JP2005344296A - 車両ドアロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯機を保持していない乗員であっても、ドアをロックすることができること。
【解決手段】車両の各ドアのロック・アンロックを指示するトリガ信号を送信するトリガスイッチ40、及びリクエスト信号を送信する送信機20が設けられている。携帯機10はリクエスト信号を受信し、IDコードを含む応答信号を受信機30に返送する。コンピュータ50は、受信機30によって受信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと一致するか否かを照合する。この照合結果が不一致であった場合であっても、トリガスイッチ40が操作されることにより、トリガ信号が送信され、このトリガ信号がコンピュータ50に入力されると、コンピュータ50はドアロック機構90に対して制御信号を出力する。この制御信号に基づいて、車両の各ドアが閉じており、かつアンロックされている場合、ドアロック機構90は車両の各ドアをロックする。
【選択図】 図1
【解決手段】車両の各ドアのロック・アンロックを指示するトリガ信号を送信するトリガスイッチ40、及びリクエスト信号を送信する送信機20が設けられている。携帯機10はリクエスト信号を受信し、IDコードを含む応答信号を受信機30に返送する。コンピュータ50は、受信機30によって受信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと一致するか否かを照合する。この照合結果が不一致であった場合であっても、トリガスイッチ40が操作されることにより、トリガ信号が送信され、このトリガ信号がコンピュータ50に入力されると、コンピュータ50はドアロック機構90に対して制御信号を出力する。この制御信号に基づいて、車両の各ドアが閉じており、かつアンロックされている場合、ドアロック機構90は車両の各ドアをロックする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両側から送信されるリクエスト信号に応答して、携帯機から送信されるIDコードを含む応答信号に基づいて、車両の各ドアのロック・アンロック状態を制御する車両ドアロック装置に関する。
従来、携帯機と車両側との双方向通信によるIDコードの照合結果をもとに、車両の各ドアに設けられたトリガスイッチが操作されると、車両の各ドアのロック・アンロック状態を制御する車両ドアロック装置が知られている。
すなわち、この車両ドアロック装置においては、車両の内外に所定の通信可能エリアを設定し、この通信可能エリアにおいて、送信機から所定間隔毎に、リクエスト信号を送信する。携帯機の保持者がトリガスイッチを操作すると、車両側送信機からのリクエスト信号を送信しこれに応答して携帯機がIDコードを含む応答信号を受信機に送信する。このIDコードが予め登録されているIDコードに一致すると、車両側のドアロック機構が、ドアをロックする。
従来、上述したように、携帯機から送信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されているIDコードと一致した場合に限り、携帯機の保持者がトリガスイッチを操作することによって、ドアをロックすることができる。このため、例えば、携帯機の保持者が先に車両を離れたときに、他の乗員が、車室外に出る際にドアをロックしたいと所望する場合であっても、ドアをロックすることができなかった。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、携帯機を保持していない乗員であっても、ドアをロックすることが可能な車両ドアロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車両ドアロック装置は、
車両の各ドアに設けられ、携帯機に対してリクエスト信号を送信する送信機と、
送信機から送信されたリクエスト信号に応答して、携帯機からIDコードを含む応答信号が返送されたとき、その応答信号を受信する受信機と、
車両の各ドアに設けられたトリガスイッチと、
トリガスイッチが操作されると、車両の各ドアのロック・アンロックを指示するトリガ信号を送信するトリガ信号送信手段と、
送信機に対して、リクエスト信号の送信を指示するとともに、受信機によって受信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと一致する場合、トリガ信号に基づいて、車両の各ドアのロック・アンロック状態を制御する制御部を備える車両ドアロック装置において、
