JP2005345509A - 表面鏡およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 銀層または銀合金層を有すると共に耐久性に優れた表面鏡およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 基板11上の少なくとも一面に、第1の酸化アルミニウム層12と、銀層または銀合金層13と、第2の酸化アルミニウム層14と、フッ化マグネシウム層15と、チタン酸化物層またはタンタル酸化物層またはチタンとランタンとの複合酸化物層16とを、基板側から順に積層する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上の反射膜の側から光を入射させて利用する表面鏡およびその製造方法に関する。
従来より、反射膜の中に銀層を設け、可視光域における反射率を高めた表面鏡が知られている。この表面鏡では、銀層の腐食を防止するために、銀層の上に保護膜を設けることが必要である。耐久性向上のために、保護膜として種々の誘電体薄膜が検討されている(例えば特許文献1,2参照)。さらに、上記の銀層の代わりに銀合金層を用いた表面鏡も知られている。
特開平6−313803号公報 特開平8−234004号公報
しかしながら、上記した従来の表面鏡では、銀層または銀合金層の上に設けた保護膜の耐久性の点で十分とはいえなかった。
本発明の目的は、銀層または銀合金層を有すると共に耐久性に優れた表面鏡およびその製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の表面鏡は、基板上の少なくとも一面に、第1の酸化アルミニウム層と、銀層または銀合金層と、第2の酸化アルミニウム層と、フッ化マグネシウム層と、チタン酸化物層またはタンタル酸化物層またはチタンとランタンとの複合酸化物層とが、前記基板側から順に積層されたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表面鏡において、前記チタン酸化物層または前記タンタル酸化物層または前記複合酸化物層の上に、第3の酸化アルミニウム層が積層されたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の表面鏡において、前記酸化アルミニウム層と、前記銀層または前記銀合金層と、前記フッ化マグネシウム層と、前記チタン酸化物層または前記タンタル酸化物層または前記複合酸化物層とは、イオンビームアシスト蒸着法またはイオンプレーティング法を用いて積層されるものである。
請求項4に記載の表面鏡の製造方法は、基板上の少なくとも一面に、イオンビームアシスト蒸着法またはイオンプレーティング法を用いて、第1の酸化アルミニウム層と、銀層または銀合金層と、第2の酸化アルミニウム層と、フッ化マグネシウム層と、チタン酸化物層またはタンタル酸化物層またはチタンとランタンとの複合酸化物層とを、前記基板側から順に積層するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の表面鏡の製造方法において、前記チタン酸化物層または前記タンタル酸化物層または前記複合酸化物層の上に、前記イオンビームアシスト蒸着法または前記イオンプレーティング法を用いて、第3の酸化アルミニウム層を積層するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の表面鏡の製造方法において、成膜温度は100℃以下である。
本発明によれば、銀層または銀合金層を有すると共に耐久性に優れた表面鏡を得ることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の表面鏡10は、図1に示すように、ガラス基板11の上面に反射膜(12〜16)が形成されたものである。反射膜(12〜16)は、ガラス基板11側から順に、第1の酸化アルミニウム層12と、銀層13と、第2の酸化アルミニウム層14と、フッ化マグネシウム層15と、複合酸化物層16とが積層された5層構造である。
反射膜(12〜16)のうち、酸化アルミニウム層12,14は、基板11と反射膜(12〜16)との密着性を高めるために設けた層である。第1の酸化アルミニウム層12の膜厚は200Åである。第2の酸化アルミニウム層14の膜厚は40Åである。
銀層13は、膜厚が1500Åである。銀層13を反射膜(12〜16)の中に設けたことにより、可視光域(例えば波長450nm〜700nmの範囲)における反射率を高めることができる。
