JP2005345581A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示品位及び信頼性を向上できるとともに歩留りを向上できる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 反射電極16及び透明電極17から成る画素電極18と、液晶12を介して画素電極18に対向する対向電極19とを有し、外部からの光を反射電極17で反射して照明するとともに、透明電極17でバックライト3の光を透過して照明する半透過型の液晶表示装置1において、透明電極17をITOにより形成するとともに反射電極16を銀合金により形成して、反射電極16の標準電極電位と透明電極17の標準電極電位との差を0.45V以下にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、周囲光の反射光若しくはバックライトの透過光により照明する液晶表示装置に関する。
従来の半透過型の液晶表示装置は、マトリクス状に配列された画素電極を半導体素子により駆動する素子側基板と画素電極に対向する対向電極を有した対向基板との間に液晶が封入される。画素電極は光を反射する反射電極及び光を透過する透明電極から成り、周囲光を反射電極で反射して照明するとともに、バックライトの出射光を透明電極で透過して照明する。
特許文献1の従来例には、酸化インジウム錫(ITO)または酸化インジウム(In23)から成る透明電極と、アルミニウムから成る反射電極とを有した半透過型の液晶表示装置が開示されている。また、アルミニウムとITOの間のオーミック接触を確保するための下地膜形成による工数増加や、酸化インジウムのエッチング時のダメージを回避するため、透明電極をITOにより形成して反射電極を銀により形成する構成も開示されている。
特開2001−350158号公報(第3頁−第5頁、第1図)
しかしながら、上記従来の液晶表示装置によると、透明電極と反射電極とが異なる材料から成るため、液晶内部に発生するバイアス電界を打ち消すために印加される直流オフセット電圧の最適値が透明電極と反射電極とで異なる。このため、一方の電極に最適な直流オフセット電圧を印加するとフリッカー(輝度変化)が発生して表示品位が低下する問題があった。また、直流電圧成分が長時間印加されることにより液晶の信頼性を低下させる問題もあった。
加えて、反射電極として銀を用いた場合には、銀の耐熱性が低いため製造工程中に特性劣化が生じ易くなるとともに、パターニング時のエッチングレートが高く線幅の制御が困難になる。このため、液晶表示装置の歩留りが低下する問題もあった。
本発明は、表示品位及び信頼性を向上できるとともに歩留りを向上できる液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、照明光を反射する反射電極及び照明光を透過する透明電極を有する画素をマトリクス状に配列して各画素を駆動する半導体素子を設けた素子側基板と、前記反射電極及び前記透明電極に対向する対向電極を有した対向基板との間に液晶を封入した液晶表示装置において、
前記反射電極及び前記透明電極は導電性の単層膜または積層膜から成り、前記反射電極の最上層の標準電極電位と前記透明電極の最上層の標準電極電位との差を0.45V以下にしたことを特徴としている。
この構成によると、素子側基板に所定の画素の反射電極及び透明電極と、対向電極との間に印加される電圧に応じて液晶が暗状態または明状態になる。外部から入射して反射電極で反射した光若しくはバックライトから出射して透明電極を透過する光が液晶を透過して表示画面が照明される。この時、反射電極の最上層と透明電極の最上層の標準電極電位の差が0.45Vになっている。このため、フリッカーを生じない反射電極に最適な直流オフセット電圧と透明電極に最適な直流オフセット電圧の差が小さくなる。反射電極及び透明電極は単層膜でも積層膜でもよく、最上層には単層膜の場合も含まれる。
また本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記反射電極の最上層が銀を含む合金から成ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記反射電極の最上層が、金、銅、ニッケル、パラジウム、希土類元素のいずれかを含むことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記反射電極の最上層が、銅、ニッケル、パラジウム、希土類元素のいずれかの酸化物、窒化物或いは塩類を含むことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記反射電極の最上層は、銅0.1〜3.0at%、サマリウム0.1〜2.0at%、残りが銀から成ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記反射電極は、下層が高融点金属の2層膜から成ることを特徴としている。高融点金属としてモリブデンを用いることができる。