制御部は、車両の各ドアがアンロック状態のときに、受信機によって受信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと不一致である場合であっても、トリガ信号に基づいて、車両の各ドアをロックすることを特徴とする。
車両の各ドアに設けられ、携帯機に対してリクエスト信号を送信する送信機と、
送信機から送信されたリクエスト信号に応答して、携帯機からIDコードを含む応答信号が返送されたとき、その応答信号を受信する受信機と、
車両の各ドアに設けられたトリガスイッチと、
トリガスイッチが操作されると、車両の各ドアのロック・アンロックを指示するトリガ信号を送信するトリガ信号送信手段と、
送信機に対して、リクエスト信号の送信を指示するとともに、受信機によって受信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと一致する場合、トリガ信号に基づいて、車両の各ドアのロック・アンロック状態を制御する制御部を備える車両ドアロック装置において、
制御部は、車両の各ドアがアンロック状態のときに、受信機によって受信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと不一致である場合であっても、トリガ信号に基づいて、車両の各ドアをロックすることを特徴とする。
上述したように、請求項1に記載の車両ドアロック装置では、トリガスイッチを操作するだけで、ドアをロックすることができる。すなわち、携帯機を保持していない乗員であっても、ドアをロックすることが可能である。
請求項2に記載したように、車両の車室内への侵入を検知する侵入検知手段と、侵入検知手段が車室内への侵入を検知した場合には、警報を発する警報手段を備え、制御部は、トリガ信号に基づいて、車両の各ドアをロックするとともに、侵入検知手段を起動することが好ましい。このように、各ドアのロックに同期して、侵入検知手段を起動することにより、車両のドアがロックされているときに、第3者の車室内への侵入を検知することができる。当該装置は、第3者の車室内への侵入を検知した場合、警報を発して車両の盗難等の防止を図る。
請求項3に記載したように、制御部は、受信機によって受信された応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと一致する場合、侵入検知手段を起動し、予め登録されたIDコードと不一致である場合、侵入検知手段を起動禁止することが好ましい。運転者以外の乗員は侵入検知手段などの機能を熟知しておらず、他の乗員が車室内に残っているにもかかわらず、トリガスイッチを操作して誤警報を発してしまうおそれがあるため、携帯機を保持しているユーザだけが侵入検知手段を起動することが可能である。
請求項4に記載したように、制御部は、車両の各ドアのロックを指示するトリガ信号の送信回数に応じて、侵入検知手段の起動と起動禁止とを切り換えても良い。これにより、携帯機の保持者が第3者の車室内への侵入の検知を所望しない場合、当該装置は侵入検知手段の起動を禁止することができる。一方、携帯機を保持していない乗員が第3者の車室内への侵入の検知を所望する場合、当該装置は侵入検知手段を起動することができる。
請求項5に記載したように、制御部は、トリガ信号の発生時に、侵入検知手段が車室内に乗員を検知した場合には、侵入検知手段を起動禁止し、侵入検知手段が車室内の乗員を不検知の場合には、侵入検知手段を起動することもできる。車室内に乗員がいる場合に、侵入検知手段が起動すると、車室内にいる乗員を侵入者であると誤って判断してしまうことが考えられる。このため、車室内に乗員がいるか否かの判定に基づき、侵入検知手段を起動または起動禁止することにより、当該装置は、車室内にいる乗員を侵入者であると誤って判断し、車両の周囲に誤って警報を発してしまうことを防止できる。
(第1実施形態)
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による車両ドアロック装置200の概略構成を示すブロック図である。以下、本実施形態による車両ドアロック装置200について詳細に説明する。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による車両ドアロック装置200の概略構成を示すブロック図である。以下、本実施形態による車両ドアロック装置200について詳細に説明する。
図1に示すように、車両ドアロック装置200は、コンピュータ50を備え、コンピュータ50は、本実施形態による車両ドアロック制御を実行するための各種の演算処理を実行するCPU、その演算処理を実行するためのプログラム等が記憶されたROM、演算処理に必要な情報を一時記憶するRAM等からなる周知の構成を有している。
