)内のHDDの1つに故障が発生した場合、他方のディスクアレイ(第2のディスクアレイ)のみで運用を継続し、HDD交換後に、その第1のディスクアレイ内の交換されたHDDへは第2のディスクアレイ内の対応するHDDの内容の全体をコピーし、第1のディスクアレイ内のその他のHDDは、第2のディスクアレイ内の対応するHDD内の、片肺運用中に更新された部分のみを上書きすることで復旧を行う方法がある(たとえば特許文献1を参照)。
特開平4−216112号公報
ところで、ディスクアレイを構成するHDDで使用していたポートの一部を一時的に他の機器の接続に使用するためなどの目的で、一方のHDDが一時的に抜き取られて再び接続されることがある。この場合、ディスクアレイを構成するHDD間の差分は、一方のHDDで片肺運転中に更新されたユーザ領域の一部分のみであるにも拘わらず、一時的に抜かれていたHDDは交換されたHDDと見なされることで、ユーザ領域の全面コピーによるリビルド処理が行われていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ディスクアレイを構成する一部のHDDが一時的に抜き取られて再び接続された場合のリビルド作業を効率化することのできるディスクアレイコントローラおよび情報処理装置を提供することを目的としている。
かかる課題を解決するために、本発明にかかるディスクアレイコントローラは、ディスクアレイを構成する複数の物理ドライブをそれぞれ接続可能な複数の接続部と、前記各接続部に接続された個々の物理ドライブに、その物理ドライブ自身の識別情報、ディスクアレイを構成する相手の物理ドライブの識別情報、および最新更新日時をそれぞれ記録するドライブ情報手段と、ディスクアレイの片肺運転中に更新のあったユーザ領域の位置情報を記録する更新位置情報記録手段と、各接続部に接続された個々の物理ドライブに記録された各識別情報および最新更新日時に基づいて一時的に抜き取られていた物理ドライブを判定し、更新位置情報記録手段に記録された位置情報に基づいて、片肺運転で使用された物理ドライブ上の該当する位置の記録データを一時的に抜き取られていた物理ドライブのユーザ領域の同一位置に上書きするリビルド手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明のディスクアレイコントローラにおいて、ドライブ情報手段は、物理ドライブのユーザ領域以外にドライブ情報記録用の領域を確保し、この領域に物理ドライブ自身の識別情報、他の接続部に接続された物理ドライブの識別情報、および最新更新日時を記録するものである。
また、本発明のディスクアレイコントローラにおいて、リビルド手段は、各接続部に接続された個々の物理ドライブに記録された各識別情報および最新更新日時に基づいて交換された物理ドライブを判定し、片肺運転された物理ドライブのユーザ領域のデータを交換された物理ドライブにコピーするものであってもよい。
本発明のディスクアレイコントローラおよび情報処理装置によれば、ディスクアレイを構成する一部のHDDが一時的に抜き取られて再び接続された場合のリビルド作業を効率良く行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかるディスクアレイコントローラ100の構成を示す図である。同図に示すように、このディスクアレイコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)、CPUで実行されるディスクアレイコントロールのためのファームウェアや各種パラメータなどが格納されたROM(Read Only Memory)などで構成される制御プロセッサ1と、ディスクアレイコントロールのための作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)2と、ディスクアレイ4を構成する物理ドライブであるHDD5の片肺運転中に更新のあったユーザ領域の位置情報であるLBA(論理ブロック番号:Logical Block Address)を記録する不揮発性メモリ3と、ディスクアレイ4内の複数のHDD5(5−1、5−2,・・・)がそれぞれ接続される複数のポート6(6−1,6−2,・・・)と、これらのポート6に接続された各HDD5に対する読み書きなどの制御を行うディスクコントローラ7と、ホストCPUとの通信を制御するホストインタフェース8と、これらを接続する伝送路としてのバス9などで構成されている。なお、各々のポート6に対してHDD5は着脱可能とされている。
制御プロセッサ1は、ROMに格納されたファームウェアによって、ドライブ情報管理部11、更新位置情報管理部12、リビルド処理部13として機能する。
ドライブ情報管理部11は、ディスクアレイ4を構成する個々のHDD5の記録領域にドライブ情報領域をユーザ領域に対して独立して確保し、各々のHDD5のドライブ情報領域に、そのHDD自身の製造番号やディスクアレイコントローラ100にて内部的に生成したユニークな通し番号などの自HDD識別情報、自身のHDDとディスクアレイを構成する相手のHDDの製造番号や任意に生成したユニークな通し番号などの相手HDD識別情報、およびユーザ領域の更新が最後に行われた日時を、ドライブ情報として記録する。
更新位置情報管理部12は、ディスクアレイ4内の一部のHDD5が抜かれた状態での運転中すなわち片肺運転中に、ディスクアレイ4内のHDD5で更新のあったユーザ領域の位置情報であるLBA(論理ブロック番号:Logical Block Address)を、たとえば不揮発性メモリ3に記録して管理する。