また本発明は、上記構成の液晶表示装置において、前記透明電極の最上層が、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム錫、酸化インジウム亜鉛のいずれかから成ることを特徴としている。
本発明によると、半導体素子を有する素子側基板の反射電極の最上層の標準電極電位と透明電極の最上層の標準電極電位との差を0.45V以下にしたので、反射電極に最適な直流オフセット電圧と透明電極に最適な直流オフセット電圧との差を小さくすることができる。従って、一方の電極に最適な直流オフセット電圧を印加してもフリッカーが低減され、液晶表示装置の表示品位を向上することができる。また、他方の電極に大きな直流電圧成分が長時間印加されないので液晶の信頼性を向上することができる。
また本発明によると、反射電極の最上層が銀を含む合金から成るので、耐熱性が高く製造工程中の特性劣化を低減することができる。また、パターニング時のエッチングレートが純銀に比して低いため線幅の制御が容易になる。従って、液晶表示装置の歩留り向上を図ることができる。
また本発明によると、反射電極の最上層が、金、銅、ニッケル、パラジウム、希土類元素のいずれかを含む銀合金から成るので、表示品位及び信頼性を向上するとともに歩留りを向上できる液晶表示装置を容易に実現することができる。
また本発明によると、反射電極の最上層が、銅、ニッケル、パラジウム、希土類元素のいずれかの酸化物、窒化物或いは塩類のいずれかを含む銀合金から成るので、表示品位及び信頼性を向上するとともに歩留りを向上できる液晶表示装置を容易に実現することができる。
また本発明によると、反射電極の最上層は、銅0.1〜3.0at%、サマリウム0.1〜2.0at%、残りが銀から成るので、耐熱性、耐薬品性を高く維持できるとともに反射率の低下を防止することができる。
また本発明によると、反射電極は下層が高融点金属で上層が銀合金の2層膜から成るので、成膜後の熱処理を行わなくても銀合金の密着性を確保することができ、熱処理による特性劣化を更に低減するとともに工数を削減することができる。
また本発明によると、下層の高融点金属が低反射率を有するモリブデンから成るので、バックライトの照明光が反射して半導体素子を照射することによる半導体素子の劣化を防止することができる。また、銀合金とモリブデンを同じエッチング液でエッチングすることができるため製造工数増加を防止できるとともに、モリブデンの方が銀合金よりもエッチングレートが遅いため反射電極の断面形状が逆テーパー状になることを防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す側面断面図である。液晶表示装置1は表示パネル2の背面にバックライト3が配置されている。バックライト3は光源4及び導光板5を有し、光源4から出射した光は導光板5を導光して臨界角を超えた光が出射面5aから出射する、これにより、表示パネル2が照明される。
表示パネル2は対向配置される素子側基板10と対向基板11との間に液晶12がシール13により封入されている。素子側基板10はガラス基板8上にマトリクス状に配列された画素が設けられる。各画素は反射電極16及び透明電極17により構成される画素電極18を有し、各画素電極18にはスイッチングを行う半導体素子15が接続されている。
対向基板11は画素電極18に対向する対向電極19がガラス基板9上に形成されている。画素電極18及び対向電極19の表面には液晶12を配向する配向膜(不図示)が設けられ、液晶12が90゜ツイスト配向されている。また、対向基板11の上面には位相差板20及び偏光板21が設けられている。
図2は素子側基板10上の一画素を示す平面図である。素子側基板10には互いに直交するソースライン22及びゲートライン23が形成され、それぞれドライバー(不図示)に接続されている。半導体素子15はソースライン22とゲートライン23が交差した位置に設けられ、半導体素子15のソースSがソースライン22に接続される。半導体素子15のゲートGはゲートライン23に接続される。半導体素子15のドレインDは画素電極18に導通し、画素電極18と対向電極19により形成される液晶12の容量に接続される。