また、図1に示すように、コンピュータ50には、リクエスト信号を送信する送信機20、携帯機10からのIDコードを含む応答信号を受信する受信機30、及び車両の各ドアのロック・アンロックを指示するトリガ信号を送信するトリガスイッチ40が接続され、受信機30及びトリガスイッチ40からの信号がコンピュータ50に入力されるように構成されている。
送信機20は、コンピュータ50からの指示に基づいて、所定間隔毎にリクエスト信号を送信する。この送信機20は車両100の複数箇所に設けられ、かつそれぞれの送信機20から送信されるリクエスト信号の通信可能エリアが設定されている。従って、このリクエスト信号の通信可能エリア60が車両100の周囲に形成され、携帯機10の保持者が車両100に接近及び離脱したことを即座に検知できるようにしている。
携帯機10は、送信機20からのリクエスト信号を受信し、このリクエスト信号に応答して、所定のIDコード信号を出力する送受信回路を備えている。従って、携帯機10が通信可能エリア60内に入ってリクエスト信号を受信したとき、IDコードを含む応答信号を送信する。
携帯機10から送信されたIDコードを含む応答信号は、車両100に設けられた受信機30によって受信される。その受信したIDコードを含む応答信号は、コンピュータ50に出力され、コンピュータ50にて、予め登録されているIDコードと一致したか否かを判別する。
さらに、コンピュータ50には、第3者の車室内への侵入を検知するセキュリティ装置70、車室内に侵入者が侵入したことを車両の周囲に音等の警報で報知する警報装置80、及び車両の各ドアをロックまたはアンロックするドアロック機構90が接続され、それぞれ、コンピュータ50からの制御信号に従って制御される。
セキュリティ装置70は、侵入検知センサを有し、侵入検知センサは、例えば、人体の熱に反応する赤外線センサや、車室内のシートに設置され車室内の乗員を検知する着座センサからなる。
上述の構成を備えることにより、本実施形態による車両ドアロック装置は、トリガスイッチ40から送信されたトリガ信号がコンピュータ50に入力されると、コンピュータ50はドアロック機構90に対して制御信号を出力する。この制御信号に基づいて、車両の各ドアが閉じており、かつアンロックされている場合、ドアロック機構90は車両の各ドアをロックする。これにより、携帯機10を保持していない場合であっても、トリガスイッチ40を操作するだけで、車両の各ドアをロックすることができる。
次に、上述した本実施形態における車両ドアロック制御について、図2のフローチャートに基づいてより具体的に説明する。
まず、図2のステップS10では、車両の各ドアが閉じているか否かを判定する。具体的には、例えば、車両の各ドアの開閉状態を検知するドア開閉センサ(図示せず)に基づいて、車両の各ドアが閉じているか否かを判定する。車両の各ドアが閉じていないと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、車両の各ドアが閉じていると判定された場合、ステップS20に進む。ステップS20では、車両の各ドアに設けられたトリガスイッチ40が操作されたか否かを判定する。すなわち、トリガスイッチ40からトリガ信号が送信されたか否かを判定する。トリガ信号が送信されなかったと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、トリガ信号が送信されたと判定された場合、ステップS30に進む。
ステップS30では、車両の各ドアがロックされる。具体的には、ステップS20にて送信されたトリガ信号がコンピュータ50に入力されると、コンピュータ50はドアロック機構90に対して制御信号を出力し、この制御信号に基づいて、ドアロック機構90は車両の各ドアをロックする。
ステップS40では、送信機20から送信されたリクエスト信号を携帯機10が受信し、携帯機10から送信されたIDコードを含む応答信号を受信機30が受信し、受信したIDコードが、コンピュータ50に予め登録されているIDコードと一致したか否かを判定する。IDコードが一致しなかったと判定された場合、コンピュータ50は、携帯機10を保持しているユーザでないと判断し、処理が終了される。一方、IDコードが一致したと判定された場合、ステップS50に進む。
ステップS50では、セキュリティ装置70が起動される。IDコードが一致したと判定されたので、コンピュータ50は、携帯機10を保持しているユーザであると判断する。運転者以外の乗員はセキュリティ装置70などの機能を熟知しておらず、他の乗員が車室内に残っているにもかかわらず、トリガスイッチを操作して誤警報を発してしまうおそれがあるため、携帯機10を保持しているユーザだけがセキュリティ装置70を起動することが可能である。