フッ化マグネシウム層15は、低屈折率の蒸着物質(屈折率は1.385)であり、膜厚が600Åである。
複合酸化物層16は、二酸化チタンと酸化ランタンとの複合酸化物からなり、高屈折率の蒸着物質(屈折率は約1.9〜2.6)である。また、膜厚は500Å、代表的な組成はLa2Ti27-X(ただし0.3≦X≦0.7)である。
本実施形態の表面鏡10では、銀層13の上に第2の酸化アルミニウム層14とフッ化マグネシウム層15と複合酸化物層16とを順に積層したことにより、これらの層(14,15,16)が銀層13の有効な保護膜として機能する。その結果、耐久性が向上し、なおかつ、反射率が向上する。耐久性の試験結果については後で具体的に説明する。
次に、表面鏡10の製造方法を説明する。
表面鏡10を製造するに当たっては、図2の真空蒸着装置20が用いられる。真空蒸着装置20は、イオンビームアシスト蒸着法(IAD法;Ion beam Assisted Deposition method)により成膜を行う装置である。
真空蒸着装置20の真空チャンバ21の内部(真空雰囲気中)には、ガラス基板11を保持する回転機構22と、蒸発源23と、イオンアシスト用のArイオン源24とが配置される。真空チャンバ21の外部には、膜厚モニタ用の光源25とセンサ26とが配置される。また、真空チャンバ21には、酸素ガス(O2)の供給に用いられるガス管27と、真空引き用の排気口28とが設けられる。
蒸発源23は、成膜材料を入れるボートと電子銃とで構成される。ボート内の成膜材料に電子銃からの電子ビーム(e-)を照射することで、成膜材料を加熱蒸発させ、ガラス基板11に向けて飛散させることができる。
表面鏡10の製造時には、予め用意されたガラス基板11の上面に対し、蒸発源23から成膜材料を飛散させる工程と、Arイオン源24から引き出されたArイオンのビームを照射する工程とが、並行して行われる。その結果、ガラス基板11には、第1の酸化アルミニウム層12と、銀層13と、第2の酸化アルミニウム層14と、フッ化マグネシウム層15と、複合酸化物層16とが順に積層され、反射膜(12〜16)が形成される。
このように、IAD法を用い、Arイオンのビームをガラス基板11に照射することにより、密着性の良い反射膜(12〜16)を形成できる。したがって、銀層13の劣化を確実に防止できる。ちなみに、銀層13は耐熱温度が低く、出来るだけ低温での成膜が望まれる。銀層13の耐熱温度を考慮すると、成膜温度は常温から100℃以下が好ましい。本実施形態では成膜中にガラス基板11の温度を測定し、その基板温度が100℃以下となるようにした。
次に、本実施形態の表面鏡10の反射率分光特性を説明する。ここでは、波長450nm〜700nmの範囲(可視光域)で測定を行った。入射角の範囲は、0°〜60°である。入射角0°は、反射膜(12〜16)に対して垂直な方向とする。
表面鏡10の反射率分光特性を測定した結果のうち、入射角12°と45°の結果を図3に例示する。図3は、横軸が波長(nm)、縦軸が反射率(%)である。入射角12°の結果は実線、入射角45°の結果は点線で示した。また、比較例として、図4に、ガラス基板に銀層のみを設けた場合(保護膜なし)の反射率分光特性を示す。
図3,図4を比較すると分かるように、表面鏡10の反射率(図3)は、特に低波長域(450nm〜500nmの範囲)で高く、図4に対して1%以上増加している。また、表面鏡10の反射率は、波長450nm〜700nmの範囲で、ほぼ一定の値を示している。つまり、表面鏡10では、反射率が広帯域に優れている。
さらに、波長450nm〜700nmにおける平均反射率を比較すると、図3の表面鏡10は98.7%、図4の比較例は97.4%であり、表面鏡10の平均反射率が非常に高いことが分かる。
また、上記の傾向は、図3に例示した入射角12°と45°に限らず、測定した入射角0°〜60°の全範囲に共通であった。つまり、本実施形態の表面鏡10では、入射角が0°〜60°の範囲で変化しても、反射率分光特性を一定に保つことができる。ちなみに、入射角0°〜60°における波長450nm〜700nmの平均反射率は98%であった。
したがって、本実施形態の表面鏡10を用いた装置では、表面鏡10の配置が外乱により微小変動し、表面鏡10に対する光の入射角が変化した場合でも、表面鏡10の反射率分光特性は変化しないため、設計通りのスペックを保持することが可能となる。さらに、表面鏡10用いた装置を組み立てる際、光学素子の配置の自由度が高いという利点もあり、設計の自由度が向上する。