ドライバーから各半導体素子15のゲートGにはHiレベルまたはLowレベルの信号が供給され、ソースSには映像信号が供給される。ゲートGがHiレベルになることにより、半導体素子15が導通して映像信号が液晶18の容量に書き込まれるようになっている。また、対向基板11にはソースライン22及びゲートライン23に対向するブラックマトリクス24が設けられている。ブラックマトリクス24により画素間を遮光するようになっている。
図3は図2のA−A’断面図であり、半導体素子15の詳細を示している。ガラス基板8上に形成されるゲートライン23はタンタル(Ta)から成り、ゲートライン23上に窒化珪素(SiNx)から成るゲート絶縁膜29が形成される。ゲートライン23の膜厚は約3000Å、ゲート絶縁膜29の膜厚は約4100Åである。
半導体素子15のゲートGはゲート絶縁膜29上に形成され、膜厚約1500ÅのP型シリコン(Si)から成っている。ソースS及びドレインDはゲートG上に形成され、それぞれ膜厚約500Åのn+層から成っている。ソースS上にはソースライン22(図2参照)と一体のソース電極22aが形成される。
ドレインD上には透明電極17と一体のドレイン電極17aが形成される。ソース電極22a、ドレイン電極17a及び透明電極17は膜厚約4500ÅのTa/ITOから成り、同時に形成される。ソース電極22a、ドレイン電極17a及び透明電極17上には層間絶縁膜26が形成される。層間絶縁膜26は膜厚約3000ÅのSiNx層から成っている。
層間絶縁膜26上には厚さ約3μmの有機膜層により凹凸に形成される凹凸形成絶縁膜27が設けられる。凹凸形成絶縁膜27上の一部には銀合金から成る膜厚が500〜3000Åの反射電極16が形成される。反射電極16は後述するコンタクトホール28を介して透明電極17と導通している。
図4(a)〜図4(f)は反射電極16の形成工程を示す工程図である。図4(a)に示す成膜工程では凹凸形成絶縁膜27上に膜厚500〜3000ÅのAg合金膜30がDCマグネトロンスパッタ装置により成膜される。凹凸形成絶縁膜27及び層間絶縁膜26にはエッチング等により予めコンタクトホール28が貫通して形成されている。銀合金膜30はコンタクトホール28を介して透明電極17上にも成膜される。
銀合金膜30はサマリウム(Sm)0.1〜2.0at%、銅(Cu)0.1〜3.0%、残りが銀から成っている。サマリウム及び銅が0.1at%未満では銀合金膜30の耐熱性及び耐薬品性が低下する。サマリウムが2.0at%を超えた場合や銅が3.0at%を超えた場合は銀合金膜30の反射率が低下する。また、銀合金膜30の厚みが500Å未満では反射率が低下し、3000Åを超えると凹凸形成絶縁膜27との密着性が低下する。
銀合金膜30は成膜後、200〜220℃で10〜60分間の熱処理が行われる。これにより、銀合金膜30と凹凸形成絶縁膜27との密着性をより向上させることができる。
図4(b)に示すレジスト塗布工程では銀合金膜30上にレジスト31が塗布される。レジスト31はノボラック樹脂を含む材料から成り、約2.0〜2.4μmの厚みで塗布される。
図4(c)に示す露光工程では所定のパターンが形成されたレチクル32を介してレジスト31に光を照射する。これにより、レジスト31がポジ型の場合は透過部14(図2参照)の形成のために除去される部分を露光する。レジスト31がネガ型の場合は残す部分が露光される。
図4(d)に示す現像工程ではワークを現像液に浸漬してレジスト31の露光部分(ポジ型)または非露光部分(ネガ型)が除去される。現像液として、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)2.38%のアルカリ溶液を用いる。これにより、銀合金膜30の腐食を防止して精度のよいレジストパターンを形成することができる。
図4(e)に示すエッチング工程では、銀合金膜30をエッチング液に浸漬してエッチングする。エッチング液としてリン酸濃度50〜80wt%、硝酸濃度0.5〜10wt%、酢酸濃度10wt%以下及び水の混合液から成る。リン酸濃度が50wt%未満では銀合金膜30のエッチング速度が遅く工数が増大するとともに、80wt%を超えるとエッチング速度が速くなり線幅の制御が困難になる。硝酸濃度が0.5%未満では銀合金膜30のエッチング速度が遅く工数が増大するとともに、10wt%を超えると銀合金膜30の陸部の側面に凹凸が発生して線幅の制御が困難になる。
図4(f)に示すレジスト剥離工程ではワークを所定のアルカリ系の剥離液に浸漬してレジスト31を剥離する。これにより、銀合金から成る反射電極16と、透過部14により露出した透明電極17とが交互に形成される。尚、透明電極17をドレイン電極17aと一体に形成しているが、コンタクトホールを介してドレイン電極17aと導通する透明電極を凹凸形成電極27上に形成してもよい。