ここで、セキュリティ装置70について具体的に説明する。例えば、セキュリティ装置70が起動すると、人体の熱に反応する赤外線センサが起動する。赤外線センサが起動中に、第3者の車室内への侵入を検知した場合、コンピュータ50は、警報装置80を介して、第3者の車室内への侵入を、車両の周囲に音等の警報で報知する。この第3者が車室内から退出すると、警報が中止される。
ステップS60では、車両の各ドアがアンロックしたか否かを判定する。具体的に、車両の各ドアをアンロックするためには、受信機30が携帯機10から送信された応答信号に含まれるIDコードと、コンピュータ50に予め登録されているIDコードとが一致する場合に、トリガスイッチ40から送信されたトリガ信号がコンピュータ50に入力されると、コンピュータ50はドアロック機構90に対して制御信号を出力する。この制御信号に基づいて、ドアロック機構90が車両の各ドアをアンロックする。車両の各ドアがアンロックされなかったと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、車両の各ドアがアンロックされたと判定された場合、ステップS70に進む。ステップS70では、起動中のセキュリティ装置70が終了される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態による車両ドアロック装置は、上述した第1実施形態による車両ドアロック装置200と同様の構成を有する。また、車両ドアロック制御のルーチンについても、第2実施形態による車両ドアロック装置は、第1実施形態による車両ドアロック装置200とほぼ同様な処理を行なう。従って、これらの構成及びルーチンにおける同様な処理に関する説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態による車両ドアロック装置は、上述した第1実施形態による車両ドアロック装置200と同様の構成を有する。また、車両ドアロック制御のルーチンについても、第2実施形態による車両ドアロック装置は、第1実施形態による車両ドアロック装置200とほぼ同様な処理を行なう。従って、これらの構成及びルーチンにおける同様な処理に関する説明は省略する。
第2実施形態による車両ドアロック装置は、第1実施形態と異なり、IDコードの照合結果に基づいて、セキュリティ装置70の状態が起動または起動禁止に決定された後に、この決定された状態を切り換えることができる。
以下、第2実施形態における車両ドアロック制御について、図3のフローチャートに基づいて具体的に説明する。
まず、ステップS110では、車両の各ドアが閉じているか否かを判定する。車両の各ドアが閉じていないと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、車両の各ドアが閉じていると判定された場合、ステップS120に進む。ステップS120では、トリガスイッチ40が操作されたか否かを判定する。トリガスイッチ40が操作されなかったと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、トリガスイッチ40が操作されたと判定された場合、ステップS130に進む。
ステップS130では、車両の各ドアがロックされる。ステップS140では、IDコードが一致したか否かを判定する。IDコードが一致しなかったと判定された場合、ステップS150に進む。ステップS150では、ステップS120にて操作されたトリガスイッチ40から所定回数のトリガ信号が送信されたか否かを判定する。コンピュータ50は、車両の各ドアのロックを指示するトリガ信号の送信回数に応じて、セキュリティ装置70の起動と起動禁止とを切り換える。これにより、携帯機10の保持者が第3者の車室内への侵入の検知を所望しない場合、コンピュータ50はセキュリティ装置70の起動を禁止することができる。一方、携帯機10を保持していない乗員が車室内への侵入者の検知を所望する場合、コンピュータ50はセキュリティ装置70を起動することができる。
ステップS150において、所定回数のトリガ信号が送信されなかったと判定された場合、処理が終了される。一方、所定回数のトリガ信号が送信されたと判定された場合、ステップS170に進む。ステップS170では、セキュリティ装置70が起動される。
ステップS140において、IDコードが一致すると判定された場合、ステップS160に進む。ステップS160では、ステップS120にて操作されたトリガスイッチ40から所定回数のトリガ信号が送信されたか否かを判定する。所定回数のトリガ信号が送信されたと判定された場合、処理が終了される。一方、所定回数のトリガ信号が送信されなかったと判定された場合、ステップS170に進む。