次に、本実施形態の表面鏡10の耐久性について説明する。
ここでは、高温耐久試験と低温耐久試験と湿度耐久試験と超高温耐久試験と密着性耐久試験とを行った。何れの場合にも、試験前後の各々で、表面鏡10の外観検査(目視での変色や剥離やクラックの検査)と、反射率分光特性の測定(波長450nm〜700nm,入射角0°〜60°)を行い、試験前後での変化を確認した。
まず、表面鏡10の高温耐久試験と、その結果について説明する。高温耐久試験は、温度71℃の室内に5時間放置した後、常温に戻し、さらに2時間放置することにより行われる。試験条件はMIL規格に準じたものである。
この試験の前後における外観検査と反射率分光特性(例えば図5,図6)の結果を比較したところ、ほとんど変化がみられなかった。図5は入射角12°での試験前後の測定結果の例、図6は入射角45°での測定結果の例である。また、図5,図6の実線が試験前、点線が試験後の結果に対応する。これらの結果から、表面鏡10は高温に対して非常に耐久性があると分かる。
次に、表面鏡10の低温耐久試験と、その結果について説明する。低温耐久試験は、温度−62℃の室内に5時間放置した後、常温に戻し、さらに2時間放置することにより行われる。試験条件は、MIL規格に準じたものである。
この試験の前後における外観検査と反射率分光特性(例えば図7,図8)の結果を比較したところ、ほとんど変化がみられなかった。図7は入射角12°での試験前後の測定結果の例、図8は入射角45°での測定結果の例である。また、図7,図8の実線が試験前、点線が試験後の結果に対応する。これらの結果から、表面鏡10は低温に対して非常に耐久性があると分かる。
次に、表面鏡10の湿度耐久試験と、その結果について説明する。湿度耐久試験は、温度49℃で湿度95%の室内に24時間放置した後、常温に戻し、さらに2時間放置することにより行われる。試験条件は、MIL規格に準じたものである。
この試験の前後における外観検査と反射率分光特性(例えば図9,図10)の結果を比較したところ、ほとんど変化がみられなかった。図9は入射角12°での試験前後の測定結果の例、図10は入射角45°での測定結果の例である。また、図9,図10の実線が試験前、点線が試験後の結果に対応する。これらの結果から、表面鏡10は湿度に対して非常に耐久性があると分かる。
次に、表面鏡10の超高温耐久試験と、その結果について説明する。超高温耐久試験は、温度250℃の室内に168時間放置した後、常温に戻し、さらに2時間放置することにより行われる。
この試験の前後における外観検査と反射率分光特性(例えば図11,図12)の結果を比較したところ、ほとんど変化がみられなかった。図11は入射角12°での試験前後の測定結果の例、図12は入射角45°での測定結果の例である。また、図11,図12の実線が試験前、点線が試験後の結果に対応する。これらの結果から、表面鏡10は超高温に対して非常に耐久性があると分かる。
次に、表面鏡10の密着性耐久試験と、その結果(例えば図13)について説明する。密着性耐久試験は、約25mmの長さの無色透明なテープ(幅は12〜13mm,密着力は9.8N(25mm当たり))を使用し、これを表面鏡10に貼り付けた後、剥離することにより行われる。テープ剥離の早さは、図13に示す3通りである。試験条件は、ISO国際規格(ISO9211)に準じたものである。
この試験における結果(図13)を比較したところ、変化が観られなかった。つまり、テープ剥離の早さに拘わらず、表面鏡10の反射膜(12〜16)に剥離や割れや膨れなどの痕跡が現れることはなかった。この結果から、表面鏡10は密着性に対して耐久性があると分かる。
ここで、比較例として、ガラス基板に銀層のみを設けた場合(保護膜なし)の耐久試験を行い、試験後に反射率分光特性を測定した結果(図14)について簡単に説明する。この耐久試験は、常温で大気中に放置することにより行われた。銀層のみの構成(保護膜なし)では、試験前後の反射率分光特性を比較して、耐久試験後に大きく劣化することが分かる。反射率の減少分は、2%以上と非常に大きい。