上記構成の液晶表示装置1において、各画素毎の画素電極18と対向電極19との間には映像信号に応じた電圧が印加され、液晶12の配向状態が変化する。対向基板2側から入射した外光は反射電極16で反射し、液晶12の配向状態に応じた光量の照明光が対向基板11側から出射される。これにより、画像を視認することができる。また、バックライト3を点灯すると素子側基板10側から光が入射し、透明電極17を透過して液晶12の配向状態に応じた光量の照明光が対向基板11側から出射される。これにより、画像を視認することができる。
この時、反射電極16及び透明電極17がそれぞれ銀合金及びITOから成り、これらの標準電極電位の差が約0.4Vになっている。これにより、反射電極16に最適な直流オフセット電圧と透明電極17に最適な直流オフセット電圧との差が約0.15Vになっている。従来例に示す反射電極としてアルミニウムを用いた場合には、反射電極及び透明電極の標準電極電位の差は約1.16Vになっている。これにより、反射電極16に最適な直流オフセット電圧と透明電極17に最適な直流オフセット電圧との差は約0.5Vになる。
このため、従来よりも反射電極16と透明電極17との直流オフセット電圧の差が小さくなり、一方の電極に最適な直流オフセット電圧を印加してもフリッカーを低減することができる。従って、液晶表示装置1の表示品位を向上することができる。また、他方の電極に大きな直流電圧成分が長時間印加されないので液晶12の信頼性を向上することができる。
尚、上記の反射電極16及び透明電極17の標準電極電位の差は試料のバラツキや測定誤差を含んでいる。このため、これらの標準電極電位の差が0.45V以下であれば従来よりもフリッカーを低減して液晶表示装置1の表示品位の向上及び信頼性の向上を図ることができる。
また、反射電極16が銀合金から成るので、耐熱性が高く製造工程中の特性劣化を低減することができる。更に、パターニング時のエッチングレートが純銀に比して低いため線幅の制御が容易になる。従って、液晶表示装置1の歩留り向上を図ることができる。加えて、アルミニウムよりも反射率が高く表示品位が向上し、純銀よりも耐薬品性に優れている。
尚、標準電極電位の差は以下の2方法により測定した。第1の方法は、反射電極16の材料及び透明電極17の材料をそれぞれ標準液(3.3mol/Lの塩化カリウム水溶液)に浸漬し、両電極間を導線で接続してポテンシオスタットで電位差測定を行う。第2の方法は、反射電極16及び透明電極17の材料にそれぞれ針や導線を落下し、ポテンシオスタットで電位差測定を行う。
また、液晶表示装置1のバックライト3を点灯した場合と、バックライト3を消灯して対向基板10側から蛍光灯を点灯した場合とで、反射電極16と透明電極17の間の印加電圧をフリッカーが発生しないレベルに可変して透過時と反射時の最適な直流オフセット電圧を測定している。
次に、図5は第2実施形態の液晶表示装置の半導体装置の詳細を示す断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は反射電極16が2層膜から成り、下層16bがモリブデン(Mo)から成るとともに、上層16aが第1実施形態と同一の銀合金から成っている。その他の部分は第1実施形態と同一である。
下層16bのモリブデンの膜厚は250〜1000Åになっている。モリブデンの膜厚が250Å未満では凹凸形成絶縁膜26との追随性が低下し、1000Åを超えると銀合金とのエッチングレートの違いからサイドシフト量の制御が困難になる。また、上層16aの銀合金の膜厚は500〜3000Åになっている。銀合金の膜厚が500Å未満では反射率が低下し、3000Åを超えるとモリブデン層(16a)及び凹凸形成絶縁膜26との密着性が低下する。
本実施形態によると、反射電極16の上層16aが銀合金から成り、透明電極17がITOから成るためこれらの標準電極電位の差が約0.4Vになっている。その結果、反射電極16に最適な直流オフセット電圧と透明電極17に最適な直流オフセット電圧との差が約0.15Vになる。従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、下層16bが高融点のモリブデンから成るため、反射電極16の成膜後の熱処理を行わなくても銀合金の密着性を確保することができ、熱処理による特性劣化を低減するとともに工数を削減することができる。