ステップS170では、セキュリティ装置70が起動される。ステップS180では、車両の各ドアがアンロックされたか否かを判定する。車両の各ドアがアンロックされなかったと判定された場合、そのまま待機状態となる。車両の各ドアがアンロックされたと判定された場合、ステップS190に進む。ステップS190では、起動中のセキュリティ装置70が終了される。
(変形例)
上述した第2実施形態では、車両の各ドアのロックを指示するトリガ信号が所定の回数で送信された場合、IDコードの照合結果に基づいて、セキュリティ装置70の状態が起動または起動禁止に決定された後に、この決定された状態を切り換える例について説明した。しかしながら、IDコードの照合結果に関わらず、車両の各ドアのロックを指示するトリガ信号の送信回数に応じて、セキュリティ装置70の起動と起動禁止とを切り換えても良い。例えば、2回のトリガ信号が送信された場合には、セキュリティ装置70を起動し、更に、これに加えて1回のトリガ信号が送信された、すなわち、3回のトリガ信号が送信された場合には、セキュリティ装置70の起動を禁止する。
上述した第2実施形態では、車両の各ドアのロックを指示するトリガ信号が所定の回数で送信された場合、IDコードの照合結果に基づいて、セキュリティ装置70の状態が起動または起動禁止に決定された後に、この決定された状態を切り換える例について説明した。しかしながら、IDコードの照合結果に関わらず、車両の各ドアのロックを指示するトリガ信号の送信回数に応じて、セキュリティ装置70の起動と起動禁止とを切り換えても良い。例えば、2回のトリガ信号が送信された場合には、セキュリティ装置70を起動し、更に、これに加えて1回のトリガ信号が送信された、すなわち、3回のトリガ信号が送信された場合には、セキュリティ装置70の起動を禁止する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態による車両ドアロック装置は、上述した第1実施形態による車両ドアロック装置200と同様の構成を有する。また、車両ドアロック制御のルーチンについても、第2実施形態による車両ドアロック装置は、第1実施形態による車両ドアロック装置200とほぼ同様な処理を行なう。従って、これらの構成及びルーチンにおける同様な処理に関する説明は省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態による車両ドアロック装置は、上述した第1実施形態による車両ドアロック装置200と同様の構成を有する。また、車両ドアロック制御のルーチンについても、第2実施形態による車両ドアロック装置は、第1実施形態による車両ドアロック装置200とほぼ同様な処理を行なう。従って、これらの構成及びルーチンにおける同様な処理に関する説明は省略する。
第3実施形態による車両ドアロック装置は、第1及び第2実施形態と異なり、車室内に乗員がいるか否かに基づいて、セキュリティ装置70の起動または起動禁止が決定される。
以下、第3実施形態における車両ドアロック制御について、図4のフローチャートに基づいて具体的に説明する。
まず、図4のステップS210では、車両の各ドアが閉じているか否かを判定する。車両の各ドアが閉じていないと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、車両の各ドアが閉じていると判定された場合、ステップS220に進む。ステップS220では、車両の各ドアに設けられたトリガスイッチ40が操作されたか否かを判定する。トリガスイッチ40が操作されなかったと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、トリガスイッチ40が操作されたと判定された場合、ステップS230に進む。ステップS230では、車両の各ドアがロックされる。
ステップS240では、車室内に乗員がいるか否かを判定する。例えば、セキュリティ装置70に使用されている着座センサを用いて、車室内に乗員がいるか否かを判定する。車室内に乗員がいないと判定された場合、処理が終了される。一方、車室内に乗員がいると判定された場合、ステップS250に進む。ステップS250では、セキュリティ装置70が起動される。コンピュータ50は、着座センサが乗員を検知した場合には、セキュリティ装置70の起動を禁止し、着座センサが乗員を検出しなかった場合には、セキュリティ装置70を起動する。車室内に乗員がいる場合に、セキュリティ装置70が起動すると、車室内にいる乗員を侵入者であると誤って判断してしまうことが考えられる。このため、車室内に乗員がいるか否かの判定に基づき、セキュリティ装置70を起動または起動禁止することにより、コンピュータ50は、車室内にいる乗員を侵入者と誤って判断し、警報装置80を介して、車両の周囲に誤って報知してしまうことを防止できる。