上記のことから、本実施形態の表面鏡10は、高温・低温・湿度・超高温・密着性の何れに対しても非常に耐久性があると分かった。つまり、本実施形態の表面鏡10は、可視光域(例えば波長450nm〜700nmの範囲)における反射率分光特性が高いだけでなく、耐久性に優れた(反射率の低下を防ぐことができる)ものである。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、ガラス基板11に5層構造の反射膜(12〜16)が形成された表面鏡10を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば図15に示す表面鏡30のように、5層構造の反射膜(12〜16)の複合酸化物層16の上に、第3の酸化アルミニウム層17を積層し、6層構造の反射膜(12〜17)とすることもできる。この場合、第3の酸化アルミニウム層17は、中間屈折率の蒸着物質(屈折率は1.615)であり、膜厚が100Åである。
第3の酸化アルミニウム層17の成膜も、他の層と同様、イオンビームアシスト蒸着法により行われる。このため、密着性の良い反射膜(12〜17)を形成できる。図15の表面鏡30では、銀層13の上に第2の酸化アルミニウム層14とフッ化マグネシウム層15と複合酸化物層16と第3の酸化アルミニウム層17とを順に積層したことにより、これらの層(14,15,16,17)が銀層13の有効な保護膜として機能する。その結果、耐久性が向上し、なおかつ、反射率が向上する。
また、上記した実施形態では、ガラス基板11の上面に5層構造の反射膜(12〜16)や6層構造の反射膜(12〜17)が形成された表面鏡10,30の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば図16,図17に示す表面鏡40,50のように、ガラス基板11の上面と下面との双方に反射膜(12〜16)や反射膜(12〜17)を形成することもできる。この構成によれば、ガラス基板11の両面を表面鏡として使用できる。
さらに、上記した実施形態では、第1の酸化アルミニウム層12の膜厚が200Å、銀層13の膜厚が1500Å、第2の酸化アルミニウム層14の膜厚が40Å、フッ化マグネシウム層15の膜厚が600Å、複合酸化物層16の膜厚が500Åである例を説明したが、本発明はこれに限定されない。
第1の酸化アルミニウム層12の膜厚は、200Å〜1000Åの範囲内で任意の値に設定することができる。銀層13の膜厚は、1000Å〜2000Åの範囲内で任意の値に設定することができる。第2の酸化アルミニウム層14の膜厚は、10Å〜200Åの範囲内で任意の値に設定することができる。フッ化マグネシウム層15の膜厚は、400Å〜1000Åの範囲内で値の任意に設定することができる。複合酸化物層16の膜厚は、300Å〜1000Åの範囲内で任意の値に設定することができる。
なお、第1の酸化アルミニウム層12の膜厚が200Åより薄く、第2の酸化アルミニウム層14の膜厚が10Åより薄いと、ガラス基板11との密着力が低下してしまう。銀層13の膜厚が1000Åより薄いと、反射率が低下してしまう。フッ化マグネシウム層15の膜厚が400Åより薄く、複合酸化物層16の膜厚が300Åより薄いと、所望の光学特性を得ることができない。
また、図15の表面鏡30において、第3の酸化アルミニウム層17の膜厚が100Åである例を説明したが、本発明はこれに限定されない。第3の酸化アルミニウム層17の膜厚は、10Å〜200Åの範囲内で任意の値に設定することができる。なお、第3の酸化アルミニウム層17の膜厚が200Åより厚くなると、所望の光学特性を得ることができない。
さらに、上記した実施形態では、反射膜(12〜16)や反射膜(12〜17)の中に銀層13を設けたが、本発明はこれに限定されない。銀層13に代えて、銀合金層を用いる場合にも、本発明を適用できる。銀合金層の膜厚は、銀層13と同様であり、1000Å〜2000Åの範囲内で任意の値に設定することができ、1500Åが好ましい。
また、上記した実施形態では、反射膜(12〜16)や反射膜(12〜17)の中にチタンとランタンとの複合酸化物層16を設けたが、本発明はこれに限定されない。複合酸化物層16に代えて、チタン酸化物層またはタンタル酸化物層を用いる場合にも、本発明を適用できる。チタン酸化物層またはタンタル酸化物層の膜厚は、複合酸化物層16と同様、300Å〜1000Åの範囲内で任意の値に設定することができ、500Åが好ましい。
さらに、上記した実施形態では、イオンビームアシスト蒸着法により成膜する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。その他、イオンプレーティング法などのイオンの効果を利用した蒸着法により成膜する場合でも、密着性の良い反射膜を形成できる。ちなみに、イオンプレーティング法では、成膜材料をイオン化した状態で基板に入射させる。