下層16bとしてモリブデンと異なる高融点金属を用いてもよいが、モリブデンは低反射率であるため、バックライト3の照明光が反射して半導体素子15を照射することによる半導体素子15の劣化を防止することができる。更に、銀合金とモリブデンを同じエッチング液でエッチングすることができるため製造工数増加を防止できるとともに、モリブデンの方が銀合金よりもエッチングレートが遅いため反射電極16の断面形状が逆テーパー状になることを防止することができる。
第1、第2実施形態において、反射電極16が単層膜または2層膜で透明電極17が単層膜から成っているが、それぞれより多くの層を積層した積層膜から成っていてもよい。この時、それぞれの最上層の標準電極電位の差を0.45V以下にすることにより、第1、第2実施形態の同様の効果を得ることができる。
また、反射電極16の最上層の材料として銅0.1〜3.0at%、サマリウム0.1〜2.0at%、残りが銀の銀合金を用いているが、他の銀合金を用いてもよい。例えば、銅を含む銀合金や、サマリウム等の希土類元素を含む銀合金でもよい。また、銅に替えて金、ニッケル、パラジウムのいずれかを含む銀合金であってもよい。更に、銅、ニッケル、パラジウム、希土類元素のいずれかの酸化物、窒化物或いは塩類のいずれかを含む銀合金であってもよい。
透明電極17の最上層の材料として酸化インジウム錫(ITO)を用いているが、酸化インジウム(In23)、酸化亜鉛(ZnO2)、酸化錫(SnO2)、酸化インジウム亜鉛(IZO)であってもよい。
本発明の第1実施形態の液晶表示装置を示す側面断面図 本発明の第1実施形態の液晶表示装置の画素の要部を示す平面図 本発明の第1実施形態の液晶表示装置の半導体素子の詳細を示す断面図 本発明の第1実施形態の液晶表示装置の反射電極を形成する工程を示す工程図 本発明の第2実施形態の液晶表示装置の半導体素子の詳細を示す断面図
符号の説明
1 液晶表示装置
2 表示パネル
3 バックライト
4 光源
5 導光板
8、9 ガラス基板
10 素子側基板
11 対向基板
12 液晶
14 透過部
15 半導体素子
16 反射電極
17 透明電極
18 画素電極
19 対向電極
20 位相差板
21 偏光板
22 ソースライン
23 ゲートライン
24 ブラックマトリクス
26 層間絶縁膜
27 凹凸形成絶縁膜
28 コンタクトホール
30 銀合金膜
31 レジスト
D ドレイン
G ゲート
S ソース

Claims (8)

  1. 照明光を反射する反射電極及び照明光を透過する透明電極を有する画素をマトリクス状に配列して各画素を駆動する半導体素子を設けた素子側基板と、前記反射電極及び前記透明電極に対向する対向電極を有した対向基板との間に液晶を封入した液晶表示装置において、
    前記反射電極及び前記透明電極は導電性の単層膜または積層膜から成り、前記反射電極の最上層の標準電極電位と前記透明電極の最上層の標準電極電位との差を0.45V以下にしたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記反射電極の最上層が銀を含む合金から成ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記反射電極の最上層が、金、銅、ニッケル、パラジウム、希土類元素のいずれかを含むことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記反射電極の最上層が、銅、ニッケル、パラジウム、希土類元素のいずれかの酸化物、窒化物或いは塩類を含むことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記反射電極の最上層は、銅0.1〜3.0at%、サマリウム0.1〜2.0at%、残りが銀から成ることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  6. 前記反射電極は、下層が高融点金属の2層膜から成ることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記高融点金属がモリブデンから成ることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記透明電極の最上層が、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム錫、酸化インジウム亜鉛のいずれかから成ることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の液晶表示装置。
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