ステップS260では、車両の各ドアがアンロックしたか否かを判定する。車両の各ドアがアンロックされなかったと判定された場合、そのまま待機状態となる。一方、車両の各ドアがアンロックされたと判定された場合、ステップS270に進む。ステップS270では、セキュリティ装置70の起動が終了される。
以上、説明したように各実施形態によれば、トリガスイッチ40が操作されるだけで、車両の各ドアをロックできるようにした。このため、携帯機10を保持していない乗員であっても、ドアをロックすることが可能である。
なお、本発明は、上述した各実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、セキュリティ装置70は侵入者検知センサを用いて、侵入者を検知する例を説明した。しかしながら、ドア開閉センサを用いて、不当な手段で車両のドアがアンロックされ、ドアが開いたことを検知した場合、車室内に侵入者が侵入したと判断しても良い。
10…携帯機
20…送信機
30…受信機
40…トリガスイッチ
50…コンピュータ
60…通信可能エリア
70…セキュリティ装置
80…警報装置
90…ドアロック機構
100…車両
20…送信機
30…受信機
40…トリガスイッチ
50…コンピュータ
60…通信可能エリア
70…セキュリティ装置
80…警報装置
90…ドアロック機構
100…車両
Claims (5)
- 車両の各ドアに設けられ、携帯機に対してリクエスト信号を送信する送信機と、
当該送信機から送信されたリクエスト信号に応答して、携帯機からIDコードを含む応答信号が返送されたとき、その応答信号を受信する受信機と、
車両の各ドアに設けられたトリガスイッチと、
前記トリガスイッチが操作されると、車両の各ドアのロック・アンロックを指示するトリガ信号を送信するトリガ信号送信手段と、
前記送信機に対して、リクエスト信号の送信を指示するとともに、前記受信機によって受信された前記応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと一致する場合、前記トリガ信号に基づいて、車両の各ドアのロック・アンロック状態を制御する制御部を備える車両ドアロック装置において、
前記制御部は、車両の各ドアがアンロック状態のときに、前記受信機によって受信された前記応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと不一致である場合であっても、前記トリガ信号に基づいて、車両の各ドアをロックすることを特徴とする車両ドアロック装置。 - 前記車両の車室内への侵入を検知する侵入検知手段と、
前記侵入検知手段が車室内への侵入を検知した場合には、警報を発する警報手段を備え、
前記制御部は、前記トリガ信号に基づいて、車両の各ドアをロックするとともに、前記侵入検知手段を起動することを特徴とする請求項1に記載の車両ドアロック装置。 - 前記制御部は、前記受信機によって受信された前記応答信号に含まれるIDコードが、予め登録されたIDコードと一致する場合、前記侵入検知手段を起動し、予め登録されたIDコードと不一致である場合、前記侵入検知手段を起動禁止することを特徴とする請求項2に記載の車両ドアロック装置。
- 前記制御部は、車両の各ドアのロックを指示する前記トリガ信号の送信回数に応じて、前記侵入検知手段の起動と起動禁止とを切り換えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両ドアロック装置。
- 前記制御部は、前記トリガ信号の発生時に、前記侵入検知手段が車室内に乗員を検知した場合には、前記侵入検知手段を起動禁止し、前記侵入検知手段が車室内の乗員を不検知の場合には、前記侵入検知手段を起動することを特徴とする請求項2に記載の車両ドアロック装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102383668A (zh) * | 2011-07-29 | 2012-03-21 | 深圳合创永安智能科技有限公司 | 一种控锁手持仪、锁体、电子锁系统以及井盖 |
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2004
- 2004-05-31 JP JP2004161962A patent/JP2005344296A/ja active Pending
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CN102383668A (zh) * | 2011-07-29 | 2012-03-21 | 深圳合创永安智能科技有限公司 | 一种控锁手持仪、锁体、电子锁系统以及井盖 |
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