また、上記した実施形態では、ガラス基板を用いた表面鏡10,30,40,50の構成例を説明したが、ガラス基板に代えて、樹脂製の基板を用いてもよい。ただし、樹脂の物性によって最適な成膜温度を選択する必要がある。
本実施形態の表面鏡10の構成を示す断面図である。 真空蒸着装置20の構成を示す概略図である。 表面鏡10の反射率分光特性を示す図である。 比較例の反射率分光特性を示す図である。 表面鏡10の高温耐久試験前後の反射率分光特性(入射角12°)を示す図である。 表面鏡10の高温耐久試験前後の反射率分光特性(入射角45°)を示す図である。 表面鏡10の低温耐久試験前後の反射率分光特性(入射角12°)を示す図である。 表面鏡10の低温耐久試験前後の反射率分光特性(入射角45°)を示す図である。 表面鏡10の湿度耐久試験前後の反射率分光特性(入射角12°)を示す図である。 表面鏡10の湿度耐久試験前後の反射率分光特性(入射角45°)を示す図である。 表面鏡10の超高温耐久試験前後の反射率分光特性(入射角12°)を示す図である。 表面鏡10の超高温耐久試験前後の反射率分光特性(入射角45°)を示す図である。 表面鏡10の密着性耐久試験の結果を示す図である。 比較例の反射率分光特性を示す図である。 変形例の表面鏡30の構成を示す断面図である。 変形例の表面鏡40の構成を示す断面図である。 変形例の表面鏡50の構成を示す断面図である。
符号の説明
10,30,40,50 表面鏡
11 ガラス基板
12 第1の酸化アルミニウム層
13 銀層
14 第2の酸化アルミニウム層
15 フッ化マグネシウム層
16 複合酸化物層
17 第3の酸化アルミニウム層
20 真空蒸着装置
21 真空チャンバ
22 回転機構
23 蒸発源
24 Arイオン源
25 光源
26 センサ
27 ガス管
28 排気口

Claims (6)

  1. 基板上の少なくとも一面に、第1の酸化アルミニウム層と、銀層または銀合金層と、第2の酸化アルミニウム層と、フッ化マグネシウム層と、チタン酸化物層またはタンタル酸化物層またはチタンとランタンとの複合酸化物層とが、前記基板側から順に積層された
    ことを特徴とする表面鏡。
  2. 請求項1に記載の表面鏡において、
    前記チタン酸化物層または前記タンタル酸化物層または前記複合酸化物層の上に、第3の酸化アルミニウム層が積層された
    ことを特徴とする表面鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表面鏡において、
    前記酸化アルミニウム層と、前記銀層または前記銀合金層と、前記フッ化マグネシウム層と、前記チタン酸化物層または前記タンタル酸化物層または前記複合酸化物層とは、イオンビームアシスト蒸着法またはイオンプレーティング法を用いて積層される
    ことを特徴とする表面鏡。
  4. 基板上の少なくとも一面に、イオンビームアシスト蒸着法またはイオンプレーティング法を用いて、第1の酸化アルミニウム層と、銀層または銀合金層と、第2の酸化アルミニウム層と、フッ化マグネシウム層と、チタン酸化物層またはタンタル酸化物層またはチタンとランタンとの複合酸化物層とを、前記基板側から順に積層する
    ことを特徴とする表面鏡の製造方法。
  5. 請求項4に記載の表面鏡の製造方法において、
    前記チタン酸化物層または前記タンタル酸化物層または前記複合酸化物層の上に、前記イオンビームアシスト蒸着法または前記イオンプレーティング法を用いて、第3の酸化アルミニウム層を積層する
    ことを特徴とする表面鏡の製造方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載の表面鏡の製造方法において、
    成膜温度は100℃以下である
    ことを特徴とする表面鏡の製造方法。
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JP2011513801A (ja) * 2008-03-11 2011-04-28 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッド 反射性物品

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