リビルド処理部13は、ドライブ情報管理部11によってHDD5のドライブ情報領域20に記録して管理されたドライブ情報と、更新位置情報管理部12によって不揮発性メモリ3に記録して管理されたLBAとに基づいて、ディスクアレイ4内の1つのHDD5が一時的に抜き取られて再び接続された場合のリビルド処理を行う。
次に、この実施形態のディスクアレイコントローラ100の動作を説明する。
まず、ディスクアレイ4に、すべてのHDD5が接続されて状態では、制御プロセッサ1はドライブ情報管理部11によって次のような処理を行う。
図2は、このドライブ情報管理部11の処理の流れを示す図である。
ディスクアレイ4の構成の設定あるいは更新が行われる都度、ドライブ情報管理部11は、たとえば図3に示すように、ディスクアレイ4内の個々のHDD5−1、5−2の記録領域にドライブ情報領域20−1、20−2をそれぞれ確保する(ステップ201)。このドライブ情報領域20−1、20−2は、ユーザ領域21−1,21−2に対して独立して確保され、ユーザによるアクセスが不可とされている。
次に、ドライブ情報管理部11は、ディスクアレイ4内の個々のHDD5−1、5−2の記録領域に確保されたドライブ情報領域20−1、20−2に、次のように自HDD識別情報と相手HDD識別情報をそれぞれ記録する(ステップ202)。
図4は、ディスクアレイ4が2つのHDD5−1、5−2で構成されている場合のドライブ情報領域20−1、20−2の構成を示す図である。この場合、一方のHDD5−1のドライブ情報領域20−1には、そのHDD5−1の識別情報である自HDD識別情報22−1と、ディスクアレイを構成する相手のHDD5−2の識別情報である相手HDD識別情報23−1とが記録され、他方のHDD5−2のドライブ情報領域20−2には、そのHDD5−2の識別情報である自HDD識別情報22−2と、ディスクアレイを構成する相手のHDD5−1の識別情報である相手HDD識別情報23−2とが記録される。
ここで、ドライブ情報管理部11は、個々のHDD5−1、5−2ごとに通し番号を生成して各々のHDD5−1、5−2の識別情報として扱うようにしてもよく、或いは、HDDの製造番号などの固有情報をユーザに入力させるようにホストに接続された表示装置を通して促し、ユーザからホストに接続された入力装置より入力されたHDDの固有情報を識別情報として扱うようにしてもよい。
また、各々のHDD5−1、5−2のドライブ情報領域20−1、20−2には、ディスクアレイ4の運用時においてユーザ領域が最後に更新された日時23−1、23−2が記録される(ステップ203)。一方のHDDたとえばHDD5−1が一時的に抜き取られた場合、そのHDD5−1が再び接続されるまでの間は、他方のHDD5−2による片肺運転となり、この間にHDD5−2のドライブ情報領域20−2の最新更新日時24−2が、ユーザ領域21−2の更新が発生する都度、制御プロセッサ1のドライブ情報管理部11によって更新される。
図5は、片肺運転中の更新位置情報管理部12の動作の流れを示す図である。
片肺運転中は、制御プロセッサ1は更新位置情報管理部12を起動する。更新位置情報管理部12は、片肺運転中のHDD5−2のユーザ領域において記録データの更新が発生したとき、その更新が行われた位置を示すLBAを不揮発性メモリ3に記録する(ステップ501)。もちろん、この場合、不揮発性メモリ3ではなく、片肺運転中の第2のHDD5−2にLBAを記録する領域をユーザ領域とは独立して確保しておき、ここに記録するようにしてもよい。また、LBAの記録方法としては、一つ一つのLBAをビットマップで記録する方法、LBAをいくつかのまとまった単位でビットマップで記録する方法などがある。
図6は、一時的に抜き取られたHDD5−1がディスクアレイ4に再び接続された場合のリビルド処理部13の動作の流れを示す図である。
ユーザは、抜き取っていたHDD5−1をディスクアレイ4に接続した後、リビルドの実行を指定する命令をホストを通じてディスクアレイコントローラ100内の制御プロセッサ1に与える。この命令を受けて制御プロセッサ1はリビルド処理部13を起動する。
リビルド処理部13は、起動後、まず、ディスクアレイ4内の各HDD5−1、5−2内のドライブ情報領域20−1、20−2を読み込み(ステップ601)、その中の自HDD識別情報22−1、22−2および相手HDD識別情報23−1、23−2に基づいて、双方のHDD5−1、5−2がディスクアレイ4を構成する元々の組み合わせであるか否かを判定する(ステップ602)。すなわち、HDD5−1に記録された自HDD識別情報22−1とHDD5−2に記録された相手HDD識別情報23−2とが一致するかどうかを判定し、一致する場合に(ステップ602のYES)、双方のHDD5−1、5−2がディスクアレイ4を構成するHDDの組み合わせであることを判定する。あるいは、HDD5−1に記録された相手HDD識別情報23−1とHDD5−2に記録された自HDD識別情報22−2とが一致するかどうかを判定し、一致する場合に双方のHDD5−1、5−2がディスクアレイ4を構成するHDDの組み合わせであることを判定してもよい。或いは、その両方をチェックして各々一致する場合に、双方のHDD5−1、5−2がディスクアレイ4を構成するHDDの組み合わせであることを判定してもよい。
双方のHDD5がディスクアレイ4を構成する元々の組み合わせであることが判定された場合には(ステップ602のYES)、次にリビルド処理部13は、各HDD5−1、5−2のドライブ情報領域20−1、20−2に記録されている最新更新日時24−1、24−2を比較して、最新更新日時がより古い方のHDDこの例ではHDD5−1を一時的に抜き取られていたHDDであると判断する(ステップ604)。続いて、リビルド処理部13は、不揮発性メモリ3から、HDD5−2の片肺運転中にユーザ領域21−2においてデータの更新が発生した位置を示すLBAを読み込み、HDD5−2のユーザ領域21−2の上記LBAが示す位置のデータを読み込み、HDD5−1の同じLBAの位置にそのデータを上書きすることによってリビルド処理を行う(ステップ605)。
一方、HDD5−1に記録された自HDD識別情報22−1とHDD5−2に記録された相手HDD識別情報23−2とが一致しない場合(ステップ602のNO)、リビルド処理部13は、双方のHDD5−1、5−2がディスクアレイ4を構成するHDDの組み合わせではないことを判定し、続いて各HDD5−1、5−2のドライブ情報領域20−1、20−2に記録されている最新更新日時24−1、24−2を比較して、最新更新日時がより古い方のHDDこの例ではHDD5−1を交換されたHDDである(一時的に抜き取られたHDDではない)と判定し(ステップ605)、このHDD5−1にHDD5−2の内容を全面コピーすることによってリビルド処理を行う(ステップ606)。
以上説明したように、この実施形態のディスクアレイコントローラ100によれば、ディスクアレイ4を構成する1つのHDDが一時的に抜き取られて再び接続された場合のリビルド作業を効率化することができる。また、1つのHDDが一時的に抜き取られて再び接続された場合に、各HDDに記録された自HDD識別情報、相手HDD識別情報および最新更新日時に基づき、一時的に抜き取られて再び接続されたHDDおよび交換されたHDDをそれぞれ認識し、これらのHDDに対する最適なリビルド処理を開始することができる。これにより、リビルド作業のより一層の効率化を図れる。
なお、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
図1は本発明の一実施形態にかかるディスクアレイコントローラの構成を示す図である。 ドライブ情報管理部の処理の流れを示すフローチャートである。 ディスクアレイ内の個々のHDDに確保されたドライブ情報領域を示す図である。 ディスクアレイが2つのHDDで構成されている場合のドライブ情報領域の構成を示す図である。 片肺運転中の更新位置情報管理部の動作の流れを示すフローチャートである。 一時的に抜き取られたHDDがディスクアレイに再び接続された場合のリビルド処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…制御プロセッサ、2…RAM、3…不揮発性メモリ、4…ディスクアレイ、5(5−1,5−2)…HDD、6(6−1,6−2)…ポート、7…ディスクコントローラ、8…ホストインタフェース、9…バス、11…ドライブ情報管理部、12…更新位置情報管理部、13…リビルド処理部、20−1,20−2…ドライブ情報領域、21−1,21−2…ユーザ領域、22−1,22−2…自HDD識別情報、23−1,23−2…相手HDD識別情報、24−1,24−2…最新更新日時、100…ディスクアレイコントローラ。

Claims (4)

  1. ディスクアレイを構成する複数の物理ドライブをそれぞれ接続可能な複数の接続部と、
    前記各接続部に接続された個々の物理ドライブに、その物理ドライブ自身の識別情報、前記ディスクアレイを構成する相手の物理ドライブの識別情報、および最新更新日時をそれぞれ記録するドライブ情報手段と、
    前記ディスクアレイの片肺運転中に更新のあったユーザ領域の位置情報を記録する更新位置情報記録手段と、
    前記各接続部に接続された個々の物理ドライブに記録された前記各識別情報および前記最新更新日時に基づいて一時的に抜き取られていた物理ドライブを判定し、前記更新位置情報記録手段に記録された前記位置情報に基づいて、前記片肺運転で使用された物理ドライブ上の該当する位置の記録データを前記一時的に抜き取られていた物理ドライブのユーザ領域の同一位置に上書きするリビルド手段と
    を具備することを特徴とするディスクアレイコントローラ。
  2. 前記ドライブ情報手段は、前記物理ドライブの前記ユーザ領域以外にドライブ情報記録用の領域を確保し、この領域に前記物理ドライブ自身の識別情報、他の接続部に接続された物理ドライブの識別情報、および最新更新日時を記録することを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイコントローラ。
  3. 前記リビルド手段は、前記各接続部に接続された個々の物理ドライブに記録された前記各識別情報および前記最新更新日時に基づいて交換された物理ドライブを判定し、前記片肺運転された物理ドライブの前記ユーザ領域のデータを前記交換された物理ドライブにコピーすることを特徴とする請求項1または2に記載のディスクアレイコントローラ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスクアレイコントローラを備えたことを特徴とする情報処理装置。
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